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奴隷牧場8 拷問請負人リリヤと美樹 · 第3部分

奴隷牧場8 拷問請負人リリヤと美樹 第3部分 (3/3)
上一篇

「いやいや、君が居てくれたかどうかで、僕の方は大きく行動に違いが出てしまうんだからそう言いなさんな。民宿の忙しい時期に無理を言って済まなかった。お蔭で今夜なんとかなりそうだ。心から感謝してるよ」

恭子をそう

宥

めて、部屋に戻るなりシャワー室へ送り込んだ。

実際、この娘にはどんなに感謝しても感謝しきれぬほどに世話になっている。

夕方、三階のロビーに恭子を張らせてみた結果、今夜最上階のラウンジで、また何か妖しいショーのイベントをやっていることは確実であった。十八時過ぎから、続々と黒塗りのハイヤーや送迎車に送られて、上等なスーツを着た紳士が単独または稀に女連れで、フロントに寄る事なくエレベーターへと吸い込まれて行っている。

ラウンジに会員を集めている以上、エスタブリッシュメント倶楽部を仕切る女たちもやってきているに違いない。

出来れば三田村乃里子、乃里子が千葉の病院に居てこちらに来ないとなれば、牧野リサ。

ターゲットはこの二人だ。

ショーが終われば、乃里子は、多分やくざ者が手放したのを三田村が購入したという豪邸に帰るであろう。リサはここに居室を持っている。会員フロアであれば既に手も足も出ないが、幸にして幹部の女たちがそれぞれ専用の居室としている部屋は、一般フロアにホテルの一室の形で紛れているのはわかっていた。

リサの部屋は、変わっていなければ三三〇一号室で間違いない筈だ。つまりこのフロア、それも向井たちの部屋のすぐそばだ。

女たちが使っている部屋は、ホテルの一室とはいっても、それぞれの部屋には何らかの趣向が凝らされているという。つまりはその部屋で女を調教出来るような作りや調度が揃っているため、簡単に一般の客室とトレードするわけにはいかない。

乃里子ならば、なんとか拉致して連れ去りたい。

嬲

り尽くして積もった恨みを晴らす。

それがベストの選択だ。関係者用の駐車スペースに乃里子の車が置かれているのも確認している。千葉の病院ではなくこちらに来ている可能性は限りなく高いのだ。

リサで我慢する場合は、居室ですぐに射殺しても構わないと思っていた。

何があるかわからない敵の牙城にて、リサを犯してからなどというのは、自らを危険に晒すだけだろう。

ホテルでの殺人事件は、マスコミも当然取り上げるであろうし、この得体の知れぬ、かつアンタッチャブルとまでされている裏の組織に楔を打ち込むことも出来るかもしれない。いやいや、そこから芋づる式に三田村コンツェルン瓦解の足がかりになれば、なんと痛快であろうか。

乃里子を誘拐するにせよ、リサを射殺するにせよ、どちらにせよ必要と考えてサイレンサー付きの拳銃も入手してある。沖縄のその筋から手に入れて、先に新宿郵便局宛に局留めで送ってあった。ネットショッピングを装い、わざわざ郵便局に作った業者名の口座宛てに代金引換にしてだ。あまり高くて疑われるのも困るので、三、九八〇円という価格を設定し、実際に新宿局でその支払いもして昨日受け取ってあった。

ショーのお開きはいつも二十一時頃。女たちが解放される時間は、その一時間後くらいだろうか。

まだその時間までは二時間以上ある。

気持ちの高ぶりが股間に血流を集めつつあった。献身的な恭子のおかげで、まだ常時万全とはいえぬものの、男性機能はなんとか回復していた。やはり肉体的な障害ではなく、精神的なものだったのだろう。手術は成功していたということだ。

そしてそれは、恭子の根気良い奉仕と同時に、復讐への強い決意をしたことによることが大きかったのではないかと向井は思っていた。

なればこそ、この復讐は成し遂げなければならない。負け犬のままで死ぬことは、絶対にあってはならないのだ。

「先生、時間までご奉仕いたしましょうか」

シャワーからバスタオルをその若い肢体に巻いて出てきた恭子が、見せびらかすように結び目を解き、形の良い乳房を惜しげも無く見せる。

男性機能が回復して、恭子とセックスが出来たその翌日、ほぼすべてを彼女には話してあった。

帝都歯科大学からエスタブリッシュメントホテル歯科医院院長への転職に始まり、男根切断から接合に至った経緯についてもだ。だからこそ、夏休みという父親が経営する民宿が一年で一番忙しいという時に、わざわざ付いて来ることを恭子は承知してくれたのだ。

恭子の協力がなく、ホテルのスタッフに面が割れている向井ひとりでは、今夜とてラウンジでショーをしているという推測は成り立たなかっただろう。

「そうだな。射精してしまわぬ程度に頼む。もし乃里子のやつを捉えることが出来れば、今夜はうんと長い夜になるんでな」

七

二〇一二年八月

エスタブリッシュメントホテル東京最上階ラウンジ「それでは、今夜のもうひとりの生贄もご紹介いたします。一昨年より当倶楽部の会員になっておられる、参議院議員大河原賢輔様の奥様で大河原美奈子さんです」

暗闇だったステージにスポットライトが当たる。

光の輪の中に浮かび上がった女は、手首に巻かれた枷に繋がれた鎖で手をめいっぱい上に伸ばして、爪先立ちで吊られている。着ているものは白いスリップ一枚で、Dカップだという乳房がうっすらと透けていた。

喋っているのは、三田村会長の前夫人で今は千葉の三田村病院の総婦長という肩書を持つ女、美樹だ。先程の紗友里の時と同様、白衣にナースキャップの看護婦のスタイルも変わっていない。

「美奈子は、今年四月より当倶楽部が運営しております医療法人米倉会三田村病院の精神科閉鎖病棟に入院しておりました。なんとこれが三回目の入院だそうでございます。前二回は、奴隷としての躾や技術的な訓練を目的としていたそうですが、今回は懲罰による入院とのことでした。因みに大河原先生は、現在の国民自由党幹事長大河原耕造先生の甥御さんにあたり、来年夏にも予定される参議院議員選挙に再びご出馬されるため、日々研鑽を重ねておられるとのことです。来る選挙の際には皆様どうぞご支援のほど宜しくお願い申し上げます」

