箱の中の美姉妹 第一章 青すぎる果実 中年教師の戸惑い (1/6)
次の話
目次
第一章 青すぎる果実 中年教師の戸惑い
第二章 虐待 淫鎖につながれた妖精
第三章 檻からの救出 教え娘との禁交
第四章 溺れる 裏門にうがたれた楔【くさび】
第五章 飼育姉妹 綾と結衣
第六章 養女契約 箱の中の美少女たち
第一章 青すぎる果実 中年教師の戸惑い
「せんせ、ごめんッ……ちょっと来て ! 」
息せき切って飛びこんできたのは、髪の毛がいつもはねあがっている最上級生の美樹だった。
口をぱくぱくさせてシャツの袖を掴み、ぐいぐい引っ張る。少女の身振りで、切迫度を察した隆雄が健康サンダルのまま飛びだす。
「どうした ? 」
教室へ入ると、突っ立っている数人の生徒たちがいっせいに振り向いた。輪のなかで、椅子が倒れたそばに、ジャンパー姿の子供が横倒しになっているのが見えた。
(やっぱり、あの娘か)
『西荻学習塾』の塾長である坂下隆雄は心中で溜め息をついた。
「心配ない。心配ないから。大丈夫だ」
近づくと、緊張した面持ちの子供たちが囲みを解く。隆雄はしゃがみこむと、気を失っている子││薄く色がついたメガネをかけ、長いおさげ髪をした少女の顔をあお向かせた。メガネはフレームがゆがんではずれかかっている。
小野寺綾。高学年コースの生徒。
もともと真っ白な肌がさらに青白くなっているが、呼吸はしっかりしている。
「貧血の気があるって、お母さんから聞いてる。少し休めばよくなるよ」
周囲の子供らに聞かせるように言う。
隆雄は意識のない綾を抱えあげようとして、思った以上の少女の重みにぐらついた。腰にビリッときて顔をしかめる。
(げっ……って俺も来年は四十だしな)
それでも生徒らの手前、平気を装って少女の身体を抱えて立ちあがった。
「あ、あの……」
振りかえると、生徒の一人がなにか言いたそうな顔で見つめている。
「小野寺さん、美樹ちゃんと喧嘩したの。そしたら急に倒れちゃ││」
「あたしが言うから ! 」
諍いについて説明しだした同級生を、ものすごい形相で美樹が遮った。同級生の少女は剣幕に押されてあわてて目線をそらす。しかし隆雄は腕のほうが限界に近づいて、喧嘩の原因どころではなかった。
「み、美樹、後でいいから。戸を開けてくれ」
「はい」
隆雄の肩ほどの少女はきまり悪そうに、前に立って教室のドアを開ける。教師は重い荷物を落とさぬよう慎重に歩きながら、ふとあることに気づいた。
「礼子先生は ? 」
「大学の授業があるからって、帰ったよ」
「そ、そうか」
もちろん聞いてない。アルバイト女子大生の河田礼子は悪い娘ではないが、行動はまったくドライな現代っ子だ。隆雄は今度は本当に溜め息をつく。
(威厳ゼロだな。別に今にはじまった話じゃないか)もう七月に入り、気温も上昇している。
二階の仮眠室に使っている六畳間に綾を運ぶだけで、汗だくになって息があがってしまった。
(最近の子供ときたら、本当にもう大人並みの重さだから)隆雄は自分に言いわけしながら、とりあえず畳の上に寝かせる。
「その、教室でサングラスしてるのおかしいって話になって。それでもあいつ黙ってるからむかついて……その、メガネ取ろうとしたら、あいつが手ぇ出してきたから」
入り口までついてきた美樹が、不安と緊張からか、べらべらとまくしたてる。
「……ごめんなさい。小野寺、大丈夫 ? 」
声の変化に隆雄が振りかえると、気の強い美樹が今にも涙がこぼれ落ちそうな表情で、スカートの裾を握りしめていた。
「平気だよ、ただの貧血だって。お前のせいじゃない。安静にしてゆっくり寝てれば大丈夫」
美樹の気持ちをなだめるように、優しく説明しながら寝ている女子児童のジャンパーの前を開いた。呼吸を楽にしてやろうと、きっちり上まで留められたブラウスのボタンを二、三個はずす。
隆雄の手がとまった。
(こ、これは……まさか ? )
年の功で動揺する心を抑えながら、何気ない素振りで手をとめる。隆雄は少女のデザイン性のかけらもないメガネをはずして枕もとに置いた。立ちあがると美樹のもとへ戻り、肩に手を置く。
「さ、下へ行こう。もう問題ない」
