叔母は家庭教師 第五章 恥ずかしすぎる剃毛儀式 ~ 第六章 闇に映える絵里子の股間 (4/6)
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第五章 恥ずかしすぎる剃毛儀式
家で夫婦二人きりになるというのは滅多にないことである。一人息子の敏行は絵里子のマンションに泊まったし、明日は休日ということもあり、政司は久々に妻を抱く気になっていた。
商用で客を接待した政司は少し酔っていた。だから、ふっとそんな気になったのだ。義理を果たしたいとも思った。
「おい、風呂に一緒に入らないか」
政司に言われた美佐江は、まるで嫁いだばかりの新妻のようにポッと赤くなってうなずいた。風呂に一緒に入るというのは、今夜セックスをしようという暗黙のサインである。久しぶりのことなので、うれしさとともに戸惑いもあった。
「実はな……」
脱衣室へ入って衣服を脱ぐと、政司はいきなり股間を妻の前にさらした。
ひっそりと下腹部をタオルで覆い、浴室に入りかけていた美佐江は、卒倒するほどびっくりした。へそのあたりから密生していた夫の剛毛が、ようやく芽を出した葉のように少なくなっている。
「あ、あなた……」
絶句した美佐江は、恥毛の刈り取られた分だけ長く見えるペニスを、妙にドキドキしながら眺めた。
政司は接待ゴルフの前の晩、泊まった温泉宿で、芸者を無理やり抱かされそうになったので断ったら、罰として毛を剃れと言われたので実行した……と、作り話をした。愛妻家を誇張したわけだ。
そういう作り話を美佐江はすぐに信じたし、それが自分を愛してくれているためだと思いこんだ。
「ちょっと洗ってくれないか」
浴室で、政司は長大なペニスをブランブラン見せつけて、美佐江の手に握らせた。美佐江は、何十日ぶりかと気恥ずかしさを覚えながら、夫のペニスを優しく洗った。いつもそうなのだが、欲しくて欲しくてたまらなくなった頃、政司はそれを嗅ぎわけるかのようにして求めてくるのだ。
この家に嫁いで以来、美佐江は、政司が求めるときにだけ応ずるという、一方的なしきたりをいつの間にか身につけていた。それに、美佐江は近頃では珍しい日本的な古風な女だったので、それを当然のことだと受けとめていた。
バスタブのなかで、政司は背後から美佐江をかかえこみ、まず両方の乳房を揉んだ。
いつもは控えめな美佐江は、やはり長い間の空閨で飢えていたらしく、すぐに反応した。まず乳首が大きく勃起し、乳房全体が妊娠したように張りだした。
美佐江は、ヒップのあたりに硬いペニスが押しつけられると、バスタブの縁に掴まって、ただ息を荒くしていた。
政司は今夜、おとなしい妻に恥ずかしいポーズをとらせてみる気でいた。絵里子と付き合うようになってから、自分の趣向も段々変わってきたと感じている。美佐江が平凡すぎるから、絵里子と肉欲に爛れた深い関係になってしまったとも思っている。
政司はいきなり、ヒップの隙間から手を差しこみ、前の割れ目をまさぐった。真後ろの下から疼く部分を触られたので、美佐江はひどく恥ずかしかったが、ぐんぐん湧きでる快感には抗しきれず、腰を浮かし、もっとよく触ってくれるようなポーズをとった。思わずフーッと吐息をついてしまう。
「気持ちいいか?」
「はい……あああっ……」
「そんなにいいのか」
「ええ……だって、ずっとしなかったんですもの……ああ、いいわ、いい!……」
「仕事に追いまくられたからな、でも、ずっとしなかったといっても、自分では時々してたんだろう?」
政司はそれが明白な事実のように聞いた。誘導尋問がうまいのだ。
美佐江は、相手が夫とはいえ、プライベートな秘密を明かすのはひどく恥ずかしかった。
「どうなんだよ?」
猫撫で声を出す政司に、美佐江は首筋まで赤く染めてコックリとうなずく。
「そうか……何回ぐらい?」
さりげなく夫は尋ねる。
美佐江は今朝、夫と子供が出かけた後で、テレビの不倫ドラマを見ているうちに、どうしても我慢できなくなって、オナニーをしている。音声を消してテレビのブラウン管に映しだされる男女のベッドシーンを見ながら、そこに自分の姿をダブらせて激しく指を使ったのだ。
「時々……二、三回ぐらいかしら」
もう声がうわずっている。
「あなた……のぼせそうなの」
政司は妻を抱きあげてバスタブから出た。
「こっちを向いてごらん」
浴室の椅子に座った美佐江は、夫のほうに向いた。政司は屹立した一物を見せつけるようにしながら、妻の両脚をひろげた。張りついた恥毛の下で、肉裂が早くもタラタラと淫水を滴らせている。
「ああ……こんなに濡れて、恥ずかしい……」
夫の肩に掴まって、恥ずかしい表情を見られないように顔をそむけた。
政司は、少しぼってりと脂肪のついた妻の下腹を撫でながら、陰裂を隠している恥毛を分けた。プクッと突起が顔を出す。もう充血して尖っている。指の腹でスーッと撫でると、女陰全体が膨らむように蠢く。また吐液が垂れた。
「お前……この毛を剃ってもいいかい?」
妹の絵里子と同じにしてみたいと思い、もちかけた。
「どうだろう。夫婦だけしか知らない秘密を共有するのも楽しいじゃないか」
「なにも、そんなことまで……」
美佐江はそう言って口ごもったものの、本心は、剃るも剃らないも夫次第だということを、政司は百も承知している。
「剃ってみたいんだ。是非そうしたいな」
「変な方……」
しゃべっている間、政司は美佐江の肉の裂け目から、いっときたりとも目を離さなかった。いやらしい会話に美佐江の下腹部がどんな反応を示すのか、よく観察していた。
美佐江が興奮している証拠に、鼠蹊部の窪みが小刻みに震え、つづけざまに淫水が流れでている。
政司は濡れた肉唇の上をサラリと撫でただけで、指を引きあげてしまった。
「終わったら、うんと楽しもう。なんなら俺ももう一度、剃ってもいい。そうだ、そうしよう。何もかもお前と同じでいたいからね」
政司は自分のアイデアにワクワクした。
さっそくカミソリとスプレーを用意した政司は、いかにも恥ずかしそうに裸身をすくませている美佐江の両脚を開いた。左右の陰唇がニョロリと割れ、膣奥の重なり合った肉片が垣間見える。
「もっと開くんだ」
美佐江はもう泣きだしそうだ。しかし、興奮していることは間違いない。
政司は、美佐江にもっと恥ずかしい思いをさせられないものかと考えた。恥ずかしいポーズをとらされればとらされるほど、妻が興奮するということをよく知っている。
「美佐江……」
「何、あなた……」
声がうわずっているのは、もう興奮という津波のなかに呑みこまれているからである。
「勝手がわからんし、傷つける怖れがあるから、お前、自分で剃ってごらん」
言った途端、美佐江の下腹のあたりがピクリと震えた。
「いやです。あなたがやって」
「お前がやるんだ。俺は見てるよ」
「私、いやです、そんな恥ずかしいこと……それにあなたが見ているなんて……」
「お前の恥ずかしがる姿が見たいんだ。な、見せておくれ」
カミソリを押しつけると、美佐江は観念したのか、スプレー缶を自分自身の下半身に向けた。
「ちょっと待って」
政司は妻を制すると、人差し指を縦に長い淫裂にあてがった。
「お前の……いや、お前だけじゃない。俺にとっても大事なところが、ヒリヒリ痛むといけないからね。ほら、泡をかけるんだ」
