新妻肛虐生活 第三章 魅惑の肛虐妻 · 1 (5/10)
前の話 · 次の話
第三章 魅惑の肛虐妻
1
初美は夢にうなされていた。
一糸まとわぬ全裸を後ろ手に縛られ、駅前広場でさらしものにされている。仮設の舞台の上で両脚を左右いっぱいに開かされ、マスクの男に双臀を鞭で打たれている。舞台の前には広場を埋めつくす人波が群がって、初美の裸身をくい入るように見つめる。初美がいつも買物に行く商店街の主人、近所の主婦の姿もあった。
「み、見ないでッ……ああ、助けて、誰か助けてください!」
いくら泣いて救いを求めても、みんなニヤニヤと笑っているばかり。
そんな人波に向かって、太田がさかんに初美のことを宣伝していた。名前、住所、経歴、そして身体のサイズまで、マイクを手にしゃべっている。
「美人で有名な川野初美夫人の弁天さまを、こんなふうにおがめるとは、夢にも思っていなかったよ、へへへ」
魚屋の主人が舌なめずりすれば、「綺麗な顔して、本性は淫乱女だったのね。ホホホ、よくあんなあさましい格好ができるものだわ。こっちが恥ずかしくなる」
近所の主婦があざ笑う。
初美は声をあげて泣きだした。街中に知られてしまった。
仮設舞台の脇では、ヤクザの鉄やサブが初美の恥ずかしい裏ビデオのフィルムを売りさばいている。飛ぶように売れていた。
「フフフ、泣いてばかりいるんじゃねえ、奥さん。これだけ客が集まってるんだからよ、もっとサービスしなくちゃな」
太田が手をのばし、初美の媚肉の合わせ目をつまむようにして、さらに左右へくつろげて、奥までさらした。ピンクの肉襞がねっとりと光ってさらけだされる。
「あ、ああッ、いやッ……いやあ……」
「ほれ、これが初美のオマ×コです。ようく見てください、とか甘い声で言わねえか」
「あ、あなた、助けて!」
初美は総身を揉みながら泣きじゃくった。
わあッと歓声があがって、眼という眼が開ききった女の最奥に集中し、くい入るように覗きこんでくる。そこを中心に初美は身体中が火になった。
「たまらねえ、犯らせてくれ」
「金ならいくらでも出すぞ。早く初美を味わわせろ」
「こうなりゃ、よってたかって輪姦といこうじゃないか」
欲情した男たちが舞台の下でひしめき合って、口々に言った。その先頭に立っているのは、いつも初美にいやらしい視線を向けてくる肉屋の主人だった。
「奥さん……そんなふうにうまそうな肉を見せつけられちゃ、たまんねえや。ヒヒヒ」
もう昂りを抑えられないというように、初美めがけて舞台へあがろうとする。すると、堰を切ったように、まわり中から男たちが先を争って這いあがってきた。何十人、いや何百人かもしれない。それが初美の裸身めざして殺到する。白い獲物をめざしていっせいに群がる人喰い蟻の大軍さながらである。
「犯れ。フフフ、犯りまくれ。初美を責め殺してもかまわねえぜ」
マスクの男が狂ったように叫んでいる。
「い、いやあ!」
絶叫を噴きあげたところで、初美はハッと眼をさました。全身ビッショリの汗だった。
ああ、夢だったんだわ……それにしても恐ろしいこと……。
初美はハアハアとあえいだ。
コンクリートが剥きだしの天井に裸電球が光っている。
ここはどこ?……
そう思ったとたん、昨日からの現実がドッと甦ってきた。初美は悲鳴をあげてはね起きようとした。だが、初美はベッドの上にあお向けに横たえられて、手足は左右に開かれ革ベルトでベッドの四隅につながれていた。それも一糸まとわぬ全裸である。
「ああ……」
初美は裸身を揉むようにして泣き声をあげた。けだものたちの顔が甦ってくる。
次から次へと押し入ってきては、凌辱の限りをつくしていったヤクザ。あげくに浣腸などという気も狂うほどの辱しめを加えられて……いつの間にか気を失ってしまった。
もう夫にまともに顔向けできない身体にされてしまった絶望と哀しみが、初美の胸に重くのしかかった。おぞましい写真のネガを取り戻すために囮になったのが、裏目に出た。かえって深い泥沼にはまりこんでしまったのである。
ゆ、ゆるして、あなた……初美は、初美はどうすればいいの……。
