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女教師 恵梨香 籠絡編 · 第1部

女教師 恵梨香 籠絡編 第1部 (1/2)
次の話

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女教師 恵梨香 籠絡編

内村慎也

発端

職員会議は重苦しい雰囲気だった。扇子をせわしげに使い、苦しげな表情で教頭が口を開いた。

「まあ、名指しされた田代君にも弁明の機会を設けませんとね」

間髪を入れず恵梨香が立ち上がった。

「教頭先生、田代光一は札付きのワルですわ。しかも小狡い子でしてね、なんだかんだ言い逃れするに決まっています。当事者以外の他の生徒もちゃんと証言しているじゃありませんか!」

きつい口調をなだめるように校長がまあまあと口を挟み「小早川先生はこの学校に赴任なさったばかりなんでね、複雑な状況がお分かりになっておらんのだ。田代君の祖父は我が学園の苦しかった時代に、私財を投げ打って救ってくれた大功労者なんですよ。その創業者をついで、さらに会社を発展させた田代君の父上も我が学園の副理事長として奮闘しておられる。つい先だっても新図書館建設に当たって莫大な寄付も約束いただいた。もう一つ、田代君自身のこともある。彼は我が学園ラグビー部の花形選手で、昨年は1年生ながら、司令塔としてですね、もう少しで花園出場というところまで導いてくれた。今年こそ全国大会出場を、と後援会も大変に盛り上がっているのです。そういった諸般の事情を考慮してですね、大人の判断も、」

「大人の判断ですって? 校長先生、本気でそう思っておられるのですか? 小林由佳さんは何ヶ月も前からひどいいじめを受けていて、その首謀者を処分することに何か問題があるのですか? 冗談じゃないわ!」

恵梨香は怒りの声をあげた。

「そこも問題なのですよ。あの小林さんがいじめを受けていたなんてね。彼女は紅卍組などという不良グループを率いている、まあ田代君と同じやんちゃ組なんですよ。その彼女が虐められていたなんて、とても私には、」

「教頭先生、彼女は私の眼の前でさめざめと涙を流しながら田代から受けた根性焼きの跡を見せたのですよ。田代はあの体格です。女の子を力づくでどうにかすることなんか何でもないわ。それに、小林さんが不良といったってまだ大学二年生です。ちょっとした戯れで作った仲良しクラブでしょ。とにかく早く処分を決めて毅然としたところを全生徒に示すべきですわ」

皆は顔を見合わせ、戸惑った表情だったが、体育教師の堀上がスクッと立ち上がった。

「私も小早川先生に賛成です。田代はずる休みをする、頭のいい子を脅してカンニングに協力させる、体力に物を言わせ、下級生を脅し、パシリに使っている。その上あろうことか紅卍組の女生徒たち何人もと桃色遊戯にふけっている、そんな札付きの悪党ですよ。しかもだ、これまでは、小早川先生のご指摘どおりなかなか尻尾を見せない狡猾なやつですよ。自分と同類と思っていた小林さんが小早川先生に駆け込むとは思ってもいなかったはずです。ちょうどいいじゃないですか。まあ、退学とは言わないまでも、ひと月の停学ぐらいは当然ですよ」

恵梨香は発言をする堀上を頼もしい思いで、見つめた。事なかれ主義の教育に対する情熱もない教師が大半の中でこの人だけは違う……。

「だから、そのね、停学が問題なのですよ」

嵩にかかったように口調で恵梨香が問いただす。

「何が問題ですの? 堀上先生の言われたとおり、停学でも実に温情ある処分だわ」

「いや、停学になった生徒には大学入学のための推薦は出せない規定がありますので、そこが、問題でしてね」

苦り切った表情の校長は呻くようにそう言葉を吐いた。

結局その日はただダラダラと議論が続き、結論は持ち越しとなったのだった。

授業

翌日2年8組の授業に出席すると恵梨香は集中的に田代をいじめた。次の週に勉強予定だったリーダーに出てくる単語の意味を質問し、答えられないと「田代君、先生はいつも言ってるわね。英語の基本は単語、先へ先へと勉強しておくようにとね。はい、スタンダァップ!」

ふくれっ面の田代は、反抗するように身をよじって立ち上がりながら「しかしですね、先生、習ってもいないリーダーから単語を出すなんてこれまで一度もなかったじゃないですか?」

至極もっともな反論をする。小憎らしさを感じた恵梨香は「同じことをすることが授業じゃありません。次の単語はどう?」

もちろん答えられない。特に難しい抽象的な意味の単語だからだ。

「まったく使用のない子ね。はい、スタンダァップ!」

そうなのだ、恵梨香は一度答えられないと起立させ、次に答えられないと椅子の上に立たせる。三度目には机の上に立たせるのだった。

怒りで真っ赤な顔になった田代がすごい形相になって椅子の上に立ちながら刺すような視線を送ってきたが、恵梨香は鼻でフンと笑ったのだった。あちこちでクスクスと笑い声が聞こえる。

「はい、次答えられないと、あなたわかっているわね」

そうしてさらに難しい単語を口にした。田代はさらに顔を紅潮させ、押し黙ったままだ。

「オーケー、ダッツオー。あなたのそのデカイ体が机の上に乗ったら、後ろの人は黒板が見えはしないじゃない。勉強しないと他人にも迷惑をかけるのよ。さ、一番後ろの席の小林さん、田代君と席を変わりなさい」

