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奴隷牧場9 拷問病棟 四 小説奴隷牧場 · 第3部分

奴隷牧場9 拷問病棟 四 小説奴隷牧場 第3部分 (3/4)
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性器舐め奉仕をさせる時間が一時間以上という条件は皆変わらないものの、その間に三回絶頂させて貰えれば、一時間で終わる。時間が有り余っている時はよいが、その前後に整形病棟での会員様からの調教がある場合などは、どうしても時間が足りなくなる。

看護婦たちは何かと忙しい…自分も含めて整形棟に静養にやってくる会員の相手をしなければならないからだが、それに比べて患者は大抵時間を持て余しているのだ。

畢竟

、一番上手い美奈子を呼ぶという「理由付け」にもなっていた。

「あの子はプライベートでも、義理の妹といってもその妹のほうが年上のようだけれども、その女に随分奉仕は仕込まれてるらしいからね。うちも、ちんぽへの奉仕だけじゃなくておまんこ舐めも、これからはちゃんとプログラムに入れるべきね、せっかく一流の奴隷にするために預かってるんだから」

ここが奴隷を一流にするための施設なのか、ただ厄介払いされた女を監禁して機能を向上させて何処かに売り払うための「工場」なのかは、どちらが正しいとは言い切れぬのかもしれぬが、美樹にとっては、それこそが自分の与えられた使命であると思っているのかもしれない。それ故にいろいろと改善計画を持ちだしては、ほとんどのことを直ちに実行してきている。

「ところで、その美奈子だけど、来週には退院の予定よ。まあ、最終テストが新宿であるから、それに不合格ならば逆戻りというケースもあるけど、旦那のほうが今回の成果には満足しているという話だから、あの子が意図的に失敗でもしない限りは合格すると思うわ」

「大河原美奈子、すっ裸に剥いて連れてらっしゃい。そう。うん、首輪だけ、あとは完全にスッポンポンでいい。それから例の真田君を副婦長のところに連れてきて。あとあれ、真田君用の例のゴムもね」

裸にしてから連れて来させるということは、ひょっとしたらこの場で美奈子の舐め奉仕を実践させて試すつもりなのかもしれない。倶楽部の奴隷になるなどの予定がなければ、退院してしまえば、その機会も失われてしまうのだ。向こう側のベッドで自分がレズ奉仕を受けるために、有香にも隣の「M男クンルーム」に入院させたばかりの、真田という二十一歳の男の子をあてがうつもりだろうか。

例の真田君に例のゴム。

先程、生入れ中出し以外での性交をここではしていないと答えたばかりだが、さすがにM男クンにはコンドームをしてしか入れさせないということなのかもしれない。なにしろ男性の「患者」は彼が第一号であり、まだ誰もどんなルールを課すのか聞かされていないのだ。

有香が送った、そんな疑問の視線に

「真田君とは、まだシテみてないよね」

と、質問で返してきた。

「は、はい」

「裸は…というか、ちんぽは見た」

「は、はい。初日の身体検査の時に。優菜さんが勃起させて、ものの数分で射精させたところを拝見していました」

「駄目よね、あっという間だったなんて。でも…」

「はい、相当立派なものをお持ちでいらっしゃいました」

「だよねー。優菜ちゃんじゃなければ、最初は相当苦心惨憺するわよね、少なくともフェラやイラマチオは」

「は、はい。あのぉ美樹様は…」

「わたし…、わたしはシテないわよ。フェラもセックスも」

「ど…」

どうしてという言葉を有香は飲み込んだ。

「ま、フェラチオはともかくね。セックスは大好きだけど、でも隼人君のより大きいのとは、わたししないの。他の人とするのはセックスだけど、隼人君にしてもらうのだけが、私にはオマンコなのよ」

いつもは見せないような、イタズラっ子のような顔をして美樹が言う。

「貴女のようなすごいお道具じゃないにしても、隼人君にいつでもいいおまんこだって思って貰いたいの。でもね、それ以上にわたしにとって隼人君のモノが、二十三歳で初めて彼とした時から彼のが一番気持ちのいいおちんぽってずっと思い続けたいの。一時はオクサンだったとはいえ、石油王の第四夫人になってるというのにちょっと可笑しいかしら」

うふふ、と美樹が笑う。

「ま、自分で言うのもアレだけど、色々オンナゴコロというのか、乙女心ってやつかしらね」

「え。は、はい。でもすごく素敵です。そうですかぁ、だからボブとかサミーとかとも…黒人のおっきいのとはしないのですね」

「あはは、そういうこと」

美樹が、黒人のあの二人と性交するチャンスは何度もあったはずだが、実際に「わたしはいいわ」と言う場面に有香も遭遇しているが、理由がちゃんとあったのだ。カズ君とはするのに、そして自分がセックスをするためにもM男性を入院させる部屋を作ると、言ってのけている美樹の女ゴコロの複雑さいや可憐さを垣間見てしまった。

「わたしね、処女だったのよ。二十三歳まで。つまりそういう意味でなら最初の男なのね、隼人君。それに…それにね、今まで好きになったオトコって、あの人しか居ないんだもの」

正面に座っている美樹が髪の毛をかきあげながら、有香を見つめて、独り言を呟くように話している。

見つめ返しながら、有香はこの

女性

はそんな強い想いを

抱

きながら、中東にお嫁に行ったということなのだろうかと、しみじみと思ってしまう。

「あ、でもお尻では十代でされてたし、その時にはフェラはプロ級と言われてたわよ。隼人君とする前まではエスタブ倶楽部でお客取ってフェラ抜きしてたしね、処女のままでね」

ノックの音がして、インターフォンのスピーカーから「失礼します。真田智之をお連れしました」

という女の声がした。

入ってきたのは、長い髪をひとつに束ねてナースキャップをきちんと頭につけ、糊の効いた白衣を着ている杏奈と、その後ろから紺色のボクサーパンツひとつで上半身裸の若い男、真田智之だった。首に大型犬用の黒色の首輪を巻かれ、そこから伸びる細いチェーンの反対側は、前を大股で歩く杏奈の右手の中だった。

