理系女子大生 奴隷凛々子 episode2 一瞬の夏 【奴隷・雨宮凛々子】 第2部分 (2/5)
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黒い長方形が、明るいオレンジイエローの白熱色に変わり、そこに映し出されたものに凛々子は思わず絶句してしまった。
二年前、奴隷として立たされたショーの舞台のモニターに、あろうことかこの凛々子が自室の風呂場で浣腸オナニーをしている、誰にも見せたことのない、そして記録される事自体があり得ない映像が流されて以来の、凛々子にとってはある意味かなりショッキングなものがそこに映し出されたからだ。
楓花の言葉から誰が何をはじめたかは想像がついていたにも関わらず、それは想定外の光景だった。
『なにこれ』
『うふふふ』
と楓花が返して来たあと、Vサインをしているスタンプが送られてきた。
『今夜は絶対スルと思った』
『そ、そうじゃなくて…』
再び、先程と同じVサインのスタンプが来た。
『ど、どうやって…』
『モチロン、隠しカメラ仕掛けたのさ』
ど、どこに。どうやって…。
ていうか何のために。一緒に住んでいる姉の部屋に…。
ひょっとして、姉のオナニー監視のためなの。
弟の太陽君がするならともかく、何故そんなことを楓花ちゃんが…。
『えーーーっ、そ、そんなことして、大丈夫なの』
取り敢えずそう返すとすぐに既読がつき、すかさず楓花が続けてくる。
『うふふ。声も聞こえてる?』
声。
音声も拾っているのだ。
慌てて、ヘッドホンを耳にかけて、マッキントッシュのボリュームを操作する。このパソコンで最近は配信映画などを見たり、時には大河原家とテレビ電話を繋いだりして、美奈子奥様から指示を受けることもあるため、常にヘッドホンを繋いである。
「おまんこ、おまんこもっと見てー」
いきなりオナニーしている柚花の絶叫とも言える大きな声、それもあまりに露骨な言葉が耳に入ってきて、思わず一度ヘッドホンを耳から外してしまった。
こ、こんなことしていいのだろうか。
親友の恥ずかしい姿。
奴隷として誓約書を書かされ、オナニーも見世物とすることを当然の義務としてご主人様や美奈子たちに見せている自分自身のことはともかく、こんなものを見て聞いてしまう罪悪感はあまりにも大きい。
いくらその妹の仕業とはいえ、自慰姿など普通の女の子なら、絶対に他人には見せられないし、凛々子に見られてると知ったら、親友としての絆にヒビが入るどころか、絶交されてしまうかもしれない。
でもともかく、何か楓花には返さなければならない。
『えーー。いくらあなたたちの部屋が防音だからって、こんなにおっきい声出したら家中に聞こえちゃうんじゃないの』
『ノンノン。うちの各部屋の防音は、ピアノどころか大音響のサラウンド映画だって、部屋のドア閉めていたら聞こえないよ。おねーさま、今度楓花の部屋で一緒に映画見ようよ。スターウォーズ、楓花の部屋のサラウンドで見たら映画館より凄いんだよ』
姉の、しかもその姉の親友に、姉の絶対に他人に見られてはならない痴態の動画を見せながら、平然とそんなことを言ってくる楓花に凛々子はただただ唖然とするばかりだ。
ベッドの上で上半身をヘッドボードにもたれかけ、全裸の柚花は脚をM字に開いて、その脚の間には小さな鏡を置いていた。鏡の死角になってその肝心な部分こそ映ってはいないのだが、その動きから自分の女性器を見ながら、左手でそこを拡げ、右手でクリトリスを擦っているという、あまりに生々しい姿が、動画として映し出され続けている。
「もっともっと、近くに来て、みんなで、みんなで柚花のおまんこ、奥の奥まで見てぇ。処女のまだおちんぽ入れたことのない柚花の柚花のおまんこ。おまんこ、おまんこ見てくださいぃ」
