奴隷牧場 男根崇拝 第8部分 (8/8)
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「私もテーブルについてご馳走頂きたかったんだけど、こんな顔でしょ。クォーターの親戚が居ても別に変ということはないだろうし、むしろ貴女のお友達としてなら何も問題ないじゃないかって言ったんだけどね。結局、ホテルのスタッフとして潜り込むことになったわ」
リサも笑いながら言う。
緊張が解けず居るのは美樹だけだった。
式はこのホテルで、というのは当の本人達を除く誰もが譲れないようだったが、なるべく小ぢんまりとという主張は通してもらっていた。
こんな生活をして来たので、美樹には友達がほとんど居なかった。
どうしても呼びたいのは、沙織と乃里子の母娘くらいだ。
母の瑠美子には花嫁姿を見てもらいたかったが、未だ梅田組との関係が切れていないどころか、完全に組のものになっている彼女を呼ぶのは無理だろう。
「父親役と母親役は一応ダミーを用意してある。まあ当日まで君とも顔も合わせないし、田舎はどこということにしたんだっけ。新郎の両親への挨拶も当日で構わないということにしたわけだから、まあそのあたりはうまく立ち回れ。君が今後立ち回らなければならないうちのための様々な役割を考えると、そのくらいどうっていうこともなかろう」
元々父親はわからない。
君塚ということも考えたが、このところはそれも多少揺らいでいる。
母と離婚した育ての父川越龍平も行方が知れぬままだと聞く。
子供の頃可愛がってくれた姉と兄も、梅田組傘下のプロダクションに所属して活動している状況ではやはり出席してもらうことは難しいだろう。
「今日は、わかっているわね」
美樹が頷いたのを確かめると、リサが袋とじがされた書面を出して、一度テーブルから降りて反対側に向き合って座る。
「今、中読みなおす。さらにこちらの都合よく書き換わってるかもしれないわよ」
美樹は首を横に振り、受け取った書面を裏返して、最後のページを開いた。そこには既に三田村が署名していかめしい字体の印が押されている。
氏名だけを書いて、右手の親指にリサが差し出した朱肉をつけてそれを名の下に押し付ける。
「はい、いいわね。じゃあこっち来て会長のベルトを外してズボンをお下げして」
予め用意してテーブルの隅に置いてあったピン止めで、ショートカットのおでこにかかった前髪だけを集めて留める。ピンクの花をあしらった美樹お気に入りのものだ。
「最初におちんぽ様の先にチュッてするのよ」
夕べ沙織はそんなことから、既に勃起なさっていた場合、まだそうではなかった場合と、その手順まで細かく指示してくれた。
ただ、美樹はこの一年あまりで自分のフェラチオ技術が格段に向上しているのを自覚していた。
米倉がフェラチオを特に好んだことと、今まで見よう見まねでやってきたことをひとつひとつ丁寧に教え込みなおしてくれたためだった。
マゾだと告白しながら、処女だったということはすぐにバレてしまったため、最初に付き合った人がわざと処女のままで口とお尻だけを使ったのだということにして、お尻は痛くて辛かったと告げると、隼人は簡単にそれを信じてくれた。
隼人と付き合い始めてからは、倶楽部にも出なくていいからそっちをなんとか頑張れと言われていたため、今日まで前を使ったのは隼人ひとりだけで、初めて隼人以外の男根をそこに受け入れることになる。その前の口奉仕だった。
「いや。駄目、そこ。いや、いいっ、死んじゃう、それ」
美樹は半狂乱になっていた。
座ったままの三田村に抱きつくような形で柔らかいソファにしゃがみこんで、三田村の男根を膣内に迎え入れた。しっかり腰を振りなさいと指示しながら、リサは最初乳房を両手で揉んでくれ、そして舌を首や肩、背中と這わせて美樹を感じさせた。
初めて隼人以外のものを、三田村コンツェルン会長の巨根を根元まで受け入れ、しっかりとその存在を感じながら出し入れを続けて、充分に自身の官能も高まり、もうすぐイク、それを言葉にしてお願いしなくてはとぼんやり思いながらも意識を性器に集中している時だった。
ゆるゆると揉み続けていた双の乳房を解放したリサの手が、腰から尻を撫でていき、右手の真ん中の指がそこを探り当てると、いきなりグイッとねじ込まれてきたのだ。
「やめて、気持ちいい、それそれ、気持よすぎて死んじゃいます。い、い、イキます。もう駄目許して、イッても逝っても…」
よろしいですか、ということばは声にならなかった。
「ほら、もう一回イクのよ。今度は何処がいいか何処がイクのか大きい声で言ってごらん。ほら、もっと激しく腰使って」
リサが命じる。命じながらさらにぐりぐりと肛門を刺激してくる。
性器の中の一番気持ちのいいところを三田村の男根が、その裏側でやはりそこも性器として若い頃から開発されてしまったお尻の穴の中の気持ちのいいところを、リサの指がいつの間にか二本目を入れてきて擦りたてている。
「おまんこの穴とお尻の穴、両方とも気持ちいいです。初めて、こんなの初めて」
クリトリス擦ってイクときも、おまんこイクって言うんだよと教えたのは米倉だった。具体的に言う時には、おまんこのクリトリスとかおまんこの穴と言うように躾けられた。何しろそれまでそこを使っていなかったのだから、恥ずかしいその言葉を言うのは処女膜を見せる時だけで、実際にそこを使われながらそれを言う恥ずかしさは格別だった。
「イク。もう…もう、またまたイッちゃいます。おまんこイクぅ、お尻の穴もイクぅ」
言い方は色々あるのだろうが、後ろの穴の言い方も米倉の好みだった。
「また、またすぐ逝っちゃう。リサ様ぁ、お尻の穴気持ちいいです。会長のおちんぽ様もおっきい。イクぅ。おまんことお尻の穴でまたイっちゃうぅ」
