本文へ移動Skip to content跳到正文跳到正文
日本と世界のBDSM映像アーカイブThe BDSM video archive — Japan & beyond日本与全球 BDSM 影像资料库日本與全球 BDSM 影像資料庫
小説Novel小说小說

M穴地獄 デッドライン · 第1部

M穴地獄 デッドライン 第1部 (1/3)
次の話

荒縄SM文庫

M穴地獄

―デッドライン―

あんぷらぐど著 荒縄工房・発行

本作品はすべてフィクションであり、実在する人物・地名・団体とは一切関係ありません。また、特定の個人、団体、宗教、人種、性別などを誹謗中傷する意図はありません。

あんぷらぐど SM雑誌に「仲ゆうじ」名でSM小説を執筆して作家活動をスタート。その後、作家活動は休止し、編集の仕事に携わる。ネットでは「ふにゃふにゃ」「あんぷらぐど」名でSM小説を執筆。独自の自虐的SM、一人称による告白形式の作品、伝奇SM小説などを発表し続けている。東京在住。

注

T+7 残された音声

T-6 手記 発端

T+6 手記2 拷問部屋

T-5 手記3 穴奴隷

T+5 手記4 乳房拷問

T-4 手記5 女主人

T+4 手記6 排泄穴潰し

T-3 手記7 汚される体

T+3 手記8 性器拷問

T-2 手記9 肛虐ざんまい

T+2 手記10 鞭と針

T-1 手記11 拡張と獣

T+1 手記12 炎

T-0 デッドライン

奥付

注

この作品はラストからはじまり、主人公がデッドラインを越えた場面へ遡っている。

各章につけられた記号は、Tは時のこと。T

-0

がデッドラインであり、それ以前をTマイナスであらわし、それ以後をTプラスであらわした。

過去から現在へという流れで見れば、T

-6

、T

-5

、T

-4

、T

-3

、T

-2

、T

-1

、T

-0

とデッドラインに向かい、そこを越えてT

+1

、T

+2

、T

+3

、T

+4

、T

+5

、T

+6

、T

+7

となる。

ただし、これは残された手記が、混乱のままに記載されていたことから、できるだけ忠実に手記を再現したために生じたものである。いつの時点で書き記しているのかが不明であったり、あとから書き足している記述も多く、正確に時系列に並べることが難しいと判断した。

なお、明らかに話が前後して読者の混乱をさらに招く部分は修正している。

T

+7

残された音声

手書きの手記と音声データが私のところへ送られてきた。レターパックだったが、差出人の住所、名前、電話番号はでたらめだった。この作品はその手記とデータを元にしている。読めない部分や聞き取れない部分を推定し、つながりの悪い文章を補うなど、手を加えていることをお断りしておく。

私は名前も捨てました。

ついこの間まで○市で平凡に暮らす女子校生にすぎませんでした。なにもかも捨てようと決めたのです。衝動に突き動かされてやったことですが、後悔はありません。

たぶんありません。あったとしても、ここまで来たらもう遅いし。

なにもかも今日で終わりですから。

かなり時間をかけて穴を掘らされました。連れて来られた時は日が高かったのに、山々に囲まれているので薄暗くなるのも早くて。

私は全裸です。身体中、傷だらけ。体力もなくなってきています。血も流れています。傷の手当てはもう、していないのです。

泥だらけになっています。底に立つと肩まで沈む深さに、やっと達しました。そこで、作業をやめろと言われました。

「生まれてはじめてまともな仕事をしたな」と男が笑いました。

スコップを穴の外に放り投げました。終わったのに、彼は穴から引き上げてはくれません。

「いい穴じゃないか」

代わりに足枷を渡されました。この穴でそれをつけること。

終わりにふさわしい支度。

ゾクゾクしてしまいます。とんでもなく酷い目に遭おうとしています。自ら墓穴を掘ったのですから。

ハーハーと呼吸だけが狭い穴に響きます。

ガチャリと音を立てて足枷と足枷をつなぐ鎖に南京錠をかけました。

「これもやろう」

ありがたいことに極太バイブをくれました。痛みをこらえて傷ついた自分の穴に押し込んでいきます。

「ぐはあああああ」

情けない悲鳴。声はしわがれてしまっています。とても女子校生の声ではないでしょう。

バイブを押し込んだ穴は、裂けているのかもしれません。それとも、いま裂けたのかもしれません。激痛にクラクラしています。

「これも欲しいか?」

「ください」

グズグズに裂けたアナルにも金属の棒を入れました。すべすべした表面ですが、表にいくつもの小さな穴があいています。その仕掛けは昨日、彼に見せて貰っています。

ツバをつけて奥深くまで入れていきます。それから底の部分にあるスイッチを爪でひっかくように引き出しました。そして反対側へ倒していったのです。

「うぎぃぃぃー」

棒の中に仕込まれた何十もの針が腸や粘膜に突き刺さっていきます。

「はひ、はひ、はひぃ」

もう体力の限界が近いのです。急がないと……。

棒とバイブからコードが延び、防水容器に入った大型バッテリーに繋がれました。そこにはソーラーパネルが接続されています。壊れない限り、永遠に電力を作り、蓄積し器具に送り続けるのです。

男がくれた鎖を膝から上に巻きつけて南京錠をかけました。

「ふー、ふー」

男は上から長く太い鉄筋を差し込んできました。膝の鎖と足首の鎖を突き通って、斜めに地面に深く突き刺さっていきました。反対側からも一本差し込みました。さらにもう一本。

