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母娘ダブル誘拐 · 第2部

母娘ダブル誘拐 第2部 (2/2)
前の話

娘を誘拐したというメールは何かのいたずらだろうと思って読んだが、添付されていた写真を開くと、膝ががくがく震えた。顔面蒼白になり、周囲の社員が「所長、どうされたのですか?」

と心配そうに寄って来た。

陽一は急いでメールを閉じた。こんな娘の姿を晒すわけにはいかない。

「娘が……日本にいる娘が……誘拐された」

「え? ほんとですか? ほんとに?……」

社員達は絶句して、すぐ警察へと促したが

「いや、待ってくれ。娘の命がかかっているんだ。妻と相談してどうするか考えなくては……」

妻にはメールを送らず、すぐに電話した。

妻の晴美は、今朝風邪っぽいので部活を休むねと学校へ行った彩香が、夜になっても帰宅しないので、心配で何度も彩香の携帯に電話やメールを送っていたところだった。

陽一からの電話を受け、晴海はへなへなと座り込んだ。

「あなた……彩香が……彩香が誘拐なんて……いったいどうして……」

「落ちつけ、おそらく私の仕事がらみで恨みを持つものの犯行だと思う。向こうからもう一度何か言ってくるまで待とうと思う。警察にはまだ知らせるな」

「でも……でも……彩香がどんな目にあってるか……。あの子はまだ二十一なんですよ。どんなに怖い思いをしてるかと思うと……あなた……あなた……すぐ帰って……」

晴海は泣き崩れた。

その頃、彩香は椅子に縛りつけられたまま、足だけ解かれて、肘掛の上に片方ずつ乗せあげられ、大きく足を開かされた格好で、縛りなおされていた。

股間の白いショーツが女の前に晒されて、彩香は唇を咬んだ。

「まだ二十一ですってね。SEXはしたことあるの? いいとこのお嬢さんだもんね。処女よね。処女のここがどんなだか、興味あるわ。見せてくれる? 破られた後も見たいもんだわ」

「いや! いや!」

彩香は必死で頭を振るが、面白そうに女はショーツの上から中心部を人差し指でぐりぐりと嬲った。

「いやぁ~~、やめて~」

「うるさい子ね、ハサミなかったかしら」

女はどこからかハサミを探しだし、彩香のショーツの股の部分をパチンと切り離してしまった。

「いやだ~~!」

「静かにしてないと、ここにハサミ突っ込むわよ」

それほど多くない陰毛に飾られて、つつましく閉じられた割れ目にハサミの先を当てられると彩香はびくっとしておとなしくなった。指でくつろげられ、覗かれる。

自分でも中までは見たことのない羞恥の場所を赤の他人にしげしげ見られるなんて……恥ずかしさと屈辱で、どうにかなりそうだった。

「さすがに処女ね。綺麗なピンク色してるわ。ここもさんざん犯されて、真っ赤に充血するのよね。楽しみにしてなさいね」

女の指がいきなりするっと入ってきた。

「きゃ~~~っ!」と彩香の悲鳴があがる。

「あはは、指できゃ~きゃ~言ってどうするの。オナニーくらい経験あるでしょ?」

彩香はそっと自分で触ってみたことはあるけれど、指を挿入したことなど一度もなかったのだ。

ドアが開き、男二人が入って来た。

「二通目のメールを送ったぜ、警察に届けたら、娘がどうなってもしらないとな」

「おいおい、面白そうなことやってるじゃねぇか。俺にも触らせろよ」

「嵌めてる写真でも送ってやるか?」

「あはは、そりゃパパさん、仰天するぜ」

「このままじゃ、やりにくい。ほどいてやんな」

きつい拘束から解き放たれる安堵感よりも、これから起こることの恐怖感で彩香はガタガタ震えていた。

男二人がかりで、あっという間に全裸にされ、押さえつけられた。

「いや! しないで! お願いです。やめて……やめて」

「面白い動画が撮れそうだわ。しっかり顔もこっちへ向けてね」

女はビデオカメラを構え、必死で哀願する彩香の泣き顔をアップで映していた。

まだ成熟しきらない幼い乳房を二人がかりで揉みしだかれ、白い太腿を大きく開かされてしまう。小さなクリトリスが顔を覗かせ、ピンク色の子宮口が怯えたように息づいている。

