理系女子大生 奴隷凛々子 episode2 一瞬の夏 【奴隷・雨宮凛々子】 第4部分 (4/5)
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さすが女姉妹の中で育っただけあって、いかにも女子会的な会話にも太陽は怯まない。だが双子の陽花はその太陽よりももう一枚上手に見える。タンクトップの胸のところに右手の中指を入れて、わざわざ空間を作って見せびらかしているのだ。
実際、向かい側に座っている凛々子には、陽花のノーブラの乳房の急激な膨らみがしっかり見えてしまった。今日、二十一歳になったばかりのFカップのおっぱいなんて、男性からみたら生唾ゴックンものだろう。
「でも太陽はハルちゃんのおっぱいよりも、凛々子さんのGカップが見たいよねー。青空の下のプールで、しっかり目に焼き付けたとは思うけど」
楓花に言われた太陽が盗み見るように凛々子を見る。
もちろん胸ではなく顔だったが、目が合うと、すっと視線を下げようとして、そこに乳房があることを思い出したように慌てて目を逸らす。
もう、と言って隣の柚花がため息をついた時だった。
「あ、なにこいつ。今、急にパンツがモコモコして、あーーーっ、ちんちんおっきくしてるぅ。凛々子さんのあの時見た生おっぱい本当に思い出してるんだよ」
「勃ってなんかねーよ、凛々子さんに失礼だろ」
「えー、確認させろよ」
言った陽花は、隣に座る太陽の下半身に無造作に手を伸ばした。
「勃ってる勃ってる、しかもコチコチになってるし、やらしーーっ」
「やらしいのはお前だろう、触んなよ」
太陽は顔を赤くして、大胆な双子の姉の手を払いのけた。
「どれどれ、おねーちゃんにも見してごらん」
楓花が立ち上がり、テーブルの向こう側を通って双子の姉弟の後ろに回ると、「ほんとだ、テント張ってるって、文字通りだねぇ」
「楓花もあっちに行けよ。ていうか、おっぱい背中に当たってるよ」
「あはは、当ててんだよ。ほらほら、遠慮しなくていいよ。おねーちゃんのEカップの感触楽しみながら、凛々子さんのおっぱい見てごらん。今日はね、太陽のためにあんなパツンパツンのニットのワンピ、着てきてくれたのよ。おねーちゃんが、昨日頼んであげたんだから」
楓花に言われた太陽がちらりと凛々子を見て、すぐにまた目を逸らす。
「勃起してる勃起してる」
陽花も横からまだ覗き込んでいた。
「それでね、お誕生日の太陽君におねーちゃんから、さらなるプレゼントというか、サービスがあるのよ」
「やめろ。もうそれ以上おっぱい押し付けるな」
「あん、わたしも乳首勃ってきちゃったみたい、ほらほらわかるでしょ。おねーちゃんも陽花みたいにブラ取ってノーブラのほうがいいかしら」
弟の背中に乳房を押し付ける行為にどこまで本気で楓花が感じているのかはわからないが、姉弟というよりは学校のクラスでませた女の子が純情な男の子をからかっているような雰囲気だと、凛々子には思えた。
「ほらほら、ノーブラのおっぱいだよー、乳首も、ほら、ほら」
双子の姉、陽花もますます悪乗りしている。
「でもこのサービスには、さすがの太陽君もおちんちん勃起くらいじゃ済まないかもしれないわよぉ」
「な、なんだよ」
「い・ま・か・ら」
楓花はそこで一旦切って言った。
「凛々子おねーさまが、あのワンピの前ボタンを一個ずつ外して、まずは胸の谷間と今つけてらっしゃるブラを見せてくれまーす。水着じゃなくて、ホンモノの下着、ブラだよー」
「んなわけねーだ…」
太陽が言葉を途切らせたのは、凛々子が本当に一番上のボタンを外したからだ。
「り、凛々ちゃん…」
隣の柚花も驚いて凛々子の顔をまじまじと見つめてきた。
だがその柚花も凛々子の名は呼んだものの、咎
めたり止めさせようとする様子はなかった。先程からの妹達の行動に、飲み込まれているだけかもしれないが。
二番目、三番目と乳房がもっともワンピースを押し上げている部分のボタンを外したが、まだそこはほぼ重なったままで、ボタンを外す前とさしたる変化はない。
先程まで食べていたお寿司のお皿がまだ並んでいるテーブルを挟み、太陽はもちろんのこと、楓花と陽花も息を飲むようにして凛々子を見つめている。
四番目を外す。
ここで、いきなり前がふわりと左右に開いた。
「わーっ、可愛いブラぁ」
楓花が言うと、「あ、ほんとだ、いいなあ。どこで買ったのぉ。ハルカ、Fカップとかなっちゃって、いまいち可愛いのなかなか売ってないのぉ」
と陽花までがブラについての感想だ。
「これ、Fカップよ。F
65
。Fまでしかなかったの。わたしも
大学三年
まではFカップだったからね。陽花ちゃんも、きっとまだおっきくなるわよ。楓花ちゃんだってまだFとかGとかなる可能性あるんじゃないかしら」
まあFまでにしといた方がいいけどね。
まだFならば可愛いデザインのラインナップに入っていたりする。Gになってしまうと途端にないのだ。だからといって、楓花にしろ陽花にしろ、EやFカップで本人がもういいと思っても、成長してしまうものを止めることは出来ない。
「ほら、フトハル。私だって、凛々子さんの今してるブラとおんなじサイズのおっぱいだよ。F65」
楓花は今度はタンクトップの裾を引っ張って、ノーブラの胸の膨らみを強調して太陽に見せた。
凛々子が今日つけているのは、レイニーフラワーと名付けられたパンティとのセットのシリーズで、淡いクリーム色の柔らかめの生地に、少しだけオレンジがかった花柄が一面に施され、谷間の底の部分にエメラルドイエローの小さなリボンがワンポイントアクセントとしてついている、最近一番のお気に入りだ。
F
65
でもなんとか大丈夫だったので、同じシリーズのピンクとブルーも追加買いしたほどだが、実はそのうちのブルーのブラとパンティは、未開封のままで、今日凛々子の持って来ているバッグに入っている。
「わたしは、こんくらいでいいっ。今でさえ、重たくて肩こりひどいんだもん。ほらほら、こんなにずっしりだよ」
