奴隷牧場外伝 奴隷 佳代子 小説奴隷牧場 第3部分 (3/3)
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「はじめまして、人畜みきと申します。人畜というのは人という字にケダモノ、畜生の畜と書きます。実はそう名乗っている以上、普通の人間としての奴隷よりも、はじめっから私、下の身分なんです。自分でもそれはわかっているつもりです。自らそう名乗ったのですから。で、そのためにこうして公開調教を受けたりしていて、でもまだ当分は特定のご主人様は持たない予定でいました。でもだいぶ前回で心が傾いて、今回は私をケイジさんが納得させて欲しい、徹底的にしていただいて、泣きながらでも自分から奴隷契約書にサインしたいと思わせて欲しい、とそう思うに至ったわけです。そうすると、どうしても経験しておかなければいけないのが、女性から責められるということで、それで今日は無理を言ってケイジさんにおふたりをご紹介いただいて来て頂きました」
人畜なる言葉にも驚いたが、女がこのケイジという男の奴隷でありこういうことをさせられているのだろうという佳代子の勝手な想像とは逆に、本人が自ら望んでこのシナリオを書き、本当に奴隷になるための決意の踏み台に、今日のこのショーを位置づけているという話に、佳代子はとても驚いた。
しかし、そうすると佳代子は何のために呼ばれたのだろう。
Sとして女性を責めた経験もないし、実際女性からの責めを受けてみるだけならノゾミだけとか、もうひとりSが出来るタイプを呼ぶべきだったのではないか。
「わかりました、じゃ休憩はしないではじめちゃってもいいのかしら」
ノゾミの言葉に、ぺこりとみきが頭を下げた。
「シナリオというか流れはだいたい読んでわかったわ。後は私の好きにしていいのよね」
ノゾミは、みきがうなづくのを確認すると、「じゃあその椅子に座って、両脚を腕置きに開いて、私にみきちゃんのおまんこよく見せてちょうだい」
赤色に染色した麻縄を自分のバッグから取り出しながら言った。
「はい」
薄布を着たままで、ノゾミが椅子と言って指差した肘掛け付きの幅広なソファに浅く座ると、自らためらうこともなく、肘掛けに両脚を乗せて手を頭の後ろに組んだ。
「あら、随分簡単にしちゃうのね。羞恥心のカケラもないのかしら」
「い、いえ。おまんこ検査の時にちょっとでも
躊躇
したりすると、前の主からは後で凄くお仕置きされたものですから、反射的に体が動いちゃうんです」
「ふーーん。じゃ、手はそうじゃなくてちゃんとそこ開いて見せなさい」
ノゾミはみきへ性器を拡げるように命令すると、振り向いて佳代子に対しても、「ぐずぐずしていないで、マユミちゃん、あんたはすっぽんぽんよ」
と、命じてきた。
自分の役割もあるとわかってはいるから、すぐそばにはいたが、両隣にさっきの足を持っていた大きなふたりがたまたま身を乗り出してきていて、緊張感が急に増してきたところだった。
「さて、じゃあ何があってもまず足閉じられないようにしちゃおうか」
「は、はい」
「マユミちゃん、脱いだらほら手伝って。太腿をもっとぐっと押さえて、目一杯に拡げさせるのよ」
佳代子はあわててブラ、パンティと取って、裸になりアシスト役に加わる。
ノゾミは手慣れているようで、足首から太腿に巻いた縄を椅子の後ろに通して、同じように片脚ずつ、現在の状況より閉じることのできないように、縄をかけていった。
「そのおっぱいって、まだ赤ちゃん産んだばっかりなの」
「いえ、もう二十一歳になりますけど」
「マユミちゃん、ちょっとおっぱい
搾
ってみて」
急に言われても、授乳経験のない佳代子にはどうしていいかわからなかったが、とりあえず乳房を外側から絞るようにすると、いきなりぴゅっ、と白いものが乳首から噴きだした。
「ふーーん、針でも刺して血まみれにして紅白で色模様つけると可愛いかもね。さ、出来たわ。どれどれ、あらもうぐちょぐちょね。さっきの蝋燭で蒸発しなかったのかしら、あらマユミちゃんも」
みきの股間に座って覗き込みながら、ノゾミの右手が佳代子の性器をまさぐってくる。
「さて、ではゲームを始めましょう。これからレズでおまんこ舐めのプロであるマユミちゃんが、みきちゃんのおまんこを舐めながら、私はおっぱいイジメをします。みきちゃんは声を絶対に出しては駄目。気持ち良くても痛くてもね。二十分間声を出さなければ、みきちゃんの勝ちで、みきちゃんがしてみたいことのひとつで、女の子の顔の上でおしっこしてみたいという願いを叶えてあげるわ。でもそれより前に声を出したら、残り時間一分間につき十発のおまんこビンタよ。私のおまんこビンタは厳しいからね、がんばって耐えてね。で、もしその半分の十分持たなければ、即座に拷問に切り替えます、拷問の内容は覚悟出来ているのよね」
「は、はい」
ノゾミは、では始めましょうどなたか時計係よろしく、と言って自分は立ち上がり、替わりに佳代子の髪の毛を掴み、剥き出しのみきの性器の中心に口を押しつけさせた。
「あ、マユミちゃん四つんばいになりなさい。あんたが奴隷ちゃんのおまんこを顔で塞ぐと殿方達に見えなくて申し訳ないから、替わりにあんたのおまんことお尻の穴見せてさしあげなさいね」
サトミの去り際の言葉から、ひょっとしたら服を脱ぐことすらないかもしれないと思った佳代子であったが、結果は初対面の男達に自分のもっとも恥ずかしいところを晒すということになってしまった。シチュエーション的にも、佳代子にはどんぴしゃりで、みきの性器への「奉仕」をしているうちには確実に濡れ濡れになってしまうであろう。
それでも言われるままに四つんばいのポーズを取ると、恥ずかしさに火照った顔を再びみきの股間に近づける。
恥毛が一本もない性器をみき本人が両手で拡げているので、女の構造が全て晒されている状態だ。
クリトリスは充血して剥き出しになっており、佳代子はまずそこにチュッと口をつけた。
ピクリ、とみきの体が反応する。
「うっ」と声にならないうめき声ともつかぬ声が漏れた気がするが、この程度では声を出させたとは言えないのであろう。
「そうそう、声も出しちゃ駄目だけど、その拡げてる手をどちらか離してしまってもアウトね」
奴隷女への条件はどんどん厳しくなる。
佳代子は、ふたたびクリトリス、性器の外周、一旦太腿の付け根から膝あたりまで、反対の膝から太腿、そしてふたたび性器へとキスの雨を降らしていく。
何度かぴくぴくとした反応をみきが示すが、さすがに声はあげないし、性器にかかった指には逆に力が入って、左右に拡げられて中がさらに剥き出しになった。
一旦、性器の中心部に舌を丸めて突き入れてみる。
「くっ」
という音がまた漏れて、激しく体が揺すられたが、それは佳代子の舌がもたらしたのではなく、ノゾミの乳房責めが始まったからだった。
「あら、おっぱいも随分敏感だこと。これじゃあ十分は到底無理なんじゃない」
佳代子は舌を抜き、クリトリス責めにかかる。
舌をグラインドして、舐め、押し、そしてついばんで、吸った。
太腿ががくがくとしてくるのがわかる。
ノゾミの方はまだソフトに責めているようだ。一定の時間は見物の男達を愉しませようという意図は当然あるだろう。
