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奴隷牧場1 · 第6部分

奴隷牧場1 第6部分 (6/7)
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「昨日の罰もあるし、麻美のショーに感じたという理子ちゃんを椅子にあげましょう」

リサが淡々と男たちに指示を出す。

「誰かグリセリンと浣腸器持ってきて」

その間にも姉の樹理は床に引き倒され、三人がかりで両肩と、左右の脚をそれぞれ持たれて拡げられて、最初の男性に挿入されるところだった。

「やめろよ、なんなんだよ、聞いてないよ。お姉ちゃんを離せよ、入れさせるなよ」

樹理は悲鳴をあげるばかりだが、理子は押さえつけた男たちをふりほどこうと必死の抵抗を見せていた。

突然スピーカーからパチーンと頬を叩く音が響いて、一瞬理子が怯んだ隙に、拘束椅子へと男たちが無理矢理座らせてしまった。

そうなればあっという間に身動きできぬよう、各箇所にベルトをかけられてしまう。

「やめて、お願い」

理子の声がいきなり弱々しく変わった。

「何やってるの、早く持ってらっしゃい。あと、おまんこベルトと肛門栓もよ」

ビンタをはったせいか、ささやかながらも抵抗を受けたせいなのか、リサがS性を目覚めさせて言葉を荒くバックステージに向かって怒鳴りつけた。

もうひとつのスポットライトの輪の中では、樹理の前に既に別の男が仁王立ちになって、本人を裏返しにして尻をあげさせるよう要求しているようだ。アジア系の顔立ちだがあきらかに日本人ではなかった。

手を後ろに縛られていてはほとんど抵抗することも出来ず、樹理の方はもうなすがままのようだった。

理子の方も準備が整うと、「香坂さん、昨日理子を最後まで苦しめた香坂さん、いらしたらこのあわれな娘にとどめの浣腸をしてあげに出てらしてくださらない」

リサが観客席のどこに座っているかわからない香坂を呼んだ。

「やめてよ、ねえやめて浣腸なんて今まで一度もしたことない、怖いよ」

スピーカーの理子の声は涙声に変わっていた。

それでも男たちによって容赦なく腰にベルトが巻かれ、中央の大小のリングが食い込むと、性器と肛門がめくりあげられ丸出しになった。

さっきの本人の言葉の通り、性器は瑞々しく露を保っているのが見て取れる。

駆け寄ってきた香坂にリサからグリセリンを吸入した二百CCの浣腸器が手渡される。

「昨日も賞金を独り占めして今日もこんな大役いかがですか」

リサが声をかけると、香坂はにやりと笑って、「まだ新参者の私がこのようにラッキーなことばかりで大変申し訳ないですが、ここはこの理子ちゃんに昨日同様心を鬼にして、ゆっくりと初浣腸を味わってもらおうと思います」

マイクに向かって答えた。

「ついでに一発どうだぁ」

拍手と同時に観客席からそんな声も飛んだ。

ひどく慎重に香坂が丸出しの肛門に浣腸器の先端を入れて、ゆっくりとシリンダーを押していく。

「いやーー、やめてーー」

スピーカーは無情にも生贄の悲鳴を増幅させた。

二〇〇三年二月

エスタブリッシュメントホテル四十六階のモニター室。

米倉、寒河江、そして瑞花が見つめる真ん中の最大のモニターの中では、香坂が乃里子の母沙織を逆さ吊りに吊り上げたところだった。

沙織の腹部はそれとわかるほど膨れている。

「本当は、次は乃里子か、少なくとも沙織、乃里子同時に種付けして俺の子を産ませたかったんだが」

父親としての愛情などとは無縁の冷たい声で寒河江がつぶやく。

吊り上げられた沙織のすぐそばに、軍服という香坂お気に入りのコスチュームを纏った麻美が手を頭の後ろに組んだ服従姿勢で立たされていた。

「俺の子、って寒河江さんの子って確証ないんでしょう」

「ああ、もちろん隼人の子かもしれんし、当然会員の誰かのかもしれん。確実なのは、瑞花お前の子ではないということくらいだ」

「産ませることは産ませるのね」

「ああ、俺はさすがにわざわざ流産させるような真似はようせんさ。昔オランダのハードショーで見たことあるけどな。妊婦を逆さ吊りにして流産するまで鞭責めにするやつ。さすがの俺も吐き気がしたよ」

「まぁできちゃった子に罪ないし、なんてありきたりか」

「あははは。まぁ男なら冷酷なサディストに、女ならばいずれは可憐なマゾ娘に育てるまでのことさ」

「あんなことさせて大丈夫なの」

「ああもう安定期だし、乃里子の時も妊娠中も責められてたらしいからな。本人もつわりも軽かったし、それも収まったらもう縄が恋しくて仕方ないのさ」

香坂が麻美に命じて沙織の乳房を揉ませると、白い液が乳首の先端から飛び散った。

「あの元大使さんも、よっぽど好きよね。あの賞金、結局はほとんどうちでのプレイに使っちゃったんじゃないかな」

「いやいや、あれで結構外務省ではいいセンいきそうらしいぞ。出世レースのトップを同期三人だかで争ってる、と三田村の親父がこの前言ってた」

「俺はあまり妊婦なんてものにそそられませんがね。由香にせよ夏美にせよ、まあ麻美にしてもブラフでよかったっすよ」

米倉の言葉に、「あら、私はもし妊娠したら一度は縄がけされてみたいわ、女として」

最近は滅多にM役などしない瑞花が答えた。

「ところで、今日集まったのは例のドバイのビデオが届いたからなんだ」

寒河江が鞄からディスクを一枚取り出して、瑞花に渡した。

瑞花がいくつかのスイッチをいじると、アップになっていた逆さ吊りのままフェラチオ奉仕をする沙織の横顔が、となりの縦に並んだ小さなモニターのひとつに移動した。

全体が映し出されたり顔がアップになったりしているということは、別の部屋でスタッフがカメラを操作しながら監視しているということであるから、こちらの三人がそこから目を離しても何ら問題はない。

メインモニターは一瞬真っ青の画面を経て、白いアラビア語の背景にふたつの尻が浮かび上がり、そのタイトルバックが終わると、いきなり並んで大きく口を開けた樹理と理子の顔がアップになった。