「真田君のパンツ下ろして。そしたら、貴女はもういいわ」

と、美樹が杏奈には退出を命じた。

首輪から鎖を外して、無造作に男のパンツを下ろし全裸にして、「手は頭の後ろよ。何回も言わせない」

と、相手も若いとはいえ、いくつか上であろう男にビシッと言って、美樹に何かを手渡すと一礼して杏奈が出て行った。

真田は、有香のデスクのすぐ横に連れて来られている。背が高く腰の位置も高いため、ちょうど反対側に座っている美樹からも彼の股間が見えているかもしれぬが、剥き出しになったそれはまだ通常時の状態で、この段階では特に大きいというものではないほぼ普通のサイズだ。

美奈子を連れて来たのは、姪の麻衣だった。

やはりビシッと糊の効いた白衣を着た姪に首輪の鎖を牽かれて入って来た美奈子は、真田と違い既にその首輪以外は何も身につけない、全裸にされていた。

ただ、その手こそ最初から頭の後ろに組んではいたが、下半身をモジモジとさせ極端に内股になって、無毛の性器を隠すような歩き方だ。

「大河原さん」

美樹の前に立たされた瞬間に声をかけられ、あきらかに美奈子の体がぴくりと反応した。

ただその歩き方を注意されるのではという予想ははずれ、美樹が口にしたのは、「貴女、今日のわたくしのテストと、来週行われる新宿のホテルのラウンジでの公開ショーでのテストに合格出来れば、即退院だそうよ」

という、反対に美奈子を喜ばせる言葉であった。

有香にもはっきりわかったくらいに、美奈子の顔がパッと輝いた。

マゾの女にとって、そんなに居心地の悪い場所ではない気がするのは、自分だけなのだろうか。やはり美奈子ほどのマゾでも、一刻も早く退院したいようだ。

「良かったわね。貴女も三度も入院してるから知ってるかもしれないけれど、持ち主様が引き取らずに、うちの倶楽部に買い上げられて奴隷になるならマシな方で、海外売却というのだってありだからね。天と地の差だよね」

「うちの叔母様のように、看護婦に昇格というケースもありますけど」

麻衣が一瞬有香を見、すぐに横に居る真田の顔から股間へと舐めるように視線を這わせたのがわかった。

「ありがとうございます。本日も精一杯努めさせていただきますので、なんなりとお命じください」

美奈子は頭の後ろの手を一度解くと、お腹の下にもっていって、深々と美樹に頭を下げ、そしてこちらに向き直って有香に対してもそれを繰り返し、麻衣とは違い真田には一顧だにくれずまた回れ右をして、美樹の方を向くと手を元の位置に戻した。

「はい、では問診から始めるわよ」

「はい」

美奈子が大きく頷いて、息を吸い、美樹の倍は大きい声で返事をした。何か言われたらともあれ返事をしなさい、大きな声で。というのも美樹が来てからより徹底されたことのひとつだった。もちろん「ノー」という答えは奴隷にはない。

「名前と齢は」

「はい。大河原美奈子、おまんこ奴隷、三十三歳です」

「サイズ」

「はい、身長百五十九センチ、体重四十五キロ、バスト八十八センチ、ウエスト六十センチ、ヒップ九十センチです」

「今回の入院前からの変化はある」

「はい。体重は二キロ落ちましたが、バストとヒップは二センチ増え、逆にウエストは二センチ減りました」

「入院は何回目」

「はい、三度目です」

「なんで入院させられたか自分ではわかってる」

「はい。一回目と二回目は奴隷のお作法とフェラチオご奉仕の訓練のためでした。そして今回はそのお作法がまだ身についていないと判断されたためです」

「あら、作法が身についていないのに退院させたこちらにも問題があったわけね」

ここで、一瞬

間

が開いた。

はいと返事を出来ない、意地悪な質問が来てしまったためだ。

「はい、お作法が身についていなかったということは事実ですが、病院の皆様には一切の落ち度はなく、わたくしの心がけ不足で三度目の入院に至りました」

「それはどういうこと」

「はい。ひとつはご主人様やご主人様の妹様の真弓様の前で、おまんこ、おちんぽという言葉を何度も言い淀み、口にすることが出来なかったためです」

「入院している間は言えてたの」

「はい。ただ、いつもそれを言わされるのは鞭などの拷問でか、電マの快楽責めで追い込まれてからでした。ご主人様と妹様が求められたのは、最初におまんこをお見せするときや、おちんぽ様にご奉仕を始める前にもその言葉をはっきりと口にしなさいとのことで、でもあまりに恥ずかしくて言えませんでした」

「今回は克服出来たのかしら」

「はい。奴隷が自分の性器を見て頂く場合に、『奴隷の淫らなおまんこの検査をお願いいたします』と言ったり『おちんぽ様をご満足いただけるまで何時間でもしゃぶらせて下さい』とお願いするのは当然のこと、奴隷の心得のイロハのイであるということを、他の奴隷様のご様子を拝見して、また看護婦の皆様の教えのおかげで、今度こそよくわかりました。奴隷は淫らであることが義務で、そのことを表現するためにも言葉にすることがとても大事なことだということにこれまで気付かなかったことを反省しております」

美奈子はとうとうと答えている。

「もうひとつは」

「も、もうひとつは…あ、は、はいっ。も、もうひとつは、真弓様のお…おまんこをどんな時でもちゃんとお舐めして気持ちよくなって頂く、たとえ、せ、生理のときでも…」

今しがたとは対照的に口籠りながら、美奈子は腰ももじつかせた。

「内股にならない。足、肩幅の広さまで開きなさい」

「は、はいっ」

今度は大きな声で返事が出来た。

「生理のおまんこを舐めなさいと言われて拒否したのね」

「はい。申し訳ありません」

「あら、わたしに謝ることじゃないわ。貴女がここに入院する前の話でしょう」

「はい、そうです」

「なら、それも克服出来たのね」

「は、はい。エレーナ様にしっかり躾けていただきました」

「エレーナのあそこを舐めさせられたの」

「い、いえ。エレーナ様、婦長様、副婦長様のお三方を除いた、残り全員の看護婦様たちの生理の…おまんこ舐めを、エレーナ様にムチで躾けていただきながら、やらせていただきました」

