調教豪華客船 女子大生陵辱クルーズ 第二章 由依と愛美の処女略奪航海 (2/6)
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第二章 由依と愛美の処女略奪航海
由依と愛美は両脚のベルトをはずされた。両手を結束バンドで縛られたまま、また船員たちに荷物のように抱え上げられて、ボールルームから運び出された。
廊下に出ると、由依はまっすぐに移動して、愛美は階段を上っていく。由依は愛美の姿が見えなくなる前に名を呼んだが、返事はないまま視界の外へはずれていった。
由依は廊下に並ぶドアのひとつの中に運びこまれて、ベッドの上にていねいに置かれた。ひとつに縛られた両手を頭上に伸ばされ、ベッドの頭のほうから伸びる細い鎖が結束バンドにつながれる。
由依をベッドに固定すると、船員たちは、この部屋の客が来るから待っていろ、とだけ言い残して出て行った。
ひとり残された由依は渾身の力をこめて腕を動かしたが、結束バンドも鎖もびくともしない。鎖が短いので、どれほどもがいても立ち上がるどころか、上体を起こすこともできない。ただベッドに横たわっているしかなかった。
しかたなく、由依はあらためて自分が閉じこめられた部屋を見まわした。
「ゴージャス」
と、つい口から出てしまい、それでさらに怒りが湧く。
部屋は純粋なベッドルーム。由依がくくりつけられたベッドは、何人もいっしょに寝られるサイズだ。壁の色合いも、天井の照明も、ベッドサイドの瀟洒な家具も、心地よく快眠できるように気を配ったもの。こんな状況でなければ、由依はお姫様になった気分でぐっすりと眠れただろう。
室内の壁のドアの向こうには、リビングルームやバスルームがあるのだろう。テレビのセレブ特集で紹介される高級ホテルのスイートルームのようになっていると想像した。
(こんな豪華な部屋に平気で宿泊できる男が、わたしと愛美を……)ボールルームにいた男たちをひとりひとり冷静に観察する余裕はなかったが、老人やひょろりとしたおぼっちゃんが頭に浮かぶ。
隣室につながるドアからノックの音が聞こえた。
「由依ちゃん。俺は篠沢だ」
と、声が聞こえた。由依は返事をしないで、両脚をきつく閉じて身構える。
「オーシャンヘヴン号に新しい女の子が搬入されるときには、船客に事前に資料を渡して、最初に相手をする権利をオークションにかける決まりになってる。俺が熾烈な駆け引きに勝って、由依ちゃんの処女を競り落としたんだよ」
聞いているだけで胸がむかむかする言葉の後に、ドアが勢いをつけて開いた。
由依は予想を超える侵入者の姿に、思わず声を上げてしまう。
「ああっ、いきなり!」
ベッドルームに入ってきた男はタキシードではなく、下着姿でもなく、すでになにもつけていない全裸。
由依が抱いた金で女を買う男のイメージに反して、篠沢はたくましい。年齢は二十代後半だろう。頭は短いスポーツ刈り。日焼けした顔はとくにハンサムではないが、さわやかで力強い。由依へ向けた笑顔からは、あざといほどに白く磨いた歯が覗いている。
体格は船長に匹敵する大きさで、引きしまった筋肉に被われている。ボディビルの見せるためのマッチョではなく、スポーツをやりこんだ結果のもの、と由依にはよくわかった。全身がきれいに日焼けして、水着の痕はどこにもない。
股間からは立派な浅黒い肉棒が垂直にそそり勃ち、きれいに割れた腹筋に亀頭を触れさせている。
「俺の身体に驚いたかい。庶民によくある反応だけど、金持ちのぼっちゃんとはなんでも召使いにやらせる怠け者で、ガリガリかデブだと思っていたんだろう。実際には俺みたいに金持ちの家に生まれた子供は、ありあまる時間を趣味に使えるんだ。俺の場合はいろんなスポーツや格闘技さ。われながら、かなりのものだと思うよ。たとえば……」
両手を腰に置いてマッチョな身体を誇示して、男性器をユラユラと揺らして見せつけながら、よどみなく自分の武勇伝をしゃべる篠沢を、由依は唖然としてながめた。
(こんな男がスポーツマンだなんて……)
スポーツプレイヤーのすべてが聖人君子とは思わないが、青春をスポーツに打ちこんだ者として悔しくてたまらない。
五分近くの自慢話が終わると、篠沢が悠々とベッドに近づき、大きくジャンプして上に乗った。衝撃で寝そべる由依の裸体が弾む。
「うあっ!」
篠沢がドスドスとベッドをきしませて進み、由依の太腿をきつく閉じている腰をまたいで立った。
「な、あああ……」
今まで想像もしなかった光景が、由依の頭上にそびえている。仁王立ちする全裸の人間を下から見上げるなど、生まれてはじめての体験だ。臨戦態勢に入って持ち上がった睾丸と、獰猛にいきり勃った男根の上に、浅黒い腹筋や大胸筋がそびえる。
由依の目には、裸の男は巨人として映った。天井につきそうなはるかな高みから、日焼けした笑顔が見下ろしてくる。ぽっかりと開いた鼻の穴までよくわかった。
瞳を丸くする由依の頭上で、巨大な黒影が崩落した。由依の左右の脇腹をかすめて落ちた男の両膝が、ベッドをへこませる。息を呑む顔の横に、太い指が突きたった。ボスッという音が、同時に左右の耳に聞こえた。
白い女体の上に、四つん這いになった黒い筋肉が重なる。まだ肌と肌が接触していないが、由依は自分よりはるかに大きい体重に押しつぶされる気がした。
なにより自分の顔のすぐ上に浮かぶ日焼け顔が、たまらなく神経に障る。
「由依ちゃんはまだキスをしたことがないって、響子さんが教えてくれたよ」
声とともに、男の吐息が由依の顔に降りかかった。高価な洗口剤を使っているのか、いい香りで鼻腔を満たされる。
「船長はキスしなかっただろう。新しい女の子のオーシャンヘヴン号での最初のキスは、客に取っておいてくれるのさ。ぼくが由依ちゃんの正真正銘のファーストキスの相手とはうれしいね」
「馬鹿なことをんんんう!」
いきなり篠沢の顔が落ちてきて、唇を重ねられた。もし相手が恋人ならば、はじめて唇が触れ合う感触は夢心地だったに違いない。今はひたすらいまわしい。
「いやあっ!」
由依は必死に身体をよじらせ、顔をそむけて強引な初キスから逃れる。しかし両手で顔をがっちりとつかまれ、力まかせに正面へもどされた。
「うっああああっ!」
再び唇が押しつけられる。
「んんうっ! んー! んむぐう───っ!」
(これがファーストキス!? こんなものが、わたしのファーストキス! いやだ! 絶対にいやだあっ!)股間を閉じるのを忘れて、両脚を振り上げて、男の尻を何度も蹴りつけた。しかし無理な体勢からのキックは、大殿筋の壁にはねかえされるばかり。
篠沢が唇を離して、ニンマリと笑いかけた。
「バレーボール部だけあって、女にしては力が強いね。でも、もっと鍛えてる俺には効かないよ」
楽しげな声とともに、また唇が密着してきた。完全に頭を押さえられて、逃れるのは不可能だ。今度は唇だけでなく、舌が侵入してくる。前歯の列を舐められ、歯茎をこすりたてられる。
「んぐんんうう────っっ!」
由依はうめきながら、自分自身へ必死に言い聞かせた。
(感じない! こんな男になにをされても、わたしはなにも感じない! わたしは)『キスは気持ちいいだろう』
(船長!)
