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母と息子・相姦生活 · 第六章 母と息子・忍従 ~ 第七章 母と息子・野獣

母と息子・相姦生活 第六章 母と息子・忍従 ~ 第七章 母と息子・野獣 (4/5)
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第六章 母と息子・忍従

一時的にせよ、これで危険は去った……と佐知子は思った。

赤ん坊の汚れを始末するような気持ちで、佐知子は和行の股間を清めた。小さく萎えたペニスに、赤ん坊のときのそれが重なった。

クスッと笑いがもれた。それは、たった今まで行なわれていた、母と子の背徳の契りなど忘れたかのような、親しみのこもった笑いだった。

だが、和行は目を閉じていた。

この子ったら、恥ずかしがっている……。

それがなぜか可愛く思えた。

「和ちゃんも大人になったのねえ」

佐知子は真実の声を吐いていた。

「さあ、もうお部屋に戻りなさい。ゆっくり休めるでしょう」

和行がようやくノロノロと起きあがった。

「さあ、早く……」

背中を押しやるようにして、できるだけ自然に送りだした。

廊下の向こうでドアの閉まる音がすると、佐知子はようやく安堵の胸を撫でおろした。しかし、明日からのことを考えると気が重い。対策があるわけでもなかった。

暗くなりかける気持ちを吹き飛ばすように、何度か頭を激しく振り、ベッドに潜りこもうとした。そのときになって佐知子は初めて、自分の股間の冷たさに気づいた。

私もいつの間にか感じていたんだわ……。

母親としては恥ずかしいことかもしれないが、女としては当然のようにも思えた。急に天野が恋しくなった。

新しい下着に着替えてから、天野の電話番号をプッシュした。天野は不在で、留守番テープの声が流れてきた。

「急な出張で四日ほど留守にします」

佐知子はメッセージを入れる気力もなかった。

ベッドに入ると、佐知子は体のなかに残り火がくすぶりつづけていることに気づいた。自分の子供と相対して、母親たる者が情災に身を焼いたのが恥ずかしく、また空恐ろしかった。なかなか寝つかれない。佐知子にはその原因がわかっていた。

眠りたいから……眠るために……。

佐知子は自分の心に言いわけをしながら、そっと右手を下腹部に滑らせた。それを待ちかねていたように、股間の粘膜が蠢動した。

はき替えたばかりのパンティが邪魔なので、荒っぽく脱ぎ捨てた。そうした行為のさなかに、体のなかで欲情が大きく羽ばたいた。

しっとりと湿った恥毛を撫でまわしながら、さらに指を下に向ける。すぐに小粒の肉芽に触れた。接触しただけで、瞼の裏がジーンと疼くような快感が生じた。天野に愛撫してもらっているシーンを思い浮かべると、快感も膨らんだ。

「ああっ、いい気持ちよ」

そこに天野がいるように語りかけた。

あの人なら、こうするかも……。

包皮を静かにめくる。肉芽も呼応するように少しずつ硬く尖ってくる。二本の指の間に軽く挟み、前後左右に圧迫した。体の奥にツーンと痺れが走ったと思うと、熱い秘液が溶けて、まるでおりもののように膣口へ向かって流れおりた。

それを指先にまぶし、溝のまわりの陰唇に塗り、同時に摩擦した。膣口が何かを欲しがってキュンッと締まったが、そこに指を入れる勇気はなかった。左右の太腿をよじり合わせると、圧迫された陰阜がグーンと盛りあがった。佐知子ははみだしたクリトリスを夢中で愛撫した。

何度かさざ波のようにエクスタシーが訪れた。しかし最終的な段階に到達するには、やはり長大なものが欲しかった。

割れ目に五本の指を揃えて押しつけると、手首に近い分厚い肉の部分が突起に当たる。激しく揉みこみ、摩擦すると、オルガスムスが急速に近づいてきた。

「あなたァ……」

小さく叫びながら、佐知子は絶頂を迎えた。

ひどく疲れたような気がした。天野に抱かれたあとの心地よい疲労感とは似ても似つかぬものだった。瞼が重い。

ティッシュを股間に当てがったまでは覚えている。佐知子はドロ沼に引きずりこまれるように、眠りの世界に入っていった。

佐知子にとってショッキングな出来事の後だったので、ひとたび眠ってしまうと、そこからなかなか抜けだせない。

何時間たったのかわからないが、何かの異変に神経がかき乱されて、佐知子は現実の世界へ引き戻された。まだ頭が重い。ぼんやり目覚めると、目の前に黒い影が立っていた。

あっと思ったとき、明かりが常夜灯から室内灯に変わった。目の前に和行が立っている。

佐知子は、布団が剥がされているのに気がついた。同時に、自分がオナニーに耽ったあと、そのまま寝こんでしまったことにも。

あわてて股間に手をやった。そこにはティッシュが挟みつけられたままである。

布団を引きつけようとしたが、和行が手首を押さえて傍らに座った。

「お母さんだって淋しいんじゃないか」

それは、慰めとも揶揄ともつかない響きがこめられていた。

佐知子は打ちひしがれた気分で、和行の出方を待っていた。女として最も秘密にしておきたい真実が、我が子によって露わにされてしまったことを恥じた。ひとことの弁解もできない。

「可哀相なお母さん」

和行が太腿を撫でたとき、佐知子は、この恥ずかしさと、母親としての立場の違いをはっきりと悟った。

「同情はいらないわ。私はただの女よ。でも、あなたの母親だわ。少しは女のことがわかったでしょう……さあ、もう行って。部屋へ戻りなさい」

和行はそれを無視して、母の股間からティッシュを取り去った。

佐知子が手で股間を覆った。その仕草がいかにも女っぽかった。

和行は母に女を感じた。手を払って口づけしようとした。そこから立ち昇るきつい女の匂いが和行を挑発した。

「やめなさい!」

佐知子の厳しい声が、息子の反発心に火をつけた。

「オナニーしてたくせに!」

ベッドの上で小さな争いがはじまった。争いながら佐知子は、ここが人生のわかれ目だと思った。拒み通せるか、我が子の意のままになってしまうか、この闘いの結果にかかっていると思うと、いつもの倍以上の力が湧いてくる。

「一度も二度も、同じじゃないか!」

和行は意外な母の反抗に驚きながらも、拒み通す力がいつまでもつづくものではないことを見破っていた。だから素早くベッドからおりると、母が寝入っている間に持ちこんだ紐やベルト、そしてストッキングなどをベッドの下から引っぱりだした。

「な、何よ、それ

!?

