本文へ移動Skip to content跳到正文跳到正文
日本と世界のBDSM映像アーカイブThe BDSM video archive — Japan & beyond日本与全球 BDSM 影像资料库日本與全球 BDSM 影像資料庫
小説Novel小说小說

奴隷牧場外伝 奴隷 佳代子 小説奴隷牧場 · 第2部分

奴隷牧場外伝 奴隷 佳代子 小説奴隷牧場 第2部分 (2/3)
上一篇 · 下一篇

紺野は一回しかさせてくれなかったし自分の口ではイッてくれなかった、などと思いながら、たて続けに三度も四度も果てる男にある意味感嘆もしていたが、何回目かの男の時から佳代子はあることを思いついた。

佳代子の口の中で一回目の射精を果たした後の男達の行動はまさに千差万別だったが、それぞれ自分のやりたいことがあるようで、縛りたいとかバイブで責めたいとか浣腸をしてみたいとか様々だった。ある程度佳代子はそれに応じていたが、その全てはやはり佳代子のオナニーでしかないのだった。何をされている時でも、自分の感じるシチュエーションを頭の中の女、志乃が佳代子に命じてくるからだ。

「ほら、もっと淫らなポーズを自分から取るのよ」とか「バイブでイクなんて恥ずかしい女ね、思いっきり大きな声でどこが気持ちいいのか言ってからイキなさい」「ほらご主人様があんたの恥ずかしいお尻の穴見てるわよ、しっかり吹き出してご覧」などだ。多分紺野にだったら卒倒してしまったであろう排泄行為を見られるといったことも、見知らぬ他人の自称サディストに対しては、自分が自分を辱めているという意識はあっても、あまり相手に対して強烈な羞恥を生むものですらなかった。

ひととおりのことをさせた後、佳代子は性交を求めた。

しかしそれはその行為を

愉

しむと言うよりも、あるものが欲しいからであった。

最初に口の中に放たれた精液はその場で飲む。

「お前の大好きなザーメン、しっかり味わってからごくりと飲み込むのよ」

やはり志乃の命令が

脳裏

に聞こえてくる。

もちろんその時は生で男根をしゃぶり抜いて愉しむのだが、性器を使わせる場合には必ずコンドームを用いさせる。会う前からそのことを徹底して確認したし、挿入時にも必ず確かめた。

自称サディストの良いところは、基本的に善人であることだった。臆病な男も多い。これが、セックスのみを目的にしたいわゆる普通のテレクラなどの男だと、どさくさに紛れてあわよくばナマでなどと思う男も居ると、成人女性向けのマンガ誌いわゆるレディコミなどに書かれているのを読んだこともある。

でも、サディストたちは一様に優しくて、「必ずスキンしてくださいね。私妊娠しやすいみたいなんです」などと言えば、もう間違いなくそれに従ってくれたのだ。

妊娠しやすいかどうかはわからなかったし、むしろゴムをつけた少しガサガサしたような感触は嫌いだったが、佳代子の目的の為には仕方がなかった。

一度口で果てた男も、その後少しだけしたSMという行為に興奮して、簡単に佳代子の中で、正確にはスキンの中に新たな精液を放出してくれた。それで終わることもあれば、もう一回と挑まれることもあり、その場合はスキンを交換させて応じてやった。

ことが終わると「シャワーへ入ってらしてください」と言って男を風呂場へ追い立てる。

警戒する男も多かったか、大抵の場合男達は余分なお金や身分のわかるものなどは持たずに初対面の女には会いに来ているようで、佳代子が強く奨めてそれでも行かないという男はひとりも居なかった。

「女こそシャワー浴びたいと思うとお思いでしょうけれど、私マゾですから、今夜ひと晩くらいはあなたの匂いを体に残しておきたいの」なんて言葉をサービスで言ってやると、男はそれだけで満足そうな表情で納得するのだった。

そして佳代子がすることは、ゴミ箱に捨てられたり枕元のタオルの下にそっと隠されていた、使用済みのコンドームをハンドバッグにしまうことだった。

男が佳代子の中で射精を果たした後、マゾ女の役目よと言わんばかりに、丁寧に男のものからそれをはがし取り、一滴もそれをこぼすことのないように、ゴムを結んで捨てるか隠す振りをしたものだ。もちろん、それをした後からもう一度まだ硬さの残る男根を舌で舐め清めるのも佳代子の楽しみのひとつだった。

当然、頭の中の志乃という女が「ほらあんたの大好きなおちんぽ、きれいにするの奴隷の役目でしょう」と命令を下していたので、男の側から見たら、本当にマゾの陶酔に酔っているように見えただろうし、そんな時、男たちが征服感で満たされているのが佳代子にもよくわかり、ある意味滑稽で、それでいて男が可愛くもあった。

それでも佳代子は同じ男と二度会うということはしなかった。

というより、結果的に二度以上会いたいと思う男には出会えなかったのだった。

相手は佳代子の態度による「勘違い」もあって、執拗に二度目を誘ってきたが、全て無視して次の相手を探した。どんなにその時なんらかの満足を得たとはいっても、佳代子の本当に欲しいのは真に自分を屈服させてくれる相手だったからだ。

そうして、初対面の男とホテルへ行った日は、佳代子は決まっていつもより激しいオナニーをするのだった。

ホテルを出ると、お茶でもとかお食事にとか次の約束の為に誘いをかけてくる男達はすでに疎ましい存在でしかなく、佳代子は一刻も早く自宅へ帰って、自分の愉しみに耽りたかった。その数分前まで男としてきた行為は佳代子の性的欲求を増幅こそすれ、完全に満たしてくれるというものではなかったからだ。

部屋に帰ると、大急ぎでシャワーを浴びる。強いシャワーとともにその日会った男の記憶もきれいさっぱり洗い流してしまう。また今日もご主人様と呼べる男には出会えなかったという思いよりも、これから自分でする行為への期待と想像で頭の中はすでに一杯になっている。

広げた三面鏡の前に、折りたたみのデッキチェアを置く。椅子は、背が比較的低く、木製の骨に白色の布が貼られたもので、佳代子が座った時の薄い布の背の部分のたわみ具合と、肘置きの高さがちょうどよくて、実は佳代子のオナニー専用のものだった。

