人妻淫獣地獄 ベサメ・ムーチョの夜 第2部 (2/2)
前の話
力強い抽送を続ける男にしがみつき、気が触れたようになって啼泣を漏らし続ける萩原佳奈を、小森は、ただ呆然と見つめるばかりだった。
6
帝国ホテル3115号室には正面に大きな窓が取られており、眼下にはこの不可思議な都、東京が広がっていた。中央のテーブルには香り高いコーヒーが2脚用意されている。
先日のお座敷ショーで受付をしていたごつい男から勧められて座ると、ドアが開いて小柄な男が部屋に入ってきた後、正面に座った。ごつい男は真正面の窓を後ろにして小森を見下ろしている。
「先日は我々のショーにようこそお出でくださいました。改めてお礼いたします。稲尾エージェンシーの森田といいます」
いえ、こちらこそ、と小森は戸惑った表情を見せる。
「その後、お宅の岩田さんから連絡をいただきましてね、概要はだいたいわかりました」
最初は、半信半疑だったのだが、何度か接触しているうちに本気とわかった。そうなれば、後は代金交渉だ。幸い岩田はこちらの稼業をよく知っている。だいたいのところを話し合って、後はこの小森という社長と話し合えば良い、つまりこれは、俺たちのビジネスなのだ、小森を見つめながら森田はそんなことを考えていた。
「ええ、そのお、なんといっていいか、こんなお願いを、」
笑みを浮かべながら森田が続ける。
「いや、いやこれはね、お互いビジネスと考えましょう。そっちの方を我々は売り物にしていますし、あなたはそれを求めている。ただ需給関係ですよ」
そうか、需給関係か。そうだ、そう割り切ろう。
「で、どういう首尾で?」
「近日中にご自宅にご招待いただきませんか? そうねえ、取引先ということでもよい。一杯飲みながら奥様とご対面ということでお願いします」
小森はゴクリと生唾を飲み込む。
「そして、その後?」
森田は小森のその言葉に思わず笑った。
「当社としては十分に自信を持っていますがね、しかし、こればっかりは人間と人間だ。暴力を用いてどうのこうのという話ではないのです。小森さんも奥さんがそんなことになったら絶対に許さないはずだ。あとは成り行きですよ」
小森は一瞬怯えた表情になったが、納得したようで、深く頷く。
「そこで、代金ですが、」
7
卓上には豪勢な料理が並んでいた。名前は峰岡といい、実に快活な男だった。
「奥さん、いつもながら素晴らしい料理ですね。私は出張の多いまあ、言ってみればチョンガーなんですが、本当に酒が進んじゃうな」
そう言いながら、ビールをがばっと煽る。
「そう言っていただくと、嬉しいですわ。ね、あなた」
絢香は、この男は、いつも小森が招待する連中とは少し違う人だわ、と最初は感じてはいたものの何度か訪ねてきて打ち解けるにつれ、そんなことも気にならなくなった。酒が、それもビールだけなのだが、進むにつれ、ますます快活になっていく。
「ああ、いつも話しているとおり、峰岡さんはね、会社にとって特に大事なお客さんなんだ。これまで話していなかったが、私に取ってもね、これまで一番重要な方と言えるかもしれないね」
まあ、あなたにとってもそうなんですか、と絢香はその美しい表情をほころばせる。
「いやいや、奥さん、私はね、あなたのような美しい方と食事できるなんてこちらがお礼を言いたいですよ。本当に小森さんが羨ましい」
豪快に料理を食べかつ飲む。またとても座持ちがうまい。
「ところで奥様は、小森さん同様、油絵の達人とか?」
達人という言い方に思わず笑ってしまった絢香だったが「達人かどうか知りませんが、私の絵というのは少々わかりにくい絵ですの。もともとブラックに憧れましてね、いわゆる抽象画ですわ。小森の絵は具象画でとってもわかりやすく、子供にも人気があるのですよ」
峰岡は小森を向いていった。
「社長、美人の奥さんを持って本当に羨ましい。しかもこれだけの料理の腕に加え、油絵の才能。天は二物も三物も与えたということですね」
しかもこのナイスバディ、久しぶりの……。
「ところで、まだお伺いしておりませんでしたね? 峰岡さんとはどういった関係ですの?」
「うん、いや、それはね、」
言い淀んだ小森だったが、峰岡が引き取るように
「私は芸能エジェンシーに属していましてね。言ってみれば広告屋ですね。本来色んな芸能人と付き合いがあるのですが、今、社長のお手伝い、ちょっとした相談などをお受けしているんです。まあ、萬屋とお考えください」
その萬屋という言葉を実に面白いと感じた絢香は
「そうすると峰岡さんは素敵な女性たちと随分お付き合いされているのでしょうね」
やぼったい服装で素敵なミドルとは言い難い峰岡だが、何か惹きつけるものがある。それは、40過ぎと思われる年齢の割には引き締まった体がそう思わせるのか、それとも華やかな世界に身を置いているらしいことからくる経験からなのか? それとこの人結婚しているのかしら? とても家庭の匂いはしない。そんなことも思いながら絢香は峰岡にビールを注いだ。
「いやあ、奥さん、もちろん見たこともないほど美しい女もいますよ。しかし、まあ私に言わせれば、女性の基本は皆一緒でね、」
基本は一緒とはどういうこと?
