女性の将来なりたい職業ランキング第一位が性奴隷な世界 第1部 (1/4)
次の話
目次
一話 クラスで一番可愛い子を買えてしまった
二話 クラスで一番可愛い子の部屋に招かれて
三話 似ているようで似ていない、でも知っている世界四話 三笠 圭くんのイメージとギャップ五話 クラスで一番可愛い子がグイグイくる六話 娘が家に男の子を連れ込んでいて七話 ご飯、お風呂、そして蜜柑を抱き潰す八話 娘とあの子のセックスを覗く悪い母親(わたし)九話 三笠くんに抱かれて目覚める朝十話 クラスで一番可愛い子とエッチした次の日の朝十一話 いつもと変わらない木曜日十二話 滞りなく授業は進むが不意打ちがあって十三話 俺の好きな人、朝山 蜜柑【圭視点】十四話 私の好きな人、三笠 圭【蜜柑視点】一話 クラスで一番可愛い子を買えてしまった「お買い上げありがとうございます」
俺は内心焦っていた。
だって、俺の手から数枚のお札をひったくるように奪い取った彼女はこのクラスで一番可愛い女の子だからだ。
切り出したのは俺だけど、それでも半分以上は駄目元だったのだ。
だから、その食い気味な反応にもしかすると酷い目に合うのではという不安すら覚えるのは仕方ないと思う。
「三千円だったら今から夜の九時までコースでいいかな?」
「朝山さん?」
俺の不安を払しょくするように明るい口調でニコニコとそれはもうドキリとするほどの笑顔で予定の確認をしてくる彼女の名前を呼んだ。
名前を呼んでそれでどうしたいかという具体的な目的は無かった。
それでもここはクラスで、それに帰りのホームルームが終わって間もない。
周りには当然のようにクラスメイトがいて、男子はというと物珍しげに俺を見ていて、女子の方はかなり盛り上がっている。
女子たちの反応は隠せてないので聞こえてくる。
「三笠くんが
!?
」や「クラスメイトの男子に買ってもらえるなんて、羨ましい!」などなどどれも反応に困るというか、かなり好意的ではあるが、盛り上がっている。
このクラスで自分は目立っていないわけではない方の人間であるのは自覚していた。
ただ、ここまで悪目立ちするのには慣れていない。
気持ちとしては逃げ出したい方も強い。
そのくせ、彼女は内容の確認をしてきているわけで交渉は成立しているということでドキドキと胸が高鳴る。
「蜜柑です」
「えぇっと?」
「名前は蜜柑です。私を買ってくれたのは三笠くんなんだから、苗字じゃなくて名前で呼んで欲しいなって」
俺が周りの反応に気を取られていることが不満だったのか、彼女は一歩俺の方に歩み寄る。
大きな一歩だ。
俺は彼女の接近に反応できなかったので、自ずと距離は近くなる。
触れようと思えば簡単に触れられる距離。
彼女の背は低いから、こちらを見上げてくる格好になっている。
正面から向き合う形なのだが、ここまで異性に接近したことは少ない。
彼女の瞳に自分の姿が映りこんでいるのが見えるのではないかと思うほどの距離感というか、あと一歩踏み込んだら身体同士がぶつかってしまうだろう。
「買ったって言うか、徴収したっていうのが正しくない?」
ここで身を引いて距離を取ることも出来たが、そうしたくないと思って、話を振る。
「むぅ。そうは言うけど、最初に打診してきたのは三笠くんからだよ?」
「まぁ、そうだけど」
そうなのだ。
俺は
朝
山
蜜柑
というクラスメイトの中でも一番可愛くて胸も大きい女子に今日の予定を聞いたのだ。
昨日までの俺ならそんなことは聞かなかったはずだが、今日は聞かねばならなかった。
「いきなり、今日はどうするのって? そんなこと聞かなくても分かるって話ですよ。授業が終わったら、すぐに駅前で立ちんぼが基本なのに」
「うん、そうなんだけどさ」
立ちんぼっていうのは売春を目的とした客待ち行為のことである。
俺が知っている普通の女子であれば、そんなことはしないはずだ。
だが、この世界の女子校生はそれをする。
「というか、契約成立してるんだから移動しませんか」
「そうだね」
「私の部屋でいいですか?」
「いいの?」
「いいか、な。うん。ラブホとかだと高くつくし、それに、その……」
「その?」
「クラスメイトとするなら、少しくらい夢見たいかなって……」
朝山さんはそう言って恥ずかしそうに顔を赤く染めた。
その表情はビジネスライクというかお金のやり取りで成立する関係だとは自覚していても、隠しきれない期待に満ちている。
俺が一週間前まで生きてきた世界とこの世界は違う。
大体が同じだけど、一つだけ違う大きなことがある。
それは女子のなりたい職業の第一位が性奴隷であるということだ。
二話 クラスで一番可愛い子の部屋に招かれて
案内されるままに二人で歩いた。
学校からの道すがら会話が弾むということはなく、ただ無言で歩いていたわけでもない。
クラスメイトとしてというか気さくに最近の数学がどうのとか、英語の宿題がどうのとかという話をするだけだった。
こういう話は過去にした記憶が残っていて、無難に話をすることが出来た。
これからすることについてはお互いに言及は避けていた。
俺の方は口にすると期待しまくっていることがバレそうで恥ずかしいからで、彼女の方もどういうわけか切り出してこなかった。
「どうぞどうぞ」
「お邪魔します」
学校から移動して、俺は朝山さんの家に上がり込んで彼女の部屋に入る。
整理整頓されている部屋。
もちろん、年相応に漫画が棚に並んでいたり、メイク道具やセンスの良い小物があるし、それとは別のところにファイルなどがまとまった棚には各授業の教科書などもある。
まさしく女子の私室という雰囲気に俺はドキドキしてしまう。
部屋に入ると彼女がするりと俺の手から鞄を取って、自分の鞄と一緒に部屋の隅に置いた。
そしてそそくさと準備に取り掛かる。
部屋にあるクローゼットを開けて、ガサゴソと荷物を取り出して、それをベッドの方に運ぶ。
「手伝おうか?」
「お客さんに手伝ってもらうのはちょっと……」
そう言われてしまえば、それ以上に踏み込むことは出来ない。
俺は仕方なく準備をしている彼女を眺めることにした。
ここは教室ではなく彼女の自室だ。
勝手知ったる自室。
だからなのか、彼女の無防備さは一気に高まる。
よいしょっとベッドのシーツをはぎ取って、マットレスの上に吸水マットを敷いているのだが、彼女は前かがみになっている。
何が言いたいかというとスカートの中が見える。