差し出された二本のペニスから小便が勢いよくふたりの開いた口をめがけて放たれる。ゆっくりとカメラが引くとふたりとも全裸で正座をして「便器」の役目をしているのだが、明らかに以前と違うのが樹理の乳房だった。

もともと妹の理子の方は姉の樹理よりも上背もありプロポーションもよくて乳房も大きかったのだが、画面の中の樹理のそれは理子より何サイズも大きくなっていた。

「HカップかIカップかにはされてるわね」

瑞花が

一瞥

して言う。

理子の方はほぼ全てを飲み干したようであるが、樹理は途中でむせてその大きな乳房にごぼごぼと尿をあふれさせた。

放尿を終えた樹理側の男が、樹理に歩み寄りその大きな手で振りかぶってビンタをすると、ぐしゃっという鈍い音とともに正座していた樹理は、画面左側の外まで吹っ飛んだ。

「日本語に訳された手紙が入っていて、ビデオは一応ふたりの一日を追ったドキュメントということらしい。樹理はフォーサイズアップの豊胸をすぐやったらしい」

「四サイズってのが凄いわね、あの子Dくらいはあったのかしら」

「朝起きてすぐ主人の便器役、要求があれば精液便器も。それに引き続いて本人たちの排便」

ふたりの男が仁王立ちになっていた場所はほとんど和式と同じような便器になっていて、姉妹はそれぞれそのすぐ後ろに正座させられていたことが、カメラの位置がずれてちょうどわかったところだが、樹理は男の手でまた元の位置に戻され、無言のままの男にすでに半勃起した巨根を口元に突きつけられ銜えさせられた。隣の理子は二歩男の方に前に出されて回れ右をして便器の上にしゃがまされる。手を自ら頭上後ろに持って行き体を少し前屈させつつもまっすぐ前を見る。理子の目線の前には大きな一面の鏡だ。当然 、米倉たちモニター越しに映像を見ているものにも、突き出した尻と、目を閉じることを許されていないのだろう、少し口元をゆがめて眉を寄せてこわばった理子の顔が鏡越しに見える。

男が何かを言葉にして命じると「イエス、マスター」と理子がすかさず返事をした。

「えっ、わ、自然排便させるの」

後ろを向かせたためもしやと思ったが、浣腸なしでの公開排泄をさせられるようだった。理子の肛門がみるみる膨らんで、「えーー」と瑞花が叫ぶほどの太いものが捻り出されてきた。

「尻の穴もばっちり拡げられてるんだろ」

「いゃあよくこの短期間でここまで仕込んだというか改造したものですね」

横では樹理の口を男が容赦なく責め立てていた。

理子の方は突き出した尻からの排便が途切れると、前の小さな穴から液体がちょろちょろと漏れ始め、次の瞬間には勢いが増し、本人の口からは「ソーリーソーリー」と謝罪の言葉が漏れた。

「うんちは許可されててもおしっこは許可されていないってわけね」

樹理の方は男の荒腰がとまると同時にむせかえって唾と精液の混じった白濁の液をまたもその巨乳の上に吹き出した。

「あれじゃあ自分の下まったく見えないわね」

いびつなほど大きすぎる乳房は、樹理自身の下方への視界を確かに阻んでいる。

当然のようにまたしても男のビンタが飛んで、樹理は画面の外に吹っ飛んだ。

しかし、今度は、男はそんな樹理の方に歩み寄ることもせず、隣で腕組みをして理子の排便を見ていた男に声をかけると、くるりとこちら側を向いてカメラの横をすり抜けて立ち去った様子だ。

入れ替わりに背の高い女がカメラの背後から、ふたつ並んで一段高く設置された便器の方へ歩み出てきた。黒いレザーの衣装は、腰のくびれのところで一度大きく切れ込み、そこから尻全体を覆っているのだが、尻の大部分は剥き出しになるように中が丸くくり抜かれていた。女は流暢な日本語で樹理に言う。

「ほらほら、樹理さっさと自分で起きあがって便器に戻りなさい。ああくさいわねぇ理子のうんこはあいかわらず。ほら樹理、早くして」

のろのろとまた画面左側から登場した樹理に近づいていった女は、髪の毛を掴むと無理矢理便器のところまで引き立てた。

「ほら、早くして。あんたが終わらないといつまでも妹はそのままよ」

女の言葉通り、理子は排泄したものを流すことも許されず、先程の排便時の姿勢をそのまま保っている。

「ほら、私はあんたの尻の穴なんか見たくないから、こっちみて私の目をみてしなさい。一日でも時間内に出せないと、また一週間排泄禁止にして強制便秘責めと公開浣腸排泄ショーよ」

女の横顔が一瞬カメラに映し出された。

「あっ」「おー」

瑞花と寒河江が同時に声をあげた。去年のショーで妊娠して引き取られていった女だった。

樹理が命じられたポーズでしゃがむと、女はふたりの前に仁王立ちになって、「理子、あんたもいつまで私にお尻向けてるの」

女がいつの間にか手にしていた鞭で理子の尻を一閃すると、たちまち赤色の鞭跡が浮かび上がる。

「はいっ」

理子はあわてて向き直って、姉と同じポーズで便器を跨いだ。

「で、出ます」

樹理の言葉と同時に、カメラがゆっくりと樹理の股間へと迫った。

「ビデオは見たか」

夕方になって会長室となっているスィートルームに寒河江、瑞花とともに呼ばれて、ソファに座ると同時に三田村が切り出した。

三人が同時に頷くと、「で、感想は」

と、三田村はまずは米倉を見て尋ねてきた。

「よくぞこの短期間に、と正直驚いたことは確かです」

「うむ。環境がそうさせたというのはもちろんあるだろう。だが、それに比べてここ数ヶ月の君たちの成果は目に見えて落ちてはいないか」

「ですが会長、伝言ダイヤルのシステムがあった時代とは、あまりにも持ってる武器が違いすぎます」

インターネットを利用した出会い系サイトへの対応を担当している瑞花がすかさず反論した。

「それは私にだってわかってるさ。しかし世の中からマゾの女が居なくなったわけではあるまい。多い時には月に十人以上を奴隷化してきた君たちにしては、いささか力量を持て余しているのではないのかね。ピンサロから女はあがってくるが、ゴールド会員への真性レイププレイに数回使える程度ではいかんともしがたかろう。ああいうのもちゃんとハードな本物のマゾに育ててこその君たちの腕ではないのか」