ハンマーで三本の鉄筋を深く打ち込まれました。

カンカンと無情な音が木々に反射しています。

私の身長より長い鉄筋が、胸元あたりまで打ち込まれました。下半身は身動きができなくなりました。

どんなことがあっても、まずこの鉄棒を引き抜かない限り、ここから抜け出すことはできません。

左手に鎖のついた枷をし、そこにも南京錠をつけます。股間にその鎖を通し二つの器具が深く入ったままになるよう、思いきり引き上げました。

「がはっ」

股間が裂けて、生温かいものが腿を伝っていきます。

生きながら裂いていくのです。それも自分の手で。

まだ生きています。哀しいことに。

右手の枷に鎖をつけると、男がそこに南京錠を取り付けてくれました。

「本当にこれでいいんだな」

「はい」

穴の底にカギ束を落としました。私がそれを自分で拾うことは不可能ですし、誰かが私を発見しても、その鍵束には気づかないかもしれません。

男は穴に土を戻していきます。湿った土は最初は足を埋めていきます。腰のあたりまで達すると、徐々にその重みが体を締め付けきました。

「こんな死に方、よく考えたな」

「夢がかなってうれしい」

「ドキドキしてるのか?」

「はい」

男は力強くスコップで土を押し固めながら、首まで埋めました。胸が圧迫されて呼吸が苦しくなります。すでに傷だけになっている胸は土に擦れて痛がゆいのです。

完全に埋めました。

かろうじて顎から上だけを残しています。上を向いたかっこう。耳が地面に触れています。

入念に軍隊のようなブーツで地面を踏み固めていきます。ぎちっとした重みに体がさらに締め付けられます。

男は数枚、写真を撮った。

「むううううう」

スイッチが入りました。前のバイブが振動しています。強くなったり弱くなったり、ランダムに変化します。

傷ついた膣。だけどなんだか感じている自分。

「ぎゃひっ。お尻が焼けるぅ」

肛門に深く突き刺さった金属棒は、ランダムにスパークするのです。その強さもタイミングも予測できません。蓄電池に溜まったら、いっきに放電されます。

「あひっ」

しばらく苦悶の声を上げ続けました。体力はもうわずかなのに、まだ快楽が欲しい……。どうしようもない私。

「なにしてるんだ」

「指で傷口をいじってます」

「あそこか」

「はい。ちぎれてしまったクリトリスの傷口に指を入れて、土をじゃりじゃりと擦り付けています。ほかの傷口も土に擦り付けてるので、すっごく痛いぃぃぃ」

数回、絶叫しました。

「ここは誰も来ない。しかし万が一、助けてくれる人が現れるかもしれないな」

「一晩も耐えられないと思います」

「それでいいのか?」

「はい」

しばらく悲鳴と甘い声をあげていました。それはボロボロになってから獲得した新しいオーガスム。激痛を脳が勘違いして甘美な快楽として受け止めてしまうのです。

痛ければ痛いほど気持ちがいい。

「もう暗くなってしまった。帰るからな」

「お願いです、最後にお慈悲を」

頼み込む哀れな娘に、男は小便をかけてくれました。

「末期の水だ」

「はああ、ありがとう、ございます。本当に、ありがとうございます」

ありがたく、飲み干しました。

ワンワンと野太い声がしました。

男が連れている二頭のペットも、主人に習って小便をかけてくれました。さらに顔の上に脱糞し、後足で土をかけたてきました。

「ふぐぐぅぅぅぅぅ」

苦悶のうめき声しか出ません。なんという苦痛。なんという屈辱。惨めさ。この中で消えていくのです。願った通りに。

こうして名もない私はなんども絶頂を感じながら静かにこの世から去ります。無惨で甘い快楽に包まれて。さようなら。

「ひぎっ、いたっ、裂けるぅ」

――彼女の甘い悲鳴がしだいに遠くなっていった。録音機が遠ざかっている。山の静けさが大きくなり、男が枯れ葉を踏むザクザクという音と狩猟用に鍛えられたペットの荒い呼吸の間に、かすかに彼女の悲鳴や嗚咽がしていた。

ふと、足が止まる。

男は耳を澄ませている。あたりはすっかり暗くなっているのだろう。埋められた娘はもう見えない。

「ぎいぃぃぃぃ」

山に奇妙な声が反射する。それは彼女の悲鳴なのか、鳥の鳴き声なのか。

録音はそこで終わっていた。

T

-6

手記 発端

念願の一人暮らしをはじめて半年。勉強して寝る。勉強してバイトして寝る。バイトして寝る。勉強して寝る。その繰り返し。

友だちはいません。お茶や食事ぐらいの仲間はいても、私に興味を持ってくれる人はいません。私からは近寄りません。カラオケにもいかないし、サッカーも見ません。マンガも読みません。

こんな風になったのは「自分というモノしかないのだ」と、ずっと昔に思ったからです。

きっとろくな死に方はしないだろうし、そう思うといっそ酷い死に方がいいと思います。たとえば、生き埋めになって死ぬ……。

私は海外のどぎついエロ動画でオナニーします。バイトしたお金でエログッズを買って淫らな穴を虐めます。

穴は掘っても掘ってもくみ出しきれないなにかです。

底なしの魔窟。

そこに器具を押し込んでみたり、開いてみたり。詰め込んだり。グリグリしたり。

「殺して、お願い。惨めに殺して……」

泣きながら、声を噛み殺して、逝

き地獄に漬かるのです。

おかげで毎日、寝ている時間が長くなります。

これまでの人生の半分以上を自分の穴について考えてきました。私は穴人間。おまけにマゾだから、マゾの穴人間です。

いえ、人間以下がいい。

まだ性の知識がない頃に、自分がどういう生き物か知りました。

その頃、親と住んでいたアパートの近くに空き地があって、その雑木林にいつしかテントがいくつかできて、キャンプ場のように楽しそうに見えたのですが「絶対に近づいてはいけない」とされていました。

でも私はそこへ行き、男と出会ったのです。テントはかっこよく見えました。男の服装はひどく汚くて、髪もボサボサでしたが、テントの中に入れてもらうとワクワクしました。

「こんなところに来ちゃだめだ」

優しい人でした。

「おしっこしたい」

「ここでしていいよ」

おしっこするところ見せました。

「毛がまだ薄いね」

以前に母のものを見て、もっと濃く、黒々となってしまうのかなと思っていたものの、自分は違うような気がしていました。

ウンチをするところも見せてくれと言われ、何日かあとに、たまたまできそうな気がしたので、慌ててテントへ行き、彼がいたので見てもらいました。

「すごいね。かわいい顔しているのに、こんなにたくさん、しちゃうの?」

どう答えたか忘れましたが、あとですごく恥ずかしいのに、気持ちがよくなってきたのを覚えています。

臭いとか、恥ずかしいとか、言われると感じてしまうのだと知りました。

彼は私の体に穴を開けてくれました。二つの穴。そもそも穴はあったのですが、そういう風になにかを入れるという発想はまったくなく、この衝撃が完全に私のマゾ穴を目覚めさせたのです。

「もう、おしっこ、出ない」

いっぱい空き地でしたあと、彼のくれた紙でそこをふきました。

「触っていいかな?」

どういうやりとりがあったのか、はっきり覚えているわけではなく、でも、拒絶もせず。彼の指をそこに感じました。当時の私には男の指は大きくて太く不潔な存在でした。その指が、肉をつまんで開きました。

