女教師凌辱生活 第三章 日曜日の恥辱紀行 (3/6)
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第三章 日曜日の恥辱紀行
1
悠子は美貌を右に左にグラグラゆらせて目をさました。うつろな瞳で宙をぼんやりと見つめていたが、一糸まとわぬ全裸をうしろ手に縛られたまま、布団の上に横たえられ、両脚を大きく開いて天井から吊られているのに気づき、ハッと我れにかえった。
昨日からの出来事は悪夢ではなく現実のものだということがはっきりして、悠子はひきつった表情になって身をよじらせた。
「先生の身体って、本当におもしろいね」
氷室がうれしそうに言った。開ききった悠子の股間に鼻がくっつかんばかりに覗きこみ、指でいじっている。悠子が眠っている間も、ずっといじっていたのだろう。
「ああ……」
悠子は頭を振り、膝をよじって吊りあげられた両脚をくねらせた。
まだ少年の氷室が、こんなことをするなんて信じられない。悠子は悪夢のつづきを見ているとしか思えなかった。
だが、氷室はヤクザ者の岩津に悠子を犯させ、浣腸という変態行為までして、そのあともひと晩中ネチネチと悠子を弄んだのだ。そして悠子は幾度となく官能の渦のなかでなすすべもなく翻弄された。
(ああ、どうすればいいの……こんな少年におもちゃにされて……)ドス黒い絶望が悠子を覆い、奈落の底へと突き落とす。こんなひどいことがゆるされていいはずがない。
明るい日射しが窓から射しこんで、もう正午近かった。悠子にはまぶしいほどの日射しだった。
「……も、もうやめて……かんにんして、氷室くん……」
悠子は媚肉に這う氷室の指をそらすように腰をよじって、かすれた声で言った。
「……お願い、もう帰って……」
「駄目だよ、先生。せっかくの日曜日だもんね、もっと楽しまなくちゃ。それに先生は眠ってる間も、オマ×コをいじられて気持ちよさそうにしてたよ」
氷室はせせら笑って、媚肉の合わせ目を左右へくつろげると、さらに食い入るように覗きこんだ。
秘められたピンクの肉襞が燃えるように色づいて、妖しく濡れ光っている。だいぶ前から執拗にいじくりまわされ、すでに蜜をにじませていた。
「先生、ぼく、ますます先生の身体が気に入ったよ。テレビゲームやプラモデルなんかより、ずっとおもしろい」
「あ、あ……やめて……」
「感じるんでしょ、先生。どんどんお汁が出てくるよ」
氷室は肉の構造を確かめるように、ゆっくりとまさぐりつづけた。よく時計を分解するのに夢中になっている少年がいるが、それと同じである。氷室の指が蠢くたびに悠子の裸身がビクッと震え、よじれた。
「や、やめて、氷室くん……どこまで先生を辱しめれば、気がすむというの……」
「好きなだけだよ。先生はもう、ぼくの飼ってる牝だもんね。言うことをきかなきゃ、どうなるかわかってるだろ」
「ああ……」
悠子は弱々しく頭を振った。
犯され、浣腸されて排泄までさせられたところをビデオに撮られている。氷室の命令に従わなければ、ビデオをダビングしてバラまくと脅されてもいる。アメリカに研究留学している悠子の恋人にも送ると言う。
氷室にこれからずっと脅され、つきまとわれるのかと思うと、悠子は気が遠くなった。
(こ、こんな……こんな少年なんかに……)
しかも氷室は悠子の教え子である。これほどみじめで恐ろしいことがあるだろうか。悠子はすすり泣きはじめた。あらがうどころか、逃げようとする気力さえ萎えた。
氷室は繊細な肉の構造を指でまさぐりつつ、もう一方の手で茂みをかきあげて、媚肉の頂点の女芯をさらけだした。すでに充血して赤いものが、頭をもたげてのぞいていた。氷室はさらに表皮を剥きあげ、肉芽を根元まで露わにした。
「あ……い、いや……」
悠子の腰がビクビクッとおののいた。
「可愛いね、先生。これが先生をよがらせるスイッチのボタンだということは、昨日でよくわかったよ」
「か、かんにんして、氷室くん……これ以上、先生をいじめないで……」
悠子はすすり泣きながら、腰をよじった。
もうさっきから執拗に肉層をまさぐられ、悠子の媚肉はとろけ、淫らにあえいでいる。このうえ繊細な女芯を責められたら……。また昨夜みたいに官能の渦に翻弄され、みじめに敗北させられるのかと思うと、悠子は哀願せずにはいられなかった。
それをあざ笑うように、氷室は指先で剥きあげた肉芽をこすった。
「や、やめてッ」
悲鳴とともに悠子の腰がガクガクとはねあがり、吊りあげられた両脚がうねった。
「気持ちいいでしょ、先生」
「ひッ……いや、いやッ、氷室くん……ひッ」
「いい声で泣きだしたね、先生。やっぱり先生をよがらせるスイッチのボタンだ」
氷室は指先で悠子の肉芽をこすりあげ、つまんでしごいた。ツンととがった女芯の肉芽は、ヒクヒクとますます屹立し、赤く充血していく。妖しい女の匂いがさらに濃くなり、溢れたものがジクジクと媚肉をたぎらせた。
「やめてッ……もう、もう、やめて……」
どんなに歯を噛みしばっても、なすすべもなく崩されていく女の哀しさ。悠子は身体の芯が熱くとろけ、それが身体中の肉へひろがっていくのをどうしようもなかった。
胴震いがとまらず、汗がじっとりとにじみでた。少年の指でも、悠子の官能をゆさぶり、あぶりたてることには変わりがない。悠子はめくるめく快感をはっきりと感じとっていた。
「……ああ……いや……あ、ああ……」
「すごいよ。先生のオマ×コはもう、ビチョビチョだ」
「い、いやあ……」
「ヒクヒクしはじめたよ、先生。早く入れてほしいって、おねだりしてるみたいだね」
氷室の辛辣なひと言が悠子の屈辱を呼んだ。だがそれに反発することすらできずに、崩されていくみじめさに、悠子は激しく頭を振りたてて泣いた。
そんな悠子をさらに追いつめたのは、肛門の捻じり棒がまだ抜き取られずにいたことだった。腰をよじりたてると、いやでも捻じり棒の存在を意識させられ、悠子は嫌悪感に総毛立った。
「そんな……ああ、そんなッ……」
悠子は顔をのけぞらせて、声をうわずらせた。おぞましい排泄器官に異物を挿入されるだけでも気が変になりそうなのに、昨夜からずっと挿入されたままなのを知らされ、悠子は背筋に悪寒が走った。
「このお尻の棒は、先生を思い通りにあやつる操縦棒だもんね。これに先生をよがらせるボタンがあれば、もう先生はぼくの思うままだよ。それ、それ」
氷室は悠子の女芯をいじりつつ、もう一方の手で捻じり棒をゆさぶりはじめた。
「ひッ、ひいッ……」
悠子はのどを絞って、激しくのけぞった。吊りあげられた両脚がうねり、腰がよじれてはねあがる。天井の縄がギシギシときしんだ。
「か、かんにんしてッ」
「やっぱりお尻の穴をいじってやると、すごいや。そんなにいいの、先生」
氷室が聞いても悠子の返事は悲鳴になる。
捻じり棒がクルクルと回転させられ、抽送され、ただれるばかりの刺激だった。肛門の粘膜が捻じり棒の捻じりに巻きこまれ、こすられ、こねくりまわされる。そのうえ氷室は捻じり棒をあやつりつつ、たえず女芯の肉芽をいじってくる。
「やめてッ……狂っちゃうッ、ひッ、ひッ」
「狂っていいんだよ、先生」
「い、いやあッ……やめて、お尻はいや、いやですッ」
悠子は泣き、あえぎ、悲鳴をあげながら哀願した。女芯をいじられる快美感に捻じり棒のおぞましさが入り混じり、得体の知れない感覚をふくれあがらせる。身も心も灼けただれさせる妖しく切ない戦慄。それが悠子を燃えたたせ、悶えさせる。
(こんな……こんなことって……)
いつしか股間はベトベトになって、前もうしろも肉の快美感におののき、ヒクつくのを、悠子はどうしようもなくなっていた。
