理系女子大生 奴隷凛々子 episode2 一瞬の夏 【奴隷・雨宮凛々子】 第3部分 (3/5)
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羞恥につい膝が内股になりそうになるのを我慢しつつ、そのまま身体を前に倒して両手をベッドにつく。ご主人様の太ももの付け根あたりだ。
それだけで当然、屹立を保って下さっているおちんぽ様が目の前に来るので、大きく口を開いて、最初は可能な限り喉の奥まで入れるつもりでジュブジュブと含んでいく。
絶対に膝をついてはいけない。足は常にまっすぐに伸ばした状態で腕の力で身体を支えて口奉仕をするのだ。
この方法を初めて習ったのは、大河原邸で美奈子奥様やお二人の先輩奴隷様が居る場だったのだが、「この奴隷フェラが、ご主人様側から見てどういうお楽しみになるかを知りなさい」
と言われ、自分が今のご主人様同様、枕を重ねて少し頭の位置を高くした状態に寝て、先輩奴隷のユカリが凛々子の顔を跨いで同じ体勢を取ってくれた。
実際にはない男根がそこにまるで存在しているかのように、ユカリは口を大きく開いてフェラチオをしている真似をしてくれたのだが、目の前に展開される光景は、その口元、口を上下させるたびに揺れ動くふたつの乳房、目線を上げれば陰毛をツルツルに剃りあげた女性器と、ユカリの自慢のぷりぷりしたお尻の間に肛門までが露骨に丸見えになっていた。
「フェラチオさせて頂いてる口の動きをよく観察していただけるというのはもちろんだけど、ご主人様の手は自由に好きなことが出来るということがポイントなの。言ってることわかるわね。逆に言うと、おっぱいを触られようと、おまんこ開かれようと、お尻の穴に指を突っ込まれようと、フェラは中断することなくきちっと続けることが一番大事なことよ」
そう言われ、実際に試せと言われて、両手での乳揉み、性器を拡げての観察までさせられ、サディスト様がどのように楽しまれるのかの疑似体験をまずさせられたのだった。
「夜寝る前に、腕立て伏せや腹筋を欠かさないことね」
と、美奈子奥様もふたりの先輩奴隷様も声を揃えた理由が、ご主人様に実践した際にすぐに身に沁みて理解が出来た。
腕立て伏せのような肘の動きこそほとんど必要ないものの、おちんぽ様に口内粘膜を楽しんで頂くためには、しっかり上半身を腕の力で支えて、首を動かして出し入れをしなければならない。口から出して亀頭を舐め回すにしても、おちんぽ様全体を舐めつつさらに首を伸ばして頑張って金玉様に舌をのばすにしても、膝をついてはいけない以上、腕の力はかなり重要だ。
大学生になった二十一歳の頃はFカップでブラのメーカーによってはGカップの時もあるという大きさだった凛々子の乳房は、今や完全にGカップのブラが当たり前になっている。
奴隷になって男性はもちろんのこと女性にまで胸を揉まれ、二年間でさらに膨らみの量感が自分でもわかるほどアップしてしまったのだが、この奴隷フェラをする際にいつも思うのが、この乳房の重さは胸の小さい女に比べて著しく不利だいうことだ。
「おっぱい大きいから、見て楽しんで頂き揉んで楽しんでもらえるからいいわね。折角だからなるべく揺らしてお見せした方がいいわよ」
と最初の実践で、美奈子たちの前でご主人様を跨いだ際に言われたのだが、乳房が揺れるたびに腕に重く響く気がするのだ。
それに、フェラをしている口元を見て頂くというのが第一義と言われている以上は、乳房がご主人様の視線の邪魔をしてはいけないわけで、足の開き方を加減して、見て頂く際のおっぱいの位置にまで気を配らねばならない。足を開き過ぎると、性器を見て頂くにはよいだろうが、乳房の位置が低くなって口元が見難くなってしまうからだ。
「うちの美奈子は千葉の奴隷養成所ともいえる三田村の病院でこの方法も随分と特訓を受けてきてるのだが、もうすっかりお前の方が上手だ。手を使えないフェラは、口ワザの上手い下手がモロわかりになるからな。舌使いもすばらしいし、喉入れもよく頑張ってる。最初の頃のイラマの特訓のおかげか」
喉奥に咥え込みながら、逆さまにご主人様を見て、小さく頷いて見せる。
口を出来るだけ開いて、おちんぽ様の根元の部分まで全て口に入れられるのは、確かにイラマチオの特訓を受けたおかげなのかもしれない。
いずれにしても褒めて頂けるのは嬉しいし、より楽しんでいただこうという思いがふつふつと湧いてくる。
通常の跪いたり正座してご奉仕させていただく際の、手の使い方も多彩な方法を習い、出来るだけ実践させて頂いているつもりだが、シンプルに口だけでさせて頂く純粋なフェラチオは、口の中を楽しんで頂くという精神的な喜び以上に、おちんぽ様をダイナミックに味わえるという意味で、実は凛々子自身も満足度が高い。
問題はいつもは三十分なのに、今日は罰で倍の一時間という長さに腕が耐えられるかどうかということだ。
いや、絶対に持たせて、ご主人様にご満足いただかなければならない。
折角褒めて頂いたのだから、失望させてはいけない。
「その格好のままで恐縮だが、両方の足にこれをつけてくれ。まず右足少しあげて」
変形の四つん這いのまま、右足を軽く浮かせると、つま先から少し太めの輪ゴムのようなものを通された。輪の大きさは直径が十センチ強あり足首の時点ではたっぷりと余裕がある。ゴムにはさらに細くて少したるんとした伸縮性のある細いゴムが連結されており、その先にどこにでもありそうな洗濯バサミが繋がっているのが見えた。
「こっちの足」
左足にも同じものが足首のところに通された。
この同じゴム付き洗濯バサミ。M字開脚をさせられた際に、一度取り付けられたことがあるため、その用途を凛々子はよくわかっていた。
ご主人様はいつの間にかこれを手にベッドに移動したのか、はなからベッドのヘッドボードのところにでも用意してあったのか。いずれにしても、最初から着けさせられなかった意図は明白だ。
