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奴隷牧場7 美姉妹蟻地獄 【小説奴隷牧場】 · 第2部分

奴隷牧場7 美姉妹蟻地獄 【小説奴隷牧場】 第2部分 (2/3)
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「女の子たちは、マカオに出稼ぎに行っている子もいるけれど、大半はそうはいかない。このお店の客に指名される上位三十人の中から、テクニックがAクラスの女の子十五人選んで、その子たちにある程度お金を手にして日本に行きたい子というのを集めたら、十二人も残ってしまったそうです。あとはこちらでその十二人の中から、実際に見て、実地も試して選んでいただきたいと」

「実地…」

乃里子は横に居るふたりの男性を見た。

こればっかりは、このふたりに試験官というか実験台というのか活躍して貰うほかない。そもそもそのために連れてきたわけだろう。

やる気満々な修兵に対して、名護そらの方はどうなのだろう。

考えてもみれば、こうなることはわかっていたのだ。

ならば、自分と通訳の美月以外は全員男性というスタッフ構成がよかったのではないか。彩乃がわざわざ台湾から参加して来たのもよくわからなければ、浜岡修兵の妻友紀の役割もわからない。

それとも、三田村とリサで差配していると思われるハニートラップ戦略に何か関係しているのだろうか。

「十二人を二人でとなると、六人ずつ。まあ二泊三日あるんだから、なんとでもなるか」

乃里子は誰にともなく言った。

納得したと思ったのだろう。総支配人が胸のポケットからトランシーバーのようなものを出して何やら指示を送ると、すぐにドアが開いて、ぞろぞろと女が十三人入ってきた。

そのうちの一人は年増のでっぷりとしたおばさんで、これはこの子たちの監督役というところか。この相手まで修兵たちがしなければならぬとすれば、さすがに気の毒である。

「ふーーっ」

「うーん」

ため息まじりの声を出したのは、彩乃と修兵だった。

乃里子も同調しそうになるが、なんとか飲み込む。

ひとり、うーん良くてふたりか。

ひとりは確かに誰が見ても美人というか可愛い子だ。もうひとり小柄で愛嬌のある子が居る。笑顔もいい。

あとは、どうだろう。田舎娘であまりにも垢抜けなさすぎるのではないか。

どんなにテクニシャンでも、うちの会員に提供する女としては質が落ち過ぎではないのか。ましてやどんなことにも耐えるドMというわけではないのだ。

総支配人がなにか言う。

「普段もこのようにして女たちを並ばせて、客に選んで貰うシステムだそうです」

美月がそう言い終わらぬうちに、その監督役のおばさんが一番右の女の後ろにまわり、肩出しのドレスを引き下げ、ふたつの胸の膨らみを丸出しにした。女たちはブラをつけていないようだ。

監督役が次の女の後ろにまわり、やはりドレスを引き下げて乳房を晒すと、前の女は服装を整え元の状態に戻る。

それを右から左へと全員に行った。

あきらかに豊胸している偽乳の子もいたが、目をつけた女はふたりとも綺麗な乳房をしていた。

「お客様の前に並ばされての一人ずつのおっぱい見せも、毎度の儀式のようなもので、今日は特別に選んでる十二人でこれだけですが、通常はお客がチョイスするまで女の子を入れ替えてこれを繰り返します」

美月が支配人の言葉をすかさず通訳する。

「このレベルだったら、一番かわいい子ひとりと一番テクニシャンの子ひとりまたはふたりって感じかしらねぇ」

彩乃が乃里子に言う。今回の「視察」の目的はわかっているわけだ。

「あきらかにニセ乳の子はパスとして…ま、ひとりひとり見るときに再チェックかしら。一番、テクニック持ってる子訊いてくれる」

美月がそれを総支配人に伝え、支配人は監督役の女に何かを言う。

彼女はすかさず、右から二人目の女を指したが、それはこの中では突出して可愛いと乃里子が思った、いやこちら側の誰もが思ったであろうその女だった。

容姿で劣っていてもテクニックで

勝

れば、それもありと思ったが、これではお話にならないではないか。どうやって三人も選ぶのだ。

乃里子の思惑などお構いなしに、「じゃ、ボクその彼女で最初お願いしますね」

修兵が手をあげて言った。

「そもそも、ここのところ営業してないと言ってるわけだし、本気でまともな女を揃えようなんて気持ちがないんじゃないのかしら」

自身のマネージャーである名護そらが、選んだ女に今まさにトランクスを下ろされようとしているのを見て彩乃が言った。

「あら、そら君元気ね。ま、溜まってもいるか。台湾では何もさせてあげてなかったんだし」

乃里子が何か答える間もなく、彩乃はそらの既に勃起した男根を見て嬉しそうに言った。

そらの相手をしようとしているのは、修兵が選んだ容姿もテクもという女を除けば、あとはこの子かしらと乃里子が思っていた女である。

年齢はまだ二十一歳そこそこだろうか。

出てきた十二人の女が比較的背が高かったなかで、最も小柄で百五十センチ程度しかない。だが、その割にはバストは大きいほうで、その身体のアンバランスさと童顔で愛嬌がある点に関しては悪くはない。

全裸にされたそらは、浴室スペースへと女に手を引かれて連れていかれる。

他の女たちと総支配人は引き下がったが、乃里子達五人と監督役の女は部屋に残っている。

「日本で言うところの、すけべイスってやつっすね」

修兵が言ったのは、そらが座らされた金属製の枠のようなものを指してのことで、乃里子にはどうみてもそれは椅子には見えなかった。

ここでようやく女がドレスを脱ぎ、床に放り投げた。

ピンクの肩出しドレスの下は、案の定スッポンポンで、「いいおっぱいしてますね」

と、巨乳で鳴らす美人アナウンサーを妻に持つ修兵がまた率直な感想を口にした。

乳房に自信もあるのだろう。

女はそらの前にまわり、ちょうど目の高さにある乳房を見せつけるように顔の前でぷるぷると震わせてみせながら、右手の中指と薬指で触れるか触れぬかというタッチで男根の裏筋を上下させていく。