「いやッ、お尻はいや……もう、もう、いやあ……かんにんして……」
泣き声をあげても、かえって悠子の身体を火と燃えさせるばかりだった。
「ああ……あああ……」
いくら唇を噛みしばっても、悠子は恥ずかしい声があがるのをとめられなかった。おぞましくてならないのに、愉悦の感覚はふくれあがるばかりで、悠子の汗まみれの裸身がボウッとけぶるように色づいていく。
「お、お尻は、やめて……ああ、もうかんにんしてッ」
「オマ×コならいいのかい、先生」
氷室に顔を覗きこまれ、悠子は捻じり棒から逃れたい一心で、ガクガクとうなずいた。
「それじゃ、オマ×コをいじめてあげるね」
肛門の捻じり棒をそのままに、氷室は張型を取りあげた。男性自身をかたどったグロテスクな張型は、コーラの瓶よりも大きい長大なものだった。
悠子の美貌がひきつり、ワナワナと唇が震えた。
「……いや……そんなもの、いやです……」
悠子は泣き声を震わせ、やっとの思いで言った。
「ずいぶん大きいだろ、先生。これを使われるとね、アメリカの売春婦でも泣き叫ぶって、岩津が言ってたよ」
「……か、かんにんして……」
「これを先生に入れてみたいんだ。なんとか入ると思うよ。こんなにとろけてるんだもんね、先生」
「いやッ、いやですッ」
「いやなら、お尻の穴の責めをつづけようか、先生」
悠子は激しく頭を振った。少年のくせになんと陰湿なんだろう。ヤクザみたいに弱みにつけこんでくる。
氷室は長大な張型の先端で悠子の乳房をグリグリと小突いてから、ゆっくりと下腹へと這いおろした。悠子は悲鳴をあげ、悶え狂った。張型の長大さが恐ろしい。張型の先端が女の茂みをこねまわし、開ききった媚肉に這った。
「入れるよ、先生」
「いやあッ……ああ、いやッ」
悠子は悲鳴をあげ、逃げようとした。
「ひいーッ」
ジワジワとめりこんでくる感覚に、悠子はのどを絞った。引き裂かれるような苦痛に、悠子の美貌がひきつり、目の前が暗くなる。
「いやッ、うむ……ううむ……裂けちゃうッ」
「おとなしく入れさせるんだ、先生」
「無理よッ……ううむッ、大きすぎるわ……ひッ、ひいッ……」
いっぱいに拡張された肉襞が、ミシミシときしみこわれそうだった。身体の中心を火柱が走った。しかもそれは薄い粘膜をへだてて肛門の捻じり棒とこすれ合い、バチバチと火花が飛んだ。
「う、うむッ……」
悠子は悶絶するようなうめきとともに、長大な張型の頭を呑みこまされていく。
氷室は容赦がなかった。グイグイ押しこみ、捻じり、ゆさぶって埋めこんでいく。
「……ううむ、怖い……うむ、ううむ、裂けちゃう……」
「まだだよ、先生。無理やりでも深く入れるからね。おもしろいや、こんな太いのが入っていくんだもんね」
氷室は底までびっしり埋めた。先端が悠子の子宮口に達しているのがわかった。それでもさらに、子宮を押しあげるようにして押し入れていく。悠子は半ば気を失っていた。
2
氷室が悠子の頬を手ではたいた。
「これくらいで、だらしないよ」
うつろな悠子の目に、氷室はニヤリと笑いかけた。
「すっかり入ったよ、先生。やっぱり先生のオマ×コはたいしたもんだね」
「かんにんして……ううッ、きつい……」
腹部や乳房をハァハァと波打たせ、悠子は苦しげにうめいた。
「気持ちいいでしょ、先生。前もうしろもグイグイ締めつけてるよ」
「…………」
悠子は返事をする気力すらなく、グラリグラリと頭を左右へゆすった。
氷室はうれしそうに顔を崩して、悠子の股間を覗きこむ。媚肉を張り裂かんばかりに長大な張型が埋めこまれ、そのわずか下方には肛門に捻じり棒が突き立てられている。二つの穴はしとどの蜜にまみれ、生々しすぎるながめだ。
串刺しにされた女体に氷室はしばし見とれた。そこには教室での明るくさわやかな女教師、芦川悠子の面影は、もうなかった。
「先生、オマ×コのもお尻の穴のも取っちゃ駄目だからね。しっかり咥えてるんだよ」
そう言って氷室は悠子の手脚の縄をほどいた。
「ああ……」
手脚が自由になっても、悠子は死んだように動かなかった。
やがてオズオズと手脚を縮めて、裸身を隠そうとした。だが、長大な張型と捻じり棒の存在に、悠子は両脚を閉じ合わせることもできなかった。
「……もう、ゆるして……取って……」
「そのままにしてるんだ、先生。勝手に取ったらお仕置きだよ」
「ああ、そんな……」
「しっかり咥えたままでなにかつくってよ。ぼく、お腹すいたな」
悠子は氷室のあくどさに戦慄した。胸のうちでは狂おしいまでに泣き叫びたいのに、悠子は張型と捻じり棒に気力すら萎えていた。
氷室に双臀をはたかれながら、フラフラと台所へ向かった。
「先生、ぼくハンバーグが食べたいな。それに玉子焼きもだよ」
「こんな……こんなかっこうでなんて……ひ、ひどいわ……はずして……」
「先生はぼくの言う通りにしていればいいんだよ。エプロンだけはしていいよ」
氷室は悠子の双臀をバシッとはたいた。悠子は弱々しく頭を振っただけで、もうなにも言わず、命じられるままに料理をつくりはじめた。腰にエプロンを巻く。
そんな悠子のうしろ姿を、氷室がニヤニヤと見つめた。なめらかな背中と細くくびれた腰、そしてムチッと張った臀丘は形よく、剥き卵みたいだ。エプロンのリボンが腰のうしろでむすばれ、双臀に可憐に垂れているのが悩ましい。臀丘の谷間にのぞく捻じり棒、長大な張型も見える。それが新鮮な色気を感じさせた。
「先生、そうやって二本も差してるとよく似合うね。牝らしいよ」
「いや、言わないで……」
悠子は今にも、わあッと泣きだしそうに肩を震わせた。両脚をぴったりと閉じ合わせることもできないのが、いっそうみじめさをさそった。
氷室はラジカセを持ってくると、妖しげなブルースを流した。
「ねえ、先生。この曲に合わせてお尻をゆすりながら、ハンバーグをつくってよ」
「…………」
「ぼくの言うことがきけないのかい、先生」
氷室はいきなり、長大な張型に内蔵されたバイブレーターのリモコンスイッチを入れた。
不意に悠子の肉の深奥で不気味な電動音とともに激しい振動がはじまった。頭の部分もうねりだす。
「あッ、ああッ……いやあッ……」
悠子は顔をのけぞらせて悲鳴をあげた。裸身がビクンと震える。すさまじいばかりの感覚が、女の肉奥をこねくりまわす。
「あ、あむむ……やめてッ……ああッ……」
悠子は耐えきれずに下腹を押さえて、その場に崩折れ、うずくまってしまう。
「か、かんにんしてッ」
「ぼくの言うことをきかないからだよ」
「やめて、言う通りにするからッ……ああッ、ああッ、とめてッ」
悠子がそう言うのを聞いてから、氷室はようやくリモコンのスイッチを切った。
「ああ……」
悠子はすぐには起きあがれず、ハァハァッと肩で大きく息をした。
完全に悠子の敗北だった。氷室はがむしゃらに責めてくるのではなく、悠子がそうするしかないように追いつめ、ジワジワと責めてくるのだ。そこらの大人よりもずっと巧妙で恐ろしかった。
悠子はよろめきつつ立ちあがると、氷室のほうへ双臀を突きだすようにして、ブルースに合わせて双臀をうねらせはじめた。
「あ、ああ……」
双臀をくねらせるたびに長大な張型と捻じり棒が粘膜にこすれ、微妙に位置を変えて悠子を悩乱させた。粘膜がとろけ、熱くたぎって快感を呼び、蜜がジクジクと溢れた。長大な張型も捻じり棒もしだいに身体になじんで、張り裂けるような感覚が遠のいていく。
(ああ、いや……こんなの、いやよ……)
いくらそう思っても、双臀をうねらせるのを悠子はとめられなかった。
「まるでストリッパーみたいだね、先生。ハハハ、もっとお尻を振るんだ」
