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奴隷牧場9 拷問病棟 四 小説奴隷牧場 · 第2部分

奴隷牧場9 拷問病棟 四 小説奴隷牧場 第2部分 (2/4)
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突然、患者という名の「奴隷」の立場から一転して副婦長になった有香には戸惑うことも少なくなかったが、ここの看護婦たちの上の命令は絶対という、入院した時から感じていた軍隊的な序列優先の組織づくりのお蔭で、若い看護婦たちを機能させながら、なんとか日々の秩序を保っていた。

そう、秩序。

この「病院」という名のハコの中では、それが何よりも重んじられることでなければならない。何しろ本来の世間のいや一般社会の理にかなっていることなど、ここにはひとつもないのだ。

そこにあるのは、看護婦同士の序列と看護婦対患者という支配関係、このふたつが秩序を保つための根本的なルールそのものだ。

患者にとっては、すべてが理不尽。理不尽こそが根本であり、全てなのだ。

そして、それは看護婦間の序列においても当然の如く機能していた。

上位の看護婦は下位の看護婦に、そして看護婦は自分の担当する患者に対して、どんな理不尽な命令をしても構わない。命令を受けた側は絶対服従が掟だ。

患者の大半は、ここに入って来る前にほぼマゾとしての教育・調教をされていて、未経験者というケースはかなり少なそうだ。

一番多いのは、会員の奥さんや愛人という名の「奴隷」たちだった。

訓練や再教育というのが名目だが、気の毒に夫やご主人様に新しい奴隷が出来たために、当面は入院させておいて欲しいというケースも少なくない。こういった「事情」も全て副婦長という立場に立った故に、「カルテ」を確認することが出来てわかったことだ。

理不尽が許される。

とは、言っても有香自身はまだその「権利」を試してみたりはしていない。それどころではない、というのも事実だが、マゾである自分にどんなことが出来るのかというと、甚だ疑問だったからでもある。

一般「病室」九室で、二十一人のマゾもしくはマゾにならなければ退院できない女たち。

入院待機が常時十人以上居るとも聞く。現に、有香が副婦長に指名されて「患者」ではなくなったその翌日には新しい女が、即座に有香が使っていたベッドに寝かされていた。

精神科病棟から整形科病棟に行く廊下沿いに設置された、生理中の女を晒し、時に整形科病棟の「お客様」に使用してもらうための特別室、看護婦たちはどうやら「月の部屋」と呼んでいるようだが、そこを除いて、病棟内には病室のほかに七つの「特別室」が存在した。

有香が入院した直後にも、そして自分に替り姪の麻衣が拷問されているフリをして娘の居場所を喋らされてしまったのも、それぞれ「特別室」のひとつだった。有香が入院させられていた部屋は特別な部屋で、その他の部屋は直接の拷問などには設備がないため、この七つの部屋が用意されているのだった。あるいは看護婦の女を上位の女、または三田村会長などが責めるのにも使われているに違いない。

そういったことをひとつずつ確認している途上の、患者から副婦長になった有香に対して、突然外部から婦長に就任し、「子育て優先」と言って病院には滅多に出てこない美樹の方は、その勤務状況とは裏腹に、次々に自分のカラーを打ち出してきていた。特にこの特別室の改変について積極的に指示を出している。

そんな美樹の「命令」をナースたちは「美樹様の御改革」だの「美樹様五箇条のご改革」と呼んでいた。

「患者は、それぞれの所有者の奴隷で、彼女たちの特に性的な能力や機能を向上させることは、私達の当然の義務です。そのために高い入院費を頂いて、預かっているのですから。殿方のために使う女の穴の中で、最も技術の向上が見込まれ、また向上させなければならないのは口です。みなさんもそう教わっていると思います。それがエスタブリッシュメント倶楽部の方針ですからそれは当然のことです。でも本来、フェラチオが上手いだとかイラマチオをしっかり受けられるだとかいうのは、奴隷として基本中の基本、いろはのいです。ここでは入院患者にもあなた方奴隷ナースにも時間はたっぷりあるのですから、オマンコ奉仕や肛門奉仕についてもきっちり技術を磨いてもらうし、患者の治療方針にも取り入れて頂きます」

「そもそも、なんで特別室が七つも必要なの。エレーナは兎も角として、貴女たち拷問なんてしてる様子全くないじゃないの。しかもエレーナは生理の女だけとはいえ、自分の部屋を持ってるわけだし」

矢継ぎ早の美樹の言葉に、ようやく若い杏奈が、「でも、拷問をしなければいけない案件ってそうないんです」

と、実際に「拷問」を過去に受けた経験を持つ有香の方をチラチラと見ながら美樹に答えた。

「おバカなことを言ってはいけません。入院の同意書には患者さんたちひとり残らず、拷問や折檻をしても所有者は異を唱えずと書かれてるんでしょ。だったらそんなのは、適当な罪を被せて懲罰を与えるべきだし、適当な嫌疑をかけて拷問するの。やってないことをやりましたゴメンナサイ許してください、って言わせるのがマゾ女に対する拷問よ。明日にでも看護婦の誰かわたくしが拷問してあげるから覚悟なさい」

美樹の言葉にナースたちは杏奈を気の毒そうに見る。当然、流れから行くと拷問されるのは、杏奈だろうと決めてかかっているのだろう。

「何れにしても今の懲罰用の特別室七つは多すぎるから改めて、これから言う利用方法に順次切り替えていきます。あと、エレーナの部屋だけど、あれも針責めや出血させるほどのハード鞭をする場合、患者が生理中かどうかに関わらずに使用することを許可します。それからエレーナには今日からもう少し権限を持たせて、全患者と主任以下の看護婦誰でも指名して拷問出来ることとします。さっきも言った通り、拷問はやったと言わせて辛い刑罰を受けさせるか、やってませんと言い張っているのをさらにキツイ責めを与えて責め落とすかだけの違いだけで、どちらにしてもそれを甘んじて受けなければならないのがマゾ奴隷というもの。それは貴女方も含めてのことよ、自分たちが奴隷ナースだってこと肝に銘じなさい、いいわね」