ちょうどいいというのは、その肘置き部分に両脚を乗せるもっとも恥ずかしいポーズをした時の、鏡に映る具合がであった。

鏡の中をしっかり見なさい、なんてお願いするの。志乃の声が佳代子に問いかける。

「佳代子の佳代子の恥ずかしいあそこを見て下さい」

自分のせりふはちゃんと声に出す。

最初のうちは万が一隣の住人が聞き耳でもたてていたらと思ったものの、ほとんど顔を合わすこともなかったし、そのうちそう思うことすらも刺激になってしまった。

あそこなんて言ってはいけないと、何度言ったらわかるの。

「ああ、佳代子の佳代子の恥ずかしいおまんこをどうぞご覧下さい」

しっかり鏡を見なさい。

「はい。ああ、おまんこが丸見えです」

もっと、手で開いて奥の方まで丸出しにするのよ。

「いやぁ、恥ずかしい。ああ、おまんこ

中

まで見て下さい」

ほら、クリトリス

擦

って感じるところよく見ていただきなさい。

「ああ。恥ずかしい恥ずかしい、おまんこ恥ずかしいです」

うそおっしゃい、見られるの大好きな淫乱マゾ女のくせに。

「いやぁ。見られるのなんか好きではありません。おまんこ見ないで。ああクリトリスも見ないでください〜」

三面鏡に映る三人の自分を見ながら激しく手を動かしクリトリスを擦りたてると、快感が脳天を何度も突き抜けて、簡単に絶頂しそうになる。

クリトリスそんなに硬くして、ほらおっぱいも揉むの。でも、勝手にイッちゃ駄目よ。

「ああ、おっぱいも乳首もおまんこも全部気持ちいいです。もう、もうイカせてください」

駄目よ、絶対イッちゃ駄目。勝手にイッたらクリトリスに洗濯ばさみのお仕置きよ。

「ああん、もうおちんぽ様欲しい。中におちんぽ様入れて欲しいです」

ちゃんと言いなさい。

「おまんこに、おまんこにおちんぽ様ください。あん、でもその前にクリトリスで一回イッてもいいですか」

駄目よ。おまんこの中がどうなってるか自分で確認して報告なさい。

「ああ。すごくすごく濡れてます。ぐちょぐちょです。佳代子のおまんこグチョグチョ」

指を入れてクリトリスの裏側を擦った瞬間に、我慢できずに一度絶頂してしまう。

その余韻が終わらぬうちに、また新しい言葉を口にする。

「ごめんなさい。佳代子イッちゃいました。ああお許し下さい」

駄目って言ったじゃないの。罰よ、洗濯ばさみクリトリスにおつけ。そしてもう一度おまんこの一番気持ちいいところ擦りなさい。

「ああ、いっ痛いーっ」

頭の中の志乃に命じられるまま、バネを

緩

めていない洗濯ばさみでクリトリスの根元を

挟

むと、甘美な激痛が脳天まで冷たい筋となって突き抜けた。

そうしておいて、右手の中指で性器の中の一番感じるところを探り当てる。自分でも信じられないくらいに内部は濡れそぼっていた。

再び志乃の声がする。

ほら次のお仕置きよ。あなたのために出して頂いたザーメンお受けしなさい。

「い、いゃぁお許し下さい」

口では拒絶の言葉を吐きながら、すぐそばに置いてあった持ち帰ったスキンを手にする。

ユキという紺野の奴隷の性器に口をつけて、直接紺野の精液をそこから口で啜ったことは強烈な印象となって残っていた。

左手でスキンを口元に持ってくると、右手に手にした小さなハサミで、結んである部分のすぐ上を切る。

さあお受けしなさい。

「ああおちんぽ様、ザーメン様」

そう口にすると、口唇を閉じてスキンから中に溜まったものを絞り出す。

つーーんと異臭が鼻をついて、それだけでまたイキそうになる。

全てを自分の口元で受けると、口唇から鼻先へと右手で塗りこみつつ、垂れ落ちる前に少し啜りこむ。ほんのり甘苦い味は強烈な匂いで佳代子を支配した。

「ああザーメンください。ザーメン佳代子に飲ませて下さい」

言ってみるが言葉はもごもごと声にならず、さらに口の中にそれが流れ込んでくる。びちゃびちゃと音をたてて噛んで味わう。

鏡をそっと見ると、口の周りを精液でベトベトにした淫らな目をした自分が居る。その姿に、佳代子はますます恍惚となって、両手をふたたび性器に持って行きそこを左右に拡げ、ピンク色の粘膜を自ら解剖して鏡に映し出した。

残りの精液を一気に啜りこんで、ごくりと喉を鳴らして飲み込む。

ほら、大きな声で言うのよ。

「ああ、おまんこおまんこおまんこ見てください。恥ずかしい佳代のおまんこ見て〜」

そんな日々をしばらく過ごした後に、佳代子は結婚した。

紺野と毎日顔を合わせて、彼がサディストとして他の女に君臨し続けていることも痛感しながら、でも自分はもう何も出来ず、ただひたすら彼に似た男を捜し続けることに、ある種の絶望感を覚え始めたからだった。

相手はたまたま出席した大学時代の同窓会で再会した同い年の少し自分勝手な男だった。

少しくらい勝手な男の方が自分にはお似合い、とその時に何故考えたかわからなかったが、同窓会の二次会ではすっかり意気投合して、いや正確には佳代子の方で多分にそのように仕向けて、その日のうちにホテルへ行った。

彼は佳代子のことを気に入ってくれたし、同年代の男性としては格段に稼げているようだったので、数ヶ月の交際を経て、結婚を求められた時にも、素直に応じた。

多くの行きずりの男を相手にSMの真似事をしてきた佳代子であるが、彼にはそのようなことを求めることもしなかった。最初から彼にその気がないのはわかっていたし、佳代子自身結婚は別のものだと、なんとなくずっと思っていたからでもある。

しかしその結婚をしたことよりも、会社を辞めたことの方が佳代子の精神に影響を及ぼした。

結婚してからもまた二年が経っていたが、仕事をしていたからこそあまり変わらず、そして結婚したことによって、紺野に対しても随分と穏やかな気持ちで向きあえるようになっていた。それが結婚したことの最大のメリットだったと思えたし、なんとなくこのままずっといくような錯覚に陥っていたのだが、入社して来たひとりの娘によって佳代子がやっと手にした穏やかな日々は、あっと言う間に撹乱されてしまったのだった。

若い娘は積極的だった。

いや、佳代子から見たらそれは

傍若無人

という言葉こそ適切であると思える態度と行動であった。

仕事が出来たため、めきめきと社内での発言力をつけた彼女は、ついついカンに障って意地の悪い言葉のひとつも言ってしまう佳代子を完璧に無視しつづけた。

無視されるということで、佳代子の精神は破壊され、せめて自分の方に分がある自分が年上であるということだけに固執するようになってしまい、そのことが結果的に紺野の逆鱗に触れてしまったのだった。

紺野をあきらめたとは言え、やはり紺野が彼女をかわいがっているというのが手に取るように見えてしまうと、佳代子はいてもたってもいられなかった。

「俺も、何人も年上の部下を使う身だ。仕事をする上で、年齢が上であるということはひとつの要素になろうとも、絶対的な要素でもなんでもない。だいたいお前がガタガタ言うほど彼女はお前のことを意識してないだろう」

彼女の言動に我慢が出来なくなって、「女性同士の和が乱れてますから、部長からもひと言言ってくださいよ」

若くして既に部長という役職になっていた紺野につい言ってしまった佳代子に、驚くほど冷たい目の紺野が言ったのだった。

仕事を辞して専業主婦となった佳代子に待っていたものは、壮大なる退屈と虚脱感だった。

そうして、ひとりで居る昼間の時間がもたらしたのは、自分の性欲と向き合う時間。気が付くとマゾという自分の性癖を意識してしまうような行動をしているのだった。

辞めてひと月も経つと、家事をしている時間と睡眠時間以外、その大半の時間をコンピューターの前で過ごすようになった。

その手の書籍やビデオなどを買うことがままならなくとも、インターネットにはそれをはるかに凌ぐ文字と写真、そしてネット上での他人との交流という刺激が満ちあふれていた。

それは佳代子にとって、全く新しい世界と、マゾであると告白しただけで、たくさんのサディストを自称する男からの賞賛の言葉が与えられる、といううっとりするほど魅惑的な世界だった。