氷室は手をたたいてはしゃいだ。悠子の官能的な臀丘がうねり、肉が妖しく弾み、ゆれ、乳房もブルンとゆれた。
屈辱の涙が悠子の頬を流れる。悠子は歯を噛みしばったまま泣いた。少年の氷室に弱みを握られ、あらがうことすらできない我が身が恨めしい。
「そうやってお尻を振ってると、気持ちいいだろ。先生」
「……き、気持ちよくなんか……みじめなだけだわ……」
「オマ×コやお尻の穴は気持ちよさそうだよ。いい色になって、すごく濡れてるからね」
氷室はかがみこんで、うしろからゆれる股間を覗きこんだ。悠子の股間はさっきよりもいちだんとグッショリして、溢れた蜜が内腿にまでしたたっていた。媚肉が蜜のなかでヒクヒクと蠢き、長大な張型をしっかりと咥えこみ、からみついているのがわかった。
「とめていいとは言ってないよ。もっとお尻をゆするんだ」
氷室はパシッと悠子の双臀をはたいた。
ああッ……という声とともに、悠子の双臀のうねりがまたいちだんと大きく、露わになった。
「ハンバーグと玉子焼きも、ちゃんとつくるんだよ、先生」
「ああ……」
悠子は双臀をうねらせ、振りたてながらハンバーグを焼き、玉子焼きをつくっていく。
双臀のうねりに、身体の芯がひきつるように蠢くのを、悠子は感じた。肉がひとりでに快感をむさぼる動きを見せはじめ、立っているのが切なくなる。こんなことならひと思いに責められたほうがましだと思った。
ようやく料理ができた時には、悠子は火の息を吐いて、立っているのがやっとの状態だった。
「……も、もう、これでかんにんして……」
悠子はあえいだ。
「気をやりたいのかい、先生。それはハンバーグを食べて精力をつけてからだよ」
氷室はせせら笑って悠子の双臀を平手打ちにした。悠子を床の上に四つん這いにさせる。そして、焼きあがったばかりのハンバーグと玉子焼きを半分皿に盛って、悠子の前に置いた。
「食べるんだ、先生。手を使わないで犬みたいにね」
「そ、そんな……欲しくないわ……」
悠子は四つん這いのまま、黒髪を振りたくった。その間も双臀をうねらせるのをやめることは、ゆるされなかった。
「駄目だ、食べないと身体がもたないよ、先生。牝犬みたいにガツガツ食べろ」
「ああ……」
氷室はどこまで屈辱を味わわせようというのか。悠子を本気で牝としてあつかう気なのだ。そして自分はちゃんとテーブルについて、ハンバーグをフォークで食べている。
「おいしいよ。どうして食べないの、先生。ぼくは食べろと命令したはずだよ」
「い、いや……そんなみじめなこと、できないわ……」
「先生はぼくの飼っている牝だということが、まだよくわかっていないようだね」
氷室はハンバーグを頬張りながら、いきなり張型のバイブのリモコンスイッチを入れた。
「ひッ……あ、あああ……」
ビクッと裸体を震わせ、悠子は背をそりかえらせたかと思うと、悲鳴をあげてのたうちはじめた。
「いやッ、いやあッ」
そう叫びながらも、悠子は我れを忘れて腰をゆすりたてた。すさまじい振動が子宮を震わせ、うねりが子宮口をこねくりまわす。
「ああッ、狂っちゃう……」
「ちゃんと食べるんだ、先生」
氷室は悠子の双臀をバシバシとはたいた。そればかりか、肛門の捻じり棒に手をやってゆさぶりはじめる。
「あ、あむむう……死んじゃうッ」
悠子は頭のなかが灼けただれ、うつろになった。我れを忘れて皿の上へ口を持っていく。
「そうだよ、先生。そうやって犬みたいに全部食べるんだよ」
「か、かんにんしてッ……ああッ……」
悠子はもう、張型のバイブと肛門の捻じり棒にあやつられる牝犬そのものだった。汗まみれの裸身をのたうたせ、よがり声を噴きこぼして、命じられるままにハンバーグや玉子焼きを口に含んだ。だが、それでも氷室はバイブのスイッチを切ろうとはしなかった。
「よがりながら、そうやって食べてる姿は、本当に牝だ。よく似合うよ、先生」
悠子をさらに責めたてる。捻じり棒につづいて張型も動かされはじめた。薄い粘膜をへだてて張型と捻じり棒とが共鳴し、せめぎ合う。
そんないたぶりに、炎と化した悠子の身体は、ひとたまりもなかった。
汗にヌラヌラと光る悠子の裸身の身悶えがいちだんと露わになり、身体の奥底が痙攣するように収縮をくりかえす。
(し、死ぬ……)
もう満足に息もできず、悠子はヒイヒイとのどを絞った。身悶えが狂乱へと変わり、痙攣の収縮がその間隔をせばめた。そして、最大の痙攣が悠子を襲った。
「イクッ……イクッ……」
腹の底を絞りたてつつ、悠子の全身が恐ろしいまでに収縮し、張型と捻じり棒とをキリキリ食い締めた。両手が床をかきむしるように動いた。
「もう気をやったのかい、先生。今日はやけに早いね」
ようやく氷室はバイブのスイッチを切った。同時に、悠子の身体がグッタリと崩れ落ちた。あとは汗に光る腹部を、ふいごのようにあえがせるばかり。
3
綺麗に化粧させられ、黒髪もセットさせられた悠子は、素肌の上にじかに白色のノースリーブのブラウスと黄色のミニスカートをつけさせられた。足にはサンダル型のハイヒールがはかされた。そして責め具をつめこんだショルダーバッグを持たされた。
外へ出されると知って、悠子はおびえ動揺した。
「いや、氷室くん……かんにんして……どこへ行こうというの」
「せっかくの日曜日に家のなかに閉じこもってるなんて、もったいないもんね、先生」
氷室は悠子の手を引いた。水筒やカメラを肩にかけ、どこかへピクニックにでも行くようにはしゃぐ。
「こんな格好でなんて……お願い、もうはずして……」
悠子はベソをかかんばかりに哀願した。
シャワーを浴びせられ、身体の汗と汚れは洗い流していたとはいえ、悠子の股間には長大な張型と捻じり棒とが、まだ深々と埋めこまれたままになっていた。
「お願い、取って……」
「駄目だよ。そのまま入れてるんだ。先生が逃げないための用心さ」
「逃げたりしないわ……だから、そんなものは、いや……」
いくら哀願しても氷室は笑うだけで、悠子の手を引いて外へ連れだしてしまう。
「せ、せめて下着だけでもはかせて……こんなミニスカートでなんて……」
「大丈夫だよ。張型と捻じり棒で、先生のオマ×コもお尻の穴も見えないもんね」
「そ、そんな……」
悠子はキリキリと唇を噛みしめた。氷室の手には張型のバイブのリモコンスイッチが握られている。逆らえばどうなるか、聞くまでもなかった。
足を進ませるたびに、ミニスカートのなかで張型と捻じり棒が粘膜にこすれ、微妙に位置を変えるのがたまらない。思わず下腹を押さえてしゃがみこみそうになり、足がもつれた。
(ああ……こんなみじめな……)
道行く人の顔が見れず、悠子は生きた心地もなかった。ミニスカートの裾を押さえて、目を伏せたまま歩くのがやっとだ。それでなくとも美しい悠子は、なにかと人目につくのだが、超ミニスカートがいやがうえにも道行く男たちの目を引いた。
「先生、いくら気持ちいいからって、悦びすぎて気づかれないようにするんだね」
氷室が意地の悪いことを言って、悠子の手を引いた。わざと人通りの多い表通りを歩いていく。
氷室はまっすぐ駅に向かった。電車のなかは日曜日で行楽地へ向かう人々でかなり混雑していた。氷室は悠子の細腰を電車のドアに押しつけた。
「先生、おとなしくしてるんだよ。ぼくが痴漢だと言っても、誰も信じないからね。騒いで恥をかくのは、先生のほうだよ」
そう言って、氷室は悠子の剥きだしの太腿を撫で、ミニスカートのなかへ手をすべりこませた。声をあげかけて、悠子はあわてて唇を噛みしめた。下着をまったくつけない身体をこんな電車のなかでいたずらされるなど、悠子には信じられない。
だが、氷室の言う通りどんなに淫らなことをされても、まわりには少年と姉がふざけ合っているくらいにしか見えないだろう。
