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二人の叔母・淫の血脈 · 第五章 餓えた人妻の歓ばせ方

二人の叔母・淫の血脈 第五章 餓えた人妻の歓ばせ方 (3/5)
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第五章 餓えた人妻の歓ばせ方

紀彦は、彩子をいつでも好きなときに自由にできるという自信を持った。その自信が彼を横暴な専制君主としたなら、彩子は恐れだけを抱いたかもしれない。

だが、紀彦は利口な少年だった。欲望を剥きだしにして、美しい叔母に襲いかかるというような愚は避けた。彩子はニュースキャスターという激務についている。それをいつも見てきたから、彩子の生活サイクルをぶち壊したりはしなかった。土曜か日曜の、最も好ましいときだけを狙って、彩子の寝室を訪問した。

若く美しい叔母を抱いている歓びとともに、人気ニュースキャスターを自分のものにしたという思いも、紀彦の興奮をさらに高めた。

紀彦は、彩子との最初の交わりの経緯から、進行中の現在までを、克明に日記につけていた。日記は誰の目にも触れないよう、勉強机の奥深くに隠した。そして、ときにそれを最初から読み直しては、今度は彩子をどう悦ばせるかの攻略を練ることも忘れなかった。

一方、彩子は、いつかなんらかの形で若い甥との間を清算しなければならないとは思っていた。そう思いながらも、ズルズルと引きずられていくことに、苛立ちを覚えずにはいられなかった。その一方で、紀彦をどこか心待ちする感情が芽生えていることにも気づいていた。

関係が回数を重ねていくにつれ、二人の間にそれまであった大きな垣根は、徐々に取り払われていった。かといって、彩子は完全に紀彦の行為を容認したわけではない。自分が年長者であり、姉の忘れ形見の後見人として監督しなければならない立場にあるのを忘れたことはなかった。そこに彩子のジレンマがあった。

そんな彩子の悩みをよそに、紀彦は彩子の肉体を通して女体というものに馴れていくにつれて、別の目標を定めた。それは、彩子以上に自分に関心を寄せてくれるもう一人の叔母、知亜希だった。

彩子が短期のインド取材に出発して、家を空けた日の夕方--。

知亜希は、場合によっては紀彦を赤坂のマンションに泊めるつもりで北青山までやってきた。紀彦は帰宅しているものとばかり思っていたら、ちょうど夕食の支度をしている和江が出てきて、つい今しがた紀彦から電話が入り、部活の打ち合わせで帰宅時間は七時をすぎるという。

「まだ三時間もあるわね」

「はい。夕食の支度だけしておきますから、あとはお願いできますでしょうか」

大好きな芝居見物の券が手に入ったという和江は、気もそぞろのようである。

「ええ、いいわよ」

知亜希は和江が帰ると、しばらくダイニングキッチンでテレビを見ていたが、ふと思いついて紀彦の部屋をのぞいた。

きちんと整理されている。和江が掃除をしてくれるからだろう。

室内を見まわすうちに、嗅覚がかすかな異常を感じとった。

男の子の部屋だけに、汗臭いような匂いがこもっている。香料が生活の一部になっている知亜希にとって、汗臭さは決して好ましいものではないが、相手が紀彦となると別だった。思春期そのもののような匂いを鼻いっぱいに吸いこんで、それ以外の微量の匂いに気づいたのだ。

ゲランじゃないかしら?……

知亜希の敏感な鼻は、男っぽい部屋のなかにかすかに漂う香水の匂いを嗅ぎとったのである。確かにゲランである。

それもサムサラだわ……。

白檀とジャスミンのほどよい調合がかもしだす匂いは、知亜希のお気に入りだった。フランス旅行の際に買ったその香水を、土産として彩子に贈ったことを思いだすのに、そう時間はかからなかった。

知亜希は何度も鼻をひくつかせた。彼女がつけてきた香水はランコム・ローズで、ゲランではない。紀彦が香水を愛用しているとは思えない。地味な和江は香水には無縁である。

彩子さんがこの部屋に

!?