その微妙なタッチにますますそらの男根がそそり勃ったのを確認すると、わざわざ浴室スペースに移動させたにも関わらず、まったく洗うということもなく、女は屈みこんでフェラチオに入った。

「中国で買う女なんて、マグロでつまらない」

と、言っていたのは客の誰かだったろうか。

ところがこの女のフェラチオは、自身も含め口奉仕に関してはプロを自認する女たちに囲まれている乃里子をも、唸らせるものだった。

両手を座っているそらの腿に置き、口の動きだけで喉の最奥までそらの巨根を根元まで飲み込んでは、グラインドしながらせり上がり、次の瞬間にまた飲み込んでいく。

エスタブリッシュメント倶楽部の女たちでも、こんなフェラをいきなり見せるのは、達人クラスの優菜くらいではないか。

「うーん、見てるだけで勃ってきちゃいますよ」

修兵が唸る。

スピードをあげたかと思えば落とし、浅くするのかと思えばフェイントのように強く喉を押し当てて、さらにはその状態で舌を出して玉の方まで舐めようという動作まで見せる。

数十回の緩急自在な上下動の間に、女は柔軟な身体で徐々に体勢を変えてもいて、いつの間にかぺたりとお尻を床につけ、足はそらが座らされている「椅子」の下に滑り込ませていた。

女はようやくそらの男根から口を離すが、すかさず右手がその口のかわりにまとわりついている。

そうしながら、さらにお尻を滑らせて身体全体を「椅子」の下にいれていく。どうやら椅子の下あたりは予めローションのようなもので濡らしてあるようだ。

その豊かな乳房がちょうどそらのお尻の下に入ったところで一度動きを停めて、上体を反らして、アクロバティックな反り身で乳首をそらの尻に当てて左右に揺らす。

「おーーーっ、すげー」

またも修兵が唸った。

「くぐり椅子って言って日本のソープでもない技じゃないけど、こんな動きは見たことも聞いたこともないっすねー」

乳首が凹むほど乳房を自在に押し付けているが、こんな身体の動きが自分に真似できるかといえば到底無理な気がする。

やがて女はまたさらに尻を滑らせる。

「ひゃーーー」

衆人環視での性交にすら慣れている筈のそらが、奇妙な声をあげたのは、女が長い舌でぐりんぐりんと激しくそらの尻穴を舐めはじめた時である。

手の動きはいたってゆっくりとしているのと対照的に、その口の動きは玉から尻、尻から玉、お尻に行ったときは特に激しく舐めているのが傍目にもはっきりとわかった。

十分近くその体勢での奉仕が続いただろうか。

女はようやく男根を

擦

っていた手を

解

くと、するりとまた尻を滑らせて椅子の下から身体を出した。

立ち上がった女は、手を取ってそらにも立ち上がることを促し、そのままベッドのほうに移動する。

結局風呂にも入らず、シャワーでどこかを洗ったわけでもなかった。

乃里子たちもベッドのほうに向き直るが、そこに先程まではなかったものを目にする。

赤くて大きなビーチボールのようなものだ。

「なんに使うの」

彩乃が問うが、さすがの修兵も解説不能のようだった。

ベッドの足元にあるボールは、ちょうどその高さがベッドより少し高いくらい、直径は八十センチくらいだろうか。

女はそらにまずベッドに腰を下ろすように身振りで示し、そらがそれに従うとそのまま後ろに倒れろと言う。

そしてボールをそらのその足の下に転がしてくると、「よいしょ」とでも言ったのだろうか。掛け声のような言葉を発しながら、右足、左足の順にそらの足をボールの上に乗せて、もう少し下に下がってお尻をベッドからボールの上に移動せよと、手の動きと身振りでそらに伝え、そらがそれに従い完全にボールに尻が乗ると、足を左右に開かせた。