シューッと勢いよく白い泡が出て、黒い茂みとその周辺を覆った。ピッタリと亀裂にはまりこんだ人差し指にも白い泡が積もったから、夫の気配りは納得のいくものだった。手を引っこめると、肉の裂け目だけが泡に囲まれたように露出した。
「さあ、慎重にするんだよ」
夫にうながされた美佐江は、あぶなっかしい手つきでカミソリを使った。
最初のひと掃きで、黒い恥毛がバサリと落ちた。
「ああ、こんなになって……」
美佐江は震え声をもらして、しげしげと股間をのぞいた。
「変です……とても変……」
「いいから、やるんだ」
大半がわずかの時間で剃り落とされてしまった。政司が湯をかけると、あちこちに剃り残しの毛がまばらに生えている。
「そういう短いのは、皮膚をつまみながら引っ張ると、よく剃れるんだ」
美佐江の顔は赤く腫れぼったい。明らかに興奮状態にあった。美佐江は震える指先で剃り残した周辺の皮膚やら粘膜を引っぱり、大半を綺麗に剃毛してしまった。その間ずっと、政司はペニスをみなぎらせてのぞきこんでいた。
「うまいじゃないか。綺麗な下の顔が、お蔭でよく見える」
「ああ、いやなこと言わないでェ」
口ではそう言いつつも、美佐江の表情はうれしそうだ。してやったりの政司は、美佐江に対する欲求はさらにエスカレートさせていった。
「じゃあ、お前の手で、俺のも綺麗さっぱり剃ってくれ」
政司はバスタブに寄りかかると、大股開きになった。中央に屹立した怒張が、ブルブルと震えている。
一瞬、めまいを起こしそうになった美佐江は、ようやく立ち直ると、長大な屹立を息をつめて見つめた。
「どうした?」
「私が……やるんですか?」
「そうだ。やっておくれ。早くスベスベになったやつでやろうじゃないか」
政司のいやらしい言葉づかいに刺激されたのか、美佐江は大きく息を呑んで欲望を制すると、ペニスのまわりにスプレー泡を吹きつける。それから脈動するペニスを握って、少し左に曲げた。手がはねかえされそうになる。カミソリを当てると、思いきって引いた。
ようやく伸びかけた毛は、いとも簡単に白い剃り痕を見せた。
「ああああ……」
美佐江は異様な昂りを覚えた。下腹部の筋肉がキュッと締まり、秘口から淫水が絞りだされるように溢れた。
慎重に剃り終わると、長大なペニスがいっそう逞しく見えた。先端から露が滲みでている。これがもうすぐ、久しぶりに胎内に入ってくるのだ。
美佐江は夫の股間に湯をかけて、残毛を洗い流すと、いてもたってもいられない気持ちに陥り、思わずこわばりを頬ばった。何十日ぶりかのペニスの感触を舌で確かめながら、袋にも手を伸ばす。二つのボールの手触りのよさが、普段はおとなしい美佐江を大胆にさせた。
五本の細い指が、猛スピードで竿の表皮を擦りたてる。美佐江のピッチが速いのは、いつも必ず夫に要求されているからである。そして今、初めて自分の意志でそうしたのだ。
政司は満足だった。大いなる満足感が欲望をも膨らませた。
「お前も、興奮しているようだね」
「だってェ……だって、こんなになっているんですもの」
美佐江はペニスの大きさもさることながら、そのまわりの白い地肌に痺れていた。
それから二人は寝室に入ると、シックスナインのポーズでお互いの白い下腹部を観察し、愛撫し合った。政司は美佐江の妹、絵里子と情事を重ねてきているので、性的な飢えは感じていない。一方の美佐江はオナニーで欲求を満たさなければならないほど募っていたし、なにしろ久しぶりのことなので、すっかりのぼせあがっていた。
政司は、発情する前の美佐江を、楽しく、そして冷静に見つめていた。
美佐江の股間は灼けたように熱くなり、しとどに濃厚な愛液を滴らせた。そのむず痒さが強くなればなるほど、したいという気持ちも強くなった。
目の前のツルツルのペニスを穴のあくほど見つめ、先端からプクッと浮かびあがる透明の露を口に含みながら、これが一刻も早く疼く柔肉の間に突き刺さって欲しいと願った。ペニスを何度も何度も握ったり掴んだりしているだけで、気がイキそうになる。
ザラついた剃り痕に頬を押しつけ、だらりと垂れた袋を手のひらにおさめて、やわやわと揉む。自分の指だけの単調なオナニーとは較べものにならないくらい、好奇心と欲情が募り、今がとても楽しい。
袋にも舌を這わせた。二つのボールが袋のなかでコロコロと移動する。一つ一つ丁寧に含んで飴玉のようにしゃぶると、政司の脚や下腹に気張りが現われた。
夫を興奮させている……という事実に、美佐江は酔い、たまらないうれしさを感じた。
竿の部分に縦横に走る青筋や赤筋も、美佐江には美しいオブジェに見える。結婚して初めて無理やりペニスを握らされたときには、こんな大きな一物が自分の狭少な膣を通過するのかと、恐怖と絶望のあまり泣いたものだが、今はすぐにでも疼く割れ目に入れてもらいたくてたまらない。
あっ、またお汁が出た……。
むず痒さは、もう我慢できないほど高まっていた。腰がはしたなくもじもじ動いてしまう。
そのとき、夫の指が柔肉の縁をそっと擦った。
「あぐっ……」
うっかりペニスを噛んでしまいそうになる。やるせなさに気張ってしまったのだ。
入れて! 早く入れて!……
心のなかで念じながら、また太い一物を舐めた。
美佐江のじりじりする様子は、濡れ濡れの亀裂がよく表わしていた。シックスナインをとってから今まで政司は、ただじっくりと観察していたが、おびただしく淫水が噴きこぼれると、ようやくくすぐりの道具に指を使った。
政司は豊富な女性経験から、男の焦りが一番愚劣だということをよくわきまえている。若い頃は、自分の欲望のことだけを考えて、ついつい一方的な情事に終始してしまったものだが、それが一番女に嫌われるやり方だと気づくと、自分の欲望の発散を二の次にして、女の欲求にできるだけ応えるようにした。
政司くらいの歳になると、男は一度放出してしまうと二度目が大変である。友人のなかには無理をして二度目を挑み、女の腹の上で黄泉の国へ旅立った者もいる。政司はそういう物笑いのタネになる愚を避け、もっぱら女に奉仕することだけを考えた。
そうするうちに、奉仕もまた男の歓びだということに気づいた。そして奉仕は忍耐であり、忍耐は相手を焦らせることからスタートすることを知った。
今、政司は妻に奉仕するつもりでいる。つまり、美佐江を時間をかけて焦らしてやろうという気になっている。妻は久々のセックスであるが、政司はそんなことはないので、比較的今回の奉仕は楽である。
政司は美佐江の割れ目を優しく指先で撫でながら、女陰全体の動きをよく見ていた。女陰はまったく別の生き物だと形容するのがふさわしいようだ。よくよく観察すると、そこは精密機械のように、一つ一つの部分が蠕動している。剃毛されたばかりなので、何もかもが丸見えである。膨張したクリトリスも細かく観察すると、ペニスが脈動するように、ピクピクピクッと小刻みな痙攣を繰りかえしていたし、秘口の奥のサーモンピンクの肉片も心地よさそうに蠢いている。愛液は流れこそゆるやかだが、絶えることなく奥から溢れたし、充血して盛りあがった陰唇も、間欠的な震えを繰りかえしていた。
政司の指は一カ所だけを執拗に往復した。いつの間にか美佐江の両方のかかとが、交互にシーツに擦りつけられている。かなり強い力だ。美佐江はいたたまれなくなって焦れているに違いない。
