調教豪華客船 女子大生陵辱クルーズ 第六章 船上の乱交舞踏会 (6/6)
前の話
第六章 船上の乱交舞踏会
由依は目を覚ますと、ベッドサイドの置時計を見た。デジタル画面の数字は午前七時十二分。そして八月十日を示していた。
由依のとなりに枕を並べて眠る愛美も、もぞもぞと動いてまぶたを開く。
昨日は船客のリクエストで、由依と愛美はひとりの男の相手をした。二人で一本の男根を舐めまわした。二人並んで尻を掲げて、男の右手と左手で同時に女性器を愛撫された。そして精液を口と膣でなかよく分け合った。
その後で、二人いっしょに由依の船室のベッドで眠ったのだ。
愛美も身体を起こして時計を見た。
「もうすぐお盆だね。響子先輩は、お盆の帰省を希望する人は帰らせてもらえると言ってたけど、由依はどうする?」
「それ、本当にオーシャンヘヴン号の外へ出られるのかな」
由依は首をかしげて、ベッドから下りた。愛美も後を追う。
二人ともベッドルームのワードローブに用意されている多数の寝衣のひとつである、かわいいデザインのネグリジェを着ている。両親の家にいたころも、今のマンションでも、着たことのないタイプの寝衣だ。
由依は乗船当初はかわいい寝衣を着ることを拒否して、Tシャツとショーツで眠っていた。そんなこだわりも次第になくなり、今ではかわいい自分のネグリジェ姿を鏡に映して、心を弾ませている。
二人は顔を洗い、リビングのテレビでニュースを見ながら、今日の予定を教えられるのを待った。
オーシャンヘヴン号のどこで、誰と、なにをするのかは、当日の朝に知らされる。たまに指名がないと、その日は一日自由にすごせた。由依は時間のあるときには、船内のアスレチックルームで身体を鍛えることに専念してきた。
毎日の食事も、きちんと栄養素の配分を考えたものが出されるので、オーシャンヘヴン号に来てからより健康になった気がしている。
テレビの芸能情報で二人が好きな小説の映画化が発表されて、この映画を見に行けるのだろうか、もしかすると船内の映画館で上映されるかも、と話していると、リビングのドアがノックされた。
船長が部屋に入り、由依へ向かって服を差し出す。
「由依。これに着替えて、ついてくるんだ」
船長と愛美に見守られて着た衣装は、紺色のベストとスカート。白いシャツ。そして黒いローファー。
「ホテルの制服みたい。今日の客はこういうのが好みなんだ」
「まあな」
船長はニッと笑った。
*
船長に連れて行かれた場所を見て、由依はあっと声を上げた。
オーシャンヘヴン号の船体の側面に四角い扉が開き、タラップが海へ向かって降りている。由依がオーシャンヘヴン号に連れこまれたときには上った階段だ。
階段の先、眼下の海面には、一隻の小型クルーザーが浮かんでいた。
「あのクルーザーに乗って、陸へ行け」
「陸へ! わたしだけを解放するというの? 愛美はどうなるの?」
「解放するわけではない。由依は陸へ行き、新しいオーシャンヘヴン号の女を連れてくる手伝いをしろ」
(そんなこと、できない)
と、由依は叫びそうになるのを抑えた。
(オーシャンヘヴン号を出られる! 陸地へ行けば、逃げるチャンスがある!)喜ぶ表情にならないように顔を硬くして答える。
「わかった。行くわ」
船員のつきそいで階段を下り、クルーザーに乗ると、紺色のスーツを着た男たちとともに、由依と同じ衣装の響子が待っていた。
「これからホテルブルーコーラルへ行くわ。わたしの美浜ホテルと同じく、オーシャンヘヴン号の関係者が経営しているホテルよ。わたしと由依ちゃんは従業員になりすますのね」
由依はなにも応えずに、頭の中で上陸してからのことをシミュレーションしつづけていた。
クルーザーに乗ってから何時間かが過ぎて、ようやく港が見えた。地名などは教えられていないが、七月にオーシャンヘヴン号へ乗船して以来、はじめて目にする陸だ。
(本当に地面の上に上がれる!)