肛門に指を入れられただけで、感度が一気に増す自分がちょっぴり悲しかった。だが、処女の頃から両穴責めは夢だったのだ。いつかこの会長と米倉の二人にされてみたいと思った。ふたりのおちんぽ様、二本の男根でふたつの穴を同時に。
自分さえヘマをしなければ、そう遠くない未来にそれも叶うであろうと、美樹にはわかっていた。
一九九七年六月 ホテル会長室
「無事に済んだ」
「そうでしたか、それは結構なことです。首尾よくいくといいのですが。いや、まあ細工はごろうじろといったところですから、大丈夫でしょう。では…入りたまえ」
奥の部屋からひとり若い男が入ってくる。
「寒河江駿一です。今後、どうぞよろしくお願い致します。寒いにサンズイの河そして江戸の江と書いてサガエと読みます。山形県にその地名の場所があるのですが、先祖はその出のようです」
自己紹介をした。
「しばらく、本部に籍を置かせて子会社などもひと通り回らせていましたが、いよいよ七月から倶楽部の方で統括的なことをしてもらうつもりです。会長には今日までご紹介が遅れましたが」
「例の男には会ったかね」
「米倉君ですか。名刺交換はいたしました」
「そうか。君たちふたりが両輪になってくれればいいと我々は考えているが、まずはひとりで大変だろうがよろしく頼む。ひとり女性スタッフが既に常駐してなんやかんややっているし、うちの秘書の牧野君もアシストする」
「君の奥さんになる弓削君も、手伝ってくれるだろう何かと」
「ええ、そうさせます。ちなみに娘の方は」
「まあ君らが結婚して、あの子が十六くらいになったらやっちゃっていいんじゃないか。いずれはうちの奴隷になる子だ。血筋は充分だろうし、母親の弓削沙織も血は争えません間違いなく…と言っておるくらいだから」
寒河江がにやりと笑った。
一九九七年六月 ホテル四十七階調教ルーム
「最後にひとりだけお客様を取ってもらいます。穴は何処を使うかは、その方次第。結構ハードSの方だけど、貴女自身が鞭だの針だのハードなことには慣れていないと言ってあるし、それを受ける相手としてひとり一緒につけるから。明日の夜ね」
前夜、会長室でリサにそう命じられていた。
最後にというのは結婚式の前の最後ということだ。ずっとそういうことがなかったのだから、倶楽部にとって特別なゲストということかもしれない。
その一緒についてきてくれる女というのは、なんと沙織だった。
美樹は脱衣を命じられて全裸になったところで、そのまま正座していろと言われた。
沙織は、その初老の男と昵懇のようであった。ホテルの廊下を一緒に歩きながら、「先生、映画ご覧になりましたか。やっぱりベストセラーになりましたよね、私の言ったとおり。そして流行り言葉にまで。私の予言したとおり、きっと世の中の女の側のハードルがこれでうんと下がりますわ」
「まあそうだな。そんなに女の心理的な障壁が下がったかどうかはわからんが」
「いえ、絶対に下がりますよ」
というような秘密倶楽部の女とその客としては普通すぎる会話をしていたからだ。
沙織のことは、乃里子と一緒に三人でお風呂に入っている時に、付けられたばかりの厳しい鞭痕の裸身を見たこともある。娘の乃里子も沙織の「仕事」がどんなことなのか今はおよそ理解をしているようだった。
だが沙織が実際に鞭で打たれるところを見るのは、初めてだった。
先生と呼ばれたこの老紳士は、リサの言った通り、鞭などのサディスティックな欲求は沙織で、性処理は美樹でと決めているのかもしれない。
美樹が思わず目をぎゅっとつぶってしまうほどのハードな一本鞭が、沙織のカウントで五十発。それは沙織の乳房に巻きつき、腰とお尻にも赤黒い痕を一発打つたびに重ねていく強烈なものだった。
沙織はそれをどこも縛られず、手を自身の頭の後ろに組んで胸を張って乳房を突き出し、少しだけ開いた脚をふんばって、泣き言ひとつ言わず受けきったのだった。
鞭をふるいながら沙織にかける言葉で、この男が彼女にぞっこんなのがよくわかった。
実際沙織は美しく、そして子供が居るようには見えない白くて綺麗な身体、おおきなおっぱい、くびれた腰に大きなお尻とビジュアルも最高だったし、そのマゾっぷりはマゾだと自分で公言しながらも、きつい鞭責めなどの経験のない美樹とは比べ物にならないくらい完成されたものだ。Sの男が夢中になるのも無理はない。
男は、沙織が結婚して他の男のものになったというのが余程悔しいらしく、「どんな男だ」「もう何回したのだ」「その男に妊娠させてもらって二人目を産むつもりか」など、結婚のことに触れた言葉の次の鞭は特に厳しかった。
「本当にお前はいい女だ。結婚しても倶楽部に所属して客を取るという言葉に偽りがなかったことだけは褒めてやる」
褒めるといいなから強烈な鞭を乳房に炸裂させる。
沙織は数をカウントした後で、「はいっ、今後共変わらず先生のお相手を務めさせていただきますのでよろしくお願い致します」
などと答えていた。
ここまで厳しいものかどうかはわからないが、夫になる米倉隼人に自分も鞭で激しく打たれる日は来るだろうし、ぜひそうされてみたいとも沙織を見つめながら美樹は思った。
ああ、これもお尻には入るかどうか。
年齢を感じさせず、鞭を使ったせいなのかキリッと勃起しきった男のものを見て美樹は思った。
梅田組長のように普通サイズの男は、何故こうも居ないものなのか。まあ梅田のものとて真珠が入っていて、最初は泣く思いをしたのであるが。
「おお、こんなに若いのに随分と上手いじゃないか」
「先生、それは私に失礼ですわ。私より若いって言ったって、美樹ちゃんだってもう二十五ですよ。女の曲がり角を越したと言う意味では私と一緒。それに来週には結婚して人妻になるんですから」
「ほう、そうかそうか」
米倉に教わっている通り、しばらく口の中を楽しんでいただいた後、一度口から出して裏筋を通って玉のほうまで下がる。身体は自然と屈みこんでいる。
米倉は座ったままでさせることが大半だったが、先生と呼ばれたこの男は仁王立ちのままだった。