「ここに穴があるよ。よく見せてほしいんだけど」

テントに入って、彼に見てもらいました。このあたりはあとで何度も頭の中で記憶を掘り起こしたのですが、正確ではないかもしれません。

彼の指がおしっこの出口ではない部分を丁寧に撫でていくと、すごい気持ちになってきました。

「なんだかあそこが熱い!」

気づくと、彼の指がかなり深く、私の中に入っていました。

「はじめてなの? 当然だよね。ここでどういうことをするか、知ってる?」

ずっとあとで脚色してしまっている部分かもしれません。

正確にはどうしてそうなったのか、覚えていません。だけど、私はそれを美化して、オナニーするときに何度も演じていました。

そういうことになるとは知らないときに感じていたこと。いまではそれが愛おしいのです。

いじられ、触られ、真っ裸にされて、テントの中で穴で指をくわえて、私は感じていました。

自分だけかもしれない、こんな感じになるのは。異常なのかもしれない。だけど、ステキなこと。みんなに教えたい。いえ、誰にも教えたくない。みんなはきっと知らない……。

「がまんできないよ。いいだろ?」

意味などわかりません。彼が大きな黒いものを出していました。あんな大きな指は見たことがなく、爪もなく、目があるのかと思ったほどですが、そうではなく、ウーパールーパーみたいだと思ったりもしたものです。

不気味な体の一部。

それをあそこに擦りつけてきました。

「気持ちいい」

これは脚色ではなく、はっきりそう言ったのを覚えています。

彼に抱かれ、組み敷かれ、あそこをこすられて、燃えていました。だから、彼がそれを私の中にねじ込みはじめたとき、なにをしているの、と思いました。間違ったことをしていると思ったのです。

そして体が裂けるような激痛。

「あっ、だめっ、ちがうっ」

そう言っていたように思います。

処女というだけではなく、私にはまだ準備がきちんとできていなかったのです。

マズイことをしたのだとわかったのは、ずっとあとのことで、その瞬間の私は「死ぬんだ」と思っていました。

「こんな痛みの中で、男に体をグサグサと突き刺されて、血だらけになって死んでいく……」

いえ、この言葉はずっとあとのもので、当時そんなことを言葉にできたわけはありません。でも、感覚としてはそういうものでした。

「痛いから、いやだな」

三回ほどされたあとに、そう言うと、「じゃ、お尻の穴でやってみよう」と言われました。

そしてお尻に彼のものを入れられたときも、激痛でした。

いまから思えば酷い話です。その日もウンチをするところを見せて、穴を水で洗われ、指が入ってきたのです。

「やわらかくて、すごくいい感じだよ」

痛いのです。苦しいのです。それに汚いし。

だけど、この汚さは、この時に味わってしまったこともあって、私の大好きな行為になっていきました。

彼のものが入ったときのことは、あまり覚えていません。ひたすら痛い。今度こそ体が裂けて、大量に出血して死ぬと思っていました。

お尻の穴と膣と、それからは行くたびに両方を広げられました。

これは親にも誰にも言わない秘密でした。

夢中になっていました。何度もテントに行きました。痛みは減っていくのですが、痛いときのほうが好きでした。あの痛みが忘れられません。

きつい生理痛になったとき、いよいよ自分だけできつい痛みを味わえるようになったかと期待したものの、まったく違っていました。

ある日、テントはなくなり、彼の姿も消え、空き地はマンションになってしまいました。

代わりのものを探す日々が続きました。

リコーダーを愛用するようになりました。

とっても強力な存在。

長い部分をお尻に入れることを覚え、太い部分を穴に入れることを覚えました。

帰り道。公園のトイレで、パンツを脱ぎます。それをカバンに入れて、リコーダーを吹くところを舐めてから、「お兄ちゃん」と思いながら、あそこに押し込んでいくのです。

「ああ、痛い……。すごく痛い……」

そうでもないのですが、そう思いたいのです。

実はリコーダーを最初に入れたときだけ、あまりの硬さと異質さに、痛くて泣きました。

あれとはぜんぜん、違います。

「こいつを入れないとダメなんだよ」

彼の声を頭で再現しながら、「うん、わかった。もっと穴を痛くして。うんといじめて」と一人芝居をしながら、入れたのです。

それも部屋ではなく、臭いトイレの中でした。男性用に入りたいと思ったこともありましたが、見つかったときに怖いので、そこまではできませんでした。

入れてしまったあと、パンツは履かずに、そのまま家まで歩いたのです。

血かなにかが流れているような気がして、足が冷たくなっていきます。歩くと自分で擦りつけるので、すごく痛いのですが、「痛そうにするな」と彼が言い、「はい」と涙を拭いながら、家まで帰りました。