あまりの怒りのためにまた恵梨香をにらんだが、小林が来たために止むを得ず、そしてすごすごと後ろの席に行き机の上に立った。

「まあ、みんな見なさい! 田代君、自由の女神のようね」

そして小馬鹿にするようにケラケラと笑い声を立てる。不良の田代に遠慮しているのだろうがしかし、教室のそこここで、また小さな笑い声が聞こえてきた。

「さ、次に行きましょうかね」

結局その時間じゅう田代は机の上に立たされたままだった。

ようやく授業が終わり降りることを許された田代は机から飛び降りながらわざと机を蹴り倒し大音響を立てた。女生徒が、キャッと悲鳴をあげる。まったくどうしようもない不良だわ! 恵梨香はそう思いながら眉をひそめた。

「先生、俺に恥をかけさせやがって覚えてろ!」

教室を出て行こうとした恵梨香にそんな怒声を投げつけたのだが、「あなた、自分の先生に何ということをいうの。いいわ、特別に宿題をだすわ。リーダーの55ページから125ページまで英語を書き取って明日の夕方までに私に提出しなさい。ディクテーションの勉強よ!」

睨みつける田代にそう言葉を浴びせ、いい気味よ、と大笑いするのだった。

澱んだ街

小林由佳は先週まで茶髪だったが、いまはごく普通の大学生らしい髪型に変えていた。

そんな彼女を眺めながら、相当なワルだった彼女を矯正できつつあることに満足を覚えていた。

「由佳さん、過去は過去のこととして、これから努力すれば十分立ち直れるのよ。まだ2年生、簡単じゃないけど先生も応援するわ。いいわね、由佳さん、あんな不良どもと手を切って、一生懸命頑張るのよ。大好きなピアノももっともっと上手になれるわ。いい、あんな悪党連中とは手を切って、先生と一緒にやり直すの」

由佳は潤んだ瞳で恵梨香を見つめ、コクリとうなづくのだった。何度もお辞儀をしながら職員室を出て行くその後ろ姿を眺めていた恵梨香に、教頭の諸橋が声をかける。

「先生、小林さんは随分と変わりましたなあ。先生の影響でしょうね。東大を出られた小早川先生だ。劣等生の扱いには慣れていないだろう、と心配していたのですがね、どうして、どうして大したものですなあ。あの小林がねえ」

「あら、私にはごく普通の生徒に思えますわよ。そんなに悪かったのですか?」

冗談を言うなというばかりに手を振りながら、「先生はご存じないでしょうが、彼女の親もこの町の有力者でしてね。祖父は20年ほど前、町長をしておりました。いまはこの町も大きく発展して市となりましたがね、父親は有力な市議でして、祖父の時代から続いて、未だに影響ある政治家なのですよ。その一人娘が小林由佳というわけですよ。つまり田代と同じで甘やかされ放題で、」

そんな二人の会話に割り込んできたのが、熱血漢堀上だった。

「小早川先生、陳腐な時代劇にあるでしょう。小さな村の中で、悪代官と商人がその村を牛耳って、なんでも自分たちの思いどおりにするという筋立て。それがこの町では本当に起こっているのですよ。しかもね、おいおいお分かりになるでしょうが、街の治安は確かに良い。それも悪漢連中に逆らわなければ、という前提が付きですよ。なにせ警察署長も賄賂の取り放題で、連中と結託している有様でね。光一の父親、由佳の親父、そいつらと毎週末、高額賭け麻雀ですよ。もともとこの町は昔から博徒がはびこってましてね、男なら少々の遊びは、といった文化がある。ほら規模にしては大きな色街、上津町ですがね、もあるでしょう。そんな、こんなで、連中には悪徳という感情などどこにもないわけです。小早川先生のような正義のヒロインが出現して、連中、目を白黒させていますよ」

困った表情の教頭が

「堀上先生、そんな、」

「だってそうじゃないですか。選挙となればこの学校の職員を総動員してね、学校全体が集票マシンになる。PTAも、やれ交通違反のもみ消しだ、就職の世話だ、工事受注のおこぼれに、とね。親が親なれば子も子でね、やりたい放題です。ここはひとつ、小早川先生の言うとおり、田代を厳罰に処してですね、場合によっては放校にすればいいんだ」

周りに誰もいないのに、教頭は唇に指を当て、先生、シーっと、と子供じみた態度をとる。そして、「実はバスケット部の顧問である植木先生から、小早川先生にご意見がありましてね。先生が新体操部をご指導なさるとき、できるだけ、ジャージの上着を着てほしいと」

恵梨香は訳が分からず

「どういうことですの? 私は生徒に指導する際、手本を示す必要があり、体の動きなどがよくわかるようにレオタードを着ていますのよ。ただそのレオタードは、練習用、しかも指導者仕様でどちらかといえば野暮ったいものだわ。それのどこがいけないんですか?」

困ったような表情を浮かべ

「いや先生の熱血指導には頭が下がります。ただ、えー、そのおぉ、小早川先生の胸元があまりに露骨でと、男子部員たちが時々騒いでおるそうでしてね」

「まあ! 本当に男って最低ね」

そう憤然として教室を出て行った。

廊下を歩きながら、しかし恵梨香は意気軒高だった。全く馬鹿らしい連中ばかり。私が徹底的にこの学園を変えてやるわ。恵梨香は改めて自分の行動の正しさを思った。そして、光一の間抜けな表情を思い出し、ーフン、私を甘く見ないでねーそう闘志を燃やすのだった。