しかし、それだけで満足するには佳代子の肉体はマゾとしてその時既に「経験」を積みすぎていた。

五

池袋駅の北口。

待ち合わせに指定された場所は、出口のすぐ前にある「皇帝」という名の喫茶店だった。

指定された時間より三十分ほど早く到着したため、店内にすぐに入ってしまうか躊躇ったが、思いのほか風の強い外は寒い。

自動扉が横に開く瞬間、自らを

励

ますように背筋を伸ばした佳代子に、それまで

俯

いて座っていた数人の女性客が、顔をあげて視線を投げかけてきた。

「いらっしゃいませ」

銀色のトレイを左手で胸元に持った初老の男性店員が、ゆったりと歩み寄ってくる。

「あの、禁煙席は」

ついそう言いたくなるほどに、店の中はタバコの匂いが充満していた。

「申し訳ございませんが、当店には禁煙席のご用意はございません」

仕方がなく、空いている窓側の席に案内をしてもらう。待ち合わせの時間にもう一度入り直そうかと思ったが、さっと見渡した店内に空いている席はたったのふたつ。

次に入ってきた時に満席だったらどうしよう、と佳代子は思ったのだった。

男にミルクティをオーダーすると、もう一度店内全体を見渡してみる。全部で十五あまりの対面四人がけのテーブル席。カウンターのような席はない。

佳代子はここに、面接を受けるためにやってきた。

実際にここで面接をされるのか、それとも別の場所に行くための単なる待ち合わせ場所なのかはわからない。

そして、見て取れたのはどうやらほぼ全ての席の客がそういう目的で座っているのだということだ。

女性対女性、女性対男性、相手の到着を待っている女性。

まだ少女のような娘も居れば、いかにも水商売のお姉さんといった雰囲気の女性もいる。

ゆったりとコーヒーブレイクを楽しんでいるという、くつろいだ様子の人間がひとりもいないのだった。

佳代子がそのサイトを見つけたのは本当に偶然だった。

いつも使っていたチャットと呼ばれる、パソコンの上で文字を使った会話をするサイトから、リンクを辿っている時にいきなり行き着いたのだった。

『女が女をいたぶる

レズ専門SMクラブ』

自分の精液フェチともいえる性的傾向と、まるで対極にあるようなレズという性向は佳代子の中で二極化しつつもますます強まっていた。

それは自分でも不思議なようで、それでもどこか納得のいくことでもあった。

男に仕えたいという願望とともに、女性それも初対面やそれに近いような相手に徹底して虐められたいとも思うのだった。

そういう意味では男性に

隷属

したいというのとは少し違うのかもしれない。

男性相手ならば中途半端な関係は嫌だと思うし、その場合はいっそ過去にそうであったように精液をくれるだけの存在でいい。

でも、女性相手ならば隷属ではなく、むしろその時だけの関係で虐められたい、ちょうどあの志乃のように相手は自分がマゾであるということだけ知ってそのように扱ってくれさえすればいい。そう思っていた佳代子には、そのレズSMクラブのサイトの内容を読めば読むほど、自分の中にわき起こる衝動を止められなくなってしまったのだった。

さすがに電話をかけてみるまでには勇気が必要だったが、ふた晩迷った末に携帯電話を手にした。

もし電話番号を非通知にする「184」をつけたダイヤルで繋がらないようならば縁がなかったと思おう。最近は非通知の電話は繋がらないこともよくあるということが、逆に佳代子の背を押してくれた。

その女性が店内に入ってきた時に、直感的にこの人だと思った。

電話の落ち着いた感じのする声からもう少し年配の女性を想像していたのだが、一見したところ佳代子とあまり変わらないか、せいぜい二つ三つ上くらいのように見える。

さっと店内を見渡し、佳代子に視線を止めると、そのままテーブルの上の目印として指定された「文庫本を二冊積んで」あるのを確認すると、案の定まっすぐにこちらへと向かってきた。

「村山さんね、はじめまして」

佳代子が電話で名乗った偽名を呼んだ。

「ここ、びっくりしたでしょう。北口の風俗嬢の入口みたいなとこだから」

やはり、電話の声の主であった。

「はい」

今頃になって佳代子は緊張してきた自分を意識した。

女はカフェオレを注文すると、改めて佳代子を見つめて言った。

「あなたどうやら本物のMのようだけど、しかも別にレズっていう風にも見えないし、その様子だと特にお金に困ってるわけでもなさそうよね」

ちょっと見ただけで、そこまでわかるものだろうか。

似たような年齢に見える女は、相当この世界でのキャリアを積んでいるのかもしれない。

「レズっていうと、すごく綺麗なイメージを抱いて来ちゃったりとかだと、それだとこの仕事続かないわよ。一応聞くけど、あなたそういう経験もあるの。女同士とか、女性に責められたりとか」

「はい、ちょっとだけですけど。大学も短大も女子だけで部活とかしてましたし、あと最近も少しだけSMを…」

「ふーん、じゃあバイなの。男が嫌ってわけじゃないのでしょ」

「はい…」

「ネット見てくれて電話もらったみたいだけど、うちも正直ね、女の子は常時足りないの。うちみたいなお店は他にないし、それに嫌になって辞めるだけじゃなくて、本物であればあるほど、男性相手のお店以上に、お客さんとデキちゃったりもするのよね。それで専属になっちゃって来なくなる子もいるの。もちろん、本人がそう言って辞めていくわけじゃないんだけど、何となくわかっちゃうのよね」

オーダーしたカフェオレにスプーンで三杯もシュガーを入れながら、そんな内情めいたことまで口にした。

「でも大学生や大学生の時って当然相手もそうでしょう。でもうちのお客さんは三十代、四十代から五十代まで一対一対一くらいよ。まあ五十代はさすがに前半までだけど、それでも三分の一はそのくらいの年齢の客。まあ行った女の子の主観だけどね」

レズをきれいなイメージで考えていては、仕事としては全然無理よ、ということを女は伝えたいのだろうが、佳代子とてそれは百も承知で、確かに志乃や今目の前にいる女のような相手が理想のようにも思えるが、反面、男からはもう見向きもされなくなった少しヒステリー気味の不細工な女に命令されて性器奉仕をさせられたり、思い切り鞭で叩かれたりという想像にも少しマゾの心が反応しているのだった。

「それからね、うちは一応M女を派遣するという建前だけど、自分が虐められたいという女性もなかには居るの。そういうのにも自分がどうされると嬉しいかとか考えて臨機応変に対応してもらわなくっちゃいけない。私は絶対にMしか出来ないって子でも同性相手だと意外とみんな出来ちゃってるから、まあ私はあまり心配してないんだけどね」

そして、穏やかな目で佳代子を見ると、「何しろ女は本質的にはマゾだから、SをやったらMもしてみたくなるものなの。だから同じお客さんが、最初Sだったのに次に行ったらMになったりもあるわけね」

女は決めつけるような口調でそう言った。

「じゃあ事務所に行って、早速簡単な適性テストというか、私と簡単なプレイをしてみてもらいたいんだけどいいかしら。ほら、やっぱりこの仕事、服の上からじゃ商品価値もわからないしね。そのかわりたっぷり可愛がってもあげるわよ」

佳代子の気持ちが変わらないうちに、ということなのだろうが、もちろんそれは佳代子にとっても望むところで、女の目線にすでに欲情が滲んでいるのを見て、体の芯が熱くなるのが自分でもわかった。