厳しい言葉に、女たちはただ頷くことしか出来ず、「はい、でしょ」

と美樹に叱責されて、はじめて全員から声が出たほどだった。

「それでは特別室の転用についてひと通り発表します。まず一番広い第二特別室、ここはおまんこ奉仕のための強制レッスン部屋にします。後で説明するけど、そのための設備を既に発注してあります。それが来るまでは暫定的に床や壁に張り型を据え付けて使ってなさい、明日からでもすぐにやらせるわよ。第三は後で紹介しますが、王保竹彦先生という新たな肛門責めのスペシャリストをお迎えして、肛門科を新設します。精神科病棟肛門科ということね。次に第五は、スタジオ機能を活かして二十四時間会員向け配信をします。三角木馬に電マを取り付けたものを部屋の真ん中に置いて、常時裸にした女を乗せて見世者にします。第六は、病室に転用。ただしこの部屋は女性患者ではなく、男性のM患者の部屋にします。おまんこ奉仕の練習は張り型でもいいとは思いますが、逆に口奉仕の訓練をするのに生チンポが足りなすぎです。なので四名の男性患者を入院させることにします。将来的にはもう二人入れるわ。そして、第七の使用方法は秘匿とします。管理者はわたくしと副婦長の有香さん。まあ婦長・副婦長室ということにでもしておきましょうか」

三

二〇一二年六月

集団レッスンと肛門科

「ドバイの養成所には、これのもっと凄いのがあったのよ。でも発注してあるのは、ドバイで使っているやつよりももっと最先端のハイテク版だから」

この部屋は、有香がこの病院に入院させられた際、娘の居場所を知るために拷問すると言って連れて来られた部屋だ。広さもあって何人もの看護婦たちがその様子を見学していた。当時は「処置室B」と呼ばれていて、特別室と名前を改めてからは、第二特別室とされていた部屋だ。

拘束台を兼ねていた診察台など全ての器具類が取り払われると、ちょっとした小さな体育館並みの広さの部屋だった。

有香自身、この部屋に足を踏み入れるのは、その拷問の日…といっても実際に拷問されることになったのは姪の麻衣だったが、あの日以来だった。

床はリノリウムだったかしら、と思うがはっきりと記憶があるわけではなかった。そのくらい、ここでの出来事の記憶が、あまりにも鮮明だからでもあるし、現在があまりにも様子が違うからでもある。

フロアーの床は、ほぼ全面的にミラーに張り替えられている。

「鏡の上に強化プラスチックを敷いてあるから、怖がらなくても大丈夫よ。少しくらい乱暴に歩こうが少々のデブが乗ろうが割れることはないから心配しなくていいわ」

四方の壁のうち、奥の一面も鏡張りになっていた。

その鏡からは、床からの高さが約一メートルほどのところに、いかにも唐突というように、薄ピンク色の男根が生えていた。五本。ちょうど人が五人並べる程度の間隔だ。

壁の五本は全て「会長様のサイズ」だが、ちょうどその壁のそれと同じ横の間隔で床から生えているものは、サイズもそして色も様々だった。それが三列、全部で十五本。壁のものもいれると二十人の女にここで同時に、擬似男根オナニーをさせるということだろうか。

「今は、ただの動かない偽チンポだけど、来月あたりに来るのは、バイブレーションもすれば、ピストンさせることも出来る。そして出来の悪い子には電気折檻も出来るハイテク装置よ。操作しなくてもコンピューターに指示を入れておけば、腰の動きが悪い女には、機械が自動的に折檻してくれるってわけ」

張り型は、吸盤のようなもので、床面と壁面に取り付けられているようだ。

美樹の指示どおり、その翌日から患者のうち生理ではない者ほぼ全員が毎朝七時半に集められている。事情で二十人に満たない場合は、ナースの中から有香が指名してやらせていた。二十本全部をきっちり埋めなさいというのが美樹の指示だからだ。

「ドバイではもっと広いところでもっと大人数でやらされるのよ」

と、美樹が言っていたが、二十人でも全裸の女が擬似男根にまたがり、激しく腰を使う様は、見ていて壮観かつ限りなく淫靡であった。

壁に尻を向けている女とそれに向き合ってしゃがみ込む女の組、そしてお互いにしゃがみこんで向き合っている組、それぞれ目の前に居る女と腰の動き、上下動もしくは前後動を合わせなければならないというのがミソだ。

そうすると、何故か全体的に同じテンポに揃っていくことが多い。

「おまんこの穴、入口から奥のほうまできっちり使ってちんぽを擦りなさい」

初日に美樹が飛ばした檄を、監視している若いナースたちが真似る。

擬似男根の亀頭の膨らみが膣内に収まっているギリギリのところまで抜いては、腰を沈めて全てを飲み込ませる。擬似男根とはいえ、性器の中を自らの腰の動きで擦りたてていることになるわけだから、所々から喘ぎ声もあがる。

「自分が気持ちよくなって、動きが悪くなるのは奴隷として下の下よ。しっかり出し入れしなさい」

「向かい合わせの相手の目をしっかり見て。ちゃんとおっぱいが揺れるくらい激しくやりなさい。殿方は目でも愉しむものよ」

その日によって、二百擦りで終わることもあれば、三十分という過酷なタイムの設定の日もあった。

休むことの許されない腰の動きは、相当の体力も必要だが、若い娘はよいものの、患者には三二十代前半や四十過ぎた女も居る。それでも年齢などのハンディは全く考慮されない以上、頑張るしかないのだった。

「この状況でしっかり練習しておかないと、来月からは朝から電気で失神することになるわよ」

向き合った相手の目を見る、というのは本人たちにとってはどうなのだろうか。ただ、もし床に目をおろせば、腰を使っている自分の目と向き合うことになるわけだ。下は鏡なのだから。