そう言われると三人ともなかなか返す言葉がなかった。

この半年で、瑞花の出会い系サイトでものになった獲物はたったの四人。あとは昨秋のあの飛行機の中で瑞花が声をかけたキャビンアテンダントが訪ねてきて、瑞花が自分で仕込んでいるのみで、三田村の言うとおり、天使牧場からはなかなか本物のマゾ女というのは上がってこない。その評判上、どちらかというと金にせっぱつまってやってくる娘が増え、見た目はいいもののマゾっ気なんてかけらもないというような女が多いというのが現実だ。

「そこで相談なんだが、君たち三人の内ひとりと奴隷ふたりほどでこの男のところに行ってみないか。まぁホームステイといえばかわいらしすぎるが、言ってみれば調教師留学とでもいうかな。マゾの素質の有無にかかわらず、クライアントが求めれば強制的にほぼ百パーセントマゾ奴隷化して戻してよこすそうだぞ」

思いがけない話に、三人は顔を見合わせた。

ビデオにはあの後、二人の口を使用したアラブの男たちへの奉仕シーンが綴られていた。

八時ちょうどを示すアナログ時計が画面いっぱいに映し出され、次のショットで、画面は左右に分割、左に樹理、右に理子が全裸に首輪だけという状態で正座していた。首輪から延びた鎖は後方にピンと張った状態で引かれ、それが二人にうつむくことを許していない。

下半身裸の仁王立ちの男がそれぞれの前に立つと、ためらうことなくふたりはまだ萎えたものを口に含んで、ピンサロ嬢として鍛えたテクニックで大きくさせていった。ものが大きくなったところで理子は玉舐めを、樹理はその豊胸された巨乳でパイズリをはじめる。一分ほどで画面はカットされ、次の画面で理子の口の中に男が射精してそれを引き抜くシーンが映し出された。理子は口を開いて、出された精液をカメラに見せてからごくりと飲み干す。右下に後から合成で入れたと思われるデジタルの数字が現れ0から1にカウントが上がる。樹理はまだパイズリの最中だ。理子の前に二人目の男が立ち、くわえ込んで首を前後させたところでまたカットされて二人目の射精シーン。デジタルが2に変わる。その際には左側の樹理の映像も同時にカットされ、映し出されたのは口を大きく開けさせ男が腰を使って喉奥に突き込んでいるシーンだ。理子が三人目をくわえてまたカット。今度は樹理が射精を受けて、理子はゆっくりと口を前後している。樹理の左下にもカウンターが現れ0から1に変わる。

十時を示す時計が映し出され、次に二人のカットに移ると、樹理がパイズリで男をいかせて顔に直接精液を浴びたところで、カウンターが4から5へ。そのとき玉舐めをしている理子のカウンターはすでに10を指していた。しばらくまた、何カットか挿入されるが、ふたりのカウンターの差は開いていく一方だ。ビデオの時間としては四十分程度だったが、二時間ごとに挿入された時計のカットが最後にまた八時を指した時、カウンターは理子69に対して樹理は24だった。

カメラが後ろに引いていき、左右の画面が重なるような特殊効果のあと、五メートル程度離れて座ったふたりがひとつの画面になると、ふたりの真ん中後方に座ってずっと鎖を持っていた女が例の日本人の女であったことがはじめてわかる。

女もまた食事も摂らずに十二時間ふたりを監督していたということだろうか。

女のそばにも、奴隷ふたりのそばにもペットボトルは置かれており、水分補給だけはしていたのだろう。

「今日も樹理は半分以下。なんのためにそのデカパイぶらさげてんのよ。ちんぽ気持ちよくさせるために大きくしてもらったんでしょ。理子の口に毎日毎日負けてるんじゃどうしようもないじゃない。約束通り明日あんたは尻穴奉仕よ」

フェラチオシーンでは全く会話などはなかったため、久しぶりに聞こえてきた女の言葉は、本人も払い下げられてきた奴隷とはとても思えない、明確に立場の違いがわかるものだ。

次のシーンは、この屋敷の主人が、二人の奴隷に尻を高く掲げた四つん這いにさせ、後ろから鞭を入れているもので、当然のように長い一本鞭が使われていたが、「お許しください」と日本語で喚き泣く樹理に対して、理子はむしろ快感を楽しむかのような表情で「うっ」とか「あっ」とかいう声をあげているのだった。

「連れて行く女には、向こうで調教受けさせてこっちで使うということですか」

一瞬の沈黙の後、寒河江がようやく三田村の方を見て口を開いた。

「そうだ。お前たちだけでやってる調教とはまた違った趣向でやれるだろう」

「確かに、どっちかというとマゾっ気のあるのはむしろ樹理だと思ってましたけど、理子の方が淡々と自分の運命を受け入れて、すっかりマゾっぽい表情までして、たった数ヶ月でここまで調教したのは凄いとは思いました」

瑞花もまたビデオに映っていたふたりの様子を思い出したのだろう。ビデオを見ながらも漏らしていた感想を再び口にした。

「見知らぬ国へ売り飛ばされた女のしたたかさとでもいうのかな」

ようやく米倉も口を開いた。

ビデオでは鞭責めの後、首輪も取って文字通り生まれたままの裸になった理子が豪華なベッドの上で主人のものを受け入れているシーンで、すぐ横にやはり全裸の樹理が、ベッド脇に立った女に髪の毛をわし掴みにされた状態で正座させられていた。

理子はそれぞれの手で自ら自分の足首を掴んで、ほぼ体を半分に折り曲げて性器を晒した状態で男の激しい抽挿を受けており、顔を快感にゆがめて、淫らな声をあげていた。

数カットを刻んだ後、「ほら、用意しなさい」

と、後ろの女の声がして、男の律動に合わせて激しく動く理子のお腹の上に、正座した樹理が頭を押さえつけられる。

男の腰の動きがさらに速くなったと見えた次の瞬間、男のそれは理子の性器から勢いよく抜かれ、理子の腹の上でこれ以上は無理というまで大きく開いた樹理の口に突き込まれた。極限まで膨らんだ男のものは最初のひと噴きを樹理の顔面に浴びせ、目を開けていられなくなった樹理の喉を容赦なく数回責め立てた後、深く突き入れた状態で動きが止んだ。

