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家畜妻の歌 · 第4部

家畜妻の歌 第4部 (4/5)
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泥だらけで、肌は焼け焦げ、精液をまぶされた状態です。

通勤や通学に急ぐ人たちを避けるようにして、こそこそと影を歩きます。

それでも、ときどき、見つかっては、侮蔑の視線を浴びせられます。

どうやら、近所の人たちに、私のことは知られているようです。主婦たち、そしてあの彼などが言いふらしているのでしょう。

泣きたくなりますが、涙も出ません。

アパートに戻り、床に倒れ込みます。

「おい、メシだぞ」

飼育員に起こされるまで、気を失うように寝てしまっていたようです。

コンクリートの床に蹴り落とされて、水で体を洗われます。

花火や蝋涙の火傷、そしてスライディングですりむけた胸や腹部、ボールの痣ができている腿や腹部に、水が染みます。

口の中をゆすぐこともできて、水を飲むこともできました。

とはいえ、強烈な水圧の水を浴びせられて、奇妙なダンスを踊らされたようなものでしたが……。

ずぶ濡れのまま、洗面器の食事をします。いつもと違う味がしています。おいしいわけではありません。

「気がついたか? いつもより濃くしてあるんだ」

なにが濃くしてあるのかはわかりませんが、とにかく食べないと死んでしまいます。まずくても、きれいにいただきます。

そして飼育員さんの小水を飲ませてもらいます。

浣腸をするときは、ポンプで膨らむ道具ですが、「おお、すげえぞ」と飼育員の声がするほど、私のお尻は大きくなっているようでした。

三十分、激しい苦痛に耐えてから排泄し、ホースで腸の中を洗われます。

「すげえ、洗いやすいぜ」

彼らは言います。

体中、傷だらけになっています。そこに彼らの指で薬らしきものが塗り込められましたが、傷口に塩を塗るように激しい痛みが戻ってくるのです。

もう許してほしい。でも、声も出ません。

平行棒に逆さ吊りにされ、庭に干されました。

飼育員たちはその間に、ビニールの上をきれいに掃除してくれているようです。

地面を見ていると、やがてサンダルの足が見えました。三人の主婦です。今日はジャージではありません。ごく普通の主婦のかっこうです。

「とんでもない女だね」

「ああ、まったくよ」

「頭に来るわね」

三人は、私の股間を見ながら、言っているようです。

「こんな汚い体のどこがいいんだか」

「よっぽどおもしろかったらしいから……」

「でも、家畜なんでしょ?」

「動物以下だわ」

三人が私に聞こえるように言っているのです。きっと野球場でのことが、報告されているのです。

「こう考えればいいじゃないですか」 部屋から飼育員の声がします。

「オナニーグッズみたいなもんだと」

「なに、それ?」

「男はね、しょうがなくて一人ですることがあるんですよ。おわかりでしょう? その時に、ちょっと似た感触が得られるグッズがあるんですよ。これは、女とかじゃなくて、そういう道具だと思えば腹も立たないんじゃないですか?」

「それって、つまり、ティッシュとかそういうもの?」

「ええ、そんなものです。女のように見えるから、腹が立つわけでね。旦那がオナニーしたからって、ティッシュに腹を立てる奥さんはいないでしょう。男の生理現象なんですから」

三人はしばらく考えてから、おもむろに、私のお尻に手をやります。

彼女たちの夫たちに、金属バットで叩きのめされたお尻は、赤黒く腫れ上がっているはずです。

女性の指先が触れるだけでも、焼け火箸のように痛いのです。

軽く叩き、指でつまむのです。

「ひー」

細い悲鳴を上げても、彼女たちの足元なので、気に留めてもくれません。

「そうか、そうよね。こんなものに、焼き餅なんて焼くわけないか」と言った。

「そうよ、奥さん、これは人間じゃないの」

「そうね、そうだわ」

ぐいっと握り、つねるようにしながら、お尻を開いてその中にある芯を見ようとしているようでした。

「汚いわ。反吐が出そう」

ぺっと音がして、そこにツバが吐きかけられました。

「汚らわしいわ」

それでも、彼女たちは、納得をしたようです。

「なんだか腹が立つから、こいつをぶちのめしたい気がするの」

「ええ、ええ。そうです。旦那に当たるより、物に当たったほうがマシですよ」

飼育員も調子がいい。

どうやら監督の奥さんがこの中にいるのは間違いがないようです。朦朧として覚えていませんが、監督も、私の中で果てたでしょう。

「じゃ、ちょっと上がらせてもらうわ」

三人は試すように、ピシャッと私の尻を叩いて表側へ回りました。

「ひいー」

柔らかかったはずの皮膚がすべて剥けてしまったのではないかと思うほど、お尻全体が敏感になっていました。

この上、彼女たちになにかされたら、心臓が止まってしまうのではないかと思います。

少しは乾いた体を、飼育員が部屋に戻します。

そこに三人が待ち構えていました。

「憎たらしいのは、そのオッパイよ。どう、見て? なんの役にも立たないのに、こんなに大きいのよ」

一人が靴先で私の胸を蹴りました。

「あぐぅ」

吊られているので、ブランコのように体が揺れます。

「まったくね」

戻ってくるところを狙って、横から乳房を蹴り上げます。

「ぐぁぁぁ」

「子どもを育てるわけでもないしね?」

今度は別の人がサンダルで踏みつけるように、乳房を上から擦るのです。

スライディングでボロボロにされた乳房ですが、逆さ吊りになっていると、かろうじて助かっていた乳房の下側の部分が上になっていて、そのまだ汚れきっていない皮膚を、サンダルの底でいたぶるのです。