「当たり前だけど、下の鏡はマジックミラーよ。ひとつ下の部屋の天井はこの時間帯パラダイスかもしれないわね」

二号室は二階にある。一階のこの位置の部屋ってどこだろう。

有香の疑問には、美樹が耳打ちしてくれた。

「六号室と七号室よ。つまり婦長・副婦長室になる部屋と、そして男性患者の部屋。あと一週間ほどで完成するわ」

有香も腰を上下させる女たちの間を歩いてみたが、その出し入れをしている部分がドアップでいくつも鏡に映し出される光景は、上から見てもなんとも卑猥であった。

「手、頭の後ろに組んで。二十回出し入れしたら、今度は両手で自分のおっぱい揉むのよ」

美樹以外でこういう場合に指示を出すのが上手なのは、どうやら優菜という女だ。ホテル併設の歯科医院からこちらに転任してきた女で、組織への所属歴も結構長いと聞く。

特に時間が長い時は、大抵ひとりふたり腰砕けになるものが出てしまうが、そんな女たちには容赦なく拷問職人エレーナの管理する「血の部屋」行きが宣告された。

「まずは二十一人全員の肛門検査といきましょうか。二十一人全員を並べて尻を丸出しにさせてもよいというわけですね」

「はい先生、もちろんですわ。先生のお好きな様に納得いかれるまでじっくりご検分くださいませ。格好だって入院着の裾めくらせてお尻だけ出させてもいいですし、すっぽんぽんにして並べて下さってももちろん結構ですわよ」

「ならば、ひとりひとり指を突っ込んでじっくり検査するとしようか。ひとり二十分かけるとして、ににんが四で四百分。六時間と四十分も肛門検査を楽しめるというわけじゃな」

「はい先生。どうせなら、その順番を待っている間も、ずっと手で肛門を拡げているように命じてやってください。最後の方の女たちにとっては、辛くて長い時間になりそうですわね」

精神科病棟肛門科の医師として、これまで看護婦だけの世界だった病棟にやってきたはじめての男性のお医者様は、長身で少しラテンの血でも入っているのではないかというくらいに、濃い顔立ちをしていた。

「それに患者さんだけじゃなく、ナースたちのお尻の穴も検査してやってくださいね」

「そうかそうか、それは素晴らしい。さっきからすれ違った看護師さんたちは、どの子もかわいい子ばかりだ」

肛門科医師・王保の髭面の顔がますますほころぶ。

「浣腸は当然だが、仕置きは肛門への直接鞭や肛門への針刺し、肛門ロウソク埋め、肛門焼きなど、何をしてもいいんだろうね」

この場にもし患者たちが既に居たら、震え上がったかもしれない。幸いにして、いや幸いかどうかはわからぬが、今はふたりの他は有香が同席しているだけだった。

「はい先生。それが先生の治療であれば、先生に全てお任せしますわ。それと、ここでは旧態依然の病院のように今でもナースたちのことは看護婦と呼んでおりますの。だからわたくしは婦長ですし、この子、有香さんは副婦長というわけです」

「それではまず手始めにこの美しい副婦長さんのお尻も拝見してよろしいかな」

この王保という男が、本物のお医者様なのかどうかも、有香には尋ねることも出来ない。それでもこの部屋ではこの男が最高権力を握ったということであろう。男に医師免許があろうとなかろうと、看護婦全員並んで尻をまくれと言われれば、当然そうしなければならないことだけは間違いなさそうだ。

第三特別室だったこの部屋は、就任する王保のためにもっとも急ピッチで改装されたようだ。元の部屋に入ったことのない有香には、ここがどんな部屋だったかはわからない。

今は、拘束具つきの検査台がひとつと、床に対して斜め三十度ほど傾いた高さ一メートルほどの長方形の板の真ん中にまーるく穴が開いていて、あきらかにそこに尻を突っ込んで拘束するのであろう、肛門というよりも尻を責めることに特化したような台が並んで置かれている。その二つの台が場所を取っているにも関わらず、部屋にはまだ充分なスペースがあった。

王保が望むとおり、明日にもそのスペースに患者たちは並ばされて、全員尻穴を自ら拡げて肛門科の治療に入るための検査を受け、屈辱的な問診をされるに違いない。

「もちろん、有香さんも例外ではありませんわ。なんならそのうちわたくしのお尻も責めて頂いても構いませんわよ」

「そうかそうか。明日からが本当に楽しみなことだ。では今日は食前酒ということで、副婦長さんに新しく作った尻責め装置をひとつ味わってもらうことにするかな」

どうやら、尻出し板に括りつけられてしまうようだ。

「どうしますか。全部脱がせますか」

「そうだのう、なかな熟れたいい身体をしてそうだから、裸にナースキャップといこうか。そのストッキングはパンストかな」

「いいえ。ガーターで留めておりますが」

「それは結構結構。ではパンティだけ脱いでナースキャップにガーターと白ストッキングという格好になって頂こうかな」

言われれば従うしかなく、最近ではようやく着ていることに違和感がなくなってきた、糊の効いた白のナース服のボタンを上からはずしていく。

「あら、かわいいブラジャーしてるわねぇ」

看護婦はノーブラもしくは、白衣からはっきりとわかる色のついたブラをするというのが、ここでの現在のドレスコードだが、副婦長の有香には適用されていない。

薄いクリーム色にピンクの花柄のブラは、有香のお気に入りのひとつで、患者として入院している時はもちろん一切の下着は禁止であったから、最近になってまた楽しんでいるところだ。

「では、わたくしは明日の九時に患者は全員こちらに集まるように指示を出させておきますね。有香さん、お尻の調教、楽しんで」

「あ、は、はい」

楽しむことなのか…。有香は

咄嗟

に返事をしたものの戸惑いながら、後手でブラのホックを外し、続いて同柄のパンティをおろして足から抜いた。

「下着は向こうにおいておいで」

ふたりきりになっても、王保の物腰は変わらず、脱いだら身体を見せることが優先だと作法を刷り込まれている有香にしてみれば、むしろ拍子抜けするほどだった。

「だいたいわかるね、そこに這いつくばってお尻だけ高く上げてその丸い穴に入れるんだ。そう、うんと突き出すようにして。手は、ここに留めるよ」

下着を部屋の隅に置いて戻ると、足元もひんやりとした板になっているその不思議な形状の台に上がらされる。台といっても、床の部分の厚みは十センチあるかないかだ。言われたとおり四つん這いになり、丸い穴に裸のお尻を入れると手を手前の拘束具に差し出す。

