新妻肛虐生活 第一章 屈辱の囮作戦 · 1 (1/10)
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目次
第一章 屈辱の囮作戦
1
弟の正幸が突然、信用金庫を辞め、探偵になると言いだしたと母から電話があった。父は信用金庫の要職にあったことから、自分の顔をつぶしたと激怒し、弟はほとんど家を飛びだすように単身上京したという。
困った子だわ。一度言いだしたらきかないんだから。こっちで探してみよう……。
母を安心させるため、探すとは言ったものの、初美にあてがあるわけではなかった。
そんな初美のもとに、二日後、弟の正幸から葉書が届いた。鍋島探偵社に就職が決まり、元気だから安心して欲しいという簡単なものであった。
初美は弟の転職に賛成ではなかったが、せめて理解するだけはしてやらなければと思った。相談した夫も、正幸はもう子供ではないのだからあまりうるさく言わないほうがいいと言う。
とりあえず探偵社に正幸を訪ね、連絡だけはとれるようにしておくようにという夫の助言にもとづき、初美は翌日、鍋島探偵社を訪ねることにした。
鍋島探偵社は六本木にあり、すぐに見つかった。Mビルの五階に、思ったより大きな事務所をかまえていた。
「私は戸倉正幸の姉ですが、今度こちらに弟がお世話になったんですけど……呼んでいただけないでしょうか」
初美は受付の女性に言った。
受付は、「しばらくお待ちください」と奥へ消えたが、すぐに戻ってくると、「どうぞ、こちらへ」と初美を応接室へ案内する。
事務所には二、三十の机が並んでいたが、調査や営業に出ているのか、ほとんど影はなかった。
応接間に弟はいず、代わりに金井と名乗る専務が待っていた。派手なスーツに金縁の眼鏡をかけたキザな男で、おまけに妙な女言葉を使う。
「専務の金井です。よろしく……あら、とてもお綺麗な方」
「戸倉正幸の姉です。川野初美と申します」
頭をさげてあいさつしたものの、金縁の眼鏡の奥からねっとりと注がれる視線を感じて、思わず身体を固くした。舐めるような、ねばっこい視線だ。
「あら、ごめんなさい。職業柄、つい相手を観察してしまうもんで、さ、どうぞ、おかけになって」
金井にソファを勧められ、初美は卓を挟んで向かい合って座った。
金井の眼が、上品にそろえられた初美の脚を見つめながら、「初美さんでしたね。ほんとにお綺麗……フフフ、あの戸倉君にこんな美人のお姉さんがいらしたなんて」
「あの、弟は今、どこにいるのでしょうか」
初美はさりげなくスカートの裾を引いて、のぞけそうになる膝小僧を隠しながら聞いた。美しいとほめられるのは女として気分の悪いことではなかったが、金井の視線に何か異様なものを感じる。
「戸倉君は今、研修中でしてね。ここには来週にならないと配属されてこないんですよ。せっかくいらしていただいたのに、ごめんなさいね」
金井は内ポケットから金のシガレットケースを取りだすと、外国製の細いタバコを咥え、女子社員が運んできたお茶を初美に勧めた。小指を立ててタバコを吸い、お茶を飲む仕草がいちいちキザっぽい。
初美はこういうタイプの男性がニガ手だった。というより、生理的な嫌悪を感じてしまう。用件をすませて、早く金井の前から立ち去りたかった。
「弟の研修先を教えていただけないでしょうか。それに、こちらの営業用のパンフレットでもあればいただきたいのですが」
「すぐ用意させましょう」
金井は女子社員を呼んで用件を言いつけると、初美の顔を見てニンマリと笑った。
「初美さん、これからお食事でも一緒にしましょうよ。この先にフランス料理のいいお店があるの。フフフ」
突然そんなことを言いだした。金井の金縁眼鏡の奥の眼が妖しく光っている。それに何か淫らなものを感じて、初美はふと寒気に似たものを背筋に感じた。
「お誘いはうれしいんですけど、主人と待ち合わせているものですから」
初美は嘘を言って、さりげなく断った。
金井がニガ笑いして、頭をかいた。