楓花は、今度は太陽の肩の上に左の乳房を乗せておいて、そんなことを言っている。
「だ、だから、ねぇちゃんのおっぱいはもういいよ、乗せんなよ、ああ、もう押し付けんのもいいよ。デカいのわかったから」
「あら、凛々子さんのおっぱいのほうを、見せてもらうよりも押し付けられたいのね。それとも見るのは凛々子さんので、陽花のFパイ当ててもらおっか」
太陽は精一杯の照れ隠しをしている状況で、奔放な姉たちにすっかり振り回されているが、今や目線はしっかりと凛々子の乳房の真ん中にくっきりと出来ている白い谷間に注がれている。
昨日の夜、楓花と交わしたラインでのやり取りで、腹はくくっていた。
ただ、そうは言っても、楓花の片棒を担いで、二十一歳になる太陽を一人前のオトコにしてやる。決してそのことに積極的な気持ちになったわけではない。
結果的にはそうなるかもしれないが、そのこと自体が目的ではないからだ。もちろん憎からぬ太陽の最初の女になるということに、甘い疼きはある。
だが、最後のほうで楓花が言ったこの言葉が決め手となったのだった。
『すぐ下の妹は既に処女じゃなし、16
の弟も親友が筆おろししたとなれば、いくら根がのんびりのアネとて、少しは考えると思うからさ』
姉の激しいオナニーシーンを図らずも、いや図りまくって見た楓花は、かなり本気で姉の内なる願望を実現させてやろうと思っているのが、その後のやりとりでも強く感じられたのだ。
凛々子の方は、一昨日の夜のご主人様大河原賢輔に自分が言ってしまった言葉に囚われていた。
あのとき、本当はフェラチオとパイズリだけをさせて頂ける日だったにもかかわらず、ご主人様に特別に女性器を使って頂いた。膣を使うことを許可され、騎乗位で腰を動かしておちんぽ様に楽しんでいただきながら、凛々子は親友柚花のことを持ちだしてしまったのだ。
もちろんご主人様におもねってというよりも、柚花のあの激しくマゾ性を剥き出しにしたオナニーシーンを目にして耳にしたことで、自分が今感じている幸福感も高揚感もそして快感もすべて、親友の柚花にも味わって貰いたいと心から思ったからだった。
だが、親友をご主人様に差し出します、と、言ったことには違いがなかった。
柚花もそれを望むだろうとその時の凛々子ははっきりとそう思ったからこそだったが、いざ冷静になってみると、柚花にどう切り出していいのかさえ、皆目検討もつかないでいたのだった。
なにしろこちらは柚花がマゾだとわかっているわけだが、柚花の方はそれを凛々子が知ってるなんて、ましてや実の妹が仕掛けた隠しカメラで撮られた痴態を、今友達の中では一番信頼してくれているであろう凛々子が見ただなんて、そんなことを知ったら卒倒してしまうかもしれない。
思い詰めて絶縁、絶交だって、純情な柚花ならば、あるかもしれない。
まさか、自殺まではしないとは思うが、いずれにしても、何らかのプロセスを踏んで、目的に近づく必要が、ある意味ただの姉思いの実妹楓花よりも、凛々子の方にこそあるのだった。
「凛々子さん、パンティはブラとお
揃
かしらね」
楓花のその言葉と同時に凛々子は椅子から立ち上がって、五番目のボタンを外した。
立ち上がると、太陽の背中に乳房を押し付けて覆いかぶさるようにしている楓花の右手の手元が目に入った。
ズボンの上からとはいえ、その手は太陽の股間にあった。なんとあきらかに膨らんでいる、そのものの上を擦っているのだった。
今や凛々子の半裸身から目を離せなくなった太陽も、姉にされるがままになっていた。
「あら、かわいい。欲しい、欲しい、わたしも絶対欲しい」
陽花が言う。
昨夜の段階で、姉弟の前で裸になって見せることは決心していた。
その後は、どこまでのことになるかはやってみなければわからないものの、太陽に何らかのアプローチをするとなると、最初の障害として予測しておかなければならなかったのが双子の陽花だ。
「陽花もおねーさんの手で女にしてくれてもいい」、楓花の本気なのか言葉遊びなのかわからぬ言葉はさておいても、そして、陽花が時折凛々子のことを眩しそうに見つめることがあることも知ってはいるけれども、万一陽花の目の前で太陽に手を出したら、ものすごく怒るか、あるいは彼女をひどく傷つけてしまうかのどちらかではないだろうか。
そのどちらになっても、これからの柚花姉弟たちとの付き合いには、大きな障害となるだろう。
『陽花ちゃんの反応にだけは、気を配ってあげて。細心の注意をもって』
陽花の様子をよく観察しながら慎重に進めるなら、という条件で、楓花に承諾の意思を伝えたのだった少なくとも太陽君だけではなく、陽花ちゃんにも何か誕生日プレゼントを。
陽花の洋服や下着に関する好みが、自分にとても似かよっていることは以前から気付いていた。
今日のように無造作に着ているタンクトップですら可愛いし、いつも着ている服が自分の好みだったし、陽花からも「凛々子さんのそのお洋服かわいい。今度一度着させて」と言われたり、ブラウスの下に透けているブラのことをわざわざ「いいなぁ」と羨ましそうに言われていたからだ。
「陽花ちゃん、きっとそう言ってくれると思ったよ。お誕生日プレゼント。私のそのバッグの中見てみて。その箱、陽花ちゃんにあげるわ。色違いのブルー。あとはサイズも一緒。大丈夫よね」
「えーっ、ほんとに」
陽花が立ち上がるのを目にしつつ、ワンピースから左、右の順で袖を抜く。
それだけで、生地の薄い夏服は、ストンと足元まで落ちていった。
「ほら、やっぱりパンティも一緒だったねぇ。綺麗な身体ぁ、凛々子おねーさま」
楓花の言葉に、もはや照れや遠慮も忘れたように、呆然と太陽がみつめてくる。
「これ、開けていいですか」
陽花の声が弾んでいる。
前に進んでも大丈夫そうだ。
隣の長女柚花は、何故か右手で自分の口を覆うようにして、まるで何も言うまいと決心しているかのようだが、やはり太陽同様、思いもよらぬ展開に愕然としているだけなのかもしれない。