愛液の湧き方が異常なほど多い。尻の下のシーツは、小水を垂らしたようにぐっしょりと濡れている。美佐江は夫を愛撫することなど忘れ、ただペニスだけを握りしめ、右に左にと赤く上気した顔を振りたてていた。
美佐江の顔がペニスの先に触れるたびに、滲んだ露玉がナメクジの這った跡のように頬に残る。
「あーん……あっ、あっ、あっハーン……」
美佐江の手が無意識にペニスの表皮を、思いっきり柄元にまで引きおろした。それにはさすがの政司も思わずウーンと唸った。若い者だったら、射精していただろう。
政司は相変わらず粘膜をいじりながら、長く分厚い舌で、剃ったばかりの皮膚を万遍なく舐めまわした。
美佐江の嬌声が高くなった。いつもは遅くまで勉強している敏行を気遣って、滅多に高い声など出したことはないのだが、今夜は気兼ねなく声をあげられる。浴室での剃毛という儀式で、誇り高く古風な美佐江も、人が変わったように淫蕩な気分になっている。体の芯が溶けていくように、多量の愛液が恥ずかしげもなく割れ目の溝に滴る。
「あなた……あああ、あなた!」
慎み深い美佐江は、いつもそれだけしか言わない女だった。女子高時代のクラスメートはそんなとき、あられもない言葉を叫ぶらしい。クラス会などに行くと、みんなは車座になって夫婦の秘め事を言い合っていた。そのときの淫蕩な空気に、美佐江はひどく赤面したことを覚えている。
ところがどうだろう。美佐江は、いつもの自分とはまったく別人のようになっている自分に気づいていた。何かとんでもない言葉が、口をついて出てしまいそうだ。
ああ、気持ちいい!……
それだけでも口に出せたら、どんなにすっきりするだろうと思った。
「ずいぶん出したな」
政司のからかうような声がした。
「あっ、いや……言わないで!」
口をつぐんで声を出すまいとした。だが、すぐに下腹部で政司の指が動きだすと、声ももれてしまった。政司が指摘したように、生温かい愛液も股間に溢れた。
秘肉が快く震動する。そこに政司の目が張りついていると思うと、羞恥で身の縮まる思いがするのだが、反面、剃毛した部分を見せつけているという矛盾した歓びもある。自分の目の前にある巨大な肉棒も、剛毛がないと無邪気な暴れん坊のようだ。
これが今に、突き刺すように入ってくる……。
「ああ……」
またも生臭い渇望の喘ぎ声が出た。
もうそろそろいいだろう……。
政司は、やっと舌先を肉芽の頂きに向けた。途端に美佐江の声から、かつてないほどはしたない嬌声が飛びでた。淫水がしぶきになって政司の顔を直撃した。妻が脚を首に巻きつけたのは、結婚以来初めてである。それほど美佐江は乱れた。
美佐江の股間に張りついた政司の舌は、それを契機にして、そこらじゅうを舐めまわった。美佐江の全身がバネのように跳ね、腰がうねる。政司は妻の若々しい躍動に感動しただけでなく、次いで発せられた狂気の言葉に、言い知れぬ歓びを感じた。
「あああ、駄目よ、あなた……そんなにしないで……死んでしまうわ……死ぬ……やめて、お願い……あっ、ああああ、なんて素敵なの! 気持ちよくって……してっ、してっ、もっと舐めて……もうどうしたらいいの。ああ、欲しい! 入れて、あなたのを入れて!!
イキたい、早くイキたいの! して、してして……ハアァァ……」
政司の男としての誇りと歓びは大きく膨れあがった。政司はようやく美佐江の脚の束縛を解くと、正しい位置に戻り、思いっきりふくよかな両脚をひろげた。
幼児のような白い肌の下に、成熟した亀裂がくッついているのは、実に淫靡な眺めである。政司は腰の下に大きなクッションを当てがった。そのお蔭で女陰がぐっとせりあがり、より大きくなったように見えた。
中腰になった政司の長大なペニスは、青年のように興奮して、上反りの状態でブルルルッと震えている。
「見てごらん」
目を閉じている美佐江に優しく語りかける。美佐江が潤んだ目を見開いた。政司は荒ぶる気持ちを抑えかねて、ペニスを右手で握りしめ、ゆっくりと表皮を擦りはじめた。
「まあ、あなた……」
甘くやるせない声をあげて、美佐江は政司の淫らな仕草を見つめた。
「私に、やらせて!」
うわずった声がほとばしり、しなやかな手が伸びた。すでに政司が二つのバストの上までせりあがり、ペニスを美佐江の手に委ねた。
剛棒を握る手はかなりのスピードで往復した。二人の目が絡み合った。美佐江は夢を見ているような表情をしている。こんなにもセックスに熱中する妻を見るのは初めてである。
政司は急激に上昇した。今までの落ち着きが嘘のようだった。それは、政司が心のなかであることを計画したときから起きた現象である。
その計画は、もうすぐはじまろうとしていた。
「もっと強く握ってくれ!」
美佐江の手に力がこめられた。膣が強く収縮するのに似ていた。
「あっ……あああ……」
美佐江は、夫が少年のような声を出すのを久しぶりに聞いて感激した。
結婚当初にはよくあったことだが、敏行が生まれる頃には性生活にも落ち着きが出て、狂的になることのなかった。美佐江がいやがる行為を強要することもなく、性に関してはおとなしい妻をかばうようなところがあった。それが今日は、剃毛という儀式の後に、妻の体の上にのしかかり、乳房がひしゃげるほど五体を震わせてよがっている。
美佐江も興奮した。
「ああ、すごい! こんなに大きくなって……」
指がまわりきらないほど充血したペニスの先端が、金魚の口のようにパッとひろがったと思った瞬間、白いゼリー状の塊りが飛びだした。それを見越して前傾姿勢をとっていた政司は、妻の顔に飛び散ったザーメンに、胸をワクワクさせて叫んだ。
「呑め! 舐めるんだ!」
美佐江が太いペニスを頬張った。ピッ……ピッ……勢いよく噴きだす精液を、美佐江はゴクンッと呑みこんだ。
ようやく衰えたペニスを口から吐きだすと、顔に付着したザーメンを指先ですくいながら口のなかに押しこむ。それは、子供が美味しいものを、ひとかけらもこぼすまいとして口に含む仕草にそっくりだった。
政司はさすがに疲れて、美佐江の横にゴロリと横たわった。
その夜の美佐江は貪欲だった。久しぶりの交合が中途半端に終わってはたまらないと思った。いつもなら、ひっそりと遠慮していたのに……。美佐江は自分の変わりように驚きながらも、政司の両膝の間に割りこんでかがむと、すでに勢いを失ったペニスを慈愛に満ちた表情で見つめ、またパクリと咥えこんだ。
政司は内心、驚きを隠せなかった。けれども萎えた分身のてまえ、わざと素知らぬふりをして目を閉じていた。
美佐江は執拗に舐めつづけた。萎んだペニスの先端から、ザーメンの残りかすが未練げに雫となって出てくると、それも美味しそうにすすり、空いている手で袋を丹念に揉みほぐす。美佐江は何かをしないではいられなかった。大きなクッションが自分の腰に当てがわれたのを思いだし、同じようなことを夫にも試みた。
美佐江はそのときになって初めて、アヌスの存在に気づいた。クラス会で、友人の一人がアヌスセックスの経験を話しているのを思いだし、なにげなくそこに触った。
「おっ……」
夫が、妻の行為に対してすぐにビクリッと反応したのは初めてのことである。
叱られるかと思っていたが、政司は黙っている。どうしようかと迷っていると、夫がボソッと呟いた。