「おお手の使い方も素晴らしい、よく教育されておる。流石はエスタブリッシュメント倶楽部じゃ」
「あら、この子は一応そういうことになっていますれど、もうずっとお店には出てないんですよ」
男の背後に回って膝をついた沙織が「私も失礼いたします」と言って、両手で尻たぼを拡げている。美樹に男根を任せて、自分は男の尻を舐めてサポートするつもりなのだろう。
途中から男は美樹の頭を両手で押さえつけて、腰を使い始めた。
「そうそう、この前の女は頭をこうふたつ結んで本人はツインテールとか言っておったが、そこを持ってがんがんやってくれと言ってのう、あれは便利だったぞ」
「うふふ。ショートヘアの美樹ちゃんじゃ無理ですね。私はもうそんなのが似合う齢じゃありませんし」
男が何か言うたびに、沙織は男の尻に埋めている顔を離して、答えている。美樹はされるがままになるばかりだ。
激しい腰使いに、少々えずきながらも男の射精をなんとか十分ほどで喉奥で受けることに成功できた。
「あ、美樹ちゃん飲まないで。私がいただくわ」
射精させてもまだ美樹の口の中にある男根に、後ろから沙織の手が伸びてきて、さらに絞りだすようにしごく。美樹の口を離させると、もう一方の手でおいでおいでと手招きされて、沙織に顔を近づける。
沙織とキスするのは初めてだった。
いきなり舌を入れられ、受け止めたばかりの精液を根こそぎ啜りたてられる。一滴も残すまいというように、沙織は美樹の口の中で舌を暴れさせる。
「あん、沙織ママ…」
この人がマゾなのも、そして生々しい女なのであるということも、知識としてはわかってはいたが、普段乃里子に接している乃里子のママとしての顔とのギャップはやはり相当激しかった。
今朝、朝食を一緒に取った際に、美樹ちゃんと一緒に行くのは私よと告げた後、「今日のお客様は、最近お浣腸に目覚めててね。それまではそうでもなかったみたいなんだけど、今は私にも他の女の子にも必ずお浣腸なさるわ」
卵焼きを口にした途端にそんな話になって、美樹はオレンジジュースを慌てて手にして、口の中のものを流し込んだ。
浣腸なんて、もう何年もされたことがなかった。
「倶楽部の女は、プロのマゾ女はそういう時には、それとわかっている時にはちゃんとその時間まで我慢しておいて、出すべきものを、出してみせるべきものを残して、それをきっちり我慢して苦しんでお見せするのが作法よ。限界まで、いえ限界を超えても我慢して我慢して、声も出せなくなるくらい我慢するのを見ていただくのがエスタブリッシュメント倶楽部の女の仕事。排泄するの見せるだけなら、お浣腸なしの自然排便というのもルールね。だから朝ごはんもいつもよりしっかり食べなさい」
食事を始めた途端にそんな恐ろしいことを言われて、食べろと言われてもなかなか大変な話であった。
そして今、美樹の尻穴に浣腸器を突き立てているのは、他ならぬその沙織だ。
部屋には酢の酸っぱい匂いが充満している。
美樹は男に、立ったまま両足を開いて、自らの手でお尻を拡げてふたつの穴を見せているように命じられた。後ろに居るふたりに性器まで見えるようにとなると、自然と前屈みにならざるを得ない。
裸は何度も見られている沙織に、お尻の穴を直視されているというのも辛かったが、そんな思いは一本目の薬を入れられた瞬間に吹っ飛んでしまう。
それは過去の浣腸の記憶でも、全く経験にないキツさだった。
いきなり差し込みが来て、ここからこの薬液をお腹に、腸内に入れたまま何十分も我慢させられるなんて、それだけでこの男のサディストとしての恐ろしさを思い知らされる。
これならまだ一本鞭で打たれる、外側の痛みのほうがずっとマシなような気もする。
そして次に、沙織のために用意されていたものを見て、美樹は絶句する。
これとよく似た、いや同じデザインのパッケージのものは、よくイタリア料理のお店や街のちょっとした洋食屋さんなどにも置いてある。
タバスコだ。
違うのはその大きさだった。
「これ五リッター近く入ってるんじゃないのか。お、三リッター七八か」
男が巨大な瓶を手に持って、ラベルを確認する。
「あら、もちろん全部それなんじゃありませんわ。色だって全然薄くなってますでしょ」
お尻を美樹の方に突き出した姿勢で、多少は薄めてあると沙織が言う。
会話から察するに、用意したのは男ではなく沙織の方のようだ。
そうはいっても、その液体は真っ赤だった。
「美樹ちゃん。今日はうちの倶楽部の最低三十分我慢というルールを特別に曲げて十五分でお許しいただけるそうよ。来週結婚式の花嫁さんを病院送りにしてはいけないからって、よかったわね。お酢を混ぜたお浣腸で一時間も我慢させられたら、気を失ってしまうほど辛いのよ」
薬がお腹の中で暴れまわっている状況では、それを嬉しいとも悲しいとも何も考えることができなかった。
「なんぼ入れて貰うんじゃ」
「それ、それ全部お願いします。美樹ちゃん、大きい方の浣腸器で一気に入れて」
男は既に酢入の薬液に苦しむ美樹にそれをやらせるつもりのようだ。
美樹に使ったために、空になった洗面器の中に無造作に置かれている二百CCの浣腸器に比べて、隣の青いバケツに入っているそれは比べ物にならないくらいに巨大だった。手にすると、液体をまだ入れていないにも関わらず、ずっしりと重い。
「なんぼ入るんだ」
「七五〇CCの特注品です。お浣腸マニアのお客様のご要望で。今、一リットルのものも注文していますので、次回はそれでもお楽しみいただけるかと」
男がバケツにその液体をドボトボと入れるのを見て、美樹は手にした重たいものを、バケツに移った赤い液体に先端を入れ、ちょうど沙織の娘の乃里子の掌の大きさほどもある、太い浣腸器の内側のポンプを手前に引いた。ずっしりとした手応えとともに少しずつ巨大浣腸器の中に真っ赤な液体が吸い上げられてくる。
