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奴隷牧場11 二十二階の魔女(上巻) 【奴隷牧場】 · 第3部分

奴隷牧場11 二十二階の魔女(上巻) 【奴隷牧場】 第3部分 (3/3)
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「二人分の電子プリントの準備も出来ていますので。電話機能がありませんが、会長に伺ったらそれは後日でもいいとのことでしたので。あとお母様の方の乳首に入れるという電極バーベルも」

「わかった。これから浣腸もやるみたいだから、もう少し後かもだけど、またお呼びするわ、ヤマダ君」

マイクに拾われないような小さな声で美樹が言った。

すっかりヤマダ君になった男が照れたような困ったような顔で美樹に一礼し、客席側にもぺこりと頭を下げると舞台袖に再び下がった。

「うぎゃーーーっ。や、やめてぇ。起きました、もう目を覚ましました。しません。もう二度と失神しませんから、おっぱい、ゆ、ゆるしてー」

だらりと床スレスレに脱力していた腕を一瞬頭の後ろに戻して、服従の態度を姿勢でも示そうと久未子がしたが、その瞬間にしゃがみこんだ依歩姫が電源ボックスのツマミをさらに回したため電圧があがったのだろう。久未子はそれどころではなくなり、手で何かを掴もうかとでもするようにして、だがもちろん空中には何も掴むものなどなく、ただひたすら逆さに吊られた不自由な身体を身悶えさせている。

「浣腸も残りの鞭もしっかり我慢しなさい。出来なければまた電気よ。それからおねんねしてて聞いていなかったと思うけれど、今日から、たった今からわたくしが貴女の所有者です。今まで以上に厳しく躾けますので覚悟なさい」

「は、は、はいぃぃっ。も、もうでも今は電気、おゆるしくださいいぃ」

依歩姫がツマミを元に戻した。

それにしてもなんという度胸だろう。どこかSMクラブなどでアルバイトの経験でもあるのだろうか。挨拶くらいのことはなんということもないと思ってはいたが、その堂々たる女王様ぶりに、美樹の方が舌を巻いてしまう。

「ウフフ、ソレデハモウ、ママノホウハ、ヒメセンセイニオマカセシテ、ワタシタチハ、ムスメノオマンコノジャマナオケケヲ、マルヤキニ、シマショウカ」

支配権が移る母親に浣腸するよりも、もっと面白いことを思いついたエレーナが嬉しそうに言う。

「いやいや、毛がなくなったら本当にこ、困るんです。恥ずかしいの、いやーーっ。や、焼かれるのはもっと嫌。怖いです。な、なんとかしてー」

舞衣はどうやら美樹に向かって懇願している。視線を感じて舞衣の涙を浮かべて怯えた顔を見ると、強い目線でなんとかして欲しいと訴えていた。

「お願い。なんでもする、なんでもするから。誰にでもやらせます。誰とでも喜んでオマンコさせていただきますから。中国人でもアラブ人でも素直に、素直にやらせるから、どうか毛を…、毛を焼くのは許してくださいぃ。お願い、おねーさんからどうか、どうかお願いしてくださいぃぃ」

そういえば今日は、この女が国民自由党のスパイとしての役割で何やら粗相をやらかしたとかで、戻して来られたことへの「お仕置き」が、ショーの当初の目的だったのだ。ある意味、すっかり母親のマゾっぷりと、本人が早々と失神したことで影が薄くなっているが。

「ハニートラップ要員なのにセックスの拒否でもしたの、貴女」

「ご、ごめんなさい」

「そうなの。じゃあ仕方ないじゃないの、反省におまんこ焼いて貰いなさい」

美樹は突き放した。

「ああぁ」

片足での逆さ吊りのまま、そこだけ自由な両手で舞衣は頭を抱え込んでイヤイヤと首を横に振る。だが無駄な動きは左の足首に余分な負荷をかけるだけだ。

「サキニ、カンチョウネ」

「ムスメカンチョウ、オマンコヤキ。ママカンチョウ、ヒメセンセイカラノムチゼメト、デンキゼメネ」

エレーナの決定をリリヤが言葉にして宣告する。

「その後、乳首に特殊なピアスみたいなこと会長がおっしゃられてましたよ」

依歩姫がテンポよく言葉を返す。

エレーナが近寄ってきて、ガラス瓶とマッチ箱を受け取ると、舞衣のそばに立っているリリヤにガラス瓶だけを渡した。火をつける役は譲れないということか。

受け取ったリリヤは、ふた言み言エレーナにロシア語で何かを言ったが、エレーナはにこりとして軽く頷いただけだった。

「浣腸もいやーーっ、いやいやいや、もう全部嫌ぁ、許してぇ」

そう叫ぶと、とうとう舞衣は泣き出してしまった。

母親の足元のブリキのバケツに無造作に置かれている、すでに濁った液体が充填されている浣腸器を依歩姫が手にし、リリヤに差し出す。

リリヤは前屈みになってエレーナから受け取ったオイルの入ったガラス瓶を床に置くと、受け取った浣腸器のノズルを少し押して、先端からピュッと液体を吹き出させた。

光の輪の中で、液体を満々に入れられた透明な浣腸器が、オレンジ色に光って綺麗だ。

その間にも、バックヤードで操作したのだろう。吊るされたふたりの位置が少しずつ下がってきている。

「テ、アタマノウシロヨ」

そうじゃなければ床に手がついてしまうというところまで来ると、すかさずエレーナがふたりに注意する。

母親は言われなくてもそのポーズになっていたが、髪の毛をかきむしるようにして泣いていた舞衣も、結局はそれに従う。

言葉での反抗は許されても、実態を伴ってしまった際の、罰の怖さは身に沁みているのだろう。

「あーー、入ってきますぅ」

リリヤが舞衣の肛門にいよいよ上から浣腸器を突き入れたのだった。浣腸入れられるときには、状況を口にせよとこの子に教育したのは誰なのだろう。

多分国民自由党からの指名で三田村病院に預けられているときに、そういう指導をされているのだろう。だが、だとしたら、剃毛いや焼毛に対しての反抗が少し度を越している気もする。もちろん多少の反抗はサディスト様の趣向を高めるためにもむしろしてもいいくらいなのだが、甲高い声で泣き叫ぶのは、あまり度を越すと興を削ぐと教わっている筈なのだ。

