箱の中の美姉妹 第二章 虐待 淫鎖につながれた妖精 (2/6)
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第二章 虐待 淫鎖につながれた妖精
歯止めが利かなくなった隆雄と綾の逢い引きは、日に日にエスカレートした。教師は教え娘の胸を愛撫するために、恋人同士がプレイをするためのラブローションを薬局で買ってくる有様だった。
仮眠室で立たせた少女の上半身を素っ裸にして、ローションで胸をヌルヌルにしながら揉みしだき、つまみ、ひねり、恥ずかしい声をあげさせる。
下半身はパンツ一枚にして、幼い股の間に肉棒を差しこんでスラストする。許されない行為だ、という自己嫌悪はあったが、背徳的な歓びにどんどんのめりこんでいった。
綾自身は恐れていた通り、自分の身体が信じられないほど感じやすいという現実に翻弄されていた。
(普通の娘なら、いくら好きでも先生とこんなことするわけない。でもどうしようもなく感じちゃって……)信頼し、身を任せた教師に見つめられるだけで、動けなくなる。快感への期待で、乳首とおま×こが熱くなる。
(やっぱりヘンタイだ……あたし)
ローションを使うようになってから綾の感度はさらに増し、胸をマッサージされるだけで確実に絶頂できるようになっていた。
仮眠室では少女はメガネをはずし、本来の美形そのままの姿でいる。これほどの美少女の乳房を自由にし、甘い口を飽きずに吸っていると、あまりの興奮に隆雄もすぐに射精してしまう。
それでも押し倒さず、立ったままの愛撫を押し通したのは、我慢できなくなるであろうことを恐れたからだった。
(そうなったら……もう後戻りできなくなる)
そこまでの決心は隆雄にはまだつかなかった。
「おい、綾」
夕方になって塾から帰ってきた少女は靴を脱ごうとしていたが、通学鞄を背負ったまま玄関でびくっとして飛びあがった。珍しく母親が家にいて、咥えタバコで腕組みをして立っていた。
「た、ただいま」
「お前……なにか悪さしてないだろうねえ」
少女はドキリとする。
(まさか、先生とのことが ? )
今日もあの部屋で胸をくたくたに揉まれ、絶頂に達してアソコをぐっしょりと濡れさせられた。甘い秘密のひととき。
「おどおどすんじゃないよ、鬱陶しい」
母親は隣りにも響くような声で怒鳴りあげ、ガラスがびりびりと震える。
「母さん……大声はやめて」
「口答えすんじゃない ! 」
ぱしん、と頬をはたかれた。じんと熱くなってくる。
(もう、この人はどうしようもない)
綾はこみあげる涙をこらえ、自分用の部屋に飛びこもうとしたところを、横から腕をぐっと掴まれた。
「なんか最近いいことでもあったのか。顔が緩んでんのがわかるんだよ」
ヤニくさい息を吹きかけられ、少女は顔をそむける。
「ったく……笑いやがると、あたしを孕ませて逃げたあいつの顔にそっくりになるんだから……笑うなって言ったろうが」
耳もとで怒鳴られ、気が遠くなる。
「あたしより、お前が幸せになるなんて絶対に許さないからね。黙って言うこと聞いて、目立たないように大人しくしてりゃいいんだよ」
母親は言い終えると、用はないとばかりに娘を突き飛ばした。綾はそのまま部屋に駆けこみ、それでも静かにドアを閉めた。
背中から通学鞄をずりおろすと、ふらふらと、開けっぱなしになっている押し入れの下段に倒れこんだ。万年床で敷かれた硬い布団から、黴くさい臭いがたちのぼる。
悔しくて、悲しくてどっと涙が溢れでてきた。声を聞かれないよう、布団に顔を押しつけ、嗚咽を押し殺した。
(でも負けない、絶対)
薄暗いなかで身体を丸めた。両手を胸に当てると、気持ちが落ち着いてくる。服を通して、ブラジャーの感触があった。
「せんせい……せんせい……」
涙が溢れてくる瞼を無理に閉じる。最初に隆雄に触れられた時の記憶が蘇ってきた。
隆雄の推測通り、綾は途中で意識を取り戻していた。前をはだけられていることに気づいて思わず声をあげようとした時、自分の身体を気遣ってくれる独り言が耳に入ったのだ。
(本気で、あたしなんかのことを心配してくれてた……)叫びを呑みこみ、寝たふりをした。恥ずかしいには違いないが、心からいたわってくれる気持ちが伝わってきた。目をつぶれば羞恥もそれほどではない。なんだか嬉しく、病気の時に優しくしてもらっているように心地よかった。
(そしたら、オッパイの先がぬるんと熱くなって)乳首の先を口で吸引された途端、全身に電流が走った。頭が真っ白になり、まるで自分が乳首だけの存在になってしまったような感覚だった。
(いやらしいコトされてた……けど)
乳首を吸われたまま、ざらついた舌腹でぞわり、ぞわりと乳肌を舐めあげられると動けなくなってしまった。電撃が隆起の先端と股間に、ビン、ビンと走った。
(恥ずかしいのに、すごく気持ちよかったから)
片方の乳首をピンピンに勃てさせられ、もう一方をなにか……柔らかいもので責められはじめた時は、乳首からの甘く疼くような、切ない刺激に完全に翻弄されていた。
(声が出ちゃいそうになって、寝たふりするのが精いっぱいで)さらに胸を責められているのに、腰の付け根が泣きたくなるようなヘンな感じになり、力を入れてこらえようとすればするほど、痺れが増していってしまうのだ。
(最後はもう……)
少女が両手で必死で布団を掴み、どうしようもない刺激に耐えていたことに男は気づかなかったようだった。乳首を引っ張りあげられた時は、電流がスパークするような強烈な痺れが、綾の身体を一気に駆け抜けていった。
(あんなことされてるのに、抵抗しなかったなんてあたし……)男にいたずらされたはずなのに、恐怖も嫌悪もなく、身体には甘やかな余韻だけが残っていた。だから、翌日からは自分でもびっくりするくらい大胆な行動に出てしまったのだ。
(あ……)
股間が少しひんやりする。綾は恐るおそる下半身に手を伸ばし、脚を開いて股の部分に手を当てると││じっとりと湿り気を帯びていた。
(やだ、また濡れちゃってる)
あわててジーパンのボタンをはずし、チャックをおろしてデニムを少しずりおろす。
「あぅ」
綾は下着の股布の部分を指で押さえた途端、また電流がびくんと走ったため驚いて手を引いた。
(思いだしただけで……なんでぇ)
股間は下着の布を濡らすほどの状態だった。手を引いたのは濡れていたせいもあったが││少女は自分のアソコが思った以上に柔らかく、押すとどこまでも入っていきそうな感触だったことが急に恐ろしくなったのだった。
(先生がいけないんだ)
少女はかぶりを振った。
(先生はあたしのことをホントに心配して、包帯も切ってくれた。それに、あたしのコト初めて可愛いって言ってくれた)急に顔に血がのぼり、熱く火照ってきた。
(あのコトだって……恋人同士ならすることだし……あ)綾は以前に母と、見知らぬ男の行為を盗み見た時を思いだし、熱がすっと冷めていくのを感じた。
ガチャリと部屋の戸が開いて、ポニーテールをした少女の頭がのぞいた。
「おねえちゃん……大丈夫 ? 」
「あわ、ゆ、結衣」