一生をオーシャンヘヴン号に乗って、海の上で暮らすことも想像しはじめていただけに、海に突き出した桟橋の上とはいえ、クルーザーから最初の一歩を踏み下ろしたときには感激した。
ホテルブルーコーラルは、美浜ホテル同様に海岸に面していて、いかにも若い女たちに人気が出そうなリゾートホテルだった。業務用の入口から入ると、響子がホテルの女将と打ち合わせをはじめる。
由依はホテルの中を見まわして、電話やパソコンを探した。結果として何人もの従業員たちからのあからさまな視線に気づいた。はっきりと監視されている。
(このホテルの女将も従業員も、みんな美浜ホテルと同じで、オーシャンヘヴン号の人間だ。わたしを厳しく監視するのなら、どうしてわざわざ陸地へ連れてきたのかしら?)由依は監視の隙をついてホテル内の固定電話に近づこうとしたが、すぐに従業員に見つかり、すばやく立ちはだかられてしまう。
目的を果たすことができないまま、由依は本物の従業員のように荷物を運ばされ、客室のセッティングを手伝わされていた。
そして夕方近くになって、響子が告げた。
「今から五〇二号室のお客様の辻村亜弥様にブルーコーラル特製のジュースをお出しするから、由依ちゃんもいっしょに来てね」
「特製ジュースって、それは、あのときの」
「ええ、そうよ。由依ちゃんと愛美ちゃんも飲んだジュースよ」
「響子先輩は、わたしにそのジュースを出す役をやれと言うんですか!」
由依は思わず響子の肩をつかんで、背後の壁に押しつけていた。由依の叫びと響子の背中が壁にぶつかる音を聞いて、周囲の従業員たちがいっせいに顔を向けた。
響子がホテルの女将らしいおだやかな笑顔を作り、右手を周囲へ向けてヒラヒラと振って、熱くなった空気を落ち着かせる。
「そうよ。由依ちゃんが断るなら、他のオーシャンヘヴン号の人にやらせるわ」
「それは……」
(わたしがやらなかったら……)
拉致される女は、なにも知らずに差し出された催眠薬入りのジュースを飲む。由依が行けば、ジュースを飲むのを妨害できるかもしれない。
(どうしてわざわざ、わたしに妨害するチャンスを与える?)疑問が湧いてくるが、考えこんでいる時間はない。ジュースの入ったペットボトルとグラスを乗せた台車が、由依と響子の前へ運ばれてきた。今も記憶に鮮明に残っている濃厚なオレンジ色の液体が目を射る。
「さあ、由依ちゃん、台車を押してね」
由依は決意して台車の取っ手を握り、響子の後について進んだ。エレベーターに乗り、五階へ昇る。響子は楽しげに微笑んでいるが、由依はけわしい顔つきで沈黙を通した。
エレベーターの扉が開き、五階の廊下で足を一歩一歩前へ出すたびに、心臓の音がどんどん大きくなっていく。金属の取っ手を握る指に力が入り、今にもパイプをつぶしそうだ。
五〇二号室のドアのインターホンに、響子が話しかけた。明るい声が聞こえて、ドアが開く。
現れたのは、由依より少し年上に見える若い女。辻村亜弥は長い漆黒の髪が印象的な、上品な美女。それでいて青いワンピースの胸は豊かに盛り上がり、肉感的なプロポーションだとわかる。
響子が、ホテルブルーコーラルが契約した農家といっしょに作った特製ジュースだと、由依も聞かされた説明をして、ペットボトルのキャップを開けて、グラスにそそいだ。
(今、言わないと!)