お手を煩わさないよう、右手と口に咥えている男根を支えに左手を後からつけられた輪ゴムに持って行き、体勢を崩さないように気を配りながら、クルクルと膝から腿、太ももの付け根から約十センチくらいのところに自ら持っていく。
身体同様足も細い凛々子にとっては、そこが一番腿の直径がある部分だ。
「よしいい子だ。こっちはわたしがあげてやろう」
大河原が身体を少し起こし気味にしたために、口の中の男根の角度が変わり、バランスを崩しそうになった凛々子は慌てて左手を元の位置に戻す。歯を当てたりしては、奴隷のご奉仕失格だからだ。
右の輪ゴムも右の腿の同じ位置につけられる。
直後。
覚悟はしていたが、性器の外側で激痛が走った。
大陰唇と呼ばれている部分で、最初は右側に、ほどなくして左側の対照の部分にも激痛が来た。
前回のM字開脚の際に鏡に映して見せられているが、ほんの小さな、しかも専門の道具でもなんでもない洗濯バサミというどこの家にでもあるこの小道具が、女の普段は秘められた部分、脚を開き手指を使って拡げなければその内側のピンク色までは決してあからさまにはならないその部分を、あしざまに剥き出してしまう。
自らの
肉体
のもっとも淫らで恥ずかしい場所を見つめるように命じられた際の、その露骨で淫らな眺めは、いまだ映像として瞼の奥にはっきり残っている。
今またそれを男に脚を拡げて跨るという形で真下から見上げていただいているのだ。
奉仕を始める前に付けさせられずに、途中からにされたのは、開かない状態と開いてからの恥ずかしい穴の内部の様子を見較べて楽しむためだろう。
「おっと、いきなり汁がポタリと垂れてきたぞ。そんなに見られるのが好きか、ココを」
入口が開かれたことで、溜め込まれていた
露
が垂れてしまったらしく、新たな恥ずかしさで顔が火照ってくる。
おちんぽ様を喉奥まで咥え込んだままで、横に小さく首を振って、違う、自分はそんなにはしたない露出狂ではない、と否定をしてみせる。
露出。
そうだ、見られるのが嫌で嫌いで、そして大好きだ。
私も、そうきっと一条
柚花
も。
映像を通して見せられた、親友の激しいオナニーとその要因になった、横浜のホテルプールの炎天下で双の乳房も陰毛も丸出しになってしまい滑走したウォータースライダー。
通称ビキニ剥ぎスライダーから、まっ裸の柚花がプールに着水した時の水しぶき。
男根を口に、首をわずかにひねりながら上下させて、口だけでの完全フェラチオをしながら、次に浮かんできたのは、自らがこのホテルの最上階にある妖しい会員制ラウンジで黒人に犯されている映像だった。
その映像はもちろんリアルタイムではなく、美奈子たちとともに大河原邸のリビングルームで見せられたものだ。女だけの空間で、自分だけが全裸で、映像を見てオナニーさせられながらだ。
どす黒くて日本人のそれよりも明らかにひと回り大きい男根が、凛々子の女性器に容赦なく出し入れされるシーンが、少なくとも三台のカメラで多彩な角度から撮影されていた。
そうだ。
柚花も、ご主人様の奴隷になって、舞台で恥ずかしい目にあえばいいんだ。
思いついた途端、それは実に素晴らしい提案に思えた。
親友柚花にとっても、ご主人様大河原にとってもだ。
柚花には、大勢の人前で裸にされて乳房を丸出しにして見られ、脚を開かされて、性器を見せたり、後ろからお尻を両手で開いて肛門を見せることを強要されるといった、マゾの女が見世物になる、そういった願望が間違いなく潜んでいる。
あのプールでもおっぱいを見られ、陰毛も見られ、立ち上がってプールに上がる際にお尻も見られて、夜に自室であれほど激しいオナニーをするくらい興奮していた。
そのうえ、自分で開いてお尻の穴まで視られたかったのだ。いくら完全防音の部屋とはいえ、そんな願望をわざわざ口に出して自慰にふけっているのだから。
時に喉奥まで半分
噎
せそうになりながら咥え込み、時に最浅のところで舌を使ってねぶりながら、この突飛にも思える提案を今日言うべきだろうか、それとも本人にそれとなく近いことを打診してみたほうがいいか、あるいは姉のM性癖を理解して叶えてあげたいと思っている楓花にだけでも相談してみるべきか。
きっとフェラチオもしたいだろうが、早く処女の膣穴にこの硬くて熱い男根様を入れてみたい、そのためには邪魔な無垢の証である膜などさっさと破りさってほしい、柚花はそう思っているに違いないのだ。
それどころか、そうだお尻の穴にだって入れたいと口に出して言っていたではないか。
ああ、たくましい。
たくましくて、美味しい。
美味しくて凛々しい。
おちんぽ様。柚花じゃなくたって、私だって欲しい、今すぐにでも。
奴隷フェラが疲れたとか、そんなことでは決してない。ご主人様がお喜びくださるなら、今日のように三十分が一時間に延びようと頑張る根性は持っているつもりだ。
「おい、またポタッと垂れてきたぞ。しかも見てわかるほどここに蜜を溢れさせてるではないか」
大河原の指がいきなり性器の中をえぐってきた。
ああぁぁっ。
一本、もう一本。
その手の動きで、左右両手の指が一本ずつ入れられたのがわかる。
いやっ、恥ずかしい。
ただでさえゴム付きの洗濯バサミで大陰唇を左右に引っ張られて丸見えになっているであろうその部分を、挿入された二本の指に力が入り内部まで左右に拡げられていく。
「こうすると、さらに丸出しだ」
恥ずかしさを紛らわすためには、口にした男根の上下動のスピードをあげることくらいしか思いつかない。
「なんていうんだ、お前のここは」
え。
フェラチオをやめて答えていいのだろうか。
指先にさらに力が入れられる。
クスコという婦人科の検診用の道具を入れられた経験があるが、まるで指だけでそれをされているくらいに拡がっている気がする。
「おまんこ」
一瞬、おちんぽ様を口から出して答えた。
「聞こえないぞ」
「おまんこ、です」
一段、声を大きくして口にする。
恥ずかしい。