「ほんとだーっ。青も可愛いいっ。ほんとにいいんですか。凛々子さん、自分用に買われたんじゃ」
「大丈夫よ、新品だから」
「え。ハルカ、凛々子さんの、おねーさんのお下がりなら、ブラだってパンティだって喜んでつけるよ」
箱から取り出した、ブラとパンティを無造作に手にして、陽花が元の自分の席に戻る。
「あらよかったねー、陽花。そうだ、せっかくおねーさまも下着ヌードになってくれてることだし、あなたもいただいたそれ、着けてみたら。まあ太陽君はノーブラの陽花の方が好きかもだけど」
先程までなら何か言い返したであろう太陽は黙っている。
「ところでどう、わたしのこのブラとパンティ、太陽君」
以前の凛々子なら、いくら年下の男の子とはいえ、こんな大胆な問いかけなど決してできなかった。やはり二年間の様々な経験は大きいのだ。
「き、綺麗です。凛々子さんの身体。ほんとに綺麗だ」
「おねーさまは、ブラとパンティはどぉ、って聞いたのに。ま、それどころじゃないよね。あぁあ、ますますおちんちん硬くなってきちゃってるし」
それでも太陽は楓花に「触るな」とも「手を引っ込めろ」とも言わなかった。
「やっぱ、わたしも着けてみていいですか」
陽花は、言うと同時にもうタンクトップを下からまくりあげていた。
何も身に着けていない瑞々しい素肌は、さすがは二十一歳だ。白くぺったんこのお腹の上に、ぷるんと双の乳房が実っている。凛々子よりも乳首と乳輪は小さい感じがする。サイズの上では、ひとカップ違うことになってはいるが、乳房そのものの大きさはほとんど変わりがないのではないだろうか。Fといっても、限りなくGに近いサイズがあるということだ。
それでも凛々子に対してか、隣の唯一の男性である弟に対してかはわからぬが、恥ずかしいのか、すぐに陽花はまわれ右をして背中をこちらに向けてしまった。
そこでブラを着けるかと思ったら、ホットパンツもその下に着けていた濃い臙脂色のパンティも、ためらう様子もなく脱ぎ下ろして、真っ裸になった。
くりんとした小さめのお尻がかわいい、と凛々子は思った。一瞬だが、太陽も双子の姉の裸の尻に目を向けて、そしてまた目線が戻ってきたときには、まっすぐに凛々子の顔を見た。
「パンツは、お風呂入ってからにしたらいいんじゃないの。せっかく頂いたんだから」
楓花はそう言ったが
「いいの。凛々子さんとお
揃
になるの。それにせっかくもらったんだから、さっさと陽花の匂いをつけちゃうんだもん」
と、陽花は取り合わず、前屈みになってまずはブラに腕を通すと、「楓花でも、太陽でもいいから、後ろのホックして。新しいのは慣れるまでするの大変なの」
「太陽、してあげて。私、いま手はふさがってる」
弟の股間を撫で回すのに忙しいと、平然と楓花は
嘯
いてみせる。
「凛々子ちゃん、誤解しないでね。いつもこんなわけじゃ」
妹たちの言動に、慌てて柚花が言った。
「わかってるわかってる。それにもう私のほうが先に脱いじゃったし。なにせ陽花ちゃんには誕生日プレゼント持って来たけど、男の子の太陽君には何をあげたらいいかわからなくて用意して来られなかったの。だからせめて私のこんな下着姿でよければ、遠慮無く、好きなだけ見てちょうだい」
最初の方は親友の柚花に、最後は太陽の顔を見て言った。
柚花は、いつもと違う奔放な
妹弟
たちにも、そして親友の凛々子にも本気で戸惑いながらも、本来の隠している彼女の性的な欲求のどこかが擽られはじめているのではないだろうか。だとしたら、作戦はうまくいっていると言える。
ブラのホックを太陽に留めさせ、パンティも履き終えた陽花が、ふたたび自分の席を離れ、テーブルを回って凛々子の隣に立った。
「どうどう、オソロ」
「可愛いいっ。凛々子さんの黄色も似合うけど、陽花のブルーもすっごくいいわ。ね、太陽」
「う、うん」
陽花は両手を頭の後ろにまわして、上体を少し後ろに反らせて胸を強調して見せたり、片手だけ下におろして斜め半身になりモデルポーズを決めたりして、この場の唯一の男子、太陽に見せつけた。
髪をベリーショートにして意識的に男の子っぽい容姿にしている今日二十一歳になったばかりの双子の一方。学生になった頃は姉たちでも見分けがつきにくかったという。太陽が女っぽい格好をしたわけではないようだから、その当時から当然陽花のほうが太陽に歩み寄っていたのだろう。
だとしたら、もちろんそれはわざとだ。
普通であれば異性の双子は、逆に、相手との違いの方に執心しそうなものだろう。
私は違うの、私は女なのよと。
太陽は身長が伸び、陽花は女らしい身体の曲線を手に入れた。その曲線をいまは、ブラジャーとパンティだけという、あられもない姿で見せつけている。
百八十センチ近くなっている太陽に較べて小さいというだけで、凛々子よりも数センチ既に陽花のほうが大きい。
そして、その年齢に関わらず、陽花の肉体は十分に成熟しているように見える。
匂い立つような美しさと萌える若さを発散している陽花のエネルギーをすぐ隣で受けたことで、凛々子はさらに一歩、太陽に前向きになる自分を感じた。
ご主人様のこと、親友柚花の秘めた思い。それらのことはもちろん頭のなかにあった。
だが、この瞬間はじめて、そのことよりも、太陽を抱いてみたい、この隣に居る陽花と命を分けあって生まれ育ってきた一条太陽という男の子を、自分に受け入れてみたい。そんな欲求が身体の奥底から芽生えてきたのだった。
「ところで太陽、キミももう二十一歳ともなれば、おっぱいだけじゃなく、女の別の部分、パンティの中の…中身のほうにも興味があるんじゃないの」
楓花は、陽花と凛々子、そして柚花と目を移しながら、弟にそう問いかけた。
「うー、うん、凛々子さんのお尻見てみたい」
「あ、さっき見たハルカのお尻と比べるつもりね」
すかさず陽花が茶化すが、「ばかね、お尻のこと言ってるんじゃないの。あなたのこれ、こんなにコチコチになったこれが女のどこに入るか、もう知らないわけじゃないでしょ」
