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叔母は家庭教師 · 第二章 絵里子の体内に潜む悪魔 ~ 第四章 叔母が教える〝大人の手ほどき〟 · 2

叔母は家庭教師 第二章 絵里子の体内に潜む悪魔 ~ 第四章 叔母が教える〝大人の手ほどき〟 · 2 (3/6)
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敏行は日記のなかの絵里子の肉体に関する記述を思いだし、それを一つずつ確かめるように、胸の隆起から小さい布切れに包まれた腰のあたりまで、何度も視線を往復させた。

敏行にとって予想外だったのは、背が高くてスリムに見える叔母が、裸になると、意外に量感のある体をしていることだった。小さな顔や、細く締まったふくらはぎと足首に較べ、バストや腰、そして太腿は見事な曲線の造形美を成して迫ってくる。

敏行の目は、スキャンティの中心に釘づけになった。こんもり盛りあがっている。素敵な眺めを飽きることなく見つめた。この下に女の秘められた謎の部分がある。それを思うと胸が痛くなる。友人たちの間でまわし読みされるいやらしい雑誌のグラビアでしか、女の裸を見たことがない。それらは品のない表情をした女たちの淫らな裸体だったが、それでもまだ実物を見たことのない若者たちにとっては、あまりにもまぶしすぎる存在だった。

今、神々しいばかりに気高く美しい裸身を目の前にしていることが、敏行には現実離れした夢のなかの出来事としか思えない。

震える手で乳房に触れた。てのひらに伝わるぬくもりは、まぎれもない生きた人間のものであった。

「叔母さん……」

呟きながらゴムマリのように弾む乳房を揉んだ。力の入れぐあいによって、乳房は手のなかでいろいろな形に変わり、そして、すぐに元の美しい原形に戻った。少し腫れぼったい乳暈の中心に、桜の花びらのように薄いピンクの乳首が埋もれている。それを人差し指の先で撫でまわしていると、敏行の目にもはっきりと膨らんでくるのがわかる。その小さな変化に少年は驚嘆しながら、もう一方の乳首に唇を押しつけ、舌先で掃くように舐めた。

二つの乳首が等しく膨らみ、豆粒ほどに尖って硬くなった。それは、自分自身の下腹部の変化によく似ているような気がした。乳首が立つ--勃起したことに、敏行は興奮した。もう一度体を離して叔母の全身を見渡した。気のせいか、さっきより赤くなっているように見える。

敏行は張り裂けそうに痛いこわばりを引っぱりだした。それを握りしめたまま乳房を眺めているうちに、頭のなかにとんでもない光景が浮かんだ。

白濁液を浴びて濡れ光る乳房……下劣きわまるシーンであったが、敏行は、その状景にとりつかれている自分を、もはや軌道修正することはできなかった。

両膝で立って、握りしめたペニスを擦りたてる。たちまちペニスの芯が抜け落ちるような痺れが走り、おびただしい量の白濁した液が、絵里子の乳房や下腹に向かって飛んだ。第一撃はビチャッと、かなり大きな音をたてて右の乳房を直撃し、ゼリー状の塊りがスロープを滑るようにして脇腹のほうへ流れ落ちた。

絵里子は依然として眠りこけていた。

敏行は萎えたペニスの先を絞るようにして乳房に擦りつけ、ついにはてのひらで上半身一帯に塗りたくった。変態的な行動に走れる自分が意外だったが、敏行はその作業を胸躍らせてやった。いつも放出のあとには暗く憂鬱な虚脱感に苛まれるのに、今日に限ってそんな感情はまったく湧いてこない。

敏行の好奇心あふれる視線が、ようやく本来の目的である下腹部に張りついた。心なしか、恥丘はまるで呼吸しているかのようにゆるく上下している。

スキャンティの縁に指をかけた。目を閉じて大きく深呼吸してから、また目を開け、思いきり引きおろした。後ろの部分がヒップに引っかかったものの、かなりの力だったのですぐにはずれ、難なくスキャンティは膝のあたりまでズリさがった。

「

!?

…………」

敏行は我が目を疑った。いかにも少ない恥毛が、大きく盛りあがったヴィーナスの丘に、遠慮がちに生えている。恥毛はあまりにも短かった。地肌がはっきりと見えていた。どう見ても剃ってから日がたっていない感じである。

大人の女の性器を一度も見たことのない敏行だったが、叔母の下腹部になんらかの人工的な作為が成されたことは想像できた。少しだけ、叔母の秘められた日常生活の一部を垣間見た気がした。フランス語の個人レッスンに来ていた若者や父の存在が、剃毛した恥丘とかかわっているようにも思えた。

敏行はざらついた恥毛の上を、そっとてのひらで撫でた。まるで柔らかい人工芝だ。そこに頬擦りをしているうちに、また激しく勃起した。

足もとにまわりこむと、絵里子の両脚を大きく開く。そこには、優しさもいたわりも、後ろめたいことをするときの遠慮も感じられなかった。少年の心には腹立たしい気分が芽生えていた。何者かが大好きな叔母を、自分の目の届かないところで冒涜していたことがシャクにさわるのだ。自分が置いてきぼりをくったことが口惜しかった。

だが、開かれた女の部分は、そんな少年の気持ちを和らげた。

「ああ、これが……」

敏行は呻きながら膝の間に腹這いになった。折れ曲がったこわばりが痛い。けれども、目の前の素晴らしい女陰を見ることに較べれば、少しも苦にならない。むしろその痛ささえ、快感の一部となって脳天を痺れさせた。