「それに奥さんのように中身のいっぱい詰まっている女性はなかなかいないのですよ。芸を必死に磨く者とか、新たな芸域に挑戦する役者とか、男女を問わず人気があるでしょう。つまりね、ただ美人だけだったら何の魅力もない。それなら人形を相手にすればいいんだから。奥さんのように魅力的な外見と才能あふれる女性、そんな人に男は夢中になるものなんですよ」
その言葉をきくと絢香は幾分顔を赤らめた。小森はそれを見ながら「絢香も峰岡さんを随分と気に入ったようだ。峰岡さん、もし私がポックリ言ったらこの絢香のこと、頼みますよ」
そして絢香を雌犬にしてほしい。そう考えると下半身に心地よい痺れを感じた。
「わかりました。この峰岡、確かにお約束しました」
勝手なことばかり言って、私の気持ちはどうなるのですか、そう言いたかった絢香だったが、しかしこの峰岡という男どこか憎めず、一緒にいると確かに気持ちが和む。絢香はそう思うのだった。
和やかな時間が流れたが、座持ちのうまい峰岡はまた勧め上手だった。こういった酒席には随分と慣れているのだろう。そんなことを考えているうちに小森は随分と飲みすぎた、そう思ったが、しかしその時はもう手遅れだった。随分と眠たくなった。ああ、また峰岡が杯を勧める。これを飲んで、おひらきに……。
呂律の回らないそんな夫を見て、この人今晩は相当に飲みすぎているわ、大丈夫かしら? そんな心配をしていた絢香だったが、ついに卓に突っ伏し、居眠りを始めた夫を見て、苦笑まじりに、峰岡に視線を移す。
「社長、大丈夫ですか? ああ鼾もかいて……。このままじゃ風邪ひくなぁ。奥さん寝室に連れて行きましょうか?」
し、寝室? このあと二人きりということ?
「え、ええ、よろしいかしら? こんなこと初めてで。ちょっと、あなた!」
何かブツブツ言っているが、完全に酔いつぶれてしまっている。とにかく峰岡さんに運んでもらって、。
「じゃ、このままベッドに寝かせましょうね。よっと、」
そうして峰岡は酔いつぶれた小森をひょいと担ぎ、寝室に向かったのだった。
8
最後に峰岡を招いてからもう1月ほど経った。あの男森田に頼んだことは進んでいるのだろうか? 絢香の日常は全く変わらない。家にいてデッサンを描き、時折、今ついている師匠の家で指導を受け、そして一週間に一度ほど小森と酒を飲む。ただ、少しばかり感情の起伏が激しくなった気はする。先週初めは随分とご機嫌だったようだが、その後は反対に随分ふさぎこんでいた。ただ一つ、雰囲気を変えたいので化粧品を変える、とか言ってはいたが……。
社長室に座ってそんなことを考えていた時、携帯がプルプルと鳴った。森田からだった。
「ああ、森田さん」
あの時と同じ落ち着いた声だった。
「今週の土曜日、8時ごろお時間はありますか?」
慌て手帳を取り出し、「ええ、8時なら大丈夫ですが」
「お約束の時が来たようです」
い、今なんと言った? と、時が来たと!
「ええ、ご期待どおりの結果になると思いますよ」
そ、そうか。いいんだな、本当にいいんだな。小森、お前本当に覚悟はできているんだろうな! そんな内なる怒号が頭の中を駆け巡る。
「よ、よろしくお願いします」
フッと笑いが聞こえたような気がしたが
「それでは住所ですが、」
9
ドアが開けられるとおどおどした様子で小森が立っていた。
こいつが、小森か。俺もこんな稼業を随分と長くやっているが、こんなことは初めての経験だ。そんなちょっとばかりの好奇心を持っていたが、もちろん表情には全く出さない。
ヘドモドと何度も頭を下げ挨拶をしながら入ってくる。
「本日はようこそいらっしゃいました。総支配人の如月と申します。さ、どうぞこちらへ」
その言葉を聞くと、小森は慌てたように名刺を差し出す。芝居がかったようにうやうやしく受け取った如月は、小森を、ドアに貴賓室とプレートの打たれた部屋に案内した。
豪華な革張りの椅子が30ほど並んでいる。その椅子の右手の肘掛にはちょっとしたものが置くことのできるテーブルが付いていた。正面には大きなガラスがあり奥にはマンションのベッドルームのような部屋が見える。ただその部屋はやや低くなっており、観客席と言えるこの部屋から、見下ろす形だった。
ーあちらからは私たちが見えない、つまりマジックミラーか?ー「どうぞ、ここでお寛ぎください」
真ん中の、正面のガラス窓がよく見える椅子を指し示しながらそういうと、おい、と背後に声をかけた。これまたごつい男が盆に持った酒肴を運んでくる。そこには小瓶のよく冷えたビール、高級スコッチウイスキーのミニボトル、そしてなかなか凝ったツマミがのっていた。
「両側にスピーカーが埋め込まれておりますので、部屋の声はこちらに届きます。もちろんこちらの物音、お姿などはあちらの部屋には全くわかりません。ご心配なく。では、我々は別室にて待機しております。必要でありましたらこのボタンをどうぞ」
そう言って隣のシートに呼出用と思われる押しボタンと、ティッシュ、 お絞りなどを置いて深々と頭を下げた。
俺たちが別室に行くとこの男は一人っきりだ。眼前で繰り広げられる光景に何を思うのだろうか? 伝え聞いたところによると、今日の件は、この男が望んだことというじゃないか。とても俺には理解できん、そんなことを思いながら、部屋の照明を落とし、薄暗い中、ぽつねんと座る小森の後ろ姿を一度見つめてから、ドアを閉めた。