姦計

上手にタバコを吸いながら、大人びた態度でグラスのビールを飲み干す。和男はこの頃随分と大人ぶって、最初は尻込みしていた紅卍団との桃色遊戯にも積極的だ。まあ、色事の嫌いなやつはいないからな、つまり男は常に女道を求めているわけだ、祖父がいつも言っていたそんな言葉を思い出しながら、光一もぐっとビールを干した。

このマンションは4LDKの広さで、社内厚生用に、と光一の父が購入したものだった。ここで社内懇親会を開いたり、台風などで出勤が困難になった社員の宿泊に利用する、という目的だったが、いつの間にか警察署長を交えての賭けマージャンや、極秘の談合、政敵どうしの手打ちの場といった、父親専用のマンションになってしまっていた。

ある時、ここに女を連れ込んで遊んだことがあった光一だが、冷蔵庫には毎日通ってくる家政婦の手で満載にされた酒や、乾き物のつまみ、真新しい寝具などちょっとしたホテル並みで、その快適さに驚いてから、親父に頼んでちょくちょく利用していたわけだった。一人息子を溺愛する父親は、もちろん断るはずもなく、薄々不良どものたまり場になっていることを承知で、許可を出していたのだった。

しかも光一が乱痴気騒ぎを起こし、近隣に面倒をかけてはと、大金、もちろん会社の金ではあったが、をかけて、防音の部屋まで作ったのだった。

「で、光一、どうするのさ? あれだけ、馬鹿にされて、このまま黙って引き下がることはないよね?」

最近、俺の影響で急速に女道にはまりつつある和男だ。逆らうわけはないよな。

「もちろんだ。おまえ、最後にはいい思いをさせてやるから、ちゃんと協力しろよな」

事あるごとに恵梨香にネチネチと嫌がらせを受けていることが思い出され、不快な念を思い出した。

和男の要請に、舌舐めづりをするような表情で頷くのを見て、俺と付き合って、いろいろ余禄を味わえることはこいつは十分にわかっている。もちろん俺だって、和男を上手に、利用している。だがね、まだ俺たちは子供、やっぱりウマが合うんだろうねえ。

「もちろんさ、ああ、あの先生を、自由にできるなら、俺、光一に弁当全部あげてもいいよ。肩のところで少しカールした栗色の髪、くりっとした瞳。唇は花びらのようじゃないか。しかもだ、東大を出てアメリカのなんとか言う超一流大学に留学していたんだろう? 学園理事長が必死に説得して学園に来たというね。年収も教頭と同じくらいだそうだよ。そんな優秀な先生なのにあのナイスバディ、本当にたまらないね」

光一はこの単純な和男の思考がなんとも言えないほど心地よかった。女に興味を持つ。なんとか計画を立てる。そしてコマして自由にし、自身が快楽を得る。全くまだまだ子供だ。しかし、恵梨香先生のことは和男の言うとおりだ。この学園始まって以来の優秀な教師であることはまちがいない。だが、その優秀さと、エロっぽさ100%の淫乱ボディとのアンバランス。二人で盗み見た、体育館での豊乳丸出しのレオタード姿も思い出し思わず下半身が熱くなる。

「まあ、しかし、今度はね、今のところ順調に進んでいるな。で、今回のおまえの役割だ」

光一がそう言うと、目を輝かせ、手にしていたポテチの袋を置いて、真剣な表情だ。

「まず、おまえはだ、俺が説明したとおり、由佳を、」

闘志

恵梨香は自分の表情が怒りで紅潮するのがわかった。

「大丈夫よ、小林さん。あなたのことは先生が守るわ。だから泣かないでね、ちゃんと話して」

小林はこくりと頷くとやっと説明を始めた。田代から脅迫を受け、桃色遊戯を強要されているという。過去、無理やり胸を触られたりしたことがあり、そこまでは許していたが、今回は田代ははっきりとセックスを要求しているという。

「せ、セックス! 小林さん、それはダメ! どんなことをしても拒絶するのよ。いくら、戯れに紅卍団のカシラといってもね、いい、ただの遊びなの。よく考えて。あなたたちはまだ大学生、田代の脅迫に屈するはないのよ。大丈夫、先生がちゃんと守ってあげるからね」

先生、と小林由佳がまた涙ぐむ。

「さあ、詳しく聞かせて。心配しないで。もしもの場合は、警察に連絡して、」

大きく手を振り、「先生、そんなことしたらそのあとどういった仕返しをされるか! 先生はご存じないかもしれませんが、私の父の後援会長は田代君のお父様です。警察沙汰にでもなって、新聞にでたとしたら皆パニックになるわ。ああ、でも、でもこのままだったら、私は……」

そう言ってまた声を震わせ泣きじゃくる。

「心配しないで。先生がなんとかするわ。まず田代と私が話して、」

濡れた瞳で恵梨香を見つめる。

「そうしてくれますか? でも先生、そうすると先生が田代君から、」

「大丈夫。先生はあなたたちより食べたご飯の回数が少しばかり多いのよ。ということはね、知恵もちょっぴり多いということ。さ、安心して。何かあったら、すぐに電話するのよ」

恵梨香はまたこくりと頷き、感謝の表情を見せている由佳を愛おしいと思った。田代はああ見えても臆病なところがあって、大学受験のこととても心配しているわ。うちの大学は世評高く偏差値もぐんぐん上昇して、いわゆる私立難関校の仲間入り。推薦をもらわないと、とてもじゃないけど合格はおぼつかないことは彼が一番よく知っている。その辺からあいつに自分の置かれた状況をよく知らしめて、ね。そんなことを考えながら、また笑みを浮かべるのだった。