「今のところ……舐めてくれないか」
そうされたいのだろう。両脚を赤ん坊がオムツを替えられるときのように大きく開いている。アヌスの皺々がはっきり見えた。近くにまで毛が生えている。
美佐江はクスッと笑った。前のほうがツルツルなので、そのコントラストがおかしかったのだ。
不自由な格好になったが、なんとか舌先が届いた。皺々のざらつきを舐めまわしているうちに、頭の上で政司が心地よさそうに呻いているのに気づいた。美佐江のなかに歓びが湧いた。いっそう一生懸命に舐めた。
ふと目線をあげた美佐江は、思わぬものを見て、体じゅうの血をざわめかせた。頭の上で、ペニスがグーンと伸びきっているではないか。
美佐江はアヌスを熱心に舐めながら、元通りに硬くなったペニスを握りしめ、擦りたてた。小さくなられたら大変だという気持ちである。幸い、ペニスはどんどん硬くなっていく。ひきつった袋までが気持ちよさそうに揺れた。
いつもなら、夫から命じられるままに動くのだが、今日だけは、妻のほうがむしろ積極的といえた。そのきざしは、政司の恥毛を剃ったあたりからはじまっていたのかもしれない。
美佐江は海綿体が十二分に充血したのを確かめると、政司の腰の下からクッションをはずし、そのまま片足をあげてまたがった。
政司は妻の大胆なポーズに度胆を抜かれた。そして、羞恥をかなぐり捨てたその姿に感動した。妻が何を求めているのかわかる。だが、あえて妻に任せることにした。
美佐江は一物を掴むと、腰を浮かせてパックリ割れた裂け目に当てがった。そのまま押しこむのかと思ったが、それは政司の思い違いだった。美佐江は亀頭冠の下をつまむようにして、ペニスを前後に動かした。割れ目がなぞられるたびに呻き声をあげ、細い顎を突きだす。
政司は妻のする卑猥な行為に見とれた。
「ああっ、たまんないわ……」
見られているのに気づくと、いっそう美佐江は切なそうに身をくねらせた。
「どうして早く入れないんだ」
「だって……だって、すぐに終わりたくないんですもの……たくさん楽しみたいの……ああっ、いい気持ち」
声と体を震わせながら、美佐江は次第に激しく、そして速く擦りつけていった。
政司は、妻を相手にしてこれほど燃えたのは初めてであった。ムラムラと体のなかから突きあげてくる衝動は、政司を獣にした。
「美佐江!」
よく張った腰肉を掴むと、思いっきり引きつけ、同時に下からグイッと腰の中心を突きあげた。ズルッと太いペニスが柔肉を切り裂き、根元までめりこんだ。
「う――っ!」
政司の胸に手をつき、腰骨が砕けそうになるのを堪えた美佐江は、まともに繋がっているツルツルの性器を見た。突起がペニスの根元にめりこんでいる。
美佐江はそれを指で探り当てると、ゆるゆると揉んだ。
「あなた……お願い、ゆっくり動いて」
政司は言われた通りに、腰で円を描いた。それに合わせて腰を律動させる美佐江の姿は、神々しいほど美しく淫蕩であった。恥毛がないから、二人の粘膜の密着した部分がよく見える。突起をまさぐっている指の間から、湧くように愛液が垂れた。
「ああ、いっちゃいそう!」
美佐江は刺激を弱めようと、突起から指を後退させた。だが、ぐんぐん押し寄せるオルガスムスの波を阻むことは不可能だった。
「ああああ--っ」
美佐江自身もそのことを察して、本格的に腰を上下させた。ズボズボッと音をたてながら、硬くて太いペニスが、淡紅色の裂け目を出たり入ったりした。二人はそれを見つめながら腰遣いを速めていった。
ペニスを締める膣道の力がぐんぐん強くなる。こんなに短時間で二度目の噴射を迎えるのは、政司にとって久しぶりのことだった。
「いくわっ……もう駄目……いっちゃう……出して! たくさん出して! あああ--っ、イク……いく、いくいくいく--っ」
のけ反って倒れそうになる美佐江を支えながら、政司も弁を開放した。精液の激しい突出を子宮壁に感じた美佐江は、かつてない絶頂感を味わいながら、意識を失った。
第六章 闇に映える絵里子の股間
他人の隠された生活には、誰もが特別の関心を払うものである。特に身近な人物や興味を抱いている人間には、細心の注意を払って観察することが多い。他人の暮らしぶりをのぞくのは、とにかく楽しいことである。
若いだけに敏行は、絵里子や父の裏面を知って驚くと同時に、それをもっと深く知り、できることなら自分も絵里子叔母の隠蔽された裏の部分に入りこみたいと思った。
つまり、敏行が望んだのは、絵里子とともに共通の秘密を持つということである。
敏行は、半ば暴力的かつ脅迫的手段を弄して、その第一段階に成功をおさめた。肉体的な結合を持ったことで、敏行は有頂天になった。誰かにそのことを話したい。しかし、いくら敏行が年端もいかぬ少年だからといって、それが愚行であることはよくわかっている。だから秘密の扉の奥にそっとしまいこんだ。
広尾の須貝家は、平穏で変わり映えのない日がつづいた。絵里子から家庭教師の予定の連絡が途絶えた。父も母も、その理由がわからない。知っているのは、家庭教師をしてもらう立場にある敏行本人だけである。あの事件があってから数日間は、さすがの敏行も遠慮し、自分から叔母には連絡しなかった。
父の政司は、表面上は以前と少しも変わっていない。父の裏の一面を知った敏行は、父の帰りが遅かったりすると、やたらに気になりだした。毎日のように、今度は絵里子のところに父が行ったのではないかと疑いを持った。
「この頃、絵里さん、忙しいのかしらねえ。ちっとも連絡がないじゃないの」
ある夜、美佐江が、やはり気になったとみえてそのそとを食事中に話題にした。
「マスコミでもてはやされているからね」
夕刊に目を通しながら、政司は我れ関せずといった口調で言う。敏行はマンションのベランダにいた父の姿を思いだし、あの日の出来事をすべて母に言ったら、果たして信用するだろうかと考えた。
死んだフランス語学校の生徒の日記を、今、不意に二人の目の前に差し出したら……。
若い男の存在は、父も知らないらしい。母を裏切り、今まで自分をも騙していた父に、それも教えてやりたかった。
「ふふふ……」
思わず笑いが出た。両親が怪訝そうに見たので、敏行は、「今日、学校でちょっと面白いことがあったんだ」とごまかした。
美佐江はここ数日、我が子が以前よりも快活そうに振舞っていることに気づいていた。小さい頃から一人で遊び、学校へ入ってからも極端に口数の少ない子だった。一時は自閉症という疑いをもたれたこともある。
そんな敏行を支えてきたのは、絵里子の存在である。ようやく友人たちと対等に付き合えるようになったのは、この一年のことだ。パリから絵里子が日本に戻ってきた頃と一致する。絵里子は敏行にとっては大きな存在だったのだ。
「私、電話をしてみるわ」
食事の途中だったが、美佐江はすぐ傍に置いてあるコードレス電話でプッシュボタンを押した。
すぐに絵里子の声が伝わってきた。
敏行は食事をつづけながら、チラリと父を見た。相変わらず新聞から目を離さない。聞き耳をたてているかも……と敏行は思った。
「忙しいみたい。今日は特別に早く帰って来たんですって。明日、日帰りだけど名古屋へ早く発つんですって……敏ちゃん」
突然名差しされ、敏行はビクッと体をひきつらせた。