リリヤから依歩姫に戻された浣腸器は、再び二百CCのメモリ一杯まで液体が充填され、今度は女医の手で母親の久未子の肛門に上から突き立てられた。医者といっても歯科医の依歩姫に浣腸器を扱った経験がなくても当然なわけだから、多少動きがぎこちないのもご愛嬌だろう。

「二ホンクライデ、ジックリ、クルシムノモイイワネ。ママハ、カンチョウニモズイブンナレテキテルカラ、バイノ四ホンシテイタダキナサイ」

エレーナが宣告する。

娘はあと一本、依歩姫が入れる母親の久未子はあと三本ということだ。

ただ、四百CCだ八百CCだといっても、グリセリンの濃度次第だろう。原液だったら四百だってひとたまりもない。いや、グリセリンかどうかだって、この二人のことだ。わかりはしないのだ。三田村病院という装置がある限り、流通しているどんな薬品だってエレーナには入手可能なのだから。

「サテ…」

日本人のような絶妙な間で、舞衣に再び突き立てた浣腸器を依歩姫の手に渡したところでリリヤが呟いた。

マッチ箱を手にしたエレーナが舞衣に近づいていく。

「や…めて。み、見えちゃう。せっかく、生えそろ…」

舞衣が口に出来たのはそこまでだった。

「ぎょゃーーーーっ、あ、熱い熱い、消して、消して消して」

片足で逆さ吊りにされて股間を晒していたプロスケーター安田舞衣の、黒々とした陰毛は一瞬で焼き払われた。

舞衣が消してくれと叫ぶまでもなく、水をかけるでも息を吹きかけるでもなく、マッチの先ではオレンジだった火が一瞬青白く大きくなると、燃やす対象を失った炎はすぐに小さくなって消えてしまった。

オイルをふりかけた瞬間に、エレーナがマッチを擦って火を近づける。その絶妙のコンビネーションに揮発性の高い油が女の大人の証をあっという間に燃やし尽くしてしまったのだった。

「アラマア、ナニコレ、ドシタノ」

舞衣の股間を見て驚いたらしいエレーナの問いかけにも、舞衣は逆さに吊られた首をイヤイヤと小刻みに横に振るだけで、全く声すら出せず、ただ目から溢れた涙がおでこを伝ってひっつめた髪の毛に吸い込まれていくばかりだ。

「さあ、お嬢ちゃんの方も一段落したようだし、ママに残りの鞭いくわよ。おまんこは許してあげる。というのもわたし、おっぱい苛める方が好きなのよね。よく覚えておいて」

「いやぁぁ、もう、もう本当にお乳は許して。さっきからじんじんしてもげてしまいそうなくらい痛いのぉ」

バサーン。

鈍く重たい音に聴こえたのは、依歩姫が、いつの間にか持ち替えた、鞭部が一メートル半ほどもある黒い九尾の鞭で、思い切り久未子の胸部を薙ぎ払ったからだった。女性が扱うには難儀しそうな重量のある鞭をわざわざ選んで使ったのだ。

「アアァ、サイショカラソノムチトハ、クミコ、カンゲキネ。モウイッカイ、シッシンデキルカモ」

エレーナが感心している。

隣ではガラガラガラと鎖を巻き下ろす音がして、舞衣が床に降ろされていく。

やけどの治療でもしてやるつもりなのか、それともさすがに片足での吊りは限界と踏んだのか。

母親には依歩姫が同じ鞭で乳房を何回か打っては、後ろにまわって尻を。そしてまた戻ってきては乳房を滅多打ちにしている。

足首についていた足枷を外された舞衣は、それによって身に着けているものがひとつもない状態になったが、やはり許されたわけでも、もちろん治療のためでもなかった。そもそも浣腸責めは続いているわけだから、エレーナやリリヤが生贄を解放する筈がないのだった。

足を客席側に向けて仰向けに寝かされた舞衣が次に取らされたのは、太腿の内側から回した両手で足首を持ち、そのまま足を持ち上げて拡げながら身体を二つ折りにする変形のマングリ返しであった。

しかもその状態になったところで、わざわざリリヤが背中に回り、髪の毛を掴み舞衣の上半身をほんの少し起こさせると、そこに出来た僅かな隙間にすかさず片足を突っ込んで上体を起こさせて、恥ずかしいポーズのまま顔も客席に向けさせた。

「オキャクサマガタ、ドウゾ、マエニキテ、コノオンナノ、オマンコ、ヨクミテヤッテ、クダサイ」

「ではでは、後ろの方のテーブルの方から順番にどうぞー」

客席側から声を出したのは、三田村の妻、有香だった。

最初にステージの前まで来たふたりの会員から

「ほーーーっ」

という感嘆の声があがる。

毛を焼き払った女性器の風情を確認しただけではない、少し驚いたような反応を見て、美樹も俄然興味が出てきたが、舞衣を見世物にするためにステージの端ぎりぎりでリリヤがポーズを取らせているため、美樹からは彼女の後ろ姿しか見えないのだった。