……

ひとつ屋根の下に住んでいれば、部屋に入ってくることもあるだろう。しかし、サムサラの媚香が知亜希の疑惑をかきたてた。

目の前のベッドを見おろした。そこに、裸で紀彦と絡み合う彩子をイメージして、知亜希は足もとがふらつくほどのショックを受けた。

そんな馬鹿なことが……。

そう思う反面、二十一歳の少年の性が、彩子という美しい対象に無関心でいられるとも思えない。

腕時計を見た。紀彦が帰ってくるには、まだ充分に時間がある。

勉強机の引き出しを次々と開けた。最下段の大きな引き出しに、ノートが数冊積み重なっている。その片隅にパンティストッキングが押しこんであった。

知亜希は強い胸騒ぎを覚えた。彩子が好んで身に着けるブラックスルーではないか。

そっと引きだすと、ぬるついた湿り気を指先に感じた。ひろげてみる。栗の花にも似た匂いが、プーンと鼻腔の奥に突きあげた。

浴室でオナニーしていた紀彦の淫蕩な姿が浮かんだ。

彩子の留守に、パンティストッキングを対象に精を放ったのだろう。紀彦が哀れだった。

でも、部屋のなかに漂う香水の匂いは何を意味するのかしら?……

知亜希はパンティストッキングを元の位置に戻すと、ノート類を片っ端からめくった。

最後のノートは日記だった。

読み進むうちに、知亜希の体が震えだした。Lという字が彩子を示していることはすぐにわかった。彩子との初めてのセックスは、あまりに生々しく、また詳細にわたってつづられていた。

しかも、それはあくまでも紀彦の主観によって表現されていたから、きわめて美文調で、また一方的であった。彩子の抵抗などはすべて省略され、何もかもが合意のうえでの出来事になっていた。

「ひどい

!!

許せないわ、彩子さん」

性的交渉は一度だけではなく、再三にわたっている。

『知性と美しさを兼ね備えた人が、獣になるのを信じる人がいるだろうか。でも、ぼくは見たのだ。女神のようなその人が、ぼくの体の下で獣になったのを……』

稚拙な文章だけに、よけいに臨場感がある。

知亜希の血がざわめいた。怒りと興奮が体のなかで渦巻いた。腕時計をのぞくと、まだ紀彦が帰宅するまでには一時間以上ある。

知亜希はリビングルームに入り、ブランデーを飲んだ。飲まずにはいられなかった。

ちょうどその頃、紀彦は部活どころか、艶めかしい夜具の上で、美津子という年上の女性と向かい合っていた。いつか岡部に連れていかれた、あの家である。

叔母の出張中に、今までの性体験で培った実積を彩子以外の女性と試してみたいと思い、思いきって訪ねたのであった。

生理中の奈保子に代わって現われたのが、奈保子の姉という美津子だった。

美津子は人妻で、遠洋漁船の乗組員の夫は、現在、遠くカナリヤ群島沖にまで出漁中だという。何か事情があるのだろうとは思ったが、女さえ調達できれば、紀彦には理由などどうでもいいことだった。

「お姉さん、こういうことは初めてなの。本当よ。相手があなただから呼んだんだけど、こういうところに馴れている男だったら絶対に呼んだりしないわ」

美津子を待つ間、奈保子がそう説明した。

美津子は妹の奈保子と大して年齢差はないようだった。少し奈保子より浅黒いものの、キリッとした美貌の女だ。シャワーを浴びてきた紀彦を見ると、敷布団の上に座り直して、「よろしくね……」と微笑んだ。

少女のようにはにかんだその表情を見て、紀彦はなんとなく息苦しさから解放されたような気がした。室内の明かりは、あらかじめ美津子が枕元の電気スタンドに切り換えていたので、恥ずかしさを隠すにはもってこいの暗さである。

「あなた、奈保子が最初だったんですってね」

「うん……」

「どんなことを教わったの?」

「いろいろ……」

「いろいろじゃわからないわ」

「女の人にはやさしくしろとか、どんなときでもあせるなとか……」

「そう……ねえ、お布団に入りましょうよ。暖房がよくきいてるから、暑いかしら」

「裸になれば、ちょうどいいよ」

美津子は年のわりには純情なのかもしれない。紀彦はわざと露骨に言った。

「あら。裸だなんて……」

「恥ずかしいの?」

「だって……」

「うちでは裸にならないの?」

薄暗さのなかで美津子が少し赤くなるのがわかった。

「ね、どうなの?」

意地悪く追い討ちをかける。

「変なこと聞くのね」

「裸を見せてよ。見たいんだ。奈保子さんはちゃんと見せてくれたよ」

美津子の口もとから、息を呑む気配が伝わった。

「ぼくも裸になる。ね、そうしようよ」

紀彦も恥ずかしかったが、先に裸になったほうが、相手より優位に立てるような気がした。思いきりよく着ているものを脱いだ。

「まあ……」

美津子が小さく声をあげて目を見張った。視線は紀彦の下腹部に貼りついたまま動かない。

「もう立ってるんだ」

紀彦は照れ笑いを浮かべながら怒張に目を落とした。新しい女を前にして期待に震えている。実は、シャワーを浴びたとき、浴室でこっそり放出してきたばかりだった。そうでもしないと、初回はあっという間に終わってしまう。それなのに、もう分身は屹立している。