「どうせ、ティッシュなんでしょう?」

「うぎー」

「このオッパイ、どうせならズタズタにしてしまいたいわ」

きっと、私が自ら針責めを頼んだときのことが、印象に残っているのだと思います。

「ちょっと待って下さいよ」

飼育員たちがなにか支度をしています。

「そんな太いものでも大丈夫なの?」

「ええ。かなり広がりましたからね」

逆さ吊りを降ろされて、その意味がわかりました。あの突き出たパイプには、巨大なディルドが二本、取り付けてあったからです。

「さすがに、こうなると、ちょっとは潤滑油が必要だから」

飼育員は、私に小さな黄色い瓶を見せます。

「ご主人から預かっていたんですが、今日はこれを使ってみるから」

彼らはそれを、そそり立つ二本の棒の先端から垂らしていきます。嗅いだことのある香りが部屋に広がります。香ばしいものです。

「そんなことしたら、どうなるかしら?」

飼育員は私の手を大きく上に開いたようにパイプに拘束しました。

見たことのない黒いゴムの道具を飼育員が持ってきます。

「さあ、みなさんに言うことがあるよな」

「どうか、私、家畜妻恵美をお好きなだけぶちのめしてください」

「これで口を塞ぐんだけど、もちろん、いいよな?」

「はい。私の口を塞いでください。気絶しても、失神してもかまいません。お好きなだけ私の体を、いたぶってください」

「よーし。じゃ、これを咥えろ」

黒いゴムの突起がついたマスクでした。そのゴムを口でくわえると、マスクのベルトを後頭部でしっかりと締めます。

マスクにはポンプがついていて、飼育員がそれを握り潰すと、私の口の中のゴムが大きくなっていくのです。

「ふふふ。どうだ。うれしいだろ」

ゴムの臭いと味が口の中いっぱいに広がります。顎が外れそうなほどゴムは大きくなっていました。

「こいつもだ」

鼻フックです。鼻に穴があいてしまうほど、きつく引き上げられます。それがマスクのベルトと一体になって私の顔を締め付けます。

「じゃあ、持ち上げるぞ」

飼育員たちに主婦も手をかして、私の体を持ち上げ、ディルドの上に降ろしていくのです。

だれかが尻を大きく割って、まずお尻の穴にディルドの先端をあてました。すると、すぐにおまんこにもディルドがあたります。

「いくぞ」

合図とともに体が降ろされていきます。

うめいても、うめいても、それは声になりません。

「あらまあ、悦んでるわよ」

「大変な変態奥様だわ」

「これじゃ、ご主人がかわいそう」

私の中に二本の太い棒が侵入してきます。彼らが塗ったのは油らしく、思ったよりも痛みが少ないのです。傷ついた粘膜はしっとりとして、ウソのようにスムーズに棒を飲み込んでいきます。

ですが、それはまやかしでした。

直後からその粘膜がカッと熱くなってきました。しだいにそれは激しくなって、燃えているようです。

身もだえする私を彼らは笑いながら抑え付けていきます。

「そんなに感じちゃって」

「はしゃぎすぎですわ、奥様」

私の苦悶の表情を、みんなはおかしそうに見ています。

そしてすっかり奥まで入れてしまうと、今度は足を左右に大きく拡げてパイプから下がっているチェーンに吊すのです。「大」という字に近いかっこうです。

私は自分の体を手枷と、股間で支えているのです。体を貫くディルド、それが固定されたパイプ……。

体重が股間にかかっています。

「穴だけでいいじゃない?」

「やってみようか」

彼らは手枷をパイプから外すと、背後の支柱に回して固定しました。私は背中で支柱を抱くようにして、股間だけで体を支えているのです。「人」という字に近いかっこうになりました。

熱い、痛いと叫びたいのに、「うううう」とうなり声にしかなりません。

「このほうがいいんだな」

私は首を横に振りますが、みんなはおもしろそうに眺めています。全身が震えています。こんな姿勢のままでいつまでも耐えられるとは思えません。いずれ、股間が裂けてしまうのではないでしょうか。

ディルドが柔らかな下腹部を突き抜けて飛び出すんじゃないかと気が気ではありません。

そして前後の粘膜を焼き尽くすかのような、激しい痛みが、じわじわと肉の奥深くへと染み込んできます。

「おまえの潤滑油はラー油だからな。それも激辛で評判のやつだ」

前も後ろも激しい痛みに痙攣しそうになっていました。身もだえしていると、パイプがみしみしと音を立てています。

それでもがっちりと作られているからでしょう。揺れることもないのです。古いアパートなので、床が音を立てていますが、恐らくそこも補強されていたのでしょう。抜ける兆しはありません。

