凌辱三姉妹 第八章 芙由子 自慰の魔力 ~ 第九章 芙由子 裏門の鋭痛 (5/5)
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第八章 芙由子 自慰の魔力
神谷はまばたきもせずに、無抵抗の芙由子の肉の裂け目を見ていた。
すべての女が所有している股間の狭間は、女の顔が違うと同様に、どこか異なっている。無毛症の女に出会ったのも初めてであるから、それだけでも珍しいのに、二千人近い生徒数を有する私学の雄、S学院の後継者の一人という上流社会のお嬢さんである。
どこか違うぞ。下賎な女とは確かに違う……。
まず色が綺麗だと思った。今までかかわってきた女の多くが、赤黒い粘膜や紫がかった皮膚に取り囲まれた女陰の持ち主で、しかも割れ目やアヌスは使い古されたボロ布のような印象を与えるのに対し、芙由子のそれは、幼い少女のまま成長したような新鮮な感じである。
実際にはそれほど差異があるとは思われないものでも、上品とはいえない生活環境のなかで育ち、生きてきた神谷には、いちじるしく違っているように見えたのである。
両方の肘掛けに脚が固定されているから、わざわざ指先で花唇を開かなくても、奥の様子がよくわかる。やはり使いこまれていないせいか、肉襞も複雑ではなく、少し凹凸のある滑らかな柔肉が、中央の穴らしきものの左右前後にひろがっている。よく見ると、全体が微妙に蠢いていて、時折り奥からプクッと媚液が溢れてくる。
「感じてるのかい? 何もしないのに、感じてるらしいね」
芙由子の表情と股間を交互に見ながら神谷が聞いた。芙由子は泣きだしそうな表情をしているだけで、具体的な態度を示さない。
神谷にはひとつの確固たる自信があった。以前に知り合った女たちのほとんどが、セックスのとき、鏡に映る姿を見せようとすると、必ず最初はいやがる。しかし、それを命令し強要すれば、やがて見るという行為に陶酔する。愛撫の途中で濡れた淫裂を見ようとすると、初めのうちはすごく恥ずかしがって見せまいとする。だが強行すれば、誰もが仕方なくといった態度で身体を開く。そして、やがては見られているという受け身のなかで歓びを感じてくる。要するに、女は見たいのであり、見せたいのだ。
芙由子だってそうなんだ。だから、何もしないのに甘美な匂いのする濃厚な蜜を溢れさせているのだ。そうに違いない!……
これは、神谷の経験から割りだした彼流のセックス哲学である。
そして現実は、まさに神谷の思っているとおりであった。
芙由子は時折り薄目を開けて、股間近くに顔を寄せている男の気配をうかがった。
舐めようとしている……。
しかし、いっこうにその気配がない。ただ見ている。ひたすら一点に視線を集中させているだけである。
この人、私のクセを知っているのかな……。
まさかそんなことはないだろうが、実際、芙由子はそう思ったものだ。芙由子は、自分が無毛症であることに猛烈な劣等感を抱いている。男も一人しか知らない。その反動として、オナニーの世界に溺れ、こっそり器具を購入して使うようになっていた。
オナニーのとき、芙由子は姿見の前に立って、股間の柔肉をうがつバイブレーターのデリケートな動きを見るのが大好きだった。鏡に映る芙由子の目は、他人の目になることがあった。つまり、自分の秘密を第三者が覗き見しているといった感覚である。
それとはまったく逆のこともある。自分が、見ず知らずの女のオナニーの現場をのぞいている気分になるのだ。いずれにしても芙由子はひどく興奮した。
芙由子は、初体験の相手であるロバートとの行為では、オーガズムを経験したことがない。これはロバートが若すぎたので、射精のコントロールができず、すぐに放出してしまうから致し方ないことである。芙由子がいわゆるイクという感覚を初体験したのは、器具を使ったオナニーである。そのとき芙由子、自室のソファの上に大股開きで座り、ボクサー型といわれるバイブレーターを股間に突き立てていた。
ボクサー型というのはレズ用の器具で、女二人が向かい合って開脚し、一本の器具をお互いの割れ目に挿入して腰を使うといった類いのものである。当然、中央に区切りの仕切り用の輪がある。つまり、そこまでは両者がぴったり挿入できるわけだ。
なぜ芙由子がそんなものを好んで使ったのか……。それは持つのに便利だったからだ。本来ならもう一方の擬似男根は、もう一人の女性の膣をうがつはずだが、相手がいないから、その部分は外に向かって突きでている。芙由子はそこを握って操作したのである。それを握りしめて抜き差しすると、いかにも本物の男根が膣をうがっているように感じる。ソファの前のテーブルに姫鏡を置き、そこに映る股間を見ながらオナニーをするのだ。見る、見られるという感覚は、芙由子の性的快感を二倍、三倍にもした。
芙由子には別の秘密もある。現在、喜多村家にはロダンという雑種犬がいるが、芙由子が大学に入った頃、スピッツの座敷犬がいた。芙由子はその犬にオナニーを教えこんだのだ。芙由子の指は細くて長い。その指が犬の陰茎を撫でると、間もなく男のそれと同じように勃起する。
かつてロバートにほどこしたのと同じ要領で包皮を擦ると、犬は四肢をだらしなく開いて鼻を鳴らす。芙由子は、そのときの自分の姿を鏡に映して見るのだ。鏡を見ながら頭のなかに、膨張した犬のペニスで犯されることを考える。そうすると、もう我慢しきれなくなって、犬の股間をまさぐりながら、芙由子もまた同時にオナニーを進行させることができるのである。