ー今からどんなことが始まるのだろうかー
目の前の部屋は、豪華なホテルのスイートルームの寝室、そんな感じだった。中央には普通では見られないような、大きなラグジュアリーベッドが置いてある。天井には豪華なシャンデリア、部屋の隅にはガラス壁に覆われたシャワールームが設置してあった。冷蔵庫も大型で、ベッドのそばのテーブルには、シャンパンの瓶が、クールボックスから半身をのぞかせていた。
自分が望んだこととはいえ、これからどうなるのだろう、そんな不安を感じている時だった。ガチャリと音がして、男女が入ってくる。思わず、アッと声を出してしまった。男はもちろん峰岡だったが、相手の女は、絢香だった。小森が驚愕したのは女性が絢香だったからではない。絢香の容貌だ。濃いアイシャドーや真っ赤なルージュという見たことのない化粧、よく張った双臀を強調する短いスカート、そしてほんのわずか胸に当てたマイクロブラジャーの透けてみえる薄いカットソーブラウス。小柄だが、トランジスターグラマーの絢香のナイスバディをひどく強調する装いだ。
二人はいきなり熱い抱擁を始めた。長いことキスを行っている。峰岡の右手がすうっと胸に伸び優しく揉みしだく。ゆっくりと角度を変え、絢香の臀部をこちらに見せながら、スカートを脱がせていく。絢香は見たこともない美しいブラウン系のストッキングを履き、臀部の部分は細いひも状の淫猥なTバッグショーツだった。その豊かに張った双臀を揉みしだき、上着も巧みに脱がせていく。
見た目にも滑らかな雪白の肌、こちら側に向いた時ブラジャーを脱がされ、ポロリとこぼれるように晒された豊乳の見事さ、見つめる度に息苦しさを覚えるほどの形の良い美脚、女の色香をこれでもか、というように放つその見事な肢体が、峰岡によって執拗に愛撫されている。
「相変わらず素晴らしい体だね、奥さん」
峰岡の囁くような言葉が明瞭に聞こえる。
「峰岡さん、どうして連絡をいただけなかったの。私、とても悲しかったわ」
久しぶりの抱擁で、涙が出そうなぐらい嬉しく、甘えるような声音で、うっとりと峰岡を見上げながらそう答える。
「それはあなたが、いろいろ僕の要求をお断りになるから、」
イヤイヤをするように身を捩り、「ああ、もうそのことは言わないでいただきたいわ。あの時は経験もなく、恥ずかしかったのよ。今日は、峰岡さんに、全てを捧げる気持ちできましたの。ああ、そ、そこ、弱いの」
絢香の体をこちらに向け、両腕で乳房を揉みしだきながら首筋に熱いキスをする。
絢香は、また、ああ、と熱い吐息を吐きながら、ようやく会えた峰岡を愛おしく思い、これから自分に峰岡が与えてくれるはずの様々な愛撫を思い、下半身が熱っぽくなるのを感じるのだった。
そんな絢香を見て喉がカラカラになったことに気づいた小森は、ビールをがばっと口にしたが、しかし妻が他人に凌辱され始めるのを間近に見て、いけないことだと思いながらも、下半身がジーンと痺れるのを感じるのだった。
「さあ、今晩は長い夜になりそうだ。奥さん、すべてを忘れて、」
そう言いながら、峰岡の右手が絢香の秘部に伸び、パンストの中に指を忍ばせた。パンティーの中で峰岡の指がもぞもぞと動く。秘部を触られている絢香はうっとりした表情になり、身をよじってパンストを脱ぎだした。
ムッチリと女の色香を放つ太腿の根元があらわになる。淡い繊毛がこんもりと生い茂り、そこを峰岡の指が巧みに掻き分ける。
「ああ、峰岡さん、せ、切ないわ」
また熱い吐息を吐き、首を捻って峰岡の唇を貪る。体を愉悦が走り始めている。いつも通りとろけるような感情が体のあちこちに湧き上がり、だんだんと理性が失われていくのを感じ始めていた。
峰岡は、ディープキスをしながら、絢香をベッドに横たわらせた。もう一度胸を揉みしだき、乳首を指先でピンとはね、そして乳輪をなぞり、またゆっくりと豊かな胸を揉みあげる。ベッドがゆっくりと回転し始めた。どこかで遠隔操作をしているのだろうか? その回転するベッドが小森の前でピタリと止まる。そしてやや前傾になった。横たわる二人の全身、そして、峰岡によって大きく割られた絢香の下半身がよく見える。しばらく峰岡は巧みな指さばきで、美壺を愛撫し続けた。絢香は、大きく身をのけぞらせ「あ、ああ、いい、いいの、峰岡さん、」
と甘い吐息を吐き続ける。それから峰岡は、上半身を移動させながら、絢香の右手をとると、トランクスの上から自分のモノを握らせた。
「ああ、み、峰岡さん、愛おしい、ああ、」
峰岡の男を感じた絢香は、ふうと目をつぶり、しっかりと峰岡のモノを握りしめている。そのまま絢香の下半身に覆いかぶさった峰岡はこちらによく見えるように、太腿をさらに大きく広げ、舌先を女の一番敏感な部分に優しく這わせた。
「アッ、アッ、アッ、そ、そこ、切ない」
自分の一番切ない秘所を探り当てられた絢香は、その舌先の愛撫が自分の体を引き裂くような甘美さを覚え、そんな絶えいるような吐息を上げるのだった。そんな間にも絢香の指先は峰岡の一物をしっかりと握っている。得も言えぬ甘美な愉悦が全身を貫き、とろけるような感覚を覚え、そして全身が痺れ切るようなねっとりした快感を覚えるのだった。