客席の前方でひとりの男が立ち上がり、こちらを振り向いて深々と会釈をしている。

女を調教し痛めつけるという時に交わされる日本語には、だいぶ慣れてきたリリヤだが、人の経歴の紹介のような時には全くわからない。だがそんなことにはあまり興味もないので、特に問題もなく、隣に座るナディアの通訳も半ば聞き流していた。

「さて、今日の…」

言いながら美樹は女が照らされている光の輪の中に入り、ペシンと音を立てて女の尻を一度平手で叩いた。

「このショーは、奥様をもう退院させて良いかどうかの判断をするための審査を兼ねております。今夜を持って病院を退院することが出来るのか、それはこのステージで皆様に見ていただきながら、大河原先生と病院総婦長であるわたくしで決めることになります。先生か私のどちらか、あるいは両方が納得できず、また千葉に逆戻りで病院送りということになりますと、皆様もご存知のロシアの女拷問人エレーナ室長が手ぐすね引いて待っております」

エレーナの名前が美樹の口から出て、リリヤはその前後の部分だけナディアの通訳に耳を傾けた。

実際の計画は、千葉の病院を今日で退院させ、明日からはこちらのホテルで一週間ほど預かって、フェラチオ用に抜歯して総入れ歯にすることが決まっている。夫である大河原参議院議員は、妻の口を男性が愉しむことに特化した「性器」にして、支援者などに提供するつもりだと聞いている。日本では、来年の夏に大河原が再出馬する選挙があるらしいのだ。

まずは数日後に、東南アジアに出張に行っている会長の三田村が帰って来るので、抜歯後の生贄と一緒にリリヤも会長に謁見出来ることになっていて、とても楽しみにしているのだった。これまでは顔見世程度のことはしているが、趣向を凝らしたパーティーをしましょうと美樹に言われているからだ。美奈子を夫のもとに返すのは、それからということになっている。

「それでは大河原美奈子の三田村病院精神科卒業いえ退院試験を兼ねた折檻をお見せする前にもうひとり美しい方をご紹介いたします。大河原参議院議員の公設秘書で実の妹でもあられる大河原真弓様どうぞ、ステージの方にお上がり下さいませ。また、当倶楽部からはエスタブリッシュメントホテル歯科医院リリヤ・アレクペロフ院長とその秘書のナディアちゃんもステージに上がってください」

先程立ち上がって挨拶をした男の隣で、薄いピンク色のワンピースを着た女が立ち上がった。

女はやはりこちら向きに会釈をし、直立したところで肩越しに背中へと手を回してファスナーを自らおろして、そのワンピースを脱いでしまった。中は黒のボンデージスーツで、いかにもやる気満々という風情でステージへと上がっていく。

行きましょう。ナディアを促してリリヤも立ち上がった。

「お

義姉

様、お久しぶりね。どうかしら、治療を受けて今度こそ心から従順な奴隷妻になれたのかしら」

真弓という名の女は、美奈子の後ろに立ち、後ろから回した両手でふたつの胸の膨らみを揉みがら、ステージに上がったリリヤやナディア、そして美樹にしか聞こえない程度の小声で言った。

「わたしは、ずーーっとお義姉様には入院していて頂いてちっとも構いませんのよ。貴女の旦那様、兄の面倒は私と女秘書達で充分に見てさしあげていますわ。もちろん昼も夜のお世話もね」

美奈子は、悔しそうな表情を見せるが口を開きはしなかった。

数日後には白い美しい歯を全部抜かれ、喉を徹底して使われるフェラチオいやイラマチオ奴隷になるという運命を本人はまだ知らない。

アシスタントの中国娘、美帆

が出てきて、小さなワイヤレスマイクを真弓の黒いボンデージスーツの大きくV字に割れた胸元に取り付ける。

「皆様、本日はありがとうございます。会員ではないわたくしまでお招き頂いた、エスタブリッシュメント倶楽部の幹部の皆様にも改めて御礼申し上げます。先程ご紹介に預かりましたが、大河原の秘書をしております、大河原真弓と申します。来る来夏の選挙の際には、どうぞ宜しくお引き回し下さい。その際には、わたくしも一介の奴隷女として、この奴隷妻美奈子とともに皆様のご支援を賜るために如何様にもお使い頂く所存でございますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます」

真弓が再び深々とお辞儀をしたことで、客席からは大きく拍手が送られている。

「さて、こちらの大河原の妻美奈子でございますが、まずは今回三田村病院様の方に三度目の入院をさせることになった彼女の罪状を皆様にお話させていただきます。そうじゃなければ、どうすれば今日退院出来るのかということがわかりにくいかと思いますので、あと少しだけお話にお付き合い下さい」

先程マイクを持ってきた

美帆

が、美奈子のスリップの肩紐をはさみで切り落とし裸にした。

リリヤのもとにはもうひとりの中国娘、妹の

鈴玉

から、長い一本鞭が届けられ、手にしていたリモコンと交換した。先程のショーで歯科女医宍戸紗友里を三度にわたって失神させた、乳首やクリトリスに付けられた電流ピアスに電気を走らせるスイッチとなっているリモコンは、鈴玉の手から美樹の手へと渡された。

ステージ中央で、客席から

数多

の視線を浴びている美奈子に残されているのは、薄いピンク色の面積の小さなパンティひとつである。丸出しになった形の良い乳房が僅かに震えて、美奈子の怯えを表していた。

「まず、罪状その一。性交の拒否。奴隷妻としてもっとも大切な役割である旦那様との性交を拒絶した罪です。奴隷として、自分の体調などには関係なく、おまんこの穴を使わせることは当然の義務ですが、生理を理由に拒絶を続けた罪です」

「うっ」

ボンデージスーツの真弓が、美奈子の右乳首を捻り上げる。

「次に、罪状その二。フェラチオの拒否。皆様もご承知のとおり、奴隷女は口も性器です。長時間のフェラチオ奉仕、イラマチオはもちろんのこと、性交後の清掃なども奴隷妻としては夫に対する当然の義務でございます。しかしこの女は、自分の旦那様のおちんぽが他の女の生理のおまんこに入っていたということを理由に事後のフェラチオを拒否いたしました、その罪でございます」

今度は左乳首を、真弓の赤いマニュキュアをした指先が襲う。

「次に、罪状その三。この女は名家の生まれでお嬢様育ちであることを鼻にかけ、ド淫乱であるにもかかわらず、いつまでたっても『オマンコして下さい』も『おちんぽ下さい』もまともに言えない、元お嬢様であるという罪です」