パンティをつけない裸の双臀が撫でまわされ、下腹から茂みがまさぐられた。
「よしよし、しっかり咥えてるね、先生」
氷室の指は閉じ合わせることもできない悠子の股間にのび、張型と捻じり棒とが押し入っている具合を確かめた。
「ああ、やめて……こんなところでなんて……氷室くん、かんにんして……」
生きた心地もなく悠子は哀願したが、声にはならなかった。
氷室は上目づかいに悠子の反応をうかがいながら、ゆっくりと肛門の捻じり棒を回転させた。クルクルと肛門の粘膜が捻じりに巻きこまれ、巻きもどされる。
「あ……」
悠子の身体がビクッと硬直した。歯を噛みしばって必死に声を噛み殺した。
(声が出ちゃう……ああ、かんにんして……そ、そんなにされたら……)悠子は必死に目で氷室に訴えたが、氷室は捻じり棒を淫らにあやつるのをやめようとはしなかった。
「こういうところでいたずらされるのも、スリルがあっておもしろいだろ、先生」
氷室はせせら笑うようにささやいた。
悠子は必死に平静をよそおって、窓に流れていく街の景色を見た。だが意識はそこになかった。身体中の神経が、捻じり棒にこねくりまわされる肛門に集中している。
(た、たまらないわ……)
排泄器官をこねくられるおぞましさにもかかわらず、長大な張型を咥えさせられた肉の深奥がひきつれ、疼きだす。さっき一度昇りつめた官能の残り火が、またくすぶりはじめる。
まわりの男たちが悠子の美しさに魅せられ、見つめてくるのがわかった。それだけに必死に平静をよそおわなければ、そう思えば思うほど、悠子はかえってふくれあがる疼きを感じた。
「先生、またお汁が出てきたよ、やっぱり感じてきたんだね」
意地の悪い氷室のささやきが、まわりに聞こえはしないか。悠子をいっそう懊悩させた。
張型を肉が裂けんばかりに咥えこまされた女の部分が、妖しく蠢きつつ、ジクジクと蜜をにじませはじめ、それが悠子の懊悩に追い討ちをかけた。
(ああ、かんにんして……これ以上は……)
身体中に汗がにじんできて、吐く息が火になった。そんな反応を氷室は見逃さなかった。
「オマ×コもいじってほしいんだろ」
「だ、駄目……」
悠子はおびえた。必死に平静をよそおっているのは、もう限界である。さっきから腰のあたりの震えがとまらなくなっていた。
だが、氷室は、電車が地下へ入り、周囲が暗くなるのを待って、媚肉に咥えさせた張型へも手をのばし、ゆっくりと動かしはじめた。
「あ、ああッ……いやッ……」
こらえきれずに悠子は叫びをあげたが、それは地下を走る電車の騒音にかき消された。それでなくても家族連れの多い車内は騒がしく、悠子の声に気づいた者はなかった。
(やめてッ、氷室くん……こんなところじゃいや……気づかれちゃうッ)そう言いたくても悲鳴になりそうで、悠子は汗を拭くふりをしてハンカチを噛みしばった。
張型と捻じり棒とが悠子の前とうしろであやつられ、悠子を深く突きあげる。ゆっくりと、だが確実に、悠子の官能をゆさぶり、ドロドロにとかしていく。
「う、うむ……」
悠子は口に押し当てたハンカチを噛みしばったままうめき、両目を閉じた。気力を振り絞って必死にこらえる。だが悠子の腰はどうしようもなくうねってしまう。いくらこらえようとしても、身体が張型と捻じり棒の動きに勝手に応じてしまうのだ。
肉奥と肛門とを責められ、一度燃えあがってしまった女体は、もう押しとどめることはできなかった。それでなくても、ずっとトロ火にかけられたように責めつづけられているからだ。堰を切ったように崩れた。
「ううッ……あ、あむ……」
悠子は我れを忘れた。そこが電車のなかであることも、多くの乗客たちが見ていることも忘れ、あられもなく声をあげた。いや、忘れていなくても悠子はもうとめられなかった。
「ああ……たまらない、あああ……」
恍惚の表情をのけぞらせ、悠子ははっきりとよがり声とわかる声をあげた。
さすがにまわりの乗客は驚き、いっせいに悠子を見た。それすら悠子は気づかない。なにかが悠子のなかで崩れ落ちた。
「ねえ、どうしたの、お姉さん。大丈夫?」
氷室は悠子の弟になりすまし、心配そうに悠子にすがりつき、声をあげる。
「お姉さん、どうしたの?」
氷室は姉の身を案ずるふりをして、その間もミニスカートのなかへもぐりこませた手で張型と捻じり棒をあやつり、いちだんと動きを激しくした。そんな氷室を疑う者などいるはずもなかった。
「ああ……あうう……いいッ」
悠子がまたよがり声をあげ、顔をのけぞらせた。腰が露わにうねり、前後にゆれた。
「どうしたんだ、あの女」
「まるでよがってるって感じだな。すげえ美人だけどよ」
「痴女かな……まさか、あんな美人が?」
「だけど、あの様子は普通じゃないぜ」
周囲からそんな好奇のささやきと視線が、悠子にそそがれた。だが、悠子の美しさに圧倒されるのか、声をかける者はなかった。
「ああ、あうッ……ああ……」
悠子は固く目をつぶったままうめき声を噴きこぼし、次には、いいッ……と唇を噛みしばったかと思うと、ハァハァッとあえぐ。もうなにもかも忘れて、すさまじい肉の快美にあやつられて絶頂へ向けて走りだす。
氷室も容赦なく悠子を追いあげた。
「うッ、うッ……いいッ……」
「お姉さん、そんな声を出すと、みんなに笑われるよ。なにがいいの?」
氷室のからかいの声も悠子には聞こえない。悠子の顔がのけぞったまま、腰の震えがいちだんと生々しくなった。
「お姉さん、大丈夫?」
そんなことをシャアシャアと言って、氷室はとどめを刺すように張型のバイブのリモコンスイッチを入れた。
「あッ、ひいッ」
ガクッと悠子の上体がのけぞったと思うと、突っ張った両脚に痙攣が走った。灼けただれた身体のなかで、バイブの振動とうねりが荒れ狂い、悠子の身も心も灼きつくしていく。
「う、ううむッ」
声にならない声を絞りだして、悠子は絶頂へと昇りつめた。張型と捻じり棒をキリキリと捻じきらんばかりに締めつけ、何度も痙攣を走らせた。
イクッ、とはっきり言わなかったのは、我れを忘れながらもわずかに残った意識による、せめてもの抵抗だったのだろうか。
のけぞっていた悠子の美貌が力を失って、ガクッと前へ垂れた。まわりからざわめきが起こり、驚きと好奇の目がいっそう悠子に突き刺さった。見ていた者は皆、悠子のただならぬ様子に淫らなものを感じとったようだ。嘲笑さえ湧き起こった。
「色情狂ってのだな。あんないい女がもったいない話だぜ」
そんな好奇のささやきも聞こえてきたが、それを気にする余裕は悠子になかった。グッタリと余韻に沈む余裕すらない。
氷室はバイブのリモコンスイッチを切ろうとはせず、たてつづけに悠子を責めたてる。
「ううッ……ああ、あ……」
悠子は弱々しく頭を振った。ドロドロにとろけた肉が、張型の振動とうねりにさらにただれさせられていく。
(死ぬ……死んじゃう……)
満足に声さえ出せず、息さえできずに、女の官能だけがビクビクと反応した。絶頂感が引く間も与えられず、再び追いあげられていく。
だが今の悠子には、責められつづけたほうが幸福かもしれなかった。もし我れにかえって、自分を見つめているまわりの好奇の目に気づいたら、とても耐えられなかっただろう。
「あ、ああッ……ううむッ……」
悠子は身も心もめくるめく恍惚のなかを彷徨った。
4
いつどこで電車を降ろされたのか、悠子には記憶がない。気づくと悠子は氷室に手を取られて、遊園地の前にいた。もう張型のバイブの振動はとまっていたが、まだ深深と埋めこまれたままだった。肛門の捻じり棒もそのままだ。
「しっかりするんだ、先生。フラフラするんじゃないよ」