ふと、横の真田を見ると、いつの間にか男根が頭をもたげ始めている。婦長と美奈子の会話に興奮しているのだろう。

「あら。じゃあ麻衣ちゃんもしてもらったのね」

「うふふ。生理の時って恥ずかしいけど、おねーさんに舐められるのって興奮して気持ちよかったですよ」

「合格点あげられる」

「はい。お口もほっぺも血まみれになって頑張ってくれるんですもの」

「血と唾液と淫汁まみれってことね」

言われてうふふ、と麻衣が笑った。そこには有香が知っている幼いころの麻衣の面影は微塵もない。自分を騙して一芝居打ったこともある姪である。

「合格ですって、よかったわね。じゃあ、さっき奴隷の義務という言葉を自分で言ったけれど、今日現在の貴女は他にどんな奴隷なのかしら」

美樹の質問に、美奈子は今度は一呼吸置いた。

「はい。奴隷はご主人様とご主人様が指定される殿方のおちんぽ様にご満足いただくために、穴を使っていただく存在です。ご主人様のご命令があれば、どなたのおちんぽでも、舌と喉そして口唇を駆使して大きくなっていただき、そのまま口を使っていただく、おまんこを使っていただく、お尻の穴も使っていただいて楽しんでいただきます。また、縛られていない時は手もおちんぽ様の快楽のために使わせて頂きます。またご主人様の指定される方が女性の場合は、例えお相手の方がどんな状態であっても、クリトリスを舐め、おまんこに舌を入れ、お尻の穴も舐めさせていただきます。また、いつでもムチで打ち据えて楽しんでいただくことや、お浣腸では決められた時間耐え抜いて我慢して、苦しむ姿を見て楽しんでいただきます。その他どんな責めにも耐え、ご主人様の所有物としてご主人様のあらゆる意のままであることが奴隷の義務でございます」

美奈子は途中から欲情を示すような吐息で長い口上を述べた。その様子に、有香は感心するばかりだったが、真田の男根は彼女の言葉を聞いていただけで、完全勃起の状態になってしまった。美奈子の興奮が部屋の中に淫らな空気をもたらし、それが伝播したようだ。ひょっとすると自分も随分濡れてしまっているかもしれない。

「有香さん」

「はい」

急に呼ばれてビクリとするが、慌てて返事をする。

「わたし、この子に今日は舐めさせるだけにしようと思ったけれど、ふたりで退院前祝いで鞭してあげよ」

えっ。

鞭で打たれたことは数えきれぬが、打つ側に回った経験などまるでないのだった。

「ま、その前にちょっと楽しもうか。真田君も準備万端なようだし。ほら、副婦長のそばによって、少しちんぽ扱いてもらっていいわよ」

そう言いながら、美樹が立ち上がる。

真田が手を頭の後ろに組んだ姿勢のままで、有香に近寄ってきた。ここでは婦長の命令は絶対なのだ。

美奈子の前に立った美樹は、無造作にふたつの乳房に手をかけた。

「あ、あん」

ふたつのデスクを挟んだ形で、ふたりのマゾヒストから同時に声が上がる。有香も遠慮なく真田の巨根を握りしめたためだ。

白衣の女三人に全裸の男女ふたりという構図だったが、美樹がおもむろにそれを脱ぎだす。慌てて麻衣がそばに寄ってボタンをはずし裾をからげて脱いだ白衣を受け取る。美樹の白衣は透けない素材だからわからなかったが、美樹はその下に何も身に付けていなかった。

「さ、しゃがんでご奉仕なさい。下手くそだったら、あそこに逆さ吊りにしておまんこ血塗れになるまで鞭打ちよ」

有香が美樹のヌードを見るのは、実はこれが初めてだった。乳房こそさほど大きくないものの形は良く、スレンダーな体型ながらしっかりと腰はくびれ、人のことは言えないが子供をひとり産んでるとは思えぬ美しさだった。さすがは石油王が複数とはいえ夫人に迎えようと思うだけのことはある。

美樹がデスクに浅く腰掛け、その股間に美奈子がしゃがみこむ。

「有香さんは、ベッド使いなさい。彼を寝かせて、ガンガン腰使って愉しむのよ」

そんなことしたら…相手はすぐに終わってしまう。今も手のひらで脈打つ素晴らしい巨根の持ち主とはいえ、優菜のフェラと手技にいとも簡単に射精させられているのを、目の前で見ているのだ。

「麻衣ちゃん」

「はい」

何故か心得たように麻衣が美樹のデスクの上から何かを掴むと、こちらにむかって来た。

「はい、こっち来るのよ」

真田が麻衣に腕を取られ、ベッドへと連れて行かれる。有香の右手には、硬くて熱い脈動の感触が残り、それが子宮に直結しているかのように、疼きが急激に高まってくる。

「あらまあ、こんなに硬くして。誰かがビール瓶の中瓶サイズとか言ってたけど、あながち大げさじゃないかもなのね。小瓶くらいなら見たことあるけど、これは凄いわねぇ」

「美奈子さん、聞いた。ビールの中瓶のちんぽ…貴女も欲しいでしょ。わたくしを十五分で逝かせることができたら、貴女も真田君とさせてあげるわよ。でも時間オーバーしたら、一分につき五発おまんこ鞭ね」

麻衣もそして婦長も言いたいことを言っている。

「叔母様。準備出来ましたよ、こちらにどうぞ」

準備ならもう先程から充分だったではないか、と思いながらベッドに向かう。麻衣の白衣のお尻に隠れて、ベッドに横臥した真田の勃起した男根は見えなかった。

「有香さん。貴女もすっぽんぽんになるのよ」

言われて、まだ自分が白衣を着ていたことに今更ながらに気がつく。美樹様が脱いでいるのに、自分が脱いでいないとは、お仕置きを宣告されても仕方のない落ち度だ。助手をするだけらしい麻衣とは立場が違うのだ。美樹からみれば、自分も麻衣もどちらも同等に奴隷扱いして構わない存在なのだ。男女のマゾふたりと、なんら立場は変わらない、いや美樹の腹ひとつで立場を今すぐ逆転させることだって可能なのだ。