自分の思いに耽っていた綾は闖入してきた妹に不意を突かれ、うろたえつつジーパンをたくしあげる。暗い押し入れのなかとあって、姉がなにをしていたかは、幸い妹には見えなかったようだ。
「もう平気よ」
もぞもぞと下段から這いだしてきて畳に座りこんだ姉の顔を、穴の開くほど見つめていた二十一歳下の妹は、少し表情を崩した。
「……ほんとだ。どうしたの ? ホントにいいことあったみたい」
姉への思いやりと好奇心がないまぜになった顔で、結衣が訊ねる。
「教えない」
いくばくかの優越感に浸りながら、綾はついと顔をあげてみせた。
「なによう、教えてッ」
じゃれるように、結衣が綾に飛びかかった。
「だめだってば、こら」
背丈では姉を越し、体力もある妹に押さえこまれそうになった綾は、笑いながら押し入れの奥に逃げようとしてジーンズを掴まれた。
「きゃあッ」
「逃げるなッ」
さっきボタンを留めきれなかったため、ずり落ちそうになったジーンズをあわてて引っ張りあげる。綾と結衣ははしゃぎながら、絡み合うようにして押し入れのなかになだれこむ。その時、ドーンと地響きをたてるほどに激しく壁を蹴る音がした。姉妹は抱き合ったまま凍りついた。
「おねえちゃん……」
「黙って」
シーンと静まりかえる室内だが、威嚇のつづきはなかった。
緊張を解いた二人は、押し入れのなかでそのままぴったりと抱き合ったままでいた。互いの心臓の鼓動が伝わってきて、落ち着いてくる。
「結衣……あなたまであたしに付き合うことないの。普通にしてれば、母さんはあなたには当たらないわ」
綾は身体を離し、妹に諭すように言う。
綾は父親似だったことと、我慢強い性格がとことん嫌われた。汚い服に、寝る場所はじめじめした北側の部屋の押し入れをあてがわれた。塾に出されたのは、夕方から商売に出る母親が、昼間は綾に家にいられるだけで鬱陶しいと考えたからだ。
「大丈夫。一緒にいるよ」
妹は首を振った。結衣は人並みの格好をしてもよく、家にいることを許されたのは父親の面影がないせいもあるが、憎しみの矛先がほとんど綾に向けられていたからでもあった。
姉が押し入れ行きになった時に、結衣は「ならあたしは上の段に寝る」と言いだして、母親にいくら脅しつけられても聞かなかった経緯がある。
「結衣……」
突然、家のなかに演歌の前奏が大音量で鳴り響いた。周辺の家にも充分聞こえているであろう音で、母親がカラオケの練習をはじめたのだ。得意の『河内おとこ節』をうなりだす前に、姉妹は耳を塞いだ。
耳を閉じ、大騒音が流れるなかでも、綾は妹の口が発する言葉を確かに聞き取れたと思った。
「あたしたち││ずっとこの箱のなかから出られないのかな」
「なにしてるの。まだ読んでないわよ」
「え ? ……おお、すまん」
三奈は夫が上の空で四つ折りに畳みかけていた朝刊を、横から抜き取った。パジャマ姿の隆雄を冷ややかな目で見据える。
気がつくと綾のことばかり考えている隆雄は、家ではいつにも増して注意散漫になっていた。
「塾の経営方針のこと、税理士の北口先生から聞いたわよ」
隆雄は妻の感情のこもっていない声に、現実に引き戻される。
「あの人は……悲観論者だから」
「別に塾はつぶしてもいいけど、借金だけはゴメンよ」
愛情のかけらもない言葉に、隆雄もむっとする。
西荻学習塾はここ数年、不況と少子化による生徒数の減少で危機的状況にある。理想に走る隆雄に対し、受験塾、または単科塾への転換を勧めていたのが町内の税理士、北口老人だった。
「先生は親切でおっしゃってくださってるんじゃない。別に生活に困るわけでもなし」
「お前、俺には理想が……」
スーツに着替えて出かける支度をしている三奈が振りかえった。
「理想って、もうぐたぐたじゃない。まあいいけど、お金のことは自分で始末をつけてね。あ、あとあたし、特訓コースの専任の声がかかってるから、しばらく家を空けるかもしれないけど。構わないわよねえ ? 」
「あ、ああ」
ばたんとドアが閉まる。
「なんだ、くそッ」
隆雄はクッションに拳を叩きつける。
(どうしてこうなったのか……)
隆雄と三奈は、かつて公立学園の同僚教師だった。結婚後、隆雄が退職して学習塾を旗揚げした時も、三奈は反対はしなかった。
ところがその後、彼女は黙ってエリート向け大手受験塾の選抜試験に応募し、採用された。今では名物講師の一人で、年収も隆雄の倍以上ある。環境も教育観もずれていった二人が、家庭内で疎遠になるのにさして時間はかからなかった。
それでも塾が順調なうちは表向きは平穏だったが、最近は金銭面でのことで言い争いが絶えない。
(綾に会いたい)
しかしこんな日に限って塾は休みだった。
「問題でも作るか」
誰もいない部屋に向かってしゃべってみる。もちろん答えはない。隆雄は溜め息をついて、立ちあがった。
「くそッ……ついてない時はこんなもんか」
隆雄はプリンターをばしっとひっぱたくと、諦めて画面のほうを向いた。一日かけて作った問題だが、プリンターの紙送りが故障して途中で動かなくなった。
(買い換える金なんかないしな。駅前のネット喫茶でやるか)問題をフロッピーにコピーすると、引き抜いた。ジャケットを羽織り、アーケードをぶらつきながら駅へ向かう。
塾のあるあたりは由緒ある商店街だったが、最近は店をたたむ者が多く、年々歯抜け現象がすすんでいた。まだ夜も早いのに、シャッターがいくつも閉まっている。商店街同様、地域に根ざした教育者││という隆雄の理想もぐらつきかけている。
(そしてついに教え娘に手を出す……か)
後ろめたさもないわけではない。自責の念もある。だが、それ以上に綾のことを考えるだけで自然に心が浮きたってきてしまう。愛する相手がいる人生の歓びを、久々に思いだしていた。
(愛らしくて、信頼してくれて、すべてを委ねてくれる)単純に欲望に負けたとは思っていなかった。教育者として道を踏みはずしたのは事実だが││やむにやまれぬ運命のごとき結びつきに後押しされたのだ、と自分を納得させている。
(決して遊びじゃない。まあ、ばれたら誰に信じてもらえるわけでもないが)「あれ ? 」
駅前のネット喫茶が見えて来た時、前のほうを歩いている背丈の釣り合わない二人連れの片方にどこか見覚えがあった。
「美樹じゃ……ないか」
生徒の柴田美樹に似ている。だが髪がはねていない。薄暮のなかで確証は持てなかった。別に誰が二人で歩こうが構わないが、男のほうはどう見ても不似合いなオヤジ風だった。
(父親 ? ……って会ったことないしなあ)
それに肩を抱かれた少女が、どこかいやがる素振りを見せている。
(ちょっと、様子を見るか)
隆雄は少し離れてあとをつけはじめた。
「ここにしよう」
まさしく柴田美樹の肩を抱いた、ジャンパー姿の五十がらみの男は手を離すと、ネット喫茶の前でとまった。
「ええ、いいですよ」
(よかった、普通のお店だ)
美樹は先週、本屋で冒険心から漫画を万引きしてしまった。出てきたところをこの男がにやにやしながら待っていた。
私服の警備員だというその男に本を取りあげられたうえ、名前と住所を知られた。話し合いをしよう、と今日呼びだされたのだ。もしかしていやらしいことをされるのではないかと危惧していたのだが、ひとまず安心する。