真弓はそう言うと、アシスタントの中国娘

美帆

から渡されたクリップ状のものをパチンパチンと両方の乳首に取り付けた。

リリヤはそれに見覚えがあった。

東京に着いた日に、車の中で梨乃やナディアが乳首に付けられたものだ。

本日のショーのタイトルに掲げられている「電流」の文字はダテではなく、この人妻にも電気ショックを味合わせるつもりなのだろう。

「それでは鞭打ちの前に、そのかわいいパンティおろして、みなさんに国会議員夫人の淫乱なおまんこ見ていただこうか」

美樹が言うと、先程のボブとサミーの黒人コンビが早速ステージに現れる。

「足持ち上げて、大股開きにしてあげなさい」

言われて、まだパンティを履いたままの美奈子の片足ずつを受け持ち、膝を抱えて空中にM字開脚、それもこれ以上開かせると股関節がどうにかなってしまうのではないかというほど、ほとんど左右の腿が百八十度に近いほどの拡げ方をさせている。

「いやーーーっ、恥ずかしい」

「恥ずかしいのはこれからでしょ。さ、お嬢様育ちの奥様がどんなお嬢様っぽい清楚な性器を持っているのか、皆様にしっかり見てもらうのよ。ほら、後ろを向いてご覧」

「い、いやーーーーっ」

悲鳴をあげたのは、美樹の手で強制的に振り向かされた視線の先に、巨大なモニターがあったからだ。当然そこには最大限に拡げて、後はパンティを切り落とされるのを待っている薄いピンク色、自分のパンティに包まれた股間が映り込んでいた。股ぐりの部分は既に濃い色の丸いシミが出来ている。どんなに嫌がっていても盛大にその部分を濡らしているのが客席の全員に見られてしまっているのだから、悲鳴のひとつもあげたくなるのは無理もない。

美帆

から銀色に鈍く光る鋏を渡されると、真弓は無造作に美奈子のパンティを腰の両側の細い部分で切断して取り去った。

「あらあ、このお上品なお毛けの生え方、さすがお嬢様育ちは違うんですねー」

美樹が言うと、すかさず真弓が

「そのくせこのクリトリスの剥け具合、ココに電マされたり、お手伝いの若い娘に舐められては、派手によがりまくる淫乱お嬢様夫人のシンボルなのよねー」

と、囃

し立て、さらにクリトリスの少し上を指でお臍の方に引っ張って、突起を一層際立たせて客席に見せつけた。

美奈子は、必死に足をばたつかせようともがくが、二人の黒人の太い腕はビクリともしない。むしろその抵抗に唆られるのか、先程歯科女医紗友里にたっぷりと射精したにもかかわらず、ボクサーショーツの中のそれが存在感を増して膨らみはじめている。

「病院の方で、エレーナにも躾を受けているにも関わらず、電気責めを受けるのは今日が初めてなのよね」

「は、はい…。どうかそ、それだけは、お、お許し下さい」

「大丈夫よ。最初から強い電気流したりしないから。死んじゃっても困るしね。それにさっきの女医さんと違って、貴女の場合は、ちゃんと今日のメニューが出来なかった場合のお仕置きか、万が一失神しちゃった時の気付けに使うだけの予定だから。いい子にしてて、そして失神さえしなければ、電気責めは受けずに済むわ。それじゃあ、最初は鞭入れからね」

「は、はいっ」

美奈子の返事にはあきらかに怯えの色が

滲

む。

美樹の目配せで、ふたりの黒人の手による性器公開からは開放された。

美奈子の夫の妹である大河原真弓にも鞭が手渡された。あちらは、黒い色をしたゴム製のバラ鞭だ。通常使われるものよりも一本ずつが長く、振りやすいように持ち手になる柄の部分も長めだ。その分女性が使うにはかなり重いのだが、真弓は平然とした顔で受け取っている。

美樹が、リリヤの方を振り返って軽く頷いて見せ、始めるように促した。

「いまやご存じの方も多いかと思いますが、こちらのリリヤ院長の鞭捌きは超一流です。折角なのでその技をしっかり見せてもらうために、お尻だけではなく奥様のこのぷりんとした美しいお乳も、あの一本鞭で打ってもらおうと思います。美奈子さんにもひとつだけ私から素敵な条件を出してあげるわ。もしも、リリヤの鞭が貴女のおっぱいを狙った時に、その乳首を噛んでいる電流クリップを万一両方とも落としてしまったなら、今日のおっぱいへの電気責めはなしにしてあげる」

「いやぁ、こんなの落とされたら乳首一緒に千切れちゃいます」

「うふふふ。わたしもね、ドバイやらで色々なハードで厳しい調教もショーも見てきたけど、どんなに引っ張ったって乳首が千切れたの見たこと一度もないの。もし千切れるなら是非見てみたいものね」

「やーーーっ。お、お許しください、ぎゃーーっ」

まだ鞭は一発も振られていないのに、許しを乞うているらしき最後に、美奈子は怪鳥のような悲鳴をあげた。

「あ、ごめんごめん。でも微弱だから、ピリッと来ただけでしょ」

「いやいやいや、もう許して。鞭なら何百発でも受けます。ここに居るお客様全員にご奉仕して、…んこ使って頂いても、いえ自分で腰を振って愉しんで頂いて、全員の精液も飲ませていただきますので、も、もうデ、デンキだけはお許し下さいぃ」

「美樹さんでしたっけ。この女はいっつもこうして、オマンコしてもらうことしか考えてないんです。それもちゃんとお願いも出来ないの。もっとはっきり美奈子のおまんこ皆さんで使ってください、オマンコさせてくださいと素直に言ったらどうなの」

どうやら一回目の電流のスイッチを美樹が押したようだった。

「じゃあこうしましょう。リリヤ先生には乳首のクリップを落とさないようにおっぱいの鞭してもらうんじゃなくて、貴女は出来るだけ動かないように協力して、クリップ狙って落としてもらいましょう。電気よりは一瞬痛いだけの方がいいんでしょ。もちろんその後でご希望のお客様とはオマンコしてもらうわよ」