再びヘッドホンを耳にかけると、やはりわざと大きな声を出して言ってるとしか思えない、柚花の絶叫に近いみだらな言葉が次々に聞こえてくる。
Mだということは既に事実として把握していたとはいえ、あの大人しい柚花が恥語をまきちらすように連呼しながらここまで激しいオナニーをしているとは。
思わず自分の右手を凛々子も自身の性器に持っていきそうになって、慌ててパソコンへと戻す。
『これって、今なの』
『ライヴじゃないわよ。ライヴなんて二時間近くもやってたんだから。ダイジェストにちゃんと編集したよ楓花が。アネは満足したんか、さっき寝ちゃったし』
時計を見ると、まもなく午前零時で日付が変わるところだ。
『やっぱアネ、プールで大勢の男の子たちに見られて感じちゃったってことでしょ。フウカさんが集めてあげた男の子たちも、とーっても喜んでいたし、ウィンウィンね』
まさに勝手なことを言っているのだが、楓花にはそれが似合うといおうか、それを周りの人に「可愛い」と評価される何かを持っているのだ。
柚花に比べて経験値の遥かに高い凛々子でさえ、「おっぱい丸出し」での七メートル滑り降りとプールに落ちてから至近距離での男子大学生の視線は刺激的な出来事だったのだ。柚花の衝撃と興奮は察してあまりある。
『凛々子ねーさんは?』
見透かしたように、楓花が質問を投げてくる。
『なにが?』
『興奮したでしょ、楓花の男友達におっぱい視られて』
『内緒よ』
ずるーい、というスタンプが即座に返ってきた。
「こ、今度はお尻ですか。は、はい。きょ、今日、プールで妹の、妹のお友達の男の子たちに、たくさん見ていただきました。水着を取りあげられて、お尻丸出しでプールから出るしかなかったんです」
画面の中の柚花は、そう言いながら四つん這いになった。
「は、はい。そ、そうです。お尻だけじゃなく、お尻の穴まで本当は見ていただきたかったんです」
まるで誰かと会話でもしているかのような柚花の声だが、人のいる気配もなければ、もちろん柚花以外の声も聞こえない。自分自身の中に居る命令者に対して声に出して答えながらシテいるのだろう。
『でも凛々子ねーさまのおパンツ、お花の白いところスケスケだったよ。ちょっとおまんこの具らしきものが…』
『えー。楓花ちゃんの錯覚よ、んなわけないじゃん』
『ぜーったい透けてた。おまんこ見えてた』
やはり気づかれていたのだ。
陽花や太陽にも気づかれていただろうか。
『おっぱいも水着つけても形が丸わかりだったしね。乳首ずっと勃ってたでそ』
『そんなことないない』
『ユウカもリリコさんもほんまいやらし』
突然大阪弁になって
戯
けてみせているが、実際柚花も自分も感じていたのは事実で、楓花にしてみればしてやったりということだろうか。
『今日のあのプールって貸切だったのよね』
『そうよ。アネと凛々子さんが行くって知って、すぐ電話して貸切にしてもらったの。今日で三回目かな。プールパーティ』
いったい幾らかかるんだろう。もちろん女子大生のお小遣いで払える金額ではないだろう。
『ねー、凛々子ねーたま、動画見てる?』
『うん』
『いま、どんなとこ?』
『お尻見られたって言いながら四つん這いになったとこ』
『やっぱ、ユウカ、プール出る時にお尻見られたのも興奮してたんだよね〜♡』
なんとなく返事のしにくい質問だ。
M女だから、ああいう時に興奮するのでしょ、とその現実を女子大生の楓花に改めて揶揄されているようだからだ。
さっきから凛々子の方で意識し過ぎなのだろうか。
しかし、その興奮を夜の秘め事に持ち込んでしまった柚花は、それをこんな風に妹が覗いていたと知ったら、そしてそれを親友の自分まで見ていると知ったら、どうなってしまうのだろう。