「奥の個室にしてくれ」
(サテンで個室 ? )
「人に聞かれないようにね」
振りかえった男の言葉に、この種の店に入ったことがない、そこそこ優等生の美樹はあいまいにうなずく。
ブースが区切られた狭苦しい部屋を見た時、若干いやな予感がした。
(足もとは見えてるし、なんてことないよね)
男がコップに入ったジュースとコーヒーを持ってきて座ると、妙に狭い。膝がぶつかり合うほどだ。
(なに ? 変な声が聞こえる ? なにここ)
隣りの部屋に気を取られている隙に、いきなり後ろから口に布をまわされた。手早く頭の後ろで布を引き絞られ、肩越しに口を押さえられる。
(しまった ! )
後悔したがもう遅い。細い身体が男の体の上に乗せあげられ、艶やかなショートヘアが躍る。
「大人しくするんだ、万引きっ子。騒ぐと警察に引き渡すぞ」
男は後ろから手をまわし、ひるんだ美樹のブラウスのボタンを次々とはずし、スポーツブラも乱暴にむしり取った。少女が恐怖に目を見開く。
「いい子にしてれば、すぐすませてやる」
男は少女の耳もとで、言い含めるように囁いた。
(ああッこんな場所で……そんなッ)
甘かった。まさか自分がこのような状況に追いこまれるとは予想していなかった。頭の薄くなった男は女子生徒のチェックのスカートのなかに手を突っこみ、下着を一気に腿まで引きおろす。
「んむぅぅッ」
健康的に日焼けした少女は絶望に満ちた声をあげ、脚をじたばたするが、あえなく脚から下着を引き抜かれる。
「へえ……綿のパンツだ」
オヤジは綺麗にブラシの入った短髪の頭を抱きこんだまま下着の匂いをかぐ。
(い、いやあッ……)
羞恥と屈辱に身体が震える。
「美樹ちゃん、こういうの、見たことないだろ」
男は鞄から出したDVDを目の前のパソコンにセットし、途中から再生をはじめた。少女は画面を見て硬直する。
(なに、これぇ……)
画面には自分と同じような年頃の女の子が男に抱きあげられ、黒い肉棒が股間に出入りしている映像が、修正なしで映っていた。
しかも、その子は少しも痛そうではない。男のモノをみっちり幼い秘穴で咥えこんでいる部分が丸見えだった。
(い、いやらしい……)
少女がぼうっとしているうちに、男はその身体を後ろからがっちり抱えこんだ。ふくらはぎに自分の脚を引き絡め、ぐいと大股開きに固定してしまう。
(やああッ)
あまりに恥ずかしすぎる格好に身悶えするが、どうにもならない。
「諦めろ。でもたっぷり可愛がってやるからな」
(冷たいッ)
男が手で直に胸を包みこんだのだ。どうやら手に薬剤をまぶしたらしく、妙な手触りにびんと身体が反る。
「すぐに気持ちよくしてあげる」
両方の乳房にまんべんなく液体を塗りこんでいく。少女はぬらぬらと乳房を這いまわる男の手の感触に耐え難い嫌悪を感じる。
(ううッ……どうなっちゃうの、あたし)
「んムッ……んんムんッ……」
男は少女の身体を抱えこんだまま、背後から股間に差しこんだ手を激しく上下に動かしていた。真っ赤な顔で眉をしかめた少女の身体がひっきりなしにびくついている。
「そらそら、どうだ」
もう一方の手は、ぴょこんと飛びでた乳首をつまんでひねっていた。少女の身体はもはや完全に力が抜けている。
「スケベな万引き娘だな。乳首がビンビンに勃ってるぞ」
(ううッ……)
乳首が感じてしまう。耳に舌を差しこんでねぶられる。さっきまで気持ち悪くてしようがなかったのに、今ではぞくぞくとした感じが強まるばかりだ。
「もういいみたいだね。口のははずしてあげるよ」
男にからかわれながらも、布をはずしてもらって美樹は大きく息をつく。股間をすりあげられつづけたため、頬は真紅に染まり、じんわり汗が滲みだしている。
(まずい……このままじゃ絶対セックスされちゃう。なんとかしなきゃ)美樹は性知識だけは豊富だったが、もちろん経験などない。男に触られたのも初めてで動転しきっていたが、必死になって知恵を振り絞った。
「お、おじさん、あたし、手、手でしてあげる」
子供なりに考えた精いっぱいの媚態を示しながら、美樹は振りかえって警備員のオヤジを見あげた。
「ああ ? 」
一瞬虚をつかれたような顔になった男は、唇をゆがめた。
「したことあるのか」
「う、うまいって評判なんだから。い、一万円でいいよ」
「へえ……いいだろう。やってみろ」
思わぬ成り行きに興味をそそられた男は、にんまりとした。
(そうよ、男は一回出しちゃえば満足するって雑誌に書いてあったもの。手で……手でならできるはずよ)「ね、床におりていい ? おじさん重いでしょ」
「だめだ。このままでしろ」
後ろ向きで腿の上に乗った少女が、なんとか離れようという口実を男は許さなかった。警備員の男はにやつきながら、少女の身体越しに自分のズボンとブリーフを一気に引きおろした。
(ひッ)
思わず出そうになった叫び声を、美樹はかろうじて抑える。
(なに、コレぇ……)
目の前に現われた大人の屹立はあまりに巨大かつグロテスクで、凶悪に見えたのだ。節くれ立って曲がり、脈打っている肉の茎。
(こんなの入れられたら、絶対死んじゃうッ。手でなんとかしなきゃ)本当は触るのもおぞましいが、背に腹は代えられない。焦った美樹は恐るおそる、男の肉棒に両手を伸ばした。
(参ったな)
隣りのブースに滑りこんで聞き耳をたてていた隆雄は頭を振った。なんと美樹から「手コキをする」と言いだしたのだ。
援助交際だったら美樹もただではすまない。正義感だけでは飛びこめない。
(それより、あんな清純そうな娘がオヤジに責められて、確かに感じてるみたいじゃないか)隆雄はブースの向こうでの美樹の格好を想像して、勃起してしまっていた。
(しかしなんだ、まずは様子をうかがって)
塾講師は自身に都合よく考え、興奮を静めながら、さらに仕切りにぴったりと耳を当てた。
少女はローションでぬらついた手で、泣きそうになりながら懸命に男の肉棒をにちゃにちゃ上下に擦りたてていた。
(うそお……こいつ全然イカないよぉ)
握り方も知らない、あまりに稚拙な少女の愛撫に業を煮やしたオヤジからローションを与えられてからは、割合うまく手を動かせるようになっていた。男はソファから腰を突きだして、寝るような格好。ショートヘアの女子児童がその上にまたがり、両手で剛直を掴んで手コキをつづけていた。
「おうッ……いいぞ……へへ……」
警備員は感じたふりをしながら、少女の姿を背後から楽しんでいた。手の動きに夢中になって、美樹は腹這いに近い状態で男にまたがっていた。
スカートはめくれあがり、脚は左右に開いて丸出しの股間はぬらぬらと光り、紅色の陰唇が開きはじめている。男っぽいくらいに整った、日焼けした顔は朱に染まって髪が汗で張りついている。
(なんでイカないのよぅ……)
だんだん手が疲れてきた。勘所を教えられていないため、乱暴に上下させるだけの愛撫で男が感じるはずがないとは、無垢な少女にわかるはずもなかった。
「ヒッ……なッ」