「やだ~~~! 触らないで~~~!」

男の指が無遠慮に一層引きはだけ、覗きこみ、ぺろっと舌で舐めあげる。

「ひぃ~~~~~~~~~~!」

狂ったように暴れようとするが、腕を頭の方で抑え込まれ、もう一人に膝を抱えあげられては、逃れることもできない。

「いくぜ!」

「おら、入った~~!」

「いたい……いたい……やだ……やめて……」

狭い処女の膣内をパンパンと容赦なく凶悪なペニスで代わる代わる打ちこんで犯す。泣きじゃくる彩香の声などただのスパイスにしかならない。泣き震える唇にさえも、男達のペニスが押し込まれた。

いつか愛する人に巡り合い、愛の行為として男の人に抱かれることは想像してみたことはあるけれど、こんな形で処女を失うなんてどうして予想できただろう。

理不尽に心も身体も踏みにじられ(パパ……ママ……助けて……)と心の中で叫び続けているばかりだ。

死んだように動けなくなった彩香の太腿に残る破瓜の血も、しっかりビデオに収められ、彩香の父親のPCに届けられた。

あまりの娘の無残な姿に悔しさで身体が震えた。妻には見せたくなかったが、この状況を一人で背負うには辛すぎて、見せてしまったら、妻はショックで倒れてしまった。

「すべて要求は飲む、金も用意する。どうすればいいのか連絡をくれ」と返信した。

要求は、自社製品を日本の商社でなく、大連の指定した会社に安く卸すことと、身代金一億。

お金は掻き集めればなんとかなるが、会社のことは、一存でどうなるものでもない。実行すれば大変な損害を会社に与えることになる。これはもう警察と会社の上層部に相談するしかない。

こんなめちゃくちゃな要求がほんとに通ると犯人が思っているのだろうか。目的は金だけじゃないのだろうか。

(自社製品の流通のことは、会社とよく相談しなければいけないので時間が掛かるから待ってくれ。お金も金額が大きいので、すぐには用意できない。三日後に用意する。受け渡し場所を指定してほしい。娘にこれ以上頼むから何もしないでくれ。無事に帰してくれ)陽一は悲痛な思いで必死でメールを打った。

犯人はフリーアドレスを使い、それも次々とアドレス変更を行い、あちこちのネットカフェからメールを送ってきていた。

陽一は一番早い飛行機を手配し、急遽帰国した。妻を励まし、警察に連絡し、本社に出向き、警察と共に事の次第を説明した。

警察が動き始めた。今までの連絡はメールだったが、電話が掛かって来ることも想定し、逆探知の用意もされた。

その頃彩香は……全裸で膝立ちという格好で両手を吊りあげられていた。

「お前のパパさん、何考えてんだか。三日も待てってさ。その三日間に可愛い彩香ちゃんが、どんな目に合わされるかわかってんのかねぇ。あの写真だけじゃ足りなかったのかな。指の一本でも切り取って送ってやんなきゃダメかな」

男は彩香の乳房をつつきながら、面白そうに笑った。

「そろそろ警察に連絡してんじゃないの?」

「そうかもな。しばらく連絡やめとくか。焦るぜパパさんも警察もな」

「その間、この子で遊ぼうぜ」

「計画が失敗したら、殺すの?」

「可愛い嬢ちゃんだから、それも勿体ないな」

「どっか、高く売りとばすか」

「性奴として売るなら、かなり教育しなきゃね。私に任せて」

「あはは、ドSの姉さんだからな。お手の物かもな。女は残酷だからな。やりすぎんなよ」

三人の会話を聞きながら彩香は生きた心地もしなかった。

女は彩香の前で自分も膝立ちになり、彩香の頬を赤い爪で撫でた。

「お嬢ちゃん口を開けて舌を出しなさい」

彩香がためらっていると、頬を張られた。

「さっさと言う通りにしなさい」

おずおずと舌を出すと、女の舌が絡んできた。驚いて顔を背けようとするが、髪の毛を掴んで離さない。深く絡み、生き物のように口の中を蠢く。

まだ誰にもそんなキスをされたこともない彩香は、女にこんなことをされることが、気持ち悪くて鳥肌が立った。

そのうえ、指先で乳首を摘み、やわやわと乳房を揉みたてる。彩香の肌を撫でまわし、その指先は股間に延びて、小さな突起を触るとも触らないとも言えない微妙なタッチで触れてくる。