玄関で靴を脱ぐのもしんどいのです。だけど血は出ていませんでした。

部屋に入ってから、それを取り出すときも、すごく痛くて大好きになってしまいました。

「穴が、穴が……」

広がった自分の穴を、指で撫でたり、鏡で見たりするのも愉しみになりました。

お尻の穴にリコーダーの細い部分を入れることも、すぐにできるようになりました。

この頃は、スキンクリームなどを使っていました。あまりすべらないです。なにもないよりはいいのです。

気が向くと、公園のトイレで二つの穴に挿入したまま、帰宅するようになりました。

部屋でリコーダーを引き抜くと、たいがい、お尻の方には汚物がついているのです。それをカーペットなどにつけないように注意しながら、引き抜き、こう命じるのです。

「自分のものは自分で始末しなくちゃね」

あまりにも早い段階で、私は食糞をしていたのです。

「きれいになるまで、しっかり舐めるんだよ」

声は優しいあのお兄さん。懐かしい臭い。口の中にいっぱいに広がります。吐きそうになりますが、がまんして舐めます。

臭い口になって、トイレに行くと、自分のおしっこを手で受けて、それを舐めました。そしてトイレの水で口をゆすいだりもしました。

もはや戻れないほど常識外れの行為の虜となっていました。

T

+6

手記2 拷問部屋

「おまえ、いつからこんなことをしてるんだ」

逆さに吊されています。両腕は背中で縛られ、足首に金属の枷をつけられ、チェーンで吊されています。初々しいまでの、過去の記憶から遠く離れて……。

もう戻れないところまで来ています。命もあとわずかで終わるでしょう。リコーダーで遊んでいた頃が甘酸っぱい思い出だなんて……。

「昔からです。すごく昔から……」

朦朧としながらも、答えます。自分の声ではないように聞こえます。悲鳴を上げすぎてしわがれているのです。

自分の体から流れてきた血が、口に入ってきます。

体も、自分のものではないようです。

両方の乳房があったところはえぐられ、焼けただれ、白い骨が見えているところもあります。あれだけの肉塊を、この数日の間に、すっかり失ったのです。

焼いて止血したようですが、ドクドクと血が噴き出しています。

「聞きたいね」

「書いたものがあります」

「そうなのか。それはおもしろいな」

男は誰かに電話をしました。

「……そう。それだ。持ってきてくれ」

その片手間に、ウインチのボタンを押しました。

「うはああああ!」

チェーンが伸びていき、体が下がります。頭が冷たい水に浸ります。目、鼻。そこで止まりました。

少し首を動かせばなんとか鼻は水面の上に出ます。

「髪の毛を洗うんだ」

「ぎゃっ!」

強烈な電撃を脇腹に受けて、暴れました。髪の毛で水を跳ね上げます。

「死んでもいいって言ったよな?」

「はい!」

ちゃんと返事をしないと、男はさらに電気ショックを使うでしょう。

「ホントに死にたいんだ」

正確にはただ死にたいのではありません。残酷な目に遭って、苦痛の中で死にたいのです。できれば生きたまま穴に埋められたいのです。

二発目の電撃を受けて、また暴れます。頭に血がのぼってきます。このまま死ぬかもしれません。

「もう、おまえの性器は使い物にならないし、ケツの穴も裂けてしまったよな。おっぱいはなくなって、一応、人間らしく見えるけど、もはや女じゃない」

「はい!」

返事と三発目が重なりました。

「ぐいぃいいい」

長く押しつけられて、硬直します。おしっこやなにかが、壊れた穴からあふれて降り注ぎます。

鼻から水を吸ってしまい、激しくむせかえります。

ああ、苦しい。まだ生きている……。

「温めてやろう」

缶を手にした男が、水槽にその中身をあけていきます。異臭。揮発性のどろりとした液体で、水面に浮いています。油のようです。

タバコをくわえた男が、その吸いさしを水槽に投げ捨てました。

「ぎゃー」

一瞬にして水面が炎に包まれました。体が焼けていきます。息もできません。

男はチェーンをゆっくり下げていきます。

深い水槽に沈められていくにつれて、焼かれる部分は減りますが、呼吸はできません。大して我慢はできません。

とうとう膝から下だけが外に出て焼かれ、頭と肩が水槽の底につきました。

足が焼かれていく……。

チェーンが引き上げられていきます。濡れた体に油がまとわりついて、全身から炎が上がっているような気がしました。

水槽から高く引き上げられ、「ふぎぃぃ―」と叫び続けました。

焼けていると思ったのは錯覚で、もう火は消えていましたし、私の体も燃えてはいませんでした。

ですが、そう思うほどの熱さと痛みを感じていました。

「このまま衣をつけて天ぷらにしてもいいかもな。お前の相手をしてやったうちの子たちが食べるかもしれない」

男が笑っています。

あの子たち……。四本足で尾のある野蛮で残酷な異形のものたち……。

「どうだ。天ぷらとフライとどっちがいい?」

皿の上に海老のように揚げられた私。

その姿を想像してしまい、自分でもおかしくなってしまいました。

「よく笑っていられるな」

返事はできません。侮蔑されても仕方がないのです。

「もっともお前の同じ年齢のやつらは、箸が転んでもおかしいっていうぐらい、なんでもおかしくてしょうがないはずだしな」

いくらなんでも、そんなに幼い子はいません。でも私はなんだかおかしかったのです。揚げられて食べられたい。ふとそんな気持ちになりました。

コンクリートの床におろされました。氷のように冷たく、水平に寝かされただけでも、全身に痛みが走りました。傷のないところがなく、なにをしても痛いのです。

「これか?」

男の手に、私のノートがありました。これまでのことを全部書いてきた手記です。つまりこのノートです。

「ふーん」

彼はそれを読んでいます。

誰かが私の持ち物から探し出してきたのです。

「なるほどな」

しばらく彼はそれを読んでいました。私のすべてが書いてあります。それでいて、それほど時間はかかりません。

新しいタバコに火をつけ、それが半分も灰にならないうちに、彼は読み終わりました。あまりにもあっけなく、取るに足らない半生……。

「わかった。今日のことまでは、これに書くんだ。明日、お前が死ぬことを許してやろう。残念だが明日の日記は自分じゃ書けないだろう。そこは、そうだな。録音してやるよ、好きにしゃべればいい」

