聞かせるだけで、山浦が興奮するで有ろうことを意識しているようだった。
「もうその頃から私、自分の体は自分のものじゃなくてご主人様のものって思ってたから、本当は勿論納得していたんですけど、でも、もう本気で泣いて本気でやめてーって泣き叫んだの」
「その頃から女優というか芸能界に入ろうと思っていたの」
「はい」
にこっと笑みをこぼして見せた。
「抵抗してるところを押さえつけられたりとか、無理矢理っていうのに興奮するんです、昔から」
「そんな小ちゃい頃からマゾだったんだ」
まるで若い女の頃からだったような山浦の言い様に、彩乃ははにかむように少し俯向く。
「はい、そうみたいです」
「芸能界にはいつ入ろうと思ったのかね」
「あ、それは私がどうこういうまえに、そのビデオ撮られた時にはもうお仕事が決まっていました」
「なるほど」
その処置や撮影も、彼女の所有者の強い意志の現れということか。
「まわって、後ろ、お尻見せて貰おうか」
「はい」
すぐに半回転して、尻をこちらに向けて見せた。
やはり肩幅以上に脚をすぐに拡げる。
「一度、脚まっすぐにしてみせてご覧」
脚が閉じられ、その分尻の形がきゅっとなって、よりエロティックに見えた。
「きれいなお尻だ」
思わず言葉が口をついて出た。
若い頃は女性の胸にばかり意識がいったが、最近少し意識が変わってきていると山浦は自分で認識していた。サディストとしてというより、男としてだが、以前よりも女の尻に妙にエロティシズムを感じるのだ。もちろん乳房への関心が薄れたわけでもなんでもなかったが。
胸の鞭痕と対照的に、一切の傷跡もシミもない若い娘の美しい尻であった。
「その真っ白な尻を鞭でぶたれてもいいということかね」
先程来の彩乃の態度には、なにひとつの疑念もなかったが、山浦は聞いてみずにはいられなかった。
「はい、もちろんです。だって拷問なさるんでしょ、ゴ・ウ・モ・ン」
山浦に背を向けたまま、彩乃はわざとその言葉を強調するように口にした。
「私、お尻の鞭は座るのも辛いくらいずたずたにしていただくのも好き。簡単には音をあげませんから、そのつもりで責めてくださいね」
彩乃はさらに挑発気味の言葉を口にする。
「よし。ところで君、体は柔らかいかね」
「はい、十九まではバレエのレッスンとかさせられてましたから」
彩乃は九十度回転して山浦に対して横向きになると、こちら側の右脚をすっと真上に上げて、組んでいた手をほどくと足首を右手で持つ、いわゆるY字バランスのポーズをとった。
「こういうことですよね」
察しのいい子である。
「バレエのレッスンって私、ほとんど透け透けのレオタードでさせられたり、時にはまっ裸でこういうポーズを大勢の人の前でさせられたりしたんですよ、まだ十五や六の一番恥ずかしがりの年頃の頃に」
「今は、今は恥ずかしくないのかね」
目の前で剥き出しになった彩乃の脚のつけ根の部分、くすんだ色のラビアが開いてピンク色の内側を、あからさまなポーズで見せている彩乃の性器を、山浦はある意味感動しながら見つめていた。
「いえ、ものすごく恥ずかしいです。でも恥ずかしいことさせられるのも好きなんです。恥ずかしい恥ずかしいと思えば思うほど感じるし、痛ければ痛いほど感じる、そういうのを耐えたあとに与えられる快感は、ほんのちょっとしたことだけでもすごぉく感じる、マゾですから私、それももうずーっと前から」
二十代のその頃によっぽどレッスンしたのか、彩乃の体は、床についた左脚と高くあげた右脚がほぼ真一文字のまま、ぶれることがない。
「先生、見ていただいていますか」
「ん、なにをだ」
山浦はやはり少し余裕を失っていて、短い言葉でしか対応が出来ない。
「彩乃のおまんこ、普段はテレビではかわいいお洋服を着て澄ましてアイドルしている、本当は淫乱マゾ女彩乃のおまんこです」
「ああ、丸見えだ」
「ここにも後で、鞭していただけますか」
さすがに山浦は性器への鞭打ちはしたことがなかった。SMクラブで、そこまで許しているところは皆無だからだ。
「先生、よかったら後ろにロープたくさんかかってますから、よかったらこのポーズのまま縛ってください」
自らの右手で握った足首に目をやり、そしてこれほど色気のある若い娘の視線があっていいのか、と思うほどの潤んだ目で彩乃は山浦を見た。
「うふっ」
立ち上がった山浦の股間を目にして、彩乃が色っぽく、でもうれしくてたまんないという絶妙な声で笑う。姿勢はそのままで、無毛の股間からは愛液がとめどなく流れて、地についている側の左腿を伝っていた。
山浦は七メートルの麻縄を手にした。
縄を真ん中からふたつにして、その中央で折り返しになっている部分を、足首を握っている側の手首にあてて、その中を足首ごと束ねた二本の縄で結わえる。
「きつくして、きつくして頂いて構いません、先生」
ぎりぎりまで引き絞り、もう一巻きして二重にすると、手首と足首の間にも一回縄を通して、そのまま天井にあるフックに一度通した。もちろんそのフックはこういうことのために取り付けられたものであろう。彩乃もわかっていて、その下に身を置いているのだ。
「あん」
その縄に少し引っ張られる形で、床についている方の足も爪先立ちになり、背伸びをするようなきつい体勢になった。もともと彼女の部屋だ。手首を吊るためにあるフックである以上、彼女が宙吊りにならないギリギリの爪先立ちという高さに調整されているのだろう。
山浦は彩乃の後ろに回り、左手を背中後方高く後ろ手にねじあげて、縄で手首がその位置に固定されるように縛り、ふたたびフックに縄を通す。
不自然な姿勢にされたことで、ますます腰の細さが強調され、後ろから量感のある乳房の両裾がはみだしている様がなんともエロティックだ。
「おっぱいも、おっぱいも縛って下さい。私、おっぱい縛られるともうたまんなくなっちゃうんです、先生」