凛々子はある程度この楓花の行動が、楓花の姉思い「姉好き」が行き着いた究極の形かもしれないと、今では理解しているが、本人は果たしてどうだろう。誰よりも妹弟思いの普段の柚花を知っているだけに、凛々子にとってはなんとも複雑な心境だ。
いずれにしても、既に楓花の共犯者に仕立てあげられていることだけは紛れもない事実である。こうなってしまえばバレないことを祈るしかなかった。
「お尻の穴にも、いつかちんぽ入れていただきたいんです。処女なのに、処女なのに変ですか。おっぱい見られるのもおまんこ見ていただくのも大好きだけど、お尻、お尻も穴も見ていただきたいんです。は、はい、こ、こうですか」
四つん這いでお尻をカメラに向けて突き出した柚花は、両手でお尻の山を拡げて肛門を丸見えにした。マゾの女が、奴隷が、ご主人様や見物して下さるお客様方にして見せる「肛門見せ」のポーズそのものだ。
淫らなことを口にしながら、恥ずかしいポーズを自ら取ることで、柚花はますます感じていく。
尻たぼを思い切り開いているために、お尻の穴の下の女性器も見えてしまっており、本当に処女かと疑いたくなるほどに、そこはしとどに濡れているのがはっきりと映し出されていた。
既に擦り立てていたせいで、小さめのラビアの合わせ目の先に、対照的にツンと充血したピンクの尖りがはっきりとわかる。
「あんなにたくさんの男の子にお尻を見せてしまいました。お尻を見せて、お尻を見ていただいて感じてしまったわたしをどうかお仕置きしてください」
そう言うと、右手の中指をお尻にあてがい、一瞬ためらった後、柚花はまず第一関節まで、一呼吸置いてなんと第二関節までその指を肛門の中に没してしまった。
「ああ。お尻のお仕置き、ありがとうございます。ぐりぐりしてもっといっぱい苛めてください」
言って、中で指を動かしているのが、右手の動きではっきりとわかる。
「あぁぁ、痛いぃ、でも気持ちいいですぅ。お許し下さい、お尻でイッてしまいそうです」
お尻の向こうに見えるお椀型の乳房の頂点で、乳首も硬く尖って揺れている。指の下の性器からは文字通り白濁した液がまたも溢れ出してきていた。
『凛々子さん、起きてる?』
『あ、ごめんごめん』
『ユウカのオナニーに見惚れてた?』
『う…ん…』
『すごいでしょう。あんなに色々喋ってるのもバッチリ録音出来てるし、お尻の穴もばっちり映ってるのよね。M字やってる時のおまんこのアップとかも撮れてるともっとよかったんだけど』
そんなことを言われても、凛々子には返す言葉がない。
ひとりきりの時の秘め事を、ご主人様とはいえ勝手に撮影されて公開された経験のある凛々子には、その死んでしまいたいくらいの恥ずかしさが、身に沁みてよくわかるからだ。
『アネ、生理前だし、今日あんな刺激的なことしたし、ぜーったい夜、オナると思ったんだ』
仕方なく、「ぼーぜん」というスタンプを送ると、楓花はすかさずそう返して来た。
『おねーちゃんの生理日程まで姉妹ってやっぱり把握してるものなの?』
『モチロン』
女の
姉妹
が居ない凛々子には、それが普通なのか、やっぱり楓花が特別なのかもわからない。
『柚花のこんなとこ見るの今日が最初?』
『3回目。カメラ取り付けしたの、まだ先週だから』
罪悪感というものが全くないのか、平然と親友の妹は答えてきたうえで『ユウカ、乳首もかわいいよね。ちっちゃいのにこんなにカチカチに硬く尖らせちゃって』
と、そんなことをまた言ってくる。
二十代前半の健康的な女の、週に二度か三度のオナニーが、多いのか少ないのか凛々子にはわからない。自身は毎朝の浣腸オナニーを義務付けられて、既に丸二年を超えていた。
動画の中の柚花は、尻たぼを掴んで開いていた左手を、ちょうど楓花の言う乳首に持って行ったところだ。