「はい」

「それにしても、この程度じゃ、まだ死ねないだろう? どうだ?」

「はい。まだ……」

「よく言うぜ」

「うっ」

腹を蹴られました。

「おまえ、まだ歯が残ってるな」

「はい」

前歯は上下とも失っていますが、ほかは残っています。

「おもしろいことをしてやる。死ぬかもしれないが、いいかな?」

「はい」

もう死んだも同然です。ボロボロの身体。神経も限界でしょう。男は見せるために目は潰さず、しゃべらせるために舌も損傷はしていますが残しています。

鋳物のイスに連れていかれました。そのイスはこれまでも使われてきて、私の血や体液を浴びています。

イスそのものが重いのですが、足はボルトで床にしっかり固定され、重機でもなければびくともしません。

「軽くなったな」

男は汚い私の身体を足を持って引きずり、イスまで運びました。

「立てるか?」

「はい」

鎖が足や腕から外されると、なんとか自力で立ち上がりました。

「ふふふ。おまえのようなやつに最後まで付き合ってくれる男がいて、よかったな」

「ありがとうござます」

「座れ」

「はあ、ああああ」

それは辛いイスです。鋳物のイスは人が座るようには作られていません。座面は丸く穴があいています。そしてイスの脚、背、枠にはびっしりと鋭い針が植え込まれています。

座ると、ぷすぷすと皮膚を針が貫くのです。

「ちゃんと袖に腕を置くんだ」

袖にも針があります。自分で腕をそこにのせました。

「さっさとやれ」

男が私を推したので、背中からお尻から腿から、刺さっていき、身動きが取れなくなりました。

その上から男はベルトで腕、胸、脚、胴をイスにしっかりとめました。

鳥かごのような鉄の器具。それを頭からかぶせてきました。ネジがいくつもあり、頭と首が肩に固定されます。顎の部分は別の部品になっています。

「口を大きく開けろ」

できるだけ口を開きました。そこに顎をおさえつける金具が入り、ボルトで取り付けられました。

「なるほど、健康的なきれいな歯をしてるね」

首のネジを緩めて、私は斜め上を見るかっこうにさせられました。口をポカンと開けています。

しばらくして男が戻ってきました。彼はゴーグルをし防毒マスクをしていました。手袋とつけ、瓶とスポイトを持っています。

スポイトで瓶の液体をほんのわずか、吸い上げました。

「フッ化水素の溶液だ。フッ化水素そのものには揮発性があるから、少しだけ安定させてなおかつ薄めている。原液は危険すぎるからね」

「ああああ」

なんのことかさっぱりわかりません。

「ガラスを溶かすことができるんだよ。ガラス細工とかで使うんだけどね」

ピンときました。

「骨を溶かすんだ。どうなるか、ちょっと試してみようか」

スポイトが開いたままの口に入ります。

「あがががが」

強烈な刺激臭でクラクラします。一瞬だったようで、男はもう離れています。

「があああああああああ」

なんという痛み……。下の左の奥歯あたりから煙があがり、激烈な痛みが襲ってきました。

「顎の骨まで達するかもしれないね。様子を見ながら、足そうと思うんだよね」

身体がイスの針で引き裂かれてもお構いなしで、私は暴れました。

骨が折れてもいいから、この苦痛から逃れたい……。歯が溶け、神経が焼かれていく……。

この瞬間に心臓が止まってもおかしくないほどのショックなのですが、定期的に薬を打たれていることもあって、まだドクドクと血液を送り続けています。

これほどまでに死に近づいたと思ったことはありませんでした。

歯、そして顎を溶かされて死んでいくなんて、とっても残酷です。

すでに、きっと脳のどこかでは血管が破裂しているのではないでしょうか。

どのぐらいそうしていたのかわかりませんが、男は反対側の歯にも一滴、落としました。

死ぬ……。確実に死ぬ……。死だけがこの激痛から逃れられる唯一の方法です。なんという苦痛。生きたまま溶かされる……。

溶けてしまえば、なにも残りません。

「どうだ。気に入ったか?」

「あがああ」

それもいいと思いました。溶けてなくなるのもステキなことかもしれません。

T

-5

手記3 穴奴隷

痛みはちゃんと与えないとダメなのです。

昔、私はちょっとした遊びにはまって、抜け出せなくなっていました。自虐とでもいえばいいのでしょう。あの頃は、いつでも健康的な生活に戻れるという気持ちもどこかにあったのです。

どこで踏み外したのか、と思うこともありますが、その遊びを始めたときから、完全に踏み外していたのであって、健康的な生活には戻ることなど、できなくなっていたのです。

「私は穴に支配されている、穴奴隷……」

男も知らないくせに、そういう気持ちを持つようになりました。頭で考えているのではなく、二つのマゾ穴が私を支配していたのです。

公園のトイレでリコーダーを突っ込む遊び。痛くて、ひどくて、汚くて。

お尻にも刺すようになったら、あたりまえに手に汚物がつくことも。

昔話かなにかを読んでいたときに、お尻のことを糞袋と呼んでいるのを見つけました。さらに、そもそも人間の体は糞袋にすぎないという記述を別の本で発見しました。

私も間違いなく、糞袋。

リコーダーは筒ですから、それを糞袋に突き刺せば、なにか出てきてしまうのも自然なのに、それでもやめませんでした。

あとで、多くの男子が女子のリコーダーにキスしたり舐めたりするイタズラをしていたと知りましたが、もし私のものを舐めた人がいたとしたら、本当にお気の毒です。

こうしたことを「やってみたい」と思ったとしても、怖くてできない人は大勢いるでしょう。その怖さとは、体が傷つくことですし、汚れることです。中でも大便は、自分の体から出てくるものなのに、究極の汚物ですから。指に触るだけでも衝撃です。服についたら死にたくなるでしょう。靴や靴下も。

汚したらアウトなのです。

私は自分で自分をアウトにしました。

部屋で最初にそれを口に入れたときから、アウトです。

汚物の処理。そこに異常なまでの興奮を覚えてしまったのです。

「汚いものを頂きます。私は汚物を処理する穴奴隷です」

傷つくだけではありません。汚れていくのです。ケガレ。穢れ。その言葉が糞袋にはとってもふさわしいものに思えました。

考えてみれば、あのテントが素敵に思えたのも、汚れていたからです。自分の部屋のように整理整頓されて掃除が行き届いた清潔な部屋とは正反対。

家では廊下に髪の毛が一本落ちていても気になるのですが、あのテントはどれだけ汚れてもいい空間でした。

その中で、裸になってゴロゴロして。ウンチした穴をいじられて。おしっこしたあそこもいじられて。不潔な体で家に帰る満足感……。

そんなものに目覚めてしまったのですから、どうにもなりません。穴奴隷という考え方も、そこにつながっています。

穴からは汚いものが出ます。だけど穴に支配されている私は、穴から出てくるものは大好きであるべきです。

「ウンチやおしっこが大好き」と自分に言い聞かせて……。

この奇妙な感覚のせいで、あの頃から、とんでもなく恐ろしいことができたのです。

リコーダーの中に詰まっているものを、吸い込みました。指で笛の穴を押さえれば、あとは吸い込むだけ。

「あああ、こんなものを口にしてしまった……。もう戻れない……」

けっこう、大きな塊で、思った以上に硬いものでした。噛むことはできず、口の中で転がしていると、失神しそうになりました。吐き出すべきだと思いつつ、これこそ私の求めていたものだとも思ったのです。