こんなもので浣腸される沙織も可哀想だが、早く彼女にそれを注入してしまわない限り、時計のカウントはスタートしないのだ。いくら十五分とはいえ、時間がスタートしなければ二十分にも三十分にもあっという間になってしまう。
それはとても耐えられそうになかった。
「お、重たい」
美樹の準備が整ったとみて、前傾姿勢になって後ろに回した両手でお尻を拡げる。初めて見る沙織ママの肛門が丸出しになった。その下に見える性器からは、愛液が白く濁って溢れていた。
こんな状況でも、やはりマゾの沙織ママは感じている、美樹は少し気が楽になった気がして、その全体の大きさに準じてそこも大きく太くなっている重たいガラスの先端部分を沙織の肛門に当てて力を入れる。
ヌプリと入ったのを確認して、右手をポンプの後ろに持ち替えた。
「い、痛ぁぁぁぁ」
少し押したところで、沙織が絶叫した。
「ちょちょっと待って。き、昨日ビール瓶でそこを傷めつけられたの」
言われたとおり手を止めた美樹だが、すぐに男の視線に気付いてそちらを見る。
バケツへ赤い液を注ぎ続けながら男は首を横に振った。
「いいいっいたたた。ああっ、うっ…。せ、先生っっー」
「お前がそれを自分で用意したのだろう」
男の声はいたって冷静だった。
「美樹ちゃん、入れて。一気に入れて、全部入れて」
対照的に沙織の声は、今まで彼女からは聞いたことがないくらいに、切迫していてかつヒステリックだ。
「ひぃーーーっ」
歯を食いしばってるのが後ろからもはっきりわかる沙織に、ようやく一本目を入れ終わると、男が「替わろう」
と言って、それを美樹から受け取った。
自然と口から小さなため息が出て、美樹はうずくまる。
「誰がしゃがんでいいと言ったのだ。壁のところに下がってしゃんとまっすぐ立っておれ」
言われて、手を床についてよろよろと身体を起こし、ヨタヨタと壁に歩く。
「美樹ちゃん、手は、頭よ。脚は開いて。おまんこいつでも触っていただけるように。ひぃーーーっ」
切迫した声で美樹に注意をしている途中、男に二本目を入れられた沙織がまた絶叫する。
一時間我慢したら失神すると先ほど沙織が言ったが、美樹は既にその苦しさに目の前が暗くなりそうだ。部屋に充満した強烈な匂いが、ようやくそれを押しとどめてくれている感じだ。
三本目、四本目、五本目と立て続けに入れられ、既に沙織は悲鳴も言葉も出さなくなった。そんなに入れなくても充分な効果なのだろうに。
「よし、じゃあ二人とも今から十五分だ。本当ならお仕置き付きで我慢比べとかさせるところだが、それじゃあどう考えてもこちらのお嬢さんが不利じゃろうからな」
用意されていたタイマーがカウントダウンを始めた。
身体をようやく起こした沙織がやはりヨタヨタと美樹の隣に歩いてきて、回れ右して手を頭の後ろに持っていく。既にその額にはびっしりと脂汗が浮かび、頬を伝っていた。
強烈な排泄欲求との戦いは、これまでに経験のない凄まじいものだった。浣腸は初めてではないが、梅田組長にされたときは排便を見せるための浣腸で、まだ二十代前半だった美樹にはそれとて耐え難いものではあったのだが、それは羞恥心の方だった。なのでこんなのたうち回るような、いや実際にはそれも出来ないわけだからひたすら苦しいのを我慢する顔を見てもらうという責めがこんなに辛いとは。
倶楽部に出るようになっても、肛門性交はされていたが、本格的な浣腸責めは全く経験していなかったのだ。
考えてみたら美樹を会員が使用する際の禁止事項にそれは入っていなかったのに、どうして誰も浣腸すると言わなかったのだろうか。アナルセックスと言えばまずは浣腸して綺麗にしてと言うのが当然でもあろうにだ。
浣腸する場合は事前通告が原則とされていたので、それがないから美樹は自分で処置はしていたが、もし倶楽部の会員たちから受ける浣腸責めがこんなに辛いと知っていたら、自分は逃げ出したくなっていたかもしれない。
そんなことを思う間にもまた断続的に強烈な排泄欲求に襲われて、必死で肛門を締め付けなければならなかった。
酢だけの美樹と違いタバスコを入れられてる沙織は、顔を紅潮させてさらに額やこめかみ付近から脂汗を流していた。さすがの沙織もこの責めは辛そうだ。
二度目のピピッという音が鳴ってタイマーが残り五分を知らせたところで、男が言う。
「ふたりとも、回れ右して二歩下がって手を壁に付いて、尻を突き出せ」
美樹は何度も頭の後ろの手をお腹に持って行きたい衝動に耐えていたが、その時初めて一瞬だけそこを触ってみた。ゴロゴロと音が鳴っているのが掌に伝わる。そのままそこを抑えてしゃがみ込みたかったが、必死の思いで男の命じた姿勢を取る。
その場所を使う生涯三人目、三本目の男根が容赦なく一気に美樹の膣内に突き込まれた。
「いい締まりだ。浣腸セックスはやはり素晴らしいのう」
「先生、浣腸なんかお嫌いとおっしゃってらしたのに」
絶え絶えの声で沙織が言う。
美樹は男のものを受け入れ身体が反射的に悦びを感じることを自覚して、誰でもいいわけじゃないのにと情けない気持ちになるが、お尻を我慢させられながらの男根責めは、その我慢の辛さを増幅させながら軽減もさせる、というそんな不思議な感覚を美樹にもたらした。
声を出さなければ。入れていただいたお礼を「おちんぽ様をおまんこに」というセリフを口にしなければ、と自分を叱咤するが、それも無理なくらいギリギリの美樹だった。
「わはは。この悦びを教えてくれたのはお前さんだからなあ。浣腸などちょっと入れてすぐにびちゃびちゃと排泄するのを眺めるだけの何が楽しいと思っていたが、我慢させて苦しむのを見るのは何より目の保養じゃし、なんといっても我慢させながらこの穴を使うのは無常の悦びだ」
男は言いながら、先ほど既に一度美樹の口に出しているとは思えぬ硬く大きくなったもので美樹のそこを蹂躙する。情け容赦ない荒腰のピストンに、いよいよ壁についた手からずるずると崩れそうになるが、腰を掴んでいる男のがっしりとした手がそれを許さなかった。
