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明智伝鬼:黒い縄師と捕縄術の研究

明智伝鬼(あけち でんき、1940年9月11日 – 2005年7月17日)は東京都出身の緊縛師である。1970年代から活動を始め、数々のAVに携わり、SMショーも頻繁に開いた。緊縛の普及に大きな功績があったとされる。捕縄術の研究家でもあり、海外ではrope artとして知られ、芸術としても評価が高い。1970年代以降の日本SM映像に繰り返し出てくる名前で、常に黒い服装に黒のサングラス、という裏方の姿が定着している。緊縛は女性が主役で縄師は裏方、という考えから、その装いを崩さなかった。

映像では『縛られたいおんな』(神田つばき)、『縛鬼 【五大】』(矢田紫)、2004年12月ナチュラルハイの『鬼 ONI』に携わる。『鬼』では初代・葵マリーと初共演。他出演は鼻責め師の千葉曳三、緊縛師の速水健二。写真集では沢渡朔『東京ストリップ 清水ひとみ』(1998年8月、モッツ・コーポレーション)、横木安良夫『罰 NAOKO HAYASHIBA』(モッツ出版、2001年、林葉直子、ISBN 4944214200)。AVとショーだけでなく、2003年7月11日にはヴァニラ画廊のオープニングレセプションでパフォーマンスを行った。画廊の開幕に縄を置くのは、伝鬼が美術の場でもrope artとして呼ばれていたことの一例である。

正式に襲名披露をした直系の弟子は明智炎華と明智蕾火の2名だが、両者とも襲名を返上しており、現在は活動している弟子も後継者もいない。名前は残っても、明智の看板を継ぐ縄は途切れている。

2005年7月17日、多臓器不全により死亡。享年64歳。1970年代から64歳で縄が止まるまで、神田つばきを縛る映像、矢田紫の『縛鬼』、葵マリーとの『鬼』、沢渡朔と清水ひとみ、横木安良夫と林葉直子の写真集——映像と紙の両方に、裏方の黒が残っている。

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