突然自分の股間をべろりと舐めあげられ、少女はぐいんと背中をのけ反らせ、あわてて振り向いた。疲れて男の上に腹這いになっていたため、いつの間にか剥きだしの股間が男の顔の正面まで来てしまっていたのだ。
「そんなトコッ……あうッ」
警備員は少女の腰をしっかりと抱きこみ、誰の蹂躙も受けたことのない美しい秘芯を舌で舐めはじめた。
「そらそらッ……早くしないと君のほうがイッちゃうぞ」
(そッそんなあッ)
ボーイッシュな女子生徒は急いで手コキを再開したが、おま×こをべろべろ舐められ、舌が陰裂を這いずりまわる感触に邪魔されて、とても集中できない。
「あハァッ」
ついに男の舌が、児童の未発達の紅い肉襞のなかから小さな感じすぎる突起を探り当てたのだ。美樹の手がとまり、背中がぶるぶると震える。
「ま、待ってッ……はぅ」
男の舌が突起と包皮の間にぐいぐいと入りこもうとする動きに、美少女はぷりんとしたお尻を引いて抗おうとするが許されるはずもない。
(こりゃ、本物の発酵臭だ。あのへたくそな手コキといい、予想通りまったくの未経験だな)少女の恥垢を舐め取りながら、警備員は顔をほころばせ、幼いクリトリスをちゅうちゅうと吸引する。美樹は眼前の肉棒にすがりつくように掴まり、股間から送りこまれる刺激に耐えることしかできなくなっていた。
(どうしよッ……アソコが痺れてる、イカされちゃう)美樹は男に直接性器を舐められたショックが去ると、舌の攻撃が着実に自分の性感を高めていっていることを自覚した。自慰の経験もあり、先ほどの手マンで粗ごなしされた美少女の肉体は、早くも陥落寸前に追いこまれていた。
「おじさんッ……ゆるして」
かすれ声で猶予を乞うが、舌の攻撃はとまるどころか強さを増してきた。少女の腰がびくつく頻度が速まってくる。
(だめっ。ビリビリしちゃう……腰が……あッ)
「んーッ ! 」
女子生徒の肢体が硬直し、両手で絞るように肉棒を握りしめた。警備員の男は顔をしかめながらも、舌先にぬるりとした粘液の漏出を感じて勝利を確信した。
「あ ! ……あ」
少女ははあはあと荒い息を吐きながら、男の腹の上に突っ伏した。
警備員が細いウエストを掴んで引き起こした。正面を向かせてまたがらせても、人形のようにされるままになるばかりで、呆然としている。
「美樹ちゃん、イッちゃったみたいだね。もうセックスしても大丈夫だ。全然痛くないからね」
おためごかしの言葉にも反応せず、真っ赤に染まった顔に、濡れたように光る目で男を見つめるばかりだ。
警備員は心中で小躍りしながら、少女の華奢な腰骨を掴んでぐいと引き寄せた。
「あ……」
粘液に濡れて開き加減になった無毛の肉裂に、そそり勃った肉茎の側面が当たると美樹はようやく声を発した。
「可愛いね。おじさん、たまらなくなっちゃったよ」
今ならなにも拒まない││そう気づいた男は美樹の整った顔をあお向かせ、唇を吸い取った。美少女はびくんとするが、靄がかかったような瞳のままで大きな抵抗は見せず、口を吸われたままだ。
突然ブースの扉がバンと開いた。男が立っていた。
「そこまでだ。ちょっと事情を聞かせてもらおうか」
「いやあ、しかしお手柄だった」
ばんばんと隆雄の背中を叩くのは、商店街組合の理事でもある北口老人だった。
「とっちゃん坊やみたいな頼りない男だが、さすがは教師だ。見直したぞ」
そう言ってがっはっはと大声で笑う。
「は、はあ」
警備員が脅迫の罪で捕まった三日後、居酒屋には隆雄の警察表彰決定を祝って組合の面々が集まっていた。
「今時、地域の子供のために体を張ろうって大人がどれだけいると思うね、キミ ? 」
宴会前からできあがっていた組合理事長が、横でジュースを飲んでいた交番の武藤巡査部長に酒を注ごうとする。
「いやまったく。坂下さんが駆けこまれて来た時は、殺人でも起きたのかという勢いでしたから」
警官は理事長の手を丁重に押しかえしながら、コップを届かないところに置く。
「で、どうなんだい、女の子のほうは ? 」
武藤は隆雄と目くばせを交わした。
「危ないところでしたが、まあ喫茶店ですから大したことができるはずもなくて」
巡査部長の説明に、端にいた酒屋が首を振る。
「世も末だねえ。五十男が孫みたいな子供を脅して、妙なことをしようってんだから。しかし娘っ子も、なんでそんな場所でふらふらしてたんだか」
「親が悪りぃんだよ、親が。びしっとしつけねえからな」
八百屋がジョッキを一気に空ける。
「親といやあ、うちにまた小野寺のババアが来たぜ」
酒屋がしかめっ面で吐き捨てた。
「なんだ、また犬でも蹴られたか」
隣人の不運話に、八百屋が嬉しそうに向き直る。
「そこはそれ、あいつの影が見えたらすぐに裏に隠したさ。あんなんで新宿で店張れるってのが信じられねえ」
小野寺││綾の母の話題に隆雄は耳をそばだて、思わず口を出してしまった。
「小野寺……さんは、商店街でそんな有名人なんですか」
「有名どころじゃない、悪名も悪名さ」
酒屋が顔の前で手を振る。
「物にしろ、人にしろ扱いが乱暴なんだよ。うちじゃ何本酒を割られたか……弁償なんて言ったら近所中に響き渡る声でわめきやがる。そりゃ旦那も逃げだすわけさ」
「うちの店でもひどいもんだ。あんな親でも娘がいるってんだから、いったいどんな仕打ちを受けてるンだか。犬っころみたいに蹴ってるんじゃねえか」
八百屋が溜め息をつく。隆雄はいても立ってもいられない気持ちになってきた。
「そういう子供たちを集めて、見てやってるのが坂下君さ……でも人情だけじゃ商売にならないのが厳しいところなんだが」
北口老人がしたり顔で話すが、隆雄の耳はもはやそれを聞いてはいなかった。
普段であれば朝近くという帰宅も珍しくない姉妹の母親が、酔っぱらって家に戻ってきたのはまだ十時だった。
「おーい結衣 ! いい知らせだぞ……いないのか ? 」
上機嫌で早々に帰ってきた母親だったが、部屋に娘は見当たらない。風呂場のほうでごとごと音がする。
「なんだ、風呂か。いっちょまえに」
ふらふらしながら、風呂場の扉を引き開けた。
「おい、母さんでっかいくじを引き当て……」
「ひッ」
狭い脱衣場には綾と、結衣がいた。綾はちょうど上着を脱ごうとしていたところに闖入され、すらりとした身体をすくませる。
女は再び口を開こうとして、そのままの形でとまった。上機嫌だった女の目がつりあがり、顔がみるみる夜叉の面に変わる。
「……その胸につけてるモンはなんだ」
まず大音声で怒鳴りつけるはずの母親が、低いトーンで問いかける。娘は声の裏に潜んだ母のいまだかつてない激怒を察し、心の底から震えあがった。
「か、買ったの」
「そんな金はやってない」
「貯めたのよ、少しずつ……みんなしてるのよ……こ、これくらい」
普通に話そうとするが、恐怖で声が震えてしまう。
「お前なんか、包帯で充分だと言ったはずだ」
冷ややかな湖水の表面に、さざ波が立つ。爆発への予感を秘めた、不穏な眼差しで娘を睨みつける。
「ご、ごめんなさい。もうしないから……」
「寄こせよ。あたしの金くすねて買ったんだろ ? 」
母親は当然のようにすっと手を差しだした。娘は小さな胸を押さえ、後ずさりする。
「お母さん、待って」