逆転

金曜の夕刻、指導している新体操の指導に出ようとしていた時だった。プルプルと携帯が鳴る。窓には小林さんとあって、急いで電話に出る。

「どうしたの、小林さん?」

「先生、い、いま田代君から電話があって、私が先生に告げ口しただろうって、すごい剣幕なんです。これから、俺の所に来い、と、」

涙声が聞こえてきた。

「ダメよ、待ちなさい。行ってはダメよ」

「で、でも、先生、どうしたら?」

「いいわ。先生と一緒に彼の所に行きましょう。いい機会よ、彼を懲らしめるね」

「で、でも、先生、この前説明したとおり、父のことを考えると、警察などには、」

恵梨香は思わず笑い声をあげた。

「あなたね、田代は体は大きいけれど、まだ大学二年生よ。確かに不埒なことばかり考えているワルだけれども、まだまだ子供。心配しないで」

また涙声が聞こえた。

「せ、先生、ほんとうに、」

「いいのよ。いまはあなたが立ち直るチャンスなの。あんな腐った田代なんかにかき回されることはないわ。とにかく私、今から支度をするからもう少し待ってて。そうね、15分で合流できるわ」

JRの駅から数分という至便な所にあるそのマンションに来たのは初めてだった。15階建ての瀟洒なマンションで、小高い丘の上に立っており、恵梨香に言わせると空気の澱んだ時代遅れの街が、眼下に広がっていた。

入り口で部屋番号を押すと、田代の声が聞こえ、ドアがスーと開いた。エレベーターは最上階で止まる。ドアが開くと、田代がそこに佇んでいた。

「お、なんだ、由佳! 先生を連れて来やがって!」

その怒声を鼻で笑って

「田代君、先生は今日あなたに話があるの。中に入れなさい!」

小さく舌打ちをした、しぶしぶという感じで招じ入れた。マンションにしてはかなり広い玄関で靴を脱ぐと、田代が足首をじっと見ている。その感じが実にいやらしく、恵梨香は怒りを表すように胸を聳やかして、怯えた表情の由佳の手を引いた。

入っていったリビングは20畳ほどの立派なもので、正面の大きなサッシュからは、夜のしじまに溶け入りつつある、淀んだ時代遅れの街が、美しい瞬きを見せはじめていた。

部屋の中央には立派なソファーがデンとおかれており。そのソファーに田代の金魚の糞の宮田和男が座っていたが、恵梨香を見るとヘドモドと頭を下げた。

「へー、我が学園のワルの総元締めがお集まりじゃない。ちょうどいいわ、あなたたち、今日は先生がね、あなたたちを矯正してあげるわ」

小馬鹿にしたような笑みを浮かべ

「小早川先生、まあお座りになったらいかがですか。おい、由佳、紅茶でも差し上げろよ」

恵梨香はソファに座り、足を組んだが、その足をすぐに戻した。露わになった太腿に田代が吸い付くような視線送ってきたからだった。

「で、先生、俺たちをどうするって、」

大きく足を広げ、横柄な態度だ。

「信じられないことだけど、あなたたち、由佳さんにとんでもないことを要求したんだってね。ふざけなさんな! 恥を知りなさい!」

恵梨香の怒声を気にする風でもなく、大きく手を振りながら、「先生、日本はね、自由の国、俺たちが何をしようと先生には関係ないじゃない」

紅茶を静かにおいた由佳を見て、恵梨香は言った。

「まあ、いいわ。あなたたちに何を言っても始まらない。とにかく、この由佳さんにはこれ以上、付きまとわないで。もし、」

その時だった。ソファーの横に突っ立っていた和男がいきなり由佳の腕を取り、強引に引き寄せた。

「な、なにをするの!」

光一は笑いながら

「先生、あんたの勇気には全く敬服するぜ。俺たちはどこかであんたを攫っちまおうとね、いろいろ計画を立てていたんだが、のこのこここに来てくれたわけだ。あとは素直に俺たちの言うことを聞いてくれればねえ」

顔を引きつらせて

「由佳さんを離しなさい!」

そう叫んで立ち上がった恵梨香だったが、あっ! と悲鳴をあげた。

いつの間にか取り出したカッターを由佳の頬にピタピタと押し当てている。

「な、なんということを! やめなさい!」

初めて光一に恐怖を感じた。こ、子供と思っていた自分の生徒に、怖れを覚えるなんて!