」

佐知子が息を呑んだ隙に、和行は白い腕を捻じあげた。

「やめなさい! 和行!」

「お母さんに乱暴したくないんだ」

「もうしてるわ。いやっ、いやよ! やめなさい……ああ、痛いわ。ううう……」

和行は心のなかで詫びながら、母の苦痛に歪む顔から目をそむけて、両手を後ろに縛っていった。

柔軟性のあるナイロン地のストッキングは、はずれそうではずれない。しかも後ろ手にまわされてベッドに転がされているから、自由がきかない。

佐知子は股間をさらけだしている屈辱に耐えきれずに、目を閉じた。目を閉じたからといって、その状況から逃れられるわけではないが、そうすることによって外界から自分自身を遮断したかったのだ。

「どうして恐ろしい子になってしまったの!」

我が子の意のままに従うわけにはいかない。母として、せめてもの抵抗だった。

「ママが好きなんだもの」

和行はすべての紐を動員すると、佐知子の両足首を大きく開いて、ベッドにくくりつけた。佐知子は女の大事な部分をさらけだしたまま、ついに身動きすらできなくなってしまった。

「ひどい!……こんな目にあわせるなんて」

「何を言われてもいいんだ。縛りたくないけど、お母さんは言うことを聞いてくれないんだもの」

「いつから聞きわけのない子になったの!……こんなこと、まともな人間がすることじゃないわ。お願い、ママを悲しませないで! 私を惨めな気持ちにさせないで」

このときばかりは和行の表情も、どこか頼りなさそうだった。

この子は自分の行為を正しいとは思っていない……。

母親としての佐知子にはよくわかるのが、唯一の救いといえた。

「お母さん、黙っててよ!」

苛立ったように和行が叫んだ。それは和行の心の乱れをよく表わしていた。

下半身を剥きだしたまま、母親たる自分が、思春期の息子の前で沈黙を守ることのつらさ、無念さといったらない。佐知子は潤む目を閉じた。

和行の動きが、閉じた瞼の向こうでかすかに黒い影となって動く。

和行はパジャマの上衣のボタンをはずし、母の胸もとを左右に開いた。佐知子の体の前の部分が、すべて視界のなかにおさまった。

今にも泣きだしそうな母の顔を見るのはつらいことだ。だが、すまないという気持ちよりも、女に対する欲望のほうがはるかに強い。それは理屈ではなく、どうしようもない事実であった。矛盾に苛まれたが、もはやいかんともしがたいことだった。

一方、囚われの身となった佐知子は、すべてを諦めて、ただ耐えるしかないと決心した。悪夢のすぎ去るのを、殻のなかに閉じこもるように待つしかない。

涙が溢れてきた。男の子の心理がわからなくて、戸惑うばかりだった。和行は我が子でありながら、佐知子の理解のはるか彼方にいた。

和行の手が、唇が、乳房の上を這った。

私はただの人形になればいいの……。

佐知子は息を殺して、すべてを時に委ねるしかなかった。

抵抗する力をすべて奪っているだけに、和行の行動には余裕が感じられたし、昨夜からの何度目かの射精の後なので、性的欲望による苛立ちや焦りはなかった。和行はかなり落ち着いた気分で母の体に接することができた。

それは逆に、佐知子にとっては大きな弱味ともなった。ガツガツと欲望を吐きだしてくれれば解放されるのも早いのに、和行が落ち着いて何に対しても興味を示すから、次第に追いつめられた気持ちになってくる。それは、快感という厄介な感覚で具体的に体に表われた。

女体がじんわりと火照ってくる。心を冷やしても、体に意識が目覚めると気持ちも動揺する。乳首はもう硬く尖り、和行の二本の指に挟まれて嬉々として震え、舌先で弄ばれて極限にまで膨らんだ。

乳房が充血して張ってくると、そこを強い力で握りしめてもらいたい誘惑に駆られた。こんなはずじゃない……と思ったが、現実は正直だった。

思わず声が出そうになる。ハッとしてあわてて半開きの口を頑なに閉じるのだが、喉の奥に封じこめた愉悦の声が、唇の端を押し開いて唸り声のようになって飛びだそうとする。知らないうちに、二度三度と顔を激しく振りたてていた。

「お母さん、気持ちいいんだね」

息子の声にギクッとしながら、再び身も心も固く閉ざそうとするのだが、いったん堰を切った快感という感覚は、最終的なものを迎えない限り、とても消滅しそうにない。

「やめてェ……」

佐知子はか細い声で哀願した。

「どうして? ぼく、もっといい気持ちにさせてあげるよ。ね」

そうすることが母と一体となる近道だと信じているので、やめるどころか、ますますエスカレートして佐知子を攻めたてる。

ベッドにくくりつけられた両脚の付け根には、溢れだした愛液で光っている。そして溜まりに溜まったものはトロリと会陰部に流れだし、一部はアヌスを濡らし、残りはシーツに滴って、小水をもらしたようなシミを作っていた。それを知られることは、母親の立場としてつらい。そして佐知子がもっとも恐れたのは、自分の内部に巣喰った性的感覚や関心を、我が子に知られることだった。なのに和行は、それが唯一の目的のように、「もっといい気持ちにさせてあげる」と明言している。

「もう勘忍してェ……離して、和ちゃん……お母さんを惨めにさせないで」

佐知子は何度も哀願した。しかしそのたびに、あっさり一蹴された。

「恥ずかしがることなんかないよ。ぼくだって、お母さんの手で擦ってもらったときは、天国に行ったみたいだったんだもの。今度はぼくがおかえしをする番さ」

「だったら、手足を縛ったりしないで」

「お母さんの素敵な声を聞くまでは、辛抱してもらわないとな……お願いだから、恥ずかしがったりしないで、本当の姿をさらけだしてよ。ぼくたち、二人きりなんだ。他人なんか誰ひとりとしていないんだ」

和行の頭の片隅に、チラッと天野の顔が浮かんだものの、すぐに消えてしまった。

負けるものか!……

新たな闘志をかきたてて、少年はまた聖なる母の体に愛の手を差しのべた。

佐知子はもう諦めるしかなかった。自分のおなかを痛めた子に責任を持つのは当然としても、こんな形で犠牲になるのには耐え難い屈辱と悲哀を感じないわけではない。それでも赤の他人に犯されることを思えば、まだ少しはましな気がした。そうして、そう思うことによって、自分の気持ちにのしかかる負担を軽くするしかなかった。