麻衣の目に触れぬように、つまりは背中を向けている麻衣の後方でどちらかといえば脱いでしまいたかった。

姪の前で脱衣させられるより、最初から裸の方が気が楽だ。もちろん入院以来、麻衣にはもう何度も裸どころか性器の奥深くまで見られてしまっているのだが。

「真田君も同じく十五分。十五分経ったら外して出させてあげるわ」

美樹の言葉が何を指して言っているのか、それが目に入った瞬間にわかった。

先程よりもさらに太くなったようにも感じられる真田の男根の根元には、朱色の輪ゴムのようなものがグルグルに巻かれていたのだ。

「叔母様、いつも欲求不満よね。だって十回ピストンさせない女、は十回以下しかピストンしてもらえない女ですもんね」

「今日は、いえこれからは、十五分間存分に腰を振って、生ちんぽに狂いなさい。まあそれ以上やると彼の方も気が狂うかもだし、そもそもせっかくのその立派なもの、これから色々実験やら他の女達にも使わなければならないやらで、貴重なもんだからね、細胞が壊死して使えなくなると困るから、これからも一応十五分くらいを目安にしてあげて」

「婦長、ではストップウオッチ入れます。今からでよろしいですか」

「有香さんのオマンコが始まってからでいいわよ。美奈子ちゃんには少しサービスしてあげるわ」

美奈子は既に美樹への奉仕を始めているようだ、などと半分だけ冷静な頭で思いつつ、美樹の一言で待ったなしで始めなければならなくなった、自分の立場を思い知らされていると思うと、頬がカッと熱くなった。

ベッドに上がる。

血流の関係か、真田のそれは先程よりも赤黒さを増して、ますますビール瓶を彷彿とさせた。

「膝をつけずにしゃがんで入れろ」

夫だった元関東電力会長の五十嵐によく注意を受けたことを思い出す。自分自身は膝をついての女性上位の方がやりやすいのだ。

だが今日は敢えて、膝を立てしゃがんだ状態でその太いものを手にして、自身の濡れた入口を先端でまさぐり、そしてズブリと先っぽの太くなった冠部分を飲み込ませると、ゆっくりと腰を沈めた。

「う、うううぅ」

苦悶とも快楽ともつかぬ声が真田の口から漏れる。

長さも太さも充分で、黒人のボブやサミーの巨砲に匹敵する、自分の中の充足感に思わず有香の口からも「あ…アフンっ」

と淫らがましい声が吐息とともに漏れる。

「あ、あ…お、お尻の穴の舐め方が今までさせた女で一番上手かも、いいわぁ」

美樹も負けじと淫らに悶えてみせた。

十五分という非常に短いタイムを切られているというのにお尻など舐めている余裕があるのだろうか、と、まだ真田の男根が殊更にゆっくりとした出し入れのための余裕で有香は思う。

「お。あ、お、す、すげーっす。こ、こんなのほんとに初めてだ。ち、ちんぽの先が中でこねくり回されてる…。無理無理、これ以上動かれたらす、すぐに…」

「叔母様、遠慮なく動いてみて。大丈夫、本人イッたとしてもザーメン出せないし、ちんぽはそのままだから。ほら私がお尻グリグリしてあげるわよ、智之クン」

「こっちも素敵よ〜。時間測られてるというのに、まだクリトリスを避けて通って、今またお尻舐めしてるのこの子。お仕置きされてもいいからお作法は守るというところが偉いわ。それとも本当は自分からおまんこ鞭されたいだけなのかしら」

美樹の声もどこか上ずっている。

「き、気持ちいいです。これ好き。ま、毎日この子とコレしていいんですか」

有香も半分はサービスのつもりだが、言ってやる。

「私の嫁いでたところでは、それ当たり前だったのよ。なにしろ奥さんが四人も居るでしょ。しかも私が最後に入って私が可愛がられることが多かったの、旦那様には。そしたら前の三人の奥様たちは、奴隷とするのよセックス。殿方の満足というこことは対極。奥方様の満足のために、男奴隷がそうやっておちんぽの根元にリング嵌められて、奥様たちが満足なさるまで、徹底的に膣を擦らされるの」

「では今頃は乃里子様が行って…」

「乃里子はまたグンと若くて可愛いからね、パパ張り切ってると思うわ」

「ぐぐっ、いぐっ」

呻き声を上げて、真田は逝ったようだが、やはりザーメンは発射されてきた気配はなかった。

「あん。そうそこ、やっと…やっとね。いい舌使いよ、副婦長が褒めたのもよくわかるわ」

「あと五分です」

あっという間に十分が経過している。

有香は自分本位にあげたピッチを、ご奉仕の時にするように、スピードを維持したまま、根元まで飲み込んではギリギリまで出して男根が抜けるスレスレでまた急に腰を落とすという、三コスリKOの必殺技を繰り出す。射精という現象が起こらず、男根の大きさも硬さも完全に維持されていればこその荒技だ。

「お、おーーっ、し、死ぬぅ、やめてくれー」

真田が必死の形相で懇願するが、なんといってもあと五分しかないのだ。他の奴隷M女がたまにさせられている、騎乗位で腰を動かし男根をピストンしながらカウントさせられるというのを積極的にやろうと突然思いついた。