体に穴を開けられたときの衝撃と同じぐらいの衝撃。

世の中にはまだ、きっと未知の衝撃があるに違いないと確信しました。

最後には飲み込みました。味の記憶はありません。まずい、苦い、そんな感じだったように思います。ただ、味を感じる余裕はなかったと思います。

「いけないことをしてしまった……」

その衝撃は数日、なにも手がつかないほどでした。

でも、落ち着くと、また公園のトイレに入ってリコーダーで穴をいじめるようになったのです。

そして、もし汚物が出てしまったら、その場で口で処理するようになりました。半ば、なにか出てくることを期待していたのでしょう。

「ここで飲み込んでおけば、家ではしなくてもいいから」と浅はかに思ったりもしました。

トイレには紙はありません。指についたものを舐め取り、あとで外にある水道で手を洗い、口をゆすぎました。ハンカチにつけてはいけませんから、すごく丁寧に舐めるようになったし、穴にリコーダーが入った状態で、そんなことをするのは陶酔の作業でした。

「ありがとうございます。穴奴隷、糞袋にお恵み、うれしいです」

女子校生としての制服を着る生活をはじめてからも、穴奴隷であり続けました。

公園のトイレから、大型ショッピングセンターのトイレに変わりましたが、やっていることは同じです。ショッピングセンターのトイレは明るくて紙もあります。だけど、穴奴隷は紙なんて使いません。

おしっこをした穴は、指で拭いて、その指をしゃぶります。そしてお尻は……。

便秘になりがちなので、定期的にリコーダーでお尻をいじめるようになりました。浣腸のことは知っていました。でも浣腸はクスリなので、それで出したウンチを口にすることはできそうにありませんでした。

それでいて、お尻を水でパンパンになるほど満たしたいとも思っていました。

あるとき、友人たちと大型ショッピングセンターに行ったとき、指ぐらいの小さなシリンジを発見しました。実験や、化粧水などを小さい容器に移すのに使うようです。とても安かったので、わざわざ別の日に一人で行って買いました。カバンやポケットに隠せます。

うれしくてそれを使って、お尻に水を入れるようになりました。これも、最初は家で試しましたが、やがて外でやるようになりました。

チュッと少しだけ液を入れるのです。そのあと、指で肛門を撫でていると、ビュッと出ます。それだけで「すごい」と思ったものです。

なによりもすごいのは、これをすると、リコーダーがスムーズに入るのです。

それまでにも気持ちが焦ってしまい、血が出たこともあったのです。慎重にはなりましたが、お尻を緩くする方法はリップを塗ったり、スキンクリームを使ったり、ベビーオイルを使っていました。

お尻の中に水を入れて排泄するだけで、指が簡単に入るぐらい、緩くなるのです。

すっかり慣れ親しんだ道具ですが、女子校生になってから、リコーダーを持ち歩くのは不自然になりました。何か別のものが必要です。

ところが、いつも持ち歩くことのできる適当なものが見つかりません。

そのため、家ではあらゆるものを性器やお尻に入れてみました。異物挿入マニアです。

ボールペンやマーカーは定番です。これは使えます。スティック糊も。そして口臭予防スプレー。これは穴から出たものを口で処理したあとにも必要ですし、膣に入れるといい感じでした。

そのうちスプレーの形が変わってしまって、二度と手に入らなくなってしまいました。似た別のスプレーを見つけたものの、男性用化粧品だったので持ち歩くには不自然すぎます。

この頃から、膣には複数のものを入れることが多くなりました。

それまでは入れやすい筒状のもの。表面のなめらかなものばかりでしたが、あるとき気づいてしまったのです。ゴツゴツして、入るとは思えないようなもの。それこそ、入れて歩くと苦痛ですし、入れたり出したりするたびに痛い……。

これはよくあるオナニーではありません。入れたり出したり、気分を盛り上げたりする行為ではなく、穴奴隷として体を痛めつける行為なのです。

ボールペンやマーカーを入れていたとき、中でキャップが外れてしまったことがあり、それを必死になって、汗だくになって取り出しながら、気づいたのです。

たとえばボールペンのキャップだけを入れる。何個も。

「こんなことしたら、取り出せなくなる。尖ったところが突き刺さるかもしれない……」

歩くと、中で動いて、思わぬ攻撃を内側から感じます。

「あっ、ひどい……」

突き刺さったかもしれない……。

消しゴムや小さなプラスチックケースなど、手当たりしだい入れました。いくつも入れると、閉じないので、開いたままになって、リコーダーのときに似た感じが得られました。

「穴が壊れるぅぅぅ」

そんなことを感じながら、フラフラと帰宅する毎日。

そしていつものような父母との会話、妹たちとの会話。お風呂に入っても、そこでは取り出しません。妹がいつ入ってくるかわかりませんから。そんな不安の中で、指を入れて、異物があることを確認する楽しみ。

湯船の中で、二つの穴に入っているものをいじるのは、痛くてつらくて楽しいことでした。

お尻に入ってしまった小さな異物はなかなか取れず、必死に指を突っ込んだりいきんだりして、汗だくになって取るのですが、それがまた感じてしまうのです。

そんなことを繰り返しているうちに、どうしてもあのテントでのことが忘れられず、自分一人では切なすぎることに気づきました。

「誰かにメチャクチャにしてほしい……」

そういう気持ちが募ってきます。

女子校では男性は教師だけで、とてもそういう感じにはなれません。ドラマやお話ではあるようですが、私は目立たない存在でしたし、教師とろくに口もききませんでしたので、いまさら急に媚を売ることもできませんでした。

シナリオとしてはあったのです。

新任の若い男性教師。私は彼に自分が穴奴隷であることを打ち明けます。

「こんな私、どうやって生きていけばいいのでしょう」

相談に乗ってくれたその人に、「見せてごらん」と言われて、リコーダーを入れたり、異物を入れるところを見てもらうのです。

「バカなことをやりやがって」

彼にメチャクチャに犯されます。そして学校中に私が穴奴隷であることが知られ、友だちに「ウンコ食べなさいよ」などと言われるのです。

周囲を見回しても、食糞をすることがわかったら、どんな酷い目に遭わされるか、想像してゾクゾクしてしまいます。

学校では裸にされて、お尻にリコーダーを入れたまま廊下に立たされたり、トイレ掃除をさせられたり、校庭で大量のウンチを与えられ「食べ終わるまで帰しません」とか言われたり……。

いくらこうした妄想を描いても、現実ではありえません。

満たされない気持ちが大きくなっていくばかりです。

生理のときはあまり気乗りしませんが、汚物処理ということから、経血を舐めたり飲んだりもするようになり、生理中も異物を入れたりするようになりました。あまり派手にやると服を汚してしまうので、控えめにしていました。生理痛もありましたし。