楓花は真剣な目で弟を見て言った。
「ちょちょっと、楓花ちゃん。子供の太陽になんてこと言うの」
さすがにここで柚花がストップをかけてきたが、「子供じゃないよ。二十一歳。昔の武士なら元服して一人前の大人になった日だよ」
と、楓花に言い返されてしまう。
不本意な表情の柚花はそれでもう口をつぐみ、わずかに浮かしかけた腰を元通り椅子に沈めると、ふーっと息を吐いた。
「ね、凛々子さんのことはさておいてさ、おねーちゃんたちの誰かのアソコ見せてもらえるとしたら、誰のがいい。ハルちゃん、ユウカ、それともわたし」
楓花は、追い打ちをかけるようにとんでもないことを弟に言った。
そこには、凛々子さんはどうせこれからゆっくり、おっぱいも、パンティで隠している性器もちゃんと見せてくれるわ。口にはしないが、楓花はそれを前提にしている。その前に、姉の柚花をこのゲームに巻き込むための算段をしているのだ。
「ふ、ふうちゃん、な、なんてこと」
一度黙った柚花も、さすがに抗議をする。
「あら、わたしは全然見せたげてもいいよ。どうせ何年か前までは見せっこしてたんだし」
陽花はむしろ嬉しそうに言う。
「うふふ、決まりね。誰かが大人になった可愛い太陽のために、女の大事なところの構造を見せて、誰かが説明するってことにしようか」
楓花が決めつけた。
「いいねいいね、ほらタイヨウ、決めなよ。わたし、ふーねーちゃん、ユズねーちゃん。あ、凛々子おねーさまはダメよ。そこまでシテいただいては申し訳ないから」
陽花の言葉に太陽が僅かにがっかりした表情を見せたのが、凛々子の自尊心をくすぐる。
「ほらほら、早く決めて決めて。誰のおまんこ見るの」
楓花でも声に出しては言えていない、女性器を指す四文字を、大学一年生の陽花が口にして双子の弟に迫る。
とりあえず彼女がノリノリなのは、好都合だ。これで柚花がこの場から逃げ出さなければ、太陽に性器を見せるのが三人のうちの誰でもいいだろう。
まあでも、できれば…
「じゃ、じゃあ、ユウカねーちゃん」
やった、とばかりに楓花が凛々子にチラリと視線を寄越して、目配せをした。
これで、自分が真っ先に脱いで下着姿になった甲斐もあったと、凛々子も楓花にだけわかるように目で頷いてみせた。
弟の太陽のために、他人のしかも自分の親友の凛々子が下着姿を見せている。姉の自分が逃げるわけにはいかない。例えそれがただの一度も誰にも見せたことがない、性器の構造であろうとだ。
柚花の性格は、凛々子もそしてもちろん楓花も熟知している。
「決まりね。私だけ服着てるの申し訳ないから、私も下着になるわ。あと、凛々子ねーさんも陽花もこっちにいらっしゃいよ。おねーちゃんのストリップショー、みんなで見よう」
楓花は、ストリップショーなどという言葉を使って、柚花を煽りつつ、自分も下着姿になると宣言することで、ひとりだけ服を身に着けている柚花をちゃんと追い込んでいく。たいした大学三年生である。
「いやー。妹たちだけじゃなくて、凛々ちゃんまでなんて」
「往生際が悪いよ、ユウカ」
楓花は言いつつ、シャツブラウスを脱ぎスカートのホックを外して床に落とした。白いスリップを身につけていたが、それも脱ぎ落として、その下はスリップの色とは対照的な黒いレースのブラとパンティだった。
脱いだところで、ほら次とばかりに柚花を見つめる。
陽花ほどのベリーショートではないが、うなじのところで短く切りそろえた黒髪に、黒目がちの大きな目。通った鼻筋に、薄い口唇。柚花はかわいい。
これまで男に言い寄られたことがないはずがないのだ。
「まったく、ふうちゃんは強引なんだから」
ボソボソと抗議の言葉を口にしたが、覚悟はしたと見えた。実際、直後にくるりと背を向けた柚花は、薄手のポロシャツのような生地をした淡いグレーのワンピースのファスナーに手をかけたのだった。
「ユズねーちゃんのブラの色、きれい」
もっと淡い色のものをつけていると思った凛々子の予想は覆され、かなりはっきりしたオレンジ色のブラの細いストラップと後ろのラインが最初に見えた。家の中ということでだろう、柚花もストッキングは穿かずにワンピースを肩から脱いで袖を抜くと、残る三人の女同様、ブラとパンティだけの半裸になった。両足とも小指にだけ真っ赤なペディキュアをつけている。
「やったね、太陽。そのうち三人は姉妹とはいえ、四人ものうら若き下着姿の女に囲まれてる気分はどう。最高の誕生日になったね」
「この際だから、おちんちんはフウカじゃなくって、凛々子さんに触って貰ったら」
服を脱ぐために一度離れた楓花が、再び太陽の背にブラの下で弾む乳房を押し付けて手を前に回そうとした時に、陽花が言った。
凛々子には、それは半分は冗談で言ったように聞こえたが、そのチャンスを楓花が逃す筈がない。
「あ、そだねー。同じ女とはいえ、おねーちゃんの手より、太陽憧れの凛々子さんの方がいいに決まってるもんね。折角だからおっぱいも当ててもらいなさい」
そう言って、自分は太陽から一歩横に外れて、凛々子が後ろに回るスペースを作って目配せをしてきた。
「おねーちゃん、テーブルに上って、まずブラ取っておっぱい見せてよ」
普段はユウカと呼び捨てにしている楓花が、珍しくおねーちゃんと言った。
姉にはそう命じておいて、こちらを見た楓花は、凛々子にも目で合図を送ってくる。
仕方がないという顔で、自分の椅子からテーブルに膝立ちで上がった柚花が、凛々子を見てびっくりしたように目を丸くした。
その瞬間に、凛々子のブラのホックを凛々子の後ろに手を回した楓花が外したのが見えたからだろう。
凛々子は楓花にされるがままに、ブラの肩紐から腕を抜く。
凛々子のイエローのブラを手にした楓花が、姉に顎をしゃくった。凛々子さんもおっぱい出したんだから、おねーちゃんもさっさと取りなよ、という強烈な脅しだった。
陽花も驚いたような顔で、凛々子の乳房と顔に視線を上下させた。
少し前に居るために、凛々子がブラを外されたことに気がついていないのは、太陽だけだ。
