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奴隷牧場8 拷問請負人リリヤと美樹 · 第2部分

奴隷牧場8 拷問請負人リリヤと美樹 第2部分 (2/3)
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「も…もう許して…。降ろしてください、気が気が変になってしまいます」

梨乃が叫ぶように言った。

リリヤがナディアを見ると、気が狂いそうだけどとても気持ちがいいそうです、とロシア語に通訳してくれる。

リリヤは満足の笑みを浮かべて、梨乃に頷いてみせてやる。

この場所にも、つい先日までは物々しい装備の歯科治療のための椅子が置かれていたが、今、梨乃が乗せられて身悶えしているのは、一見遊園地のメリーゴーランドの上にある仔馬のようなものだった。

「やだぁ、もうもう…、また逝っちゃう…逝くぅ」

揺すりたてる馬の背で、梨乃がまた美しい乳房を見せつけるようにして仰け反って声を枯らさんばかりに叫ぶ。

馬の足元は、いわゆるロッキングチェアの脚部のようになっている。これがゆりかごのように絶えず生贄の身体を前後に揺すり続けるのだ。馬の背にアタッチメントで取り付けられた擬似男根が生贄の性器を深く抉り、股間にかかる全体重がそこにある女の敏感な突起を馬の背に押し付ける。

その背には無数の突起物のあるシートが貼られていて、そのひとつひとつにとても小さなパチンコ玉のようなものが入っていた。これが不規則に動いては、女の快感が集中するその部分を責め立てる仕組みだ。もちろん女が馬から落下したり、故意に逃げたりできないように足首はロープで固定されている。

シンジュクの街を歩いていて、ショーウインドウの中の子供の玩具の「仔馬」を見て、リリヤが思いついたものだ。リサに話したら、ひと月もかからずに出来てきた。

そしてそれを機に、今後の歯科治療は正規の歯科医院である二階で行い、アフターサービスだけをこちら四十三階を使うように改めたのだった。

「も、もう本当に駄目。壊れる壊れる。お願い、許してぇ、ま、またい、逝っちゃうのぉ」

身体をビクンビクンと痙攣させ、馬の振動に合わせ、アダルトビデオに出演して何千人いや延べにしたら何万人もの男を射精させたに違いない形のいい乳房をぷるんぷるんと踊らせて梨乃が叫ぶ。

そして絶頂とともに股間から勢い良く淫汁が噴き出した。

壊れそうなくらい気持ちがいいそうです、ナディアがロシア語で告げる。

この分だと今日も梨乃は二時間持たずに失神するだろう。

三時間気を失わずに乗っていられるようになったら合格と、梨乃、紗友里、ナディアの三人の奴隷女たちには告げてある。まだ三人とも二時間さえクリア出来ていなかった。

そんな目の前の梨乃の姿から、視線をその向う側にある二階の診察室を映しているモニターに向けると、ちょうど男が治療台から立ち上がろうとしていた。

院長としてのリリヤの仕事は、宍戸紗友里の監督と、その補助をしている女達の采配だけだった。

「貴女もお客さんと一緒に楽しんじゃえばいいのよ。あと時々ハードな調教なんかを見せてあげて。自分でするのが一番だと思うんだけど、見てるのがまたいいという男が多いのよ、これが」

リサにはそう言われている。

この部屋で歯科治療をすることをやめたことで、紗友里は下に行ったり上がってきたりと忙しくはなったが、なんといってもあのキーーンという嫌な音から解放されたことは、リリヤには朗報だった。

そしてリサに言われたことがもうひとつある。

日本語を無理に覚えようとしなくても良いので、そのかわり日本語で言える「決め台詞」をひとつ覚えたらどうか。

「エレーナの代名詞」になっているといわれる、失神されるのが嫌い、失神許されるの一回だけ。二度失神すると、「オトコダッタラ、チンポキリオトス。ロシアノグンタイデキリオトシタチンポ十三ボーン」

というものに匹敵する言葉を覚えてはどうかというものだ。

この決め台詞が、すっかり会員たちには有名になっていて、それがエレーナのキャラクターを際立たせることに成功しているからという理由だ。

それならばといくつかリサに候補をあげてもらい、ナディアにその意味を聞いた中からひとつを選んだ。

そもそもリリヤがレズビアンのドミナとして、もっとも好むのは女性器責めだ。

苦痛地獄も快楽地獄も、とことん責める。それこそ相手の女が失神してしまうまで徹底的にだ。

「オンナニウマレタ、コウカイシナサイ。オマンコガアルコト、コレカラコウカイサセテアゲル」

この選択にリサも賛同してくれた。

女の性器に苦痛を与えるのに好ましいのは、鞭による性器直接打ちと、ペンチによる責めだ。女性器は挟むところに事欠かない。相手が失神するまで、クリトリスを金属の器具で摘んで捻り上げ、ラビアを捻じりあげる。そして腫れ上がったその部分をさらに鞭で打つ。

女に生まれ、女性器がそこにあることを後悔するほどの苦痛を与え続けて失神させる。

考えただけで興奮するではないか。

「そのセリフを言って、この三人だけではなく、たくさんの女たちを、女たちの性器をいたぶるところを是非見たいわね。貴女に言われると私までここが痛い気がするわ」

と、リサは右手を自分の股間に持って行った。

そうしてリリヤは、エレーナの「失神は許さない」に対抗して、「失神するまで許さない」をモットーにすることに決めた。やはりナディアを通してリサに告げたら、やたらとウケて笑われたが、その後大きく頷いて、「ロシアの女性って、素敵ね。それともふたりが特別なのかしら」

と、言って貰ったのだった。

背後にあるエレベーターの到着チャイムが鳴り、静かに扉が開く。

いきなり下半身裸の男の尻が見えて、リリヤは目を背けた。その向こうで前屈みで紗友里が男根に口奉仕をしているのは明白だ。今日の予約は彼が最後であるから、ここから歯科女医は完全な奴隷タイムというわけだ。

バックしながらエレベーターをゆっくりと出てきた男の横から、奈々美という女が出てきた。紗友里の首に繋がった鎖の先端を右手に握っている。この子もピンク色のレオタードを着て乳首の尖りを浮き上がらせてはいるが、聞くところでは本職の歯科衛生士の資格を持つ女で、男性会員への奉仕を主な仕事としている他の「衛生士」とは違うらしい。だが、長年の勤務のうちに染まってしまうのは仕方ないのよね、とリサが言ったように、今では彼女自身もマゾとして客に提供される立場になっていた。実際にリリヤは彼女が客に跨がって騎乗位で性交奉仕をしている姿も見ていた。