芙由子は失神するほど激しくイッた。だが、これがつづくと恐ろしい事態が起こった。犬は嗅覚が鋭い。だから、いつも芙由子の股間を狙うようになったのだ。激しく叱責するとおとなしくなって、勃起したペニスを芙由子の手に委ねる。しかし、またすぐに鼻を鳴らして芙由子の剥きだしの淫裂に近づく。
犬に見せつけたまま、絶頂に向かって突っ走ったことが何度かある。それだけではない。性の歓びを追求するのに夢中になって、犬のペニスを相手にファックしようかと思ったこともある。あまりにもの欲しげに犬が近づいてくると、芙由子の心に悪魔が囁きかけるのだ。だが、さすがにこれだけは芙由子も堪えた。
結局、犬は平均寿命よりも数年も早く死んだ。オナニーの教えすぎで早死にしたのだ。
もう少し長く犬が生存していたら、芙由子は悪魔の囁きかけに応じていたかもしれない。そういう危険な状態にあったのだ。
ツツーッと温かいものが会陰部を伝わった。
ああっ、いやだわ……。
だが、芙由子の崩れかかった意志では、ぐんぐんと上昇してくる快感をせきとめることは不可能になっていた。
この人、いったいどうする気かしら……。
男の最終目的はわかっていても、これほど長く見つめられていると、相手の真意をはかりかねてくる。
また薄目を開けてみた。まだ見つめている。しゃがみこんだ神谷の股間には、樫のような黒ずんだ肉棒が突き立っている。先端からは少し乳白色に濁った露が溢れている。それがドキドキッと脈打つごとに、丸味を帯びた表面を伝わって、幹のほうへ流れていく。
不意に神谷がペロリと舌を突きだした。表面にブツブツが浮きでた肉厚の舌だ。チョンと肉芽を突つかれるや、芙由子はたまらずに声をあげた。
「気持ちいいんだね」
神谷が見あげたので、視線が交差した。芙由子は無意識のうちにコクンとうなずいていた。それは芙由子自身も予測しない行為だった。いけない……と思ったが、もう遅い。
神谷が満足げにうなずき、またチロチロと舐めた。すっかり待たされ、充血していた真珠状のふくらみは、舌の愛撫に嬉々として反応した。いや、そこだけではなく身体全体が歓びに震えたので、椅子がギシギシと音をたてた。
「やっぱり気持ちいいんだ」
何もかも納得しているといった神谷の声に、またも芙由子はコクンと顔を振った。
そうよ、そのとおりだわ。もう抵抗しないから、私を自由にして……。
芙由子は舌の一掃きごとに全身をわななかせ、股間から恥ずかしげもなく愛液を湧出させた。
「入れてやろうか」
神谷が陰茎を握ってブラブラ揺らした。芙由子は半ベソをかいて男の手もとを見つめた。
心から、太い肉棒が欲しいと思った。
「入れてやろうか」
神谷は同じことを呟くと、器用に丸めた舌を媚液がいっぱいつまった膣口に刺した。
「くくくッ……」
全身が痙攣して、喉が鳴った。
「入れて欲しいんだろう」
そうよ、そうして!……
芙由子の頭がガックリとたれた。
「いい子だ、あんたは……もう裏切るなよ」
言いつつ神谷は注意深く、芙由子の口からガムテープを剥がした。
芙由子は大きく息をつき、まともに男を見つめた。その目に反抗の色はなかった。潤んだ瞳は何かを訴えているかのようだ。
この女、本当にしたくなったらしい……。
神谷がのそりと立ちあがった。すでに袋までぐっしょり濡れた下腹部が、椅子に座っている芙由子の目の前にあった。
「すぐしてやりたいけど、入れた途端に出してしまいそうなんだ。だから、一度その美しい口で抜いてくれよ。お互いによくなるために協力しようじゃないか」
すでにうっすらと精液の匂いのする亀頭が、芙由子の美しい唇を割るようにして、口腔におさまった。
「すごくいい。まるでおま×ことやってるみたいだ」
神谷が低く唸るように言った途端、芙由子のアヌスがキューッとすぼまった。括約筋が、いまわしい一言で反応したのだ。当然、膣もググッと締まる。奥から絞りだされるように淫水が流れた。それに、芙由子は気がつかなかったが、肉棒を軽く噛んでいた。
神谷は言葉の効果を知ってほくそ笑み、上体を折るようにして芙由子の背中に手をまわし、両手のガムテープも剥がした。
「お互いに気心が知れたからには、こんな必要はないわけだ。さあ、手も使ってくれよ。サオを握って擦ってもらいたいし、袋を優しくモミモミしてくれてもいい。ともかく一発抜いてくれ」
芙由子は、少しだけ幹の部分を口腔から引き抜いた。そのまま濡れた幹を右手に握った。指先でそっと押すと、コチコチに硬い。強く握らずに、ふわっと包みこむように握る。
犬のときの要領でやればいいんだわ……。
スピッツのペニスを握るとき、園芸用の薄いゴム手袋をして軽く握り、シコシコと擦るようにした。するとスピッツは、もっと強く擦ってもらいたいらしく、腰を振って押しつけてくる。その動作はユーモラスであったが、犬の切ない気持ちは芙由子にもよく理解できた。お遊びの気分で犬を焦らしてから強く握ってやると、うれしそうに喉を鳴らし、激しく射精した。面白いことに、犬を焦らせば焦らすほど、ザーメンは飛距離をのばす。さらに、ペニスも極限にまで太くなるように思えるのだった。
そうだわ。あのときのやり方でしてみよう……。
芙由子は優しく握った。わざと摩擦感を少なくするために、男の吐きだした露をたっぷりと手のひらに塗る。こうして表皮を擦ると、神谷は腰全体を押しだしてくる。明らかに、もっと強くやってくれという注文であることはわかっていても、わざと気づかないふりをする。
亀頭の先から、待ちきれないように、ジクジクと先走りの汁が溢れて、咥えている芙由子の口のなかを、少しずつ満たしてゆく。匂いはしだいにきつくなり、栗の花のような匂いが混じったりした。そうしながら、もう一方の手で、だらりとぶらさがった袋をソフトに揉む。ここは男性の急所といわれている部分だけに、陰茎部分とは逆に、ゆるゆると揉むのが男のお好みらしい。