結果的に上半身は乳房で支えているような感じで、なんとも心もとない姿勢になってしまう。突き出したお尻を自分ではどうすることも出来ないようにするためか、膝のところにも可動式の板が当てられ固定された。手の拘束と膝の位置の固定により、なんとも惨めで不格好な態勢から微塵も動くことが出来なくなった。顔も右頬を床部分につけてしまったが最後、もう動かすことは難しそうだ。

「よーしよし、丸くて白くて綺麗なお尻だ。どれどれ」

骨ばった指先が尻にかかり、左右に開かれる。

「は、恥ずかしいです」

初めての人に肛門を見られることなど、ここへ来て何度も経験していることだが、初めて経験する不思議な拘束台と、尻だけを差し出しているという違和感が、羞恥心を増幅してくる。

「アナルファックは当然経験してるんだろうね」

「は…、はい。で、でも旦那様だった方に数回とかそういうレベルです。みなさま、ま、前の…いえ、お、おまんこの方を…」

「そうだったねえ。君は一万人に一人とかいう名器だというから、誰もこっちの穴までは手が回らんか」

「え…、は、はい。みなさま前を、おまんこの穴をお使いになられます…」

「そうだろうな。でも自分では、お尻もして欲しいと思うことはあるのかい」

肛門をただただ拡げられている状況で聞かれる質問に、答えるというのも有香としてはかなり恥ずかしい。

「は…はい。少しはそう思うこともございます」

この病院に来て身についたことのひとつ。

こういう時に恥じらいから嘘を言ったりしない。ひとつには後でバレて、あるいは身体の反応から嘘だと決めつけられて、こっぴどく仕置きをされることがあるからだ。

「でもまあ使い込んでないだけに、綺麗な

尻穴

をしてるよ。どれどれ」

王保はまた、どれどれと言ってついにその無骨な指を肛門に無遠慮に差し込んでくる。

「あ、ああぁぁ」

「おお。指を入れた瞬間に前の穴からなんか粘っこいおつゆが垂れたぞ」

「ご、ごめんなさい。淫らな有香をお許し下さい」

「うん、類い稀なる膣の持ち主と聞いているが、こっちもなかなかのものかもしれんぞ。その綺麗な顔だちといい、身体といい色気といい、天は二物どころか四物も五物も与えるというのは、実に不公平なことだなあ。米倉君も、いや今は三田村会長だったかな、そりゃあ副婦長に抜擢していつまでも手元に置いておこうとするのも無理なからんことだ」

「か、会長をよ、よくご存知なんですの」

「まあ、二十年来の友達というか、こういう世界での戦友みたいなものだ」

「は、はい…あ、あ、い、いいぃっ」

肛門科医を名乗るだけはあるということか。王保の指使いは巧みで、これまでのある意味乏しい経験では感じたことのない妖しい快感が、突き出しているお尻から背筋を通って脳天まで次々に届いてくる感じで堪らない気持ちになる。

「だ、ダメです。や、やめて」

「やめていいのかい。その割には、前の穴がひどいことになってるようだが。こんなに濡れすぎる膣が名器というんだから、実に凄い話だこと」

王保は言うと、ついに性器にも二本指を突っ込んできた。よくわからないが、肛門の指も最初は一本だった筈だが、今はいつの間にか二本にされている。

「だめだめ、そんなこと。ああ、すぐにそ、それではき…気が逝ってしまいます、だ、だめ、イクぅ」

やめてくれと言ったことなど、すぐにどこかに吹き飛んで、いきなり絶頂がやってきてしまった。

「聞きしに勝る、いい道具を持っておるわ。この粒立ちと巾着は確かに…。これでは誰も尻になど入れてくれんわけだ。だが…」

指が両方の穴から一気に抜かれて

「あ、あん」

その直後の収縮にまた声が出てしまう。

「あ、あ。お、おちんぽさ…」

王保の男根は一度性器に根元までいきなり入って来たと思うとすぐに抜かれ、その先端が肛門にあてがわれた。

「い、いやっ。こ、怖いっ」

「大丈夫だ」

言うやいなや、それが侵入してくる。

容赦なく根元まで埋め込まれた瞬間、すーーっと抜かれる。途中で戻して貰えるかと思ったのが拍子抜けして一度完全にそれに去っていかれ「あ、あん‥、い、いやっ」

と、つい不自由なお尻をさらに突き出したい思いにとらわれた。

「この、全部抜かれた瞬間の肛門がまた気持ちいいだろう」

そう言われてみれば確かにそうかもしれぬ。肛門内部の性感に神経を集中してしまっていたが、空気に触れた外側の部分にも確かに強い快感があったのだ。

「ほら、また行くぞ」

「は、はい。お、お願いいたします…」

すぐにまた閉じかけた肛門を

捲

り返すようにしてそれが侵入してくる。

「ほーら」

「あ、あん」

ローションだろうか。上から尻の中心部に向けて何かが垂らされてきた。ひんやりとしたものが肛門入口で、ゆるゆると浅いところでピストンを始めた男根様に絡みつきながら侵入してくるのがなんとも心地いい。