「立派なのね」

美津子がフーッと大きな溜め息をついた。

「本当に大学生なの?」

「うん。二年生……もうすぐ三年だけどね」

「若いのね」

美津子の声に、十代の少年とセックスできる期待のようなものがにじんだ。それがきっかけのように、紀彦に背中を向けて浴衣を脱ごうとした。

平凡なその仕草に、紀彦はたまらないほどの色気を感じた。思わず腰を浮かし、真後ろから抱きしめた。両腋から手を差しこんで、てのひらのなかにふたつの乳房をおさめると、美津子はもう一度、大きな溜め息をつき、浴衣を脱ぐ手をとめて、後ろ手にペニスをつかんだ。

「ああ、久しぶりよ」

半分泣いているような声に、言いようのない実感と欲求がこめられていた。

「久しぶりって、どのくらい?」

「半年以上になるかしら」

「大変だね……」

そうは言ってみたものの、紀彦には美津子の夫婦生活などわかるわけがない。しかし興味はあった。

「ねえ……普通はいつも何日おきぐらいにするの?」

「変なこと聞かないで」

ペニスを握っている美津子の手に、力だけでなく、感情もこめられているようだった。

「だって、興味あるもの。教えてよ」

わざと腰をいやらしく振って、甘えた声で耳もとに囁く。

美津子はそれだけで感じるらしく、首をすくませて顔を上向け、切なげに左右に振った。紀彦は効果を確信して、耳たぶを舐め、熱い息を耳に吹きこんだ。

「いい気持ちよ……」

美津子はペニスの硬度を確かめるように、肉茎を何度も握り直した。

「ねえ、どうなの。知りたいんだ」

「そうね……普通は三日に一度くらいかしら」

「へーえ、そんなものなんだ」

「でもね……」

美津子は玉袋にまで手を伸ばして、ふたつのボールの感触を楽しんだ。

「遠洋漁業から帰ってきて一週間ぐらいは、一日に三度も四度もするわ……ああ、もうだめ……欲しい!」

美津子は夫との激しい交わりを思いだしたらしく、くるりと紀彦のほうへ向き直ると、すがりつくようにして唇を求めてきた。それに応えながら、紀彦は体の重みをあずけるようにして、美津子を布団に押し倒した。今まで感じなかった牝の匂いが鼻をつく。

ひょっとして、奈保子が生理というのは口実かもしれない。お姉さんのつらさを見かねて、ぼくの相手をさせたのではないか……。

長いキスの間、紀彦はそんなふうに考えてみた。

それはともかくも、性体験の成果を試すには、奈保子よりも、性的に飢餓状態にある美津子のほうがうってつけかもしれないと思った。

「ねえ、おっぱい吸って……ね」

ようやく唇を離した美津子は、自分より年下の紀彦が相手であるにもかかわらず、まるで少女のように羞じらいつつ哀願した。

「うん……でも寝巻が邪魔だよ」

紀彦が浴衣の紐を解くと、美津子は見られるのが耐えられないというように両手で顔を隠し、息を弾ませた。たっぷりした乳房がせわしなく上下する。紐をはずし、浴衣の前を左右にひろげると、白いパンティがしっかりと腰をおおっている。地味な女子学生がはくパンティのようではあるが、かえってそれが妙な色気を発散して紀彦の欲情を刺激した。中央の陰阜の盛りあがりが、乳房と同じ周期で上下しているのが悩ましくも煽情的だった。

パンティの縁に指を差し入れると、美津子の全身に緊張感が走った。

ゆっくり引きさげる。ふくよかな下腹と、大きく張った腰骨、そして恥毛の一部が現われた。紀彦はわくわくしながら、時間をかけて恥毛を露出させた。縦に細長く、短く縮れている。

協力するように、美津子が腰をほんの少し持ちあげた。パンティは女の中心から遠ざけられ、足首からすっかり抜け落ちた。美津子の両手は、そうするのがたしなみのように女陰をおおった。

紀彦は美津子が望んだように、すぐに乳房にとりついた。決してガツガツすることはなく、やさしくあせらないで、という奈保子のアドバイスを脳裏に刻みつけながら、舌先で軽くチロチロと掃いた。