「え ? ……ほっといていいの ? 」
塾長を見あげた美樹が、目を赤くしたまま聞きかえす。
「うん。このまま休ませておけばいいさ」
「へえ、冷たいんだ。やっぱ……小野寺だから ? 」
「こらッ」
隆雄が拳を振りあげるまねをすると、少女は照れ隠しのように舌を出して、階段を駆けおりていく。
結局、子供たちもクラスの生徒が倒れて気がひけるのか、いつものように教室でしゃべっているのをやめて早々に引きあげていった。
最後の生徒が出るや否や、隆雄は二階へ駆けあがった。
「小野寺 ? 起きてるか ? 」
呼びかけるが、返事はない。足音を忍ばせてそばによると、顔には少し赤みが差してきたようだ。
(大丈夫だったか)
ほっと一息つく。急いで押し入れから布団を出し、綾の身体を持ちあげて寝かせた。少女は多少動かされても、どうやら寝たままで起きる気配はない。
「しかし……驚いたな」
思わず独り言を吐いてしまった。今、持ちあげた時に胸もとが開いて見間違いでないことが確認できた。
(見た以上は、放っておけないよな)
隆雄は覚悟を決めて、女子児童の着ている白いシャツのボタンをはずしはじめた。裾をジーンズから引き抜き、前を左右に完全に開いてしまう。
少女の胸もとは││白いサラシでぎっちりと巻かれていた。
綾はあまりしゃべらない、妙に大人びたふうのある少女だった。
口から先に生まれてきたような同クラスの子供らとは明らかに違う。身体つきは細っこくて手脚の長い少女体型のはずだが、なんとか興業とでも縫い取りがありそうな灰色のジャンパーに、だぶだぶのジーンズというお決まりのスタイル。
頭は一本の三つ編みで、黒縁の色つきメガネ。目が弱いからだと母親は言っていたが、そんな格好の娘は今時の学校にはいない。に、しても││。
(戦前じゃないんだぜ……だがこのままじゃ息もできない)サラシかと思ったのは幅広の包帯だった。明らかに胸の膨らみを押さえる意図で巻かれている。
隆雄は少しためらったが、腹のほうから布を持ちあげ、鋏で上に切り裂いていく。布の下は汗まみれで、湿疹もできていた。
(もう夏だってのに。こんなにきつく締めあげてちゃ、気も失うわな)最後の布をジャキンと切ると、汗ばんだ白布がはらりと両側に垂れ落ちた。少女は無意識にほうっと大きな息をつき、表情が柔らかく変化した。
「よかった」
隆雄の顔もほころぶ。しかし次の瞬間に難しい表情に変わった。
(まだこんな細くて頼りない子が……問題のある家庭とは聞いてたが、これじゃまるっきり虐待じゃないか)小野寺綾の母親はエキセントリックな女だった。家の前で騒いでる子供がいれば、たしなめる域を超えて狂ったように怒鳴りつける、という噂を聞いたことがある。
(貧血だって ? ……いい加減なことぬかしやがって。ろくな食事もさせてない言いわけだろうな)むらむらと母親への怒りがわく。
隆雄の私塾は進学のためというより補習がメーンだ。家に親がいない子は積極的に塾で預かることもする。綾の母親はそれをいいことに、ここを託児所がわりに使っているふしがあった。
「おっとこれは……拭いてやらなきゃ」
隆雄は備えつけの流し台に行き、湯でタオルを濡らす。戻ってきて、少女の身体を拭いてやろうとしてドキリとした。
サラシに巻かれて痛々しく赤くなった肌││というより胸は、寝た状態でも隆起がわかる程度には発育していた。
(この年齢では大きいほうか。だからサラシを巻かれていたのか ? )母親の意図はわからないが、娘の女の部分を憎んでいることは確かだろう。
「かわいそうになあ。成長するもんはするんだからしようがないよなあ……お前はちっとも悪くないぞ」
隆雄は誰にともなく言いわけでもするようにつぶやきながら、女の子の肌をタオルで拭う。しかしタオルが触れるたびに柔らかそうな乳房がふるんと少し揺れ、真っ白な腹が息づくのを見て、男の心臓はにわかに早鐘を打ちはじめた。
(なにをやってるんだ ? 俺は……)
妻とはもう一年も性交渉がない。結婚十年目で早くも関係が冷えてしまっていた。生身の女の感覚を忘れかけていたところに、妙なシチュエーションで処女の生肌に直接触れてしまった。
(馬鹿な、教え娘だぞ。それにこんな年端もいかない……)「う……ん」