その意図を察して、佳代子もできるだけソフトを心がけた。
それでもみきは充分すぎるほどに感じているのがわかり、佳代子の心の奥底にこれまで感じたことのない喜びがわき起こる。
「九分経過しました」
その声と同時にノゾミが右脚の爪先でチョンと佳代子の乳房を蹴って合図を送ってきた。
グラインドの速度、吸い方、舐めるときにかける圧力を一気に上げる。
「ぎゃーーーっ、痛いっ、もう駄目っ。い、イクっ」
みきが屈服の叫び声をあげ、痙攣し、そして佳代子の顔には透明な液体が飛び散った。
その声は、声を出させないという責めだったこともあり、誰もその一瞬を止めることが出来ず、シティホテルの他の部屋にも確実に聞こえてしまうほどのボリュームだった。
「はい、一丁あがり。唐辛子拷問決定ね。あら、でもお望みの通り、女の子の顔にお漏らしするってのがいつの間にか叶ってるじゃないの」
大量の潮吹きに驚いている佳代子の顔を見て、くくくっとノゾミは笑った。
「じゃ用意している間、これでおまんこかき回してあげなさい」
困惑している佳代子に、男根型の張り型がノゾミの手から渡された。
「みきちゃん。声だし禁止は二十分間だからね、まだ終わってないわよ。マユミちゃんはがんばってそれで奥までガンガンやって声出させて、私にいっぱいおまんこびんたの愉しみ作ってね」
実際にはさっきの話だと、百発以上の性器叩きが確定したのだろうと思ったが、とりあえずは手にしたものをみきの股間に突き入れてみる。
他人の性器に張り型やバイヴを入れるということ自体初体験の佳代子だったが、それが簡単に出来るほど、みきの性器は潤沢な愛液で満たされていた。
「へーー、これ。これってそんなに辛いの。色だけ見ると、かわいい色じゃない。もっと毒々しい色しているのかと思ったわ」
ノゾミはケイジに渡された小さな瓶を見て、そう感想を漏らした。
みきの性器への張り型の出し入れを続けながら、佳代子は自分から積極的にクリトリスを舐め続けていたが、ノゾミの声に後ろを振り向くと、ちょうどノゾミはその小瓶の中蓋をはずし、中味を全て小皿の上に振り出したところだった。
薄い辛子色とでもいうのだろうか、クリーム色に近いその粉末は、見た目からは唐辛子と想像できるものではなかった。
「ええと、そこの一番大きいあなた。あなた、お名前は」
「えっ…、ライっす」
「ライ、ライ君ね。あなたもやっぱりSさん」
「は、はいまあ一応。まだ始めてというか目覚めて数ヶ月っすけど」
「あら、そうなの。じゃあまだMの可能性もあるわけよね。ちょっと目つぶってお口あーーんしてみて」
言葉は柔らかいが、いえぼくはいいですとは言い
難
いものをノゾミは持っている。
細い指先が、ひとつまみの粉末を目を閉じた巨漢の口へと運ぶ。
ノゾミは男の口の中深く喉の方まで親指と人指し指を入れて、指先を離すとスッと引き出した。
その途端。
「うげっ、げっ、げぼげほ。痛て、痛て。み、水、水下さい」
ライと名乗った男は、その巨体を揺すって
咽
せている。
「あら、やっぱり
辛
いのね」
「か、辛
いなんてもんじゃないっす、い、痛いっす」
うっすらと目に涙まで浮かべて、やっとそのひと言を言うが、再び咽せかえった。
「あら、お水なんか飲んじゃ駄目よ。Sさんはたまには奴隷のツラさや気持ち、少しはわかってあげなくっちゃね」
男の様子には意も解さずといった様子で、ノゾミはうふふふと笑った。
「さて、何回イッたのかな」
後半十分で、みきが声をあげたのは十回ではきかないだろう。
「十八回かな」
時計係をしていた男が、回数もカウントしていた。
「そ、じゃあ最初の分は唐辛子責めをうんと味わってもらうことにして、ビンタと鞭は百八十発で勘弁してあげるとしよっか。私が百発であと八人に十発ずつとかね」
「お、お許し下さい。声を出すななんてそんなの全然無理です」
「はいはい。で、契約書にサインはする気になったの」
ノゾミの質問にみきは首を横に小刻みに振り、「こんなこと奴隷になって、しょっちゅうされるのなんて全然無理です」
と、拒絶して
「唐辛子も許して」
と小声で哀願して見せた。
「あら、辛
い思いもしないとやっぱり駄目みたいねぇ。じゃ、そろそろはじめよっか。どうします、このまま椅子でやります、それとも面白いからまたそこのおっきい人たちに押さえつけてもらってしますか。かなり暴れると思うけど」
ケイジは、「椅子壊しても困るから、押さえつけてやりますか。その方がみんなも楽しいし」
と答え、それではということで三人がかりで縄をほどかれ、まだ半分咽せて目を白黒させているライではない方の、もうひとりの巨漢が一旦抱きかかえて、床に寝かせた。
「じゃ、まんぐりにしてお尻の穴を天井に向けてもらおっかな」
ノゾミの言葉通り、両手は万歳の形でふたりの男にそれぞれ押さえられた上に、肛門が真上に来るように体を半分に曲げられたみきは、Vの字にそれぞれ左右の足を再び大男ふたりに抱えられた。
「まぁ、ほんとにすごい濡れようね。それにお尻の穴ヒクヒクさせちゃって、早く欲しいのね。マユミちゃんそこの器ふたつ取ってくれる」
立ち上がって様子を見ていた佳代子に、みきの乳房の上に座りこんで全体重をかけたノゾミがテーブルの上を指差す。
水を少し足したのだろう。
浅底の器にはどろりとペースト状になった黄金色のそれが、すり鉢状のもうひとつの器には多分タバスコかそれに類したものであろう、真っ赤な液体がたっぷりと入っていた。
「さて、覚悟しなさいね。さっさと契約書にサインしなかったことを、たっぷりお尻の穴で後悔させてあげるわよ」
みきの乳房をいびつにひしゃげさせて胸の上に座りこんでいるノゾミは、まず最初にペーストを指にすくった。
「どれどれ、少しくらいお尻に傷があったりするともっと面白いのにね。先にアナルファックでもしたらよかったかしら」
ノゾミは追い打ちをかけるような言葉を言いつつ、最初に中指のそれを肛門周辺に塗りつけた。
「うぎゃっ、たっ、た、いっ、痛いっ」
途端に不自由なお尻全体をその動く範囲目一杯に揺さぶって、みきが体で苦痛を表現する。
ノゾミは意に介する風もなく、もうひと
掬
いそれを中指に取り、まんべんなく
擦
り付けた。
「痛いいいっっっ。無理、全然無理。中に入れないで、死んじゃう」
「うるさいわねー」
ノゾミの次のひと塗りは、肛門ではなく、わずかに顔を覗かせているルビー色のクリトリスだった。
「ぎゃーーーっ、する、サインする。サインしますから止めてください」
「今更、遅いわよ。えと、そこの女の子、マユミちゃんに代わってそれ持っててくれるかなぁ。で、マユミちゃんは私と背中合わせにこの女の顔の上に座って、口塞いで少し黙らせてちょうだい。みきちゃん、マユミのおまんこ噛んだりしたらもう一瓶追加だからね」
様子を見る限り、本当に噛まれるんじゃないかという恐怖感もあったが、ここで拒絶するわけにもいかず、怖々近寄ってきた細身の女の子にふたつとも器を渡すと、言われたとおりM字にしゃがんで、横を向けないようにケイジに顔を押さえつけられたみきの口に性器を押し付けた。