「絵里さんが駄目なら、誰か他に家庭教師でも頼みましょうか……ねえ、あなた」
夫と息子を交互に見ながら、美佐江は思案顔をした。
「まあ、敏行次第だな」
「家庭教師なんかいらないよ。叔母さんが暇になるまで待つよ。特別に勉強が苦手ってわけじゃないしさ」
実際、敏行の成績は上の部類だ。
「そうね……あなたは人見知りするタチだから」
家庭教師の話はそれで打ち切られた。
翌日、敏行は授業が終わると、すぐに校門を出て叔母のマンションに電話をした。時間や約束にうるさい絵里子は、その日の行動を留守番電話に正確に吹きこんでいる。
『×月×日は早朝より名古屋に出かけます。帰りは当日の夜遅くなりますが、緊急の御用の方は、〇五二の九二局××××番まで御連絡ください』
細かいことに気のつく絵里子は、ちゃんとBGMに耳障りでないシャンソンの名曲を使っていた。
敏行はすぐにマンションへ直行した。合鍵を使って部屋に入ると、とてもいい匂いがする。
部屋に侵入して特に何をしようという目的があったわけではない。強いて言えば、そこらじゅう探しまわれば、叔母に関する何か特別の秘密でも探しだせるかもしれないと思っただけだ。
叔母を抱いてから何日もたっているわけではないが、とても懐かしい気がした。絵里子特有の匂いに包まれて、敏行は隅から隅まで歩きまわった。
やはり一番のお気に入りは、ベッドルームである。ちょっと味気ないくらい、きちんと整頓されている。
はめこみ式のクロゼットが、一方の壁面を飾っていた。初めの一つを開ける。華やかな服、地味な服など、外出着らしいものがぎっしりぶらさがっていた。扉の裏には等身大の大きな鏡がついている。
二番目の扉を開けた。大小の小引き出しがたくさんある。敏行は直感的に、一番下の引き出しには下着類が詰まっているという予感を持った。
美味しいお菓子を最後までとっておく子供のように、敏行は上から順に開けていった。ネッカチーフやスカーフ類、ハンカチや小物……それぞれの引き出しにきちんと整理されている。
下から二番目の引き出しには、生理用品やそれと併用して使用すると思われるショーツ類が入っていた。敏行は、急に体が熱くなるのを自覚した。美しい叔母に人間臭いものを感じ、タンポンをつまみあげた。
これがオマ×コに入る……。
挿入している姿を想像すると、不意にまばらな恥毛の生えた白い膨らみが思いだされ、ズボンの下がいっぺんに硬くなった。
一番下の引き出しには、予想通り、カラフルな下着がいっぱい詰まっていた。まさに百花繚乱の趣である。
かがみこんで顔を突っこむようにして、匂いを胸いっぱいに吸った。わけもなく涙が出そうになる。
バレないように、一枚一枚、上から順につまむようにして取りだし、眺めた。
派手な紫色のスキャンティがある。それをひろげた。特別な香りが漂ったような気がした。ほとんどがレース地でできているが、肝心の中心部だけ二枚の布が重なっている。しかし布地そのものが薄いので、隠すという効果はない。
ズボンから硬くなったペニスを引っぱりだして、叔母の女の中心部が当たるあたりに膨れきった亀頭を押しつけると、そこだけ小さな染みができてしまった。先端から滲んだ露で濡れたらしい。あわてて元通りにしまったが、屹立した怒張は一向におとなしくならない。立ったままの姿勢で下着を眺めながら、右手で握り、何度か擦っただけで爆発してしまった。
扉に飛んだ白いザーメンが、スーッと糸を引くように垂れる。
今頃、名古屋で何をしているんだろう? もう東京に向かっているのだろうか?……
汚れた精液を拭きながら、ベッドの上にドッサリと身を投げだして、叔母のことをあれこれ考えているうちに、不覚にも寝入ってしまった。
どれほど時間がたったのかわからない。ぼんやり目覚めたときは暗闇が支配し、部屋のなかがほとんど見えなくなっていた。薄手のカーテンを通して、わずかに月の光らしき明かりが射しこんでいるので、ようやくベッドやソファなどが識別できる程度だ。
ここが絵里子のベッドルームと気づくまでに、二分か三分がたっていた。
そうか、早く帰らなくちゃ……
叔母は日帰りだということを思いだした敏行は、万一のときを考えて、持ってきたペンライトを点けて玄関口に向かった。
靴を履こうとしたとき、廊下のほうでエレベーターの停まる音がした。ドキッとした。足音はこちらに向かって近づいてくる。
心臓が凍りそうになった。あわてて靴を持ってリビングルームに入った。
ペンライトで隠れる場所を探した。マントルピースの傍に、ひときわ大きな皮張りの椅子があった。咄嗟にその後ろに隠れた。リビングに入ってこなければ問題ないが、もし入ってきたら見つかるかもしれない。
玄関ドアにキーが差しこまれる音がした。
鼓動がドッキン、ドッキンと聞こえる。
廊下に明かりが点き、叔母の影が、ほんの一瞬だけリビングの壁の上をよぎった。
ドスンと音がしたので、そっと椅子の後ろから顔をあげた。旅行用バッグが置いてある。
ベッドルームのほうからハミングが聞こえた。
二、三分すると、すぐにシャワーを流す音がした。逃げだすなら今かもしれない。
敏行は腰を浮かした。だが、玄関口に行くには、バスルームに通ずる廊下を通らなければならない。一人身の気やすさでそのドアが閉めていなかったら、見つかる可能性が大きい。
どうしようかと迷っているうちに、シャワーの音がとまった。もう身動きできない。
日帰りの強行軍だから、すぐに眠ってしまうだろう。そのときに逃げだすか……
ベッドルームのほうで、クロゼットを開ける音がする。ということは、ベッドルームのドアを開けっぱなしにしているらしい。
そうだ!……
そのとき敏行の胸のなかに、大胆不敵な考えが浮かんだ。このままじっと我慢の子をきめていれば、一人でいるときの叔母が、思いがけないことをするこではないかと思ったのだ。もし、あっさり寝てしまえば……。そのときは物音をたてずに帰ってしまえばいい。
あれこれ想像をめぐらしているうちに、ベッドルームの音はまったく消滅していた。叔母が眠ってしまったのなら、ここにいる意味がない。敏行は内心がっかりして、物音をたてないように立ちあがった。いくら眠ったとしても、何分もたってないから、ちょっとした物音でも起きてしまう恐れがある。
やっぱり、もう少しだけ我慢したほうが安全だろうと思ったとき、何やらボソボソとしゃべる声がした。電話で誰かと話しているらしい。ほとんど聞きとれないが、なんだか甘えた感じが伝わってくる。
そのうちに、また静かになった。電話を切ったのかと想像していると、急に妖しくもなまめかしい声が聞こえた。
胸騒ぎがした。何か素晴らしい秘めごとが行なわれている予感がする。敏行は期待にゾクゾクしながら、這ったまま廊下に出た。
叔母のベッドルームから淡い明かりがもれている。室内灯ではなく、フロアライトらしい。きっとベッドの傍らに立っている大きな電気スタンドだ。
敏行はベッドルームの入口まで這っていった。そしてギョッとした。叔母は全裸であお向けに横たわり、電話を手に、途切れ途切れに喘ぎ声をもらしていた。
目をしばたかせて改めて見つめ、敏行は心臓が止まりそうになった。よく声を出さなかったものだと思う。叔母の片手は、股間の盛りあがったふくらみを撫でまわしている。
オナニーだ! オナニーをしている
!!