実際に女性とするのは志乃とユキという女との出来事以来だが、まるで違和感もなくむしろ今日は最初からそれを望み期待していたのかもしれない。

「まずはプロフィール作るために、サイズ測らせてもらうからすっぽんぽんになってね。写真、顔は目線入れてあげればインターネットとか載っかるけど大丈夫ね」

八畳ほどの部屋にデスクがひとつ、その上に電話機が親機子機と置いてあるそれだけの殺風景な場所で、いきなり脱げと言われるとは思わなかったが、ここは相手に従うしかなく羽織っていたカーディガンを脱ぎ、ブラウスのボタンに手をかけた。

「あ、自己紹介が遅れたわね。私、店長のサトミ。みんなは店長と言ったり、長い子たちはサトミさんと呼ぶわ」

サトミはデスクの一番大きい

抽斗

をあけると、一眼レフのカメラを取り出した。

スカートも下ろすと、すでに佳代子の体に残されたのは黒色を基調にしたレース素材のブラとお揃いのパンティだけだった。佳代子は普段、あまり黒の下着など身につけないのだが、何故か今日は黒がふさわしいと思ったのだった。

もちろんその時からこうして、他人それも女性に下着姿を見られるかもという想像、いや期待をしていた。

「それも、取って」

サトミは佳代子のブラを指さした。

「服の上から見たよりもずいぶんボリュームあるのね、バスト」

両手を後ろに回して、ホックをはずす。

「うちのオーナーはね、ってもちろん私は単なる店長でオーナーは別に居るわけだけど、風俗のお店がお客さんに女という商品を選んでもらうのに、ただでさえテクニックとかその他諸々はしてみないとわかんないわけだから、せめておっぱいくらいはちゃんと見て貰うべきというのが持論なの。私が任されてるのはレズ専のお店だけど、男性がお客さんの方のお店は、ネットではおっぱいを公開してるだけだけど、店の受付には全員のすっぽんぽん、顔出しでおまんこも見せてる写真を置いてあるのよ。そこで全部を見て指名できるのがウリなの。あ、男性客相手のお店には受付があって一度必ず寄って貰うんだけど、うちは違うからね。はい、手まっすぐしてぇ」

カメラから連続してフラッシュが浴びせられ、一瞬目をつぶってしまった。

「ウチの子たちも半分以上がそっちの店との掛け持ちよ。ウチだけではそんなにはやっぱり稼げないしね、男相手の店よりはっきり言って安いから。はい、じゃパンティも脱いでご覧」

さも当然のように言うサトミの言葉は、佳代子にはすでに「命令」として作用し、マゾの甘い陶酔を呼び起こしつつあった。

「はい、手は頭の後ろに組んで胸張って。うん、きれいなおっぱいね、おまんこの毛もちょうどいいくらい。人気出るわよ」

佳代子はじっと動かず、サトミの方が佳代子のまわりを回って三百六十度色々な角度からシャッター音を響かせた。

「お尻はちょっと大きいけど、いいカラダね。出るとこ出て引っ込むところ引っ込んでる。男性客にも喜ばれそうだけど、そっちには登録しなくていいの」

「はい。とりあえずは女の人としてみたくて」

「カラダはほんと言うと男相手の方が楽よ。あ、でもお金ばっかじゃないのよね、あなた」

佳代子は黙ってうなずく。

「あら、目がとろんとしてきちゃって、写真撮られて感じる子って多いのよ。なんかもっとうんと淫らで恥ずかしいポーズさせて欲しいんじゃなくて」

今度は慌ててかぶりを振ったが、それは弱々しくて、サトミの言葉を肯定しているのと何も変わらないと自分でも思った。

「じゃ、お部屋のちょうど真ん中あたりに立って、両脚を開けるだけ開いて」

サトミが指をさした場所に移動して、言われたとおりに足を開く。顔が火照り、すでに性器はその濡れ方を自ら意識できるほどだった。

「じゃ、そのまま膝を曲げないで、手を床について。お尻突き出すように出来るだけ前につくの」

紺野に自ら迫って、たった一回だけふたりきりで調教を受けたときに、やはり取らされたポーズだった。思えばあの時も写真撮影のためだった。あの時、紺野が撮った写真はどうなったのだろうか。

「いいわね。みーんな丸見えよ」

後方でしゃがんだサトミのカメラから再び光が放たれ、シャッターを切っていく音が連続して耳に届いた。

あの時はフィルムを巻く音が続いた、と佳代子は突然その時のことを鮮明に思い出した。

「ミナミちゃん、ちょっと来てくれる。七四七号室空いてるわよね、そっちに」

ホームページ用の写真を撮るというサトミの前で全裸にされ、いくつかの淫らなポーズをフラッシュの前に晒しているうちに、佳代子はどっぷりとマゾの気分に浸っていた。

「まあ、写真だけでこんなに感じちゃって、マゾねぇ」

どれどれ、とサトミにまさぐられた性器はすでにたっぷりと露を留めており、何一つ反論できる要素もなく、佳代子はただ俯いて、そのままサトミの指が性器の内奥に侵入してくれることを待ち望んでいる始末だった。

「ちょっとだけ経験していこうか。うちの女の子がS役する時の雰囲気とかもわかるし」

そう言って、サトミは電話でミナミという女を別室に呼び出したようだった。

「じゃ、移動しようか。ふたつ上の階だけど」

事務所は五階にあるのだが、プレイ専用の部屋を七階に三室、八階に二室抱えているのだという。

「あっ」

「えっ。ああ、お洋服。いいじゃない、どうせまた脱ぐんだし、少しドキドキできた方が。どうせこのマンション、ほとんどが風俗の事務所かプレイルームだから。他の店の女の子やお客さんにまあ出くわすかもしれないけど、十階まで行くわけじゃないからね」

そうか、どうせだったらと、サトミは佳代子の手を背中に回させて、手枷で手首を拘束してしまった。

「さ、行こうか」

と、扉は無造作に開かれ、外気のなま暖かさが全身を一瞬にして包んだ。

「階段とエレベーターどっちにしようか」

「えっ、エ、エレベーターでお願いします」

階段を二階分昇る方が時間もかかるしリスクは大きいような気がしたのだった。

「あ、そう。じゃあエレベーターで行こうね。エレベーターの方が断然人に会う確率高いのに、やっぱり見て欲しいのね、誰かに」

「えっ、えっ。じゃあ階段で」

「ダメよ、もう遅いわ」

サトミはスタスタとエレベーターホールに向かって廊下を歩き始めてしまい、佳代子は少し前屈みになって、へっぴり腰で付いて行くしかなかった。

エレベーターは二基あるのだが、あいにく一基は九階から上昇していくところ、もう一基は最上階の十四階から降りて来るところで、佳代子の思いとは裏腹にすぐには来てくれそうになかった。

多少の妖しい期待感はあったものの、まさかここまでとは想像もしていなかった。

ガシャッ。

背後、少し遠くでドアが開く音がして、佳代子の緊張感は一気に高まる。

「そうそう、ねーーっ」

と相当若いと思われる女の声が廊下伝いに聞こえてくる。

「か、階段に」

慌てて佳代子は懇願したが、逆にサトミに両肩を掴まれエレベーターに背を向けるようにぐるりと反転させられてしまった。

「でも、昨日のお客さんもすっごく、変わっていたわよぉ、あ、店長さんこんにちは」

「こんにちは、店長さん」

二十一歳になるかならないかといった、茶髪の女の子ふたりがエレベーターホールに入ってくると、チラッと佳代子を見て、まるでなんでもないかのようにサトミに挨拶をした。

ふたりともタンクトップにミニスカートという、すっきりと伸びた若い手足を見せつけるかのような服装で、健康的という言葉がぴったりとしていて、少なくとも風俗嬢には見えなかったが、佳代子の風俗イコールどこか影のある暗いイメージということ自体がそもそも違うのかもしれなかった。

