奴隷牧場4 ハニートラップ 第2部分 (2/5)
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加奈の習性として、一度少し話を逸らせた後に、突然鋭い質問をしたりするからだ。
それでも
「そうだな。寒河江さんの手腕には感服するばかりだ」
「会長はおひとりおふたりお試しになられたのですか」
そういえば、加奈をしばらく相手にしていないかなと、最後にそのようなことをしたのはいつだったかなと思い出そうとしてみる。
「ところで会長」
おっときた。
同じような感想なのか、隣でリサがにっこり笑って隼人の方を見るが、どこかその目がいたずらっぽい色を浮かべている。
加奈は、隼人が何人のロシア娘に手をつけていようと気にもしないだろうとは思ったが、なんとなく後ろめたい思いもあって、加奈にではなくリサに対して苦笑いを返した。
「五十嵐さんの奥さまですが、退院という形ではなく、娘の紫織ちゃんと一緒に時々外泊許可を貰えないかとご主人が内々に聞いてきていますが、これまで前例がないので一応お耳に入れておいた方がよいかと思いまして」
隼人が想定したほどには深刻な話でもなく、加奈がわざわざ一度話を逸らせたのは何故だろうと逆に訝しんでしまう。
「それはまた
何故
にかね。目的が済んだら退院してもらうほうがどちらにとってもいいだろう。入院希望者はまだリストされてるんだろう」
「ええ。まだ十人以上の待ちがございます」
「母親を入れてるから、娘については
便宜
を図ったんだったかな」
「いえ。娘の行方がわからない時点で既に二人で申し込まれてました。で、明後日の夜ですが、五十嵐会長による娘の処女お試しが終わったら、直後に見学に呼んでいる会員様たちで母親と一緒にすぐに輪姦にかけるおつもりとのことです。そして今後は、そのようなことを会員以外の方ともなさりたい、つまりは他の方にも提供したいということのようなのです」
「会員以外ね」
「多分、建設中の発電所のことやら、既存の原子力発電所への不満みたいなものから、色々な市民運動があったりするので、マスコミ対策とかに自分の妻とその連れ子の娘を使いたいのではないかと…」
リサが確信の有りげな口調で言った。
「なるほど」
隼人は再び苦笑いをする。
それにしても、ここにもハニートラップらしきことを仕掛けようとしている輩がいるということか。
「実は、その五十嵐会長から乃里子さんがひとつ戦利品を得てまして、今日はそれも会長にお持ちしたんですけど、ご覧になりますよね」
ハンドバッグから白いディスクを取り出した加奈がそれをリサに渡す。
「ところで、お嬢ちゃまの紫織ちゃんって実際にご覧になられましたか」
「いや、いつぞやの拷問の時に行って以来だからな。実物もなかなかの美少女だとは聞いてはいるが」
乃里子が「カワイイッ」と、娘が連れて来られた直後に絶賛していた。
メール不精の隼人からは滅多に返事を返すことはなかったが、乃里子からは頻繁にメールが届き、病院の状況や強制入院させられている女達の論評などが送られてくる。
ドバイの研修から前会長の死去にともなって日本に帰ってきて、直後に乃里子を妻にしたが、それから間もなくして千葉の病院のプロジェクトが立ち上がり、開院と同時に加奈と乃里子というある意味腹心のふたりを婦長、副婦長として派遣した。そのため、現在隼人の夜の相手をしているのは、妻乃里子の母親である沙織が実は一番多いのだった。
そろそろこの二人も戻してやらねば、と思ってはいる隼人だが、実際はそう簡単にはいかないのである。
スクリーンのスイッチが入り、ほっそりした美少女が映し出されてきた。映像では、一度この少女をどこに匿っているのか、母親の有香を拷問した場で見ている。
花山
紫織
、今は二十一歳の誕生日目前の二十一歳だが、スクリーンの彼女はもう少し若いようだ。
最初肩から上のアップだったが、徐々にカメラが引いていき、やがて全裸の全身を捉えた。まだ乳房がAカップほどのほんのりした膨らみしかなく、小さな乳頭がちょこんと乗っかっている。性器の上にわずかに生えかけている恥毛が、逆にそのデルタ部分を白く際立たせていた。まっすぐな線がすっきりと伸びた両足の間に沈み込んでいっている。
指示されたのだろう。やがて気をつけの姿勢から手をおずおずと上にあげ、頭の後ろに持って行って両手を組み合わせる。
母親の思惑はどうであれ、すでにこの時点で奴隷扱いをされることに慣れている様子が伺えた。
やがて画面の外側から赤いワンピースを着た若い女が現れ、少女の胸元、腰まわり、尻とメジャーでサイズを測っていく。そして床に落とされていた少女のブラジャーを拾い、留め金部分の横についているタグを手にすると、そこに書かれているものを確認している。
そして女は、その計測した値などをB4サイズほどの白い紙に書き込んで少女に手渡した。
そこで少女は服従のポーズからは開放されたものの、その紙を胸元に掲げなければならなかった。一度乳房が隠れる位置にそれを持ったが、また出てきた女に、バチーンと容赦ないビンタを浴びせられた上に、強制的にその位置を薄い乳房の下に移動させられる。
掲げられた紙には、「二十一歳6ヶ月。身長154センチ体重42キロ、バスト77ウエスト56ヒップ81ブラジャーのサイズAカップ」と既に先に身長と体重は測り終えていたらしく、少女のその時点でのデータが書き込まれており、それをわざわざ本人に持たせて撮影することに意義を見出しているらしい。
映像はここから切り替わり、この白い紙を少女が持たされるというシーンだけで、ワンカットが十五秒ずつ、二十一歳九ヶ月、二十一歳誕生日、二十一歳三ヶ月…と三ヶ月ごとに撮影が行われた記録映像となっていた。
「これほど思春期の女の子の発育を記録したものは滅多にないかもしれませんし、まああっても世に出て来ることはありませんよね」
「凄いですねぇ。年端のいかない女の子にとってこれは強烈すぎる体験ね」
加奈の言葉に、リサが答える。
最後は二十一歳九ヶ月だ。この次が明後日ということなのだろう。
二十一歳と六ヶ月の時だけが欠落しており、それが母親の姉の親友の家に匿われていた時ということか。最後のものだけは、撮影場所が「病院」の整形病棟の一室だった。その少し前から紫織もまた強制入院させられている。
少女のこの二年と三ヶ月間の発育は見事のひと言に尽きた。
特に乳房は、半年に一カップずつ確実に大きくなって、二十一歳でEカップにまで成長しているのは驚くべき事実だ。