ですが、なにもしない生理のときに妄想はどんどん大きくなり、「このままじゃダメだ」と思うようになりました。

なにかしなければ。

バカみたいにテントを探したりしたこともあります。まさにサカリのついた状態。発情です。

しかし、あの人のような男性には会えません。みんな取り合ってくれません。怒られるばかりです。

「ふざけるな! さっさと帰れ! 犯罪には関わり合いたくない!」

こちらが女子校生だと犯罪になると言うのです。

ニュースなどでは、酷い事件が報道されていて、どこかに穴奴隷を殺してくれるほどの犯罪をしてくれる人がいることは間違いないのに、巡り会うことはできません。

めちゃくちゃにして、瀕死の私を生き埋めにしてほしい……。泣きわめき、苦しみながら、惨めに死んでいくのです。できれば誰にも知られずに。

そんな思いがどんどん募りました。

女子校生の私は自分にも少しは値打ちがあるのではないかと思い上がり、秋葉原に行って、自作のティッシュを十五個、配りました。

「マゾ穴はいりませんか? 女子校生 待ってます」と手書きのカードを入れたのです。携帯電話で連絡を取ればいいわけです。

とりあえず、十五人にいじめられていく自分を想像していました。一度にはムリでしょうが、一人ずつでもいいから、なにかして欲しかったのです。

ところが、電話は三人しかくれませんでした。待ち合わせの場所に来てくれた人は二人だけでした。

二人と別々にしばらくつき合いました。

「ソフトクリーム食べる?」とか「あの店、行ってみない?」とか。

なぜかどちらも優しい人で、刺激のない肉体関係でした。どれだけ誘っても二人が一緒になって私をいじめるような展開にはなりませんでした。

セックスという行為は思った以上に手間がかかり、時間もかかり、その割りにコストパフォーマンスが悪い快楽に思えました。

つまらないことはないです。見知らぬ男にやられる。チンポがあそこに突っ込まれて、中出しされちゃう。あ、これは正確ではありませんでした。二人ともちゃんとゴムをつけていました。

なんだか終わったあとに、こちらの体を労る。気遣う。恐れる。下から見上げる、みたいな感じ。

つまりやられる側というよりは、やらせてあげる側になっちゃう。まつりあげられる感じ。こんな糞袋のどこがいいんだか。JKというパッケージのおかげだと思ったりします。

ぜんぜん、期待していたようなスゴイことは起こりません。

早く、ズタズタにされて、生き埋めにされたい……。この頃には、ズタズタにされることも願望になっていました。

オッパイを果物ナイフで乳首のところから薄くスライスしていき、タマネギのようにされちゃう。それでいてらせん状にうまく切り刻まれて、リンゴの皮剥き競争みたいに、信じられないほど長く引き伸ばされて、板のずっと先に釘で打たれた乳首がある……。

その乳首をライターやタバコで焼かれるのですが、それを感じることはできるのでしょうか?

そんな具合にボロボロにされて、穴に埋められる……。素敵な死に方だと思っていました。

思いだけがエスカレートしていくのです。

その後、たとえば公衆トイレで全裸になってみたり、野外でオナニーしたり、思いついては少しだけ恥ずかしい行為をしてみましたが、中途半端に終わりました。

こんな私でも女子校生というカテゴリーとしての威力があったのか、数人の人に「いじめてあげる」と誘われたことはあります。中年の男性でしたが、それほどのことはありませんでした。

縛ってくれた人もいたのですけど、「きつくない?」とか「痛くない?」と聞かれて、とにかく縛ったり縄を解くのにすごく時間がかかって、その間、こちらのモチベーションを保つことがまるでできなくて。

退屈そのものでした。

昼間のホテル。テレビでは関西弁のおじさんが芸能ネタをしゃべっている。それを見ながら、縛られて。写真を撮られる。確かに彼は変態ですが、私の欲しい変態ではありません。

「ジュース飲む?」

絶対に、そういうんじゃないはずです、ド変態野郎は。

それに、その人は私のことを気遣ってくれるのと同じぐらい、縄を大事にしていて、その様子に割り切れないものを感じました。

「だって、君のその素敵な肌を縄で傷つけたらいけないからね。きれいに縛りたいしね。縄りってデリケートだし……」

私以上に縄を大事に撫でていた姿に、ため息しか出ませんでした。

私が求めているものとは違う……。縄なんてどうでもいいし、皮膚が切れたっていい。傷つきたいんだとお願いしてみても、「うんうん、気持ちはよくわかるよ。じゃ、今度、土曜日に会おうか」と約束はしてくれても、当日になるとやっぱりいつもの感じになります。

テレビ番組がいつかやった二時間スペシャルの再放送になるだけです。

退屈すぎる……。

彼にとって大切だったのは、彼のご自慢の縄をまとった女とその姿を写真に残すことで、私じゃなくてもいいのです。そして彼は私がどう感じるかはどうでもよくて、同好の人たちから「いいね!」と言われるような写真にすることだけが重要だったのです。

そんな空振りの日々に、思わぬチャンスがやってきました。

女子校生。それもあとわずか。予備校にも行きはじめて、学校が遠いこともあり、自宅からちょっと離れた見知らぬ町で一人暮らしするようになりました。

いよいよ、私は破滅への道をたどるのです。

T

+5

手記4 乳房拷問

「甘ったるい話はいいから、もっと悲惨なことを書けよ」

男は私にそう命じました。

ついこの間のことなのです。でも、遊びのように自虐に走った自分が、妙に懐かしいです。この男と出会ったとき、私は一線を越えました。それは破滅への道です。

後戻りは不可能です。

意識が朦朧となっていく中で、処刑される寸前までノートに手記を書くことを許されました。

歯を溶かす拷問。薄めた溶液だそうですが、死んでもおかしくないほどの激痛でした。歯の神経が溶かされていき、何本も歯がポロポロと落ちました。歯茎がなくなって、顎の骨までえぐられて……。満足に話すこともできなくなったのです。

もう終わりです。あとは、いよいよ山に連れていかれて穴を自分で掘らされ、そこに埋められるのです。時間はあまり残っていません。私の寿命という時間が……。

その男はあまりにも理想的な男でした。臭くて、残忍です。地獄から私のためにやってきたような人です。

私の過去を知らない男は、それでも私の願いをすべて叶えてくれたのです。

彼には大切なものをすべて奪われました。ちょっとした彼の楽しみのために……。

たとえば両方の乳房。何度も「もう戻れない」と思う瞬間はありましたが、このとき、絶望的に死を宣告されたと思いました。ああ、この男は本当に私を許さないのだ、と。私の肉体を破壊し尽くすのです……。