由依が決意したときに、スカートの尻に響子の手が触れた。
「んっ」
スカートの上から尻の丸みをねっとりとなでまわされる。以前の由依なら、オーシャンヘヴン号に乗船する前の由依ならば、なんでもない感触だった。バレーボール部の部員同士で、ふざけて尻を触り合ったこともよくあった。
だが今は響子先輩の指を尻に感じただけで、背筋をゾクゾクする甘い痺れが何度も駆け登り、頭の中に熱した蜜液をふりかける。一瞬のうちに、まさによくいう走馬燈のごとくオーシャンヘヴン号での記憶が再生された。
それは処女を奪われてから今までの快感の記憶。様々な男たちから性感を開発され、響子先輩と愛美をはじめとして多数の女たちとも愉悦を共有した歓喜の記憶が、全身の神経を駆けめぐり、乳房や股間だけでなく身体中の肌がうずうずとざわめいた。
「ああ……」
由依の吐息を聞いた亜弥が小首をかしげて、グラスを手に取った。
(飲んではダメ!)
頭の中で叫んでいるのに、由依は声に出せない。飲むのを止めろと叫んでいるのは、頭の中のほんの一部。ほんの片隅で起きる小さな声。脳内の大部分は淫らな官能の走馬燈に占領されている。
由依は走馬燈の意味を理解した。亜弥がジュースを飲むのを止めたら、自分はオーシャンヘヴン号にもどれなくなる。二度とオーシャンヘヴン号の悦びを得ることができなくなる。自分がそう思っていることに気づいてしまった。
だから、わたしは声を出して止めることができないのだ。電話をかけることだって、本気でやろうと思えば、力ずくで実行できたはずだ。試そうともしなかったのは、内心でオーシャンヘヴン号のことを教えたくなかったからだ。
愕然としている間に、亜弥がジュースを半分ほど飲んだ。
「とっても美味しいです」
そう言った直後に、椅子にもたれかかり、意識を失う。
由依は叫び声を上げ、その場に膝をついた。
薬で眠った亜弥がホテルブルーコーラルの従業員によってクルーザーに運びこまれる様子を、ただ見つめている。
由依の上陸は短時間で終了した。
*
オーシャンヘヴン号の自分の船室にもどった由依を、愛美が迎えた。
「おかえり、由依、えっ!?」
由依は愛美にしがみつき、ぶつけるように唇を重ねた。何度も舌をからませ合い、二人の唾液をかき混ぜて告げる。
「愛美は、わたしとずっといっしょにいてくれる?」
「わたしのほうから、由依にそう言いたい」
もう一度、今度は愛美のほうからキスをした。
「さっき船長さんがドレスを持ってきたの。下着をつけないでドレスを着て、ボールルームへ集まれって」
ボールルームと聞いて、由依はまた記憶がめぐる。
「辻村亜弥さんのお披露目があるのね。わたしたちが船長と響子先輩にされたみたいにされるんだ」
「新しいオーシャンヘヴン号の女は辻村亜弥というのね。早く船に慣れるといいな」
由依はうなずいた。
「うん。そのほうがいい」
二人は抱擁をほどくと、着ている衣服をすべて脱いで、全裸でリビングのテーブルに置かれたドレスを手に取った。
「これは、恥ずかしすぎるんじゃないかしら」
「大胆よねえ」
口々に言い合いながら袖を通して、鏡の前に立った。二人のドレスは同じデザインで対照的な色違い。
由依は煌めく鮮やかなルビー色のロングドレスに同色のハイヒール。
愛美は深いエメラルド色のロングドレスに同色のハイヒール。
自分の身体を飾る美しい色にうっとりしながらも、庶民の二人は、どれほど金がかかった衣装なのだろうと思案してしまう。
とはいえ色よりも、もっと目を引くものがあった。
ドレスの胸は谷間がほとんど見えている。左右から乳房を寄せる作りなので、普通よりもさらに谷間が深く強調された。
しかし胸よりも、問題はスリット。普通は長い裾の片側だけにスリットが入っているものだ。二人のドレスには、裾の左右にスリットが腰まで入っている。
ロングドレスの下半身は、二枚の布が前後に垂れ下がっている状態。直立不動で立っていれば目立たないが、試しに身体を動かすと、脚がほとんど見えるどころか、尻や恥丘まで覗けてしまう。
「こんな格好は恥ずかしいよ」
「うん。すごく恥ずかしい」
オーシャンヘヴン号で大勢の男女の前でどれほど恥態をさらしても、羞恥心はなくっていない。船室を出ると二人で手をつなぎ、スカートが乱れないように足取りに注意して、静々とボールルームへ向かった。