犯された女たちが一様に見せる哀しみのなかに初美は沈んだ。身体中がだるく、腰は鉛でも入ったように重い。このままでは、とことんヤクザの食い物にされてしまう。ひとまずここから逃げださなくては……。そう思っても手足の革ベルトはビクともしなかった。そのうえ、部屋には窓ひとつなく、三方が壁で残る一方も鉄格子がはめこまれていた。
黒岩さん……は、早く初美をたすけにきてください……。
今となっては、もはや昨夜から初美が連絡をとらないのを不審に思って、黒岩が助けにきてくれるのを願うしかなかった。
どこへ行ったのか、ヤクザたちの姿はまったく見えない。あたりは不気味なくらい静かで人の気配はない。
しばらくして足音が近づいてくると、鉄格子の戸が開けられた。入ってきたのはヤクザのサブだった。初美はひッとおびえ、身をすくめる。
「眼がさめたか、奥さん。へへへ」
サブは初美の黒髪をつかんでニヤニヤと顔を覗きこんだ。女を物としか見ないけだものの眼だ。
「いやッ」と声をあげて、初美は顔をそむけようとする。まともにサブの顔が見られなかった。
「何がいやだ。へへへ、ゆうべはヒイヒイよがって腰を振ってたくせによ。たっぷりいい思いをしたんだろ、奥さん」
「いや、やめて……」
「いい味だったぜ、奥さん。どれ、俺にぶちこまれた穴を見せてみな」
サブはからかいながら、左右に開ききっている太腿の間を覗きこんだ。くいちぎらんばかりに締めつけてきた初美の肉の感触を思いかえしながら、サブは舌なめずりした。
初美のそこは、昨夜の狂いようが嘘みたいにつつましく閉じ、かすかに息づきを見せていた。ただこびりついた白濁の精が、激しかったいたぶりのあとを残している。
「へへへ、うまそうなオマ×コしやがって」
「ああ、いやッ」
サブは一度、媚肉の合わせ目をそっと指でなぞり、初美に泣き声をあげさせると、手足の革ベルトをはずしにかかった。初美は反射的に身を縮こまらせて、肌を隠そうとする。それをサブは強引にベッドから引きずりおろした。
「いや、いやです……ああ、もう、かんにんしてくださいッ」
「おとなしくしねえか、奥さん。へへへ、もっともそのウブなところが、たまらねえけどよ」
逃げようともがく初美を後ろから抱き、豊満な乳房をわしづかみにして揉みこみながら、サブはズルズル引きずった。そのまま押し倒してむしゃぶりつきたくなるのを、グッとこらえた。
初美が連れこまれたのはバスルームだった。やはり地下にあるのか窓ひとつなく、天井や壁には鎖が取りつけられている。それが湯気で不気味にかすみ、ゆらめいていた。
「坊っちゃん、連れてきましたぜ。へへへ」
サブがペコリと頭をさげると、湯気のなかで人影が動いた。
「フフフ、こっちへ来な、初美」
プロレスラーのマスクをかぶったあの男だった。裸で浴槽に入っている時も、顔にはマスクを着けていた。
男は初美の手首をつかむと、荒々しく引き寄せて抱きしめる。そのまま膝の上にだっこするように湯につかった。
「いやッ、いやです!」
初美は恐怖に顔をひきつらせ、男の腕のなかでもがいた。このマスクの男こそ、初美を最初に襲い、初美がこんな目にあう原因をつくった男だ。そのうえ、ヤクザのなかでもひときわ初美をむごく責めてきた男だった。
「ああ、いや……け、けだものだわ……」
「そうよ、俺はけだものだ。フフフ、そして初美はそのけだもののおもちゃだぜ」
マスクの男はサブに手伝わせて、浴槽の四隅に取りつけてある鎖を引きのばすと、初美の手首と足首にガチャとはめた。なんらかのスイッチを入れると、すぐに鎖が巻き取られ、初美の裸身は湯に浮くようにあお向けで大の字にピンと張った。
「いやッ……ああ、こんな……いやです!」
初美は腰を振り、手足をうねらせて抵抗したが、むなしく湯が溢れるばかりで、身体を開かれてしまった。
「フフフ、初美か……まったく極上のいい女だぜ。べっぴんで身体も素晴らしいうえに、味もとびきりって女もめずらしいぜ」
「さすがに坊っちゃんが狙った女だけありますね。へへへ、俺もずいぶんと女は扱ってきたが、これほどの上玉は初めてです」