秘められた女の部分を、敏行は初めて見た。しかもそれは目の前にある。

複雑な肉の構造が、まず敏行を戸惑わせた。女のアソコはもっと簡単なものと決めてかかっていただけに、敏行の好奇心は燃え、探求心は大きく膨らんだ。

恥毛の下に裂けた一本の筋がある。両側から紫紅色のゾロリとした肉唇が重なるように覆っているが、敏行が指先で左右に分けると、肉唇が貝のようにニョロリと動いて開いた。ポッカリと口を開けた肉洞が濡れて光っている。ここが女の中心であることに間違いなさそうだ。

こんなところにペニスがおさまってしまうのだろうか……。

ちょっと不思議な気がした。すぐに突き当たってしまいそうである。

割れ目の縁の短い毛が、妙に淫らだった。しかし決して嫌いな光景ではない。

上目づかいに顔のほうを見た。二つの乳房の向こうに細い顎が見えたが、表情はよくわからない。しかし、起きている気配はない。上半身に飛び散ったザーメンは、いつの間にか濁りが消えて、水っぽく光っている。

敏行の指が秘口の縁を慎重にめくり、奥へ進んだ。たった一本の人差し指が、なんの苦もなく吸いこまれていく。あまりの呆気なさに拍子抜けがした。そのままズーッと奥へ押しこむと、初めにざらついた肉の壁があったが、すぐに呑みこまれてしまった。

人差し指が簡単に根元まで没していた。少し熱い。指を動かした。

「う、ウーン……」

このとき初めて、絵里子が声をもらして、片方の脚を膝から折って立てた。しかし、すぐにまた、力なく投げだしてしまった。そのまま動こうとしない。

敏行は、起きださないうちに姦ってしまおうという考えと、二人が一つに繁がっているシーンを叔母にも見せつけてやろうという考えの狭間で揺れ動いていた。

自分には、誰の目にも触れたことのない秘密の日記帳が手のなかにある。それに、マンションのベランダから身を乗りだしていたガウン姿の父を見ている。その二つをチラつかせれば、叔母とはいつでもセックスできる。そうした結論に達すると、敏行は、今は面白くてたまらない女体の観察に熱中しようと、女体の奥におさめた人差し指を引き抜いた。

指にはなんとなくねっとりした溶液が付着している。それを舐めてみた。

「…………」

匂いも味も酸っぱい。

こんな味なんだ……。

敏行は指では飽き足らなくなって、長い舌を突きだすと、両手でひろげた肉唇の間に舌をインサートした。

なかはぬるぬるしていた。少しずつ舌を動かしながら、路上で牡犬が牝犬の尻を舐めまわしている姿を思いだしていた。

あのとき牝犬は決していやがったりしない。ということは、ひょっとして叔母さんだって気持ちがいいのかもしれない……。

この考えにとりつかれると、敏行は夢中になって舌を使い、肉唇の縁と奥をペロペロと舐めまわした。

単調な作業だが、初めて経験する敏行にとっては面白くてならない。絵里子の腰が揺らめくように動き、小さな呻き声を出したが、敏行はやめなかった。起きたってかまわない。叱責されたり拒否されても、自分には切札があると思うと、少しも怖くない。

突然、絵里子の腰がピクンッと跳ねた。それは今までになく大きな動きだったので、さすがに敏行もビクッとした。だが、すぐにまたおとなしくなってしまった。

どうして大袈裟に跳ねたんだろう?……

再び舌を使いながら、その現象の原因を探そうとしたが、さっぱりわからない。そのうち、敏行は二つの新しい事実に気づいた。舐めている部分に、ねっとりした溶液が増えたことと、割れ目の上部に、豆のような尖った突起が現われたことである。恥毛が短いので、豆状の突起の存在はとてもよくわかる。

敏行は唾液と吐淫でベトベトに濡れた顔を割れ目から離し、目を凝らして観察した。女陰全体が、さっきよりも腫れぼったく充血していることに気づいた。これがいい徴候か悪い徴候かわからないものの、いつの間にか愛液が増えたり、肉の芽のようなものが飛びだしたりしているのは、なんとなくいい徴候のように思えてならない。

敏行は上下の唇をすぼめると、秘口に押しつけ、チュルチュルと音をたてて溶液を吸ってみた。今まで敏行が味わった飲物のなかで、これほど美味なものはあっただろうか。あまりにも強く吸引したので、秘唇の一端がゴム膜のように伸びた。

「あ、あーん……」

小さな呻き声であったが、絵里子の声音には、通常では感じることのできない甘い響きがこめられていた。

眠っていても感じている……。

内心、快哉を叫んだ敏行は、秘液を舐めつくすと、さっきから気になって仕方のない肉芽に燃えるような視線を向けた。

もしかしたら、これは……。

つい先日、友人から見せてもらった女性週刊誌に『男性に知ってもらいたい女の性感帯』という記事があった。記事のなかで、複雑な女性性器の図の上辺に、『陰核=クリトリス』というのがあった。『これは小さな存在だが、人によってはもっとも大きな快感を生む器官』という解説がついていた。友人は秘密めいた口調で、「これがオサネなんだ」と言い、それを聞いた敏行は、その語感の妖しさに胸をときめかせたものである。

これがオサネかもしれないな……。

用心深く、まず指先を舐めて湿らせてから、怖いものでも触るように突起に触れた。途端に電気でも通されたように、絵里子の腰がピクンッと震えた。

クリトリスだ。そうにちがいない!……

こんなに小さなものに女体が軋んでしまうような快感が生ずるのかどうか疑問だったが、今の反応をみると、女性週刊誌に書いてあったことは本当らしい。

じっくり観察すると、ピラミッドみたいに尖った肉芽の裾は、小さな皮が剥けたようになっている。そこを舌先でそっと掃くように舐めた。下腹の薄い皮膚がピクピクッと痙攣した。相当に敏感な部分であるらしい。チロリと尖端をくすぐると、また腰全体が震える。舌の分厚い部分を押しつけると、その瞬間だけのけ反るように首を折り曲げた。