しかし山浦はいきなり乳房縛りをせず、彩乃の背中から両手をまわし、その巨乳をじかに揉みしだいた。
すでにその先端で乳首はこりこりとした触感で存在感を高め、ラウンジで触った時よりもさらに乳房がひとまわり大きくなったのではないかと思うほどのボリュームで、山浦の股間を直撃するほど刺激してきた。
十分近くもその乳房の感触を味わうと、山浦は彩乃の要求通り、乳房の上下にも縄を巻き付け、絞り上げるという作業を終えた。
数歩下がってみつめると、彩乃は強い視線でみつめかえしてきた。目を充分合わせた後に、乳房、性器へと視線を移動する。
「あん、先生たまんない」
彩乃の声はますます艶を帯びた。
「はじめから、はじめから一本鞭使って下さい。手加減いりません。どこでもお好きなところをお打ちください」
壁にかけられた二メートル弱の真っ赤な一本鞭を手にとる。
「さて…」
思わずそんな言葉が口から漏れた山浦であるが、もちろんこういうシチュエーションは初めてである。
女を鞭で打ったことは数え切れない。
東京でもっともハードなことができるというSMクラブの会員で、そこに所属する何人かのM女性と何度も一本鞭を使ったプレイも、針刺しなどのプレイもこなしていた。
しかし、本当に何か回答を引き出さねばならない「拷問」をした経験まではさすがになかった。
一九八九年一月 梅田組組長公邸
その同じ日の夜、最上階で山浦と彩乃が見ていたショーに出されていた演歌歌手川越純子は、同じくそのショーで純子を責めていた梅田組組長夫人梅田美絵の自宅、つまり梅田組の本家の大広間の中央で、高い天井から伸びたロープに両手を吊られていた。
ショーの際に着ていた薄桃色に赤色の模様の入った着物に身を包んでいたが、胸元こそ整えられているものの、ぴんと上に引き延ばされた腕は付け根まで捲れ上がり剥き出しになり、着物の足下から覗くつま先立ちになった細い足首はもちろん素足で、深紅のペディキュアが妙に艶めかしい。
吊られている純子の両隣には、それぞれ二人ずつ、四人の女が居住まいを正して正座をして控えていた。
それぞれが豪華そうな和服姿で、いずれもなかなかの美形であった。
四人とも年齢は二二十代の後半くらいに見える。
彼女らの右後方のふすまが開けられ、ひときわ豪華な和服姿の女が入ってきてその横を通り過ぎると、四人の女は正座のまま手を前につけ深々と礼をして、「姐さん、お帰りなさいませ」と一人ずつ順に挨拶の言葉を口にした。
「ただいま、お疲れさん。夜も更けてきてることだし、早速だけど、連れてらっしゃい」
美絵がそう言うと、「はい、ただいま」と答えた純子の右側の端に座っていた女が立ち上がり背後のふすまから部屋を出て行った。
「どう、うまく段取り通りいったの」
「はい、バッチリです、姐さん。最初にビデオ、ご覧になりますか」
「そうね、純子にも見せたいから用意して」
「はい」
返事をしていた左端の女ではなく、純子の右に座っていたもうひとりの女が立ち上がり、純子の前にこれみよがしに置かれているモニターテレビの電源を入れた。
すぐにカラーバーが画面に表示される。
「連れて参りました、入ります」
ほどなく、先ほど出て行った女が、四つん這いで歩かされている全裸の女を従えて入ってきた。
まだ幼い印象すら残す華奢な体つきに大きな乳房だけがゆらゆらと目立っている。
生贄の首につけられた真っ赤な大型犬用とみられる首輪に繋がれた長いリードを、女は無遠慮にキリキリと引き立てている。そうなると裸の女は無理にも手と膝を動かし前へと進むしかない。
さらに、その後ろからは随分と太った三二十代前半の女に、同じようにリードで引きずられて若い男が、やはり四つんばい歩行で連れて来られた。
男の方は、上半身は裸だが、下半身に紺色のボクサーショーツだけは穿かされていた。
「じ、じゅんこさん」
四つんばいの女が、横を通るときに思わず声に出して呼んだことで、純子が閉じていた目を開けた。
「あ、葵依
ちゃん…。そ、そら君まで」
ちょうど後ろの男の子が四つんばいで純子のすぐ右を歩かされていくところだった。
ふたりは純子の兄、川越龍平の子供であると同時に、学園大学とずっと同級生でかつ親友だった、龍平の妻北条瑠美子の子供だった。
姉の葵依が二十一歳、弟のそらが二十一歳になる。
この二人には、その二つ歳下にさらに美樹という名の妹が居るが、その子は瑠美子の子ではあったが、兄の子供ではなく、純子との血縁関係はなかった。
「純子」
組長夫人の美絵が名を呼んだ。
「は、はい」
「お前の可愛い姪っ子甥っ子は一週間組で預かったよ。葵依だっけか、お前の姪は芸能界にデビューしたいそうよ。希望を叶えてあげようと思ってね。弟の方は、組に入って葵依をサポートするマネージメント会社をダミーで作る」
「あ、あああ…」
純子から絶望の声が漏れた。以前から一番怖れていたことがおきてしまったことを、美絵の言葉から知ったからだった。
兄と親友の子供であったから、幼い頃からふたりを可愛がってきた純子だった。
だが、自分の華やかな面だけを見て育った葵依が、自分がどんな立場でどんな目にあいながら芸能界で生きてきたのかをほとんど知らずに、知らされることのないままに、子供の頃からこの世界にあこがれていることはわかってはいたのだ。
「まあそんなわけで、組のしきたりどうりにさせて貰ったよ。今夜はその総仕上げだね」
「ああそんな、もう…」
もうどうすることもできなかった。
既に賽は振られ、葵依のほうは一週間の間に既に組幹部や何人もの若い組員の相手をさせられたのであろうし、総仕上げと言っているここで、甥のそらは公開で美絵の相手をさせられるであろう。場合によっては組長の梅田が出てきて葵依も公開セックスショーをさせられるのかもしれない。いや、葵依は既に最初に組長に犯されている筈であった。もう二十一歳、処女じゃないであろうことが救いだろうか。