「こうしたらどうだ」

飼育員は、吊されていた右足を外すと、正座するときのように足を折り畳み、拘束用のガムテープのようなものでぐるぐる巻きに固定しました。

膝の裏に鎖を通し、それを上の支柱につけた金具を通してから、私の首輪にカラビナをとりつけて、鎖を引っかけたのです。

左の足も同じようにします。

奇妙な操り人形のようになってしまいました。

足を動かすと、首が引っ張られて苦しくなります。股間がディルドに深く刺さり、体を浮かせることなどできません。

せめて上体をパイプにしっかりくくりつけるか、上から吊すかしてくれればいいのですが、手を背後に回しただけなので、かえって体を支えることができないのです。

ぐっさりと深く、二本の棒は体内に突き刺さり、一本のパイプの上にわずかな面積の股間部分だけで、体重を支えていることになります。

それが苦しければ、足を下げて、首吊り状態になるのを覚悟で体を上に引き上げるしかないのですが、とてもそんなことはできません。

「さあ、お待たせ。いよいよ、こいつだよ」

上からブランコのような板が下がってきて、私の胸をその上に乗せるのです。最初にこの仕掛けをテストしたとき以来です。

顔を上に向けているしかありませんが、目を必死に下に向けると、そこには哀れにも、擦り傷だらけになって、赤黒く腫れ上がった私の乳房がありました。

「これ、使ってもいいのよね?」

押し入れのところで物色していた主婦が振り返ります。プラスティックのボックス。そして金槌。

「そこにあるものは、なにを使ってもいいんです」

飼育員は平然と言います。

主婦たちが持ってきたボックスには、透明な蓋がついていて、小さく仕切られた中身が見えています。さまざまなタイプの釘、ネジ釘が整然と並んでいます。

爪楊枝ほどの細いものから、ボールペンほど太くて長い釘まであります。またねじ釘は、戸棚を吊すときに使うようなフックになったもの、ドライバーで締めるものもあります。

「自分のオッパイがどうなるか心配なの? だけど、こんな汚くなってしまったオッパイ、もういらないんじゃないの?」

「そうよ、どうせ役に立たないものなんですからね」

主婦たちは、私の乳房を手で確かめます。

ペンチと万力で潰された乳首は、かなり元に戻っています。でも、全体が赤黒くなっていて、自分のものではないようにも見えます。

「最初はこういうのがいいかなあ」

主婦は小さい釘を手にします。金槌を持つ手がおぼつかないのですが、釘の先を、乳首のすぐ横あたりに置きます。

「ここから順番に打っていきましょうよ」

そしてガツンと金槌を振り下ろしました。

「うぐぐぐー」

柔らかな肉を金属が突き通り、板に打ち込まれます。丁寧に何度か叩いて深く打ち抜きました。

乳首の両脇をその細い釘で留めていきます。血が滲んでいます。左右の乳房が板に打ちつけられたのです。

「次はこれなんかどう?」

少し長い釘です。

「どこに打とうかな」

主婦は、その先端を乳房の中央あたりからゆっくり横にずらしていきます。

そしていきなり金槌を振り下ろすのです。

「ぐぅぅぃぃぃ」

つい足をジタバタさせてしまい、首がぎゅっと締まります。でも、おとなしくなんて、できません。

麻酔もなにもなく、乳房に釘が突き通されているのです。

右の乳房の右側を、さきほどよりも分厚い肉を突き抜けて釘が抜けて行くのがわかります。今度は一度では板まで達しません。何回も叩いて、乳房が潰されるような感触を得て、ようやく突き通りました。

焼けるようなお尻とおまんこの痛みに加えて、乳房を突き抜ける重い痛み。

激しい暴力を受けて失神しそうになります。

左右の乳房にさらに四本の釘が突き通りました。

「それじゃ、甘いですよ」

飼育員が言い、手慣れた動作で、トントンと釘を打ち、もっとめり込ませていくのです。とうとう釘の頭だけが潰れた乳房の上に見えているのです。

「こんなの、乳首につけたらいいんじゃない?」

金色のフックがついたネジ釘を手にした主婦が、これまでさんざん、いたぶられているのに、けなげにかろうじて形を保っている私の乳首に突きつけます。

「これって、どうやるの?」

「やりましょうか」

飼育員が見本を見せるのです。

「最初に軽く叩いて入れたら、あとはねじれば入っていくんで簡単ですよ」

「ううううう」

私は口を塞がれていましたが、思い切り叫びました。

敏感な乳首に、いま鋭いネジが打ち込まれたのです。その細い先端が、乳首を突き抜けて板に入り込みます。

そこから飼育員が、指先でネジをグルグルと回し、さらに深く突き通すのです。

ねじ山は鋭い歯のようなもので、それで乳首を切り裂いていくのです。

乳房も乳首も、完全に破壊されました。

両方の乳首にフックが根本まで打ち込まれます。

「まだ、いけそうじゃない?」

主婦は汗と涙と鼻汁にまみれた私の頬を、平手で何発も叩きます。

「失神していないもの、平気なんでしょ?」

別の主婦も自分がやりたい釘を手にして待っています。

「いいわよね?」

飼育員に同意を求めますが、飼育員は「ほら、壁に書いてあるでしょ」と言うだけです。

「五、家畜妻は、自らの肉体を傷つけ、または第三者などによって改造され、失うこともいといません」

主婦が読み上げます。

「よくもまあ、こんなことを自分から頼むわよね? でもまあ、頼まれちゃったからしょうがないわ」

そう言いながら、さらに乳房に釘を打ち込みます。ときどき金槌が外れて乳房を直接叩くのですが、その痛みも尋常ではありません。

乳房を叩き潰され、切り裂かれ、破壊される……。

「これだけ打ち込んだら、こんなこともできるんじゃない?」

上から吊っている板に、乳房を打ち付けられているわけですが、そのパイプに接続されたチェーンに、新たなチェーンをつなぎ、パイプの上を通したのです。

「せーの」

飼育員たちがチェーンを引き上げると、板ごと乳房が持ち上がります。

やめて、やめて、やめて……。おっぱいがちぎれる……。

わめき、うめいても、彼らは容赦しません。

「まだいけるわよ」

現場監督のようなおばさんたち。背後で状況がわからずにチェーンを思い切り引っ張る男たち。

ついに板に打ち付けられた乳房ごと私の目の前まで浮き上がりました。

「ほらほら、もう一息」

ぐいっと体が持ち上がります。

乳房だけで私の体重を支えているのです……。

どれだけの時間が経ったのか、わかりませんが、私は真っ暗な闇の中に自ら沈み込んでいってしまったのでした。

フィスト

気がつくと、私は冷たいビニールが貼られた床に倒れていました。

乳房がワニに食べられてしまったような痛みを感じて、目が覚めたのです。

なんということ……。

主婦たちは、気絶した私を見捨てて帰ってしまったのです。

私はディルドから引き抜かれて、拘束を解かれ、床に倒れて放置されていました。口の中のゴムも鼻フックも外されています。

ですが、乳房にはまだ板がしっかりと釘やネジで打ちつけられたままです。

震える手で、それを確かめます。空気の抜けたボールに釘を刺したように、乳房はすっかり変形しています。何本もの釘の頭がくいこんでいます。プラスの形をしたネジの頭も見えます。

その周囲にハンマーで叩かれて鬱血した部分が痣のように広がっています。

乳首に止めたフックにはヒモが通されて、私の首輪に止められています。

金槌で打たれた肉が紫色になって、血も滲んでいますが、思ったほどではありません。板の裏側に指をやると、そこにはたくさんの釘やネジの先端が飛び出していました。二センチほどの厚みのある板を突き通っているのです。

このままの姿でいろというのでしょうか?