そらの男根の勢いに衰えはなく、勃起したそれはボールの上で天を衝いている。

女は立ったまま前屈みに、またゆっくりとそれを口に含んでいった。

「うおっ」

「うわっ」

されているそらと横の修兵が同時に声をあげた。

ディープスロートに入った女が、徐々にその上下するスピードをあげていくと、同時にそらの尻がボールの上で弾み出したからだ。

女自身の動きと同時に、自動的にボールの弾みによって男根が激しく上下し、女の喉に突き刺さる。

ビーチボールの反動を利用した強制的なイラマチオだった。

女の喉に男根が跳ね返されるため、ビーチボールの撓みはどんどん大きくなり、ピストンのスピードも上がっていく。

三十回、四十回と続くが、女は余裕で口中で舌を動かしてさえいるのが、見ているほうにもわかった。

「だめだーっ」

彩乃や姉の葵依、そして若い頃には梅田組の

姐

さんたちに散々鍛えられているそらが五十回は持たなかった。

女は射精の瞬間こそ、そらの玉部分に手を添えたが、男根そのものには最後まで手を触れず、喉全体で根元から亀頭の下すれすれの激しい出し入れを続けた。

そらがイクと見て、手をそこにやったのは、男の快感を増幅させると同時に、ボールの弾む勢いを徐々に削ぐためのようだった。

射精の最後の一滴まで、先端から根元までの激しいイラマチオが続き、「うっっ」

というそらの至福の声に満足気な顔をした女は、ようやく口から男根を解放すると、乃里子たちの方を見てコクリと喉を鳴らして精液を飲み、にっこりと笑った。

「合格、合格。そら君二回戦目はもう今日はいいよ。この子、これだけで充分に役に立つから連れて帰る」

そらの男根は、射精にも関わらず勢いは衰えていなかったが、乃里子はストップをかけた。

隣の修兵の方がもう我慢の限界のようだ、というのもある。

浴室での椅子プレイまでは、ほぼ同じような流れだった。

「テニス」

という言葉が出たということは、現役時代の修兵を知っているのだろう。

修兵が乃里子の隣にいる美月に通訳させて聞いた名は美帆、年齢は二十一歳。

「メイと呼ばれているそうです」

背は最初の女より十センチほど高く、美しい容姿はそのヌードも含めてだった。

胸はCカップからDカップくらい、大きさはふつうだが程よい乳首とそれに見合う乳輪で、乳房全体の美しさは際立っている。

浴室でのプレイは一緒だがひとつ違っていたのは、こちらの女はキスをすることだった。

チュッという軽いものから、舌を絡ませ合う濃厚なものまでだ。

「仕事なんだし、フェラやセックスはどうってことないけど、なんかキスは腹がたちますね。だいたい自分のお尻を舐めた口とよく修ちゃんも平気でキスしたり出来るわね」

妻の友紀が、修兵のことで愚痴をこぼすのは珍しい。

そのくらい濃密な口づけを交わして見せたのだった。

ベッドに移動すると、今度はビーチボールはなく、かわりに監督役の女がコップを二つ運んできた。

湯気が出ているところを見るとひとつはお湯で、もうひとつは氷がグラスの縁のところまで入っている。

女はベッドに腰掛けた修兵に、電話をかける仕草をして、携帯電話を出すように促したため、妻の友紀が修兵の上着のスマートフォンを取り出して、裸でタオル一枚をパラリと股間にかけただけの夫に渡した。

確認した

美帆

は、修兵にカメラを構えてシャッターを押す仕草をしてみせる。どうやらそのスマートフォンで写真を撮れということらしい。

監督役が通訳の美月に早口で何かを言った。

「日本人の客は、こうして電話のカメラで写真を撮りたがるので、彼女のように容姿に自信のある子は積極的に写真撮らせたりするそうです。また来て貰うために」

「来て貰うと言っても、観光客ってそんなにリピートしないんじゃないの」

乃里子が言うと、美月はまた女とやりとりして、「観光客は滅多にここには来ません。来ていたのは、珠海や深セン市などの経済特区で働いている日本人ビジネスマン。彼らはいいお客だったようですね」

ベッドに座った修兵がスマホを構えると、女はその前にスッとまっすぐに立って、双の乳房を両手で持ち上げてにっこり笑って見せる。顔が写ることもまるで厭わないようだ。続いて身体を横向きにして、右足を頭上にまっすぐに上げて左の足首を最も高い位置で左手で持つ、いわゆるY字バランスのポーズで性器を見せる。この子は陰毛を処理してありパイパンだった。開脚ポーズでも性器は一本の線が走る溝の中に隠されたままで、三回のシャッター音を確認したところで、女は右手を股間に持って行き、自らそこを開帳して見せた。

「おー、ピンクっすねー」

日本語がわかるわけではないだろうが、修兵の言葉ににっこりと笑った。

続いて、後ろ姿で尻を見せたかと思うと、すぐに前屈みになって後ろ側からの性器と肛門見せのために、尻たぼを両手で拡げる。

乃里子たちからは

美帆

の横顔と動くたびに揺れる弾力に満ちた乳房が見えるだけだが、自分も写真に撮られたのを見せられたり、鏡の前でさせられて振り向いてそれを見るように言われたこともあるため、このポーズの淫らな眺めは充分に想像が出来てしまう。

その時、美帆

が乃里子を見つめてきたため視線がまともにぶつかってしまった。その照れたようなそれでいて縋るような目に、乃里子のほうがドギマギしてしまう。すぐに美帆の方から視線を外した。

シャッターの音が鳴るたび、微妙に前屈の角度を変えたり、手の動きから性器の拡げ方を変えたりして、存分にその部分を視姦させたところで、美帆は修兵に、ベッドに仰向けに寝るように促した。

そのまま倒れるのではなく、ちゃんとベッドの方向に従って、枕に頭を乗せて寝るようにと身振りで伝え、カメラはまだ持っていろと言ったようだ。

そして今度は修兵を

跨

いで立つと、再び正面から性器を解剖して見せる。今度は両手を使ってしっかり拡げていた。

シャッター音を確認すると、そのまま少しずつ身体を後ろに反らせていき、最後は頭がベッドに付くまで倒れこんでブリッジの体勢になる。両手は性器を拡げたままでだ。

「すげーっす」

修兵が叫んだのは、そのブリッジした状態で上から男根を咥えこんできたためだ。さすがに根元までとはいかぬようだが、亀頭部分は完全に美帆の口の中で、しかも舌をレロレロと動かしている。

「おーーーっ、おー」

修兵は相変わらず大げさに反応しながら、スマートフォンのシャッターボタンを立て続けに押している。

しばらくすると女はようやく手を性器から離し、頭の横について、ブリッジからそのまま逆立ちのような状態になる。

口は男根の先を咥えたままで、足で天井の奇妙な金具から下がっているバンドを器用に手繰り寄せ、多少ゴムのように伸縮する素材を活かして両方の膝裏をそこに引っ掛けた。

これによって、僅かに開いたふたつの膝の裏を支点にして、女は自らを逆さ吊りにしたのである。

「これじゃあまるで、上海雑技団の

珠海

バージョン、珠海雑技団だぁ」

修兵が叫ぶ。

そして、この状態で見せる彼女のフェラチオがまた半端のない技であった。

そのうえ、先程監督役が部屋に持ち込んだふたつのコップが、ちゃんと女がこの体勢になっても手の届く場所に置かれており、美帆は最初は氷を口に含んでフェラ、しばらくすると少し小さくなった氷は床に吐き捨て、今度はお湯を口に入れてまた男根を喉奥まで深く一気に咥え込む。

「いわゆるアイスアンドファイヤー。マカオあたりの女も使う技です」

それを見たそらが言う。

美帆

はまたも平然とぺーっとばかりにお湯を床に吐き出して、再び氷を口にした。

そうして完全に口だけで、上からひねりを入れながら舌を使い、すっかりカチカチになっている修兵の男根をなおも執拗に口唇と舌でねぶる。

もちろん、手でまた写真を撮れとジェスチャーを送ることも忘れなかった。

「修兵ちゃん、アップばっかじゃなく彼女のこの全体像も撮っておいてよ。日本でこんなこと出来る子、風俗にだってまずは居ないんだから」

彩乃がわざわざ修兵に指示したくなるのももっともで、足だけでぶら下がった彼女は口を動かし、今は両手も男根と玉部分を刺激するのに使っていて、完全にサーカスの状態だった。