「シャシンモ、ドウゾ」

「おお、そうだな。これはなかなか見ることの出来ぬお宝じゃて。ましてやこないな有名人の女の子のドテにのう」

関西訛りの言葉でそう答えたひとりが、慌ててスマートフォンをポケットから出し、ピロローンという音を出して撮影している。

「いやーーーっ」

あまりに惨めなポーズに相変わらず悲鳴こそあげるものの、足首を内側から掴んで脚を大きく拡げるというポーズを崩すわけでもなく、どれどれとばかりにわざわざ覗きこみに来て舞衣を羞恥のどん底に落としこんでいる、エスタブリッシュメント倶楽部の会員たちに、「許して…見ないで、撮らないで」

とか細い声で訴えるのが、舞衣のせめてもの、そして文字通り形だけの抵抗となっている。見ないでと言いつつ、脚は自らの手で足首を持って大きく開ききっているのだから、説得力の欠片もない。

斜め後ろでは、相変わらず母親の久未子の乳房への鞭折檻が続いている。モニターに表示されている左側の数値はすでに残る鞭の数が十数発であることを表していた。なかなかどうして依歩姫の鞭さばきも堂に入ったもので、美樹はそれも感心して見ていた。

わざわざステージ前まで出てきて覗きこんだり写真を撮ったのは十数人だった。

「ミキ…ミテミテ、コノコ」

リリヤが、自分にもステージを降りて舞衣の股間を見るように促してくる。

美樹自身も当然プロフィギュアスケーターの安田舞衣が果たしてその秘密の女の部分にさらにどんな秘密を抱えているのか、当然興味がある。美樹がステージを一度降りようと足を一歩踏み出したそのとき、びゅんと、空気を切る音がした。

振り向くと、赤い一本鞭が一閃して、直後バチーーンと久未子の乳房が強烈な音とともに一瞬鞭が食い込んで激しく撓む。聞き慣れた、容赦なくそれを叩きつけた音だ。

浣腸のためにY字に吊られた身体は頭が床スレスレ近くまで来て、黒髪が床に流れている。頭の後ろで組んだ手をもしほどけば、いくらでも床に手をついて身体を支える事ができる。だが、久未子は自らの意思で手の自由を捨て続け、そのため鞭によって身体も一度後方に揺れ、ぶらんこのように反動で戻ってくる。

斜め下方向にある乳房に鞭を正確にヒット出来たのは、いつの間にか鞭を手にしていたのがエレーナだったからだ。

エレーナのすぐ後ろで、依歩姫は腕組みしてそれを眺めていたが、鞭が母親の乳房を確実にヒットさせたのを見ると、まるで跳ねるように身体を揺らし、満面の笑みをエレーナに向けて拍手をした。

吊られた親子の後方にあるモニターの左側の数字が999から1000に変わって、激しく点滅した。

千本鞭を達成したのだ。その瞬間を依歩姫は敬意を表してエレーナに譲ったのだろう。

「あっ、あっ、あ」

久未子は断続的に声を出して、口の動きだけで「イク」と言った。身体はまだ僅かに反動で前後に揺れている。

Yの字に天を向いた無毛の股間から、またも水しぶきがあがった。

千本目の鞭でまだ「鞭逝き」が出来る、たいした女である。

それを見届けた美樹は、依歩姫に手招きをして呼び寄せ、彼女を先にしてステージの五段の階段を降りて、中央の娘がご開帳をしている前に一緒に向かった。

「すごいすごい、気持ちいいです。もうふわふわしてて、誰かに触られたら、私も逝ってしまいそう」

美樹だけに聞こえるように、歯科女医が小さな声で言う。

「わーーっ」

次に依歩姫が出した声は、ステージのマイクに拾われスピーカーに増幅された。

美樹は思わず手を口に当てて、息を飲んだ。

焼き払われた陰毛の残滓が残る状態で晒し者にされている舞衣の性器は、そのドテの部分に生々しい色で隆々と勃起した男根の絵が刺青されていた。

白い舞衣の肌とは同じ人種の肌の一部とは思えぬ、色濃い胴幹部分につるりと赤黒く剥けた亀頭。それは生々しく膨らみを見せつけている。

「いやーーーっ」

美樹と目が合った舞衣は再び叫んで、泣き出してしまった。自ら取らされている恥ずかしい股間開きのポーズでも上体が仰向けに寝かされていれば、少なくとも見学者の顔と目を合わせる必要はなく、その部分を晒して見せていればいいだけだ。だが、リリヤが後ろから膝を入れて舞衣の上体を少しだけ起こさせているがために、こんなことになってしまう。

目を閉じるということを許されないためだ。奴隷の教育そのものは、しっかりと舞衣に植え付けられているのだろう。

それにしても、何処でこんなものを入れられたのだろうか。

中国の高級官僚の元に派遣されていたと聞いたのだから、そこで忠誠でも試されたのだろうか。でも、これでは逃げたくなっても仕方ないかもしれない。ハニートラップ要員となったとはいえ、現役のプロスケーターなのだ。たとえレオタードでその部分は覆われ、いや女の毛が生え揃えばそれを隠せるとしてもだ。

大きく足を開く演技、Y字バランスのようなフィギュアスケート独特の滑りのポーズをするたびに、自らの股間に刻まれた男根の紋様を思い出さずにはいられないだろう。

「次は…」

クスンと、しゃくりあげながら美樹と依歩姫の顔を交互に見て舞衣が言う。

「おっぱいにも、おちんぽの絵を、ご主人様のおちんぽの絵を入れると、イレズミすると言われたんです」

涙が次々に盛り上がっては頬に流れていく。

そんなこといけないと思いつつも、美樹はステージの下から舞衣に近づくと両手を広げた。

「お、おねーーさまぁ」

リリヤが舞衣を開放すると舞衣は抱きついてきて、肩を震わせてしゃくりあげ続ける。

「よく。よく逃げてきた。こんなことされて我慢する必要なんてない。ご主人様って言ったって自分が望んだ相手じゃないのよね。自分が望んでされたい男にだけだよ、女が何をされてもいいと思うのは。ハニートラップなんてもんに利用するなんて、こんな可愛い子を」