それはもうバッチリとショーツが見えている。
クラスの女子のスカート丈はかなり短い。
世間一般の女子のスカート丈はかなり際どいラインで統一されていて、絶対領域が常に発動している。
だから、気にしてみれば割とパンチラは出来たりしてしまう。
だけど、今はそんな覗きではなく、無防備に見えている。
ジッと見つめていたら、視線でバレそうだと思いつつも、男の性としてチラチラと視線を向けてしまう。
健康的な太ももと濃紺のショーツ。
否が応でも興奮してしまう。
しかも、そのこれからする女の子のパンチラである。
健全な男子なら反応するに決まっていると思うし、案の定、徐々に血が下半身に溜まっていくのを感じていく。
「それで、えぇっと、まずはシャワーでも浴びる?」
「別にいいかな」
俺としてはまだまだ彼女の魅惑の状況を楽しみたい。
「……そっか」
「嫌だった?」
ただ、欲望に正直に断ったが汗臭いのが苦手だと申し訳ないと思い直して、聞き返す。
彼女は俺の視線に気付いていないのか、気にしていないのか、準備を続けている。
「嫌じゃなくて、むしろ嬉しい、かも? でも、あの、三笠くんって、今までこういうことに興味なさそうだったよね」
嬉しいんだと思いつつ、意を決したように朝山さんが問いかけてくる。
「売りに?」
「そうそう。なのに、いきなり、買ってくれようとしたことに何かあったのかなって」
「気になるもの?」
逆の立場なら間違いなく気になるとは思いつつも、じゃあ、何があったのかという説明をする気は起きない。
それを口にすれば彼女が引くと思う気持ちが強いからだ。
「割と売春に乗り気な男子って、最初からそういうことに抵抗感がないというか、遊びの延長線上でって感じだけど三笠くんってば、そういうのとは違う感じがするし、そのね。私が言い出したことだけど三千円ってかなりぼったくりなのに値切ることもしないから」
「……」
鋭い指摘だ。
クラスの女子と関係を持つ奴もいる。
ただ、それは友達だから気軽に頼むとか、そういう関係性があってのことで、いきなり親しくもない相手を買うことは少ない。
それに買うにしてもクラスメイトとして相手をするというのならご飯一回分とかが相場というか、平均値である。これは友達とじゃれあうというか遊びの延長であるから、それくらいのお値段でするのが普通になっているだけで、別に価格設定というか女の子からしたらしてくれるだけでもありがたいと思われているので最低ラインがそこに設定されているのだ。
とはいえ、交渉すること自体はおかしなことではない。
この世界、色々な歴史があって、男女間の性交渉にはいくつものルールがある。
多くの国では買うのは男性の方からで、そして、女性は過剰に安売りをすることを禁じられていたりする。
逆に女性側は自分の価値を高めに吹っ掛ける方が求められてもいる。
だからこそ、最初に三千円と割高な料金を吹っ掛けられたわけだ。
普通なら、そこから値切りが始まって、無難なところで交渉は成立することになるが、今回、俺は値切ることなく受け入れている。
そこにはもちろん思惑があるが、きっと彼女はその思惑には気付いてはいない。
値段についてはいくつもの面倒くさい決まりがあるが、別にそれを破ったところで捕まるとか、罰金になるということは少ない。
ただし詐欺などをしたらとんでもなく重い罪を課されることになるので、女性側はかなりしっかりとルールを守る傾向にある。それを敢えて破るという場合は大体が男性側から求められて、応える形でということになる。その場合は、まぁ、お咎めは無かったりする。
だから、今回の場合も俺がそれで良いと思っているし、不満を口にしていない以上、彼女はそれを受け入れるしかないというわけで、お金のことについて何か言いたそうだが、口を噤んでくれている。
それともしも関係性が無いのならクラスメイトの女子なんかよりも身体を売るのに慣れた女性がこの世の中にはたくさんいるのだ。
技術も高く、変な噂になることもなければ、終わった後ははい、さようならで他人に戻る相手の方が安全である。
それなのにリスクを侵して肉体関係を結ぼうとしているのだから、彼女にしてみても俺の動機を確認したいのだろう。
そんな風に思えた。
「そこで黙るのが怪しい」
「嫌ってこと?」
「じゃなくて、なんていうか本気っぽくて、ドキドキするといいますか」
「本気っぽい?」
「そうそう。まるで遊びでっていうか、ストレス発散目的でっていうのかな。そのために売春している私たちとは違くて、好きだから買おうとしてるって言うのかな」
「あぁ、確かにそんな気分だったかも」
「ひゃわぁ!」
朝山さんは慣れた手つきでベッドを整えていく。
マットを敷いたりしているのを俺は見守りつつ世間話のようにそんな会話をしていたのだが、俺の言葉に飛び上がるほどに奇声を上げて、顔を真っ赤にしてこちらを見つめてくる彼女。
「それは本気?」
「何が?」
「私をす、好きだから買いたいみたいな?」
「出来るならできるだけ気持ち良くなりたいから、誰かに相手して欲しいって思う中で気になっている相手を選ぶのは当然では?」
「うっ、まぁ、そういう目的で買うのは普通だけど、違うからね! 世間一般の売りを買う目的は遊びなの! 分かる? 買われた相手に対応の時間だけ恋をするのが売春なの! しかも、クラスメイトだよ! 好きだからって相手を選んじゃダメなの!」
「どう駄目なの?」
「……ひぅ」
朝山さんが固まる。
ゆでだこみたいに顔を真っ赤にして、口をパクパクさせて、「だ、駄目だよ。それじゃあ、ほとんど性奴隷と同じで、そんな……そんなのって……」
彼女は顔を真っ赤にしてうつむいてしまう。
「性奴隷?」
「そ、そうだよ。男性ってほとんど女性に興味ないわけで、だから、女性も男性に期待しないのが普通で、でも、男性は女性を愛玩する対象として愛でることはあって、それが性奴隷なわけで……」
「まぁ、世間的にはそうだよね」
「……うぅ、でも、なんていうか三笠くんはそういう愛玩するって感じがしないというか」
「……別に俺も愛玩したいっていうのと変わらないかもしれないよ?」
「違う、と思う。言葉にうまく出来ないけど、きっと違う気がする」
「じゃあ、蜜柑は俺がどうしたいって感じてるのかな?」
ここまでしなくてもいいのかもしれない。
もっと、この世界の雰囲気に合わせて淡白に彼女がいう遊びの売春でもよかったのかもしれない。
でも、それでは嫌な自分がいる。