少しずつ、絵里子の反応は顕著になっていた。起こしてしまいたいような、もっと眠っていてもらいたいような、複雑な気分であった。

ぼくは今、大好きな大好きな叔母さんの体に、淫らなことをしている……。

うれしくて泣きだしたい。大声をあげてこの歓びを人々に知らせたい。そんな気持ちが、敏行の舌を活発にさせていた。穏やかな舌の動きが、いつしか敏感な突起に激しい動揺を与えていた。舌だけでなく、指も肉の裂け目をまさぐっていた。溢れる媚液はとめどなく陰裂を濡らし、敏行の指はふやけたようになった。

短い恥毛の生えた膨らんだ皮膚を上方に引っ張ると、突起や割れ目が変形した。それにつれて吐液の量は実に多くなり、眠っている絵里子の快感の深さが容易に想像できる。

「叔母さん、好きだよ。どうして他の奴に変なことさせるのさ。なぜ、お父さんなんかと寝たんだよ」

興奮と官能の波に呑みこまれた敏行は、起きている人に語るように絵里子に訴えた。

「ぼく、欲しい! 叔母さんが欲しいよ」

ようやく絵里子の下腹部から離れた少年は、素っ裸になると、妖しい魅力を秘めた叔母の肉体を見おろし、下腹部にくっつくほどに屹立したペニスに手を添えた。それはかつてないほど硬く逞しく、長大であった。上体を前方に傾けてペニスを引き剥がすと、もうその痛みと疼きだけで、第二の噴射がはじまりそうである。

とうとう叔母さんと……。

不自由な体勢でのしかかろうとすると、どうしても絵里子の太腿の上に、自分の太腿と体重の一部がかかってしまう。腰が砕けそうになっていた。片手を叔母の肩越しに置いて体重を支えたが、力つきて全体重が女体にのってしまった。

そのとき、絵里子がもうろうとした目を開けた。

「叔母さん!」

あわてた敏行は、がむしゃらにペニスを繰りだした。が、それはむなしく太腿の肉を突いただけであった。

あわてて手を添えて持ち直し、再び腰を引いて二度目の挿入を試みようとしたとき、混濁した意識のなかで、絵里子はさすがに事態の重大性に気づいたようであった。

「あなた、誰?……敏ちゃんじゃないの

!?

……何……どうしたの

!?

」

「叔母さん、ぼく……」

言葉にならず、むやみやたらにペニスを押しこもうとした。

「あっ、何よ……やめて!……いや

!!

」

押し戻す力が、いつもの半分もない。しかし、その戯れのような争いのなかで、興奮しきったペニスは、けたたましい勢いで生臭い精液を、肝心な女陰の奥ではなく、陰暈やその周辺にドッとばかりにぶちまけていた。

第四章 叔母が教える〝大人の手ほどき〟

絵里子は、自分の体に付着した強い匂いのするものの正体が何か、よくわかっていた。

いつもより多めにブランデーを飲んだが、酔ってフラフラするほどの量ではない。なのにシャワーで体を洗っている最中、頭のなかがぼんやりしていた。

あれから奇妙な沈黙がつづいた。絵里子は甥を叱責することを忘れていた。あまりにも思いがけない事態に気が動転していたし、まだ半ば眠っているような状態だったからだ。

あの子は今頃どうしているのだろう? そっと足音を忍ばせて帰っていっただろうか?……それとも、ひっそりと自分用にあてがわれた六畳の和室で、後悔の念にかられながら眠ろうと努力しているだろうか?……

小さい頃から実弟のように接してきた敏行に対し、絵里子は叔母というよりも姉らしい感情で、逆に敏行の身をおもんばかった。絵里子には、敏行くらいの年代の少年の気持ちがよく理解できる。

あの男もそうだった……。

絵里子は、つい先日、マンションの屋上から身を投げて死んだ若者のことを思いだした。

絵里子には、その他にも、いわゆるつまみ食いした男が何人かいる。新鮮な果実を食べるのはいいものだ。それは男も女も関係ない。

私だって、つまみ食いされた被害者だわ……。

絵里子の記憶は、かつて留学したフランスでの出来事へとさかのぼっていた。

男に騙されるかもしれないと思ったにもかかわらず、あえてその男に処女を捧げたのは、姉の夫である政司を忘れるためだった。

男は東洋の美しい女に陰湿なセックスを教えた。絵里子は男と別れた直後に、ヨーロッパにやってきた政司と結ばれたものの、あまりにも紳士的な政司の扱いに、ある種の戸惑いを覚えた。だから、政司が帰国すると、すぐに別の男と抱かれた。その後の何人かの男たちとくっついたり離れたりしたが、そのうち絵里子は自分の体が、バージンを捧げた変質的なセックスをする男に馴らされているのを悟った。

夜と昼の二つの顔を持つ東洋の女は、フランスやその他のヨーロッパのとりすました男たちにもてはやされた。しかし、絵里子はやはり日本の女である。帰国してからは、郷に入っては郷に従えという古来の教えを固く守った。

だが、絵里子の本性を見抜いたのが義兄の政司である。初体験の男に較べれば、決して変態とはいえないセックスだったが、互いの人格をすてた動物的なセックスで、絵里子を楽しませた。剃毛もその一つである。