袋のなかで、ふたつのボールが右や左に移動するのが面白くて、芙由子は何度も手のひらのなかにおさめてクルクルとまわした。
ボールは正確にはまん丸ではなく、楕円形のようだった。芙由子は心のなかで、まるでラグビーボールみたい……と思うまでに気持ちに余裕ができていた。
「出ちまいそうだ」
神谷の心地よさそうな呻き声を耳にすると、芙由子自身の淫裂もうれしそうに震えた。そこは、一刻も早く、太くて硬くて長いもので満たされたがっていた。
牛の涎れのように、ダラダラと淫汁が滴るのがよくわかる。
芙由子は男の一物に快い刺激を与えながら、切なく疼く股間を締めつけた。むず痒さ、切なさが増してくると、すぐにでもいじってもらいたい。そんなことを頭の片隅で考えていると、早く男に気をやってもらって、もう一度復活させなければという気になった。そう思うと不思議なもので、舌も指も手のひらも活発に動きだした。
「うううッ、出ちまうぜ」
陰茎にググッと力がみなぎった。ピクッと鈴口がひろがるや、ゼリー状の生臭い塊りが、ものすごい勢いでドバッと噴きだした。同時に、神谷が芙由子の頭を強い力で押さえつけたので、太い亀頭は喉奥まで押し入った。
「うぐッ……」
息つくひまもなく、神谷は歓喜のしるしを噴出する。
すべてを出つくすまで頭を押さえられていた芙由子は、ようやく解放されると、女だてらに荒馬のように息をした。
「ごめん。あんまり気持ちよかったんでね。それにしても、あんたはうまいよ。最高だぜ」
神谷も負けず劣らずふいごのような呼吸をしていた。
いったん苦しみがおさまると、芙由子はためらうことなく、萎えつつある肉棒をペロリと口腔におさめ、ムグムグとしゃぶるように舌で愛撫した。激しいザーメンの匂いも、やがて芙由子の唾液によってかき消され、肉棒は以前にも増して隆々とそそり立った。
神谷がハアハアと荒っぽく息をつきながら、芙由子の陰部に手を伸ばした。灼けつくようなそこは、触られた歓びでまたもや潮を吹きあげ、粘膜はひくつきながら指を奥へと誘った。
神谷は片手を上手に使いながら、肘掛け部分から芙由子の両脚を開放した。中心の亀裂はもう一方の指が挿入されていたから、芙由子はすぐに両脚をすぼめ、指を軸にしてやるせなく腰を使った。この時点で、芙由子はすっかり神谷に同化し、協力する態勢をとったことになる。
上出来だ。この女はおれに気を許したらしいぞ……。
どんな男にもうぬぼれがある。ましてや神谷はまだ若いし、相手が自分より数段も格上の存在でありながら、恥ずかしくも淫らな姿を自分の前に惜しげもなくさらしているということで、すっかり舞いあがっている。神谷はきつく閉じられた女陰から指を引き抜く素振りを見せた。
「いやよ」
切なく二十二歳の女体が揺らめく。
「気持ちいいんだな」
今度こそ、芙由子は素直にうなずいた。
「はめて欲しいか? ここによ」
指が膣のなかで何度も往復した。
「して……」
それ以上はさすがに言えない。
「はめてって言ってみな」
「…………」
「言えよ。簡単だろ」
言葉は簡単でも、女が口に出して言うのははばかられる。芙由子はもじもじした。演技ではなく、実際に恥ずかしくてたまらなかった。
「はめてって言わなきゃ、やってやらねえよ」
神谷は、一度たっぷりと放出したばかりだから余裕しゃくしゃくである。言葉の端々に、どこかふざけた調子がある。いい女ほどいじめ甲斐があるという気持ちが、彼自身も知らない間に、芽生えていたのかもしれない。
「はめて……さあ言え!」
「…………」
「じゃ。これだけで我慢するか」
また芙由子の膣肉が、指でコチョコチョとくすぐられる。
「あああ……」
「指だけでイカせてやってもいいんだぜ」
指の動かし方も絶妙であるから、芙由子は内腿の筋肉までブルブル震わせて悶えた。
「はめて、はめて、はめて……」
神谷は、野球の私設応援団が選手の名を同時にコールするように、いやらしい言葉を平然と連呼した。その間隙をつくように、芙由子が小さく同じ言葉を口に出した。神谷は聞こえたものの、わざと聞こえないふりをした。
「ねえ、言ったでしょ」
「え
!?
知らねえな」
「お願い……」
「何をだ?」
とぼけていながらも、確実に指は女の秘所をこねている。
「ううッ……ああ、もう……」
肘掛けを揺さぶるようにしながら、美しい女教師は切なさを訴えた。
「言いたくないのか。おれはもう一度、いや、何度でもあんたの口で出してもいいんだぜ。あんたの美しい唇に挟まれてファックするのも悪くないからな。じゃ、そうするか」
まったく未練も残さずに、指が膣からスポッと抜けてしまった。
「あ、イヤッ!」
悲鳴をあげて腰を突きだしたが、もう遅い。熱く火照った膣は、たちまち空虚になって、したたかに蜜を溢れさせた。股間全体の柔肉や粘膜がうずうずして、ブルルッ……ブルルッと震えつづけている。
肉棒を口先に突きつけられるや、芙由子は本能の命ずるままに、声高らかに叫んでいた。
「はめて! これ、はめてください
!!
」
身体の芯がざわつくような快感が股間を衝きあげた。
「もう一度、お願いするんだ」
「はい。はめてください」
完全に主導権を手中におさめた若者は、肉茎をギンギンにみなぎらせて女を抱きあげると、ベッドに運んだ。
熟れた下腹や太腿が隠されていたなら、恥毛のない丘のふくらみは、さながら学生のそれと見まがうばかりであった。
舌舐めずりしながら、神谷は亀頭を膣口にあてがった。それだけで、女唇はパッと左右に開いて、粘膜の裾が包みこむようにくるむ。生温かいその感触は、神谷の脳髄を麻痺させた。じっとしていても、女陰は蠢きながら奥へ奥へと誘う。