マスクの男とヤクザはニヤニヤして初美を見おろした。
白い肌を湯が洗っていく。肌理が細かくシミひとつない雪白の肌。それが湯に光ってうっすらとピンクに色づいていく。固く張った豊満な乳房、白くなめらかな腹部、そして人妻らしい肉づきを見せてムチムチと、匂うような腰から太腿にかけて、どれをとってもヤクザを夢中にさせずにはおかない妖艶さである。
「いい身体をしてやがる。フフフ」
「み、見ないで……ああ、こんな格好はいや。ほどいてください……」
初美は真っ赤になってすすり泣きながら、湯のなかで悶えた。昨夜、よってたかってさんざんおもちゃにされた身体を、こんな格好でまともに光を浴びせられ、すみずみまで見られていると思うと、初美は恥ずかしさと屈辱にじっとしていられなかった。
「フフフ、サブ、おめえには臍から上を洗わせてやるぜ」
そう言うと、マスクの男は大きく開いた初美の両脚の間に身を沈めた。
「ああッ」と初美は狼狽の声をあげた。男が肩まで湯につかれば、初美は女としてもっとも恥ずかしく隠したい部分を、男の眼の前へあられもなくさらけだすことになる。
「いやッ……ああ、かんにんしてッ……」
「昨日は六人もの男を相手にしたんだからよ。よく洗ってやるぜ、初美」
マスクの男は初美と呼びすてにして、ニンマリと笑った。
2
初美は肌が雪白なだけに、艶やかにもつれ合って湯にぬらめいている繊毛の黒さが際立った。マスク男はそれを指でかきまわすようにしてから、無造作に媚肉の合わせ目を左右からつまんでくつろげた。
「綺麗な色しやがって。フフフ、これが昨日輪姦にかけられたオマ×コとは、とても思えねえぜ」
「やめてッ……手を、手をどけてッ! ああ、見ちゃいやッ……」
初美は泣きながら腰をゆさぶりたてた。内腿の筋がつって、汗がジワッと噴きでるようなつらさだ。奥まで覗きこまれても、初美はただ泣き、腰をよじることしかできない。
「フフフ、初美」
男がわざと初美の名を呼んで、鼻がくっつきそうに覗きこんだ。そして、媚肉の合わせ目の頂点の表皮を剥いて肉芽を剥きあげた。
「い、いや……」
湯にじかに触れられる感覚に、初美は激しくかぶりを振って声をうわずらせた。
男はわざと指で女芯に触れようとはしないで、表皮を剥いては戻し、また剥きあげるということを繰りかえす。
「ああ、そんな……あ、ああ、いや……」
「へへへ、もっとよくしてやるぜ、奥さん」
裸になったサブも浴槽のなかへ入ってきて、初美の乳房をわしづかみにしてタプタプと揉みこみはじめた。上向きになっても形の崩れない見事な乳房にサブの指がくいこみ、根元から絞りこまれ、タプタプとゆらされる。
「やめて、やめてくださいッ……ああ……」
「やめられるか。こんなうまそうなおっぱいを前にしてよ。へへへ」
「ああ……いや、ああッ……」
ねっとりと揉みこまれながら、乳首を口に含まれて吸われ、初美は泣き声をこぼした。もう一方の乳首も指でつままれてしごかれる。
たちまち恥ずかしいまでに乳房が疼きだし、乳首が硬くしこってきた。それは、股間の指が生む妖しい感覚ともつれ合って、痺れにも似た感覚を身体の芯に走らせはじめる。
「へへへ、俺の口と手で奥さんのおっぱいを綺麗に洗ってやるからな。特に乳首は念入りによ」
サブがうれしそうに言えば、マスクの男もニヤニヤと笑って、「それじゃ俺のほうもオマ×コを洗ってやるとするか、初美」
初美は男が手にしたものを見て、瞳をひきつらせた。それは太い筆だった。その穂先は見ただけで総毛立ってしまうほど、細くけば立っていた。
「こいつで初美のオマ×コをすみずみまで洗ってやるぜ。フフフ、敏感な初美のことだからひいひい泣いて、気分出すかもしれねえな」
「い、いや! そんなもの使わないで……いや、いやですッ」
初美は声が震えた。一瞬、サブに乳房を揉みこまれ、乳首を吸われている感覚も消し飛んだ。男は初美の狼狽と哀願をあざ笑うように、その毛先で初美の内腿をソロリと撫でた。
「ひッ……」
初美の内腿がビクッと震えた。
「フフフ、感じるようだな、初美」