「……分からない」
「うん?」
「でも、その、興奮してくれていて私としたいって思ってくれてることは分かる、かな」
彼女の視線は俺の下半身に向けられている。
期待と魅惑の光景で膨らんだそれを見て、彼女は分からないことは分からないままに自分がすべきことだけはしっかりと見つけたらしい。
「だから、三笠、くん。いっぱい、気持ち良くしてあげるね?」
「よろしくお願いします」
この世界、未経験の女子の方が圧倒的に少ない。
そして、俺は童貞である。
恥ずかしいし、悔しい気持ちもあるが、そういうのは後回しにして俺は相手をしてくれる彼女に頭を下げた。
「……でも、別に私のことなんとも思ってなかったよね?」
顔を上げて俺を見つめる蜜柑。
その視線に応えるように言葉を紡ぐ。
「前からなんとも思ってないわけじゃなかったけどね」
「そ、そうなんだ」
またもうつむいてしまう蜜柑。
「ただ、白状するけど……」
「うん?」
「きっと、こういうことしたいって思うようになったのは本当にここ数日なんだ」
「そっか……」
そして、沈黙。
「あの、まずは何をして欲しいのかな?」
「じゃあ、キスとか?」
「ふぇえ! それは駄目なことだから!」
「そ、そうなんだ……」
悲鳴とともに距離を取られて、非難めいた視線を浴びる。
「その、初めてだから何をしてもらえるのかも分からないです」
「な、なら、えぇっと、まずは服を脱がすね」
お互いに緊張と混乱と羞恥のままにぎこちない。
ただ、彼女の手が伸びてきて、するりするりと脱がされていけば、いよいよ始まるんだという気持ちが膨らんでいく。
「……はぁ♡」
「あさ、蜜柑?」
服を脱がされていく。
他人に服を脱がされることなんて記憶に残ってないほど昔にしか味わっていない。
だから、こそばゆいような感覚がある。
ただ、それもスパイスとなっていて、朝山さん、蜜柑に脱がされているという実感にクラクラする。
そうやって、なすがままになっていたのだが緩々と遅くなっていく手がついに止まってしまった。
何かあったのかと恥ずかしくて逸らしていた視線を彼女に戻すと真っ赤な顔で俺の上半身を見つめていた。
「……筋肉が好きとか?」
「あっ! いや、あの、これはその……」
パッと俺から距離を取ろうとした彼女だったが、彼女の後ろにはベッドがあった。
「ひゃあ!」
「あぶな!」
ベッドに足を取られて倒れこむ彼女を助けようと手を伸ばした。
彼女も突然のことで伸ばした手を掴んだ。
掴んだのはいいが俺が踏ん張る前に彼女の足が地面を離れ、そして、俺の足に絡んできた。
「うぉ!」
反射神経を総動員し、手を伸ばす。
どうにか彼女の上にのしかかる事態は避けれた。
そのことに安堵したところで目の前の光景にドキリとさせられる。
ベッドに倒れこむ蜜柑。
まだ彼女は服を着ている。
でも、彼女はとても素晴らしいプロポーションをしている。
その結果として、俺の下にはでででんとそびえたつ双丘がブラジャー越しとはいえたわわに揺れている。
ごくりと生唾を飲んでしまった。
「……ごめんなさい」
「いや、怪我とは」
「してないです」
「そっか……」
奇妙な沈黙。
失敗したと思っているらしい蜜柑と魅惑的な果実を前に完全に固まった俺。
「……その、おっぱい好きなの?」
「大好きだな」
「そっか……」
俺の熱い視線に確認をしてきたので肯定する。
そうすると蜜柑は自分からボタンを外していく。
上の方から徐々にボタンが外れ、徐々に肌色が見えてくる。
「うわぁ……」
「ど、どうかな……」
眼前に曝け出されたおっぱい。
いや、まだブラジャーに包まれてはいるのだが、それでも至近距離でここまではっきりと見れたことは無い。
「……ブラジャー外してみる?」
「いいの?」
「外さないとしっかり触れないから……」
それもそうだと思う。
だが、それはそれ。
「今、触っていい?」
「いいけど?」
許可を貰って手を伸ばす。
当然のことだが、触れてみれば人肌のぬくもりが感じられる。
「あん♡」
俺が触れたことで感じたのか蜜柑が甘い声を上げた。
「くすぐったかった?」
「その、今日はかなり感度が良いかもで、うん♡」
問いかけつつもしっとりとおっぱいの感触を掌で味わっていたためか、恥ずかしそうにしつつも応えようとした彼女はまた声を上げた。
それがかなり容赦なく理性を潰してくる。
「あの、その、三笠じゃなくて、圭くん」
ドキリとした。
まさか、名前を呼ばれるとは思ってなかったのだ。
「うん」
「直接触って欲しいなって……」
「……分かった」
俺は興奮しまくっていて鼻息荒く彼女の要望に応えるために手を動かす。
「ホック、後ろだから……」
そして、彼女からの指示で背中の方に手を滑り込ませて、ホックを外す。
ふんわりとたわみ柔らかそうに震える果実。
邪魔物になったブラジャーをそれだけではなく、ブラウスも脱がしてしまう。
クラスメイトである蜜柑が上半身裸で目の前にいる。
その光景ですらやばいのに、俺がおっぱいを好きなことに気付いたらしい彼女は腕を胸の下で交差してくる。
強調されるおっぱい。
デカい。
そして、触れてみてブラジャー越しでも分かってしまうほどに柔らかいのだと分かる。
「さわって……♡」
恥ずかしげに細い声で求められた。
小さく喉を鳴らし、おっぱいに触れる。
凄い。
それしか感想が出てこないほどに魅了されてしまう。
まだ指が滑っただけ。
だから、今度は感触を確かめるように指を沈めていく。
簡単に沈んで形を変えていく。
「あぁん♡」
甘い声とともに彼女が身体を捩る。
条件反射なのかもしれない。
触り方が下手でくすぐったかったのかもしれないが、捩るように動かれると反射的に力を込めてしまう。
もみゅんと鷲掴んでしまう。
「ひゃぁぁあん♡」
一番大きな悲鳴のような声が上がった。
だというのに、俺はそうやって掴んでしまった感触の気持ち良さに魅了されて、むしろ力を入れてしまう。
「……すごぉ♡」
微かに身体を震わせて、そう漏らした蜜柑。
どういうわけか分からない。
でも、彼女をよがらせたという事実だけは理解できる。
そう思ったら、もう駄目だった。
もっともっとという気持ちが溢れていく。
掴んでいた手から力を抜き、位置を変え、再度掴む。
「あっ……♡」
移動した手の位置とそしてすぐに指が触れたのは乳首で、そのことに気付いた蜜柑は声を漏らした。
「気持ち良くするね」
「まっ、待って……」