浴衣を脱がされたときからすでに尖っていた乳首が、小気味よく震える。紀彦の舌先は敏感にそれをとらえた。

美津子の吐く息がすぐに荒くなった。

もっと強く!……

そう願うように胸を押しあげ、よりいっそう強い接触を紀彦に求める。

紀彦は、初めての女性に対していながら、自分が思いのほか冷静であることを知った。

うまくいくかもしれない……。

それがまた自信となった。

美津子の下腹部近くまで片手をすべらせた。指先に恥毛が絡んだところで、指をとめた。脂肪ののった下腹を愛撫するだけにとどめたのは、美津子がどんな反応を見せるか、よく確かめたかったからである。

美津子は、少年がすぐにでも女の中心に指を進めてくるものと思った。

夫のたくましい怒張と、疲れを知らぬ抱擁を思い浮かべながら、毎夜のごとく指を使ってはいたものの、やはりそれだけでは真の快感を得ることはできない。男に抱かれるという臨場感が欲しい。腰肉を激しくぶつけ合う現実感が死にたいほど恋しい。指でも、性具でもない、本物が欲しい。

その欲求を、奈保子が冗談とも本気ともつかぬ口調で「満たしてあげる」と言ったとき、美津子は自分の気持ちを裏切ることができず、素直にうなずいてしまっていた。

今それが現実になろうとしている。夫に対してすまないという気持ちはない。それどころか、これまで夫を裏切ることなくよく耐えてきた自身の体が愛おしくてならなかった。

美津子はまず、二十一歳の少年の勃起力に驚かされた。裏側を見せるほど屹立している。亀頭は完全に露出していないが、それだけに大人顔負けのたくましさが強調されていた。

これが間もなく私の疼くあそこに入ってくる……。

それを思うだけで、下腹部一帯は火がついたように熱く燃え、いつもよりはるかに多い媚液が、早くも柔肉と粘膜を潤して外に溢れでた。もう体の準備はすっかりできあがっていた。乳首はとうに硬く尖って、そこを舌先でくすぐられるだけで快い振動が体の中心を揺さぶり、また新たな快感と欲情を増幅させていく。

美津子は自分でも知らないうちに、はしたないほどのよがり声をあげていた。それは快感の反応であるとともに、さらなる愛撫をねだる意味もこめられていた。

紀彦は、その声の間隔が次第にせばまり、切羽つまったものになっていくのを、しっかりと把握していた。これからの展開を思うと、身震いするほどの歓びが湧いてくる。

彩子とのセックスは、ただその悦び乱れる姿を見るのがうれしくて、ひたすら奉仕しているようなものだった。最後に体をひとつにするときも、ごく普通の体位しか試したことがない。今、美津子を相手にして気分的に優位に立つと、自分がイニシアチブを取って、彩子が相手ではやったことのない淫らな行為を試みてみたいという欲求に駆られた。

「もっと強くして……」

美津子の声は消え入るように小さかったが、それを心底望んでいることは紀彦にもよく理解できた。

紀彦はわざと乳房に歯をあてた。強からず、弱からず噛む。

「あーっ……ああああ……」

美津子の全身が大きくのけ反った。

「あ、ごめん……痛かった?」

紀彦はその逆であることを知りながら聞いた。

「少しね……」

「じゃ、もうやめるよ」

すぐさま美津子が強い力で抱きしめた。紀彦の顔は豊満な両の乳房に挟まれた。

この人は望んでいるんだ!……

紀彦は前よりも強く噛んだ。なまめかしい喘ぎ声がいちだんと高くなった。そのまま片手を一挙に割れ目にまで押し進めた。おびただしく湧出する媚液のお蔭で、指はさしたる抵抗もなく胎内に沈んだ。