淫らな自分のその部分を指す名詞、そして時にはこの逞しい男根様をそこに入れていただく行為のことそのものズバリのその言葉を、はっきり口に出さなければならないというのは、奴隷のキホンのキよと美奈子にきつく言われている。
そのために奴隷誓約書にもわざわざ「おまんこ奴隷の凛々子」といちいち書かれているのだ。
自分だって言えなかったくせに、と先輩奴隷のユカリが言う美奈子奥様は、自分が恥ずかしかった、いや現段階でもそれを口にするのが恥ずかしいが故に、凛々子にも強要するのかもしれない。
「おお。言うだけで感じるのか。また垂れたぞ」
そうなのだ。
恥ずかしいと思えば思うほど、凛々子の中心は蜜を、淫液を溢れかえらせてしまう。
「尻の穴までひくひくさせおって」
前の穴を拡げられていると、お尻の穴はどんな風にご主人様の目に映っているのだろう。
それでも改めて肛門まで見ていると言われ、そこがヒクついているなどと指摘されると恥ずかしくてたまらず、先端だけ男根を口にした状態で、ぷるぷると小さく首を左右に振ってしまう。
挿入された二本の指で、性器を開いたり少し力を緩めて閉じたりという鑑賞をしていただきながら、暫くご奉仕を続けていると、「よしっ」
という言葉と同時に、すっとその指を抜かれてしまった。
「四十分だ。いつもより十分多いだけだが、それでもこの体勢でのフェラはなかなかきつかろう。頑張ったご褒美をやっぱりやろう」
言われたからといって、動作を停止したわけではない凛々子は、それでも大河原の言う意味を理解して、そして褒めてくださっているということにも、陶酔のようなものが首筋から高く掲げた腰と尻を通って、開いたそれぞれの足先まで通り抜けたような気がした。
「前の穴か、後ろの穴か、選べ。自分で決めるんだ」
これまでならば、当たり前のように前の穴、おまんこだっただろう。
だが、凛々子には四日前のスパークしたようなそれまで未知の絶頂体験があった。あれをもう一度体験するためには、後ろの穴を使っていただくのが選択肢だ。
そう思うと、後ろでお尻の穴でお願いします、という言葉が喉まで出そうになった。かろうじてそのひと言を咄嗟に口から出さずに済んだのは、ひとえにまだ口の中はご主人様のものが入っていたからだった。
凛々子の脳裏に次に浮かんだのは、今日の朝は浣腸をしていないという事実だった。
「前で、おまんこでお願いします」
前回も同様に朝の浣腸を禁じられていたのだったが、肛門性交の直前に浣腸責めをされて、洗腸もされた上でだったのだ。
今、今してくださると言っておられる以上は、やはり汚れているかもしれないそちらの穴をご使用いただくわけにはいかない。かといって今から浣腸してという時間は、凛々子ももどかしいし、せっかく高まっていらっしゃるご主人様をお待たせするのも申し訳ない。
「よし。やりなさい」
奴隷フェラの次は、奴隷オマンコ。
四十分の奴隷フェラ奉仕で、腕だけではなく、膝を曲げないように突っ張っていた両脚もパンパンになっている気はするが、手でベッドのスプリングを押すように弾みをつけて一度立ち上がった凛々子は、そのまま数歩前に行って、脚を開き気味に寝ている大河原の股間のところでゆっくりと腰を落としていった。
太腿に巻かれた太い輪ゴムとそこから伸びた小さなゴムに連結した洗濯バサミによって、性器は拡げられたままだ。もちろん、取りなさいと言われない限り、凛々子の方からそれを外したり、外して欲しいとお願いするわけにはいかない。
「し、失礼します。あ。あ、あーっ」
通常の騎乗位で入れさせて頂く時よりも、ベッドに足を着けている位置が左右に開いているためか、また、いつもはご主人様に正対して跨るのに今日は初めて後ろ向きのままお迎えしたためか、最初のひと刺しが、いつもより深く子宮の入口まで抉られた感じがした。
「そちらを向かせていただいてよろしいですか」
挿入したまま半回転してみようと思って、敢えて後ろ向きで跨ったのだった。
そうじゃないと、なんとなくどの
時点
で足の間隔を狭めたものか、わからなかったし、自分の膣の中でいつもする縦の動きとは全く違う、回転させると男根様は気持ちがいいのだろうか、という興味もあった。
それにやはり、やらされ慣れた正対したオマンコ奉仕をさせて頂いた方がご満足いただけるであろう。
「乳揉みしてやるから、こっちむいてみろ」
感じている恥ずかしい顔も、おちんぽ様のピストンをさせて頂く時に、揺れて暴れるおっぱいも見て、触って楽しんで頂ける。
「ありがとうございます。おっぱい、凛々子の恥ずかしいおっぱい、いっぱい揉んでください」
自分の中心部に深く突き刺さった男根を支点にして、身体を半回転させる。
美奈子奥様がご主人様に対してやっているのを一度だけ見たことがあった。
抜かないように、抜けないように。
角度が極端になっておちんぽ様に過度の負担もかからないように。
左回転することにして、まずは右足をご主人様が開いている足の間に持ってくる。それだけで体勢はだいぶ楽になった。やはり挿入には足を開きすぎていたのだ。これで普通にしゃがんでいるくらいの足の開き具合になったため、続いて身体を回転させながら左足をお腹の上を通って反対側に持っていく。そして最後にもう一度右足だ。
なんとか回転出来ると、穏やかな目をした大河原が小さく頷いてくれた。
「ご主人様…」
そう口にしつつ、ゆっくりと腰を浮かせて、根元まで深く突き刺さっていたものを抜いていく。
大河原は両手で乳房を鷲掴みにしてくれた。
先ほどの奴隷フェラも膝を曲げてはいけない、つまり膝をベッドに着くことはないのだが、膣を使用しての奉仕においても、大切なのは膝をつかずに、しゃがんだ状態で腰を使って出し挿れすることだ。
「穴の入口から奥の方まで、お前のその部分の全体を使ってちんぽを楽しませるんだ。抜け落ちないギリギリだ。そう。そうすればまた刺さっていく時に、襞をかき分けて行く気持ちよさもある」