和行は、母のすべてを自分のものにしたかった。母が普通の女であることを天野との情事を盗み見て理解していたが、自分の手で、自分の目で、そして自分の体で知りたいと願った。母に対する残酷な仕打ちに申しわけないと思っていても、それをうわまわる好奇心を捨てきることはできない。

お母さん、ごめんね。でも、こうするしかないんだ……。

心のなかで詫びながら、和行はまたしても母の股間を目の前にする位置に這いつくばった。指先で、美しくも淫らな陰唇を左右にひろげる。愛液にまみれて指がツルツルと滑る。つまみ直すたびに母の腰がひくつくのを、和行の目はしっかりととらえていた。

こんな刺激でも、女は気持ちよくなるんだ……。

和行にとって、新しい発見でもあった。月面のクレーターを思わせる膣の内部は、佐知子自身の吐きだした愛液ですっかり濡れていた。そこは少年の目を惹きつけるには充分に魅力的であったし、神秘性に満ちていた。和行は短い恥毛の生えた陰唇の端をめくり、さらに奥をうかがった。

心臓の鼓動のように、重なり合った肉片がかすかに息づいている。肉眼でそれを確かめた和行は、女体の繊細な構造に舌を巻くとともに、ますます探求心を膨らませて、胸躍らせるのであった。

垣間見た小さな宇宙は、少年に無限の興味と歓びを与えた。

天野の仕草を思いだした和行は、突きだした舌を静かに母の肉芽に近づけた。匂いがムッと鼻孔をくすぐった。気配を察したらしく、母が小さく「やめて」と呟いたが、好奇心の塊りのような少年には通じない。そっと舌先で掃いた。

「あううっ……」

ぴくぴくっと腰が跳ねた。和行にとってはうれしさで胸の痛くなるような光景だった。

「お母さん、気持ちいいの? ねえ、どうなの?」

はっきりと肯定してもらいたいのだが、母は無言だった。くくりつけられた両脚を無意識のうちにすぼめようとする。つられて割れ目が歪んだ。

その上を、和行はまたもチロリと舐めた。腰から下を弾ませて、母は生温かい愛液をドッと吐きだした。和行の舌にねっとりとした愛液が絡んだ。

「ママ、たくさん出てきたよ」

我が子の嬉々とした声を、佐知子はいたたまれない気持ちで聞いた。それでいながら、女の歓びが渦巻いた。矛盾した感情だったが、佐知子自身もそれに気づいていた。否定できない事実であった。

二人きりの秘密……恐ろしい誘惑の言葉であったにもかかわらず、佐知子の胸のなかに強く根づいて、消え去ることはなかった。溺れてしまうことはできないが、現実はまさにそうなろうとしていた。

和行の小さな行為は、長い時間をかけて、いつ果てるともなくつづいた。ゆっくりと、佐知子は安堵の世界へ導かれていった。諦めの気持ちが、抵抗や拒否や、道徳や倫理感を薄め、ついには囚われの身に許されることは、我が子の興味の対象となって完全に身を委ねてしまうことしかないという結論に達した。

ただ、そうはいっても、我が子の手によって引き起こされる肉体の快楽は、やはり恥ずかしく、悲しいものであった。佐知子は必死になって声を殺し、女体の反応を押さえこんだ。にもかかわらず、体は確実に佐知子の意志を裏切っていく。

ジーンと体の芯が痺れる。まるで子宮が蕩けてしまいそうな感覚が、女陰の中心を突きあげてくる。それは媚液の湧出を誘い、偉大なる力を発揮して声帯を震わせた。

「あっ……ううん……」

耐えきれずにもれてしまうだけに、嗚咽にはかえって迫力がある。和行は母の股間にはりつきながら、上目づかいに顔を盗み見た。

頼りなげに母の顔が左右に揺れ、細く華奢な顎が細かく震えて突きだされる。長く伸びた喉の薄い皮膚のひくつくのさえ、和行にとってはたまらない見物であった。

勝利は刻々と近づいている……と和行は思った。抵抗らしい抵抗をしなくなった母を、いつまでも縛りつけておくのは可哀相な気がしたが、心のなかで、もう少し我慢してね、と詫びながら、生きた貝のような女陰にゆっくりと唇をかぶせていった。

ぬるりとした粘膜に、ぴたりと上下の唇を押し当てて塞ぎ、長い舌を突きだして膣口の奥をさぐる。母が腰をひねって逃げようとする。だが、舌の動きが活発になり、くまなく膣襞を舐めまわし、唇でぽってり膨らんだ陰唇を擦ると、一転して、もっと強い摩擦を求めるように、母は腰を突きあげ、淫液を滴らせながら獣のような唸り声をあげた。

もう二人の間に言葉はいらない。

和行は舌の動きを続行させながら、指も動員した。ヒップの合わせ目はヌルヌルに濡れていたので、ぴったり肉が重なり合っているにもかかわらず、少し力を入れると指はツルッと滑るように肉を割り、ざらついたアヌスの粘膜に触れた。

「あっ、いやっ! やめて、和行……そこはいやっ……お願い、汚いわ。いけない。触っちゃ駄目。指をどけて」

敏感な和行は、激しく拒む母を見て、そこが女の弱点の一つであることを見抜いた。

そうでなきゃ、こんなにわめきたてるわけがないものな……。

和行の推察通りだった。佐知子は夫の生存中にアヌスを愛撫されたことがある。佐知子はそのときの異質な快感を思いだすと、全身におののきが走った。

「汚いからいけないわ……駄目よ。そこだけはいやっ! いじらないでェ」

一度でも興味を覚えた少年を翻意させるのは、もはや不可能だった。和行は前門を舌で攻め、後門を指で弄んだ。そうして変化していく女体に目を細めた。

かつて、これほど楽しく興味深い対象物があっただろうか。勉強にも遊びにも、和行は年齢にふさわしい力を注いできたつもりだが、百パーセントの力を注ぐものとなれば、女体以外には考えられない。卑猥でいて美しく、醜悪でありながらデリケートな女体こそ、和行が身も心も傾注してやまない最高の玩具であった。

和行は用心深かった。母の体を傷つけたくなかったので、舌も指も慎重に使った。

その愛撫がとてもデリケートだっただけに、佐知子はよけい苛立ちをつのらせた。靴の上から痒いところをかかれているようなもどかしさが、いつもついてまわった。そのもどかしさが、ついには佐知子自身も気づかないうちに体のうねりとなり、やるせない喘ぎ声となって表われた。