熱い。ざらつきも強い。そっと指を抜き差しすると、美津子は大きく息を弾ませ、体をうねらせて、指の動きに合わせて腰をしゃくった。

「いいわ……いいっ」

間断なくあがる声は、もうほとんど泣き声といっていい。

いきなり紀彦は指を抜いた。

「いやっ……どうして……」

美津子は自分で乳房を痛いほど握りしめて抗議した。

「ぼく、見たいんだ。あそこをゆっくり見たいんだよ」

欲望も充分に高まっていたが、あえてそれを押し殺した。

「そんな……恥ずかしいわ」

いやとは言わない。そこに女心の微妙なあやがあった。

「それならいいよ」

紀彦はわざと拗ねた声を出して、美津子がどう出るかをうかがった。

「だってそうでしょう……女なら誰だって恥ずかしいに決まってるわ」

「だからいいって言ってるだろう」

紀彦はゴロリと仰向けになった。天井を向いたペニスがピクピクと脈打っている。

「怒ったの?」

美津子はおもねるような声を出して、そっと怒張を握った。

「じゃ、いいわ……見てもいい」

本当は見せたくて、しようがないくせに……。

出かかった言葉を喉もとに抑えこんで、紀彦は美津子の両膝の間に割りこんだ。両手を内腿に押しあてて左右にひろげた。美津子はなすがままになっている。

「あっ!……」

紀彦は大袈裟な声を出した。

「ど、どうしたの?」

気になるのか、美津子が不安そうに言う。

「だって、こんなにびしょびしょに濡れてるんだもの……どうかしたの?」

知っていても、女に言わせたい。

美津子は腰をもじさせた。

「ねえ、どうしたの?」

「いやな人……本当に知らないの? 恥ずかしいわ……女はね、男の人みたいに目立たないけど、気持ちよくなれば、ここがこんなふうに濡れてしまうものなの」

「じゃ、今、いい気持ちなんだ」

「念を押さないで」

美津子は紀彦の演技に見事にだまされ、まだまだウブな少年なのだと思いこんだ。そして、そんな少年に教えるのがうれしいように饒舌になった。

それは紀彦にとって思うツボだった。女陰に顔をくっつけるほど近くに寄り、花びらをめくって、さらにクリトリスの皮も剥きあげた。

「あ、あ、あーっ」

意識的に指先でクリトリスを圧迫すると、美津子は途端に黄色い声を張りあげる。

「あ、痛かった?」

「そうじゃないの……いいわ。そうやっていじってちょうだい。お願い」

要求もだんだん大胆になってくる。

「すごく濡れてるんだもの。指がすべっちゃうよ。紙でふかないと……」

「あ、待って」

「何?」

「あの……」

口ごもった末に、美津子はとうとう言った。

「紙なんかでふかないで。そこを、あの……な、舐めてほしいの」

「え

!?

」

びっくりしたような紀彦の声に、美津子はあわてて弁解がましく言葉を継いだ。

「あなたはまだ知らないでしょうけど、大人は男も女も興奮すれば、舐め合うものなのよ。それがごく当たり前なの。とってもいい気持ちになれるわ……ね、私もあとでやってあげるから、先に私のそこを舐めてちょうだい。ね、やって……」

クンニリングスなら彩子にやっている。その結果についても、紀彦はよく知っていた。だが、彩子からおかえしをしてもらったことはまだない。紀彦は張りきった。

「でも……」

単純に美津子の言いなりにはならなかった。

「なあに?」

「汚くないの?」

「大丈夫よ。お風呂でちゃんと洗ってきたし……それに、そこは自然とバイキンなんかが殺されるようになっているの。わかるでしょう。赤ちゃんが出てくるところですもの。女の体のなかでいちばん綺麗なところなのよ」

確かに言われてみればそんな気もする。

頼まれなくても、最初から舐めるつもりだけどさ……。

紀彦は、充血して赤褐色に染まった陰唇を、指で左右に分けた。触り方も微妙なタッチなので、それだけでもう美津子はフンフンと鼻を鳴らし、足の指をじれたように反らせている。

「あ……」

「なあに?……ねえ、早く舐めてェ」

「だって、またお汁が流れだしたんだもの」

「あなたの触り方が上手だからよ……たまらないの。早く舐めて!」

「よくわからないけど……」

紀彦の舌先が、狙いすましたように肉の突起をサーッと掃いた。

「うーッ!」

よく張った腰が、バイブレーターのように小刻みに震動した。つられて濃厚な匂いが立ち昇る。上眼づかいに美津子を見ると、両手でしっかりと乳房を握りしめている。谷間の向こうに見える顔は、苦痛に歪んでいるように見えるが、そうではないことを紀彦はよく承知している。