美樹は本気で

憤

って、そう舞衣に言って髪を撫でてやる。

うんうん、と舞衣が頷く。

三田村病院で奴隷教育を施されたことをきちんと守ろうとしている程度には、少なくともマゾ性はあるのだ。逃げ出すということは、とても無理だったのだろう。

血の違う民族の妻になった経験を持つ美樹だからこそ、抱き締めて慰めてやらねばならないのだった。

「会長にちゃんとわたしが言ってあげるから。こんな思いをしてまで、日本の国のためになんて言って、くだらない政治家の野心のためだったりしたら、本当にわたしが許さないから。会長にだって、アヤードの力を使ってだって復讐しよう。ね、だからもう泣くのはお止しなさい。まだ他のお客様にもお見せしなくちゃいけないわ」

怒りを持って共有しているからこそ、義務は果たさせる。

美樹は、エスタブリッシュメント倶楽部でも重要な役割を担っているのだから、それもまた仕方がないことだった。

しかも、舞衣のその男根絵の上からあるいはその横にだろうか、絵のすぐ下はクリトリスで不可能だろうし、いずれにしてもその白く無傷な部分が少ない女性器の土手に、これから「バーコード」を打ち込まなければならないのだ。

その運命は受け入れさせなければならない。

自分の怒りと、その現実のギャップに美樹は心が揺れるが、迷いそのものは一切ない。

「はい」

舞衣もはっきりと返事をした。

「今日のやつはバーコードって言っても透明なのですから。肌が多少でこぼこするから無傷で全くわからないということでは全然ないんですけど、遠目だとわかりません。ましてこんなになっていたら」

ヤマダ君が、二の腕をまくって見せた。縦三センチ横五センチほどの範囲に縦の僅かなデコボコがあるのがわかる。

「まあ僕のはヘルスチェック用ですが」

開発が最終盤を迎えて各種テストが進む人体用の電子プリントには、様々な要素を持たせることが可能だという。血圧や心拍数などのデータを定期的に主治医に伝送することなども可能で、ヤマダ君のものはそのテストを兼ねているのだろう。三田村会長のグループ会社がその臨床試験を一手に引き受けているためだ。

「こちらの安田さんがもしまた任務に復帰されることがあった場合は、今度は裸に、といってもパンツまで脱がされた本当の裸ですけど、そうした時はその状況がマイクロチップのカメラとマイクで自動的に送られてきますので、安全度は少しは高まると思いますよ。もちろんGPSでその位置までバッチリです」

なるほど。舞衣も一度は納得して、かつそれなりの報酬を得て、ハニートラップの役割を引き受けたのであろうから、ここで自分が憤ろうと、そう簡単にそこから抜けられるとも、確かに思えない。ならば、この電子プリントによるマイクロチップ埋め込みは、舞衣にとってはむしろ喜ぶべきことなのかもしれない。

「でもそれってまた陰毛生やしたらどうなるの」

ふと浮かんだ疑問を美樹が口にする。

「うーん、カメラは駄目かもしれませんね。音声とGPSにはもちろん何の影響もないとは思いますが」

では、舞衣はこの先ずっとパイパンで、あのあまりにリアルに描かれた男根模様を晒していなければならないことになる。

「いずれにしてもですね、おでこやおっぱいに焼き付けるならともかく、あそこにやっても全裸にならない限りカメラなんて機能しないんです、例え毛がなくたって。そして仮に機能したとしても男がそこを舐めようとでもしない限りは相手の顔も映らないんですよね。だからあまり意味がないんです」

「だったら性器にやる必要ないんじゃないの」

「え。えぇとそんなことを言われましても…」

そうだった。この男を問い詰めてやり込めても何の意味もないのだ。マイクロチップに埋め込まれている機能にもよるのだろうが、何らかの役割を果たすのであろうからこそ、三田村会長は娘の舞衣には女性器の上の土手部分に入れるように言ったのだ。

そんな会話をしているうちに、ステージの上では母親の久未子も逆さ吊りからようやく解放されようとしていた。ヤマダ君は、手にしているまるで銃のような、どこをどう見ても何かの武器だろうと勘違いしてしまいそうな銀色に光る物体を、依歩姫に見せながら使い方の説明をしている。

娘の舞衣は一度舞台袖に引っ込んでいた。

「おトイレに、わたしも私もおトイレ行かせてください。このままだと漏っちゃう」

内腿を閉ざして久未子が懇願する。そろそろお腹の中で浣腸液が暴れ、いくら入院生活で浣腸常用されているにせよ、限界が近づいているのだろう。ましてや娘の舞衣は、舞台から退場させられ、排便の許可を得てトイレに行かされているのかもしれないのだ。

少なくとも切羽詰っている久未子がそう考えるのは無理がなかった。

「ウフフ。ムスメガウンチサセテモラッテルトオモッテルヨウダケド、ゼンゼンチガウネ。オマンコノ、モエカス、キレイニサセテルダケ。オマンコニヤキイン、スルタメニネ」

エレーナが冷たくあしらう。

「で、でも、このままでは本当にお漏らしして、ご迷惑を、ご迷惑をおかけしてしまうんです」

「アシタカラ、カンチョウノキョウイクノヤリナオ…ソウカ、オマエハ、キョウデ、タイインダッタネ」

「お願いします、お願いします。駄目ならせめて、せめてバルーンお願いします」

自分のしたい時に排泄が許されるほど甘くないことは、久未子も身に沁みて知っているのだろう。肛門栓で一時的に恥をかくことだけは免れられる、本人がそう望むくらい差し迫っているということだ。