樹理の喉がこくりとそれを

嚥下

するところまで、ビデオは鮮明に追っていた。

射精を受けさせるためだけに別の女を使うなどというのは、今まで思いつきもしなかった米倉だったが、性欲処理の道具としての意識植え付けのためには、かなり有効な方法であろうと思った。

エンディングに再び八時を示す時計が映し出され、次のシーンで、やはり首輪から伸びた鎖を女に持たれた裸のふたりが登場した。先ほどの始まりと違うのは、理子は同じように正座して後ろに鎖が伸びていたが、樹理は四つんばいで両方の肩と両膝を床につき、尻を突き出し、後ろに回した両手で尻たぼを拡げて肛門を晒け出している点だ。首輪から伸びた鎖に引っ張られ、首を不自然に曲げて横顔を見せていた。

数秒の間があり、ふたりの前に男がやってくる。

理子はすかさず手を頭の後ろで組み口を大きく開いて男のひと突き目を待つ。

その隣で、樹理の前に立った男が、手にした小さな瓶を尻の上で傾け、とろりとしたオイルを晒けだされた肛門に垂らしたところで、画面はフェードアウトした。

「いずれにしても、三人で誰を出して、誰を連れて行くのかよく相談してみてくれ。今夜は永田町と晩飯の約束があって、そろそろ出掛ける。今週中にも結論だしておけよ」

その夜、自宅の鍵を開けて中に入った米倉をスーツ姿の美樹が迎えた。

「おお、めずらしい。帰ってきたばかりか」

普段この時間は、まだ三田村の相手をしていて帰宅していないか、家に居る時は調教ルームに入っていて、米倉の帰宅に気が付かないことが多い。今日は三田村が会員に三人いる代議士の内の誰かと会食に出ているので、多分今夜は在宅しているだろうとは思ったが、出迎えを受けるとは思っていなかった。

「いえ、夕方には戻ったわよ。今日は昼間も瑞花さんからのお声もかからなかったし。でもね、さっきから、お嬢ちゃんたちふたりが遊びに来て、相手してくれてる。私は参加せずに上のモニターで見学させてもらいながらワイン飲んでたわ。なかなか乃里ちゃんも夏美ちゃんも素敵な女王様ぶりでいいわよ」

言われてみると目元がほんのり赤い。

米倉たちは昨年秋にこのマンションに引っ越してきた。

理由は加奈をホテル住まいではなく自分たちと「同居」させるためで、月額ちょうど百万の賃貸マンションを二年間の前払いで借りた。

費用は加奈の申し出で、加奈が離婚の際に譲渡された慰謝料替わりのマンションの売却で得たものの一部を充てた。

あの金串責めショーを終えた直後、加奈のEカップからGないしHカップへの巨乳化手術は、結局、当面延期されることになった。

「これだけのマゾ女を乳だけとはいえサイボーグにするのはもったいない。本物の本人の乳でもっと苦痛を味合わせよう」

三田村の一言で突然そう決まった。

以前彼女を調教した男たちによって宣告された豊胸手術から逃げ出したことによる加奈のトラウマは、生殺しのまま引き続き支配者たちの手に委ねられることとなったわけだ。

しかしその加奈が申し出たのは、米倉とその妻美樹のふたりによる完全所有だった。全財産と加奈自身を米倉隼人、米倉美樹に譲渡し、人格を放棄し、ふたり共有の所有物として完全奴隷となる旨の契約書を自ら書いてきた。あのショーの二週間ほど後に加奈が書いて持参したそれには、二年間の所有後、引き続きの所有も、有償・無償に関わらぬ第三者への譲渡の自由さえも明記されていた。

もちろん、普段から客を取らされその客にあらゆる責めを与えられることや、先日のようなハードショーへの出演、調教課程や折檻の場面を撮影した写真やビデオの販売、延期された豊胸を含む肉体改造の自由など、奴隷の生殺与奪に関わるおよそ考えられるあらゆることが謳われており、奴隷側からのただひとつの条件は、最低二年間はふたりの管理下においておく、そのことのみだった。

そうして売却したマンションは、バブル崩壊後もっとも底に落ちているのではと思える不景気の中でも、その額は二億円を下らなかった。

加奈の、いや米倉たちの手元には移転費用とその譲渡益に掛かる税金を支払っても、まだ一億円以上のキャッシュが残った。

このメゾネットの高級マンションに引っ越すに当たって、三田村だけにはもちろん報告をした。

組織の力で得た女であるだけではなく、あのショーでことのほか三田村の目を引いたことは間違いないわけだから、難色を示すか何らかの条件を提示するのではないかと思っていたが、その答えは、「ではその金は当面現金で持っておけ。定期なんぞでお前たちの名義にいきなり変えると目を引いて税金対策に余計な労力を払わにゃならん。まぁ二千万くらいずつに分散して証券会社で運用するかだな、美樹は得意だろう。これから株は上がるだろうし業界の会員も居たろう、あんなのに相談してみるんだな」というもので、加奈の今後の扱いについての言及はなかった。

まあ美樹は米倉の妻でありながら、実質的な支配権は三田村が握っているようなものだから、ふたりの共有と聞いてそれはそれでよいと判断したのだろうと米倉はその時思った。

「おいおい、いつからふたりはそんなべったりとキスするような関係になってたんだ」

上階のモニターでちらりと見た光景が目の前で続いていた。

上半身白色の自分の卒業校のだというお気に入りのセーラー服、下半身は裸で、すっかり体重を預けるように自分の性器を床に横たわった加奈の口元に擦り付けている乃里子と、こちらは全裸で体を少し斜めにして、加奈の胸の上にまたがってしゃがみ左の乳房の頂点にクリトリスをこすりつけている夏美が、両腕でしっかりと抱き合って、みるからに濃厚なキスシーンを繰り広げていた。