だが今日は、上司である女医の監督役を命じてある。

後ろに下っていた男が急に動きを止めたため、男根を口にして付いて来ている紗友里の喉を突いたのだろう。男の尻の陰で、紗友里が「うげーーっ」と激しく嘔吐き、咳き込んだ。

そこで男はようやく紗友里を解放して、こちらに向き直った。下半身は裸だが、上半身にはスーツを着てネクタイまでしている。滑稽にも見えるが、その下で隆々とそそり勃っているものがその印象を打ち消すほどに立派なもので、リリヤはゴクリとツバを飲み込んだ。

西洋人に比べて日本人のそれは多少貧弱であるという事前情報を得ていたリリヤだったが、少なくともここの会員たちに関しては、と言ってもそれを見たのはまだ十人程度ではあるが、そのリリヤの先入観を大きく裏切る持ちモノばかりである。

「よろしく」

と、会釈をした男にリリヤは微笑んで見せた。

男が横に動いたことで、ようやく顔が見えた紗友里にも敢えて微笑んでやると、紗友里は怯えた目でリリヤを見つめ返してきた。白いレオタードの胸元に、自らの涎で丸いシミができていて、乳首を穿つ太いリングの一部が透けてはっきりと見えている。

「脱ぎなさい」

言ったのはリリヤの横に立っているナディアだ。

紗友里は、相変わらず前後に揺れている木馬の上の梨乃に一瞬目をやり、それからナディアを見て頷いて、臍の位置にあるクロッチ部分のマジックテープをべりべりと音を立てて剥がした。

男は部屋の端にあるソファに腰をおろした。ソファの正面には性交台を兼ねた性器責めをするための開脚台がある。ここで紗友里を性器鞭百発の刑に処する。この男ひとりのための鞭打ちショーというわけだ。もちろん予約時に提出された男の要望である。

付き添って来た奈々美が、ソファに座った男に、早速口奉仕をはじめていた。

尻の下に潜り込んで尻穴を舐め、金玉を舐める。奉仕を始める時点で男のものが既に勃起している場合はそこからはじめよ、というのがここの女達には徹底されている。右手は触るか触らぬかという微妙なタッチで亀頭を上下しつつ、左手も竿の根元を握り、僅かに回転させていた。

本職の歯科衛生士だという奈々美でさえこれだ。ここの女達の男根奉仕のそのテクニックには、リリヤも驚いている。

「優菜という子が凄いよ」

と、エレーナが言うように、この上のテクニックを身につけている女がまだ居るというのだからまた凄い。折角だから、それも早く見てみたいとリリヤは思っていた。

「金髪のねーちゃん、鞭始めてくれ」

ナディアがすかさずロシア語でリリヤに客の要求を告げる。

そのナディアの手で、全裸の紗友里は開脚台に固定され、パイパンにされたツルツルの丘の下で淫らな女性器があからさまになっている。

そうそう、ここで例のセリフを言わなければ。

「サユーリ。コレカラ、オマンコニ、ムチヒャッパツ。アナタ、オンナニウマレタコト、コウカイスル。オマンコアルコト、コウカイナサイ」

ナディアが卵型のローターを持ってきて、スイッチを入れた。

「あぁ」

にわとりの玉子ほどの大きさがあるピンク色のそれを、紗友里のそこは、すんなりと飲み込んでしまった。

快楽を楽しませながら、激痛を味合わせる。

それがリリヤが女を責める時の流儀だ。

「おしるこにちょっと塩をいれたり、スイカに塩をかけると甘くなるみたいなものね」

リリヤの考えを話した際に、リサが日本の食文化を引き合いに出したが、程よい苦痛はマゾの女の性感を増し、素晴らしい快楽の絶頂へ導くスパイスになるのは間違いないところだが、リリヤはそんなに甘くはない。快楽はより辛い苦痛を女に味合わせるための補助に過ぎない。

「ああぁ、ゆるして、お許し下さい」

早速、腰をうねうねと動かし始めて、バイブレーションに反応しはじめた紗友里が、ナディアが手にしたラバー製のバラ鞭を見て許しを請う。

最初の五十発はナディアがこの鞭で打つことになっていた。

パシーーン。

「ああぁ、いーーち」

一発目はリリヤに言わせれば、撫でるような鞭だ。

ナディアはとても賢い娘だった。サガエに仕込まれた自らの経験、マゾとして体得したものを、ちゃんとリリヤの助手をする際にも活かしている。

バチーーーンッ。

二発目でいきなり音が高くなった。

思い切り振りかぶった六枚の鞭が、これみよがしに開かれた紗友里の股間を襲う。

「ぎょぁっ、痛いっっ、ゆ、許して、無理こんなの百発も全然無理」

紗友里が叫んだのとほぼ同時に、「わたしも、もうダメです。い、イキます、許してぇ」

梨乃も絶叫して、木馬の上で身体を仰け反らせたと思うや、股間からピシューッとばかりに大量に潮吹きをして、そのままガクンと力が抜けた。失神したのだ。

三発目の鞭を振り下ろしたナディアに、客への通訳を命じる。

「お客様、失神した梨乃のおまんこお使いになられますか。それとももう少しショーを鑑賞されますか。失神するほどトロトロになった女とのオマンコは格別と思いますが」

客に付いている奈々美は、相変わらず足元に這いつくばるように入り込んで、男の尻穴に奉仕をしながらそそり立つ男根をゆるゆると扱いていた。

「元アイドル嬢の穴も試したいところだがな、まずは百発まできっちり打つところ見せて貰うとしようか」

ナディアは頷き、鞭を続ける。

十発前後で、紗友里の白かった無毛の部分は、何本もの鞭痕が赤く走り、多少ばらついた鞭が、太腿にまでその痕跡を残していく。クリトリスに光るリングにも鞭が当たるため、それが女のもっとも敏感な部分を捩り苛み、甲高い悲鳴を生贄にあげさせる。

三十、四十とその数を重ねるうち、その鞭痕も、ひとつひとつが見分けられぬほどになっていく。鮮やかな赤い色が、だんだんどす黒い赤に変わっていくうちに、見ていてはっきりわかる程に紗友里の反応が変化していく。