耳に心地よい低音の声は、頭頂部の少し先から聞こえた。ベッドのどこかにスピーカーが仕込んであるようだ。録音ではなく、寝室にカメラがあるのか、由依の姿を観察しながら語っている。
『オーシャンヘヴン号に搬入された女は、快楽に抵抗できない。由依は与えられた喜悦をすべて受け入れる女だ』
(くうっ、うあああ!)
感覚が変貌した。船長の声がスイッチを入れ換えたように、自分の口内でわがもの顔に暴れる男の舌を気持ちよく感じてしまう。いや、すでに味わっていた快感を否定していただけかもしれない。他人の舌でヌルヌルと歯と歯茎を舐められ、他人の唾液をなすりつけられると、今までに体験したことのない電流が神経を駆けた。
(あああ、同じ! 同じだわ!)
ボールルームで船長の言葉に為す術もなく嬲られ、船長の指で肉体の悦楽に沈められた状態が、口の中で再現されている。
「んふう、ううん」
押しつけられた唇同士の隙間から洩れるうめきの音色が変わった。自分でも甘ったるくなったとわかる。
(気持ちよくない! 気持ちよくなったりしない! わたしは絶対に、こんな男のいいようにはされない!)胸の内で自身への喝を何度もくりかえしても、自身の触感が由依を裏切っていく。歯列を上下に割って侵攻してきた男の舌に、舌を搦め捕られると、蕩けるような心地よさが生まれた。
篠沢の舌は巧みに由依の舌に巻きつき、強くしごきたててくる。由依にもディープキスの知識はあったが、これほど生々しく執拗なものだとは想像もしていなかった。このまま舌を引き抜かれて、相手に食べられる、とありえない妄想が浮かぶ。それでいて舌で舌を嬲られる快感が、どんどん大きくなって、由依を悩乱させた。口の呼吸をはばまれて息苦しくなるのも、かえって快感を増幅させる。
「あんっ……んんふう……んむううん……」
長くつづいた舌の陵辱が終わった。日焼けした顔が離れて、口を解放されると、由依は空気を求めて激しく息を吸う。
「はっあああ…………んん!」
深呼吸が途中でつまった。右の乳房の先を、篠沢の舌で舐められた。横に幅を広げた舌全体が、乳輪周辺と乳首をまとめて這う。
「はひい!」
船長の指とは異なるヌメヌメした圧力が乳肌をこすり、敏感な肉突起を押し倒した。肉筒の側面を舐め上げられて、いくつもの悦楽の火花がパチパチと飛び散る。
二度三度と右乳首を舐めまわされると、舌が左胸へ移動した。もういっぽうの乳房も間髪容れずに男の舌の犠牲になる。わざとピチャヌチャと粘つく音色を鳴らして、乳輪と乳頭が舐めまわされた。
篠沢の唾液にまみれた由依の唇がわなないて、かすれた懇願の言葉が噴き上がる。
「あひい、や、やめて! あおうっ! もう舐めないで!」
返答するように、またベッドから船長の声が流れてきた。
『本心はもっと胸を舐めて欲しいのだろう。由依はキスをしただけで、淫らな乳首がまた高く硬く勃起しているぞ。自分の肉体の悦びを自覚して、もっと感じて、もっと受け入れろ』
船長の声を聞いているだけで、唾液に濡れた胸が熱くなっていく。由依が首を持ち上げると、篠沢の昂る笑顔の直下に、高くそそり勃つ二本の肉筒が見える。自分の目で見ても、乳首が最大限に膨張しているとわかった。色も普段の淡い桜色から、より濃い桃色に染まっている。
(いやらしい!)
現実を目の当たりにして、胸の内で叫ばずにはいられなかった。
(わたしの胸、いやらしすぎるわ!)
「俺の口で、由依ちゃんがたっぷりと感じてくれてうれしいね。次は由依ちゃんが最高に気持ちいいところを舐めてあげるよ」
篠沢の全身の筋肉がしなやかに動き、慣れた身のこなしで由依の身体の上をなめらかに移動していく。
固く閉じた由依の両脚が、篠沢の手にグイッとつかまれた。
「いやっ!」
由依は必死に抵抗しようとするが、驚くほど下半身に力が入らない。やすやすと両脚を左右に割られて、股間をあらわにされてしまう。
大きく開かされた太腿の間に、男の黒い上体がのしかかった。脚が閉じるのを防ぎながら、篠沢が間近に恥丘を覗きこむ。
「いいながめだ。船長に調教されたおかげで、由依ちゃんの下の口も半開きになって、涎を垂らしてるよ」
「違う、くひいっ!」
いきなり舌がゆるんだ肉唇の狭間に挿しこまれる。即座に伝わってくるヌルリとした感触が、男のものなのか、自分自身のものなのか、わからないまま、ベッドの上で裸身がビクビクと揺れた。
「新鮮な味がする。さすが処女だね。もっと堪能させてもらうよ」
舌が、乳首を舐めたときよりもさらに盛大に濡れた音をたてて、動きまわる。左右のぷりぷりした肉襞を掻き分けて、膣口を探り当てると、舌先をとがらせて槍のように突き立てた。
「あっひいいっ!」
叫びとともに、由依のイメージが爆発する。
(身体の中を舐められてる!)