ボールルームの中は、由依と愛美が乗船した最初の日と同じだった。
黒いタキシードで統一した船客の男たち。露出の多いセクシーなドレスで着飾った女たち。立派な制服の船長。
そして一脚だけ置かれた黒革のソファには、すでに辻村亜弥が全裸のM字開脚のポーズで縛りつけられていた。
豊かな乳房の先端では、桜の花のように色づいた乳首がピンとそそり勃っている。大きく割り広げられた股間で、肉色の新鮮な花が開花して、蜜液を垂らし、ソファを濡らす。すぐ下の愛らしい尻の蕾も、繊細な皺をひくつかせた。
ボールルームに入ってきた由依を見つけて、亜弥の赤く染まった顔に新たな表情が浮かび、口をパクパクと開閉させる。
しかし声が由依へ向かう言葉になる前に、船長に左右の勃起乳首をしごかれて、激しいよがり声と化した。
「あおおおう! あひっいいい! イクッ! イッちゃううううッッ!!」
由依は責任を感じて、新たな乗船者が絶頂にのたうち、ソファをきしませる様子をじっと凝視した。
(亜弥さんもオーシャンヘヴン号に悦びを見い出せるように、心から祈るわ)やがて亜弥がぐったりした裸身をソファから解放されて、船員に抱えられて運ばれていった。後を追って、亜弥の処女を奪う権利を競り落とした船客がスキップぎみに出て行く。
由依と愛美は自分たちの処女を買った男の客室に連れて行かれた後のことを知らなかったが、響子からそのままボールルームで舞踏会になるのが伝統と教えられた。
もちろん普通の舞踏会ではなかった。四十人あまりの女たちは壁際に一列に並び、全員が自分の手でドレスの裾をたくし上げさせられた。下着を着けている女はひとりもいない。剥き出しの恥丘と肛門がずらりと整列する。
裸の下半身をさらして待つ女たちの前に、船客たちがひざまずいた。手にはそれぞれサイズの異なる二個のバイブレーターを握っている。大きいほうが女性器用。小ぶりなのが肛門用だ。
由依は閉じたままの肉唇に、男の口を押しつけられた。伸ばした舌で秘裂を押し割られて、内側をペロペロと舐めわされる。
となりに立つ愛美は、船客の命令で、自分の指で秘唇をくつろげて、自慰をはじめていた。
「あんっ、あああ。いいっ!」
「あひっ、気持ちいいです! んんん」
ボールルームに四十人あまりの美女たちの喘ぎが充満したころに、様々な方法で濡らされた肉孔へ次々とバイブが挿入され、スイッチを起動されていく。
女たちが身体を反転させて、剥き出しの尻を船客たちへ突き出した。ずらりと並んだ女尻が、早くもバイブの振動でうねうねと集団乱舞を披露している。
男たちがいっせいに目の前の尻の谷間を広げて、まだすぼまっている肛門を舐めはじめた。
「おおう!」
「はくう!」
由依と愛美、響子と晴香、他の女たちもいっせいに嬌声を放って、尻の快楽を伝えた。女のほうの人数が多いので、まだ舐められていない者もいるが、ボールルームに満ちる淫熱に焙られて、自然と尻を振って喘いでしまう。
女たち全員が前後の肉孔にバイブを挿入されると、優雅なワルツが流れる。男たちが好みの女をパートナーにして踊りはじめた。
船客全員が富豪で社会の有力者といっても、社交ダンスをきちんと踊れる男は少ない。ほとんどの船客が女の手を取り、もう一方の手で女の尻をつかんで、ただ動きまわっている。
舞踏会の目的は、男たちが自分の手で女を右に左に動かしながら、乱れる美貌と姿態を楽しむこと。
女たちはバイブを二本差しの下半身から湧き上がる快楽に、美貌を引きつらせては緩め、こわばらせては蕩かせる。意識して顔を作っているのではない。オーシャンヘヴン号で調教開発された肉体が、自然に愛らしくも妖艶な反応をしてしまう。
男の手につかまれた尻も、バイブの振動やうねりに合わせて、前後左右に大きく踊りつづける。ほとんどのドレスが腰までスリットが入っているので、太腿だけでなく、バイブの後端を覗かせる尻や恥丘まで覗けた。
ボールルームには女の人数が男の倍以上もいるので、自然と余った女同士でワルツを踊ることになる。由依も男がパートナーを代えてひとりにされたところで、響子に手を取られた。
「響子先輩、あの」
「由依ちゃん、舞踏会は気持ちいいかしら」
とまどう由依に、響子が身体を寄せる。響子が着ている真珠の光沢のあるドレスもまた豊かな胸をほとんど露出して、長い裾の左右に深いスリットが入っていた。