「あ、おかえりなさい」

「先生、おじゃましてます。加奈お姉さまお借りして遊ばせていただいています」

ふたりの若い娘に馬乗りになられた挙げ句、加奈は右手を股間に持って行き激しくクリトリスを擦っていた。

「ほらもっと脚よく開いて、先生におまんこ触ってるとこよく見せるのよ」

普段S役などやらせたことのないまだ二十代の乃里子が三二十代の加奈に命令をしていた。

服を着せてシャキッとさせると、とても理知的な女なのだが、ひとたび裸になるよう命じられた途端、マゾの女の性が首をもたげ、ほんの少しの苦痛や屈辱を与えられれば中毒のようにその持続とより強い刺激を求める加奈に、はるか年下の少女のような女の命令は実に甘美なものかもしれない。

数年間のノーマルな結婚生活の間に抑圧していたものが、一気にはじけて、特にこのマンションに移ってからの奴隷としての自分の居場所に、ますますその傾向を強めている加奈が、二十一歳以上年下の娘に顔面騎乗されて舌で性器を舐めさせられながら命令を受けることに感じないはずがないのだった。

「あん、夏美さんおっぱいおっきい」

「あら乃里ちゃんだって、最近また一回り大きくなったんじゃないの。私のなんてパイズリ用に改造されたものよ。単なる男の人の性欲処理の道具としてこんなにされただけなんだもの」

抱き合ったまま乃里子が背を少しそらして、制服に包まれた自分の胸を夏美の乳房に押しつけるような仕草を見せる。

乃里子は米倉の目を、夏美は米倉の耳を意識しているのだろう。

「それなのに憎らしいわ。この女、一度は手術が決まっていたのに、会長さんのお慈悲で中止になって。手術でおっぱいおっきくされることもだけど、リハビリとか言われて色んなことされる辛さを味あわなくて済んだなんて、許せないわ」

そう言って、それまでしゃがんで性器をこすりつけていただけだったのが、胸の上に尻を落として思い切り体重をかけてEカップの乳房の裾野から頂点に向けて尻を前後させて、米倉の知る中でも一、二を競う美乳をひしゃげさせる。

「へー、リハビリとかあるんだぁ。どんなことするのぉ。乃里ね、次はうちのママがおっぱい手術受ければいいと思ってるんだ。これでまた子供産んだら今度こそ垂れてくるかもしれないし。うちのママがおっぱい垂れてるのなんかやだもん。一緒に調教とか受けなきゃいいけど、どうしたって見なくちゃいけないし。で、もう子供できたりしないようにあそこは使わないで口とおっぱいだけでご奉仕するようにしたらいいんだわ。いつまでもママがおまんこ気持ちよくてイクなんてなんか嫌」

「そうね、乃里ちゃんのお母さんなんて鞭だけでイクんだから、オマンコしてもらうなんて贅沢よね」

「あん。もうすぐイキそう。夏美さん、おっぱい触りっこしよう。先生、加奈お姉様のお口で乃里イッてもいいですか」

夏美が乃里子のセーラー服をまくり上げると、ノーブラの乳房が文字通りプルンという感じではじき出される。確かに初めて彼女の裸を見た時に比べると大きくなった、と米倉も思う。夏美の前ではさすがに大きさではかなわないが、若さでパンパンに張りつめた重量感を感じさせる乳房だ。

乃里子の昇りつめ具合を察するのか、加奈の舌使いにもスピードが加わったようで、ピチャピチャと淫らな音が増した。

「あん、クリちゃん気持ちいい。もう駄目、イクぅ」

夏美に乳房を揉まれ、自らの両手は夏美の乳首を愛撫しながら、加奈の顔の上で腰をかすかに前後させて背を反らせた。

しばらくして、ふぅーーーっという若い娘なりの色気の吐息で乃里子がようやく加奈の顔面から尻をあげると、今度は乳房の上にいた夏美がすかさず加奈の舌を求めて性器を押しつける。

加奈には吐息をつくヒマすら与えなかった。

「で、夏美さんどんなリハビリだったの」

後ろ向きにまたがられて、時折鼻まで押さえつけられるよりはマシなのだろう。

夏美への奉仕をあの初めての日を含めて何度か経験している加奈は、より積極的に舌を使い、さらには唇でラビアを吸ったり肛門にキスをしたりといったことをしていた。

「えっ。ああ、あのね、まず手術終わってからはね、立ち方と歩き方を何度もさせられたの。同じ時期に手術を受けた東南アジアやロシアの女の子たちと並ばされて、せっかく大きくしたおっぱいがちゃんと目立つ姿勢のいい歩き方を、まあ大して痛くもないんだけどお尻をステッキみたいのでビシビシぶたれながら。鏡の前五メートルくらいに立たされて、鏡に向かって歩いていくのよ。洋服を着せてもらっているときも裸の時もあったわ。あと立ち方とかも普段から背筋をぴんと伸ばして立つというのから、おっぱいを揉んで頂く時のより胸を突き出した立ち方とかも、言葉なんてほとんどわかんないんで余計なんだけど、叩かれたり肩や二の腕を持たれてぐいっとされたり。辛かったのは、そのおっぱいを揉んでもらうというのが、中に入れた素材をなじますとかいう目的もあるらしくて、手術を受けた数日後から一ヶ月間、もの凄い力で一日に何回も、何人ものトレーナーから揉まれるのよ。ほかに何してくれるわけでもなくて、ただただ冷淡な表情でぎゅうぎゅう揉まれるの。私ともうひとり以外は乃里ちゃんよりもっと若い二十代前半くらいとか、ひょっとしたらもっと若い女の子とかばかりで、泣いてしゃがみ込んだりしてる子とかもいたわ」

話ながらも、時々甘ったるい声を出して加奈の奉仕を受けていた。

乃里子はいつの間にか椅子にかけた米倉のところに来て、後ろ向きに米倉に体重を預けて座り、しきりに相づちを打っている。

「へー、そういうほかの子はその後どうなるの」

「えっ」

夏美がタイ語やロシア語を解さない以上、女の子たちとのコミュニケーションが取れたとは思えない。

「タイのバンコクや香港、それにマカオとかで客を取るのさ。自分の家のためにわりと本人が納得してきている子もいれば、業者に買われて無理矢理手術受けさせられてる娘もいるだろう。現にウチが出したマカオのホテルの回りにもたくさんのそういう娘たちが客引きしていたし、夜総会だのという売春クラブやカラオケ屋などもみんなその手の女の子が配置されてるらしい。ウチはまた別のことをしているから部屋を積極的に提供したりしてないようだったけど、ほかのホテルとかはそういった女の子が自分のもしくは自分たちの部屋を予め持っていたりもするらしいぞ」

