2002年8月30日、アボガドパワーズはブランド初のBDSM作品『PIGEON BLOOD』(ピジョンブラッド)を発売した。18禁のSM調教シミュレーションである。ヒロインの服装が調教内容を切り替え、品評会がプレイヤーを査定する。2003年にはディスカバリーがアダルトOVA化した。OVAは『1st Training』と『2nd Training』の二巻。ヒロインのリタは成人女性で、声優が付いている。
ある日、クリスは豪邸の暗い部屋で目を覚ます。赤い瞳、白い肌、プラチナブロンド。身長177cm。調教師であること以外の記憶がない。隻眼の美女レギーナが現れ、六か月この館を預かってほしいと言う。条件はリタを性奴として調教することだ。クリスは調教を重ねるうち、調教師になる前の記憶を取り戻していく。リタは基本的に従順だが、きつい恥辱の調教には抵抗する。
リタは栗色の髪の小柄な成人女性。声は野神奈々。ヴァネッサは主人公の補佐で、スーツと眼鏡、深蒼色の髪。冷静に見えるが実際はマゾヒスト。声は久利島聖子/鈴美巴。カオルコは調教のサポート役で赤いボブカット。幼少時の虐待で性格が破綻している。リタがクリスと近づくにつれ、リタへ激しい憎しみを抱き、「女王様」と呼ばせる。姉のレギーナには逆らえず、恐怖も抱き始めている。声は松田美菜。
カーンはクリスが調教師になる前から運転手をしている無口な男。PC版に声はなく、OVA版はNOMUKEN。メイドのエルザ=マリアは口にゴム製のマスクを着け、筆談で話す。ゲーム上の設定では、カオルコの調教と人体改造で脳細胞の一部が壊死し、主人とカオルコ以外の指示を受けない。同時にクリスを監視する。コンラッドは使用人の一人で、ヴァネッサ専属の奴隷でもある。レギーナはカオルコの実姉。声は凛子。妹とともに虐待を受けた末に両親を殺した。美しいものが好きで、クリスをそばに置きたいと考えている。カオルコとヴァネッサはクリスをお館さまと呼ぶが、実際のクリスは館主の傀儡である。PC版のクリスは無声、OVA版の声は華丘路朗。
原画は吉澤友章(ボブマスター)、シナリオは猫柳まんぼ(山田びんご)。プログラム、サウンド、グラフィックが分担した。オリジナルサウンドトラックはCANDYPOPから2002年12月21日発売、AUDIO-CD2枚組。2003年、ディスカバリーがPCゲームを原作にアダルトOVAを出した。全2巻、1話約30分。『1st Training』は2003年11月28日、『2nd Training』は2004年3月26日。2009年1月23日、姫ちゃんカンパニーが両巻を収録した完全版を出した。
OVAの監督はMOGLES、脚本は佐藤博暉、キャラクターデザイン・作画監督は松ヶ丘賢。音楽は佐野広明。美術、色彩、撮影、音響までゲームの調教の空気を移す方向で組まれている。服装で調教が変わり、品評会で査定される18禁SLGが、Training二巻のOVAまで残った。


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