「先生、あんた俺を随分といじめてくれたね。おかげで俺はクラス中の笑いものさ。2、3人ぶん殴ったけれど、いまだに俺の背後では、あちこちでくすくす笑う声が聞こえる始末でね、ここはひとつ先生の謝罪をいただかないと、とても気持ちが収まらないわけよ」

勝手な理屈は噴飯物だったが、しかし由佳の頬が切られると大変なことになる。恵梨香はなんとか興奮状態の二人を落ち着かせねばと、「二人とも冗談はもうこのくらいにしてね。いいわ、先生があなたたちの話を聞こうじゃないの。先生は、」

「それじゃ、ゆっくり話すために隣の部屋に行きましょう。ここは広すぎて落ち着かない。おい、その前に、由佳と先生をしばれ。こいつら逃げ出さないとも限らないからな、」

由佳は、助けて!と悲鳴をあげるが後手に縛られ、ソファの上にドンと突き飛ばされた。

「先生、いうことを聞かないと、本当に由佳が怪我するよ」

そのぞっとするような声音を聞いて、改めて恐怖を感じ、恵梨香は怯えた表情になって縄をかけられる。

そして光一は、冷たい笑みを浮かべながら、倒れこんだ由佳の尻をピシリと叩くのだった。

屈辱の部屋

柔らかな光の照らされたその部屋の中央にはキングサイズの大きなベッドが置かれていた。光一は縄尻を持ったまま。恵梨香に嘲るように声をかける。

「先生、今日は記念すべき日になりそうだな。先生は俺たちのいうことを聞いてくれるね? もし聞いてくれないと、」

光一はそこで、傍らの壁を、ドン、と叩いた。少し開けられた部屋のドアの向こうから、バシッと音が聞こえ、キャーという悲鳴が上がる。

「や、やめなさい」

この子たちは何を? 恵梨香はまた恐怖を感じた。

「ああ、やめるさ。先生が俺たちのいうことを聞けばね。もちろんいうことを聞かなければ、それはそれでいいさ。由佳がいたぶられ、体に傷が付くってもんさ」

光一の冷たく光る瞳を見ると、とても戯れにこんなことをやっているとも思われなかった。声が少し震えていたかもしれない。

「わ、わかったわ。何をすればいいの?」

それを聞いた光一は、ドンと恵梨香を突き飛ばす。

スカートが捲れ、美しい二肢があらわになった恵梨香がベットの上に倒れこむ。必死に着衣を直そうとするが、手首を後手に縛られ、縄尻を捕らわれている身ではらちもない。

わあと大声をあげ、「いやあ、実にいい光景だな。先生スカートが捲れ上がって、綺麗なあんよが丸見えだ。ああ、綺麗なパンスト、俺、パンスト足が大好きでね、た、たまんねえや!」

そしてその太ももに手をかける。

生徒に足を触られる?! そ、そんなことが許されるわけないじゃない!

「田代、やめなさい!」

そう大声で叫んだ恵梨香を見て

「小早川先生、先生様よ! いい加減諦めろよ。あんたが抵抗すればするほど、由佳が泣くことになるんだぞ。さあ、抵抗はもうやめろ」

勝手なことを! 恵梨香は怒りがこみ上げてきて

「何を言ってるの! あなたたちこそ、いい加減に、」

おいっ、と怒声をあげる。バシッ、ビシッという音が聞こえ、嫌ぁ、痛い! という悲鳴が聞こえた。恵梨香は呆然となって、光一を見上げたが、血走った目で怒りの表情だった。この子は本気よ、本気なんだ!

「田代君あなたの気持ちはよく理解したわ。先生は、もう抵抗はしない。だから小林さんにこれ以上手を上げないと約束して。ね、お願いよ」

荒い息を吐く恵梨香を見て、気味の悪い笑顔を浮かべたが、「先生、まず、スカートと上着を脱いで欲しいね」

そ、そんなことは、そう口に出しそうになったが、たった今由佳のことを約束したことに思いがいたり、止むを得ず従った。

生まれて初めて味わう、涙が出そうになる屈辱だった。そんな恵梨香の気持ちを知ってかしらずか、ごくりと生唾を飲みながら恵梨香がスカートを脱ぐ様子を凝視していた光一だったが、脱ぎ終わると、驚きの声を上げた。恵梨香の実に素晴らしい体美脚が光一の目に飛び込んできたからだ。

腰回りはこれ以上ないほど淫らな曲線を描き、むっちりと大人の色香を放つ肉付きの良い太ももは高価そうな薄いブラウンのパンストに覆われ、目のやり場に困るほどの隠微さを放っていた。上着に覆われてはいるがその胸元は大きく揺れ、男なら誰でも揉みしだきたい、そう願わずにはいられないだろう。キメの細かい肌は乳を溶かしたようにどこまでも白く、少し震えている双臀は大きな白桃のようでふるいつきたいほどだった。

光一は一瞬、恵梨香先生をどこまでも穢して、娼婦のように嬲りものにしたい、という激烈な考えが頭をかすめたが、皆で練り上げたこらからの計画を思い出し、なんとか思いとどまった。

「ああ、先生、たまらないね。高そうなパンストだね。綺麗だ、本当に綺麗な足だな。それに先生、実にいやらしいパンティじゃないですか! 胸もこんなに大きいなんて! 先生、いいかい、俺のここを見なよ!」

ズボンの上からも大きく怒張したことがわかる光一の下半身にちらと視線を這わした恵梨香は、その怒張の大きさを感じ、突然下半身に痺れが走るのを感じた。そして同時に後悔もしていた。休日前の金曜日、少し開放的な気分になり、いつも扇情的な下着を身につけていた。まさか自分の教え子にスカートを剥ぎ取られるなど想像もしておらず、先週買った黒のティバッグを身につけていたのだった。秘部の部分はレースになっており、おそらく繊毛も透けて見えていることだろう。しかも、上着の下はごく薄い、タンクトップで、こ、これを剥がれると……。恵梨香は思わず身悶えをする。