五十発目はひときわ大きな音をたてて、そこに炸裂した。

「イク」

短い声をあげて、ついに拘束されて不自由な身体を仰け反らせ、性器から淫汁を噴き上げた。

この女がいつ頃からこうした責めを受けているのかは定かではないが、鞭責めに慣れ親しんだ身体は、苦痛が限界を超えると何らかの性的な物質に変換されるようで、ちゃんと鞭だけで絶頂することが可能になる。

ましてや、今日は膣内には卵ローターが入っている。苦痛と快楽でぐちゃぐちゃになっているのか、その配分、調合の具合は本人でなければわからぬところだが、なかなかのイキっぷりである。

「さあ次は院長先生に失神するまで一本鞭していただきなさい。失神しても、ちゃんと電気で起こしてあげるから大丈夫よ」

ナディアがリモコンのスイッチを紗友里の顔の前にかざして、これみよがしにスイッチのところを動かすふりをしてみせる。

乳首に電気を流される経験を、日本に着いた途端に受けたナディアは、これが女にとって大変な脅威であると身をもって知っている。責める側に立った際には、当然のようにそれを効果的に利用していた。

リリヤは立ち上がった。

まずは、手にした一本鞭で、馬の上で失神している梨乃の尻を力いっぱいぶちのめすと、一発で真っ赤な太い線が梨乃の細い腰の下、尻の割れ目がはじまるあたりに一直線に走った。

「や、やめて。怖いっ」

紗友里が首を何度も横に振るが、リリヤは脚を開脚台に固定され、既に腫れ上がっているのがはっきりとわかる女性器を凝視した。

先程の絶頂のせいか、いまも膣内でうごめく卵ローターのせいか、そこは夥しい濡れ具合だ。

「オマンコガアルコト、オンナニウマレタコト、コウカイシナガラ、シッシンナサイ」

もう一度決め台詞を口にして、大きく鞭を振りかぶる。多少バリエーションも言えるようになってきたとリリヤは心のなかで自画自賛する。

一本鞭を使っての性器直接打ちは、一メートル五十の鞭の真ん中のあたりが最初直撃したら、そのまま一気に鞭を下に擦りおろすのが効果的だ。こうすることで一本鞭独特の苦痛を与えることが出来るからだ。

リリヤの放った一発目は、ものの見事に紗友里のクリトリスを捉えていた。

「痛いぃぃぃ、おまんこ切れちゃうぅぅ」

僅かな時間の休憩によって、生贄は苦痛をまた一から積み重ねていかねばならない。紗友里は、固定された腰をガクガクと揺らし、双の乳房を波打たせながら甲高い叫び声をあげた。

この瞬間がたまらないのだ。女が苦痛に身を捩る瞬間が。

自分も本質はこの女同様のマゾだ。だが、女にこんなことをされるのは屈辱以外の何ものでもない。弱い男もしかりだ。

女は、痛めつけるに限る。

それもそれを悦びとする女ならなお可だ。そこが、相手がマゾだろうがノーマルだろうが、いや例えサディストであろうとも、男女にかかわらず拷問することが生きがいのエレーナと自分の大きな違いだろう。

「おまんこ許してぇ。もう無理、無理ですぅ。クリトリス取れちゃう。なんでもするから、もう鞭、おまんこ鞭はお許しくださいぃ」

リリヤの四十発目、通算九十発目がひときわ高い音を立てると、紗友里は悶絶しつつ絶叫した。

ナディアが、「残りが済んだらオマンコお願いします、なので最後は特に厳しくお願いしますって」

ロシア語に訳してくる。

二十五発目の一本鞭で一度失神して、ナディアの持つリモコンから乳首とクリトリスに電気を流されたばかりだが、「気合いのために、もう一度電気シテやりなさい」

すかさず、ナディアが手にしたリモコンを紗友里にこれみよがしに見せつける。

「いやーー、それも嫌。電気イヤーっ、怖い、怖い、やめてー。おっぱいがもげそうになるの、おまんこもクリトリスも焼けちゃうぅ」

叫んだが、次の瞬間上体をのけぞらせて、そのFカップの乳房を震わせて悶える。長い髪が顔にかかり、額には脂汗を滲ませている。

「あれ持ってきて、性器拡げなさい。梨乃と奈々美を交代させて」

指示をすると、ナディアは素早く行動に移す。

まずは梨乃の拘束を外し特殊木馬から降ろしてやり、梨乃に指示を与える。梨乃はふらふらとした足取りながらも、客の前に立って、手を頭の後ろに組んだ。最初は必ずそうするように指示を受けているためだ。

「どうぞ、ここからは梨乃ちゃん。元アイドルのおちんぽ奉仕をお愉しみください。奈々美ちゃんは紗友里先生のおまんこ拡げるの手伝ってね」

ナディアと奈々美が手にしてきたのは、リリヤがロシア軍に居た頃から使っていた乳首や女性器の各部を挟んで拷問するための道具だ。ペンチと似たようなものだが、その部分が濡れていようがどうしようが確実に摘んで捻じり上げることが出来る。

ふたりは紗友里の左右にしゃがみ込み、客の視線の妨げにならぬようにそれぞれが少し大ぶりなラビアを器具で挟み込んで、思い切り自分の側に引いて性器内部をめくり上げる。

「痛いっ、おまんこ痛いです、お許し…」

「さっき失神したご褒美にお尻の穴にもタマゴ挿れてやんなさい」

許しを乞う紗友里を無視して、リリヤが命じたロシア語にナディアはすぐにまた日本語で指示を出す。

「お客様、一旦梨乃をお貸し下さい。梨乃ちゃん、ローターもうひとつ持ってきて」

と、言った上で再びロシア語で

「でも、前に挿れてるのと同じ大きさのものしかありませんよ。入るでしょうか」

と、リリヤに確認してくる。

「クリームでもバターでも塗って、無理矢理でも入れなさい」

「はい、わかりました」

「もっと極限まで拡げるのよ。ちぎれたらちぎれたって構いはしないんだから」

指示にしたがったナディアを見て、奈々美も手にさらに力を籠めたため、紗友里の女性器は無残にも穴の内部のピンク色の襞までが奥のほうまで曝け出された。真っ赤からどす黒い色に鞭痕が変色してきている外性器に比べて、内部のヒダヒダは見事なまでに鮮やかなピンク色だ。充血して、穴が物欲しそうに開いたり閉じたりもしている。深く飲み込まれていて見えはしないが、卵ローターが中で蠢いているせいか、痛がって嫌がっているとは到底信じられぬほどに、膣穴から絶えず新しい淫汁が分泌されてきていた。