「ヤマダクン、アレヲオクサマニ、オモチシテ」

彼とて優秀なスタッフなのかもしれぬが、果たしてそれで通じるのだろうか。だが、先程から依歩姫と何か話し続けていたヤマダが慌てたように舞台からバックヤードへと引っ込むと、予想以上に早く再び登場した。

だが手にしている黒い物体は、いわゆるバルーンではない。

一見すると、Yの文字を上から押しつぶして立体化したような、昔の聖火台を思わせるような、到底これが人間の体に入るものとは思えない形をしている。

「オシリ、コッチニ、ツキダシナサイ」

エレーナに言われて、久未子は左に九十度身体を回転させて、エレーナにお尻を向けて前かがみになる。

「モット、ツキダシテ、オシリノアナ、ヒロゲナイト、ハイラナイネ」

そうは言っても、いくら栓をするためとはいえ、肛門を拡げたりすると決壊を免れないのではないかと、躊躇するのは当然だろう。浣腸をしてからそれなりの時間も経過している。

この状況で万一たっぷりと直腸から体内に溜め込んだ浣腸液を固体とともに噴き出しでもしたら、直接エレーナに被害を及ぼす可能性もある。

そんなことになった時、後でどんな目に合わされるか、想像するだけでも恐ろしいだろう。

しかし、本人が両手をそれぞれお尻にかけたところで、躊躇してもじもじしていると、突然リリヤが横から回り込んで腰のあたりに覆いかぶさり、両手で文字通りガバッと久未子の尻たぶを左右に開いた。

「いやーーーっ、やめてっ。出ちゃうぅぅっ」

泣き言をそれ以上言わせる間もなく、エレーナは先程ヤマダ君から受け取った不思議な形をした肛門栓のYの字の広がった部分を左右から押し潰して、ほぼ一直線に近い状態にして両手で握ると、そのまま久未子の肛門にずぶずぶと押し込んでいった。

相当柔らかい素材で出来ているのだろうとは思うが、軍隊で鍛えられて握力もあるエレーナならではなのかもしれぬ。

いずれにせよYの字の上半分広がったところは、体内に押し込まれた途端、内側に押さえつけられていた力が突然なくなり、元の形に戻ろうとするのだろう。それによって久未子の内部でそれは広がって、穴を内側で押し広げる役割を果たすと同時に、広がった部分は本人にはどうすることも出来ず、決して抜けることのないしっかりした栓の役目を果たす。

お尻の穴の中であれが広がったところ、というのが想像の域を超えてしまうのだが、内部が押し広げられた感じになって力を入れることが出来ないのに、逆流しようとする浣腸液がそこで堰き止められてそれがお腹の中を責め立てる。そんな感じだろうかと美樹もついお尻に力が入ってしまう。

「ホラ、モウコレデアンシン。二ジカンデモ、サンジカンデモ、ガマンデキルネ」

我慢出来るというよりは、肛門を内側から塞いで排泄を完全に制御出来る悪魔の道具だ。

「凄いなぁ、こんな形のはほんっとにはじめて見たわ。おトイレを許可する時以外は二十四時間いつでも入れておいたらどうなるのかしら。どんなに出したくてもあの形じゃ絶対に出せないんだろうし。私の秘書兼奴隷になったらいっつも入れておいてもらうとするかな。上付きおまんこ、でかいクリトリス、そしガバガバの肛門」

依歩姫が驚きと感心をともに隠すこともなく、最初は久未子を見ていたものの、途中から美樹の目をみつめて言う。

この子ならやりかねないと思いつつ、美樹は微笑みを浮かべる。

「いゃぁ、怖い怖い。縛って、動けないように、身動きできないように拘束してください。せ、せめて手だけでも」

「イチイチ、ヨウキュウノオオイ、オンナダコト」

エレーナに手を頭の後ろに回せと言われ、依歩姫が手にした銀色に鈍く光るそれを目にした途端、久未子は叫んだ。

逃げ出すのではなく、縛り付けて抵抗出来なくしてくれ、というところに感心もする美樹だが、この様子を見て脳裏に浮かんだ光景がある。

若き日の植草加奈の乳房に、VIP会員の要望でバーベキュー用の串のような長針を突き刺し、貫通させた時のことだ。

あの時の加奈も縛って動けなくして欲しいと懇願したのだった。加奈は三田村会長、当時は米倉という姓だったが、当時の美樹の夫の膝に跨がり、男根を挿入されたままで、つまりはその男根が刺さっていることを拘束として、乳房への串刺し刑を受けさせたのだった。あの時の乳そのものをずぶずぶと貫通させたなんともいえない感触を美樹は思い出していた。

美樹は久未子に近づき、耳元に囁くと、久未子はうんうんうんと、首を何度も縦に振った。

娘達のフィギュア人生にその身を費やし、早くに夫と別れてからは、全く男との性交渉など持っていなかったという久未子が、三田村病院での性交漬けにすっかり「おちんぽ狂い」になっているというのは、美樹の耳にも入っていた。

「どなたか、この可哀想な元人妻、ゴールドメダリスト安田舞希のママが、これからおっぱいへの焼き印をする間に、おまんこに立派なおちんぽ様を刺して身体を支えてくださる方はいらっしゃいませんか」

美樹が会場に集音マイクを通して問う。

いつもならひとりやふたり簡単にみつかるのだが。

「おまんこにもたっぷり鞭折檻を受けて傷だらけ。やらしい液をたっぷり出させれば傷に滲みてヒクヒク、それにお腹の中では浣腸液が暴れていて、とっても締りがよいと思いますが、お楽しみになられませんか」

先ほどの怖がり方を聞いて、膣痙攣の心配でもしているのだろうか。意外にも客席の会員からは手が上がらなかった。

昔ならばともかく、今や内部のことや女たちの顔ぶれなどは少しずつわかってきつつはあるものの、客つまりは会員のことまでは全く感知していない美樹に、こっちから指名までする術は残念ながらない。