「イチニサンシ、ゴロクシチハチ」

「うーーっ」

「百回までは絶対行くわよ。十二、十三、十四、十五…い、イクっ」

十回ピストンさせない女、と言われた有香には経験のない、自分が腰を動かしての百回抜き差しおちんぽ奉仕だ。

「うふふ、叔母様頑張って。百までにあと何回イケるかしら」

「じ、二十一、二十二…」

「麻衣、真田君にアレもしてあげたら」

「はい、婦長」

麻衣が一度、視界から消え、そして戻ってきた。

「今ね、王保先生のお陰でちょっとしたブームになってるのよ、院内で」

麻衣が手にしてきたのは、日本でいうところの低周波治療器の輸入版で、電極のひとつがパッドにもうひとつが金属製の棒に繋がっていた。

「うううぅ」

真田はベッドの上で手を頭の下に組んで無抵抗を強要されていたが、ついにその手を解いて宙を泳がし、口を開けてさらに苦悶の表情になる。

「ほらちょっとお尻、浮かせるのよ、入れてあげるから」

ローション代わりとばかりに麻衣は金属棒を口にすると自らのツバだけでそれを濡らして、入れるつもりのようだ。水分は電極の感度をも上昇させる。

「入った入った、じゃこっちはタマタマにピタリ…はい」

「う、うーーっ」

真田の手が有香の腰を掴んで動きを封じようとする。上から見ている感じだと、意識的というよりも無意識の行動のようにも見えた。

「ほら、手は頭の後ろ。奴隷の基本よ」

「うぎゃっ、いてーーッ」

「きゃっ」

有香の膣内にもピリリという微かな刺激が伝わってきた。

「うふふ。低周波とはいえ、最強にすると効くみたいね」

「麻衣ちゃん、そろそろ時間じゃないの」

「あ、あ。ゴメンナサイ。す、過ぎてましたぁ、一分ちょっと」

「九十九、ひゃーーく、ぃいイキます、また、四回目〜」

途中五十二回目と七十三回目にも絶頂があって、この日四度目は自分がいちばん気持よくイケると思う動き方が出来て、スパークも大きかった。

「じゃあ、副婦長もご満悦いただけたようだから、そっちは終わりねー。美奈子はわたしがイクまで続けるのよ」

ジャラジャラ…。電動で鎖を巻き上げる音が室内に響く。

規程よりも八分ちょっとオーバーしてしまった大河原美奈子が逆さに吊り上げられていくところだ。

ベッドの上、有香の下で真田は目を閉じて荒い息を繰り返している。

有香の中から抜いたところで、麻衣がその根元を絞り上げていたゴムをはずし、電極はそのままに、手で扱いて五分ほどで射精させたのだった。

美樹は静かに満足をしたようで、有香にはその瞬間はよくわからないままだったが、「上手よ、とっても。さすが副婦長がご贔屓にしているだけのことはあるわ。昔、香港で優菜がフェラ抜きコンテストに出たときに、他のふたりは必死で逝かせようとしているフェラだけど、優菜だけは違っていた。簡単には逝かせないフェラをしたんだって。でも結果的にはそれが勝ち抜けた理由で、負けたふたりはドバイに売り飛ばされたけれど優菜は日本に無事帰って来れたみたいな話があって、事実優菜は今もココに居て自由の身なわけだけど、なんかそれに通じるところがあったわ」

と、最大限とも言える賛辞の言葉を美奈子に与えた。

「でも、時間オーバーしたことには違いないわね」

「はい。どうぞおまんこ鞭の刑におかけ下さい」

どんなにマゾでも性器への直接鞭の刑はかなり過酷である。それでも美奈子は、美樹に潔くそう言った。もとより覚悟は出来ていたということか。

そうじゃなければ十五分間、クリトリスだけに集中して舐め奉仕をすれば、時間は守れたかもしれないのだ。

美樹が優菜の話を持ちだしたが、手順通りに美樹を楽しませることに徹したということだろう。実際、美奈子の奉仕は、なかなか核心の部分に触れてこず、膣穴に舌を差し込むような動きをしては、蟻の戸渡りと呼ばれる部分を舐め、逆に肛門にはしゃぶりつくようにして音をたてて舐める。そして尻たぼにも舌を這わせたり時には太ももまで舌を遊ばせた上で、足の付根を舐めあげてクリトリスのまわりにいき、また膣穴、肛門へと、それをいつもは三十分以上繰り返すのだ。

それがまた甘美なのだが、やはり最後はこちらの方が焦れてしまう。

それを待って、ようやく美奈子の激しいクリ舐めがスタートするのだから、その快感は脳天を突き抜けるほどだ。

ジャラジャラという音が止まると、ウィーーンという鈍い機械音に変わった。

「下がっていいわ」

美奈子を吊り上げるためにサミーという黒人が手伝いに呼ばれていたが、美樹はあっさり退出を命じる。逆立った髪の毛が床を僅かに掃くというところまで、真一文字に逆さ吊りになった美奈子を、サミーはドアのところで名残惜しそうに一度振り返った。

有香もこの装置に実際に人が吊られるのを初めてみるのだが、足を揃えてまっすぐに吊り上げられた全裸の女体は、決まった位置まで来ると、今度は左右の足首が徐々に離れていく。

機械音は、そのための音だった。

天井の高さがない時は特にだが、女を逆さ吊りにする時は、手を背中で組ませて縛り上げることが多いのではないか。有香も何度か経験があるが、その全てで手は背中で縛られていた。手が床に付いてしまっては逆さ吊りではなく逆立ちになってしまうからだ。

美奈子も吊り上げられる時は手を背中で組んでいた。

だがそれは、拘束されていたわけではなく、美奈子が自主的に背中に手を回していたようだ。

アルファベットのIから、美奈子の身体は大きく開いた変形のYの字に変わったことで、顔の位置がずいぶんと高くなり、立ち上がった美樹のお腹のあたりまで吊り上げられた。機械による強制的な空中での開脚は、女体を股裂きにするギリギリまで拡げきってしまっている。

「手、おろしなさい」

言われて、美奈子は素直に真下に両腕を落とした。

両手の指先が床から三十センチほどのところに浮かんで、心もとなく宙をさまよい、そして力が抜けてだらりとぶら下がると、身体が前後に僅かに揺れた。

「逆さ吊りにされても、おっぱいきれいね」

美樹が美奈子の背後にまわり、後ろで束ねていたゴムを外すと、解けた髪がバラリと下がり、床まで届いた。

「副婦長、この吊りのよいところおわかりになる」

質問に、ふたつに分かれた足先から、ツルツルに無毛にされている股間、乳房、美奈子の顔と改めて順に見てみたが「さあ…。脚が大きく開いて、確実にあそこをヒット出来ることでしょうか」