「どうだ。ほーら」

二十数回のピストンで、また抜かれる。

性器とは違い、なんとか後ろの穴ならば男性も少しは長く責めていただけるようだ。

「さあ、またいくぞ」

ゆっくりとまたそれが肛門の入口をコジ開けて入ってくる。

「あぁぁ〜いいっっ、そこ気持ちいいです」

有香は素直に反応してみせる。ここでは、与えられる快感には素直に溺れたほうがいいのだ。そのほうが余計な苦痛や苦境を招かなくて済む。

「さて、明日からだが…」

余裕のピストンをしながら、尻を突き出している板の向こう側から王保が冷静な声で言う。

「は、はい…」

看護婦としての仕事の命令ならば、快感に浸ってばかりいるわけにはいかない。

「明日の患者全員の肛門検査と問診は先程婦長との話にも出たからそれでやるつもりだが、その後は毎日三人くらいずつこの部屋では自然排便をしてもらうからそのつもりで言い渡してくれ。そこのトイレに座らせて、十五分以内で排便完了出来ない女には当然お仕置きが待っている」

「あ、あん…は、はいっ。じゅ、十五分ですか」

「そうだ。どんなオシオキかは、後で教えてあげよう。まあ自然排便は全員見たいかどうかは明日になってみないとわからんが」

「ど、どういう…」

「だって、患者には二十代のピチピチちゃんから、四二十代のジュクジュクちゃんまで居るんだろう」

「あら先生。ここに連れて来られてる四二十代の奥様たちって、みなさん妖艶ですわよ。わたくしも看護婦役を申し付けられて初めて知ったのですが。みなさん、いいところのお嬢様がそのままお金持ちの奥様になられて、マゾの調教はその年だとすっかり済んでて、それで返って旦那様に飽きられただとか、旦那様に若い新しい奴隷が出来て厄介払いされて入院させられたとか、でも本当に美しい方ばかりですよ」

「そ、そうなのか。それは単に若い娘よりも美味しそうにも聞こえるな。そうだ僕は君の排便も見てみたいな。明日の朝、真っ先に君のそういう姿をここで見せてみるかね、この穴から臭いものを出すところを」

「え。あ、は、はいっ」

「いい返事だ。ではそろそろ気持ちよくさせてやろう」

じゅ充分に今気持ちいいのですが…と有香は思ったが、次の瞬間に衝撃を受ける。

「あ、あぁぁ…、い、イキ…」

ほんの僅か王保が挿入角度を変えただけで、電流が走っていきなり絶頂に押し上げられたからだ。

「直腸越しに、膣の一番イイところを擦るなぞ、造作も無いことだよ」

「ま、ま、また逝っちゃいます」

「尻穴の気持ちよさと、膣イキが複合して、これを覚えてしまうと、普通のつまりは前の穴でのセックスがつまらなくなってしまって、アナルファックにハマってこればっかり求める女もいるほどなんだよ」

「い、イクぅぅぅ」

またイッてしまった。それもだんだん高い方へ高い方へと押し上げられているという実感まである。

肛門責めやアナルセックスの経験がないわけではなかったが、こんなことは初めてだった。

「よし、それでは僕も遠慮なく」

ピッチが速くなって、またあっというまに絶頂域に押しやられる。

「イクぅーー」

「僕もだぁぁ」

「少しザーメン、お尻に貯めててもらうよ。まあ浣腸効果まではないと思うが、まあ僕の個人的征服欲を満たすというわけだ。こうして潤滑油の役割もしてくれるしね」

男根が抜かれた瞬間に金属製と思われる、冷たい棒が肛門にいきなり侵入してきた。

アナルファック直後でぽっかり開いた穴が如何に無防備であったかと思うと恥ずかしい。王保が放った精液が確かにその侵入物の奥の方への進行を助けたのかもしれない。

兎にも角にも、全く身動きがとれないうえに、仮に後ろを振り向くことが出来たとしても、「どうぞ」とお尻を突き出している部分は遮蔽物の向こう側だ。

「おお。クリもいい具合な感じだな。ちょっと痛いぞ」

「うっっ」

クリトリスにも何か金属の歯のようなものが挟まれ、一瞬強い痛みが走った。それはそのまま鈍痛となって敏感な女の芽を苛むが、肛門絶頂ですっかりマゾの天国状態にある有香にとってはそれはそれで快美な苦痛でもあった。

だが、次の瞬間あることに思い至って、恐怖が背筋に走る。

「デ、デンキ…」

肛門に挿入された金属製らしき棒といい、クリトリスを噛んだギザギザしたものといい、有香の頭に連想させたのは電気による拷問だった。そういう装置があちこちの部屋に用意されていることも、よくわかっている。

「ここでは、電極を使った電気責めも結構やっているそうだね。ただ、僕のは少しここのとは違うんだ。もっぱら苦痛と恐怖を与える電気責めも奴隷には必要なこともあろうけれど、これは低周波のパルスでむしろ性感を高めて快感責めにすることが目的さ。それにしても素敵なこのワニ口にちょうどいいクリをしているなあ。これでは到底挟めない女もまあよく居て、その場合は長い針を刺してその針に電極繋いでパルスを流すこともあるんだ。クリトリスの外側からではなく内側に直接ということになって…まあそれはそれでいいのかもしれんがね。じゃ、いくよ」

そう言われて身構えて背筋に思わず力が入ったが、それはごく僅かなチリチリという心地よい刺激だった。そう、これは責めというよりも刺激だ。

少しずつそれが強くなってくる。

先ほどまで男根に反応しまくったばかりの肛門内部の腸壁を隔てた、膣のもっとも感じる部分が何故か収縮して痙攣のような微細動を起こしているのが自分でもわかる。敏感なクリトリスも一回り大きく、硬さが増して尖っていく気がした。

「いろんな波動を起こせるんだ。副婦長さんのお気に入りはどれかな」

王保のいう通り、何秒おきかで送られてくる波動のようなものが微妙に時に大きく変わった。

「あ…、こ、これき、気持ちいいっ。続けられるとまたイッてしまいそうです」

「いいね、こっちはどうだ」

「あ、あ、これもいいです。おまんこがおまんこの中が、なんか変。あ、出ちゃいそうです」

上半身と下半身を

遮蔽

する板の向こう側で、まるで自分自身とは分離してそこだけ快感を貪っているかのようにも思える尻が自分のコントロール外で痙攣し、そして膣内から淫液を吹き出してしまっている。