思いっきり包皮を剥いた。大豆ほどもある肉芽は、優に彩子の三倍近くあるだろう。突起の裾を慎重に舐めまわす。

「もっと……もっと強く吸って!」

紀彦は切実な美津子の声を無視して、スーッと舌を遠ざけた。

「あ、いや……」

「聞きたいことがあるんだ」

間の抜けた紀彦の声に、美津子の苛立ちはいっそうつのった。

「とても気持ちよさそうだね」

「その通りよ! 早くして!」

「自分で触ったことあるの?」

さりげない質問だが、紀彦にとっては最も興味あることだった。答えはなく、喘ぎだけが聞こえた。

「ぼくなんか、ときどき自分でするんだ。美津子さんもやっぱり触ったりするの?」

「それは……」

紀彦の誘導に美津子はすぐに引っかかった。肉の裂け目からは、まるで音でもたてんばかりにトクトクと女汁が溢れている。

「ときどきするわ。ときどきよ」

「そのとき、ここを触るんだ」

また舌先が肉芽の頂きを掃いた。

「そうよ、そこ……お願いだから、もっと強くして。そんなやり方じゃ、切なくて死んじゃうわ。もっときつく……ね、してっ!」

美津子の切実さが哀れになってくる。紀彦は舌のざらつきの部分でゾロッと舐めた。再び腰が跳ねた。次に紀彦の頭が強い力でかかえこまれた。紀彦の顔と女陰がピタリと密着した。紀彦は苦しまぎれに、頭を激しく左右に振った。

それが思いがけない快感を美津子に送りこんだ。

「そうよ、それ、いい! もっと……ああ、どうしよう、もっと……」

美津子はぐんぐん上昇する快感に身をゆだねて、両脚をピーンと伸ばしたかと思うと、次には高々と跳ねあげて、紀彦の後頭部をかかえこんだ。

紀彦がようやく顔をあげた。唇だけでなく、鼻も頬もあごも、美津子の愛液でベトベトになっている。美津子は激しい息づかいで喘いでいた。乳房も下腹も、陰阜のふくらみまでもが、それに合わせて上下している。

「ねえ、そんなにいいなら、ぼくにもしてくれないかな」

「いいわ。やってあげる」

美津子は紀彦に、下腹部を自分の顔のほうへ持ってくるよう指示した。

ふーん、シックスナインってやつだな……。

紀彦はとまどったふりを装ってノロノロと美津子の顔面にまたがると、上半身を前に倒して女陰とまともに対面した。

恥毛がベッタリと恥丘に貼りついている。

「ああ、懐しい……」

美津子の声がしたかと思うと、ペニスがすぐに生温かい口にスッポリと包まれた。雁首のまわりを舌が丹念に這い、ときには舌先が鈴口をくすぐる。

こんなふうにして夫婦生活をしているんだ……。

紀彦はすぐにおかえしをした。しかし、今度は刺激的な方法を避けて、女陰全体をくまなく舌で舐めまわす方法をとった。あまり強烈な愛撫を加えると、美津子は守勢にまわって、紀彦に対する愛撫がおろそかになるかもしれない。それを恐れたのだ。

時折り、「大きいのねえ」とか「若いのに立派なものを持ってるわァ」という声がする。

「おお……ウーン……」

紀彦は思わずうなった。棹の部分を指でこすりあげながら、美津子が袋を咥えたからだ。ふたつのくるみが、美津子の舌の上で心地よさそうにコロコロと転がる。紀彦の腰が自然と揺らめく。

「どう? いい気持ちでしょう」

「うん。出ちゃいそうだよ」

まだ我慢できると思ったが、わざと情けない声を出して甘えた。

「それはだめよ。出すときは私のなかに入れてから……ね」

「だって、あんまり興奮しすぎると、入口で出ちゃうよ。そんなのいやだ」

「そうねえ……」

紀彦は、ひとつの計画を持っていた。

「あのう……ぼく、見たいんだ」

「見てるじゃないの」

そう言いながら、美津子は両脚を大きくひろげた。プーンと独特の匂いが漂う。

「そうじゃないよ。美津子さんのオナニーが見たいんだ。それで美津子さんが気持ちよくなってきたら、すぐに入れるよ。そうすれば、二人で一緒にいい気持ちになれるでしょ」

知りすぎていると思われたくないので、「イク」という言葉は避けた。本当は使ってみたかったのだが。

「いやよ。オナニーなんて……」

美津子は即座に拒否したが、口調は決して強いものではなかった。

「だって、見たいんだ」

さらに甘ったれた声を出すと、「あなたのほうこそ、やって見せて。そうしたら、私もやってもいいわ」

美津子は湿った声を出した。

「だめだよ。出ちゃったらどうするの」

「大丈夫。若いんだもの……見たいわ。ねえ、見せてよ」

今度は美津子のほうが乗り気である。もちろん紀彦は、一度や二度、本番前に放出したからといって、欲望が萎えることはない。ただ、あくまでも純情を装う必要があった。

「恥ずかしいよ……」

「だから、見たいのよ。あなただって私のオナニー、見たいんじゃないの」

「うん……」

「じゃ、やりなさいよ」

美津子はすっかりその気になって、もう布団の上に起きあがっている。

紀彦は必要以上にもじもじしてみせた。

「ね……やって……」

紀彦は、美津子の瞳が濡れたように光っているのに気づいた。

「やっぱり一人じゃいやだ」

「え

!?