と、首を傾げながら答えることしか出来ない。

「うふふ。まあそれもあるけどね。この高さだとね、バラ鞭だと届くか届かないかなのよ。なのでココで逆さ吊りのおまんこ鞭というのは、アレを言うのよ」

美樹が指したのは、壁にぶら下がる赤い一本鞭だった。

「そしてね…」

美樹は朱色のロープを手に持つと美奈子の前にしゃがみこんだ。

それぞれ別々にだらりと垂れ下がっていた腕を、手首のところで縄を使って束ねて縛り上げ、ロープの逆端を手際よく美奈子の真下にある金属の棒の中央についている留め具に縛り付けたのだった。

それによって美奈子の身体は、宙にピンと逆さのまま磔にされたような伸びきった状態になった。

ぶらんぶらんと揺れている身体というのも、生贄感があっていいとちょっと思った有香だったが、このピーンと身体を張り詰めさせられ引き伸ばされているのも悪くない。性器はもとより、横殴りに乳房を打たれた場合でも、これでは身体を捩って痛みを堪えることが出来ない。そのためちょっとした鞭の使い手にかかれば、常に狙った場所を正確に打たれてしまうわけだ。

鞭で打たれたことがあればわかる話だが、同じ場所を続けて打たれるほど辛いことはない。

そしてもし、打ち手が万が一ふたりがかりになった場合、ひとりに性器に鞭を入れられても身体が揺れることがないわけだから、別のもうひとりが正確に乳を狙うことが出来るのだ。

ほとんど経験のない、十五分間ものナマ男根との性交で満足したばかりのはずの有香の子宮がずきんと疼き、自分もあそこに引き伸ばしにされて会長様と美樹様に鞭打たれてみたいと、つい思ってしまう。

「身体も、柔らかいのね」

「二十九歳まで、バレエ、して、ました」

「あら、なんでやめたの」

「結婚、いたしました、ので」

答える美奈子は、既に鞭をされる前から苦しそうな声だ。

「バレエしてたなら、あとちょっとくらいならイケるわね」

「は、はいぃぃ」

美奈子の返事と同時にまたウィぃーンという機械音が一瞬して、足首がさらに僅かに左右に拡げられ、もうYの字というよりも限りなくTの字に近くなってしまう。もちろんただでさえ「ピンと張っている」と見えた美奈子の身体は極限まで引き伸ばされ、鞭などしなくてもこれだけで充分に拷問出来るほどの苦痛だろう。

「有香さん」

美樹に手招きされて、ベッドに膝立ちのまま、半ば呆然となってその光景を見ていたことに改めて気がつく。

目の前では、自分がされることでもやはり想像したのだろうか。射精させられたばかりの真田の男根が再び頭をもたげはじめていた。

立ち上がってベッドを降りる背中で、「なに、また勃起させてるのよ」

と、麻衣が真田をたしなめている。それほど急速に真田のものは回復しており、もう一回と思いながら未練を断ち切る思いで美樹の横に行く。

「一本鞭、もちろん使われたことは何度もあるだろうけど、使ったことは」

「一本どころかバラ鞭さえ、ございません」

「あら、そなの。副婦長ともなれば、部下の奴隷たちを鞭で折檻するくらいは当然しないとダメよ。理由なんてなんでもいいの。足元にホコリが落ちていたとか、そういうレベルの話でね」

それでは難癖をつけているだけではないかと思うが、そうなのだ。ここは理不尽がまかり通る場所であって、理不尽こそが奴隷の奴隷たる所以でもあるのだ。

「じゃ、最初はわたしがおまんこ担当。有香さんはこれで、おっぱいを思いっ切りなめしてやるのよ。力いっぱい鞭するのに、お尻以外では、おっぱいほどふさわしい場所はないからね。巨乳奴隷の宿命よ」

手渡された黒いバラ鞭は、思った以上にずっしりと重みがあった。美樹は自分用に赤い一本鞭を手にしている。長さが二メートル近くある編みこみの本格的なものだ。

「いくわよ」

「は、はいっ。お、おねがい、します」

美奈子はどこまでも殊勝だ。あと一週間もせずにここから出られるという思いが彼女を支えているのだろうか。いずれにせよ、この女帝、美樹を満足させて、退院同意書にサインして貰わなければならないのだ。

バチーーーン。

美樹は真上にそれをふりかぶると、しなやかに腕を縦に振った。鞭の半分の位置より少し先のあたりが性器を直撃した。

「うぎゃーーー、い、痛いーーーっ。いやーーーっ」

美奈子は声の限りとばかりに絶叫するが、美樹は当てた鞭で性器を強く擦るように振りきって、股間全体に絡みつかせるようにして手元に引き戻す。

「有香さん」

言われて、こちらは真横に振りかぶって、ふたつの膨らみを同時に狙う。

「おっぱいも、痛いぃぃっ」

直後、再び美樹の鞭が唸りをあげて再び性器を襲った。

「おまんこ切れちゃうぅぅ」

Tの字に張り広げられた美奈子の身体は、文字通り微塵も動かず、鞭の衝撃をまともに受けきっている。

性器の直接鞭というだけでも相当に

辛

い責めだが、これはあまりに女にとって残酷すぎる刑罰だろう。

また真横から乳房を狙う。

「乳首に当たるように打つのよ。乳首をそれで引きちぎるつもりでやりなさい」

「はいっ」

「やめ、やめてーーーっ。乳首、取れたら、困るぅ」

「おっぱいよりも、クリトリスの心配しなさい、いくわよ」

「ぎゃーーーーっ」

「おっぱい」

「ぎゃーーーっ」

三発目はバラ鞭の先が右の乳首にしっかりヒットさせることが出来た。

美樹と有香に性器と乳房を交互に打たれ、十分持たずに美奈子は最初の失神をしてしまったが、「麻衣」

いつの間にそばに来ていたのか、麻衣が美奈子のところにしゃがみ、ふたつの乳首に手にもっている金属をそれぞれ一瞬当てた。既に乳房全体は真っ赤になって、ブラのカップにしてワンサイズは腫れあがったように見える。