「新しい奴隷さんですか。おっぱい大きいから見せつけてるんですね」

ひとりが言うと、もうひとりが佳代子の頭のてっぺんから足の先まで視線を這わせる。

「ちょっと触ってみていいですか」

プルプルと佳代子はかぶりをふるが、遠慮のないふたつの手が剥き出しの乳房に伸びてきた。

後ろ手に縛られている状態では、まったく避ける術はなかったし、面接とはいえ久しぶりに人前で裸を晒した時点で、性的なボルテージはぐんと高まっていてどこかに何かを期待している自分も居る。

「ひっ」

冷んやりとしたちいさな手が上から乳房にかぶせられ、そのままそっと乳首を摘んでくる。

どちらかというとそんなソフトな触られかたには慣れていない佳代子だった。

自分で触る時も、わざと痛いくらいにつまみ上げるのだが、それでも乳首がカチコチに勃起してしまうのが恥ずかしかった。

チン。

音がして下りエレベーターが到着した。

「アイコ、行くよ」

えっ、待って…。

目を開けた。

目を開けたことによって、自分が固く目を閉じていたことに気が付く。

目の前に少女の顔。

「先、降りていて」

この子まだ十代かも、と思った次の瞬間、佳代子の口唇に柔らかな少女のそれが押し当てられた。

すぐさまなめらかな舌を入れられて、吸われた。

目を閉じてはいけない、と何故か思うが自然と暗闇に吸い込まれてしまう。

乳首からは微妙なタッチによる快感が伝わり、その指先の片方が素肌をすべり降りるのを拒絶できない。

「もう、オンナ好きなんだから、アイちゃん」

もうひとりの女もエレベーターには乗らなかったようだ、とぼんやりと思うが、それよりも目の前の少女の指先に神経が集中してしまう。

キスが上手だった。

「あっ」

声が出たかと思うが、それも少女の舌に

絡

め取られてしまったかもしれない。

しかし、アイコと呼ばれた少女の指先に確実に

捉

えられたその部分から電流がつきあげてきた。

体が自然にビクリとなる。

「うふっ。お姉さんカワイイっ」

舌先が遠ざかり、口唇が離れると少女がつぶやく。

そうして、指先がぬめりをかき分けて内部に侵入してきた。

「ミカ、お姉さんもうすっごいの。びっちょびちょ」

「あーーん、やめて」

今度ははっきりと自分の声が聞こえた。

「遅いじゃありませんか」

ミナミと呼ばれた女の抗議の声で迎えられた。

「下で、隣のほらあのふたり組に捕まっちゃって」

サトミが笑いを含んだ声で、答える。

「あら、あのおっぱい小さい方の子、キスすごく上手だったでしょ。風俗してる子でキスうまい子って結構いるけれど、あの子はまた特別」

白のワンポイントのTシャツにジーンズ姿のミナミが、上から下まで佳代子を舐めるように見ながら言った。

ミナミは小柄で、顔も小さくて、華奢

で

儚

げで、どうみてもSというよりはMの雰囲気だ。

細い肩にピンク色のブラジャーの紐が透けて見えて、同性の佳代子から見てもそれがなまめかしく感じられる。

「どれ、足少し開いてご覧」

Sに見えないとは言っても、言葉や態度にぎこちなさ等は微塵もなく、当たり前のように命じて手を佳代子の股間にいきなり伸ばしてきた。

「あっ…」

三本指で

掃

くように性器を下から上になぞられただけで声が出てしまう。

「あらあら」

大げさに驚いてみせるミナミに耳を

塞

ぎたくなったが、ミナミは言葉を続ける替わりに、性器に二本、まったくためらうこともなく肛門に一本指を挿し入れてきた。

「あーーーんっ、お尻は許して」

「こんなあっさり飲み込んでおいて、何言ってるの」

性器の指はそのままに、肛門に入れた指を出し入れされる。

「ほら、気持ちいいんじゃない。やっぱりこっちも」

つい内腿を閉じて、ぎゅっと指を締め付けてしまう。

「用意、できたわよ」

部屋に入るなり姿を消していたサトミが戻ってきた。

見ると、サトミは黒のブラとパンティだけの姿になって、手に薄ピンク色の洗面器を抱えていた。

それが床に置かれると、ガラス製の浣腸器が、シリンダー部分が外側に大きく引き出され、液体がすでに充填された状態で、先端部分をなみなみとした半透明の液体の中に沈めているのが見えた。

「ひっ、お、お浣腸は嫌」

「あら、うちのホームページ見て来たのでしょう。うちは、SコースもMコースも基本プレイに浣腸が入っているのよ。女性のお客さんだと、なかなか慣れないとオプションでは浣腸プレイってオーダーしにくいからね。最初からメニューに入れておいて、お客さんがそれはナシでって言ったらはじめてナシになるの。だからまずはされることに慣れて、いずれSとして行った場合にはお客さんに浣腸してあげて、出すところまで見て恥ずかしがらせてあげるまでが仕事だからね。もちろん自分がされた場合も、ほとんどのお客様が同性がうんちするところまで見たがるようよ」

「ひっ。で、でもきょ今日は待ってください。お許し下さい」

「あら、でもそのちょっとだけぽってりしたお腹、便秘してるんじゃないの。せっかく腰が細くてまずまずのプロポーションなのに、勿体ないじゃない。すっきりさせてあげるから、ほら四つんばいになって」

「そうよ、ほら。お尻の中なにかあたるわよ」

肛門に没したミナミの指先の動きがより深奥をさぐり、そしてふいに性器に入った二本とともに抜かれる。

「ほら、くさーーい」

佳代子と向き合ったままミナミが、抜いたばかりの人指し指を自分の鼻に、そしてそれを見た瞬間に目を閉じて顔を横に向けてしまった佳代子の鼻にも押し付けた。

「い、いやーーーっ」

羞恥で顔に血が昇るのがはっきりとわかった。

「お、お許し…」

口では抵抗の言葉を言ってはみたものの、ミナミに頭を押さえられ膝をつかされてしまうと、後ろ手に縛られた上半身は簡単に前に倒され、顔と肩を床につけてお尻をサトミに向けて突き出すポーズにされてしまった。

「浣腸は最初は後ろからの方がまだ少しは気が楽よ。でも、お客さんがする時多いのは、まんぐり返し。これは恥ずかしいわよ。入れられる時に顔見られながらだもの。そっちの方がいい」