……
背筋がスーッとした。とても現実の光景とは思えなかった。敏行は入口のドア枠に掴まるようにして、やっと立ちあがった。
それまでは脚と下腹のあたりで徴妙に動く片手と、電話を持つ手しか見えなかったが、今度はベッドの上がすべて見渡せた。絵里子は素っ裸でほとんど大の字に横たわり、それまで手にしていたパールホワイトのコードレス電話を、肩と顎で挟みつけたまま、喘いでいた。絵里子自身の声を電話で誰かに聞かせているらしい。片手は強い力で乳房を掴み、もう一方の手で、開脚した股間中心を撫でまわしている。ハアハア……と荒い呼吸が聞こえた。
「……ええ、そうよ。両方の手を使っているわ……もう濡れてる……クリトリスだって大きくなっているの……ええ、とてもいい気持ち--」
電話の向こうで、誰かがさかんに聞きだしているらしく、絵里子はそれに答えるかたちで、彼女自身の状況を切れ切れに話していた。
手そのものの動きは激しいものではない。傍から見ていても、じっくりと快感を味わっている感じがする。
敏行は、大人の女だって若い自分たちと同じように、オナニーするんだと感心した。絵里子は敏行にとって天使のような存在であっただけに、意外でもある。しかも、オナニーを他人に聞かせているのだ。また叔母の新しい裏面を見たことで、敏行自身もひどく興奮していた。
それにしても、相手は誰なのか?……
それが気になった。
「あああ……あなたァ」
敏行の声は快感のためか、蕩けるように甘くなっている。
「もうぐしょぐしょになっているの。いやな人。自分でしろと言ったくせして……そう、言われた通りにしてるわ……今、クリトリスをいじっているの……あっ、破れそうに膨らんでるわ……いやよ、そんな恥ずかしいこと言わないで……そうよ、そうなの。おにいさんの言う通りよ……わかっているくせに聞くのね……そう、オマ×コが気持ちいいの!!」
妖しい言葉のやりとりにもびっくりしたが、もっと驚いたのは、ひょっとして、電話の相手は父ではないかと思ったからだ。確かにおにいさんと言った。
絵里子が兄と呼ぶ人は、京都の実家を継いでいる兄、つまり敏行の伯父が一人だけいる。だが、こんな背徳的な危険なやりとりを、血を分けた実の兄とするわけがない。
あとは――姉の夫である義理の兄しかいないではないか。
(お父さんが
!?
……)
大いに有り得ることだと敏行は思った。いや、そう思うのがもっともふさわしい気がした。広尾の家には、家族用の電話と、政司が使っている業務用の電話がある。それは書斎にあって、家人はほとんど使わない。母が寝るのを待って父は書斎に入り、叔母に電話をした。そう思うのが一番妥当のような気がする。
絵里子をとことん淫らに変身させる父に、敏行は初めて嫉妬した。
自分ではとても考えつかないことだ。大人にはかなわない。そんな気がした。その反面、猛烈な闘争心が湧いた。
ぼくはもっとすごいことを考えてやる!……
敏行は燃えたぎる血がさらに騒ぎだすのを感じ、父に対してライバル意識を剥きだしにした。
絵里子は相変わらずゆったりと指を使い、時折り電話の主と淫らな会話を交わしている。内腿のあたりにべったりと愛液が付着していた。敏行のいるところまで、その匂いが漂ってきそうであった。
「ああ、そろそろイキたい……」
絵里子のくぐもった声には、真実味がこめられていた。腰が大きくうねりだしている。
相手が電話の向こうで何か言ったらしい。
「――また、それを使うの? 使わなきゃ駄目なのね。……わかったわ、そうする。おにいさんだと思って使うわ……」
絵里子の乳房を掴んでいた手がそこから離れて、頭の上方へ伸びた。
ベッドに附属した引き出しがいくつかある。その一つを開けて、奇妙なプラスチック製の品物を取りだした。男のペニスによく似ているが、はるかに太くて長い。その半透明の竿の部分に何かかぶさっている。
敏行は瞳を凝らして見た。それがコンドームとわかる頃には、絵里子はそれを濡れた肉裂の上にあてがっていた。
ブーンという鈍い震動音がした。電気仕掛けになっているらしい。本体がくねくねと首を振っている。それに、どうやら全体も細かく震動しているようだ。
何度か割れ目を擦っていたが、やがて絵里子が腰をせりあげた。同時に棒状のものを絵里子が押した。秘唇がメリッと開くと、先端の一番太くて丸い部分が、ぬるりとまくれた粘膜に呑みこまれた。
「ううううっ……」
今までのうっとりした表情が大きく変化した。眉根を寄せ、口もとが苦しそうに歪んでいる。
だってぼくの倍ぐらいあるんだもの、よせばいいのに……。
敏行は、自分が痛みを感じたように渋い表情になった。しかし、次に叔母の口から出た言葉は、まったく敏行の気持ちを裏切るものであった。
「おにいさん……い、今、入れたわ……ううん、まだ、ほんの先だけ……とてもきついの……ええ、痛い……でも、すごくいい気持ち…… わかった、入れます……今、入れるわね……ああ……うッ!」
長大なプラスチックの筒がズブズブと奥へ侵入し、とうとう絵里子の握っている部分を残すだけになった。
女の体って、どうなっているんだ
!?