「あ……いやぁ……」

「どうしたの? 感じ始めたのじゃないの? 気持ちいいんでしょう? ほら……ここからオツユが溢れてくるのよ」

生理の血液が出てくる場所としか思ってなかったところ……それでもいつかは、愛する人を受け入れる場所。彩香はそう思っていたけれど、見知らぬ男二人に蹂躙されてしまった。今そこへ、女の指が差し込まれている。

「やだぁ……やめて」

彩香が泣き声になる。

抜き差しされると、たしかにくちゅくちゅと小さな音を立てた。

「ほらほら、感じてるわ。二十一にしちゃ感度いいじゃない」

濡れた指先が、すぼまった肛門に延びた。円を描くようになぞっていく。

「ひゃ~! やだ。やめてぇ」

「ここも男を喜ばせるための穴よ。上のお口と三ヵ所で男を喜ばせるようにならないと、女は一人前じゃないのよ」

彩香はそんなことは、聞いたこともなかったし、信じられなかった。

指先が少し差し込まれた。

「いたっ!……や……そんなことやめて」

「ちょこっと入っただけじゃない。煩いわね。指が二本、三本……今に太いペニスが入るように拡張してあげるわ」

「まぁ、手始めに女に生まれた悦びをしっかり感じなさい」

小さな卵型のローターを前後の穴に押し込み、クリトリスに一つ、合計三個をテープで留める。

「や……やだ……こんなのや……」

生まれて初めての感覚だった。ブルブルと三ヵ所で振動する、そのなんともいえない、むずがゆさとおぞましさの中に、若干の気持ち良さが混じっているような不思議な感覚に下半身を揺らせて見悶えた。

「はずしてください……お願い……はずして」

「はずしてほしかったら、言うことを聞きなさい。おしゃぶりの練習よ。お手本見せるから同じようにやんなさい」

男根を模したような醜悪な形の玩具を手にしていた女は先をぺろぺろ舐めまわし、唇をすぼめて出したり入れたり、時には深く咥えこんだりしてみせた。

「ほら、やってごらんなさい」

「いやぁ!」

「ほら、咥えるのよ。いつまでも止めないわよ」

彩香の口の中に太い玩具を無理やり押し込み、ピストンさせた。

「舌で舐めまわすのよ。舌が届く限り裏の方もね」

ずいぶんと長い時間小さな口に頬張らされ、顎が痛くなっても抜いてはもらえず、下半身は蠢くローターのせいで、痒いようなしびれるような感覚になっていた。

しばらくして、やっと玩具から解放され、ローターもはずされた。彩香の愛液でビニールテープもはがれてしまい、すでに落ちかけていたけれども。

「あはは、いやらしいお嬢ちゃんね、すっかり感じちゃってるじゃないの。フェラの特訓もしたことだし、実践も大丈夫ね」

「お願いします。トイレに……トイレに行かせてください」

「そう、トイレに行きたいの。また縛りなおすのも面倒だから、これにしなさい」

膝立ちで両手を上に縛られている彩香の膝の間に小さなバケツが置かれた。

「いや……こんなとこでできない。お願いします。トイレに……」

「できなきゃしなきゃいいわ。いつまでもつか知ったことじゃないから」

彩香はそのまま放置された。

我慢も限界を超え、しょぼしょぼとバケツの中に小水が溜まっていった。太腿を出来るだけ濡らさないように足を大きく開いてするしかなかった。

情けなさで涙が溢れた。両親や友達の顔が浮かんでくる。

「助けて……パパ、ママ……」

男達が気まぐれに部屋に入り、彩香の尻を抱えて犯していく。大切な人質という意識はなく、ただの性玩具として、いいように弄ばれた。それが一日に何度もなのだ。腕は痺れ、肩は抜けそうに痛くて、弄ばれる乳房や性器はじんじんと痛んだ。