いずれにせよ、美絵の言うしきたりとは、女は百数十人居る組の構成員の半数以上に輪姦されてその様子をビデオに撮影されることだし、男の方は幹部の妻たちと一緒に美絵に好きなように料理されるというものだ。芸能界という華やかな世界に出て、人気が出ると「独立」などという話になってよく騒動が起きるが、決してそんなことは出来ず、仮に売れなかった場合はいつでもアダルトビデオに出演を命じることが出来たり、それも駄目ならいわゆる奴隷市場行きにするにせよ、最初に撮っておくビデオには多大な効果があるのだった。
「ふたりを立たせなさい」
命じられて、葵依とそらが四つんばいの状態からリードを上に引かれ「ほら、立って例のポーズだよ」と太った方の女がふたりを立ち上がらせた。
既に習慣付けさせられているのか、ふたりともすぐさま手を頭の後ろで組む。
純子は素早くふたりの身体を見て、鞭などで打たれた傷などがないことを確認して、ほんの少しだけ安堵の吐息を吐いた。
立ち上がると、葵依は二十一歳の若さがはじけんばかりで、一週間の荒淫の痕はその身体や様子からは見て取れず、それよりも思っていた以上に胸が大きく発育しており、純子をびっくりさせた。二十代のはじめの頃から乳房の発育はよいほうだと思っていたが、これほどとは思わなかった。しかも見た目も美しく、顔は元々あどけなさを残していて可愛い子なのだから、グラビアの水着モデルならば何も組など頼らなくても充分にやれる容姿と思えた。
そらの方は、身長百八十センチほどの割には身体が細いという印象だったが、純子が見てすぐに目をそらさざるをえなかったのは、ボクサーショーツの下の異様なふくらみだった。それは男の象徴が最大限になっていることを如実に示していた。
「うふふ。坊やはすっかりもう大きくしているわね。母親や父親の妹と同じマゾの血が流れているんじゃ仕方ないわね。あ、そういう意味ではお姉ちゃんのほうも当然おんなじかな」
美絵の言葉に女たちから笑いが洩れる。二人にとっての母親、親友の瑠美子も既にとうの昔に梅田組の手の内にあり、今は何をさせられているのかさえわからなかった。
「お姉ちゃんが真っ裸なのに、坊やだけパンツ穿いているのは不公平ね。脱がせてやりなさい。あとミサキ、純子にはあれを装着しておやり、目閉じられないように」
美絵は、太った女とモニターのそばで何やら操作をしている女にそれぞれ命じた。
「まあ、こんなにパンパンにしてっ。おばさんが空っぽにしてあげたけど、一週間で完全に満タンになったわね。あの日は十回抜きで出なくなっちゃったけど、さて今日は姐さんに何回抜いてもらえるかしら。ひょっとしたらこっちの叔母ちゃまや、坊やの大好きな大好きなお姉さんにもしてもらえるかもよ」
太った女は、そらをからかいながら、ボクサーショーツの上から軽く男根をしごき、ゴムに手をかけて、亀頭を露出させると一気にそれをおろした。
純子の方はミサキと呼ばれた女によって、奇妙な器具を顔に取り付けられていた。
それはヘッドフォンのような形状をしており、両方の耳を塞ぐ部分から上下に金属の触手のようなものが伸びていて、それが両目のまぶたを固定してしまう。
異様な器具にまぶたを強制的に開かされた状態になった純子は、この瞬間から全く目を閉じることができなくなった。
「人間が目を開けつづけることには限界があるからね。ちょっと上向きなさい」
ここでも純子には拒絶の権利は全くなく、言われるがままに目薬のようなものを両目に注液され、身体の向きを強制的にモニターの方に向けられた。
赤ん坊の頃から知っている甥の興奮した男性器を見せつけられるかと思った純子は内心ホッとしたが、それは一瞬で終わりだった。
「じゃあ、ビデオはじめなさい」
「まあ、大きいわね」
ミサキと呼ばれた女が、すっ裸のそらの勃起した男根に、赤いマニキュアをした白くてほっそりとした指をゆっくりと絡ませていくシーンがモニター画面にいきなり映し出された。
「うふふ。実のお姉ちゃんが犯されている場面を見ながらこんなにびんびんにさせるなんて、随分とお行儀の悪いおちんぽだこと」
もうひとりの女の声が入る。
「おねえちゃん、いいおっぱいしてるよねー。おねえちゃんのおっぱいあんなに大きくなってから生で見たことあった」
「あら、おっぱいの話ししたら、また一段と硬くなったわね。案外お風呂でも覗いてたんじゃないのかな」
「まあそうじゃなくても、一緒に暮らしていたら、何かと目立つから見ちゃうわよね、あの大きさじゃ。Gカップは完全にあるわね。里菜さんと同じくらいかもっと大きいかもね」
「あはは。少なくとも里菜より美乳ね。それに腰も細くて凄いね、お姉ちゃまの身体」
女同士で勝手なことを喋りつづけながら、ミサキはゆっくりとそらの勃起しきった男根を扱いている。
「あ、うっ」
そらの声がはじめて聞こえた。
部屋中にももちろん声が流れているが、純子の耳に装着されたヘッドフォンからも当然のこどく音声がフルボリュームで流れている。
「あら、こんなことで出しちゃ駄目よ」
「そりゃあこんな刺激的な場面を見せられて、しかもミサキちゃんに扱かれたんじゃ、すぐイキたくなるのも仕方ないわね、坊やも。でも我慢しないと駄目よ。君を今日イカせてくれるのは別のお姉さんだからね」
「じゃあ今度はレイコさんにパイズリでもしてもらおっか。おちんちん触って貰えるの今日だけだからね。レイコさんのおっぱいも明日からは見せて貰えるだけだから、今日こすって貰うおっぱいの感触充分楽しんで覚えておいてね」
「うふふ、残念ながら君のお姉ちゃんよりは小さいけどね」
初めてもうひとりの女が画面に登場した。
今は純子の左隣に居る女だ。