セックスは大抵の場合、男が女に命じたり強要したりして、お互いが興奮し楽しむことが多いが、政司は絵里子のほうから持ちかけるように調教をした。

その調教のせいか、フランス語専門学校の生徒をつまみ食いしたときも、絵里子が優位にたって男を奴隷のように扱い、従わせることに喜びを感じたものである。が、いつしか相手が遊びの領域を超えて恋愛感情を持つに至って、うとましく思うようになっていた。プレイならプレイに徹する西欧風な男女関係が、絵里子には身についていたのだ。

若者が投身自殺という手段で自らの生命を絶ったとき、絵里子はなんらかの形で、自分にはねかえってくるのではないかと心配したが、それはどうやら杞憂に終わったようだ。絵里子は死んだ男が、すべてを心のなかに隠したままだったことに感謝した。しかし、実は男が残した証拠の品を、甥の敏行が隠蔽したことを、このときまだ知らなかった。

今、絵里子の前に、自殺した男の身代わりのように、敏行が現われた。絵里子にとって、弟のような存在の敏行を、死んだ若い男の代わりに調教するなど思いもつかないことだった。ただ、絵里子の心のなかに、義兄とはまた違ったタイプの言いなりになる若い男がいたら、さぞかし面白いだろうという気持ちはある。そういう点で、絵里子はまさしく現代的なプレイガールであり、淫蕩な女であった。ただ、教養と美しさがそれをカムフラージュしていたにすぎない。唯一、絵里子の本性を知っている者は、ヨーロッパに散らばっている過去の男たちと、それに敏行だけだった。

だが、敏行にすべてを知られているとは思ってもいない絵里子は、気持ちの上では充分な余裕を持っていた。

バスルームから出た絵里子は、ベッドルームに直行した。そして、そこにまだ敏行がいるのを知って、ちょっと意外な気がした。子供の頃から、絵里子以外の人間に対しては心を開くことのなかった小心者の敏行が、強姦に近い恥ずかしい行為をした直後にもかかわらず、平然とベッドに腰かけている。

少しは叔母らしく、また教育者らしく、たしなめてやろうと、敏行の前に座った。まだ子供っぽいが、どこかに男くささのする表情だ。堂々と絵里子を見つめている。

「いけない子ね。私は敏ちゃんくらいの人の悩みは理解できるつもりよ。でも、あなたのしたことについては、断然反対の立場を……」

突然、敏行が遮るように右手を前に突きだした。絵里子は甥が反論するのかと思って、そこで言葉を切った。

そのとき、意外な事態が起きた。敏行の手は、そのままためらうことなく伸びてきて、ガウンの上から絵里子の胸に触れた。そして、はっきりした目的をもって掴んだ。

「敏ちゃん、あなた……」

絵里子はその手を払いのけ、さすがにキッとなって睨みつけた。

「だって、叔母さんとしたいんだもの」

したいですって

!?

何を

!?

……

絵里子は、これまでたった一人の甥に対し、本気で怒るようなことはなかった。が、さすがにこのときばかりは顔色を変えた。自閉症気味だと思われていた敏行の、思いがけない言葉と、不気味なほどの落ち着きぶりに、唖然としながら、絵里子は不可解な表情で甥を見つめた。

「叔母さんが好きなんだ。だから、すごくしたかった……ずっと前からしたいと思ってだんだよ」

スッと立ちあがった甥が、異様に大きく見え、絵里子はたじろいだ。敏行は絵里子の前に進むと、そのままのしかかるように体を預けた。

「あっ、何するの……やめて!」

拒みつつも絵里子は重みに耐えかねて、ベッドに引っくりかえってしまった。重なるようにのしかかった敏行は、それが当然の如く襟もとの隙間から手を差しこみ、じかに乳房を握りしめた。

絵里子は不思議な感覚にとらわれた。ペット同様に飼育しようとしていた若者が死んでしまった今、もしも目の前にいるのが甥でなかったなら、絵里子の気持ちは揺れ動いたにちがいない。素敵な獲物が飛びこんできたと、にんまりしていたかもしれない。

だが、相手は姉の一人息子である。しかも自分はその父親とも情を通じている。

「よしなさい!」

厳しい声が飛んだ。

「いやだ……したい」

あのおとなしい子が……と、絵里子は恐怖さえ感じた。それにしても、この自信はいったいどこからくるものなのか、皆目見当がつかない。あまりにも堂々としている。

「お願いよ、やめて!」

いつのまにか哀願口調になっていた。だが敏行は、一向にやめる気配を示さず、前より以上に執拗に強い力で胸を触りまくる。

女としての、虞れの本能が絵里子を襲った。上に乗っている敏行を思いきり突き飛ばした。不意をくらった敏行が、派手な音をたててベッドから転げ落ちた。

絵里子は夢中で起きあがると、ドアに突進した。ガウンの裾がパッとひるがえり、その下のナイティもまくれて、白い太腿が倒れている敏行の目のなかに鮮やかに飛びこんできた。

ベッドルームから出た絵里子は、リビングへ駆けこみ、ベランダへ抜けるガラス戸を開けようとした。眼下に黒々とした国立自然教育園の森がひろがっている。すぐ後ろに足音が迫ってきてとまった。

「そこから飛びおりるつもりなの

!?

