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女性の将来なりたい職業ランキング第一位が性奴隷な世界2 学校で一番のお嬢様な女の子 · 第2部

女性の将来なりたい職業ランキング第一位が性奴隷な世界2 学校で一番のお嬢様な女の子 第2部 (2/5)
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「うん? なに、その反応」

友達の言葉に自分でも分かりやすく動揺してしまいました。

絶対に他の人には知られていないはずですが、わたしはほんの数分前にしっかりとは話したことがない先輩に自分を買って欲しいと訴えてしまったのです。

自分で言ってからそんな迷惑なことを言われても受け入れてもらえるわけがないと思いつつ、受け入れてもらえるにはどうすればいいのかという打算的な思考も動いて自己嫌悪を覚えてしまっているわけで、期せずしてそのことを指摘するような友達の言葉に動揺してしまったのでした。

「……もしかしなくても買って欲しい相手でもいるの?」

「そ、そんな馬鹿なことは……」

そのわたしの反応にクラスの誰もが疑っているような視線を向けてきています。

「黒だね」

「……だと思うね」

「相手は誰だと思う?」

「同学年ってことはないでしょう」

「なら、先輩?」

「とはいえ、奥手な由利ちゃんをその気にさせる人なんているのかな?」

などなど担当の教師が来て授業が始まるまで、そんなおしゃべりは続きます。

鬱陶しそうにしている男子のことなど気にしないような姦しさも授業が始まれば、途端に消えて静かになり、そうやって五限目が流れていきます。

ホッと一息を吐いて、そのまま、話は流れると思ったのですが、そうは問屋が卸さないとばかりに授業後、友達数人に連行されました。

連れてこられたのは廊下の隅でした。

「えぇっと?」

「時間ないから単刀直入に聞くけど……」

「はい」

クラスの中でも買われていると評判の女子に囲まれて、わたしは素直に頷くしかありませんでした。

「買って欲しい相手がいるんだよね?」

「……はい」

ここでは嘘をつく方が正しいのでしょう。

それでも打算的な部分で経験のある彼女たちに助けを求めた方が良いという気持ちも確かにあって、わたしは卑怯でもなんでもいいかと思って首を縦に振りました。

正直、授業中に私が考えていたのはあのお昼休みのトイレで聞こえてきた情事の音と声と息遣いでした。

わたしは売りをしていなくても経験自体はあります。

それは学校の誰にも言ってない秘密なのですが、だからこそ、あのトイレでの情事の異様さに惹かれてしまっているのだと思います。

いえ、そんなことだけではなく。

わたしは階段から足を滑らせて落ちた時に死ぬかもしれないと心底怖かったのです。

今日は朝起きた時は体調に何の違和感も感じなかったのですが、学校に到着した頃から少しずつ集中力にかけるというか、身体がふわふわするといいますか、熱っぽい感じが始まっていました。

そのために迷惑をかける前にと保健室に向かっていたのですが、あと少しというところで足を踏み外したのです。

怖いと思うのと同時に安堵もしてしまったことに後から気付いて、それも辛いのですが、それはもうどうしようもないことだと諦めています。

安堵したのはままならない体調と最近はストレスになってしまった家でのことがこれで終わるかもという気持ちからでした。

余計なことは置いておいて、助けてもらった相手が気になるのは仕方ないことだと思うのです。

その上で、あんな行為をされてしまいました。

(キスをされるのかと思いました……)

キスという行為は物語の中でしか有り得ないと思っていてもあんなに顔を近づけてこられたら意識するのは当然です。

顔が赤いから熱でもあるのかとおでこ同士で熱を測る行為。

キスとは違うけれどもシチュエーション的には漫画みたいでドキドキが強くなって、こういうことを自然にする男性がいるという意味でもわたしは驚きとともに惹かれてしまいました。

だから、その下心も込み込みでお礼を言おうと思っていたのです。

もちろん、日課というかすべきこともあって人気の無い場所を探してもいたなかで助けてくれた男性が階段を昇っていくのを発見しました。

制服のネクタイの色で男性が先輩であることが確定しました。

一応、お話をすることはあまりないとはいえ、同学年なら知っているはずなので、知らないということは先輩だろうというのは思っていましたが、確定はしていませんでした。

(一つ上の学年の先輩かぁ……)

そう思いつつ、わたしは先輩の後を追いかけました。

お礼を言おうという気持ちとどこか周りを探るような雰囲気というか、追いかけていけば人気の無い五階を目指していて、そうすると興味を惹かれてしまってもいて、バレないように息を殺して近づけば、彼はトイレの前で誰かと話しているようです。

お昼休みの五階のトイレ。

誰も来る人はいない場所です。

バレないようにと距離を取っていたので、わたしはトイレがある通路の角から覗き込みました。

そうすると女性の先輩と先輩がいて、二人はそのまま男子トイレに入っていきました。

好奇心も大きかったですが、それ以上にわたしの中ではよからぬことをしているのではという正義感というか、もしかしなくても助けてくれた先輩はあの女性の先輩に酷いことをされているのではという気持ちが膨らんで、いけないというか男子トイレに踏み込むことへの躊躇を乗り越えて入り込みました。

そうすると個室が一つだけ閉まっていました。

どういうことなのかと思っている間にその個室から音が聞こえ始めました。

最初は聞き取るのも苦労するほどの音でしかなかったのですが、そのうちにしっかりと聞こえる程度には大きくなって、そして、それが喘ぎだと分かるとわたしは立ち尽くすしかできなくなりました。

(エッチなことをしている!)