顔を枕にうずめている窮屈な態勢の四つん這いの柚花は、左の乳房から絞り出すように乳首を捏ね上げては離し、また根元から強く乳首を摘むという左手の動作と、右手の中指で肛門の中をくじりながら、手のひらの下の部分でクリトリスを刺激するという、女の肝心の穴以外の全ての敏感な部分を責める激しいオナニーになっている。
「生まれてはじめて、あんなにたくさんの男の方に、おっぱいもおまんこの毛も見ていただきました。はい、嬉しいです。本当はプールであのまま立ち上がって、もっとおっぱいお見せしたかったです。いえ、ちゃんとそうしてみなさんにもっと良く見ていただくべきでした、ああぁ、ごめんなさいぃ。そして、そして実際に男の人の手に強く揉んで頂いて、おっぱいも恥ずかしくらい感じるいやらしい女だって、恥ずかしい女だってバレたかったんですぅ、イクぅー」
編集されているからこれが本当の最初かどうかはわからないが、乳首と肛門への刺激と、文学少女らしく言葉を自分で口にすることで感情を高めるという方法で、このダイジェスト映像で最初の絶頂を、四つん這いの身体をビクビクとさせながら柚花は迎えていた。
それを見て、『今、柚花イッちゃったところ。凄いねっ。こっちまで熱くなっちゃいそう』
と、ついついそんな本音を、処女ではないとはいえ女子大生の楓花に送ってしまった。
『お尻の穴でオナニーするくらいなら、早く処女卒業しちゃえばいいのにね。二十一歳過ぎてオマンコの気持ちよさ知らないなんて、女として不幸よね』
それに対して、凛々子の想定を超えた答えが女子大生から返ってきた。
そもそも親友の柚花がマゾであるということを立証したのは楓花だった。
普通のうちのリビングルームほどに広い柚花の自室に凛々子も何度か招かれているが、四面ある壁のうちの一面が作り付けの書棚で、文学少女としての彼女の歴史が詰まっている。
その柚花の留守に、「わたしだってアネほどじゃないけど、小説だって読むし、ミステリーとかも好きだし」
という楓花が、その書棚から本を借りようとしてみつけたのが、「西村京太郎って知ってますよね、鉄道ミステリーとかでテレビでも前はよくやってた。あの人の文庫本が一冊だけあったのね。私も十津川警部なんたらとか何冊か読んだことあって、なんだか古いけど新しいみたいなミステリーなんだけどね、アネのところにあったのは『真夜中の構図』って一九八十年代とかのチョー古い文庫本だったの。で、まあ知ってる作家だったから何の気なしに借りてみたのね。そしたら一ページ目の一行目にサディスティックなんて言葉が出てきて、いきなりラブシーンなわけですよこれが」
という、内容にもSMシーンが出てくるものだったらしいのだ。
「その本でも一応十津川警部出てきてね。でもさ、凄腕さんなのに何十年も前からずっと警部で今も多分警部だったりなのもびっくりだけどね、サザエさんじゃあるまいし。で、普通この人の本読むなら鉄道ミステリーなわけでしょ。新しいのだってなんぼだって出てるし。なのに、西村京太郎、その一冊しかないわけですよ」
その時点で、なんだか怪しいと思ったと言う。
「でね、それを返しに行ったときよくよく見ると、その本の周辺、あのでかい本棚のそれも隅っこの一番下の段だったんだけど、なんだかみんな文庫本が古いのね。本とかすごく丁寧に扱う女で、あの通り本棚もすごく整理してるじゃない、アネって。そこだけ古臭い本が並んでて、私がその後借りて読んだだけでも、なんとかいう女の人の『ボディ・レンタル』でしょう、山川健一さん『カナリア』でしょう、『淫虐の爪』とか『嗜虐の檻』とかタイトルからしてえーーっていう田中雅美って人のが何冊かでしょう、あと同じ西村でも西村寿行って人のが凄いえげつないの、タイトルなんだったっけなあ、なんか長ったらしいタイトルとかで、パラパラめくっただけでも頻繁に性交奴隷とか口腔性交って言葉が出てるの」
「西村寿行さんは読んだことあるわ。やっぱり昭和時代に活躍した人よね。確かもう亡くなられてると思うけど」