「気がついたな」

飼育員がやってきました。私を抱えるようにして起こします。

「どうだ、自分のおっぱいを首から提げている気分は。駅弁みたいに売ってみるか?」

ひどい冗談です。

「そんなオッパイ、買うやつはいねえよ」

涙を流して、顔を歪めていても、もう飼育員の人たちが私に少しでも同情したりはしなくなっています。

私を残虐にいたぶることに慣れてしまっているのです。泣きわめこうが、懇願しようが、まるで聞こえていないのです。

「これを外していただけないのですか?」

「外すさ。もうすぐ、みんなが揃ってからだ」

そう言って、指で私の性器を確認します。それからアナルも。

「なるほど、かなり緩くなっているな」

どちらもまだ、ヒリヒリと痛みます。焼けて溶けてしまったような感じです。

「どうだ、ラー油の味は?」

「とてもつらくて……」

「だろうな。しかし、これからも、使うことになってる」

「そんな……」

「油があったほうがスベリはいいだろう?」

灼熱のような痛みを伴うのです。

「スベリをよくしておかないと、裂けちまうぞ。そうなるよりはマシじゃねえか?」

私には選べないのです。ただ、こくりとうなずきました。とたんに、パンと平手で頬をはたかれます。

「口で言えよ」

「お願いします。これからもおまんこと肛門にラー油を塗ってください」

「いいだろう。最初からそう言えばいいんだよ」

三人の飼育員はまた、私を仰向けに吊します。捕まったケモノのようです。かなり低い位置です。そしてブランコのように揺らします。

そこにほかの四人もやってきました。

「おお、すげえことになってるな」

「おっぱい、もう使い物にならねえんじゃねか?」

「ちくしょう、思い切り、ぶちのめしてやりてえ」

「こんなになったんで、みんなの手を借りて、外そうと思うんだけど」

私はさきほど殴られたことを思い出して「お願いします。外してください」と口に出していました。

「猿ぐつわがいるぞ」

さっそく私の口は塞がれます。今度はボロ切れのようなものを押し込まれた上から、革のベルトが取り付けられ、さらにその上からロープでグルグルに巻かれました。それは目隠しにもなって、顔中をロープに巻かれたようになっています。

「やりやすいだろ」

「ああ、この女の目が気になるからな。まったく、哀れっぽい目で見やがってさ」

「自分から欲しがってるくせにな」

「まったくだ。やらされるこっちは気分が悪いぜ」

「よし、じゃあ、やるか」

私の体が部屋の奥にすべらされていきます。

ガチャガチャと金属音がしています。

見なくてよかったと思いますが、彼らは釘抜きやペンチ、ドライバーなどを使って、打ち込んだ釘やネジ釘を抜いていくのです。

無惨にも、乳房の肉や皮膚を切り裂きながら、一本、また一本と抜かれていきます。

「があぁぁぁ」

叫び、もだえ、何度も失神しました。そのたびに、スタンガンをおまんこに当てるのです。

「がー」

私は猿ぐつわの奥でうなります。

「どうだ」

何時間もかかったように思います。

ロープを外され、変わり果てた自分の胸を見ます。血が流れています。穴こそはっきりは見えませんが、太い釘やネジ釘を打ち込まれたところから、血玉が出て、色の変わってしまった肌を伝っていくのが見えます。