みきは最初、殊勝にも舌を出して佳代子の性器を舐めてきたが、ノゾミが次の動きをしたという気配とともに、「うぐっ、ぐぎゃっ、たーーーー」
と、くぐもった呻き声をあげて顔をなんとか動かそうともがく。
「ほら、ちゃんとご奉仕しろ」
ケイジに命令されるが、そこから先はとてもそれどころではないようだった。
「うふふ、痛そうねー。お尻の穴がビクビク
痙攣
しちゃってるわよ」
みきは苦痛を声に出しては表せず、かといって体もがっちりと押さえつけられて暴れることもできない。ケイジも含めると五人の男に取り押さえられ、その上でノゾミと佳代子ふたりの体重を顔と胸元にかけられている。
ノゾミの責めの気配とみきの動きで、数回にわたって肛門内に激辛唐辛子が塗りこまれたのがわかった。時間にして十五分くらいはかけただろうか。
「はい、黄色はおしまい。誰か浣腸器持ってきて、赤い方吸い上げてくれるかしら。マユミちゃんはもういいわ、立ってこっち来て。どうせおまんこ奉仕は無理でしょ、この子」
ノゾミの言うとおり、みきは息も絶え絶えで、とてもそれどころではないようだった。
「やめてー、も、もう…、お願いします」
佳代子が立ち上がった途端にみきが哀願の声をあげるが、はあはあと呼吸を整えるのがやっとの弱々しい声だ。
「サインします、サインさせてください、ご主人様、お願いします」
ケイジは無言だ。
「じわじわも楽しいけれど、一気に入れてあげて」
ノゾミのひと言で、真っ赤な液体が目一杯に充填されたガラス製の大ぶりの浣腸器が、男の手から佳代子に渡された。
重たい…、自分が初めて責め手にまわってそれをするという実感がなかなか佳代子には湧かなかった。
「さ、早くして」
「いや、いやもう許してー。もう痛くて耐えられません」
ついにみきは泣き出していた。
全体が黄色に染められた肛門の中心部分に先端を垂直に押し当ててみると、浣腸器の先端部分は簡単ににゅるりと中に入った。
「動くと危ないわよ。言うこと聞けなきゃお浣腸器自体を中まで突っ込ませるわよ」
「お、お…。やめでぐださい」
ノゾミの言葉に尻全体の動きは止まったが、それでも小刻みな震えは続いている。
みきの声は完全に泣き声になって、発音もおかしくなっていた。
「さ、入れなさい。一気にそれを押し込むのよ」
ノゾミのシリンダーへの目配せに、佳代子は左手で支えた液体の入った筒に向かってそれを一気に押し込んだ。
「ぎぇーーーーっ」
赤い液体が全て没すると同時に、みきの性器から真上に向かって薄黄色のおしっこが吹き上がり、佳代子の顔面を直撃した。
そしてみきの体から力が抜けていった。
羞恥心どころではないようだった。
全員を前にして、ひとり正面を向いて洗面器にしゃがんだみきは、赤い液体を排泄しながら、「痛、痛、痛いっ。か、浣腸、お、お水、普通のお水の浣腸してください」
ケイジに向かって哀願する。
「お仕置きはどうするつもりなんだ。そんなのはお仕置きのあとのほうがいいんじゃないのかな」
ケイジの物言いはいたって柔らかく、優しい口調だった。まるでコーヒーはデザートの時がいいだろうとでも言うように。
「後で、後でたっぷりされますから。契約書にサインしてから鞭も、どんな鞭使われても我慢しますから、どうか先にお尻洗わせてください。もう、全然耐えられません」
「そうか、一本鞭や鉛入り鞭ピアノ線鞭となんでも受けるな」
「は、はいっー」
さすがの
懇願
に、ケイジはノゾミに了解の合図を送った。
「あら、仕方ないわねー。じゃあこっちにいらっしゃい」
ノゾミは立ち上がり風呂場へとみきを導く。
「あ、そうそう。その間みなさん退屈だろうし、マユミちゃんも濡れ濡れだろうから、オナニーショーでもしてる」
「えっ」
「なんならあなたもちょっとケイジさんに唐辛子責めしてもらってみてもいいわよ」
佳代子は慌てて首を横に振った。
「あ、そうだ。さっき意地悪しちゃったから、ライ君、あなたにマユミちゃんやらしてあげるわ。どうせマユミちゃんもオマンコしてほしくって仕方ない筈よ。いいわね、みなさんの前でオマンコしていただきなさい。嫌なら唐辛子よ」
佳代子には選択の余地が与えられなかった。
風呂場からは何度もみきの悲鳴が聞こえてきた。
「いいっ、気持ちいい、おまんこ気持ちいい、見て、見て。あたしのおまんこ見てください」
ベッドに横になった大男の上にしゃがんだ佳代子は、顔の横に来て耳元で囁くケイジに誘導されて淫らな言葉を言わされつつ、腰を上下させていた。
男が佳代子の経験値をはるかに
凌
ぐ巨漢であるため、必要以上にしゃがんだ両脚を大きく開かねばならず、それだけ出し入れしているその部分が見学者たちに丸見えであることを嫌がおうにも意識させられ、それが佳代子の興奮をさらに高めた。
「あ、あれ。ア・ウンの呼吸でしたね」
佳代子とノゾミはホテルの一階のラウンジで、トマトジュースを前に向き合っていた。
佳代子が言ったのは、最初のゲームでみきを九分目に屈服させた瞬間の、ノゾミの合図と同時に責めを加速した点についてであった。
「ああ、あの時の合図ね。でも、あれ、ほんとはちょっと違うの。ていうか、あれね彼女のシナリオ通りなのよ。九分経過の声がかかると同時に性器への快楽責めが加速し、さらに乳首を思い切り捻りあげられてついに屈服の声をあげてイッてしまう、ってちゃんと彼女のシナリオに書かれていたの。だからその通りにしてあげたまで。どんなに泣き叫ぼうと許しを請おうとも、唐辛子肛門責めは最後のタバスコ浣腸まで冷酷に行われる、というのもちゃんと書いてあったわ。もちろんその後のおまんこびんたも、百発以上の鞭で体がズタズタにされることもね。今頃はシナリオ通りにひりひりのお尻で男性達に奉仕してるんだろうなぁ。私の手もほら、まだこんなにまっ赤」
それを聞いた佳代子は、トマトジュースに口をつけることが出来なくなってしまった。
八
それから、佳代子は週に何度か電話で呼び出され、レズの女性とSMまがいのプレイをした。
概
してお客は年配で、性器特にクリトリス、そして肛門を舐めさせられる時間がそのプレイ時間の大半を占めるという、ある意味割りと単調な仕事ばかりが続いた。レズのサディストというのはなかなか居ないものなのだと、プレイの最中も思ったのは、お金を払っているから命令口調で奉仕を要求はするものの、どちらかというとみなSというよりはMの雰囲気を漂わせていたからだ。
そして、佳代子が思っていたほどには、回数が多くはなかった。そのため自宅待機している時間が思っていた以上に長かった。佳代子は待機をしているというそれだけで、欲求不満が増し、夕刻のオナニーは二時間、時には三時間以上にも及ぶこともあった。
みきの公開調教ショーに参加してから二ヶ月あまりたった日、サトミから連絡が来た。
「ごめんね、また変な依頼なの。今度もまたカップルのプレーへの参加依頼で、女王様とM男クン。佳代ちゃん、いえマユミちゃんご指名なのよ」
事務所には指名用の写真があるわけだし、ホームページにも載っているのであるから、佳代子は、あまりそのサトミの言葉を気に留めなかった。
池袋の指定されたホテルに着いたのは、指定時間の十六時少し前だった。
部屋をノックすると、「鍵、あいてます。どうぞ」
と、女性の声がした。