監督役がまた

美帆

に何かを言い、「こっちからも写真撮れと、言ってます」

修兵の妻友紀が慌ててスマートフォンを取り出した。

「しかも無茶苦茶上手いっすよー」

「ねえねえ、だからって、修兵君はそら君みたいに口だけで逝かされたりしないでね」

乃里子は釘を刺す。

十分近くの逆さ吊り奉仕の後、彼女は再びベッドに手をつき足をベルトから外して、まるでスローモーションを見ているように、ゆっくりとその足をまた修兵が頭を載せている枕の両横について、ブリッジに戻った。

ようやく

美帆

の口での責めから解放された修兵のそれは、文字通り直角に天を衝いている。

さあいよいよ性交に入るのかと思ったが、一度身体を起こして立ち上がった彼女はそこで左右の足を入れ替え回れ右をした。

そして、修兵の顔の上で足を大きく開きなおして、膝をまっすぐにしたまま身体を前に倒し、再び口を男根に寄せていく。

乃里子たちが奴隷フェラと呼ぶ、する方には非常に辛い姿勢、される側にとっては、フェラチオしている女の口元から、その動きによって揺れる乳房、真上を見れば女性器までも、好きなように視姦をしながら楽しめるというものだ。

普通、どちらか一方の手は自分を支えるためにベッドにつくものだが、彼女の場合は右手はフェラチオの補助で修兵の男根に、左手は修兵のスマホの撮影のために自らの性器をまた拡げて見せていた。

ようは、首の力だけでピストンをし舌を男根全体に這わして舐めずっているのだ。

「すげーっ」

他に言葉がないのかと思うくらい、修兵は何度かこの言葉を連発している。

美帆

はこれまた十分以上この姿勢でのフェラチオをしてのけたが、よく見ていると先程のビーチボールの女とは違い、男が射精してしまわぬように時にペースを落とすなど、彼女の方でも配慮しているのがわかった。

「オバサマが、ゴムするのか生でするのか、と聞いてますけど」

美月が乃里子にとも修兵にともなく言う。

「ナマ、ナマ。せっかく病気もないという証明貰ってくれてて、ピルも飲ませてあるんでしょ。なのにゴムなんてしたら男の名折れっす」

修兵の叫ぶような答えを美月が監督役に伝えると、監督役が彼女にそれを言ったようで、まずは騎乗位から性交奉仕が始まり、膝を立ててしゃがみこんだ腰を男根を支点に上下させつつ、またそこを写真に撮るよう修兵に合図を送っている。

最初の段階で、一週間前に全員血液検査を受けさせて、全く問題がなかった子だけを残してあること、検査の後は誰とも性行為はしていないこと、全員ピルも飲ませて準備してきたことが、総支配人の口から告げられていた。

また、サウナが営業していた時も、フェラチオは生だが、性交は必ずゴムの着用を義務付けていたとも総支配人は言った。病気にしてしまっては元も子もないわけだから当然なのだろう。

「おー、いい持ち物してますよー、この子なかなか。締まる締まる、すげーすげー」

女はその修兵の口を

塞

ぐように、時々上体をかぶせてキスをせがむ。いや、せがむというよりは強引に迫っているというべきか。

緩急

をつけたピストンを五十回ほどしたところで、一度それを抜いて、後ろに下がってまたフェラチオに戻る。

そして立ち上がると、今度は修兵にも立ち上がるようにおいでおいでとジェスチャーをして、修兵がそのとおりにすると自分は一度ベッドを降りて、サイドボードから何かを取り出して戻ってきた。

「ローターだよね」

彩乃が乃里子に言う。

ピンク色の、親指よりひとまわり大きい程度のものが三つ。それをそっくり修兵に渡すと、反対の手に持っていたリモコンのようなもののスイッチを動かす。

ブィーーンと振動が起こり、それぞれが干渉してカチカチと擦れあう音が修兵の右手の中でする。

女はそのスイッチも渡すと、後ろを向いて尻を突き出して、後ろに回した左手で左の尻たぼだけを拡げて右手で肛門を指さす。

「おーーーっ、ピンローすか。日本のと一緒っすねー。え、ぜ、全部、み、三つともお尻に入れるすか」

女はその右手で三の数字を作り、はからずも修兵の質問に回答した形だ。

スイッチを一度切った修兵が、膝をついて女の尻に顔を近づけ、肛門にローターをひとつまたひとつと挿入していく。

三つが入ったところで、今度は女のほうが振り向いて跪き、またしばし仁王立ちフェラがはじまった。

修兵は面白がって、スイッチを入れたり切ったりするものだから、女は時折眉に皺を寄せて耐えている。

準備万端となったのだろう。

だが、次に女が取った行動に皆が呆然とする。

先程足をひっかけてアクロバットフェラをしたベルトを下の方に引っ張り、今度は前向きでなおかつ頭も天井を向いたまま同じように右膝の裏を引っ掛ける。そうしておいて左足一本で立ち、左手で男根を握り再び自分の性器へと導いて合体する。

膣奥深く迎えたところで、両手を修兵の首の後ろに回してひょいと左足を浮かせ、膝をベルトに引っ掛けた。

「え、駅弁」

そらが驚きの声をあげる。

「え、駅弁って」

確かに東北新幹線の終着駅か何かで、こんなスタイルでお弁当の入った袋を胸元に抱えて駅弁を売っているおじさんを見たことはある。

「おーー、すげー」

声を発したのはそらだが、全員がそう思ったことだろう。

「うぉーーっ」

修兵はただ呻くばかりだ。

美帆

の腰はベルトの収縮性を利用して、自在に弾んでいる。

スイッチを入れてもう用はなしとばかりにリモコンをベッドに放り出した修兵は、バンザイをする形に、天井の金具を両手で掴んで仁王立ちになっている。

ただもう、僅かに腰を突き出しているだけでいいようだ。

「あ、うーーっ。×××××」

と、この日初めて

美帆

も喘ぎ声を出して何かを言った。

「お、おー。バイブレーションもすげー」

まるで上下に動くブランコのように、女の腰をベルトが左右に揺らしながら上下させ、激しく膣をかき回しながら出し入れが続いているが、これに肛門に入っている三つのローターのバイブレーションが加わっているわけだ。