少女はわずかに赤い唇を開いた。隆雄はびくっとして手を引っこめる。しかし何事もなかったように、すーすーと規則的な息をたてはじめた。
今時の都会の少女は髪を染め、多少のメークも珍しくない。ファッションも彼女らなりのブランドがあるらしいが、綾はまったくの生のまま││というより、不自然なくらいの『素』だ。
(だから美樹たちにもからかわれて……いや、それだけじゃない)サングラスに隠されている特徴的な大きな黒い瞳と濃い眉。押すとあとがつきそうなほど薄い、滑らかな白すぎる肌。
ダサイ格好にも隠しきれないほどの美形であることは間違いない。まじまじと近くで見ると、透明な肌とわずかな胸の膨らみを持ったしなやかな肢体は││男を吸い寄せるような、恐ろしいまでの吸引力を持っていた。
(それに、子供らしからぬ沈黙)
それが同級生には「美人のくせに変なスタイルの暗いヤツ」としてしか認識されず、余計に反発を買っていたわけだが。
(しかし本当に整ってるな。モデルみたいだ)
目を閉じていると、濃い睫毛が影を落とす。横になると古くさい髪型も気にならない。ぽってりした厚く赤い唇の開き具合が妙になまめかしい。
両手におさまりそうな小顔に雪白の頬を少し赤くして、肌が汗ばんで、それでいて無防備に膨らみかけの乳房をさらけだしている。
(海外の写真集で見るような……妖精のような美少女だ)目の前に強烈な、蠱惑的なまでの魅力を発散している肉体があった。この美少女に対する危険な欲望が急速に衝きあげ、突如││隆雄の頭は空白になった。
「小野寺……すごく綺麗だ」
教師はふらふらと魅入られたように少女の剥きだしにされた胸の上にかがみこみ、隆起の上のピンク色の乳頭をちゅっと唇に含んだ。
塩気のある味と同時に、陥没した硬めの突起が舌先に触れた。教え娘は一瞬身体をびくんとさせたが、目は覚まさない。
「ん……」
綾は身を少しよじり、胸を引こうとする。男は少女の両腕を押さえ、集中的に胸に愛撫を加えていると、ついにぴょこんと右の乳頭が勃起した。
(小野寺……感じているのか)
パンツのなかのモノが痛いほどいきり勃つ。女児の膨らみは大福のようなすべすべした肌触りで、柔らかいがまだ芯に硬いものが残っている。乳首もまだ柔軟で、いくら吸っても飽きない不思議な感触だった。
(なにをしてるんだ……俺は)
しかしもうとまらない。勃った乳首を隆雄はきつく吸いあげながら、匂いたつような生肌を撫でまわした。
「んん……あ」
意識はなくともなにかを感じているのか、吸われるたびに少女の腰にくっと力が入った。整った眉がわずかにしかめられる。
「可愛いよ……教室の誰よりもお前が一番美人だ」
勃ちきった乳首を指でゆるやかにまわし擦ると、少女の腰がびくんとする。美しすぎる造作の乙女は頬を染め、わずかに濡れた唇を開いていた。
「こんなに勃たせて……いやらしい娘だ」
前を割られたシャツの間では、剥きだしにされた胸の上で両の乳首が敏感そうに、ピンピンに勃ちきっていた。
隆雄は憑かれたように自分のジャージの下をおろすと、鋼鉄のようになった屹立をまろびださせた。
(やめろ……やめろって)
理性の叫びでも動きがとめられない。教師は熱く脈打つ肉棒を握り、ぬるついた亀頭の先を勃起した乳首に押し当てる。
「ん……」
美少女はわずかに胸を反らせる。男は先端のワレメを押しつけ、少女の乳首を挟みこむと、ゆっくりとまわした。
(ああ……なんて気持ちいいんだ)
亀頭が、硬くなった女児の乳首を感じる。まわすほどに、突起の硬さが増してきたような気がする。教師は無意識のうちに、教え娘の胸で尖り勃った右の乳首を親指と人差し指でつまみ、くんと引っ張りあげた。
「んッ」
女子児童の全身が、電流が走ったようにビクンと上に跳ねた。
(バカッ……やめろやめろ)
正気にかえった塾長はあわてて手を離し、ジャージをあげると、急いで少女のシャツのボタンを留めた。胸の上に布団をかけ、流しに駆け寄るとジャーッと流しだした蛇口の水に直接口を当てた。
(本当になにをしているんだ、俺は……)
水の冷たさが頭の熱を冷やしていく。
(塾の経営のこととか……家のことで頭が混乱していたからか)「うう……ん」
