地下牢獄の美囚たち #1 183 仮面の令夫人とその御令息1(静香、友加里)
-----1----- 「お前らの今日の職場だ」 静香と友加里が連行された先は、客室フロアの一室だ。エンペラーサイズのベッドが一つと椅子などの調度品が整えられている。建物の外面に面していないため窓はなく、どことなく陰気な雰囲気が漂っていた。 「今日のお客様は仮面の令夫人とその御令息様だ」 看守が二人をつなぐ連行用の鎖と後ろ手拘束を外しながら言う。 二人の女は、後ろ手拘束をはずされると、どちらからともなく、ひしと抱き合い、怯えた表情で看守を見つめる。 「例の方ですか・・・」 「そう、例の立派なお道具の方だ。4号は何度か相手したな?」 「はい・・・」 辛い記憶がよみがえったのだろう、静香が眉をひそめる。 「27号は初めてだと思うが、今日は本番はナシだ。お前はまだ早い。そのかわりオシャブリでしっかりご奉仕しろ」 「は、はい!」 本番がなしなのはいいが、その理由がなんなのかわからず友加里は戸惑う。 「4号!」 「はい!」 「例の方が27号と本番やろうとしたら止めて通報しろ。監視室の方で見ておく。お前が止められないようなら誰かを寄越すから」 「かしこまりました。ご配慮いただきありがとうございます」 「大事な新人ちゃんを壊されちゃたまらんってね、上がうるさくてな」 何のことやらわからずきょとんとしている友加里をほっておいて、静香と看守がなにやら不穏なやりとりをしている。 「じゃ、頑張ってたっぷり稼いでくれよ」 深々とお辞儀し、看守を見送る。 -----2----- 静香はざっと室内を見て回った。目立った拷問具は置かれていない。ということは、今日の客は拷問主体ではなくセックス主体ということになる。拷問室ではなく客室を使う客の一般的な傾向ではあるが、現場を確認できてようやく多少安心できた。...

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