響子と由依があらわな胸の谷間同士を押しつけると、ドレス越しに勃起乳首がこすれ合い、新たな心地よい痺れが先輩後輩の間に生まれる。
「はあああ、響子先輩と踊るのが気持ちいいです」
「わたくしもよ。由依ちゃんとのダンスはすてきよ。もうオーシャンヘヴン号での生活には慣れたかしら」
たずねながら響子は右脚の太腿を、由依の両脚の間に押し入らせた。真珠のドレスのスリットが大きく割れて、三十歳の白い尻まであらわになる。
由依の左右にスリットがある真紅のスカートは、まったく壁にはならない。由依は内腿をさすられ、さらに秘唇から突き出したバイブをつつかれる。
「あんんっ! は、はい、響子先輩の言う通りです。今日、はじめて、本当に自分はオーシャンヘヴン号の女だと実感しました。うっんん、はじめて船長にいじられている辻村亜弥さんを見て、かわいそうと思うより、これからめくるめく体験をできることをうらやましく思いました。くふ、ふあああ、わたしに本当の自分を思い知らせるために、船長は亜弥さんの乗船を手伝わせたのですね」
「よく理解したわね。さすが、わたくしの後輩。われらが陸秀大学女子バレーボール部の名セッターよ。あっ、はあああ、ダメ、わたくし、そろそろイッてしまいそう、ああああっ!!」
由依に豊乳と腹をこすりつけて、響子はビクンッと全身を硬直させた。真珠色のドレスの裾の中から、熱い体液が滴り落ちて、自身の白いハイヒールを濡らし、床に水たまりを作る。
「はああああ、イクううぅ…………」
限界に達したのは響子だけではない。同時にバイブを呑んだ女たちは広いボールルームのあちこちで、パートナーの男にしなだれかかり、あるいは女同士で身体を支え合って、絶頂に達した。
「イッちゃう!!」
「あひいい、イキますッ!!」
「おおお、イックうううう!!」
「イッてしまいますう!!」
様々な色のロングドレスが愛蜜に濡れ、パートナーのタキシードのズボンを濡らし、木製の床を濡らした。女たちの微妙に異なるエクスタシーの香りが混交して、部屋全体に生々しくも馥郁たる薫香が満ちる。
女たちの甘い喘ぎと、男たちの歓声が響くなかで、由依は声を高くした。
「船長、お願いがあります!」
船長はダンスのじゃまにならないように、部屋の片隅で静かに立っていた。
「どうしたんだ、由依」
「わたしは今日、心の底からオーシャンヘヴン号の女になりました。その思いを自分に刻むために、船長のペニスで貫かれたいのです!」
船長は感情を読ませないポーカーフェイスで答えた。
「私もふくめてオーシャンヘヴン号の船員は、お客様方のお相手をする女たちに手と口で調教することはあっても、男根を使わないのがルールだと決めている」
ボールルームに沈黙が落ちて、すぐに船客の長老風である白髪白髭の男が声を上げた。
「いいではないか、船長。わしはこの船の処女航海のときから参加しておる。余興として、一度くらいは船長の交わりを見物するのも面白いと思うがな」
賛同の声が船客たちから上がり、若い男たちが片手を掲げて船長コールをはじめる。
船長が両手を上げて声を静めると、真面目な顔で告げた。
「お客様方がそうまで望まれるのなら、しかたがありません。私が自ら由依の相手をいたしましょう」
船長の手がすばやく紺色のダブルジャケットのボタンをはずし、近くの船員に手渡した。さらに白いシャツ、紺のズボン、アンダーシャツとトランクスを脱ぐ。
女たちも、船客たちも、はじめて目にする船長の裸体に目を見張った。ヨーロッパの古典彫刻の名作のように均整がとれた肉体美が、圧倒的な迫力で迫ってくる。金にあかせたマッチョ自慢の男たちが、羨望のため息をついた。
美術館の彫像と異なり、股間からペニスが屹立している。立派な体格にふさわしい逸物だ。
全裸になり筋肉美と勃起を誇示しながら、船長は帽子だけを頭に残した。金の飾りのついた帽子こそ船長の権威の証しとばかりに、堂々とボールルームを横断して、由依の前に立った。
由依は自分の前にそびえるたくましい長身を見上げて、なにも言われないうちに床にひざまずいた。顔の前に来た船長の肉幹を、ごく自然に両手で握る。硬い男の武器の中から熱い鼓動が伝わってきて、自分の心臓が同調する。
(舐めたい! 船長のを咥えたい!)