実際にはほんの入口を刺激されているだけだが、内臓の内側を大きな舌が這いまわっている怪しい妄想が渦巻く。それなのに肉体が訴える。
(気持ちいい! どうしてまた気持ちよくなるの!?)「あああ、あおううう!」
「美味いねえ。処女の花の蜜はいつ舐めても最高だ」
篠沢が得々と語る論評は、由依の心を掻き乱す。しかし舌から与えられる肉悦は膨れ上がるいっぽう。
「さあ、最初のとどめを刺してやるよ」
膣の入口を散々舐められた後に、しこり勃ったクリトリスに唇を押し当てられた。膨れた肉粒が上下の唇に挟まれて、強く吸引される。
「くっおおおおおおううううっっ!」
女体で最も鋭敏な器官を引き抜かれるような衝撃が、由依の全身を貫いた。強引にキスをされてから蓄積されてきた官能のマグマが一気に噴火する。
「イクうう!」
自分を犯す男に絶対に聞かせたくない恥辱の言葉を、由依は激しくほとばしらせていた。
「おおおおうううっ! イクッ! イッちゃうううっっ!!」
『またイッたな。イキながらペニスを受け入れるんだ。もっと高く、激しく、昇りつめられる』
「よーし! イッたまま処女を卒業させてやるよ!」
船長と実際の陵辱者の言葉が重なり、黒い巨躯が由依の股間から眼前へせり上がってくる。
「あっ、あああ、いやっ!」
肉唇を開いたまま小刻みに震える女性器の中心へ、黒く日焼けした亀頭が押しつけられた。絶頂に溺れる膣口が、ひとかけらの遠慮もなしに亀頭に押し広げられる。太い肉棒が喜々として、未踏の狭い肉道をえぐり、突進してくる。
「あぎいいいいっ!」
由依が覚悟する間もなく、ほんの一瞬で処女膜が破られた。膣内に黒いペニスの根もとまで埋まり、恥丘に男の腹筋がぶつかる。黒い肉幹の周囲から鮮血があふれて、由依自身の白い肌を赤く塗った。
「いいいっ…………」
灼熱の激痛が由依の体内に閃き、また喉がつまる。しかし痛みに押しやられた絶頂の余韻が、すぐにもどってきた。処女を奪われた苦痛が、大人の女になる愉悦に呑みこまれて、たちまち打ち消されてしまう。
「…………ぃぃいいああんあああ!」
引き絞られていた喉が開き、新たなよがり声がどっとあふれ出る。由依自身を裏切って決壊した感覚は、もう押し止めようがなかった。
男の腰が力強く動き、破瓜の血にまみれた男根が引き抜かれると、体内が溶けてどこかへ引っぱり出されるほど気持ちいい。ペニスが膣内に亀頭を残して止まり、一転して付け根まで埋められると、魂の奥まで快感が貫通する。
「あおおっ! うそっ! こんなのうそっ! ひいい、気持ちいい! 気持ちいいのうう!」
「俺も気持ちいいよ! 処女の締めつけは最高だよ!」
由依の眼前で篠沢の喜色満面の評価の通り、女性器全体がペニスに密着して、強烈に圧力を加えている。由依が意識して締めているのではなく、自然の反応。自分の肉体が異物を拒んでいるのか、異物を受け入れてすがりついているのか、わからない。ただ自身の締めつけが、男を悦ばせるとともに、由依の快感をより増大させていた。
「あううっ、やっ、やああ! たまらないっ!」
「さあ、二人でしっかりと抱き合おう!」
篠沢が手を伸ばして、由依の手を縛る結束バンドをほどいた。
「このっ! このおおっ!」
由依は自由になった両手の拳を握り、目の前の男の肩や胸を殴りつける。自分では力のかぎりで振るったパンチは、篠沢には微笑ましいものでしかなかった。
「俺はボクシングもやってるんだ。こんなパンチなんて、気持ちよくっていいマッサージさ」
軽口を叩く間にも、男根の強靭なピストン運動は止まらない。いかにも女のあつかいに慣れたように、前後の動きに巧みにひねりを加えて、新たな刺激を由依に与えていく。
由依の腕から力が抜けて、振り上げた拳がほどけた。
破瓜の苦痛を脱して、快楽を吸収しはじめたばかりの由依の身体には、とても消化しきれない甘美な洪水に押し流されて、二度目の、より大きな絶頂へと到達しようとする。
「やっあああっあああ! こんな、こんなああ!」
自分の手が男の背中にまわりかけていることに気づき、由依は両腕をベッドに押しつけて、シーツをきつくつかむ。それが最後の抵抗となった。
シーツを引き裂くばかりに布を握りしめて、由依は背中を反らせた。
「イクッ! イックうううっ! またイッちゃふううううっっ!!」
「すごい締めつけだよ! これが処女のエクスタシーか! すっごくいい! でも、まだまだぼくは射精しないよ」
由依が極まる勢いに対抗して、篠沢が全身の筋肉に力をみなぎらせ、今まで以上の猛々しさで女肉の奥を連続して突き立てる。
「どうだ、由依ちゃん! どうだ、どうだどうだどうだあっ!」
男の鼓舞の声など、由依の耳には届いていなかった。股間から肉体の中心に黒い杭を打ちこまれる衝撃で、意識が飛んでしまう。
「ひっ! あおっ! ひっ、あひ、ひんっ、ひいいっ!」
ホワイトアウトした意識の中で、男に犯されて絶頂の快感を味わっていることだけが認識できた。
(くやしい! ありえない! くやしい! くやしい! でも、気持ちいいっ!)グルグルと混濁した感情が、ただひとつの言葉となって口からあふれてしまう。
「イクッ! イッてるのに、またイカされるう! イックううううッッ!!」
「いいよ! イキながら、俺の精液を喰らえ!」
あいかわらずさわやかな声音がベッドルームに大きく響き、黒い腹筋が由依の下腹部をつぶす勢いで激突した。亀頭がひときわ深く、膣の奥へと潜りこむ。
由依は身体の奥底で爆発を味わう。熱く粘ついた奔流が、膣だけでなく全身へ流れこんでくると感じた。
由依はさらに高みへと押し上げられる。
「イッ」
息がつまり、由依は空気を求めて唇をパクパクと開閉させて、男の筋肉の下でのたうった。
*
愛美は客室のベッドの上で、全裸のまま立てた両膝を抱えて、ぽつねんと体育座りをしていた。
由依と違って手の結束バンドもはずされて、縛るものはなにもない。それでも船員たちに寝室に運びこまれて、ベッドに下ろされてから、一ミリも動いていなかった。ただ瞳を警戒する小動物のようにせわしなく動かして、部屋の中を探る。