……
率直な敏行の疑問だった。膣のなかに消えた本体は、二十センチはあったろう。
いつの間にか、敏行は自分のこわばりを握りしめていた。なにやら情けなく、それでいて腹が立つ。一本のなんの変哲もない物体が、自分よりもはるかに叔母を歓ばせている。それが我慢ならない。
「あなた、よくってよ……ああ、たまんない……溶けそうよ。あそこが溶けそう……きて、あなた……ああああ、いっちゃいそうなの……いいわ、いい……もういきそう!」
絵里子の手が、長大な物体を半分近くも引きあげると、なかにめりこんでいた陰唇の一部が濡れ濡れになってゾロリとまくれあがった。くねくねとした動きは相変わらずつづいている。その動きに合わせて、絵里子の秘唇がコンニャクのようにぶるんぶるんと震動して歪む。なんとも卑猥きわまる光景だったが、また魅力的でもあった。
絵里子が、また一挙に押しこんだ。擦れ合う本体と秘膜の間からズルルルッと媚液が噴きこぼれた。まだ恥毛の完全に生え揃わない陰阜とその周辺は、湯気でも立ちそうに溶液でまみれた。
「あっ……あなた!」
ひときわ甲高い声だった。それは快楽の終局を意味していた。
イクという言葉を連発しながら、絵里子の体がへの字形にのけ反ったとき、敏行が握りしめていたペニスの先端からも、白い水煙がほとばしった。
ベッドの上では、けだるい快楽のときがすぎていった。叔母の秘口に突き刺さったものが、徴動をつづけながらゆっくりと傾いていく。スイッチを切ったらしく震動音がやんだ。とろりとした目をして、絵里子が半身を起こした。
敏行はやみくもに汚れた部分を拭くと、こそこそとリビングに隠れた。すぐ廊下に明かりが点き、裸の絵里子が、まるで酔ったような足どりでバスルームに入った。
股間をのぞくようにして洗っている。なんとも淫らで悩ましい眺めである。恥丘の毛が薄いというのは、いかにも刺激的でエロチックである。
敏行は相次ぐ絵里子の蔭の部分を見せつけられて、気持ちが動転しただけでなく、大人の実体を知ったことで、いやに昂っていた。
世間から才媛と注目されすぎるから、裏ではこんないやらしいことをしないではいられないのか……
同情する反面、自分も叔母の生活に近づきたい、父のようになってみたい、と思った。とてもこのまま帰る気にはなれなかった。
今、突然飛びだしていったら、さぞかしびっくりするだろうが、結局は言いなりになるだろう。なぜなら一度は結ばれた仲なのだから……そんな甘えが敏行にはある。それに、日記帳という切札がある。でも、初めから切札をちらつかせたのでは面白くない気がした。
叔母さんは、少し変わったことが好きなようだ……。
年下の教え子との情事。剃毛。変態的なテレホンセックス……みんなどれもこれも、若い敏行の常識の範囲をはるかに超えたものである。
年若いだけに、敏行の興味はますますエスカレートしたとしてもやむを得ないことだ。いつか自分も淫らな愛戯を試してみたいと考えた。
絵里子が脱衣室で体を拭いている。股ぐらを開き、指先にタオルを巻きつけるようにして奥まで拭いている。その猥褻な格好を見ているうちに、敏行はまた勃起した。その段階で、もう姦るつもりになっていた。でも、ただ普通に抱いたのでは面白くない。
敏行は玄関ドアの内側の上に、電源メーターのあるのを思いだした。
絵里子が、新しいバスタオルを取ろうと戸棚のほうを向いたとき、敏行は足音を忍ばせて玄関口に向かい、ブレーカーを切った。
廊下もバスルームもベッドルームも、すべての明かりが消えた。敏行は計算ずくの行動だったので暗がりでも室内の見当はつけてあったが、絵里子は突然のことなので、暗黒の世界に閉じこめられてしまった。
「あら……どうしたのかしら」
物陰にひそんでいる敏行の前を、ほんのりと白い裸身が、おっかなびっくり通りすぎていく気配がした。
敏行は汗ばむ手にハンカチを握りしめ、絵里子の背後から襲いかかった。
驚愕と恐怖で、絵里子は声が出ない。
降って湧いたように現われた得体の知れない人物は、乱暴に髪の毛を引っぱると、口のなかに小さな布切れを突っこんだ。
絵里子がハッとして息を吸いこんだときだったので、布切れの端が喉に引っかかり、まったく声が出せなくなった。暴れようとする気持ちはあるのだが、意志だけが先行して、体が少しも動かない。それでもソファにぶつかりながら、這うように逃げだそうとした。
男の手が真後ろから尻肉を掴み、クレバスの下から恥ずかしい部分の肉をまさぐった。
絵里子はその手を握りほどこうと掴んだ。一瞬のことであったが、疑念が湧いた。逞しい男の手ではない。非礼なことを平気でやるような武骨な手ではない。女のように柔らかい手だと思った。しかし、ひどく荒っぽい。いきなり何本かの指が秘口を抉って、奥に侵入してくる。
身をよじったものの、一旦なかに入った指は、突易なことでは抜けない。絵里子は逃げるために前方に這いずったが、マントルピースの台座に、したたかに頭をぶつけてしまった。目から火花が散った。フーッと気が遠くなりかける。
男は下半身を押さえつけてから、秘口のなかに潜った指を縦横に動かした。
初めは痛くてたまらなかったが、膣壁が擦られるうちに、絵里子の体が気持ちを無視した。充血して柔らかくなり、男の指に合わせるように蠕動をはじめたからだ。この裏切りに動転した。竿虫のようにもがいたものの、次第に気分が高揚してくる。絵里子は、自分が責められると弱い性質だとよく知っているだけに狼狽した。短時間に体が馴染んでしまいそうだ。
「むぐ……む……」
いや、やめて……という言葉が、閉ざされた口のなかで不透明に消えた。急激に体が熱くなってくる。
手さぐりで何か武器になるものはないかと探した。あいにく何もない。
男がその気配を察したのか、強い力で乳房を握った。絵里子の喉の奥で悲鳴がほとばしった。全身から力が抜ける。指先が乳首をつまみ、少し強めの力で揉んだ。これ以上暴れたら、千切るほどつねってやるぞ……と脅すように、時折り指に渾身の力をこめて、つねり揉む。別の指は相変わらず膣のなかを無秩序にかきまわしている。子宮口を突いたかと思うと、入口近くの粘膜の裏側をくすぐり、恥骨の反対側やGスポット近くを擦るのだ。
ツーンと背骨が痺れたとき。絵里子は負けそうな予感を抱いた。けれども、このまま屈してしまうのは恥ずべきことだ、屈辱以外のなにものでもない。
もう一度、肘を突っ張って起きあがろうとした。そのとき、男のてのひらの分厚い部分が、ギュュと強い力でクリトリスを圧迫した。染みるような痛みと、それをはるかにうわまわる快感が、肉芽から頭のてっぺんに突き刺けた。
ああっ、とうとう……。
絵里子は、体の奥から膣口に向かって溶液が流れだしたのを、はっきりと感じた。暗がりのなかで、絵里子は羞恥で全身を赤く染めた。
男の指が愛液を利用して、スコスコと抜き差しをはじめた。
少しずつ目が暗闇に馴れてきたが、完全に物を識別するのは不可能だった。絵里子は首をひねって、自分の下半身にへばりついている相手を見ようとした。
何者か、まったくわからない。ただ黒い影が曖昧に動いている。下半身にこだわったり、ひとことも声を発しないのは、やはり正体を見破られることを恐れているからであろう。
男がようやく口から布切れを引っ張りだした。けれども、殺されるかもしれないという恐怖から、絵里子に声を出す勇気がない。それに、徐々に体の隅々にまで侵透する忍び難い快感は、絵里子の反抗する意志を奪い去っていた。