驚きと疑問が増えていくなかで、やっぱり、先輩は酷い目にあっているのではという気持ちが増えていきます。

女性というのは強かな生き物で弱みを握って男性を捕まえるという良くない方法に訴えることも多いと聞きます。

そういう自分もここで先輩を助ければ、エッチな要求を押し通せるのではと考えてしまうあたり、同じ穴の狢と思いましたが、わたしの気持ちは純粋なものだからと棚に上げることにしました。

個室の中で盛り上がっているのか、息遣いなどが大きくなり、トイレの中に入れば気付いてしまうほどでしたが、そうなると今度は違う意味で驚くことになります。

どう聞いても女の先輩がよがっているようにしか聞こえないのです。

『……わたしも、みかさのことすき、でしゅ♡』

『知ってる。昨日の夜、いっぱい言ってた』

『へぇあ♡』

漏れ聞こえてきた会話の内容にドキドキと胸が高鳴ります。

(えっ? 好きって、言ってる? それって、この二人は良い関係だってこと?)盛り上がってる中で気分を高めるための『好き』という言葉じゃなくて、相手のことをどう思っているのかを伝える『すき』という言葉を確かめ合うように女の先輩が口にして、それを受けて先輩は嫌がるわけでもなく、受け入れている気がします。

『えぇっ? わ、たし、すきっていっちゃって?』

『言ってたよ? あれ、気付いてなかった?』

『あっ、いや、あなたがすき、っていうからぁあ♡ それにつられただけで……』

でも、女の先輩の方も好きって言葉を言ってしまっていることの意味に気付いたのか取り繕おうとしました。

それを許さないように強くパンパンと肉同士がぶつかる音が響き、甘い喘ぎがあがります。

その声があまりに気持ちよさそうでわたしは立ち尽くしたまま、じんわりと自分のお腹の下の方が熱くなって、切なくなってしまいました。

(……あっ)

言いつけ通り、暇があれば自慰行為をしているわたしは本当なら人気の無いところで自慰をするはずでした。

いつも、お昼休みになるとお弁当を食べてから自慰をするのです。

条件反射というかこの時間になるだけで、身体が快感を求めて切なくなっている自覚はあります。

だというのに、今日は自慰をしないで覗きというか聞き耳を立てているだけです。

気付かれていないのはわたしが努めて音を立てないようにしているからでしかなく、欲求不満を訴えだした下腹部の疼きを解消したくてわたしの指はすごくゆっくりと伸びていきました。

いつもいつも自慰行為を積極的にしているせいで、わたしは自分でも堪えられないほどに切なくなると指でおま×こを弄ってしまおうとしてしまいます。

授業中とかは集中できているので良いのですが、ふとした時に堪えられなくなるとトイレと偽って教室を抜け出し、隠れて自慰をすることも多くあります。

誰かに見つからない場所を探して、それでもいけないことをしているという自覚があるせいで息を殺して、自慰をする癖だけが上手くなっています。

だからというのもあって、わたしは息を殺して聞こえてくる情事をオカズに自分のおま×こを弄ります。

スカートの中に手を入れて、ショーツをずらして、慣れた手つきで膣内に指を滑り込ませる。

興奮しているのかおま×この入り口は緩んでいて、指を押し込む必要もなくするりと入ってしまいます。

(熱い……♡)

そうやって入った指から感じる熱量に驚いてしまいます。

絶頂する直前みたいに熱くなっていて、指に絡む愛液の量も多いです。

背筋がゾクゾクとするままに自分が好きな入り口の上の方を人差し指で掻き擦ります。

「……っ♡」

喉の奥で声を殺せたのはしっかりと口を閉じていたからで、それは目の前の扉の向こうの二人にバレないようにという気持ちが強かったからでしかありませんでした。

(これ、すご……♡)

自慰行為を何度も繰り返してきました。

だから絶頂するコツとかはしっかり理解しているつもりでしたが、そういうこととは別に興奮によって感度が底上げされているのか少し強めに擦っただけで軽く絶頂してしまいました。

その快感の強さに驚いて指を引き抜きました。

引き抜いた指を恐る恐るみればテラテラと愛液にまみれていて、引き抜いたせいで中に何もない感触が切なさとともに狂おしいほどの欲求になっていくのを感じます。

声を押し殺すことはまだできる。

そう思うままにわたしはほとんど熱に流されるままに再度指を入れてちゅぷちゅぷと音を立てないようにしつつも膣の中を指先でグリグリと弄り回します。

粘着質な愛液を掻き混ぜすぎて音が鳴らないように指でおま×こを広げればとぷっと熱い愛液の塊が落ちていきます。

床にびちゃんと音を立てて広がったわたしの愛液でしたが、その音をかき消す大きさの音が個室から出ているのでバレることはないと思うとわたしは指の動きを強めました。

人差し指だけで掻き回していたのを中指も加えた二本にして、おま×この中を擦る。

グニっと押し込むとか、これまでの経験で知っている感じるポイントを容赦なく責め立てて、だんだんと腰が浮いていくのを感じながらも続けてしまいます。

『そろそろ出そう』

『……なかにくだしゃい♡』

『もちろん』

喘ぎとかそういう音に紛れるように聞こえた言葉。

扉の向こうの行為がクライマックスを迎えるというのだと分かります。

だから、わたしは扉の向こうの二人と同じように昇りつめたいとおま×こから指を引き抜き、快感と興奮から硬くなったクリトリスへと指を這わせました。

敏感過ぎて学校で触ることは滅多にないのですが、わたしは躊躇なく親指と人差し指の指先を押し当てて、「……うんぁぁぁあ♡」

明らかな絶頂の声に合わせて、クニっと摘み上げました。

「……っぅ♡」

ここまで昂ったのは初めてでした。

それなのに一番感じてしまうクリトリスをここまでしっかり摘み上げれば当然絶頂します。

腰が跳ねて、足に力が入らなくなりそうになるのを堪えます。

ただ、じわっと溢れるような感覚がおま×こにあって、それが止められないままに太ももに生暖かいものが垂れていくのを感じます。

(潮吹きしちゃった……♡)