「先生、さ、沙織にもお願いします。沙織にも浣腸オマンコしてください」
結婚式当日。
前日、飛行機が遅れて夜遅くに東京に戻ってきた米倉隼人の、主賓の挨拶に立った男を見て美樹は絶句する。
米倉の事務所の所長だというその男は、そんな記憶など微塵もないとばかりに、「お目にかかってみたら、こんなに愛らしいお嬢さんが我が事務所の誇りでもある新郎米倉隼人君のお嫁さんに来てくれるとは、本人は勿論でしょうが、我々にもこんな幸甚なことはございません」
と挨拶をしてのけていた。
美樹はつい数日前のことを思い出していた。
今、目の前で挨拶をしている主賓の男、元隼人の上司の山浦は、あの日浣腸責めに苦しむ二人に対し、美樹、沙織、美樹、沙織と二度行き来して、最後に沙織に射精した。
浣腸の苦しさと甘美な男根による性器責めに二人で半狂乱になったが、先にギブアップしたのは沙織の方だった。
「美樹ちゃん。先生が今出されたもの、申し訳ないけど美樹ちゃんのお口で舐め取って沙織に飲ませてくださるかしら」
美樹もお尻の中が本当に限界だったが、手を壁について腰を後ろに突き出し、まだ山浦の射精したばかりの男根を受け入れたままでいる沙織の股間の下に屈みこむ。
山浦が徐々に男根を抜く。
美樹はまずはその男根に下から舌を這わせた。
先端が沙織の性器から完全に顔を出すまで、ペロペロと舌を動かしながら、まとわりついている精液と沙織の愛液を舐め取っていく。
抜けた瞬間に男根とお別れして、沙織の性器、まだ少しぽっかりと口を開けている膣穴全体を口唇で覆うようにして、逆流してくるザーメンを啜った。
山浦が自分のものを「掃除」させるために、沙織の顔の方に移動すると、沙織は屈んでやや力を失いかけた男根を口にした。その時、沙織の膣が収縮したか、ドロリと精液が美樹の口の中に入ってきた。
そしてその瞬間沙織が叫ぶ。
「ご、ごめんなさい。もう駄目っ。美樹ちゃんよけて」
沙織の肛門は文字通り美樹の目の前だった。
赤い噴射は、美樹のおでこにほんの少し当たり、髪を濡らした。
美樹も、もう限界だった。
新婦側のメインテーブルに、いつも以上にエレガントな様子で沙織が座り、こちらを見て微笑んでいる。
その隣で、この日誰よりも可愛らしいドレスを身につけた沙織の娘、学園二年生の乃里子が、美樹の視線に気付いてにっこり笑うと小さく手を振ってきたので、美樹も右手を僅かに振り返した。
一九九八年七月 ホテル会長室
「とりあえず乾杯ですな、会長」
赤ワインの入ったグラスをカチリと合わせる。
テレビの画面では、選挙の開票速報が始まって早々に当選確実を打たれた山浦隆二が片目のダルマに目を描き入れているところだった。
「彼も手に入ったも同然ですしね」
紺色のスーツの背のファスナーを下ろしながら、女が言った。
「わたしも」
手にしたもうひとつのワイングラスを男たちが手にしているグラスそれぞれにコツンコツンと合わせながら、小さな声で「乾杯」と言う。
女は、グラスの中の液体よりもはるかに鮮やかな真紅のスリップを身につけている。
日本人離れした顔立ちの女の、エキゾチックな容姿にそれはよく似合っていた。
「サービスいいのう。こういうのなんとかパブとか言うんだったよな」
「ランパブですね、ランジェリーパブ。夜はいつもこんな格好させられちゃうんですよ先生。社長秘書とか大臣秘書とかってみんなこんな感じなんでしょうか」
女が華やかな笑顔を見せながら言った。
「米倉隼人氏の方もほぼ段取り通り。美樹ちゃんによれば、結構伝言ダイヤルにはハマっているというか、既に四人の素人のM女と三人でしたそうですよ。米倉氏だけで会ってる女も居ると思うから、実際にはもっと手に入ってると思うと」
「そうかそうか、それは増々結構なことだ。まあ彼もまさか新たに迎えられた会社とその伝言なんたるやを運営しているところが、根っこは同じだとは想像も出来まい」
「わははは。だがその彼が居なくなって、トップの大先生もこっちの策略とはいえ政治家にしてしまった。トップ二人が居なくなった会計事務所の方は大丈夫なのか」
「まあ会長、シナリオ通りですからな。会社側の人材も育っていますし、そもそも米倉が手に入ったわけですから、彼がこちら側の人間として元の部下たちに指示すればいいまでのこと。彼を表側の人間としてずっと動かしていくおつもりなら、山浦先生の事務所も切ってしまってもいいですしね。彼の手足になりそうな部下も引っこ抜いた上で」
「うふふ。でも美樹ちゃんの話を聞けば聞くほど、それだけじゃ勿体無いですわね。結婚前からわかってはいたようですけど、やっぱり相当のものらしいですし」
女は右手で鞭を振り下ろすような仕草をした。
「寒河江君と米倉隼人。まあいずれ若いこの二人に任せる目処もついたし、そろそろ儂もあそこからは外れさせてもらわんとなあ、会長。大半の懸案事項もほぼ片付いてきたことですしな」
会長と呼ばれている男が、うんうんと頷いてグラスに残ったワインを飲み干す。
「まあともあれ、先生のシナリオ通り、神輿(みこし)の代替わりもさせて、肝心の男は公私ともに我々の手に入ったも同然。この三田村、改めて感謝申し上げる。なので選挙の終わった今夜くらいはゆるりと楽しんでは如何か」
男は空になったグラスを置くと、テーブルに手をついて頭を下げた。
「いやいや会長、頭をお上げくだされ。ところでそろそろその米倉本人にお会いになりますかな。表の顔で、もしくは両方のお顔で」
女が注ぎ足すワイングラスの足に手を添えながら、男は静かに首を横に振り言った。
「もう少し。もう少し美樹に任せておこう、折角首尾よくやってくれてるところだ」
「ですな」
男たちは再びワイングラスをカチリと合わせた。
一九九九年十二月 ホテル会長室
「ようするに君の義理の父親にあたる男ということだよ。そのことを知っていたのはごくごく僅かな人間だけだと聞いてはいるがね。もちろん君の奥さん、当の娘美樹本人も知らなかったことだ。あの時はもちろんだが、多分少なくとも昨日まではな」