ミナミが意地悪なトーンで問いかける。

「あん。後ろから、後ろからでお願いします」

同性ふたりがかりで虐められるという状況に佳代子はすでに飲み込まれていた。

「では、お薬入れる前に一番恥ずかしいところのお写真も撮っておこうね。ミナミちゃん」

サトミがそう言うと、ミナミが佳代子の背に馬乗りに跨ってきた。

「ほら、腰をしゃんとして、お尻は高くあげたまま」

どうやら後ろ向きに跨ったミナミが体重をかけてくる。

「は、はい」

どうにか細身のミナミを支えて体勢を維持したが、「ひ、ひーーっ」

と、またうめき声をあげる羽目になった。

「い、いやーーーっ」

ミナミのひんやりとした両手の指先が佳代子のお尻の中心にあてがわれ、力がこめられた。

中心の

窄

まりを無理矢理拡げられ、すーっと冷たい空気が直接当たって、肛門がサトミのカメラの前に丸出しになったことを佳代子に自覚させた。

カシャッカシャッというシャッター音とともに、フラッシュが連続で光る。

「きれいなお尻の穴ね。浣腸ははじめてなの。お医者様とかでもないのかしら」

「は、はい‥いえ…あ、あります」

サトミの質問に答える佳代子の声は裏返って、しかも床に顔を押し付けられた格好のためにくぐもってもいた。

「あら、経験あるんだ。いつもしてるの」

「いえ、久しぶり…」

「そう」

冷たい先端があてがわれると、先程までミナミの指を入れられていた佳代子の肛門は何の抵抗もなくそれを内部に飲み込んでしまった。

「うちのハードなマゾの子にはねぇ、浣腸の時にこのガラスの筒の部分まで半分くらいお尻に入れられちゃう子もいるのよ。以前のご主人様にそうやって仕込まれたらしくて、本人がそうされないともう満足できないみたいなの。凄いでしょ」

「ひっ。ふ、普通に普通にしてください」

「もちろんよ。経験もなくそんなことしたら切れちゃうもの」

しかし結果的には自ら薬液の注入を望むこととなってしまった。

圧迫感があって、いきなり液体が内部にゆっくりと送り込まれてくる。

「う、うーーっ。や、やめて」

抵抗の言葉を言った途端、背中のミナミによって、また尻たぼを左右に拡げられた。

「いやっ。も、漏れちゃう」

「だったら大人しく入れていただきなさい」

一本目の注入が終わり、いきなり

嘴管

が抜かれる。

佳代子はあわてて肛門に力を入れた。

「ほら、そんなにすぼめたら次が入らないよ。痛い思いするだけよ」

再び尻たぼを開かれ、そこに先端がにゅるりと滑り込んでくる。

今度は、一気に全部を入れられ、即座に抜かれて、また薬液を吸い込んで突き刺された。

「うふふ、抜くとヒクヒクさせてかわいいわね」

「い、いやーっ。も、もう許して」

再び三本目を一気に注入された。

今度はすぐには抜かれず、「ちょっと浣腸器入ってるところ見せて貰おう」

と、ミナミに言われ、再び尻を拡げられる。

「じゃ、ちょっと持ってて」

サトミが言って、ガラス管はミナミの手に渡ったようで、片手が佳代子の尻から離れた。

それでもミナミは片側の指先にさらに力を入れて横に拡げ、手にした浣腸器の先端をぐりぐりと内部に押し込むような動作をする。

カシャッ、カシャッと再びフラッシュが

焚

かれた。

「抜いて」

サトミの言葉にゆっくりと先端が引き出されていく。

「うっ」

慌ててそこに力を入れなくてはならないほど、漏れそうという危機感が襲ってくる。

「ほら、もっとお尻の穴すぼめないと。お漏らしなんてしたら恥ずかしいでしょ」

ミナミはそう言いつつ、ふたたび両手で尻たぼを開く。

「うふふ。必至ですぼめてるのに拡げて見られるのってすごく感じるでしょ」

真後ろからサトミが近づいてくる気配がすると、いきなり肛門に指が挿入された。

第一関節、第二関節、ついには指の付け根までが入れられる。

「あーーーっ、おやめ下さい。お許し…」

「うふ。じゃああと三本くらい我慢できるかしら。全部で一リットルちょっとは厳しいかな」

「も、もうダメです。おトイレ行かせてください」

SM行為としての浣腸責めへの反応としてはあまりにありきたりな言葉だと自分でも思った。

「まだまだ、我慢できるわよ。本当に辛くて辛くてそれでもさせてもらえないってところに浣腸責めの醍醐味があるんだから」

「サトミさんは我慢派だからなぁ」

ミナミがつぶやくように言う。

「だって、二十代の頃の最初のご主人様に浣腸されて外歩かされてたもの、私。こんないつでもおトイレに行けるなんて場所でのお浣腸責めなんて楽勝よ」

チャポンという音がして、ふたたびガラス浣腸器に液体が充填される気配がして、佳代子はさらに身構えた。

「どう、辛い。もういや」

突然優しい声になったサトミに、思わず首を横に激しく振ってしまう。

「じゃ、あと二本だけ入れましょうね。ちょうど一リットル」

「は、はい」

そう返事をするほかなかった。

佳代子は、頭の中が真っ白になりはじめて、どこで排泄させられるのかという不安は、それ以上に切迫してくる排泄感に少しずつ薄らいでいた。

四本目、五本目が立て続けに注入された。

「やっぱり

止

められないわね。浣腸、されるのもすっごくいいけど、するのも楽しいわ」

サトミは本当に楽しそうだった。

六

佳代子は、その後のことをあまりよく覚えていなかった。

後ろ手に縛られているため全く自由がきかない状態で、ふたりの前でそのまま洗面器に排泄させられた。

便秘状態だった佳代子の排便ショーは壮絶で、洗面器から溢れ出した液体が佳代子の素足を濡らしたが、ふたりはそんなことは意にも介していないようで、「わーーっ、凄いたくさん」

「くさーーい」

などという言葉とは裏腹に、むしろ嬉しそうな口調で囃したてられ、羞恥心で爆発しそうな佳代子の平衡感覚は、まるっきり狂いっぱなしになり、正常な受け答えもできず、ただひたすら止めることのできない排泄物で洗面器を溢れさせ続けるしかなかった。

途中からサトミの性器が口に押し当てられ、舌奉仕をさせられ、お尻の後始末もされないまま、ミナミの腰につけられた張り型で肛門を、そしてすごいポーズにされ同じくさらに太い張り型をつけたサトミに性器をも犯された。

そんな記憶がわずかにあるだけで、長い「面接」が終わって外に出た時には、実に五時間以上が経過していたのだった。

決められた日は、池袋まで一時間で到着できる場所に居なくてはならない。

佳代子が夫と住んでいるマンションは、池袋まで三十分とかからぬところなので、翌日は自宅で待機していたが、携帯電話は鳴らなかった。

佳代子が店に出勤可能な時間帯として昨日登録してきたのは、午前十時から午後七時までだった。夫とは性的に疎遠というだけではなく、夕餉をともにするということも少なかった。残業して、そのまま食事は外でしてくることの多い夫に、いつしか平日には食事を作ることも止めてしまっていた。

午前中はそれでも、なんやかんやと家事の細かいことをこなすことで、佳代子は我慢していた。

ひょっとして、電話がかかってくれば、今日にも誰か知らない女性とSM行為をすることになるからという期待もあったし、そのためには昨日のことをあまり引きずらない方がいいのでは、と佳代子なりに考えたからである。

その我慢も午後三時が限界であった。

なんとなくはじめてしまったとかではなくて、これほど意識して「やっぱりしよう」と思って自慰行為を行うのはいつ以来だろうか。

それでも携帯電話だけは持って、自室に入った佳代子は、Tシャツ、ショートパンツを脱ぎ捨てるとあっと言う間にすっ裸であった。

三面鏡を開く。

昨夜、帰宅してからはできるだけ出来事を

反芻

しないように、自分を押さえ込んでいた。

そうしないと、とんでもない暴走をしてしまいそうだったからだ。

「信じられない…」

鏡に自分の全裸が幾重にも重なって映っている。

それを見て、最初に自然と声になって出たつぶやきだった。

女同士のSM、女性に命じられたり

苛

められ

辱

められることに感じることはわかっていた。

恥ずかしいポーズでの撮影にも感じた。裸で廊下に出され、若い女の子に見られたことにも。しかし、テレクラなどで遊んでいたときにちょこっとだけ経験して以来の、久々のそして本格的な浣腸責めの緊張感と逼迫する排泄感をそれでもまだ我慢させられるという状況に置かれた自分、そして破滅的に崩壊してしまった場面、全てがこうして今鏡の前に立った自分につい昨日起きたことなのだった。