芙由子は肉棒の侵入を容易にするために両脚を高々と突きあげ、男の腰に手をまわした。心地よさそうに腰の筋肉が震動している。
この人もいい気持ちになっている……。
不思議なもので、本来なら敵対する二人なのだが、今は憎しみも嫌悪感もすっかり忘れてしまっていた。あるのは快楽を共有するというひとつの目的に向かって、協力し合い、ひた走るだけである。
「もっとして」
「ん?」
「奥へ……ああ……」
「いい声だ。遠慮はいらねえぜ。好きなだけいい声出しな」
神谷は上体を引き起こしながら、腰だけを前に押した。ズブズブ……。女の秘められたラヴィアが開き、男の雄大な肉棒が軋んだように沈んでいく。
「それ、いいッ……素敵よッ」
もう芙由子にとっても、遠慮する気はまったくない。今まで耐えていただけに、たまらなくなって張りあげた声には、真実の響きがこめられていたし、迫力もあった。
神谷は入れては引き、引いては押し、ときには深々と突き刺したまま、粘膜をこねるように肉棒をグラインドさせた。
「男は……いるのか?」
苦しげに呻きながら、神谷はさっきから気になっていることを口に出した。下調べはしてあり、それによれば特定の男はいない。しかし遠くて近きは男女の仲である。どんなところに男がいるかもしれない。男がいて当然の才媛なのだ。
「いるのかよ?」
「い、いないわ」
「こんなことしてくれる奴、いるんだろ?」
「いないわ」
「嘘つけ! やりたいときだってあるだろう」
「…………」
「そんなとき、どうしてる?」
「…………」
「オナニーやるのか?……やるんだろ」
「ええ……そんなことより、もっと激しくして! してちょうだい」
「久しぶりってわけだな」
「そうよ。そうなの……だから、もうたまんない……して。うんとしてッ!!」
若いだけあって、いったん決断すれば切り換えも早い。若い肉体が求めてやまない快楽の道を、芙由子は一気にひた走った。
芙由子の腰使いが激しくなると、それまであった神谷の余裕も、しだいにあやふやになってくる。なにしろ目の前で、高貴な女がよがり狂っているのだ。こういう姿ほど男を興奮させるものはない。もう少し楽しみたいと、神谷は歯を食いしばって堪え、芙由子の動きつづける痴態を目の下に眺めた。
張りつめた乳房が揺れつづけ、こわばりを咥えこんでいる肉の裂け目がさまざまな形に変形する。
そうか、いつもならここに黒々とした茂みがあるのに……。
そのとおりである。普通なら黒い飾り毛を掻き分けたその下に、肉棒は埋没しているはずである。だが、今は違う。あるべき柔草がまったくなく、白い肉のふくらみをうがっている。それは新鮮で、またとない淫猥な眺めであった。押すと陰阜が、押し入った肉茎の分だけふわっと膨らむ。抜きだすと、今まで膨らんでいた分が落ちこむ。
神谷は快楽を長く持続させるために、子供のように嬉々として抜き差しを繰りかえした。もっとも、スピードは出さない。出せばすぐに終わりがくるからだ。ゆっくり、ゆっくりとやる。
ジーンと頭が痺れ、腰骨がルルルッと軋む。だが芙由子はたまったものではない。もう少しのところまで高められていながら、それから先はいっこうに上昇カーブを描かない。苛立ちはこのうえなく高くなった。
「押してえ--ッ
!!
もっと強くして--ッ
!!
」
もう限界かな?……
神谷は徐々にピストン運動を速めた。
「それよ、そうッ……」
芙由子は身をよじった。
そのとき、肉棒が出たり入ったりするのを見つめていた神谷は、陰阜の割れ目上辺の濡れた皮膚がめくれて、小豆大の突起が顔をのぞかせているのに気づいた。
こんな可愛いおマメちゃんを、今まで気づかなかったなんて……そうか、おれの多すぎる毛の下に隠れていたんだ……。
神谷は腰を振りたてながら、人差し指と親指で突起をつまんだ。
「ひい--ッ
!!
」
すさまじい芙由子のよがり声だった。媚液にまみれてツルツルの突起は、なかなかつまめない。今度は人差し指と中指の間に挟みつけてそっと揉んだ。
「いいわッ
!!
何してるの……あああ、なんていいのッ
!!
それ素敵……もっと、もっとして……それいい--ッ!!
」
「そんなに締めるなよ……ああ、ちょっと待て……あああ……」
「きちゃう……くるわ……くるの……どうしよう!」
もはや突起をいじりつづける余裕はない。強力な括約筋の間を、神谷は夢中になって肉塊を打ちこんだ。ふたつのボールがピタピタと激しく内腿を叩き、肉棒は女液で滑らかになった膣のなかで、縦横無尽に暴れまわった。もはや二人とも、とどまることは許されない。
「ああああ、あなたのが膨れてる……私のなかで膨らんだ……くる……ほらほら、私、いっちゃいそう!」
芙由子の頂上は、もう手の届くところにあった。
「好き好き好きッ、もっとしてッ
!!
してして! ああ……あああああ……あ--ッ」
神谷は揺れる乳房の上に倒れこんで、芙由子の尻肉をしっかり引きつけた。
ロバートとの幼いセックスとは段違いの快感が芙由子を包みこんだ。男と女のセックスがこんなにも素晴らしいとは、思いもよらないことだった。新体操で鍛えあげられたしなやかな両脚は、しっかり男の腰と脚に蔓のように絡まり、神谷の動きそのままに、夢中で全身を揺さぶっていた。
「畜生! もう出ちまう」
悲痛な真実の男の叫びだった。
「出してッ
!!
いっぱい出してッ
!!
私もいく……あああ、いくのよ。一緒に……いくわッ!!
私のなかに出してッ
!!
ほらッ
!!
いく……いくの。私もイクゥ--ッ
!!