「え、は、はい、お願いします」

苦痛責めには相当の耐性があると聞いているこの女も、一回の電気ショックに心底怯えきっているようだ。

ナディアから、方針の変更を聞いて、リリヤに考えが浮かぶ。その考えが実行出来ると確信するほど、リリヤは手にした使い慣れた一本鞭の捌きには自信があるのだった。

「じゃあ、私はこっちからお尻の方を担当しますわ。美奈子さん、もう少し足開いて踏ん張らないと、この重たい鞭で貴女、前の方に吹っ飛ぶわよ。そしたら折角前を狙って頂いても、当ててもらえなくなるから心してお尻の鞭も受けて頂戴。では、どうぞお先に」

真弓が、後手を選んでリリヤに目配せをした。

バシーーーン。

「つーーーーっっっ。ったーーーーーい」

一本鞭の先端から十センチほどの、固く編み込まれた部分が美奈子の左の乳首を確実に捉え、クリップをただの一撃で弾き落とした。

「うぉー」という歓声とともに、拍手が客席から沸く。

ザバーーン。

続いて、鞭が女の身体にヒットしたにしては、いかにも異質で重たげな音で美奈子の尻が鳴った。

「うーーーっ」

踏ん張りようもなく、美奈子は片足を膝折りして苦痛をやり過ごそうとしている。

ビシッッ。

再び左の乳房を一本鞭が襲う。繊細に狙いを定めた一発目と違って、力任せに左乳を狙っただけであるため、強烈な手応えとともに乳首のすぐ上に赤い鞭痕がくっきりと残った。

ザバーン。

ビシッ。

ザバーン。ビシッッ。ザバーン。

乳房、尻、乳房、尻と立て続けに前後から襲う鞭に、悲鳴をあげつつも美奈子はひたすら翻弄されるばかりだ。

「お、おっぱいもっとお願いします。電気クリップ、落としてぇぇぇ」

まだクリップが残る右乳を差し出すように、それまで閉じていた目を見開いて美奈子がリリヤに訴えかける。

「さあ、あと残り一発ずつで二百よ。クリップこれで落ちなければ即、電気ね」

美奈子の美しかったふたつの白い乳房は、見る陰もなく赤黒い鞭痕で埋め尽くされている。それでも右の乳房の先端に付けられたクリップはまだ残っていた。何度か掠めた鞭によって、わずかにその噛み付いている場所がずれ、そのせいで乳首からは血が滲んでいた。

「いやーーー、落としてくださいぃ。電気いやーーーっ」

リリヤは、振り向いて美樹にウィンクを送る。

「うぎゃーーーっ」

美樹がスイッチを入れたとほぼ同時にリリヤが振りかぶった鞭が、唸りをあげて空気を切り裂き、乳首に真上からヒットして電極のクリップを払い落とした。

直後後方から襲った真弓の重たい鞭に、美奈子の両足が宙に浮き、ぶらんこにでも乗っているように、吊られた両腕を支点に一メートルほど前に吹っ飛んで、その反動で元の位置に戻った時に強くその足が床を鳴らしたが、既に失神している美奈子は力なくぶら下がるばかりだった。

八

二〇一二年八月

エスタブリッシュメントホテル東京三三〇八号室

射精してしまうわけにはいかない。

恭子の献身的な奉仕は続いており、椅子に座った向井が両膝を持って尻を差し出すと、積極的に潜り込んでいき、今はアヌス舐めに取り掛かっている。

エスタブリッシュメント倶楽部の付属歯科医院の院長として従事した間に、様々な奴隷たちの奉仕を見、また自分もそれを受けて、その多彩な技に感心した向井だが、沖縄に居た数ヶ月でそのほとんどを恭子に仕込み、堪能している。男性機能が回復した後は、恭子の奉仕はさらにより積極的なものになり、テクニックをもっと知りたいとねだりさえしてくれた。

情の深い優しい女だ。

この

女

をこれ以上、巻き込むわけにはいかない。仕事としては今日の夕刻のロビーでの張り込みが彼女に依頼する最後のものであり、そして彼女から受ける奉仕もこれが最後になろう。

そう思うと、彼女を組み敷き膣内に挿入してやりたいと思う気持ちも強くあった。

今回の決行を決意したことがそこの機能の回復に寄与したことは間違いないと思えたが、何れにしてもこの数カ月の恭子の献身がなければ、ここまで来られはしなかったのだ。

向井は目を閉じて、浮かせ気味にしていた尻をゆっくりおろし足を揃える。

恭子は心得たように、尻から玉袋舐めを経て男根の先端へとその口と舌を戻してきて、優しい目線を向井に向けてくる。

「ありがとう。いくら感謝しても足りぬほどだ。明日、無事に沖縄に戻っていてくれ。もしもコトがすべて上手く運んで、もう一度会えるとしたら、一緒にまたあの下地の空港エンドのエメラルドグリーンの海を見たいな」

向井の言葉に、恭子の目が潤み、あっという間にその綺麗な瞳が涙で満たされて、それはそこに留まりきれずに頬へと伝い、そして流れていった。

九

二〇一二年八月

エスタブリッシュメントホテル東京最上階ラウンジ「いや、なにどういうことなの、わたしにこんなことして…」

先ほどまでの女王様然とした態度はどこへやら、大河原真弓があらん限りの声で喚き立てる。彼女の権力の象徴にも見えたボンデージスーツはすでに舞台裏で剥ぎ取られており、上下黒のレースのブラジャーとパンティだけにされている。パンティの前が膨らみ、レースの隙間から、一部ピンク色のナプキンが透けていた。

「もちろん、大丈夫よ。貴女のお兄さま、大河原参議院議員も承知のこと、いえ是非ともここで皆様の晒し者、慰み者にしてくれとのたってのご依頼よ」

「な、な、なんで。なんでわたしがこんなこと」

「あら。今日の貴女の役割は美奈子夫人があの鉄格子の入った窓しかない病院を退院出来るかどうかの、試験官だったわよね。それを身を挺してやるのは、女冥利に尽きるのではないのかしら。そのために貴女が確実に生理になる日という今日という日に開催を合わせたのよ。黒人のちんぽ、日本人のちんぽ、どちらも人並み以上を用意してあるから、貴女も心ゆくまで楽しみなさい。生理中のセックスが大好きと聞いているわよ」