米倉がかわりに答えてやる。

「へー」

「へー。先生も行かれた時にそういう子としてみたんですか」

「残念ながら、俺は、これ幸いとゆっくり寝かせてもらったよ。そんな時くらいと思ってね」

「その時の子たちはねぇ、もうスタイルのいい子ばっかり。というかみんなやたらと細いの。そういう意味では加奈もここが細いじゃない。みんなこんな感じかこれより細いくらいなの。そうするとおっぱいひと回り大きく見えるのよね、加奈もだけど」

そう言って、夏美は後ろ手に加奈の乳房の脇を両手でとんとんと叩いて、ここがね、と示す。

元々、骨格が細い上に、胸の隆起以外はあばらが浮いているほど痩せている加奈は、自分の話題になっても意に介すことなく、一心に夏美への奉仕を続けていた。

夏美は二十四歳になったばかり、乃里子は二十一歳。

夏美の方は二十一歳上の加奈をすでに呼び捨てにして、自分の優位を保っている。

「だから、加奈が手術したらものすごいスタイルになると思って楽しみにしていたのになぁ」

そんなことを言いながらも、夏美はゆっくりと腰を前後させはじめた。

実は加奈本人は覚悟が完全に出来ていたようで、中止が決まった時には、いささか拍子抜けしてしまった感じに米倉には見えた。

あえて感想を口にさせたわけではないが、豊胸手術が嫌で前の調教から逃れたということに拘りもあって、今回はそれが奴隷としての自分に課せられている、避けては通れない道と思っていたのではないか。

もっともその代償として受けたのが、金串をその美乳に突き通されるという究極の乳責めであり、豊胸させないのも、本物の乳房に刺した方がいい、つまりまた同じ責めが行われるという宣告でもあったわけで、どちらが本人に対して厳しいかと言えば、むしろ手術を受けないことの方かもしれない。

三田村の許可もあり米倉夫妻専属の奴隷になり、普段はこのマンションでふたりの奴隷としての生活をしているものの、ゴールド会員からの指名があれば断ることなく、差し出しているし、三田村はよりハードな責めを課すビデオを撮る計画も進めているようだ。

「あん、気持ちいい。でも、私一度男の人の役やってみたいの。あそこのディルドつけて加奈に入れて責めてもいいですか、先生」

夏美は、棚に並んだ疑似男根付きのベルトを指さした。

「乃里子、あそこの黒いのと赤いの、ふたつ持ってこい」

言われて乃里子が立ち上がる。

「黒い太い方を夏美に渡して、お前は赤いの腰に巻くんだ」

あん、とさらに声を出して夏美はようやく加奈の口から離れて、乃里子の手を借りて立ち上がり、ベルトを受け取ると、そのペニスの形の部分をすかさず自分の口元に持っていった。

「わー、おっきい。こんなの入るのかしら。私とても根元までは銜えられないかも」

と、言いつつ口に含む。

「加奈、両手で足首持って、もっとよく見せてみろ」

さすがにふたりの女の性器への長時間の奉仕で、息が切れているようで、「はい」という返事の声が少しかすれた。

さっさと赤のベルトを腰に巻いた乃里子に続いて、夏美が巻いた黒い男性器部分はぬめぬめと彼女の唾液で光っていた。

「わぁ、凄い格好。恥ずかしいでしょう、とっても。もうこのまま入れちゃっていいですか、先生」

「根元まで入れたらすぐには動かずそこで止まれ」

「はい」

見ている前で夏美が膝をついて、右手で疑似男根の根元を持つと、加奈の性器にゆっくりとそれを没入させていき、ずぶずぶと根元まで納まる頃には、あーーっという声とともに、加奈は軽く絶頂したようだ。

米倉は乃里子を手招きして、ワセリンのふたを開けて指で掬うように目で合図した。

心得た乃里子はそれを自分の赤い疑似男根に塗り回し、夏美の背後に回る。

「えっ、私なの。加奈に入れるんじゃないの」

米倉がさらに合図を送ると、乃里子は夏美の双の尻たぼに手をかけて広げた。

狙った場所が性器ではなく肛門であったこともあり、さすがに慣れていない乃里子はなかなか入れることができなかったが、最後は夏美が自分から協力したのだろう。仰向けに寝た加奈の上に夏美、その後ろに乃里子と、三人が連結された。

「動くのはひたすら夏美だ、自分から望んだんだからしっかりと動いて、出し入れして加奈を責めて見せろよ」

「んーー、すごぉい。お尻が一杯です。乃里ちゃんじっとしててね」

夏美は米倉の言葉もあってそう乃里子に言ったが、乃里子が夏美の動きに合わせて動かない限り、最大限に突き込まれた加奈の性器からそれが抜かれるということは、自分の肛門にはより深く疑似男根が突き刺さってくるということだった。

「あん、いやぁ。これじゃあ速く動けない」

「乃里子、夏美がのろのろするようなら遠慮なくケツをぶて」

「はいっ」

夏美の尻には、まだ比較的新しい鞭の痕がたくさんついている。

今日も何人かの会員に責められてきたのだろう。

反応がますますよくなったと評判を得ているときく。

乃里子に尻を平手で何度も叩かれて、腰を動かしはじめると、夏美、加奈の両方から淫らな声が漏れた。

「あん、私までヘンな気になっちゃう。先生、乃里にも乃里にも何かしてくださいぃ」

米倉は、初めてこの娘を見たときの事を思い出して苦笑いをした。

あれからまだ数年、こんな二十代の子供でも女はその快楽を知るととことん貪欲になるものだ。

「あら、いいことしてるわね。どれどれ乃里子には私が何してあげようかな。鞭、蝋燭、それとも乃里子もそのかわいいお尻の穴にバイヴ欲しい。それともお浣腸がいいかしら」

先程のスーツ姿のままの美樹が降りてきた。

「あん、美樹さん。美樹さんならキスしてくれるだけでも乃里子いっちゃうかもしれません。乃里に美樹さんのお口吸わせて、お唾たくさん飲ませて」

歩み寄った美樹が乃里子の唇にチュッとキスを与えてやっている。

この美樹にしろ、瑞花にしろ元々マゾだったのに、いつの間にか女を責めることにも悦びを見いだすようになっている。

そして今日を見る限りは、夏美にも乃里子にもそれは伝わっているようだ。

元々の資質なのか、自分が受けたことからの学習によるものなのかはわからないが、まぁ見ている分にはこんな淫らでそそられる光景も滅多とあるものではないだろう、いくらかの釈然としない思いを持ちながらも、米倉は、美樹が両手に持ってきて横のテーブルに置いたグラスを手にした。