」

絵里子は自分の愚かさに気づいた。そんなつもりなどさらさらない。それではベランダから助けを呼ぶつもりだったのか。そんな気もない。どうして逃げだしたのだろうと、自分自身の行動に疑問を持ちながら振りかえった。

いつもと変わらぬ優しい表情で、敏行は立っていた。たったひとつだけが変わっていた。パジャマの前が異様に膨らんでいる。

敏行がゆっくりと近づいてきた。

「ね、お遊びはもうよしましょう」

絵里子はつとめて冷静に言った。敏行は少し困ったような表情をしたが、すぐに真剣な顔つきになると、絵里子のすぐ目の前までやってきて肩に手を置いた。自閉症気味の少年には見えないほど、目の色は生き生きと輝いていた。

この子の何もかもが、生き生きしている……。

絵里子は奇妙な感慨にとらわれながら、不思議なものを見つめるように甥を見ていた。

「こうなるしかないよ、叔母さん……そうなんだよ」

絵里子はまたしても、敏行の自信に満ちた言葉に圧倒され、その自信の出所をめまぐるしく詮索した。しかし、結論を見出せないうちに、一方的に唇を塞がれた。顔を激しく左右に振って拒もうとしたが、両方の頬を強い力で挟みつけられてしまったので、仕方なく生温かい相手の唇の洗礼を受けるしかなかった。

ここまでなら許せる……。

いつの間にか弱気な姿勢になっていた。しかし、下腹のあたりに硬い一物が押しつけられると、にわかに動揺した。若い脈動が的確にその力強さを伝えたからだ。

「ねえ、もう充分でしょう」

ようやく唇をもぎ離した絵里子は、息をはずませながら、手の甲で唇をぬぐった。

「これからじゃないか」

敏行の手がボタンをはずそうとした。絵里子が手首をなんとか押さえつけた。

「ママやパパに言いつけるわよ」

呆れた顔で、敏行が絵里子の顔を覗きこんだ。

「言ったっていいよ。だけど、困るのは叔母さんのほうだと思うな」

「どうして? なぜ私が困らなきゃならないのよ」

敏行は薄笑いを浮かべただけだったので、絵里子はよけいに不気味さを感じ、黙ってしまった。

無言のまま敏行が抱き寄せる。強い力で絵里子の手を握り、ニヤッと笑った。絵里子は今だかつて、甥のこんなにも大人びた表情を見たことがない。自信たっぷりな態度にお目にかかったことはなかった。

そのまま絵里子の手は、こわばりに押しつけられた。

「いやッ」

「いやだって? それは違うんじゃない。本当はこういうことが好きで好きで仕方がないくせに……」

「やめて!」

悲鳴がほとばしった。しかし、さらに絵里子を驚嘆させる恐ろしい言葉が、敏行の口から飛びだした。

「ちゃんと擦ってくれないか……叔母さんの手で、千摺りをやってよ」

「ああ……」

絶望と不思議な興奮で絵里子は五体を震わせ、めまいを起こしたように敏行にもたれかかった。

「ひどいことを言わないで。私、そんなあなたを見たくない。死んでしまいたい……」

「嘘だ!」

凛とした少年の声だった。

「叔母さんは、セックスが好きなんだ。いつも誰かとセックスしたいと思ってるんだ」

「違う! ひどい!」

「ぼくにはちゃんとわかる!」

またも絵里子は敏行の自信に満ちた声に疑問を抱いた。あまりにも図星であったからである。この自信の裏づけは何からくるのだろうと思っても、絵里子にわかるわけがない。

叔母が美しい顔を歪ませて自信喪失の気配を見せたのを、敏行はしっかりと見抜いていた。

「さあ、叔母さん、やって……お願いだよ」

今度は元の優しい甥に戻っていた。

「これだけ……そして、これっきりよ……約束して」

屈服してしまう自分が恨めしかったが、ともかく今は、一刻も早く束縛から逃れたい一心で、絵里子は妥協するしかなかった。

パジャマの上から硬い一物を撫でると、それはますます膨れあがって、強い脈動がてのひらに伝わった。

「ちゃんと、引っぱりだしてやるんだ」

さすがに身内の少年のペニスに手を出すことには抵抗があった。しかしその反面で、心のなかの何かが淫らがましくけしかけるのを、絵里子は意識した。

パジャマのズボンを引きおろすと、恐ろしい勢いでこわばりが跳ねた。絵里子はあらぬほうに視線を走らせながら、しっかりと握りしめた。確かな手応えに、絵里子の血はいっせいに騒ぎだし、あろうことか、恥ずかしい女の部分までが得体の知れない疼きで震えだした。

「ああ……」

我れ知らず漏らした吐息だったが、敏行はその匂いが、いつもよりもずっと生臭いことに気づいていた。

「動かしてよ」

その声は、小さい頃の敏行を思わせた。甘えん坊だった敏行を思いだしながら、絵里子はゆっくりと右手を動かした。大きく反りかえった怒張は、すぐに激しく痙攣した。もうそろそろだなと思う間もなく、白い精液が予告なしに噴出した。

叔母である絵里子と、甥の敏行の繋がりは、こういう形で第一歩を踏みだした。

敏行は、カーテンやフロアに散った白い精液を拭く絵里子を見おろして立っていた。うなだれたペニスから、白い滴が落ちた。

「拭いてよ」

甘ったれた少年の声に、絵里子は素直に従った。バスルームや公園の砂場、そして夏の海辺で小さい頃から見馴れた分身が、知らないうちに大人のものと変わらないほど成長しているのが、絵里子にとっては驚きであった。