カチリ、とノブの上についたボタンを押してドアを引く。
ドアを開けて、恐る恐る中を覗くが、電気のたぐいはついておらず真っ暗だった。
「い、いらっしゃいませ。本日はどうぞよろしくお願いいたします」
ぎゃっ、と声をあげて佳代子は後ろに一歩飛びすさった。
暗闇に目が少し慣れると、全裸らしき男が玄関のすぐ前で土下座をして座っていた。
「なに、ぐずぐすしてるの、入って頂きなさい、さっさと」
部屋の奥から女性のかん高い声。
「は、はい。た、大変
不躾
ですが、靴をお脱ぎ頂いたら、私を踏みつけて、どうぞ奥の方へお入り下さい」
佳代子にとって、M男性というのは初めての存在だ。
「マユミさんだっけ、どうぞそいつの願い通り、頭でも背中でも好きなところ踏みつけてこっちに入ってきて」
また奥から声がする。
そう言われてしまえば仕事である以上、仕方がない。
靴を脱いだ佳代子は、男の背中に右脚を乗せると思い切り体重をかけて、左脚で跨いだ。
「うううっっ」
どこか踏んではならない場所を踏みつけてしまったかしら、と佳代子が思うほど男は大袈裟な声をあげた。
「悦男、お前はなんで相変わらずそういう情けない声を出すの」
「は、はい、申し訳ありません」
「お前がそんな大袈裟な声を出すと言うことは、マユミさんはよっぽど重たいのね」
奥からの声が続けた。
「い、いえ。絹のようでございました」
男の声はまるで真剣で、佳代子は吹き出すのを
堪
えなければならなかった。
「どうぞ、こちらに」
オレンジ色の照明の室内は、廊下のイメージに比べてずいぶんと広く感じられた。
「あっ」
佳代子が思わず声をあげたのは、ソファには見覚えのある女性が座っていたからだ。
先日、このクラブの面接のために行った事務所のビルのエレベーターホールで、全裸で後ろ手に縛られた佳代子に触り、キスをしたアイコと呼ばれた女、いや女というよりもまだ少女といったほうがよい、その娘だったのだ。
「こんにちは、お姉さん。だいぶ驚いたようだけど」
にっこり笑ったアイコは、ひょっとしたらまだ二十代前半いや、制服を着せれば大学生と言われても誰も疑わないだろうとさえ思えた。
「何してんの、悦男。本当に愚図ね。玄関マットの仕事が終わったら、お姉さんの椅子でしょ」
アイコは深紅のサマーセーターに白のフレアスカートを履いている。スカートから伸びた脚はノーストッキングで、斜め三十度ほどできれいに揃えられていたが、足首の細さが際だっており、女王様をするならこうじゃなくちゃね、と佳代子は妙に納得していた。
気配がして振り向くと、悦男が四つんばいで這って佳代子のすぐ後ろまで来ていた。
「座って」
アイコにそう言われて、恐る恐る男の背中に腰を下ろす。
「お姉さん、別にレズ専ってわけじゃないんですってね。なんか私、あの時エレベーターのところでしてから、すっごくお姉さんを虐めてみたくなって、店長さんとこ行って色々聞いちゃった」
サトミがどんなことを話したのかはわからないが、佳代子に今日の相手がアイコであることをわざと黙っていたことだけは明らかだった。
「今日のコースは七万円のコースだけど、あと十万円出すから、おちんちん見てもらったりちょっと触ったりして欲しいのよね、悦男」
「あ、は、はいお願いしたいです」
男が慌てて答える。
アイコはゆっくりとした動作で立ち上がると、四つんばいになっている男の尻の後ろをぐるりと回って、佳代子の隣に、反対向きで座った。佳代子は少し頭のほうに自分のお尻の位置をずらし、アイコは男のほぼ腰のところだ。
「うっ」
体重がかかった瞬間男が声を漏らす。
ピシッとアイコが左手で男の尻を叩いて、だらしない声を出さないで、と半分笑いながら言う。
髪をかきあげたアイコが佳代子に口元を寄せてくると、先日のエレベーター前での陶酔を思い出して、佳代子は背筋がぞくりとし、口唇が触れた瞬間目を閉じ、口をうっすら開けて、アイコの口唇を待った。
アイコの舌は前回よりもさらに積極的に佳代子の口内で動き回った。
何か自分からもしなければ、と頭の中では思うが佳代子は全くの受け身だ。
最初、服の上から乳房をまさぐっていた右手は、すぐさま襟元から差し入れられ、ブラをずらすようにして、左の乳房をくるみ、乳首を捕らえてくる。
あっという間に乳首が硬くなるのが自分でもわかるし、口腔内の快楽と乳首に走る電気から男の背中に乗ったまま腰がつい動いてしまう。
長い長いキスからアイコがようやく解放した瞬間に、「あ、もう少し。もう少しでイク」と思った佳代子は、思わず自分よりもはるかに若いであろう少女のような女の首筋に両手でしがみつき、自分から口唇を重ねて、舌も自ら女の口にねじ入れていった。
佳代子を受け入れたアイコが、乳首を摘んだ指先にわずかに力を籠めてきた。
「あっ、うっ」
くぐもった声が漏れて、背中に電流が走った佳代子は最初の絶頂を味わう。
アイコの舌は、自分の口内に佳代子の舌を受け入れているときにも、積極的に動いた。
あの子はキスが上手い、あの日ミナミという女が言った言葉を思い出す。
「ううっ」
男の口からも声が漏れた。空いている左手で、アイコは男にも何かしているようだ。
アイコの舌が佳代子の舌をゆったり押し戻すようにして、口唇が離れると、「じゃ、お姉さんには脱いでその素敵な体、見せてもらおうかな。悦男も、もうこんなにおっきくしちゃっているし」
と、佳代子に命じ、男にも
「あんたも立って、勃起したちんぽお姉様に見ていただきなさい」
佳代子が立ち上がり、アイコが立ち、少しふらつきながら男も立ち上がった。
アイコが口にしたとおり、男のそれは既に勃起して天を向いていた。
あまり大きいとは言えないが、光線の加減か普通より黒っぽく佳代子には見えた。
「お姉さんのストリップ見ながら、扱
いてごらん」
アイコが男に命じて、すぐさま、男は右手を勃起したそれに持って行くと、ゆっくりした動作で上下に動かし始める。
佳代子はワンピース、スリップをそれぞれ肩を抜いて足下に落とすという、その方がストリップぽいと以前行きずりの男とのSM体験の際に言われたとおりにすると、男の視線は佳代子の乳房、顔、乳房と、豊かに盛り上がった胸元と顔を何度も往復した。
「パンツ先に脱いで」
言われるままに、ピンク色のパンティを剥き降ろす。
男の視線は一瞬下半身に注がれるが、すぐに再び胸元に戻ってきた。
最後にブラのホックをはずし、少しは隠したほうが色っぽいかしらなどと頭の中で思ったが、あえてそうせずに、堂々とEカップの乳房を男の視線に晒した。
男はそれを見て、右手の動きを亀頭部分だけ小刻みにし、次の瞬間にはピュッと第一撃が全裸になった佳代子めがけて飛んできた。
「あっ」声をあげて、佳代子は思わず手で口をふさいだ。もったいない、そう言いそうになってしまったからだ。
二撃、三撃と飛距離は落ちていったが、その全てが佳代子の前で床に落下していった。
「あぁぁあ、相変わらず早漏ねえ、悦男は」
あきれ声を出して、アイコが笑う。
男が立ったまま最後まで出し終えて、手の動きを止めると、「ほら、掃除なさい」とアイコは男に言ったのだろうが、「はいっ」「あ、はい」とふたり同時に返事をして、アイコを苦笑させた。