「驚いたなあ。初美さんが結婚してて人の奥さんだったなんて……フフフ、どうりで色っぽいわけ。お嬢さんにしてはムチムチしすぎてる」
金井はあらためてねばっこい視線を、舐めるように初美に這わせた。
初美はムッとしたが、何も言わなかった。弟の上司であると思うと、くだらないことは言わないでください、と叫びたい気持ちをグッとこらえた。
金井は初美が人妻とわかると、あきらめるどころか、ニヤニヤと笑いながら、「人妻だったらズバリ言うわ。この私とアバンチュールを楽しまない、初美さん。楽しませますよ」
「な、なんですって!?」
「フフフ、もちろん仕事柄、ご主人への秘密は守りますが」
金井はぬけぬけと言った。
なんて失礼な男だろう。なんと恥さらしな男か。初美は怒るよりもあきれる思いだった。
「失礼しますわ」
初美は金井に向かって言うと、女子社員がそろえてくれた研修先のメモやパンフレットを手にして立ちあがった。
「あら、もうお帰りなの。まだよろしいじゃありませんか。気を悪くなさったのなら謝ります、初美さん」
あわてて金井も席を立ち、初美の横へ来た。初美の手を取るようにしてもう一度座るように勧める。
「気を悪くしないで。初美さんは熟れた人妻だから、もう少し話がわかると思ったものですから。なにしろ、この身体ですもの」
金井はまるで悪びれたふうでもなく、スッと初美の双臀を撫でまわした。
「何をするんです。冗談はやめてください」
初美はハッとして反射的に金井の手を振り払っていた。キッと金井をにらみつけてから、初美は逃げるようにドアから飛びだしてしまった。
なんという人なの……まったく。あんな人が専務だなんて、なんて会社かしら……。
初美は腹が立った。
パンフレットを見る限り、鍋島探偵社というのは業界でも大手のほうで、信用も大きいらしい。全国各地に支店を持ち、社長は某政党の実力者の鍋山代議士である。そういえば、鍋山代議士は政界きっての好色家であるというのは、写真週刊誌で見たことがある。金井のような男が専務でいるのも、そのせいだろうか。
その夜、蘭の花束が初美のところへ届いた。
『初美さんの美しさへ、K』というメッセージも入っていた。それが金井からのものであることはすぐにわかった。どう見ても数万円はする花束だ。
こんなことをして、どういうつもりなのかしら……いやになってしまうわ……。
どうするか相談しようにも、夫は今日から三日間の予定で出張している。
突然、電話のベルが鳴りだした。
「はい、川野ですが」
「初美さん、金井ですよ。昼間はどうも失礼しました」
蘭の花が届くのを見はからって電話してきたようだ。
「どう、初美さん。プレゼント、気にいっていただけた?」
「こんなことをされては困ります。こんな高価なものをいただく理由がありません」
「昼間のおわびですよ。悪気があったわけじゃありませんから。フフフ、本当に初美さんにひと目惚れしてしまったのよ」
金井に女言葉でそんなことを言われ、初美はゾッと生理的な悪寒が背筋に走った。
「しかし私の気持ちも少しはわかって……初美さんのような美人でいい身体をした女性を前にすれば、どんな男も心がゆらぐというものですよ。フフフ」
「そんな……冗談はやめてください」
「ほんと、初美さんは美しいわ。蘭の花もかすむぐらい。フフフ、身体は色気が匂うようで、ムチムチのお尻の感触はまだ手に残っているのよ」
金井は初美を賞讃してくどいているつもりなのだろうが、初美にとってはいたずら電話をかけられているような不快な気持ちになる。
「もう、やめてください。失礼します」
初美は一方的に言って電話を切った。あとにはなんともいえない不快感が残った。
2
翌日、初美は洗濯をすませてから、研修先の御殿場に弟を訪ねることにした。
電車にバスと乗り継いで、山道の長い石段を登る。まわりは林だ。思ったより時間がかかって、研修所になっている山の寺に着いた時は、もう午後を大きくまわっていた。
「すみません。どなたかいらっしゃいませんか……」
