『極嬢監禁らいふ! 〜男は黙ってご奉仕なさい〜』(ごくじょうかんきんらいふ おとこはだまってごほうしなさい)は、アダルトゲームブランド・スワンマニアが2011年3月31日に発売した18禁アドベンチャーである。有限会社アセンドアイの低価格ブランドの一つ・スワンマニアの第26作。スワン系でBDSMを題材にしたものは、過去に『ふたりはドM委員長!』など何作かある。だが主人公がマゾの立場となるタイトルは、本作が初めてである。借金を肩代わりした令嬢に所有され、屋敷で服従する話だ。タイトルの「男は黙ってご奉仕なさい」が、そのままゲームの命令形になっている。
システムは千万円の借金と二つの返済ルートで組んである。主人公・野村貴博はスタート時点で千万円の借金を背負っている。仕事パートでは、監禁されている北白川家の屋敷内で使用人として働き、借金を返済して自由の身を目指す。だがあえて正攻法で返さず、「所有者」である凛子の理不尽な命令に絶対服従を貫いて気に入られることにより、借金の帳消しを目指す道もある。返済して自由になるか、所有される快楽で帳消しを買うか。システム自体がマゾの選択を迫る。
お人好しが奴隷になるまで
野村貴博はお人好しな性格が災いして、周囲の大人や友人に何度も騙され、借金の総額が千万円になってしまった。取り立てに追われて逃げまどうも力尽き、身ぐるみ剥がされて一巻の終わりかと思ったところで、側を通りかかった令嬢・北白川凛子が借金の肩代わりを申し出る。貴博は凛子が肩代わりした借金を返すため、北白川家で働くことになる。しかし「所有者」である凛子からは人間扱いされず、理不尽な命令ばかりを強要される。最初の内こそ横暴に反発していたが、返済のために服従を続けているうちに、マゾヒズムの快楽へと目覚めてしまう。
登場人物とスタッフ
野村貴博(のむら たかひろ)は主人公。家族は既に亡く、フリーターとして生計を立てていたが、お人好しに付け込まれて次々に借金を背負い、取り立てに追われる身となる。北白川凛子(きたしらかわ りんこ)は大資産家・北白川家の令嬢。取り立てに追われていた貴博に興味を抱き、身元を引き受けた「所有者」。性格は傲慢不遜、根っからのサディストであり、貴博に絶対服従を強いる。高谷知美(たかや ともみ)は北白川家のメイド。凛子に絶対の忠誠を誓っており、面識の無い相手には硬い態度で接する。だが本人は可愛い物好きかつ重度のマゾヒストである。
シナリオは南条巴、原画は鬼MAYUGE、音楽はArp。令嬢が男を飼い、借金を鎖にしてマゾへ落とす低価格ADVとして、スワン系BDSMのなかでは主人公の位置が逆になった記念作だ。