「いやッ……ああ、お願い、そんなもので嬲らないで……かんにんして……」
初美は総身をこわばらせて、おびえた声をあげた。そんなものを女の身体のもっとも繊細な鋭敏なところへ這わされたら……そう思うだけで震えがくる。総毛立つような感覚の先に来るものが、わかっているだけに恐ろしかった。
初美はマスクの男が手にした責め具から眼を離せなかった。
「かんにんしてッ」
「フフフ、初美、狂うほど洗ってやるぜ。せいぜいいい声で泣くんだな」
初美の視界から筆が消えたと思ったとたん、媚肉の合わせ目にそってツツーッとなぞり這わされた。
「あッ、ひッ……ひいッ……」
初美は悲鳴をあげて激しくのけぞった。まるで電気でも流されたように、腰がガクガクとはねあがった。
初美にひと息つく間も与えず、毛先は媚肉の合わせ目に分け入って、繊細な肉襞をゆるゆるとなぞる。
「ひッ……ああ、ひッ、ひいーッ……」
「フフフ、いい声で泣きやがる。これだから初美をいじめるのはやめられねえぜ」
男は初美の肉の構造を確かめるように、肉襞のひとつひとつをなぞり、初美に泣き声をあげさせては、ゲラゲラとうれしそうに笑った。敏感な女体を物語るように、毛先でまさぐられる肉がヒクヒク蠢き、収縮を見せるのが、こたえられない眺めだ。
「かんにんしてッ……もう、もういやッ! いやよ……ひッ、ひッ……」
初美は両脚を突っぱり、背筋を反りかえらせて泣き悶えた。
初美の乳房を揉みながら乳首にしゃぶりついていたサブが顔をあげて、ニンマリと舌なめずりをした。
「まったくいい声で泣きやがる奥さんだ。へへへ、おっぱいの先をこんなに硬くしちゃってよ。見ている客も大喜びだぜ」
「フフフ、今日から初美が店に出るってんで、客も多いようだな。こいつはおもしろくなりそうだぜ」
たくみに筆を使いながら、マスクの男はサブと顔を見合わせてニヤリと笑った。見ている客……初美は何を言われているのか、すぐにはわからなかった。だが、サブに黒髪をつかまれて、「ほれ、自分ばかり悦んでねえで、奥さんの気持ちよさそうな顔を、客たちによく見てもらうんだ。へへへ」
顔を天井に向けられたとたん、初美の瞳が戦慄に凍りついた。いつの間にか初美の真上の天井が一部開いて、ガラス窓に男たちの顔がひしめき合っている。浴室の天井はノーパン喫茶の床になっていて、覗き窓が開くしかけになっていた。
「い、いやあッ!」
初美は悲鳴をあげてのた打った。だが、手足を鎖で引きのばされていては、男たちの眼から肌を隠す術はなく、女の最奥に這う筆も乳房に吸いつく口も避ける術はない。弄ばれるだけでなく、その恥ずかしい姿を男たちの見世物にまでされる。
「いや、いやですッ……ああッ、やめてッ……かんにんしてェ……」
それが男たちをこのうえなく喜ばすとも知らず、初美は泣き悶えた。
いっそ死んでしまいたい。だが狂おしい羞恥と屈辱にもかかわらず、弄ばれる媚肉と乳房から甘い痺れが身体の芯に走り、身体中にひろがっていく。心とは裏腹に徐々に女の身体がいたぶりに巻きこまれ、崩れていく。初美はどうしようもなく負けていく自分の身体に、ただ泣くよりしかたがなかった。
覗きこむ男たちの眼が血走っている。それが初美にも痛いほどわかった。
「どんどん感じてきたじゃねえか、初美。フフフ、もっとよくしてやるぜ」
「いや、これ以上はかんにんしてッ……」
「こっちはもっとと言ってるぜ、初美」
マスクの男は指先を媚肉の頂点に押し当てて、表皮を剥いて女芯をさらけだすと、「フフフ、さっきよりずいぶん大きくなってるじゃねえか。いじりまわして欲しそうだな、初美」
「いやッ、そこはやめて!」
初美がおびえに声をひきつらせるのもかまわず、男は剥きあげた肉芽にスッスッと毛先を這わせた。
「いやあッ……ひッ……ひッ……」
けたたましい悲鳴を噴きあげ、初美はガクンガクンとのけぞった。鎖をキリキリ鳴らし筆を弾き飛ばさんばかりに湯の上でのた打ちまわる。
サブも合わせて初美の乳房を根元からギュウと絞りこむと、乳首に噛みついた。
「や、やめてッ……ひいい……」