過去に何度か潮を吹いたこともありますが、その時とは量が違います。

無意識に床に座り込まないようにと太もも同士をくっつけていたから、床に撒き散らして音を立てることはありませんでしたが、太ももから垂れていく熱い液体は膝などへと流れていきます。

快感の渦はずっと渦巻いたままかと思うほどに強く、声を堪えるのもやっとでしたが、それでも徐々に波は穏やかになってくれました。

扉の向こうも静かになっていくなかで、わたしはこの後はどうするのがいいのかと考えます。

(エッチなことをしているのは間違いないけど、それで、ううん、それをどう利用すれば?)学校でエッチをしていたことをもしもわたしが周りに訴えたところで笑われてしまうかもしれません。

もちろん、男性の気分というか、我慢できなくなる可能性自体はあるのですが、それでも、わざわざ学校のお昼休みにエッチをする人間がいるという内容を信じてもらえる可能性は決して高くないと思います。

逆に言えば、しっかりと周りに本当のことだったと認知してもらえれば、火がついたように話は広がって、とんでもない事態になる気もしていて、どうすべきかということについては悩ましい問題に感じれます。

そんな風に考え込んでいる間にも会話は進んでいて、その内容がとても甘くてドキドキもしていました。

(漫画みたいだな……)

わたしは恋愛物が大好きです。

だから、そういうお話に憧れてもいます。

もちろん、子供じゃないので白馬の王子様が迎えに来てくれるとは思っていません。

でも、過去の出来事からわたしに関わろうとする人が純粋な恋愛感情や性的な下心を持っているとも思えないのです。

生まれた家が大きいとそれだけ面倒なしがらみだって感じます。

そんな諸々の不平不満をわたしは飲み込んでいるために、今ではもっと面倒なことになっている自覚もありますが、家族の中で一番駄目なわたしはこれ以上家族に迷惑をかけたくないのです。

それでも、だからこそというかわたしは扉の向こうの雰囲気に憧れとかを感じてしまっているのです。

自分でも浅はかだと思いますが、あの先輩ならわたしの気持ちを汲み取って、漫画のように愛し愛される雰囲気を楽しめるのではという思いが膨らむのと聞こえていた女子の先輩の嬌声からエッチも上手いようでその点でもわたしはのめり込んでいく自分を抑えられません。

『あのちょっと、恥ずかしいから、外に……』

『なにするの?』

『……少し掻き出さないと漏れちゃう』

『そっか……』

そんな風に悩んでいるわたしの耳に届いた会話の内容を聞いて、ドキッとしましたが、扉が開くことはありませんでした。

その代わり、個室の中から身支度をする音というか、衣擦れの音とか、足音とかが聞こえます。

(……少し掻き出さないと漏れちゃう?)

隠れるべきかどうかを悩み始めていたのですが、その会話の内容が気になってわたしの動きがまた止まります。

(掻き出さないと漏れちゃうというのは、出してもらった精液のこと、ですよね? えっ、そんなに量が多いことってあるのですか?)経験則的にというか、わたしが知っている射精というのは出たのかどうかも分からないほどの量でしかなく、掻き出すという必要もないほどだと思います。

勝手に垂れないようにしないといけないものではないのかという疑問が浮かびます。

『俺が掻き出してもいい?』

『あっ……♡』

そういう疑問を持って、耳を傾けていると先輩のそんな言葉とともにくちゃくちゃという音の後に水に何かが垂れる音が聞き取れます。

それは排泄の音のようですが、もちろん、この流れで出た音ということは精液が掻き出されてトイレの中へと落ちた音だと思います。

なんというか、そんなことまで聞き耳を立ててしまっている自分が浅ましいような気分になりますが、ドキッとまた違う意味で胸が高鳴るのは仕方のないことだと思うのです。

わたしが知っている精液の量とは比べ物にならないほどの多さだということが分かってしまいます。

もしも自分がいつも味わっている射精を掻き出すとしても垂れ落ちていくのはほんの少しの雫程度だと思います。

トイレの中に落ちても、ぴちゃんとかそれとも音も聞こえないほどの量。

それが扉の向こうではぼちゃんと音を立てたのです。

一度だけではなく、その後も後から後から水に落ちる音は続きます。

喘ぎも聞こえてきたのは先輩がしっかりと指をおま×こに入れて容赦なく精子を掻き出しているからでしょう。

男の人におま×こを弄ってもらえているという状況にわたしは遅れて気付いて、羨ましくなります。

(えっ、処理とはいえ、手マンしてもらえてるの?)男性はあくまで性欲を処理したいから女性に性行為を求めるのです。

男性の絶頂は射精ですから、射精をすることが第一目標であり、女性を気持ちよくさせようとかそういう気持ちはほとんど持っていない人の方が多いです。

いえ、女性をイカせる気が無いというわけでもないですが、女性を感じさせようという雰囲気は多くの場合は希薄なのが普通です。

もちろん、自分から買ってまで性行為をしたいと思う相手なら多少は違いますが、それでも男性は射精したら満足を覚えてしまって、女性のことなんかどうでもいいといいますか、そういう雰囲気になるのが普通だと思っていました。

それがそうではない様子なのです。

後処理はその後も続き、掻き出されて零れ落ちる音がようやく止まりました。

わたしはそんな音を聞き続けて、いろいろと考え込んでしまっていました。

自分が知らない男女の関係を目の当たりにしていると思うとゾワゾワと胸がざわめいて、自分も体験してみたいと強く強く感じてしまっています。

いえ、こんな凄いものを知り得たらほとんどの女性は気になってしまうと思うのですが、それでもわたしにしたら憧れとか現状の欲求不満を解消してくれるのではという期待とかが入り混じってしまって、どうしようもありません。