でもまだ、乳首の小さなネジ釘は残っていました。

「どうだ。見たいだろ」

飼育員の指がネジを回します。

「ぐひー」

抑えられない悲鳴。

なんという痛さでしょう。傷口に酸を流し込むような、神経を逆なでする痛みです。

打ち込まれたときに乳首の組織を破壊しているのですが、その破壊されたところを、今度は逆向きにネジが周りながら、さらに切り進み、出てこようとしているのです。

ピュッと血が吹き出たようにさえ思いました。

両方の乳首からネジが外されて、板が取られたとき、私はこのまま死ぬのだろうと思うほど、弱っていました。

「小便、垂らしやがって」

ホースで下半身に水をかけられます。

「これでとりあえず消毒してやるから」

透明な液体を脱脂綿に含ませて、男たちは乳首から乳房にかけて、拭いてきます。それもまた激痛です。

ラー油と同じように、体の中に染み込みます。

「当分、使い物にならないな」

薬を塗られ、伸縮性のある包帯で巻かれます。左右の乳房に包帯を巻いてテープで留めたあと、今度は背中からぐるりと乳房を横断するように包帯をして止めました。

「でも、こっちはぬるぬるだぜ」

ホースで洗っていた飼育員が、数本の指を入れてきます。

「ケツに金属バットを入れられたそうじゃないか。だったら、おれの手だって入るだろう」

おまんこを触っていた指で、今度はアナルをいじるのです。一本、二本、三本とやすやすと入れてしまう私の穴。

出し入れしながら、ぐいぐいと奥に入れてきます。四本、そして指をつぼめた形で拳のところまで。

「ほら、これだ」

ヌルっとしたものが垂らされました。ラー油です。

「ぎゃー」

心の中で叫びます。まだ痛みの残る粘膜に、激辛のラー油が加わったのです。お尻がざっくりと裂けたかと思うほどの痛みにもだえます。

「そんなにうれしいのか」

ぐいぐいと男は手を出し入れします。そしていつしか、もっとも太い部分が中に入っています。

「おお、いいぞ、いいぞ」

そしてとうとう、重くてつらい瞬間を乗り越えて、飼育員のフィストが直腸に入り込みました。

「やった!」

みんなは楽しそうに言うのですが、私は激痛で汗を流しています。

飼育員はしばらく腸の中で指を伸ばし、ひっかくようなしぐさをしていましたが、ゆっくりと抜きます。

そのとき、私のスイッチが入ったらしく、激しい快感が襲ってきました。野球場で金属バットを突っ込まれたときと同じです。

「ぐげー」

喉で叫びます。

「ははは、潮吹いてやがるぞ」

飼育員は拳を出し入れしはじめました。

自分のお尻の穴が、男の人の拳ぐらいの大きさになっている……。そう思う一方で、快感が高いレベルで継続していたので、私は酔いしれてもいました。

ラー油の焼ける痛み、乳房の鈍い痛み、そしてお尻で動く拳の痛み。それらが渾然一体となって私を泥沼のような快楽に落とすのです。

「たまらねえな、もだえてやがるぞ」

「いまやったらどうなるかな」

一人が手で私のアナルを犯しているときに、別の飼育員がおまんこに男根をねじ込んで来ました。

「すげえ、狭い。あんなにガバガバになっていたのに」

「おれが、こっちから握ってやろうか?」

「バカ野郎、それじゃ、センズリと同じじゃねえか」

みなさんが笑いながら交代に私の締まりのよくなったおまんこを味わいます。

そして最後に、手を入れていた飼育員が自分の手を入れたまま、彼の肉棒を入れることになり、私は片足を外されて、体を開くように宙づりにされました。

猿ぐつわも外していただきます。

「いくいく!」

声を出しながらもだえます。

私はお尻に男の人の拳を入れられて、かつてない快楽を得られるような女になっていたのです。

自分の姿

夜になって、しばらく休ませてもらっていたのですが、飼育員たちが全員集まりました。

彼もいます。

「どうしようもない淫乱らしいな。今日は何回も何回も、変態的な快楽を楽しんだそうだね」

彼の言葉は優しいですが、侮蔑が含まれているのは明らかです。

そのせいか、私も挑戦的になっていました。

「はい。朝から、何度もイキました。お尻を金属バットや拳で貫かれて、潮まで吹いて感じてしまいました」

「とんでもないな」

でも、わずかに彼がうれしそうに微笑むのが見えたのです。光の加減かもしれませんが、それは私には久しぶりに見た、私の好きな彼でした。

よかった。私は報われたような気がしました。

「ほら、これ」

じゃらんと金属的な音がして、床に投げられたのは、たくさんのリングが入ったビニール袋でした。

「いずれ、その乳首もちぎれてしまうだろうし、つけるなら今しかないよな?」

私はリングを見つめます。小さなものから、親指と人差し指で輪を作ったぐらいの大きさまで、さまざまです。私に体に通す、ということなのでしょう。

「いま、無傷なのは、あそこだけだ」と彼が指さすのは、私の股間でした。

そこも火傷の跡がまだ生々しく残っているのに、無傷というのはどういうことなんでしょうか。

飼育員たちが、私を再びつり下げます。今度は、逆さ吊りで、股間がみなさんの作業のしやすい高さに調整されました。

手は背中で拘束されます。頭がギリギリ床につくかつかないか、というところです。足は左右に大きく開かれていて、足首と胴体にベルトがつけられ、パイプから下がる鎖を引っかけて、体を支えています。

「ここを、徹底して開発してやろう」

誰かが触れたのは、クリトリスでした。

かろうじて、無傷でいられた場所でした。野球のボールも、花火も、そこには当たりませんでした。蝋涙を浴びてはいましたが、乳房に比べればダメージなどまったくありません。

大型の電動マッサージ器が用意されます。スイッチが入り、最強にセットされます。床に彼がそれを押し当てると、アパート全体が震えるほどの強い振動です。

「うれしいだろう?」

猿ぐつわはしません。

「はい。ありがとうございます」

「ほら、やってやれ」

彼が指示すると、飼育員がそれを私の股間に当てたのです。

「ぎゃー」

私は叫んでいました。

せいぜい指でこするぐらいの刺激しか与えたことのない敏感な部分に、強制的に振動が与えられたのです。まるで削岩機で穴を開けるように。

「うるさい」

彼の足が私の顔を蹴ります。

「いいか。ほかはなにも刺激するな。ここだけで、何度もイカせるんだ」

最初は痛みだけだったのに、体がおかしくなったのか、激しくマン汁を絞り出しながら、身もだえているうちに、それが快楽になっていくのです。

「うがー」

私はただ意味もなく声を上げているのですが、もはや悲鳴ではありません。

「ほら、イケよ」

最初の波にさらわれて、全身を痙攣させます。

「あうううう」

「よし、次はおれがイカせてやる」

飼育員たちは交代でマッサージ器を私に押し当てるのです。

「ああ、いかせてください。もっと、もっと恵美をいかせて……」

地獄のような快感は、私の脳を溶かしてしまいます。涎を流し、ただひたすら、痺れるような、弾けるような快楽に浸るのです。

「うぎー。もうダメ。許して」

どれぐらいの時間が経ったのでしょうか。

頭に血が上ってしまい、失神寸前になっていました。

そこで上体が鎖で引き上げられて、私は海老ぞりの形で宙に浮きます。

屹立した飼育員の男根を、口で受けさせられるのです。

彼らは慣れたもので、私の喉の奥まで突いて、欲望を果たします。彼らの精液はしっかりと飲み干します。毎朝、食べる食事よりもむしろ味があるように感じてしまうのです。きれいに、一滴も残さず飲みます。