客席が無反応なのにじれたか

「どうかどうか、おっぱい痛いのは我慢しますから、どうか、ください。おちんぽ、おちんぽ様入れてくださいぃ」

美樹の意図を久未子のその懇願で理解したらしく、エレーナもリリヤもにやにやと笑っている。

「クミコノ、オチンポキチガイ、ハジマッタネ」

リリヤが揶揄するように言う。

「ミキ。コノオンナ、マイニチマイニチ、チンポチンポト、イッテ、ビョウインジュウノオトコニ、オマンコシテ、モラッテルネ。ビョウイン、タイインシタラ、オチンポドウスルノ」

エレーナの言葉を聞きつけた久未子が、顔だけこちらを向いて「いやいや、わたし、退院したくないです。いま、しあわせなんです。ずっと男の人なしで生きてきて、でも今は毎日お…オマンコさせていただけてるんです。お浣腸されてもいいです。針も我慢します、いえ、エレーナ様の線香焼きでお尻の穴焼かれてもいいんです。病院に置いてください。退院させないで。どなたか、どなたか、オマンコしてください。疼いてたまんないの。今日はまだ一度もおちんぽ頂いてないんです。うんと締め付けて楽しんでいただきますから、どうかどうか」

美樹に、そしてふたたび正面を向いて会場の客に懇願した。

「ちんぽが欲しければ、ゴムでも鉄でも好きな太さのを二十四時間入れっぱなしにしてやるわよ」

憮然とした依歩姫が、久未子の前にわざわざ出てくると、パチーン、バチーンと、大きな音をたてて、平手で思い切り往復ビンタを久未子の両方の頬に見舞った。そしてさらにその手を下腹部へ持って行くと、浣腸液で僅かに膨らんで見えるお腹のあたりを思い切り掴んだ。

「いやーーっっ。やめて、やめてください。う、う、うぅげーーっ」

久未子が叫ぶと同時に咽るように嘔吐いて、続いて激しく咳込んだ。

それを見て依歩姫は、苦しさで前屈みになった久未子の髪の毛を掴むと身体を強制的に起こさせて、ふたたびパチーン、バチーンと、往復で頬を張り飛ばす。

「さっさとやっちゃいましょう。誰かこの女にちんぽ入れてやれる人は居ないの。さっきのスタッフは」

依歩姫の剣幕に、久未子はますます恐れをなしたのか、今度はエレーナの方を向いて膝を屈すると、そのまま手を前について土下座の姿勢になった。

「お願いします。お願いします。退院させないで。なんでもしますから。今まで通り病院に置いてください。生理の時のオマンコも決して嫌がりません。お尻の穴も使わせます、使って頂きます。お口もお口のワザももっと磨いておちんぽに尽くしますから。あと、あとエレーナ様に忠誠を誓って生理の血も啜らせていただきますから、どうかどうか」

そんな久未子に、再び依歩姫が髪の毛を鷲掴みにして顔をあげさせる。

「往生際が悪い。あんたはもう私のものになったの。私の所有物よ。あんたの意思なんて、あんたの意思なんて関係ないんだから。今度そんなこと言ったら、今ここで電気のピアスを乳首に入れて、電気で失神させるよ」

依歩姫は、久未子の乳房に入れられる電子プリントに充電と電流ピアスのスイッチが焼きこまれるのを、ヤマダ君に教えられたのか、それを早速この場で試すと脅された久未子は青白くなった口唇を噛みしめて、呆然と新しい飼い主、所有者を見上げた。

「ヤマダ、ヤマダクン、アレモッテキテ、ジャナイ、アレ、ヤリニキナサイ」

エレーナが舞台袖に向かって、再びヤマダを呼び寄せる。

だが、登場したのは別の男、新しいヤマダ君で、すでに全裸で男根もピンと上を向かせて臨戦態勢になっている。手には自分が座るための簡易チェアーも用意していた。

そしてそのすぐ後ろから、安田舞衣がノロノロとしたスピードで、四つん這い歩きで舞台に再び登場した。

舞衣の遅い歩みは、まだ決して浣腸後の排泄を許されていないことを意味している。内腿を擦り合わせるようにして、お尻の穴を窄めて歩を進めているのが、正面からでもまるわかりだ。

目を再び舞台の中央に転じると、娘のことなどお構いなしに、そばまで来た男の前に跪き、久未子は上から若い男の男根をすっかり喉奥まで丸呑みにしていた。

結構な巨根であることを思えば、久未子は細面な顔に似合わず口は大きいほうなのだろう。

婦長とは名ばかりで、このところあまり三田村病院に顔を出していない美樹は、久未子がフェラチオをするのを見るのは初めてだった。

僅か一分かそこら久未子に男根を好きなようにさせた男は、持ってきた椅子に腰をかける。

「マーイ」

エレーナがようやく舞台の真ん中近くまで四つん這いの歩を進めてきた娘の舞衣に声をかける。

「いや、いやいやいや。わたしにください。私にオマンコさせて。おまんこに硬いおちんぽ様挿れてくださいぃ」

先に舞衣と男を性交させるとでも思ったのか、慌てた様子で久未子が叫ぶ。千本鞭ですっかりマゾの身体が疼いて仕方がないのだろう。

「ほら、早くやるよ。男にこっち向きでまたがっておまんこ入れさせてもらいな」

依歩姫の口調は乱暴だった。

「手は背中に回して組むのよ。彼氏は、片手でその腕をがっしり掴んで、髪の毛引っ張っていいからのけぞらせておっぱい突き出させてくれるかしら」

美樹がふたりにポーズの指示を出す。

男根はそそり立っている。

久未子は今一度男に正対してお辞儀をするかのように、男根に口をつけ、全部で三回唇を上下させると、身体を起こして回れ右をした。

「一丁前に唾で濡らすのね。あんた欲しくておまんこぐちょぐちょになってるんじゃないの」

「は、はい。でもお尻に入っているので少しでも…。う、あ、あーーっ、は、入りました」

「何が」

「おちんぽ様が、久未子のおまんこに入りました」

男が久未子の後ろ髪を左手で掴み、顔が天井を向くほどに引っ張った。

「自分でおっぱい突き出しなさい」

依歩姫に言われて、久未子が素直に差し出したふたつの膨らみは、びっしりと鞭の痕で埋め尽くされ、ほとんど元の肌の色がわからないほどになって、切れた乳首から流れた血が固まっていた。