和行は時のたつのも忘れ、少しの疲れも感じなかった。天野に抱かれているときの母の狂乱する姿を思いだし、なんとしてでもそういう状態に追いこみたいと、ひたすら単調な愛撫を繰りかえした。

顔も手も、母と接触するすべての部分が、おびただしい愛液でベトベトに濡れたが、それさえも今となっては心地よかった。

和行は母の嗚咽するような低い声を聞いた。長く尾を引き、消えることはない。

ようやく和行は両膝で立ちあがった。怒張が下腹にピタリとはりついていた。ひきつれた袋が二つのボールをおさめて、怒張の脈動のたびに揺れている。茎は先端の鈴口から滲みでた露ですっかり濡れそぼり、あまったものは袋から雫となってシーツに垂れるほどだった。

和行はすぐに挿入しなかった。そのまままた母の上にゆっくりと体を重ねた。ベタベタに濡れた顔で母に頬擦りし、唇に舌を差し入れた。

佐知子が拒む素振りを見せたものの、それもほんの一瞬で、すぐにされるがままに口を開いた。

女の生臭い匂いがする唾液を貪るように吸ってから、少し体を下にずらすと、和行の唇の下に豊かに実った乳房が現われた。右手で左の乳房を揉み、唇でもう一方の乳房を吸った。そこからも汗ばんだ湿り気とともに、生臭い匂いが漂った。いつも爽やかな香りを振りまいている佐知子が、こんな匂いを発散するのは珍しいというより、初めてのことである。牝の匂いだ、と和行は思った。

和行は両方の乳房に愛撫を加えながら、母の腰の裏に手をまわした。重なり合った手が、紐で縛られたままになっている。それをはずした。

佐知子は両手が解放されたにもかかわらず、和行を突きのけるようなことはしなかった。シーツの上に投げだされた手は、まるで血が通っていない人形のように見えた。

「ごめんね。痛かっただろう」

和行が母の体にすがりついた。その姿は征服者ではなく、赤ん坊が母親に甘える仕草にそっくりだった。

和行はベッドからおりると、くくりつけてあった母の両脚も束縛から解いた。

佐知子は大きくひろげられていた二本の脚を、閉じる気力もなかった。すでに女の中心は歓喜が渦を巻いていて、男の硬くて太い一物の到来を、今や遅しと待ちかまえていた。佐知子の人格とは関係なく、まったく独立した別の生き物にほかならなかった。

和行は、内部から衝きあげられる欲望にそそのかされ、ペニスを母の淫裂にゆっくりと押しこんだ。この瞬間こそ、和行が長い間夢見た、恍惚と希望の光に満ちた輝かしい一瞬であった。

「ああっ、ママ!」

柔らかくて優しい肉にくるまれたペニスが、根元まですっかり姿を消した。

硬い一物が子宮口を圧迫した。そこに新たな女の歓びが湧いた。佐知子も我れ知らず歓びの声をあげた。シーツの上に投げだされていた手が急に力を得て動きだし、息子の肩を掴み、二の腕にすがり、そしていつの間にか腰肉を引き寄せた。

じっとしているつもりの和行も、ペニスが快感をとらえて脈打ちはじめると、そそのかされるようにぎくしゃくと腰を震わせた。腰を律動させるのは生まれて初めてだったが、何度か繰りかえしていると次第にその動きも滑らかになり、母に女の歓びを与える役割りを充分にこなすようになった。

けれども、セックスの結びつきを初めて経験する少年が、長い時間に耐えられるわけがない。ものの二、三分もすると腰骨に痺れが走って、爆発の予感ともいうべき津波のような快感が、内部からドッと噴きあげてきた。

「ああっ、あああ、ママッ……ママッ!」

柔らかな母の体にすがりつきながら、二十一歳の少年は今、黄金色のめくるめく世界へ飛び立とうとしていた。

佐知子には、次に何が起こるかがよくわかっていた。罪深い行為の手助けをする気はなかったが、我が子が自分の体を借りて飛翔することに、母親としての歓びを感じた。それは性的な歓びではなく、完全に母としての歓びであった。

がむしゃらな和行の動きが哀れだった。佐知子はまさに、子供のために犠牲を強いられる母親の役目を演じようとしていた。

「ぼ、ぼく、変になっちゃうよ……ママ、あああ、ママ!」

体の上でブルブルと痙攣した和行が、「うっ」と唸いた直後、佐知子は膣道の奥に火の玉のように熱いほとばしりを感じた。

佐知子は、棒のように硬直した我が子をしっかり抱きしめた。第二第三……次々と起こる激しい噴射で、狭小な膣はすっかり満たされてしまった。息も絶えだえといった感じの呼吸をしながら、和行はまったく新しい世界で羽ばたいていた。

母を狂喜させるどころか、まったく反対の結果を反省しながら、あくなき追求心に富む少年は、次の機会には、いま自分が与えられた歓びを、必ず母に与えようと、胸の内にしっかりと刻みこむのだった。

第七章 母と息子・野獣

佐知子母子の奇妙な同居生活は、佐知子の忍従がなければ絶対につづかない性質のものだった。

和行は、ようやく知った性の面白さ、素晴らしさに、とりつかれたように夢中になっていた。ブレーキをかける立場にある佐知子であったが、それはすべて和行のわがままによって粉砕された。

和行は完全なワンマンであり、絶対的専制君主であった。対する佐知子は我が子の生贄であった。そして佐知子はそれを甘受した。

断じて佐知子が望んだ行為ではない。そうするしかないと判断してのことだった。

天野が出張から戻ってきたと電話で知らせたとき、和行の態度は明らかに以前と違っていた。佐知子は敏感に、我が子の変化を嗅ぎとった。ジェラシーの渦中にある息子を見るに忍びない。

佐知子は天野に、思春期の和行を刺激したくないから、今後は家へ電話をしないように頼んだ。天野も何かを悟ったらしい。すぐに理解してくれた。

だが、一度でも越えてしまった肉体の絆を、今となって断ち切ることは難しい。特に二人には、将来は結婚しようという暗黙の了解があったからなおさらだった。

和行の夏休みが終わるまでの我慢だと思っても、健康な、そして人生でもっとも充実した年齢にさしかかった二人である。長い禁欲には耐えられなかった。

その日、会社のデスクで天野の電話を受けた佐知子は、彼の運転するBMWの助手席に乗って、繁華街の一角にあるシティホテルへ向かった。

佐知子の体は、そのときから期待で熱く燃えていた。こんなこともあるだろうと思い、会社に用意しておいた、フランス直輸入の淡いブルーの下着をはいてきていた。

そろそろネオンが目立ちはじめた六本木の通りを、防衛庁方面に向かっているとき、佐知子は交差点近くで我が目を疑った。背の高い美貌の外人女性と肩を並べて歩いているのは、どう見ても和行である。