氷室は悠子の手を引いて、遊園地の門をくぐった。
「……も、もう、ゆるして……」
悠子は小さな声であえいだ。今にもわあッと泣き崩れそうなのを、必死にこらえている。
「二回や三回、気をやったくらいで、だらしないな、先生」
「かんにんして、氷室くん……もうこれ以上は耐えられないわ……」
「それじゃ少し休もうか、先生」
氷室は悠子を木陰へ連れていくと、ミニスカートのなかへ手を入れ、ようやく長大な張型と捻じり棒を引き抜いた。べっとりとしとどに濡れて、今にも湯気がたちのぼりそうだ。
悠子は木によりかかって、ハァハァとあえいだ。長時間咥えこまされた膣道と肛門は、拡張感がむず痒く、重く残った。
「……お願い、氷室くん……もう、もう先生にひどいことはしないで……」
「どうするかは、ぼくが決めるよ。言うことをきかない時は、また二つの穴に入れるからね、先生」
張型と捻じり棒をかざして、氷室はニヤリと笑った。
氷室は悠子を連れて、ジェットコースターにバイキング、回転木馬と、次々に遊園地の乗り物に乗った。氷室の顔から嗜虐の欲情の色は消え、少年に戻っていた。
そんな氷室を見ていると、悠子を恐ろしいまでに責めたてた悪魔の子と同一人物とはとても思えなかった。
ひと通り乗り物に乗ると、氷室は悠子をスリラーハウスへ連れこんだ。
「先生、もう休憩は終わりだよ」
薄暗いなかに氷室の目がギラリと光った。その目はもう、無邪気な少年のそれではなかった。氷室の手に縄があった。
「両手をうしろにまわすんだ、先生」
「そんな……縛るのは、いや……かんにんして、氷室くん」
悠子は狼狽して声を震わせた。
休憩させられたことで悠子には、屈辱や羞恥、恐ろしさなどの感覚がよみがえってきていた。しかもそれは、前よりもかえって大きくなっていた。
感覚の麻痺した悠子を責めてもおもしろくはない。それより休息させて感覚をよみがえらせてから責めたほうが……。氷室がそこまで考えていたとしたら、ゾッとせずにはいられない。
「いや、縛るなんて……いやよ」
「もう一度張型をオマ×コに入れてやろうか。そうすれば言うことをきくだろう」
「いやッ……そ、そんな……」
悠子は恨めしげに氷室を見て、わなわなと唇を震わせたが、もう逆らおうとはしなかった。命じられるまま両手をうしろへまわし、背中で手首を重ねた。なにをされるのかという不安と恐怖に、重ねた手が震えている。
氷室はすばやく悠子の手首に縄を巻きつけた。さらに縄尻をブラウスの上から乳房の上下にも巻きつけ、絞りあげた。絞りあげられた乳房は、ブラウスの上からもくっきりと形がわかった。
「ああ、どうしようというの……」
悠子の声が震えた。
「こうするのさ、先生」
そう言うなり氷室は悠子のミニスカートのホックをはずし、ファスナーを引いた。
悠子が戦慄の声をあげた時には、ミニスカートは悠子の太腿をすべって足もとに落ちていた。パンティをつけない裸の下半身が、すっかり剥きだしになった。
「いやッ、こんな……ああ、早くスカートをもどしてッ」
悠子は激しく狼狽して、身を揉んだ。いつ誰が入ってくるかもしれない。
「かんにんしてッ……人に、人に見られちゃう、お願い、スカートをッ」
「下は暗いから、よく見ないと先生がなにもはいていないことは気がつかないよ」
「そんな……」
氷室の悪どさはとどまることを知らない。
裸の双臀をピシッとはたかれて、悠子はスリラーハウスのなかを追いたてられた。ドラキュラやフランケンシュタイン、中世の拷問部屋などがゼンマイ仕掛けの人形によって演出されていたが、悠子の目には入らない。誰かが来たらと思うと、生きた心地もなかった。
ちょうどアマゾンの半魚人のコーナーに来た時、うしろからアベックが入ってきた。
「ああ……」
悠子は反射的に逃げようとしたが、氷室が縄尻を握ってゆるさなかった。うずくまって裸の下半身を隠すことすら、氷室はゆるさない。
(恥ずかしいッ……ああ、こんな、こんなことって……いや、いやよッ)悠子は硬直させた身体をブルブル震わせ、唇を噛みしばった。薄暗いとはいえ、悠子は下半身になにもはいていない。
その裸の双臀を氷室はねっとりと撫でまわした。その豊かな肉づきと形のよさを味わうように、撫でまわしては指を食いこませ、下からすくいあげるようにしてゆさぶる。
「あ、やめて、氷室くん……こ、こんな時にいや、いやよ」
押し殺した声が狼狽に震え、うわずった。うしろ手に縛られていては、氷室の手を振り払うこともできない。
「じっとしてるんだ。そうでないと、アベックに先生がなにもはいていないって教えるよ」
「そんなことは、かんにんして……」
「先生だってアベックの前で張型を使われたくないだろ。フフフ」
そのひと言が悠子を屈服させた。とはいえ、平静でいられるはずもなく、ハイヒールと膝がガクガク震えてとまらない。
アベックはもうすぐ前まで来ていた。チラチラと悠子のほうを見てくる。暗闇に悠子の裸の下半身が白くボウッと浮かびあがった。だが、まさか悠子が下半身になにもはいていないとは思わず、白いタイツかなにかと思ったらしい。それよりもアベックは悠子の美貌のほうが気になるようだ。
悠子は唇を噛みしめたまま、顔をあげられなかった。アベックが裸の下半身を見てあざ笑っているような錯覚に陥った。
「スリルがあるね、お姉さん」
氷室はまたわざとらしく言った。臀丘を撫でまわす手が、その谷間にもぐりこんで秘められた蕾をさぐり当てた。
「ああッ、い、いやッ」
思わず泣き声がこぼれた。あわてて押さえようとしても遅かった。驚いたアベックがまた悠子を見た。だが、氷室は落ち着いたものだった。
「どうしたの、お姉さん。半魚人ぐらいで怖がるなんて、おかしいよ」
平然と言いながら指先で悠子の肛門を揉みこんでいく。捻じり棒で拡張していたのがウソみたいに、悠子の肛門はぴっちりとすぼまっていた。肛門の粘膜が指先に吸いつくようだ。
(いやッ、お尻はいやッ……やめてッ……)
胸のうちで狂おしいまでに泣き叫びながらも、悠子はアベックの視線になにも言えなかった。アベックが通りすぎるのをひたすら待つしかない。悠子が下半身裸のことも、うしろ手に縛られていることも気づかれていないのが、せめてもの救いだった。
「う、う……」
悠子は唇を噛みしめて、噴きあがろうとする声を必死に噛み殺した。
固くすぼめた肛門を揉みほぐされていく感覚がたまらない。いくらこらえようとしてもしだいにゆるみ、やがてふっくらとふくらみはじめた。そしてあらがうことも声を出すこともできず、アベックの視線におびえつつ弄ばれる。
(も、もう、いやあッ)
そう叫んで逃げたいと、何度思っただろう。ようやくアベックが通りすぎた時には、悠子の肛門は水分を含んだ真綿みたいな柔らかさを見せていた。
「……かんにんして……もう、もういや、お尻はいや……」
ハァハァとあえぎつつ、悠子は裸の双臀をよじりたてた。
「こんなにお尻の穴が柔らかくなってるんだもんね、指を入れなくちゃ」
「ああ……いや、こんなところで、そんないやらしいこと、しないで……」
「ぼくの指じゃ小さくて、不満かい、先生。心配しないで。二本入れてあげるよ」
「やめてッ……い、いや……」
悲鳴をあげかけて、悠子はあわてて唇を噛みしめた。後方から若い男のグループが見えた。ワイワイ騒いでいる。
「ああ、人が……人が来るわ……」
こわばる悠子の身体をあざ笑うように、氷室は指を二本まとめてジワジワと悠子の肛門へ沈めた。
「ひいッ……」
悠子はのけぞった。指が二本深く入ってくる。しかも二本の指は捻じれ合い、まわされた。もう悠子は満足に息もできなかった。ハァハァとあえぎつつ、双臀をよじりたてた。悠子の肛門は二本の指に押し開かれ、指の付け根をヒクヒク食い締めた。