画面の中のレイコは既に上半身裸で、柔らかそうな乳房が画面に映った。
立たされているそらは身長が百八十センチほどあり、小柄なレイコが膝立ちすると、丸い乳房で男根を挟むのにちょうどよい位置だった。
「ほうら、どお。柔らかいでしょう。九十二センチのFカップ。パイズリだけで、もう三百人くらいは男のおちんぽから白いミルク吹き出させているのよ。でも君は我慢するのよ。長く我慢すればそれだけ長く楽しませてあげるからね」
レイコ本人の手では持てあますほどの乳房を、真ん中に挟んだそらの勃起したものに両手で寄せて、身体を揺らせて上下に扱きはじめる。
「ほら、気持ち良かったら気持ちいいって言ってご覧」
「目を閉じてお姉ちゃんのおっぱいにしてもらっているとこ、想像してもいいのよ」
「あらミサキちゃん、それは失礼というものやない、私に」
レイコがころころと笑う。
「あ、あ、もう駄目。イキそう。痛ーーっ」
そらが寸前を知らせる声をあげた途端、レイコは双の乳房を支えて動かしていた両手をぱっと離して、男根を解放した。そして、同時にミサキが容赦なく睾丸を握っていた。
「うふふ。まだイッちゃ駄目だってば。さあ、もう一回。レイコさんのおっぱいと私の手とどっちがいいかしら」
そらは答えられない。
「じゃあスペシャルしちゃおうか、ミサキちゃん」
「イッちゃわないかしら」
「うふふ」
「逝きそうになったら、今度こそ金玉握りつぶすわよ」
ふたたびレイコが膝立ちになり乳房で勃起しきった男根を包み込む。
と、同時にミサキがレイコの真横に移動して、双の乳房の中央に顔を寄せていく。
Fカップの乳房に扱かれて、上方に顔を出した亀頭にミサキの舌が待ちかまえているという構図だ。
「本当のスペシャルは、ミサキちゃんのディープスロート付き絶品おフェラと思うけど。残念ながら今週はそれはお預けなのよ。来週、シテもらえるといいわね」
チュッチュッという音が淫らなシーンをさらに演出した。
ものの五分でまた、そらの限界が来ると、再び玉を握られて絶叫し、ほんのわずかの休息時間で今度は再びミサキの手の絶妙な動きにそらは追い詰められる。
そんなことを延々と三十分も繰り返しただろうか。映像がノーカットなものか、実際にはもっと時間をかけたものをカットして編集したものかは、それを強制的に見せられている純子にはわからなかった。
「さあ、そろそろ交代してもらおうかしら」
ミサキでもレイコでもないも少し野太い女の声がして、今現在そらのそばに立っている、先ほど首輪のリードを引いていた、悪く言えばドラム缶のような女の背中で画面のほとんどが一瞬埋まった。
「じゃあ、がんばってね、坊や。目標は十回くらいかな」
立ち上がったレイコが、黒いレザーのジャケットをノーブラの素肌に着込みながら声をかける。
「うふふ。まかせておいて。明日一日くらいは触られるのもイヤってとこから禁欲はじめないと面白くないわ。男のミルクが全く出なくなるまで、絞ってあげるわよ」
太った女は、自信たっぷりに言うと、左手に持ったペットボトルの蓋を取り、ピンク色のトロリとした液体をたっぷりと右の手のひらに垂らした。
「うふふ、ここまでビンビンじゃ辛いわね。まず普通に一回抜いちゃおう」
「うっ、やめろ。やめてくれ」
そらははじめて抵抗の声をあげた。
「まあ目でも閉じて、レイコさんのおっぱいでも思い出していなよ。あ、自分のお姉ちゃんのがいいのかな」
「葵依おねーちゃんとオマンコしてると思えば、何回でも天国にイケるよ」
ミサキもそう言って、ふたりは部屋を出て行った様子だ。
残った女は、右手を亀頭に左手の指先を玉下にあてがって、ゆっくりと扱きながら怪しい液体を、これ以上ないというほど天を衝いたそらの男根に塗りつけいく。
「うっっ」
「ほら、気持ちいいだろう。この液があれば五回や六回、あっという間にいけるからね」
「だめだ、出る」
女がこすり始めて一分と持たずに、そらの先端から勢いよく白濁した精液が、文字通りどぴゅんと飛び、二撃、三撃、とその勢いが衰えぬまま射精が続いた。
「さすがに若いだけあって飛ぶわねえ。さあ、休まないでいくよぉ」
射精の瞬間こそ、発射のタイミングでスピードをゆるめた女が、絞りきったとみるや、勃起したままの状態で衰えていないものに、右手を絡ませ、こねるようにひねりを加えながら上下させる速度をあげていく。
「や、やめて。少しでいいから休ませて」
「うふふ。今からそんな泣き言を言っていると、最後は射精地獄だわねえ」
女が嬉しそうに言って、「次はお尻の穴も触ってあげるわよぉ。これが気持ちよくない男は絶対に居ないんだから。ほらぬるぬるが気持ちいいでしょう」
と、左手の中指をそらの肛門に伸ばしつつ、他の指では玉を刺激し、肉厚の右手は亀頭をこねまわして上下させるという動きに、さらに強弱もつけている。
男のものを相当扱い慣れているようで、先ほどまでの美女たちには形ばかりの抵抗しかしなかったそらも、今度こそは本気で抵抗しているのに、あまりの女の熟練した技術に、骨抜きにされてしまっているように見えた。
「ほうら、イッてごらん」
切羽詰まったそらの様子は完全に女に掌握されていたようで、その瞬間肛門に指を突き込まれたそらは「うっ」とうめくと同時に、二度目の射精にも関わらず先ほどとほとんど変わらぬ量の精液を噴き出させた。
「さあ、まだまだいくわよ」
今度は射精後に少し萎えかけていたが、女は有無を言わさずに、自らの口を持って行って、一気に根元までをくわえ込んだ。
レイコにパイズリされながらミサキが先端を舐めていたときに、ふたりの口から「禁止」を匂わされたそらだったが、この太った女はそんなルールなど関係ないとばかりにあっさりとフェラチオを始めた。それもちょっとやそっとではないテクニックで、その舌使いや口唇の動きなども、見ている純子が呆然と見とれるほどのもので、女が口を離したときには、そらの男根は二度の射精などなかったかのように文字通り反り返るほどの勃起状態に戻っていた。