「いやーーっ」

黒人ふたりの力は強く、暗転後ステージの真ん中に据えられた性交台にあっという間に括りつけられて、脚台を最大まで拡げられた真弓だった。

リリヤは例のリモコンを手に、再びナディアと客席の最後列に戻り、見学に回っていた。

「あら、四十過ぎた有閑夫人としては、お腹まわりもさほどでもないわね」

「わたしは、議員秘書よ。有閑なんかじゃないわ」

手首、太腿、膝、そして足首の他に、腹回りにまでベルトを巻かれて身動きとれなくされた真弓は、熟女らしく脂の乗った腰回りをしているが、デブというほどではない。ボブが黒いブラジャーの真ん中あたり、乳房の中央を引っ張って引き千切った。

乳房は美奈子と同じDカップくらいか。ほどよく肉が満ちている中央に少し大きめの乳首が実っている。

「いやー、見ないでぇ」

「あら、ご自宅では実のお兄さまとのセックスをメイドさんや奥様の前で堂々となさると聞いたけれど」

「嘘よーーっ」

赤い首輪だけをした全裸の美奈子が四つん這いで、美帆に引き綱の鎖を引かれてステージ端から登場すると、客席からはまた拍手が湧いた。細い身体は無惨なまでに鞭痕だらけだ。

「美奈子、どうなの。義理の妹の真弓は、実の兄である貴女の旦那様と堂々とセックスするのよね」

「は、はいっ」

美樹の質問に、四つん這いのままで頷いている。

それを確認した美樹が、再び縛り付けられている真弓を見る。

「これは

毟

るってわけにはいかないわね。ハサミ持っておいで」

真弓の黒いパンティのゴムをつまみ上げパチンと弾いて音を立ててみせた美樹に、中国娘は持っていた鎖を渡すと、一旦ステージ袖へと引き下がる。

ほどなく戻ってきた

美帆

は、美樹に顎で指示されて、開脚台の横に立って、いともあっさりと真弓の黒いパンティをただのボロ布にしてしまった。

「あらあら。結構な生えっぷりだこと。よく見えないから、ボブ拡げてあげて皆様に奥のほうまで見て貰って頂戴」

「オーケー」

返事をしたボブが、まだ同じ場所で指示を待っている美帆と反対側に立ち、黒い指先で性器を左右にくつろげる。指先に力を入れたことによって、黒い指の裏側の肌色に近い部分が見え、その内側に照明のせいもあるのか薄紫がかったラビア、そして毒々しい性器内部のピンク色、そしてタンポンの紐が覗いていた。

美帆

は、黒いパンティの内側に付けられていたナプキンを剥がして、その内側を客席に見せる。

白い部分に若干の出血の痕がついているのが、モニターに映し出された。

「それいや、お願い抜かないで…」

先程の威勢が陰を潜め、小声で真弓が哀願する。美樹がタンポンの紐に手をかけたためだ。

「いい色のクリトリスしてるじゃないの。淫乱な貴女には催淫剤など不要なのかもしれないけれど、でも針でプシッとしたくなるクリちゃんね」

「いやーーー、そんなもの使わないでぇ」

「あらまあ、そんなものとはお言葉だこと。まだ一本あたり何万円もするお薬なのよ。大丈夫、麻薬や覚醒剤のような肉体的な常習性はないから。でもあれの気持ちよさを知ったら精神的にはどうかわからないけれどね、リナリス持ってらっしゃい」

注射器を待つ間に、美樹がタンポンを抜く。こちらはたっぷりと経血を吸って黒ずみ膨らんでいた。

「いやーーーっ、見ないで見せないでー」

鈴玉

というやはり赤いチャイナドレスの娘が注射器を持って出てきた。この二人の中国から来た姉妹も、まだここの奴隷になって日が浅いと聞いたが、実に従順にかつテキパキと指示をこなしている。

「やめてーーっ、痛いーーっ」

美樹が容赦なくピンクに尖ったクリトリスに針先を刺し入れると、シリンダーを押して催淫剤を女のもっとも敏感な部分に注射していく。

「これで

淫汁

がドバドバでるから、ボブの巨根も楽勝で楽しめるわよ。さあお前はこちらに控えてるのよ」

美樹は真弓に言うと、美奈子には開脚台の横に尻をついて、M字開脚で座るように指示をした。

「もし、美奈子が今日で退院と決まったら、実は代わりに真弓さん、貴女が入院だそうよ。病院でしごかれて少し身体を絞れば、まだまだ売り物にもなるわ。さしずめ先生の来年の選挙対策ってことなのかしら。まあ美人の奥様からはちょっと見劣りするようだけど」

美樹の言葉に気の強そうな目で一瞬睨みつけた真弓だったが、ボブがほぼ勃起しきっている男根を口元に持って行き、強引に口唇を割ると観念したように素直に受け入れた。

舞台裏には、あの元気印男も控えている筈だが、どうやら真弓に対する一番手はまたしても黒人のボブのようだ。

ボブが真弓の口に荒腰で巨根を出し入れしはじめて、十分もしないうちに、真弓は開脚台に括りつけられた腰を妖しく蠢かせはじめている。催淫剤リナリスが効いてきたのだろう。

「ああ、ちんぽの前にクリちゃん擦らせてぇ。オナニーします。国会議員秘書がマンズリする恥ずかしいところを皆様にお見せしたいですぅ」

それまで嫌がっていた真弓が、自らオナニーを懇願する言葉を吐いた。

「怖いお薬」

ナディアがロシア語でつぶやいた。

「一回クリでイッてからのオマンコが最高なんですぅ、クリトリス擦らせてぇ、マンズリさせてぇ」

括りつけられた不自由な身体を

捩

るようにして真弓が自慰を志願し続ける。

「貴女…ええとなんて名前だっけ」

「

美帆

」

「メイファン、ちょっとその女のクリトリス舐めたててやりなさい。薬打ってるんだから五分も舐めたらイクと思うわ」

リリヤはその会話を逐一ナディアから聞き、こういう女は下手な快楽を与えるよりも、徹底的に股間を鞭で打てばいいのだと思った。もし自分が舞台で主導権を持っていたら、注射で充血したクリトリスがさらに腫れ上がるほど、鞭責めにするだろう。