会長の三田村会長が、テーブルを挟んで座っている米倉隼人にそう言った。
数日前、フィリピンのマニラ郊外で起きた殺人事件の話で、ワイドショーは持ち切りだった。
「日本で起きたことなら、警察からのマスコミ向け情報をある程度コントロール出来たものを」
三田村が渋い顔で言う。
「コントロールしなければならない話ということなんですね」
声を発したのは米倉の隣に座っている寒河江だった。
「まあな。いずれ詳らかになるにしても、こう何もかもが一度にというのはな」
殺されたのは、元芸能プロダクション社長中澤信吾五十六歳。殺したのは川越龍平同じく五十六歳。ふたりは大学時代、当時強豪だったラグビー部のチームメートだったとワイドショーではその大学名まで伝えていた。
川越は一昨日、フィリピン警察当局に身柄を拘束され、その動機などを積極的に語っていた。
動機は怨恨だ。
中澤は、プロダクション社長当時、川越の妹・純子を演歌歌手として売り出すことに成功するが、その後鳴かず飛ばずだった純子に見切りをつけ、新たなタレントを売り出すために純子を当時東京で勢力を伸ばしていた暴力団組長の妾として斡旋した。
ただ、それから十年以上が経っている。その後純子は、姪とともに出したヘアヌード写真集で人気も取り戻していた。
川越の直接的な殺意は、当時の妻、川越瑠美子が自分との婚姻中だった二十五年前、自分の子ではない、三人目の子供を妊娠し、それが原因でその女、タレント葵依を産んだ川越瑠美子とも別れることになった。その相手が中澤だったとつい最近になってわかったためということのようだ。
信頼していた男に、はるか昔から裏切られていたことを知った時に殺意が芽生えたということだろうと、ワイドショーのキャスターは断定していた。
しかも、その三人目の子が学校四年生になるまで、中澤は瑠美子を愛人とし、まあ三田村に言わせれば実質的にはどんな命令にも従うマゾの奴隷として調教しということだが、あろうことか、川越と離婚して梅田の元へ行くよう、指示命令したのも中澤だったというのだ。
ワイドショーやニュースは、ある程度婉曲表現を用いて報道してはいるが、事実はまさにそのとおりで、それを早い段階、中澤が失踪する時には三田村会長はその全容を把握していたようだった。
「美樹はどうしている」
「ええまあ、それなりに衝撃は受けているようですが、どちらかというと一緒にマニラに飛んだ時に何故名乗りでて、父親だとどうして言ってくれなかったのだろうということの方がショックだったみたいですね。もちろん、その時僕がそのことを知っていたのかとも聞かれましたが、事実知らなかったわけですからそう答えました」
一九九九年十二月 ホテル会長室
「彼女もショックだろう。まさかこんなことに…川越の親父なんていう伏兵が出てくるとは思わなかったな」
「ええ。こんなことになるなら行かせてやるべきでしたかね。旦那は殺され、その旦那には別の女に娘が居たとも、それがしかも美樹だと知ったわけですから、二重のショックでしょうし」
「結果論を言っても仕方あるまい。先生はその都度、選択肢の中からベストの方法を選んでくれていると思うよ」
「奥さんと言えば、例のビデオの件も頭が痛いですな。代議士も相当頭に来てるみたいですが」
「もうでも世の中に出回ってるのなんて、ダビングにダビングを重ねたもので、目隠し以前に誰だかわかんないし、モザイクない裏とはいえ、性器だってそうはっきりとは見えんだろ」
「黒人にやられてるシーンの声で娘とわかるだろうと。まあタイトルがタイトルですからねぇビデオの。自分も無茶苦茶やるサディストで、しかも娘と言ってももう四十超えてるのに…ですがね」
「わはは、まあそれを言っては終いだろうが…」
「彼女にはこちらも借りはあるし、それに彼女が居なければ代議士との縁もなくて、我々の手に出来た果実も違っていたかもしれないわけで…。この際ですから…」
「そうだな。この際だからむしろ代議士煽って踏みつぶしてしまうか」
「三人とも、私にとってはいい先輩たちだったんですけどね、少なくともラグビーのチームでは。ひとりは殺され、ひとりはその殺人犯、そしてついにもうひとりも…ですか」
「直接間接含めれば、三人ともうちにとっては本当に役に立ってくれただけにな。申し訳ないが…。でもまあ、いたし方あるまい」
一九九九年十二月 梅田「安西組」筆頭若頭補佐私邸兄、川越龍平がフィリピンのマニラ郊外で、純子が過去に所属していた中澤プロダクション社長、中澤信吾を殺害したと報じられ、大阪に居た純子の元へもワイドショーのリポーターが押し寄せてきていた。
兄がマニラの現地警察に語ったとされる、妹で歌手いや今では元歌手と言わねばなるまいが、自分をヤクザの親分に中澤が差し出したという話の事実確認が彼らリポーターの主な目的のようだったが、事実現在も純子は関西で最大の組織暴力団の組長の情婦のひとりであった。
そんなわけで、リポーターが押しかけてきたからと言って、いやそもそも簡単に押しかけ切れるところではなかったのだが、この日の相手は違っていた。
マニラの現地警察から派遣されてきた人間が、東京で兄の元妻で純子の親友だった瑠美子と一緒に話を聞きたいと言っていると、日本の公安当局を名乗る人間から連絡が来たのは昨日のことだった。
「よ、よんじゅーごーーーっ」
バシーーーン。
「ひぇっー。よ、よんじゅうろくーっ」
パシーーンッ。
激しい鞭が、重ねあわせ縛られた手首を天井から吊られ、爪先立ちの女の豊かな乳房に炸裂する。
全裸で鞭を浴びているのは、現組長、二代目梅田組組長夫人の伊勢黎子、レイコだ。
「ご、ごじゅーーーーっ」
容赦なくその大きな乳ばかりを狙って厳しい鞭を連続五十発続けて、ようやくひと呼吸置いたのは甥のそらだった。
「お、お許しくださいー」