「怖い、怖いコワイ」

左の乳房に依歩姫が手にした銀色の銃身の先が当てられると久未子はそう叫んだが、「あ、でもでも、逝くの。浣腸オマンコおかしくなる。お尻の穴がもう限界なのに、なのにどうしよう、おまんこ気持ちよすぎます。いや、そんなとこ舐めないで、誰、え、舞衣ちゃんなの」

と、それとは反対に快感も訴えるのだった。

そして久未子が言ったように、舞衣が四つん這いで主に挿入部付近の男根と玉を舐めているのだが、時折母親の性器にも舌を這わせているようだ。本人の意思なのか、エレーナかリリヤの命令なのかは不明だが。

「さ、行くわよ。押し付けて一分半もだって。かなり痛いらしいので、後ろの殿方、しっかり押さえつけててくださいね。貴女も万一動いて失敗すると、ひとつまだン百万もするそうだからね。決しておっぱい揺らしたりしないように気をつけるのよ」

依歩姫がいかにも銃のような形をしているそれを左乳房の乳首より内側の位置に押し付けた。

「いややい、怖い‥いやーーーーーーっっ、うぎゃーーーーーっ。痛いぃぃ、痛い痛い許してもう。ああ、おまんこ、おまんこ逝ってもいいですか」

先程までの千本鞭を受けきったことでそのマゾっぷりは充分に客席の誰もがわかってはいただろうが、この見事な反応に拍手が湧いたほどだった。

すぐ前で四つん這いで奉仕をしている舞衣のお尻にも、リリヤがいつの間にか持ってきたさきほどと同じYの字型のプラグをねじ込もうとしている。横にしたところを見ると、まるで魚の尾びれそのもののようだ。

「あ、ありがとうございます」

舞衣が一度母親と男の性器から口を離して、礼を言う。限界は迫っていたのだろう。

ピクンピクンと、久未子の上半身が痙攣する。

依歩姫はそれでも真剣な

表情

で先端部分を押し付け続けている。

「あ、あ、あっ」

悲鳴から絶頂に移行した後は、久未子は断続的に声を放った。

「いいっすよー」

舞台袖で時間を測っていたのだろう、男の声がして、ようやく依歩姫は銀色の銃身を久未子の胸から離した。

「あ、あぁぁーーーーっ」

久未子の身体からも力が一瞬抜けるが、その次の瞬間には後ろで腕と髪の毛を掴んで久未子を固定していた男が、下からずんずんと突き上げ激しくピストンをはじめていた。

「いや、いや、また逝っちゃう。浣腸オマンコ死にそう、い、い、イクイク逝くおまんこイクぅぅぅ。…あ、あ、あぁぁぁ、だ、だめー、膣に、中に出さないでえええぇぇ、また続けて逝っちゃうぅぅぅ」

と再び身体を仰け反らせて、男の射精を膣で受け止めていく。

そしてひと呼吸おくと

「あーー、いやイヤぁ、お尻の中が焼け

爛

れるぅ。もう限界です、おトイレ行かせてください。いえ、どこでもいいんです。栓抜いて、出させてください。死にそうですぅ」

美樹も、エレーナもリリヤも、そして依歩姫さえも、久未子の独演会ともいえる凄絶な反応を半ば呆然として見ている。

何の液体を入れたかがわからない以上、また排泄物をどのくらい溜めているのかも美樹が知らない以上は、八百CCという久未子がお腹に納めているものが、彼女の身体にどの程度の影響を及ぼしているのかは不明である。

実際、つい今しがたまでは、浣腸を我慢しながら膣内を擦り立てられたことで、乳房の苦痛を物ともせずに、絶頂して見せた女なのだ。

「わたしも、だめです。あそこでいいから、みなさんが見学されるトイレでいいですから、もう出させてください」

舞衣も泣きを入れはじめた。

「美樹さん」

その時舞台の下から女の声で呼ばれ振り向くと、小さな紙片を持った三田村会長現夫人の有香が手招きをしている。

「これ、会長から」

紙片を開いてそこに書かれた文字を読むと、先程まで三田村隼人が座っていた場所に目をやる。

だがその場所にも、そしてぐるりと薄暗い客席を見回してはみたものの、その何処にも彼の姿は見えなかった。

諦めて、依歩姫のそばに寄って耳打ちをする。

「あ、いいっすよ。ここではそれが当然ならば。私なんかのでよければ、全部いきますよ」

美樹は再び舞台端で、有香に目配せをしてマイクを受け取った。

舞台の集音マイクでも充分に拾ってくれるのだが、まあ、なんとなくこの方が体裁がよい気がするのだ。

「みなさま、これから安田久未子、舞衣の

母娘

並んでの排便ショーをお目にかけようと思います。興味のある方は、一度ラウンジを出て、お手洗いの先にある特別浴室のほうへ足をお運びください」

ここまで言って、美樹はひと呼吸だけ置いて続ける。

「ただ、これから舞台であとひとつだけ皆様に素敵なショーをお目にかけようと思います。本日、皆様にお披露目いたしました、エスタブリッシュメントホテル歯科医院の新しい女医さんに就任する、麻生依歩姫先生。急なことで、下はジーンズをお召しで、お客様方には多少無粋でもございました。なので、本日ご来場の皆様への挨拶がわりに、脱いでくださるとのことです」