「え、え、なに。なにこれ。気が遠くなるくらい気持ちいいのぉ」

「うちの奴隷たちは、男性器への奉仕だけでなく女性器への奉仕もきっちり仕込んでるからね。微妙なタッチが自分でするよりうーんといいでしょ」

「あ、あ」

開脚台に縛り付けられ身動きできない真弓の、ベルトで縛られている脂の乗った腹部が波打ち、腰を捩るように震えが始まっている。

「え、な、なんで。なんで止めるの、も、も、もう少しなの…に」

絶頂寸前でのお預けは、古今東西女同士のSMの基本か。

「いやーーっ、手、解

いて。自分で

擦

らせてぇ。皆さんに真弓のおまんこ、おまんこオナニーお見せしたいんですぅ」

「大河原議員がおっしゃってた、妹も本当はどMなんだ。元々、二十代の頃は奴隷にしてたんだから、という話はどうやら本当のようね」

「いやーーーっ、そんなことここで言わないでぇ」

「

疼

くクリトリスを裏側からちんぽで擦られるのも、なかなかいいんだから、楽しみなさい。今みたいなうーんとイヤらしい淫らな反応して頂戴」

美樹がボブに合図を送った。

美奈子の口奉仕により、一時間ほど前の射精が嘘のように、ボブは完全な臨戦態勢である。

「ひぃーーーーっ。そ、そんな大っきいの入れたことないの、無理無理絶対に無理ぃ」

「おまんこ汁と生理のぬめりが助けてくれるわ。ボブ、一気に根元まで突っ込んじゃなさい」

「うぅーーーっ、あ、は、入ってくるぅ。し、子宮に届いちゃうぅ、いやーーっ、あ、あ」

太っているとまではいえないものの、脂が程よくのった身体を拘束の中で精一杯に突っ張らせて真弓が全身で男根挿入による女の快感を味わっている。

ボブは遠慮なく抽迭を始めた。

「おまんこイクおまんこイク、太い太い太くて長いのぉぉっ。子宮がえぐられちゃう、おまんこ感じる感じる、どうしようっ」

催淫剤のせいもあって、真弓は一気に上り詰めるようだ。

「はい、抜きなさい」

美樹の言葉に、スポンと音でも立つようにボブが抜いた男根は、勢い良く跳ねて天を突いた。

「いやーーー」

予想外に早くそれを取り上げられた衝撃に真弓が絶叫する。

「美奈子、これを舐めて綺麗にして、そしてボブをそのかわいい口で逝かせられなければ、卒業試験はここで終了、即刻病院戻りよ」

「は、はいっっ」

「いやいやいや、もっと頂戴。狂っちゃう、これじゃあ気がおかしくなるぅっ」

真弓のことはすっかり無視して、美樹は美奈子の横にしゃがみこんで、あれこれと黒い男根への奉仕と掃除に対して細々と指示を与えているようだ。

美樹の指示で、一度ボブの巨根を握った手を客席にパーの形に開いて美奈子が見せる。指先から手のひらまで真弓の経血と愛液が入り混じった独特のぬめりが、べっとりと付着している。美樹はその手首を握り美奈子の鼻先に持って行きにおいを嗅がせ、そして舌をあからさまに出させてペロペロと舐めさせた。

その間にもボブがじれて、美奈子の口元に男根を突きつける。

「ああ、なんとかしてぇ。そこの娘、どっちでもいいからさっきみたいにわたしのそこ、舐めなさい」

こちらもじれている真弓がふたりの中国娘に指示をしてみるが、もちろんふたりは全くの無視である。

美奈子はふたたび目一杯に口を開けて、男根を頬張り、手で胴幹を握って擦り立てる。生理の血が混じっているため空気に触れて急速にぬめりがなくなっていくのだろう。美樹がポケットから出した小さな瓶からローションをそこに垂らして協力している。

これで美奈子が黒人の射精に失敗して、本当に病院逆戻りでは、予定が狂うのだから、美樹も手を貸しているのだろう。

「おちんぽ、おちんぽ頂戴。もう一回、それ入れてぇ。じゃなければまんずりお見せしますから手を、手をほどいてー」

美樹はようやく立ち上がる。

「本当に話通りのどうしようもない淫乱ねぇ。そんなにオマンコするのが好きなら、いっそ中東あたりで毎日おっきいちんぽを何本も入れてもらえる奴隷として売りに出してあげようか」

「いやーーーっ、そんなのイヤぁ。ああぁーー、い、痛いいいいっ」

はだけきった股間に入り、前屈みになって何かをした美樹が、再び美奈子のところに戻る。

クリトリスに銀色のクリップが光っていた。

「取って、取って、痛い痛いっ、クリがもげるー。えっ、いやーーーっ」

美樹からの合図はなかったが、阿吽

の呼吸でリリヤは手にしたリモコンのスイッチを一瞬「微弱」に入れてすぐに戻す。ピリッときただけだろうが、真弓のクリトリスに噛み付いたクリップに一瞬電気が通ったはずだ。

「オマンコ、アルコト、コウカイナサイ。オンナニウマレタコト、コウカイスルノヨ」

リリヤはつぶやいた。もちろん聞いているのは隣のナディアだけで、真弓の耳には到底届くはずもない。

「いやいやいや、デンキ怖い怖いっ。おとなしくしますから、どうかどうか…」

効果は抜群だったようで、真弓は軽いパニックに陥っている。

「オーーー、オーケーオーケー。クチニダスカ、ソレトモカオカ」

「いいわね。じゃ射精がみなさまにもしっかりわかるように最後は顔にかけてあげて」

「オーケー、デハ、ミナコ、シッカリチンポノサキ、ユビデコスレヨ。ダスゾ」

十

二〇一二年八月

エスタブリッシュメントホテル東京地下三階

関係者駐車場

時計が二十二時二十分を回ったが、今のところ誰かが出てくる気配はなかった。

この場所は関係者といっても、幹部それも上階に出入りの出来る倶楽部の関係者だけが使用している一角だ。特に出入りに制限はないが、奥まった場所に一台一台のスペースをゆったり取ってあり、「車庫入れが大の苦手」と言っていた三田村乃里子にまるで配慮したような作りだ。

もっとも自分で車を乗り回している者は少なく、向井が使っていた頃もいつも数台しか停まっていなかった。

その乃里子の専用のスペースに、乃里子の赤いジャガーは今も停まっている。

十一

二〇一二年八月

エスタブリッシュメントホテル東京最上階ラウンジ「あーーん、気持ちいいいっ、いいの。奥様、美奈子さんほら、穴の中にも舌ぐりぐり突っ込んで」

開脚台に拘束されたままの大河原真弓が嬌声をあげる。

彼女の兄、参議院議員大河原賢輔の妻美奈子が前屈みで股間に顔を入れ性器舐めをはじめていた。

その美奈子の後ろからは、元プロテニスプレイヤーでキャスターの浜岡修兵が自慢の男根をゆっくりと美奈子の膣に出し入れしている。客席から直接見えるのは浜岡の鍛え上げた締った尻の筋肉の動きだけになってしまっているが、後ろの百インチモニターには、真弓の性器に舌を使う美奈子の様子が俯瞰で映し出されていた。