初めて大河原にこのいわゆる騎乗位での膣奉仕をした際に、優しくそう教えてもらっている。
これまで口や手の使い方などは、常に美奈子やユカリなどの女性の指導者や見学者がそばに居て、あれこれ指示を受けてきたし、パイズリの指導をしてくれたのは、このホテルの最上階にある会員制の秘密ラウンジの見知らぬ客だ。
ご主人様が直接ご指導下さったのは、この騎乗位での「奴隷オマンコ奉仕」が初めてだった。
「ご主人様、ご奉仕を、おまんこの穴でのご奉仕をお楽しみいただきながら、凛々子のお話をひとつだけ聞いてください」
一度最浅部まで抜いた男根を再び現在の角度でのもっとも深い位置まで刺さりに行ったところで、凛々子は言った。
「わたくしの大学のお友達を、親友をご主人様にご紹介したいんです。あ、あーーん」
またゆっくりと抜いていく。最初はこのゆっくりを十回ほど繰り返して、「おまんこの構造を楽しんで」頂く。それも大河原が口にした言葉だった。
「間違いなくエムなんです。でも、処女なの。わたしよりひとつ年上なんです。あーん」
ゆっくりした上下動でも、どうしても喘ぎ声が出てしまう。
「なんで、その子がマゾだとわかる。まして処女なら」
また迎え入れる瞬間に大河原はそう言い、同時に腰を入れて凛々子の動作よりも速く深く突きこんできた。
「あ、あーーーん、い」
それだけで、敏感になっている凛々子のそこは、電気を上半身に送り込んでくる。
大陰唇を長い時間挟んでいる洗濯バサミの痛みさえ、心地よく感じてしまうほどだ。
「み、見て、いいえ聞いてしまったんです」
「何をだ」
「彼女の、柚花
さんのオナニーです」
つぎの抜き刺しで、大河原が速い動きへの移行を望んでいるとわかった凛々子は、腰の上下動を一気にギアを入れて加速する。
「いつだ」
動きなから、快感に息を絶え絶えにしながら、彼女の妹の楓花から見せられた動画の件を伝える。
「とんでもない妹が居たものだな。それで、その親友とやらをお前の下位奴隷にしたいのか」
「い、いえっ。そんなんではないのです。ていうか、どういう形でもご主人様のお考え通りで、わたしは…。あ、あ、いく、いく、もうダメ、い、逝っても、逝かせていただいてもよろしいですか」
「その女をどうしたいか言え」
お尻に手を当てられて、動きを僅かに抑制させられて、ピストンのスピードが若干落ちる。
「あ、え。は、はいっ。ご主人様の奴隷でもご主人様のお知り合いの方の奴隷でも、それはご主人様のお考えで構いませんので、あの、あのホテルのステージで、柚花ちゃんも晒し者に。恥ずかしい姿を大勢の男の人に見てもらって‥、お、おまんこ、おまんこも、ぁぁああ、おまんこ逝きそうですぅ、もうダメぅぇ。ゆ、ゆう、柚花ちゃんのお、おまんこも晒し者にして、お尻も、お尻の穴も丸出しに、おちんぽ、おちんぽ様でかきまわされるよ、歓びも、ゆ、柚花ちゃんにも…、いく、イクイク、おまんこいくぅーーっ」
四日前にお尻の穴でこれまでにない絶頂を味わったばかりの凛々子だったが、それ以上かもしれない強烈な快感が男根を突き込まれている身体の最奥から電気が脳天まで駆け抜け、次の瞬間無意識に上体が仰け反って、そのまま仰向けに大河原の伸ばした足の上に倒れてしまった。
「だいじょうぶか」
凛々子の感じっぷりに半分笑いながら、そして半分あきれたように、大河原が声をかけてくる。
正気に戻るまでに、まるで何分かの時間が経ってしまった気がしたが、実際はそんなに長い時間ではなさそうだ。
「はい、平気です」
「じゃ、浣腸打って、パイズリしてもらおうか。最低一時間、その後は射精かせるまでは、トイレはもちろん我慢だ」
ご主人様の言葉に、凛々子は慌てて身体を起こしたのだった。
四
凛々子 護国寺マンション自室
『またさあ、新しい古本…って言い方変だけど、これまでなかった筈の古本がアネのとこにあってさ。今、ココに持って来てるんだけど』
『え、こんな時間に持ちだして大丈夫なの』
『あぁ、アネ居ないんさ。午後から鎌倉のおばあちゃんちに父のおつかいで行ってて、まあ明日にはちゃんと帰って来てるよ。行くとね、泊まらんわけにはいかないのよね』
明日。
凛々子は、一条邸に招かれていた。
バイオリンの演奏家であるお母様がこの夏、北欧に演奏旅行に行っていて、夏休みのお父様まで昨日から合流しに出国してしまったため、是非お泊りで遊びに来て欲しいと言われている。
柚花はともかく、楓花の誘い方には何か危ない匂いがして、それが凛々子に躊躇いを生んではいるのだが、親友の柚花に強く言われると嫌とは言えない。もちろん、凛々子自身にも危ないことへの小さな期待がないとも言えず、まして昨日から夜をまたいだ新宿のホテルでの大河原の調教の残り火で、未だ身体が火照ったままだった。
『でね、その本にまるで読みかけのような感じで栞が挟んであるんだけど、明らかにそのページが好きで挟んであるんだと思うんだ』
『へー、なんていう人の本?』
『栗本薫』
『知らないなあ』
『平成
11
年が初版の文庫だけど、1996年の4月発行の単行本がタネ本って書いてある』
『昭和の作家ってわけじゃないんだね。あれ、楓花ちゃん何年生まれ?』
『
96
年さ』
『
18
年前の本ってことね』
『そそ。でね』
『うん』
『いきなりオマンコって文字がパッと目に飛び込んでくるわけですよ』
えっ、やっぱりそう来るわけですか。
凛々子がためらって返事を書きそびれていると、すぐに楓花が続けてきた。
『ふつう、伏せ字っしょ。オマ
♡
コとか。でもはっきり書いてあるの。しかもぱらぱらめくると、いくつか目につくわけっすよ、オマンコが』
『ポルノってこと』
『違う違う。ちゃんとした角川文庫の本だよ』
大手出版社がポルノっぽい本を出さないと決めてかかっていいのかどうか、凛々子にはわからなかった。
『でね、主人公はどうも女子大生なんだけど、この子が友達のクラス委員長のことをね、あの女のオマンコを見てやりたいだとか、足をおおまたびらきにおっぴろげられて、ヘアなんて乱暴にむしられちゃって、その一番はずかしいカッコを写真にとられて、ビデオにとられて…なんて思ってるわけですよ』