「おーい、和男、かずおぉ」

和男が走りこんできて、おお!、と大声をあげた。

「こ、光一、すごいや」

目を輝かせ恵梨香の体のあちこちに視線を這わす。

「さ、やれよ」

それを聞いた和男は、ベッドに飛び上がって恵梨香に抱きついた。

「や、やめなさい! いけない、こんなこといけない!」

「まだ、そんなことを言っているのかよ!」

光一の怒声に恵梨香は、ハッと体を震わせ、懇願するように光一を見やったが、怒りの表情を感じると、諦めたようにだらりと力を抜き、抵抗をやめた。和男は、もどかしく恵梨香のタンクトップを脱がそうとするが、興奮のせいだろう、上手くいかない。光一は素っ頓狂な笑い声をあげ、バンと和男の背中を叩くと、「落ち着け! 恵梨香先生はもう抵抗はしないよ」

乱暴にたくし上げられたタンクトップだったが、二人はまた、おお、と驚きの声を上げた。乳首の部分がスケスケのブラジャー。その下には白桃のような美しい豊乳が目に眩しく、信じられないほどの隠微さだった。

和男は最初は慌てたように、その豊かな胸をいじり始めた。和男はまだ童貞で、いきなりのこのムッチリボディ、しかも、日頃やりてぇ、やりてぇと夢にまで見ていた高嶺の花の女教師ときている。焦りも無理はない。ただ、欲望の赴くままに乱暴に触るだけだ。

「い、痛い!」

思わず大声をあげた恵梨香だったが、「はは、和男、今はその辺でいいだろう。さ、準備しろ」

振り向いた和男は

「わ、わかった。でも、もうちょっとだけ。すごい、すごいよ。エロい、本当にエロいなあ。紅卍団の女どもとは随分違う。ああ、たまらない」

恵梨香は屈辱と和男の乱暴な扱いに胸が張り裂けそうだった。劣等生の代表のような二人にこんな屈辱を受けるなんて……。

「おい、いい加減にしろよ。お前が相手にしてきた連中と違って。先生の体は極上さ。30前後の女は最高に熟れている、といつもじいさんが言ってたもんな。先生の今がその時だ。これからたっぷり味わえるんだ。あわてるなって!」

その言葉に渋々触るのをやめた和男は、ベッドを降り部屋の隅に行った。恵梨香は今自分に行われていることがとても信じられなかった。ただ、呆然と二人を見つめるばかりだ。

そして、次は光一だった。ベッドに入り、「さあ、先生、俺の前にきな」

光一はベッドの上部に座り、恵梨香の後手を解いて背中に回った。そして、膝を立てさせそのままぐっと足を広げる。恵梨香は首筋に光一の息吹きを感じ、首をねじ曲げようとしたが、その時腕が伸びてきて、胸を揉まれた。ベッドの上で背中にまわった教え子から胸を揉みしだかれ、大きく足を開かされてる教師。ブラジャー、高級ストッキングと陰部の透けた高級ティバッグを身につけただけの肢体。この格好を考えると、恥ずかしさのあまり気が遠くなりそうになる。涙をぐっと飲み込み、何か抵抗は出来ないかかと考えるが、由佳をいわば人質に取られていると思って、ただ力なく「やめなさい、」

そう言葉を吐くが、光一はもちろんお構いなしだ。

しかも、光一の愛撫は、先ほどの和男の、ただ乱暴なだけの触り方とは違う。優しくさするように揉んだかと思えば、ブラジャーの下から指を差し入れ、コリコリと乳首を刺激する。合間に優しく耳たぶを噛んだり、首筋に熱い口づけまで。いけないとは思うが、ジーンと下半身にしびれを感じ始めた。もちろんまだ、気取られてはいないだろう。し、しかし、こんな愛撫が続くとなると……。

「準備オーケー!」

いつの間にかベッドの前に三脚が立てられ、デジタルカメラとビデオがセットされていた。

「何をするの! それだけはダメ! 幾ら何でも!」

恵梨香は思わず大声をあげた。この子たちは一体、何を考えて!

「おい!」

と光一が叫ぶ。それを聞いた和男が隣の部屋に行こうとする。ああ、わ、私どうしていいか……。

「わ、わかったわ。す、好きなようにしなさい」

そして恵梨香は観念したようにふうっと瞳を閉じるのだった。

屈服

ご丁寧にストロボまで炊かれ、和男は写真を写していく。背中越しに胸を揉みしだいていた光一は右手で、広げられた恵梨香の、熟れた大人の女のとろけるような太ももの感触を楽しむように、何度も何度も執拗に触り続ける。小刻みに刺激される胸への刺激と、太もも、そして時折脇の下や脇腹をさすられるその巧みな愛撫は、とろけるような甘い感触を恵梨香に与え、思わず吐息を漏らした。

「ああ、先生、いい表情だ。うっとりした表情になってるぞ!」

和男のその言葉に、いけない! 気をしっかり持たないと! と恵梨香は気力を振り絞った。しかし、実は自分の性感帯である耳たぶを優しく噛まれ、巧みに急所を刺激され続けていると、このまま身を任せて、という気持ちも起こってくる。どこで田代はこんな巧みな指さばきを……。ああ、このまま、あそこを刺激されたら、わ、私……。