待ってと言われたが待たずに俺は彼女の乳首を指で摘まみ上げて、そしてこねくり回した。
「あぁぁあぁん♡」
強い快感から逃げるためか、蜜柑の身体が跳ねる。
それを押さえつけるようにのしかかり、そして、執拗におっぱいを揉みしだく。
俺のテクニックもない容赦もない愛撫にジタバタともがいて逃げようとするがそんなことはさせない。
俺を突き動かしているのは彼女を絶頂させてみたいという気持ちだけだった。
「イ、 イク……♡」
小さく蜜柑がそう呟いた。
経験が無いなりにそれでも彼女の反応が一番良かった乳首を摘まみ上げれば、彼女は身体を反らしてから大きくビクついた。
蜜柑の身体は緊張するように強張った後にくたりと力が抜ける。
力が抜けたところで乳首から指を離したが、その大きなおっぱいを揉むのはやめない。
彼女から荒い息が漏れていく。
そのまま執拗におっぱいを責めて、喘がせた。
「ひょっと、たいみゅ……♡」
緩々と彼女の手が俺の手を止めてくる。
それでようやく俺は彼女のおっぱいから手をどかした。
焦点の合わない蜜柑の瞳が俺を見据える。
「待てないんだけど」
こっちとしてはおっぱいをもみしだいただけでガチガチになったチ×コが痛いくらいなのだ。
というか、別にお行儀よくしている意味もないかとそそくさと全裸になる。
部屋の主の蜜柑はまったく呆けているので服はベッドの下の方に放り捨てた。
「……おおきぃ♡」
「そうか?」
「……いみゃまででいちばんか、も♡」
まだまだ焦点が乱れてる蜜柑だが、その眼は俺のチ×コに釘付けだ。
「舐めてくれよ」
「いいよぉ♡」
ベッドに横たわると彼女は俺の上に乗っかてくる。
シックスナインの形で彼女の股間が目の前にある。
「い、ただきましゅ♡ へろぉぅ♡ じゅるずぶびゅびゅ♡」
熱に浮かされるようにか、それともチ×コを前にして興奮しているのか、かなりノリノリで俺の上に跨ってきた彼女はそのままなんの抵抗もなく顔をチ×コに近づける。
近くに迫った彼女の熱を感じた途端に今までにない感触に腰が引けてしまう。
蜜柑は俺のチ×コを先から根元まで舌で舐めてから吸い付くように唇を当てて、吸い付いた。
逃がさないというようにさっきとは逆に上になった彼女はのしかかってくる。
ぎぃぃとベッドが軽く軋む。
のしかかられているとはいえベッドのスプリングが利いているのか重さをあまり感じない。
それどころか密着度が増えていくので大変気持ち良い。
肌と肌を重ねるだけでこれだけの充足感があるのかと驚いてしまうのは性経験のなさからかもしれないし、他人との関係性が希薄だった今までの反動かもしれない。
「ほんほぉ♡ おおきひぃ♡ それにびくびくって♡ すごぉ♡」
「気に入った?」
「きにいっひゃ♡」
その言葉通り、蜜柑が思いっきりチ×コを舐め吸ってくる。
自分の手コキでも割と満足感があったが、そんなものじゃ味わえないくらいの快感。
射精したくてたまらなくなるのを尻とか腹に力を入れてどうにかやり過ごす。
「むぅ……がまんしてる♡」
「そりゃな」
「がまんなんてぇ♡ ちゅうぶびゅるるる♡」
「おぉ」
チ×コが滑っとした温かいものに包まれた。
覗くと蜜柑がフェラに切り替えた上で、舌と吸引で責めてきている。
それで呆気なく、限界が来た。
勝手に腰が跳ねて、チ×コから熱い塊の精液がぶちまけられる。
ゾクゾクと背筋が跳ねるほどの射精。
それは気持ちが良いからだけではなくて、間違いなくクラスメイトの女の子の口に精液を吐き出しているという事実があってのことだと思う。
「んぼく♡ ごくごくごく……♡」
それを嚥下する音だけが響いてる。
長い射精が終わった。
それでも蜜柑の責めは続いている。
だから、柔らかくなるなんてことにならずに硬いままだ。
それでも搾り取るためにチ×コを這い回っていた舌や唇が止まって、彼女が顔を離す。
「……んっへほぉ、けほ♡」
「大丈夫か?」
「だい、じょうぶ、ちょっと、のどとかに当たったりして苦しかった、だけ……」
射精の時には気持ち良いってことしか考えてなかったから蜜柑のことなんてほとんど頭になかったのだが、確かに無理矢理飲まされているのと変わらないのだから苦しいだろう。
気を付けないといけないと心にとめる。
配慮をしてあげられる余裕が無かったと心の中で謝罪しつつ、今度は気を付けないといけない。
「……でも」
「でも?」
「みかさ、くんの精液、とってもおいしいかも♡」
「なにそれ」
「まだ、大きいね♡ どうしよう。次はたぶんはきだしちゃうなぁ……」
記憶の中の味を反芻するようにうっとりとしている蜜柑。
「蜜柑」
「なぁに?」
「これって濡れてるの?」
「うん? あぁ、そうだよ」
シックスナインの体勢だからお互いの股間は目と鼻の先で俺は全裸だけど、蜜柑の方はスカートとショーツをまだ着けている。
先ほど覗き見ていたものが今は惜しげもなく目の前にあって、そんなショーツには色が黒くなって湿っている部分があった。
「濡れてるっていうよりは、もうだいぶびちゃびちゃだよ?」
彼女が白状するようにそう言って、自分から指を伸ばしてくれる。
ショーツがずらされ、彼女のマ×コが見える。
ピンク色の不思議な形をしたそこはふっくらと口を開いていて、そこから糸を引くようにドロリとした液体が後から後から溢れ落ちそうになる。
「舐めていい?」
「いい、けどあぁん♡」
俺は彼女のマ×コを舐めた。
愛液というのだろうが、後から後から溢れてくる液体を舐めるとしょっぱいような甘いような酸っぱいような変な味だが、とりあえず、蜜柑という異性の味なんだと思うと嫌な感じはしなかった。
舌を這わせて、延々と舐めとってはその溢れてくる穴の中に舌を入れる。
入り口は舌の侵入を拒もうとするのだが、何度も入りたいと小突いていればぬるりと入り込む。
舌が入り込むと中の肉壁がニュプニュプと絡みついてきた。
熱い。
そして、不思議な感触と深まる味に強く舌先を動かした。
「……おぉひょぉ♡」
プシャッとマ×コから飛沫が起こる。
「イッた?」
「いっひゃ♡」
蜜柑は快感からか腰を浮かし膝立ちになっていたのだが、俺の上に倒れこんできた。
「やびゃ♡ あたま、おあしくなりそうぉ♡」
そんな言葉が聞こえたので、追い打ちのように味わおうと近づけていた顔を離す。
「止めた方が良いか?」
「とめない、でほしいけど……」
「けど?」
「ほんばん」
「本番って、入れて欲しいの?」
蜜柑は俺のチ×コを握ったままにそういった。