『ふーん』
いくら楓花が自分のことをマゾだと知っているからといって、迂闊な返事は送れない。
『こういう目にあいたいのよ絶対ユウカは』
『なんて本?』
『あ、やっぱりリリコねーさまも興味あるんだ』
そう返してくるのは想定内だったが、実際どんなストーリーの中でそんな話が書かれているのか、興味があるではないか。
楓花が本のタイトルを書いてくるのももどかしく、凛々子はインターネットのブラウザーに栗本薫と検索ワードを入れてみる。
『あら、もう亡くなられてるのね』
『え、そうなの。あ、リリコさん、ネットで調べてるっしょ』
ハイ、というスタンプを送る。
エッチ
♡
というハートマーク付きだが、女の子の裸のお尻をデフォルメしたスタンプが返って来た。
『SMじゃなくSF作家だねぇ』
楓花も調べたのか、凛々子が思ったのと同じことを送ってきた。
『青春風俗小説というジャンルもあるぽいから、これかな』
『おんなじページ見てんのかな。そそ、二番目のグランドクロスベーベーってやつだよ』
ベイビーをわざとこんな言い方をしてきた楓花に、赤ちゃんの絵にこんにちわと書かれたスタンプを送った。
『やっぱやらしいよ、この本。オマンコオマンコって』
楓花は再び本を手に取ってページを繰っているようだ。
そう。
その本で、その女子大生がどんな状況でそしてどんな気持ちでそんな言葉を綴っているのか、口にしているのかはわからないが、実際に自分は昨日の夜から今朝ご主人様の仕事部屋を後にするまで、何度その恥ずかしい言葉を口にしたか、させられたかわからない。
「お前が言うと、本当にやらしく聞こえて、すごくいいぞ。言って当たり前そうな女が言うのと、絶対に言いそうにない女がやらしそうに物欲しそうに言うのでは、天と地の差だ」
それを褒められたと取るべきなのかは甚だ疑問ではあるものの、口にすることで、自分でも淫らな気持ちがその場で熟成していくような感覚があるし、見て欲しい、入れて欲しい、かき回していただきたいという思いがその言葉に自然と籠められていくようだ。
「おまんこ、オマンコ」
インターネットを介してラインで楓花と繋がってはいるものの、誰も居ないひとりきりの部屋で、その言葉を声に出してみた。
そう。
柚花も、完全防音で誰も聞こえていないと思いこんで、この言葉を口にしながらオナニーをしていたが、きっと同じ感覚なのではないか。
凛々子が大河原の奴隷になってすぐに書かされた奴隷誓約書に、『奴隷としての言葉遣いを心がけるとともに、「おまんこ」「お尻の穴」「おちんぽ様」という三つの言葉を積極的に大きな声で口にし、淫乱なマゾ女であることがどなたにでもわかるようにいたします。』と謳われてあることで、義務としてその三つの単語を自分から人前で声に出して言う事ができる。
わざわざ「言わなければいけません」と、書いていてくれているおかげだ。
そうじゃなければ、そうは自分から口に出来る単語ではない。子供の頃から、おおっぴらに言ってはいけない恥ずかしい単語として、身体に染み付いているのだから。
楓花も文字でこそ書いてくるが、普段、平然と言っているわけではないし、姉の柚花とてひとりでオナニーをする時に、誰も聞いていないと思うから、その言葉を口にする時のある種スリリングな気持ちを確かめようとしてわざわざ言っているのだろう。
『楓花ちゃん、そこばっかり見てないで、ちゃんと最初から最後まで読んでみたら?』
お互いに離脱したわけでもないのに、妙な間が空いたのは、自分が返事をしなかったせいだと気がついて、凛々子は慌ててそう書いた。
『いやん、この本、ホントにエッチ。楓花までなんか変な気分になってきちゃったよー』
『えーーっ』
『ポルノっすよポルノ』
『だってSF作家って…』
『「指でひろげるんだよ!」「ハイ」
すんげえ大股開きだ。これじゃ何もかも丸見えになっちゃう。缶ビールを片手に持ったまんま、足をのばして、あたしのオマンコを足の指でぐいぐいとかきわけてだよーーっ♡』
『おねーちゃんがMとか言ってバカにしてるけど、楓花ちゃんもマゾっ気あるんじゃない?』
『そ、それすげー誤解。わたし、アネをバカになんてしてない』
『そか。そだよね
笑』
『ああぁぁ。あたしの乳首のさきっちょに、ちらっとタバコをおしつけた、だって〜。え、エスエムって、そんなことまでするのぉ。熱くないの?熱いよね、ヤケドするよね。つーか、SMだよね、これっ』
それは、本気で凄い小説だこと。一般の本だとしても、女子大生が読むにしてはどうか。あ、自分もでもちょっとどころではなく、そういう文章をインターネットで探してたな。
でも、その本が出版された頃ってインターネットはどうだったんだろ。私が、二つか三つの頃。
ひょっとしたらそれ読んで多くの男の子がアレをしごいた…んだろうか。
手でする愛撫も、この三年で何人かの男性にやらされて、随分自分でも上手くなったと思う。
いや、それよりも。
昨夜
の、浣腸の薬液で暴れる排泄欲求を必死で我慢しながら、フェラチオからのパイズリをたっぷりとさせて頂いた時の、最後の射精はすごかった。今までパイズリで逝って頂いたのは、ご主人様が三度目、その他に数人の経験があるだけだが、その勢いと量が…。
最初の一撃は正座している凛々子の目と目の間に直撃して、二撃目は口元に。そこからは覆いかぶさるようにして口を開けたらなんとか口内にさらに二撃。そこでおっぱいをさらに押し付けて強く挟んで、おちんぽ様の先端を出来る限りに激しく扱いたら、さらに三度も精液が顔まで飛んで来たのだ。
「うぉっ」
という大河原の声が、今も凛々子の耳に残っている。
そして、独特の青臭い匂いにうっとりした自分。
性器や肛門に射精していただくのとは全然違う、また直接口に射精して頂くのとも違うふわっと漂う匂いがなんともいえぬ、陶酔を凛々子にもたらしてくれた。