「これがいいんだな、少しこのまま強くしてみようか」

「あ、あ、あ」

「どうだ」

「いい、いい。クリトリスが溶けそうです。おまんこ何も入ってないのに、こんなにいいなんて。お尻がくせになったら困るぅ…い、イクぅ」

「お尻じゃなくて、尻の穴だろう。ほら淫乱看護婦のお尻の穴にもっと電気を送ってやるぞ」

次の瞬間、板のこちら側とあちら側でバラバラのようになっている気がしたお尻に入った電極から、強烈な快感が板をくぐり抜け背中を通って脳天まで突き抜けた。

「うっ。も、漏れちゃう」

文字通り、目の前に強い光が

眩

く点滅したと思った直後、有香は失神していた。同時に股間からジョロジョロと尿が漏れ、その一部は木製の板を伝い、またその大半が直接リノリウムの床にびちゃびちゃと音をたてたが、失った意識のどこか遠くで、それさえも快感に感じていた有香だった。

四

二〇一二年六月

第四特別室

「いやーー、ダメー、またイクぅ」

大河原美奈子が、Dカップの乳房をぶるんぶるんと震わせて、三角木馬の上で悶えている。

手枷を巻かれ、それは天井からの鎖で頭上高くにまっすぐ吊られている。

部屋のど真ん中に、三角木馬が二台置かれている。エレーナの部屋にある金属製のものではなく、文字通り木製のものだ。その三角形の頂点は、床から一メートル以上の高さで、乗せられている美奈子の足は、二十センチほど宙に浮いている状態だ。

木馬の角度の分だけ開かれた足の付根に、その全体重がかかっており、いくらマゾでもこれだけで充分に辛い体勢なのだが、その股間の真ん中の部分だけがくり抜かれ、そこに下から二本の電マが差し込まれて固定されている。確実に生贄の急所、クリトリスを捉えられるように、位置を微妙に動かせるようにもなっていた。

女という身体を持っている以上、クリトリスという何よりも敏感な部位がそこにある以上、これに乗せられたが最後、強制される快感に身悶えして見せる以外に、為す術もない。馬の上では、ほとんど自由にならない下半身をわずかに捩る程度のことしか出来ないのだ。

もちろんそんなことをしても、悪魔のバイブレーションからは一秒たりとも逃げることは不可能だった。

美奈子の後ろにある、赤いLEDの大きなデジタルは「77」分と表示されている。これは残り時間だ。規定時間の半分は過ぎているが、残りまだ一時間以上、木馬の上での責めが続くということだ。

「もうもうもう、ダメ。

止

めて、電マもう止めて。おまんこ壊れちゃう。これ以上逝ったら頭がおかしくなる。狂うー。だ、だめだめまた、またイキますぅ、おまんこおまんこ逝っちゃう」

ついこの前まで、「おまんこ」と言えないことを治療対象と言われていた美奈子の口から、簡単にその言葉が絶叫調で吐き出される。なりふり構っていられないほどに、その刺激は強烈なのだろう。

この部屋の様子は、常時三台のビデオカメラで撮影され、会員に対してインターネット配信されているそうだ。

与えられた、三時間=百八十分のカウンターがゼロになって振動が止まるまで、快感に酔う姿も、過度の快感に苦しみ悶える姿をも、カメラの向こう側にいる会員に見せ続けなければならない。

ずっと見続けている者など居はしまい。ひょっとしたら誰も見ていないかもしれない。それでも三時間、その無惨に逝き狂う姿を晒さなければならないのが、この部屋での奴隷の宿命だ。

それでもほとんど何も起こらない、病室の様子を配信してるよりマシだろう、という美樹の配慮で、二十四時間いつでも必ず患者ひとりまたは、患者と看護婦がひとりずつ木馬に三時間ずつ乗せられている。その気になれば、患者だと丸一日の間に八人の女を見ることが出来るというわけだ。

それだけでは単調ということなのだろう。サーバーを使って、過去九十六時間をいつでも遡ったり、そこから好きなシーンや女を探して見ることが出来るようになっているらしい。

患者は全員最初から全裸でこの装置に乗せられる。

手を上から吊られるだけなので、上半身は多少は前後左右に揺する程度の自由はある。

だがそれも、自由というよりも、むしろ乳の揺れを見ているものに楽しませるための配慮らしい。

「ここでは女は基本的に見世物なんだから、見世物は見世物らしく、見物する方に最大限に楽しんで頂くということよ」

美樹は事も無げに言った。

馬上では全体重がかかる下半身は動かせなかったし、万一動けたとしても電マを逃れるとそこは鋭角な木馬の背だ。

ただの三角木馬であっても、鋭利な背に股間が食い込む辛さは、有香も何度か経験してよくわかっている。だったらまだ電マの上の方が全然マシだろう。

だが快感に喘いで、それを愉しむことが出来るのはだいたい一時間から長くても一時間半。稀に二時間くらいなら楽しめるという淫蕩な女も居るがそれとて、残る最後の一時間から二時間はまさに快感地獄なのである。

百八十分の後半は、強制される絶頂地獄に過呼吸になるものや、失神するものが続出している。失神も一度で済めばいいが、二度三度と追い詰められて失神、失禁を繰り返してしまう。淫液がドバドバと垂れ流され、潮が噴き上がるなど日常茶飯事だ。