本堂で声をかけると、スポーツウエアの男が出てきた。年は三十代前半といったところか、がっしりした体格で精悍な面がまえをしている。初美を見たとたん、一瞬その美貌に圧倒されたように、その場に立ちつくした。
「こちらに戸倉正幸が研修中と聞いてうかがったんですが。私は……」
初美がそこまで言ったところで、男はさわやかな笑いを浮かべた。
「戸倉君のお姉さんですね。金井専務から連絡が入っていますよ。私は研修責任者の黒岩です」
「弟がお世話になっております。姉の川野初美と申します」
初美は頭をさげた。
なかなかスポーツマンらしい男性で、どうやら金井のような役員ばかりではないらしい。
「今すぐ戸倉君を呼びますから、少々お待ちを」
黒岩が奥へ引っこむと、少ししてから弟の正幸が出てきた。
「姉さん……」
突然訪ねてきた姉に、はじめはびっくりした正幸だったが、すぐにうれしそうに顔を崩した。
「正幸、元気そうで安心したわ。はい、これ差し入れよ」
初美はニッコリ笑って、着替えや弟の好物の入ったボストンバッグを手渡した。
「こんな遠くまでありがとう、姉さん」
「いいのよ。それにしても、すごいところで研修してるのね。ずいぶん山のなかなのでびっくりしたわ」
「こっちだってまいってるんだ。外出禁止で町が恋しくなってきたよ。でも給料がいいから、みんな我慢してるんだ」
正幸は初美を誘って庭のほうへ出た。そのほうがゆっくり話もできることもあったが、さっきから研修中の同僚たちが入れかわり立ちかわり本堂の奥から姿を見せ、初美のことを見にくる。
花びらをプリントしたブルーのワンピースに身をつつんだ初美のあでやかさは、山のなかで研修中の男たちの眼を惹かずにはおかなかった。そのうえ初美は道行く男が思わず振りかえるほどの美貌だ。
「すごい美人じゃないか。戸倉の恋人か」
「いや、姉貴らしいぞ。見ろよ、綺麗な脚してるな」
「なんていい女だ……」
そんな囁きが聞こえてくる。
正幸は初美に寺の境内を案内するように歩きながら、「姉さん、怒ってるかい。信金を辞めて探偵社に入ったこと」
「いいえ。正幸はまだ若いんだから、自分の思う通りにやっていいと思うわ。正幸自身の人生ですものね」
「やっぱり姉さんだ。わかってくれると思ってたよ」
初美が訪ねてきたのがうれしかったと見えて、いつもは口数の少ない正幸がめずらしくよくしゃべった。
「それにしても、姉さん、よくここがわかったね」
「探偵社まで行って聞いたのよ」
「それじゃオカマの専務にくどかれただろ。姉さんは綺麗だから」
正幸は声をあげて笑いだした。
「あら、どうして知ってるの?」
「オカマ専務は女好きで有名なんだよ。もっともいつもフラれるらしいけどね」
「あれじゃフラれるのも当然だわ」
正幸と初美は顔を見合わせて笑った。
久しぶりに姉弟水入らずで話しているうちに、すっかり時間がたつのを忘れてしまった。気がついた時は、もう夕陽が西の空に沈みかかって、山々を赤く染めていた。
「大変、もうこんな時間だわ」
「姉さん、泊まっていけば。あの黒岩さんは話がわかる人だから、なんとかしてもらえると思うんだ」
「ええ、でも帰るわ。正幸の元気な顔も見たことだし。研修が終わって東京へ戻ったら、連絡ちょうだいね、正幸」
「でも、途中で暗くなったら危ないよ、姉さん。この時間じゃバスもあまり来ないし」
心配する正幸をなだめ、初美は寺をあとにした。
杉に囲まれた長い石段をおりる途中で、陽が沈んでにわかに暗くなってきた。人の姿はおろか、外灯すらない。風も出てきて、杉の木々がザワザワとゆれた。バス停のある県道までは一本道の下りで迷う心配はないが、まだかなりあった。
どのくらい下ってきただろうか、初美は少し前からずっと誰かにじっと見られている気がしてならなかった。
「誰か、誰かいるのですか」
そう叫んでも返事はなく、杉の木々が風にザワザワ鳴るだけだった。だが何かの気配を感じる。それは初美と同じテンポでついてきて、初美が立ちどまるとやはりとまった。そしてまたついてくる。
誰かいるんだわ。早く県道に出なくては……痴漢かしら……。