すでに抵抗の意志を挫かれていた。家族同様に信頼していた響子先輩に裏切られた。自分よりも身体が大きくて力も強い由依が、船長と船員に子供のようにあしらわれて、無理やりに絶頂を迎えさせられたのを見た。自分自身もはじめて味わう深い快感に果ててしまった。
身体が自由でも逃げ出す気にもなれない。廊下につづくドアがロックされていなくても、外では船員が見張っているはず。無意識に息もひそめている。
ベッドルームに置かれてから、何分がたったのか。ついに隣室につながるドアがノックされた。
「はい、どうぞ」
と、反射的に愛美は応えてから、しまったと思い、裸身をさらに硬く縮こまらせる。
愛美は脂ぎった肥満体の男が入ってきて、飢えた肉食獣のごとく自分目がけて突進くると想像していた。
実際にドアの向こう側から姿を現したのは、黒いナイトガウンを着た中年紳士然とした男。落ち着いた歩調で悠々とベッドへ近づいてくる。
年齢は四十代なかばだろうか。いかにも聡明で上品な顔つきで、古典文学の学者という雰囲気。厚手の布のガウンなので体形がわかりづらいが、背が高く、少なくとも太ってはいない。
「僕が愛美君をオークションで競り落とした高柳です」
「オ、オークション……!?」
予想もしなかった言葉を聞かされて、愛美は目を丸くする。
高柳がベッドの端に腰かけて、優しげに笑いかけた。まるで子供に眠る前のお話をしてくれるような態度だ。
「そうです」
オーシャンヘヴン号に新しく連れこまれる女のデータが、事前に客たちに配られて、オークションにかけられていたことを説明された。
「愛美君の最初の相手になる権利を、僕が買いました」
平凡な家庭で育った女子大生の想像をはるかに超える語りに、愛美は頭が痺れる思いがする。
「心配はいりませんよ。僕は暴力で女性をかしずかせることは好みません。愛美君はただ僕に身をまかせればよいのです」
愛美の頭はますます困惑する。男たちの行為は、力まかせの陵辱にほかならない。これが暴力でなくてなんなのか。しかし高柳はふざけているのではなく、本気で語っている表情だ。どう受け取るべきなのか、わからない。
わからないけれど、愛美は体育座りのまま、首をコクリとうなずかせた。惑乱した意識の中から、高柳を怒らせない言葉を選び出して口にした。
「……お、お願いします」
「良い答です」
高柳が満足げにうなずく。愛美が受講している大学の教授のひとりとそっくりな言い方と動作。
愛美はほっと安堵の息をつき、さらに相手が気に入りそうな言葉をつなげる。
「そう言ってもらえて、うれしいです」
「ますます良い答です」
また胸をなでおろしていると、高柳が右手を突き出してきた。愛美は息をつめ、顔を両膝の間に埋めて、海面下から潜望鏡を伸ばすように上目づかいで、迫ってくる男の手のひらを凝視した。
右手が、頭の上に乗った。やや圧力をかけられて、円を描くように手のひらが動きはじめた。
(頭をなでられてる)
そう気づくまでに、五秒はかかった。
女友達同士の軽いスキンシップではときどきあるが、男にされるのはいつ以来だろうか。幼いころに父親を事故で失った愛美にとって、大人の男にいい子いい子と頭をなでられるのは、遠い日の楽しい記憶に直結する。
拉致監禁されているというのに、無意識に五感を頭の上で動く手にすがりつかせていた。
いきなり、高柳の右手がずれた。
「え、ああっ」
右手が、愛美の耳たぶをこすって、頬を這い下り、指先が唇に当たる。唇を男に触られるのも、今がはじめてだ。
「っ!」
声にならない声を上げ、火のついたマッチを押しつけられたように、愛美は顔をそむける。
顔から高柳の手が離れたが、唇からほんの数センチの位置にとどまった。男が手を動かせば一瞬で再び唇に押し当てられる距離だが、代わりに声で命じられた。
「僕の指を舐めてください」
「指を!?」
映画や漫画で、ヒロインが恋人の指を舐める映像を見たこともある。そういう行為がことさら異常なものではないと頭では理解していた。しかし、おかしい。
「で、でも、キスもしてないのに」
「キスは後にしましょう。僕はまず愛美君に指を舐めてもらいたいのです」
口調は変わらず紳士的だが、声に圧力が加わったのがはっきりとわかる。船長に身も心も打ち倒された愛美には充分な重みだった。
(せめて、普通のキスをしたい……)
無性に願わずにはいられない。同時に、キスをしないまま女性器を責められてエクスタシーを迎えた自分が、今さらまともなキスを求めてなんの意味があるのか、と諦念が湧き上がった。
「舐めます。高柳さんの指を舐めさせていただきます」
「優秀な答です」
そう言いながら、高柳の指は動かなかった。愛美はすぐに男の意図を察して、唇の前の右手を、両手で生卵を包むように握った。それが正解だったようだ。
「じつに良いです」
同時に船長の声が部屋に満ちた。室内のどこかにあるスピーカーを通した声だが、相対する高柳よりも鮮明に愛美の頭と身体に反響する。
『オーシャンヘヴン号では女にセックスのテクニックなど求めてはいない。ただ素直に船客が与える悦びに、女は身も心もまかせてよがって、悶えればいい。それを見て、船客も満足する。さあ、愛美も男を口で味わって、快感に酔いしれろ』
(そんなの無理! こんなことが、気持ちいいはずがない!)愛美は顔を前へ動かして、男の人差し指の先端を上下の唇でそっと挟んだ。今まで口にしたいかなるものとも異なる感触。硬い。でも、やわらかい。爪と指の腹の違いもわかる。
(これが男の人の指……)
高柳は依然として動こうとしない。しかたなく愛美から動いた。そろそろと口の中へ人差し指を呑んでいく。
「んっ……くふ……むんん……」
(大きい! 男の人の指は、こんなに大きくて、太いものなの!)目で見た印象と全然違った。男にしては細く映った人差し指が、舌と口蓋の間で膨れ上がったように口内がいっぱいになっていく。逃げようとする舌に人差し指が押しつけられて、たっぷりと男の皮膚の味を舐めさせられた。
唇に指の付け根を押しつけて、愛美は高柳の顔を見上げた。
(これ以上、ああ、どうすればいいの?)
