ほとんどの国は「BDSMは違法である」と書いた成文法を持たない。暴行、創傷、強迫、わいせつの条文を書き、交渉済みの鞭打ちのあざが犯罪になるかを問う。ドイツ、オランダ、日本、北欧では、その種の合意傷害は原則として合法である。オーストリアは霞がかかる。スイスとオーストラリアの一部は、一部の実践を刑事として扱える。ダンジョンが同意と呼ぶものと、裁判所が認めるものの隙間が、この記事の主題である。同意は成人BDSMの倫理の核であり、法の核であるのは時々にすぎない。「合意した」は必要な始まりであり、頼りない終わりである。
ドイツは相互同意のもとで行われるBDSMを一般に罰しない。228条は、相手の許可を得て傷害しても、その所為が許可にもかかわらず善良な風俗に反するなら、なお違法だ、と定める。2004年5月26日、連邦通常裁判所は、サディズム=マゾヒズム動機の傷害は228条のもとそれ自体としてわいせつではない、と判示した。線が越えられるのは、同意を与えた人が具体的な死の危険へ連れ込まれうるときである。セーフワードがその処遇を止めるなら、強迫も性的強迫も成立しない。2006年2月、ハム控訴裁は、サディズム=マゾヒズムへの性的傾向は子を成功裏に育てられない証拠ではない、と裁定した。
オーストリア刑法90条は、被害者が同意し、傷害または危殆化が道徳感情を害さないとき、罰せられない、と定める。行為が罰せられるのは、「重大な傷害」——健康損害または24日を超える就労障害——または死を引き起こすときである。同意ある軽傷は一般に許される。
英国法は現実的身体傷害への同意を認めない。主導判例はR v Brownである。貴族院は同意抗弁を斥けた。オペレーション・スパナーは1987年に始まった。一群の同性愛男性が、およそ十年の合意サディズム=マゾヒズムについて有罪となった。1999年1月、欧州人権裁判所はLaskey, Jaggard and Brown v. United Kingdomで第8条プライバシー侵害なしと判断した。英国政府はのちに2007年刑事司法・移民法案でスパナーを引き、「極端ポルノ」所持罪として合意行為の映像を刑事化する正当化に使った。2014年視聴覚メディア・サービス規則のあと、一部のBDSM実践の映像流通は違法になった。
フランスでは、重大傷害に至る合意BDSMは起訴されうる。軽いプレイが見出しリスクではない。北欧では、2010年9月、スウェーデンの裁判所は、16歳の少女との合意BDSMプレイで暴行を問われた32歳の男を無罪とした。スウェーデンの同意年齢は15歳である。この事件は刑法データ点であり、実践のひな型ではない。ノルウェーは、安全で合意に基づくBDSMは刑事訴追されるべきではない、とする。
カナダでは、2004年、警察が押収したBDSM活動の映像はわいせつではなく暴力も構成しない、と判断された。2011年、最高裁R. v. J.A.:人は当該の具体的性行為の最中に能動的な心を持たなければ同意できない。意識を失った人に性行為を行うのは犯罪であり、その人が事前に同意していても同じである。
オーストラリアのBDSM法は、コモンローのもと小さな判例の池から継ぎはぎされたものである。2004年ノーザンテリトリーRe Anthonyは性ではなく先住民の部族罰として合意傷害が出た。ニューサウスウェールズは2014年に家庭内暴力法を改正した。同意があれば人をチョークできる。ただし意識喪失、知覚喪失、抵抗不能に至り、行為者がその結果について無謀である場合、同意は抗弁にならない。BDSMポルノは全国で禁止される。正式な物理メディア審査を通すとRC(分類拒否)になる。オンラインはより広い。
イタリアでは「傷害」は疾病状態を引き起こすものすべてであり、小さな擦り傷やあざも含みうる。二十日を超える医療を要する傷害は、発見した医師が報告しなければならず、それが原因者の自動起訴を起動する。スイスの同意年齢は16歳。刑法135条と197条は2002年4月1日に締められた。「暴力的内容を伴う性行為を描く物品または演示」の所持が罰せられるようになった。
米国連邦法は合意BDSMの特定犯罪を列挙しない。一部の州は暴行条文の内側で同意を扱う。People v. Jovanovic(1997)はSM関連の電子メールが中核証拠になりうることを示した。State v. Van(2004)は「制限なし」と場としての誘拐が、事後の監禁主張を生き延びないことを示した。State v. Collier(1985)はアイオワがスポーツ例外をSMに被せることを拒んだ。Commonwealth v. Appleby(1978)は暴行殴打への被害者の同意は無罪事由ではない、と引用される。Lawrence v. Texas(2003)はソドミー法を打った。しかし2016年3月、Doe v. George Mason Universityは、合意BDSMを行う憲法上の権利はない、と判示した。オレゴン住民投票第9号(1992)はサディズム、マゾヒズム、同性愛、小児性愛を束ね、有権者は1992年11月3日に否決した。賛成638527、反対828290。
ドイツ、オランダ、日本、北欧の多くに住むなら、既定の物語は原則合法であり、死の危険、重大傷害、セーフワード教義が縁を埋める。英国に住むなら、R v Brownはなお空の冷たい星である。米国に住むなら、連邦SM犯罪はなく、SMの憲法上の権利もない。同意は必須であり、いくつかの国では、それでも足りない。


