M男優(えむだんゆう)は、女が男を責めるAVに出る男優の呼び方である。フェムドム、金蹴り、女王様調教、逆レイプ——画面の主導権が女優側にある作品で、殴られ、晒され、射精させられる役を引き受ける。責められる側の専門である。演出力やテクニックはあまり問われない。素人から募ることがほとんどで、出演料は無しかごく少ない。ただし飲尿や食糞までできる者は少なく、そうしたプレイが必要な回だけはギャラを出して探すこともある。普通の男優募集とは、必要とされる能力の向きが逆だ。
顔出し、勃起、一日複数本
撮影は一日で終わることが多い。その短い枠のなかで何本も回す。女優は服を脱がず、挿入なしで手コキや足コキによる射精が基本だ。逆レイプものでは挿入が入る場合もある。ビンタや言葉責めを受けて興奮し、勃起できる体質が必須。顔出しも必須である。女が責める作品では女優が複数いることが多く、連続射精を求められることもある。技術の見せ場ではなく、晒される側の耐久と勃起で仕事が成立する。カメラは男優の技ではなく、女に扱われる男性器と、殴られても立つ反応を撮る。素人募集でギャラが薄い理由もそこにある。演ずるより、恥を受けて硬くなる体質が先に要る。
晒し、剃毛、金蹴り、調教
典型的なシチュはこうだ。下着泥棒、盗撮、のぞきで捕まり、お仕置きを受ける。女たちに拘束され、ズボンと下着を剥がされ、大勢の前に男性器を晒したうえで手コキで射精させられ、笑いものにされる。下半身裸の姿を写真に撮られる。捕まった側が脱ぐのではなく、女に脱がされ、撮られる。手術前などの剃毛を複数の女性看護師にされる。剃られていく過程と、パイパンになった陰部を大勢の女に見せたうえで、羞恥を重ねて手コキで射精させる。看護師の人数と、剃られたあとの晒しが、同じ羞恥の段階になる。
女のストレス発散として全裸にされ、ビンタや蹴りを浴び、手コキや足コキをされる。逆レイプでは女に襲われ、無理矢理性行為をさせられる。金蹴りは全裸でも着衣でも、股間を蹴られる。複数の女が左右から手を押さえ、順番に蹴ることもある。調教ものでは女王様スタイルの女から、裸土下座のご挨拶、鞭打ち、蝋燭責め、縛りを受ける。女王の部屋では、挨拶の土下座から縄と蝋までのメニューが、一日の短い撮影枠に詰め込まれやすい。名前が残っているM男優としては金子真一郎が挙げられる。女が責めるAVの男優は、フェムドム画面の受け側として、顔と勃起を晒し続ける役である。飲尿や食糞ができる者が少ないのも、この役の現実だ。できる者だけが、無給に近い募集から外れてギャラの対象になる。フェムドムのAVは女優の責めが商品で、M男優はその責めが成立するよう、顔を出し、蹴りを受け、射精まで持っていく受けの専門である。