この子ももう、性の悩みをかかえるほど大人になったんだわ……。

後始末を終えた絵里子は、甘えん坊の子供をたしなめるように、萎えたペニスをパジャマのなかに押しこめた。

「さあ、もう遅いわ。やすみましょう」

ようやく落ち着きを取り戻した絵里子は、本来の叔母にたちかえって、優しく言った。

「叔母さんと一緒に寝る」

そうなるのが当然の成り行きのような甥の声に、絵里子は当惑した。寝るというのは、何を意味するのか?……

「窮屈で、とてもゆっくりやすめないわ」

平凡だが、効果的な拒否の仕方である。

「いいんだ。一緒に寝たい」

「駄目ですよ」とたしなめれば、素直に従う子供だった。だけど、今はとても無理に思える。

絵里子は、「じゃ、おとなしく眠りましょうね」とだけ言った。

ベッドに入ると、案の定、敏行はすぐに乳房を触りにきた。

「いたずらしちゃ駄目よ」

幼児をたしなめるように、まさぐる手をはずそうとしたが、敏行の手には、それをはねのける強固な意志がこめられていた。

「いけない子ね……」

絵里子は、乳房を触るくらいなら仕方がないと諦め、体から力を抜いた。さっそく敏行は左手を絵里子の首の下に通して肩をかかえ、右手で二つの乳房を交互に触った。それは、愛撫というにはあまりにもほど遠い触り方であったにもかかわらず、長い時間同じことを繰りかえされると、次第に昂った気分にさせられた。いけない。こんなことではいけない……。自制心が、かえって微妙な感覚を見過ごしにできない性感へと変えていった。

絵里子はしっかりと目を閉じ、息をつめて耐えていた。だが、自制する絵里子の気持ちを無視して、股間の柔肉がソロリと蠢き、子宮が震えるように疼きだしていた。

ますますやるせなさがつのった。そうなると、乳房に触れている手の動きがもどかしくてならない。

もっと強くして……なんとかしてェ!……

絵里子の切ない苛立ちは、自然と体に表われていた。知らないうちに息が荒くなり、体がうねる。ときには腰の中心がせりあがったりもした。

「ああ……」

我れ知らずもらした呻き声を、敏行ははっきりと耳にした。いくら性体験がない少年といえども、相手がどんな状態になっているかは、本能で嗅ぎわけられる。

叔母さんはいい気持ちになっている……。

敏行は無上の歓びを感じながら上体を起こすと、片方の乳房を手で揉みしだき、もう一方にキスをした。

新しい快感が湧くと、絵里子の体はやるせなくしなり、上気した顔が不安定に左右に揺れた。少年の唇の間から長い舌が突きだされ、キスの代わりに舐めまわした。

さんざん焦らされていたので、乳首はすぐに勃起した。そこを舌先でチロリと掃かれると、そのたびに鋭い快感が体のなかを突き抜け、とりわけ股間の恥ずかしい谷間が敏感に反応した。少量ずつ吐きだされていたトロリとした溶液は、肉唇の裏側にたっぷりと溜まり、そこから生ずるむず痒い疼きは、絵里子の体の奥に眠っていた性に対する欲望を、徐除に掘り起こしていった。それが爆発するときが、絵里子はたまらなく怖かった。

「やめてェ……」

かすれた声を出すと、敏行の軽い笑い声がした。

「なんだよ。眠っていたんじゃないの」

「こんなことをされれば……とても眠ってなんかいられないわ」

絵里子は喘いだ。

「じゃ、気持ちよかったんだ」

「ああ……ひどい」

その通りに違いないが、背定することはできない。

「本当にやめて……もう苦しくって……」

「嘘だ。いい気持ちなんだ。そうだろう。ね、正直に言ってよ」

「わかった。あなたの言う通りだよ。だからもうやめて。私たちがこんなことをしていいわけがないでしょう。あなたにはわかるはずよ。もうやめて!……私、ゆっくりやすみたいの」

「じゃ、もう一度だけ、ぼくの言うことを聞いてくれないか。それを承知してくれたら、何もしないから」

「約束する?」

「するよ。ね、だから……」

絵里子は明らかに翻弄される自分自身に気づいていた。しかし今の状態から抜けだすには、何はともあれ敏行の条件を聞くしかない。

「言ってみて……」

「あそこに触らせて。ね、いいでしょう?」

あそこの意味がよくわかっているだけに、美しい叔母は、咄嗟に返事ができなかった。

乳房のタッチから、あそこ……。

次はどんなふうにエスカレートしていくかわからない。

「約束を絶対に守る?」

「決まってるじゃないか」

私がいやがるのをなぜ敏行は輝くような表情を見せ、生き生きと振舞うの?……

外部の者はもちろんのこと、うっかりすると家族ともろくに口をきかない子が、今は圧倒的な迫力で押しまくってくる。それが絵里子には不思議でたまらない。

「うんと言ってよ」

絵里子は返事の代わりに、無言で押し通した。いそいそと敏行が掛布団をはねのけた。

「触るだけと言ったじゃないの」

「そこまでいけば、見せたって同じさ。どうせ、さっき見ちゃったけどね……そうだ、聞きたかったんだ。どうしてあそこの毛を剃っちゃったの? あれは絶対に剃ってから何日かたってる痕だよね。ねえ、どうしてなの? なぜ剃ったの?」

小さい頃、この子は疑問があると、納得のいくまで執拗に聞いてきたが、今も変わっていない……。

絵里子は、白い水着を着ると翳りが浮きでるからと言ってごまかした。冬でも夏でもホテルの温水プールを利用していることを知っている敏行は、納得したようにうなずいたものの、内心では、もっと別の原因ではないかと考えていた。

ナイティの前が開かれると、観念したように絵里子は目を閉じた。甥に屈して恥ずかしい姿をさらさなければならないのは、屈辱以外のなにものでもない。にもかかわらず、心のどこかに、少年に大人の手ほどきをしてやってもいいという、密かな歓びの思いがある。