乳房の膨らみとともに、乳輪が濃いピンク色に色づき、乳首も少しずつ大きくなっていくのがはっきりと記録されている。二十一歳で二度、二十一歳で一度、紙に赤い字で「生理中」と書かれている日があるのも痛々しい。
実際、無表情にしている時もあれば、泣き腫らした目をしている時も、逆に無理やり笑顔を作っている時もある。
ここで画面がフェードアウトして、字幕がうっすらと浮かび上がってくる。
「処女膜検査」
映し出されたのは、婦人科の検査台にあげられた無毛の女の股間だ。少女の性器。
撮影は、母親の拷問の時に一度目にしている映像と同じ場所で行われたのだろうと思えた。
「そういえば先週、うちに強制入院されてる奥様の処女膜再生手術に立ち会いました。そんなもの再生させて何が面白いのかしらというのが看護婦みんなの意見でしたけど、どうやら処女にして海外に売り払うおつもりのようです。まだ二十二とかなのにサディストの旦那などと結婚するから…」
加奈は映像の中の少女から話題を転じた。憤慨しているのかと思えば、顔は楽しそうに笑っている。自らもマゾとして壮絶な人生を歩いてきた加奈だ。そんな話も、案外楽しいエピソードくらいにしか思わないのかもしれない。
少女の乳房の発育映像に刺激されて股間が膨らんだのを見逃さなかった加奈は、さきほどから早速隼人のベルトに手をかけ、そんなことを言いつつ今トランクスも下ろしてそれを剥き出しにしたところだ。
笑っているのは、まあそのせいかもしれないが、海外に女が奴隷として売られて行ってしまうなど、現代社会ではまずあり得ないことが、闇から闇へと実際に起こっているのを目の当たりにして、既にこの女の感性も一般女性とは大きく異なっているのかもしれなかった。
映像では少女のものではない、ピンク色のマニュキュアをした指が画面の外側から伸びてきて、性器をそっと左右に拡げていく。
「よし止めろ、ビデオはここまでにしよう。明日、お前が病院に戻る時に一緒に行って、折角だからこの子の最後の処女の日を直接見てみることにする。この映像で見るのはそれからでいい」
今まさに、隼人の男根を口を含もうしていた加奈が下から不満そうに仰ぎ見る。
「最近は、熟れた女の性器ばかり見せられてるからな。たまには青い…、イテッ」
そこまで言ったところで、加奈が隼人の太ももをそれなりに力を入れて抓ったのだった。
「なんてことを…」
「あら、会長こそひどいですわ。折角久しぶりに…」
「加奈さんの言うとおりです」
リサまでが同調する。
先日、この少女の居場所を吐かせるための母親の拷問には立ち会ってはいるが、この美少女についてはモニター映像を見たに過ぎない。映像などであまり先に色々見てしまうのは惜しいと思う、極上の美少女だった。
「別に奉仕をやめろと言った訳じゃない」
「うふふ。まあ私なんかはともかく、乃里子さんはもう少しお相手して差し上げないと。沙織様が、メールで逐一、会長に愛でられたお話を入れてくるから、結構本気で怒ってらっしゃいますよ。母娘とはいえ、完全にライバルと化してますからね、あのお二人は会長が帰ってらして以来」
「しかも会長は本当に、お母さんとばかりしておられますしね」
ふたりの苦言に、お前とはしてるだろうというリサに対する返事を飲み込んで、隼人はあからさまなため息をついた。
「それはそうと、では明日は是非一緒に病院の方へ行って下さいませ。処女最終日の美少女をその目で愛でていただきながら、母親の方を嬲っていただければ、存分に楽しんでいただけるかと思います。母親の有香の方は、ちょうど今朝から生理になりましたしね。入院して来て四回目の生理ですが、あの女の生理中の狂いっぷりと自分でそれを知ってるせいなのか、恥ずかしがり方なんかも普段とは全然違って面白いですよ。それに気がついて以来、エレーナなんてそれをうんと楽しみにしてますし、普段から言うこと聞かなければ生理の時にもっと酷いことすると言って脅してるくらいですからね」
「そうか。それは益々行ってみる価値がありそうだ。だったら今日はやはり我慢すべきか」
喋るだけ喋ったらまた男根を口に含もうとしている加奈にそう言ったが、全く無視して勃起しきったものをいきなり根元まで咥え込む。加奈のディープスロートは一級品だ。
この女独特の深いストロークのピストンを十回ほど施した後、一度口を離すとすかさず右手で先端を扱きながら、「駄目ですよ。私もこれから仕事ですから、三十分で、いえ十五分でイッて頂きますから。たまには会長のを飲ませていただきませんとね。何しろ私とて、会長の奴隷のひとりなんですから」
それだけ言うと、また見せつけるように大きく口を開けてそれを飲み込んでいく。
会員制超高級SM倶楽部としてその筋でだけ名を馳せている「エスタブリッシュメント倶楽部」の上客の指名があって、今日は新宿に帰ってきたらしかった。
千葉にある会員のための「病院」では、今は女たちを管理調教する側に回ってはいるが、本人自身が拷問などのハードな責めが大好きな真性のマゾ女だ。最低でもひと晩三十万以上の上客しか取らなくなっている筈だが、その分今夜は泣き喚くほどの責めを受けるのであろう。
「わかってるわかってる」
隼人は苦笑しながらリサを見るが、もちろん助け舟など出してくれようもなかった。
自分でももう少し女たちの相手をしてやらねばと思うのだが、何しろ基本的に忙しすぎた。
子会社に手腕のある経営者が揃っていてある意味安泰であるにしても、表の三田村コンツェルンのトップとしての仕事は多岐にわたっている。裏側のことに細かく気を配ってる余裕はほとんどないといってよかった。
乃里子を筆頭に女達もそれを充分理解しているであろうから、誰からもこれまで文句のひと言も言われたことはないが、要求されないからとそこに目を向けなくてもよいということにはならないだろう。
珍しく、加奈が
拗
ねてみせてくれたせいで、ほんのちょっとだけ「反省」することが出来たともいえる。
「ともかく、今日は何がなんでもわたくしのお口に精をいただきますので」
ひと言つけ加えると、加奈の奉仕はいきなり本格化して、いつもの「楽しませるフェラ」を飛ばして、「逝かせるフェラ」モードに突入しようとしてるのがわかり、流石に手で髪の毛を掴んで、制御する。
「あの娘だが、ビデオでは去年の誕生日以降はパイパンに戻されてるが今はどうなってるんだ」
喉深く飲み込んでいた男根を、口からは出させたものの、すかさず加奈は右手を先端部分まで上げてきて、ぬらぬらに濡れた加奈の唾液をすりこむように、捻りを加えて扱きはじめる。
一度奉仕をはじめたら、強弱はともかく口か手でその部分を刺激しつづけること、というのが女達に男根奉仕の基本中の基本として、浸透しているのだ。