「どうした ? 早くしろ」
勇気を振り絞って声をあげた結衣のほうを振り向きもしない。今まで、一度も逆らったことがない長女だ。いつものように終わるはずだった。
「いやよ」
母親の目が大きく見開かれた。結衣も驚いたように姉の顔を見る。
「なんだと ? 」
「これは……いや。ぜったいに」
綾はひしと胸を押さえ、隆雄からもらったブラジャーを愛するわが子でもあるかのように腕のなかに抱きしめた。
「お母さん、これはお姉ちゃんがとっても大事にしているものなの。許してあげて」
姉の初めての反抗に意を強くしたのか、結衣も加勢する。女は注意をそらされた猛獣のように、ゆっくりと妹のほうに首をまわした。
「大事 ? 」
「そ、そう。だから……」
一緒にお風呂に入る段になって、結衣は綾から重大な秘密を打ち明けられた。と言っても、ある人に買ってもらったというブラを見せてもらっただけだが。
「大事なもの、か」
不意に邪悪な笑みを浮かべた女は、不意に少女の胸に手を伸ばして無造作にカップの間を掴むと、思いっきり下に引きおろした。
ビリリッ││布の裂ける音が風呂場に響いた。少女の胸もとのブラはシャツごとまっぷたつに裂けていた。
「きゃああッ」
悲鳴をあげたのは結衣のほうだった。綾はなにが起きたか理解できなかったのか、呆然として自分の胸もとで裂け、垂れさがった布きれを見つめていた。
「あたしに逆らうとこうなるのさ。わかった……」
常に勝利をおさめてきた母親が息を呑んだ。娘が硬直して胸もとを凝視する異様な雰囲気に、思わず言葉がとまったのだ。
「いやあああッ」
綾は母親に体当たりして壁まで突き飛ばすと、泣きながらそのまま外へ駆けだしていった。
すっかり酔いが醒めてしまった隆雄は、勝手に盛りあがっている商店街の面々を店に残し、早々に引きあげた。
(綾……綾)
昼間の熱がまだ残っているような夜道を、あてもないのに早足になる。
隆雄はこの年になって、一人の生徒のことであわてふためいている自分が信じられなかった。しかしこの胸のざわめきはおさまらない。
(家に行ってしまおうか……)
母親の悪い噂が頭をよぎる。入塾の時に一度だけ会った印象も、決して芳しいものではなかった。
(どうする……)
││行ってみてもいいじゃないか。そうけしかける内心の声がする。とつおいつ考えながら歩いているうちに、塾の建物が見えてきた。
電信柱の影に誰かうずくまっているような、潜んでいるような影が見える。
(なんだ ? まさかオヤジ狩りじゃあるまいな)自分も充分、対象になる年であることは心得ていた。注意しながら近づく。
「綾 ! 」
隆雄は黒い影のもとに駆け寄った。
「せ……んせ」
暗がりの下から見あげた顔は、まがうことなき綾の白い顔にほかならなかった。目を赤く泣きはらして、引き裂けた胸もとをしっかりと押さえている。
「まさか綾、お前」
最悪の結果を予想して、背中の毛が逆立った。変質者に襲われたのでは││と、全身におののきが走る。
「……母さんが」
それを聞いた瞬間、隆雄は安心のあまり足もとがぐらついてしまった。きまりが悪いため、しゃがみこむつもりだったようなフリをして少女の身体を抱きしめた。着ていた一張羅のジャケットを脱いで生徒の身体にかける。
「どうしたんだ、こんなところで」
「破かれちゃった……先生にもらった……大事な……これ」
しゃくりあげながら、美少女はくっつければ繋がらないかとでもいうように、裂け目をしっかりと合わせて握っている。
「大丈夫だよ、また買ってあげるよ」
「だめなの。だってこれは……先生に初めて買ってもらった……記念の。もう二度と買えないものだから……とりかえしがつかないよ」
嗚咽をもらす少女を抱えながら、隆雄は衝撃を受けていた。
ブラを買ってやったのは、ふとした思いつきからにすぎない。それをここまで思ってくれているとは。塾講師は、どこか綾に深入りすることを躊躇していた自身を深く恥じた。
(ここで離したら、身体以上に少女の心を弄んだことになる。それは決して許されないことだ)講師はふと気づいた。
「綾、メガネも忘れてきたのか。見えないでよく来られたな」
「……本当は目が悪いわけじゃないの。母さんが男よけにかけてろって」
隆雄の心で、なにかが弾けた。
(俺の綾に……許さん。見てろよ)
「あの」
ぎょっとして振りかえると、街灯の下に女の子が立っていた。片手にジュースの缶を持ってこちらを見ている。隆雄は、自分がいかにも怪しい男然として見えることに気づいた。
「な、なんでもないんだよ、これは。おじさんは先生で」
「ひょっとして、ブラの人 ? 」
隆雄は喉から心臓が飛びでそうになった。くりくりした瞳で興味深そうに見ている少女を、座りこんだ綾がたしなめる。
「結衣ったらもう。やめてよ」
「え……ええ ? 」
混乱する教師に、姉妹は事情を説明した。
飛びだした綾を追って、結衣もついてきてしまったという。二人の置かれた苛酷な状況もさることながら、綾に妹がいたことすら知らなかったことで隆雄はさらに落ちこんだ。
(しかし、悩んでる場合じゃないな。時間がない)「綾、一緒に来てくれ」
ぐいと少女の手を引っ張りあげ、塾講師はいつになく決然と、大股で歩きはじめた。
「え ? ……な、なに」
突然の男の行動に、綾は胸もとを押さえながら大人しく手を引っ張られているものの、とまどいを隠せない。結衣も面白そうな顔をしてついてくる。
「だめだよッ」
自宅前の通りまで来て、綾の顔が引きつった。男の腕にぶらさがって引き戻そうとする。
「大丈夫だ。先生に任せておけ」
「で、でもッ……行けないよ」
隆雄は元気づけるように微笑むと、ジャケットを羽織った少女の肩を抱いて、家のほうへ歩みを進める。綾も塾講師の勢いに押され、抵抗をやめた。
小野寺親娘が住んでいる家は、古い建て売り住宅だった。玄関の前には乱雑に放りだされた雑誌やごみなどが散乱している。
(典型的だなあ、しかし)
隆雄は顔をしかめると同時に、生徒の家庭を知る努力を最近怠っていることを痛感させられた。
「先生……」
腕にしがみついた教え娘の手が震えている。実の母親のいる家へ戻るのに、なぜこれほどまでに怯えなくてはならないのか。隆雄の怒りが再びこみあげてきた。
ビィーとブザーを押すと、すぐにどすどすと足音が近づいてきた。
「なんだよ、今、取りこみ中なんだ」
乱暴にドアを開け放った鬼女がぽかんと口を開ける。
「……お前」
母親のドスの効いた声に、二人の少女がびくっとして隆雄の背中に隠れる。
「お母さん。西荻学習塾の坂下です」
女は一瞬混乱し、ようやく合点がいった表情に変わった。
「ああ。で、先生がどうして……月謝なら払ってるだろう。それになんでうちの娘と、それも二人も一緒にいるんだい ? 」
獲物を目の前にして、舌舐めずりするような顔になる。
「娘さんたちは、しばらくうちの塾で預かります。あなたにはもう任せられない」
隆雄が表情を変えずに言いはなった。
「ああ ? 」
急な事態の変化が、まだ呑みこめずにいる。綾も背後で動きがとまった。