そんな恵梨香に打ち寄せる快感に気づいたかのように、光一は右手をそっとパンストに潜り込ませ、ごく薄いパンティの上から、恵梨香の最も敏感な部分を触り始めた。

「ああ、そ、そこは、あ、あああ」

その熱い吐息にごくりと生唾を飲み込みながら、和男はビデオのスイッチを入れた。

「す、すごいや! 先生が悦んでいる! 光一、凄いテクニックだ!」

確かに恵梨香の体は反応し始めていた。教え子の手で愛撫されているという、禁断の行為が恵梨香の体の奥底にある被虐の悦びを目覚めさせ、悦楽の感情が倍加しているのだろうか? 恵梨香は自分の体がだんだんと愉悦を感じ始めていることに必死に抵抗しながら、しかし、あああ、と呻き声を上げてしまうのだった。

恵梨香は、光一の愛撫によって全身に快感が走り、身も心もとろけそうになる自分に驚くとともに、改めて、その巧みな性技にも驚いた。この、年で、こんなに凄いとは! このまま身を任せて、とも思ってしまい、また熱い吐息を漏らしそうになる。

ーい、いけないわ。生徒の性技に翻弄され、気をやりそうになるなんて! そ、それだけは、その惨めさだけは、ー必死にそう思い、また奥歯を噛み締めて、襲ってくる愉悦を振りほどこうとする。しかし、光一の愛撫は実に執拗で、しかも女心をさらに燃え立たせるほど巧妙だった。

ーああ、こ、これ以上は、もし、直接、触られたら、ー薄物越しではあったが、熱い蜜液が漏れ出すのを感じていた。光一はそこをまたねっとりと、指先で翻弄する。

「光一、おい、光一! 先生の下着にシミが突き出しているぞ! 先生は感じている、感じているんだ!」

そう和男が驚きの声を出すと同時に、光一は突然愛撫をやめた。

ーな、なぜ、このまま、もう少し続けてくれれば、ー一瞬そう考えた恵梨香だったが、身を横たえ荒い息を吐くばかりだ。

「どうしたのさ? 何かいい感じで先生が観念し、とうとう悦び始めた途端に! このまま一発と思っていたのにさ」

光一はニヤリと笑い、額にうっすらと汗をかいて横たわる恵梨香を見下ろしながら「先生、十分に楽しませてもらったよ。おいらたちが普段肌を合わせている姉ちゃんたちとは違って、たまらない感触だった。そうねえ、大人、それも、十分に熟れきった果汁たっぷりの極上の女を楽しませてもらったなあ。ああ、胸や尻の感触、本当にたまんないや」

恵梨香は呼吸を沈めながら屈辱に耐え、「さ、もう十分でしょう。先生もこのことを忘れるわ。あなたたちもこれ以上悪事を、」

大声で笑った。

「おつむの良い先生にしてはとっぽいことをいうなあ。今のはほんの序の口でね、これからが本番さ。今からは先生の体を舐め回すように記録するのさ」

「もういい加減に、」

またかよという表情を見せ

「先生、もう何度も話したがな、由佳のこと、どうなってもいいんだな?」

恵梨香はハッとしたようにドアに視線を送った。

ああ、由佳さんは、どんな目に?

「先生、はっきり言う。盛り上がっている時にいやだ、いやだ、と言われると俺たちも白けるんだ。ここで一度、由佳をぶん殴ってはっきりさせようじゃないか!」

恵梨香は覚悟を決めた。それだけは、@しれだけはなんとしても避けないと!

「ま、待って! あの子には手を出さないで。いいわ、あなたたちのいうことを聞く。なんでも聞きます」

そして口惜しさのあまり涙がにじむのを感じた。

恵梨香の、教師としての尊厳を剥ぎ取られ、無残な屈服をはっきりと知った光一は、心底満足してニヤリと笑い、和男に目配せをする。部屋の隅から紙包みを持ってきた和男は中の物を、ベッドの上に投げ出した。

それは黒のレースのキャミソールや、レオタード、光沢のあるストッキングや、ハイヒール、セクシーなサンダルなどだった。

「さ、先生、これから撮影会だ」

和男が舌なめずりをしながら下卑た笑いを浮かべた。

ーこの子たち、なんということを、ー

広げられたそのセクシーグッズに目をやりながら、恵梨香は呆然とするのだった。

屈辱

まず光沢のあるテカテカのストッキングをはかされ、黒のキャミソールを着せられた。そのキャミソールはレースの付いたスケスケのいやらしさ満点のもので、姿見に移されたその格好は自分で見ても目のやり場に困るほどだった。

二人はその格好の恵梨香をベッドに寝そべらせたり、四つん這いにさせたりして淫猥なポーズを取らせカシャカシャと何枚もシャッターを押すのだった。背後に回った光一から足首を持たれ大きく脚を開かされたポーズを取らされた際には「や、やめて! いい加減にして! 教え子に、こ、こんな格好をさせられて写真など!」

そう必死に懇願したがせせら笑われ、自分で胸を揉め! と命令される始末だった。

その後レオタードを着せられ大股を開いたり、着せられたレオタードの陰部恥毛をはみ出すようにギリギリと絞られた写真をとられた時の羞恥心は全くの屈辱ものだった。

そんな淫らな格好で200枚ほど撮影されただろうか?