おーー、という声と同時に歓迎の拍手がわく。

久未子と舞衣の限界を見てとった会長の指示は、母親への電極入れは後日に回して、それよりも依歩姫にジーンズくらいは脱がせて終わりにしろ、というものだった。

「小顔でチャーミングで八頭身どころか九頭身すらありそうなヒメ先生が、ジーンズだけとはいわず、素敵な膨らみが今も覗いてる、おっぱいも、そしてパンティまで脱いでお尻も見せてくださいます」

あえて、足を開いて性器まで見せる、いわゆる奴隷的なことは言わず、もちろん依歩姫もそこまでのつもりはないと思うし、パンティ下ろしてお尻でも見せてくれれば、合図して幕引きにしてしまうつもりだ。

「じゃあ、久未子と舞衣を連れて行って」

もう歩かせることは不可能と思ったか、男が三人出てきて、久未子と性交していた男を含め、二人ずつで母娘を抱きかかえて舞台袖に引っ込む。

美樹は、エレーナとリリヤに促して、やや端の方に寄って、三人で並んで、依歩姫がどんなストリップを見せるか、見学することにした。なにひとつ指示などなくても、自分で考えてやってのけるだろうという確信があるからだ。

スポットライトの輪の中。

依歩姫がペコリと頭を下げる。それと同時に首の後ろに手をまわし、ブラウスのホックを外すと、裾から裏返しに脱いで、ひょいとこちらがわに放ってよこした。美樹たちの目の前に、胸元が丸く空いていた白い上着が布切れになって舞い降りる。

それだけで上半身はブラジャー一枚だ。ブラは中央の切れ込みが深く、ブラウスの丸い穴から見えていた胸の谷間がくっきりとわかる。多少寄せてあげてはしてるだろうが、なかなかのものだ。

次にジーンズのチャックを下ろして、お尻を微かに振りながらゆっくりとおろしていく。

「あら」

思わず美樹は声が出てしまった。聞いていなかったので、驚いただけだ。

だが、それは客席からは角度的にまだわからないだろう。

ズボンを下ろすと、白い短めのソックスを左、右とわずかに身体を屈めて脱ぐ。

おーーーっ、というどよめきが起きたのは、ゆっくりと半回転して、依歩姫が身体の背面を客席側に向けたからだ。

背中をこちらに向ける形で回ったため、美樹たちにもその細い体にも関わらず、腰のくびれがしっかりとある、真っ白い背中と美しい背骨がはっきりと目に映った。

背骨が美しい。

そう思ったのは、その下に極端なコントラストがあったからかもしれない。

麻生依歩姫は腰から尻にかけて、刺青をしていた。

般若と龍だろうか。まだその大部分は白いパンティの下だ。

エリート歯科女医が尻にこんな刺青を入れているとは、誰が想像するだろうか。

客席に背を向けたまま、ブラジャーを外す。

それもまたこちら側に投げてきた。

予想通り、綺麗な乳房をしているのが、横から見ている美樹たちにははっきりと見て取れた。

そして、躊躇することなく次の動作で、パンティを尻の上からくるくると巻き下ろすようにしてゆっくりと尻を露出していく。

「おーーーーっ」

今度ははっきりと会員たちが声をあげた。

やがて、左足、右足の順に抜くと、それを少し力を込めて、美樹に向けて投げてきた。すんでのところで手を伸ばすと、白い布切れとなった、たった今歯科女医が脱いだばかりのパンティは美樹の手の中に落ちた。

両手をまっすぐ横におろし、だからといって「気をつけ」のように身体を緊張させるでもなく、ごくごく自然の様子で依歩姫は客席に、背中をそして尻を見せていた。

般若と龍、そして龍は綺麗なラインの尻たぼに爪を立てている。

美樹が舞台袖にパンティを持ったままの右手をあげて合図をする。

滅多に使われることがないが、「幕」が上から降りてきた。

拍手。

盛大な拍手だ。

たった数分のストリップショーで、いつもよりずっと長く感じた今日のショータイムの主役をひとりで奪ってしまったかもしれない。

美樹の右手の中の依歩姫の白いパンティは、しっとりした感触を手のひらに伝えてきている。

無意識だったように思うが、つい美樹はその手の中のものを両手に持ち替えて内側を拡げてみた。

依歩姫の女性器に当たっていたであろう部分は、激しく愛液で汚れていた。

幕が完全に下まで降りて、拍手が鳴り止むと、依歩姫がこちらに向き直りゆっくりと歩きはじめた。

びっくりするほど爽やかな笑顔を浮かべているが、美樹が自分のパンティを拡げているのに気がつくと、一瞬恥ずかしそうな表情になり、「返して」とばかりに右手を前に出してくる。

だが、だからといって走るでもなく、ゆっくりとしたペースは変えずに、魔女は美樹たちの前まで来ると「すごい。興奮しちゃいました、ありがとうございました」

そう言って、美樹にぎゅっと抱きついてきた。

だが、ひとまわり依歩姫のほうが背が高いため、美樹が抱き締めてもらっているような格好だ。

それでも、美樹も全裸の依歩姫の背中に手をまわして言った。

「こちらこそありがと。素敵だった。会員のみなさん…いえ私達だって、そのお尻にはびっくりしたけど。さぁ、生贄母娘の惨めな排泄ショーの見学にいきましょう」

奴隷牧場11 二十二階の魔女(上巻) 【奴隷牧場】 第3部分 (3/3)
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