佐知子は、運転している天野に気づかれないように振りかえった。間違いない。

でも、あの子がどうして金髪の女性と?……

複雑な感情が胸のなかを交錯した。

ホテルへ行くという目的のために、天野と佐知子の会話は少なくなっていたが、長い沈黙はさすがに天野も気になったとみえて、佐知子を振り向いた。佐知子は真剣な表情で前方を見つめている。何かを見ているというのではなく、思いつめて考えごとをしているといった感じである。

「どうかしたの?」

「え?……ううん」

佐知子は煙草を取りだした。天野が火をつける。軽いメンソールの匂いがふんわりと漂った。

「緊張しているみたいだね」

苦笑しながら天野が言う。

「ええ……純情だから」

佐知子はごまかした。

「ホテルへ行くのが怖いの?」

「そう……」

「だって……私、今夜は乱れそうなんですもの」

佐知子は煙草を揉み消すと、天野の肩にもたれかかり、太腿の上に手を置いた。

「きっとぼくも乱れるよ」

「男の人が乱れるって、どうなるの?」

「さあ、どうかな……もう興奮しているんだ。久しぶりだからな。触ってごらん」

「え?」

天野の言葉の意味がわからない。

「立ってるんだ。硬くなってる」

佐知子は熱い吐息をつくと、恐るおそる太腿に置いた手を中心部のほうへ移動させた。

「あっ……」

全身がビクッと震えた。ズボンの片側に、硬くて長いペニスが、いかにも窮屈そうに伸びている。

「いい気持ちだ。運転している間、そっと撫でていてくれないか」

佐知子は若い娘のように赤くなりながら、天野の要望に応えた。

ホテルへ着き、部屋に入ると、天野はいきなり唇を重ねて佐知子の着衣を荒々しく剥いでいった。

最後の一枚がフロアに落ちた。佐知子は浴室へ駆けこもうとした。

「駄目だ。今夜は君が脱がせてくれなきゃ」

靴下からパンツまで脱がせるには、かなりの時間がかかる。その間中、裸身のあちこちに天野の視線が突き刺さってくるかと思うと、佐知子は恥ずかしいのもさることながら、ゾクゾクするような興奮に襲われた。

飛びでた勃起を、佐知子はその場で咥えさせられた。少し汗臭い匂いがする。だが、それはいかにもその場にふさわしい匂いのような気がした。シティホテルの一室で、決して若くない素っ裸の男女が、フロアにひざまずいて愛撫の交換を行なっているのだ。今まで普通のセックスに馴らされていた佐知子にとって、この程度のアブノーマルな交わりだけで大きな刺激となった。

手が下腹に差しこまれると、佐知子はあわてて手首を押さえた。

「お願い、お湯を使わせて」

「駄目だ。そのままの君がいい」

「いやっ……」

だが、天野の手は強引に股間の柔肉をまさぐり、亀裂の上を滑った。

「ああっ……」

意志に反して、両脚はどんどん開いていく。

佐知子は、股間を相手の手に委ねながら、ふと、さっき見た息子と、馴れなれしく肩に手をかけていた外人女性のことを思い浮かべた。

まさか今頃、あの女と……。

そんな場合、身を挺して守るのが母の義務であると思った。そのために、道ならぬ背徳の行為に走ってまでも、我が身を犠牲にしたのではないか。

佐知子の心配した通りのことが、同じ頃に、しかも同じホテルの一室で行なわれていた。

和行は、グレースの豊かな乳房の谷間に放出したザーメンを、虚脱したように眺めていた。グレースがかけて欲しいと言ったから放出したのだが、本当によかったのかどうか。

あらかじめ用意しておいたバスタオルで拭きとろうとすると、それまで目を閉じていたグレースが目を開け、あわてて押しとどめた。

「ノー、ノー……カズユキ、コレヲヌッテクダサイ」

同じ言葉を繰りかえしたグレースは、てのひらで体に塗りつけるゼスチャーをした。谷間から下腹のほうへゆっくり流れようとしていた白い液体を、和行は大急ぎでてのひらで押しとどめた。

「ソレ、ハヤクヌッテ……」

てのひらにヌルリとした感触が伝わった。和行はかまわずに乳房から下腹部、そして腋の下に、自分の放出したスペルマを塗りたくった。

「オオッ……グッド……」

グレースの表情が、みるみるうちに恍惚へと変わった。

「ココニモ……カズ、オネガイ。ココニモヌッテ」

大きく開いた両脚の付け根に、ざっくりと割れた巨大な淫裂があった。グレースはさかんにそこを指さして、切なげに腰をうねらせた。

もう残り滓しかなかったが、和行はスペルマを丁寧に粘膜の上になすりつけた。真理子や母よりも弾力性に欠けて、柔らかすぎる感じがするものの、その色といい形といい、一見の価値ある貴重な代物であることに間違いなかった。

髪は金髪なのに、下の毛は栗色か……。

和行は、逆三角形にびっしりと生えた恥毛にも体液を塗りつけた。陰阜にペタリとはりつくと、陰阜そのものの大きさがさらに誇張されたように、和行の目に迫った。

「カズ……クンニ……クンニヲシテ」

自分の割れ目を指さしながら、グレースがペロペロと舌を突きだす。和行も同じようにしてみせると、金髪をゆさゆさ揺らせながらうれしそうにうなずく。

和行は、左右に大きく開いたグレースの膝の間に腹這いとなった。目の前十センチと離れていないところに、女の魅惑的な花園がひろがっている。きついチーズを溶かしたような匂いがツーンと鼻孔を刺激した。

放出したばかりの和行は、冷静な目でグレースの女の構造を眺めた。

優に真理子の二倍の面積があるのではないか。恥毛の多さにいたっては、二倍、いや三倍はあるように思われた。

とりわけ和行が目を奪われたのは、表皮を押しのけるように飛びだしているクリトリスの雄大さであった。大袈裟ではなく、小指の先ほどもある。グレースが自分の手を添えて表皮のすべてを引っぱったので、いっそうクリトリスの大きさが顕著になった。よく見ると、小さな貝柱のように、表面に極細の赤い血管らしきものが浮いている。