物欲しそうにパクパクとしているマ×コが求めているのは指でも舌でもないのだろう。
「うん♡」
飛びっきり蕩けた甘い声で頷いた蜜柑に応えるように彼女を俺の上からどかした。
膝立ちになって、彼女を仰向けにして、残っていたスカートとショーツをはぎ取って開脚させる。
股間同士をくっつけるように位置を調整していると開脚させた蜜柑の足が俺の腰回りに巻き付いた。
「そういや、生でいいのか?」
「なにいってるの、ゴムありプレイがしたかったの?」
と蜜柑からとってもおかしなものを見るように見られたのでそれ以上何も言わないで、チ×コをマ×コに宛てがった。
お互いにブルリと震えてしまう。
俺は童貞卒業というか本気のセックスをするんだということに対して、ドキッとしてしまった。
蜜柑の方は絶頂したばかりで快感に敏感になっていただけかもしれない。
詳しいことは分からないが否定的な雰囲気ではないのだけは理解できた。
「あぁぁ♡ おおきいし、かたいし、あつい♡」
「入れるぞ」
「一気に入れて!」
強い口調で言われたので、入り口にチ×コの先が入った瞬間に彼女の腰を両手で掴んで腰を押し出した。
じゅぷぷと彼女の膣の中の空気を追い出すような音を立てて、俺のチ×コが蜜柑のマ×コの中へと飲み込まれていく。
「ひぁぁあぅ♡」
彼女が言うように今までで一番の巨チンだったのか、彼女は未体験の快感に腰を浮かしたりして逃げようとした。
それを両手で押さえつけてやれば、逃げられない衝撃と快感に彼女はビクビクと全身を震わせた。
プシャプシャっと飛沫を上げつつ、ようやく根元まで飲み込むとなるほど彼女のお腹にははっきりと俺のチ×コが浮かんでいる。
「おおぉほぉおぅ♡」
蜜柑は白目を剥いてしまっている。
涎と鼻水を垂らして、断続的に喉を鳴らしているのだが、痙攣は続いているようだ。
こちらとしてもマ×コがとんでもない締め付けでチ×コを動かせない。
もちろん締め付けられていても柔らかくて熱い肉壁にまとわりつかれていて、それだけでビクビクとチ×コが跳ねて硬くなり続けている。
そう遠くない未来に射精するだろうという感覚がある。
「蜜柑、大丈夫か?」
「……あぁぁぅぅあ♡」
さすがに白目を剥かれていると落ち着かないので片手を外し、彼女の顔を撫でて呼びかければ、反応が戻ってくる。
「な、ひこれ?」
「蜜柑?」
「しらにゃい♡ こんなのしらない♡ あたま、おかしい♡ みかさのチ×ポでこわれりゅう♡」
ようやく白目が治ったが次には両手を顔に当て、身悶えだす。
「やめるか?」
「やめないでぇ♡ ここでやめたら、しんじゃぅぅう♡」
と言われたので、やめるのは駄目らしい。
「動いても良いか?」
「ひぁ♡ だめ、しんじゃうけど、うごいてぇ♡」
我が儘な注文だと思うが、動いて欲しいらしいので再度腰をしっかりと掴んで腰を動かす。
「おぉおぉあぁう♡」
今度はチ×コを引き抜くわけだが、チ×コが少しずつ外へと出ていくたびにビクビクと蜜柑は震えだす。
半分くらいまでゆっくり引き抜いたらガクガクになっていたので、仕方なく、チ×コを中へと戻す。
「うぁぁあ♡」
抜く時は絶叫で入れる時は叫んでるくらいの差がある。
うるさいというか、それだけ感じてるということらしいので黙らせる気はない。
「み、かしゃ」
「どうかした?」
「お、ねがい、してもいい♡」
ほとんどまともな表情じゃない蜜柑。
俗にいうアヘ顔というのはこういうものだろうと思う程度には歪な笑顔で、それはそれはとても煽情的に感じられた。
そんなアヘった顔の彼女からのお願い。
「わたしの、こと、かんがえないでうごいて欲しい♡」
「いいのか?」
それは今の半分チ×コを抜いただけでもとんでもない絶叫をしていたから聞くしかなかった。
「うるさい、よね、だから……」
そう言って彼女は枕を自分の顔に被せた。
「……いいんだな?」
枕が大きく縦に動く。
そこまでされたのだからと気合を入れて、腰を一気に動かす。
「……ぉおぉぁぉぉぅぅう♡」
パチュンパチュンと肉同士がぶつかる音とともにギシギシとベッドの軋む音。
それと枕で覆っても隠しきれない絶叫。
マ×コをチ×コでズコバコしていれば、即座に気持ち良くて目の前がチカチカする。
彼女の身体は面白いように跳ねまくって、そのたびに掴んだ手に力を込めて押さえつけている。
止められないほどに昂った。
だから、体力が持つまで延々と腰を動かし、そして、最後は足に力が入らなくなって、彼女の上に倒れこむようにしてのしかかって、ドクドクではなくドブドブというくらいの勢いで精液を一番奥の奥で吐き出した。
途中からジャババと蜜柑の股間から飛沫以上の水量の物が溢れて未だに漏れ続けているが気にしない。
「あっ……」
そんな射精の気持ち良さだけに気を取られていたのだが、さすがに枕を被せたままはヤバいと彼女の顔から枕を引っぺがす。
「……おぉ♡」
しっかりと目を閉じようとして半開きになった瞳のままで、寒さに震えるように戦慄く口からとても小さい喘ぎだけが漏れている。
呼吸はかひゅかひゅと怪しいが本当に少しずつ落ち着いている気がする。
射精は終わった。
腰を浮かしてチ×コを抜いた。
まだまだ硬いチ×コ。
ドボッと逆流した精液がベッドへと吐き出される。
「やりすぎたかな」
俺は蜜柑の惨状を見て、そう呟いてしまった。
でも、後悔もしていないし、なんとなく分かってしまう。
蜜柑もこの状況を嬉しがっているだろうということを。
(本当に夢みたいだけど、これが現実なんだよな……)俺はまだまだ茹だったような興奮を覚えつつも変わってしまったあの日のことを思い出していた。
三話 似ているようで似ていない、でも知っている世界珍しく夢を見た。
いきなり何人もが家の中に上がり込んで自分の部屋で寝るという不可思議な現象。
それを自分は割と嫌でもなく受け入れて、自分のテリトリーは確保して、眠りを続けるという感じの夢。
変な夢だが、珍しく夢を見たので、寝て起きると意識がちょっとだけいつもよりすっきりしている。
眠りのメカニズムとかそういうのはよく分からない。
実は快眠ではなかったのかもしれないが、それでもいつものようにスマホのアラーム音で起こされて、行動を起こすまでに時間がかからなかったという感じは心地いい。
「あれ?」
だから、そんなちょっとだけいつもよりも頭が動いているからこそ、周りの景色を見て、首を傾げてしまう。
(俺の部屋はこんなだっけか?)