「そんなにいやらしく腰を振って。フフフ、好きだな、初美」
「ひッ……ひッ、ああ……ひいッ……」
満足に息もつけないでいて、初美は泣き声を絞りだした。
身体の芯に火が走り、それが身体中の肉をおおっていく。カアッと灼けて、ドロドロにただれるみたいだった。毛先が女芯を撫でまわし、乳首をガキッと噛まれるたびに、身体の奥底から熱いものが溢れでる。
「あ、ああ……いや、あああ……」
いつしか初美は、悲鳴をあげてのた打つのにも疲れ果て、ブルッ、ブルッと総身を震わせるばかりになった。悲鳴もすすり泣くようなあえぎに変わった。
「かんにんして……ああ……ああッ……」
もう初美はこらえきれなかった。一度女の弱さをさらけだしてしまうと、どうしようもなく崩れた。筆の穂には湯に触れると滲みでる催淫薬が塗りこめられているのだが、初美はそんなことを知らず、自分でも信じられないまでに官能に巻きこまれた。
「ああ……い、いいッ……」
あの初美が、と疑いたくなるほどのあられもない声をあげ、初美は腰を淫らに振りはじめる。からみつかせるような腰のうねりが、湯を波打たせて溢れさせた。
いやがりながらきざしていく女体の神秘に魅せられながら、覗き窓の男たちは眼を血走らせ、息を呑んで見とれている。
「……いや……あ、あああ……」
初美の眼にいやでも覗き窓の男たちの顔が見えた。必死に気力を振り絞ろうとしてもだめだった。
「ひいッ……か、かんにんして……」
「フフフ、激しいな、初美。オマ×コをヒクヒクさせて、何か入れて欲しくてしようがねえようだぜ」
「ああ、もう、もう……かんにんして、もうだめだわ……あ、あああ……」
初美はあられもなく泣き叫んで、キリキリと全身を収縮させた。次の瞬間、「ひッ、ひいッ」と喉を絞り、腰をせりあげるようにしたかと思うと、激しく突っぱらせた両脚に痙攣を走らせた。
「う、うむ……初美、イクッ……」
屈辱のなかに激しく痙攣しながら、初美はめくるめく官能の絶頂へと昇りつめた。
3
覗き窓が閉まったあと、身体のすみずみまで丹念に洗い清められ、初美は隣りの化粧室へ連れこまれた。マスクの男とサブの二人がかりでピンクに色づいて湯気をあげている裸身を、バスタオルでぬぐわれた。
「これで昨日の汚れもすっかり落ちたな。へへへ、縄のあととキスマークが少し残っているが、かえって色気があっていいぜ」
「すっきりしただろ、初美。思いっきり気をやったことだしよ」
サブとマスクの男は、初美をマッサージ台に横たえると、手足を大の字にひろげて台の四隅に革ベルトで固定した。
「フフフ、初美」
男はまた初美の名をわざと呼んで、ゆっくりと乳液を初美の裸身に塗りながらマッサージをほどこしていく。初美はもう何も言わず、されるがままだった。哀しげな瞳を横へ伏せ、下唇を噛みしめている。
こ、この男は誰なの?……どうして顔を見せないの……ああ、どうして、こんなひどいことをするの……。
初美はうつろな頭で、そんなことを思った。
これまではマスクの男をよく見る余裕もなかった。男は三十歳くらいか、がっしりと引き締まった体は、背中に昇り竜のイレズミがあった。どうやら仲間には昇り竜の竜二と呼ばれているらしい。
その竜二が、初美の胸のうちを見透かしたように初美の顔を覗きこんでニヤリと笑った。
「初美、何かをさぐる魂胆でここへもぐりこんできたんだろうが、甘かったな」
「ち、違います……」
「フフフ、初美ほどの良家の奥さんが、こう簡単に買えるかよ。もっとも初美を狙ってた俺たちには好都合だったがな。まあ、どんな魂胆があるにしろ、ヤクザの恐ろしさをこのムチムチの身体にたっぷり思い知らせてやるぜ、覚悟しとくんだな」
「…………」
初美は声もなく湯あがりの唇をワナワナと震わせた。底知れぬ恐ろしさがジワッとふくれあがった。
助けて……黒岩さん、早く助けに来て……。
初美はもう一度、胸のなかで黒岩に救いを求めた。黒岩は探偵社きっての切れ者で、空手の有段者でもある。きっと初美を救いだしてくれるにちがいない。