「持って参りました」

梨乃がそれを手にリリヤの前に立つ。

「あんたのおまんこ汁でぬるぬるにして、紗友里の肛門に挿れなさい」

ナディアがすぐに日本語に訳して梨乃に伝える。

「ワシのものをケツ穴に挿れてやってもいいぞ」

客の言葉がナディアから伝わると、リリヤは首を横に振った。

「お客様、今すぐに梨乃をお返ししますから、少しだけ辛抱してください。これから生贄は、この状態…粘膜むき出しの状態で最後の十発のおまんこ鞭を受けなければならないのです。いま、お嵌めになりますと、お客様のお尻を打つことになってしまいますわ」

ナディアがリリヤの言葉を伝えて客を

宥

める。

梨乃はガニ股になって、自分の性器にタマゴを擦りつけ、回転させて、先程の特殊木馬の責めの残滓をまぶし付け、それから紗友里の股間にしゃがみこんだ。

「ダメ、だめ。そんな大っきいのお尻に入らない」

それを見た紗友里が、そうはされまいと腰を揺すろうとするが、ナディアと奈々美が拡げきっているラビアがそれをさせない。ちょっとでも動くと、そこがちぎれんばかりの激痛をさらに生贄に与えるのだ。

軍隊が拷問に使う道具だけあって、それくらいふたりが手にしているものは容赦の無いものだった。

「やめてー、お尻の穴がよじれるぅ」

紗友里がまたひときわ高い声で悲鳴をあげる。

「ひねったり回したりしてどうするんじゃ、ネジじゃぁあるまいし。そのまま押し込め」

「こ、こうですか」

「そうじゃ、一番太いところまであと少しじゃ。ツバでも垂らせ」

客と梨乃がやりとりしている日本語はよくわからないが、なんとか梨乃は卵ローターを紗友里の肛門に突き込むことに成功した。

「よーしよし」

「あら、おまんこが盛り上がって、ますますイヤラシくなったわね。ご本人にも見せてあげたいくらい」

「いやーーーっ、見ないでやめてーっ」

「院長先生、それではお願い致します」

ナディアも日本語だけで言ったが、最後の言葉はそろそろ最後の十発を与えてくれと言っているのが、ナディアの濡れた目線でよくわかった。

この子もマゾでありながら、女を虐めて興奮している。自分と同じような資質が充分に備わっているのかもしれない。リリヤはそんなことを思いながら、一本鞭を愛でるように、鞭の真ん中あたりから先端にかけ、軽く握った左手の拳の中を滑らせた。

「あーーん、中が

捩

れるの。おまんこもお尻の穴も気持ちいいです。待って、もう少しだけ待って」

紗友里が叫ぶ。

「お願いします」

ナディアが今度はロシア語で言って、鞭が来ると思うせいか、既に最大限に器具で紗友里の性器を拡げ切っているはずなのに、体ごとさらに外側に引っ張った。

「いやーーーっ、怖いっ。やめてー、おまんこの中、鞭しないでーぶたないでー」

「十発、きっちり数えるのよ」

ナディアが何事か紗友里に命じたのとほぼ同時に、一発目の鞭が縦に紗友里のひくつくピンク色を真上から引き裂いた。

「いやーーーーっ、痛いっー、いーーーち」

紗友里がひとつという数字をカウントしたのがリリヤにもわかった。すぐに二発目を打ち込む。

「にーーーっ」

叫ぶと同時に尿道から飛沫があがった。逝き潮ではなく失禁したのだ。

紗友里は五発目と十発目で二度失神して、その都度乳首とクリトリスに電気を流されて覚醒させられた。

「いかがでしたか」

「おーー、満足じゃ」

「それではおちんぽ様の御射精は、このアイドル梨乃のおまんこということでよろしいですか」

ナディアが客と会話をしている。リリヤは女を責め抜いた時に得られる軽い陶酔と心地良い疲労で、椅子に座り込んだ。

「いや、それはまた次の楽しみに取っておこう。前のローター抜いてくれるか。女医先生で射精させてもらう。さんざん傷めつけられたおまんこを使うのはまた格別なる美味じゃからな」

「はい、承知いたしました。では梨乃には後ろから、タマタマさまとお尻でも愛でさせましょう」

「若いのに、気の利く西洋人じゃの」

「ありがとうございます。ご主人様と院長先生に大変厳しく仕込まれておりますので」

どうやら客は、若くて可愛い梨乃ではなく、たった今まで滅多打ちにされていた紗友里の性器を要求している様子だ。

リリヤが何も命じないため、紗友里のそこはナディアと奈々美によって、器具で引き裂くように拡げられたままだ。繊細な粘膜は切れて傷つき、血みどろになっている。それに卵ローターの刺激で溢れ続ける淫汁が混じって、口が酸っぱくなるほどの惨状だ。

それでもそこに突っ込みたいというのだから、男もやはり正真正銘のサディストなのだろう。

「いや、そんな大きいの挿れないで。おちんぽ様大きすぎます。いや、いや、なんかヘン。気持ちイイの、どうしよう。おまんこいいの。おちんぽおちんぽ、おちんぽ様大きいです、あん、もっと動いて。サユリのおまんこもっと引き裂いてぇ」

紗友里がくくりつけられている台は、男の腰の位置に合わせて、生贄の性器の位置を動かすことが出来る性交台としてもすぐれものだ。

性器を

苛

み、あからさまに拡げる器具からは解放してやったが、即、荒っぽい出し入れが始まっている。

リリヤから見ると紗友里に覆いかぶさるように責めている男の背中が見えるが、その尻のところに全裸の梨乃がしゃがみこんで、玉舐めをしている。と言っても、男が荒腰を使っているため、それは自然と前後に揺れ、梨乃はただ舌を差し出しているだけだ。