「お、おっぱいも弾んで、超エロいっす。も、揉んでもいいんすかね」

こちらに確認するように修兵が言うが、女の動きを呆然と見ていて誰も答えない。

「これは楽ちんで、気持ちもよくて、すげーっす。おっぱいも柔らかくてちょ〜いいっす。さすがは中国三千…」

修兵が歓喜の雄叫びをあげているのを止めたのは、女の口唇だった。

「ぐぅーーーっ」

「うあぁーーーっ」

キスを交わしながらふたりが絶叫する。

「い、い…」

どうやら修兵が射精したらしく、女は身体を弾ませるのを止めるためもあってか、さらにぎゅっと修兵に抱きついて、妻の友紀にため息をあげさせた。

「二千五百円…」

乃里子の声が思わず裏返る。

「はい、本人の取り分は日本円に換算すると、一回のあのサービスでそんなもんだそうで、お店と半分こみたいなので、払う方は五千円くらいみたいですね」

「物価が違うんだろうけど、それはまたびっくりするわねー」

美月は、直接女に聞いたのだった。

最初の夜は、取り敢えずビーチボールの小柄娘と、十二人の中の突出した美女でテクニックもナンバーワンだと言われたこの美帆のふたりを試したところで、お開きにすると同時に、乃里子はさっさと三人のうち二人は今日のこの二人に決めます、と監督役の女に言った。

女が連絡すると、すぐに総支配人が飛んできて、電卓に数字を入れて示す。

美月がすかさずそれを見て、「一人は八十万円くらい、もうひとりは五十万円」

と言う。乃里子はびっくりして答えた。

「え。手付けってこと」

総支配人がまた美月に何かを言う。

「ホテルというかお店の取り分がその半分、残りは本人に渡されて家族に仕送りしたりだろうということです。この二人はそもそも優秀な成績で、借金なども残っていないし、即金でその金額を払ってくれればこのまま連れて行ってくれても構わないとのことです。パスポートは特別に手配出来る手筈になっているので、数日で届くだろうと言っています」

日本を出るときにリサから、もしひとり一千万とか二千万とか言われたら、元来値切ることが前提の国だから少しは粘るといいかもね、などと笑いながら言われたのだが、値切る気力も起きないほど安価な「移籍金」に、ため息すら出なかった。

そのため、じゃあいったい一回幾らで仕事をこれまでしていたのだ、となったわけだ。

「それでも一流ホテルのサウナなので、他の街場のお店よりは相場は高いみたいですよ」

美月がまた

美帆

の言葉を通訳する。

乃里子、彩乃、美月、そして

美帆

の四人で、その「一流ホテル」帝都ホリデイホテルの一階のレストランで夕食を食べようとしていた。

浜岡夫妻と名護そらは三人で外をぶらついて来たいと出かけて行った。

どうも最初からそういう段取りだったようで、何か目的、あるいは「会社」から言われているミッションでもあるのかもしれない。

もうひとりの女、ビーチボールイラマチオ娘は、今夜は家族のもとに一度帰りたいということで、明日改めて代金の決済と身柄の引き渡しを受けることになった。

「なにこれ。なんで本場中国のしかも高級ホテルのレストランで、一番簡単そうな料理の炒飯がこんなに不味いの」

注文した「青菜の炒飯」というのをひと口食べて、彩乃が落胆した声をあげる。

言われて乃里子もスプーンで口にしてみたが、確かにびちゃびちゃしたご飯で、これでは新宿の近所のしがないラーメン屋の親父が作る出前炒飯のほうがよっぽどマシである。

「海もあるし、海鮮料理はイケるんじゃないですかね」

という中国娘美月の予想もことごとく覆され、四人は店を早々に引き上げることにした。

「メイはご実家に帰らなくていいの、一度」

乃里子の質問を美月が通訳すると、美帆

の口から

「ハルピン」

という、誰しも聞いたことのある地名が発音された。

乃里子の部屋。豪華だけど必要以上に金ぴかりんにし過ぎている感じのする広いスイートルームだ。

その後に続いた言葉を美月は

「大抵の女の子はみんな彼女と同じようにとても遠いところから来ている。先程のもうひとりの女の子、ランの方がむしろ特別ね」

と言い、「なにか彼女、相談があると言ってるけど、聞いてもいいですか」

と確認した。

「メイ、家族たくさん。すぐ下の妹二十一歳。本当なら彼女頼って珠海に来る予定だったが、珠海いま仕事ない。自分はニッポンに行くことになった。彼女、妹もニッポンに連れて行けないか聞いてほしいと」

「い、妹さん。うーん、ここで稼いでたことを思えば、日本に行けばその何倍も稼いで仕送り出来るわよ。妹にまで身体売らせなくとも」

美月が乃里子の言葉を伝えると、美帆

は悲しそうに首を横に振って何事か小さな声で呟いた。

「なにか、事情があるみたいですね。妹さん、たとえ身体を売る生活になろうとも、ハルピンの実家を出たいようです」

美帆

はバッグの中から、スマートフォンを取り出して操作すると、乃里子に差し出した。

「ふーーん。可愛いわね」

彩乃と美月も覗き込む。

「あら、いいじゃない。ちょうどまだ三人目も決まってないことだし。殿方たちは姉妹とか母娘とか大好きよ」

彩乃が言う。

「うーん、まあでももうひとりは外部で決まったからもういいと言っていいのかしら」

「そうね。修兵とそらも明日からも楽しみにしているかもしれないわね、確かに。まあホテルの方はマックスでこの子で八十万だとして、せいぜいその半分もキャンセル料を払えば済みそうな気もするけどね」