「おまんこイクーイキますー」

と、加奈が声を上げると、「私もお尻でいっちゃいます、もう駄目ー」

と夏美も感極まった声を出す。

「ほらほら、乃里子はご主人様退屈そうだからご奉仕してらっしゃい」

言った美樹は既に全裸にやはり疑似男根付きの腰ベルト。

「乃里子のより太いわよ、お尻の穴拡張されて、ますます太いうんちが出るようになると楽しいわね、夏美」

美樹の女王様ぶりよりも、加奈以外全員が腰に疑似男根を有している光景を見ると、案外、この稀にみるマゾヒストの女たちにとって、自分たちが交代で責め役をする事を覚えていくと、その結果、男なんて不要になるのではないのかとさえ思える。

今日とて、昼間さんざん淫らな事を強いられてきている筈の女たちが、体についた鞭痕や縄目の痕以外には、何らその苦痛への疲労も快楽の記憶も留めていない。ただ、ひたすら新たな淫らな遊びに心を躍らせていた。

「先生、ご奉仕させて頂きます。乃里、先生にするご奉仕が一番好き。もっともっといつも乃里を呼んでお仕えさせてください。私はやっぱり虐める役より、虐められたりご奉仕の命令が好き。あと、ママのようにもっと鞭とかしていただける体になりたい。パパはいつまでもお尻を手でぶってくれるだけだし」

バスローブの中に顔を入れて、含んだ瞬間に数回舌を先端で回転させて、それを挨拶替わりというかのように一気に喉まで飲み込む。

しばらく喉の最奥の感触を楽しませつつ、微妙に舌を動かすなどという技術をいつの間にか娘は身につけていて、米倉を驚かせた。

「先生、私手使わずに、それからご主人様たちに腰を使っていただくこともなしに、ちゃんとイカせられるようになったんですよ」

一度口からそれを出して、だからもっと時々呼んで…と、上目使いに言う。

今度は裏筋を舐め降りて行きながら、「最近、パパには時間切られるんです。パパにする時も、お客様にする時も。五十分以上六十分以内とか。上限はともかく下限がつらいの。会員さんとかだとそんなことないけど、パパがおうちに連れてくる偉そうなお客様なんて態度と反対にすぐイッちゃいそうになるんですもの。それでも時間より先にイカせたと言って、乃里を叱るのよ、パパったら」

途切れ途切れに話し、玉袋まで到達すると、舌先を出してちろちろと、でも舐め残す隙間がないようにと気を配るように丁寧に舌を使い、時折チュッと音を立てて唇をあててきたりもした。

「痛いぃやめてぇ、動かないでぇ」

夏美の絶叫が上がる。

美樹が腰にした黒いそれは、実は夏美がつけて加奈の性器に入れているものよりさらに太くて長い。

夏美は最初、加奈を二つ折りにしてのしかかるような体位で挿入し、その態勢で肛門を乃里子に犯されていたのであるが、今の加奈はほとんど大の字、ほぼ四つんばいになった夏美のつけたそれはわずかに加奈の中に没しているのみで、美樹に対して肛門を差し出していた。

「いきなりこれじゃあ絶対無理だとは思ったけど、乃里子が道をつけていてくれたから、案外簡単に入っちゃったわね」

「お願いします、美樹様。いったん、いったん…」

米倉のものを再び口にしたまま乃里子は一瞬、声をあげる夏美を振り向いたが、米倉の方に向き直った時、妙に楽しそうな顔をして言った。

「先生、私うまくなったのどうしてだかわかりますか」

えっ、と米倉は一瞬思ったが、そんな筈はないとすぐに思い返した。

まぁ名義だけみたいなものとはいえ、あそこの社長は自分であり、ピンチヒッターであれ口奉仕の修行という名目の場合であれ、組織の女をあそこに送り込む時は自分に報告が成されている。

まして乃里子を使うとなれば、大野あたりの裁量では絶対にやれないし、寒河江の意向であればやはり一言何か言ってくるだろう。

「天使牧場」

脳裏に浮かんだ通りの言葉が乃里子の口から発せられる。

「ん、だが…」

「うふ、心配してくれてる…。嬉しい。でも違うよ、先生。私、瑞花さんに相談したの。パパがあまりに厳しい要求ばかりするんで。そうしたら、ピンクサロンのお姉さんたちのプロのフェラチオ見てみたらって言われて、お姉さんの仕事場でモニター見せて貰ったのよ。見てたらすごくって、夕方とか夜とかホテルのお呼ばれのない時に何回も通っちゃった。この前なんか、あれは視察よ、って瑞花さんが言ってたけど、先生がお客さんに成り済まして、で、ちゃんと先生をイかせてるすごいテクの女の人とかも見ちゃったんだよ、乃里」

なるほど、瑞花ならやりかねん。

「あん、ご主人様、おまんこいいです。壊れちゃいそうなくらい、いいです」

加奈が突然、米倉を呼ぶ。

「でもでも、なんか違うの。ホンモノが、本物が、ご主人様のものがおちんぽ様が欲しいです」

普段あまりこういったおねだりをしない女だけに、米倉は少し驚く。

「私もお尻だけじゃなくて、おまんこにもください、なんでもいいから入れて~」

夏美までもが半ば絶叫するように言う。

とりあわずに、一瞬そちらを見た乃里子に奉仕を続けるように目で合図を送った。

「でね、やっぱり

百聞

は

一見

に

如

かずだっけ、それだなぁって」

ひとり覚えたばかりのテクニックを色々披露しつつ余裕綽々の十九の娘。

「あ、そうだ先生。私も加奈お姉様のおっぱい責めショー見てみたいの。瑞花さんも凄いって言ってたし、夏美さんなんか二回も呼んでもらったんでしょう。私も私も~」

「なんならお前も出るか。次は加奈一人じゃなくて、もうひとり生贄を出そう、とお前のパパが企画しているようだったぞ。まあ多分、妊婦のパンパンのおっぱいに針刺すとか言うんだろうけど、お前が率先してママの身代わりになればいいんじゃないか」

