芙羽忍(ふわ しのぶ、1979年生まれ)は広島県出身の女流緊縛師で、2010年代から東京を拠点に縄を仕事にしてきた。師は緊縛師の一鬼のこ。国内のSM大会やクラブ公演だけでなく、ヨーロッパのフェティシズム舞台にも立ち、ショーパフォーマーとして縄を見せる側に回っている。出身地の広島では講習会を定期的に開き、見世物としての緊縛と、安全に縛る技術の両方を広げることを活動の軸にしている。女流縄師は少数派であり、一鬼のこ門下という系譜と、広島での定期講習、欧州公演がセットで語られる人物である。
雑誌メディアと発信
紙媒体ではサニー出版の『SMネット』、大洋図書の『スナイパーEVE』、株式会社ジーオーティーの『TENGU』に登場している。女流縄師として名前が出る場所は、これらのSM誌と、東京・広島のクラブ、そして海外のナイトイベントである。公式サイトのほか、ブログ『芙羽忍blog 〜はのこころ〜』(ウェイバックマシンに2011年11月30日アーカイブ)や、Twitterアカウント「芙羽 忍 / Fuwa shinobu」でも発信してきた。雑誌三誌の社名——サニー出版、大洋図書、ジーオーティー——が、2010年代のSM紙媒体に彼女の縄が載ったことを示している。
2011年:広島の講習から東京の秋
記録に残る活動は2011年5月の講習会「広島縄会」から始まる。同年7月には一門会。9月はTorture Garden Japan 2011 Autumn Ballと、広島のFIESTA。11月はGallery Bar AMARCORD。故郷で縄の安全を教える場と、東京のフェティシズムパーティが同年に並んでいる。一鬼のこ一門の名前で出る講習と、海外ブランドのボールが同じ年のカレンダーに載るのが、この時期の動きである。
2012年:歌舞伎町とフランス公演
2012年3月、DX歌舞伎町SM大会。6月にはフランス公演Nuit Demoniaでヨーロッパの舞台に立つ。7月は再び広島縄会の講習。8月はB-WAVE Bitch Party。9月のDX歌舞伎町SM大会は同月に二度記録されている。10月はキリストンカフェTokyoのDX Decadance 7th Anniversary Halloween、11月はArch MARVELOUS、12月は再びキリストンカフェTokyo DX Decadance。国内クラブの連打のあいだにフランス公演が入っており、東京のSM大会と広島の講習を往復しながら欧州へも出ている。
2013年:講習とクラブの並行
2013年2月、広島縄会の講習。3月はDX歌舞伎町SM大会、4月はB-WAVE Bitch Party。5月はEROSSと、シアターPOOの「女王様の毒艶会」。6月は東京354CLUBオープニング記念「”祭”Nation」。7月はTen空、8月はAISOTOPE LOUNGE GHOST MARVEROUS。東京のSM大会・女王様イベント・ラウンジ公演と、広島縄会の講習が同年に並ぶ。一鬼のこに師事した女流緊縛師として、ヨーロッパのショーと広島の安全講習を同じ経歴に置いてきた、というのがこの活動履歴の読み方である。BDSM、緊縛、緊縛師という語の近くに、芙羽忍の名前はこうして残っている。