「ところで美月ちゃん。ハルピンとやらって

何処

にあるの。この広い広い中国のどこかなんでしょうけど」

「ええとこの街は中国でも最も南の方にありますが、ハルピンは最も北。日本で言うと北海道の稚内と同じくらい北です」

「そんなに遠いのね」

また

美帆

が何かを美月に言う。

「でも珠海とハルピンの間には、中国の航空会社の直行便が一日一便飛んでいるんだそうで、妹はすぐにでも呼び寄せられる手筈にはなっているそうですけど」

「そうね。じゃあ妹ちゃんも買って帰るとしますか。なんたって予想していた十分の一もお金使っていないもんね」

「妹は処女で、まだ何のテクニックもないので自分の半分でいいですと言ってます。彼女の取り分は四十ですから二十万ですね」

「

買春

に来たオヤジのような、こんなに安いと罪悪感すらあるわね」

本格的な稼ぎは日本で出来るだろうし、支度金のようなものと思えば彼女たちにとってはこんなものなのだろうか。

「じゃあ全部で四人になっちゃうけど、サウナからもあとひとりなんとか選んで連れて帰りましょう。明日からそら君と修兵君には頑張ってもらって、顔はあの通りだし、おっぱいきれいで今日の二人のような変わったテクがあるとか、そういうの一人チョイスしてもらお」

「了解。じゃ私は部屋に引き上げるわ。で、今晩この子、メイちゃんだっけ、わたしに貸してくれる。もう今日からエスタブリッシュの奴隷なのよね。今夜は寝かさずにたっぷりおまんこ舐めさせて、立場と身分を教えこんでおいてあげるわ。乃里ちゃんは修兵とそらを侍らせて、友紀のおっぱいでも虐めて遊ぶといいわ。美月は私の助手兼通訳についてきてね」

乃里子の思惑などお構いなく、女優望月彩乃は

美帆

だけではなく美月まで連れて行ってしまった。

その夜、修兵たちがいつ戻って来たのかも乃里子は知らなかった。

五

二〇一一年九月

エスタブリッシュメントホテル東京

「乃里ちゃんは」

「今、中国行ってるわ、カイシャの仕事で。お姉さまと一緒よ、彩乃さん」

ほっとしたように美樹は一息つくと、言った。

「彩乃さん、先月会いました。本当にばったりと、金沢で」

「え、そうだったの、大丈夫だった。私には何も…。といっても会ってないし、メールのやりとりしてる仲とかじゃないから、まあ聞きようもないんだけど…」

美樹は異母姉のことをさん付けで呼んだ。

沙織にしても、美樹が三田村…当時の米倉隼人の妻だった頃は、美樹に傅いていたのだ。自分のほうが年上だが、その頃は言葉遣いから「奴隷」としてであったし、何時間も美樹が満足するまで性器や肛門を舐めさせられたこともある。

「うん。事情があるから乃里子には黙ってて、と。葵依さんまで一緒だったけど、ふたりとも察してくれて、他で喋ったりはしないと思う」

美樹の異父姉の葵依と彩乃は同じプロダクションの女優同士だから、仕事で一緒のこともあるのだろう。ふたりはこの美樹を介した場合には特別な関係になるわけだ。

「それにしても、大輔君、本当に会長によく似ていらっしゃる」

「あら、香緒里ちゃんだって、寒河江

さんの面影がはっきりあるわ」

それぞれの母親の隣にかしこまって座っている学校一年生のふたりは、初対面ということもあり、どこか照れくさそうにしていた。

「金沢どうなの」

「とってもいいところ。ちょっと壁みたいなものを感じる時もあるけれど。このままずっと金沢に居てもいいと思うくらい、大輔にはかえってその方がいいような気もするの」

「そう…」

「でも」「でも」

同じ言葉を、ふたりはほぼ同時に言った。

「隼人クンはやっぱり東京に出てきて、目の届くところに居てほしいみたい。帝王学を…みたいなことを、まあ、どうしても言うわよね」

「でしょうね」

「ところでやっぱり例の件は、乃里ちゃんに…」

「ええ。会長も腹はくくったみたいで、実は今回中国へやったのもね、そのためというのもあるの。丁度商談かなんかで香港に来てるらしいのよ、美樹ちゃんの旦那様、アヤードさんだっけ。そのついでってことで。うまい具合にこっちも用事作れたし」

「そうなんだ。何も聞いてないわ。まあ一方的に可愛がられてただけで、仕事の件なんて元々なんにも言わない人だけど。だいたい日本に帰っちゃった第四夫人なんてね、なんの役にも立たないしね。でもこの件は私だって少しは関係あるのになあ」

「でもね、今回は遠くから見せるだけなのよ。よっぽど彼、美樹さんのこと気に入ったのね。実際の雰囲気とかやっぱり見てみたいんだって乃里子のことも」

「ふーん」

「なので、夜の接待には別の女、村上友紀知ってるかしら、国営放送のキャスター」

「テニスの浜岡修兵と結婚した」

「そうそう。彼女を一夜の接待役として同行させた。一応こちらの誠意ということで。彼女、なかなかのマゾっぷりなのよ」

「うふふ。案外そっちの方が気に入ったりして。アヤード、結構Sだしね。まあ両方ってのだってアリなんだけどね。一夫多妻にして大金持ち、まあなんでもありよ」

友紀が国民自由党から派遣されているハニートラップ要員だという話は敢えてしなかった。

「どう、大ちゃん。香緒里ちゃん可愛いわね。さすが東京の女の子は違うよね」

男の子がコクリと頷く。

「あら、ほんと。じゃあ将来大輔君のお嫁さんにしてあげてよ、うちの香緒里」

案外、満更でもないのか、ふたりとも顔を赤くしている。

「ところがね、それが冗談ばっかりでもないのよね。隼人クン、本気でそんなこと言ってたりするんだわ…」

「あら、いまどき、親が決めた

許嫁

なんてねー」

ふたりは、それぞれの子供たちが

唖然

として見つめたほど、けらけらと笑った。

六

二〇一一年十月

中国美人姉妹

乃里子が連れ帰ったふたりの中国娘は、まずは限られたダイヤモンドとプラチナという二つのクラスの会員にのみ提供された。

結果は総じて好評で、特に優菜の客でフェラチオにうるさい男にふたりとも絶賛されていた。

そんな彼女たちをこれからどのように調教していくか、あるいはその調教を楽しみたいという会員たちに任せるという、今まで日本人の女ではほとんど試していない初期の調教そのものをメニューにするか、など現在検討しているようだ。