少女が寝がえりをうち、目を覚ました気配がした。
「お、小野寺、気がついたか」
隆雄は心の動揺を抑えながら、声の調子はなんとか平静を保つことができた。少女は布団の上で半身を起こしたが、うっと顔をしかめ、頭に手をやる。
「ばか、まだ無理だ。貧血でぶっ倒れたんだぞ、お前は」
「わたし……教室で……」
言いかけて胸の圧迫がないことに気づいたのか、教師をさっと見あげたかと思うと、みるみる顔が真っ赤に染まる。
(くそッ……気づくか。そりゃそうだよな)
隆雄は心を決めて少女の前にしゃがみ、身を引こうとするところを両腕をしっかり掴んで引き寄せた。ふわりと寝汗の匂いが届いた。
「胸のやつは……悪いと思ったが、先生の判断で切った。あんなことは許せない。というよりしちゃいけない。成長期の身体にどんな悪い影響があるかわからないんだぞ ? 」
綾は真っ赤な顔でうつ向き、震えている。
「女性の身体が成長して、いろんなところが変化するのは自然のことなんだ。小野寺もどんどん美しい身体になっていくんだよ。それを勝手にとめるなんて、神様だって許さないよ」
「あ、あの……」
「お母さんがああしたのか ? 」
隆雄はズバリと聞いてみた。綾は一瞬黒い大きな瞳を投げたかと思うと、首を横に振った。
「まあいい。誰であろうと僕の塾に通う生徒に、あんな真似はさせない。小野寺ももう絶対するなよ。約束だぞ」
少女の視線はふらふらと定まらず、顔は横を向いたままだ。隆雄は尻ポケットから財布を取りだし、五千円札を抜いた。
「スーパーで成長期用のブラジャーを買って、それをつけなさい。塾に来たら、必ずチェックするからな」
隆雄はいたずらっぽく微笑み、お札を教え娘の手に押しこんだ。
「あ、あの、困ります」
「いいから、もうちょっと休んでから帰れ。先生は下で調べものをしてるから」
困惑する少女がお金をかえそうとするのを遮った。
(よかった。あのことは気づいてない……よな)
ほっとした。愛撫の一件はともかく、金のことはごまかしではなく、少女のことを本気で心配して思わず出てしまった行為だった。
(しかし、母親とはいずれ対決しなきゃならんか。気が重い対面になりそうだ)教員室で隆雄が頭を悩ませていると、少女がジャンパーのチャックをぴっちりあげ、戸口の前に立っていることに気づいた。
「……ありがとうございました。ご面倒をおかけしましたが、もう平気です」
ぺこりと頭をさげ、三つ編みの少女はきびすをかえした。
「あ、小野寺││」
「はい ? 」
呼びかけられて振り向いた少女の大人びた面差しに、隆雄は思わずドキリとする。
「つらいことがあったら、遠慮なく相談しろよ。いつでもいいからな」
綾はふっと翳りのある微笑みを浮かべると、再び頭をさげ、出ていった。
(驚いたな)
隆雄は少女の対応に、仰天していた。普段は意味のある言葉をほとんど発さず、無言で行動する生徒だったが、実に落ち着いたよどみない口調だった。
(完全な見損じだ。教師生活十数年のベテランが……しっかりしろよ)ちょっと鈍いのでは、とさえ思っていたがどうやら真逆だ。思慮深い、頭のいい娘に間違いない。
(だとすると、余計に家庭での抑圧がすさまじいってことか。おい、こりゃ本気でなんとかしてやらないと)隆雄は綾のことがますます心配に、気にかかってきていた。
翌日、綾は誰よりも早く塾にやってきた。格好はいつものジャンパーにジーンズだが、どこか違うのは顔に生気がある点だ。
「おう、早いな。小野寺」
隆雄はどぎまぎしてつい立ちあがった。しかしベルトの上に腹が出っ張っているのに気づき、無理矢理引っこめようと力を入れる。
少女はすうっと寄ってきた。白い頬が赤らみ、なんとも可愛らしい。
「あ、ありがとうございました」
「え ? 」
「あ……あの、買いました」
隆雄は最初わからなかったが、綾が黒縁メガネの下でさらに顔を赤くしたので理解した。
「そうか……それはよかった。嬉しいよ」
微笑むと、綾もにっこりと笑った。
(なんだ、こんないい顔もできるんだな……美人がますます引きたつじゃないか)隆雄はうきうきして、つい軽口をたたく。