竜二は初美をうつ伏せに固定し直し、初美の背中から双臀へたっぷり乳液を垂らしてマッサージをほどこした。そうやって初美の全身を磨き終わったところへ、どこかへ行っていたサブが戻ってきた。サブは初美の食事を運んできた。マッサージ台に座らされた初美の前に置かれた。
「食いな、奥さん。うんと精がつくように特別料理だぜ。へへへ」
初美は弱々しくかぶりを振った。とても食事をする気分ではなかった。
「今日は予定がつまってんだ。さっさと食わねえかよ、奥さん」
「食べたくありません……」
「さっさと食わねえと、料理をミキサーして尻の穴から滋養浣腸で食わせるぞ、初美」
初美は美貌をひきつらせ、あわてて箸を手にした。
食事はボリュームのあるものだった。初美は浣腸される恐怖で、無理して食べた。その間中、竜二とサブはニヤニヤと初美の裸身を眺めては、おっぱいがどうのオマ×コがどうのと、初美をからかってはゲラゲラと笑った。
食事を終わると、オカマっぽい美容師が二人呼ばれ、初美は洗い髪にパーマをかけられてセットされ、顔に綺麗に化粧がほどこされた。化粧はアイシャドーもルージュも万事ひかえめの薄化粧だった。
「こいつはすげえ……溜め息が出るぜ」
竜二は初美の美しさに、思わずゴクリと生唾を呑んだ。サブはしばし声もなく見とれている。
まばゆいばかりの美しさだった。さんざん弄ばれたのが嘘みたいに上品な美貌と、綺麗にセットされた黒髪。白く肌理こまかい肌は磨きをかけられて光り輝き、形よく張った乳房とツンとした可憐な乳首、なめらかな腹部とくびれた腰、ムチッと盛りあがった双臀と官能美あふれる太腿、そして、息苦しくなるほど匂やかに太腿の付け根をおおうヘア……すべてが妖しく美しく、圧倒される思いだった。
「フフフ、これじゃどんな野郎もイチコロだぜ。すげえ色気だ。さすがに初美だぜ」
竜二はマスクの下で舌なめずりして、欲情の笑いをこぼした。
サブが黒のハイヒールを持ってきて、初美にはかせた。ひときわかかとの部分が高くなっていて、爪先から足の指がはみでるサンダル式のもので、思わず前へつんのめるほどの高さだった。
そして首にエプロンの紐がかけられ、腰の後ろでリボンが結ばれた。乳房から太腿の半ばまで、身体の正面がかろうじて隠れる程度だった。
「こ、これは……」
初美はハッとした。それはノーパン喫茶のホステスの制服ではないか。
「さすがに勘がいいな、初美。まずはノーパン喫茶で働いてもらうぜ、フフフ」
「……いや、こんな恥ずかしい格好で……ああ、いやです」
「裏ビデオやホテトルのほうがいいってのか。初美がそっちがいいってのなら、すぐに変えてやるけどよ」
竜二のそのひとことで、初美は何も言えなくなった。どんなに恥ずかしくても、ノーパン喫茶なら黒岩に救いを求める隙もあるだろうと思った。
サブが壁のスイッチを操作すると、天井から初美の上に鎖がさがってきた。先には革の拘束具がついていて、竜二は初美の両手を上へあげさせて、それに初美の手首をつないだ。
「ああ、何をするの!?……」
「ノーパン喫茶へ出るための仕上げだ。フフフ、初美が逃げねえようによ」
「あ、ああ、いや……」
今度は鎖が巻きあがって、初美の身体は一直線に吊られた。
竜二とサブは初美の後ろへまわって、ムッチリと張った双臀を眺めた。初美の後ろは腰のところにエプロンのリボンがかかって、その先が垂れて臀丘の谷間をわずかに隠しているだけで、ほとんど全裸だった。
「フフフ、いい尻してやがる。初美、そそられるぜ」
竜二はねっとりと初美の双臀を撫でた。
ハイヒールをはいているため、たたでさえ格好のいい初美の双臀が、いっそう高く吊りあがってキュッと引き締まっている。
「そんな尻を見せられると、しゃぶりつきたくなるぜ。奥さん、へへへ」
サブがまぶしいものでも見るように、眼を細めて舌なめずりした。
初美は今にも泣きださんばかりに、右に左にと顔を振る。後ろから裸身を見られるのがたまらず、竜二に双臀を撫でまわされているのが、いやでならなかった。
「お、お尻にさわらないで……」
「冗談言うなよ。これから尻の穴をいじってやろうというのによ。フフフ」