「ほうら、立派になったわね。さあ、もう一回お薬入りのローションよ」
女は再び、ペットボトルからピンク色の液体を右手にたっぷりと受けると、玉袋からその手を絡ませ、だんだんと亀頭へ向かっていき、そらのその逞しいものは再びぬるぬるの液体まみれになっていく。
「さて、じゃあビデオも見てみようか。まずはやっぱり演歌歌手の叔母さまのかな。あの取り澄ました顔の君のパパの妹が、どんな恥ずかしいマゾ女か、とくと見て確認するのよ。純子さんのおっぱい見たことあるかしら。小さい頃はお風呂に一緒に入ったかな。でも、坊やはもちろん叔母様のおまんこの中なんて見たことないわよね。おまんこの穴の奥のピンク色から、黄色いおしっこが飛び散るところまで、じっくりその目で確認しながら、またたんと白いミルクを噴き出しなさい」
喋りながらも、女の右手はゆっくりと手首を回転させながら上下している。
「ひーーっ」
声をあげたのは、ビデオの中ではなく現実の世界の純子だった。
純子たち全員が見ているモニターの中では、カメラがぐるっと回転して、そらの見ているビデオに何が映っているかを確認させたからだ。
モニターの中にさらに映し出されたテレビモニターに映っていたのは、縄一本かけられていない純子が、畳の上で自らまんぐり返しの両足を大きく拡げて、両手で性器をくつろげて性器内部を見せているシーンだった。カメラは斜め上から撮影しており、純子の顔も乳房もピンク色の性器の内側もそしてくすんだ色の肛門までも、全てがあからさまに映し出されていた。
「いやーーっ、見せないで、見ないで」
画面の中の純子に、女のものらしき手が伸びてきて、その手から、先端が男の拳ほどもある巨大な疑似男根が手渡された。
「あらまあ、あれが入るなんて凄いわねえ」
ビデオの中でそらを扱いている女のつぶやく声が入り、「いやーーっ、もう停めて」
再び、現実の純子が大声をあげる。
もちろんそんなことはお構いなく、ビデオの中の純子は「あ、あっ、あん」と艶めかしい声をあげながら、渡された疑似男根を、勃起してピンク色の部分をのぞかせているクリトリスに擦りつけていた。
「わっ、も、もう出たの」
女の声にカメラがあわててそらの方に向き直ると、ローションまみれの女の右手はその動きをゆっくりにしながら、精液を絞り切ろうとしているところだった。女の指先も白濁していた。
「おまんこ、おまんこに入れていいですか」
ビデオの中の純子が誰かに懇願している声だけが聞こえてきた。
その後は、あきらかに編集されており、ビデオのなかに映っている液晶モニターで、純子が極太擬似男根を自ら出し入れする激しいオナニーで絶頂するシーン、レズによる強制絶頂、放尿、背に刺青をした若い組員達に代わる代わる犯されて何度も達するシーンなどと、その都度そらの男根から精液を女が搾り取るシーンが交互に入り、「はい、十回目。さすがにこの短時間で十回じゃもう全然出ないわね」
という女の言葉で、ようやくビデオは終わった。
純子の顔から奇妙な器具がようやく取り除かれる。
「ミサキ、このあと、坊やをどうしていたか教えてやりな」
ミサキは純子から取り外した器具を他の女に手渡すと、純子のすぐ後ろに立って耳元でつぶやきつつ、着物の襟元からノーブラの乳房に手を突っ込んできた。
「坊やはね、この次の日から寝てるときも起きているときも、もちろんおしっこに行くときもすっぽんぽんで手を縛られたまんま。でも、とっても素直ないい子でね。ごはんも素直に食べさせてもらっていたしね。前の日に十回も出したなんて信じられないくらい、次の朝にはもうビンビンに勃たせていたわよ。でももちろん、オナニーもできなければ、誰も指一本触ってあげてないの。おしっこの時だけかな、おちんちん誰かに持ってもらえるの。起きている間、御飯食べているとき以外は、貴女や葵依が犯されているシーンを見せてずっと愉しませてあげたり、私たち全員がおっぱいはもちろん、あそこの中まで目の前で拡げて見せたり、レイコちゃんたちが生レズショー見せてあげたりね。でも、貴女が組長に後ろからお尻やられながら熱唱していて、最後にイッちゃうとことかに一番興奮していたんじゃないかな。あとは、葵依がレイコちゃんにパイズリのやり方習ってるとこや、それから何人もの男にあのおっぱいで実際に奉仕するシーンとかも好きだったみたい。でもね、もちろん残りの六日間では一度も発射していない。今朝あたり夢精でもしちゃったらどうしようと実は思っていたんだけど、大丈夫だったしね」
最初、片方だけだったミサキの手は、つぶやいているうちにもう片方も交差するように中に入り、右手は巧みに乳首を摘み、左手は包み込むように乳房全体にあてがわれ、手のひらで尖った乳首を刺激しつつ、右乳全体を揉みこんでいく。
レズに馴れた熟練の乳揉みだ。
「そらくん、この六日間で何回くらい勃起させたか、自分で純子おばちゃんに教えてあげな」
ミサキがふいに今度はそらの方に声をかける。
「わ、わかりません。千回くらいかもしれません。昨日あたりはもう、一日中ずっと勃ちっぱなしでした」
即座に返事をするところからしても、既にミサキやひょっとすると他の女にもすっかり従順になっているのかもしれない。
「さて、ではそろそろはじめなさい」
美絵の言葉で、後ろのふすまが開き、広々としているとはいえ、和風の部屋にはおよそ似つかわしくないものが持ち込まれようとしていた。
「ほら、そらくん。葵依お姉ちゃんのビデオであなたが気に入って見入っていたひとつ。ソープごっこを、そのお姉ちゃんそのもので、味合わせてあげるわよ。そのために、マットプレイとパイズリのプロのレイコちゃんがみっちり仕込んだんだからね」