「で、読んでみて、どエムの凛々子さんとしてはどうでしたか」
楓花はインタビューの真似事風にグーにした右手を凛々子の口元に持ってきた。
凛々子の部屋のソファで、紅茶を飲みながらである。
だが、凛々子は何も答えずにその手を押し返しておいて、ふたたび紅茶に口をつけた。
「そしたらさ、気がついてしまったわけです、その本棚のからくりに。その段の文庫本って少し前のほうに出てるなって思ったんだけど、その裏側に別の怪しい本がオモテ表紙をこちら向きにしてペタッと置いてあったんですよ。奴隷なんとかとか人妻奴隷白書みたいなタイトルの黒い本が。よく駅の本屋さんなんかにあるの、凛々子さんなら知ってるでしょ」
あきらかにSMの官能小説を何冊か隠してあるのを発見したというのだ。
「ユウカ
姉
こんなんが好きなんだぁ、奥手のくせにと思ったですね。さすがにそれを借りて読むってとこまではいかなかったけど。私までエムになったら困るし」
こういう話題をする時の楓花はちょっと危険で、しなだれかかって来そうになるのを肩でやんわりと押し返して「凄いねえ」
とだけ、反応しておく。
すると案の定、「凛々子ねえさまだってもっとスゴイじゃない。お風呂場にあんな…」
と痛いところをついてくる。
凛々子が二年生になったばかりの四月に、最初突然訪ねてきた親友の妹は、「来てすぐごめんなさい、トイレ貸して。おしっこちびりそ」
と、凛々子が制する間もなく、洗面所に入ってしまったのだった。
トイレとお風呂場は透明なドアと壁で区切られているだけだから、トイレに座るだけで、マンションにしては広めのバスルームが丸見えだ。
そこには、ご主人様の言いつけで毎朝行っているイルリガートル浣腸の道具が吊るされたままになっていた。
それが、凛々子の秘密が親友の妹にバレた最初の出来事だ。
それから何回か遊びにやってくるうちに「実はうちのアネも」という話になって、楓花が姉の性癖を知ったキッカケの話になったわけだ。
そのうえ、それらのことを知った上で、楓花からみて姉の親友という立ち位置を、たびだび踏み越えて来ようとするようになった。レズビアンの性質を持っているのか、でも男性ともしていることは間違いなさそうなのでバイセクシャルということなのか、油断をすると二十一歳年上の「おねーちゃんのともだち」に甘え以上の関係に入りたい素振りを見せる。
早い段階から軽いキスだけは許してしまっていたが、それ以上のディープキスや胸に手を伸ばしてきても、さすがに大事な親友の妹という思いで、凛々子はそれをやんわりと拒絶していた。
それでも傷つく素振りもみせずに、あれこれ理由をつけては、度々凛々子の部屋にやって来る。今では週に一回はやって来るようになり、大学から近いために立ち寄り易い筈の柚花よりも、わざわざ横浜から来る妹の訪問回数の方が多くなってしまったほどだった。
「うちで文系はアネだけ。私も絶対凛々子さんの後輩になってみせる、しかも現役で」
と、勉強を教えてほしいというのもひとつの口実になっていたし、それでも勉強をはじめると一生懸命やっているのが可愛くて、つい面倒を見てしまうのだった。
親友の柚花は、ここまで頻繁に妹が凛々子の部屋を訪問していることまでは把握していないと思うが、可愛い妹が凛々子に懐いていることは間違いなく喜んでいる。まさかその妹が、自分の痴態を隠し撮りして凛々子に送って見せているなどとは、想像すら出来ないだろうが。
『そろそろラストかな?ちゃんと見てる?』
見ると画面の右下に出ている残り時間のタイマーが五分を切っていた。
楓花の方は、話し始めた時間から逆算して言ってるのだろう。
『目を手で隠して、指の隙間から恐る恐る見てるわよ』
もちろんウソだが、凛々子はそう答える。