レイコが叫ぶ。
「そら様の鞭と私のコレどっちがいいのっ」
電源コードがつながった、巨大なマッサージ器をレイコの股間に当てようとしているのは美絵だった。
「ど、どっちもいやーーーっ」
レイコが縛られた手首を揺らして暴れる。
「やっぱり我が家はいいのう」
隣で、この家の主、梅田敏雄が言う。
座っている梅田の男根に、姪で女優の葵依とその母親の瑠美子がまるで競争でもするようにしゃぶりついていた。
スカートをめくりあげて、パンティを元々履いていなかった純子の性器にも、はじめて見る若い女が舐め奉仕を始めている。
何かショータイムでもやれ、と梅田が言って始めたのが、レイコの鞭打ちと強制快楽責めというわけだった。
上部団体で、筆頭の若頭補佐という立場になっている梅田がここに帰って来るのは一年に数回あるかないかになっていた。
「お、おまんこ駄目ー。ク、クリトリスがは、破裂しちゃうぅ」
レイコが早速嬌声を上げている。
「で、アレは現れたのかい」
二代目組長夫人の股間にバイブレーションを与えつづけながら、黒い下着姿の梅田美絵が夫に聞いた。
マニラの警察当局が事情徴収をするために指定してきたのは、蛎殻町にあるシティホテルの一室だったが、そこに殺された中澤の種で今隣で梅田の玉や尻を舐めている瑠美子が二十八年前に産んだ末娘、美樹も呼ばれて現れるのではないかと言って、梅田自ら出張って来たのだった。
中澤がマニラへ逃亡する際、一緒に連れて逃げた美樹は、若い恋人なんかではなく実は娘だったと今回の報道で梅田は知った。もちろんそのことは純子も知らなかったし、葵依やそらも妹の父親が誰かとまでは知らなかったと思う。知っていたのは母親の瑠美子だけということで、この後梅田の興が乗ってくれば、瑠美子を直接折檻するだろう。
歌手になりたかった純子にとって、大学を兄と一緒に卒業した中澤が芸能プロダクションを興してくれたのは渡りに船だった。一緒に卒業しながらも、早くからアウトローの世界に身を投じた梅田と違い、兄と中澤は卒業後も当初は頻繁に連絡を取り合い飲みになども出かけていた。
それは親友の瑠美子が二人目の子供、そらを産んで結婚をした頃までは確実に続いていた筈だ。
中澤が何故その後瑠美子と関係を持ち、盟友の妻だと知りつつ子供まで産ませたのか。
またそれから十年あまりバレることのなかった関係も、美樹の出生の秘密も、全て瑠美子に打ち明けさせて、その上しかも自分のものにするのではなく梅田の元へ何故走らせたのか。
自分が梅田に「売られた」のと、瑠美子が離婚してやはり梅田の元に参じたのは、ほぼ同じ時期だった。
別の女を、いや彩乃を売り出すためだったのか。
それほど、当時梅田組には力があったのだろうか。
「い、いいっ、おまんこがおまんこが気持ちいいですぅ。そ、そら様のおちんぽー」
「旦那のチンポとどっちがいいの」
「だ、断然こっちのおちんぽです。そらさまのおちんぽ、大きい。ああ、クリトリスも千切れそうに気持ちいい。お、おまんこの中もぉ、ま、またいっちゃう」
そらがレイコの後ろにまわり、尻を抱えてパンパンと腰を打ち付けている。ぶーんという音を上げて、美絵の手にあるマッサージ器も相変わらずレイコの股間に前から当てられていた。
美樹は現れなかった。
いや、少なくとも純子も会わなかったし、梅田もその姿を捉えることは出来なかった。
純子は梅田のために、通訳を通じて、殺された中澤と一緒に美樹は居なかったのか聞いてもみたが、「教えられない」と冷たく言われただけだった。
「いやぁ、抜かないでぇ。おちんぽちょうだいーっ」
そらがレイコからそれを抜いたのは、純子の隣に座る梅田が手招きしたからだった。
「そうかい。折角わざわざ出てきて、天下の大幹部様がおん自ら出張ったというのにねぇ」
美絵が揶揄するように言う。
子分を行かせても、美樹を見分けることが出来ない以上は、仕方がなかったのだろう。
日本に帰っているのかどうか、いや生きているかどうかもわからぬ女に、梅田がここまで執着していることの方が驚きだろう。なにしろ女などいくらでも、どうにでもなる立場に居るのだ。万にひとつ、彼女が現れたとて白昼堂々拉致するわけにもいかないにも関わらず梅田が東京まで出てきたことに、妻の美絵が面白く無いと思うのも当然だろう。
男根を隆々と上向かせ、そらが梅田に奉仕を続けている母娘の後ろに立つ。
「まずは姉のほうに入れろ」
梅田はまた近親相姦をさせるつもりのようだった。
言われて、梅田の男根を口にしたまま、葵依が両手を梅田の膝について尻を高く掲げた。
背の高いそらが、腰を屈めて葵依の尻に男根をあてがう。
「そら君、おまんこにおねーちゃんのおまんこにそら君の立派なもの頂戴」
一度口を離した葵依がそれだけ言うと伸ばした脚をさらに拡げて、再び梅田の男根を深く咥え込む。その横で母親が玉舐めを続けながら、指を梅田の肛門に挿し入れているようだ。
パンパンパンとそらが姉の尻に腰を打ち付ける音と、ブーンというレイコを電気マッサージ器で責める音、そしてぴちゃぴちゃという音は梅田だけではなく、純子の股間からも聞こえてくる。
純子に奉仕をし続けている若い女も、女性器奉仕には慣れているようだがどうせなら純子も男がよかった。現組長の伊勢にでも舐めさせたらどんなに気持ちがいいだろうか。
大好きだった兄が殺人犯として海外で捕まったというのに、不謹慎だという思いは純子にはなかった。
この通い慣れた家に入る瞬間から、そんな思いは吹き飛んでいる。
その殺人犯を父として血を受け継いでいる甥の男根に貫かれるのもいいだろうし、それは実際に順番としては三番目以降だろうが自分にも回ってくるかもしれない。
そらが母親を犯すときには、自分が代わりに梅田の股間に跪いて、久しぶりに梅田の尻舐めをさせられるのも悪くはないだろう。
歌手にももう未練はない。