持ち込まれたのは、ソープランドなどで使うオレンジ色のエアマットだった。
純子の所有者になった梅田組長のソープ好きは筋金入りで、純子も何度もこれの上で梅田に、そして組の幹部や関係者に接待と称するサービスをさせられていた。
すでにパンパンに空気が入れられている。
持ち込んだ女たちがマットにローションを満遍なくたらしたのを見届けると、「ささ、まずはそらクンがうつぶせで寝て」
とミサキが命じる。言葉は優しいがあきらかに命令だった。
純子の目の前に置かれたマットに、全裸のそらがレイコに手を取られ導かれる。
レズ経験豊富なミサキの巧みな乳嬲りとこの場の異様な雰囲気に、既にマゾの淫らな血を呼び覚まされしまい、そらが寝かされる瞬間に、その勃起しきったものが目に入った瞬間から、純子はそこから目が離せなくなってしまっていた。
マットにうつ伏せになったそらの男根が、オレンジ色の凸凹の中に見えなくなったところで、我に返って純子は動揺する。
「さ、やってご覧」
レイコが今度は葵依の手をとった。
マットの横に座らされた葵依は、その横に置かれた洗面器の中の液体に、意志のないあやつり人形のように手を浸した。
葵依の手はあっという間にぬるぬるになり、細い身体に不釣り合いの大きな乳房に自らの手で万遍なくそれを塗り込めていく。
「あん」
乳房が済んでお腹から性器にかけても同じように自らの手で塗り込むときに、葵依の口から驚くほど色っぽい声が出て純子を驚かせた。
目の前で、生まれた時から可愛がってきた姪の葵依が、実の弟にマットプレイで性的サービスをするという、耐え難い光景がいよいよ繰り広げられようとしていた。
葵依はもうなんのためらいもなく、うつぶせになった弟の背に、双の乳房をあてながら身体を重ねていった。
「そらくん、姉さんのおっぱいどう」
両方の乳房でそらの背中に円を描くようにしながら、そらの耳元でそう囁いたのは葵依自身だ。そして、早速右手の爪の先で玉の裏側をこすりながら、そらの男根を探り当てると優しく握りこむ。
「あ、姉貴…」
さすがにどちらも姉弟という立場を忘れてというわけにはいかないようだ。ましてや何人もの女たちの視線を受けながらの行為である。
それでも葵依は、ゆっくりとそらの男根の先端までピンク色のローションを塗り込めていきつつ、身体全体を使ってマット奉仕をはじめていた。
大きなふたつの乳房が、そらの逞しい身体に擦り付けられ、時に潰れ、時にギリギリまで離れて尖った乳首だけが弟の大きな背中を伝い、そして時に膨らみを押し付けつつ円を描くように滑っていく。
純子自身も、奴隷という立場になった際に実際にソープランドそのもので、プロのテクニックとサービスを何人もの女から手ほどきを受けているが、葵依の動きはすでにどこにも淀みがなく、何年もこの仕事をしてきている女のようであった。
「あんたよりずっと上手いわね」
見透かしたようにミサキが純子の耳元で囁く。
「ね、姉さんもうダメだ」
葵依の手の動きはゆっくりとしたもので、身体全体を使ったサービスの巧みさに比べて随分とペースダウンしているようには見えたが、十分ほどでそらは限界の声をあげた。しかし葵依はその瞬間一度弟の男根から手を離して、射精を防ぐと、「あら、まだダメよ。もうちょっとだけ我慢なさい。ほら、仰向けに、仰向けになってごらん」
そらの一方の手を背中側から導き、自分の身体を添えてくるりと弟を反転させた。
サービスする側の女としての主導権だけではなく、こんな禁断の行為をしながらも、姉としての威厳のようなものを葵依が見せていることに、純子はため息をつくしかなかった。
いやがおうにも仰向けにされたそらの股間に目がいく。
ピン、という音がまるで聞こえたような気がするほど、そらの男根はまっすぐに屹立していた。
「おーー」「うふ」「あっ」
女たちの口々から様々な声が漏れる。
「そらくん、姉さんの…葵依のおまんこも舐めてくれるかしら」
うんうん、とそらが頷くのを確かめる間もなく、弟の顔の上に膝立ちで跨った葵依が、そのまますぐに口をめがけて腰を落としていく。
どうやらシナリオ通りのようだが、ゆっくりやってその部分を弟にまともに見られるのが恥ずかしいのだろうと純子は思った。実際葵依が顔の上に乗ってしまったことで、そらの視界は葵依の尻の下で、完全に奪われているように見える。
美絵がゆっくり立ち上がって、マットのそばにやってくると、二人の女がマットの左右それぞれにしゃがみこみ、例の太った女がその横に立ち、組長夫人がマットで滑ることのないように手で介添えをする。
そらの足下からマットに上がった美絵の着物の裾を、両側の女がくつろげて高く持ち上げた。
「あっ」
と、葵依の性器に口を押しつけて舐めている筈のそらから声が漏れる。
「イキたくなったら、すぐにでもおいき」
屈みこんで自ら男根を手にし、自分の性器に挿入した美絵は、そういうと、いきなり激しく腰を上下しはじめた。
衆人環視の中でのセックスなど意にも介さないというよりも、最近は誰かに見せながらすることが日常茶飯事になっている組長夫人は、誰憚ることなく嬌声をあげる。
下になったそらの方も、溜まりに溜まった性欲を自身でも持てあましていたのか、すぐにマットの弾力を使って腰を動かし、それに呼応していた。
「ぐがっ」
すぐに変な声をあげたのはそらだ。
葵依の性器で口を塞がれているから、言葉にならなかったのだ。
それからさらに十分ほどで、ふたりの腰の動きはともに急速に速くなり、やがてそらの動きがとまり、美絵も次第にゆっくりとした動きになって最後は腰を落とした。
「坊や、なかなかいいものを持ってるよ。明日からしばらくは、私の夜伽をしなさい」