「特に

雪蘭

の方は、ドのつくマゾの素質充分で、倶楽部のお歴々の女たちがどんな調教するかが楽しみだ。最終的にはエレーナの手に預けてもイケると思うが」

と、現地ではビーチボールを使ったセルフイラマチオで名護そらをノックアウトした小柄な方の娘を、ハードなプレイを好む遠山という男が絶賛した。

また、美帆

は、日本に来て女たちが寄ってたかって化粧を教え、髪型を変え、普段着る服まで指示したことで、ますますその美しさに磨きがかかった。

「メイの方は、倶楽部で使うよりもモデルかタレントにして、商品価値をあげてからでもいいんじゃないの」

リサのひと言でなんとなくその方向になろうとしている。

ただ、すぐにそれにGOサインが出なかったのは、もうひとり美帆の妹が来日してくることが確実だったからだ。

美帆

の持っていた写真を見る限り、姉をも

凌

ぐ綺麗な子というのが、大方の評価だった。

中国出張で、浜岡修兵と名護そらの男手ふたりは、あの日の翌日と翌々日の二日間を使って、残る十人も試したのだが、最初のふたりのインパクトが強かったせいもあり、これといった一人をなかなか選び出すことが出来なかった。

そのため、違約金というのかキャンセル料というのか、三人目は代金だけ払って、なかったことにしてもらおうという話に一度は決まったのだが、先方の例の総支配人が、ならばその五十万円で半分の五人でいいから連れて行ってほしいと申し出てきた。

ここにいても、いつ仕事を再開出来るかわからない。若い頃それも下手をすれば二十代の前半から、セックスでしかお金を稼ぐことを知らない子ばかりで、本人たちも日本に行きたがっている。日本の風俗に叩き売ってくれてもいいから、連れて行ってやってほしい、と。

技術的には日本のそこらのソープ嬢より凄いです、それも全員がという点では修兵もそらも一致した意見で、「まだグループにピンサロとかあるんでしょ。ああいうところで働かせればいいじゃない」

と、彩乃は言ったが、あれはあくまでも奴隷にする女を見出すための装置に過ぎず、いくらフェラチオが上手くても言葉も喋れない中国人では務まらないだろうと乃里子は反論した。

だが、「だいじょぶだいじょぶ。使い道なんていくらでもあるから。穴が三つあればそれだけでも使えるのに、テクニックをひと通り身につけてるんでしょ。ひとり十万が仕入れ代金だとすれば、こんな安い買い物はないわよ」

という彩乃の意見を取り入れ、結局十人全部連れて帰ることにしてしまった。

美帆

約八十万、雪蘭

五十万、その他大勢に百万、そして総支配人にチップとして約二十万をはずんでも、たったの二百五十万のお買い物で、預かったお金の大半はまたマカオから同じ男がやってきて回収していった。現金を持って空港の税関を通ることによる、余計なトラブルを回避するためである。

美帆

と

雪蘭

は、香港経由で一緒に日本に来たが、その他大勢はそらが残って広州経由で数日後に入国した筈だ。しかし、その後乃里子の目には触れておらず、どういう扱いになったのかも今のところ知らされていなかった。

千葉の三田村病院で管轄するならば、十人一度に来ちゃうと大変だなあというのも、乃里子の当初の懸念だったわけだが、結局いらぬ心配だったわけだ。

「羽田に着いて、向かってるそうよ」

母の沙織が自分の携帯に届いたメールを見て、誰にともなく言う。

エスタブリッシュメント倶楽部の主だった幹部の女たち、そして唯一の男性、会長である夫の三田村隼人がホテルの会長室の隣、小さなステージのある部屋に集まっていた。

幹部と言われている女たちで、この場に居ないのは、美帆の妹を迎えに行っている牧野リサと、千葉の三田村病院で精神科病棟の婦長役をしている植草加奈だけだ。

リサは、政権与党である国民主権党の大臣クラスの中国ハルピン訪問の一行にまぎれて、美帆自身も連れて行っている。

現職大臣で今年リサがスカウトして倶楽部会員になった、細谷が仕込んだものだろう。当然こちらの男性のスタッフもついて行ってる筈だが、それが誰なのかも乃里子は知らない。

現在の倶楽部の運営は、ほぼ母の沙織とリサのふたりで仕切っていて、特に千葉の病院の方に寝泊まりすることが多い乃里子には、会長の妻という立場にしては、情報が少ないのではないかと、心の片隅で少々不満も抱いている。だが、忙しそうな母に愚痴を言うヒマもないし、以前と違い母と一緒にお客様に呼ばれて調教を受けるといった機会も皆無で、会話することすらほとんどなかった。

せっかく結婚出来たというのに、肝心の「先生」ともほぼセックスレスで、そのことに関して一度口を滑らすと、「別に不自由はしてないでしょ」とそのあまり会話のない母につっけんどんに言われ、ほっぺたをつい娘時代のように膨らませた乃里子だった。

現場を見たわけでもなんでもないとはいえ、夫は母の沙織のことは時々調教している気がするのだ。元々そういう立場に母娘であったわけだから、それを咎めだてするつもりもないし、夫である「先生」に対しても、自分はそういう立場ではないことも頭では十分理解はしている。

それでも不満は少しずつ蓄積していくばかりなのだった。

「わー。おっぱいキレイ。若いってすごいなあ。お姉ちゃんの方もいいおっぱいしてるけど、さすがは二十一歳ね」

自身も巨乳で、三二十代前半とは思えぬ美乳の持ち主だと自他共に認める麻美が驚嘆の声をあげる。

ステージの上では、美帆

の妹、鈴玉

がその姉の手で、青色のワンピースを裾からたくし上げられ、ノーブラの乳房を剥き出しにされたところだ。

ワンピースの下は薄ピンク色の小さなパンティと、白のガーターで紫色のストッキングを吊っている。二十一歳の田舎娘にしては、洋服の下とはいえ随分と扇情的な格好で旅をしてきたものだ。

リサの指示で、美帆

は妹の身体を左右それぞれに四十五度ずつ向けさせ、全員にそのみずみずしい乳房を見せたところで、ワンピースを元に戻した。

「処女なんだよね」

再び隣の

麻美

が乃里子の耳元で今度は小さな声でつぶやく。

頷きながら、乃里子は自身が二十一歳の頃を思い出していた。場所は美樹が暮らしていた部屋だったか、自分と母の沙織が住んでいた部屋だったか定かではないが、エスタブリッシュメントホテルの部屋の浴室の中だ。