最初この峰岡に凌辱された時、屈辱のあまり涙を流したのだが、しかし、今ではそんな思いも忘れ去り、ただただ峰岡に抱かれたかった。そして今夜、その願いが叶い、今、悦楽の咆哮を上げている自分。絢香は身も心も峰岡に捧げるつもりだった。
そんな思いの絢香のそこは幾重の襞を晒しながら、凄まじい快感の証である蜜液を漏らし始めているのが、小森にははっきりと見えた。
「こ、こんなことが、これがあの絢香なのか。し、信じられない……」
しかし、小森は自分の下半身が怒張しているのをはっきり感じていた。思わず右手がそこに伸びる。ちらとティッシュの箱を見ながら、小森はまた正面を食い入るように見つめた。
峰岡の技巧に今や絢香は甘い吐息を漏らし、美壺からは大量の愛液が流れ出して太腿までぐっしょりと濡れている。小陰唇は峰岡の技巧の故か、伸縮を繰り返し、いつでも男を迎え入れる準備ができているようだ。あの貞淑な、人見知りの絢香がこんな痴態を見せ、男を求めるようにヴァギナを大きく開くなんて……。小森はただただ呆然と、二人の絡み合いを見つめるばかりだった。
峰岡の舌先がクリトリスの責を始める。
「う、ううう、そ、そこ、そ、そこ、」
そんなあられもない咆哮をさらに上げる。その美蕾はもう既にかなりの大きさになっていたが、男の舌技が加えられると、赤ん坊の小指ほどの大きさに充血していった。
「ああ、み、峰岡さん、ほ、欲しい。欲しいです」
欲しいだと! 絢香の懇願に小森は目を見張ったが「奥さん、何が欲しいんです? はっきり言わないとわかりませんねぇ」
身を起こしながら、脇腹や首筋にキスをし、そう言う。
「いや、そんな意地悪はやめて……」
甘える口調で訴えるが、峰岡は許さない。そして、椅子から飛び上がらんばかりに小森が驚くような言葉を吐く。
「ああ、み、峰岡さん、欲しい、欲しいの、あなたの珍宝が、珍宝がほしいです」
その言葉をきくと峰岡はニヤリと表情を緩め、トランクスを脱いだ。思わず小森が身を乗り出す。先日見たとおり、峰岡のそれは実に素晴らしいもので、いきり立つ一物の血管は浮き出てカリ首も実に素晴らしく、惚れ惚れするものだった。峰岡は、自分の見事さを思い知らせるように一度それを絢香に握らせ、それから絢香の腰を抱えた。
と、竿が絢香のヴァギナに合わさる様子がよく見えるように、少しばかり回転した。最初はその見事な肉茎で絢香の美壺を刺激するように、少しつついたり、クリトリスにちょこちょこと当てたり、奥にある菊門にじっと添えたりと絢香を焦らすかのようだ。そんな責を受けるたび、ああと声をあげながら、下半身をくねくねと揺らし、ついには頂戴と叫ぶ。
峰岡は、フッと微笑を浮かべながら、「今日は、この前の約束をどうするか、返事をくださいよ」
そう言いながら、ぐっと挿入させる。
「ああ、」
そう小さく、呻く。絢香の美しい顔は汗にまみれ、峰岡の肉茎から貫かれると、また、おお、と大声をあげながら、大きく身をのけぞらせるのだった。
それから峰岡はゆっくりと抽送を開始した。絢香は、深く没入されると髪を乱して顔を捻り、愉悦の表情を見せる。
それから素早く挿入したり、ゆっくりと引き抜いたり、深く没入させたまま強く唇を吸ったりと絢香を責め抜く。その度に絢香のあだっぽい、素晴らしく脂ののった雪白の裸身が大きく揺れ、とてつもない愉悦を感じているのが小森にもはっきりとわかった。
絢香は肉棒に突かれるたびに、短い咆哮を上げ、腰を揺らしてさらに奥にと峰岡を受け入れるのだった。
た、たまらないわ、もう、私この人なしでは、もう。そんな激しい思いにとらわれながら、峰岡に責め抜かれ、限界がそこまで近づいてきていることがわかった絢香は、「ああ、すごいわ。せ、切ない。ああ、私、もう、」
そうすすり泣く。
「奥さん、今日はたっぷりと可愛がってあげますよ。一度気をやったらいい。まだまだ夜は長いんだ。これからですよ」
そう言いながらまた激しい責を行う。
「ああ、も、もう」
全身を貫く甘い愉悦がいつのまにか激越なものと変わり、絢香は痺れきった自分がどうかなるのではないか、と思った。これまで経験したことのない別天地へ追いやられるような凄まじい快感を感じ、目眩がして気を失いそうになった。そして、その快感を更に激しいものとしようと、腰を激しく振る。
峰岡はそんな絢香の近づきつつある絶頂を知り、ここぞとばかり腰を動かす。
「あ、あああ、峰岡さん、ああ、あああ、好き、好きです」
今や絢香の美壺からはほとばしるように蜜液が流れでており、峰岡の珍宝が挿入されるたびにテカテカと光っていく。
「いくわ、いくわ、いくうう!」
そう大声を上げると、峰岡は信じられないほどの腰を動きを見せた。そして、その打ちつけられる嶺岡の腰の動きに合わせるように気が狂ったように腰を振った絢香は「う、うおおお!」
と凄まじい獣じみた咆哮を上げ、がっくりと首を折って絶頂を迎えたのだった。
10
小森は日本酒を啜りながら、にわかには信じられない、これまでの話を古澤に語って聞かせた。
「そ、それで、」