その頃父親の陽一は懸命に金策に走り回っていた。退職金も前借し、預金もほとんどを解約した。

警察は広範囲のネットカフェに署員を張り込ませた。しかし犯人達はそれを予想して、ネットカフェから、メールを送る連絡方法を止めていた。

彩香の鞄から探し出した携帯で直接母親に連絡をとったのだ。

最初はメールで人のいない場所へ移動するように指示し、電話を掛けた。母親の晴美は混乱していた。

「ママ……助けて……」

携帯に小さな声で助けを求める娘の声に気がへんになりそうだった。

「警察に喋っただろう。これ以上俺達を怒らせたら、娘の命はないぞ。無事に帰してほしかったら、一人で金を持って来い」

受け渡し場所を細かく指示された。でも、大金を黙って持ち出すことはできない。晴海は買い物をすると言って、家を抜け出した。銀行へ寄り、自分の定期預金を解約し、車を走らせて郊外のスーパーの駐車場に止め、夢中で娘の携帯を呼び出した。

女が出た。

「もしもし……彩香の母親です。用意したお金は持ち出せませんでしたが、私の定期を解約してます。お願いです。これで、娘を返してください」

「あらら、虫のいいこと言ってるのね。彩香ちゃんのママさん、どこからかけてるの? 警察が尾行してるのじゃないの?」

「残りのお金は必ず用意します。ですから……彩香を……」

「まぁ、いいわ。とりあえず車を降りて、スーパーに入りなさい。なんでもいいから、洋服売り場で雰囲気の変わる洋服を買って着替えたら、屋上入口付近にいなさい。迎えに行くわ」

大型スーパーのため、入口は何か所もある。尾行している署員は晴海を見逃してしまった。

晴海が自分の車に戻らず、屋上で女性の運転する車で去ろうとは、想定外のことだったのだ。

晴海が連れてこられのは、郊外の古い会社の事務所のような所だった。

何部屋かに仕切られていて、奥の一室から小さな悲鳴のような泣き声が聞こえる。彩香だ。

ドアを開けると、その光景に晴海は息を飲んだ。素裸の彩香が足を大きく開かされた状態で逆さ吊りにされていた。股間を男がウィンウィンと唸るかなり大きい玩具で、責め嬲っている。彩香の口にはもう一人の男が巨大なディルドを咥えさせて抜き差ししている。

「おら、もっと奥まで咥えろ!」

「彩香! 彩香!」

駆け寄ろうとした晴海の腕を女に捕まえられた。

「お嬢ちゃんをいい女にするために調教してるのよ。黙って見てなさいよ」

「まだ子供なのよ。なんてことを……」

「おやおや、ママさんの御登場かい。よく連れてこられたな」

「警察の尾行なんてちょろいものよ」

「彩香に酷いことするのやめてください」

「お嬢ちゃんには、しっかりフェラの練習しないと、太いのをマンコにぶち込むって言ってあるんだ。なんなら、ママさん代わりに見本見せるかい?」

晴海は青ざめて、言葉を失った。

「裸になれよ。奥さん。その机の上に立って素っ裸になりな。そしたら、嬢ちゃん降ろしてやるぜ」

すでに長く吊られているのだろうか。真っ赤な顔をして、苦しげに喘ぎながらも、懸命に太いディルドをしゃぶろうとする彩香をこれ以上見ていられない。

「解りました。早く彩香を降ろしてください」

おずおずと、パンプスを脱いで、椅子の上に足を掛け、事務机の上に乗った。

「さっさとストリップを見せてくれよ。奥さん」

晴海は目を閉じて、上着とスカートを取った。ブラウスのボタンを震える指ではずす。薄紫のスリップに揃いのブラとショーツ。唇を噛みしめ、それも取った。股間と胸を片方ずつの手で隠し彩香が降ろされるのを確認した。

男が彩香がしゃぶらされていたディルドを机の上にドンと置いた。

「奥さん、嬢ちゃんがたっぷり舐めてくれたから、大丈夫だぜ。見事に咥えこんで見せろや。持っててやるからさ、腰を落として咥えこめ」

「そんな……」

ディルドは巨大で、直径が六センチ以上ありそうだ。根元の方は十センチくらいはあるかもしれない。

「無理です……」

「子供産んでるんだ。入るさ」

「なんなら、娘のマンコに突っ込んでもいいんだぜ。壊れるかもしれんけどな」

「さっさと気取ってねぇで、乳揺らして、ぶち込めよ」

「あぁ……大きすぎます……」

腰を落としてみるも、とうてい入りそうにもない。

「無理です……許してください」

「だったら、尻ダンスでもしな」

「ケツを大きく動かして、文字を描くんだよ。わたしは淫乱です。おもちゃにしてくださいってな」

「え……そんなこと……」

「あれ出来ない。これ出来ないって、なめてるのか? 尻ダンスくらいして楽しませてもらわなきゃ、到底家には帰せないな」

「わ……わかりました。やります」

高い机の上で、しげしげと見られながら、卑猥な文字ダンスを踊らされる悔しさ。

上品で美しいと近所でも評判の晴海だ。豊かだか形のいい胸に、きゅっと上がったヒップ。形の良いすらりとした足。男たちは舌舐めづりをした。あっという間に股間が膨らんだ。