「コレ、ナメテ……オネガイ、カズ……ハヤクナメテ」

「オーケイ、グレース」

和行は、びろりと外にまくれた粘膜をつまんで左右に開きながら、長々と突きだした舌先で、円錐状の頂点を掃いた。途端に豊満なヒップがガクガクッと揺れ、甲高い声があがった。

もう一度同じことをする。やはり同じような反応がある。

じっくり観察した和行は、円錐の裾まわりを丹念に掃いた。前と同じようによがり声をあげながら、割れ目からおびただしい量の淫水を垂れ流す。粘膜がぬるついて、つまんでいた指先が滑ってしまう。

仕方なく、表面を軽くバイブレーションさせると、両手を宙に突きあげて、英語で「ファック・ミー! ファック・ミー!」と叫びたてる。それを口にすることによって、グレース自身も興奮し、乱れていくのだが、そこまで若い和行は読めない。日本人と違ってすごいんだな……という印象を抱いたのは事実である。

母と何度も深くかかわったことで、和行にも多少は女の本質がわかってきていた。だから、このあたりでグレースを、自分のテクニックで歓ばせてみようという気持ちになったとしても、少しも不思議ではない。ただ、母を相手にしているときのような自分本位のわがままなやり方では、相手の女は決して満足しないだろうという不安はあった。もっとも、そういう気持ちになっただけでも大幅な進歩を逐げたわけである。

和行はあらゆる行為を試してみることにした。まず、唇をすぼめた。それをグレースの肉芽にかぶせる。まるであつらえたようにすっぽりと重なった。微妙な味がする。

思いきって強く吸った。ストローでコップの底に残ったわずかなジュースを吸うように、チュウチュウと音をたてて吸引した。

肉芽そのものがスーッと伸びて大きくなったように思ったとき、グレースがとてつもない大声をあげ、全身をのた打つ巨像のように揺るがせた。和行は両腿を抱えこんで全体重をのせ、ようやく押さえつけると、またもや強く吸引した。

「オーッ!……オーッ!」

いやがうえにも高まる性感に、グレースは濃厚な愛の蜜をしとどに吐きだした。そうしながらグレースは、枕を和行に放って大きく腰をせりあげた。腰の下の空間に気づいた和行は、そこに枕を差しこんだ。

グレースの体が腰を中心にしてヘの字に反りかえる。

そうか! わかったぞ!……

和行は、女陰だけでなく後ろのアヌスまで観察できる姿勢に大いに納得して、快哉を叫んだ。そしてグレースがこんないやらしいポーズをとる以上、アヌスにも一つのヒントがあるのではないかと考えた。そうでなければ、わざわざ後ろの穴を男の目に露出する意味がない。

和行は柔軟な体を利用して、平たく這いつくばった。クリトリスから舌を離したこともあって、グレースはおとなしくなったが、美しくそげた下腹が荒い呼吸で弾み、蠢きつづける肉路の奥からはとめどなく媚液が溢れでて、あたりに濃厚な女の匂いを放っていた。

和行は右手の中指一本を、パックリ割れた淫裂の奥に差しこんだ。すぐに熱く火照った肉襞が指をくるんで、やんわりと締めつける。

根元までほとんど抵抗もなく入っていったが、締めつけが強くなると、周囲のざらつきがはっきりと感じられる。

グレースが心地よさそうに呻き、まるで中指とファックしているように、ゆるゆると腰をまわす。そうすることで、よりいっそう強い摩擦感を求めているのに気づいた和行は、中指をペニスに見立てて、スポッスポッと緩やかなペースで抜き差ししてみた。

和行の思った通り、グレースもそうされることを望んでいたのだった。恥ずかしげもなく声をあげて、次第に腰の振幅を大きくする。

たった一本の指の効果に、和行は驚きと歓びを同時に味わった。しかし、これだけではもの足りない。さりとて舌を動員させるために顔を押しつけては、せっかくの素晴らしい眺めを見ることができない。

和行は左手の指を利用して、少し乱暴に陰阜の一方の粘膜を左側に寄せた。淫裂が歪んだものの、ひしゃげた割れ目から膣におさまった中指の動きがよく見える。貝の触手のような肉片がピタリと吸いつき、どこからともなく滲みだした溶液が指に降り注いでいた。

人間の体ってよくできているな……。

ひとしきり感心した和行は、一番利用しやすい右手の親指をせいいっぱい伸ばして、アヌスの粘膜を押した。途端に前と後ろの穴が同時にブルルルッと震え、女陰全体に緊張感が走った。

細かく観察しながら、一定のリズムで中指と親指を動かした。グレースは泣いているような声をもらしたかと思うと、悲鳴にも似た黄色い声をあげて自らの手で乳房を揉みだしていた。

和行はグレースの淫らな仕草に挑発され、一方的に奉仕していることが、このうえなく苦痛に感じられてきた。まだ二十一歳の少年にとって、たとえ一度はエネルギーを放出しているとはいえ、これは酷いことに違いなかった。ペニスはもうとっくに復活して、おさまるべき場所を求めていななき、先端の鈴口からは先走りの透き通った露が、壊れた蛇口から水がもれるようにジクジクと滲みでていた。

「グレース」

結合を思いつくと、和行は一刻も早く入れたいという気になり、グレースに呼びかけて、そそくさと中腰になった。ゼスチャーで挿入したいと旨を示すと、意外にもグレースは、「ノー!」と厳しくはねつけた。

「ホワイ?」

情けない声で、和行は抗議した。そして恥ずかしくて死んでしまいたくなるようなゼスチャーで、「もう我慢できないよ」とつめ寄った。

「ワカッテイマス」

グレースは外人特有の大きなゼスチャーでなだめると、おもむろに話しだした。

「カズハワカイ……ダカラ、スグニフィニッシュスル。ワタシ、サミシイノデス……ワタシ、ナガクタノシミタイ。ダカラ、カズ、モウイチド、コレスル」

たどたどしい日本語だが、ゆっくりと噛んで含めるように言い、最後のコレスルという部分では、右手を突きだして空を掴み、前後に擦る仕草をした。

和行はすぐにすべてを理解した。

オナニーをしろということなんだ……。

さっき放出したときは、オナニーではなく、巨大な乳房に肉棒を挟まれ、両側から圧迫されただけで呆気なく終わってしまったのである。

恥ずかしいなどとは言っていられなかった。和行は中腰になったまま何度もうなずき、すぐにペニスを握りしめた。かつてない淫猥な眺めを経験した少年は、すぐにでも終わってしまうことを自覚した。