「愛美君の口の中は温かくて、とても気持ちが良いですね。もっと舌を動かして、音を聞かせてもらえれば、さらに良くなりますよ」
(音って!? あああ、こうすればいいのかしら?)意志の力をふりしぼって、口の奥に縮んでいる舌を指にこすりつける。唇を開き、意識して唾液を指にまぶして、ピチャペチャという粘つく音を外に流した。
高柳がまるでオルゴールの調べに聞き入るように、愛美へ耳を傾けてくる。
愛美が意識して舌を鳴らすたびに、斜めになった学者風の顔に表れる笑みが目に映って、不思議な達成感じみたものを感じた。
それと同時に、不思議な感覚が舌の上にじわじわとにじみ出てくる。船長の低音の美声を聞きながら胸を愛撫されているときと同じ。自分では制御できない心地よさが、まるで甘い飴を口の中で転がしているように、舌の神経を支配してくる。
(でも、舌なのに!? あああ、どうして指を舐めるのが気持ちいいの?)愛美は大きな疑問を抱きながらも、舌を動かしてピチャペチャという音色を奏でつづけた。
「さあ、指を変えて」
「はあああ……はい」
さらなる欲望を訴える言葉にも、不可思議な快感に戸惑う愛美は従順に反応する。
人差し指を口から出すと、自分の口内との間に透明な唾液の糸が伸びて、ふつふつと切れた。自身の唾液ながら異様な光景を目にして、頭がクラクラする。
痺れた意識のまま愛美は親指を口に咥えた。またヌチャミチャとぬめつく音楽を奏でて、高柳に聞かせる。男の反応をうかがい、自身も不本意な気持ちよさを味わいながら、中指、薬指、小指を次々と咥えて、舐めて、吐き出す。
高柳がすぐさま右手を引いて、左手と交替させた。
「んっ、んちゅ……はっあああ、くちゃ……ふっ、ぅんんん……」
愛美は休むことなく六本目、七本目、八本目としゃぶりつづけ、濡れた吐息と舌音を流しつづける。十本の指をすべて舐め終わると、自然と長いため息があふれた。
「はうううううぅぅぅ…………」
より大きな達成感が、高柳の言葉にかわいがられる。
「よくやり遂げました。いよいよ愛美君に僕のペニスを舐めてもらいましょうか」
「ええっ!」
愛美の驚愕の叫びを浴びて、高柳がさも嬉しそうな微笑みを返してきた。手早くナイトガウンを脱ぎ捨てると、全裸の立像が現れる。
色白の体躯は、やはり痩せていた。しかし不健康な印象はなく、北国の針葉樹のように余分なものを削ぎ落としたようだ。裸身だけだと学者のイメージが消え失せる。
股間からは鋭い短剣のような男根が、きれいに屹立していた。色白の亀頭も、肉幹も、静かな力を充満させて爆発を待っているように、愛美の瞳に突き刺さる。
「こ、これが男の人の……」
もちろん愛美は大人の男性器を見るのははじめてだ。幼いころに風呂で見ているはずの生前の父のモノの記憶はない。
グロテスクではないが、勃起の内側にみなぎるエネルギーに圧倒された。
(これを、わたしが口にする……)
「さあ、はじめてのフェラチオに挑戦しなさい」
返事をするまでに数秒を要した。
フェラチオという言葉は知識として頭にあるが、自分に言われるときが来るとは想像すらしなかった。ましてや自分が見ず知らずの男のを口にするなんて信じられない。
高柳が再び裸の尻を、ベッドのへりに置いて腰かけた。両脚を開いて、そのままじっとしている。
(もしかして、わたしがベッドから下りて、床に膝をついて、やるのかしら。そんなみっともないこと、女にさせるなんて酷い)高柳が視線を向けた。無言で微笑んでいるが、目で圧をかけてくる。
愛美ははじめて体育座りを解いて、ベッドから床へ下りた。両手で胸を隠し、下腹部を男の目にさらさないように気を配りながらも、高柳の正面にひざまずく。ただし開いた両膝ギリギリの位置。予想通り、注意が飛んできた。
「もっと近づかないと、愛美君の口がぼくの亀頭に届かないですよ」
「は、はい」
体育座りをやめたときから、抵抗の意志は捨てている。膝立ちの姿勢で、太腿の間を前へ進んだ。
男のシンボルそのものが、ズッズッと眼前に迫ってくる。
(あああ、近づいてる! 男の人のが近寄ってくるわ!)目をそらせなかった。まっすぐにそびえる肉の柱。その先端で赤く染まるなめらかな亀頭。二つの睾丸にも、瞳が吸いついてしまう。別に強がっているわけではなかった。ただ視線をはずしたら怖いことが起きる気がしているだけだ。
膝の動きを止めた愛美に、高柳からはなんの指示もない。愛美がなんとなく持っていたイメージと違って、亀頭は天井を指す角度。
(手でこっちへ向かせないと……)
恐る恐る手を出して、ペニスの幹をつかんだ。十本の指に、生まれてはじめて体験する未知の触り心地が浸みこんでくる。
(硬いわ……それに熱い……これが人の身体なの?)男の肉体の驚異に打たれつつ、手に力を入れた。抵抗される。勃起の力にますます驚かされながら、角度を下げた。
亀頭の先端部分が覗けて、細い切れこみが目に入る。
「じつに良いですね。僕の男根をしゃぶってください」
愛美は一度はあきらめたことを、あらためて強く思わないではいられない。
(キスもまだしていないのに……)
最後の抵抗を伝えるように、瞳を男の顔へ向けた。高柳が変わらぬ紳士的な笑みで圧力を送り返す。愛美は反射的に返事をしていた。
「はい」