「あら、お姉さんがお前のザーメン舐めて床掃除してくれるって」
「こ、光栄です」
しゃがみ込もうとした男は気をつけの姿勢に戻り礼儀正しく頭を下げた。
後戻り出来ないというお膳立てをしてもらった佳代子は、脳髄を刺激するような濃い精液の匂いに既に恍惚となりながら、しゃがんで自分から一番近いところに滴ったそれを舌で舐めとっていった。
久しぶりの精液に興奮していることをアイコに悟られないように、と自らに言い聞かせながら。
「悦男がするのと同じことを、お姉さんは私にご奉仕するのよ」
下半身だけ裸になったアイコが椅子に足を拡げて座り、その前で佳代子は四つんばいになるよう命じられた。佳代子の尻の後ろにはさらに男が四つんばいで佳代子の肛門に舌を伸ばしてきていた。
慌てて佳代子もアイコの尻の谷間に舌を伸ばす。
ここのところすっかり性感が高まっている佳代子のお尻の穴とその周りを男の舌は積極的に動き回り、動作を止めて声が漏れそうになるのを必至で堪えつつ、佳代子も舌を積極的に動かした。
アイコも腰をさらに落として、アヌス舐めがしやすくするとともに、「お姉さんももっと足開いてあげて」と命じてくる。
不自由な体勢のまま、床についた左右の膝を開くと、すかさず男は舌先を尖らせて佳代子の肛門内部にまで舌を突っ込んできた。
「あん」
ついに声が漏れて、一瞬顔が離れてしまうが、髪の毛をアイコに掴まれてすぐに小さな尻の中央へと顔を押しつけられる。
舌先を出来るだけ
尖
らせて、アイコの肛門に舌を差し入れ、その先端を小刻みに動かすと、男に舐められている自分のお尻の穴と、自分が舐めている口元の両方から快感が体の中央へと押し寄せ続けた。
「もう駄目、イキます」
佳代子は口にしたつもりだが、もちろんそんな自由はなく頭の中でつぶやいただけで、背中に電流が流れて絶頂していた。
かろうじて四つんばいの姿勢を保つ佳代子に、男は容赦なく性器周辺から肛門、肛門から性器中心部へと佳代子が感じる部分を何度も往復し、ついに穴の中をひと舐めしたあと、クリトリス責めにかかってきた。
なんとか佳代子も追随してアイコを責めようとするが、男の半分も出来ていないことは明白だった。
それでもアイコは時々声をあげてくれて、佳代子に歓びを与えてくれる。
「お姉さん、私ね、風俗やってプロになった以上、日本一キスも上手くなりたいし、フェラチオも日本一になりたいの。でもね、女同士女性を触ったりはいいし好きだけど、今お姉さんがしてるような女のそこを舐めるのは何故か絶対嫌なの。その代わりといってはなんだけど、舐めさせるのはもの凄く好き。男に舐めさせるより女に舐められる方が何倍も感じるの。なんでかしら」
あきらかに感じている
艶
かしい声で、途切れ途切れにアイコが言う。
佳代子は答えることはできず、男が自分に
施
してきているのを
真似
て、穴の中に舌をこじ入れるとつけ根までなんとか入れ込み、そこからは激しく出し入れを繰り返し、若い女の性器内部を徹底して堪能した。
「いいっ、いくぅ」
アイコがイッたのと同時に佳代子も再び絶頂していた。
九
このアイコと悦男との三人でのプレイの翌週から、佳代子は男性にも呼ばれる系列店にも登録してもらった。
あの後、結局手で触るだけではなく、フェラチオで悦男を三度もいかせ、その都度精液を飲み込んだ。
アイコに自分のもうひとつの性癖がバレたかどうかはわからなかったが、そのアイコがしたことは佳代子のマゾの感性を大きく揺さぶったのだった。
悦男がだらしない声をあげて、佳代子の口に射精すると、アイコは佳代子にそれを口を開けて見せるように要求した。そして佳代子の喉に手をかけると、「飲んでご覧」と言って、ゴクリとそれが喉を通過するのを手で確認しつつ、軽く首を絞めるのだ。
飲精と同時の首絞め。
首を絞められること自体が初めての経験だったが、佳代子には鮮烈だった。
悦男は絶倫と言ってよく、続けてまたフェラチオでいき、また首を絞められ確認されつつのゴックン。
最後は床に寝た悦男の顔の上に跨ったアイコの顔の前に、自分のお尻が来るようにと命じられ、その格好のまま足を開いて手を前について、悦男の男根を口に含む。
悦男に口奉仕をさせているアイコに、尻と性器を鑑賞され、時には指でいたずらされながら、自らは口と手でひたすら悦男のものを扱き舐め啜った。
三つ巴の三回目、悦男にとってはこの日四度目の射精までには一時間近い時間を要し、それでもまた四度目とは思えぬほどの量の精液を口で受け止めることができた。
不自然な体勢に身体が悲鳴をあげていたが、やはり最後もアイコは佳代子の首を絞めて、その飲み込まれる精液を手で確認してくれたのだった。
結局、その経験が佳代子に男性、いや男性の精液に興奮する自分を思い起こさせてしまった。
それから一年も経たぬうちに、佳代子は両方の店の稼ぎ頭になっていた。
ホームページには、精液狂いのドM女と書かれ、その評判は掲示板方式のSMの「板」と呼ばれる情報交換のためのサイトにも頻繁に書き込まれたためだ。
精液を飲み込む際に、首を絞められると、本当にイクようになってしまい、その事も評判になった。
その一方で、レズのお客も固定客がつくようになって、アイコや悦男としたようなS女とM男というパターンだけではなく、色々なカップルもお客となり、佳代子の性癖を存分に満たしてくれた。
同級生だった夫とは、あっさりと離婚をした。
バレたのではなく、佳代子の方からバラして、離婚を申し出たのだった。
直前にホームページの写真を、見る人が見ればあきらかに佳代子だとわかるものに変えてもらっていた。
十
「うちはね、足拡げて穴差し出して男に腰使わせてりゃいいって店じゃないの。そんなにオマンコ好きならオマンコ専門の店に行きなっ」
ママがまたお客のアンケートの内容を見て、まだ入って数日の女の子に金切り声を上げていた。
お店がいくら本番厳禁と言っても、それを望む男客は少なからずいる。店がどんなコンセプトを打ち出そうと、この点に関してはどの風俗店も、またSMクラブとて一緒のようだ。
佳代子が初めての風俗店勤めでこの店の系列店に登録して出勤するようになってから、既に五年が経っていた。
当初は隠していた佳代子の性癖も、今では「ザーメン狂いM女」としてホームページにまで書き込まれ、あまつさえ情報が飛び交って新しい客も来る中、百人以上の男女が固定客としてコンスタントに佳代子をいやマユミを指名するため、週四回ほどの出勤はいつも予約で埋まり、月収が三百万を切るということがなくなっていた。
「ほら、あんたたちこの子に少しフェラチオ仕込んでやりな。風俗嬢やってて、口で男イカせられなかったら、価値はゼロよ」
ママの言うことは最近、ますます極端になってきていた。
というのも、佳代子のザーメン好きと、ますます磨きがかかってきた男の精液を絞り抜くテクニックが評判になり、佳代子目当ての客だけで店が充分に成り立つほどになって、店をSM店というよりも、口奉仕と精飲に特化した形にして、女の子もそういう子を集めてみようという話がオーナーと進んでいるという矢先に、佳代子があと三ヶ月で店を退きたい、と申し出たからだった。