「オー、マダデス……マダダメ」

グレースが制した。

「ワタシガヤッテアゲマス。カズハミテイナサイ」

妖艶な笑いに、和行の腰骨がキーンと疼いた。

「ミテイル。イイデスネ」

グレースが念を押すように言い、座るようにと手で示した。

和行はその場に座った。大の字に横たわったグレースの両膝の間に座ったのだから、これ以上の特等席はない。

グレースはまず九十センチ近くはあると思われる乳房を、左手のてのひらから肘にかけての部分で抱えるようにした。そして左手で覆った右乳房を揉み、肘に近い部分で左乳房をリズミカルに刺激した。それだけでも和行には挑発的な眺めなのに、今度は右手で栗色の恥毛をくしけずる。

グレースは、凝視する和行の表情を見ながら次第に欲情を昂進させていった。

フライトの機内でうっとりと眺めていた女が、今こうしてプレイの対象物として目の前にいる。おそらくグレースにとっては、気楽な遊びの一つにすぎないのだろう。

確かにグレースにしてみれば、少年との性的交渉を持ったことがなかったから、ワイワイした気分である。大して性的経験はないようなので、教え甲斐があるというものだ。

グレースは、後くされのない日本で、できるだけ淫蕩になりたかった。そして、少年の驚きの表情を楽しみたいと思った。第一段階は、すでに乳房による刺激で終わろうとしている。

案の定、少年は恥ずかしがりながらも、逞しくみなぎらせた怒張から、信じられないほど多量のスペルマを乳房の上にぶちまけた。そのときの皮膚に受ける衝撃がたまらなかった。

グレースはまだ一度もオルガスムスを迎えていないが、次々と襲ってくる官能の波にさらされて、すっかり高揚していた。こういう状態を長い時間にわたって楽しむのが、本来のプレイというものだ。フィニッシュした後には、虚脱感しか残らない。それは最後の最後でよい。

数時間前にフライトで成田に到着したばかりだが、帰りの便に乗務するまでは、まだ丸一日の休みがある。だから、とことん楽しむつもりのグレースなのだ。

無表情の日本人少年だが、時折り見せるはにかみの表情や、欲情に衝きあげられた真剣な顔つきは、他の外国人には見られないチャーミングさもある。それにわがままでないし、謙虚なところが、グレースのような女にはたまらなく新鮮なのだ。

カズは、今夜は私のサーバントよ……。

グレースは、自分の秘めやかな行為を少年に見せつけることで、次第に興奮の度合いを増していった。

和行と視線が合った。和行は戸惑いの表情を見せたが、すぐにグレースの指の動きに視線を移した。

いい顔をして見ているわ……。

グレースはようやく無我の境地に入ろうと、目を閉じた。少年の熱い息が太腿の上にかかる。薄目を開けて股間のほうを見た。少年が、今にも顔をくっつけそうにしてのぞきこんでいる。

そうよ。もっと見て!……

再び目を閉じたグレースは、さらに和行の視線と心を惹きつけようとして、女陰の上へ優雅に指を遊ばせた。

和行は、グレースの人差し指と中指が陰核を挟んで、ゆるゆると円を描くのを間近に見つめた。クリトリスの大きさは、グレースの長く伸びた小指の爪ほどもあり、色もそこに塗られたマニキュアのパールピンクによく似ている。充血しているのか、大きくまくれた陰唇の裾は、にわとりのトサカのようである。

見ているだけでは我慢できなくなり、和行は肉びらを指先でそっと擦った。

グレースの指の動きが激しくなり、膣口がギュッキュッと締まる。すると尻肉全体が震えてアヌスも収縮する。括約筋の活動が原因なのだが、まだ和行にはそこまでわからない。

女の淫汁が絞りだされて溢れ、アヌスのほうに流れだす。それを指先ですくい、会陰部の狭小な道に擦りつけると、グレースは一段と指の動きを速めた。そして今度は二本の指だけでなく、五本の指を扇子のように開いて、すべての粘膜を揉みたて、割れ目の縁をなぞった。

膣口に指は入れない。てのひらの肉の厚い部分はクリトリスの上にかぶさっている。そこで強弱をつけて圧迫している。

喘ぎ声が呻き声となり、さらにわめきとなってどんどんエスカレートしていった。

あまりに声が大きいので、廊下や隣室に聞こえるのではないかと、和行は不安になった。しかしそれさえも、狂ったように乱れるグレースのすさまじい姿を見ていると、いつしか忘れていた。

尻肉の間は溶液でぐずぐずに濡れ、皺くちゃになったシーツには、大きなシミが二つも三つもひろがっていた。和行にも、終わりが近いんだということがわかる。

指と粘膜が奏でる摩擦音のいやらしさといったらない。グジュグジュ……ズボッ……ネチャッ……あらゆる音がそこから発生しているように思われた。

「カズ……カズ……」

グレースが激しい指使いの間に、もうろうとした目を開けた。和行はあわてて上体を起こす、グレースの顔をのぞきこんだ。

「ユー、オナニー!」

その意味が理解しかねた。怪訝そうな表情をする和行に、またグレースは苛立ちの声を放った。

「ワタシトイッショニ、オナニーシナサイ!……ハヤク!」

恥ずかしさも何も感じなかった。和行は下腹にはりつくほど勢いよく屹立しているペニスに右手を添えた。ジーンと痺れる。

「オーケイ!……カズ、ハヤク!」

グレースの色白の肌は湯あがりのように赤く染まっている。グレースは叫びつづけ、手を動かした。しかし、視線は和行のペニスに熱く注がれていた。

和行はその眼差しに挑発された。右手を激しく動かした。

すぐに脳天に痺れが走った。背骨が高圧電流を流されたように鳴った。あっという間もない。プクッとひろがった鈴口からゼリー状の白い塊りが宙に舞った。

グレースも一挙に絶頂を迎えた。白いスペルマを乳房や下腹、恥毛の上に受けながら、グレースもまた多量の媚液を噴きあげ、五体を激しく痙攣させた。

一瞬の虚脱状態に陥った和行は、フラフラッと腰砕けのようによろめいた。タイミングよくグレースが支え、そして抱き寄せた。

和行とグレースの合わさった胸や下腹の間で、ザーメンが薄くひろがった。粘膜にまみれながら、二人は唇を押しつけ、歯と歯をぶつけるようにして貪った。

二十一歳の少年に、この狂的ともいえるグレースのプレイは、性への新しい興味を抱かせるのに充分な効果を与えた。和行はすぐに勃起した。それを敏感に察知したグレースは、抱き合いながら手のなかにとらえ、何度も何度も握り直しては、刺激を与えた。