何か質問されてそれに答える場合を除いて、口も一定時間以上男根またはその周辺から離してはいけないというルールもある。
「家に居るときは、お手伝いさん、と言っても五十嵐会長の奴隷でしょうけど、その女に二十一歳の誕生日に初めて剃り落とされて以来、きっちり三日に一度剃られていたそうです。もちろんその初めての時は五十嵐会長も立ち会っていて、さっきのビデオの処女膜検査のところにその初回剃毛の場面もちゃんとありますわ。今は、折角生え揃ってきているので、当日処女破瓜儀式の前に看護婦たちみんなでちょっとずつ剃って楽しもうということになっていますから、明日ご覧になる時にはいっぱしの女らしいおまんこしてます。もっとも、その翌日には永久脱毛という整形病棟での手術の予約も入れています。なにせ五十嵐会長はパイパン好きだそうですから」
最初の二十一歳と半年の時にはまだうっすらと生え始めていたに過ぎない性器の土手の陰毛が、少女の成長の証としてその半年後の二十一歳の誕生日にはしっかりと生え揃っているのが、全身を捉えた先ほどの映像からもはっきりとわかったが、それが二十一歳の誕生日の映像ではすっかり何もなくなっていたのだった。
「それに…」
「それになんだ」
「あの母親があそこまで拷問にも耐えようとして隠そうとしましたけれども、紫織本人は処女であるということさえ除けば、もう既に一人前の淫乱女です。学校の制服でも着れば、清楚で可愛らしくて大会社の社長いえ会長令嬢そのものって感じの外見ですが、それとは裏腹に、母親が知らぬうちに新しい父親とその奴隷女たちに嬲られ尽くして、すっかり女の喜びも覚えていますし。敢えて目的のためにわざわざ処女のままにされてるだけってことですね」
「目的」
「ええ。処女喪失シーンもきっちりプロを入れて撮影して秘密ビデオとして利用するつもりのようですし、いずれは母親とセットで関東電力のために働く母娘接待奴隷としての立場が待っているわけです。敵味方構わず毎晩、身体を使って接待に、と五十嵐会長はおっしゃってるそうです」
「ただ、それならさっさと退院させて毎日でも自分のところで管理して使えばいいのではないのかね」
「やはりうちでの成果が目を見張るばかりいうことではないのでしょうか。母親の調教なども含めて、ご自分では如何ともし難かったわけですから」
そう答えたのはリサだった。
「接待奴隷としてねぇ」
あれほどの大会社の会長が自分の妻と連れ子の娘を接待に使うのはどんなケースだろうか。
確かに関東電力会長といえば財界でもトップと言ってもいい地位で、政界との関係も決して浅くはないだろう。隼人は先日訪ねてきた、国民自由党幹事長大河原耕造の「新幹線N700系を真正面から見たような顔」と評される、独特の雰囲気を持つ男の顔を思い浮かべたが、つぎの瞬間、慌ててそれを脳裏から打ち払った。
何しろ、お気に入りの女のひとりに奉仕をさせている最中なのだから。
四
二〇一一年三月
エスタブリッシュメントホテル
最上階特別ラウンジ
「生理中なんです。それだけはお許し…」
向かって一番左の女が光の輪の中で悲鳴をあげる。
「グズグズ言わないで足、頭の横にあげなさい。得意のポーズでしょう。さっさとやらないと、レオタードひん剥いて、最初からすっ裸でポーズ取らせるわよ」
きつい声で言ったのは、ステージ上で女の横に立ったリサだ。
「
安田
舞衣
、二十一歳。フィギュアスケーターで昨年のオリンピックメダリストの、あの安田舞希の双子の姉です。本人も同じく昨年のオリンピック予選までは現役の選手、今はプロスケーターです」
リサが改めて女を紹介する。
といってもステージのこちら側に居るのは隼人を挟んで座っている、妻の乃里子とその母親の沙織。そしてその前方に男が三人、それだけだ。
三人とも、エスタブリッシュメント倶楽部の古くからの会員で、いずれも国家公務員それもそれぞれが責任ある要職に就いている男たちだ。
この仕事を直接依頼してきたのは、国民自由党の幹事長だが、裏で政府側の高官などが糸を引いていることが、既に判っていた。三人組の中央に、香坂という今外務省ではナンバースリーの位置にある男が座っているが、この男も確実にそれに一枚噛んでいるだろう。
「ほう。双子といっても随分とあの娘とは体型が違うようだが」
事情をある程度飲み込んでいるであろう筈の沙織に尋ねてみる。
国民的スターでもある妹の方は超のつくスレンダーで、特に胸は、言葉悪く言えば「自他ともに認める」貧乳だ。だが光の輪の中に照らしあげられた双子だという女は、同じく細いといえば充分細い体ではあるものの、白いレオタードの胸元を盛り上げてる乳房はかなり豊かで、少なくともEカップはありそうに見える。
「ですね。もちろん整形とかではありません。二十代の半ばの頃から巨乳の舞衣、技術の舞希とかある意味ひどいこと言われておりましたし」
「巨乳」というのは、フィギュアスケーターにとって何の説明にもなっておらず、「技術」という言葉に対比させるにはあまりに違和感たっぷりで、選手だった本人には随分と酷な表現だろう。
だが、片や引退してプロ転向、片やオリンピックという舞台で表彰台、とこの姉妹の歴然とした結果は既に出てしまっているのだった。
ステージには、この安田舞衣を含めて五人の女が上げられている。
うち四人は、例の国民自由党の幹事長が依頼してきた、ハニートラップ要員の育成教育を目的に、昨年の暮れころから預かっていた女たちだった。
「いやーーー」
舞衣がまた悲鳴をあげたのは、自らを照らしていた丸い光の輪が急速に狭まり、より強いスポットライトとなって、右手で足首を持ってほぼ垂直に上げた状態のもっとも恥ずかしい部分、女の羞恥のその部分を狙って強烈に照らしつけたからだった。
「生理、ほんとみたいね」
乃里子の言葉のとおり、まともにこちら側に向けられて照らされている白いレオタードの股間部分は、既に赤褐色の染みで汚れていた。
「嫌がってみせても、濡れてるのはあきらかに経血だけではなさそうですけれどもね」
母親の沙織が言葉を継いだ。
「この子に関しては、もう既に何年か前から、客を取らせたり、外国の要人の接待、もちろん女の体を使っての接待をさせられているそうです。特に日本開催のオリンピックの誘致のために、そういった方面の外国のお偉いさん方には大変好評だと聞いております」
彼女たちを預かってすでに数ヶ月、沙織はこの女達についてその背景などあらゆることを調査し、そして把握していますと自信を見せていた。
普段ならステージに上って、女達をコントロールするのは沙織の役割の筈だが、それをリサに譲って、隼人への説明役を自ら申し出てきていた。