不安と恐怖が初美をおおい、ひとりでに足が速くなった。
その初美の前にいきなり黒い影が立ちはだかった。黒い服に身をかため、顔には眼と口の部分だけ穴のあいたプロレスラーみたいなマスクをかぶっている。
「誰、誰なんです?」
初美は声を震わせながらあとずさった。
男の口もとがニヤッと笑った。肩には縄の束をかけている。その縄を手にして、男はビシビシとしごいてみせた。
「フフフ……」
男は笑うだけで何も言わない。それがいっそう不気味だった。ジワジワと歩み寄りながらズボンの前をモゾモゾやっていたかと思うと、男は自分の肉塊をつかみだして初美に見せつけた。
「キャアッ」
初美は悲鳴をあげてあとずさると、必死に逃げた。だが、こみあげてくる恐怖に、膝がガクガクして思うように足が進まない。
「誰か来てッ……た、助けてください!」
叫ぶ声もひきつり、かすれた。
たちまち男に追いつかれ、後ろから腰を抱かれた。
「ああッ、い、いやあッ! 離して」
初美は激しく身体をゆさぶって、男の手を払いのけようとする。
男はせせら笑い、初美の抵抗を楽しみながら胸のふくらみや双臀に触れ、ズルズルと林のなかへ引きずりこんでいく。
「誰か……ああッ、誰か助けて……助けてください!」
初美のつんざくような悲鳴が、もうすっかり夜の帳につつまれた杉林に響きわたった。いくら叫んでも、まったく人の気のない夜の山道だ。誰かが助けにきてくれるはずもない。
男はひときわ大きな杉の木の下まで初美を引きずってくると、ドンと突き飛ばした。枯葉の絨毯を敷きつめた杉の根元に、初美は転倒した。そのはずみでスカートの裾が大きくまくれあがり、悩ましい官能的な太腿とパンティが闇のなかに白く浮きあがった。
「いやッ!」
初美はあわててスカートの裾を直した。だが、初美の太腿の白さは男の眼にしっかりと灼きついて、それが男の欲情を一気に昂らせ、狂暴性を増幅させた。
バシッ、バシッ……男の平手打ちが初美の頬を襲い、枯葉の上を這うように逃げようとするのを、足首をつかまれて引き戻される。
「ああ、誰か、助けて!」
初美の眼に男が縄の束をほどいてしごくのが見えた。縛られる……そう思うと、恐怖に総身が凍りついた。縛られてしまえば、もう拒む術はなくなる。
「いや、いやあッ!……誰か!」
「うるせえッ!」
男は低くドスのきいた声で言うと、狂ったように抵抗する初美の黒髪をつかんでしごき、バシッ、バシッと頬を張った。
「ああ……」
ガクッと初美の身体から力が抜けたところを、両手を前でひとまとめにして素早く手首に縄を巻きつけた。きつく縛った縄尻を太い木の枝にかけ、グイグイ引く。初美の身体は両手を高くあげる格好で、爪先立ちにまっすぐ吊られてしまった。
「やめて、やめてください!……ああ、誰か来て! 助けてください!」
初美は両手首を縛った縄をギシギシと鳴らしてもがいた。
男はニヤニヤと笑いながら初美を眺めた。マスクからのぞいた口が、さかんに舌なめずりをしている。頭の上からハイヒールの爪先まで、ねっとりと舐めるように視線を這わせては舌なめずりをする。初美の美貌とムッチリした身体つきが、闇のなかにボウッと浮かびあがって、妖精みたいだった。
「いい女だ。フフフ、身体のほうはどうかな。見せてもらうぜ」
男は低い声で言った。
黒ずくめなので、初美には闇のなかから低い声だけが聞こえてくるように思われた。その闇にキラリと冷たく光るものがあった。いつの間にか、男の手にナイフが握られていた。
「ひいッ」と初美は身体を硬直させた。ナイフを光らせながら男が迫ってくると、初美は狂ったように黒髪をゆさぶり、爪先立ちの身体をのた打たせた。
「いやッ、近寄らないで!……ああッ、助けて……助けて!」
殺されるかもしれない恐怖が、初美の悲鳴を絞り取り、のた打たせる。しかし、それもナイフが初美の首筋に押し当てられるまでだった。
「あばれるんじゃねえ! 死にてえのか」
「こ、殺さないで……」
初美の全身が恐怖に凍りついた。