男の玉には男根を伝って紗友里の血が滴ってくるのだから、ほぼそれを舐めとり吸う作業ともいえる。

女というのは、どうしてこうまで貪欲なのだろうかと、紗友里を見てリリヤは改めて思う。

先ほどまで限界を超える苦痛に泣き喚いて、何度も失神までしたというのにだ。

「ワシが

射精

く時、合図するから、乳に電気流せ。電気の苦痛で、締め付けるのを楽しみながら膣にたっぷり出してやろう」

「いや、いや、電気はイヤっ。それに今日が一番危ない日なの、膣出しは許してぇ。ああ、でも気持ちいい、おちんぽ様、サユリ逝ってもいいですか」

「ダメだ。ザーメン子宮に下さい、妊娠させてくださいと言うんだ」

「いやーーっ、妊娠はいやっ。あ、あ、や、やめないで」

「ダメだ。中出しで、電気だ」

「デンキもいやっ。

膣

に出していいからデンキは、電気はお許しください。あ、も、もうもう逝っちゃう、おまんこ逝かせてください」

「よしよし、まずは先生が逝け。中出しでいいんだな」

「は、はい。おまんこ、おまんこ逝きます。おちんぽいいーーっ、おっぱいぎゅうしてーっ。精液くださいっー」

男が両手でそれぞれの乳房を、形がゆがむほどに鷲掴みにして捻じりあげたと同時に、紗友里は不自由な上体を反らせて、性交での最初の絶頂を迎えたようだ。

「ああ、あん、続けて逝きそう。おまんこ溶けちゃう」

「そうじゃろそうじゃろ。マゾの女は折檻された後のオマンコが一番感じるんじゃ」

「もう、もう。ご主人様もイッてください。出して、サユリのおまんこにザーメンいっぱいください」

男の腰の動きが早くなる。

「サユリの

子宮

に、おまんこに中出しして。中で

射精

して、妊娠させてくださいいぃっ。サユリのおまんこ孕ませてぇ」

男が乳房から手を離し、ナディアに合図を送る。

「イ、逝くぅ、おまんこまた逝く、イッちゃぅぅぅぅぎゃーーーーっ」

紗友里は今日何度目かの失神をした。

「うふふ。たっぷり子宮に出されて妊娠するといいわ。そしたらワタシが流産するまで、おまんこ、鞭で打ってあげるからね」

ナディアが日本語で最後に何か言ったが、リリヤには意味がわからなかった。

四

二〇一二年六月

沖縄宮古島市伊良部町

沖縄の梅雨明けは早く、しばらく前から連日強い日差しが照りつける日が続いている。

「夏休みまでは民宿、いっぱいになるなんてことはまずないから、もっと居てください」

恭子の言葉に甘えて、もうひと月分の宿泊費を昨日振り込みで支払ったところだ。民宿のオーナーである恭子の父親は、恭子の恩師の元大学教授に、未婚の娘が自ら乳や尻を差し出して「鞭、お願いします」などと言っているとは想像もしていないようで、「これはありがたい、一年中居てくださっても結構ですぞ。教授先生の専属の部屋ということにいたしますか」

と、温厚な人柄が滲み出た笑顔で応じてくれた。

南国独特の優しい人々の中での穏やかな生活。

だが、向井の中であの連中への憎しみは増すばかりだった。

幸いにもその恭子のおかげで、鬱積するサディズムは、鞭という、人が人を打ち据えるという特別な行為によってある程度は解放できてはいたが、男根そのもので女を支配するという、征服欲がやはり身体の中で疼くのだった。

大学教授時代からの蓄えがあるから、この安価な民宿に一年二年滞在したとて、どうということはなかったが、「超一流の先生をわざわざお招きしておいての手術でくっついたおちんちんの値段、二千五百万ならお安いでしょう。健康保険が効けばもっとよかったんですけどねー。入院費五百万と合わせて、自由診療として〆て三千万円、先生の口座からお引き落としさせていただいたから」

退院間際に、三田村の妻乃里子が憎々しいまでに美しい顔に、笑顏を浮かべて言った。

本人の同意もなくどんな手段を使ったのかわからぬが、実際に向井の口座からは三千万円が引き落とされていた。エスタブリッシュメントホテル歯科医院で給与として受け取っていた報酬を定期預金にしておかなかったのは迂闊であった。いや、そうであろうとなかろうと、あの化け物のような組織は、いとも簡単にしてのけたのかもしれないが。

恐怖。

植え付けられた、男根を切り落とされた瞬間の恐ろしい刃物の恐怖は、もう一生消えることはなかろう。

殺してやる。

それが出来れば、自分も死んでもいいかもしれぬ。そんな思いがぐるぐると頭の中に渦巻く毎日だ。どうせ長くはない人生なのだ。

それならば、誰を。

三田村…、いやこれはまず無理だろう、残念だが。

三田村が一番大切な女。誰だ。やはり妻の乃里子だろうか。若くて美しい妻。冷酷な辞令を読み、刑の執行を目の前で命じた女。

拉致していたぶって、なんなら乳首のひとつも切り落としてやろうか。どうせならクリトリスか。俺はサディストだが、あの女はマゾヒストだ。マゾの最高の至福をそれで味あわせてやろうではないか。

あの女ならば、千葉の病院と新宿のホテルの間を行き来している間に、多少の隙もあるかもしれない。

よし。

やってやる。

十字架に

磔

にして、乳首を切り落とす宣言に泣き叫び許しを請う三田村の妻の姿がくっきりと脳裏に浮かんだ。

青い色の飛行機が着陸訓練を重ねるコバルトブルーの海を望む堤防に座り、考えを巡らし、ようやく結論を得て決意を固めた瞬間、以前に目にした乃里子の乳房の残像に、僅かに向井の下半身に力が漲ったのがわかった。

五

ニ〇一ニ年八月

エスタブリッシュメントホテル東京最上階ラウンジ天井すぐに渡された鉄パイプから延びる二本の鎖が、まるで子供が遊ぶブランコのように見えた。

鎖の先には、それぞれ丸いリング。そしてそのリングは、歯科女医宍戸紗友里のふっくら充実した乳房の、先端にあるグミのように実った果実、乳首のど真ん中を穿っている。

紗友里は、ニッポンの国技スモウの力士が取る、蹲踞という姿勢さながらに、両膝を左右に開いてしゃがんでいた。

客席の後方に居るリリヤの位置からは、全体はよく見えるが紗友里のその部分がはっきり見えるわけではない。だが、生贄のすぐ後ろにある巨大なモニターが、歯科女医の女性器を惨いまでに拡大して映し出していた。