「舞衣ちゃんも舞希ちゃんも、若い時からしょっちゅう海外遠征してて、特におねえちゃんの舞衣ちゃんはロシアとか東欧の国で絶大な人気があったんですよ」
乃里子にフィギュアスケートの知識があるとは知らなかったが、その説明に隼人は頷いてみせる。
日本という国に視察目的などでやって来た要人が、引退したとはいえ絶大な人気だったアスリートを好きなようにもて遊べるとなれば、その効果は計り知れぬものがあるのだろう。
光の輪が徐々にその輪郭を拡大して、舞衣の全身が再び浮かび上がったところで、助手役としてステージ脇から出てきた男から小さなバケツを受け取ったリサは、おもむろにその中味を「バシャーッ」という激しい音をたてて、舞衣の体に浴びせた。
「いやーっ」
左足一本で立っている舞衣の体が僅かに揺れるが、ポーズを崩すということはなかった。
だが、水に濡れた純白のレオタードはあっという間に透け透けになって、大きな乳房の中央に息づく乳首と、五百円玉ほどの乳輪、そして経血の染みの少し上に、さほど濃いわけではなさそうだが、陰毛が薄いレオタードに張り付くようにして浮かび上がってきた。
「確かに妹とは比べ物にならないくらいおっぱいもおっきいのに、腰も細いしお尻なんてキュンとしてちっさくて引き締まってて、いかにも男が好きそうな体だし、本人もスキモノって噂は本当だったみたいだしね」
乃里子がいう。
「担当は誰だったんだ」
「
瑞花
さんですね」
答えたのは沙織だ。
今ステージで並べられてる女達は、この数カ月間、専属のトレーナーをつける形でそのトレーナーを中心に調教を行っていたのだった。
「それはまた怖い人に当たったなあ」
両隣の女がうふふと笑う。
母娘
だけあって、仕草というのか
醸
しだすものがやはり似ている。どちらもドバイから凱旋した後の瑞花の調教の厳しさは、身に染みて知っている女たちだ。
「はい、足は下ろしていいわ。両手は頭の後ろで組んで、まっすぐ立ってそのまま待ってなさい」
五人の紹介が終わるまで、片足だけを高くあげたポーズを取らせ続けるのかと思ったが、リサはあっさりと高くあげていた足を下ろさせた。
光の輪が二人目に移る。
こちらは既に上半身裸で、白いパンティ一枚を除いて何も身につけてはいなかった。
一人目の舞衣は、それなりに長い髪をひとつに
纏
めて、お団子のようにして頭の一番上に乗せて結いあげていたが、この女は同じように細いうなじを見せているものの、その髪は卵型の小ぶりな顔のあごのラインで切り揃えられていて、すっきりとしたショートヘアだ。
そしてそれが女をさらにスポーティな印象にしている。
長身で、とても均整がとれた肉体に、双の乳房が美しくその存在を主張していた。
全身はほんのりと日焼けをしていて、乳房の膨らみだけが僅かに白く、その頂点にほどよい大きさの乳輪と小ぶりな乳首が、それでも精一杯その存在を主張するように、硬く尖りを見せている。
「水川明日香、大学生までは将来を
嘱望
されたシンクロナイズドスイミングの選手でした。只今は、京都の国立大学の一年生です。美貌に頭脳明晰そして運動神経まで兼ね備えた才媛で、将来は国家公務員もしくはそれに準ずる立場で、海外での活躍を期待されております」
パチパチパチ、と初めて前方の男たちが拍手をした。
「この子はわたくしが担当でした」
沙織が言う。
「頭のいい子というのは、やはりマゾにハマると激しいですわね。もっともシンクロナイズドなんて、超体育会系の競技で、マゾじゃなければやってられないというのか、みんなマゾにされてしまうのかもしれませんけれども」
明日香がリサに命じられて、半回転して背中を見せる。
最初の女同様、アスリートらしい小ぶりな尻と、それとは対照的な充実した腿をしている。
「二十代の前半から、先輩たちにレズを仕掛けられていたらしくて、本人はそれが嫌で嫌でたまらなかったのも、大学でシンクロを辞めた理由らしいのですが、嫌悪してるくせに女に虐められたり命令されることに異常に反応しますね。それに…」
「そしてまだ処女、バージンです。残念ながら処女膜はとっくにレズの先輩たちに穴開けられて、バイヴやなんやら突っ込まれてしまっているようですが、生の男性経験はいまだゼロです。私達も折角ですので、経験させずにおいております。もちろん、おまんこもお口もお尻の穴も生の男性未経験という貴重な女の子ですから、今夜存分にお三方のどなたかにお願いしたいと思っております。明日の本番ステージには、男を識ったばかりの新鮮なオンナとして立っていることでしょう」
沙織の言葉にまるでかぶせるように、リサがマイクで前方の男たちに笑顔で告げ、女には再び回れ右をして前を向かせる。
「はい、貴女も胸張っておっぱい突き出してみなさんによく見ていただいて。手は頭の後ろよ」
数十秒の後に、光の輪が三番目の女、一番中央の女に移った。
パンティ一枚だった明日香に対して、こちらはぴっちりしたタンクトップにジーンズ生地の短パンと、いたって普通の、夏ならばそのあたりでいくらでも見かけるような服装をしている。その普通の格好に、赤い犬の首輪をつけられているところだけが、唯一奴隷の雰囲気を醸していた。
俯
けた顔を、リサがその髪の毛を掴み光の中に晒すと、「えっ」「おーーっ」
と、たちまち前の男たちから一様に声が上がった。
「角川ともみ、四十四歳。十代で出た主演映画が大ヒット、皆様もご存知のように今も数多くのCMにも出ている癒し系のトップ女優ですが、私生活ではドのつくマゾ、数年前に結婚したご主人もSさんでしたが、彼女にはそれでも全然物足りないのだそうです。テレビや映画のスクリーンでは絶対に出来ない、大勢の人に大股開きでおまんこ見ていただいたり浣腸されてたっぷり我慢させられながら、クリトリスをみなさんの前で自分で擦って、絶頂の時にお尻の穴からうんち出すところも見てほしいという、清楚な外見とは真反対な超変態女です」
「ほう」
さすがの隼人もその説明に驚く。
「彩乃さんとも親友ですよね。どっちがよりハードなマゾなのかしら。担当はうちのあのエレーナ。そのエレーナが舌を巻くマゾっぷりで、鞭で打たれながらオナニーしてイクそのイキッぷりが凄いの。見てる方はなまじ誰でも知ってる女だけに、テレビとのギャップにみんな口あんぐりして見てる感じでしたよ」
どうやら、千葉の病院の方で調教したらしく、乃里子がそう説明した。
「おっぱいは残念ながらBしかありませんけど、意外に綺麗な形をしているんです」
リサが言って、目配せをすると、女優は自らの手で下からタンクトップを胸の上まで捲りあげて小ぶりな乳房を晒した。
「ほう」