扉の向こうからはカチャカチャとかシュッシュといった身支度を整える音が聞こえてくる。

『それじゃ、外に出ようか』

先輩の声が聞こえてきて、ついに扉が開かれると思っているのにわたしの足は動こうとしてくれません。

そのまま扉が開けられ、中から出てこようとした二人はわたしが立っていることに気付いたようでした。

全員が気の抜けた声を漏らしました。

扉が開かれて、そうしてみれば中からふわっと香ってきたのは情事の匂い。

汗っぽさも少しだけあるのですが、それ以上に強いのは独特の生臭さともとれる匂い。

精液の匂いが流れてきて、感度が上がったわたしの鼻にはその匂いが鋭敏に感じられました。

キュンっと切ない震えがお腹の下の方から生まれて、我慢できなくなります。

「……わたしを今日、買ってくれませんでしょうか?」

ほとんど無意識というか理性的な判断で口にした言葉ではなく、感情的にそう口にしてしまってから、恥ずかしさとか遠慮のなさとかが自分の中で渦巻いて、それ以上のことを言えずに、わたしは逃げ出そうとしました。

でも、それだけじゃ、嫌だと捨て台詞のように「放課後、ここで待ってますから」とだけ告げてわたしは教室に戻ったわけです。

そうしてから、授業までのほんの少しの時間でわたしが情緒不安定になっていることが周囲にバレたということです。授業が始まったから問い詰めることもできずに次の休み時間である今この瞬間に問い詰められているというわけです。

「なにが有ったのかとか、聞き出したいけど、まずは確認だけど買って欲しい相手にアピールとかした?」

「……してないです」

「……おぅ」

わたしを取り囲んでいた全員が顔に手を当ててしまいました。

「駄目でしたか?」

あの場でわたしはそれ以上のことができませんでした。言われてみればもう少し他に何かできたのかもしれません。

「駄目っていうか、買って欲しいって意思表示だけで買ってもらえる可能性って万に一つくらいじゃないかな」

「そういうものですか」

「そういうものです。初心者か。そうだよね。初心者だったか」

「うぐぅ」

友達の容赦ない言葉にダメージを受けてしまいます。

経験が無いためにわたしの行動は芳しくないということらしいです。

「もしかしたら買ってもらえるかもしれない可能性が有るなら、すべきことは何か」

「由利も異性に興味が湧いたってことでしょう。それで、どうすればいいと思う?」

「アピール無しだから、過剰な準備しても、だよね」

「外れた時に無駄になるか」

友達たちが一気に盛り上がります。その話をわたしは聞くだけに留めておきます。わたしが何かを思っても経験が無いので彼女たちの邪魔になると思っていたからですが、それでも話の内容に疑問を覚えて口を出してしまいました。

「準備?」

「いろいろとお高い薬とか、そういうので相手を悩殺というかその気にさせる方法もあるにはあるんだけどね」

友達の一人がすぐにわたしの疑問混じりの言葉に反応してくれます。

確かにそういうお薬自体は一般的に流通していますし、雑誌などにも大きく掲載されていたりするので、なんとなく物は分かります。

「その気にさせる牝の匂い?」

「そうそうそういうの、あれは有名な方のだね」

「あれって結構、匂いキツイけどね」

どうやらそういうものらしいです。

香水の中でも媚薬成分入りとかそういう類のものを彼女たちは考えていますが、確かにそれを用意して、買ってもらうのは準備するのも大変ですし、なによりも逃げるように言い捨てたわたしの待ち合わせに来てくれない可能性を考えると無駄になるのでしたくないです。

それに香水を買ってくる時間も無いのではと思います。

「勝率高いなら貸してもいいんだけどね」

「はい?」

友達が自分のポケットから取り出したのは世間一般的に有名な媚薬香水です。

お値段が高いのですが、効能もそれに見合うだけの強さがあるとのことで女性の欲しい物ランキングでは常に上位を独占している代物。

「使う?」

私の視線に彼女が香水を渡そうとしていましたが、大丈夫ですとお断りしました。

高い物なので無駄にして欲しくないと思うのです。

その後も彼女たちはいろいろなアイデアを考えてくれます。

その中でコスプレの意見もありました。もちろん、学内にコスプレを持ってきているわけもなく、彼女たちが言っているのは体操着とかそういうものでしたが、先輩がそういう服装を好む可能性もあります。わたしは着てもいいかなと思っていましたが、それ以上に魅力的に感じたのは下着を脱いで、誘うというアイデアでした。

ありきたりなアイデアと言われていましたが、かなり好印象を覚えたわたしの反応に周りの全員がそれぞれに自分のアイデアを呟いてくれて、わたしは下着を脱いで、エッチに見せつけて誘うということを考えつきました。