直前に、エスタブリッシュメントホテルグループの総帥三田村隼人の元妻だという、美樹という女が白衣を着てナースキャップをつけた看護婦スタイルでステージに上がり、タコ糸を結いつけた釣り針を、紗友里の性器の二枚の小陰唇に突き刺し、その糸をふたりの中国娘に思い切り左右に引っ張って持っているように命じていた。

「やめてー、おまんこ見ないでぇぇぇ」

紗友里は形ばかり叫んでイヤイヤをして見せているが、どアップで映しだされたモニターには、満開を強いられたピンク色の粘膜から、透明な液体がダラダラと垂れ落ちるのが、あからさまに映ってしまっている。

「ほら、手はここよ。縛らない代わりに、今日はショーが終わるまでしっかりここを掴んでるのよ」

それまで作法通り頭の後ろで組んでいた紗友里の両手を掴み、自身の乳房に連結した鎖をしっかりと握っているようにと、美樹が指示をした。

その鎖は紗友里がしゃがんでしまうと長さが若干不足するようにされており、直径が五センチほどもある大きな輪が、その突き通している乳首ごと鎖によって完全に上向きに引っ張られてしまっている状況だ。

なんとかその苦痛から逃れようと思うのか、握った鎖を下に向けて引っ張るような仕草を紗友里がしたが、それはビクともしない。むしろその動きによる振動が、自らの乳にさらなる苦痛を与えただけだった。

「痛いぃ、おっぱい痛いです」

腰が少しでも沈むとさらに乳首が上向きに伸び、これで騎乗位性交でもさせられては、その苦痛も半端ではなさそうだ。

「普通にしてると、その重たい輪っかでおっぱいが下に引っ張られてるんでしょ。ご自慢のパイオツが垂れずに済むように協力してあげてるんだから、感謝することね」

美樹が冷たく言い放つ。

「それになによ、その濡らし具合は」

「でもでも、さっきお薬打たれたんですぅ。おまんこ淫らにするお薬打たれて、女ならこうなるの当たり前なのは美樹様だって…」

「あら、口ごたえするのねー」

「ち、違います違います」

慌てて左右に首を振ったために、手の位置も動いてしまい、乳房も揺れる。

「それにしても、いやらしいその本気汁。触られてもいないうちからダラダラ垂らす女、はじめて見たわ」

「あん、お願いします。こんなお見せするだけの生殺しは…お許し…」

「

美帆

、鈴玉

、もっと思いっきり引っ張って、穴の奥まで丸見えにしてやりなさい」

ふたりの中国人姉妹に引っ張られて、釣り針の刺さった部分に血を滲ませている紗友里のラビアは、もうこれ以上は伸びないだろうという極限まで左右に引きずり出され、性器の内部の襞があからさまに露呈しきっている。

「痛い痛いぃ。おまんこ、びらびらちぎれちゃいますぅ…痛ぃいーい」

釣り針の刺さったその部分をさらに引っ張られるのは、羞恥心すら吹き飛ぶほどの激痛なのであろう。普段リリヤが使っているクリトリスや乳首、そして今と同様にラビアを摘んで拡げるためのペンチ状の拷問器具とどちらがその部分に与える苦痛が大きいのだろう。

明日にも、左右別々にやってみて感想を聞こうとリリヤは思った。

「痛いわねえ、それでもまだ中から溢れさせているんだから、よっぽどマゾなのね。こうしておまんこよく見ると、貴女には引っ張ることが出来る場所がもうひとつあるようね」

「や、やめ、そこはやめて、お、お許し下さいぃ美樹様ぁ」

美樹は白衣のポケットから長いタコ糸を取り出してその片側の端をクリトリスを穿っているリングに結びつけると、糸をたぐって紗友里の左の乳首のリング、右のリングと通すと、またしゃがんでいる股間まで糸を引き寄せる。

「しゃんと、背筋伸ばしてなさい」

一括いれておいて、タコ糸をピンと張らせた上で、糸の途中部分をまたクリトリスのリングに結ぶ。

そうしておいて、美樹はポケットから金属製のライターを取り出した。たこ糸の残りの部分を焼き切るつもりだろうか、紗友里のクリトリスからほんの数センチというところに無造作に火をつける。

「あつ、あつ…熱いぃ」

「あら、消えないわね」

炎によって糸は分断されたものの、双方の端についた火がすぐには消えず、紗友里の性器を炙ってしまったようだった。

それでも美樹がふーーふーっ、と何度か息を吐きかけ、ようやく炎は消えた。

「おしっこ出して消しなさい、とかいうプレイも面白いわね」

「いやーっ、その前にクリトリスが丸焦げになってしまいます」

紗友里はまたガチャガチャと握った鎖を揺らして首を横に何度も振った。もちろんその都度乳房も揺れ、今度はクリトリスまでもが上方に引き攣っているのがモニター画面に映しだされる。

「しかし、本当に何もかも丸出しね。子宮の入口まで見えちゃいそうじゃないの。それにもうこんな水たまりまで作って。女として恥ずかしくないの」

「いやー。総婦長も同じ女ならこの恥ずかしさとあそこの痛みがおわかりの筈ですぅ。どうか、もう堪忍してください」

「あら、これから黒くてぶっといの生入れさせてあげようと思ってるのに、そのやらしいおまんこ、皆様に見ていただいただけで満足なのね」

「いやー。だめー、ください下さい。黒人様のおちんぽ下さい。オマンコさせてぇ」

「入れてもらうことしか考えられない女って、本当にイヤラシイわ。あらあら想像しちゃったのね」

紗友里の性器から、またもトロリと湧き出た白濁液が滴った。

「みなさま、女医の性器のご検分はもう宜しいですか」

美樹が客席に問いかけると、「あと十分そのままにしておこう。焦らされた後のちんぽは最高の悦びだろうて」

「折角剥き出しにしたクリトリス、少しバイブレーション与えてあげてはどうでしょう」

などと、何人かが答えたが、中には女性の声もあったのには驚きだった。こちら側の人間なのか、会員と呼ばれる客人の側なのかリリヤにはわからなかったが、客席には女性も何人か混じっているのだ。