レズのお店の店長、サトミはしきりに独立を持ちかけたが、佳代子にはそんなつもりはなかった。少し前に来たお客の中に、ようやく自分があの頃求めていた、支配力のある男が現れたからだった。
レズのSMも、精液フェチという一面も、全てはその自分を支配してくれる男が居るということの前では、それぞれがひとつの側面でしかないことを改めて思い知らされた佳代子だった。
男とは店では二度会っただけで、すぐに客としてではなく、直接会うようになっていた。何回か男の調教を受けて、かつ彼が独身であるということを聞くと、半分冗談で結婚してくれたら店も辞めてずっと奴隷になるんだけどなあと言ったら、ではそうしようかとあっさり言われて、言った佳代子の方が驚いたのだった。
十一
バチーン、バチーン。
目から火花が出る。文字通りといっていい状況。
与えてくれたのは、あの頃と同じ先輩の一人だ。
ひとつだけ違うのは、佳代子が全裸であるということだった。
「もう一回、行くよ」
美帆先輩が目を開けた佳代子をみつめて言う。
「ハイっ。気合、お願いします」
パチーン。
佳代子が言い終わると同時に、再び左頬が鳴った。
風俗から足を洗い、二度目の結婚を今度こそ佳代子の望む「支配力のあるS様」とすることが出来て、一年余り。
美帆は、結婚式に呼んだ三人の短大時代の部活の先輩のうちの一人だ。
再び専業主婦に戻った佳代子は、この短大時代に憧れていた先輩と、しょっちゅうメールをやり取りし、時々会うようになっていた。
美帆と佳代子の現在の住まいが、同じ私鉄沿線で特急ならひと駅だけという近さだったことにもよる。
話のキッカケは、美帆が
「旦那様、Sっぽいよね。Sでしょう。ということは佳代はやっぱりMだったわけね」
と、メールで聞いてきたからだ。
メールだからこそ、当時の心境からこれまでの経緯、そして今の旦那様のこと、ほぼ正直に告白出来たのかもしれない。いや、美帆自身が「私も本当はMなのよ。だからなんとなくわかったの」と告白してきたのが大きかった。
在籍したふたつの店のホームページには、いまだに佳代子いやマユミは在籍していることになっていた。
暫くそうさせてほしいと、最後はオーナー自らも登場して頼まれて、断ることが出来なかったためだ。
百万円という、この世界では破格であり得ない「退職金」は、いわば店にとっては「広告費」であったし、それだけ佳代子によってもたらされたものが大きかったと、そのオーナーにも言ってもらえた。
なので、美帆に告白した時に、自分がこのふたつの店のマユミだったことを告げた時点で、美帆自身がネットでホームページから掲示板まで、多くの情報をチェックしたようだった。
美帆のインターネットへのはまりようは、佳代子の比ではなく、特にSM系のサイトに随分と昔から出入りしているということだったが、「さすがにSMクラブのことまで、見たりはしてなかったわ。これ見たら佳代ちゃんだって、私気がついたかもしれないわね。おっぱいも学生時代から変わってないじゃない」と言われた。
店のオーナーの方針で、在籍女性全員が乳房をホームページで公開していた。
ビンタをされる時に「裸になりなさい」と言われたらどんなに素敵なことだろう、と当時の佳代子は妄想したものであるが、シャワールームや部活の旅行の温泉などでは、何度も裸は見たり見られたりしていたのだった。
バチーン。
右頬も鳴る。こちらは左手が使われるので、痛みはやはり最初の左頬の方が強烈ではある。
「気をつけして」
美帆はそう言うと、いつものように両手で双の乳房を揉み、すぐに両方の乳首を捻りあげてきた。
「今日はね、ちょっと面白い人を呼んであるの。もうすぐ来ると思うから楽しみにしていて」
その場に二人しか居ないし、普通に喋っても隣の部屋に聞こえる恐れなどないのに、美帆はわざわざ佳代子の耳元に口を寄せて、ヒソヒソとそう告げた。
既に何回か訪ねてきた、一人暮らしの美帆の部屋は、瀟洒なマンションの最上階にあった。
「し…志乃様」
思わず、佳代子は年下のその女を様付けで呼んでいた。
たった一回会っただけで、その時はもちろんそんな呼び方などしていないにもかかわらずである。
「ど、どうして…」
今度は美帆を見て尋ねる。
佳代子は手首をひとつに括られ、その手を天井より一段低くなっている梁のような部分にこれみよがしに取り付けられたフックに吊られていた。
「うふふ。この世界は案外狭いのよ。玉石混交なんて言うけれど、男なんて石ばっかり。女にいたっては、石も玉も滅多に居ないわけだから、S様はって意味だけど。志乃って名前を聞いた時に、ひょっとしたらって思ったわ。本名とかじゃなくて、もしネット上でも使っている名前の志乃ちゃんだったら、彼女じゃないかってね」
「オフ会とかでは、何度も会ってますもんね…。ええと…」
「美帆よ。本名でいいわこれから」
「美帆さんかあ。マーマレードさんって言うよりずっといい感じですね」
志乃もウフフと忍び笑いをする。
確かに旧知の間柄のようだった。美帆はネット上では、どうやらマーマレードという名前を使っているようだ。
「変わってないわ。この生意気なおっぱいも」
志乃は佳代子の両乳房に手をかけると、ふたつの手にぎゅっと力を込めてきた。
「うっ…あん」
思わず声が漏れてしまう。
「おじゃまします」
時をおかず、再び来客を告げるインターフォンが鳴り、迎えに出た美帆に続いて入ってきたのは、佳代子が全く見知らぬ男だったが、その後ろからもう一人入ってきた男を見て、佳代子は腰から力が抜けて床に崩れ落ちるような錯覚に陥った。勿論、手首をしっかり固定されているため、そんなことはなかったのだが…。
「くぅーーー。痛ーーーい」
右の乳房を手で掴みながら、乳首に外側から針を差し込んで来たのは志乃だった。見ると薄くて綺麗な緑色の柄がついている注射針だったが、その先端は乳首を既に貫通してその鋭利な先端を覗かせていた。
既に左の乳首には、ピンク色の柄のついた針が十文字に、紺野の手によって突き刺されていた。
すぐに血が出たりしないのね。針は、初めての体験だったがその刺される瞬間の苦痛が過ぎると、それほど強い痛みが持続するわけではなく、佳代子は案外と冷静にそれを見ていた。
カシャッカシャッカシャッと、連続したシャッター音を響かせているのは、「キズナです」とその名を、多分ネットで使っているハンドル名と呼ばれる「名前」を名乗ってからは、ひたすら撮影だけに没頭している、先ほど紺野よりも先に入って来た方の男だ。
上背が紺野と同じくらいあり、佳代子や美帆を撮るのに、屈んだり膝をついたりしている。
一番小柄な志乃は、上半身は入ってきたときのままのサマーセーターのまま、下半身だけ裸だ。少女のようなお尻だと佳代子は思った。初めて会った時、志乃はとうとう自分だけ最後まで脱がずに黒のワンピース姿を通したので見るのは初めてだ。
今でも少女のような雰囲気を持っている志乃が「おまんこ」とか「おちんぽ」と相変わらず平気で口にするのが、何故か佳代子をきゅんとさせた。
そして。
その男はあっけないほどに変わっていなかった。
「よう、元気だったか」
と、まるで一週間ぶりのような顔で、普通に佳代子の前に現れた。