だというのに、いつまでもうっとりしていられないもどかしさ。
一時間近く奉仕させて頂いたがために、切迫していた便意に、許しを乞わねばならなかった。
一人っきりのトイレでの排泄。
臭いを嗅がれるのは絶対に嫌だけど、ひょっとして目の前で見られたらどんなに辛くて恥ずかしくて、幸せだろうと思いながら。
浣腸オナニーでもいつも思い出す、このホテルの最上階ラウンジで、透明な仕切りの中で大勢の客に見られながらさせられた下剤を使った自然排便のときの、その場で舌を噛みきって死にたくなったほどの恥ずかしさ。
ああぁ。
『凛々子ねーさま』
『あ、ごめんごめん』
楓花が焦れて呼びかけてきた。
『ひとりでシテるのかと思っちゃった』
『してないしてない』
『あら、楓花はちょっと触っちゃったよ、楓花のオマンコ濡れてた』
文字で書く時、名詞で使うときは「おまんこ」よ。
オマンコは、動詞で使う時、オマンコする、オマンコして頂くって使うのよ。
もちろん、楓花にそんなことを言っても始まらないし、自分が昨日ご主人様に何度も「おまんこおまんこ」と叫んだことが楓花にまるで知られてしまうようで、そんなことを言えるはずもない。
いや、そもそもそんな決まりごとは、本当にあるのだろうか。
美奈子にそう言われたから、凛々子はそう思って、そのように心がけてきたが、実際楓花が今手にしている小説でも彼女がオマンコと書いてきている以上は、その部分を指す名詞でもカタカナを使っているのではないのか。
『凛々子ねーさんは濡れてないの?ちょっと触ってみたら??』
『ダメよ、わたしは触るの禁止だから』
オナニーは朝の浣腸オナニーだけが許されていて、そして義務付けられている。
もちろん濡れている。
今日は朝から、ご主人様のホテルの部屋を出てからも、ずっと濡れているのだ。
それも…。
『え。あ、あぁ。ドレイなんだもんね、おねーたま』
ご主人様とひとつベッドで休んだのも初めてだった。唐突にまた凛々子は思う。
帰りの電車の中からずっと、何度もそのことを反芻したくて仕方がなかったのだが、なんだか勿体無い、反芻することで大切な記憶が薄れてしまうのではないか、そんな気がしてここまでその記憶の表面だけを大切に撫でまわすようにして半日やり過ごしていた。
凛々子のそこが濡れているのは、凛々子自身と、朝、最後に大河原が放った精液がそのまま逆流しているからでもあった。
「あ、あんんんっ」
楓花の言葉に、拒絶の返事をしておきながら、凛々子は今朝の記憶をようやく取り出すことにして、つい指をパンティの中に入れてしまった。下半身は逆流を承知でわざと処置をせずに、つまり本来ならシャワーを浴びるところを敢えてそのままパンティを穿いて帰ってきて、自宅に戻ってからもそのままだった。
今はスカートからホットパンツに履き替えているが、お臍の下から潜らせた指先がクリトリスに触れ、ついつい声が漏れてしまう。
家に戻ってからも、何度かトイレに行ったが、その都度、自分の愛液とご主人様の匂いが混じって蒸れたような匂いを感じることが出来た。
だが、その匂いにうっとりはしても、記憶を辿るのは昨日の夜のことまでに留めていたのだ。昨日の夜の奉仕の記憶だけでも、数日は楽しめそうだったからだ。
今、その匂いを再び求めて凛々子は指を一番濡れている中心部まで持っていった。
ぐっしょりだ。
自分の淫らな液で、だいぶご主人様の匂いは薄れてしまったかもしれない。
これまで、ご主人様とのセックスは、いやセックスと呼んでいいかはわからないのだが、常に横たわったご主人様に凛々子が馬乗りになって、膝をつかずにしゃがんで膣穴を使って「奉仕」をするものだった。
凛々子が仰向けに寝て足を二つ折りにされて
挿入
れられたのは、全て肛門を使用された時で、女性器の使用はご主人様にはひとつの体位しか経験させてもらえておらず、それ故、一緒に眠った翌朝に、新たな経験をさせて頂けたのは新鮮すぎる歓びだった。
凛々子が大河原というS様に出会うまで、女奴隷が男性に使用される時の体位は、後背位、四つん這いになって後ろから貫かれるものとずっと思っていた。
そのため、朝のご奉仕をベッドの上でさせていただいていた時に、「四つん這いになれ」
と、言われた驚きとトキメキは、この先もずっと忘れられないかもしれない。
それでも、ひょっとしたら後ろから「ご覧になるだけ」の可能性もあると、自分を戒めた。
がっかりしたくなかったからでもあるし、ガッカリしている様子を悟られるのはもっと恥ずかしかった。
言われた通り、両手をベッドについて膝もベッドについた普通の四つん這いのポーズを取った時、その瞬間はいきなり訪れた。
有無を言わさず、つい今しがたまで凛々子の口を満たしていたそれが、いきなり膣をえぐり穴の奥まで入ってきたのだ。
『秘密だよ。知ってるのは楓花ちゃんだけなんだから』
そう。親友のそして同じマゾである柚花は知らなくて、妹の楓花だけが凛々子の秘密を知っている。
『はーい。ところで、おねーさま、明日って何の日か知ってる』
『新聞で読んだよ。明日はスーパームーンだよね。月がおっきく見える日』
『ちがうちがう。ていうか、スーパームーンは今夜の明け方らしいよ。そうじゃなくて、ユウカからもなにも聞いてない?』
『うん。パパとママが居ないから月曜日泊まりに来てとしか』
『ふーん』
女の子が片手を頬杖にしてもう一方の手でその肘を抱えている意味深なマークが送られてきた。
ああ、それよりそれより。
そろそろ楓花とのラインを終わらせて、今朝の記憶、一時間以上にわたる、ご主人様とのセックスを、そのひとつひとつの動作や、かけられた言葉、そして言わされ続けた恥ずかしい単語にいたるまで、その時のシチュエーションをゆっくりと辿りたかった。
後背位から一度いつもの奴隷奉仕の騎乗位に移行したものの、そこからご主人様は凛々子を組み敷いて、正常位と屈曲位で、おちんぽ様を突き立ててくれたのだ。