「でもどうかな。本当にしてるかどうかチェックしないとな」
「え」
綾の動きがとまる。気づくと、少女の肌からたちのぼるタルカムパウダーのような匂いが嗅げるほど近くにいた。
(しまった。くだらないことを言っちまった)
「じょ、冗談だよ」
言葉を継ごうとして、妙な沈黙ができてしまった。突っ立った二人の間に、永遠のように感じる時間が流れる。
「いいよ」
「え」
今度は隆雄が固まる番だった。綾は顔を真っ赤にしたまま、ジジジとジャンパーのチャックをおろしはじめた。
「ば、ばかだな、それは……」
「先生が買ってくれたんだから、チェックする権利があるの」
女子児童はジャンパーを完全に開けると、なかのシャツ姿の胸を突きだした。確かに、真っ平らではなく少女らしい控えめな盛りあがりがある。
(ど、どうしたんだ、いったい)
綾の憂いを帯びた整った顔は羞恥のあまり真紅に染まっていた。横を向いて、震えている。
(なにを無理して……こいつは……俺のために)
美少女が勇気を振り絞り、自分のために恥ずかしすぎる格好をあえてしてくれている││隆雄の自制心はまたも、あえなく崩れた。
「この目で見てみたいな」
「ええッ ? 」
少女の大きな目が見開かれた。いざやってみると、シャツの隆起を見せるだけでもものすごい恥ずかしさだったのに││。
「これから小野寺のことは俺が守ってやる。もう誰にも、絶対に変なものを巻かせたりさせないよ」
綾は赤い顔のまま、黒い瞳でしっかりと教師を見あげた。
「だから……きちんとチェックする義務があるんだ」
隆雄は自分でも馬鹿なことを言っているという自覚はあった。だが、この少女にどんどん気持ちがのめりこんでいくのをどうにもとめることができなかった。
綾はしばらく男を、品定めでもするように見つめていた。ふっと目を閉じて頭をそらすと、手を後ろに組んで胸を突きだした。
「小野寺……」
少女の顔はこれ以上ないというくらい紅潮し、瞼がひくひくしている。
(あの時、気づいてたんだな。なのに……黙っていてくれた)隆雄は少女が胸を吸われた時、寝たふりをしていたことを確信した。
(俺を受け入れてくれているということか ? )中年男はぎくしゃくした動きで、相対する女子生徒のシャツの一番上のボタンに手をかけた。少女は一瞬ビクッとするが身体は動かさない。
プチッ……プチッ……と無人の教室にボタンをはずす音だけが響く。
教師も教え娘もいつの間にか、はあはあと荒い息を吐いていた。
「赤みも、だいぶとれてきた」
場つなぎに吐く言葉に意味はない。ボタンをはずすたびに露わになる胸もとの白い肌が、昨日の出来事を思いださせる。
少女の胸につけられたブラジャーが姿を現わしたが、隆雄はボタンを腹の途中まではずし、前を全部開けてしまった。
「せ、せんせ……」
さすがに昼間の教室でする格好ではない。綾がうろたえたような声を出す。隆雄が中指で平たい肩ひもの上をすうっとなぞりあげた。
「あッ……」
「綺麗だよ……とても似合ってる」
綾はノンワイヤーの綿ブラを選んでいた。それでも色気のないスポーツタイプではなく、それなりにフリルのついた薄いピンクの可愛らしいものだった。
(このなかに……昨日しゃぶった、あの柔らかな乳房がおさまっているのか)隆雄の肉棒はすでにギンギンに勃っていた。呼吸で上下する少女の胸を、揉みたてないでいるだけで精いっぱいだった。
「せんせッ」
綾の顔は火を噴きそうに赤く、羞恥心は限界まできていた。
「ご、ごめん」
隆雄はあわててシャツのボタンを留めはじめる。綾はほっとしたような表情に戻り、それでも大人しくされるままになっていた。
男が手を離すと少女はほうっと大きな息をつき、目を開けた。濃密な空気がふっとほどける。
「もうッ、誰か来たらどうしようかと思った」
美少女の笑い顔にえくぼができているのを見つけた。隆雄は自分が危険な域まではまりこんでいることを感じていた。
「おとといはちょっと急に用事ができちゃってぇ││すみませんでしたぁ」
塾の最初の授業が終わった後、バイト講師の河田礼子が隆雄の机の横にちょこちょこと来て、ぺこりと茶髪の頭をさげる。
「ああいや……驚いたけど」
機先を制されて、隆雄はもごもごと答える。