十年以上の歳月が経ったことも、ましてや佳代子が裸だということも、まるで関係無いような、そしてそのことが当然という感じでその男は佳代子を見たのだった。
紺野達が加わった瞬間から、美帆もMの顔になった。
「美帆さんも」と志乃に言われて、ためらうこともなく新たな三人の来客の前で、美帆も全てを脱いだ。
先に美帆に対する鞭打ちが行われた。
なんと、美帆は紺野ともそしてキズナと名乗った男とも面識がある様子だった。
志乃に尻を突き出すように言われ、素直に手を壁について鞭を手にした紺野に尻を差し出した。
数えなさいと命じたのは志乃だった。
「九十…きゅう…、ひゃーーーくぅ」
切れ切れの悲鳴のような声で、ちょうど百発目の鞭が、佳代子の目の前の空気を切って、美帆の尻に炸裂した。血のような色をした一本鞭だった。
真っ白だった美帆の尻は、無残な太いミミズ腫れが何本も赤黒く走り、元の白かった部分がほとんどなくなっている。
百発全てがまったく手抜きのない厳しい鞭責めだった。
それを目を離さずにずっと見ているように命じられた佳代子は、手首の縄を解かれ、正座をさせられて、その後ろに立った志乃に乳房を触られ揉まれ乳首を捻り上げられながら、憧れていた先輩の想像以上の強烈なマゾ性を目にしていた。
紺野の容赦の無さが、この二人がこのようなことをするのが初めてではないということを告げていた。
その間に連続したシャッター音で撮影もされていたが、カメラを見ろと命じられると鞭を受けながら美帆はそうしていたし、そのレンズが佳代子に向けられると、志乃が容赦なく髪の毛を掴んで佳代子の顔をカメラに正対させた。
「二人目の旦那はちゃんとサディストなんだって」
紺野が昔、仕事で今度のお客さんはどうだいなんて聞いていたのと、まるで変わらない口調で聞いてきた。
「はい。ちゃんとご主人様って普段から呼んでますし、まあ旦那様は私を奴隷というよりもペットみたいに思ってるって感じですけど。夫婦って感じではないかもです」
この日初めて佳代子も紺野に対して挨拶以外の言葉を口にした。いや、挨拶とてろくに出来たわけではないので、初めて紺野に対することが出来たという感じだ。
「でも、こんなとこで裸になってるのよね」
志乃が言う。
「そ、それは…」
再び立ち上がらせられた佳代子の正面に立った紺野の乳揉みは本当に容赦の無いものだった。
痕がついたら困る…そう口にしなければならなかったが、何故か言えない。
「裸を明るいところでいつも見せたりするのか」
「はい。毎晩お風呂一緒に入ってお世話させていただいてます」
「そうか」
言って今度は乳首だ。志乃も目いっぱいの力を使っているという気がしたが、やはり男の手の力は圧倒的だった。
「傷跡が許されない女になっちゃったってわけだぁ。昔のように鞭は受けられないってことかぁ、それは残念ねえ」
志乃は本当に残念そうな声で言った。
「乳首だけならわからんだろう」
美帆の乳房への鞭責めの後、佳代子には「針責め」が宣告されたのだった。
長い風俗嬢としての経験でも、針というのは全くなかった。というよりも想像すらしたことがなかったため、恐怖感もあったが、それを見透かしたように最初にそれをしてくれたのは紺野だった。
ただ、佳代子は知らなかったが、紺野が手にしたピンク色の柄のついた針は、ゲージが18という通常使われる注射針の中では最も太いものだった。再会した瞬間から、紺野にだったら何をされてもいいと、反射的に佳代子は思ってしまっていた。もちろん、長いこと佳代子の中で絶対的な命令主として君臨していた志乃に対しても、服従は当然のことと思えた。
右乳首にも二本の針が十字に入ると、再び紺野が今度は水色の針のキャップを抜いて、佳代子に見せる。
二種類乳首に使われたものよりも細い感じがしたし、何よりも短かった。
「これも乳首に刺すんだが、これはこうするんだ」
「ぎゃーーーっ」
流石に悲鳴が出た。
細いのに、先程よりもずっと強い痛みが左の乳首を襲った。
見ると、それは乳首の真上から乳房の丸みの方向に垂直に突き立てられていた。
カシャカシャカシャと、カメラは乳房のすぐ近くでシャッター音を連続して響かせる。
「はいはい、やってみたーい」
はしゃいだような声を出した志乃に、もう一本のブルーが渡された。
「うううぅっ」
今度は声を出すこと、悲鳴になることは
堪
えたが、やはりその瞬間は激痛だった。
「まあ乳首の針の痕なんて、ほとんどじっくり見ない限りわかるもんでもないと思うんだが、この乳腺方向の針のいいとこは、仮に穴が空いてたって、乳腺と見分けられないってことだ」
と、紺野がカメラの男に、笑いながら説明する。
「フェラチオさせますよね。邪魔だし危ないから横向きのは抜きますか」
志乃が紺野に聞く。
「抜く時が刺される時よりも痛いのよ。それが楽しいの」
志乃は自分がそれをする気マンマンのようだ。
「さすがに格段にうまくなった」
そう
褒
められたのがなんとも嬉しかった。
「でも口でイカせちゃ駄目よ、今日は」
志乃が言う。
二人の男が椅子に並んで座り、佳代子が紺野に、美帆がキズナに奉仕をしていた。
針を抜かれた乳からの出血をまた写真に撮られ、美帆の両の乳首にもそれぞれ垂直に乳腺針が入れられて、その撮影も行われて、そしてようやく「やっと待望のおちんぽ奉仕ができるわね」と志乃にはやし立てられながら、紺野の前に跪かされた。
佳代子は、その持てるテクニック全てを紺野に対して駆使して、精液を飲みたい飲ませていただきたいと最初から全力投球の姿勢だったが、それ以上に志乃が次々に奉仕をする二人に対して指示をしてくるのが、子宮がきゅんきゅんするくらいに気持ちがよかった。
再会してからはMという告白を受けたものの、佳代子に対してはSっぽく振舞っていた憧れの美帆先輩が奴隷のようになって、鞭を受け、そして同じような残酷な針を乳首に突き立てられたまま、横で一緒にフェラチオしているというのも妖しいときめきをもたらせてくれる。
「玉舐めしながら、おちんぽの先に右手」だとか「潜りこんでおしりの穴まで舐めなさい」とか「喉までしっかり入れておちんぽ堪能するのよ」などと志乃が指示するたびに、横で美帆が自分と同じように体勢を変えている。
しばらくすると、後ろで気配がして、突然電動による強烈な刺激がクリトリスを襲った。
「あ、あん」と声に出して、美帆も口を離して反応したところをみると、志乃は両手にそれを持って二人の性器に同時に当てたようだ。
いつの頃かブームのようになって、風俗でも随分と使われたため、その正体が「電マ」と呼ばれているものだというのはすぐにわかった。
「ほら、口も手も休まないよ」
とはいえ、それの効果は絶大でふたりともどうしても口の動きや手の動きが緩慢になったりした。
「お仕置きだ、乳首」
紺野がそう志乃に命じた。
性器から刺激が去り、志乃が佳代子と美帆との間に立った。やはり両手に下部から電気コードが伸びた電マを持っている。
「うぎゃーーー」
「痛いっーーー」
二人が同時に叫ぶ。
志乃がその強烈な振動を、縦に乳首を貫通して乳房内部まで入り込んでいる注射針に当てたのだった。
「叫んでもいいから、叫ぶときも口は離しても手は休めない。口、離す時は、すぐに手でちんぽの先包んで扱くのよ」