逝ってイッて最後は逝かなくなって、ただ腫れ上がったクリトリスを振動させられる苦痛に泣き喚く人妻も居た。

だが三時間、淫液はともあれ、失神をせずに耐える女も出てくる。

その場合、看護婦からひとり順番に、隣の木馬にあげられる。仕組みは全く一緒だが、ナースにはブラジャーとパンティの着用、そして白衣を着ることが許された。

全裸の女と白衣を着たナースを同時にモニター出来るカメラ、そしてそれぞれの専用カメラ。三台というのはそういうことだ。

着衣の女とまっ裸の女の悶える姿の対比、というのが興をそそるのだろうか。

美樹は、男のいやサディスト様たちのそういう微妙な要求を、求められることなくこちらから提供する才にも長けているようだった。

パンティ一枚でも、直接クリトリスを電マで

擦

られ続けるよりは、威力は間違いなく抑えられるようで、大抵患者の方が最初の失神をしてしまっても、ナースは無事なのだが、三日に一度は順番が回ってきて少しずつ患者の方も多少の耐性が出来てくると、初めてこれに乗せられる看護婦の方が先に失神することも出てきていた。

先に失神すると、まず白衣を脱がされ、同時にパンティもはさみで切り落とされる。この場合、最後のブラジャー一枚もやがてはずされる運命にある。それほど直接電マの振動をクリトリスに受けるのは、キツイのだ。二度目も先に失神してしまうと、ブラも胸の中心で切り離されてしまう。

最後に晒される場所が乳房、というのもナースたちの羞恥心を煽るようで、絶叫したり、無駄に身悶えして下半身に自らさらに強い刺激を受けてしまう。

このブラジャーを切り落とされるシーンも巻き戻し再生での「視聴率」が高いのだそうだ。

そして、全裸にされたナースは、同時にこの時点で、エレーナの部屋行きが確定する。

生理じゃない時には、乳首やクリトリスなどの敏感部分に極太針を刺されて、出血を伴う折檻を受けることになる。生理中の女を、整形外科病棟に静養に来ている会員に晒し者にするのが最初の利用法だったその部屋は、今や「ブラッド・ルーム」「血のお仕置き部屋」と呼ばれ患者からもナースたちからもますます恐れられていた。

「なんでもしますぅ、どんなご命令にも従いますからもうほんとに許して。もう下ろしてくださいぃー。おまんこ壊れちゃう」

無駄と知っているだろうに、美奈子がまたも乳房を揺らしながら叫ぶ。

実際、快感を通り越して苦痛になっているということもあるかもしれないが、ひとつには、失神しないためには、声を出している方がいいということがあるようだ。無言で耐えてる女ほど、突然そのまま意識を失ってしまう。

ナースたちと違って、三時間の間に何回失神したらどうであるとか、耐え抜いたらどうであるという決まったルールは患者たちの方にはない。ひとりひとりに、毎回ノルマのようなものが担当の看護婦から与えられて、それがクリアされれば、何らかのご褒美があったりする仕組みだ。入院日数の一日マイナスなんていうのは、所有者との契約で出来る女と出来ない女が居たが、頑張れば一日早くココを出られると思えば失神しないように耐え続けるということもあるわけだ。

もちろん、担当看護婦との間にもっと濃密で淫らなご褒美を約束されているケースもあろうが、それよりも失神や失禁を繰り返すことで罰を与えられることの方が、患者たちには恐怖だろう。

散々、この電マ木馬で嬲られた直後に、部屋に戻ってから看護婦に腫れ上がったクリトリスを鞭責めにされたり、さらなる電マ責めにかけられたり、大量浣腸や針刺しなどのお仕置きを受けるということもあり得る。その程度の裁量権は担当看護婦が持っているのだ。

まだ一度もないようだが、ここに並べられるのが患者とその担当看護婦という組み合わせになった場合は見ものかもしれない。

美樹から、副婦長は免除と言われている有香は気楽なものだ。もっとも、三時間あの上で拘束されると自分はどうなるか、試してみたいという気持ちがないわけではないのだが。

五

二〇一二年八月

婦長・副婦長室

「有香さんって、副婦長になってもオマンコの時はナマ中出しでしょ」

デスクに向き合って座った途端に、美樹が有香に切り出した。

改装した部屋は、なんとその部屋のど真ん中にふたつのデスクが向かい合わせに置かれていた。

「え、は、はい。お相手させていただくのは倶楽部のお客様ですから」

「そうよね。貴女のそのうわさのお道具をゴム越しでしようなんて男は居ないわよね。それとも、ゴム付ければ、少しは持たせられるとか思って着ける殿方もいらっしゃるのかしら」

「いえ。これまで全員、ナマでされましたし、全員容赦の無い中出しでした」

「もちろん…」

「はい、ピルは飲んでおります」

「そうよね。でも、きっともうその必要はなくなると思うわよ、わたしの勘だけどね」

美樹が意味深な笑顔を見せて言った。

「でもね、だからこそ今のうちに思う存分男を楽しんだ方がいいと思うわよ。ま、そのために隣の部屋を作ったんだしね」

美樹と有香いや、相変わらず月に数回しかやってこない美樹の勤怠状況からいうと、実質自分の部屋とさえいえる『婦長・副婦長室』の隣も、このほど改装が終わり、こちらは部屋の中が天井からの鉄格子で六つの部屋に区切られている、男性患者用の特別室になっていた。

「わたしと貴女は、ここの看護婦の中でも特別な存在。何故、貴女が急に抜擢されたかも、きっともうすぐわかると思うわ」

またも美樹は意味ありげな顔で、今度はうふふと声を少したてて笑った。

部屋の真ん中に向き合って座っているふたりの、それぞれ後ろ二メートルほどのところに、ベッドが置かれている。どちらもクイーンサイズのかなり大きめのものだ。

有香から見て左の壁は一面がモニターである。百インチの高画質モニター右横と下には、それに比べるとはるかに小さく感じる画面が、合計二十四台並んでいる。もちろん「病室」や美樹の指示で新たに設けられた「特別室」の様子が映し出されているわけだ。

最大の画面は、今は第三特別室の「肛門科」の様子を映し出していた。

王保が若い看護婦のひとりを立たせたまま前屈みに足首を両手でそれぞれ持たせた姿勢で、白衣をすそからめくり上げて、ノーパンの白い尻を剥き出しにさせて「診察」をしているところだった。