顔を前へ出し、唇を亀頭へ押しつける。ついさっき咥えた指とも異なる、知らない触感。頭の中が真っ白に塗りこめられ、ただ唇が接する男の肉の肌触り、熱、そして匂いだけが鮮明になった。混乱する愛美の中に、高柳の声が実際以上に大きく響く。
「そのまま亀頭を口に含むのです」
はじめて具体的な指示を受けて、愛美は口をできるかぎり大きく開いた。そうしないと入らないと思った。
技巧などなにもなく、ただ口の中に亀頭を入れる。
亀頭の硬さ、熱、匂いが何倍にも増幅されて押し寄せてきた。なにより、舌に押しつけられた男のモノから、不思議な味が猛烈に浸みこんでくる。
愛美はなにもできなかった。五感を刺激する口内の男の存在感に圧倒されて、ただじっとしているだけだ。
それでも指をしゃぶっていたときと同じ、いや、それ以上の昂揚感が口から全身へあふれる。
「良いですよ、愛美君。とても良いです」
愛美が瞳を上へ向けると、言っている高柳の顔が溶けるように笑み崩れていた。
「んんふっ!」
口内に鎮座する亀頭が、口蓋や頬肉の内側に強く押しつけられた。高柳がベッドに腰かけたまま下半身をうねらせたのだ。
「むっくんんん、んふんんっ!」
驚いて後退しようとする愛美の頭を、男の両手が押さえた。身動きできなくなった愛美の口の中で、亀頭が蠢きまわる。高柳も座ったままなので大きな動きはできないが、愛美の感覚では喉の奥を突き破られるばかりに暴れている。
「くううんんむ、んおっ! くむむむん!」
愛美の苦しげなうめきに、亀頭が舌や口内粘膜にこすれる濡れた摩擦音が混じって、唇と肉幹の狭間があふれ出ている。膝立ちの身体が震えて、左右の乳房がプルプルとわなないた。
喉を傷つけられるかもしれないという戦慄と息苦しさに、清楚な美貌を引きつらせる愛美の耳に、新たな船長の声が入った。
『口の中を犯されて気持ちいいだろう。女の身体はどこででも男を受け入れて、快楽を得られる、と肉体と心に刻みこむんだ』
(そんなこと、あるはずがない!)
愛美は頭の中で必死に否定したが、亀頭で口内粘膜をえぐられ、舌の表面を削るようにこすられると、唾液とともに快感が噴き上がる。
「んっ! んふうっ! んちゅうう……はんん! くちゅっ……」
気がつくと亀頭を吸っていた。自分から舌を亀頭にからませて、唾液をまぶすと、ジュルジュルと卑猥な音を鳴らして吸い上げる。男の味がする自分の唾液を呑みこむと、喉がカッと熱く沸き立つ。
(あああ、男の人に口を汚されているのに、どうしてこんなに気持ちがよくなってしまうの?)いつの間にか愛美の顔の動きと、高柳の腰のうねりが同調している、と愛美本人が気づいたときに、爆発が起きた。猛烈な水圧で粘液が口蓋にぶつかり、渦を巻いて口内を埋めつくす。
「おんんんんっ!?」
(なにっ? なんなの!?)
亀頭の肉とも異なる粘つく味と匂いが痛いほど突き刺さって、愛美は自分の口の中に精液がぶちまけられたとわかった。
(射精されてる! 口に出されてるうっ!)
あわてて逃れようとしたが、精液を放出している男の指で頭をつかまれて、亀頭を吐き出すこともできない。すぐに息がつまり、喉をふさぐ粘液を飲み下すしかなくなった。
「うぐっ! んっ、んくう…………」
(精液を飲んでる! あああ、信じられない……)涙がこぼれた。いつか出会う最愛の恋人でも、精液を飲むように求められたら、その瞬間に別れを告げるだろう。
それなのに、身体の中が熱い。
飲みこんでしまった精液が、まるで物語に出る媚薬みたいに全身を熱くして、ビリビリと肌を疼かせる。全身の汗腺から汗が噴き出し、窓からの陽光を浴びて膝立ちの裸体をキラキラと輝かせた。
なによりもボールルームで船長に果てさせられた胸と女性器が特に激しく疼いて、知らず知らずに尻をくねらせている。
頭をつかんでいた高柳の手が離れた。愛美が急いで亀頭を吐き出すと、今度は自分の口と男根の間に精液の白い糸が伸びて切れるのが、鮮明に見える。現実とは思えない光景に背筋が震えて、口を強くぬぐった。
高柳のほうは精液と唾液にまみれた自分の分身を、きれいにするつもりはまったくない。男の絶頂でゆるんだ顔を愛美へ向ける。
「さあ、愛美君もベッドにもどってください。四つん這いになって、お尻を僕へ向かって掲げるのです」
言葉の意味は、愛美にもわかった。ベッドに置かれたときから覚悟していたときが来たのだ。フェラチオよりもまだましな行為かもしれない、と自分をごまかして返事をする。
「はい」
愛美は指示の通りにベッドに這い上がり、ちょうど中央の位置で肘と膝をシーツについて、尻を高柳へ向けた。
引きしまったしなやかな体形だが、バレーボールで鍛えた筋肉が豊かなボリュームを作っている。これから処女を奪う男を魅了するかのように、白い尻肌がほんのりと色づき、汗で輝いて、いっそう美しさを増している。
(恥ずかしいっ! こんないやらしい格好を男の人に見せるなんて、恥ずかしすぎるわ!)ボールルームでの大開脚は船員たちの剛腕で無理やりに固定されたものだ。自分ではどうしようもなかった。今は自分から動いて四つん這いになり、裸の尻を男へ捧げている。猛烈な羞恥で身体がますます熱を帯びて、頭の中が茹だってぼうっとしてしまう。それでいて胸や股間の疼きはますます鮮明になり、自然と尻がくねりつづけている。