もともと年齢不詳っぽくて若く見える隆雄は、貫禄という言葉からは縁遠い。なめられっぱなしなのは毎度のことだ。用はすんだと思ったのか、礼子はもう横の机に座り、むっちりした脚を組んで鼻歌まじりに書類を整理している。
(まあ、こんな貧乏塾でバイトしてくれるだけありがたいってことだ)「そういやー、小野寺さんが美樹ちゃんと喧嘩して倒れたんですって ? 」
回転椅子をきしませ、礼子が急に塾長のほうへ向いた。風で若い女の匂いが漂ってきたのと、綾の話題をふられたのとで、隆雄は少しどきっとする。
「おお、そうなんだ……倒れたのは貧血なんだが、美樹が気にしててね。キミが行方知れずになってから大変だったんだぞ」
「ふーん。喧嘩はともかく、倒れたのは仮病なんじゃないかって誰か言ってたけど、そうでもないんですねぇ」
嫌味は耳に入ってないようで、ペンをくるくるまわしている。
「まさか。そんなことができる娘じゃないよ」
「どうかなあ……わたしもちょっと、あの娘、苦手。美樹ちゃんが嫌うのも無理ないかも」
今度は隆雄が礼子のほうに向き直った。
「へぇ。キミにも苦手があるなんて驚きだな」
屈託のかけらもなさそうな礼子の発言は意外だったが、綾のこととなると聞き捨てならない。
「あの娘、すっごい美形でしょう。でもあんな格好して嫌味ったらしいったら……自意識過剰なのよ」
「そんな。ただ大人しい、引っこみ思案な性格ってだけじゃないか ? 僕らの時代にもいたぞ。外見に構わない、メガネはずすと実は美人って子。美樹だっていつも髪は寝癖じゃないか」
礼子はからからと笑った。
「美樹ちゃんのはわざとですって。先生の時代とは違うんですよお。今はできる限りのおしゃれをして、綺麗に見せるのが女としての責任なんです」
「せ、責任 ? 」
とまどうばかりの塾長に、女子大生は髪を揺らして深くうなずいた。
「街歩いてる娘もみんな自分ができるだけの最大限の努力をして、綺麗にしてるんです。男でも女でも素がいくらよくたって、努力をしないのはだめってこと」
「…………」
礼子の言いたいことはなんとなくわかった。同じ土俵に乗ってこないのは卑怯だ、それがなくて悔しい思いをしている娘が大勢いるのに、生まれ持った美質を活かさないのは怠慢だ││ということだろう。
(でも、彼女はそうしたくてしてるわけじゃない)「じゃ、いくら美人でもだめなのか」
「ええ。多少不細工でも流行のカッコで、小ぎれいにしてるほうがもてるんじゃないかな。あの娘は愛想もないし」
隆雄は不機嫌になって横を向いた。
(時代遅れの娘ってことか……いや、だからこそ俺が見いだして、救ってやるんだ。今時の連中が振り向かないなんて最高じゃないか)その日から、綾は誰よりも早めにやってくるようになった。
二人はなにも言わずに例の仮眠室にあがる。「チェック」のためだ。
少女は壁際に立っていつものように目をつぶり、手を後ろにまわして胸を反らせる。
隆雄は、頭が肩の下までしか来ない綾の黒メガネを取った。少女が美しすぎる素顔をさらしただけで、なんの変哲もない部屋の空気が薔薇色に変化するようだった。
(こんな恥ずかしいのに……なんでしちゃうんだろ)綾の手は緊張で震え、心臓が飛びでるほど鼓動が速まる。それでも男の前で自らポーズを取ってしまう自分の心の働きを、少女はまだ理解できていなかった。
「新しいの、買ってあげようか」
ボタンを半分まではずしたところで、隆雄が口にした。
「い、いいよ。だって……」
綾は思わず目を開け、男と目が合ってしまってどぎまぎする。二人は、もう当たり前のように会話を交わすようになっていた。
「だって……先生が最初に買ってくれた大事なものだから……」
「でも、替えがあったほうがいいんじゃないか ? 」
「うん……」
普通に話していて、綾ははたと自分たちの状態に気づいた。
自分から突きだした上半身を教師である男にはだけられ、ブラ一枚の胸をさらけだしている。綾の顔がみるみるさくらんぼ色に染まる。
(いつもはずっと目を閉じてたから……)
目線が絡まったまま、離れない。二人の間になにか危険な空気が漂いだす。
(くそ、もうだめだ。抑えられない)