「いつさわっても、先生のお尻の穴っていい感じだな。熱くて締めつけてきて、とってもいいよ、先生」
「やめて、氷室くん……ああ、人が来るのよ、もう、いやッ」
排泄器官で蠢く二本の指のおぞましさ、近づいてくる若者たち。
さすがの氷室も肛門に責めこんだ指で悠子をあやつって、半魚人の人形のうしろへ隠れた。
「ここならもう安心だろ、先生。うんとお尻の穴をいじってあげるからね」
氷室は悠子をひざまずかせ、上体を前へ倒すと、本格的に悠子の肛門を責めはじめた。二本の指を捻じり合わせ、クルクル回転させ、指先を曲げて敏感な腸壁をまさぐる。さらに抽送し、曲げた指先で悠子の双臀を吊りあげることさえした。
「い、いやッ……ああ、やめて……」
悠子は耐えきれずにすすり泣きだした。白い双臀が半魚人の人形の足もとでうねり、よじれて震えた。まるで半魚人に責められているみたいだ。
「そんなに腰を振って、気持ちよさそうだね、先生」
「き、気持ちよくなんか……ああ、お尻はいや、ゆるして」
「うんとお尻の穴を柔らかくしておくんだよ、先生。あとでいいことしてあげるからね」
そんなことを言われても、もう悠子は返事ができなかった。すぐそこまで若者たちが来ていて、こっちを見ている。若者たちから悠子は見えなくても、悠子は生きた心地もなく必死に声を噛み殺した。
それをあざ笑うように、氷室はひときわ深く悠子の腸管をえぐった。
「ひいッ……」
こらえきれない悲鳴が悠子ののどに噴きあがった。いくら歯を噛みしばろうとしても駄目だった。
「ひッ、ひッ……いや、いやあ……」
二本だった氷室の指は三本になろうとして、悠子の肛門をさらに押し開いてくる。肛門の粘膜が裂けんばかりにきしんだ。泣き叫ばずにはいられなかった。
「ひいーッ……やめてッ、いやッ、いやあ……助けてッ」
いくら泣き叫んでも、若者たちは半魚人に襲われる美女の人形があげる悲鳴としか思わなかった。
5
泣き叫ぶ悠子の前を、次々と見物人たちが通りすぎた。悠子の裸身に気づいた者も、よくできたゼンマイ仕掛けの人形としか思わず、疑う者はいなかった。
「先生、こんなにお尻の穴がとろけたことだし、ここで浣腸してあげようか」
ようやく氷室は悠子の肛門から指を引き抜いて言った。
ひいッ……と悠子は全身を凍りつかせた。昨日、初めて浣腸された時の恐ろしさ、恥ずかしさが、ドッとよみがえった。たった一度の経験だったが、思いだすだけでも総毛立った。
「いやッ……それだけは、かんにんしてッ」
浣腸などという恐ろしいことをこんなところでされるのかと思うと、悠子は哀願せずにはいられなかった。
「いやッ、いやあッ」
「そんなにいやがられると、よけいに浣腸してみたいな、先生」
「駄目ッ、そんなひどいことだけは……ど、どんなことでもしますから、それだけは……かんにんしてッ……」
泣きながら悠子が言うのを聞いて、氷室はニヤリとした。
「本当にどんなことでもするのかい、先生」
悠子はガクガクとうなずいた。うなずくしか、浣腸などというおぞましいことから逃れるすべはなかった。
「それじゃ素っ裸になってよ、先生」
氷室は悠子をうしろ手に縛った縄をほどきながら言った。
悠子にとまどっている余裕はなかった。震える手でブラウスを脱いだ。一糸まとわぬ悠子の裸身が、半魚人にささげられる生贄さながら白く浮かびあがる。
「本当は素っ裸のまま先生を引っぱっていこうと思ったんだけど、これはぼくの思いやりだよ。着るんだ」
氷室が悠子の足もとに黒色の水着を投げた。ビキニの水着だった。小さな三角の布地が二枚くっついて悠子の豊満な乳房をかろうじて隠し、あとは背中と首へまわす紐だけだった。布地は薄く、乳首がツンと浮きでて見えた。そして下の部分は、下腹の茂みを隠すのがやっとの小さな三角の布地に紐がついただけのものだった。
「こ、こんな……」
身につけて悠子は狼狽した。まるでストリッパーである。細い黒紐が腰から双臀の谷間へ食いこみ、臀丘は剥きだし、そして黒紐は容赦なく悠子の媚肉の合わせ目にも食いこんできた。
「よく似合うよ、先生」
「いや……こんな格好でなんて……いやッ、かんにんして、氷室くん」
「素っ裸のほうがいいというのかい、先生」
「そ、それは……」
「わがままを言うと、浣腸するからね」
そのひと言で終わりだった。氷室は自分も海水パンツに着替え、悠子の手を引いてスリラーハウスを出た。まっすぐ遊園地のプールへ向かう。
悠子の大胆なスタイルはたちまち人目を引いた。ある者はその場に立ちつくして悠子に見とれ、ある者は口笛を吹き、そしてまたある者は奇声をあげた。皆、まぶしいものでも見るように目を細めた。
「なんて美人なんだ……いい身体をしてるな」
「すげえ水着じゃねえか。ほとんど裸だぜ」
「見ろよ、あの尻。ムチムチしてるぜ、たまんねえな」
そんなささやきも聞こえてくる。悠子の白い肌をわずかに覆う黒い布地と紐が、いっそう剥きだしの肌を強調した。とくに悠子のうしろ姿は、背中と腰から臀丘の谷間へ食いこんだ黒い紐だけで、なにも着けていないのと同じだった。
ハイヒールをはいているため、それでなくても形のいい双臀がいっそう高く吊りあがってキュッと引き締まっている。それはどんな男をも魅了させずにはおかない。
(ああ、恥ずかしい……いっそ、死んでしまいたい……)悠子は何度も足がもつれ、その場にうずくまりたくなったが、そのたびに氷室に手を引っぱられて起こされた。
遊園地のプールは大変な混雑だった。大プールに波のプール、流れるプールなどどこも芋の子を洗うようだ。そこでも悠子は男たちの熱い視線を一身に浴びて、生きた心地がなかった。
「みんな先生を見てるよ。今にも涎れを垂らしそうだ。先生を抱きたくてしようがないようだね」
氷室が意地悪くささやいて悠子をからかう。横になって肌を灼いている男たちの前をわざと通り、悠子の身体を見せつけた。
氷室は流れるプールの前まで来ると、「プールのなかでお楽しみといくよ、先生。希望はオマ×コかい、お尻の穴かな。それとも両方かな」
「い、いや……こんなところでなんて、かんにんして……ああ、辱しめるなら、人のいないところでして……」
「ぼくはここで先生をいじめたいんだ。スリラーハウスの美女を襲う半魚人みたいにね」
氷室は有無を言わさず悠子をプールのなかへ連れこんだ。プールはかなりの水の流れがあって、波や水泡で水のなかがあまりはっきり見えなかった。そのうえ大変な混雑だ。そのことは氷室にとって好都合だった。
「お姉さん、お姉さん」
また弟をよそおい、悠子にしがみつく。そしてはしゃぐふりをして悠子の双臀を撫でまわし、乳房をいじる。
「ああ……」
悠子は人目を気にして、声もあげられなかった。氷室の手よりも、まわりの目のほうが気になった。
氷室がふざけるふりをして悠子の身体をまさぐりつつ、腰の横でむすんだビキニの黒い紐をほどいた。
「ああ、なにをするのッ……」
臀丘の谷間に食いこんでいる紐が引きはがされ、氷室の指先が悠子の肛門をまさぐってきた。悠子は水のなかで腰をよじりたてた。悠子の肛門はさっきからのいたぶりで、ふっくらとほぐれている。氷室の指の侵入を拒むすべはなかった。
だが、悠子の肛門に押し入ってきたのは、氷室の指ではなかった。細く硬質なものが貫いてきたのである。そして、チュルチュルッと薬液が流れこんでくる。
悠子はなにをされたのかを知って、ひいッ……とのどを絞りたてた。
「先生、イチジク浣腸の味はどうだい。おいしいだろ」
あざ笑うように氷室がささやいてくる。あわてて氷室の手を押さえようとしても遅かった。イチジク浣腸のプラスチック容器は、すでに押しつぶされたあとだった。