「良いお尻です。まだ熟しきっていない新鮮さがそそります。たとえるなら果樹園に実るフルーツを、自分の手でもいで……」
自分の下半身に対する勝手な論評を聞かされている間にも、愛美の身体の熱は上がり、チリチリした疼きは大きくなっていく。高柳がペラペラとしゃべる言葉のひとつひとつに、尻たぶをサワサワとゆるくなでまわされているようで、疼きの炎に油をそそがれている。
(あああ、いつまでこのままなの? 早く)
早く、どうにかしてほしい、と自分が思っていることに気づいて、愛美は愕然としたときに、尻たぶに両手が置かれた。
指と手のひらが触れただけなのに、電撃が走る。
「ひゃんんっ!」
愛美は子犬のような叫びを上げて、背中を反らした。左右の尻肉に十本の指が食い入り、男の力で尻の谷間が広げられる。
自分自身が一度も目にしたことのない肉体の部位が、高柳の目にさらされた。
「愛美さんは良い肛門をしていますよ」
「あああ」
想像もしなかった言葉が、恥辱に喘ぐ愛美に突き刺さる。
「繊細な皺が小さくすぼまって、とっても愛らしい。若い乙女にふさわしい可憐な肛門です」
言葉とともに、人差し指が尻の蕾の中心をなでた。尻の美穴がキュッと縮み、反対に愛美の口が大きく開く。
「ひあああっ! そんなところを触らないでください!」
「そうですね。極めて魅力的ではありますが、僕は肛門の趣味はないのです。本題に入りましょう」
指が若い菊花から敏感な肌の表面を移動して、恥丘の内側へ滑りこんだ。
「あひいっ! そこも!」
船長の手で開花させられたもうひとつの肉花は、ぷりぷりした花弁をゆるませて、温かい蜜に濡れたままだった。指先にまさぐられると、硬くなったクリトリスがひくつき、膣口がキュッと閉じる。
「やっ、やあああ、だめえっ! あんんん!」
自分の女性器が侵入者に対してどんな反応をしているのか、愛美にはうかがい知れない。ただクチュクチュという恥ずかしい音色とともに、快感が下半身から押し寄せてくる。指や亀頭をしゃぶるのも気持ちよかったが、やはり女の最も鋭敏な部分をいじられる愉悦は何倍も大きい。
長い演説で焦らされた女体は、愛美の意志を無視して快楽の海へと飛びこんだ。自分では制御できない快感の水流に翻弄されて、浮き沈みする小さな木の葉のように、四つん這いの裸身を大きく波うたせる。
「良い反応ですよ、愛美君。処女を卒業する前に、一度イッておきますか」
「そんな、あああ、そんな言い方は、はひいいいっ!」
まるでルーチンの作業のような表現に抵抗しかけたが、陰核を強くつままれて、連続してしごきたてられた。愛美の意志などおかまいなしに、一気に絶頂へ向けて追い立てられる。
「ひっいいいいいっ、イクッ! イッちゃううううっっ!!」
四つん這いの手足がまっすぐに伸びて、汗まみれの裸身がシーツから大きく跳ねた。肉芽をつままれたまま空中に踊り上がる。
プシャッ! と音を鳴らして、高く浮いた股間から透明な体液が噴出した。奔流が男の手にぶつかり、水滴が四方へ飛散して、寝室を潤す輝くシャワーとなる。
ドサッと落下した愛美は、ベッドに腹這いになり、脱力した四肢をピクピクと痙攣させた。そうなってもまだ、高柳の指が肉唇の奥に潜りこんだままだ。
「……はああぁぁぁ……ひっ! あ、くっ、あふんん!」
肉の中で指が動くと、高い声が上がり、無意識に尻が上下左右に動いて、高柳の目を楽しませる。
「良いイキっぷりですよ、愛美君。エクスタシーの余韻が冷める前に、処女から脱却しましょう」
愛美は腰に手をまわされて、大きな猫のように持ち上げられ、四つん這いの姿勢にもどされた。
「あ、あああ……」
まともな反応ができずに、首をひねって惚けた表情を高柳へ向けた。
「良い顔ですよ」
『いい顔だ』
二人の男の声が重なった。しかし愛美の耳に届いた声は、大部分がスピーカーからの船長の低い美声。
『いよいよ愛美は処女を脱する。本物の大人の女になるんだ。その先には、愛美が体験したことのない、想像もしない歓喜の世界が広がっている。思いっきり感じて、快楽に浸れ』
船長の暗示の言葉とともに、ペニスが愛美の中心に押しつけられる。果てたばかりの膣口がなんの抵抗もなしに広がり、亀頭部分がすっぽり入りこんだ。
しかしその奥は未踏の処女の領域。はじめての異物を排除しようと、懸命に狭く閉ざしている。
陵辱者は満足の笑みを浮かべた。処女の抵抗を突き破ることこそが大きな喜びだ。両手で愛美の腰をがっちりとつかみ、強引に腰を突き出し、男の武器をもって一気に膣の奥まで侵略した。
「あひいっ! あああああああああっっっ!」
愛美はひずんだ絶叫をほとばしらせて、全身を硬直させる。身体に燃える鉄の杭を打ちこまれ、鋭い先端が脳にまで達したようだ。
生涯ただ一度の鮮血があふれて、男の色白の肌とシーツを赤く染めた。
「良い破瓜の流血ですよ」
高柳が腰を引いた。広がった膣口から、血まみれの肉棒がヌルヌルと抜かれる。
愛美の体内を、新たな苦痛が苛む。
「くっああああ!」
再び男根が女肉の奥まで突き入れられ、血が押し出された。
「あひいい、あ、ああん……」
愛美の悲鳴が音の質を変えた。処女膜を破られ、体内を男の凶器で蹂躙される痛みの中から、快感が顔を出してくる。
高柳が男根を前後に動かし、両手につかんだ愛美の腰を大きく揺さぶりながら、男根を突き入れる。そのたびに愛美の中で苦痛が弾けて消えて、悦楽が広がっていく。