『最後のイキっぷり見てね。すごいから。言うこともすごけりゃ、えー処女のおまんこのくせにってのも』
仕方なく、了解のスタンプをすぐに返す。
実際に口にする時は、さすがに恥ずかしくて言えないようだが、文字入力では平然と四文字の女性器や性交そのものを指す痴語を楓花は打ってくる。
「オマンコ奴隷」と奴隷誓約書に自分のことを
謳
わされ、最初のうちは頻繁にそれを読み上げさせられた凛々子にとっては、目にするその文字だけでもその部分に疼きを覚えてしまうというのに。
柚花はほぼ最初の態勢に戻っていた。
広いベッドの上で、ヘッドボードに頭をもたれかけて、両脚をMの字に開いて両手を性器に持っていっている。
クリトリスを激しく擦り立てているであろうことはその右手の指の動きでわかるが、実際のクリトリスも、その下の左手で拡げていると思われる性器の穴部分も、柚花が自分でそこを見るために置いている鏡の死角になって見えなかった。
『途中、おまんこがちゃんと映ってないのが悔しいけど、最後はうまいこと鏡が倒れるからよく見てて』
柚花は真剣な目で鏡を見つめながら、一心不乱でクリトリスを擦り続けている。
楓花の言葉からすると、最後に昇り詰める時にまたマゾらしい言葉を口にするのだろうか。
『鏡にも隠しカメラが仕掛けられれば、どアップで見られるのに、ザンネン』
悲しい、というスタンプがすぐに続いてくる。
返事もしてあげなればと思うが、凛々子の目は親友の痴態に釘付けになっていた。そもそも実の姉の性器をどアップで見たいものなのだろうかとも思うが、既に隠しカメラを一台仕掛けている以上、楓花の言葉は嘘でも大げさでもないのかもしれない。
「あ、あ、あ。おまんこ、おまんこ見て。柚花の恥ずかしい処女のおまんこ、ちゃんと拡げるから、もっと見て。ごめんなさい、処女のままで居るなんて、柚花は悪い子です。みなさんに使っていただかなければいけないおまんこなんです。口もお尻の穴もおまんこも全部ちんぽ下さい。あ、あぁぁ、お、おまんこ、おまんこイクぅぅぅ」
その瞬間に柚花の性器を隠していた鏡がこちら側に倒れた。
倒したのは水しぶきだ。
性器から噴き出した液体が鏡に直撃したためだった。
目を見開いた凄絶な逝き顔で、大きくはないが形のいい乳房をぷるぷると震わせ、ようやく丸見えになった女性器は透明な液体を断続的にその後、五度も噴き出した。
『柚花、逝ったわ』
『見とれちゃうくらい、すごかったでしょ。処女でもあんなにお潮吹くのね。それともオシッコ?』
『透明に見えたから、お潮なんじゃない』
『いいなあ。わたしまだそこまでなったことないの。凛々子ねぇさまは潮噴く?』
わかりません、のスタンプを送る。
そんなことを正直に答える義務はないし、この子のペースにはまってはやっぱり道義上いけないと思うからだ。
『やっぱ、もう一台か二台カメラ取り付けようかなあ』
そ、そんなことをして何になるのだ、と言いたいのを我慢して『これで充分だと思うよ、っていうかこれだってイケナイでしょ』
『でもアネはいっつもあの態勢で鏡見てやるから。今日は運良くシオが当たって倒れたけど』
運良くもなにも…。
『男の子の太陽君なら、おねーちゃんのあそこを見てみたいというのもわかるけど、楓花ちゃんがなんで』
どうしても見たければ、女の持ち物は柚花同様自分のを鏡に映して見ればよいではないか。
『自分のとどう違うかとかぁ、処女膜って実際どうなってんのかとかさ。ま、それは妹をカイボーしてみればいいんだけどさ。あと、あとやっぱ凛々子さんのも見てみたい。凛々子さんもアネみたいなポーズで男の人に見せたり実際するんでしょ』
男性どころか、同性の同じマゾの先輩にも見せろと言われるけどね。
『えーー。滅多にあんな恥ずかしいポーズ、要求されないわよ』
ほんとは毎回、必ずおまんこの検査はあります。