再び、隼人が声をあげる。
乳房自体は、四二十代の女としてはその形を瑞々しく保っているといえたが、その乳房そのものはほぼ無傷なものの、腰まわりなどに、古いもの新しいものなどの鞭で打たれた痕や、おそらく煙草の火を押し付けられたのであろう火傷の痕が無数についていたからだった。
「今日はこの舞台の上で、どんなことされたいんだっけ」
「お尻に、ともみのお尻に浣腸ぶちこんで、気絶するまで我慢させてください」
予め何箇所も設置されている高性能な指向性マイクが、舞台の上の声をそしてあらゆる音をスピーカーへと送り込んで増幅させる。
確かに、テレビで聞き慣れた美しいソプラノの声だった。
「あらまあ。でもお浣腸入れたが最後このステージを汚すことは絶対に許されないわよ」
「は、はい。最後まで我慢させてください」
「もし、一滴でも漏らしたら」
「はい。一滴でも漏らすようなことがあったらどんなお仕置きでもお受けします」
「さっき、気絶するまでって言ったわねー。気絶したら漏らしちゃうんじゃないの」
「三十分経ったら、ぶっとい栓をお尻に、ともみの肛門に入れることをお許し下さい」
そう言いつつ、自らの手でジーンズの前ボタンをはずしてチャックを下げる。
ジーンズ地のショートパンツの下に下着は身につけていなかった。
「ほう」
三度
隼人が声を出した。
ツルツルに剃り上げられている土手の途中から、ガムテープが貼られていたからだ。
隣で乃里子が笑い転げる。
「さすが、女優さん。前バリですね」
娘の言葉にも、沙織の方は冷ややかに
「元々、今日は性器は全員一斉に見せることになってるだけです」
と、隼人の耳もとでささやく。
角川ともみは、足首からズボンを抜くと、こちらに向かってポーンと投げる。それは三人の真ん中、あの香坂の手に見事に届いた。
それを見てにっこりと笑みを見せた女優が、くるりと後ろ向きになる。
今度は、隼人は声を出さずふーっと小さく息をついた。
女優の小さな尻は、想像以上に痣だらけだったからだ。
「完全におっぱいだけ残したのね」
沙織が娘に問いかける。
「うん。先生の楽しみにね、とっておくって、加奈さんがエレーナに胸は無傷にねって言ってたよ」
「明日の正式なお披露目が終わった後会長のお夜伽は女優さんてことよね。明日の夜なら寝こむくらいハードに傷めつけたって平気だし」
「まあ、それは先生の気分次第で。私だって居るし」
「あら、貴女とわたしのことはきっと今夜可愛がってくださるわよ」
「えーっ。ママと一緒ぉ」
自分を挟んで母娘がじゃれ合う間にも、女優は前屈みになって手を尻たぼに添える。
「角川ともみのお尻の穴をご披露いたします。どうぞよくご覧になってください」
なんと鞭痕は届いていないかわりに、肛門の周りにも火傷の痕がある。
だが肛門そのものは、あまり使用感の感じられない綺麗な状態だ。
「他はみんな二十代、ひとりに至ってはまだ十四のピチピチの女の子という中での、センターだもんねー。たっぷり苦しんで見せてもらわなくっちゃね」
リサが
嘲
るように言って、手にした浣腸器をこちら側に見せる。
五百cc入る大きめのものに、予
めたっぷりと薬液が吸い上げられていた。
「うーーっ、もっとゆっくり入れて」
百戦錬磨のM女も
音
をあげるほど、リサはそれを一気に注入していく。
「あらあら。そんなこと言いながら、なにこのおつゆ。折角の前バリのガムテープがぬちゃぬちゃ言って剥がれそうじゃないの。あて布しなかったのね」
「そ、それはリサ様がテープだけでいいと。うーーっ、そんなに一気に入れられたら本当に辛いです」
二本目が助手から手渡され、合計一リットルの浣腸液が女優の腸内に注入された。
「いつまで汚いお尻の穴、みなさんの方に向けてるの。さっさと回れ右して、その清楚でございますという綺麗なご自慢のお顔と、ちっちゃいおっぱいもう一度見せるのよ」
言われた角川ともみは、慌てて尻穴を拡げていた両手をパッと離すと、上体を起こしてこちらに向き直った。
さすがに顔は苦痛に歪んでいる。
「なに使ったんだ」
「さあ。食塩水だと思いますけど。ひょっとするとちょっとくらいは酢、混ぜたかしら」
沙織が答える。
「浣腸じゃないとうんち出ないくらい浣腸慣れしてるんだから平気ですよ」
ここ何ヶ月か身近に見ていたであろう乃里子は、事も無げにそう言った。
足を開いて前のふたりの女たちと同様に手を頭の後ろに組んだ女優に対し、一度少し距離を置いて眺めたリサが、そこで次の女に移るかと思いきや、ふたたびすぐ傍まで近寄り、手を股間に伸ばした。
「なにこれ、ただぐちゅぐちゅなんじゃなくて、テープの上からでも硬くしてるのわかるじゃないの」
そう言いつつ、クリトリスのあたりを乱暴にこね回す。
「あ、ああーーっ。イイいーーっ。もうテープ剥がしてくださいぃ。見ていただきたいんです。ともみのおまんこ、女優角川ともみの恥ずかしいおまんこを」
「うふふダメよ。楽しみはゆっくりとしないとねぇ」
リサは股間の右手をさらに激しく、左手は乳房に持って行き、屈みこんで自分より背の低い女優の口唇に遠慮無く口を重ねた。
「ああ、ああキスが気持ちいいです。は、はやくおまんこさせて下さい。もう一週間もさせていただいてないの。苦しくて気が狂いそうなんです」
「うわさ通りのスキモノなのねぇ。テレビでは、あんなに私は清楚でございますって顔してるくせに。何が欲しいって」
「いやー、おわかりのくせに。ちんぽ。生のおちんぽが欲しいです。生ちんぽ、ともみに下さい」
隼人はフーッとひとつ息をついた。
テレビで見る女優としての印象があまりにも
淑
やかで上品なものだから、その口から発せられる哀願の淫らな言葉には、普通の女がそれを言う何倍もの媚薬的な効果があるだろう。
そう。
ファンや視聴者のイメージからしたら、絶対にそんなことを言う筈がない、少なくとも人前では言ってはいけない立場の女なのだ。
「ふんっ。女優ですからね。脚本に書いてあればどんな役でもするし、どんな言葉だって言いますよ」
何か
癇
に
障
るものがあるのか、沙織は吐き捨てるように言った。
「でも、その女優さんの欲しがってるものを与えてあげる役は、先生ってもう決まってるんです」
結婚して妻になっても、乃里子は未だに隼人のことを先生と呼んでいた。
言いつつ、左手を隼人の股間へと伸ばして勃起したそれを確認する。
「ほら。やっぱり…」
ステージでは、リサの手は女優の乳房と性器を責め続けていた。
剥
がれかけたテープの隙間から指を入れて、直接クリトリスを擦り上げているようだ。
「あーん、だめー、逝っちゃうぅ。イクぅ」
ともみは太ももを痙攣させて、立ったまま絶頂を迎える。