「「……」」

「なんですか?」

ただしわたしがそのアイデアに乗り気な態度を取っていると周りから生ぬるい視線が向けられていることに気付きました。

「いや、由利が乗り気なのはいいんだけども……」

「はい」

「色気が出せるかっていう……」

それを言われると途端にわたしはこのアイデアの欠点が分かってしまいました。

わたし自身の経験のなさというか、魅せ方の経験値が低いということです。

「……お手本を見せるから」

そんな残念なわたしを見るに見かねて、それからはエッチなポーズとかそういうレクチャーが始まりましたが、授業間の短い休み時間です。

簡単なレクチャー程度しかしてもらえずにわたしは放課後を迎えました。

そうして待ち合わせの場所で待っていると程なくして先輩がやってきました。

弱みに付け込むとかいろいろと考えていましたが、いざ、本当に先輩がやってきたことでわたしは驚いてまったくというほどに考えていたことを忘れてしまいました。

ただ、来てくれたということは主導権はわたしの方に有るということかと強気に出ました。

「そのこちらとしては黙っていても良いです。その代わり、少しだけ色を付けて欲しいといいますか」

わたしが考える色というのは恥ずかしいけどキスのことでした。

実際、学校で隠れてエッチをしていたことを周りに話そうという考えは欠片もありませんでした。

そんなことをして、もしも先輩がセックスに対してネガティブな気持ちになったらいけないと思っています。

それに下手に話したらわたしなんかよりももっと可愛い人が殺到する未来が容易に想像できるから、言う気は起きません。

でも、先輩はわたしがそのことを周りに話すのではと思っているようです。

それがわたしに主導権を渡している大きな理由なんだと思います。

自分は馬鹿だなとか、嫌がられると思いつつもわたしとしてはキスをされると思ってしまったあの一件から先輩とキスがしたいという思いが溢れてしまっていました。

だからキス以上のことを求める気は起きず。

でも、キスのことを言い出すと嫌がられるかもとわたしはそれ以上のことを言いませんでした。

そのせいか渡された金額は多く……。

なるほど先輩は色をそっちに受け取ったのかと思いました。

でも、その後に追加で渡された一万円にわたしはどういうことなのかと混乱しっぱなしのままに先輩を帰宅のために待ってくれている車へと案内するのでした。

四話 学校で一番のお嬢様を買ってみた

俺は後悔していた。

由利ちゃんにお金を渡して、彼女の言質を取って今日の相手をしてもらう。

それは俺が好きな同人誌のシチュエーションにエッチなことに興味津々なお嬢様キャラが、興味本位でチャラ男に開発されちゃうものがあったからで、それを体験できるのではと浮かれて、チャラい態度をしてしまっていたからだ。

言うほどチャラくは無いかもしれないが、それでも歩きながら由利ちゃんの身体をいっぱい触った。

蜜柑という相思相愛の相手がいるというのに、なぜ、そんなことをしたのかというと、まぁ、蜜柑が相手をしてくれないからムラムラしていたという理由は少なからず、いや、多めにあるけれども、いかにも清楚、お嬢様って感じの由利という女の子が性的なことに興味を示しているという状況がとてもエロく感じたからだと思う。

校門を出て少ししてから、「あ、あの、電話したいんですけど……」

そう由利ちゃんから言われて了承した。

そうするとおもむろにスマホを取り出して、電話を始めた。

さすがにプライベートなことも含まれるかと聞かないようにしていたのだが、離れようとするとキュッとシャツの裾を掴まれてしまって、離れられない。

仕方なしに隣にいたら会話の内容が聞こえてしまった。

細々と聞こえてくる内容としてはどうやら今日は都合が悪いからお休みにして欲しいというような内容だった。

(お嬢様って話だから、習い事とかいろいろとあるんだろうな)そう思うと俺の行動でいろいろと迷惑をかけているような気もして、心苦しくなる。

一つ不安を覚えると他にも不安なことを思い出してしまう。

だから、蜜柑への罪悪感が強くなった。

「俺も連絡していい?」

「いいですよ」

由利ちゃんは俺の言葉になんの抵抗もなく頷いてくれた。

そういう流れで蜜柑に連絡した。

連絡を取ったのは蜜柑が好きだって言っておきながら他の女の子とエッチなことをするという状況に不安を覚えたからで、格好が悪くても断っておくべきだという気持ちがあったせいだ。

由利ちゃんに配慮すべきかと思いつつ、やはり離れようとすると今度は彼女の方から距離を取ってくれる。

だが、遠くに行ってしまうというわけではなく歩いて数歩の距離で止まった。

「ここで待ってますから……」

そう言って由利ちゃんは俺がいる方向ではなく、真逆の方向に視線を向けて、しかも耳を両手で塞いでしまった。

盗み聞きはしません。

そういうような態度に苦笑というか微笑ましさというか、そんな感情を覚えてしまう。

蜜柑との連絡先の交換は休み時間のうちに済ませておいた。

この世界では珍しい異性間の連絡先の交換に蜜柑は抱き着こうとするくらい嬉しがってくれて、俺としても前の世界含めて初めての異性との交換で言葉にできない嬉しさがあった。