剃毛してから日がたっていなかったので、ヴィーナスの丘は自分で見ても淫らな感じがする。そこをこれから、敏行に見られる。いや、もう見られたのだ。

あなた、どう思う?……

聞いてみたい気がした。

新しくはき替えたスキャンティは黒いセクシーなものだった。少年の指は、ゆっくりと楽しむように、女の大事な部分を露わにしていった。

絵里子が腰をあげて協力してくれたとき、そのちょっとした仕草が、敏行にはなんともいえず官能的に映った。足首から引き抜かれると、スキャンティは小さなゴムマリのように、くるくると丸く縮んだ。絵里子の両腿はさすがに固く閉じられたままだった。

見る楽しみを十二分に味わった敏行は、窪んだ下腹から急にふっくらと盛りあがった陰阜を、愛おしそうに何度も撫でまわした。ザラザラした短い恥毛の感触は、少年の切ないまでの欲望を甘く激しく揺さぶる。

敏行の手は飽きることなく女の曲線の上を往復した。それは決して技巧的なものではなかったが、受身になっている絵里子には、とてつもなくつらい愛撫である。

二人の間に生じたこのギャップが、思わぬ効果をもたらした。いつしか絵里子の全身は火照ったように熱くなり、朱に染まっていた。初めのうちこそ固くこわばっていた体から、急速に力が抜けていくと、絵里子の顔が右に左にと揺れはじめ、半ば開いた唇から熱い吐息がもれるようになった。そして、タッチされていない乳房が充血して張りだした。

いけないわ。こんなことでは、どうなってしまうかわからない……。

そのまま肉の欲望に負けてしまいそうになるのを、絵里子は必死で堪えていた。

敏行は、そんな叔母の心の変化を知ってか知らずか、相変わらず女陰を中心にした表面の肌を撫でまわしているだけである。

絵里子が顔をのけぞらせて、小さな喘ぎ声をもらした。

「叔母さん、痛かった? それとも気持ちいいの?」

返事をしなかったというより、できなかったというほうが正しいだろう。絵里子はただ喘いでいた。

「じゃ、触るからね」

わざわざ断ったので、かえって絵里子は身構えてしまった。

こんなに感じているのに、このうえ、一番敏感なところを触られたらどうなるの……。

不安がさらに絵里子を緊張させ、意識させた。

「脚を開いてよ」

足もとに移動した敏行は、大好きな叔母の肉体が意のままになるので、面白くて仕方がない。絵里子がおずおずと両方の脚を開くと、いきなり足首を持ち、わざと乱暴に広角度まで開いてしまった。

絵里子は耐えられないように、両手で顔を覆った。いくら眠っている間に見られていても、今ははっきりと目覚めているし、コトの善し悪しの判断がつく。体じゅうが羞恥でカーッと熱くなった。

「綺麗だな」

秘奥の谷間に燃えるような眼差しを向けながら、二十一歳の少年は正直に自分の感想を述べる。それからゆっくりと、ようやく伸びつつある恥毛に飾られた女芯に手を伸ばしてきた。

身構えていただけに、触られた瞬間の反応は大きかった。

「あっ、あああ……」

腰をひねって敏行の指から女芯を遠去けようとする気持ちと、もっともっと強くいじってもらいたい貧欲な気持ちが複雑に交錯した。そして、敏行の「動かないで」という声を聞くと、絵里子は、言うことを聞くしかないんだという諦めの気持ちを先行させ、羞恥に震える愛のマウンドを甥の手に委ねた。

絵里子の割れ目は、すでに生温かく濡れていた。敏行は濡れるという結果が、どういう状況によって起きるのかがようやくわかってきただけに、自分の愛撫について自信を持ちはじめていた。

短い恥毛を押しのけるようにして、友人がオサネと称した突起が硬く尖っていた。敏行は親指、人差し指、中指でオサネをつまもうとした。だが淫水にまみれていたので、ツルリツルリと滑ってしまう。一方の絵里子は、そのつまむ触り方が痛いような心地よさで、ひとつまみごとに腰をガクガクと震わせ、ハッハッと荒い呼吸をした。

若い敏行にとって、絵里子の反応は実に小気味よく、また楽しい見物でもあった。敏行の指はひとしきりクリトリスを集中的に攻めたてると、今度は肉唇の縁どりをくすぐるように撫でた。上から下、下から上へと指先が秘液を介在して滑りだす。絵里子は何度も息をつめ、時折り激しく五体を震わせた。もういや、やめて……。心のなかで叫んでいても、両方の脚はひとりでにぐんぐんひろがってしまう。あられもない姿を甥に見つめられる恥ずかしさは、快感が深まるにつれて、見られる歓びと変わっていった。

とうとう絵里子は頑なだった気持ちを開放して、弄ばれるがままに体を開き、激しく身悶えはじめた。敏行は自分の指の思わぬ効果に大いなる歓びを感じ、人差し指と中指でクリトリスを挟むと、絵里子の反応をじっくりと確かめながら揉みはじめた。

「ああ、もう……それくらいで勘忍して」

身をよじり、火照った割れ目からトロトロと熱い愛液を溢れさせる叔母を、敏行はもっともっと乱れさせてやりたかった。

「ほら、叔母さん、こんなになってるよ」

何事かと思って目を見開いた絵里子は、自分の鼻先に突きつけられた二本の指を見て、悲鳴をあげ、両手で顔を覆った。

突きつけられた敏行の指は、まるで薄糊をまぶしたようにベットリと濡れている。それはまぎれもなく自分自身の欲情のしるしであった。全身が火のように熱くなった。もうやめて……と絵里子は心のなかで呟く。だがそれは体裁をつくろうためのもので、絵里子の本音ではなかったことは明らかである。