ゆっくりと美絵が腰をあげると、まだ隆々と勃起しているものが弾かれたようにしなりつつ、美絵の性器から顔を出し、その美絵の部分からも白濁の液がゴボッとばかりに溢れ出た。
「一回目は十秒と持たず、抜かずの二発目も十分くらいかしら。今日は許してあげるけど、女をちゃんと本気で満足させるためには、三十分は擦れるようにならなきゃ駄目よ」
美絵の言葉で、そらが立て続けに二度射精したことがわかった。
「さ、次はお前よ」
美絵は顔をあげると、純子に向かってそう言った。
「さ、まずは坊や待望の葵依お姉ちゃまのフェラチオだよ。坊やのために組を挙げて仕込んであるからね。たっぷり楽しみなさい」
ミサキの言葉で、太った女が近寄ってきて、葵依を一旦抱きかかえると、反対向きにしてそらの胸の上に跨らせた。
残酷にも、姉と弟でシックスナインをさせるつもりか。
「はじめな」
ハスキーな声で言ったのもその女だ。
葵依はためらうということもなく、マットの上に手をつき四つん這いの姿勢で、二度の射精にも関わらずまだ普段のサイズに戻りきることなく、半勃起状態になっている弟のものに口唇を寄せる。
そうすると自然に腰の位置が後ろに下がり、そらの眼前には姉の性器が今度はまともに晒けだされることになったが、そのままローションのすべりのせいか本人の意志か、脚をさらに開き、必然的にそこは再びそらの口元に近づいた。
そらの放った精液の残滓と美絵の愛液にまみれたそれを、喉の奥深くまで一気にくわえ込んだ葵依は、口の中でゆっくりと舌をからませ、淫らな液体を舐め取るようにねぶっている。
そらの舌がどうやら葵依のクリトリスを見つけ出しているが、相手に「攻撃」されても自分の「攻撃」を絶対にゆるめてはいけないというのが、ここで女達が「男根接待」の初歩として教え込まれる「作法」だ。 既に葵依はそれを忠実に実行している。
赤ん坊の頃からふたりを可愛がってきた純子をはじめとして、多くの視線が突き刺さっているが、それすら関係ないように、次第に口の中で硬度を増してきた弟のそれを、葵依はさらに気持ちを込めるように音をたててしゃぶり続けた。
五分もしないうちに、それは男根と呼べる、いや「おちんぽ」と言うように躾けを受けている筈だが、そんな立派な硬度をもった逞しい物に育っていた。
葵依はもう一度喉一杯まで頬張ると、じゅるじゅると口唇をすぼめて密着させながら上へとあがっていき、亀頭の部分で「チュポッ」という音をたてて、吸いながら口から出した。
「おーー」
声をあげたのは先ほど葵依を反転させるのに介添えをした太った女だ。
「さすがは実のお姉ちゃん。私のときの半分の時間で臨戦状態に戻したわね」
そんな声も聞こえなかったように、葵依は今度は口唇を勃起したそれの裏側にあて、舌を出して裏筋を上下させたり、くるくると亀頭のまわりをなめ回し、続いてまた下まで行くと玉袋を口に含みつつ、手で亀頭をゆっくりとこね回す。
さも愛しそうにやっている姉弟の様子を見させられながら、純子は吊されていた手をほどかれ、完全に裸にされるとオレンジ色のマットのすぐそばにしゃがまされた。
ローションを使っているだけに、じゅるじゅる、ぺちゃぺちゃと、生々しい音が、甥との性交という禁断の行為への自制心を純子から徐々に奪っていく。このままでは、そらの上に跨らされると、自ら腰を振ってしまいそうだ。
純子の懸念をよそに、マットに寝かされたのは純子の方だった。
ふたりの姉弟は、マットの足下のほうに並んで正座させられた。
仰向けに寝かされた純子は、横に立った太った女から「三番のポーズ」と命令が下り、反射的に不安定なマットの上で右手左手それぞれ自分の足首を掴み、顔の方へと持ち上げて、拡げられる限界まで手足を左右に開いた。
自らいわゆるまんぐり返しの状態でさらに大開脚をして、性器と肛門を晒すはしたない、奴隷女ならではの「おまんこ見せ」のポーズだ。
立ったまま、座った状態、四つん這いでなど、純子はもう何年も前から全部で七つのポーズを仕込まれていて、まるでバレリーナが「五番」と言われて足の形を瞬時に変えるように、即座にそのポーズを取ってしまう。
厳しい調教と罰によって、例え血の繋がった姪、甥たちを前にしてさえ瞬時に反応してしまう、そう仕込まれてしまっている自分が悲しかった。
「あー、見ないで、そらくん、葵依ちゃん」
普通の女ならば決して自ら取ることはないであろう、女として決して人前でしてはいけない惨め極まりない格好になっている純子の、その露わな部分にふたりの視線が突き刺さる。
目を逸らせば、当然自分自身または相手に罰が待ち受けていることは、ふたりとも既に充分に理解しているということでもあろう。
自分もせめて目を閉じられればいいが、それも許されない。
「葵依、弟のチンポ、ちゃんと扱いてなさい」
別の女が命じる。
そらの男根は先ほどの上向きの状態をもちろん維持していた。正座の股間からそれは異様な大きさで自己主張している。
「うちの姐さんに二回も出したんだから少々持ちこたえるでしょう、今度は」
と同じ女が言うと、後方から太目女が
「あらこの前はあっという間に十回逝ったけどね」と混ぜっ返して、一同の笑いを誘った。もちろん、姉弟そして純子以外のだ。
葵依は自分の右に座っているそらのものに優しく右手を絡ませていた。
このような異常な状況下で、自分たちの叔母もまた激しく欲情しているという証拠をふたりは目の当たりにしてしまっているのだ。
純子の性器は、自分でもわかるほど濡れて愛液が肛門まで伝っていたし、割れ目の狭間からピンク色のクリトリスが勃起しきってその存在を主張しているのも自分でわかり、それがたまらなく恥ずかしかった。
過去に何度も鏡の前でこのポーズを取らされて、そういう状態の自分の性器を目で確認させられてきた純子だった。
五分が経過し、十分が経過した。
その場で動いているのは葵依の右手だけだった。