」

「二人で一緒に見せっこしながらしようよ。ね、一人じゃ恥ずかしいもの」

「しようのない坊やねえ」

しかし、美津子は両脚を前に投げだして開くと、左手を後ろについて、妖しく微笑んだ。

「ああ……ぼく、興奮しちゃうな」

紀彦は、オナニーによって美津子の度胆を抜いてやろうと思いながら演技をしていた。膝立ちになってまともに美津子と向き合い、開いた両脚の付け根を凝視した。

「さあ、やりなさい」

美津子の声は、その瞬間から重く沈んだ。

紀彦はペニスを右手に握りしめた。美津子の視線がそこに貼りつくと、恥ずかしい姿を女性の目にさらすという行為に強烈な快感を覚えた。

彼女だって同じに違いない……。

紀彦はまばたきもせずに、美津子の指の行方を追った。右手の五本の指が、乳房の裾から思わせぶりに下腹の上をすべり、うっすらとした恥毛をまさぐった。

「あー、早くして!」

紀彦は、もう待ちきれないというように大袈裟な声を出すと、右手でペニスの表皮をサヤサヤとこすりはじめた。

美津子の目がベールがかかったようにうつろになり、半ば開き加減の唇からかすれた感嘆の声がもれた。同時に人差し指と中指でクリトリスを挟み、バイブレーションをきかせだした。

「すごい……すごいよ……」

紀彦は手の動きを速めた。実際には表皮の握り具合を弱めているから、手の動きほどには快感は感じられない。だが、全身に緊張感をみなぎらせ、歯を食いしばるという芝居は忘れなかった。

「ああ、そんなふうにしてやるのね……いつもそうなのね」

美津子はうわずった声をあげ、今度はいきなりクリトリスを弄んでいた二本の指を、ズブッとばかりに膣口に突き立てた。

「ぼ、ぼく、出そうだ」

美津子の淫蕩な姿態は、二十一歳の少年には、やはりあまりにも刺激的であった。いくら指の動きを手加減してみたところで、もう興奮をコントロールすることはできなくなった。

出すときは、思いっきり出してやる……。

それは、紀彦の当初からの目的でもあった。

「いいわよ。出して見せてっ! 私に見せてっ

!!

」

美津子の指の動きがとまった。

紀彦ははっきりと見た。二本の指を咥えこんだ膣肉が、まるで呼吸でもしているかのようにピクピクと蠢いている。

美津子は一定レベルに上昇した快楽の波をじっくりと味わいながら、紀彦の射精の瞬間を見届けようと待ちかまえた。

「出してっ!」

その声にうながされるように、満を持していた紀彦の肉棒は、一気に鈴口を解放した。

白濁した塊りがそこから放たれたとき、美津子は、白い噴煙をまき散らしながら飛翔するロケットをスローモーションで見ているような気分になった。そして、スペルマは、まばたきもせずに凝視する美津子の顔面を直撃し、第二弾は乳房、第三弾は下腹と、恐ろしい勢いでぶちあたった。強烈な匂いにむせながら、美津子は指を咥えた膣壁が心地よく振動するのをはっきりと自覚した。

紀彦は、射精の効果を充分に受けとめると、そのまま布団の上に音をたてて引っくりかえった。

「こんなにたくさん……こんなに……信じられないわ……ほら……ああ、もう……」

美津子は体に付着したザーメンを、そうせずにはいられないように、体に塗りたくり、目の前に横たわった少年の、次第に勢いを失っていく肉茎の前にかがみこんだ。まだ先端からは未練げに白い精液がトロトロと溢れでてくる。

美津子は萎えつつあるペニスをスッポリと口に咥えこんだ。舌の上に、絞りだされたザーメンがしたたる。ためらわずに呑みこんだ。くすぐったそうに、紀彦が女の子のように身を揉んだ。その反応を、性に飢えた美津子は、気持ちよくなっているのだと誤解した。強烈な栗の花の匂いを放つ縮んだペニスを、さらに丹念に舐めまわした。

紀彦は、くすぐったさがゆっくりと快感に移行するのを知った。それにつれてペニスが硬さを取り戻していく。

「あ……」

もう口に入りきらない。美津子はペニスを吐きだすと、再び指を使ってこすりたてた。すぐに鋼のように硬くなる。指先で袋も揉んだ。遠洋から帰ってくると、夫は袋をいじられるのを歓ぶ。