だからというか、電話する内容がヘタレ気味だというのに違う意味のドキドキがあった。

「もしもし?」

「まずいことになった?」

電話をかけると数コールして、蜜柑が出た。

向こうはしっかりと連絡先を確認したのかすぐに本題の確認をしてきた。

「いや、今日は由利ちゃんに相手してもらうことにした」

「……そっか、まぁ、私も友達と遊ぶ約束をしちゃったから、ちょうど良かったかも」

「遊ぶ約束?」

「……三笠くんとのことを聞かせてっていうしつこい子がいて」

「怒ってる?」

「なにに?」

「いや、俺が別の子と、さ」

「怒ることかな、それ?」

「そういうもん?」

「休み時間に言ったけど、私としては他の子も私が体験したことと同じものを味わってくれるなら、それは嬉しいとかそういう気持ちなんだよ?」

「言ってたな」

「それに、さ。三笠くんは話を聞いて、どう思ったの?」

「……」

「無言ってことは何か気になったんでしょ?」

「まぁ、そうだな」

俺が気になったこと。

由利ちゃんが「気持ち良さそうなセックス」と口にした時の表情。

その表情には二つの色があって、興味津々という表情とまるで『気持ち良くないセックス』をしているような表情があった。

そして、蜜柑が口にした「追い詰められている気がする」の言葉。

ほっとけなかったというのもある。

だが、そのほっとけないという気持ちは俺の都合の良いものではないかという気持ちもあった。

「やっぱり三笠くんってずるいなぁ」

「ごめん」

「謝って欲しいところじゃなくて、惚れなおしてるんだけど」

「そうなの?」

「あっ、ごめん、会話聞かれたくないから切るね、じゃ」

一方的に通話は終わった。

スマホを締まって由利ちゃんの肩を叩く。

「終わりましたか?」

「うん」

「そうですか」

蜜柑との会話に意識を取られて由利ちゃんのことを確認していなかったが、彼女は耳を手で塞ぐ仕草をずっとしてくれる。

そういう態度を取ってくれているのは見ていたが、別に聞かれてもいいかとも思っていた。

だが、由利ちゃんはしっかりと決めたことは守る子だったということだ。

いじらしい。

「ねぇ、由利ちゃんはどうして気持ち良いセックスに興味があるの?」

そう聞くと彼女は俯いて黙ってしまう。

不躾な質問で嫌な思いをさせたかと不安になるが、彼女の歩みは変わらない。

さっきから、彼女の肩に手を回して抱き寄せて歩いている。

俺も歩調を狭めているが、彼女の足取りは俯いていても変わらない。

「そういえば、由利ちゃんの部屋なのはいいけどどこに住んでるの?」

「……迎えが来るので移動はここから二十分くらいです」

「そっか」

さすが社長令嬢。

大事にされているなと思った。

そうして、学校から少し離れた路地に由利ちゃんの足が向いて、それに従った結果。

(高級リムジン……)

前の世界では政治家とかセレブが乗っていたのを見たことがあるようなリムジンがそこにいた。

さすがに由利ちゃんは半脱ぎというか着崩した服装を整えていた。

下着を着けるということはしていないもののボタンを留め直して、スカートを長くしたりしていた。

運転席から男性が降りて、由利ちゃんを見て、由利ちゃんの腰に手を回している俺を見て、殺気交じりに睨んでくる。

ここに来るまでの道筋では蜜柑に悪いことをしているという思いはあったものの可愛い女の子とエッチができるという下世話な気持ちでいた。

だが、リムジンから出てきた執事っぽい人からの鋭い視線に背筋が凍っていく。

正直に言って怖い。

「お嬢様? そちらの男性は?」

「きょ、今日、私を買ってくれた三笠先輩です。

久

藤

、丁重に、ね?」

「どう、もっす」

そういうわけで俺の返答は礼儀正しくなく、へたれヤンキーみたいな感じになってしまった。

「……かしこまりました。どうぞ、お乗りください」

「……どうぞ先輩」

久藤さんがドアを開いてくれると由利ちゃんが慣れたように乗り込もうとする。

もちろん、腰に手を回している俺も彼女につられて乗り込むと、静かにバタンとドアが閉められた。

運転席に回り込んだ久藤さんは無言。

リムジンは静かに動き出した。

「……あの」

「……うん?」

「なんで、こんなに?」

リムジンが進んでいくと由利ちゃんが俺に問いかけるように声をあげた。

彼女は胸ポケットから一万円札を取り出す。

「渡し過ぎ?」

「はい」

「俺としてはそれくらい出すのが当然だと思うから、渡してるんだけど」

「……返しきれませんけど?」

「じゃあ、何回かに分けてよ?」

由利ちゃんの言い分には『今日の一回の行為では』という意味が見え隠れしたので、そう言った。

予約をしておくという行為自体はおかしくないが、それをするのは風俗嬢とかでしかない。

逆に言えばわざと大きな金額を渡す行為をするということは性奴隷にするとかそういう意味と受け取られても仕方ないのだが、それを敢えて口にしないでおく。

「何回かに分けて……」

「明日も明後日もとかね?」

「そんなの……」

有り得ないというように彼女がこちらを見る。

口にしないのは性奴隷として相手を見ていることを理解して欲しくないとかもあるけれど、この世界で性奴隷に堕とそうとする奴だと思われて警戒されたくないとかそういう心理が俺の中にあるからでもある。

「俺って、きっとおかしくて、さ」

「……ひゃ」

リムジンの中は広くて、それなのに由利ちゃんは俺の隣に座っていた。

だから、彼女を腕の中に抱き寄せて、彼女にだけ聞こえるように囁いた。

「可愛い女の子だとずっと興奮できるんだ」

そう言って、彼女の手を掴んで俺の股間を触らせる。

密室とは言わないまでも久藤さんは運転に集中してそうだった。

嫌がるでもなく、声もあげないので、そのまま由利ちゃんの手を掴んでチ×コを触らせる。

徐々に大きくなるチ×コ。

「ふぇ……」

小さな悲鳴をあげた由利ちゃんは勃起して大きくなっていくチ×コから手を放した。

「うんんん……」

咳払い。

久藤さんがミラー越しに俺を睨んでくる。

久藤さんは由利ちゃんが俺の行動を嫌がって悲鳴をあげたと思ったのか、じっと俺を睨んでくる。

だが、被害を受けたであろう由利ちゃんが静かなので何もできないという感じだった。

じっとこちらを窺う久藤さんの視線に気付いた由利ちゃんが身体を離した。

「えっ、すご、えっ?」

彼女は自分の手をじっと見つめるだけ。

布越しとはいえ、しっかりと触った感触を確かめている。

そうやって驚いている反応が新鮮で可愛いというか、もっと、凄いことをしたらどんな反応を見せてくれるのだろうという期待のような気持ちが強くなっていく。

ただ、久藤さんが警戒しているのが分かるので先ほどまでのようにグイグイいくことはできなかった。

「お嬢様、着きました」

「……っあ、ありがとう」

「着いたって……」

久藤さんがそう言ったから、俺は外を窺った。

「へっ?」

厳重な門を通ったリムジンが停まる。

窓から見えるのは豪邸。

「どうぞ……」

「ありがとう」

久藤さんがドアを開けるために移動してきて、俺は由利ちゃんと共にリムジンを降りた。

「「おかえりなさいませ、お嬢様」」

そして、二人のメイドが声をそろえて同時に頭を下げて迎えてくれた。

「お嬢様?」

「そちらの男性は?」

恭しく首を垂れていた二人のメイドが顔を上げて、由利ちゃんの隣にいる俺を見て、途端に訝しそうに問いかけてきた。

同じ顔、髪型が左右反対しか見分けがつかない二人。

どっちも美人でおっぱいも大きくて、メイド服がとても似合っている。

「私を買ってくれた三笠先輩です」

「……それは」

「なるほど?」

メイドさんたちは目をパチクリとさせてから、確認するように見つめ合っている。

一応、他のメイドさんたちも周りにはいて、俺を見てどうしたものかという雰囲気があったのだが、由利ちゃんの発言に納得するというか、理解したのかそれ以上の反応はしない。