「今度はなんだ。そのオッパイか?」

「はい。お願いします」

ガタガタと震えていました。性器やお尻の穴に加えられた残酷な仕打ちを考えると、乳房が完全に破壊されることは時間の問題でした。むしろ、後回しにしていたのが不思議なぐらいです。

「両方とも、お好きなようにしてください」

「小娘の乳房にしちゃ、まあまあいいかっこうをしてるけどな。おれが好きなようにしていいのか?」

これまで散々、そうしてきたくせに、改めて聞くのは、彼の意地悪なところでしょう。

「お好きなようにしてください」

「なにをしてもいいなら、やりたいことはいっぱいあるんだ」

殺風景な拷問部屋で、手首だけで吊られ、足が地面についていません。膣だったところ、肛門だったところが燃えるように熱く、下半身の痛みが間断なく襲ってきます。

彼が乳房をギュッと掴みました。そのまま握り潰しそうな力で。

「うまそうだ」

右の乳首を舐め、噛みました。愛撫のような甘噛みではなく、しだいに噛み千切りそうなぐらい、歯が食い込んできました。

「ぎいぃぃぃ」

信じられないぐらい、引っ張られます。まるでそのまま食いちぎれるかどうか、試しているようです。

「ふふふふ」

笑いながら彼は頭を振り回しました。獣が肉を引きちぎるように。

「ぎひっ、いたい! とれちゃう!」

「ははは」

彼は突然、離してくれました。乳首の根元に歯形がついて血が滲んでいました。食いちぎられる寸前でした。

「まだ、痛みを感じるんのか。もう感じないのかと思ったけどな」

「感じます」

「マンコもアナルも、クリちゃんも壊れちまったものな。あとはこの乳首だけか」

「はい」

性的な興奮をもたらす部分が次々破壊されて、激痛だけが残されています。

「おろしてやろう。ただし、この上だけどな」

それは鋳物のイス。このあとも使われることになる、トゲトゲのびっしり植わった拷問イスでした。

「いやああああ」

「逃げられないんだよ、もう」

逃げるつもりはありませんでした。だけど、どうしても悲鳴を上げてしまうのです。

足のロープを吊り上げて、お尻が下になります。そのまま全体を降ろしていきます。下を見ないわけにはいかなくて、ちょっと暴れましたが、お尻の先がイスのトゲにあたってピリッと切れた感触があり、むしろ動けなくなりました。

カラカラとロープが延び、身体が降りていきます。

「ちゃんと座ろうね」

お尻を座面に。中央は穴が開いていますが、それ以外はトゲだらけです。穴の縁までトゲが植わっています。

「うぐぐううう」

歯を食いしばって突き刺さるトゲの痛みを感じます。

ああ、刺さる……。

長いトゲではありません。だけど、どれもが鋭く、皮膚をプツン、プツンと突き破るのです。

お尻が座席に突き刺さり、次に背中。そして足。

「うがああああ、いたい、いたい、いたい」

狂ったように泣き叫びました。

「ちゃんと座ろうね」

手首の縄を解き、腕を袖に押し付けました。袖の先端は丸くなっていますが、そこにもトゲが植わり、握らされました。

男は手を押しつけながら、なんと私の上にその大きな体をのせてきたのです。

「ぐあっ、ぐあっ」

「どうだ、座り心地は」

私の上で跳ねるようにして、完全にトゲが肉に突き刺さるようにしたのです。

「ちゃんと吸われているかな」

トゲの刺さり具合を点検し、浅いところはまた体重をかけていくのです。

「ぎひっ」

男は私が動けなくなっているのをいいことに、腹部をイスの背に縛り付けると、足を左右、イスの脚に押しつけて縛りました。背の高いイスで、つま先がやっと下につくぐらいです。踵にもトゲが突き刺さっています。脹ら脛、腿。手もしっかり袖に縛り付けました。

全身から血が噴き出ているようです。

「いい顔、してるぞ」

そう言いながら、私にキスをしてきました。体重をかけて乗っかりながら。

「うひぃぃ」

漏れる悲鳴。その唇を吸われます。噛まれます。

「ぐふふふふ」

言葉が出ません。

「うんと、痛い目に遭わせてあげるからね。悪い子だからね」

はい。私は悪い子。もっともっと酷い目に遭わせて……。

台をすべるようにセットすると、その上に乳房を置きました。その台は分厚い板です。夢で見たように乳房を処刑してくれるのです。

「かわいいおっぱいだね。いまのうちに、写真を撮っておこうね」

すでに無傷とはいえない乳房ですが、女性らしい形を留めています。

ごめんね、私のオッパイ。私みたいな腐った女にはもったいないけど。だからって、処刑されちゃうなんて。かわいそう。

「なんだ。うれしいのか。壊れたマンコから、なにか出てるぞ」

男が手で傷口をいじります。

「あがああ」

壊れているのにまだ淫らな汁が出てしまう……。もう二度と、そこにはリコーダーも、異物も、男性も挿入できないほどになっているのに。

一眼レフカメラ。三脚を立てて設置して、ライティングもします。この男は突然、こうしたことをします。ほかのことはすごく無頓着なのに。

「きれいだろ?」

銀、ピンク、黄色、水色。玉のついたマチ針。前にも針を刺されたことはありますが、彼は大量に用意していました。

「最初は、ハートがいいよね。やっぱりね」

乳首にピンクの針を突き刺し、そのまま引っ張って板にはりつけました。両方の乳房がぴーんと張っています。乳房の下側はやや肉厚なのですが、それは潰れて広がっています。でも、戻ろうとする力があるので、外れそうになります。

男は縁取りをするように、乳房の外周を針で板に打ち付けていきました。

「ステキなキャンパスだろ?」

それほど大きなオッパイではないのですが、こうやって引き伸ばされると存在感が増します。

そこに、彼はハートの柄を描くのです。マチ針の頭で。

右はピンク、左は水色のハートが作られました。五百円玉ぐらいの大きさでしたが、その周りを、別の色で縁取っていくのです。

「楽しいね」

「うがああ」

痛みは熱のように感じます。オッパイが熱い……。

M穴地獄 デッドライン 第1部 (1/3)
次の話