「……ひ、ひどい……」
「先生、もっとうれしそうな顔をしなよ。まわりに浣腸されてるって知られても、いいのかい」
「ああ……約束がちがうわ……」
悠子は唇をワナワナと震わせた。
氷室は悠子にからみついたまま、「お姉さん、お姉さん」とはしゃいでいる。不審をいだく者などいるはずもなかった。
つづいてもうひとつ、イチジク浣腸が突き刺さってきた。
「やめてッ……ああ、もう、いや……」
「流れるプールっておもしろいね。お姉さんだって気持ちいいでしょう」
「あ……あむ……」
キリキリ唇を噛んで、悠子は腰をゆすった。
おぞましい感覚が腸管へ流れこんだ。そのおぞましさ、恥ずかしさに、悠子は総毛立った。腰を振りたてたはずみで、水のなかで下腹をわずかに覆う三角の布地が、悠子の身体を離れて流れたのも気づかない。
もう悠子の下半身を覆うものは、なにもなかった。
「あれ、水着が流れちゃったよ」
氷室はイチジク浣腸のプラスチック容器を押しつぶしてから、わざと大きな声で言った。
「大変だ。誰かお姉さんの水着をさがしてよ。お姉さんの下半身が裸になっちゃった」
氷室の声に悠子の周囲がざわめいた。それでなくても、さっきから悠子の色香に引き寄せられるように好色そうな男たちが、悠子のまわりに集まってきていた。
男たちは流れた水着をさがす者など一人もなく、この時とばかりに悠子に迫ってきた。まるで申し合わせたかのように、次々に水にもぐって悠子の裸の下半身を覗こうとする。
「い、いやあッ」
悠子は悲鳴をあげて、手で太腿の付け根と臀丘の谷間を隠し、両脚を固く閉じ合わせた。
「見せるぐらい、いいじゃないか、先生。水着をつけてたって、裸と同じようなもんだったんだよ」
氷室はささやきつつ、はしゃぐふりをして肌を隠そうとする悠子の手をはずそうとした。それどころか、悠子の左脚をつかむと上へ持ちあげる。
「いやッ、いやよッ……ああ……」
悠子は水のなかでバランスを崩し、太腿を大きく開かされてしまった。
真っ白な内腿と海草みたいにゆらめく黒い繊毛、そして生々しく剥きだされた媚肉が、水にもぐった男たちの前にゆらゆらと見えた。
今男たちがどこを見ているか、悠子には痛いまでにわかった。そこが火となってジリジリ灼けた。
「いや、いや……やめて……」
悠子は泣きだした。下半身裸の身を男たちに取りかこまれて、悠子は逃げることもプールからあがることすらできなかった。
だが、そんな騒ぎも、芋の子を洗うような混雑とざわめきにかき消され、大きな騒ぎにはならなかった。それをいいことに男たちは何度ももぐり、執拗に悠子の股間を覗きこんできた。手をのばしてさわろうとする者さえいた。
「いや、いやッ……もう、かんにんして……」
悠子はすすり泣きながら氷室に哀願した。
「このまま彼らに先生を輪姦させるのも、おもしろそうだな」
「それだけはいやッ……いやッ」
氷室は軽い冗談で言ったのだが、悠子は必死になっておびえた。
「あとでたっぷり浣腸させるかい。そうすりゃ、輪姦させるのはやめてやるよ、先生」
「いやッ……」
「それじゃ輪姦だ。大騒ぎになるよ」
氷室はニヤニヤしながら言った。こんなところで悠子を輪姦などできるはずもない。なのに悠子はそれすらわからないほど混乱している。
その間も男たちは次々にもぐっては悠子の股間を覗き、裸の下半身に手をのばしてきた。悠子は悲鳴をあげ、のけぞり、腰を振った。
「ああ、も、もう、かんにんしてッ……」
「ゆるしてほしいなら、はっきりおねだりするんだよ、先生」
「……か、浣腸されるわ……だから……」
「されるじゃなくて、してほしいだろ。それもたっぷりとだよ」
氷室は勝ち誇ったように言った。
悠子の唇がわななき、歯がガチガチと鳴りはじめた。
「……か、浣腸してほしい……ああ、たっぷりと浣腸してほしいわ……」
それがどんな恐ろしい破局へとつながるのか、悠子は知る由もない。
6
氷室がタオルを持ってきて悠子の下半身を覆い、ようやく悠子はプールからあがった。悠子を波のプールのほうへ連れていき、その奥にある芝の上にバスタオルを敷き、うつ伏せに横たわらせた。
「ああ、死んでしまいたい……」
悠子はバスタオルに顔を伏せ、ハァハァッとあえぎながらすすり泣いた。
「お姉さん、サンオイルを塗ってあげるね」
氷室は悠子の背中で水着の紐をほどき、左右へ垂らし、腰のタオルもはがした。なめらかな白い背中とくびれた腰、ムチッと官能美あふれる双臀と太腿の裏側、悠子の肌を覆うものはなにもなかった。
そうされても悠子はなにも言わなかった。氷室が手にサンオイルをまぶし、悠子の背中に塗りはじめた。悠子の白い肌がヌラヌラと光っていく。とくにムチッと張った双臀にはたっぷりと塗る。臀丘の谷間にも指先をすべりこませ、肛門にサンオイルをまぶした。
「あ、あ……ううッ……」
悠子はにわかに双臀を硬直させた。プールのなかでイチジク浣腸を二個もされている悠子だ。肛門をいじられたことで、便意がふくれあがる。
「ひ、氷室くん……」
「なんだい、先生」
「……ああ、なんでもないわ……ご、ごめんなさい……」
悠子は唇を噛んだ。おぞましい排泄行為をまた見られるのではないかと思うと、おトイレに行かせて、という言葉が口に出せなかった。
「いつまでがんばれるかな、先生」
意地悪く笑うと、氷室は持ってきたリュックのなかから大きなガラスの筒を取りだした。一升瓶ほどもある注射型の浣腸器である。水筒にはグリセリンの原液が充満していた。
浣腸器をタオルでくるむようにして、氷室は水筒のグリセリン原液を一滴残さず吸いあげる。
「先生の希望通り、たっぷりと浣腸してあげるからね」
「……こんなところで、する気なの……」
悠子の声がおびえている。声だけでなく背中も両脚も小さく震えた。
もう観念したのかあらがう素振りはなかった。が、いやでならないと言わんばかりに、表情がベソをかいている。
(ああ、もう、駄目……どうにもならないのよ……)悠子は自分の胸のうちに言いきかせていた。どんなにおぞましくても、全裸同然の悠子は動くことすらできない。それでも悠子は聞かずにはいられなかった。
「……どう、どうしても、それをするのね」
「うん、先生にたっぷりと浣腸してやるよ」
氷室はバスタオルでくるんで隠した浣腸器をかかえると、ノズルを悠子の双臀の奥へしのびこませた。
「あ……」
ノズルが触れると、悠子の肛門はヒクッ、ヒクッとおびえ、すくんだ。その様が氷室の目を楽しませ、喜ばせた。
「可愛いね、先生のお尻の穴」
「か、かんにんして……」
「ゆっくり入れてやるからね。うんと味わうんだよ、先生」
氷室はできるだけ深くノズルを入れた。そしてノズルで悠子の肛門をこねくりまわしつつ、シリンダーを押しはじめた。
「あ、あむ……」
悠子はキリキリと唇を噛んで、頭を振った。ドクッドクッと流れこんでくる薬液は、まるで生きているみたいに悠子の腸管でうねり、奥へと入っていく。汚辱感に目の前が暗くなり、噛みしめた歯がカチカチと鳴った。
「どうだい、お姉さん。気持ちいいだろ」
氷室がわざと大きな声で言う。
「……は、早く、すませて……」
悠子はそう言うのがやっとだった。こんなところで氷室におとなしく浣腸させている自分が信じられない。だが、あらがう気力はもう悠子にはなかった。
いつの間にかまた好色そうな男たちが、悠子を遠巻きにしていた。全裸と言っていい悠子のうつ伏せの裸身に、粘っこい視線を這わせてくる。少年がなにかをバスタオルにくるんで、悠子の双臀のところでモソモソやっているのは見えても、まさか浣腸しているとは夢にも思わない。それよりも男たちの関心は悠子の裸身に向いている。