「先生、すごいものだな。自分では気づいていないだろうがね、とってもエロいよ。で、今日は疲れただろうから、最後にね、エロの仕上げだ」

光一はそういうとまた和男に目配せをする。取り出されたものは、男性の形をした立派な張り型だった。

「先生、先生の大人の体にこれを使ってもらいたくてね、自分で自分を可愛がりながら最後にこれであそこを串刺しにしているところ、それを撮影したいな」

呆然とした恵梨香は

「あなたたち、どこまで、」

それから必死に

「いい、ここまでのことはさっきも言ったように先生も忘れてあげるわ。でもね、やっていいことと悪いこと、あなたたちにもわかるでしょう。あなたたちは名門大学の生徒、私は教師。生徒と教師がこんなことを、」

しかし二人はただにやにやと笑い、そして早くいうことを聞け、とすごむ有様だ。

ベッドの背もたれに寄りかかると光一が恵梨香の腰の下にクッションを置き、両足をぐいっと大きく開く。そして胸元のマイクロブラジャーが乱暴に剥ぎ取られる。あっと声を出し、慌てて両の手でこぼれ出た豊乳を隠すように抑えたが、その腕を取られ、ついに豊かな胸があらわになった。ひゃーと興奮した声を和男があげた。

「ついに恵梨香先生の胸が見えたぞぉ!」

今度も光一が素早く恵梨香の背に回って膝を抱えた。おかげで先生の2肢は大きく開かれたわけだ。

「ああ、こんな格好、」

恵梨香は、体に何も身につけずしかも、教え子に足を大きく開かれて、パックリと下半身を晒している屈辱に顔を朱に染めた。

「先生、さあ、薄物をとって、始めな」

興奮している二人の強硬な要求に、恵梨香はもはや何一つ抗うこともできず、言われるままにゆっくりとパンティを脱いだ。

和男がごくりと生唾を飲み込む。恵梨香は、いけないと思いながらも、先ほど感じた、生徒に辱めを受けるということが愉悦を倍加していることをまたもや自覚し、必死に冷静にならねばと思う。しかし、自分の自慰行為を、二人の教え子から見られていると変態的な感情さえも感じ始め、もうどうにでもなれ! と捨て鉢な興奮を覚えるのだった。しかし、そのことを決して二人に知られてはいけない。そう頭ではわかっているだが、か、体が反応してしまう。ああ、私は本当は変態なのだろうか……。

「ああ、」

自分の弱いところは自分が一番よく知っている。大陰唇をゆっくりなぞり、小陰唇をやさしくさすり、そしてとんがり始めた美粒をやさしくやさしく触りだす。口では、やめなさい、いけないと何度も二人を諌めたが、こ、この興奮の昂まりは、一体どういうことなのだろう。

「ああ、、これはとても、」

また生唾を飲み込んだ和男が

「こ、光一、先生のあそこが濡れ出しているよ!」

ああ、そうなのだ。先ほどからの光一の巧みな愛撫で体の奥に情炎の火がおこっていた。そのおかげで、恵梨香の熟れた体がさらなる快感を求めている。その証拠に、自分の指先が愉悦を感じるところばかりを弄っているじゃないの。ああ、本当にたまらない。恵梨香はもうどうにかなりそうなほど、乱れいく自分をコントロールできなくなっていた。

しかも、背中に接触している光一の下半身の高まりがはっきりと感じ、その怒張の凄さに驚くとともに、自分の痴態がそうさせていると考えると、いっそう気持ちが熱くなるのだった。

「先生、そろそろこれを、」

光一はそう言いながら、例の張り型を握らせ、恵梨香の陰部に当てる。和男はデジカメ、ビデオ、と忙しく撮影をしている。真っ裸で大きく足を割られ、張り型を陰部に当てている。教師がこの信じられない格好で撮影されるなどたまらない恥辱だったが、しかし今は体の昂まりにもう負けそうになっているのだった。先ほどからの光一の自分に対する責めは実に巧妙で、本当にもうこのままここで、とまたもや思い始めているのだった。

張り型の根元を持ち少しばかり挿入する。ああ、なんとうことだ。たった数センチディルドーを挿入しただけで、これまで感じたことのないほどの快感がビリビリっと全身を貫いたのだ。ああ、これはどういうことだろう? その時また光一が耳たぶをやさしく噛んだ。恵梨香の性感帯だ、とわかってしまったようだ。襲ってくる快感につられ、さらに奥に挿入する。

「ああ、あなたたち、このことは秘密にして。先生は、もう、」

うっすら目をつぶり恵梨香はそう切れ切れに哀願した。

「先生、大丈夫だよ。今日のことは、僕たちだけの秘密ですよ。さあ、思いっきり楽しんでください。ああ、先生、本当に綺麗だ」

光一のその甘い囁きで、ついに恵梨香の理性の堤防が決壊してしまった。

「お願い、ここだけの秘密に。ああ、先生、今、とても感じ始めて、」

これまでの、どこか冷静さを含む声音とは違い、とろけるような甘い声だった。

うっすらと目をつぶった恵梨香は、しばらくヴァギナにディルドを優しく当てていたが、そのうち、ゆっくりとその大きな張り型を出し入れし始めた。自身の手にその張り型は握られているので、十分にコントロールできる。奥まで深く入れたり浅く突いたり。そのことを続けているうちに、恵梨香はだんだんと体の限界が近づいてくるのを感じた。ここで気をやるということは、この生徒たちに完全に屈服する、肉の誘惑に負けた、ということになる。とてもそんな屈辱を、そう何度も何度も考えるのだが、今、全身を貫いている、これまで全く味わったことのない快感に、張り型の動きは止めることができない。恵梨香はその動きに合わせ、ついに腰を揺らし始め、ああ、もう、ダメ、このまま、この光一に身を委ねて、あああ。その吐息とともに大量の愛液を漏らした時だった。

女教師 恵梨香 籠絡編 第1部 (1/2)
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