志乃は、あの時と変わらずやはり細かく指示をしてきた。
電マでクリトリスを刺激され、乳首を責められながらの奉仕がさらに三十分ほど続けられた。
「じゃあそろそろいいっすかね」
言ったのは美帆にフェラチオされながらもカメラを放すことなく、美帆だけではなく佳代子にもレンズを向けてシャッターを切り続けていた男のほうだ。
口奉仕を続けつつ、上目遣いで見るとちょうど紺野が横を向いて笑いながら頷いたところだった。
「美帆さん、オマンコ」
隣で、美帆がノロノロと立ち上がり、椅子の上の男に抱きつく形で腰を落としていく。
「ちゃんと生おまんこ奉仕で、キズナさんをイカせて差し上げて」
志乃がやはり淫らな言葉で指示を出しつつ、電マをさらに強く佳代子のクリトリスに押し当てて来る。
その時、佳代子に初めて迷いのようなものが生じていた。
このままでは、次に自分が同じ指示を出されるかもしれない。
二度目の結婚をして以来、他の男性に口での奉仕をしたのも初めてのことだ。それでも自分の中では、そこまでは何故か許容範囲だったが、もし「オマンコ奉仕」を命じられたら…。
元々、美帆先輩の家に来れば、少しは
淫靡
なことが起こることもわかっていたということもある。
美帆とだけすると思っていたのが、少々狂いが生じた程度で、しかもそれが紺野に志乃となれば、本当に佳代子にとっては願ってもない、貴重な体験にも思える。
でも、性器を使っての奉仕となると、つまりセックスをするということになると、旦那様、いやご主人様に申し訳ないという気持ちが、今は生じるのが事実なのだった。
「イッくぅ」
美帆がひときわ高い声でその時を告げると、「よし、俺も出すぞ。もっと腰を振れ」と、男も射精のためにか、自ら美帆を突き上げている。
紺野は平然としていた。
上手になったと褒められたのに、口での受精をすることは出来ていない。例えイカせてはいけないと言われたにしても、持てるテクニックは駆使しているのにだ。
「ほら、お楽しみの時が来たわよ。佳代さん、一度おちんぽから離れて床に寝なさい」
中止を命じられた理由は、すぐに見当がついた。
「そこじゃなくて、カメラマンさんと美帆さんの前よ」
志乃が言う。
その通りにすると、椅子に足をあげて男に
跨
っていた美帆が、ゆっくりとした動作で佳代子の顔の上に立ち上がり、腰を落としてくる。
ああ嬉しいと思うのと、飲まされるのが紺野のものではないという少し悲しい気持ちが入り混じった。
美帆の性器の入口がしっかりと佳代子の口元につけられ、佳代子は舌を出してその中をまさぐり、そしてそこを吸いたてたが、そうじゃなくても逆流した多量の精液が佳代子の口元に溢れてきた。
と、同時に志乃に足でなかば乱暴に股を開かされ、クリトリスに電マの振動を当てられ、「うぐっ」という声にならない声が出て、この日初めての絶頂に達してしまった。我慢していたのもあって、その快感も大きくて、自分の身体の反応に驚いたほどだ。
「佳代さん、美味しいでしょ。大好きなんだってね、ザーメン」
志乃が
囁
く。
既に美帆から話を聞かされ、ひょっとしたらネットも見て知っているのだろう。
店で精液好きを売りにしてからは、カップルとのプレイで、中出しの精液を直接性器から啜ったことも何度かもあった。でも、やはり志乃が居るというのは、佳代子にとっては格別なのだった。
「よし」
突然、紺野が言って、立ち上がる気配がした。
あ、っと佳代子は心の中で思ったが、その場に居たメンバーは容赦がなかった。
まるで
阿吽
の呼吸で、志乃の手により両足を持ち上げられ身体を二つ折りにされて、性器が天井に向けられると同時に、美帆がそれまで少し浮かし気味だった腰をさらに落とし、その全体重を佳代子の顔にかけてきた。
あの時、入れてほしかった。使って欲しかった。
でも今は違う、という佳代子の心の叫びを無視する形で、それは一気に奥まで侵入してきた。
足を抱えられているため、いきなり佳代子が一番気持ちがいいと認識している場所を擦り立てられ、錯乱する。
心の思いとは裏腹に、佳代子は一気に新たな絶頂へと登り詰めながら、口に残していた精液を飲み込み、自らされていることを反復するかのように、美帆の膣内に舌を尖らせて突っ込んでみるが、さすがに男性器のようにその同じ部分に届かせるのは難しい。
紺野の腰使いは容赦がなく、そうこうしているうちに、二度目、三度目と登り詰めさせられる。
「ああ、あーー、いくぅ」
突然、自分の声が音になって漏れたことにむしろ自分が驚いていた。
美帆が急に腰を浮かせたためだ。
「い、イヤ…」
次の言葉は、紺野のそれが自分の中から去る気配を察したためだ。
自由になった顔をあげようとすると、カメラを持った男の足でおでこを踏みつけられ、再び床に押し付けられる。
「ああぁ、いいです」
「何処がいいの」
志乃の問いに、「お、おまんこがいいです。おまんこ気持ちいいです」
と、すかさず返答したのは美帆だ。
佳代子の中から去った紺野は、佳代子の上で四つん這いになった美帆に後ろから挿入したようだった。
「美帆さん、唾あげて」
言われて、すぐ上にある美帆の口から、唾液が垂らされ、佳代子は慌てて口を開けてそれを受け止める。
「よし、イクぞ」
紺野の宣言に、「あんお願いします。出して、中に、おまんこの中に一杯下さいぃ」
と美帆が叫ぶ。
直後、美帆は絶頂の声をあげるかわりに、佳代子にキスをして、その瞬間を佳代子の口の中に舌を入れて、そこから痙攣を伝えることで、佳代子に自らの絶頂を知らせた。
それからおよそ一時間後。
紺野のこの日二度目の射精は、志乃の性器にだった。
先ほど、美帆の性器から佳代子にもたらされた紺野の精液は、未だに飲み込むことなく、佳代子が口内で味わい続けている。これほどの長い時間そうするのは初めての経験だ。
右手には、電マを与えられ、自らクリトリスに当てさせられることで、もう既に何度の絶頂を味わったのかわからない。噴き上げたもので、床を汚しているだろうことだけが、恥ずかしく申し訳なかったが、そのことすら茫洋とした意識のどこかにほんの僅かに冷静さが残っているだけで、佳代子は全てのことに没頭していた。
「さあ、おねえさん。私の中のもタップリと飲んで、そして私のおまんこも味わってね」
はい、ありがとうございます。しあわせです。
しかし、この言葉は、押し付けられた志乃の無毛の性器と、長い間、愛しくて狂おしいほどの思いだった、ずっと欲しくて欲しくてしかたなかった、紺野と志乃という男女の精液と愛液がミックスされた匂いの中に埋もれていった。
クリトリスへの刺激すらもう必要なかった。
果てしない絶頂感の中、佳代子が手放した電動マッサージ器が床を響かせる、ガタガタという音と、シャワーのように上から降り注ぐシャッターの音だけが、部屋の中に響き続けていた。
モデルになってくれた、敬司さん人畜ミキちゃん、望ちゃん、スミヨさん、ライ君、そしてかつての友人たちへ感謝を
奴隷牧場外伝 奴隷 佳代子 小説奴隷牧場 第3部分 (3/3)
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