「わ、私の部屋でしますので、先輩」

由利ちゃんは俺の手を引っ張って、メイドさんたちの間を通り抜けるように通過し、そのまま屋敷の中へ足を踏み入れる。

屋敷の中も凄い。

建物自体が広いのか、玄関で靴を脱いでから通路を進んでいく。

俺としては場違いな場所に来たなと思いつつ、調度品というのか屋敷の中をおのぼりさんのように見てしまう。

ホテルの中を進んでいくような感覚というか、目的の場所がどういう場所かという興味みたいなものが湧いてくる。

「着きました」

「うん、ぁあ……」

由利ちゃんの自室に着いたらしい。

「……」

「どうかしたの?」

「あ、あの、ですね。ここまで来てもらったのに……」

「嫌になった?」

由利ちゃんが申し訳なさそうに切り出したので、話はご破算になるのかと思ったが逆に俺の言葉に由利ちゃんが大きく首を横に振った。

「して、欲しいです。でも……」

「でも?」

「……恥ずかしいんですけど、部屋の中を片付けてなかったな……と」

「あぁ、そういう」

どう考えても由利ちゃんは準備をして買ってもらおうとしていたという感じは無い。

昨日の蜜柑も俺からの突発的な申し出ではあったが、蜜柑は逆に自室に異性を招く可能性を考慮していた節があったから、常日頃から自室の整理整頓をしっかりしていたのだと思う。