「ああ、おまんこいいいっ。お前のお舐めは最高よ。生理だからって遊ばすわけにいかないのわかるでしょう、ほらもっと舌動かすのよ」

淫らな言葉を吐き続ける真弓は、まるでクリトリスの電極クリップのことなど忘れてしまっているかのようだ。催淫剤を打たれているそこはクリップの痛み程度ならば、あっという間に麻痺させてしまっているのかもしれない。

だが、これだけの増長を見せていれば、美樹はまた必ず厳しい罰を下すだろう。

美樹のそうした性向が、何故同じ日本人のこの議員秘書の女にはわからないのか、リリヤにはむしろ不思議なくらいだ。まあよい。痛い思いをするのは自分ではなく、真弓自身なのだから。

そんなことを思いつつ、リリヤは左手に持っていたリモコンに目をやると同時に腕にしている時計を見た。

午後十時二十二分。暗闇に淡く光を浮かべるように美しいアナログの文字盤がブルーに光る。

いつもなら午後九時には終わるショータイムが長引いている。

もっともここに来ている客達に終電を気にしなければならない者はひとりも居ないだろうし、仮に迎えの車を待たせてなかったとて、今夜はここに、この高級ホテルに泊まればいいだけのことだ。

この最上階のラウンジや、院長をしている歯科の特別診察室がある高層階の会員フロアばかりで過ごしているリリヤが、つい忘れがちなことであるが、ここはホテルが乱立する東京でも、指折り数えられるほどの一流ホテルなのだ。

「ああ、わたしもイクイク、クリの裏側が爆発しそうなの、もっと擦りなさいいぃっ、イクーーーっ」

大河原真弓の嬌声がステージに響き渡る。

真弓の性器に口をつけて

溢

れてくる淫汁と経血を啜りながら、美奈子は液を掻き出すように右手の人差し指と中指を年上の義妹の膣に入れ、擦りたてている。

十二

二〇一二年八月

エスタブリッシュメントホテル三三〇一号室

二十三時十五分。

五分前まで地下駐車場で乃里子が出てくるのを待ったが、その気配は全くなかった。誰一人出て来ない。

今日は乃里子はこの車を使わない、その段になって向井にはそんな思いが僅かの焦りとともに湧いてきたのだった。

帰らないことだってあるだろう。彼女の母親の沙織もまた、ホテルの一室を居室として専用に使っているし、なにしろ会長夫人、どんなわがままだって通用する。空室でさえあれば、一泊百万円とも言われるロイヤルスイートルームに泊まるということだってありうるのだ。

そうなれば何れにせよ、向井にはお手上げだった。

監視カメラの死角に一時間以上じっとしているのが、もう限界だったのもある。決意は固く、気力は漲っているとはいえ、緊張も半端ではないのだ。

エレベーターを乗り継いで辿り着いた三十三階の一番奥まった場所にあるドア。

途中通り過ぎてきた三三〇八号室、先程まで居た自分の部屋には既に恭子は居ない。

チャイムを押す。

ルルルルルルル。優しいチャイムが部屋の中で鳴っている。

ガチャ。

向井がビクリとするほど早く、そしてあっさりと扉は開いた。

十三

二〇一二年八月

エスタブリッシュメントホテル東京最上階ラウンジ「いくぞいくぞ、中出しするぞーーっ」

大声で浜岡修兵が叫ぶ。パンパンと美奈子の尻に修兵の腰が当たる音がなお一層激しくなった。

「ほら、お前もどこが気持ちいいか、大きな声で言って楽になるんだ」

熱血漢が右手で尻を叩き、左手で美奈子の髪の毛を掴み真弓の性器から顔を上げさせる。

「いくいくイクイク、おまんこイッちゃう。おまんこいいの、ああ、おまんこいきます…許して許して、おまんこおまんこおまんこー。出してー、おまんこに美奈子のおまんこにおちんぽ様からザーメンくださいぃ。おまんこいくーっ」

ついに屈服した美奈子の淫らな絶叫は、真弓の声よりもさらに大きく、スピーカーを通して客席に響き渡った。

十四

二〇一二年八月

エスタブリッシュメントホテル三三〇一号室

「あら、先生」

牧野リサは昨日会ったばかりの女友達が翌日すぐに訪ねて来たような、あまりにもありきたりで普通の反応をした。

しかも、ドアを開けたリサはバスローブひとつ身に付けぬ、文字通りの素っ裸だったから、向井が驚いたのも無理はないだろう。洗い髪をまとめ上げて頭に巻いた白いタオル一枚だけのまっ裸で出て来たのに、そして訪ねてきたのが向井であったというのに、リサの態度はあまりに普通なのだった。