ふっと考え込んだあと、「あの黒田、うちの、い、いや、岩田と図って会社の株式なんぞを操作して、わしを追い出してね、」
当時の思いが湧き上がってきたのか、うっとむせ返り、「いや、そんなことはどうでもいい。それから、絢香は、とうとう、とうとうね、家に帰ってこなかったんだ」
たまらなくなったのか、小森さんは嗚咽を漏らす。古澤は、まあまあと小森さんを慰め、また日本酒を注文する。その日本酒を、口に含みながら「ワシが、ワシが悪いんだ。ふ、古澤君、そう思わないか?」
古澤は、俄かには信じられない話を聞き、そして、あれだけの女が堕ちてしまったのを聞き、しかも目の前で友誼を重ねた恩人ともいえる小森さんが乞食といえるまでに身を落とした事実を知って、まさに呆然としていたが、小森は「古澤君、今日は本当にありがとう。伏して礼を言うよ」
そう媚びを売るような表情を見せるのだった。
昔の小森さんは、毅然としていた。魂は絶対に大企業には渡さない、そんな侍のような気持ちを持った経営者だったのに……。悲しく、そして、しっかりしてくれよ、と叫びたくなる。
だが、そんな古澤の気持ちを打ちのめすかのように、信じられない言葉を吐く。
小森は、何かの勇気づけのように、残ったビールを自分でグラスに入れ、「すまんが、3万円貸してくれないだろうか?」
恥ずかしそうに、しかし、切羽詰まった表情で言った。
「さ、3万円ですか?」
古澤の戸惑った表情を無視するように
「頼む、なんとか頼む。屑拾い、アルミニウム缶拾い、そんなことを続けて毎月頑張っていたんだが、今月はどうしてもうまくいかず、届かなかった。あと、3万円あれば、愛里紗、い、いや、絢香に、私の絢香に、会えるんだ。古澤君、何とか頼む。このとおりだ」
そう言って、小森は古澤の前に土下座し、畳に額を擦り付けながら、哀願するのだった。
11
色々と店の役に立ってはいたが、夜の世界の話となるとやはり光一に一日の長がある。古澤は小森の件を話し、色々と調べてくれた結果、良い筋からの紹介となって、その日を迎えた。
教えられたビルは渋谷区の松濤にあって、外観はごく普通の、高級マンションだ。セキュリティ装置の、おしえられた812号室を押す。応答もなくドアが開いて、右手にあるエレベーターのドアもすーとあく。そのまま8階まで行くと、開いたドアの先に玄関がある。1階に1室という作りだった。チャイムを押すと、ドアが開く。女がいるかと思っていたが、黒ずくめの目つきの鋭い男だった。
「古澤様ですか?」
免許証の提示を求められた。さらに目つきが鋭くなって写真と古澤を見比べている。圧力を感じる男に慇懃無礼にふるまわれると、なおさら恐怖を感じた。
「失礼いたしました。本日はようこそおいでくださいました。どうぞ、ご自宅とお思いになって、存分にくつろいでください」
古澤と入れ替わり、その男は外に出て行くと、エレベーターに乗り込むのだった。
豪華なスリッパに履き替えると、中は暖かだった。ごく普通のマンションの作りだったが、奥のドアに通じる廊下の両側のドアには「STUFF ONLY 入室禁止」というプレートが打ちつけられている。
行き止まりにはドアがある。少々動悸がする。そんな、気持ちを振り払いドアを開けた。
空調の良く整えられた、20畳ほどの広いリビングだった。豪華な応接セットが真ん中にあり、左手にはもう一部屋が見える。奥には豪壮なはめ殺しと思われるガラス窓があって、蛍のような瞬きの見える大都会が広がっている。
そのソファーには女性が座っており、古澤が入室すると、アラっという表情になって立ちあがった。
「古澤さんじゃありませんこと?」
笑顔を見せる。
「覚えておられましたか? ご無沙汰です」
少々顔を朱に染めた源氏名愛里紗、本名絢香はゆっくりと頷く。
古澤は、また絢香の変わりようにも目を見張った。当時も確かに綺麗ではあったが、やや肉付きが良くなりその分色香が増して、当時の楚々とした美女が、男を狂わせるような雰囲気の妖艶な美女に変わっている。小柄な体ではあるが、雪白のなめらかな肌と、Fカップという豊乳、すらりと伸びた美麗な脚。30半ばとはとても思えない、一級美女に生まれ変わっている。アイシャドーは美麗な色で、目元に小じわもない。肩までの豊かな黒髪がよく似合っており、またきれいな歯並びを見せる口元などは、清楚な印象を醸し出しているが、しかし、どぎつい真っ赤なルージュがまたなんとも言えないアンバランスなエロスの芳香を放っているのだった。
唖然とした表情の古澤に見つめられ、絢香は少々戸惑ってしまったが、懐かしい気持ちも湧き上がってくる。しかし、古澤と絡み合うということは、以前なら火の出るほど恥ずかしいと感じただろうが、今はむしろ早く可愛がってほしいという好奇心の方が強い。そんな自分の変わりようは、この人全く気付いていないでしょうね、と考えると少々おかしくもなる。
「さ、こちらにお座りになって。お寛ぎになってくださいね」
そう言って、笑顔を見せる絢香だったが、そんな彼女に、ぞくっとする淫靡な情感を感じ、古澤は下半身が反応するのを感じた。
ソファーの前のテーブルには、赤ワインと、牡蠣の燻製、青カビのチーズ、ローストビーフ、そしてよく冷えたビールが置いてあった。絢香はグラスにビールを注ぎ、「再会を祝して」