」
神谷の肉棒が陰阜の奥を深々と抉ったとき、芙由子の打ち震える膣の奥深くに灼熱の熔岩がぶちまけられた。
何もかもがピッタリと合致した。ひくつく女陰のなかは男の吐きだしたものですぐにいっぱいになり、ありあまった溶液は白い濁り水となって、二人のひしめき合う粘膜の隙間から外に流れでた。
不思議なことに、芙由子は罪の意識など少しも感じることなく、ただ性欲で満たされたひとときを、限りなく幸せに感じていた。
第九章 芙由子 裏門の鋭痛
三人姉妹がわずかな月日の間に、それぞれ違った男たちによって犯されるという事件があったにもかかわらず、それが当事者以外にもれなかったのは、三姉妹がそれぞれの思惑のなかで、密かに事件の原因を究明しようとしたからであろう。
金銭上のことや傷害事件だったら、警察に届けて処理してもらったり、私立探偵を雇って解決するという方法もあっただろう。しかし、強姦という特殊な事件だけに、菜津子も章子も用心深くなっていた。
だが芙由子だけは二人の姉と少し違っていた。それにはいろいろな要素がある。
長姉は二十五歳、次姉も二十四歳という年齢だ。芙由子は二十三歳になったばかりで、考え方がドライである。それは、芙由子が新体操をやっていただけに、気持ちの切り換えに長けていたことが起因するのかもしれない。
それに、芙由子だけ本妻の子ではなかった。亡くなった父と愛人の間にできた子なのだ。そのあたりも、芙由子だけが幼少の頃の育った環境の違いで、考え方がドライになったのかもしれない。
父は菜津子たちの母を説得し、認知した。そうしなければ、父は愛人のもとに走る危険性があったし、菜津子たちの母はよくできた人物だったので、大事に至らないですんだ。普通、本妻の子と愛人の子というと、すぐに歪んだ対立関係が生ずるものだが、この三姉妹は違った。父と母が不慮の事故で同時に亡くなったこともあって、お互いを盛りたてながら、残された莫大な遺産と私立S学院を継承しようと誓ったのだ。利口なやり方といえる。
三人姉妹は学校運営について忌憚なく意見を出し合った。理事長である叔父の宝井庄平は、世間体を考えてのまったくのロボットだったことはいうまでもない。
ここで特筆すべきは、経営面における芙由子の近代性である。つい三年ほど前までS学院の生徒数は千人たらずであった。それが一昨年から徐々に大きくなっている。受験者数も五倍近くになった。それは芙由子が提案し断行した制服改定からである。
従来のセーラー服を廃止して、上着は明るいうぐいす色、スカートはグリーン地を主体にしたタータンチェックのギャザーとしたのだ。これはマスコミに何度もとりあげられた。世間の耳目を大いに賑わしたお蔭で、私立S学院はあらゆる点で大躍進を遂げた。
そういう矢先に奇妙な形で暴行を受けたから、芙由子は考えた。
神谷の近づき方がまず異常である。ミニコミ雑誌の取材などと手のこんだことをやった点は、不審このうえない。それもすべて嘘だ。何か裏があると考えた。
神谷はあの後も、芙由子を呼びだして抱くだけである。正体を見せようとしない。何ごとにも合理的な芙由子は、自分から積極的に神谷に近づいた。生半可なやり方ではない。身も心も徹底的に許すという方法をとったのだ。
神谷は最初のうちこそ慎重だった。だが、芙由子が遠まわしに結婚をほのめかしたり、あまり金のなさそうな神谷にさりげなく金銭的な援助をしたりすると、神谷もさすがに隙を見せはじめた。
「あなたと結婚したいと思うの。学校に関する財産の三分の一をあなたにあげるから、私、一緒に暮らしたいの」
芙由子はことあるごとに神谷の耳に囁きつづけた。
「でも、おれはあんたを百パーセント信用していいのかな?」
うれしさを隠しきれずに、神谷は芙由子を裸にしながら、さらに決定的な返事を聞きたくて、それとなく念押しをした。
「嘘じゃないわ。私、もうすっかりあなたの女になってるじゃないの。あなたの言うことならなんでも聞くわ」
「絶対に?」
「ええ、絶対……」
ラブホテルまで出向いてくる芙由子の言葉の信実性をさぐるために、神谷はある行為を考えついた。
「もうグショグショじゃないか」
ベッドに横たわった全裸の芙由子に添寝しながら、ヒップの後ろからクレヴァスを撫でた。浴室でのちょっとした愛撫だけで濡れているのをみると、芙由子の愛は本物ではないか、と考えたりする。
「何をしてもらいたいのかな?」
まるでママゴトの世界だと思いながらも、甘えた声を出す。
「イヤーン……私、もう言わない」
芙由子とて、芝居と気づかれないように甘えた声音である。
「駄目だ。入れてやらないぞ」
芙由子の柔らかい手をとって硬直した肉棒に導くときは、どんな場合でもドキドキする。
「いや、触らないわ」
「したくないんだな」
「意地悪……」
おずおずと細い指先が肉茎を握る。
「ほら、男はどうされたがっているか、わかるだろう」
神谷が耳もとで囁き、いやらしく腰を揺らす。芙由子の手が表皮をゆっくり擦りだすと、神谷はわざと鼻息を荒くする。
「いい気持ちなの?」
「ああ……もう出そうだ」
「いやよ。いや……私のも触って」
半ば芝居、半ば本気で相互オナニーをするうちに、芝居心は消えて、二人とも行為に真剣になってくる。
「さあ、もう言えるね、何をして欲しいか言うんだ」
その頃になると、神谷は芙由子の股間に顔を埋めて、大きく飛びだしたクリトリスをじわじわと攻めまくる。
「ちゃんと教えたじゃないか……ほら、言うんだよ」
「あああ……」
「聞いてるんだ。言わないと、してやらないぞ」
「いやッ、してェ」
「だから何を?」
「あああ……おま×こよ
!!
」
「そうだ。これがしたいんだろう!」
やにわに神谷が芙由子の身体を引っくりかえし、胸の下に枕を置く。うつ伏せにされた芙由子は、すべてが丸見えになるのを承知で膝を折り曲げ、太腿を開いてヒップを高々と突きだす。スースーした下腹部も、男の視線を意識するとすぐに熱く燃えてくる。屈辱的な立場にありながら、芙由子はこの瞬間が大好きだった。ツツーッと膣道を走って外へ押しだされる女液の通過感とでも言おうか。疼きと快感がないまぜになって、いっそう芙由子を燃えあがらせるのだ。
女体の白い谷間を、神谷は感慨をもって凝視した。普通の女なら黒い茂みが飾っているはずのクレヴァスは、ピンクの狭間をのぞかせて一条の溝が切れこんでいるだけである。
そうだ。この女は古来からの噂どおり、おれに幸運をもたらしてくれる。無毛のこの女こそ、おれの宝だ……。
何億、何十億あるかわからない財産が目の前にちらついた。福マンという言葉があるが、それはまさしく喜多村芙由子のための言葉なのだ。
開かれた眼前の女体を見つめながら、神谷は身震いするような幸福感に浸った。
ジクジクと溢れでる玉門の淫水をすすり、その周辺を舌で綺麗に拭き清めると、芙由子はひっきりなしに括約筋をひくつかせる。間近で見ている神谷は、アヌスや女唇が急激にすぼまる姿を楽しんだ。
「ねえ。いつまで見ているの?」
「飽きるまでと言いたいけど、死ぬまで見ていても飽きそうにもないな」
「見られているって、つらいのよ」
「いやなのか?」
「ううん……それだけで高められるの。でも、それ以上にはいかないわ。やっぱり、あそこに入れてもらわないと駄目。あなたのあれが一番いいの」
「うれしいことを言ってくれるね。でも、今すぐ入れると、楽しみが早く終わってしまいそうだから、もう少し、見たり触ったりしたいんだ」
「いいわ。うんといじって……早く!」
言葉のやりとりの間にも、淫水がタラタラと流れでる。股の下に顔を入れてのぞきこむと、たれたふたつの乳房や、興奮で波打つ下腹が見える。それに、よく脂肪ののった飾り毛のない陰阜の割れ目から、プックリと膨張した愛の肉芽が顔を出している。神谷はそこに指を差し向けた。