「うふふ。イッてもお尻はキュッと締めて、お漏らししないところは褒めてあげるわ」
「いゃぁもう、今、今すぐおまんこにもください。おまんこにおちんぽ…んー、指でもいいから入れて、入れて下さいぃ」
折角褒められたのに、指で我慢するから入れてくれと言われて、はいそうですかと言うリサでは勿論なく、その言葉は逆の結果しか生まなかろう。
「あ、あ、やめないでぇ」
「また、後でね。まだ二人も残ってるんだから、あんたばっかりにいい思いさせてられないのよ。それにしても本当におつゆの多い女ね。今またどばっと出して、ああ指がクサい」
リサが女優の性器に触れていた指先を鼻元に持っていってあからさまに顔をしかめる。
「先生、形さえ良ければおっぱい小さくてもお好きですよね」
妻の乃里子が甘えるように肩に首をもたせかけて、そう問いかけてくる。
乃里子が掴んでいた隼人のものに、反対側から母親の沙織も手を伸ばしてきた。
「でも今日は残るふたりも、相当なでかぱいですわよ。揉み潰し甲斐となればやっぱり巨乳に限りますわよね」
突然、ステージの女達の乳房の品評をはじめた両隣の女達を訝しみながら、曖昧に相槌を打っておく。
光の輪が四人目の女に移った。
「どっかで見たような…」
「この子も病院のほうで、私と優菜ちゃんの担当でした。夜のニュースでスポーツコーナーのキャスターをしてて、でも今は半年間の産休ってことにしてるそうですよ」
隼人の言葉に乃里子が答える。テレビでお目にかかっていたということだろう。
「妊娠、してるようには見えないわね」
「してないからね。でも去年の夏に結婚したばかりの新婚さんだし、休みの理由としては手っ取り早かったんじゃないのかな。因みに旦那さんも、うちの病院で一緒にお預かりしてます」
身長は百六十五センチくらいあるだろうか。隣の小柄な女優に比べると、頭ひとつ分くらい大きい。白いブラウスに濃紺のタイトスカートと、一見女教師のような服を着せられていた。
「それにしても、なんだかスポーツがらみの女が多いようだな」
「ええ」
沙織は一旦言葉を切ると、隼人が想像した通りのことを言った。
「
木林
元総理。スポーツがらみの団体やらには、色々と名前が出てくるあの狸が元々自分が首相をした時に、色々ハニートラップがらみで中国にいいようにやられたり、情報戦で野党に負けて自分の悪行をすっぱ抜かれたりしたのも、今回のことに繋がっているみたいです」
自分もアメフトだかラクビーをやっていたという体格のいい、一見人当たりのよさげな政治家の顔を思い浮かべてみる。
「そういや、あの幹事長も木林派だったかな」
新幹線の顔とも、シトロエンという車とも例えられる幹事長の顔を今度は思い浮かべる。
「なになに、急に
萎
んできちゃったけど」
乃里子の抗議に、隼人は思わず苦笑いを浮かべ、気を取り直してステージに目をやる。
光の輪の中で、ニュースキャスターはまずスカートのホックをはずして足元に落とし、続いて豊かな乳房のせいではちきれそうになっているブラウスのボタンを上から順に外していくところだった。
定位置に戻ったリサがスタンドマイクに向かう。
「村上
友紀
、本名は浜岡友紀、二十八歳。国営放送KHKの現役キャスターです。二十五歳までは一地方局のアナウンサーでしたが、当時地元のスポーツイベントのゲストで出演した某元首相に見出されて、全国区に。今ではそのGカップのおっぱいを武器に、美人巨乳キャスターとして、KHKの夜のスポーツ番組にはなくてはならない存在となりました。ですが、昨年夏に元テニスプレイヤーの浜岡修兵氏と結婚、晴れて人妻となり、昨年十二月からは産休と称して半年間の休業に入っております。はい、脱いだら半回転して後ろもお見せして」
スカートを落とし、薄いピンク色のハーフカップのブラと同じ色のレースのパンティを見せた村上友紀が、言われた通りに回れ右をしてこちら側に背中を向ける。
「し、尻も大きいなあ」
隼人が思わずそう言ったのは、これまでの三人とほぼ同じような細さのウエストをしているにも関わらず、そこからの尻のラインが三人とは正反対に充実していたからだった。
「アスリートのふたりと女優さんは、三人ともまた極端にお尻が小さいですから、目立ちますわね」
沙織が言う。
確かにそう言われてみれば特別極端に尻が大きいというわけではなく、三人との差が大きいためにそう見えただけなのかもしれぬ。
「どうですか。おっぱいもいいですが、このお尻。パンティがとっても小さく見えますね」
リサの言うとおりだが、実際に履いているピンクのそれが小さいのであろう。中心が尻の谷間に深く食い込み、わずかな布で白い尻の真ん中あたりをどうにか隠しているに過ぎない状態だった。
スパンキングすら受けていないのだろう。それも隣の女優角川ともみの鞭痕だらけの尻とは対照的に、無傷で餅のように白い尻たぼだ。
「折角だから、みなさんにちゃんとお尻見ていただきなさい。穴は後でじっくり見てもらうことにして、姿勢はそのままでいいからパンティ、腿まで下げるのよ」
言われるままに、こちら側に背中と尻を向けたままで、パンティをくるくると剥き下ろして、尻を丸出しにして見せる。
「後ろの穴はまだ処女ですよ」
調教を担当していたという乃里子が言う。
「叩きがいもありそうですわね。鞭のレッスンとかは全然しなかったの」
沙織の質問に、乃里子が頷く。
「基本はフェラとパイズリとオマンコのレッスン三昧ですね。要請がそういうものだったので。そもそもディープスロートが凄い子ですよ。旦那の修兵君がまたデカチンですし。それ楽々と喉まで飲み込める素質があったのね」
「はい、じゃあ回れ右して、自慢のおっぱいもお見せして」
ステージではリサが命じる。
全てのボタンを外したブラウスを友紀が両手で左右に開き、フロントホックのブラも慣れた手つきで真ん中から二つに分けると、ボリュームたっぷりの乳房が文字通りぷるんとあらわになった。
「ディープフェラが得意なところへ、優菜のローリング技とかを仕込まれてますからもう物凄いことになってますよ。おばんの女優なんかよりも、私は先生にはこっちをお試し願いたいけどな」
「テレビの前で若い男の子たちがその中味を想像して悶絶するという、スポーツキャスター村上友紀のおっぱい、如何でしょうか」
パチパチパチ。前の三人から拍手が起こった。
友紀は急に恥ずかしくなったのか、顔を真っ赤にしている。
リサがその後ろに回って、無造作に両脇から手を入れて双の乳房を鷲掴みにした。と言っても、小さなリサの手にはもちろん余ってしまっている。