そう願ったときに、愛美の声が聞こえた。
「待って。わたしにも船長さんのを味わわせてください!」
由依と船長を見守る人の輪の中から、愛美が跳び出してきた。由依の左側に膝をつき、肉幹を包む指の上に指を重ねる。
由依は指の位置を動かして、愛美の指も直接肉幹に触れられるようにした。
船長が下を向いて、見上げる愛美と視線をからませた。
「私は、愛美の亡くなった父親の代わりにはならないぞ。私はあくまでもオーシャンヘヴン号の船長だ」
「わかってます。最初はそう思っていた気もするけど、今は船長さんを船長さんとして大好きです。だからわたしにも船長さんのをください!」
「わかった。由依と二人で味わうんだ」
「はい、船長さん!」
「はい、船長!」
由依と愛美は顔を見合わせ、瞳に互いの顔を映すと、そろって舌を伸ばした。二枚の舌がはちきれそうにふくらむ亀頭に触れる。
「んっ、んあああ……」
「くん、はふうう……」
熱い吐息をからませて、由依と愛美は競って舌を男の肉塊に這いまわらせる。ときに舌と舌が触れ合うと、かまわずに重ね合わせた。まるで軟体動物の交尾のように、唾液にまみれた亀頭の表面で、ピンクの肉がヌメヌメとからみ合う。
「はあああ、船長の亀頭がおいしいです」
「船長さんのが熱くて、うっんん、たまらない」
亀頭をしゃぶりながら視線を上げると、船長の顔が見える。悦んでいるようには見えないが、目が優しくなっている気がしないでもない。そう思うと、由依も、愛美も、前後の穴で蠢いているバイブの振動をより強く感じて、ドレスに包まれた尻が大きくくねる。
「あおおう、船長のペニスをお願いします! このままではバイブでイッてしまいそうです!」
「わたしも! 船長さんの亀頭を舐めてるだけで、くんんん、気持ちよくて、バイブにイカされちゃいますッ!」
「よし、由依は床に仰向けに寝るんだ。愛美は由依の上に重なれ」
その説明で、二人とも望まれていることが理解できる。船客のリクエストで他の女と同じ体勢を取ったことがあった。
すぐに由依は床に背をつけて横たわり、真紅のロングドレスの前の裾を横へまくって、両脚を大きく開いた。
「愛美、来て」
「うん。由依とだと、組んでストレッチをやるみたい」
愛美が脚を開いて由依の身体をまたぐと、深緑のロングドレスの前後の裾をまくって、そのまま膝を折った。自分の股間と由依の股間が触れ合うように位置を調整しつつ、そろそろと身体を下ろす。
降りてきた愛美の膣からはみ出るバイブの後端が、由依の膣から突き出すバイブの後端とぶつかり、両方の振動でカチカチと小刻みな音をたてた。
「あああっ、バイブが跳ねる!」
「ひいっ、バイブ、激しい!」
愛美の身体から力が抜けて、由依の胴体の上に倒れ伏した。
「はんんん……」
「あううう……」
上下に重なって開いた愛美と由依の股間が、船長へ向けて差し出される。上から縦に、愛美の肛門に刺さったバイブ、愛美の膣へ挿入されたバイブ、由依の膣に埋まるバイブ、由依の肛門を貫くバイブの四本が並び、ブルブルと振動をつづけていた。
由依と愛美は間近から互いの顔を見つめ合い、微笑んで、まるで長年の恋人のように唇を重ねた。舌をからませるディープキスの最中にも、バイブを咥えたままの二つの下半身が上下左右にくねる。膣のバイブ同士が触れ合って、リズミカルなノイズを刻むと、由依と愛美の口が離れて甘ったるい嬌声が上がった。愛美の唾液が、由依の顔に降りかかる。