男はうれしそうに笑いながら、前ボタンになっているワンピースの合わせ目にナイフを這わせ、上からボタンをひとつずつ切り落としていく。
「やめて……ああ、やめてください」
泣きだしそうになりながら、初美はナイフの威嚇に動くことができなかった。
ワンピースの前が左右にはだけられ、下は薄いブルーのスリップだ。スリップ一枚の肌に夜の外気がうすら寒くしみ通ってきて、とめどもなく悪寒が走り、ガタガタ震えた。裸にされる……そう思うと、初美は眼の前が暗くなった。
3
男はうれしそうにナイフの刃をスリップの上から、悩ましげな身体の曲線にそってなぞらせた。
スリップの肩紐をスパッと断ち切り、小気味いい音をたてて縦にスリップを切り裂いた。そのままむしり取る。
「いやッ……やめてください! ああ……」
初美が泣き声をあげる間にも、つづけざまにブラジャーの肩紐を切り、ふくらみの真んなかから切り裂く。
「あ、ああ。ゆるして……」
プルンと初美の乳房が闇のなかに白くゆれた。思わずハッと息を呑むほど見事な乳房で、ビーナスさながらにくっきりと張って、プリンと弾けんばかりだ。
「フフフ、いいおっぱいしてるな」
男は初美の耳もとで囁くように言って、ナイフの刃でゆっくりと乳房をなぞった。下から刃ですくいあげるようにして、乳首も嬲った。今にも血が噴きでそうだ。
「あ……ああ、ゆるして……」
初美は身体をおびえに硬直させたまま、シクシクとすすり泣きだす。もう半ば気を失っている。それでも男がナイフで乳房を嬲りながら、もう一方の手でムッチリと肉の張った太腿や双臀を、スベスベしたパンティストッキングの上から撫でまわすと、「いやッ……ああ、いやッ」
悲鳴をあげて腰をよじりたてようとする。
男の指が腰のくびれにくいこんでいるゴムにかかり、パンティストッキングとパンティとを引きずりおろしにかかった。
「やめてッ……い、いやです!」
「やめられるかよ。フフフ、脱がなきゃ犯れねえだろうが」
両手を縛られ、乳房にナイフを這わされ、なす術もなく裸に剥かれていく。恐怖と絶望がドス黒く初美をおおっていく。
男は初美の悲鳴と泣き声を心地よく耳にしながら、パンティストッキングとパンティを見事な成熟美を見せる腰から太腿へとズリさげ、さらに足首から抜き取った。
「いい匂いだ。こいつはレイプの記念にもらっとくぜ」
男は初美のパンティを鼻に持っていくと、酔いしれたように息を吸いこんだ。人通りのまったくない夜の山道から少しはずれた林のなかということもあり、男は余裕たっぷりだ。
それに較べて、初美はワンピースの前をはだけられ、その下は全裸という格好で、少しでも肌を隠そうと泣き悶えるばかりだ。生きた心地もなく、今にも気が遠くなりそうだった。
あなた、あなた、助けて……。
胸のうちでうわ言のように夫に救いを求めつづける。
男は低く笑って初美の前にかがみこんだ。ペンシルライトを取りだし、その灯りを初美の股間に向けた。
「い、いやあ!」
初美は頭を振りたくってのけぞった。いくら片脚をくの字に折って必死に両脚を閉じ合わせても、隠しきれない茂みが白い下腹にゆれていた。それはライトを受けて柔らかくもつれ、艶っぽい光を妖しく放っていた。
男はナイフの先で初美の繊毛をかきまわすようにまさぐった。
「いやッ! やめて!」
刃先を突き刺されたように、初美はけたたましい声をあげた。ピクッ、ピクッと腰が震え、よじりたてられる。
「ほれ、股をおっぴろげてオマ×コを見せな。犯る前の品定めだ。フフフ」
男はナイフで初美の下腹をピタピタとたたいて、ニンマリと笑った。初美は激しく黒髪を振りたてる。
「いやッ、いやですッ……」
「いやとは言わせねえぜ。フフフ」
男は初美の身体を回転させて後ろを向かせた。ワンピースの裾をまくりあげて、ムチッと盛りあがった見事なまでの双臀を剥きだす。まるで女の色香がぎっしりつまっているような、女の肉を生々しいまでに感じさせる大きく官能美あふれる初美の双臀だった。それでいてキュッと引き締まって形よく吊りあがり、臀丘の谷間の切れこみも深い。