「皆様の替わりに代表して触らせてもらいますが、なんとも素敵な揉み心地です。これで人気者の浜岡君を陥れたのよね」
リサの言葉に、そんなことはないとばかりに友紀は首を激しく横に振った。
「さて、そんな新婚さんおふたりの現在の一日をダイジェストに纏めてありますので、モニターをご覧ください」
ステージの右端に設けられている百インチの液晶モニターに、白いテニスウェアにミニスカートという友紀が、夫である浜岡修兵にインタビューをしているらしき映像が映し出される。
十五秒ほどで、その修兵が全裸で横になっているところへ、友紀が騎乗位でセックスしているシーンに変わった。ステージでリサに揉まれている乳房が、映像の中ではプルンプルンと形を変えながら激しく揺れている。
修兵の手は大の字に、左右それぞれが二人の女に体ごと乗られて押さえつけられていた。乃里子と優菜だ。
場所は三田村病院でも、マゾ女を強制入院させている「精神科」ではなく、会員がホテル代わりに使ったりもして「リゾート棟」とも呼ばれている「整形外科」の豪華な一室のようだ。
『朝は目覚めと同時に、夫婦性交で今日一日の英気を養う。』
ご丁寧に白い文字でテロップが表示された。
『中出しセックスの後は、朝食を二人でいただき新婚生活を満喫』
テーブルの上にしゃがんだ友紀が脚を開かされ、乃里子の手で出されたばかりの精液を透明なトレイの中へと掻き出されている。
修兵の方はそれを見ながら、トーストを口にしているが、全裸の股間は優菜の手で扱かれ、朝一度妻に射精したとは思えぬほど、悠々と勃起させている。
『食後はコーヒーブレイク』
友紀の珈琲には、当然のようにトレイから夫の中出しザーメンが注がれるが、友紀はためらうこともなくそのカップを口にしている。
画面が暗転して、『午前中のレッスン開始』という文字が中央に流れた後、画面は左右に分かれる。左に友紀、右に夫の修兵。それぞれ別の場所に移動させられたようだ。
『妻は十本抜き』
左右に分かれた画面の左側の友紀のほうが拡大して一度全画面に拡大されると、今度はそれが十等分された小さな画面になり、十人の友紀が大きさがまちまちだがいずれもコチコチに勃起している男根十本をそれぞれしゃぶり立てている映像になった。
口だけ使うノーハンドのフェラをしているものもあれば、両手も駆使しているもの、玉を舐めつつ男根を激しく手でローリングしているもの、乃里子の言うとおり難なくおこなっているディープスロートも圧巻だ。
そして次々に射精させては、朝食のシーンに登場した透明トレイに精液を吐き出していく。
十の画面のうちの最後の射精シーンが、全部の画面を吸収してひとつになって、続いて元のふたつに分岐し左側に収まると、今度は右側の浜岡修兵が拡大される。
『夫は射精を徹底我慢』
椅子に座っている全裸の修兵の勃起しきった男根には、両側から電マが当てられていた。
女性がクリトリスに当てられてるのはよく見かけるが、男の場合はどうなのか。
そんな疑問を察したのか、乃里子が
「結構、五分十分当てられると、効いちゃうんですよ、男性だってあれで簡単に射精しちゃうんです」
と耳元でささやく。
「おーーっ」
と修兵が叫んだ瞬間に、それは男根から遠ざけられ、すかさず左右から白い手が伸びてきて睾丸をぎゅっと握りしめた。
「くげっ」
修兵がさらに声をあげ、男根の先端は今にも噴き出しそうにビクンビクンと痙攣している。
ふたりの手が離されると、その解放されたばかりの箇所に、それぞれ赤と黒のコードがついたワニ口のクリップが取り付けられた。
『射精の危険時には睾丸に電流』
その上で、組織でも一番のフェラチオテクニシャン、「神業の優菜」のフェラがはじまる。乃里子は電流のスイッチを手にその横で仁王立ちしていた。
何度か実際に電流を流され悶絶する修兵。
その都度、射精の寸前まで追い立てられた男根がビクビクと先端を震わせるのが映し出される。
『午後は夫婦二人で水入らずの二時間(射精禁止)』
午後一時の柱時計が、三十分づつズレていくのが映されるが、その間、友紀はずっと修兵の股間に入って口での愛撫を続けされられている。
『午後三時。夫は午睡、妻は午後の十人抜き』
午前中の場面と同様に画面は十分割になるが、今度は途中からフェラチオだけではなく、性器を使用されて様々な体位で全員から中出しで射精されているシーンでまた画面が戻った。
『夜は妻の電マ拷問を見ながら、二回連続射精ノルマ』
昼間、夫の玉袋に繋がれていた赤と黒の電線付きのクリップが、今度は友紀のふたつの胸の膨らみの頂点に繋がれている。立った状態で、縛られた手首を天井からのロープで頭上高くに括られ、両足それぞれにも枷が巻かれて、それが鎖に連結して極限近くまで開脚させられていた。
股間では黒い陰毛が既に濡れて土手に貼り付いている。性器からは勃起したクリトリスが顔をのぞかせ、友紀の興奮状態を如実に示していた。
それを一度アップに寄ったカメラが、また女の全身に戻ると、ゆっくりと室内を映して回転していく。
三田村病院の整形外科病棟の方にある調教用の一室だった。
半回転した位置に、夫の修兵が木製の椅子に座らされて足首をそれぞれ椅子の脚に結いつけられて固定されている。その股間で既に男根がやはり朝や昼間と変わらぬ勢いで勃起していた。
ひとつ違うのは、優菜の手で
扱
かれている先端が、ぬるぬるとした液体で白濁していることだった。
ローションを使われ、口奉仕も優秀だが、手技
も超一流の優菜に、妻の調教を目にしながら扱かれて逝かされるのだろう。
「三ヶ月間、朝の一回と夜の二回は毎日きっちり出させてます」
乃里子が横でまた補足をした。
夫が二度の射精をする映像が編集した三分ほどの間に含まれていたが、その間に妻の断末魔の様子が二十回以上のカットで挿入されていた。
「貴女だけ映像の中とはいえ、性器…おまんこ見られちゃったわね皆さんに」
モニターの映像が終わり、ふたたび光の輪の中に薄ピンク色の女キャスターが浮かび上がると、腿の途中まで下げられていたパンティをリサがさらに足首まで一気に下げて、抜き取った。
映像の中では、一人前に生えそろっていた陰毛は一本残らず刈り取られて、そこはツルツルだ。
「も、もも、もう駄目。栓、お尻に栓してください。ステージ汚してしまいます」
突然、暗闇から切羽詰まった声があがる。
ポワンと光がもうひとつ灯り、左の腿を右の腿にすりつけるようにして、必死に我慢をしているらしい女優角川ともみが再び姿をあらわした。
やせっぽっちで小柄なともみと、長身でたわわな乳房が女であることを強調している友紀。