「もっと、大きく尻を動かさなきゃ、解らないぜ。読めなきゃ、最初からやり直しだ」

(わたしはいんらんです。おもちゃにしてください)なんどもやり直しを命じられた。

彩香は母親のそんな姿を見られず、俯いて泣きじゃくっていた。

「卑猥な尻ダンス見てると、マラが元気になってきたぜ、責任取ってもらうかな」

二人の男は晴海を机の上に押さえつける。

「御希望通り、玩具にしてやるぜ」

「いや! やめてください。よして……」

抵抗するも、二人掛かりで押さえつけられては、どうにもできない。足を抱えあげられ、簡単に犯されてしまった。

(あなた……あなた……ごめんなさい……わたしまで捕まってしまいました)夫の顔が浮かんで涙が溢れた。

「娘はまだまだだが、奥さんフェラくらいやったことあるだろう? しっかり奥まで咥えこめ」

髪の毛を掴まれ、いきり立ったペニスを口の中に捻じ込もうとされると、顔を振り立てて抵抗を試みるも、頬を張られ声を荒げられた。

「おら、大人しくしねぇと、娘にやらせるぜ」

「うぐ……うぅう」

後ろ頭を押され、喉奥まで突かれる。こんな乱暴なことは誰にもされたことはない。嘔吐感に吐き出そうとするも、いっそう押さえつけられる。

「うぇえ……うぐぅ……」

呼吸もできず苦しむ晴海を後ろから、もう一人が突きあげる。

「へへ……締まるぜ。奥さん。こなれた熟女もいいもんだな」

「ここも使ったことあるのかい?」

いきなり肛門の入り口を指でつつかれ、身体がビクンと跳ねた。

「いい反応するじゃないか。楽しみだぜ」

指を押し入れられ、晴海が狼狽する。

「や……やめて。そんなとこ……触らないでください」

「ケツの穴、掘られてるとこでも写真に撮って、だんなに送るか」

「どうせなら、動画で送りなさいよ。声も入るからいいわよ」

彩香を抱え込み玩具にしている女が口を挟んだ。

「なるほど動画か、じゃあ奥さんの携帯で撮ってくれよ。だんなに送ってやろうぜ」

男の一人が晴海を後ろから羽交い絞めにして、膝を抱えあげた。秘所が丸見えになる。

「や……やめて! 撮らないで!」

「いいわよ。そのまま、そのまま、ちょっと弄ってやれば」

もう一人の男が横から手を出し、胸を揉みしだき、顔を背けないよう髪の毛を掴んで動画を写している女の方に向ける。

「やめてぇ~~」

妻、晴海のあられもない姿と、悲痛な声が夫の元へ届いた。

「どうして……晴海まで……」

陽一は、絶句してその場にへたりこんだ。こんなもの、警察に見せられない。いったいどうすれば、妻と娘を救えるのか。

震える指で、「妻と娘に酷いことしないでくれ。頼む。会社との交渉は進んでいる。身代金はどこへ届ければいいか指示してくれ」と打った。

GPS機能を使えば、居所はほぼ確定されるだろうが、こんな写真を送られては、妻や娘の携帯から連絡があったことを警察に告げることは躊躇された。周到な犯人は、どんなことをするか検討もつかない。

案の定、晴海と彩香の携帯は壊されて、長距離トラックの荷台の上に放りあげられてしまっていた。陽一が何度、携帯を鳴らしても、もう繋がることはない。家の電話にも連絡はない。ネットカフェからのメールもなくなった。警察は地団太を踏み、陽一はげっそりやつれた。

翌日宅配メール便が陽一宛に届いた。身代金の受け渡し場所がPC打ちで指定されていた。真夜中の公園のごみ箱にバックに詰めて入れておけとある。入れたら、すみやかにその場を離れること。中身を確認後に人質は解放するとあった。もし万一警察が張り込んでいて、受け取りに失敗したら、仲間が即刻人質を始末するともある。