指の柔らかい腹が触れた途端、芙由子は全身をわななかせて、まるで性交をしているときのように腰を使った。
「ああ、つらいわ……もう駄目」
「もう少し楽しませてくれよ」
ある目的を腹のなかに抱いている神谷は、自身の体内にきざしてくる強い欲望に耐えながら、芙由子の股間のあらゆる粘膜に、ゆっくりと確実に、やるせないまでの性的快感を与えていった。
枕を抱くようにして突っ伏している芙由子は、シーツを掻きむしりながら、いかに気持ちいいかを訴えつづけた。
惜しげもなく、すべてをおれに捧げている。芙由子のおれに対する気持ちはいよいよ本物だな……。
若い神谷の気持ちは、確信にまで高められていった。
あとはあれを実行するだけだ。芙由子がそれも耐え忍んだら、百パーセント、彼女の愛を真実のものと認めよう……。
神谷は中腰に立つと、下腹を打つほどに勃起している分身を女陰の縁にあてがい、ゆるやかに縦になぞった。ぬるりと粘膜の端が絡みつく気配をみせる。それを通りすぎて上から下、下から上へと這わせていくうちに、神谷自身も亀頭からじんじんと快感を感じ、切なくなってくる。
「アーン……強く擦ってェ」
尻肉が痙攣するところをみると、芙由子もたまらない切なさに襲われているのだろう。クイックイッといやらしく腰を押しだす。これが社交界にも名を馳せている著名なお嬢さんのすることかと思うと、神谷の快感は、征服欲という精神的なものを含めて、二倍にも三倍にもなるのだった。
神谷は女の濃厚な蜜でぬるついた筒先を会陰部に這わせた。そこだけ攻めたてると芙由子の意識が会陰部に集中する。それを避けるために、こまめに指先で淫裂の肉片や粘膜を弄ぶ。こうすれば意識は分散する。そこが神谷の狙いなのだ。会陰部だけ愛撫されても心地よいが、それに花芯への愛撫が加われば、さらに大きな快感が芙由子にもたらされる。
また、溺れていく……。
頭の片隅でぼんやりと考えていた芙由子は、ぐんぐんと快感が増大するので、いつしかそれだけに身を委ねていた。そのうちに、芙由子はこれまで感じたことのない刺激が、特別な個所に施されているのに漠然と気づいた。
ちょっと変……という意識が、しだいに、すごくいい……という意識に変化していく。
そこはアヌスであった。アヌスを神谷の目の前にさらしたことは何度かあったが、じかに触れられた記憶はない。アヌスを愛の交姦場所にするなんて考えたこともなかったし、芙由子の常識的な判断からははずれた範囲にあった。それが今、確かに神谷の陰茎の先端によって擦られているのだ。
当初は、いやだと思ったのだが、馴れてくると、くすぐったいような、むず痒いような、なんともいえない快さが湧いてくる。
変よ、何か変……と思っても、芙由子の意識はそこに集中していたわけではない。もっとも感じる肉の割れ目やクリトリスが、神谷の指によって巧妙に愛撫されているから、そちらのほうにも気をとられてしまう。
そこが神谷の付け目でもあったわけだ。少しずつ充血のせいで赤味を増した淫らな裂け目に、神谷はゆっくりと陰茎を送りこんでいった。
すぐに芙由子の口から嗚咽にも似た歓びの声があがった。
ああ、私は生きている!……
このときほどそれを実感できる瞬間は他にないのではないか。女が受ける肉の歓びは、男と較べものにならないほど深くて強烈だ。
筒先が疼きっぱなしの子宮にコツコツと当たる。もっと強く押して欲しいが、神谷が深く突き刺したまま、腰肉を抱きかかえてゆるゆると円運動をつづけるので、芙由子もそれに合わせて尻肉を石臼のようにまわした。
女の積極的な行為は、男を歓喜させ、奮いたたせずにおかない。神谷は少し反り身になって、今度はリズミカルに抽送をはじめた。抜き差しのたびに、肉路から淫水が噴きこぼれる。
「してッ……もっとして!」
「してるよ。ほら、ほら
!!
」
「ああっ、いいッ……それ好きッ……うんと突いてッ!!
もっと……もっと……」
芙由子の乱れぶりがぐんぐん激しくなる。
いよいよチャンスだぞ……。
神谷は的確にジャブを放ちつつ、左手を芙由子の前にまわし、ツルツルの恥丘を撫でまわしながら膨れきった陰核をつまんだ。
「うッ……うッうーん……ふうゥゥ……」
揉みくちゃになるほど枕を抱いて、芙由子はしきりによがる。
左手は淫水でビショビショに濡れた。摩擦感を強めるために、神谷は少し強い力で圧迫した。
「好きよッ、それ好き……あああ、なんて気持ちいいの!」
すかさず神谷は右手の親指を女の甘美な蜜に浸して、静かにアヌスを掃いた。菊の蕾がキューッと締まる。同時に、膣に侵入している肉棒も絞られるような感触を受けた。括約筋は両方の穴を同時に締めつける。芙由子が何も言わないのをいいことに、神谷は慎重に模索した。
これまでに何度か、神谷は女のアヌスを貫いたことがある。しかし、どの女も初めは激しく拒んだ。馴れさせるにはかなり長い日数をかけなければ駄目であった。最後の最後まで頑強に拒否した者もいる。だが、神谷の要望に応えた女たちは、ソープランドの女だったり、あるいは半プロといった類いの女たちであった。
高貴な女だと神谷が思っている喜多村芙由子に同じことをしたら、どんな反応を起こすだろうか。それを芙由子が受け入れたならば、自分に対する愛は本物に違いないと、神谷は判断したのである。
勝手な言い草だが、確かに一理はあった。愛する男の歓ぶ姿を見たいと思ったら、女はそのために自分に加えられる苦痛もいとわないというのが一般的な見解だ。処女喪失の瞬間の苦痛に女が耐えられるのは、相手が愛する男であるからこそだ。
そうだ。おれは芙由子の後ろの処女をいただく最初の男なんだ……。
神谷は期待と興奮でワクワクした。
クリトリスと女の中心、加えてアヌスまで同時に愛撫された芙由子は、あまりのよさに泣いた。もし、アヌスだけ攻められたのなら、芙由子は断固として拒否したに違いない。だが、初めに女芯を愛撫されて高められ、挿入されたまま鋭敏なクリトリスをいじられたからたまらない。神谷の抽送スピードがもう少しピッチを速めたら、たちまち絶頂をきわめただろう。
ところが、神谷はその点を心憎いばかりに心得ている。九十パーセントまで高めておきながら、あとの十パーセントを残した。イキたくてイキたくて、芙由子はもう無我夢中である。アヌスに触られたことはわかっていたが、もうそのときは頭のなかが霞んでしまっていたから判然としない。ただ、今までよりももっと強い痺れが加わったのを、うっすらと感じた。
そのときすでに、アヌスをうかがっていた神谷の指は、ただ表面をなぞるだけでなく、実は第一関節近くまで内側に潜りこんで、腸孔にくすぐりを与えていたのだ。一刻も早くイキたい!……ただそれだけに熱中していた芙由子は、多少の奇妙さこそおぼろげに感じていたが、まさか自分の尻の穴に、恐るべきレイピストの指が潜りこんでいるなどとは、夢にも思っていなかったのである。
「もう駄目……お願い。あなた、なんとかして……イキそうなの……早くして。イカせて、お願いよ!」
芙由子は奔馬のように鼻を鳴らし、歯ぎしりして全身を揺さぶった。
芙由子の動きにつれて、食いこんだ陰茎が折れそうに歪む。痛いが快感もきつい。
「ううう……」
必死で堪えながら、神谷はアヌスからスーッと親指を抜いた。いったん開いた皺々の粘膜が、獲物を捕えたイソギンチャクのように収縮する。
すかさず膣から肉棒を引き抜いた。肉棒とともにめりこんでいた女の粘膜の一部がニョロッとめくれあがる。
「いや--ッ、抜かないでッ
!!