一巡してようやく床に降ろされました。

「だいぶ、大きくなったな」

きっと、クリトリスは何時間もマッサージ器を当てられて、真っ赤に腫れているに違いありません。

「今日はこれを持って来てやった」

彼の手には、雑誌ぐらいの大きさの鏡がありました。

ああ、なんてショックなのでしょう。ボロボロの肉塊となり果てた自分の姿を、はじめてしっかりと見せられたのです。

たくさんの人に陵辱された恥丘は、陰毛を剃られているせいもあるのでしょうが、異界の原生生物のように、醜く弛み、虫に食われたような火傷の跡が点々としています。

その上のクリトリスは見たこともないほど赤く膨れあがっていました。

陰唇にも花火でつけられた火傷の跡が転々としています。それは全身にも残っています。

大したものを食べていないからか、全体にホッソリとしているはずですが、腿から尻にかけては、やけにムッチリしているように見えます。

何人にも犯され続けてきたからでしょうか。

お尻も太ももも、腹部も背中も、鞭やバットで叩かれて、痣や蚯蚓脹れが刻まれていないところがありません。

みなさんに

弄

ばれ、何人もの人に毎日犯され続けること。そして大量の浣腸をすることで、体型そのものが変態としてのそれに、変わってきているようです。

包帯を外された乳房は惨めなものです。叩かれ、いたぶられて、腫れたように大きくなっていますが、そこには釘を打ち込まれた跡がはっきりと残っていました。とくにネジ釘によるものは、肉が裂けているせいか、弾けたような傷口になっています。

大量の薬によって、かろうじて化膿はしていませんでした。

でも、乳房はもう、私の一部であるようでも、別物となってしまいました。

乳首は見たこもないほど潰されて、だらしなく伸びています。

想像していたよりはマシでした。まだしも、それらしいカタチは保っていたのですから。

そして、顔。

髪をばっさり刈られて、鼻フックのベルトの跡が溝のように額から頭部についていました。

心なしか顎と首はホッソリしたようです。彼らのものをくわえて、鍛えられているとも言えます。

これだけ痛めつけられているのに、顔だけが無傷で、毎日、汚物のような食物を与えられ、小水や精液を浴び続けているのに、艶々とした肌をしています。

口紅もしていないのに、唇は赤みがあってふっくらしています。

全体に痩せたからか、若くなったようにさえ見えます。

でもよく見ると、目は獣じみて、妙な輝きがあり、それでいて虚ろです。

彼が私を写真に撮りました。

「こうして、おまえの変わり果てていく姿をアルバムにしてやるよ」

壁に、グアムで撮影した服を着た私の写真を貼り付けました。

ああ、どれほど遠い昔のことでしょう。きれいに化粧をし、豊かな髪をなびかせ、やや肉付きがよく、溌剌とし、いきいきした人間の目をしています。

それは私ではなく、別の人のようです。

そして次に、この部屋に来たときの首輪をつけたところ。まだ、私の目は潤み、温かいものがあふれています。

さらにいま。そして、これから……。

「じゃあ、こいつをつけてやろう。もちろん、麻酔なんてしないからな」

「どこにつけるんですか?」

あまりにも多いリングを彼が並べているので、私は不安になります。

「教えてやろう。この大きいやつは、鼻だ。家畜だからな。次に大きいやつは、三つある。乳首、そしていま大きくしたところだ。その次に大きいやつは、舌だ。残りは、全部、おまんこにつける」

順番にそれをビニールの床の上に並べ行きます。

「一度に、ですか?」

「ちょうどいいだろ? 抗生物質を飲ませてやるんだから。一度にやったほうがさ」

涙がポロポロと落ちます。

もう、私は戻れません。何度もそう思ったのですが、これほど追い込まれたことはありません。

隠すことのできる部分ならともかく、鼻と舌にリングをつけられてしまっては、もう家畜妻であることを公言して回るようなものです。

よほどカッコいい女なら、ファッションだと思ってくれる人もいるかもしれませんが、惨めな女で、おまけに鼻のリングが大きすぎるので、そんな勘違いはされないでしょう。

クリトリスにも、大きめのリングがつくというのも恐怖です。ちぎれてしまうに違いありません。

「通常は、小さい穴から徐々に大きくしていくんだそうだが、それを素早くやろうっていうわけだ。明日の朝には、すっかり装着できているだろう」

「そんな……」

どうして急ぐ必要があるのでしょう。

「どうした。うれしくないのか?」

ここで、顔を左右に振ったところで、彼と飼育員たちが許してくれるはずもありません。

「ありがとうございます。うれしいです。どうか、体中にリングをつけてください」

そうお願いするしかありません。

引き回し

長い夜。そして、朝が来ても、誰も来ず、私は押し入れの下にいて、膝を抱えて横になっていました。

熱い。体が熱く、痛いのです。

体中に穴をうがたれ、異物である金属を装着されただけではありませんでした。

朦朧とした中で、彼が言うのです。

「仕上げに額に『畜』って字を入れ墨してやろうと思うんだが……」

してやろう、というのは、私のためになることをするようなニュアンスです。

自らそのような刺青を望む者は、世界にもそう何人もいないでしょう。

「いいか。ここまでやったんだ。自分が誰かに会って、自らこういうことをして欲しいと頼んだことを、延々と説明しなくちゃならないじゃないか。でも、額に『畜』とはっきり入れ墨すれば、誰にでもわかることだ。普通の人間は、そんなことはしないからな」