「あなたには、子供を育てる資格がない。これ以上放置するのは、人としてあってはならないことだ」
「なんだと ? 」
ぎっと歯を噛みしめる音が響いてくるようで、塾講師はぎょっとしたがつづけた。
「それがお互いのためだ。あなたも児童虐待で逮捕されて、新聞に載りたくはないだろう」
(ずいぶんと思いきってるな、俺は)
鬼女はいったん口を開け、大きく息を吸いこんだが││なにかに気づいたような顔をして、口を閉じた。次は怒声のシャワーが浴びせかけられるもの、と覚悟する。
「そうか……そりゃ都合がいいや」
「なんだって ? 」
予想外の女の言葉に、今度は隆雄がぽかんと口を開けた。
「実はあさってから旦那と海外に行くのさ。結構長いから、こいつらをどうしようかと思ってたところだ。こりゃラッキーだ」
顔をゆがめてぐふぐふと笑う。
(海外 ? 娘をほっぽらかしてか)
思ってもみなかった展開に、隆雄も二の句が継げない。
「ひと月くらいはいるってあの人が言ってたから、よろしく頼むよ、先生」
腕組みをして、男に告げる。
「言っとくが金はないよ。おたくが勝手にうちの箱入り娘を預かるって言うんだからね。後は、ひもじい思いをさせたら承知しないよ」
「わ、わかった」
隆雄は内心の興奮を抑えきれなくなっていた。大した言い争いもせずに、評判の狂女との対決をすませられ、さらに綾を手もとに置くことができるのだ。
「おい、綾」
母親の呼びかけに、少女は恐るおそる顔をのぞかせた。顔面蒼白になっている。
「先生に迷惑をかけるんじゃないよ。よおく可愛がってもらいな」
精いっぱいであろう優しげな声色で娘に話すが、もはや娘に関心がまるでないことは一目瞭然だった。綾が教師の服をぎゅっと握る。
「じゃあ、連れて帰りますよ」
「好きにするさ」
母親であるはずの女は手をひらめかせると、ばんとドアを閉めた。埃が宙に舞う。
「箱入り娘か。よく言ったもんだな」
教師が振りかえると、事実上親に見捨てられたのにもかかわらず、少女は毅然としていた。無言で前を押さえたまま歩きはじめた。
隆雄と綾は並んで、後ろから結衣がついてくる。夜道を歩む足音だけが響く。
「……あの人だと思う」
「え ? 」
塾に向かって歩きながら、途中で綾がぽつりとつぶやいた。
「この頃、時々家に来てた、店の客。ちょびひげの」
「そうか」
(嬉しいには違いないが……しかしどうしたものか)このご時世、他人様の娘を預かるというからにはそれなりの理由がいる。下手をすれば誘拐の監禁のと通報されかねない。
(よし、交番に行ってみるか。武藤さんも戻ってる頃合だろう)いつあの女の気が変わるかわからない。先手を打っておく必要があった。
事情を聞き終えた武藤は難しい顔をしていた。少女が虐待を受けていた様子を知ったが、緊急性がありそうでもないし、証拠があるわけでもない。どう扱っていいか測りかねた。
「いいでしょう ? 事件が起きてからなじられるのは、いつも警察とか児童相談所なんだから。まして今回は親もいいと言っているし」
隆雄はここを先途と警官を説得にかかっていた。綾も真剣な表情で警官を見つめる。
「そら、そうですが。相談所に通報するのが筋で」
武藤も目をそらす。
「相談所になんて……あの女はしらばっくれるに決まってる。それに役所が急場の対応ができないのはよくご存じのはずだ。だいたいこりゃ立派な保護責任遺棄ですよ。親失格だし、犯罪だ。僕はあの女が娘を渡せと言っても認めない」
「そうもいかんでしょう、が」
「どっちにしろ、あの女はすぐにも海外へ行って、当分帰らないと言うんだ。こんな子供たちだけで家にいてなにかあったら、知っていたあなたの責任にもなるんじゃないですか ? 」
警官もつまる。昨今相次ぐ虐待、ストーカー事件への不適切な処理で、警察の事なかれ主義が糾弾されている矢先のことだ。
「……パパに電話してみようか」
突然の結衣の一言に、武藤のしかめっ面がぱっと明るくなった。隆雄は思わぬ方向からの一撃に、言葉を失った。
「お父さんって、別れたお父さんだよね。連絡先、知ってるの ? 」
急に笑顔になった警官が腰をかがめて訊ねると、少女はこくりとうなずいた。
(まったく余計なことを。いや、二人が幸せになるのが一番だろ、邪念は捨てろ)煩悶している教師の横で、武藤が受話器を取りあげた。
「ええ ? うーん、そこをなんとか……いや、まあそれは」
電話をしていた武藤は最初はにこやかに話していたが、途中から雲行きが怪しくなった。押し問答を繰りかえしている。
「わかりました」
武藤は電話を切って、ふうと息をついた。教師と姉妹は、同時に顔をあげて警官を見た。
「ごめんね。ちょっと先生とお話があるから、待っててくれるかな」
姉妹にそう告げると、武藤は外へ出た。不安そうな面持ちの二人に目くばせして、隆雄も後を追う。
「妹だけ ? 本気でそう言ってるんですか ? 実の父親が ? 」
街路灯の下で腕組みをした警官は、苦虫を噛みつぶしたような顔でうなずいた。
「電話だけですが、どうもまともな稼業とも思えなかった。まあそれはいいんですが、急に二人なんて無理だの一点張りで……それに」
言葉をきった武藤は言いにくそうに脇を向いた。
「綾ちゃんは……可愛くないんで引き取る気は、ないと」
隆雄は、綾の手を引いて塾の建物に向かっていた。夜も遅いため、とりあえず寝かせなくてはならない。結衣は、父親が迎えに来るまで交番に残してきた。
妹だけを引き取りに来る、と話した時も綾は無言だった。結衣が姉を気遣うように何度も視線を送ったが、笑みを浮かべるばかりだった。警官が経済的な問題で、とかなんとか説明している間も落ち着いて座っていた。
「綾、あの……」
歩いているうちに沈黙に耐えかね、隆雄が話をきりだそうとすると、その都度少女は教師の手を全力で握りしめた。
隆雄は塾の仮眠室に綾を置いてきた後、隣りのマンションの自室に戻った。三奈は寝ようとしているところだった。
「あら早いのね。宴会は終わったの ? 」
「ちょうどよかった。聞いてくれ」
隆雄は手短に、綾の事情を説明した。
「……それで、あなたが面倒みるってわけ ? 」
妻はまだ崩れてはいない肉体をパジャマ姿に包んでいた。腰に手を当て、あきれ果てたといった表情で髪をかきあげる。
「好きにすれば ? よかったじゃない、念願の熱血をやれて。それともおめでとうと言って欲しい ? 」
「それでもお前は教師なのか ? 」
憤然とする隆雄に、三奈は手を振った。
「あなたと教育論を交わす趣味はないわ」
「……そうだな」
妻が隆雄の理想にはほとんど関心がなく、綾のことなど厄介者程度にしか思っていないのがありありとわかった。
「まあ頑張って。明日も早いから寝るわ」
「ああ、おやすみ」
一人残された男は、そのままの姿勢でしばらく突っ立っていた。
(あいつは……仮に俺と綾とのことを知っても、世間に知れなければ『好きにすれば』とでも言いかねないな)一瞬だが男の顔に苦い影が差した。
携帯のバイブが振動した。
「ああ、武藤さん。え ? ……そうですか。ええ……よかった」
父親が車で来て、結衣を連れて帰っていったという。隆雄は急いで部屋を飛びだし、隣りの塾のビルに駆けこんだ。