殺人者の妹でヤクザの親分の情婦というレッテルがついたことで、復帰の可能性は完全に絶たれただろうと、自分でもよくわかっていたし、納得し諦めもついていた。
だが可哀想なのは葵依だ。人気タレントという立場を維持してきた彼女を芸能マスコミはこれから暫く追い続けるだろう。
純子の兄が葵依の父親であるということを、最初のヘアヌード写真集を出した時に公表してしまっているからだ。
「母親は、ケツの穴を責めぃ」
「いやっ、いやいや。私もおまんこにおまんこにお願いします」
恥も外聞もなく、隣の瑠美子が尻を高く突き出す。
「あー、アナルはいやーーっ」
そらは容赦なく、母親の肛門をえぐっていた。
「クリトリスだけで逝くのはいやーーっ、駄目ーまたいくー」
レイコも何度目かの絶頂の声をあげるが、その瞬間にブーンという音が止まる。
「ああ、い、いやーーーっ逝かせてぇ」
「しっ、静かにおしっ」
美絵の緊張した声が、レイコを叱りつけた。
自分も逝きそうになっていた純子は、美絵の声に反応して突然舌の動きを止めた女の頭を思わず抱え込んで股間に押し付ける。
「警察です。動かないで。梅田敏雄、刑法一八五条、賭博行為に関する疑いで逮捕状が出ています」
「組対ですら知らんこの家が、この家にわしがおるのがなんでわかったのじゃ。誰がサシたんじゃぁ」
梅田が叫んだ。
もちろん純子も事の成り行きにびっくりしたのだが、どうせなら瑠美子を梅田が折檻するところが見たかった、逮捕はそれからにして欲しかったとついそんなことを思ってしまった。
一九九九年十二月 ホテル会長室
「十年や十五年は出て来られないくらい、諸々背負わせますと検察も言ってきていますし、野球賭博だけでもこれだけ波紋が広まって、有名人に影響出てしまうと、彼ももうあの世界では厳しいかもしれませんね。二代目梅田組の組長からの解散届けも間もなく出してくるだろうとのことです」
「先生、可哀想な先輩のために弁護士しに行くかい」
「わははは。私も多忙でございまして」
二〇〇〇年四月 ホテル四十七階調教ルーム
「夏美ちゃん、ちゃんと口だけじゃなくて、手も使うのよ。片手は口の下でおちんぽ擦る、もう片方の手は、玉を指先使ってちゃんとさするのよ」
足元で奉仕をしている若い娘にそんな指示を出しなから、妻の美樹が首に抱きついてくる。
寄せてきた唇を吸ってやると、美樹の方から情熱的に舌を入れて来た。
夏美という二十一歳になったばかりの若い娘は、伝言ダイヤルを使って自分たちの奴隷にしていた。
美樹に言われて、これを使うようになった当時から何人かマゾの女を入手できていたが、米倉が三田村の裏組織「エスタブリッシュメント倶楽部」の運営側のそれ相応の地位についたために、伝言ダイヤルの仕組みを自分たちの都合のいいように使えるようになり、マゾ奴隷を手に入れることはますます容易く出来るようになっていた。
米倉にしてみれば、素人のマゾの女が、これ程たくさん存在しているという事実は相当に驚愕だった。
よもやそれが、三田村コンツェルンの裏の組織の武器として開発されたものだとは、最初は知りもせずに使いはじめたのだが次々に自称マゾの女たちが様々なチャンネルに告白したり「奴隷になってみたいです」と言った伝言を入れてくる。
いや、伝言ダイヤルという仕組み以前に、妻にした美樹自体が三田村コンツェルンの武器のようなものだった。
米倉が見ていたいくつかの子会社の社長で、その裏組織まで知っていたのは僅か一人だけだった。
超VIPだけを相手にしている新宿エスタブリッシュメントホテルの会員制クラブ、エスタブリッシュメント倶楽部は、その実はハードなサディストだけを会員にしているいわば超高級SMクラブで、その組織を完全に握っているのが三田村だった。
妻、美樹が自分に惚れてくれていたのも事実と認識しているが、それはそれとして彼女には課せられた任務もあったのだった。
そして米倉は、美樹が三田村に命じられて導いたその自分の今の役割を、充分に楽しみながら日々を送っていた。
二〇〇五年 エピローグ
山浦はブランデーグラスを手にした。
テレビカメラは、彩乃の横に座った五十がらみの女社長に寄っていった。
「うっ」
しっとりとしたいい女。
年齢を重ね、様子は多少変わってはいたが、数年前にマニラ郊外で殺された中澤のところに居た、マネージャーをしていた女だった。
いつぞや強烈なSMビデオで責められていたと思われる女だ。
「公開一週間でこれ程たくさんの方に見ていただけたというのは本当に光栄の限りです。特に若い女性の方も多く映画館を訪れてくださったとお聞きしましたし、中高年のカップルの方も多かったと。そのことを何より嬉しく存じますわ」
望月彩乃さん、本名中澤彩さんの母にして所属事務所の中澤佐和子社長が、今回の彩乃さんの再デビューを飾った主演映画でプロデューサーと脚本家も兼ねていたと、深夜近い時間帯のワイドショーのアナウンサーが告げていた。
言われてみれば、彩乃の妖艶さに似た雰囲気をその女は持っているようにも見えた。
トゥルルルル。
突然、部屋の電話が鳴った。
政治家としての仕事がらみの話も、また今でも顧問を務めている自分が作った会計事務所から唯一連絡してくる現所長も、かけてくるのは専ら山浦の携帯電話だけだった。予め誰がかけてきたかわかる携帯ならば、余程の相手じゃなければ今夜は出はしないのに、とその瞬間に山浦は思った。
ナンバーディスプレイとかいうのもあるようだが、この電話が鳴ることがそもそもほとんどないので、そのような手続きもせず電話の型も少し古いものだ。
こんな呼び出し音だったなそういえば。
そう山浦が思うほど、久しぶりにかかってきた電話だった。
「せ、先生、山浦先生ですか。わ・た・し、わかりますか」
完 (小説「奴隷牧場」以降へ続く)
奴隷牧場 男根崇拝 第8部分 (8/8)
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