そしてどうやら、プラス十分間の性器晒しの刑と性交前のクリトリス責めが確定したようだ。

リリヤが秘書で奴隷のナディアとともに日本に来て四ヶ月が経過している。

今も横でナディアがいちいち舞台の上の会話をロシア語に通訳してくれてはいるが、それがなくても大体のことはニュアンスでわかるようになりつつあった。

医療チームが難しい医学の話をしているわけではないのだ。

今日のリリヤの役割は、これから公開セックスショーを見せる紗友里の乳首とクリトリスに取り付けられている懲罰リングに適宜電気を流して、歯科女医が快楽に溺れるのを邪魔したり、絶頂の瞬間に電気を流して気絶させたり、というものだ。なにしろ、ショーのタイトルは「歯科女医と人妻、電流失神ショー」というものだからだ。ただの「公開セックスショー」だと思っているのは、このラウンジ内で、紗友里ただひとりだろう。後は観客席の会員たちはもちろん、手伝いをしている中国娘にいたるまで全員がそのことを知っていた。

黒人はボブとサミーという二人の大柄な男だった。

ふたり用意していることから、ひょっとすると膣穴と肛門の二穴を黒人の巨根で責めさせるつもりかとリリヤは思ったが、どうやら途中で交替するだけのようだ。

客席最後尾の真ん中に座っているリリヤと秘書兼奴隷のナディアに対して、ボブとサミーはそれぞれ同じ列の一番左と右に陣取って、ステージの紗友里の痴態を見ていた。いや、ただ見ているだけではない。リリヤの左端に居るボブは白、右端に居るサミーはレモンイエローのTシャツを身につけ、同じスカイブルーのボクサーパンツはそれぞれ足首のあたりまでおろして、その隆々とした巨根をそれぞれ倶楽部の若い娘にフェラチオさせていた。

「おちんぽ入れて貰う前に、枯れちゃうんじゃないの、そんなにだらだらとおまんこ汁垂らしまくってたら」

美樹がまたあけすけに女医をからかう。

「いやー。もう本当に我慢できません。お願い致します、なんでも言うこと聞きますからー、今はおちんぽください。黒人様の太いちんぽでおまんこかき回してくださいぃ、お、お願いします」

紗友里は相変わらず、釣り針による女芯拡げをされている。モニターにあからさまに拡大投影されているその内部は充血の度合いを増し、貫通したリングをタコ糸で引っ張りあげることで露骨に剥き身になっているクリトリスが、その存在を誇示するかのように硬く尖りを増している。

「じゃあ、お客様のご要望なので十分間クリトリスの電マ責めしたら、黒人ちんぽあげるわ」

「えーー、は、はいぃっ」

反抗するのは得策ではないと、女医は判断したのだろう。

美樹は、アシスタントの女に電マともうひとつ何かキラリと光る小さなものを持ってこさせた。

「クリッピングをするもので、日本ではメダマクリップと呼ばれています。メダマとは目のことで、多分穴が空いてるのをそう呼ぶのかと。その穴に紐を通して引っ張ることができるので、私もご主人様のサガエによく乳首につけられました」

隣のナディアがロシア語で説明をしてくれる。

「ぎゃーーーーっ。クリトリス千切れちゃうぅ」

モニターには、リングとたこ糸で剥き出しにされ上方に引っ張られているクリトリスに、その鈍く光るメダマクリップなるものが左右から縦に噛み付き、より歪にひしゃげさせてしまったのが、拡大されて映しだされている。

「ほんとにぎゃあぎゃあうるさい女ね。ただ電マで気持よくして貰える筈ないでしょ」

「や、やめて…そ、それ。ほんとにちぎれちゃいますぅ」

美樹は、紗友里の横にしゃがむとおもむろに電マをしゃがんでいる紗友里の拡げきった股間へと持っていく。

「ぎゃーーーーっ」

集音マイクが拾うカタカタカタカタという音は、電マの振動がメダマクリップに当たる音だ。クリトリスに快感を与えるためにマッサージ器を使うのではなく、クリップに噛み付かれた部分にさらに苦痛を与えるために使っているのだ。

「ほんとにぎゃあぎゃあうるさい女ね。うちで何年マゾ奴隷してるの一体」

「い、痛いですぅ、ほんとに痛いぃぃ」

「リナリス持ってきて」

挟み付けられているだけで激痛であろう女の最大の急所を、美樹は左手に持ち替えた電マの振動でさらに責めながら、持ってこさせた注射器を垂直方向にクリトリスに突き刺した。

「い、い、い」

紗友里からは言葉にもならぬ声が漏れ続ける。

注射を終えて針を抜いたところから、真っ赤な血が滲みタラタラと滴った。

「い、い、い、イキます。く、クリトリス破裂しそう…い、イクぅ」

注射の後、紗友里はすぐに絶頂してのけぞりふたつの乳房を大きく揺らした。

催淫剤の効果は絶大ということなのだろう。

予定の十分が過ぎ、ようやく電マのスイッチが切られて、クリップも外され、ラビアの釣り針も抜かれた。

モニターは相変わらず紗友里の性器をアップで映しだしているが、クリップを取り去っても、クリトリスは縦に潰れひしゃげた状態のままで、その挟んでいた力の強さを想像させたし、返しのある釣り針の傷口からもポタポタと出血していて、紗友里の苦痛は続いていると思われた。

「じゃ今からオマンコさせてあげるけど、おっぱいが千切れるくらいに自分で腰を使うって、約束出来るかしら」

「は、はいっ、約束いたしますから、ど、どうか」

言いつつ、紗友里は両手に握った乳首のリングに連結している鎖をゆすり、乳首を引っ張りみずからの乳房を撓ませ揺すって見せた。

催淫剤を性器に打たれているとはいえ、女はかくも貪欲なものかと、その紗友里の裸身を見てリリヤはまた思わずにはいられない。日本人の女というのは、全員が清楚であるというような思い込みさえ、来日するまではイメージしていたのにだ。

「ウオッ、ヤハリコノオンナノ、オマンコハ、イイグアイダ」

ずぶずぶと音がたったのではと錯覚するような、なんとも性急な腰の落とし方をした紗友里が、既に激しい腰使いでボブの男根の出し入れをはじめていた。

黒い巨根を安々と受け入れられたのは、催淫剤のおかげもあってか、そこがたっぷりと濡れていたからなのだろう。

女医はちょうど二年前に、乳房を激しく揺らす要因となっている乳首のピアスを現在のものに交換された際、女性器の手術もしたと聞いている。膣内にヒアルロン酸を打ち、膣を引き締め内部の収縮を生むための施術だが、なんと実行したのは、前院長、つまりは歯科医師の男なのだそうだ。