立ったまま鏡に向かって、脚を拡げていく。

両手を股間に降ろし、そっと性器をまさぐる。

すでにぐっしょりと濡れており、「こんなに濡らして、何回も潮吹きまでしちゃって、一週間分くらいの水分使っちゃったんじゃないかしら」と、ミナミにからかわれたが、いくつかの場面を思い出しただけで、ますますその濡れ具合と胸に帯びた熱は高まるばかりだった。

好きとは思ってもみなかった浣腸も、相手と状況によっては虜になりそうな予感さえする。

左手の人指し指と薬指で性器を開いて鏡に映すと、ピンク色の粘膜が物欲しげに収縮するのが見えた。

自分ではおしっこを漏らしてしまったと思えたし、それが本当に世に言う潮を噴いたということなのかはわからなかったが、排泄を我慢している状態で栓として入れられた筈のミナミが腰に巻き付けたベルトから伸びた突起物で肛門をえぐられ、サトミに指先で性器の最奥のもっとも感じる部分を擦られたときに、今までに経験のない肉体的絶頂感を味わった。

「ああ。おまんこ触っていいですか。おまんこ、指入れてかきまわしてもよろしいですか」

声に出してそう言い、右手の中指と薬指を二本同時に一気に奥まで突っ込んだ。

「あぁぁっ、あ、気持ちいいです」

どこがいいの、お尻の穴にも指入れなさい。

いつもの志乃の声が、今日はサトミに変わっていた。

オナニーでそこに自らの指を入れるのは初めてだったが、何の躊躇もなかった。いや、昨日帰ってきてから、それがしたくてしたくて仕方がないと思っている自分に半ば気がついていたのだ。

性器から薬指を抜くと、そっと敏感な中間部分に沿って後ろの穴をさぐる。

それだけでも、へたり込みそうだった。

回れ右して、自分のお尻の穴を鏡に映しながら入れるのよ。

サトミの声に、指先はそのままで身体を三分の一ほど回転して、前屈みになって尻を三面鏡の左側に向かって突き出す。右側の面を見ると、そこには淫らな女の顔が、そして反対の鏡に映った少し大きいお尻がアップになって映し出されていた。

脚をさらに開くと、くすんだ色をした穴が映り、今まさに前方から薬指がそこを探り当てようとしていた。

指先が粘膜に触れた瞬間に軽い快感が突き抜ける。

グズグズせずに一気に入れなさいよ。

頭の中で聞こえたサトミの声は何故か少し苛立っている感じがした。

「あっあ、あ、いいっ、お尻、お尻気持ちいいです」

昨日ミナミに肛門を犯されたときに、言いたかったのに言えなかった言葉が自然と口をついて出た。

ミナミが腰につけていた張り型に比べると、佳代子の指は頼りないくらい細かったが、一気に第二関節まで埋め込むと、入口でキュンキュンに締め付けて、まるで別の女性の指が入り込んできたような錯覚を覚えたほど、そこは敏感になっていた。

「あーーーんっ」

自分でもびっくりするくらい甘ったるい声が漏れる。

さあ一気に根本まで、そうサトミが佳代子の頭の中で指令を出したその時、トゥルルルーーっと突然携帯電話の呼び出し音がいつもより大きな音で鳴って、飛び上がるほどにびっくりした。

連絡の電話を取り損なうことのないように、着信音量を今朝マックスまであげておいたのだった。

「もしもし」

空いている左手で携帯電話を持って受話ボタンを押すと、さっきまで佳代子の頭の中で淫らな命令をしていた本物のサトミの声が聞こえてきて、無意識にまだ右手の薬指が入ったままの肛門を締め付けてしまった。

「あっ」

昨日も何度も発してしまった淫らなトーンの声をサトミが聞き逃す筈もなかった。

「あら、誰かとお楽しみの最中かな、それともそれとも…自分でイケナイこと…」

「いえ、大丈夫です」

何が大丈夫なのかもわからなかったが、とりあえず意識して平穏な声を出して言い訳をした。

「昨日はどうもありがとう。今、本当に大丈夫。かけなおそうか」

「いえ、だいじょぶです」

「そう、じゃあ早速なんだけど、これからどうかしら」

「あ、は、はい」

我慢に我慢をしてようやく盛り上がりはじめたオナニーを中止しなければいけない、ということに少しだけ未練を感じたが、次の言葉を待った。

「あのね。本当は別の子が行くことになっていたんだけど、ちょっと変わった案件なのよ。実は私も行くの。で、私が一緒に連れて行く予定だったMの子が急に都合悪くなっちゃったのね」

「はい」

「新宿なんだけど、エスタブリッシュメントホテルわかるわよね、西口の。そこでね、あるハードマゾの女の子の公開調教会というのを、うちもちょっとお世話になってる方の主催でやっているのよ。お昼頃からやってる筈なんだけど、夕方からね私とMの女の子がひとり参加することになっていたの。参加と言ってもメインはその子だから、私はほんのちょっとのお手伝い、Mの子が彼女におまんこ舐めさせたり、逆に彼女を責めたりっていうのが予定に入ってるってわけ。あと、女同士に見られる恥ずかしさみたいのも味合わせたいみたいなのね。都合つくかしら」

「あ、はい。はい大丈夫ですけど」

「じゃ、十七時少し前にホテルのロビー待ち合わせでいいかしら。ちょっと見学の男の人に見られちゃうけど、ギャラは十万だから悪くないのよ、だからタクシーでもなんでも使って来てね、じゃあ」

何かもっと質問しなければ、と思う間もなく電話が切られた。

まだ佳代子の右手の人指し指と薬指はそれぞれ性器と肛門の中だった。

気がつくと掌が濡れている。話していて手が汗ばんだものか、自分の愛液によるものか。

指をそっと抜くと、右手を鼻先に近づけてみた。

七

「マユミちゃん、マユミちゃん」

普段見慣れたシティホテルとはまるで趣の違うエントランスを、西洋人のボーイに深々と頭を下げられてドギマキしながら入ると、そこは右手の一番奥にホテルのフロントカウンターと、反対側にいくつかのソファがあるだけの茶というよりも黒に近い色彩の木目調の重厚なロビーだった。

「村山さん」

はっ、とする。

昨日決めた店での自分の名前、そして次に面接用に自分が名乗った名前を呼んでいるのは、左側の一番奥のソファから腰をあげたサトミだった。

もうひとり、その横で女が立ち上がる気配がする。

「あ、すいません遅くなっちゃって」

軽く駆け寄って会釈をする。

「ええ、あ、でもまだ全然大丈夫よ。上は、今頃休憩している頃だろうと思うから。ああ紹介しておくわね、うちの女王様役の売れっ子ノゾミちゃん。ノゾミちゃん、この子が昨日の夜話した、面接したばかりの新人さん、マユミちゃんよ」