私はお願いしたのでしょうか、そんなことを。

わかりません。

飼育員の人が電動の入れ墨機を使って、彼がマジックで額に書いた「畜」をなぞっていきました。

その痛みも激しいものでした。パイプに頭を固定されて、舌を噛まないように猿ぐつわをされて、ガガっと激しい振動を額に受けて……。

皮膚が飛び散り、骨が砕けるような感覚でした。

その後、どうなったかはわかりません。

もう、なにもしたくありません。

震えながら、熱に浮かされて、しばらく過ごしていたのですが、外がすっかり明るくなって、かなり室温も上がってきた頃になってから、飼育員がやってきました。

「どうだ」

私はだるくて、彼らに背を向け、押し入れから出ずいにいました。

「まあ、いい。それはここに取り付けよう」

ガタガタと音がして、四、五人が入ってきて、壁になにかを取り付けているような音がしました。

「ほら、こっちに来いよ」

飼育員に肩を触られ、私は仕方がなく、ごろりと体の向きを変えました。

パイプの向こうにある壁は、一面が鏡になっていました。

「あれは柔らかい素材だから割れる心配もないんだ」

そこには、家畜妻がいました。

額に「畜」と黒い文字の縁を、丁寧に赤でなぞってあるのです。子どもが見ても、それが家畜の畜だとわかるはずです。

そして鼻には大きな輪が……。

恐怖さえ感じるほどの形相になっていました。

もう見たくはありません。

「これからは、毎日、自分をよく見て、家畜妻だってことを自覚するようにってさ」

嫌でもそれを確認しなくてはならないのでしょう。

いつもの食事です。色がどんどん黒っぽくなっています。彼らは私が食べるのを、笑いながら見ています。なにも考えずに平らげるのです。

そしていつものように浣腸をします。

いままでと違うのは、私が動くと、股間にたくさんつけられたリングが触れあって、チャラチャラと金属音がするようになったことです。

「すみません」

人が訪ねてきました。開けっ放しなのですぐ入って来られるのです。

「こちら、なにかやってるんですか?」

若い警察官でした。

「夕べから今朝まで、けっこう悲鳴みたいなのが聞こえたって、何件か通報があったんです」

飼育員たちが、私を隠すようにしながら、説明をしています。

「ちょっと騒ぎすぎましたね。すみません。遊びです。プレーですよ」

「プレー? どういう?」

「ご覧になりますか?」

部屋に入ってきたとき、私と目が合っても驚かなかったくせに、警官はわざとらしいのです。知っているのです、なにもかも。

飼育員は私を彼に見せます。そして壁の契約書や写真を見せて、詳しく説明しています。

「本当に、あなたの意志でやっているんですか?」

「はい、そうです」

私は答えます。

「困ったな。そういうのって、どうなのかな」

しかし、彼は警棒を抜いて、構えました。そして私の尻や胸をそれで突くのです。

「こういうことをされてもいいと?」

「はい」

彼はラビアのリングを指で引っ張ります。私は突き出すようにして、拡げやすくします。

警棒をおまんこにねじ込もうとします。腰を動かし、硬い警棒が奥まで入るように自ら協力します。

警官は突っ込んだ警棒で、乱暴にこじりました。

「こういうこと、されてもいいんだ?」

「家畜妻ですから……」

「まいったな」

飼育員たちが「どうですか。例外として認めていただけないですか?」と言う。

「家畜なんだから」と誰かが言う。

「おれたちは、これで暮らしているんです。この仕事がなくなれば、住む場所もなくなるし……」

「なるほどね。この部屋でやる分には、まあ、私たちがとやかく言うものではありませんけども、外はねえ」

「外だって同じじゃねえか」

誰かが言ってます。

「そうだ、おまわりさん、このアパートから外に出て、表通りや隣のブロックは行きませんから、土手とか河川敷あたりならいいでしょう?」

「うーん」

公然わいせつ物になると私は思う。

「動物が裸で歩いていて、なにが悪いんですか。牛や馬以下なんですよ、こいつは……」

「動物ねえ」

警官は私のおまんこをこじり続けます。

「確かに普通の人間には見えないな。そうだ。通常の人間ではないことを、もっとはっきりさせればいい」

そんなことを言い出します。

「外では必ず鎖をつけて、四つ足で歩く。言葉は使わない。人の目を見ない。なにをされても拒絶しない。それが守れれば、普通ではないことがわかるんじゃないか」

結果的に、私が外へ出るときは、目隠しと猿ぐつわをすること。お尻の穴やおまんこを、なにかでふさぐことなども飼育員たちと決められていきました。

「さっそく、やってみるか」

乳首とラビアのリングには、ヒモがつけられて、どちらにも一リットルのペットボトルが結びつけられました。そして目隠しをされ、猿ぐつわをつけられます。

鼻輪にフックをつけて、鼻が潰れてしまうほど、上に引っ張り上げられます。

おまんこに特大のディルドを入れ、アナルには金属バットを突き立てられました。

こんな姿で、私は外に出て行くのです。

立ち上がるには、乳首やラビアから下がったペットボトルを持ち上げなくてはなりません。

さすがに一リットルの水は持ち上げることはできません。リングが通っている体の部分が引きちぎれてしまうでしょう。

だから、私は四つん這いでいるしかないのです。

アパートから出ます。

ペットボトルを引きずりながら、なにも見えませんが、手や足の感触から、アスファルトに出て行くのがわかります。

首輪の鎖を引っ張られたり、お尻の金属バットを押されたりして、向きを変えさせられます。

「こんな人間、いるわけないな」

警官は警棒で私のお尻を叩きながら、そう言うのです。

「そうでしょう? こいつはこんなことを、おれたちにさせるんですよ。被害者はこっちですよ」

「おお、本当だ」

家畜妻が歩いたあとには、マン汁が道に落ちているはずです。

どれぐらい歩いたでしょうか。

「おまわりさん、こんなことして、いいんですか?」

聞き覚えのある女性の声がします。私をいたぶっている女性たちの一人だと思います。

「いいんですよ。これは人間じゃないから……」

「でも、あんまりこっちには来ないで欲しいわ」

「わかりました。表通りはあまり出ないように」

警官が飼育員に指示しています。

階段を上がると、そこがお馴染みの土手だとわかります。

「このあたりも、子どもたちが遊んでいるときは遠慮してほしいわ」

女性たちが、まだ一緒なのです。