同じ「工作員」として預けられていながら、ひとりは熟練したマゾヒストとしてハードなSMの訓練を受け続けたのに、いまひとりはどちらかというとセックスの技術の教育を受けていたに過ぎない。顔と胸以外は鞭の傷や火傷の痕跡がいたるところにある女と、その美しい乳房も含めて輝くばかりの真っ白いヌードを見せている女。
そして今また、ひとりは数十分前に浣腸責めにかけられ苦しんでいるのと、唯一全裸にされてしまったことを除いてはもっとも丁重に扱われているように見える女。
クライアントの要望なのか、こちらの女達の差配によってこうなってしまったのか、女優とキャスターがいずれにしてもその扱いに大変な差をつけらけていることは事実だった。
「苦しいフリして注目集めたいだけよね。エレーナの拷問に耐えられるマゾ女が、これしきのことでは」
乃里子が吐き捨てると、反対側で母親の沙織も大きく頷いて、「女はみんな、女優だからね。あ、角川ともみはほんとに女優だったか」
と冗談交じりに娘に同調する。
「あの台持ってきて」
リサが
袖
に待機している女に声をかける。
黒子の格好をして、顔も布で隠したふたりの大男が、テーブルをひとつ担いで出てきた。
今ステージに居るような細身の女達ならば、二十人は乗って座っても大丈夫な大きさがある巨大なものだ。
「上に乗って、真ん中のやつ自分で入れるのよ」
「い、一番おっきい…」
「当たり前でしょ。自分で栓させてくれっていう以上は。それにちゃんと私に感謝することになるわよ」
リサと女優がそんな会話をしたのは、そのテーブルの中央には横一線に五本のランダムな大きさの擬似男根が予め取り付けられていたからだ。
テーブルを置いた大男の片割れが、軽々と角川ともみの腰を持ち上げて、テーブルの中央に乗せた。
「さっさとしなさい。紹介があとひとり残ってるんだから。あ、膝をつかない。しゃがんで入れるのよ。三ヶ月間なに学んできたの」
長身なリサや友紀の胸の位置ほどの高さのテーブルに女優がほぼM字開脚でしゃがみ込む。剥がれかけたガムテープはそれでもまだ女優の性器を隠す役割は果たしているが、その下にあるもうひとつの穴に対して、擬似男根はあきらかに大きかった。
「あれは、直径で先生の二倍サイズね」
乃里子が言う。
それは元々は乃里子が言い出して、隼人の男根を模して作ったもので、後に色形は同じだがサイズのバリエーションを増やしていったという経緯のものだ。
実際、テーブルに「生えて」いる五本のサイズはまちまちだが、二倍サイズというのは、その中でも特大で、それを性器ではなく肛門に自ら飲み込まねばならぬ女優は、さすがにうなり声をあげ、恐る恐る腰を落としていった。
だが、極太の先端部分をどうにかこうにか、ようやく飲み込んだかどうかというところで、女ふたりを照らしあげていた光の輪がふたつとも消灯される。リサがそう合図したためだ。
「あぁぁぁ」
女優の声が絞らていく。彼女の前の集音マイクのボリュームを落としたのだろう。
「うふふ。女優さんより、リサちゃんのほうがやっぱり上手みたいね」
「さて、最後の女の子をご紹介しましょう。ソフィアちゃん、二十一歳。皆様、よくご存知のロシア人の真性マゾ娘、あのサーシャ嬢の実の妹になります。昨年の暮に日本に来たばかりですが、三ヶ月間の訓練は日本語の特訓と並行して、まずは女の体になることに重点を置きました。と、言いましてもスリップの上からでもおわかりいただけます通り、発育の方は日本人の同世代の女の子とは比べ物にならないポンキュッポンですので、重点はおまんこの教育ということになりますが」
そこまでリサが言ったところで、ようやく光の輪が向かって一番右の女を浮かび上がらせる。
リサの言うとおり、白いスリップを持ち上げている胸は、隣の巨乳キャスターの成熟した体に負けないもので、臍の下あたりにわずかに金色の毛が透けて見えているのもなんとも悩ましい。
確かにサーシャというロシア娘に似た雰囲気はある。
ドバイ経由で瑞花が連れてきた彼女の姉がお披露目された、数年前のハードなショーを隼人は思い出してみる。
その時のサーシャもこのくらいの年齢だったと記憶しているが、顔立ちはより稚い印象を受ける。
ほとんど吸われたこともないのか、大きい乳房のわりにやはりうっすら透けてみえる乳首も小さそうだ。
「来日した時には八十九のEカップでしたが、今は九十七のGカップへ二サイズアップと、たった三ヶ月でおっぱいも急成長しました。彼女自身の感度アップと同時におまんこで精を搾り取る技術も急速に向上しております。また先週から彼女の調教スタッフに姉のサーシャも加わり、肉食系西洋人のハードSMプレイにも耐えられる万能な女スパイとしての育成教育が始まっています。なにしろまだたったの二十一歳、日本だったらまだ学園二年生の女の子ですから、これから皆様のご指導のほど宜しくお願いいたします」
リサの言葉がある程度わかるのか、本人も小さくお辞儀をした。
「うわーかわいい。うちのエレーナと同じ民族の血が流れてるとは思えないわね」
乃里子が、三田村病院に所属する「拷問職人」、来日前はロシア軍に所属して実際に過酷な拷問をしていた女サディストの名前をあげるが、同じ国民だからといって同じ民族とは限らない。日本人こそほぼ単一民族だが、諸外国ではそうではないことのほうが多いのだ。
だが隼人はそのことを口にはせず、こんなことを両隣の母娘どちらにともなく言った。
「でも、この子とて育て方ひとつではエレーナを凌ぐ拷問好きのサディストにすることも出来るかもしれんよ。もちろん姉と同じ血が流れている以上はむしろ拷問好きのマゾにするほうが簡単だとは思うが」
「さっきの女キャスターちゃんと、同じGカップといっても随分と印象違いますわね」
自らは、豊胸手術を受けさせられたことでそれより上のサイズの乳を持っている沙織が言う。
「いずれにしても二十一歳って
羨
ましいわぁ」
たった十四という年齢で異国に連れて来られ、スパイとして生きる教育を受けさせられるわけだから、羨ましがられても本人は迷惑だろう。
「なお、このソフィアと一緒に、彼女や姉のサーシャを産んだ母親も今回一緒に来日しております。このようにステージでお見せするほどではない熟女ですが、まだまだ体も悪くありませんし、殺さない限りどんな痛めつけ方をしてもOKということになっていますので、みなさまも倶楽部の方でいずれ一度お試しくださいませ。もちろん予めご予約いただければ、姉妹と一緒に母親も入れて三人並べることも可能です。彼女もいずれはちゃんとスパイとして外務省の方に配属されることもありましょうが、他の四人と違い、彼女だけは今のところ当方の所属奴隷であることを付け加えさせていただきます」