ようやく柚花が腕を後ろに回して、ブラのホックを外す。
「わたしだけ、胸小さいから恥ずかしいなあ。ごめんね太陽君。おねえちゃんだけ、おっぱいちいさくって」
楓花が差し出した手に、柚花が腕から抜いたばかりのブラを渡す。楓花の手に二枚のブラ、というそれはそれで奇妙な光景になった。
それを見届けた凛々子も、少し前かがみになって、太陽の肩甲骨の下、そのまん中あたりに左の乳房をそっと当てて少し押し付けた。
太陽が僅かにビクリと反応する。それはそうだろう。ブラジャーをした乳房が来ると思っていたら、いきなり裸の胸が、それも尖ってるのがはっきりわかる乳首から先に押し当てられたのだ。
薄いシャツ一枚に、いきなり生乳を押し付けられるのは、先程までのシャツとブラを着けていた姉の楓花の時とは感触があきらかに違う筈だ。
凛々子のいきなりの行動に驚いたのは柚花だけではなかった。ブラを外された瞬間から、陽花が目を丸くして見ている。だがその陽花も、それ以上のリアクションは見せず、テーブルの上の一番上の姉を見て言った。
「ユズ姉、はやくパンツも脱ごうよ。どうせもうこの前、プールでおっぱいもお毛毛も見せちゃってるんだからさ」
妹たち、楓花や陽花が日頃から室内では裸の胸は見せているという家庭環境に居て、ブラを外して乳房を弟に見せるのは案外ハードルが低いのかもしれない。だが、下となればまた別なのだろう。
だが柚花はマゾだ。
この状況に陶酔しない筈がないのだ。
そのことを親友と大学三年生の妹が熟知しているとは想像すらしていないやもしれぬが。
凛々子は、太陽の背中にあてがった左の乳房を尖ってしまっている乳首を支点にして、左側にずらしていく。自動的に右の乳房が肩の右側にくる。あん、と声が出そうになるのを必死で飲み込んだ。そうしておいて肩越しに上から覗き込むと、薄手の夏の短パンをその下にある太陽のそれが、思い切り突き上げているのがはっきりわかった。
手を伸ばす。
同時に、目線を柚花に移した。
戸惑っているが、決して否定的な目ではない。
凛々子の手がそれに触れるか触れぬかという瞬間に、柚花も両手でパンティに手をかけて下におろした。
陰毛が見える。決して濃くはないが、ツヤツヤとしたきれいな直毛で、柚花の黒髪に比べて少し茶色がかっているように見える。
「しゃがんで、ユウカ」
楓花が命令口調で三つ年上の姉に言う。
ゆっくりとした動作で、右膝と左膝がまるで接着剤でくっついているかのようにして柚花がしゃがむ。
「そのまま、お尻、テーブルにペタンとつけていいよ」
言葉は親切めいているがこれはあきらかに命令だ。
姉に、M字開脚をさせるつもりなのだ。
凛々子の方は、触れるか触れぬかという感じで軽く丸めた右手の指先で、短パンを高く突き上げているその先端を弄んでいたが、意を決して、男根の先端の膨らんだ部分、亀頭と言われるところを手の中に包み込んだ。
「膝立てたら、ひらいて、太陽にそこをちゃんと見せてあげて」
柚花は目を閉じてしまった。
それでも柚花の覚悟は出来ているようだ。
ゆっくりとした動作でお尻をテーブルにつけると、立てた膝を恐る恐るといった風情で拡げていった。
羞恥と戦っているのは事実だろうが、あきらかに柚花は興奮している。お椀型の胸のふたつの膨らみの頂点で、小さめの乳首がはっきりと硬くなっているのがわかる。
「うわぁ、ユズ姉、濡れてる。それもすっごいおツユ」
陽花が驚いたように言う。
「わ、ほんとだ。ユウカ、割れ目が泡立ってるじゃん。ふーん」
「ユズ姉の大人のおまんこでも割れ目には、毛がないんだね」
妹達が、遠慮のない視線を姉の股間に注いで、ここまであからさまな言葉を言ったのには、凛々子も相当驚いた。
ただ、太陽は背中に回っている凛々子の行動が気になるのか、姉の性器を見るどころではないようで、自分の股間にある凛々子の手に視線を落としている。
いつこちらを向くかと凛々子もドキドキしているが、今のところ振り返ろうとはしていない。
「開いて見せてよ、おねーちゃん」
言った楓花の声が心なしかかすれていた。
「わ、わたし。女のコのその中、み、見るの初めて」
二十一歳の陽花が言う。
「自分の見たことないの」
楓花は、自分のを鏡に映して見たことがあるのだろうか。
「ない。太陽には見せたことあるけど」
「なんだ。ユウカに見せてもらわなくても、ハルカの見てるんじゃない」
楓花がからかうように言ったが、それでも太陽は自分の股間から視線を動かさなかった。
「でも、それってもう結構前だよ。中一ん時かな。だから早く見たーい。大人の女のおまんこ」
陽花が急かせるが、柚花は羞恥のためか、立てた膝をカクカクと小刻みに震わせていた。
「おねーちゃん、処女よね。処女膜、あるんだよね。ほら太陽も、ちゃんとユウカのこと見なさい」
「顔じゃない、もっと下。おっぱいで止まんない。さあユズ姉拡げて、ユズ姉の処女のお・ま・ん・こ」
陽花は、その言葉を柚花を恥ずかしがらせるためにわざと言ってるのかもしれない。
少なくとも凛々子にはそう感じられた。
この子もまだ大学一年生ながら、そしておそらく彼女自身もまだ処女なのに、Mの資質またはレズビアンのS側の資質が充分なのかもしれない。
もっとも自分とて、大学一年生の時には既に自分の性癖には気づいていたのだ。陽花がそうであったところで何も不思議はないわけだ。
幾ばくかの間の後、観念したか柚花がその両手を股間に持っていく。
「み、見て、太陽。見てね、おねーちゃんの」
両手の指先で花びらを開いた瞬間に、たらりと薄く白濁した汁がテーブルに落ちた。
柚花は、凛々子以外全員妹弟という状況を持ってしても、これほどまでに興奮しているのだ。
全くの赤の他人で、しかもサディストの男性やその奴隷女性というある種異様な空間で、もしこのように、足を開いて性器を見せるという状況になったらどんなに興奮するのだろうか。
あ。太陽君も、おねーちゃんの性器見てでも興奮するんだ。