恥を忍んで耐えれば、何ごともなく終わってしまう……。
絵里子は、そういう点できわめて打算的な女であった。相手の目的は、体と、せいぜい金品程度であろう。いっときの嵐がすぎるのを待つのが賢明というもの、騒ぎたてるのはよそう、と心に決めた。ただ、何から何までレイピストの言いなりになりたくない。たとえ最終的に被害者があっても、和姦という形は避けなければならない。
小さい声で「やめて……いや」と言った。しかし男は何も言わない。ほんの少し、膣におさまった指の動きをとめたにすぎない。
短い沈黙が二人の間に流れた。
なんだろう、この穏やかさは……。
いつの間にか恐怖心が薄らいでいる。おとなしくさえしていれば、相手は自分の体を貪る以外の危害を加えることはなさそうだ。そう考えると、相手の言いなりになってしまいそうだった。
「お金なら、あげます……だから、もうやめてください……夫が帰って来るわ。騒ぎにならないうちに帰って。お金はあるだけ持っていって……」
咄嗟に人妻を装ったのは、我れながら名案だと思った。しかし、黒い人影は動じる様子もなく、黙々と女陰をいじりつづけている。
切ない気分が、じんじん絵里子を包みこんでいった。
「お願い……」
鳴咽まじりで哀願したのは、恐怖や屈辱からではない。感じてしまったからだ。
男を押しのけるゼスチャーをした。もう疲れ果てて、本気で拒む力は残っていない。ただ体裁をつくろいたかっただけだ。
男は柔道の逆四方固めのような形で、絵里子の上半身の自由を奪っている。そして両手で丁寧に、太腿の付け根を愛撫していた。最初はやみくもに触りまくり、荒っぽく秘肉を抉ったりしたが、今は明らかに愛撫するという意志で攻めたてている。
「ああ……」
やるせない声を出してから、あわてて付け加えた。
「許して! もうやめてください……」
だが、男は指だけでは飽き足らなくなったのか、それに加えて、新しい小道具を使った。
「ああっ、勘忍……」
絵里子は、突起にまったく新たな感覚を喚起させられて動揺した。ゾロリと這った生温かいものの正体が、絵里子がもっとも弱い、舌とわかったからだ。
舌は突起の周辺をさらりと舐めていたかと思うと、次は蛇の舌先のように頂きをチロチロとくすぐる。むず痒くてたまらない治りかけの傷口を、革靴の上からかいているようなもどかしさに、絵里子は泣いた。強く舐めて……と、今にも大声で言ってしまいそうだ。切なさがぐんぐん募ると、疼きはいっそう強烈になる。
ジリジリした。体がひとりでにいやらしくくねった。そのことに、絵里子自身は気づいていない。
それまで膣のなかをこねていた男の指がスーッと引きあげられた。それを追うようにして、トロリとした愛液が外に溢れ、内腿や会陰部をひとしきり濡らした。
舌だけの攻撃がソフトにはじまった。やけに甘く優しい快感が、舐められている個所から、体の隅々にまで、染みるようにひろがっていく。これも悪くなかったが、さっきまでは膣のなかを傍若無人の振舞いでかきまわされていたので、少し物足りない。なんとも焦れったいのだ。
そうした苛立ちは、多量の愛液の湧出という形で表われた。男はいかにも美味そうに愛液をすすった。暗がりのなかで、ピチャピチャと舌の鳴る音が大きく聞こえた。
「ああ……もうっ」
とうとう絵里子の口から、真実の声がもれた。それまでかなり長い時間がたっていた。
舐められた突起は、今にも破裂しそうにせりだしている。ゆっくりと舌が移動していくと、絵里子は自ら腰をせりあげて、追いかけそうになった。それでいて美しい口もとからは、あくまでも嫌悪を装った呻きがもれた。
うっかりすると、舌の動きにつられて腰がいやらしく律動しそうになる。そして意識は甘美な世界にスーッと誘いこまれてしまう。女陰の柔肉は充血し、溶けてしまうかのようだった。
「いけません……もう許して……」
そう言うすぐ後に、いかにもたまらないような喘ぎ声をもらしていた。膣口は容赦なく開いて、トクトクと媚液を垂れ流す。美貌の新進気鋭の大学講師が放つ生臭い性の欲望は、不当な方法によって露わにされようとしていた。
いっそのこと早く、火照ったヴァギナを男の太いペニスが貫いてくれればいいと思った。絵里子はすべての面で屈服していたが、それを口に出すことははばかられる。体だけが正直にのた打っていた。
「あーっ……やめて……もう許して……お願いです……あっ、アーン……」
敏行はなまめかしい抗いの声を聞きながら、勝利を確信した。自分を制止しているようだが、歓びの響きがこめられている。
叔母さんは、とてもいい気持ちになっている……。
うれしい反面、レイプという状況に追いこまれても、肉欲を溺れた声を出す女の性が不思議でもあった。
何者かわからない人物に犯されても、気持ちよくなってしまう……所詮、女とはそんなものなのか……。
女に対する自信が湧く。女に対して失望の念を禁じ得ない。
もっといじめてやれという気になって、やにわに陰唇に歯をたてた。もちろん加減をしていたが、充血してぽってりと膨らんだ部分だから、かなりの痛みを生じる。
「うわっ!……ううう……」
絵里子はのけぞった。痛いがピリリッと電気のように、毛先、指先にまで達した。それでいながら、はっきりとした快感がある。それが証拠に熱くたぎった股間の中心を、男の顔に押しつけていた。
「もう!……」
女の歓びの終着点に行ってしまいたいと思った。太いペニスで火照った膣肉を撹拌してもらいたい! 何もかも忘れて、あのめくるめくオルガスムスを味わいたい!……
突然、絵里子の体が引っくりかえされた。男の手が腰肉を掴んで引きあげようとする。その動きに協力するように、気がつくと腰を持ちあげていた。はしたない自分を羞じた絵里子は、全身を羞恥で赤く染めた。
私を犬のように這わせて、何をしようとするのかしら?……
その答えはすぐにかえってきた。密かに待ち望んでいたものが、ラヴィアを抉って、グサッと突っこまれたのだ。
「あっ、いや! それ、いや!……」
絵里子はそう言ったあとで、ウッと息をつめて腰をひねった。それがかえってペニスを奥へ導く結果となった。柄元までグサリと埋まった怒張を軸にして、尻肉を掴んだ男は、フラダンスでも踊るように腰を揺さぶった。
「うわわ……」
絵里子は衝きあげてくる急激な快感に泣声をあげ、フロアの絨毯をかきむしった。
男の指がアヌスをくすぐると、絵里子の体に震えが走り、また間欠的な喘ぎ声があがった。体じゅうの筋肉が収縮した。括約筋も男の太い一物を徐々に締めあげる。
「あっ、いやァ……いやいや!……」
絵里子は快楽の渦に巻きこまれていく自分を叱るつもりで叫んだ。我れを忘れてしまいそうだ。そうなると、何を言ってしまうかわからない。
「どうしよう! ハーッ……あああ、もう……ああああーーっ」
それはもう、歓びの声ということが明らかだった。
肉棒は快調に抜き差しを開始した。もうとどまることはなかった。男も女も、オルガスムスの世界に向かってラストスパートをかけた。ズボズボ……ブシュッ……肉棒と女の粘膜が奏でる淫らな音が、さらに二人を駆りたてる。
そして、とうとうそのときがやってきた。
「ヒューッ!……私、いっちゃう……ああっ、駄目よ……いくわ、いっちゃうの……いく……いく、いくーーッ」
尻肉が激しく痙攣し、したたかに淫水をはじき飛ばしたとき、敏行もまた、歓びの熱いしるしを一挙に開放して、果てたのだった。