「綾 ? ……」
少女は自分で布団を引っ張りだして、すーすーと寝てしまっていた。思わず隆雄の頬がゆるむ。
(無理もない。あんな出来事があった後だ)
美少女の寝顔を眺めていてはっとした。綾の滑らかな頬に、幾筋もの涙のあとが残っていた。
隆雄は少女のことがたまらなくいとおしく、可愛らしく、哀れに思えた。頬に顔を寄せ、軽くキスをする。少し塩気を感じた。
(それでも、あんなでも親は親だ……いずれは帰さなくてはならない。なら)「ひとつ、やってみるか」
塾講師は小さくつぶやいた。
「ご、ごめんなさいごめんなさ……」
翌朝、妻が出勤した後で仮眠室にあがってきた隆雄は、突然跳ね起きた綾にびっくりして、ペットボトルとコップを取り落としそうになった。
「ど、どうした ? 」
「あ ! ……」
気がついたのか、赤くなって口に手を当てる。
隆雄は枕もとに座った。
「もう大丈夫だ。お母さんはいない」
見るからにほっとした表情になった。隆雄が黙ってジュースをコップに注いで渡すと、素直に飲み干す。
「娘を置いて、勝手に旅行に行くなんて信じられないよ」
少女は切れ長の目で男を見やった。
「時々あったから」
綾の母親は、新しい男ができると、長いこと家を空けることがあったらしい。そういう時に限って多額の現金を置いていくが、決まって大げんかして別れて帰ってくる。綾は勝手に使ったと罵られ、腹いせに折檻されたのだそうだ。
「そうか。綾は今日からしばらく先生のところで暮らすんだよ。それでいいかい ? 」
綾はこっくりとうなずいた。
「そのうえで、一つだけしてもらいたいことがある」
女子児童は男を見あげた。
「綾は、ここで生まれ変わるんだ」
「え ? ……」
美少女は黒い瞳を大きく見開いた。
「今までのことは忘れなさい。今これから人生を生き直すんだ。自立して、誰もが振りかえるような女性になって、お母さんを見かえすんだ」
「そんな、無理だよ。あたしなんか」
うつ向く少女の肩を掴み、隆雄は言い聞かせるようにつづける。
「おしゃれをしないのは、泥棒よりひどい││と言った作家がいた。知ってるか」
綾はかぶりを振った。
「先生の言う通りにしていればいい。お母さんになにを吹きこまれたか知らないが、綾は綺麗だし、人並み以上に可愛らしいんだから。元の姿に戻るだけなんだ。そうじゃなきゃ、本当に生きているとは言えない」
まだまだ幼い少女にかけるような言葉ではない。しかしこれほど苛烈な境遇で生き抜いてきた彼女には、大人同様の扱いがふさわしいと隆雄は感じていた。
「……うん、わかった」
少女はようやく顔をあげ、蕾が春に花開く時のような笑顔を見せた。
「あ、でも」
「なに ? 」
「ここで暮らすって。先生の……奥さんは ? 」
不安げな表情になる。塾講師は表情を和らげた。
「ゆうべ綾を引き取ると言ったけど、好きにしろってさ。僕らはもう夫婦じゃなくなってるんだ。だから綾にしているようなことは、全然あいつにはしてない」
少女の顔がみるみる赤くなる。
「僕が綾を守る。誰にも、指一本触れさせやしない」
「…………」
真剣な眼差しで教師を見つめていた美少女は、いきなり隆雄の首根っこにかじりついた。
「綾……」
隆雄はたまらず、綾の肩を掴んで可憐な唇を奪った。
少女は一瞬、男の胸に手を当てて押しのけようとしたが、すぐに緩んだ。隆雄は華奢な肩を抱きこんで顎を掴んで上を向かせ、さらに激しく舌を吸う。
(せッせんせッ……強すぎるッ)
少女はうろたえて舌を抜こうとして、もっと強く吸いあげられる。激しい口づけに息をするのを忘れ、気が遠くなった。
(あ……)
力が抜けたのに乗じて、塾講師は女子生徒の舌と自分の舌を絡ませ、本格的なディープキスをはじめた。一度絡めとられた舌をにちゃにちゃと舌で愛撫され、舌を逃がすのか、押し離せばいいのか綾はわけがわからなくなっていた。
五分後、ようやく口と口が離れる。自分の口と男の口との間で唾液が糸を引くのに気がつき、美少女は赤い顔をさらに真っ赤に染めた。
「こんな朝から、だめだよ……」
恨めしそうな顔で隆雄を睨む。
(どうしよ……アソコがヘンになっちゃった)
実は、舌を吸われている間にアソコがじんと熱くなり、抵抗が弱まって口を吸われるままになってしまったのだ。
「もう我慢できないんだ、綾」
「ええ ? 先生 ? 」
動揺する少女の唇がまた吸われた。抱きしめられた身体がそのまま押し倒され、布団の上で二人の体が重なる。
「ん ! 」
隆雄が、昨夜から着たままだった裂けたシャツの前ボタンをぷちん、ぷちん、とはずしはじめた。
綾は人一倍大きな目を開き、やめて ! と目力で訴えようとするが、近すぎて通じない。やっと口をもぎ離した時には、早くも前ボタンが全部はずされていた。
「だめだって ! お風呂入ってないから汚いよ ! 」
「綾の身体から出るものなら、なんでも好きなんだ」
(そ、そんなッ)
人生経験は豊富でも、まだ毛すらほとんど生えていない少女にはセックスにおける男女の真理などわかろうはずもない。ただ、汚れた身体が恥ずかしいだけだった。
「待って、綺麗にしてからッ。ね、落ち着いて、せんせ」
いつもの優しい先生とはまるで違う、憑かれたような表情の隆雄。
「綾、好きなんだ。我慢できない。俺のこと嫌いなのか」
「そ、それは」
(好き ! 好きだけど……)
二人の秘密の、胸への愛撫は、なぜかお互いにそれ以上進まないという暗黙の合意があった。でも、キスからはじまり、押し倒されて服を脱がされるというのは││アレを意味するはずだった。
「早すぎるッ……こ、心の準備がッ……はうんッ」
美少女の身体がくんと反った。隆雄がブラのはずれた胸にしゃぶりついたのだ。すでに勃ちかけていた先端を吸いあげられ、綾の身体の芯がじんと熱くなる。
愛撫の間に綾はすべての衣服をその身からはぎ取られた。教師もパンツ一枚になった。最後に一本編みの三つ編みをほどくと、ウエーブのかかったロングヘアがふわっとひろがった。
「やだ……」
「なにが ? 」
赤くなった顔を横に向けた。裸であるのももちろんだが、髪をほどかれてしまったのが、もっと恥ずかしいようだ。
「天使みたいだよ、綾」
「う、うそ」
隆雄は少女の両手をバンザイの格好で掴んで開かせる。上からじっくり素っ裸の肉体を鑑賞され、綾はこれ以上ないくらいに全身を朱に染めて羞じらっていた。
(なんて綺麗な肌なんだろう)
隆雄は感動のあまり、動けずにいた。
第二次性徴が遅れているのか、発毛もほとんどない。女性特有の美が発現されるのはこれからだろうが……すでにして凝脂を洗うような肌の持ち主であった。
「せんせ……見ちゃイヤ」
目を閉じたままで、震えるように言う口もとが愛らしい。
男は少女の上で反転すると、柔らかな腿を下からくぐらせた腕で抱えこみ、ぐいと左右にひろげた。
「だめぇッ」
丸出しにされた股間を隠そうと、力を入れて脚を閉じようとするが、大人の力にもちろん敵うはずもない。
「ああ……」