いきなり竜二の指が臀丘にもぐりこんできて、奥の肛門にさわられ、初美はのけぞった。
「そんなッ……い、いやッ……」
「おとなしくしろ。尻の穴にちょいといたずらしてやるからよ」
竜二が指先を初美の肛門に押し当てて、ゆるゆると揉みこんでやると、初美は腰をよじりたてながら、ブルブル震えだした。
「いやあ……そこ、そこだけは、ああ、かんにんして……」
「フフフ、必死につぼめやがって、可愛い尻の穴してるぜ、初美。こいつはいじりがいがあるってもんだ」
「いや、いやですッ……お願い、お尻だけはいやよッ……や、やめて!」
初美は背筋に悪寒が走り、総毛立った。
「フフフ、初美の尻の穴、初美の肛門」
竜二はわざと言ってはうれしそうに笑った。眺めていたサブもニヤニヤと笑っていたが、竜二に眼で合図を受けるとうなずいて、捻じり棒を取りだしてきた。
長さ十センチばかりで捻じりの入ったパーティ用ロウソクに似た女の肛門を責める専門道具である。黒色の生ゴムで造られていて、根元は太さが三センチほどもあった。サブはそれを手にして、初美に見せた。
「こいつが何かわかるか。へへへ、奥さんの尻の穴に入れるんだぜ」
サブは捻じり棒の先細のところを、人差し指と中指とでつくった輪に入れて、ドリルのようにクルクルまわしてみせた。
初美は美しい瞳をひきつらせて、悲鳴をあげた。
「いやあッ、そんな……そんなもの、使わないでッ……」
「いやでもこうしてまわせば、奥さんの尻の穴のなかへ入っていっちまうぜ。へへへ」
「か、かんにんしてッ……」
ベソをかかんばかりに初美は声を震わせて腰をよじった。
「そいつを尻の穴に入れられりゃ、どんな女もおとなしくなる。フフフ、初美も店に出たって、逃げようなんて気も起こらなくなるってもんだ」
竜二はサブから捻じり棒を受け取りながら、勝ち誇ったように言った。捻じり棒に潤滑剤と肛門弛緩剤とがたっぷり塗りこめられた。竜二の指で揉みこまれて、初美の肛門はもう水分を含んだ綿みたいな柔らかさを見せてヒクヒクとあえいでいた。そこへ指に代わって捻じり棒の先があてがわれた。ジワッと巻きこまれる気配を感じる。
「ひいッ……いやッ、いやッ……」
初美は狂ったように身体をよじり、腰を振って避けようとのた打った。両手を吊っている鎖がギシギシときしんだ。
「い、いやあ……あ、あ、それだけは……かんにんしてッ」
「ほれ、初美、おとなしく尻の穴を開かねえかよ、フフフ」
「いやッ、いやッ……ああ、助けてッ」
初美は泣きだした。捻じり棒の先がジワジワと入ってくる。初美の肛門の粘膜を押しひろげ、捻じり棒に巻きこみながら入ってくる。
「ああ、裂けちゃう……い、いやあ……」
「いやがってる割りには、どんどん入っていくじゃねえか。フフフ、本当はうれしいんじゃねえのか、初美」
「いやッ、誰がそんな……ああ、やめて! もうやめて……」
「やめるもんか。根元までしっかり呑みこむんだ。ほれ……ほれ……」
さらにねじりこまれ、初美はのけぞらせた口をパクパクさせて、「ひいッ」と絶息するように喉を絞った。本当に気も狂うかと思うほどの感覚だった。もう初美の肛門は三センチ近くも拡張されて、捻じり棒の根元をピッチリ咥えている。まるで白い臀丘の谷間に杭を打ちこまれたみたいだ。
「どうだ、尻の穴に咥えこんだ気持ちは……フフフ、よくてたまらねえだろう」
竜二が聞いても初美は返事をする余裕もなく、途切れとぎれに苦悶のうめき声をもらして、耐えきれない泣き声をこぼした。苦悶と汚辱感にひきつる美貌は、血の気がなかった。
4
初美は左右から竜二とサブに腕を取られ、廊下を引きたてられた。だが、初美は二、三歩も歩かないうちに、「いやッ……ああ、こんなのいやです!」
激しく狼狽してその場に立ちすくんでしまった。足を進ませるたびに肛門で捻じり棒が微妙に動き、いやでもその形を感じさせられた。おぞましさに思わずかがみこもうとすると、今度は捻じり棒がいっそう深く入ってきそうな恐怖にとらわれる。
ああ、こんなひどいことって……。