凛々子の手の中で、ドクンと太陽のそそり立った男根が脈動したのを、包み込んでいる手のひらに感じて凛々子は感動すら覚えていた。
「す、すごいねぇ。じゃ、じゃあ、処女のハルカと童貞のタイヨウのために、おねーちゃんが説明するわね。ご存知かと思いますけど、おねーちゃんは、フウカは処女ではありません」
楓花が、やっぱりちょっといつもとは違う声のトーンで言いながら、テーブルの上の柚花の斜め前でしゃがみこんだ。
「これ。柚花のはまだ皮の内側にあるから…ほら、ヨイショっと、これ、これがクリトリスね。綺麗なピンク色でしょ」
「ぃたっ…。や、やめて、は、恥ずかしいよ、楓花ちゃん」
クリトリスの強制皮剥きに、柚花が小さな声で抗議する。
「で、ここほら、わかりますか、太陽君に陽花ちゃん」
楓花が指しているのは、尿道口だった。
「ユズ姉のおしっこの出るところ」
陽花が答える。
「はい、正解。尿道と言います。ほら、太陽、なんならもっと前に近づいてみてもいいよ。ああ、凛々子さんにそんないいことして貰ってたら、その位置で見てるだけで充分か。で、ここがちょっと体勢的に見にくいけど、お尻の穴」
楓花は、肝心なところを飛ばして、柚花の肛門を指先でひと撫でして言った。
「ひっ」
予想外だったのか、柚花が裏返った声で小さな悲鳴をあげる。
「おとなになると、ここでセックスすることもあるそうです」
さすがに楓花もそこは未経験のようだ。なんといってもまだ大学三年生なのだ。
「で、ここが…。はい、ハルちゃん、なんて言うのかしら」
文字のやり取りでは平気で書いてくる四文字を、楓花はやはり自分では言いにくそうだ。
「おまんこ。ユウカねーさまのおまんこの穴」
陽花は平然と大きな声で言ってのけた。
そして、普段、柚花のひと文字を読んで「ユズ
姉
」と呼んでいる陽花が、めずらしく違う呼び方をしたその時、柚花の身体にピクンピクンと二度痙攣が走った。
「太陽、見た。いまユウカは逝ったみたいよ。男の子でいうと射精したみたいなもんなのかな」
言われた太陽が、柚花を見る。凛々子の手の中にあるそれも、小さくトクンと脈を打った。
それを確認した凛々子が楓花を見る。
「太陽、それ窮屈でしょ。凛々子さんと陽花にも手伝ってもらって、脱いじゃいなさい。脱いで、そのカチンコチンになってるもの、開放して楽にしたげるといいわ」
「え」
さすがに戸惑ったか、ここで初めて太陽は首を回し、振り返って凛々子の方を見た。
「いいねいいね。脱がしちゃお脱がしちゃお」
幸いにして、陽花も前向きだ。陽花にも太陽を脱がせることに参加させてしまうという楓花の狙いは、今のところ大成功だ。
しかも、凛々子は後ろから手を回しているので、そのことが嫌ではないという意思表示をしただけで、実際に太陽の短パンとトランクスを合わせて一気に膝まで下げおろしたのは陽花だ。
凛々子は耳元で、「腰浮かせて、協力してあげて」
と、囁いただけだった。
「うわぉ」
楓花が言った。
「た、太陽君…」
自分もまだ両手で性器を拡げている、柚花がため息でもつかんばかりの声で、弟の名を呼ぶ。
「うん。立派ね、大きいよ、太陽君。かなり大きい」
凛々子は本心からそう言って太陽を褒め、再び今度は直に膨らみきった亀頭を手のひらに包みこんだ。
太陽と「見せっこした」ことがあるという陽花も、濡れた目で太陽のそれを弄ぶ凛々子の指先を見つめていた。
「なんか、弟のとはいえ、ちょっと生で見ると興奮するよね。ユウカなんてますます濡れちゃってるんじゃないの。クリおっきくなってきてるし。で、太陽も、もう我慢出来ないよね。男の子はこうなっちゃうと、射精しちゃわないとダメだって聞いたけど」
姉にそう言われたからと言って、太陽もどう答えていいかわからないのだろう。力なく首を何度か横に振っただけだ。
凛々子の方は、相変わらず胸のふたつの膨らみを押し付けながら、勃起しきっている男根の先端を手のひらで包んだままで、指先だけを小刻みに動かして、さわさわと爪の先で左右に擦ったりしてみる。ちょうど裏筋という縦のつなぎ目のようなものがある部分だ。
それを一段高いところで性器を見せている柚花が、トロンとした目で見ている。妹に「濡れている」だとかクリトリスが大きくなってると指摘されても、両手でそこを拡げている状態をしっかりと維持していた。
ちらりと楓花を見ると、ちょうど目が合った。
凛々子だけにわかるように、楓花がかすかに頷く。
楓花の視線がそのまま太陽の下半身に移っていくのを確認して、凛々子は初めて太陽のそれの先端を包んでいた手を滑らせて、胴幹部分を下方向に擦り、そしてまた擦り上げる。
「う、うっ」
太陽がうめき声をあげた。
「さて、さっきも言ったけど今日は凛々子おねーさまから、太陽君にとっておきのプレゼントがあります。って、もう裸のおっぱい押し付けてもらって、手でこんなことして貰ってて、充分って感じかもだけど。でも、でもね。これからが本当のプレゼントよ。凛々子お姉様が、太陽君のそれにお口でサービスしてくださいます」
楓花が喋っている間も、凛々子は殊更ゆっくりと、手を上下させ続けていた。亀頭の冠の一番膨らんだところを通る時、わずかに左右にひねりを加える。この二年間で、叩きこまれた技のひとつだ。
「フェラチオ」
楓花が太陽の顔を見て、「して、もらったこと、まだないよね」
イエスにせよノーにせよ即答すると思った太陽が、一瞬たじろいだように見えた。そばにいなければわからなかったと思うが、同時に陽花にも微かな動揺が走ったように感じた。
ひょっとしてふたりで、その類似の行為などの経験があるのかもしれない。何歳の時のことかはわからないが、見せっこをしたことがあるというのは認めているわけで、その時にちょっとそんな真似事までしたのではないか。
だが、太陽はこう答えた。
「ないよ。女の人に手でこんなことをして貰ったのだって初めてだし」
女の人。