とグラスを合わせる。少し緊張している古澤を眺めて、少し暑いわね、と絢香は、上着をとった。古澤が目を見張るのがわかり、絢香は嬉しくなった。
スケスケの黒いシルクのカットソー、下着はブラックのマイクロブラジャーで、豊かな胸がはっきり見えている。黒革のスカートは双臀に張り付き、下半身の肉付きの良さがはっきりと見て取れる。薄いブラウンのパンストが特に艶かしい。かつての恩人の元妻が抗しきれない魅力で横に座って自分を見つめていると思うと、たまらず赤ワインをがばっと飲み干すのだった。
「古澤さん、本当に嬉しいわ」
そうして絢香は、古澤を抱きしめ、花びらのような唇を押し付けるのだった。そして生き物のような舌が入ってくると、ねっとりと古澤のものと絡む。ムッとするほどの脂粉の心地よい香りと、思わず手を伸ばした量感のある胸の柔らかい感触で、さらに古澤の興奮が高まる。
そのねっとりしたキスをしばらく続けていたが、「ああ、古澤さん、愛里紗、いえ、今日は絢香と呼んで、もう、たまりませんの。さ、あっちに、」
古澤は、そのかすれたような絢香の吐息交じりの声を聞くと、もはや何かが弾けた気分になり、もう一度ワインを口に放り込むと、絢香に手を取られ、隣の部屋の大きなラグジュアリーベッドに倒れこんだのだった。
12
「さ、古澤さん、絢香をご自由になさって」
そして潤んだ瞳で服を脱ぐ古澤を見上げる。古澤とて、初心な少年ではない。夜の世界に入ったこともあり、むしろ女性経験は普通の男性より多いはずだ。しかし、横たわる絢香の隠微なエロスの芳香を感じると、自分のこの興奮をどうしていいかわからなくなるほどだった。
もう一度絢香の唇を吸い、激しく唾液を吸い上げた後、首筋、脇腹、そしてスケスケのカットソーの上から、胸を揉みあげ、乳首を吸う。
「ああ、とても感じるわ。優しく可愛がってね」
熱い吐息を聞くと、下半身がジーンと痺れるのを感じる。ベッドの傍らのスイッチで照明が少し落とされた。震える手で、絢香の上着とブラジャー、革のスカートを乱暴に剝ぎ取る。あっと小さな悲鳴をあげるが、構わず、太腿に手をかけ、大きく割り開いた。そしてもう一度、絢香の肢体を見つめる。荒い息遣いで恥ずかしげに首を捻っている美しい横顔、大人の女の色香をみせるなめらかな首筋、ピンと乳首の上向いた、形の良いボリュームたっぷりの乳房、すべすべの腹部から続く、大きく割開かれた艶かしい隠微なパンストに覆われた美脚、そして一番の魅力は、李朝の白磁の優美さを思わせる、形容のしようがない雪白の肌だった。そんな最高の女が、今自分の愛撫を待っている。いろいろ思うことはあったが、とにかく今晩はこの女を責めぬこう、そう思って傍らに横になる。
もう一度、首筋に熱い口づけを行う。そして、ポロリと零れた豊乳に手を伸ばしゆっくりと感触を楽しんだ。
「ああ、そこは、絢香の弱いところなの。ああ、古澤さん、とても感じるわ」
一度古澤を見つめたが、揉みしだかれる愛撫に耐えられないようにふっと目を閉じた。乳首を口に含む。あう、おおお、と身を捩る。やや大きな乳首を口の中で転がすと、ああ、古澤さん、と吐息を思わず漏らしている。
ー感度も良好だ……ー
もともと淫本だったのだろうか? 始まったばかりの愛撫にもう体を仰け反らして悦びを示している。ごく自然な身の捻り方で、とても演技とは思われない。ふとそんなことを考える古澤だったが、それから絢香の素晴らしい肉体を楽しむようにあちこちにキスの雨を降らせた。
なかなか、お上手だわ。女体の弱いところをよく知っている。脇の下を執拗になめられながら、絢香は、自分の体に情感の炎が燃えだしたことを知った。殿方によると、私、普通より、愛液が多いということだわ。そろそろ下の方も、。
「ああ、古澤さん、絢香はだんだんと昂まってきましたの。よろしければ、」
そういって、あることを口にする。
その言葉を聞くと古澤は、もう今夜はどうなってもいいと感じ、半身を起こした。
「待ってください。お願い、あなたを感じさせてくださいまし」
そして、古澤の下半身に手を伸ばし、トランクスの上から一物に手を添える。
ま、まあ、こんなに大きくなって! それはイコール自分の魅力の証拠だとわかっている絢香は、そこを愛おしそうに優しくさすった。
古澤は、下半身を握られたまま、絢香の下半身に屈み込み、ヴァギナの部分だけを激しく破ったあと、紐状のTバッグを剥ぎ取った。そこはじんわりと蜜液が染み出しており、しかも使い込まれた様子もなく、きれいな鮭色だった。両の手で大陰唇を大きく広げる。
自分で要求をしたものの、古澤にそうされたことで、羞恥を感じ、「ああ、い、いや、恥ずかしい! 殿方にそ、そこを見られるなんて」
その言葉を聞いて、古澤は、またしても興奮を感じた。
さらに押し開いていくと、果実の芽のような美しい肉芽を探り当てた。優しく舌を這わせる。
「ああ、そ、そこが、一番…、ああ、あ、せ、切うございます」
握られた自分の珍宝にぐっと力が込められるのがわかった。
「アッ、アッ、アッ、そ、そこ、弱いのです」