男は二度、三度と形よい臀丘にナイフの刃を這わせてから、ペンシルライトで谷間をなぞった。今にも谷間にこじ入れると言わんばかりに。
「さっさとおっぴろげねえと、こいつを尻の穴にねじこむぜ」
「いやッ……そ、そんなこと、やめて!」
「後ろからじゃ簡単だぜ。いやならオマ×コを見せることだ」
「いや……いやです……」
初美は小娘みたいに泣いた。泣きながら狂おしく腰をよじりたてる。
「チェッ」と男は舌打ちすると、ペンシルライトの先端をやおら初美の臀丘の谷間へこじ入れはじめた。
「あッ……いやあッ……あ、ああッ……」
いくら臀丘を引き締め、腰を振りたてても、ペンシルライトの先はジワジワともぐりこんで、その底の初美の肛門をさぐり当ててくる。
「いや、そんなことは……いやあッ!」
ぴったりと初美の肛門に押し当てられたペンシルライトの先が、秘められた蕾を揉みこむように蠢く。
臀丘の谷間から灯りが、まるでホタルの光みたいに妖しくもれた。初美の双臀全体がボウッとくすぶる。
「いや……ああ、いや……」
思いもしなかった異常ないたぶりに、もう泣き叫ぶ気力も萎え、初美の泣き悶えがにわかに力を失っていく。男はそのまま初美の身体を正面に向けると、左足首をつかんで割り開きはじめた。
「た、助けてッ……いやあッ!」
初美は必死に下腹に力を入れようとしたが、ペンシルライトで肛門を揉みほぐされるおぞましさに力が入らない。たちまち引き裂かれて、横へ持ちあげられて、膝のところを男の肩にかつがれてしまった。
男が今、どこを覗きこんでいるか痛いまでにわかり、初美は泣きながらかぶりを振りたくった。
「いいオマ×コだ。フフフ」
男の意地の悪い声と一緒に、女の繊毛が指でかきあげられ、媚肉の合わせ目がなぞられた。二度三度となぞってから、左右へくつろげて秘められた媚肉をさらけだす。
「あ……いや、あ、あ……助けて……」
冷たい外気が身体のなかまで忍びこんでくる感覚に、初美は眼の前が暗くなって半ば気を失ったようになった。媚肉の合わせ目の頂点に指が押しつけられ、表皮を剥きあげられて女芯までさらけだされた。その間も、絶えずペンシルライトの先は初美の肛門を揉みこんでくる。
男がクククッと笑ったかと思うと、いきなり唇で初美の媚肉に吸いついてきた。
「あ……ひいッ……」
初美は悲鳴をあげて、ガクンとのけぞった。激しい衝撃に声も出ない。ガクガクと腰を震わせながら、「ひッ、ひッ」と喉を鳴らした。
男は口いっぱいに初美の媚肉を吸い、舌先で肉襞や女芯を舐めまわしてくる。それは執拗で貪るように音をたてて吸うかと思えば、肉襞のひとつひとつをなぞるように丹念に舐めまわしてくる。
あ、あなた……助けて、あなた……あなた、初美を助けて……。
初美は半ば気を失った状態で夫の名をうわ言のように呼んではすすり泣き、うめき、「ひッひッ」と喉を絞った。
男はもう何も言わず、ひたすら初美の媚肉を吸い、舐めまわした。その唇と舌は、初美の剥きあげられた女芯や蟻の門渡りまでおよんだ。
どのくらいむしゃぶりついていたか、男がうなりはじめた。欲情の昂りをこらえきれなくなったのだろう。ようやく唇を離した男は、初美の顔を見あげてニヤリと笑い、ベトベトになった唇で舌なめずりした。立ちあがった男の前には、欲情の昂りを物語るようにたくましい肉棒がそそり立ち、脈打っていた。
初美は息を呑んだ。
「……た、助けて……」
「たっぷり可愛がってやるぜ。フフフ、味のよさそうなオマ×コしやがって」
男はブルンと屹立した肉棒をゆすってみせてから、まるでヤモリのように初美の身体にまとわりついた。腰に手をまわして抱き寄せ、左の太腿を腰のところに抱きこむ。火のような肉棒の先が、初美の内腿にこすりつけられた。
「ひッ、ひいッ……いや、いやあッ! 助けてッ……ひいッ」
初美は泣き叫んだ。力の限り黒髪を振りたくり、腰をよじってもがく、必死の抵抗だった。
「た、助けてッ、あなたァ……ひッ、ひいッ、助けてッ!」