教師の克己心ももはや限界だった。これほどの美少女が手中にある。男としてなにもしないという選択肢はすでに消えていた。
「ひッ……」
綾は悲鳴をあげそうになって、ぐっと呑みこんだ。
教師の手はブラの上で、少女の隆起を包みこむように置かれていた。
「せ、せんせ……」
綾は手を後ろに組んだまま、真っ赤な顔で喘ぐように口を開けた。
教師の両手は綿素材のブラの上から女子児童の乳房を探り、ゆっくりとまわすように揉みはじめた。男の本能のままに幼い膨らみを弄り、先をつまむ。
「あ、あのッ」
最初はためらいがちだった手の動きだが、少女が抵抗しないとみると大胆になった。 男の手は柔らかな隆起を手のひらで押しつぶし、まわすようにしたり、下から揉み掴むようにこねあげたりと、発達途上の柔脂肪を存分に弄ぶ。
「だ、だめ……揉んじゃだめぇ」
乳房を握られた勢いで、綾は壁に押しつけられた。腰の上で組んだ両手が背中と壁に挟まれる。
「小野寺……ほら、乳首が硬くなってきたよ」
「う、うそ」
くにくにとオッパイを揉まれ、撫でられ、擦りあげられるうちに乳房の先端がジーンと痺れ、硬く勃ってきたのが自分でもわかった。
「はッ……うううッ……だめだよッ」
美少女の身体がくんとのけ反った。男が手のひらで、ピンピンに勃った乳首をぞわぞわとまわし、くねりはじめたのだ。
(あれ……アソコが熱くなってきちゃった……)
乳首をまわされると、糸で繋がっているかのようにアソコへ、じんじんと刺激が走る。教師はそれでも生徒のブラははずさず、執拗に布の上から揉む。
「せんせ、お願い……ゆるして。こんなの、だめ」
はあはあと息を喘がせ、真っ赤に染まった顔で、胸を揉みたてる教師を見あげる教え娘。それでも手は従順にも後ろにまわしたままだった。
「小野寺、ちょっと目を閉じていて」
うわずった声で、隆雄は囁いた。もう下着のなかでは肉棒が硬直し、亀頭は先走り液でぬるぬるになっていた。
「だめ……」
少女は拒みながらも、大人しく目を閉じた。あか抜けしない格好でこれほど美しいのだから、例えば髪をほどいたらどれほどの美少女になるのか。男は夢想しつつ、興奮に手を震わせながら少女のジーパンのチャックをおろしはじめた。
「せんせッ、なにするのッ」
うろたえ、身をくねらせる教え娘の抗議に構わず、教師はジーパンの前をぐいと開くと、服地を裏がえしにしながら少女の下半身をぺろりと剥く。女児が強く拒まない限り、今日はできるところまで進むつもりでいた。
「だめぇ……」
「動かないで。そのままでいてくれ」
教師にそう囁かれると、抵抗できなくなってしまう。それでも真っ白な大振りのコットン地の下着を丸出しにされ、少女は羞恥に身を揉む。
「小野寺……いや、綾。綾があんまり可愛いから、先生我慢できなくなった」
手を戻して、甘美すぎる美少女の乳房を揉みたて、硬く尖った乳首をとらえ、つまみあげる。教え娘の身体がぴんと立った。
「くんッ……あ」
胸を愛撫されただけで、育ちきらない幼い少女は上気した頬をして、教わったこともないのに男の耳に心地よく響く喘ぎ声をあげだしている。
(もうここまで来たら)
隆雄はジャージのズボンをおろした。ビンビンの肉棒を露わにすると、少女の押しさげられたジーパンと白い下着の狭い隙間に、ずずずと押しこんだ。
「なッ」
美少女は耐えきれず、大きなくりっとした瞳をぱっと開いた。
「せんせッ……それはッ」
(おちん×ん……おちん×んが)
大人の男の陰茎が、素股の状態で女子児童の股間に打ちこまれていた。動転して、男を見あげながら荒い息を吐くばかりだ。
「だめ、だめだよ……こんな」
胸を揉まれたまま、あろうことか股間にカチカチの肉棒を差しこまれてしまった。
(こんなの……ヘンタイだよぅ……でも)
綾はここまでされても、教師に嫌悪感が湧いてこない自分に驚いていた。それどころか股の真下に熱くなったペニスを押し当てられ、なんとも妙な気分になってくる。
「あああッ」
美少女の身体がのけ反り、編んだ髪が揺れる。誰一人汚したことのない聖なる三角地帯を教師の肉棒が侵し、前後に動きはじめたのだ。
「だめッ……擦れちゃうッ」