そんな疑問を感じ、それでも記憶通りだという感じも強いのでデジャブでも感じているのかと思ったが、トイレに起きて、その前にと顔を洗ってみると間違いようもなくおかしい。
寝る前まで俺は父と母と俺で住んでいた一軒家にいたはずなのに、今は1LDKの部屋に一人きり。
だというのに、記憶の中では母はいるが父はいなかったという記憶が溢れてきて、今の学校に入学した時に母から追い出されるように一人暮らしを言い渡されたという思い出もあった。
俺の名前は三笠 圭。
父と母と暮らしていた。
近所の学校に通う普通の男子学生。
趣味は写真撮影とランニング。
好きな科目は地歴公民。
好みのタイプは胸が大きいこと。
彼女無し、ただし、エロいことは興味津々。
オナニーは週七回。
チ×コのサイズは並み程度のはず。
そうやって今までの自分を思い出してから、現状を考える。
名前は三笠 圭。
親は母だけで、入学と共に一人暮らしを言いつけられて、学校の隣町のアパートに引っ越した。
学校は記憶通りの立地だが、多少、学友の顔ぶれが違う気がする。
それに伴って友人と呼べる存在がいないことに驚いてしまう。
趣味は特に変わりなし。
昨日もランニングが楽しくて、15
キロくらい走って、いや、普通はそんなに走れないなぁと頭を抱える。
服の上から身体を触ってみればミッチリと鍛え抜かれた筋肉を感じる。
筋骨隆々という印象のふとましさは感じられない。
そこに来て、鏡のある洗面所へ向かう。
記憶にある顔と似ているもののどこか違う。
健康的でどことなく美容というか容姿に無頓着だが、そこそこ整った顔付きの自分がいた。
他には何か違和感というか、違いが無いかと連想を続ける。
好きな科目も代わりはないけど、前回の中間では学年三位の成績を取れていた気がする。
だが、自分はそんな好成績を取れるほど頭は良くなかったはずだと気持ち悪さを覚える。
好みのタイプは特になし。
というか、女子に好感というか興味を持ったという記憶がない。
皆無というわけではない。
クラスメイトの女子の容姿と名前は一致している。
ただ、それだけで、親しくもないというよりはほとんど交流が無いという感じだ。
別に会話をする機会があれば、普通にしゃべる。
和気藹々と駄弁ったこともあった。
だが、それだけ。
そこに仲良くなろうとか、恋人になろうとかそういうことはなかった。
仲良くなって、恋人になって性的なあれこれをしたいという欲望が今までになかった。
だからか、知識としては性的なあれやこれは知っているが知っているだけ。
当然、オナニーなんてほとんどしない。
興味本位でオナニーしてみて、確かに溜まっていたフラストレーションが解消されるような気がしたが、気がしただけにも感じれて、わざわざする必要も無いかと思っていた。
そこまで顔を洗面台の前で考えてから、我慢するのも億劫な尿意を感じて、トイレに向かう。
「嘘だろ……」
そうやって取り出したチ×コに手が止まる。
でかい。
なんか、比べるのが嫌なくらいでかい。
単純に長さも違うし、太さも違う。
前は仮性包茎だったのが、今ではずる向けである。
自分の物なのにおっかなびっくり手で押さえて、トイレを済ませる。
「なにが?」
朝からとんでもなく疲れを感じつつ、それでも今日は月曜日で授業があると、トーストにするわけでもなく、食パンにチーズとハムを挟んだだけと牛乳を用意して食べ終える。
慣れたように食後の片付けを終え、いつもはもう少しゆっくりしてから動くのだが、こんな理解不能な状況を確かめようと着替えて学校へと向かう。
家を出て、そこからも変な感じは続く。
歩き慣れたルートで最寄りの駅まで向かう。
住み慣れたというわけでは無いが、実際、生活してきたので、どこに何があるのかくらいの知識はあるという不思議な感覚。
そんな中で目に止まるのは、よくよく見つけられる『ラブホ』の文字だ。
記憶の中にあるいかにもという感じではなく、どちらかと言うと地域にまばらにあるコンビニ規模の大きさだ。
中がどんな風なのか分からないなと思っていたら、外側に間取りが掲載されていた。
それを信号待ちの時に何気ないように見ると、なんとも簡素なものだ。
格安カラオケのような感じというのか、普通サイズのコンビニくらいはあると思うのだが、そこを三部屋ほどに区切っているようだ。
そんな広さでどうするのかと思えば、ベッドはあるらしいがシャワーについては『なし』と大きく書かれているのでヤるためだけの空間なのだろう。
そうやって、確実に昨日までの生活の中で見かけることもなかったであろうものを見つつ、隠す気もないアダルトグッズの販売店とかも見つけつつ、歩いていた。
「うぉ……」
そして、俺は気付いてしまった。
道端に立っている女性。
割と美人ではあるし、おっぱいも大きい彼女はまるで自室のようにルーズな服装をしていて、下着にサンダルという格好である。
スマホを弄っていて周りを気にする様子はないので、観察を続けることが出来るわけで、なんという眼福である。
下着もちょっと布面積が狭い感じで、中身が上も下も溢れそうになっているのだ。
ツーンと鼻の奥が重くなる。
だが、ここは道の往来である。
周りにはサラリーマンとか他にも学生がいるのだが、誰も彼女を気に留めていない。
なのに、ここで意識して鼻血を垂らしたら、それこそ、やばいやつと悲鳴を上げられてしまうのではとそそくさと女性から目線を外して、その場をやり過ごす。
気になる。
とっても気になって、女性から距離を取れば取るほど振り返りたくて仕方ないのだが、なんというか気持ちとしては振り返るのは馬鹿がすることという冷ややかな意見が浮かんできて、後ろ髪をひかれながらもどうにか目的の駅まで来た。
「ぶほぉ……」
そこまできて、俺は汚いくらいに吹き出してしまった。
俺の目線の先。
『本日も大感謝御礼! 2時間1万円でお相手します♡ どんなプレイも大歓迎中!』
という内容が書かれた装飾が派手なプラカードを持った女性たちがいた。
しかも、彼女たちは裸だったり、逆バニーだったり、卑猥なボンテージだったり、極小ビキニだったりと見るだけで下半身に血が集まってしまうような格好である。
さっきの女性と比べて品のなさというか、エロに振り切った潔さのような格好だが、俺以外の誰も彼女たちに目もくれない。
それにさっきの女性よりも何倍も綺麗だったり可愛かったりするのだから、容赦がない。
幼気な男子学生だったら即座に完全勃起してしまうだろうなと思う。
実際、俺も気付けば少しずつ硬くなってズボンを押し上げそうになっているのを感じるのだが、理性でコントロールできるというか、落ち着けと頭で何度も念じている状況だ。
(馬鹿なのか?)