愛する夫の面影が初美の脳裡に浮かんだ。それをあざ笑うように、灼熱の先端が初美の媚肉を二度三度とこすりあげる。初美は眼の前が暗くなった。恐怖が悪寒のように身体中を走り抜け、もう抗う気力も萎え、ただ嗚咽するばかりとなった。
まさに男の肉の凶器で貫かれようとしたその時、「姉さーんッ」
遠くで弟の呼ぶ声がした。初美はハッとして顔をあげると、「正幸! 助けてッ……正幸ッ」
我れを忘れて叫んだ。男があわてて初美の口を手のひらで押さえたが、遅かった。初美の悲鳴が聞こえたらしく、懐中電灯の明かりが近づいてくる。
「ちくしょうッ。お楽しみはこれからだって時によォ」
男はいまいましそうに言った。やりすごそうと思ったが、正幸がこっちを発見したとたん、男は脱兎のごとく林の奥へ逃げだした。
「正幸ッ、早く、助けてッ……早く」
初美は泣きながら弟を呼んだ。
「姉さんッ」
正幸が駆け寄ってくると、初美はそれまで張りつめていた糸が切れたように、スーッと意識が遠くなった。
4
気がつくと、初美はフトンの上に横たえられていた。ハッと上体を起こす。
「ここは?……」
「研修所のお寺だよ、姉さん。よかった、気がついて」
弟の正幸が心配そうに初美の顔を覗きながら言った。いつも山の下まで遠出をする寺の犬が、帰ってきた時に何か咥えているので見たら初美のハンドバッグだった。すぐに姉の身に何か起きたと思い、正幸は山道を駆け下ったという。
「正幸が来てくれなかったら、とりかえしのつかないことになっていたわ。正幸、ありがとう」
「礼を言うならお寺の犬だよ、姉さん」
「そうね」
初美は無理に笑みをつくったが、まだショックに声が震え、顔がひきつっている。本当に間一髪であった。男に犯されなかったのは奇蹟としか言いようがない。
そこへ黒岩が入ってきた。
「気がつきましたか。よかった。それにしても危ないところでしたね」
「本当に。弟のお蔭で救われましたわ。それにこちらのワンちゃんのお蔭です」
「女性を襲う卑劣な奴は許せませんからね。今、みんなで山狩りをして探したんですが、なんといっても夜の山は……」
とり逃してしまって面目ないと、黒岩は頭をかいた。研修所の責任者でありスポーツマンでもある黒岩は、なかなか正義感が強いようだった。
「今すぐ警察と病院に連絡しますから、今夜はここで休んでいってください」
そう言う黒岩を初美はとめた。犯され傷つけられたわけではないし、警察に根掘り葉掘り聞かれるのはいやだった。
初美はかつて電車のなかでいたずらしてきた痴漢をつかまえたことがあったが、警察でさんざん恥ずかしいことを聞かれ、うんざりした経験があった。
「もう大丈夫ですから。どうぞ、気をおつかいにならないで。黒岩さん」
「あなたがそう言うのなら……とにかく、もういやなことは忘れて、今夜はここで休んでいくといいですよ」
初美は黒岩の好意に甘えることにした。それに、今は何よりも風呂に入りたい。男にいじくりまわされ、舐めまわされた肌を洗い清めたかった。
「姉さん、誰も来ないように言ってあるから、安心してあたたまってよ」
正幸は本堂の裏の離れにある浴室へ初美を案内した。
今はなつかしい木造りの大浴場で、斜面に面した大きなガラス窓からは、ふもとの町の灯がキラキラと見えた。
湯の温かさが肌にゆきわたるにつれ、それまでの恐怖と衝撃が徐々に薄らいでいくようだ。気持ちもだいぶ落ち着いてきた。それでもショックの大きさのせいか、初美はまだ誰かにどこからか見られている気がしてならなかった。思わずあたりを見まわしても人の姿はない。
入口には弟の正幸が、外には黒岩が見張りをしてくれている。覗かれるはずはない。
あ、あんなことがあったので、どうかしているんだわ……。
自分自身に言いきかせながらも、初美は乳房や腰のあたりに淫らな視線を感じるのをぬぐいきれなかった。山道を下る初美を林のなかからじっと狙っていたのと同じ感覚で、肌がひとりでにブルッと震えてしまう。
「正幸、そこにいるの?」
不安になっては何度も声をかけ、入口と外の正幸と黒岩の返事を聞いてはホッとした。まさぐられた肌に男の手のあとが残り、舌のあとが残っている気がして、初美は何度も丹念に洗い清めた。