「はっああ、早く、してっ!」
「お願いです! もう、わたしっ!」
船長の両手が上下の女性器のバイブをつかみ、一気に引き抜いた。透明な飛沫とともに、二人の悲鳴が飛び散る。
「ひいっ!」
「くおっ!」
人造の異物が抜けても、縦に並んだ二つの肉孔は閉じることを忘れて、次の侵入物を待ち受ける。その上下では肛門に納まったアナルバイブが今もグネグネと虫のように蠢きつづけた。
「行くぞ、由依!」
由依が答える前に、船長の男根が打ちこまれて、亀頭が女体の奥まで埋めこまれる。今まで血の通わない作り物のペニスで快感を貪っていた女肉が、真の男のシンボルにむしゃぶりつく。
(気持ちいい! 気持ちいいっ!)
由依は声にならない感激を、胸いっぱいに叫ぶ。実際のところ、由依には自分の挿入された男根の形状の差異はわからない。それでも特別ななにかを与えられて、自分の身体が内側から輝くと感じる。
船長の逸物が引かれ、突かれ、また引かれ、また突かれると、自分の身も心も光になって消えてしまいそう。
ふいに由依から亀頭が抜けた。しかし体内に空虚な感覚はなく、愛美と船長を分け合う満ち足りた充足感が強くなる。
由依の目の前で、愛美の顔が幸福に輝いた。直接見えなくとも、愛美の中に船長が入ったとわかる。愛美が随喜の涙で瞳を煌めかせて、由依に訴えた。
「あああ、船長さんでいっぱいですう! はああ、由依、わたしの身体中が気持ちのいい幸せでいっぱいよう!」
船長は数回動き、愛美を由依の上でのたうたせた後に、由依の中にもどってきた。新たな幸福と充足で満たされる。
由依と愛美と船長の周囲では、船客たちが大いなる影響を受けていた。あちこちで男ひとりに女二人の交わりがはじまっている。
響子と晴香は小鳥が餌をついばむように何度も唇を触れ合わせて、並んで壁に両手をつき、ロングドレスの裾をまくった尻を背後へ突き出した。
三十歳と二十一歳のふたりよりも二十一歳近く若い青年が、夢中で男根を響子の肛門へ突き入れ、右手の人差し指を晴香の尻に出し入れしている。
「あああん、坊ちゃんのオチンチンが、わたくしのお尻に響きますわ」
「指だけじゃなくて太くて生々しいモノを、晴香のケツにスパイクしてえ!」
かつてのライバルは競い合って尻を振りたくり、若い男の燃え盛る欲望を搾り出そうとする。
床の上では、若い娘と美熟女が四つん這いになって、溌剌とした尻としっとりと熟れた尻を並べている。年齢差のある尻に、白髪の老人が交互に顔を埋めて、二粒のクリトリスを吸い上げた。
再び女たちの絶頂の声がボールルームに反響して、室温を上昇させていく。
船長は二人の女を男根で責めているとは思えない冷静な視線で、自分の周囲を見まわし、船客たちの乱交ぶりを確認して満足げにうなずいた。自分の仕事を正しく果たしていることに最大の悦びを得る、プロフェッショナルの顔つきだ。
「由依、愛美、私の射精が欲しいか」
「欲しいです! あああ、射精してください!」
「船長さんの精液を、愛美にいっぱい出して!」
二人は首をよじって船長の顔を見つめ、懇願の声を高くした。
「よし。喰らえ!」
船長は自分の射精を自在にコントロールしているように、平然とした顔で由依の奥に精液をぶちまける。
「ああああっ、熱い! 溶ける!」