悠子はバスタオルの上に顔を伏せたまま動かなかった。
「……も、もう、入れないで……」
重苦しい腹部の圧迫感とともに便意もふくれあがり、悠子はあえいだ。
「まだこれからだよ、先生。半分も入ってないもんね」
「ああ……お願い、早く……すませて……」
悠子がいくら哀願しても、薬液は焦れったいまでののろさで入ってくる。チビチビと入ってくる感覚に、悠子は叫びだしたくなるほどだった。
男たちが悠子を遠巻きにしているのは、氷室にもわかっていた。
「先生、みんなが見てるよ。見られながら浣腸されるのもいいもんだろ」
「…………」
悠子は唇を噛みしめたまま、なにも言わなかった。いっときも早く終わってくれることを願って、必死に耐えている風情だ。
「お願い……ひと思いに……」
耐えきれなくなって悠子は、消え入るような声であえいだ。射精されているような注入に、悠子の肉が狂いはじめた。おぞましくてならないのに、腹部が熱くグルグルと鳴った。
「ああ……たまらない……」
なにがたまらないのか、悠子はブルブルと双臀を震わせた。
ノズルをぴっちり咥えた悠子の肛門も、ヒクッ、ヒクッとあえぎ生々しさを増した。まるで乳首に吸いつく赤ん坊の口みたいだ。
「ああ……」
悠子はうめき、あえいで歯を噛みしばったまますすり泣いた。恐ろしさと恥ずかしさ、汚辱感、ふくれあがる便意、得体の知れぬ妖しい感覚……それらが入り混じって、悠子をいっそう狂おしくする。
どのくらいの時間がたったのだろうか、ようやく氷室がシリンダーを押しきってノズルを引いた時には、悠子はもう息も絶えだえだった。
「先生、全部呑んだね。もらすんじゃないよ。お腹のなかでじっくり味わうんだ」
氷室はうれしそうにささやいた。そしてサンオイルを塗る真似をして、サンオイルと脂汗でヌルヌルになった悠子の裸身を手で撫でまわす。
小さく震える双臀を撫で、太腿へと手をすべらせて両脚を開かせた。悠子はハァハァとあえぐばかりで、されるがままだ。ヒクヒクとおののく肛門がのぞき、その下に媚肉がさらけだされた。それはすでにじっとりと濡れていた。
「浣腸で感じたんだね、先生」
「…………」
「ずいぶん牝らしくなってきたな」
氷室は悠子がじっとしているのをいいことに、さらに内腿を左右へ開かせた。たちまちに遠巻きにしていた男たちが悠子の足のほうへまわり、さかんに覗いてくるのがわかった。氷室は見せつけるようにして、悠子の内腿に手を這わせた。男たちに白い内腿と奥の秘所が見えているはずだ。
「ああ……」
悠子の肛門が戦慄めいた震えを見せはじめた。悪寒が身体をかけまわりだし、歯がカチカチ鳴ってとまらない。悠子はすがるような目を氷室に向けた。
「お願い……お、おトイレに……」
消え入るような声で哀願した。
氷室は低く笑っただけだった。水着の紐を再び背中でむすび、腰にはタオルを巻いて悠子を起きあがらせる。
タオルは手拭いと同じ大きさのもので、悠子の腰にやっと引っかかっているといった感じだった。足にハイヒールをはかせる。
「は、早く……」
「もう少し我慢するんだ。すぐ出させちゃ浣腸のおもしろ味がないもんね」
氷室は悠子の手を引いて歩きはじめた。うしろから男たちがついてくる。悠子は、タオルがまくれあがらないように手で押さえて歩くのがやっとだ。
子供用のプールの隣りにサマーショーをやる舞台が見えてきた。舞台ではちょうど水着美人コンテストがはじまったところだった。観客席は満員だ。それを見て氷室はニヤリと笑ったが、悠子は気づかなかった。
「ああ……も、もう……我慢が……」
「まだだよ、先生。こんなところでもらせば、みんなどんな顔をするかな」
「ううッ……早く、おトイレに……」
悠子は目の前が暗くなった。かけくだろうとする便意を抑えているのがやっとで、まともに息をする余裕さえなくなる。身体中が脂汗でびっしょりで、タオルまでも湿る。
「しっかりするんだ、先生。トイレはすぐそこだ」
氷室は悠子の手を引いて舞台の裏のほうへまわった。階段をあがらされた。だがそこは舞台で、トイレらしきものは見当たらない。
「先生、いよいよショータイムだよ。途中でもらさないように、がんばるんだね」
「ひ、氷室くん……」
悠子はすぐにはなにを言われたのかわからなかった。考えることもできないまでに、便意が高まっている。
氷室に手を引かれて分厚いカーテンをくぐらされたとたん、悠子の全身が凍りついた。
「ひいッ!」
悠子は息を呑んで身体を硬直させた。そこは水着美人コンテスト会場の舞台の中央だった。荒々しい便意も、一瞬消し飛ぶほどのショックである。
「最後は二十九番、芦川悠子さん、弟さんにエスコートされて入場です」
司会者がマイクで悠子を紹介する。事前に氷室が勝手に申しこんでいたのだろう。
悠子のまばゆいばかりの美貌と官能美あふれる肢体、そしてタオルを巻いた大胆な姿に、観客席からどよめきが起きた。そして大歓声が湧きあがった。
「色っぽく歩くんだ。でないとここで素っ裸にして、ウンチをさせるよ、先生」
「そ、そんな……」
「もっとうれしそうな顔をしないか」
悠子は声も言葉も失って、氷室に引きたてられながら舞台の上を右から左へ、左から右へと往復させられた。ハイヒールがガクガクして、今にも膝が崩れそうだった。頭のなかがうつろになっていく。足を進ませるたびに腰のタオルがまくれそうになるのだが、それを直す気力さえ失った。
悠子の裸の双臀や下腹の茂みが時折りチラッとのぞくのだが、そのたびに観客席から奇声と口笛が飛んでくる。悠子の美しさはとび抜けていて、他の女たちの存在がかすむほどだった。
だが、悠子はもうなにも見えなくなっていた。限界に迫った便意だけが、今にも気を失いそうな悠子の意識をジリジリと灼いた。
「ううむ……も、もれちゃう……」
悠子は低くうめいた。氷室の手を振り払って、トイレへ向かうこともできない。へたに動けば、一気にほとばしりそうだ。
「氷室くん……助けて……も、もう……」
「先生が優勝するのは間違いないからね。水着の女王に決まるまで我慢するんだ」
「……が、我慢できない……」
悠子は肛門の痙攣を自覚した。気力を振り絞って、必死に括約筋を引きすぼめる。あとどのくらい耐えられるだろうか。絶望が暗雲のように悠子を覆う。こんなところで排泄してしまったら……。
(早く、おトイレにッ……)
悠子は胸のうちで泣き叫んでいた。ファンファーレが高らかに鳴った。
「皆さま、お待たせいたしました。今年の水着の女王が決定しました」
司会が声高に宣言した。何色ものスポットライトがズラリと並んだ二十九人の美女たちに向けられた。
「発表します。今年の水着の女王は……エントリーナンバー二十九、芦川悠子さんと決定しました」
わあーと歓声があがり、スポットライトが悠子に集中した。だが悠子はなにが起こっているのかすらわからない。身体中の神経は、今にも爆ぜようとする肛門に集中した。
「先生、水着の女王だよ。さっさと前へ行かないか」
氷室が悠子の背中を押した。フラフラと舞台の中央へ出た悠子の頭に、女王の王冠がいただかれた。
みんなが悠子の美しさをたたえ、祝福しようとしたその時、「あ、ああッ……」
悠子の口に悲鳴が噴きあがった。なにが起こったのかすぐにわかった者は、氷室を除いていなかった。
「いやあッ……ああッ……」
耐える限界を越えた便意が、ショボショボともれはじめた。それはたちまち激流となってほとばしっていた。
号泣が悠子ののどをかきむしった。たちまち会場は大騒ぎとなった。氷室だけが一人、ニヤニヤと排泄していく悠子をながめていた。