「ぎゃ」

電気で強制的に覚醒させられた美奈子は、それでも「ごめんなさい、お願いします」

と、自ら続行を口にするが、今度は五分と持たなかった。

「あら、誰かさんならクリトリス切断だったかしら、あと一回で。あ、女は切り取る場所三つもあるとか言うのよね」

ロシア軍上がりのエレーナの口癖は、失神三回で男なら「チンポ切り落とす」というもので、実際に実行したことがあるというから、震え上がってしまう。有香も最初の拷問の時に、乳首切り取られるくらいならおっぱいごと切断するかと脅かされている。

再び麻衣によって覚醒させられた美奈子は、「ゴメンナサイ…、も、もう、お許し…」

と、この日初めて弱音を吐いた。

「ダメよ。副婦長の練習台もしっかり勤めてもらうわ。あとおまんこ鞭三十、おっぱいは六十発、がんばりなさい」

目配せをされて、美樹の持つ鞭と自分の鞭を交換した。

六

二〇一二年八月

肛門科の「医師」

「そうか…。明日で退院させてしまうのか」

二ヶ月前に婦長美樹の肝いりで開設された「肛門科」の「医師」王保竹彦が少しがっかりしたように有香を見て呟いた。

「はい。婦長の話では、明日の新宿でのお披露目ショーで目に余るような失敗をしなければ、退院は確実だろうとのことです。代わりに、彼女をこれまで虐めていた旦那様、大河原議員の妹さんが連れて来られるようです」

「ほう。奥さんだけじゃ飽きたらず、妹も奴隷にしようというのか、その議員さんとやらは」

「まあわたくしもよくわからないのですが、ココの場合は奴隷としての能力アップが目的の場合と、邪魔になった女の処分が目的の場合に二分されるようなのです。先生も全患者さんを診察されたでしょうから、お気づきかとは思いますが」

日本人ばなれした濃い顔をしているが、柔和な表情で王保が頷く。

「そんなわけで、明日の退院の前にもう一度肛門科をしっかり受けさせておくようにと、婦長から先程電話で指示がございました」

王保がまた頷いて

「そうか。だがちょっとこれから回診をしたいんだが、副婦長も同行するかね。大河原美奈子の診察と処置はそれからたっぷりと時間をかけてやるとしよう」

と、何か思惑ありげに言う。今度は有香のほうが黙って頷いた。

「僕はね…」

これまでに何人ものサディストの男を見ている有香だが、この男の持つ雰囲気というのは、なかなか独特のものがあると思う。優しそう、というより実際に優しい男が多いのだが、この男の優しさというのは、女に対してというよりも、何かもっと大きなものに対して持っているのではないかと、何故か思わせるのだ。

理由をあれこれ考えてみるが、そう思っている有香にもよくはわからなかったのだが、ひょっとするとこの口調にその要因があるのかもしれない。年配のS様になると、「わたしは」だったり「ワシは」等と老長けた口調だったり、逆に乱暴に「俺は」と使ったりが多い中で、「僕は」というときの、自分を指していながら、自分をあまり押し付けようとしていないように聞こえるこの男のトーンが、何か特別な雰囲気に見てとれるのかもしれない。

廊下を並んで歩きながら、王保が続ける。

「学生の頃から女性のお尻が大好きで、そのお尻の中心にある肛門にも強い興味をその頃から持っていたんだ。でも排泄物そのものには全く興味はない」

有香はそっと頷きながら、でも就任時に全患者と全看護婦をひとりずつ開設されたばかりの肛門科の部屋に呼んで、自然排便をさせそれをビデオ撮影したではないか、と思い起こす。

「でも排便ショーというか、それを強制される女を見るのは大好きなんだ。中にはいわゆる覗き趣味の男も居たりするようだけど、見られているのを知らずにトイレでしているのを見たいというようなのとはまるで違うんだ。女性が恥ずかしい姿を見られながらそれをさせられるというのがいいのだね。診察も同じだ。我が肛門科に呼ばれたら、死ぬほど恥ずかしい思いをさせられるという、そういう場所にしなければならないと思っているんだ」

「はい」

今度は声に出して返事をする。副婦長としての自分に、「医師」として要求をしたいことがあるのかもしれないと思ったからだ。

「隼人君も、その点に関しては僕に一任してくれているし、設備投資も好きなようにしていいと言ってくれてはいる」

王保は古い友人でもあるらしい、三田村会長のことを名前で呼ぶ。

「ただ、女というのは、慣れる生き物だ。この病院で行われている様々な教育は、ある意味羞恥心を持っていたのでは、滞ってしまうことも多い。例えば各病室のあの丸見えのトイレだって、最初は怖気づくだろうが、排泄の欲求は生きていれば必ずあるわけだから、日になんどもあの便器に跨がらざるを得ない状況では、自ずと羞恥心などなくなってしまうのではないのかね」

「確かにそうかもしれません。そしておっしゃる通り、女性が恥ずかしがらない排便ショーなんて、殿方様たちには楽しくもなんともないわけですわね」

「その通りさ。見世物にされるということをもっとこう強烈に意識させて、目一杯に羞恥心を覚えさせてこそ、見る側も楽しいわけだ。そのためには、どうすればいいのか、今それが僕のテーマなんだよ。そしてそれは、この特殊な病院という舞台を作った隼人…三田村会長自身も感じている矛盾というか、そこをどうすべきかというのが、僕がここに送り込まれて来た理由のひとつなんだ」

看護婦たちの間で「美樹様のご改革」と呼ばれてはいるが、やはり会長の意向が大きく働いているのだろう。

「ついでに言うと、君が隼人の目に止まったのも、女の羞恥心を失っていないというのが、DVDだかなんかに映っている君を見て感じたからなのだと聞いている。羞恥心はマゾの大事な一要素だと彼も思っているということなんだ」