つまりは、「双子の陽花ちゃんにして貰ったのを除けば、ネ」そう、声に出して尋ねたくなるほど、その場のふたりの間の空気は実に微妙なものに思えた。
「凛々子ねーさんは、年上の女性にきちんとお口でする技を習ったんですって。だから、太陽へのプレゼントの初フェラと同時に、これから男の人にするだろうハルカにも、もう経験あるかはわかんないけどユウカにも、そしてまだ何回かしかしたことないあたしにも、プレゼント。上手なフェラのやり方を教えてくださるの」
楓花の言葉に、柚花は微かに身動ぎしたが、自分の経験については言及しなかった。
だがこの展開を止めようというような気持ちもどうやらなさそうだ。昨日、フェラチオという直接の行為の時点で、もし長女の柚花が止めに入った場合という想定問答も一応しただけに、こと凛々子の最終目的が柚花自身であるという意味では、順風満帆といえるかもしれない。
あ。
っと、凛々子が思ったその時には既に遅かった。
「あ、もう駄目だ、逝く、出るぅ」
小さな声で太陽がそう言った瞬間、凛々子の右手の中をそれがトクントクンと通過して行った。
凛々子の手の動きに官能を高めたに違いない太陽は、凛々子がこれは射精の兆候、と思った次の瞬間には、その先端から白いものを噴き出させたのだった。
太陽の射精の最初の一撃は見事な放物線を描いて、柚花が上がってM字開脚をしている、そのテーブルの上、柚花の左足の指先すれすれまで届いた。
赤いペディキュアをしている左の小指の前に白くて小さい水溜りが出来た。焦げ茶色のテーブルに、その柚花のペディキュアの赤と太陽が射精した濃い白い精液のコントラストが、なんだかとても綺麗に映えて見えた。
三姉妹は、息を飲んで言葉を発しない。こんな時に、何か言いそうな楓花でさえ、手を口に当て、太陽の顔と柚花の足元のそれを交互に見て、最後は凛々子を見た。
発射したにもかかわらず、太陽のそれは一向に力を失なおうとしない。
「あらら。気持ち良すぎちゃった、おねーさんの手コキ。大丈夫、若いんだから一回くらい抜いてあったほうが、楽しんでもらえる。フェラチオ。心、こめてシテあげるからね」
太陽が微かに頷く。
自分でも、大胆な発言だと思う。
色々バレてしまっている楓花とはしょっちゅうエロティックなことも話しているし、それは楓花の方が望んで仕掛けてくるからでもあるのだが、親友の柚花やまだ大学一年生の陽花を前にして、こんなことが言えるというのは、実際自分でも驚きだった。
この場にいる他の四人に比べて、圧倒的に自分の経験値が高いから。
それはひとつの理由だろうと思うが、この雰囲気を自分が心から楽しんでいるという、その方がその理由としては大きいだろう。
意外なほどに冷静にそんなことを思っていることもまた不思議な感覚だった。
「じゃ、始めていいかしら。それとも太陽君、おねーさんのおっぱい吸ってみるかな。楓花ちゃんも陽花ちゃんも、見せてはくれても吸わせてまではくれないでしょうから」
言いながら、手だけはそのままに背中に押し付けていた胸を離して、そして太陽の一向に縮んだりする気配を見せないそれからも一旦手を外して、前屈みになっていた身体を起こす。
気のせいかもしれないが、凛々子の言葉にまた陽花の方が反応した気がした。ひょっとしたら双子の弟に乳首を吸わせた経験もあるのだろうか。
太陽の方は素直に頷いていた。
本当は太陽の前に立って、「おねーさんのおっぱい、まずはよく見て」と見せつけてみたかったが、いまその「見せ役」は柚花の役どころだ。そう思って、椅子に座っている太陽の柚花に対する視界を遮らない位置へと回りこんで、ふたたび前屈みで右乳を差し出す。
「目はちゃんと柚花を見ているのよ。折角こんな恥ずかしい格好までして弟のキミに見せてくれてるんだから。このポーズは女にとっては、もっとも恥ずかしいポーズのひとつよ。でもおねーちゃまのおまんこ濡れ濡れになってるわね」
移動する時にしっかり目に入った柚花の性器について、二年間で散々「おまんこ奴隷凛々子」と自分のことを言わされてきた、その恥ずかしい単語を凛々子は敢えて口に出した。
恐る恐る、という感じで太陽の口唇の先が乳首に触れてくる。
自分の方は再び右手に、凛々子がこれまで経験してきた日本人の男たち、そこの会員になるためのルールとやらに、巨根じゃなければならないという決まりがあるという、そんな男たちのものと比べても何ら遜色のない太陽の男根の亀頭の下あたりを軽く握って、硬さを失っていないその質感を確認する。
太陽の手はお行儀よく膝上に置かれていたのだが、おずおずと凛々子の腰のあたりを抱くように巻きつけてきた。そうしておいて、凛々子の右の乳首を赤ちゃんのようにちゅーちゅーと吸う。
その様子を目で確かめたくなり、下を向いて確認すると、指示したとおり、太陽の目はしっかりとテーブルの上の姉の性器を見つめていた。顔を凛々子の乳房に押し付けるようにして乳首を吸いたてながらだ。
後ろに居る柚花こそわからないが、二女の楓花も三女の陽花も、ともに凛々子の顔をみつめている。凛々子が弟の男根を口にして、フェラチオをはじめるのを待ち構えているのだ。
「フェラチオは」
凛々子はそっと太陽から身体を引きながら言った。
「大きく、三つの形に分けることができます」
楓花も陽花も真剣な顔で聞いている。乳首が太陽の口唇から解放され、空調のきいた部屋の空気をひんやりと感じる。
「そのうちふたつは殿方に奉仕するように女性が主導でするもの。残るひとつは男性が積極的に動く…」
「イマラチオ」
「半分あってるけど違うかな、陽花ちゃん。正確にはイラマチオといいます」
「えーっ。フェラチオなのに」
「ラチオが同じ方が正しいと思っている人は陽花ちゃん以外でも結構おられて、間違ってる人はいるんだそうだけど、でもイラマチオが正しいそうよ」
「ふーん」
凛々子は、太陽の前にきちんと脚を揃えて正座をし、まずはチュッとその勃起した先端にキスをした。