湯からあがると、初美は黒岩の浴衣を借りてまとった。ワンピースは切り落とされたボタンを縫いつけて直せても、下着はズタズタに切り裂かれたり、男が持ち去っている。
「まだ誰かに狙われている気がして、こわいわ……」
初美はひと息ついてもおびえが消え去らなかった。一人になるのが恐ろしい。
「大丈夫だよ、姉さん。今夜は僕がずっと一緒にいてやるから」
「それがいい。われわれもそれなりに気をつけるようにしておきますから、安心してください」
黒岩も同意した。湯あがりの初美の美しさを前に、黒岩は姫を守る騎士になったつもりみたいだ。そこには美しい初美へのほのかなあこがれも入り混じっているようだった。
床についても初美はなかなか眠れなかった。弟の正幸が気をつかって、話しかけてくる。
「早いもんで、姉さんが結婚してもう一年になるんだね」
「ええ」
初美はうなずいた。夫は誠実でやさしく、心から初美を愛してくれている。この一年、夫の愛につつまれて毎日が輝いていた。その夫のことを思うと、痴漢に凌辱されなくて本当に救われた。初美は生まれてから夫以外の男に身をゆだねたことなど一度としてない。
「最近の姉さんがますます綺麗になったのを見ても、幸せなのはよくわかる。ハハハ」
そう言って正幸は笑った。
「生意気言うんじゃないの」
「これであとは赤ん坊ができりゃ、姉さんの幸福度は満点だね。早く赤ん坊をつくって、おやじや母さんに見せてやりなよ」
「また生意気言って……」
弟と話しているうちに、初美はずいぶんと気持ちが落ち着いてきた。やがて弟は軽い寝息をたてはじめ、初美も次第に眠りのなかへ吸いこまれていった。
どのくらい時間がたったのか、庭のほうから障子を開けて、部屋のなかへ忍びこむ黒い影があった。頭からスッポリと黒いプロレスラーみたいなマスクをかぶった、山道で初美を襲った男だ。どこかに身を潜めて、寺中が寝静まるのを待っていたようだ。
男はまず正幸がぐっすり寝こんでいるのを確かめてから、初美のフトンに忍び寄った。初美に気づかれぬよう、そっとフトンを初美の上から剥ぐ。そうしても初美は、あお向けのまま浴衣姿で静かに寝ていた。
「フフフ、これだけの獲物を逃がしゃしねえぜ」
男は低く呟くと、浴衣の腰紐に手をのばし、そっとほどきはじめる。ゆっくりと腰紐を引き抜いた。下着は着けていない。
さらに浴衣の前を左右にはだけて、初美の柔らかく白桃のような乳房やなめらかな腹部、悩ましい成熟美を持った太腿を月の明かりの下にさらけだした。
暗い林のなかよりも、はるかにはっきりと見ることができた。ゴクリと男の喉が鳴り、息が熱く荒くなった。
初美の足首をつかんでゆっくりと左右へ割り開き、その間に顔を突っこむようにして、くい入るように覗きこむ。
林のなかでさんざんいじり、舐めまわしてやったのが嘘みたいに、初美の媚肉の合わせ目はひっそりと閉じ合わされていた。手をのばして秘められた奥をさらけだそうとした時、「うう……うむ……」
初美が小さくうめいて、右と左にと顔を振った。このまま眼をさまされてはまずい。男はあわててガムテープを初美の口にはりつける。
ハッと初美は眼を開いた。その眼が男の姿をとらえたとたん、恐怖に凍りついた。
「ひいッ……いやッ、助けてッ」
初美は夢中で叫んだ。だが、それはガムテープの猿轡で声にならなかった。
男は素早く初美をうつ伏せに引っくりかえして浴衣を剥ぎ取って全裸にすると、その上に馬乗りになり、両手を背中へねじあげた。両手首を浴衣の腰紐で縛る。
いや、いやあッ……正幸、助けてッ、眼をさまして!
いくら叫んでも猿轡をされていては、弟の正幸には聞こえない。
「林のなかでのお楽しみのつづきといこうぜ。フフフ、たっぷり可愛がってやる約束だったからな」
新妻肛虐生活 第一章 屈辱の囮作戦 · 1 (1/10)
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