乃里子はくわえ込みながらわずかにプルプルと首を振って、「へーー、でもママのおっぱい責めももっとハードなの見たいかもなぁ。鞭とか普通の針とかはもう何回も横で見たけど、ママおっぱい痛くされるの、実はとても好きよね、先生。嫌がってるのあれ絶対演技。いつも乃里の身代わりのお仕置きだってほんとは喜んでされてるもん」

そんなことを平気で口にするこの娘は、腹部の膨らみが目立ってきた沙織が逆さ吊りで鞭責めされているのを見ても、今ならかえって興奮するのかもしれないな、と米倉は思った。麻美がしていたように助手として沙織の乳を搾れと言われたら嬉々としてやるのかもしれない。

近いうちに久しぶりにふたりを呼んで調教してみようか。

最近はもっぱら加奈とあとはすっかりお気に入りの元ピンサロ嬢優菜ばかりを呼んでおり、接客中の様子は時々モニター越しに見るものの、乃里子とて直接会うのは久しぶりだ。

まして沙織は妊娠したと聞いて以来、一度も調教していない。

「そうは言っても、いつも身代わりしてもらってるんだ、たまにはお前が変わったらどうだ。鞭ほどは痕もつかんしいいぞ」

「金串は怖いけど、針なら、それも先生がしてくれるんならいいわ。ねえ、乃里の乳首に針刺したい、先生」

二〇〇三年十月

「実は瑞花の要請で奴隷をひとり買った。ロシアから売られてきたらしいまだ二十代の娘で、七千万。二十五日の凱旋ショーのメインステージもその子でやりたいそうだ。瑞花はこんな安い買い物はないと言ってる。ああ、もちろんこっちから連れて行ったピンサロ上がりの娘ひとり置いてくるという条件の金銭プラストレードってやつだが、ふたり連れて行ったうちのどっちかひとりくらいは元々研修費替わりにくれてやろうと思ってたんだから安いもんだ。で、金は日本円でいいから現金でくれというので、悪いが美樹を行かせてくれるか。一回行った、お前か寒河江が行けばてっとり早いんだろうが、今は忙しかろう。まぁ、ドバイの空港までは瑞花が迎えに出ると言ってるので、美樹ひとりでも問題あるまいし、誰かに遅い夏休みをやってお供をさせてもいい」

そう言われて送り出した美樹が今日帰ってくる。

半年間の予定で、「天使牧場」から釣り上げたばかりのふたりの娘と、水沢夏美を連れてドバイへ行ったのは、結局瑞花だった。

美樹か夏美ちゃんを連れて行っていいなら是非私が行きたいという申し出に、米倉も寒河江も否やはなかったし、組織の運営上は、やはり米倉か寒河江が抜けるよりもそれがいいと三田村も賛成した。

米倉にとっては、夏美もどちらかというと自分が手塩にかけた奴隷で、多少惜しい気がしたが、本質的に臆病で、とてもハードなことには耐えられないと自らわかっている美樹が望んで行くとも思えなかったし、米倉がプライベートでは加奈と近頃完全に自分の支配下に置いている優菜の調教に忙しく、店に出ていることの多い夏美を呼ぶことはほとんどない、ということを瑞花も知っていて指名してきたのだろう。

今回、その美樹にはどうしても行きたいと言って麻美が同行した。

ひとりで行きたくない美樹がそそのかした可能性が高いと米倉は思ったが、敢えてそれを問い質すこともなかった。

そして、組織の稼ぎ頭のひとり麻美が一週間抜ける穴を、今は月に数回だけホテルに「出勤」している、例の瑞花が落としたキャビンアテンダントに夏休みを取らせて毎日出させることと、超ハード嗜好の客には、加奈と沙織の出勤日を増やすことで対応することを寒河江と決めて、ふたりを送り出してやった。

一時間ほど前に快晴の関西空港に降り立ち、ドバイからの直行便の到着を待っていた。

自分と寒河江がドバイに行った際には、多額の現金を持ち運ぶという役割を担っており、組織が影響力を行使して税関をパスすることが可能な羽田空港の国際線に降り立つために、わざわざソウルを経由して帰ってきたのだが、美樹と麻美が帰って来るのは、ドバイから日本へ一便だけ何故か成田ではなく大阪へ直通で乗り入れている旅客機だった。

便の到着がアナウンスされてからさらに一時間近く待たされ、ようやく到着ロビーに美樹と麻美が現れた。

たくさんの荷物を抱える他の客を尻目に、それぞれ小さなバックひとつという美しい女ふたりは相当に人目を惹き、チラチラと振り返ったり盗み見ている男が多数居る。

ところが、その姿とは裏腹に、キャッシュを届けるという任務は帯びていたものの、半ば夏休みを楽しんでこいと米倉や寒河江だけではなく、会長の三田村にも言われてでかけたふたりが、わざわざ関西空港まで東京から迎えに来た米倉に見せた表情は、あまり芳しいものではなかった。

「ふたりとも、お疲れさん、お帰り」

美樹は返事をするより先に、いきなり米倉に抱きついてきた。

結婚当初まではともかくとして、一週間やそこらぶりの逢瀬としては尋常ではない、と瞬間に米倉は察知していた。

背中にピンと冷たい芯が走る。

麻美が困ったように一歩斜め後ろに立ち止まっているが、左手で抱き留めた美樹に対して、右手を差し出せば次の瞬間にはしがみついてくることは確実という顔をしていた。

「ねえ」

美樹が深いため息の後、次の言葉を発するまでに、実際は一分もかかっていなかっただろう。

その間、あまりにもたくさんのこと、彼女たちが現地で何を見てきた結果こんな様子なのだろう、ということが米倉の頭を巡った。

「どうした」

「月末のショー、私外して。とても無理」

瑞花の「

凱旋

ショー」に美樹は、アシスタント役として指名されていた。

奴隷牧場1 第6部分 (6/7)
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