ああ、その甘美な時間といったら。
「どうなっている」
と問われて、「凛々子の恥ずかしいおまんこがご主人様のおちんぽで一杯です」
と、何回も言わされた。
いや、もっと大きい声で言えと言われて、叫んだといった方がいいだろう。
ここは、果たして柚花の部屋くらいの防音がなされているのだろうか。もしも隣の部屋に聞こえて、朝から凄いとか思われていたらどうしよう。
少しはそんな考えも頭を
過
ぎらぬわけではなかったが、それどころではなく、凛々子は夢中でご主人様の背中にしがみついていた。
『凛々子さん、明日さ』
楓花はそこで文を切って送ってきた。
『はい』
なんとなく、楓花がいずまいを正したように思えた。
『明日、太陽にやらせてあげてくれないかしら』
『え、え、なにを』
ふわふわとした心持ちで半分今朝の性交の余韻に浸っていた凛々子は、その意味がもちろんわかって、目の前で大きな音を立ててパチンと手でも叩かれたかのように、急に現実にたち戻された。
『なにをって…もちろんそのオマンコを』
楓花はまだ先ほどの本を見ているのか、それとも照れ隠しに逆にそんな言い方をしているのか、いきなりその言葉を投げつけてきた。
『え~~~~っ』
そうだと思ったとはいえないし、すぐに承諾するわけにもいかなかった。
『明日、あの二人、タイヨウとハルカの誕生日なのよ。二十一歳の記念に、太陽、筆おろししてよ』
そうか、明日は姉弟だけでお誕生日パーティなのか。そこにお招きいただいたというわけだ。
『えーーーー。太陽君の意向だってあるでしょ、いくら楓花ちゃんがそんなこと言っても』
『太陽は凛々子さんとやりたくてやりたくて…、そもそも若い男の子で凛々子さんがシテくれると言って、嫌だなんていう子はひとりとして居ないでしょ。キレイでおっぱいもおっきくて腰はきゅっとくびれててスタイル抜群で』
『え~~~~っ。柚花に怒られるよ』
この言葉は半分承諾しているようにみえるだろうか。
『大丈夫。そのことに関しては、ユウカ自身が太陽におねーちゃんが凛々子に頼んであげようか、って一度言ってたもん』
『え~~~~っ、そ、そうなの』
そうなんです、という変なおじさんのスタンプ。
いやいや茶化している場合じゃないだろう。
凛々子にしても、太陽は可愛いし、年下の男の子の中ではただひとり、ちょっと性的な目で見れる子だ。
先日プールで胸に触られた時も、実はちょっと嬉しかった。
だが、自分はまだ今朝のご主人様との、実質は初めてといっていい、普通のセックスの余韻を楽しんでもいたい。太陽とセックスしてしまっては、上書きされてしまうではないか。
それに、あの柚花が弟にそんなことを言うのだろうか。楓花の作り話ではないのかという気持ちもある。事実柚花からそんな話をこれっぽっちもされたことはない。
『あと、折角だからフェラチオを生で見たい。入れるときはなんならふたりっきりにしてあげてもいいから、フェラだけはみんなの前でやって』
『えーー』
お願いします、のスタンプ。
いやいや、そんな無茶苦茶な。お姉ちゃん三人が見てる前で弟を裸にして、フェラチオさせるというのか。
『よければ筆おろしの瞬間も、楓花はお付き合いしますよぉ』
『いやいや、そ、そういうことではなくて』
『まあそこは、その場のノリということで』
えーー。
これではまるで太陽君の筆おろしは確定ではないか。
なんと答えればいいのだ。
そうだ。
『陽花ちゃんは大丈夫なの?』
ああ、しかしこれでは完全にこちらは承知したことになる。
いいのか。そんなに簡単に引き受けても。
かといって、柚花にメールしてこれこれこういうわけで、とお伺いを立てるというわけにもいくまい。
『ハルカはこっちでなんとかするよ』
あのふたりの仲の良さは、割って入れないものがあるのはさすがに楓花もわかっているようだった。
『なんならハルカもシテあげて。あの子も凛々子さん大好きだから』
いやいや、そ、そういうことではなくて。
五
横浜山手・一条邸
「ほんっとに似ててね。男女の双子だっていうのに、中一くらいまでは、姉の私たちですら間違うくらいそっくりだったの。太陽の背が伸びて、陽花のおっぱいが大きくなったので、ようやく間違わなく、いえ、騙されなくなったのよ」
「ハルちゃんが、ずーっとベリーショートだからね。一時は髪型そのものもふたりでおんなじにしてたし」
「ヨウカの方が、俺の真似してたんだよ」
「ヨウカじゃねーし、ったくフトハルのくせに」
仲の良い四姉弟との晩餐は、実に和気藹々として二時間があっという間に過ぎていった。
さすがはお嬢様たちといおうか、東京から父親が懇意にしているという寿司職人ふたりが寿司種を持って出張してきて、目の前で注文通りの寿司を握ってくれる。
といっても、上のふたり柚花と楓花は「おまかせ」だったため、凛々子もそれに倣っている。注文を言ってるのはもっぱら陽花と太陽で、しかも競うようにウニとイクラを頼んでは別のものをひとつ言い、それを食べるとまたウニ・イクラに戻る。
「コドモ」
と楓花にバカにされても、「タマゴが好きな、ユズ姉のほうがよっぽど子供だよ」
と双子ふたりが声を揃えて言って、直後に
柚花
の前に卵焼きが置かれて、爆笑する。
こういったことも初めてではないらしく、その段取りからも高橋と名乗った大将のほうは、四人の好みまでしっかりと把握しているようだった。
「それにしても太陽は、この一年でまた一段と背が伸びたんじゃないの」
楓花が言うと、「陽花のオッパイもおっきくなったよ」
と、陽花本人がすかさず返す。
「太陽君、今、何センチ」
凛々子が聞く。
楓花が昨夜言ったことは、本人に何かアプローチしてあるのだろうか。これまでのところ、そういうことがこれから起こるといった気配は、四人の姉弟からはまったく感じられなかった。
つまりは、楓花ひとりが決めているだけで、あるいは戯れに言ってみただけで、実際にはそんなことは何も起こらないのかもしれない。楓花自身にさえ、そんな様子は見受けられず、ケラケラと明るく笑いながら、美味しそうにお寿司を食べ続けていた。