美樹は二十一歳年上なわけだから、その頃もう二十七歳。言うなれば二十八歳の今の自分とほぼ同年代だった。

その二年ほど前だろうか、既に今の乃里子の夫の三田村、当時の米倉隼人と美樹は結婚をしていた。

学園を卒業するまでは、ほとんど毎晩のように美樹と一緒にお風呂に入っていたのが、何故か大学に入ってから暫く間が空いていて、その日久しぶりに一緒に入浴したのだった。

そしてその時、今まさに麻美が

鈴玉

について言った言葉を美樹から直接言われたのだ。

「おっぱいキレイ、またおっきくなったね」

「乃里子、まだ処女だよね」

乃里子が倶楽部の調教師だった義理の父

寒河江

駿一の手で女になるのは、それよりもう少し後のことだった。

鈴玉

が背中のファスナーを下ろされワンピースを脱がされていく。手伝っているのはリサにどうやら同行してハルピンへ行って来たらしい、浜岡修兵の妻友紀だった。

隣で赤いチャイナドレスの

美帆

も自ら脱いでいる。こちらはその下には何も身につけておらず、ドレスを足元に落としただけですっ裸だ。

姉に合わせるように、妹も無造作にパンティを下ろされ、ガーターの留め金を外してストッキングも脱がされていく。

さすがに恥ずかしいのだろう。

鈴玉

は目を固く閉じていた。

全裸にされたところで、友紀の手で腕を捕まれ、両手を頭の後ろに組まされる。姉の美帆もそれを見て慌てて自分も倣った。

「リン…」

リサが名を呼んだ後に何事か中国語で命じると、ようやく鈴玉は閉じていた目を開いた。

同じ中国語でも、先日一緒に

珠海

に行った

美月

は上海語で、リサのは北京語だと聞いたことがある。より北にあるハルピンは北京語なのだろうか。それともまた違う「方言」なのだろうか、何れにしても鈴玉がリサの命令を理解したことは間違いない。

身体を並べてみると、身長もほとんど一緒だし、ほっそりした体つきや乳房の大きさも同じくらいだ。姉も美人だが、妹はさらに目鼻立ちがくっきりしていて美しい。化粧映えもするだろう。

唯一違うのは、股間のところで、無毛の姉に対して、鈴玉は漆黒の陰毛がやけに目立っている。

「ちょっと見せてご覧」

あの時、美樹は有無を言わさぬように突然声のトーンを変えて、乃里子に風呂の縁に座って足を開くように命じた。

リサがまたふたりに何かを命じると、ふたりとも身体を九十度横に向けた。示し合わせたのかたまたまかはわからぬが、互いに正面を向く向かい合わせだ。

すかさず

美帆

が左足を高く上げて、Y字バランスのポーズを取ると、妹もそれに倣い右足をおずおずとあげていく。

姉に小さな声で何かを言われた

鈴玉

は、右手で足首を持って姉以上の角度、ほぼ百八十度といっていい状態のポーズをとった。

その極限開脚のポーズでも姉の無毛の性器の方は一本の線になってその内部を隠しているが、処女である妹の方はふたつの小陰唇が丸見えで、僅かにその内部のピンク色の部分までが見えてしまっている。

「あんなに…。身体、やわらかいのねー。それにしてもリンちゃんの方がイヤらしいおまんこしてるわねえ」

麻美が感心して言う。

「拡げさせて」

母沙織の声がして、リサがそれを命じる。

その部分をこんなポーズで見せることに仕事で慣れている美帆は、すぐに空いている手を股間に伸ばすが、鈴玉は一瞬戸惑いを見せたのが、初々しいといえば初々しい。

乃里子の性器を初めてマジマジと見たのは、美樹だった。乃里子は恥ずかしさと、何か大人扱いされたような誇らしさみたいなものを感じていた。

そして、自分以外の女性器を初めて見せてくれたのもやっぱり美樹だ。

当時はインターネットがある時代でもなく、女の子が他人の性器を目にするなどそう簡単なことではなかった。

幼い頃からずっと姉のように慕ってきた美樹は、そこの佇まいも随分大人の女なんだと思ったのをよく覚えている。

友紀に手を誘導されて、人差し指と中指でラビアを拡げさせられた鈴玉は、悲しそうな声で何かをつぶやくが、その手は誘導のとおりに処女の性器の内側まで、こちら側に晒してみせた。

「メイ、リン。これから貴女がたに覚悟を問います。ここに居る方々が私たちエスタブリッシュメント倶楽部の幹部ほぼ全員です。皆さんの前で絶対服従を誓わなければなりません。いうなれば奴隷宣言ね」

リサはわざわざ日本語で一度言い、次いで中国語でふたりの姉妹に宣告する。

買い取られたふたり。

もちろんこれからも「仕事」をすれば、それ相応の対価は手にするわけだが、現時点でこちらが美帆のために支払った額は日本円で約八十万円だが、本人が手にしたのはその半分だ。

そのうえ、「妹は、まだ間違いなく処女でテクニックも何も持っていません。日本に行けばわたしが自分で教えこむけれども、そんなわけだから自分の半分でいいです」

と

美帆

は言い、実際、鈴玉

は二十万ほどで買い取られて来た筈だ。

そんなわけで先日も、千葉の三田村病院を訪ねて来た夫の三田村会長に、「だって処女ですよ、処女」

と、話を蒸し返してみた。

普通に考えたら、いくら卓越したテクニックの持ち主とはいえ、二十一歳で既に何百人もの男と売春行為を重ねてきた女より、二十一歳で処女の方が価値が高いだろうと当然乃里子は考えて言ったわけだ。

だが夫は、「まあ俺だったら処女のマグロよりは、姉の方がいいね。お姉ちゃんも随分可愛いようじゃないか」

と、意外な回答をした。

奴隷牧場7 美姉妹蟻地獄 【小説奴隷牧場】 第2部分 (2/3)
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