陽一は指示に従った。警察は密かに張り込んだが、簡単に飛び出す事は出来ない。長い夜になった。

指定時間の深夜零時から三時間後、浮浪者風の男が近づきバックを持ち上げ、ふらふらと歩いて行く。警察はしばらく様子を見て追った。犯人と接触するかもしれない。

朝まで浮浪者を見張ったが、いっこうに犯人と接触する気配はない。しびれを切らして、警察は浮浪者を連行した。問い詰めると、知らない男が一万円くれて、バックを取りに行ってしばらく持ってろと言われただけだと言う。犯人の特徴や様子も、どうもはっきりしない。どうやらマスクをして、帽子も被っていたらしく、大柄な男としか解らなかったようだ。

身代金がほんとの目的ではなさそうだ。

では、会社か? それとも、晴海と彩香がそもそもの目的だったのか。

陽一はあることを警察に隠していた。

自社製品を日本に送る際、日本人からの依頼である一定商品の中にコカインを巧妙に忍ばせる依頼を闇で受けたことがあったのだ。良心の呵責に耐えかね、二度目は強く拒否した。そのため、口封じに陽一を脅してきたに違いない。

一度は断り切れなかったとはいえ、そういうことに手を染めたことを、もちろん家族にも言えなかったし、警察に話せば、自分が逮捕される。しかし、なんとしても晴海と彩香は取り戻さなければならない。

陽一は苦渋の決断をした。

マフィアがからんでいれば、自分も殺され、妻子も殺されるだろう。日本の警察は優秀だから、もしかしたら取り戻せるかもしれないが、それ以後安心して生活できるという保障はない。

再び悪に手を染め、一生コカインの密売を手伝わされることになろうとも、愛しい家族には替えられない。

犯人達との接触はあきらめ、携帯電話に登録されている元締めに連絡を取った。今回の誘拐がそのことに絡んでいるならば、至急人質を解放するように動いてほしい。今後命令に私は従うつもりだと。

陽一のマンションには四六時中警察が待機している。数時間が経過し、陽一の携帯に連絡が入った。

「警察の尾行を巻いて来い。迎えの車を○○駅で待たせる」

陽一は本社に行って来ると警察署員に話し、一旦会社に入り、こっそり裏口から抜け出して、指示された場所に向かい、迎えのワゴン車に乗り込んだ。

乗り込んだ途端、口を塞がれ薬品をかがされて意識を失った。それっきり陽一の行方は誰にも解らなくなってしまった。

晴海と彩香を手中に納めているのだから、陽一を自由に操る事ができたはずなのに、なぜ陽一は消されたか。

それは晴海たちの動画をボスに送ったため、ボスがいたく気に入ってしまい、晴海を欲しがったためである。殺されずにすみ、身代金も奪われずにすんだが、晴海はマフィアに関係する暴力団のボスに渡されてしまう。

彩香は香港の金持ちのメイドとして売り渡されることに話がついた。むろんただのメイドではない。変態性欲者のなぐさみものとして一生を送ることになる。

彩香を昼夜を問わず玩具にしていた女は彩香の耳元で囁いた。

「残念だわぁ。せっかくいい感じに調教が進んでたのに……香港の変態親父に売られちゃうなんてね」

連日の甚振りに呆けたようにぐったりとしていた彩香が、びくっと正気に戻る。

「うそ……いや! そんなひどい!」

そんな娘の異変に気付き、やはり二人の男達に嬲られ続けていた晴海が声をあげる。

「彩香ちゃん、どうしたの?」

「うるさい! お前の旦那はもう消されてるはずだ。残念だったな。警察なんかに知らせるからだ。お前たちも海にでも沈めるとこだが、どっちもいい女だ。勿体ない。高く売らせてもらうぜ。もっとも、奥さんはえらくボスが気に入ったらしくて、ボスの女にしてもらえるそうだ。有り難く思いな」

「そ……そんな……夫が……まさか……」

あまりの衝撃に晴海は気を失ってしまった。

「ママ~~~~~~~~~~~~~

!!

ママ~~~~~~~~~~

!!

」

彩香の悲痛な叫びがむなしく響いた。

完

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母娘ダブル誘拐

2014年12月15日 初版発行

著者

紬

発行所

櫻出版

©2014 Tsumugi

母娘ダブル誘拐 第2部 (2/2)
前の話