「で、今日は女性が主導で行うご奉仕のフェラチオのふたつを太陽君にやってみます。そのふたつとは、手を使ってはいけないフェラ、つまりお口だけでこの逞しいものを愛させて頂くフェラと、手を遊ばせてはいけないフェラです」
正確には「奴隷の」フェラチオ三通りだが、この際構わないだろう。目的は柚花をこちら側の世界に引きこむことだからだ。
凛々子は太陽の勃起した、この春まで学生だったとは思えぬ巨根の裏の筋を、その下に垂れ下がるふたつの袋に向かって舐め下ろしていきながら、両手を背中に回して交差させ、それぞれ反対の腕の肘を掴んだ。縛られているという想定のためだ。
柚花にはきっとその意味が伝わるだろう。
袋の中の玉を確認するように、その部分を舌先で丁寧に舐めまわしていく。片方が終わったところで、「ポイント一。このようにフェラを始める時点ですでにカチコチにこれがなっている場合は、いきなり口に咥え込んだりせずに、こうして裏筋を舐めたり、この袋の部分を愛でたりしましょう」
と、顔をあげぬままに言ってから、反対の袋に取り掛かる。
「逆にふにゃふにゃな場合はぁ」
楓花にはそういう経験もあるのかもしれない。
「もちろん」
と、答えを一度切って、袋舐めを優先させる。
尋ねた楓花も陽花も左右から身を乗り出して凛々子の口の動きをみつめていたし、斜め後方の柚花にも見えるようにと凛々子が配慮しているため、その真剣な視線を感じることが出来た。
ひととおりの舐め回しを済ませてから
「もちろん、先端からお口の中に全部飲み込んで、舌と口唇と喉とを駆使して、まずは硬く大きくすることに専念することになるわね」
と、楓花に斜め下から目線を送りながら答えた。
楓花は神妙な顔で頷く。
斜め後ろを振り返って、柚花の表情も確認してみたかったが、我慢だ。
再び、裏筋を上る。
さて、二十一歳の太陽は、イラマチオや手を縛られてのフェラで、喉の奥も含めて口全体を使ってしゃぶり立てる訓練を二年間受けた凛々子の口技にどのくらい耐えられるだろうか。
もちろん凛々子は、ここでももう一度射精させるつもりだ。
最初の射精は誤算だったが、返って好都合かもしれない。
一度発射していることで、多少は手を使わないフェラも太陽は余裕を持って楽しめるだろう。
そして、二回目を
射精
させた後で、手も使ったフェラを親友とその妹たちのために披露する。特に、マゾに既に目覚めている柚花には、自分が先輩や美奈子奥様から教わった時と同じような、効果が見込めるのではないか。
本当にこれで
一回射精
しているのかと思わず見惚れたくなるほど、太陽のそれはカチンコチンに充血して反り返っている。
「えーーーっっ」
声をあげたのは、楓花だ。
凛々子がその太陽のものを、一気に喉奥まで咥え込み、口の中にほぼ全部収めて見せたからだろう。
もうここからは、説明など加えず、ただ見せるだけで、射精まで一気に追い込む。
一度口唇が太陽の恥骨にまで届く。シャリシャリと陰毛が鼻をくすぐるが、そんなことはお構いなしだ。
一気に亀頭の先端まで、口の中を真空にしたままで、首を動かす。
そして、またぎりぎりまでゆっくりと飲み込み、高速で抜く。それを五度繰り返した後、首にひねりを加えながら、先端のもっとも膨らんだ部分に口唇で刺激を与えつつ短いストロークの上下。口の中ではもちろん舌も活発に動かし、亀頭全体を舐め回している。
「うっ、もう」
三分。いや二分台くらいだろうか。
凛々子にも太陽の切迫がわかった。
少し角度を変えて、真上から亀頭の少し下あたりに口唇があたるように上下させ、舌で裏側の筋を集中的に攻撃すると「うっ」
という声とともに、勢い良く青臭い液が口蓋から喉にかけてを直撃してくる。
凛々子がなんともいえぬ満ち足りた気持ちになる瞬間だ。
「り、凛々子さん、き、気持ちいいです。こ、こんなん、生まれて初めてです」
切迫した声で、太陽が感謝の言葉を口にした。
凛々子は休ませるつもりはなかった。
口の中のザーメンをすぐには飲みこまず、それを潤滑液代わりに、射精中からその衝動の後の余韻をゆるいストロークにして、深いところまで出し入れしながら、背中にまわして自主的に使用不能にしていた手を解いた。
そこらの風俗嬢が裸足で逃げ出す。
そう言われるレベルにまで、二年間で到達させてもらった凛々子さんの凄技をお見せするのはこれからよ。凛々子は胸の内でそう呟いて、自身に気合を入れた。
右手は玉袋を包んで、中の物を確かめるように、左手は口のすぐ下を握り、自らの唾液と太陽が放った精液のぬるぬるを手のひら全体に行き渡らせる。甘苦い青い精液の匂いが口から鼻へと抜けてくる。一定量を男根全体にまぶしたため、残った口の中の精液を凛々子はここでゴクリと飲み干した。
「あぁ、美味しい」
先端の尿道口を舐めながら、上目遣いで太陽をみつめる。
姉の女性器を見ているように言い含めているが、さすがに凛々子の視線に気がついて、こちらを見た。
かわいい。
年下の男の子に、こんな感情を覚えるのは、きっとこの子に対してだけのような気がする。これまで年下には、まるで興味も関心もなかったのだ。
「若いから、もう一回大丈夫よね。今度は、手も使って、もっと気持ちよく射精かせてあげるからね」
お姉さんぶったことを言ってしまう自分にも、凛々子は充足感があった。
「お姉ちゃんの、柚花のおまんこどうなってる」
「も、もう、ぬるっぬるになってるみたい。僕だけ一人、気持ちいいことして貰って申し訳ないくらい」
柚花を陥落させるのは、この次だ。今日はその序章なのだ。
柚花に凛々子の手でマゾを認めさせて、ご主人様に差し出す。そう心に決めていた。そして、絶対にそれが柚花にとっても幸せなことなのだ。
そのためならば、ただの親友ではなく、レズビアンの関係に踏み込むのも厭わないつもりだ。
「楓花ちゃん、今から二十五分経ったら教えてくれるかしら」
「え、あ、は、はい」

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