栗の花の匂いとねばねばにまみれて、二人は体の位置を逆転させた。上になったグレースが、和行をあやすようになだめると、上半身をゆっくりと起こす。胸の隆起の谷間やヘソのあたりに、白いスペルマが淫らな絞様を描きながら付着している。ストリップ・ティーズのような仕草で、グレースはそれを乳首の上になすりつけた。

下から見つめながら、和行はグレースの膨らみきったクリトリスに手を伸ばした。グレースの表情に歓喜の色が浮かび、再び瞳の色に大いなる欲情の灯がともった。

よく発達した乳房やくびれた細い胴、そして見事なまでに肉厚の陰阜のふくらみと、そこをびっしりと覆ったとうもろこしの房のような恥毛……。和行は言葉もなく熱い息を吐き、そして生臭い女の匂いを深く吸いこんだ。

「カズ。アナタハステキネ。スグニオオキクナル……コレ、フレッシュヨ!」

グレースはてのひら全体で亀頭をすっぽりと覆い、細い指先五本でくびれた部分をつまむと、いたずらっぽく笑いながらペニスを右や左に軽くねじった。

少しの痛みと、とびきり上等の快感が、和行の体内に湧いた。和行は女の子のような声を出して、切なく身悶えた。その仕草に、攻撃的な血の気の多いグレースは大いにそそられた。いじめる快感もまた得難いものだった。

ひねる力を強くした。

「ああっ、グレース……ああああ……」

両手で脇のシーツをバリバリとかきむしりながら、和行は必死に迫りくる快感に耐えていた。

受け身にまわると弱いことに気づいた和行は、乱暴にクリトリスをつまんだ。バネをはじくように、大きく尖った肉芽を人差し指でビンビンとはじいた。

グレースの手の動きがとまり、よがり声が美しい唇の間からほとばしった。

この調子だ……。

さらに強い力でクリトリスを弄んだ。つまんだり、押したり、こねたり……そのたびにグレースはのけ反り、後ろ手をついてふくらみを突きだした。

和行は、二つのボールを包んだ肉袋が、グレースの吐淫でぐしょぐしょに濡れているのを知った。そして和行は、肉の突起をいじりつづけながら、男女の性交が、単にインサートするだけでないことをようやく理解した。

セックスにはこういう面白さもあったのか……。

目の前が大きく拓けたような爽快な気分にひたりながら、自分よりもはるかに年上のスチュワーデスの狂態を眺めた。

「オウッ、ダメッ……モウダメッ!」

グレースは体勢を立て直すと、クリトリスをいじりつづける和行の手を遠去けた。表情全体が瞹眛になっている。それでも腰を浮かせた。大きく裂けた柔肉の間から、まるで牛の涎れのように粘っこい溶液が糸を引き、和行の陰毛を濡らした。

「プリーズ・ファック・ミー……カズ、イレテ……」

グレースは何度もいやらしい言葉を熱っぽく叫んだ。そうすることで気分も高まるようだった。

「オーケイ、グレース」

和行は下から受けとめる、いわば受け身の形でありながら、大いなる優越感を抱いた。

グレースは、浮かした腰の中心、つまり割れ目を和行のこわばりの先に近づけた。和行はそれを下から眺め、グレースは上から蕩けるように見つめた。

亀頭の先がピタリと溝の中心を塞いだ。膣口から溢れた愛の蜜が、亀頭を伝わってごつごつした幹のほうへ流れていく。そうした光景も、二人の欲情を昂進させる重要な要素の一つであった。

和行はペニスに右手を添え、前後に動かした。秘唇を上から下へ撫でられ、刺激されたグレースは、スネークダンスを踊るように腰を振っていたが、さすがに長い時間、中腰で体を支えているのはつらいのか、和行の胸の上に両手をつくと、緩慢な動作で少しずつ少しずつ腰を沈めていった。

和行は、亀頭が女のビラビラした粘膜にくるまれながら、ゆっくりと膣奥に消えていくのを、まるで他人事のように見つめた。その間、グレースは絶えずわめき散らしていた。あまりに正直すぎる告白に、和行は感動さえ覚えた。

ペニスが一センチ、二センチと、女の胎内に呑みこまれていくに従い、締めつける力も次第に強くなった。それはグレースが意識的にやっているのではなく、快感が深まるにつれて女の構造が必然的にそうした動きをするようであった。とりわけ前門と後門を8の字型に結んでいる括約筋の活動は素晴らしかった。

和行も我れ知らず呻き声をあげていた。

強烈な摩擦感は本人のグレースも感じるらしく、ついにはヒイヒイと嗚咽する。回を追うごとに、二人の動きには荒々しさが加わり、腰と腰、粘膜と粘膜のぶつかり合う音が、いやがうえにも高まっていった。

「グレース……ほら、見えるかい……よく見えるよ」

和行はこの淫らな眺めをグレースと共有したかった。

それはグレースも同じだった。騎乗位で奔馬の如くのた打ちながらも、いっときたりとも結合する部分から目を放そうとはしなかった。

しかし、それも長くはつづかなかった。突然グレースが白い喉を見せながら、顔を天井に向けた。そして全身をブルブル震わせ、意味不明の言葉をわめきたてた。その言葉のなかには、たびたび「カミンッ!」という激しい口調の言葉が飛びだした。髪はざんばらに振り乱れ、彫りの深い女優にでもしたような顔は残酷なほど歪んでいた。

「カズ、カミンッ……カミン……」

悩ましい声とともに、和行はグレースの膣奥におさまっていた肉柱が千切られるような締めつけを受けた。

グレースの声は人間のものとは思われなかった。大きく吠えたグレースが、ガバッと和行の体の上に倒れこんだ。熱い女の溶液が肉棒に降り注ぐのをはっきりと感じた和行は、次に女陰全体の痙攣と、かつてない締めつけに遭遇した。

「あーっ、ああああっ、グレース

!!

」

それ以上に言うべき言葉はない。和行の三回目の射精が、ようやく望み通りにグレースの膣奥ではじまった。

グレースに新たな歓喜がもたらされた。

こうして二人は完全な一致をみたのである。

母と息子・相姦生活 第六章 母と息子・忍従 ~ 第七章 母と息子・野獣 (4/5)
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