逃げようという気も起こらなくなると言った竜二の言葉の意味を、初美ははっきりと感じさせられた。これでは走るどころか、歩くのさえ困難である。
「さっさと歩かねえかよ、奥さん」
「これくらいで歩けねえんじゃ、店で仕事にならねえぞ。フフフ、サブ、裏ビデオ撮影に切り換えるか」
「そいつはいいですね。この奥さんのビデオとなりゃ、飛ぶように売れますぜ。へへへ、黒人とのからみなんてのはどうです」
サブと竜二はそんなことを言っては、初美をおびえさせ、からかいながら強引に引きたてる。初美がよろめくように一歩一歩足を踏みだし、そのたびに狼狽のうめきと泣き声をこぼすのがたまらなかった。
そうしてようやく店の事務室へ入ると、ヤクザの太田と鉄が待っていた。
「用意ができたようだな、奥さん。こりゃいい。美人ってのはどんな格好をさせても、ゾクゾクするぜ」
「こりゃ客が喜ぶぜ。たまらねえ」
太田と鉄は思わず眼を細めて、ゆっくりと初美のまわりをまわった。
全裸の上にエプロンとハイヒールだけという姿は、すごい色気があった。エプロンからのぞく太腿や乳房にいやでも眼がいく。後ろへまわるとほとんど全裸で、思わずドキッと圧倒される。そして白い臀丘の谷間にのぞく捻じり棒の根元……太田も鉄もくい入るように見とれて、ゴクリと生唾を呑んだ。
「ほう、さっそく尻の穴にいいものをつけてもらったじゃねえか、奥さん。それじゃ逃げたくても逃げられねえな」
「へへへ、俺たちもしっかり見張ってるぜ。店に出ても変な気を起こすなよ、奥さん」
太田や鉄が初美をせせら笑えば、竜二も顔を覗きこんで、「勝手に尻の捻じり棒を抜いたり、店でへたに騒ぎやがったら、ただじゃすまねえぜ、初美。店中の客に輪姦させるからな」
ドスのきいた声をあげる。
初美はもう声もなくうなだれたまま、腰をブルブルと震わせるばかりだった。肛門の捻じり棒の存在が、反発しようとする気力さえ萎えさせる。それでもこらえきれず、「……お願い……言う通りにしますから、お尻の……だけは取ってください」
「うるせえ! そのまま店へ出るんだよ」
いつの間にか店のボーイ姿になったサブが、初美の背中を押した。
ノーパン喫茶のなかは、床も壁も一面の鏡張りであった。フロアの奥は一段高くなっていて、そこにあるカウンターの前には十人ほどのノーパン嬢が並んでいた。みんなエプロンをつけた裸身だったが、下にはパンティストッキングを着けている。そして、肛門に捻じり棒など取りつけられてはいなかった。
ひ、ひどい……私だけなんだわ……。
へなへなと膝がくじけそうになるのを、初美はサブに腕を取られて店のなかへ連れこまれた。ノーパン嬢の一番右に並ばされる。
「ああ……」
初美の眼に満員の客席が見えた。カアッと頬が灼けたかと思うと、背筋に悪寒が走り、眼の前が暗くなった。
男たちの眼がどれも初美を見ている。ノーパン嬢はいずれ劣らぬ美女ばかりだったが、そのなかでも初美はとび抜けていた。
サブが何か客席に向かってしゃべっているのがわかったが、初美には聞きとれなかった。ただ、「結婚一年の人妻」とか「初美の身体のサイズは」などという言葉が、断片的に耳に入った。
ああ、恥ずかしくて死んでしまいたい……ああ、助けて……。
わあッと泣きだして救いを求めたくなるのを、初美は必死にこらえた。そんなことをすれば竜二がやってきて、本当に初美を輪姦させるだろう。そして、客たちは大喜びするにちがいなかった。どの客も初美には飢えたけだものに見える。
「男だと思うからいけないのよ。カボチャとでも思うことね。恥ずかしがれば、おもしろがっていやらしいことをされるだけよ」
隣りのノーパン嬢が初美にそっと囁いた。もう居直っているというか、あきらめている様子である。
だが、初美は男たちの視線のなかで生きた心地もなかった。今は正面を向いているので、乳房や太腿の付け根はかろうじてエプロンで隠せる。しかし、後ろを見られたら……そう思うと、気が遠くなる。
初美の隣りの由美というノーパン嬢が客に呼ばれた。
「どういうふうに由美がふるまうか、よく見て覚えるんだぜ、奥さん」
サブが何げなく初美の耳もとで囁いた。