うわ言のようにはそんな吐息を漏らし、身をのけぞらせる。古澤は、絢香のヴァギナを執拗に責めた。唾液の混じった大量の蜜液が放出され、陰唇は濡れそぼっている。そのままの格好で古澤は、絢香をねっとりと責めたてた。そして、放出される愛液を音を立てて、ズズッと啜るのだった。
「ああ、もう、わ、私、」
絢香が、限界に迫った切羽詰まったそんな吐息を漏らし、唇を求める。今や、絢香の体は陶酔の極致に達し、熟れきった女体は、古澤の巧みな責めで、全身がとろけきったような痺れで覆われてしまった。
ヴァギナへの責めを終わった古澤はまた半身を起こし、口を半分開けて、口吸いを懇願する絢香に正面から向かい、また唾液を吸い上げながら、トランクスを脱いだ。ちらと自分のものをみると、経験したことのないほど大きく張っており、鬼頭が痛いほどだ。そのまま絢香の腰を抱え、大量の蜜液で濡れそぼつ美口へ押し当てる。
「むうっ、お、おおお、アッ、アッ、アッ、」
古澤が入ってくると、絢香は悲鳴のような大声を上げ、大きく体をのけぞらせた。凄まじい快感が絢香を貫いた。
「ああ、好きよ、古澤さん、」
そうして腰を打ち付ける古澤の動きに合わせ自分も腰を揺らし出す。さらに深い突きを与えられると、全身の血が逆流し、体がバラバラになるような感覚を覚え、また大きくのけぞるのだった。
古澤は激しく反応する、絢香の女盛りの熟れきった肉体に我を忘れた。そしてのけぞる絢香の首筋に熱いキスを降らせ、結合している下半身を激しく揺さぶった。そして唇を押し付けてくる絢香の口中に舌を差し入れると、絢香はそれに自分の舌を激しくねっとりと絡ませてくる。
体の奥の奥までとろけてしまった絢香は、自分の唾液が音の出るように古澤に吸われるのを知り興奮がいや増した。意識が混濁しそうになり、頭を振って必死に耐える。そこへ古澤のさらなる激しい腰の動きが加えられ「ああ、も、もうこれ以上、これ以上、耐えられません、古澤さん、アッ、アッ、アッ、」
そう激しくよがると、さらに足を広げ、古澤を最奧へ導こうとする。
「ああ、絢香さん、気を合わせましょう、ぼ、僕も、」
その古澤の切羽詰まった言葉に答えるように、背中に回した腕に力を込めた絢香は「も、もっと愛してくださいませ。奴隷です、絢香は今晩、あなた様の奴隷です!」
そしてとうとう啜り泣きだした。
古澤は、さらに腰を振り、それに合わせて絢香も隠微に腰をうねらせる。絢香の啜り泣きの声が一段と高まり、女の頂点が近いことを知った古澤は、珍宝を一旦抜くと、もう一度力を込めて奥深くまで、ぐうっと没入させた。
絢香は、一度絶えいるような呻き声を上げ、激しく律動する古澤の腰の動きに合わせ自分も狂ったように下半身を揺さぶった。そして「ああ、古澤さん、わ、私、もう、」
そうよがり声を上げた後、「切ないわ、せ、切ない!」
そうしてブルブルと腰を振り、次に全身を痙攣させ、もう一度大声で古澤の名前を呼んだ後、「おう! ああ、あああ、おおおお!」
そう絶叫して果てたのだった。
13
その後、二人は激しく愛し合い、4回ほど気をやった。時計が午前4時を回った頃、ようやく下半身を離し、絢香は古澤の胸に抱かれながら、まだ荒い息を吐いていた。
そんな絢香の背中を優しく撫でながら、なぜ小森とそうなったのか、なぜ、絢香がこんなことをやっているのか、そんな疑問は、どうでもいいじゃないかと思い始めていたのだが、絢香の方が、ポツリポツリと語り出した。
「古澤さんが商社をお辞めになられた頃かしら。小森の夜の生活が急に弱くなりましてね、お恥ずかしい話でけど、その頃から私の欲求が高まりだしまして、どうしようもなくなったんです。だけど、当時はほら、油絵に没頭しておりましたでしょう。それに夜の街に出て飲みに行くなんて、私自身経験したこともありませんでしたからねえ」
そうしてまた甘い吐息を漏らしながら
「そんな時、小森のお客様という峰岡さんという方が家に頻繁に来られるようになりましたの。とっても面白い方で、私も遊びに来られることを楽しみにしていたんですが、あの夜、」
そう言っていじらしく、甘えた仕草を見せる。
「あの夜? どういうことです」
その夜のことを思い出し、思わず吐息を漏らす。
「ああ、あの夜のことは、忘れられない」
絢香は今、古澤の胸に抱かれ、しかも激しい夜を過ごした直後というのに、峰岡との一夜を思い出すと、下半身がとろけそうになるのだった。
「あの夜、随分とお酒を過ごした小森はお食事の途中で酔いつぶれてしまいましたの。そして峰岡さんが小森を寝室に運んでくれて、そのあと、二人きりになりましてね。そう、30分ほどまたお酒を飲みましたのよ。それから、ああ、恥ずかしいわ」
「恥ずかしい?」
古澤を見上げる絢香は顔を朱に染め、「峰岡さんが、いきなり自分のものを私に見せましてね、私は、驚きと、そのお、欲求の間で、ふらふらになって、あとは峰岡さんの言うなりになって、そのあと5時間ほど可愛がられましたのよ」
ご、5時間! 古澤は自分の胸で甘える絢香を驚いて見つめなおした。
「それから、私は1週間ごとに呼び出されましてね、その度に、信じられないほどの悦びを与えられたのですわ。すぐに、峰岡さんからの電話が、待ち遠しくなりましてね、女に生まれてよかった、心底そう思ったのです」
しかし、それは自分の夫が仕組んだことと、知っているのだろうか?