「ひああ! いいっ!」
無意識の言葉が、愛美の喉を駆け上がり、唇の外へ飛び出した。自分の耳で聞いて、はじめて叫びの意味に気づいた。
(言ってる! わたし、気持ちいいと口にしてる!)そう気づくと、快感の勢いが加速した。全身から苦痛が消えて、ただひたすら男の肉剣で体内をえぐられる悦びが満ちる。
「気持ちいいっ! 処女をなくしたばかりなのに、気持ちいいなんて、ああああ、おかしいわっ!」
『それでいい。愛美は処女を失って、すぐに絶頂を迎える淫らな女なんだ。さあ、好きなだけイケ!』
船長の言葉が、愛美の肉悦のステージをはね上げた。いきなり地面から大空へ放り投げられたように、快楽の限界を突破する。
「イッちゃうう! イクッううう! 身体中がイックううう────ッッ!!」
「僕も、愛美君に射精しますよ!」
絶頂にわななく愛美の尻に、高柳が腰をぶつけた。おのが分身を、エクスタシーを極めている最中の膣の奥深くへ突き入れたまま、両腕で愛美の随喜の汗でぬらつく腹を抱きしめる。
「うおう!!」
ひと声うなると、尻の筋肉が引きつり、鈴口から二度目の男の絶頂をぶちまけた。
愛美の腹の中で粘つく洪水が暴れ狂い、一段と高い快楽の次元へ猛々しく投げ飛ばされる。
「ひいいいっ! 熱いっ! きゃうううん! 熱くて、もっとイッちゃううう────んんッッ!!」
高柳の腕の中で、愛美は全身を弛緩させた。溶けた雪像さながらに、くたくたと男の身体にしなだれかかる。
「はあぁぁぁ……」
荒い息を吐く愛美の唇に、高柳が唇を重ねてきた。
(キス! やっとキスされた!)
愛美の中でなにかが弾けて、自分から貪るように男の唇に吸いついた。口と性器の二か所で男とつながる不思議な感覚が、また女体を熱くする。
そのとき廊下側のドアがノックされて、船長が入ってきた。
「申し訳ございません。高柳様の秘書様から緊急の御連絡がありました。今すぐに御自宅にお帰りいただきたいとのことです。すでにオーシャンヘヴン号へ迎えのヘリコプターが飛んでいます」
「まったく無粋な秘書ですよ」
高柳があっさりとペニスを抜き、愛美から離れた。愛美は自分の血と愛液で濡れたシーツに尻をついて、人形のごとくへたりこむ。
「シャワーを浴びて、身支度をします。愛美君のことは船長におまかせしますよ」
「承知しました」
愛美は自分の頭上で交わされる大人たちの声を、ぼんやりと聞いていたが、ふいに船長に両手で抱え上げられた。いわゆるお姫様抱っこ状態だ。
「えっ、ええっ!?」
愛美は思わず両腕を船長の首にまわして、強くしがみついた。裸身についた様々な体液で立派な制服が汚れるが、船長は気にしないで間近から語りかけてくる。
「これから愛美用の部屋に運ぶ。今日は自分の部屋のバスルームで身体を洗い、休むがいい」
変わらぬ低音の美声に、愛美は聞き惚れて、返事が遅れた。
「はい……船長」
「明日には、私がまた愛美の身体に新たな快楽を教えてやる。楽しみにしていろ」
言葉をそそがれて、愛美の身体が疼きはじめる。
(今すぐに、船長に疼きを止めて欲しい……)
そう思っている自分に驚いてしまった。
廊下には船員が何人もいた。全裸の愛美を運ぶ船長を目にすると、サッと敬礼をする。愛美は自分が本当にお姫様になったような気がした。
船室へ入ると、驚いたことに、船長が直接愛美をバスルームに連れて行き、丸椅子に座らせて、身体を洗いだした。タオルやスポンジを使わずに、手にボディソープを出して、全身の肌にヌルヌルと伸ばしていく。
汗や精液や血液を洗い落としながら、力強い指が繊細な動きをして、乳房や尻の丸みをこすられると、愛美は何度も声が出てしまった。
「あふっ……くうん、はああ……」
喘ぎのメロディに合わせて、左右の乳肉を前に絞り出され、乳首を根もとから何度もしごかれる。
「はおう! あっおおおん!」
また胸の愛撫だけで、いとも簡単に絶頂に導かれた。
「イクッ!」
まだエクスタシーがつづいている最中に、船長の両手がそろって泡まみれの腹を滑り下りた。
「ここもよく洗おう」
いきなり肉唇を開かれ、クリトリスを右手の人差し指の先で前後左右にこすりたてられる。左手の人差し指は、膣口を探り出し、遠慮なしに潜りこんできた。
女性器の二つの急所を同時に洗われて、愛美はたちまち官能の高空へと激しく飛翔する。
「イクッ! あああ、船長さん、またイキますうっ!」
自分が陵辱者をさん付けで呼んでいることを、鮮明に認識している。わかっていても呼んでしまう。
「船長さん、イッちゃうう───────ッッ!!」
愛美は身体を痙攣させて、全身の泡を飛び散らせた。船長の制服にも多数の白い染みがつく。
「もっとイキたいかい」
「はいっ! イキたいです!」
愛美は即答して、じっとりと潤みきった瞳を船長の顔へ向けた。
「かわいいぞ。早くもオーシャンヘヴン号にふさわしい女になってきたな」
船長の口が、愛美の口をふさいだ。堂々と舌が押し入ってくる。
「んっ、んぅふうううう……」
愛美はキスされながら、左右の乳房を揉まれ、指で女の奥をえぐられる。
「くっんんんん───────ッッ!!」
(イクッ! もっともっとイッちゃううう!!)
キスの隙間からあふれる絶頂のうめきが、バスルームに反響しつづけた。