「え、最後に測ったのは四月だけど、そん時で百七十九センチ」
「へー、百八十にリーチかぁ。ひょっとしたらもういってるかもしれないわけね」
「わたしは、八十九センチのFカップぅ。バスト九十にリーチ」
陽花が対抗するように言って、差し向かいに座っている長姉の柚花に指を差した。
「え、え」
「オッパイのサイズ、ブラのカップよ」
「え、C」
柚花は小声で答えた
指はふたりの間に座っている凛々子を素通りして、次姉の楓花へ。
「E」
「F」
再び自分のサイズを陽花が言って、一度自分の鼻先を差していた指を凛々子に向けた。
「え、G」
思わず苦笑いして、凛々子が答える。
「Gカップすごーい。それに凛々子さんの今日のお洋服、なんかエッチぃ。おっぱいおっきいの強調してるぅ。どう、高橋のおじさま。さっきから時々チラチラと凛々子さんのおっぱい見てるよね」
楓花が囃し立て、寿司職人まで話題に巻き込む。
「す、すみません。男としては、面目ないけどどうしてもですね。目がそこに釘付けにならないようにするだけでも大変でした」
女たちが、どーっと笑う。
「さて、そんなサイズ順よ。フトハル、順番に大きさ、触って確かめてみたらどう」
「な、なんてことを言うの、陽花」
長女はさすがに末の妹をたしなめた。
「だって、この前どさくさで、凛々子さんのオッパイ触ってたよね。プールで」
やはり、プールサイドに居た陽花には見えていたのだ。
「でもおねーちゃんのおっぱいも、形いいし、すっごくきれいだったよね。ユズ姉は、滅多に見せてくれないからなあ」
と、陽花が続ける。
「君たちが変なんだよ、弟とは言え、年頃の男の前で、平気でフリパイで歩くとか、普通、しないっしょ」
「あら、そんなこと言っても、いっつもチラチラ見て楽しんでるじゃない。パパなんて、楓花またおっぱい大きくなったなあとか嬉しそうに言ってるよ」
太陽の言葉に楓花が応じる。
「そうなんすかあ。ぼくも是非今度そんな場面に出くわしてみたいものだなあ、お父さんが羨ましい。さて、それじゃあ、ぼくたちは、これで失礼しますね」
片付けに入っていた寿司屋の大将、高橋がもうひとりを促して一礼をする。
「ありがとうございました。今日も、すっごく美味しかったです」
「ごちそうさまですぅ」
全員が声を合わせるが、すぐに太陽によって話題は戻った。
「
楓花
も
陽花
も平気で見せびらかすんすよ。あり得なくねすか」
「あんただって、お風呂あがりフリチンで部屋まで行ったりしてたじゃない」
「そんなの学生の時だけだよ。フウ
姉
もハルカももう大学生じゃないか」
普通に考えれば太陽の言ってることに一理ある。
「でもなあ。うちは、ママもマッパでお風呂から出てくるからねぇ。女家族で、男の子の居るの忘れちゃてるよね」
北欧に演奏旅行に出ているというバイオリニストの母親は四十代半ばだと聞いたが、その華やかな職業柄もあるのだろうが、二十一歳は若く見える溌剌とした綺麗な女性だった。あのお母さんが全裸で家の中をウロウロしているのを、太陽君はどう見ているのか興味はあるところだ。
「裸族じゃないのは、私と男性陣だけ。楓花も陽花も、せめてパンツだけでも履きなさいよ」
陽花がその母親も息子に平気で裸を見せていると暴露すると、柚花がこの家ではそれが日常になっていると嘆いた。
「そ、そうなんすか。あの
涼花
ちゃんも、裸で、お風呂から、へー。それは本当に見てみたいなあ。あ、ぼく、こちらのお母さんと同級生なんです」
大きな寿司桶と包丁の入った鞄を手にした高橋が、凛々子の顔を見て、真顔でそんなことを言うと、寿司桶を両手にそれぞれ持ったもうひとりを伴い部屋を出て行った。
「そうだよ。せめてすっぽんぽんじゃなくてバスタオル巻いてくるとか、タオル巻いてる時に弟の前でわざわざ前をはだけて見せないとか」
「あら、姉とはいえ、生でEカップのおっぱいとか」
「双子とはいえ、Fカップのおっぱいとか」
楓花の言葉にすかさず陽花が声を重ねる。
「見られるなんて、二十一のいや今日から二十一か、二十一歳の男の子としては、こんな役得普通あり得ないでしょ、感謝しなさいよ」
楓花がサマーセーターの上から自分の乳房を両手で持ち上げるようにして太陽に見せつけると、陽花も真似をしてふたつの膨らみを強調するように手で持ち上げた。
「なんなら、ほらほら、今も見る。わたし、ノーブラよ」
「ハルちゃんっ。お友達の前で」
グレーのタンクトップの胸元をわざわざ前屈みになって隣りに座る双子の片割れに見せつけた陽花に、凛々子が居るのだからと柚花が注意をする。
この様子では、本当にこんな会話でさえ姉弟の中で日常茶飯事なのかもしれない。
「裸、気持ちいいよぉ。ユウカも今度、まっぱで出てきてみなよ、お風呂あがり。扇風機の前なんてもう最高」
ほどよくエアコンも効いているが、いま現在も、とてもおしゃれな縦型の楓花の言う「扇風機」とおぼしきものが、リビングルームの隅の二箇所で、右に左にとゆっくりと「首」を振っていた。
「いやよ、楓花ちゃんや陽花ちゃんと違って、わたしおっぱい小さいもん」
「だいじょぶだいじょぶ。ユウカのおっぱい、形いいもん。おっぱいは、全体の形と乳輪と乳首の大きさのバランスなんだってさ。でもまあママはともかく、三人ともおっぱいは自慢出来るよね」
「まあ、ママはあたしたち四人全員母乳だからねぇ。それでアレならマシってもんよ。なにしろ最後は双子をそれぞれのおっぱいで育てたんだから。でもさ、ユズ姉はそろそろ彼氏作っていっぱい揉んでもらったらいいんじゃない。揉まれるとおっきくなるらしいよ」
「お前、男に揉まれておっきくなったのかよ、それ」
陽花が姉に言うませた言葉に、太陽が反応する。
「いや。女の子になら揉まれたことあるけどね。ほらほら、谷間だよー、こうしたら乳首まで見えちゃうぞー」