そういう意味で由利ちゃんとしていてもいきなり自室に俺を連れ込む段階になって、準備不足を感じたとかそういうことだろう。

「別に散らかっていても俺は気にしないけど?」

「えっ、いえ、あの……」

汚部屋ならそれはそれで面白い。

いや、これでゴミが散乱していたりしたら一気に気分が冷める気はしているのだが、それはそれとして年相応の女の子の部屋に上がりこむという楽しみも感じている。

蜜柑の時にも感じてはいたが、それはそれ、これはこれといった気持ちだ。

「じ、時間をください」

「……仕方ないな」

切羽詰まったように由利ちゃんが懇願してきたので俺は少しだけ間をおいて了承する。

ホッとしたように自室に飛び込もうとする彼女の手を掴む。

「ひぇあ?」

掴んで引き寄せて、後ろから抱きしめて、そうしたら目を白黒させて戸惑ってくれる。

そんな彼女に俺は囁く。

「マジで我慢できないくらい興奮してるから、早くしてね」

そう言って、首筋に軽く口付けをする。

もちろん、硬くなった下半身を彼女のスカート越しとはいえお尻に押し当ててみた。

本当はもう少し悪戯をしようかと思っていたが、それだけでビクンと大きく由利ちゃんは身体を震わせて、逃げるように身体を揺らしたので離してあげた。

「……す、すぐに、用意しますので」

俺の行動に顔を真っ赤にしつつ、由利ちゃんは部屋の扉を開けて、中に入ると扉の隙間から俺に向かってそう言った。

「待ってるね」

「は、はい……」

という感じで俺は由利ちゃんの部屋の前で待つことになった。

もちろん、ただ待っている気はない。

俺はゆっくりと彼女の部屋の扉のノブに手を伸ばし、ほんの少し開いて中を覗き見した。

「へぇ……」

別に彼女の部屋は整っていると思う。

部屋自体は俺の住んでいるアパートよりも大きいくらい。

本棚があって、机があって、デスクトップパソコンが設置されたスペースもあった。

お金持ちなのはこの豪邸からも分かってはいたが、デスクトップパソコンはかなり大きく高性能な機種だったはずだ。

逆にそれほどの高性能なものを使っている理由としてはゲームでもするのかというくらいしか思い浮かばない。

(引っ込み思案な性格……由利ちゃんってもしかしてオタク系?)そんな風に思うがその真偽は分からない。

そして由利ちゃんがいそいそと整えているのはベッド周りだ。

別に凄く乱れているわけではない。

それにお手伝いさんというかメイドさんがいるほどの豪邸なのだから、ベッドメイキングとか清掃とかは常日頃されていると勝手に思ってしまう。

そう思って覗いていれば、彼女は何かを手に取った。

一つ、二つではなく、抱えるほどに何かを手に持つとキョロキョロとあたりを見回して、ベッドから少し離れた机のそばの棚に運ぶ。

「なんだろう、あれ」

俺の言葉に、急がないとと慌てている由利ちゃんは俺が覗いていることにはまったく気付いていない。

そうして棚にいろいろと放り込んでいたのだが、量が多くて落としてしまった物がある。

急いでいるからか、とりあえずしまえるだけしまってからとスルーされた物に焦点を合わせる。

それは黒っぽくて長い物。

「ディルドかな?」

独り言を聞かれると思っていないから、俺はそう呟いた。

ほぼ間違いないと思うが彼女が落としたのはチ×コの模造品だ。

大きさはかなり控えめに見えた。

どうやら彼女が片そうとしたのはエログッズらしい。

売りをしないにしてもオナニーをしないわけではない。

むしろ、美容の授業とかそういうタイミングで性的な欲求を覚える女の子は多くいると聞いたことがある。

気持ちの良いセックスをしたいと思うほどに欲求が溜まっているならエログッズを数多く所有して、それを利用しているのも頷ける。

頷けるが本人としてはオナニーばかりしていると思われたくないとかそういう気持ちがあるのだろうと思う。

逆に言うとそれだけのグッズを利用しているのに売りをしない、できないほどに彼女の中で鬱屈した気持ちが有るのかと思うと心配になる。

何度も言うが、この世界で身体を売ることはごくごく自然なことだし、そうすることが女性にとっての必要な行動とも言える。

男の精を求めて子供を授かろうとするのが女性の行動理念のかなり上位に位置しているのにそれを我慢しているということは相当な負荷を彼女の心にかけていてもおかしくない。

とはいえ、女性としても性行為を忌避したりする人間もいなくはない。

いなくはないが由利ちゃんは快感を求めているということからもそういうタイプではないのが分かっているからこそ、心配になるという感じだ。

そんな風に覗きをしていたが、落としたディルドも拾いあげてしまいこんだあたりで俺は扉を閉めた。

これ以上はバレるかと思ったのだが、そのすぐ後に、「お、お待たせしました」

そうやって彼女が部屋の扉を開けて招き入れてくれたので、本当にギリギリなところだと思う。

まぁ、別に覗いていたのがバレたとしても由利ちゃんには悪いけど、エッチなグッズをいっぱい持ってるんだねと追い詰めても良かったのでこちらとしてはバレてもいいという感じだった。

「うん、でかい」

「……そうですか?」

「そうだよ」

普通に俺の住んでいるアパートくらいあると思うと伝えると何とも言えない顔をされてしまった。

馬鹿にしているという感じではなくて、俺の言葉の意味として由利ちゃんの家はお金があるんだねとかそういう意味と取られてしまった感じがする。

「あの、それで……」

窺うように見つめてくる由利ちゃん。

警戒されてしまったように感じるが別に俺は彼女を馬鹿にしたりとか、カモにしたいとかそういう気持ちがあるわけではない。

そういうネガティブなことじゃなくて、単純に可愛い女の子である由利ちゃんを抱きたいという気持ちがある。

由利ちゃんに対して家がお金持ちという部分に対して何もないわけではないが、それを刺激するほど子供でもないし馬鹿でもない。

というか、そんな態度をされたら彼女が真島という大きな家に生まれたことに対して、不満というか不安を覚えているというのが分かってしまう。

安心して欲しいというか、なんというか、とりあえず彼女に警戒されているのも面白くないと俺は彼女に歩み寄ると抱き着いた。

「ひゃ……」

「怖い?」

「……怖いわけではない、です」

「それなら良かった。じゃあ、ベッドに行こうか」

「は、はい……」

抱き着かれたことで余裕が無くなった由利ちゃんはゆっくりと俺をベッドに案内してくれる。

案内というかベッドの方へ誘導してくれる感じだが、俺は彼女が動き出すまでは何もしないでいた。

「ベッドもでかいな」

「……ごめんなんさい」

「謝って欲しいわけじゃなくて、これだけ大きいと激しくしても問題ないなって」

「激しく?」

「ベッドが小さいと落っこちないように少しは気を使ったりするからね」

「うん?」

俺の言葉に由利ちゃんが首を傾げるが俺としてはそれ以上に思うことは無い。

セックス中に相手をベッドの外に落とすようなことはしないが、位置を変える時とか小さいベッドではお互いが気を付けることが多かった。

そう思うのは昨日、蜜柑とエッチをしたからかと思うと経験が生きているなと何とも言えない愉悦を覚えてしまう。

「じゃあ、今日はよろしくね」

「……あっ、はい」

由利ちゃんとベッドの端に腰を下ろす。

そうしてから、そう言葉をかけるとこくりと由利ちゃんが頷く。

「そ、それで、ですね」

「どうかしたの?」

「あの、色を付けて欲しいとお伝えしたかと思うのですが」

「言ってたね」

由利ちゃんに渡したお金はかなり多いがそこに色を付けて欲しいということかと思ったがどうやら違うらしい。

「お金はお返ししますのでお願いを聞いてくれませんか?」

「別に返さなくていいから」

「えっと、それは……」

俺の言葉に由利ちゃんが困ったように固まってしまう。

「何度も言うけど、俺としては由利ちゃんもかなり気に入っているといいますか」

「気に入っている?」

「可愛いし、面白いし」

「あっ、えぇ?」

「言われ慣れてないの?」

「その、クラスメイトの子からは自信を持ちなさいということは言われていますが、その、わたしの身体つきはちょっと足りないかなと」

「そんなことなくないか?」

本当は断ってから触れるべきかと思ったがなんとなく後ろ向きな由利ちゃんの態度にここはぐいぐい行くべきと思って彼女の身体に手を伸ばす。

最初に伸ばしたのはおっぱいだ。

お互いに服は着ているが彼女は下着を着けていないのでブラウスの薄い生地越しにしっかりと彼女のおっぱいに触れることができてしまう。

なんというか比べてはいけないと思いつつも柔らかさという点で蜜柑よりも凄い。

もっちりしている。

邪魔なブラウスをさっさとはぎ取って生のおっぱいに触れたら手に吸い付くような触り心地を期待してしまうほどの柔らかさだ。

蜜柑の方はしっかりと詰まった上で柔らかいみたいな張りがあったのだが、そういう意味でも間違ってはいないが、なんというか詰まっているが張りというよりは膨らんでいるみたいな違いのような気がする。

「まぁ、大きい子に比べたら小さいかもだけど、ほら、俺が揉んでも全部掴めないけど?」

「あっぁ♡」

女性の将来なりたい職業ランキング第一位が性奴隷な世界2 学校で一番のお嬢様な女の子 第2部 (2/5)
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