それにしても、いい女だ。

そう。殺すには本当に惜しいほどの。

洗い髪からもその美しい身体からも、とても素晴らしい、いい匂いがする。

この女も四十代になっている筈だが、肩からなだらかな曲線を経て途中から急激に盛り上がる乳房は二二十代の女と言ってもいいほどの張りと美しさを保っている。

作り物などではないことは、抱いた時の感触で確認済みだ。

「乃里子は、乃里子はどこに居る」

銃を突きつけた瞬間には引き金を引くつもりだったが、向井の口からはそんな言葉が吐き出され、そのことに自分が一番驚いた。

「あら」

子供のおもちゃでも見るような、全く怯えのない目でリサが銃を見て言った。

「先生、ご存じないのですね。乃里子さんは今、日本に居ません。帰ってくるのは何年か後じゃないかしら。今や中東の石油王の第五夫人なんですよ」

「り、離婚したのか、あの男と」

「さあ」

首を

傾

げて、にっこり笑ったリサの妖艶さに吸い込まれそうになるのを、堪えねばならなかった。

それほどいい女だ。

最後にもう一度抱ければ、殺さずに自分だけが死ぬのでもいい、向井の脳裏にそんな思いさえ過ぎる。

実際、向井の男根は銃を向けた瞬間から、自分でもびっくりするほどに硬く勃起しきっていた。

「それよりもお入りなったら。本物であれ

玩具

であれ、そんな物騒なものを廊下から見えるところで持っていては、誰が来るかわかりませんわ」

一瞬向井の勃起に目をチラリとやったリサは、いきなり頭のタオルをほどき、ほどいた髪をかきあげて見せながらにっこり笑い、斜めに身体を開いて向井を招き入れる。

その仕草は本当に、本当に妖艶で美しかった。

十三

二〇一二年八月

エスタブリッシュメントホテル東京最上階ラウンジ「真弓さんの生理の血がついた黒人ちんぽも舐めた。修兵君にオマンコして貰って、絶頂して淫汁ドバッと出しながら『おまんこイク』も言えた。そして、嫌で嫌で仕方なかった、真弓さんの生理のおまんこもしっかり舐めて、ちゃんと逝かせてあげた。あと、入院中、生理の時のオマンコにも慣れた」

美樹は言って、客席の最前列に居るこのショーの始まった際に立ち上がって挨拶をした日本の国会議員だという男に向かって首を傾げて見せた。

美奈子の夫の大河原賢輔が軽く右手をあげる。

「よかったわねー、美奈子さん。退院決定よ。ご主人様のお許しも出たし、病院側もハンコ押すわ。ただ退院の条件として一週間ほどこのホテルに留まって貰う。それさえ済めば、貴女の豪邸に帰れるわ。しかも…いえ」

美樹は、自分の横に直立不動で立たせた美奈子にそう言うと、今度は未だに開脚台で絶頂の余韻を味わっているかのような大河原真弓の横に移動して見下ろした。

「残念ね。せっかくおうちに帰れても、楽しく遊んでくれる義妹さんが居ないのよね。真弓さん、どうでした、奥様にとうとう生理のおまんこを存分に舐めさせることが実現した感想は。先生からのご要望により、美奈子さんに代わって貴女が明日から精神科の鉄格子の中に入院よ。ちゃんと身体を絞っていい女にしてあげるわ。ついでに奴隷の作法をしっかり再教育してあげようね。総婦長のわたくしが責任持って特訓してあげるから…さあ、今夜はもうお眠りなさい。次に気がつく時にはそこは女の地獄よ」

美樹が、リリヤに合図を送ってきた。

「許し…ぎゃっ」

真弓の叫びは長くは続かなかった。一瞬で気を失ってしまったのだ。

ほんの一瞬だが、リリヤがスイッチを『強』にしたからだった。

終章

二〇一二年八月

三田村病院特別手術室

気がついた時、そこが何処なのか。いや自分の直前の記憶がどの時点だったのかさえ、思い出すのに苦労したほどだ。

首に感じたのは電撃だ。

そのことに思い当たり、その直前に全裸の牧野リサと向い合っていたことを思い出す。

その時のリサが漂わせていたいい匂いが、僅かに鼻孔に残っているような錯覚にとらわれた。

全く、平静な顔でリサは笑顔さえ見せていた。

カチッ。

音がして、扉が開き女がふたり入ってきた。

縛られている。また自分は縛られているのだった。しかも全裸にされていた。何故か、リサと対峙していた時と同じように、男根は極限に勃起していた。

女はふたりとも金髪だった。

ひとりは、拷問職人ことエレーナである。そのことが、向井に恐怖を思い起こさせる。

だが何故か男根は縮みこんでしまうことはなかった。

もうひとりの白人女にはまったく見覚えがない。

「オヒサシブリネ、ムカイ」

向井はエレーナを睨み返す。自分でもそれは虚勢だとわかっていた。今回だって、乃里子かリサを標的にしようとは思ったが、実際にあの時自分に手を下したのはこの女なのだ。だがこの女への復讐は思いつかなかった。もちろん自らそのことを避けていたことは認めざるをえまい。

「アナタ、バカネ。ウチデシュジュツウケタノ、ワスレテシマッタトイウノ。チンポハ、ツケテモラッタ。ソレダケダトデモ、オモッテイタノ」

どういうことだ。何を言ってるのだ、この女は。

「ジーピーエスト、トクベツナオンセイハッシンキ、ウメコマレテルワヨ、アナタノソノカラダニハ。ミーンナ、ツツヌケダッタネ」

GPS。

この単語を聞いた瞬間に、向井は絶望するしかなかった。

「マチブセサレタネ、カワイソウニ」

もうひとりの女が、ちっとも可愛そうとは思っていない冷たい表情で言った。

「ジーピーエス、デンチハントシシカモタナイ。ハントシデキレテシマウヨテイダッタラシイヨ。アト、イッカゲツ、マテバケッカハ、チガッテイタカシラネ」

今更遅かった。

「アナタ、キョウカラココデ、カイゴロシ。ココハ、オンナガイッパイ。マイニチ、マイニチ、ナンニンモノイイオンナト、セックスデキル。ワタシタチガヒツヨウナノハ、ソノリッパナ、チンポ。クスリデチンポタタセテ、イチニチニナンカイモツカウ。ツカイモノニナルウチハ、ムカイ、アナタモイイオモイデキルネ」

二人のロシア人が顔を見合わせながら、嬉しそうに笑っているのがなんとも不気味だった。

もうひとり女が入ってきた。

こちらは見覚えがある。いや見覚えがあるどころか…名はなんていったろうか。確か…確か和香。小泉和香だ。

あきらかに妊娠していて、もう臨月が近いのだろうということがわかる腹を抱えてゆっくりと入ってくる。

「先生、よかったですね。今回はおちんちん切り取られたりしなくて。今日の手術は電極を埋め込むだけだそうですよ、金玉とお尻の穴の間ですって。先生が宍戸先生をそれで支配したように、これからはいつでもデンキの罰があるみたい。うふふふ」

そうだ全ては、この女が、元凶

だった。

この女が妊娠したことがすべての始まりだったのだ。それさえなければ、今でも自分はあの高級ホテル付属の歯科医院の院長として君臨していたに違いないのだ。

ということは、この女の腹の中は俺の子供ということか。

「ついでにパイプカットもして下さるそうですよ。これで安心してオマンコし放題ですね、先生」

和香の言葉に重なるように、女たちの冷めた笑い声が狭い部屋に反響した。

おわり

奴隷牧場8 拷問請負人リリヤと美樹 第3部分 (3/3)
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