上半身では乳首をつままれ、身体がびくついてしまう。股間では硬いものが、自分の恥ずかしい部分を擦る。わずかに残っていた抵抗する気も、動かされるたびに徐々に消えていく。
(ヘンだよ……なんで。擦れてビリビリするうッ)「綾を気持ちよくさせてあげる……」
まだ日の高い午後だというのに、六畳間には男と少女の吐く息で淫靡な空気がたちこめていた。
「せんせ……あたしヘン……ヘンになっちゃうの」
女児は胸を揉まれ、股間を擦られながら腰をよじらせ、切ない表情に変わってきた。乳首と股から送りこまれる刺激が全身を襲うようになってきたのだ。
「うッ……ああんッ」
中年男の巧みな愛撫に、幼すぎる性感が確実に花開かされていく。陥落寸前の教え娘を見て、隆雄の昂りも限界に近づいてきた。
「いいんだよ、綾……もっと気持ちよくなるんだ。ヘンになって全然いいんだよ」
少女はぶんぶんと首を横に振るが、乳房と股間は男に預けたままでいる。
「あッ……あッ……」
隆雄が布越しにつまみあげた乳首をつん、つんと引きあげるのに合わせ、釣り糸にかけられた魚のように、背の低い女の子の身体がくん、くんと反りかえる。
(ああ……あたしもうだめだ。オッパイの先が痺れちゃって……)突起とアソコが繋がり、泣きそうなくらいに切ない。その恥ずかしすぎる刺激を送りこんでいるのは自分の先生だった。濃いめの山形の眉がしかめられ、必死に声をこらえる。
「せんせッ……ゆるしてッ」
美少女は自分の乳首をつまみあげ、股間におちん×んを差しこんでいる教師を泣きそうな瞳で見つめながら、叫んだ。
「綾ッ」
隆雄はたまらず、少女の半開きの唇を吸い取る。
「んッ ! ……」
奪われたファーストキスの唇を重ねたまま、女子生徒は思いっきり上にのけ反りあがった。軽く痙攣して、その場にくずおれる。
「う……」
「きゃあッ」
隆雄が壁に手をついた時、脚の間に座りこんだ少女の顔面めがけて射精してしまったのだ。
「あッ……ぷ」
びゅくびゅくと脈動する肉棒の勢いをとめられず、隆雄は白濁を美少女の顔中にふりかける。
「せんせ、やだぁ……ぬるぬるする」
「だ、大丈夫、悪いものじゃない。おしっこでもないよ。男の人が恋人相手にしか出さない液なんだ……大人の女の人は呑んだりもするんだよ」
年端もいかない子供のような少女に顔射してしまい、隆雄もさすがにあわてふためいて言いわけを並べたてる。
(こりゃ大変だ。でも恐ろしく気持ちよかった)
少女は気味悪そうに、それでも取り乱すこともなく顔にかかった粘液を取った。舐めてみて、首をかしげる。
(舐めてくれた……)
脚の間に座りこんで、顔をぬぐっている美少女。塾教師はかつてない満足感に浸りながら、腰をおろした。綾が頭をあげる。
「せんせ、あたしおかしいのかな……先生に身体を触られると、ものすごくキモチよくなって……死にそうなくらいになるの」
白濁まみれの頬を染めて恥ずかしそうに告白する幼い生徒の姿に、教師は再び勃起してしまう。
「そ、そうか。どれくらい感じるの ? くすぐったいとかじゃなくて ? 」
少女は首を横に振ってつづけた。
「びりびり痺れて……いやらしいと思っても、身体が動かなくなって、受け入れちゃうの。ね、あたし、ヘンタイなのかな ? 」
潤んだ、頼りなげな大きな瞳で隆雄を見あげる。
後に判明するのだが、背がまだ教師の肩にも届かない華奢な、手脚が長い少女は恐ろしいほどに敏感な肉体の持ち主だった。
「変態なんかじゃないさ。綾が気持ちいいなら先生も嬉しいんだよ」
「でも……そんなえっちな女の子、いやじゃない ? 」
それが一番の恐れだったのだろう。揺れ動く瞳が男の心を見透かそうとする。
自分のことを気にかけてくれる教師が、離れていきはしないかという不安。隆雄は少女のいじらしさにたまらなくなった。
「このことは、綾と僕だけの秘密だからなにも心配することはない。綾のことが好きだから、もっともっと感じさせてあげたいんだ。いいだろ ? 」
美少女はためらいながらも、素直にうなずいた。
箱の中の美姉妹 第一章 青すぎる果実 中年教師の戸惑い (1/6)
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