と目の前の光景に想ってしまうが、それが普通なんだよなという感慨が浮かんできて、マジかと自分の感情に愕然としてしまう。
不自然とは言わないが、それでも足を止めてそんな頭がクラクラするような光景をどうにか飲み込んで、深呼吸を一つして、歩きを再開する。
深呼吸をして落ち着いたのか、どうにか勃起はしないで済んだようだ。
そんな感じでチラチラと横目で見つつも、立ち止まることもなく進んでいく。
興味津々なのはバレてしまったかもしれないが、彼女たちはこちらに何かアクションをしてくるわけではないのが、幸いした。
逃げるわけでも止まるわけでもなく、歩いて、やってきた電車に乗り込んで、通勤ラッシュの込み具合は変わらないなと変な安心感を覚えた。
「本当に何がどうなって?」
誰に断るでもなく、出入り口の辺りに陣取って、外を見つつも自然にそんな言葉が溢れた。
今までの常識が崩れていくような感覚。
あんな美女がまるでほとんど無価値とは言わないが、格安で身体を売っているということに目が回る。
プラカードを手に持っていた女性は数日前にオカズとしてネットで検索して出てきたアダルトビデオの女優さんよりも綺麗だったのだ。
そんなレベルの女性が平然と駅前で風俗嬢の引き込みをしているということに困惑するのは当然だろう。
(あのレベルはすれ違っただけで数日はウキウキするレベルだったはずだし、それが2時間1万円で相手してもらえるとか正気の沙汰じゃないと、思うんだけど……)そうやって頭を抱えそうになって、朝の車内で項垂れているのも変な奴かと顔を上げる。
そうすると車内の中吊り広告とかモニターが見える。
そういえば、今日の天気とか確認してないなとそれを見つめているとちょうどよく、天気予報が流れていた。
特に問題無しの晴れの表示に安堵して、続けて画面が切り替わったので続けて見たら、「えっ?」
そんな俺の目に飛び込んでくる電車の電子公告の小さな画面。
『今年も女性の将来なりたい職業は〝性奴隷〟がナンバー1です!』
目を瞬かせてみても、その画面は変わらない。
「まじで?」
俺の呟きには周りの誰も答えてくれないのだった。
「マジで?」
起きてから数えて、いや、たぶん家を出てから数えて何度目になるのか分からないが、それでも今日の俺の一番繰り返している言葉は間違いなく、マジで、まじで、本気だろう。
電車の中で掲示された今年の女性の将来なりたいランキングの内容があまりに理解できなくてスマホで確認する。
これが、俺にだけしくまれたドッキリというのなら、俺と言う存在はどんなに世界的に有名な道化だろうと思うのだが、スマホで確認しても出てくるサイト、出てくるサイトで女性のなりたい職業は『性奴隷』なのだから、信じるしかない。
今日は4月1日ではない。
それなら、どんなに良かったのかと思わなくもないが、それと同時にこれが嘘や夢だというのならば、冷めないで欲しいと願ってしまうのは仕方ないと思う。
そんなわけで、性奴隷になりたいという女性の意見の紹介を掲載しているサイトを発見し、確認する。
『まず、男性に奴隷としてでも性的な興味を持たれる存在になれればそれだけで、満足では?』
いきなり、常識的な理解が出来ない意見だ。
それなのに、このコメントに女性の七割が共感を示しているというのだから、なお、意味が分からない。
そう思ったが、まぁ、この世界の男性は異性に興味が無いからなと理解が追い付いてくる。
いや、別に無いと言い切るのはおかしいかもしれない。どちらかというと性的な興味が無いというほうが近いのかと思う。
あれ、そうだっけと首を傾げる。自分の中で二つの思考がぶつかり合っている。一つが男性は女性に興味深々で、魔が差せば襲う獣であるという認識ともう一つが男性は女性に対して、なんら興味が無く、襲うという行為すら考えつかないというものだ。
本当に俺の身にどんな奇想天外のことが起きたのか分からない。
まったく正反対の考えが頭の中をグルグルと渦巻くのだが、そのどちらか一方を拒否するわけでもなく、そういう考えだよなというか受け入れてしまっていく自分がいる。
昨日までの俺は死んでしまって、この世界の俺に乗り移りでもしたのかという感じでなんとも言えない物を感じるのだが、それを深く掘り下げようとしても、辛く悲しく意味の無いような気がして、一度、棚に上げることにした。
もしも、もしもだが、俺は死んでこの世界の俺を乗っ取ったというならどうなのだろうと考えてみて、嫌な感情は浮かばなかったので、気持ち悪かったり、混乱はするけどということで飲み込めた。
そんな堂々巡りになる自分のことは置いておいて、スマホに提示される意見を理性的に考えるとこの世界の知識のことが芋づる式に更に思い浮かぶ。
まず、この世界では異性間に性的な何かが起こることが少ない。
でも、男性と女性の関係で友達という存在は生まれる。
ただ、そこに性的なものは一切ない。
好きなバンドが一緒だからとか、ゲームをする間柄だからとか、部活が一緒だからとかとか。
友達になる理由は変わらないし、友達付き合いというのはかなり積極的だと思う。
俺自身はそういう友達というものも最近ではめっきり無くなってしまっているが、昔は友人たちと遊んだりすることは多かった。
そこに異性も普通にいた。
ただ、そこには色恋みたいな甘い雰囲気は決してない。
言葉はおかしいかもしれないけど、兄弟とか家族と遊んでいる感覚というのが昨日までの俺だったら思うところだろう。
と言いつつ、男性は社会生活を営む上で異性の存在は必要だと認識している節があって、そういう意味での連帯感はある。
社会生活を営む上でというのは人間社会を続けていくための行為。
いわば種の保存のための生殖行為として、性的なことをすることについては一定量の必要性を認識している。
別に男性に性欲が無いわけではない。
限りなく薄いというだけで、日々の生活を続けていけば自ずと溜まることはある。
それを解消するために女性を買うのだ。
逆に女性には性欲がある。
これは種の保存のために薄くならなかったためだという研究結果が示されている。
女性側としては性欲の解消目的であろうと男性と出来るというならしたいとなるのは当然で、種の保存という生物的な本能に即しているので出来るなら本番をして、子種を注いで欲しいと思うわけだが、男にしてみれば快感は強いが別に手コキとかフェラで満足してしまえるから本番を面倒だと倦厭していたりすることが多い。
そんな感じでこの世界の男女の関係というのは成り立っている。
では、そうなると結婚などはどうなるのかと言うと、政略結婚のようなギブアンドテイクな繋がりとしての側面が強い。
そこに恋愛感情も何もない。
夫婦というのは相互に助け合い社会生活をするパートナーみたいな関係性でしかない。
大体の人が社会的な義務として結婚し、身体を重ね、子供を作るという感じになる。
では夫婦よりも前というか、恋人という関係性があるのかといえば、ある。
こちらはもう少し知っている恋人の関係性に近いかもしれない。
恋人というのは積極的に関係性を深めている男女の間柄を指す。
積極的に関係性を深めてと聞くとエッチなことをする間柄とも考えてしまうが、この世界ではそんなことはもちろんない。
いや、恋人間でエッチをすることは多いが、それは手っ取り早くとか男性側が女性側が求めている欲求を満たすためにしていることで、本質的に恋人の関係はなんというか選手とマネージャーとかに近いのかもしれない。
実生活や仕事をサポートする存在として近しい女性と恋人という関係になる男性が多いのだ。
そこにきて、じゃあ、この世界の女性が憧れている性奴隷というのはどういう存在なのかという話になる。
これは夫婦や恋人とはまったく違う男女間の関係から生まれるものだ。
性奴隷というのは男性が女性を欲した時に生まれる存在だ。
いや、どういうこっちゃと頭を抱えたくなるが、男性も一応は生殖機能を持った生物である以上、魅力あふれる異性に対して性欲というものが反応することは当然ある。
そういう魅力のある異性というのは往々にしてほとんどの男性が反応するレベルの人が多い。
手をこまねいていると自分以外にも多くの男が関係を持とうとして、そして、女性は男性から求められたら嫌がることは無い。