少女は他人に初めて性器を見られるという激烈な羞恥に、声をあげることも忘れていた。まっさらの陰唇は、これまで何度か与えられた性的な刺激で口を開きはじめていたが、美しいピンク色をしていた。
「そんなに見ないで。恥ずかしいよッ」
片手で掴めるような可愛い膝の裏を持ち直し、ぴんとV字型に真上に開く。教師はそのまま顔を股間に近づけ、熱い舌で教え娘の縦割れをずるりと舐めあげた。
「ひゃんッ」
思わず目を開けてしまった。目の前の光景に息がとまる。
教師のパンツがはちきれそうな状態になってテントを張っていた。男のおちん×んが硬い棒のようになって、女の身体に入ることは知っている。
(でも……こッこんなの……絶対入んないよッ)
外形から想像されるその大きさ、凶暴さに圧倒され、また目をつぶってしまう。
ずるりと自分のおま×こが舐められる。
「ううッ」
胸を弄ばれた時とはまるで違う、他人の舌の直接的な感触に少女は動転していた。腰は抱えこまれて身動きできない。その状態でひたすらおま×こを舌で舐められる。
(やだッ……すごい)
ずるり、ずるりと熱い舌が陰裂を往復する。
「だ、めぇ……そんなトコ舐めちゃ」
目を開けると男のパンツが見えてしまうので開けられない。
しかし目をつぶると、舐められている自分のアソコばかりに意識が行ってしまい、感覚が鋭敏になってくる。ずるんと股間に生の感触が走る。
(ああうそ……いやらしい、いやらしすぎるけど……気持ちいいかも)自分の格好も容易に想像できる。素っ裸で脚は真上にあげて開かされ、男にアソコをぺちゃぺちゃ舐められて悶えているのだ。
「あんッ……やッ」
隆雄は少女の陰部のすべすべした感触に夢中になっていた。恥垢も匂いもなにも気にならない。ひたすら舐めるうちに外側もなかもふにゃふにゃに柔らかくなり、舌で探るほどに新しい構造が姿を現わす。ビリッと舌先に刺激を感じた。
「濡れてきたよ、綾」
「う、うそ」
美少女の秘芯から、舌で舐めるたびに確かに汗や唾液とは違う味の液体が分泌されてきた。真っ白な内腿にぐっと力が入る。
「あはあッ」
ついに包皮に包まれた突起を舌で探り当てられた。今まで以上に弓のように身体がのけ反る。
「そこは、なに ? ……だめッ、強すぎッ」
男の舌はぐりぐりと探り当てたクリトリスを舐めまわす。
「うッ……ああ、そこ痺れるぅ」
指では決して得られない柔らかな、それでいて執拗な……粘膜で包むような責めに処女のクリトリスが大きく尖ってきた。
(なにこれぇ、びんびん腰にきちゃうぅ)
男は美少女の反応に意を強くし、おま×こ全体をべちゃべちゃに舐めしゃぶり、ちゅーちゅーとクリトリスを吸いあげた。
「うううッ、吸わないでぇ」
少女は布団の上で身体をびくつかせ、突起から送りこまれる痺れに反応している。髪をばらばらにして、真っ赤になった整った顔を左右に振るばかりだ。
「なんで……こんなコトするの」
美少女は紅潮しきった顔で問いかける。
「綾のすべてに、最初に僕のしるしをつけておきたいんだ。それに、綾も感じちゃっているんだろう ? 」
「し、知らないッ」
隆雄は再び体を反転させ、そっぽを向いた綾の開いた股間に座りこみ、両乳首をつまんで上に引っ張りあげた。
「いんッ」
引っ張られた距離以上にぐんと身体がえび反る。舐められている間、放置されていた乳首が異様に敏感になってしまっていた。
「うそはだめだよ、綾」
教師がくん、くんと引っ張りあげると面白いように女子生徒の身体が跳ねる。
「せんせッ……ずるい……先っぽ引っ張らないで」
感じすぎて泣きそうに潤んだ瞳で訴える。ここしばらく猥褻なローション責めを受け、ただでさえ感じる乳首が服に触れただけで勃つようになってしまっていた。
(どうしよ……先がむず痒いくらい痺れてる。あたし、もう先生になにされても抵抗できない。アレを入れられちゃっても、きっと)「あと一時間はあるね」
学校に行かなければならない猶予。隆雄の言葉の裏の意味に気づき、少女は目を見張る。
「そうだよ。綾の身体をたっぷりいじめてあげる」
「やああッ」
叫んでも、無人の部屋にこだまするばかりだ。
「そんなにされたら死んじゃうよッ」
ただでさえ感じすぎていて全身が綿のようになっている。一時間も責められたらどうなってしまうのだろう。綾が動転していると、つままれた乳首がさらにくんと上に引っ張られた。
「いッ……だめだめッ」
そのまま胸ごと上に持ちあがる。
隆雄はつまんだまま、指を左右にぐりぐりまわす。美少女の肢体がブリッジしたままの状態で痙攣した。親指で突起の腹をすっとすりあげる。のけ反りがさらにきつくなる。
「そ……こ……ゆる……して」
口を開け、乳首からじんじんと送りこまれる刺激に必死に耐える。ぴんと乳首を離すと、少女の上半身もろともぱたりと布団に落ちた。
「もっともっと責めてやるぞ、綾」
教師は我れを忘れ、手のひらで円を描きながら教え娘の乳房を撫であげ、乳首に向かってすりすりとまわしていく。肌を手のひらが通過するだけで、その部分から焦れたような快感が走る。どんどん乳首に近づくほど、乳房からの刺激が増していく。
「あううッ……やめて……そんな」
びくんと身体が伸びあがる。間違えたように手のひらが乳首の上を滑る。まわしながら、不意をうつように乳首を払う。
「あああああ……ん」
教え娘は淫猥きわまりない責めに気息えんえんの状態に陥った。
(くそ……なんて色っぽく泣くんだ)
もうとまらない。一歩一歩、自分が崖に向かって歩きはじめていることはわかっていたが、少女の乱れっぷりを目の当たりにしては、もはやどうにもならない。教師は小指の先で乳首の先を刺激しだした。
「うああああッ……先はだめなのッ」
跳ねる白い肢体。もう一方の乳房全体は手のひらで激しく擦りはじめた。
「これがいいのか、綾」
「こんなあッ……だめだめッ……ゆるしてぇッ」
指先が与えるあまりの快美感に喘ぎ泣き、叫び、身体を跳ねさせる。
「死ぬッ……死んじゃうッ」
男の両手で全身の性感を翻弄され、操られるままに聞くものの頭をおかしくするような悩ましくも愛らしい声をあげつづける。上半身をくまなく指と手で責められ、今度は臍、腹へとさがってきた。
「お願い……それだけは……もう、やめて」
訴えるように潤んだ瞳が震える。必死に脚を閉じようとするが空しい抵抗だ。ついに股間まで手がおりてきた。指先を熊手のように曲げて内腿を撫であげはじめる。
「ここはどうだ」
「あああ……」
力が入って筋が張っている内腿をすりあげながら、中指でおま×この縦割れを撫であげた。
「はぁッ」
反りあがる細い身体。ワレメをのぼっていく指はついに感じすぎる突起をとらえた。
「ぐぅぅッ」
両手両脚がぴんと張り、腰がびったり布団に押しつけられる。指先は再びクリトリスをとらえたままぐりぐりまわされる。突起が硬くなる。先からじんじん刺激が腰に送りこまれた。
「ああああ ! 」
綾は細くしなやかな身体を限界まで捻り、歯を噛みしめて絶頂を極めていく。
「これから毎日、死ぬほど感じさせてやるからな」
中年教師は、整った顔立ちを上気させ、はあはあ息をついている教え娘を見おろしながら、満足げにつぶやいた。