紀彦は肉茎の痛さに閉口した。二度も出しているのだから、簡単には射精しないという自信がある。美津子が起きあがって、紀彦をまたいだ。紀彦は、下から見あげた女陰の大きさに目を見張った。パックリ割れた赤褐色の粘膜が、切り裂かれた魚のはらわたのように見える。内腿に媚汁の流れた跡が光っている。

「こうすれば少しは楽でしょう」

美津子はトイレにしゃがむような格好で、紀彦の腰にまたがった。

「惚れぼれするわ」

美津子は涎れを垂らしそうな顔をしながら肉茎に手を添え、人妻ならではの卑猥な手つきで肉棒の先を女陰の肉裂にこすりつけた。

熱いなァ……。

それが紀彦の第一印象だった。

「いいわァ……いいわァ……」

美津子はあごを引いて、二人の性器がこすれ合うのを見つめている。

「どうして入れないの?」

「だって……だって、すぐ入れてしまうなんてもったいなくて……あー、いいわァ」

こすれ合う部分から、ネチャネチャといやらしい音がした。それがまた、美津子の欲望をそそのかした。

「あなた、本当に二十一歳なの? 今に女泣かせになるわよ……ああ……毎日こうしていたい気分よ」

「いつまでもそんなことをしていると、ぼく、また出ちゃうよ」

口から出まかせである。一刻も早く、貫かれた美津子が悶え狂う姿を見たい。この調子なら、一度だけではなく、二度か三度くらいイカせることができそうな気がする。それを紀彦は試してみたいのだ。

「だめよ。出しちゃだめっ」

「じゃ、入れて……我慢できないよ」

「わかったわ。そっと入れるから、出さないでね。お願いよ。私がイクまで出さないで」

「イクって?」

とぼけて聞く。

「それは……女がいちばん気持ちよくなるときに言う言葉……私がイクって言うまで、お願いだから我慢してね」

美津子は何度も念を押した。

いよいよだ……。

今までの成果を早く試したい。美津子がそろりと腰を沈めた。紀彦は二人の性器が連結していくのをじっと見つめた。花びらのようにめくれあがった陰唇が、腰の落下とともに肉茎ごと腟のなかに巻きこまれていき、愛液が肉茎を伝わってじわりと流れでた。

その生々しくも淫らな光景に、紀彦はワクワクして見入った。

「こすれて、とってもいい気持ちよ」

美津子はうっとりと歌うように言う。

紀彦は視覚によって、急速に興奮した。しかし、ここが我慢のしどころである。下からスーッと腰を繰りだした。

「あ、あああ……そんなことすると……ああ、たまんない!」

美津子は押さえつけるように腰を落として、ジャリジャリと恥毛をすり合わせた。硬い骨にあたったクリトリスがこねられて、そこから目が飛びだすような疼痛と快感が湧いた。さらに亀頭がコリコリと子宮を圧迫したから、美津子は急激に高まった性感のとりこになって、火を噴くような喘ぎ声をもらしながら、大腰を使った。

紀彦は内心ニンマリしながら、目の上でゆさゆさ揺れる乳房を下から手を伸ばしてつかみ、少し強めの力で揉みしだいた。性的快感にくるまれていた美津子には、その痛いくらいの力がまさにぴったりと適合した。

「うーっ、イキそうよ。あなた、もっと突きあげてーっ!」

自らも豊かな腰を漕ぎながら訴える。

紀彦は両脚を突っぱり、腰の部分をぐいぐいと持ちあげた。女陰がぴたりとペニスに合わさって、実にいい感触である。

淫水の弾ける音がした。

「もうだめ……イクわっ、私、イッちゃう……出して! あなた、出していいわよっ! いっぱい……出してーっ! イク……イクわ……ほら、あーっ、イクイクイクイクゥーッ!!」

乳房をつかんだ指の間から、乳首が大きく飛びでていた。全身が紀彦の腰の上で痙攣した。それがようやく鎮まると、美津子は上体をぐらりと前に倒して、紀彦の上に突っ伏した。

そのときになって紀彦は、肉棒が急速に締めつけられ、生温かい女陰のシャワーがたてつづけに浴びせられるのを感じた。

耐えるはずが不可能になった。美津子の腰肉を充分に引きつけると、内臓にまで届けとばかりにドクドクと射精した。

「あー、またっ……また……うううーっ!」

新たな性感にくるまれながら、美津子は夫とのセックスでも経験したことのない強烈なエクスタシーをめざして、おびただしい媚液を噴きあげるのだった。

二人の叔母・淫の血脈 第五章 餓えた人妻の歓ばせ方 (3/5)
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