暑くて、苦しくて、つらくて、よくわかりませんが、十人ほどの人たちが、私の周りを一緒に歩いているようでした。

「じゃあ、住人の人たちの迷惑にならないように、よく注意してくださいよ」

警官は言い捨てて、去って行ったようです。

「こんなになっちゃって」

女たちの声がするのです。

「よく、こんな姿を人前にさらせるわね」

「死にたくなっちゃうんじゃない?」

「普通じゃないから、これがうれしくてしょうがないんだわ」

「まったく果てしがない変態ね」

一時間ほどの散歩、いえ、引き回しが終わり部屋に戻ると、彼が待っているのがわかりました。オードトワレでわかるのです。

実験動物

目隠しを外され、猿ぐつわを取ってもらい、水で全身を洗います。

外から帰ってきたときは、ボディーシャンプーを使うことが許されます。

自分で、変わり果てた体を洗うのは、とても悲しいことです。

リングは私の柔らかな肉を突き通っていますから、清潔にしなければ、私が苦しむだけです。

つけたばかりのリングを使って、敏感な部分が強制的にペットボトルで引き延ばされました。わずかな間でも、体はそれに合わせて、リングと肉体の間に隙間ができていました。

乳首もラビアもリングを回しつつ、洗っていくのです。痛いのですが、鼻輪ほどではありません。

あまりの痛さに泣きながら、鼻輪を回しながら洗いました。

こんなことに慣れる日など来るのでしょうか。

むだ毛を処理していきます。頭髪は自分で刈ることを許されていません。

「畜生が、自分のかっこうをいっちょまえに気にするのか」

飼育員さんに怒鳴られました。彼らが私の頭を剃り上げます。

そして、飼育員たちは、私の部屋を掃除します。布団を干し、ビニールの床を水拭きし、消毒もします。さらに私をさいなむ道具類も洗われるのです。

彼はこうした飼育員の仕事ぶりを満足げに眺めています。

そして洗い終わった私は、自分で拘束するための枷をし、飼育員さんに手伝ってもらい、パイプに逆さ吊りにされて、庭に干されます。

暑い、長い午後。私は気が遠くなります。

彼がそんな私を見下ろしながら、言うのです。

「今日はこれからある場所へ行くが、一応、教えておこうと思ってさ」

相変わらず、口調だけはとても優しいのです。

「オレの計算だともうそろそろ生理が来るよな?」

なにを言い出すのか、わかりません。

「だけど、それっておまえに必要かな?」

言っている意味がわかりません。

「家畜ってのは、優秀な血しか残さない。おまえみたいな、とんでもない遺伝子がこの世に残ったら、まずいと思わないか?」

頭にボッーっと血がのぼっていきます。朦朧としながら、「はい」と答えていました。

「普通、産ませない家畜は去勢しちゃうんだけどね」

逆さになりながら、全身がガタガタと震えます。

「知り合いに医者がいて、やってくれるそうだ。とりあえず、子宮を全摘出する」

私は泣き出してしまいました。

これは、これまでの毎日、私の体に浴びされられた暴力とはまったく違う暴力です。

恐ろしさも一段と高く、自分が自分ではなくなることを決定的にしてしまうのではないでしょうか。

「そういうのはどうかな? ま、決めるのはおまえだから」

彼は私を見るのです。

優しい微笑み。冷たい瞳。彼はまだ私を見捨ててはいません。私がひどい目に遭い続ける限り、見捨てないでしょう。

「もし、手術がイヤだと言ったら?」

「そうだなあ。あの契約書には、そういう場合のことは書いていない。だから、話し合って決めればいいわけだが、ぼくは契約内容を履行しなくなったおまえには興味がない。契約は破棄しよう。離婚して、別々の生活をはじめよう」

「別れるのはイヤです」

「だったら契約書にある『五、家畜妻は、自らの肉体を傷つけ、または第三者などによって改造され、失うこともいといません』とか、『六、家畜妻は、所有者に従うものであり、所有者の変更も含め所有者に従います』を受け入れてくれなくちゃね」

所有者の変更……。

そんな残酷なことがあるでしょうか。

彼と別れたくなければ、去勢手術を自ら望むしかありません。女として生まれたのに、健康な子宮を自ら捨てることを選択するのは、自殺するようなものです。

ですが、それを望まないなら、彼とは終わりなのです。

でも、去勢された私を、彼が誰かに売り飛ばしても、私は文句を言えないのです。

こんな姿に成り下がって、彼との細いつながりだけを信じて来たのですが……。

「私の所有者を変更するのでしょうか?」

彼は微笑みを浮かべたままです。

「さあ。それはどうだろう。まずは、おまえが決めることじゃないか。決めたら、そこからまた始まるわけだ。決めないうちに、いろいろ言ってみたところで、どうせそんなものはウソになってしまうだろう」

ああ、彼は間違いなく、私をズタズタにしてから誰かに渡すつもりなのです。身も知らぬ者に家畜妻として使える私を、彼は遠くから見て楽しむつもりかもしれません。

そうなったら……。

「お願いします。どうか、私を去勢してください。子孫を残せない体にしてください」

「うん。そうだよ。それがいい」

飼育員たちが私に猿ぐつわをし、目隠しをします。

拘束をさらに強化します。体を小さく丸めた形で、手足ががっちりと固定されます。そのままライトバンの荷台に放り込まれ、上から毛布をかぶせられました。

やがてクルマが止まりました。

トランクから出されました。全裸の私に毛布を肩からかけるのですが、そこが、都会の真ん中にある大きな病院であることにびっくりしてしまいました。

てっきり、どこか遠くの町のうらぶれた怪しげな病院にでも連れていかれるかと思ったのですが……。

飼育員たちは、そこまででした。

私は彼と二人だけで病院に入りました。通常の外来の人たちが行くロビーを抜けていきます。

額の「畜」の刺青や大きな鼻輪に気づいた人が、驚いた顔をしました。

でもここは病院です。なにか理由があるのだろうと思ったのか、とりたてて騒がれることもありませんでした。

細い廊下を抜けて、その病院の奥へ向かうと、外廊下があり別棟に続いていました。

通常の大病院ならそこは入院患者用の病棟なのでしょうが、ここは違いました。

「研究棟」と書かれていました。

思わずぶるっと体が震えました。

「もう興奮してるのか」

彼が笑います。

思った以上に怖ろしいことが待ち受けているのではないか。私はそう感じていたのです。

家畜妻の歌 第4部 (4/5)
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