「叔母さんがとても気持ちよさそうにしているから、ぼく、うれしくって……」

敏行は純情そうに言ったが、内心ではいっぱしの色事師になった気がして、わくわくと胸躍らせていた。

ようやく女体の扱いに馴れてきた敏行は、叔母の両脚の間に這いつくばると、クリトリスを集中的に指で攻めつつ、割れた陰裂にペロリと長い舌を突きだした。

「イヤッ!」

鋭い声が絵里子の口からほとばしり出た。しかし体は完全に裏切り、腰がいやらしく突きでていた。絵里子の生臭い欲望は、相手が年若い甥だということを忘れて、どんどん高まっていた。

指と舌で急ピッチに女陰を攻めたてながら、敏行もまた、次なる攻めを考えていた。触るだけという約束は、すでに破られている。それを叔母は知ってか知らずか、激しく身を震わせ、快楽の世界にどっぷりと浸っている。触る……舐める……次は……。

敏行はパンパンに張りきったペニスの出番が近いことを知った。

ようやく女のあそこに入れられる……約束を破ることなどなんでもない。叔母さんだって、本当はしたくてたまんないんだ……。

顔を淫液でべっとり濡らしながら、敏行は自信満々で中腰になった。

不意に、疼く股間から快感を引き起こしていた舌と指が遠去かったので、絵里子はハッとして目を開けた。敏行のペニスが巨大な大蛇の鎌首のように見えた。

「どうする気なの?」

絵里子は股間を片手で覆った。

「その手をどけなよ」

大人びた声に圧倒されたが、絵里子はなんとか立ち直った。

「約束が違うわ。させませんよ。絶対に」

「したいくせに……」

「ちがいます! どいてッ!」

「そんなこと言っていいのかな」

また少年の自信に負けそうになった。

「叔母さんがしたいのはわかってるさ。でなきゃ、こんなにオマ×コが濡れやしない」

絵里子はショックで口がきけなかった。それでいて心のなかを嵐が吹き荒れた。忌わしい四文字の響きのせいだ。

一瞬の空白は、絵里子の隙でもあった。いきなり膣口に指が突き立てられた。

「わわわッ……」

自然と腰が浮いた。

敏行は、あまりにもスムーズに指がおさまったのにびっくりしながらも、激しく抜き差しをはじめた。

こんなにあっさり入るものなのか……。

指をスコスコと動かし、敏行は屹立したペニスをいつ入れようかと隙をうかがう。

「あっ、いや……そんな……駄目よ」

絵里子は絶えず拒むようなことを口走っていたが、実際はその逆で、まるで本物の交合をするように腰をいやらしく振りたてた。

この調子だ! ペニスを突っこんだら、同じようにやればいいんだ!……

敏行は、路上で牡犬が牝犬の後ろからのしかかって腰を動かしているさまを思い浮かべ、次は自分の番だと体を熱くさせた。

絵里子は、自分でも知らないうちに、少年の無謀ともいえる指の抜き差しに合わせて腰を動かした。目茶苦茶にしろ、なにしろ硬い異物が激しく出入りするから、快さが湧いてくる。絵里子はときには声を放って泣いた。あまりのよさに泣いた。膣奥の肉襞がグングンと指を締めつける。

「はーっ、いやっ……あっ、どうしよう……」

絵里子はもう、いきつくところまでいかないことには、おさまりがつかなくなっていた。

「やって!」

言ってしまってからハッとしたが、もう遅い。それに体も言うことをきかないくらい上昇していた。激しく腰を突きだしたとき、不意に指が抜けた。

「ああ、いやっ!」

これこそ絵里子の本音であった。だが次の瞬間、もっと大きくて硬くて長い一物が、空虚さで泣いている柔肉のなかに侵入してきた。

すごくいい気持ちだった。疼いていた切なさが一挙に取り払われる思いだった。しかし絵里子は金切り声をあげて拒んだ。そうしなければならないことは、絵里子にもよくわかっていたからだ。それは自分に対する言いわけであり、相手に示し得る唯一の抵抗のポーズだった。

秘肉を抉ったペニスは、おびただしい潤滑油の力を借りて、難なく子宮口にまで達した。

「あああ……」

今度は若い敏行が呻く番だった。インサートの状態のまま、絵里子が抵抗のゼスチャーを示したので、かえってペニスは膣圧で揉まれ、すぐにも爆発しそうになったのだ。

「あっ、叔母さん……で、出ちゃいそうだ!」

敏行は夢中でしがみつき、やみくもに腰を動かした。

「駄目っ……駄目よ、敏ちゃん。出さないで……」

絵里子は、もっと踏ん張って……と言いそうになり、あわてて口をつぐんだ。

「あっ、ぼく……」

それが敏行の、初めてのセックスで昇天する瞬間の声だった。激しく五体が痙攣しているさなかに、敏行のペニスの先端がパッと開いて、すごい噴射がはじまった。

その勢いだけで、絵里子は女としての歓びを感じ、オルガスムスを迎えた。

ビクッ……ビクッ……とペニスは脈動を繰りかえしながら、精液を挟い肉洞にぶちまけていく。

とうとうやったという満足感に浸る少年と、とうとう男と女の垣根を越えてしまったと後悔する叔母は、夢うつつのなかで、いつまでも抱き合っているのだった。

叔母は家庭教師 第二章 絵里子の体内に潜む悪魔 ~ 第四章 叔母が教える〝大人の手ほどき〟 · 2 (3/6)
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