その古澤の戸惑った表情で、絢香は何を思ったのか気付いた。ふうっと笑みを浮かべ「ああ、小森のことですね。もちろん最初に峰岡さんから知らされた時、戸惑ったのは事実ですの。でも峰岡さんを失うことは、もう耐えられなくなっていましたから、すぐに忘れてしまいましたのよ」
そして、もう私には、小森は過去の夫だったという事実しかありませんのよ、と言い切るのだった。
「今は彼と、確か?」
また笑みを浮かべる。
「ええ、今月はもう来ないのかなと思っていたのですが、一昨日ですか、電話がありましてね、古澤さんになにかご援助いただいたとか?」
「ええ、偶然、街でお会いしましてね、あなたと会うのが人生の生きる希望のように感じましたがね」
「ええ、確かに、今、毎月、私がお相手していますの。もちろん二人の時はサービスしますがね、それは、お客さんとしてですわ。私生活ではもう関係ありませんのよ」
冷たく言い放った絢香だが、事実、小森の事を夫として思い出すことはもうありませんのよ、とも付け加えるのだった。
時刻は午前五時になりそうだった。時計を見ながら、絢香は半身を起こし、「古澤さん、本当にありがとうございました。あなたと一度、こうなりたかったので、私、とっても乱れてしまいまして、本当にはしたないことを……。でもね、是非、またご指名くださいね。少々お高いですが、あなた様は、随分と羽振りが良いのでしょう? どうぞご贔屓に」
そうして殊勝に頭をさげる。
古澤は、痺れきった体をヨロヨロと起こし、洋服を身につけようとしたが、「古澤さん、実はちょっとしたサービスがありましてね、いつもはお泊まりで温泉などの旅行に連れて行ってくださるお客様に行う、特別サービスですの。絢香のお礼と思って受けてくださいまし」
そういうと古澤にベッドの端に座れという。そして、今身につけたばかりのトランクスを脱がせると、しばらく下を向いて口元に手をやっていたが、珍宝に手をかけ、しばらく刺激を与える。先ほどとことんやり尽くした、と思っていたのにすぐに反応する。そして怒張し始めたものを口に咥えた。特別サービスというからには何か経験したことのない、ものかと思ったが、まあしかし、これはこれで、そう思っていたのだが、今まで経験したことのない背中を這い上がってくる喜悦を感じ出した。
「な、なんだ、これは!、ああ、と、とても、」
思わず声に出す。チロチロと舌が鬼頭を刺激し、カリ首をゆっくりと舐めまわし、そして、肉茎を何度も何度もしゃぶり抜く。しかしそんなテクニックはこれまでも経験していたが、しかし、絢香からしゃぶられて感じる、この快感はなんだろう。そのうち、珍宝を覆う皮と肉茎をしゃぶることによって生じる、チュパチュパという擦れ合う音が大きくなるにしたがって、古澤は絶頂がすぐそこまできたことを感じた。そのことを知った絢香は、さらに首を振りしゃぶり抜こうとする。そして下半身がブルブルと震えるのがわかり、「ああ、絢香さん、ああ、いいです!」
そう叫び、ドバッと、絢香の口中に発射したのだった。
ハアハアと荒い息を吐きながら、ありがとうございますと絢香に声をかけた。
口から流れ出る精液まじりの唾液をティッシュでぬぐいながら「お気に召していただいて、嬉しいですわ。峰岡さんから勧められて、こうしたのですが、殿方皆喜んでいただけましてね、絢香は、心の底から峰岡さんに感謝しておりますのよ」
と、笑いかける。その笑顔を見せる絢香を見て、古澤は、腰を抜かすほど驚いた。
あの楚々として控えめに小森に尽くしていた絢香が、芸術家として修行に励み、自分を厳しく律していた絢香が、そして、何より、あれほど小森に愛しまれていた絢香が!
そ、そんな絢香が、峰岡という得体の知れない男に狂わされ、高級コールガールに身を堕としていることも驚きだが、ただの性具として、ここまで峰岡に尽くしているとは。
古澤は恐怖を感じた。そして小森を思い、心の底から、哀れを感じた。
峰岡の性技によって、男たちに肉の奉仕をすること、ただそれだけを人生の目的とする女に作り変えられた、性奴隷の絢香、その彼女の口中には歯が一本もなかったのだった。
了
人妻淫獣地獄 ベサメ・ムーチョの夜 第2部 (2/2)
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