」
芙由子の本能が絶叫した。次の瞬間、神谷は、濡れそぼった肉塊を目にもとまらぬ早さで菊門にあてがった。親指と違ってかなりの抵抗感があったが、かまわずそのまま押しこんだ。そして、それまでアヌスをうがっていた指を膣口に押しこんだ。
「イタッ……ああ、痛い……」
だが、痛みだけを感じたのではない。快感もある。芙由子は枕をかかえたまま前進した。神谷の手ががっちりと押さえつける。
「堪忍してェ」
「すぐよくなる……愛してるんだ、芙由子」
「ああああ……」
とても全部は入りきれそうにない。尻穴に半分ほどの肉茎が突き立った。奇妙な構図である。しばらくの間、神谷は動かなかった。芙由子も何も言わない。ただもじもじしているだけだ。
腰は動かさずに、膣口におさまっている指だけを動かした。
「あああ……」
切なく芙由子が呻いた。痛みが遠のいたのか、指の動きに合わせて少しずつ腰を振りはじめる。
「痛いか?」
「大丈夫……あなたがいいなら、私、我慢するわ」
「無理するなよ」
神谷はひどく優しい気分に浸っていた。
「平気……でも、気持ちよくなりたいの」
「動いていいか?」
「そっとね……そっとよ……」
「愛してる。本気だよ、芙由子」
神谷が動きはじめた。痛みが少しぶりかえしたものの、前ほどではない。疼く割れ目を神谷が指でくすぐっているからかもしれない。それに、アヌスを貫く肉棒と、膣内で蠢く指が、隣り合わせで股倉全体を揺さぶるから、かつて感じたことのないマゾ的快感が襲いかかってくる。
「ああっ、イキそう……」
アヌスを掘り起こす窮屈さが、じわじわと快感にすり変わってくる。
「あなた……きそうよ……」
「お、おれもだ……出ちまう」
「いいわ、出して……いくわ。私、いく……」
神谷は強力なプッシュをすると、そのまま芙由子の背中にしがみついて、全身を痙攣させた。
灼けつくような肛門に火の玉のような噴射を受けたとき、芙由子も高らかに愉悦の声をあげ、しとどに淫水を放ったのである。
数分間、二人は折り重なって荒い息を整えていた。
この女は、完全におれのとりこになった……。
神谷は勝利者の余韻に浸りきっていた。
「あなた……起きあがれない。あんなにいじめるんですもの」
「悪かった」
「バスルームまで抱いてって。もうくたくたなの。あなたのがいっぱい詰まってる私のお尻、洗ってほしいの」
本気で惚れていると思うと、芙由子が可愛くなってきた。神谷は芙由子を抱きあげると浴室へ運び、希望どおりにアヌスを洗った。
「へへへ、少し赤くなってるよ」
「だって、あなたの、すごく大きいんですもの……でも、とってもよかった」
「さあ、綺麗になったぞ」
「今度は私が洗ってあげる」
すっかり甘い気分にひたった神谷は、後ろ手をついて両脚を投げだし、だらりと下がった分身をさらけだした。
芙由子は、初体験の相手であるロバートにしてやったように、たっぷりと石鹸の泡を手に塗りたくって肉茎を撫でまわした。
美しい女が奉仕するのを、神谷は目を細めて眺めた。柔らかくデリケートな指で揉みほぐされているうちに、一物はみるみる力をみなぎらせていった。
「あら……あらあら、すごい!」
驚嘆する芙由子を見ると、またたく間に直立した。
深い吐息をついて、芙由子が恥ずかしそうに言った。
「また、したくなっちゃった」
これほど男を歓喜させる言葉はない。
「そんなにしたいのか」
自信満々であった。
「ええ、したいわ」
「じゃ、してやろうか」
あくまでも恩着せがましく言う。
「でも、あなたは疲れてるでしょうから……恥ずかしいけど、私がこのまま上になるわ。いいかしら?」
男心をくすぐるようにあどけなく言うと、神谷はだらしなく目尻をさげてニヤニヤした。
「あんまり見ないで」
無毛の丘を手のひらで覆いながら、芙由子が腰をまたいだ。神谷はバスタブに背中をつけて寄りかかり、ビンビンにみなぎった肉棒に手を添えて、近づいてくる女の陰唇に向けた。赤くなりながら、ソロリと芙由子が腰を落とす。
「へーえ、こいつはすげえ。芙由子のおま×こが、おれのを食べようとしているぜ」
「あっ、イヤッ」
よろけるようにストンと腰が落ちると、ものの見事に二人の性器が合致した。
「ああッ」
「ううっ……」
二人は一緒に呻いて、合わさった股間を熱っぽく見つめた。
「毛が全然ないから、丸見えだ」
「いやいや! 言っちゃいやよ」
そう言いながら、芙由子は肉棒が突き立った自分の股間を見つめている。
「芙由子、おれたち、本当に結婚できるんだな」
「そうよ、決まってるわ。私のものはみんな、あなたのものよ」
貧しく育った神谷には信じられないほどの財産なのだ。
「私たち三人姉妹は、すべての財産を三等分するの」
少しずつ腰を使い、喘ぎ声をまじえながら芙由子が言った。
「おれ、一生お前を大事にするよ」
「うれしい……」
神谷の手を乳房に押しつけながら、目を潤ませる。
「でも、ちょっと心配なの」
そう言って神谷にしがみついた。
「だって、あなたったら、本当のことを言ってくれないんですもの」
乳房を愛撫しつつ、神谷は芙由子の顔を睨みつけた。
「どういう意味だ?」
「あなたが、どういうつもりで私に接近してきたのか、よくわからないの。一緒に三分の一の財産を守るためには、隠しごとをしてほしくないの」