「ノゾミです、こんにちは」

ノゾミと呼ばれた女が軽く会釈をする。

「よろしくお願いします」

佳代子はとっさにマユミという、自分に付けられた名前を口には出来なかった。

「実はね、私も別件が急に入っちゃったのよ。当初予定されていたというか指名されていたふたりが両方とも入れ替わっちゃうのはどうかと思うんだけど、ケイジさんもいいって言うし、あ、ケイジさんっていうのが今日の主催者の方なんだけどね、信頼できる方だから安心してバイト初日を愉しんでみてね。メインのイケニエちゃんは別にいるわけだし、見学者に不用意に手出しさせるような人じゃないからケイジさんって人。安心して昨日みたいに没頭できるといいわね」

サトミはくすりと笑うと、じゃコレ、とカードのようなものをノゾミに渡して、足早に歩み去った。

ひゃーーーっ、という微かに聞こえる悲鳴が、ドアが開いた瞬間に生々しい女の声として耳に届いた。

「いらっしゃい、ささ早く入って、外に聞こえても困るから」

まったく大袈裟なんですよね、と人のよさそうな笑顔を見せながら出迎えてくれた男は、ふたりを招き入れると大急ぎでドアを閉めた。

「はじめまして」

とノゾミが言ったことから、彼女も初対面なのだとわかった。

少し狭くなった、バスルームなどへのドアがある通路を通って中にはいると、部屋の中央のスペースで、全裸の女が大の字に、それもそれぞれ四本の手足を男達に押さえつけられていた。

特に、左右の足首を抱えるようにして、大股開きに押さえつけている男達はそれぞれ百キロ以上はあろうという巨漢で、女はどう足掻こうとほとんどその強制された体勢を変えられるとは思えず、縛りつけられているのと全く変わらない状況にあった。

開ききった脚の付け根は、真っ赤な蝋で埋め尽くされている。

「とりあえず適当な場所に座っていてください。さっきちょうど再開したところで、性器蝋燭埋めでほぼ全員の手で垂らされたところ。これから鞭で全部これを落として、そしたら挨拶させますから」

出迎えてくれた主催の男性は、実ににこやかに、まるでそこで起こっていることがみんなでトランプでもしているかのような、平穏な様子で言った。

「暑い…、全部じゃないけど脱いじゃって構わないですか」

ノゾミが彼に問う。

もちろん駄目という返事が返ってくるなどありえないとわかってはいるだろう。

確かに、室内は男達の熱気でむんむんとしていた。

ざっと数えると、男性が八人。責められている女性のほかに、もうひとりだけ細身の女性がベッドの隅っこにちょこんと座っていて、佳代子と目が合うと軽い会釈をしてにこっと笑った。

ノゾミはあっと言う間に、下は網タイツ、上は黒色のレースのブラ一枚になっていた。

「ほら、マユミちゃんもさっさと下着だけになりなさい」

この初めて会う八人の男性の視線の中でですか、と言葉が出かかったが、遊びに来たわけではなく、仕事で来たのだと思い返し、素直にワンピースの背のボタンに手をかけた。

ベシャッというどちらかというと鈍い音ともに「ぎゃっ」という短い悲鳴があがる。鞭が股間に振り下ろされたのだ。

女が反射的に脚を閉じようともがいても、抱えられた足首はびくりともしない。

「もっとこう、ガバっと拡げさせた方がよくない、ふたつ折りとかにしてさ」

呑気な声で主催者の男性が、足を抱えているふたりに指示をすると、巨漢のふたりが立ち上がってそれぞれ足首を持ったまま手首を押さえている人のすぐ横に移動する。

女の体は開脚のままでふたつ折りにされ、赤黒い蝋で覆われた性器部分がますます天井に向いて晒された。

すぐその下に呼吸をするような肛門が生々しく目に飛び込み、佳代子は思わず目を逸らす。

「や、イヤ。やめてください」

女はそこだけ自由な首を左右に振って懇願してみせるが、「全然余裕だなぁ、みき。さぁ、さっさとやってしまいましょう。次の予定も控えているし、こうして相手役のお姉さんたちも駆けつけてくれたのに、退屈させてしまう。ほら、なんて言うんだ」

という主催者の言葉に、「鞭でアソコの蝋燭落としてくださいぃ」と自らその刑罰を望む言葉を女が口にする。

バチーーーン。

今度こそ、力一杯の鞭が打ち下ろされた。

佳代子は反射的に目をつぶってしまったが、再びおそるおそる目を開けてその部分を見ると、たった一回の鞭で、蝋の大半は飛び散り、女の無毛の性器がほとんど剥き出しになっていた。

その瞬間、ぎゃーーっと大声があがったかと思ったが、よくよくみると、左の手首を持った男が彼女の口を塞いでおり、悲鳴は最初のぎゃっという声以外は、グェーーーっというくぐもった音に変わっていた。

「マゾの女がアソコなんて言っちゃいかんなぁ」

鞭を持った男のつぶやきに、女は縦に首を振るだけで言葉が出てこない。

そこへ再び打ち下ろされた二発目の厳しい鞭に、首を振る向きが途端に左右になる。

「もうほとんど取れたけど、あと十発くらいやっときますか」

鞭打ち役の男の投げかけに、「いや、鞭は最後にもう一度、乳、尻、性器とたっぷり受けさせるから、今はここまでで勘弁してやりましょう、というか後の楽しみのためにもね」

主催者の言葉で、ようやく手足を持っていた男達からみきという女は解放された。

「改めて、はじめまして。今回のこの『人畜奴隷みき公開拷問ショー』の主催者役をこのみき本人から申しつかったケイジです」

参加者全員がベッドの上や、椅子などに座り、みきと呼ばれた女だけが床に正座をしている。そしてその横で立ち上がった主催者は、ほんの少し小太りのいかにも柔和な顔をした男性で、優しくて冷静なサディストというイメージから、あの紺野と何かがだぶり佳代子の胸がチクリと痛んだ。

「今も申しましたとおり、今回のこのショーはこのみき自身が企画したものです。第一部ストリップと公開オナニー、第二部浣腸極限我慢と公開排泄、第三部蝋燭と鞭による性器責め、第四部公開強制レズSM、第五部肛門責めと限界挑戦鞭、第六部参加男性による輪姦ということで、既に昼から始めて第三部までが完了したところです。そしてこれからおふたりにお願いしたいのが次の第四部と第五部のお手伝いというわけです」

ケイジは手にした紙を読み上げた上で、それをそのままノゾミに手渡した。

「次の第四部のレズショーの概要はその下に詳しく本人の希望が書いてあります。で、これが拷問ショーという以上、本人から何か問い質すとかないといかんのですが、今回の目的は本人に私の奴隷、それも何人か居るうちの最下等身分の奴隷になることを承諾させることが目的としています。既に私の奴隷になるということ自体は承諾しておるのですが、この子だけは並列ではなく、うちの奴隷たちの訓練などのために、ひとりだけ奴隷の奴隷みたいな立場にさせたいのです。それを承伏させて用意してある奴隷契約書にサインをさせること、それが今日の目的です。そのためにまだ彼女が経験したことのない。女性にいたぶられるということを実際にさせてしまいたい、それがおふたりにおいで頂いた最大の目的です。さて、ではその本人からお二人にご挨拶して貰おうかな」

先程までの全裸から、一枚薄布を羽織らせてもらったみきという女が立ち上がる。

奴隷牧場外伝 奴隷 佳代子 小説奴隷牧場 第2部分 (2/3)
上一篇 · 下一篇