神凪(かんな、1972年2月5日生まれ)は日本の緊縛師である。東京の浅草出身で、海外向けにはKannaの名でも通る。ニューハーフ縛師と呼ばれることもあり、パートナーは神楽。SMの調教やボンデージの現場に立つだけでなく、縄そのものを次の世代へ渡す側にいる人物として語られてきた。1972年2月5日という生年月日と浅草出身、神楽というパートナー名は、プロフィールの固定情報として残っている。
明智伝鬼との距離
明智伝鬼の縄に強く影響を受け、師と仰いできた。ただし二人のあいだに正式な師弟関係があったわけではない。のちに明智との共演公演やライブを重ね、同じ舞台で縄を見せた。影響関係と師弟の線引きをはっきり残している点が、神凪の経歴を書くときの芯になる。明智の系譜を語る場では、弟子ではなく私淑と共演の関係として名前が並ぶ。
池袋Succubusと沈黙の数年
池袋ではSMハプニングバー「Succubus」を経営していた。店はすでに閉店している。2000年代の半ばまではイベントや劇場の舞台、ビデオ出演と、活動はかなり忙しかった。海外の緊縛家に向けてネットを使う発信にも力を入れていた。その後数年、表立った活動は途切れ、沈黙の期間が続く。2010年頃に再びネット上へ現れ、同年12月から本格的に活動を再開した。空白を挟んでも、縄の現場に戻る経路はネットと舞台の両方だった。
捕縄の研究と後進
再開後も、日本古来の緊縛技術、とくに捕縄術の研究を続けている。一鬼のこ、鵺神蓮など、若い世代の緊縛師にも影響を与えたとされる。SM、調教、緊縛師といった語で括られる現場の内側で、縄の技術を継承する側に立ってきた、という位置づけである。海外のKinbaku/Shibari向け発信と、国内の捕縄研究は、同じ人物の両輪として残っている。別名Kannaで海外の縄の現場に顔を出し、一鬼のこや鵺神蓮といった後進の名前と並べて語られるのも、この継承の話の延長である。ニューハーフ縛師という呼び方は肩書きの一つにすぎず、経歴の中身は明智への私淑、池袋Succubus、2010年の再開、捕縄の研究、に尽きる。