イクという言葉が出なかった。由依自身が思いもよらない絶頂の言葉が、体内にあふれる精液の奔流に押し出されて、勢いよく喉から飛び出す。
「わたしが全部溶けて、光になっちゃうううううッッ!!」
由依の中から亀頭がすばやく引き抜かれ、上の愛美へと突入した。一度停止した射精が、新たな膣の奥で再開する。完璧な制御だ。
愛美も猛烈で甘美な洪水に溺れて、より深い次元へ突き進む。
「あっひいいい! 愛美がキラキラしてる!」
愛美もイクと言えない。本能が別の特別な表現を欲する。
「キラキラして、キラキラキラキラして燃えつきちゃううううっっ!!」
膣から男根が引き抜かれると同時に、愛美の身体が転がり、由依のとなりに横たわった。二人の乳房がそろって大きく上下して、熱い吐息を混ぜ合わせ、シャンデリアがまばゆい高い天井へ向けて立ち昇らせる。
まわりでは今も女たちがよがり、悶え、蜜液をあふれさせて、絶頂を重ねていった。
由依と愛美は赤く染まった顔を見合わせて言った。
「お盆に実家へ帰るのはなしね」
「うん。夏休みが終わるまで、オーシャンヘヴン号にとどまろうね」
二人を見下ろして、船長が告げた。
「そのようにスケジュールを組もう」
翌年の七月
由依と愛美は大学三年生になって、また夏休みを迎えた。
去年の夏休みが終わる直前に、二人はオーシャンヘヴン号を下船して、それぞれの日常へもどった。
普通に大学の講義を受け、普通に大学の友人たちと遊び、普通に正月には田舎の両親のもとへ帰省して、家族団欒をすごした。普通に三年生になり、普通に大学卒業後のことを考えはじめた。
オーシャンヘヴン号のことは由依と愛美の間だけの秘密で、誰にも話さなかったし、ネット検索もしなかった。船長から陸に上がっても監視されていると聞かされたが、そんな気配は微塵も感じなかった。
船長からも、オーシャンヘヴン号で出会った人々からも、接触も連絡もなかった。ただ響子と晴香とだけは会って、それぞれの大学のバレーボールの試合を見に行った。
そして大学三年の夏休みに入って、二人のマンションに船長からメールではなく封筒の手紙が来た。『今年の夏もオーシャンヘヴン号に招待する。七月十五日に美浜ホテルに来るように』と簡潔に記されている。
由依と愛美の意見は、議論することなく即座に一致した。
七月十五日。美浜ホテルの玄関に到着した由依と愛美を、響子が出迎え、ホテルの部屋ではなく、直接港へ案内した。
そこには白いヨットが待っていた。
一年前には眠らされたまま乗った小型船に乗りこんだ途端に、由依は身体の奥に炎が灯るのを感じて、頬がゆるんだ。となりにいる愛美も同じ顔をしている。
(この一年間は誰とも交わっていない。オナニーはよくしたけれど。あああ、一年ぶりにあの悦びの日々を体験できるわ)ヨットが出港して海面を進むとともに、潮風に吹かれて、由依は腰を震わせた。
海の薫りの中に船長の顔と肉体を鮮明に思い浮かべながら、愛美とキスを交わし、響子先輩と舌をからませた。
瞳は紺碧の海の彼方を見つめている。
まだ姿が見えないオーシャンヘヴン号の洋上に浮かぶ優美な巨体が、脳裏にはっきりと映る。由依はブラジャーの内側で、乳首がひとりでに硬く勃ち上がるのを感じていた。
調教豪華客船 女子大生陵辱クルーズ 第六章 船上の乱交舞踏会 (6/6)
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