なるほど、と有香は思う。

急に自分が「患者」から「副婦長」に昇格どころか、立場が一転したのには、そのような三田村会長なりの思惑があったということか。

「ところで、副婦長は昨日は非番だったと聞いているが」

「いえ…、はい、まあ非番というか、整形病棟に昨日入院して来られたゴールド会員の方のお相手を午後から夜まで、ずっと娘とともにさせて頂いておりました」

事実、昨日は昼の十二時から真夜中まで、組織の奴隷として嬲られつくしていた。副婦長という立場になろうと、こうした特別な会員から指名を受ければ、そちらが何よりの優先事項となる。

だが有香は、それで王保が何を言わんとしているかは、想像が出来た。

「昨日、ひとり新しい患者が連れて来られている」

「はい、存じております」

「女優、沢木萌の長女だそうだ」

「はい。一応その件については、昨日の朝お聞きしてございます。綺麗な方だそうですわね」

「所有者としては、本来は、母親と一緒に入院させたかったらしいが、まずは跳ねっ返りの娘をなんとかしようということのようだ」

「そうでしたか」

「その所有者というのが、君が昨日お相手をした津村某という男なわけだが…」

「そ、そうでしたか。それはお聞きしておりませんでした。そうですか、あの方が一緒に連れて来られたのですね」

津村という初老の男は、昨日から二週間の「入院」だと聞いている。

入院と言っても、整形科病棟の方は、至れり尽くせりのバトラー付きリゾートホテルのようなものだ。しかもその看護婦という名のバトラーはいつでも好きな様に、嬲り尽くしてよいし、支払う入院費次第なのだろうが、半日母娘のマゾ女を独占して、使い倒すことだって可能なわけだ。

それに対して、こちらの精神科病棟は、鉄格子こそ婦長・副婦長室の隣に作った、男性患者専用の部屋以外にはついていないが、女にとっては牢獄そのもののようなところだ。マゾの女ならばそれも時には心ときめかす場合もあろうが、もしそんな性癖が微塵もない女ならば、地獄の一丁目と言っても過言ではあるまい。

「そのとおりさ。当代きっての美人女優とその娘を自由に出来る男っていうのも、凄い話だけど、それが入院してきたら、何をやってもいいというこの病院も凄い…。いや凄いというか酷いところだ」

王保が笑う。

これで今から「回診」なる名目で王保が行く場所がわかった。

「しかも、後見人として、あの角川ともみが一緒に入院して来ててね。彼女、全然初めてじゃないんだって」

「はい、何度かお会いしてますね」

「本人も、常連も常連と言っていたのでびっくりだったよ。角川ともみがスカトロも平気でやるマゾだって話はてっきり都市伝説かと思っていたんだけど、まさかねえ、本当だったとはねえ。しかも聞きしに勝るといえばいいのか…、ひとことで言うとクレイジーかもだ」

感心したように言う。

「そうですね。かなりハードなことがお好きなご様子ですわね。普段は相当抑制されて清純派を演じていらっしゃるのでしょうね」

有香としては、そう答えるしかなかった。

王保が向かったのは、二階の南側の一番奥にある部屋だった。

有香が元アイドルタレントでAV女優になった朝比奈梨乃やその母親友梨などと一緒に入院させられていたのが、ちょうど同じ位置の三階の部屋だ。特別病室と呼ばれていて、他の部屋とはトイレなどの作りが違っていたり、ベッドの足元が広く、そこにそれぞれ金属製の「三角木馬」が置かれ、部屋から出ずに厳しい刑罰を「患者」に与えることが出来るようになっている。

だが二階のこの部屋は広さこそ一緒だが、余計な設備はなく、そういう意味では他の「病室」と同じであった。

その分足元のスペースは広いのだが、今はそこに八名の看護婦たちが集められていた。

「昨日、婦長に言って今日居る看護婦さんたち全員に集まってもらった」

王保は、副婦長の肩書きの有香に申し訳なさそうに耳打ちし、「では、早速はじめてもらおうか」

と、集まっている女たちに向かって言った。

「ほら。肛門科の先生がいらしたわ。自分でお尻まくりあげてお見せするのよ」

言ったのは、その看護婦たちの誰かではなく、女優の角川ともみである。言われた相手が、昨日入院してきたという沢木萌の娘なのであろう。

ともみも沢木萌の娘も、ここの入院着である白のロングのタンクトップを身につけているが、娘は四つん這いでこちら側に尻を向け、赤い大型犬用の首輪をつけられ、そこに付けられた鎖のリードの先端を、一段高いところに居るともみが握っているという構図だ。

上から引っ張られているので、首は上向きにされてはいるが、こちら側からはその表情を窺い知ることは出来ない。あの美人女優の娘だし、美少女なのだろうと勝手に有香は想像してみる。

「ミオちゃん、さっきも言ったけど、ここは命令には即服従よ。それをしないで辛いお仕置きを受けるのは貴女自身もだけど、連帯責任を取らされるのは私と、来月連れて来られる貴女のママよ」

ともみは、さらにグイッと鎖を引っ張って、自らタンクトップの裾を捲り上げることを迫るが、「いやーーーっ」

と、ミオと呼ばれた娘は反抗の声をあげるばかりだった。

ともみが居る一段高いところというのは、実はこの部屋のトイレである。

有香が入院させられていた部屋と同じ位置にあるが、大きく違うのはあの部屋のものと違い、まわりを覆う臭気を外にださないためと天井からレインシャワーを使うための透明なセルがない。そのため床に四つん這いになっている娘を、一段高いトイレの台座に立ち上がって、リードを持てるわけだ。

まわりを覆うセルがないだけで、その他がともみが立っている台座を含めて全て透明なことは一緒であり、初めてこれを見て萎縮しない女はまずいないだろう。

奴隷という立場上、そこにしゃがんで排泄をさせられることは、目に見えて明らかだからだ。

既にひと晩ここに居る以上は、沢木萌の娘もすでに少なくとも小用では使わされたに違いない。

「

捲

り上げなさい」

王保が看護婦に指示をすると、一番若い杏奈がミオの後ろに歩み寄る。

「クリッとしててかわいいお尻、先生も副婦長も来たからね。みんなに見てもらおうねー」

「や、め…やめて」

娘の声は先程とは違いか細いものだ。

奴隷牧場9 拷問病棟 四 小説奴隷牧場 第3部分 (3/4)
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