そう言っている間も、芙由子は腰の動きをやめない。
「そうか……わかった」
乳房を揉みつつ、神谷はポツリポツリと本当のことを話しはじめた。五十万円の前金を受け取ったこと。成就すれば百万円の報酬をもらえること等々である。
「……でも、あなたもリーダー格の竹田さんも、仕掛け人が誰かわからないんでしょう」
「それが……」
ヤクザとのつながりのある不動産屋と竹田が会っていることをクラブの女から耳にした神谷は、女に金を払い、話の内容をさぐったことがある。
詳しいことは不明だが、不動産屋はさらに地上げ屋に通じているらしい。地上げ屋が元麻布にビル建設用地を探しているのだが、その候補地に、古くからある喜多村家が含まれていた。せっかく苦労してまわりの土地を買収したが、中心場所になる喜多村家は金に不自由しないから、動く気配などまったくない。そこで脅迫手段に出るため、三姉妹の弱みをデッチあげようとしたのだ。
竹田が前金として、三百万円の金を受け取ったこと、仕事が成功すれば、さらに六百万円の金を受け取る手はずになっていることを、クラブの女は突きとめてくれた。
とすると、前金は一人につき百万円、後金も二百万円、都合三百万円が支払われるのに、竹田は一人につき百五十万円もネコババしたことになる。そのことで憤慨していたこともあって、神谷は真実を芙由子にしゃべったのである。
芙由子は身体をつなげたまま、追い討ちをかけた。
「私たちの莫大な財産を守ることを考えてちょうだい」
言われてみれば、そのとおりである。百万や二百万などはした金だ。
神谷は、二日後に竹田、米倉と会い、お互いの成果を披露することも打ち明けた。
芙由子は自分だけでなく、姉たちも生贄になっているのを聞き、内心びっくりした。というのも芙由子は、神谷が自分を犯したのは姉たち二人の差し金ではないかと疑っていたからだ。いくら表面上は仲がよくても、自分はしょせん愛人の子である。何かスキャンダラスな事件に自分を巻きこんで証拠をつくり、追放する手段として、姉たちが利用しようと企てたと考えが及ぶこともあったのだ。姉たち二人も犯されたとなると、話はまるで違う。
お姉さんたちが近頃よそよそしいと思ったけど、そんな弱みがあったのか……と納得した。
それにしても、許せないのは三人組である。芙由子は神谷の性感を失わせないように腰を蠢かせながら、つとめてさりげなく聞いた。
「あなたたちの成果を、不動産屋かヤクザに売り渡すのはいつなの?」
「二日後に三人が会って、そこで決めるのさ。でも、芙由子と結婚すると決まった以上、なんとかしないとな」
「会う場所はどこ?」
「銀座の居酒屋さ。土曜で休みなんだが、竹田さんの顔で貸切りさ」
「私たちの財産を守るために、考えることがあるの。お店には何くわぬ顔で行ってね……でも、恥ずかしいなァ。私の写真も見せるんでしょう」
「ああ、みんな証拠を見せ合うからな」
「お願い。私とのことは、まだ成功していないと言って。そうすれば、黒幕に会うのも何日か延期できるでしょう」
「なるほど、おれも連中に寝返りを打つとなりゃ、わざわざ芙由子との楽しい写真を見せることはないもんな」
「私たち二人の記念にして、秘密にとっておきましょうよ」
「わかった」
「そうと決まったら、もっと気持ちよくなりたいわ。ねえ、めちゃめちゃにしてッ……私のおま×こ、めちゃめちゃにして!!」
芙由子の狂乱の姿を見せつけられた神谷は、やにわにタイルの上に芙由子をあお向けにすると、両脚を肩にかつぎあげ、猛烈に腰を揺さぶった。神谷の脳裏には、札束の山がチラチラしていたとしても無理からぬことである。
三人が落ち合った銀座の居酒屋は、わずか二十坪ほどの細長い雑居ビルの地下にある。その日、雑居ビルにある他の店はすべて休みだった。
竹田と米倉は、できあがった写真を見せ合い、不成功を告げる神谷を嘲笑した。
酒に酔っていた三人は、一階から通ずる細長い階段からガソリンが流れ落ちてくるのに気づかなかった。
翌日の新聞は、雑居ビルの火災と、三人の焼死体が転がっていたのを報じた。
エピローグ
芙由子は神谷から預った写真とネガを処分し、今日も何くわぬ顔をして学校で教鞭をとっていた。そして、菜津子も章子も、男たちから連絡がなくなったのに不思議に思いながらも、内心ではホッとしていた。芙由子は、二人の姉の心中を察するとおかしくてならないが、絶対に死ぬまで他言はしないつもりだった。
ただ、時折りひどく身体が疼くことがある。そんなとき、ふと頭に浮かぶのは、神谷の怒張である。
お姉さんたちも同じかしら?……
芙由子は姉たちの男関係を思いながら、相変わらず孤独な指との戯れを捨てきれないでいた。
(完)
凌辱三姉妹
2012/3/1 電子版発行
著 者 高竜也
発 行 株式会社フランス書院
東京都千代田区飯田橋3-3-1
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(c)2012 Tatsuya Koh, Printed in Japan.
凌辱三姉妹 第八章 芙由子 自慰の魔力 ~ 第九章 芙由子 裏門の鋭痛 (5/5)
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