有香のデスクの上の二十一インチのマッキントッシュにも、今は映像が映し出されている。こちらは、第四特別室のカメラが撮っている映像だ。

美樹と有香の部屋ができて、この第四特別室の三角木馬クリトリス責めを受けている女に対して、マッキントッシュのキーボードから、直接その責めの制御が出来るようにシステムが変更されていた。

「ずーっと同じリズムの振動で責められるよりも、強弱付けられたり、たまに止められてホッとしたところをまたウィーンって動き出したり。その方が絶対もっといいと思う。三時間永遠に止まらないよりも止めてもらって一瞬休めるかもの期待感とか、止められてる時にまたシテほしくなる焦燥感とか、そういうのがいいと思うの」

こう言ってのけたのは、あろうことか娘の紫織だった。

整形科病棟に居る娘の紫織は、本来ならばこちらの病棟でのプログラムとは無縁の筈だが、美樹からの特別な指示で「ローテーション」に組み込まれていた。

初回こそ派手に失禁して気を失ったものの、二回目以降は連続で三時間失神せずに耐え抜き、看護婦たちを隣の木馬に引きずり出していた。

今回の改良で、美樹と有香のパソコンから操作出来るようになったと同時に、第四特別室の部屋の中でもリモコンで同様の操作が出来るようになっている。インターネット配信を見た会員から、是非目の前で女の悶えぶりを目にしながら、スイッチを切り替えて責めてみたいという要望があったためだ。

モニターのある壁面と反対側は、二十畳ほどのスペースとなっている。

元々広い部屋だったということもあろうが、一角に十数本の鞭や縄、いくつものペンチや注射針が入っている箱を置いている棚がある以外は、ほぼ何もないともいえる空間の中央に手または足を吊るためのフックと滑車、そして何故かその真下の床にも二メートルほどの金属の棒が取り付けられていた。

「今日はそこも使うわよ」

と、部屋に入ってきた時に美樹が言った以上は、後で患者か看護婦を吊って、鞭打ち刑にでもするつもりなのだろう。

「ところで、隼人君からの唯一の指示はちゃんと守ってるのかしら、副婦長さんは」

「は…はい」

「ん、出来てないの」

「いえ。守らせて頂いております。まだまだ慣れませんが…」

この部屋が完成して、昼間の自分の居場所がきちんと出来て、三田村会長に命じられたことがひとつあった。

「女の舌じゃ、逝けないかしら」

「い…いえ、そんなことはありません」

婦長・副婦長という部屋を作ると聞いて、有香はむしろ自分が美樹様にご奉仕をさせられるのだろうと、なんとなく想像していて、久しぶりに女性の主様に仕えるのも悪くはない、と再婚する少し前のレズの支配者との爛れた生活を思い返していたりした。

だが三田村の指示は、毎日患者または看護婦からひとり以上を選んで、この新たに用意されたベッドで性器舐めの奉仕をさせろ、というものであった。

自分が奉仕をするのではなく、奉仕される側にまわらなければならない。

「お前の性欲があるなしに関わらず、必ず一日に一人以上を呼んで奉仕させるんだ。仮に『仕事』が立てこんで疲れていようと、身体の状況がどうであろうと必ずだ」

会長の言う仕事というのは、会員の男性のお相手のことで、ここでの副婦長としての業務のことではない。

そして、生理も回避の理由に出来ずということだ。

「そうよね。ここで隼人君が直接命令をしてくれることさえ異例なんだろうし、彼のピラミッドの下に居て、命令に背ける女なんて居ないわよね」

「は…、はい」

「一時間以上、かつ三回達するまでだったかしら。で、実際はどのくらいやらせているの」

「はい。毎日ほぼ二時間程度かと。と、申しますのも、その二時間あたりが看護婦の何人かを除いて、限界のようなんです。そのくらいから急に疲れが出てくるので、急激に舌の動きも衰えますし」

「あら。そんな理由で許してはダメよ。奴隷にとって二時間なんて過酷でもなんでもないわ。鞭でも針でもペンチでも、あるいはデンキ使ってでも、貴女がしっかり満足するまで奉仕させなくては。自分に置き換えて考えてご覧なさい。相手が満足出来ない奉仕なんて、恥ずかしいと思うでしょ」

きっぱりと言う美樹に対して、有香はただ僅かに首を動かして頷くことしか出来なかった。

もっともなのだ。女たちは奴隷で、奴隷の役割は支配者の性的満足にあるのだから。

「で、その中で…と言っても看護婦は除いて、患者たちの中で一番上手な子は誰だった」

対象が全員であれば、間違いなくひとり別レベルな女がいる。

フェラチオの鬼と呼ばれている優菜は、女の性器への奉仕でも卓越したテクニックの持ち主で、女性への性奉仕にもいささか自信のあった有香のその自信を打ち砕くほどの技量を持っていた。

自分がそれを受ける側になったことで、初めてこれは凄い勉強になる、と意識の底にそんな思いが浮かぶ。こんな手があったのか、という彼女の口唇と舌の動きが、自分が受ける側だからこそ明確に意識できるのだ。

多分…。

その次に上手いのは…、そう多分自分だろう、とは思う。だがまだ全員を試したわけではなく、そして優菜の技術と二時間どころか三時間でも全く衰えない持続力に正直圧倒もされたのだが、他の女たちが優菜に習っているのはフェラチオである。女性器舐めの技術とは似て非なるものだ。

「で。誰なの」

少し声のトーンが変わって美樹が促す。

「はい。患者さんだけからならば、あきらかに一番上手いのは大河原さん、大河原美奈子さんです」

「そう、やっぱりね。で、彼女何回呼んだの」

「はい、四回お願いいたしました」

「ふーん。優菜ちゃんは」

「一回です」

「へー。患者はみな三回くらいなの」

「いえ。他の方はほとんどまだ一回ずつ、二回の方がふたりでしょうか。二人ほどタイミングでまだという方もいます」

「大河原美奈子だけ突出してるってわけね」

奴隷牧場9 拷問病棟 四 小説奴隷牧場 第2部分 (2/4)
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