何も命令せず、許可もせずに三人を見つめている女達の視線。
いや、もうひとつ動いているものがあった。
純子は自分の腰が物欲しそうに蠢いてしまうのを、どうにも止めようがなくなっていた。
「純子」
ようやく美絵が立ち上がり、純子の顔の上に立つと名前を呼んだ。
閉じていた目を開けると、美絵を見て言った。
「姐さん、そら君と…兄と親友の子供のそら君と、みなさんの前でオマンコさせてください」
この状況ではそれを回避すべく可能性は全くないし、恐らく自分に射精した後そらは葵依とも同じく交わらされ、姉の膣内にも射精するまでセックスさせられるであろう。
そしてそんな事実はもとより、純子の方が積極的にもう欲しくてたまらなくなっていた。罪悪感よりも、兄と親友の間に生まれた子に犯されるという背徳的な欲望が完全に勝ってしまっているのだった。
「いい子よ、純子。ご褒美もあげようね」
美絵はそらに目で公開性交を始めるよう命じると、自分もマットに上がり純子の顔の上に着物の裾を再び女達にたくし上げさせてしゃがみ込んだ。
「オマンコしてもらいながら、その可愛い甥っ子が先に私の中に出したザーメン啜りなさい」
「純子さん、入れるよ」
そらが言ったが、純子の口は既に美絵の性器に吸い付いていた。
「うっ」
くぐもった声を出して純子の身体が一瞬きしむ。
そらは一気にそれを根元まで突き込んできていた。
「あーっ」
思わず美絵の性器から口を離してしまい声をあげた純子は、自らの足首をそれぞれ握っていた両手を離してしまい、両足が宙をさまようようにしながら甥の腰に巻き付き、手は組長夫人の着物の中の裸の尻をかき抱いた。
「ほら、穴の中まで舌突っ込んできれいにするのよ」
美絵はさらに腰を落としてきて、そんな純子の顔の動きも封じてしまう。
ローションだらけのマットの上でそらはしっかりと腰を動かしていた。
一週間の禁欲期間は、二度やそこらの射精では、むしろ性欲をさらに増幅させたに過ぎなかったかのようだ。
精液はまだ極道の組長夫人の膣内にたっぷりと残されていた。美絵の性器を舐めさせられるのも誰かが射精したものを同じように啜らされるのも、過去に数えきれないくらい何度もさせられている。
だがそのこと自体にこんなに興奮したのも、啜り飲む精液と女の愛液の混じり合ったものがこんなに美味しいと思えたのも初めてだった。
「純子さん」
そう呼んだのは葵依だった。
「そら君のが純子さんの中に根元まで入ってるよ、気持ちいい」
返事の出来ない純子は、不自由な状況で必死にうなずき返した。
「葵依」
横で見ている女たちから同時に咎め立ての声があがる。そんな言い方では駄目なのだ。
「そら君のおちんちん…そら君のおちんぽが純子さんの丸出しのおまんこに、根元まで…。そら君、わたしにも、わたしのおまんこにもそら君の逞しいおちんぽ欲しくなってきちゃったよー」
「しっかり出し入れして恥ずかしいこのマゾ女をまずイカすのよ。おっぱいも吸ってやり。葵依あんたも早く欲しかったらこっちきて弟と反対側の乳責めて、協力してやりな」
純子の顔の上で腰を蠢かせながら、組長夫人が命ずる。
「そろそろ純子が一番好きな根もとまでずっぽりの体位にしておやり」
左右に立った女達が再び純子の足首を持ち、そのまま顔の方に持ち上げる。いわゆる完全なまんぐり返しにされた純子に、そらのものがさらに奥深くをえぐって突き刺さってくる。
二度の射精のせいか、余裕綽々でそらは深く浅くそれを突き込み続けた。
「あああーん」
やがて、そらが腰の動きを急に速くした。
美絵がようやく純子の顔から腰をあげる。
「あん、姐さんありがとうございました。ごちそうさまでした」
声は絶え絶えながらも、純子が言う。
「甥っこのザーメンは格別だろう。さ、もう一度大きく口開けなさい、完全に流し込んでやるから」
言葉と同時に、中腰の美絵の股間から黄色い奔流が純子の口めがけてほとばしった。
「うげ、ゲホッ…」
バチーーン。純子が噎せて口からそれを逆流したと同時に、横から太った女の手が純子の頬に飛んだ。こうなることを予測して、ビンタをするために近づいていたのだった。
ビンタを張られたことで、まだわずかに口に残っていた尿をさらにぶほっと吹きだした純子は、噎せながらも「うっ、駄目…イクぅ、出ちゃうっ」
と言うと同時に性器から潮が噴き上がり、それは腰を激しく使うそらの胸やお腹に跳ね返り自分の乳房を濡らした。
ローションと組長夫人のおしっことそして自ら噴き上げた大量の潮でぐちゃぐちゃになりながら、純子は連続逝きするのを止められなかった。
美絵が腰を今一度落として両膝で純子の頭を自分の股間にがっちりと固定させ、口への排尿をさらに続けたことで、声を出せなくなった純子は唯一自由な両手をばたばたとマットにたたき付けて、自分の絶頂が続いていることを告げる。
「純子さん、すごいよ。すごい締まり。俺ももう逝くよ」
イヤイヤをするように首を左右に揺らめかせ、両手を強くマットを叩きつけ、次には美絵の足首を掴んで爪を立ててしまう。
もちろんそんなことは許される筈もないのだが、当人の絶頂時の反応を見慣れているまわりの女たちは、すぐに純子の手を引きはがして、その手も押さえつけてしまった。
排尿を終えて美絵が腰をあげる。
純子は今度こそ一滴もこぼすまいと、喉を鳴らして飲み込む。
「姐さん、姐さんの美味しいおしっこありがとうございました。そら君、私もわたしももう駄目。イッて。純子のおまんこにそら君の白いのたっぷりちょうだい。またイクー。純子のおまんこ、純子のおまんこまた逝っちゃいます。葵依ちゃん、ち…乳首、乳首噛んでー」
そしてそらが純子の口にむしゃぶりついてきた。腰もさらに激しく打ち付けてくる。
葵依も懇願した通り乳首に吸い付き歯を立ててくれた。