そんなことを許せる人間の方が少ないわけで、そうなると女性を手に入れようとすることになる。
その結果が性奴隷に堕とすということになるのだ。
性奴隷というのはこの世界では男性が女性に好意を持って人生を根こそぎかっさらうということになる。
個人的には運命の人とかそういう類のものと思えてしまうが、逆に束縛してまで女性を欲してしまうのだ。
その関係性というものはかなりアブノーマルによることが多い。
ほぼ監禁生活と変わらない生活を強いられることも多いのだが、それでも男性から異性として愛されるという幸せを享受できるということに共感する女性が先ほどの七割ということになる。
『それに性奴隷というだけあって、男性の性欲を享受できるということで受精し、妊娠できる可能性が一般人よりも多いはず!』
この意見についてはほぼ全員である
98
%の人が賛同している。
あれと思うが、この世界での女性の生涯妊娠率は八割を超えているが、生涯出生率は限りなく2に近い数字であるという記録を思い出す。
確か、自然受精の確率は一割もないはずだ。
それなのに生涯妊娠率が八割なのは女性が
28
歳になるとほとんどが薬を使うからだ。
正式名称は覚えていないが妊娠薬と呼ばれるそれは服用するとほぼ100%妊娠する。
ただし副作用として性欲の急激な減退を招くことでも知られている。
性欲自体は無くならいが、四年に一回のオナニーで満足できて、不感症とまではいかないまでも快感を獲ることはほとんどなくなるという治験が出ている。
また、女性の場合は子供を設けると生活の援助が手厚くなるので子供を作ろうとするが、妊娠薬を利用するのは最終手段と考えるのが一般的だ。
そうすると、脇目もふらずセックスをするくらいしかないのだが、残念ながらこの世界の男性は異性に興味が無い。
どんなに際どくエロい格好をしていてもムラっと来ない。
だけれども時々、性欲を発散したい時もある。
そうなった時に、わざわざ自分で処理するよりも待ち焦がれている存在がいるとなれば、そっちを利用するのは当然であるという話。
だから、さっきのエロい風俗嬢の彼女たちはそんなあわよくばを狙っている。
そこに対して男性の相手をする自分の付加価値を見越して、高額な料金を取ろうものなら即座に男たちは自分で処理をすることを選んでしまう。
故にこの世界では女性からしたら女性であるという価値はほとんどない。
どんなに若くても、どんなに容姿が優れていても、見向きもされないこともあるというのがこの世界の女性が感じている恐怖だ。
そうは言っても、女性にしてみても性行為を無料でというわけにはいかないという面倒くさい事情がある。
別に誰か一人が無料にしたとしたら、まるでそこを中心に無料にしないと見向きもされないことになり、誰もが無料の看板を掲げることになる。
無料になれば、その中でも特別男性の目を惹く存在だけに群がるという事象が起きる。
この世界ではそんな事象によって過去幾度もの戦争が起きている。
傾国の美女。
まさしくそういう存在も確かにあって、そういう存在は昨日までと同じくらいの女性的価値が担保されているはずだと思う。
それでも傾国の美女ですら百万円で抱けるということに俺は困惑してしまう。
傾国の美女のレベルがどれくらいか。
俺は調べたことがある。
いや、もう、エロ神というしかないくらいに見目が整っていて、纏う雰囲気は乱れて爛れているようだった。
あそこまで行くと老若男女問わず悩殺できるくらいのレベル。
この世界の俺はそれで初めてオナニーをしたのだが、今の俺にしてみれば、エロくても神々しくて抜けないのである。
ムラムラは滅茶苦茶するのだが、なんというか、辞めておきたいという感じである。
むしろ、そんなレベルよりもさっきの駅前の女性たちの方が興奮するし、そっちに性欲を向けることにはなんの抵抗もない。
そこまで考えて、あることを思い出して邪な感情が芽生えた。
『クラスメイトの女子たちは風俗嬢やデリヘル嬢に憧れて、立ちんぼをしていたはずで、その料金は安い』
ゴクリと生唾を飲み込んでしまう。
(だったら、朝山さんも買えるんじゃないのか?)朝山 蜜柑。
セミロングというのか髪は長めで、猫目という言葉がバッチリ似合う切れ長に大きな瞳でクールな印象をもちそうになるが本人の気質がにこやかで笑顔がドキリとするタイプだ。
昨日までの世界にもいて、この世界にもまったく同じ容姿のいや、こちらの世界の彼女は前の彼女よりも胸のサイズが大きい。そんな存在がいることを即座に思い出す。
そこまで考えついてしまえば、もう、どうしたいかなんて決まっている。
(朝山さんとヤる!)
この世界を理解できているわけでも飲み込めているわけでもないが、俺の意志はそのことでいっぱいになった。
そうは思っても、じゃあ、その気持ちのままに今日の放課後いきなり誘うのかというと尻込みしてしまう。
(とりあえず二、三日くらいしてからでいいかな……)今日の体調は芳しくない。
これでいきなり本番まで行けたとしても満足できるとは思えなかった。
数日後に朝山さんを誘うとして、それならと俺は興味が無かった売りについて時間をかけて確認しようと決めた。ルールがあるのに無視すれば恥をかくことになるだろうし、嫌がられて出来ないかもしれないとなったら嫌だったからだ。
放課後になり、そそくさといつものように家に直帰してから、窺うように駅前で売り買いを観察することにした。
そうすると多くの女性が何をするでもなく駅前などに立っている。
そして若い男が話しかけ、いくつか話をすると財布を取り出し、お札を女性に渡す。
受け取った女性の方はにこやかに笑顔を男性に向けて、そしてどこかへ消えていくのだ。
なるほどなぁとその光景を見つつ、スマホで売りをしている理由などを調べれば、明らかに初めてみようとする女の子向けにまとめられたサイトが出てきた。
俺は近くのカフェに入り、そのサイトを読み進める。
それによると女性が立ちんぼをするのは遊びでもあるけど予行演習のような意義があるらしい。
性奴隷が女性の目標であるということは性的なことについて一定以上の経験が無いとお話にならない。
そうなると女性は風俗嬢とかデリヘル嬢とかソープ嬢とか、身体を売る職に就きたいと思うのは当然だろうが、この世界においてその手の職に就くのはスカウト制であることが多いらしい。
それも現役の風俗嬢たちがこれはという逸材をお店に引き入れるのだという。
そうすると所属している嬢たちが困るのではと思うが、風俗店というのは一定以上の魅力あふれる女性を多く抱えていないと経営が成り立たないらしい。
だから、自分たちが所属する風俗店が有名になるために積極的ではあるもものの質を求めて目を光らせているらしい。
その中でスカウトされやすくなる近道というものも存在する。
それは経験人数である。
端的に回数が多いということは魅力があって、男性の興味を惹いているということに他ならないので、分かりやすい指標だし、経験人数が多いとそれだけテクニックや男性への対応なども培われていることになる。
そして立ちんぼを買うなら、ご飯一回分が適正らしいことも知った。
そんなに安くとも思うが、それくらいの価値じゃないと買われないからこその値段設定らしく、女性はそれで納得すべきだとも書かれている。
どうやらその点について、不平不満を口にするなら性奴隷には向いていないので別の道を進みましょうととサイトでは薦めている。
『男性は女性を買うのはストレスの発散や健康のためにという意識でしかありません。マッサージ店に行ってこりをほぐすとかそういうくらいの認識です。間違っても声をかけられたから、自分に気があるという思い込みをしないようにしましょう。行為が終われば男性はあなたのことなんてどうでもいいという風にいなくなってしまいます。ですが、経験は消えません。多くの男性を満足させれば、いつか、あなたを求めてくれる男性に全てを奪ってもらえる日が来るで
女性の将来なりたい職業ランキング第一位が性奴隷な世界 第1部 (1/4)
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