だがリリヤの知識によると、その効果はほぼ二年ほどで消えてしまう筈だ。もちろんそれは突然ではなく、徐々に効果が減っていくわけだが。

リリヤ自身も紗友里の性器に指を入れ確認している。実際、たった今ナディアが通訳してくれたボブの言葉からも明らかなように、まずまずの名器と言っていい締め付けと、なんともいえない蠢きをする膣をしているのだ。紗友里の性器の上質さが二年前の施術の効果が持続してのものなのか、あるいは元々このレベルだったものをもっと手術で効果を高めていたのか、それはリリヤにもわからない。

紗友里はいよいよ一心不乱に腰を上下させていた。

「あーーん、おまんこいいっ。おっぱい痛くて、おまんこ気持ちいいですぅ」

と、同時にいや結果的にそれぞれの手に握られている鎖も上下左右に大きく揺れて、結果、リングの動きに引きずられて乳房が激しく踊る。先程傷めつけられたクリトリスもその上下動の影響を受けぬ筈がないが、性器の快感が勝るのだろうか。

「おっぱいにも薬打ってあげるわ。おっぱいが破裂しそうに気持よくなって、急に乳が出たりするらしいわよ」

再び助手に持ってこさせた液体の入った注射器を手にした美樹は、紗友里の左乳首のすぐ下あたり乳輪の上から乳房に垂直に針を突き立てた。

「痛いぃぃっ。ああ、でもおまんこたまんない。黒いおちんぽおっきいぃのぉ。黒人さまぁ、おちんぽさまぁ、ゴメンナサイ、もう逝きそうです、い、イクぅっーー」

紗友里が

仰

け

反

って動きを止めると同時に、今度はボブ自身が腰を突きあげて、休みを与えずに紗友里の性器を擦り立てる。

「い、いいぃぃぃーーっ。ご、ごめんなさぃごめんなさいぃ、続けて逝っちゃうぅ。し、潮出ちゃうぅぅ、ごめんなさいぃ。おまんこおまんこおまんこイクーーっ」

「オッ。オレモイクゾ、ナカダシネ」

「やーん、中出しやめてぇ~妊娠しちゃうぅ」

「ハラメハラメ。クロイハダノコドモ、ウンデクレ。オトコナラ、チンポデカクナッテ、オオキクナッタラ、ママヲイジメテクレルゾ」

笑いながら言ったのは、ボブではなく横で待機しているサミーだ。

「ほら、こっちのおっぱいにも。あんたは

射精

したんなら、さっさと交替しなさい。おまんこ汁が出なくなるまで逝かせるのよ」

美樹はボブとサミーにも高飛車に言った。

反対側の乳房にも同じ位置に注射器の針が刺さり、シリンダーが一気に押される。

「あーーん、おっぱいとおまんこが連動しちゃうぅ、いいのぉー気持ちいいっ」

紗友里は言って、また腰を上下し始める。今度はサミーという名の別の黒人で、こちらも勝るとも劣らぬ立派な巨根を垂直に屹立させていた。

「コッチカラハ、ユレルパイオツ、ミエナイノ、ザンネンネ」

ボブもそうだったが、サミーも紗友里の背面、ステージと反対側に頭がある。

さて、次の絶頂の瞬間あたりを狙うか、とリモコンのスイッチに手をかける。最初はふたつの乳首のリングに微電流でいいだろう。

「あーー、また逝っちゃう。おまんこ溶けるぅ、おっぱい痛いの。痛くていいのぉ」

相変わらず、自ら手にした鎖で乳房を踊らせながら、腰を激しく上下動をしている。

「う、ぎゃーーーっ」

次の瞬間、紗友里はひときわ甲高く叫んで、腰を思い切り浮かせたため、サミーの巨根が先端まで飛び出した。紗友里の淫汁とボブの精液が入り混じったものが、黒い亀頭の先から根元の方までべっとりと泡立っている。

「ほら、なにやってるの」

「で、デンキが…電気が…」

「奴隷の分際で、それくらいでオマンコ奉仕やめない。気持ちいいだけで済むわけないでしょ」

「で、でもただでさえおっぱいこんなに痛いのに」

「あんた、喜んでるじゃないの。つべこべ言ってるとクリトリスにももう一本注射するわよ」

「は、はいぃ。でもお願いします、どうか…、お、おっぱいはお、お許し下さいぃ」

「何言ってるの、痛くて気持ちいいんでしょ」

「そ、そうじゃなくて、で、電気…。う、ぎゃ」

今回ばかりは叫び声を上げるまもなくガクッと首が折れ、紗友里は失神した。

一瞬だが、今度は乳首とクリトリスの両方に『強』の電気をリリヤが流したためだ。

『弱』と『中』しか使ってはいけないと言われていたのだが、やはり試してみたくなってしまったのだから仕方がない。そして、その効果は抜群で、女医は一発KO、失神してしまっている。

「ボブ、バケツに水組んできてぶっかけなさい。もっと感電しやすくして、自分の立場をわからせなさい」

美樹の言葉に、場内から拍手が湧いたが、ナディアは通訳どころじゃないのか、呆然とステージの生贄を見つめている。リリヤの手にしたリモコンからの信号の、いつもと違う結果に驚いているのだろう。

紗友里は首の力が抜けてがくりと前にのめるように力を失っているが、乳首をリングごと引っ張りあげている鎖がそれ以上生贄が崩れ落ちることを許さなかった。

六

二〇一二年八月

エスタブリッシュメントホテル東京三三〇八号室

部屋の窓からは、東京の都心方面が開けてよく見えた。

上階の〇八号室というのは、エスタブリッシュメントホテル東京の部屋の中でも、特に景観が素晴らしいと言われる部屋である。

沖縄ももちろん暑いが、東京の湿度の高さや、クーラーからの放出熱でさらに熱せられている人工的ともいえるねっとりした外気は、夜になってもさほど変わることがない。敢えてホテルのレストランを避けて行ってきた中華料理店からの帰り道でも、やはり付いてくるんじゃなかったと恭子はぼやくばかりであった。

奴隷牧場8 拷問請負人リリヤと美樹 第2部分 (2/3)
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