『うそだ、絶対男の人には見せてるんだよ。楓花にも一度でいいから見せてよ。写真でもいいから。あ、写真とかだって撮られたりしてるんでしょ。生で見せてくれるのと写真見せてくれるのなら、どっちがいい?』
『写真なんか撮られてないわ』
写真どころかビデオだって、「顔をちゃんとカメラに向けろ」と言われて撮られてるわ。
『えー、じゃあやっぱり今度行った時、見せて』
『楓花ちゃんも、見せてくれるの』
少し変化球のつもりで何気なく書いてエンターキーを押した瞬間に、しまったと思ったが後の祭りだった。
『もちろん、いいよ。見せっこしようよ。お医者さんごっことかエステごっことか。貴重な女子大生のおまんこだよ、マクはないけどね』
いやいや。見て頂く喜びは確かに女として持ちあわせてはいるが、見て嬉しいという趣味はない。
『凛々子さんのおまんこ見たい見たい、あとおっぱいもたくさん揉んだり吸ったりしてみたい』
柚花を男友達の前でまんまと全裸にして計画通りに晒し者にした可愛い魔女の、次のターゲットはやはり私なのだろうか。そもそも私だって、楓花が用意した男子たちに、乳房をモロに晒してしまっているわけだが。
『そういや、今日、太陽が凛々子ねーさまのおっぱい揉んだわよね。チューするだけでもスゴイのに』
『あ、そうだったかしら。おっぱいのタオルの上から、たまたま手が当たっちゃっただけなんじゃない』
『私も凛々子さんとベロチューしておっぱい揉みたいぃ』
『太陽君だって舌なんて入れて来てないわよ』
『えー、凛々子さん太陽かばうんだぁ』
『そんなことないよ』
楓花に答えつつ、昼間の一瞬だけの太陽とのキスを思い出す。
何故、四つも年下の太陽にこんなにときめくのだろう。自分でも不思議だった。
『それにしても、アネもちんぽとかよく言うよね、処女のくせに。処女は普通おちんちんとかじゃないの』
また話題が柚花に戻ってホッとしていいのかどうか。
それに、マゾの女はちんぽじゃなくおちんぽ、おちんぽ様です。
わかんない、という女の子が外人のように両手を持ち上げて横に拡げている絵のついたスタンプを送る。
えーーっ、というスタンプが返って来て、すぐさままたメッセージが来る。
『ユウカって、ふぇらちおもシタことないのかなぁ?』
『私の知る限り、柚花に男性の気配はないけどね、知り合って二年近く経つけど。合コンとかも行ってるって聞かないし』
まあ、こんな性癖を持っていては、同世代の男の子と付き合うという気にはならないかもしれない。自分とて同じで、もちろん他の大学との合同コンパ、いわゆる合コンも一度も行ったことはない筈だ。
大学の中での凛々子以外との付き合いは、せいぜいピアノサークルの先輩後輩とのたまの飲み会と、年二回のコンサートの打ち合わせを兼ねた食事会くらいなもので、そもそもサークルもひとりずつが練習をして、それを合同発表会という形の舞台を踏むというだけで、先輩後輩がどうだこうだというような付き合いが普段からあるわけでもない。しかもその限りにおいては、全員が当然女性だ。
凛々子が柚花とだけ友達付き合いをしているのと同じく、柚花も凛々子以外とはほとんど交流はなさそうだ。女同士の付き合いがなければ、その外に男性との出会いは、凛々子のように意図的に別の方法を取らぬ限りは発生しようがないのだ。
『ユウカにタイヨウのおちんちんで練習させようか。ていうか、凛々子さんタイヨウのでお手本見せてよ。ドレイやってて、ケーケン豊富なのよね』
弟を姉の練習台にしようなどと、三姉妹の真ん中というのは、なんとも横暴なことを考えるものだ。
そうだ。
太陽君って、童貞かしら。
思わず、そうタイプしそうになるが、慌ててブレーキをかける。楓花のペースに乗ってはいけないのだ。
『まあアネはああいうオナニーも多分楽しいんだと思うけど、あそこまで本人が言ってるんだから、そろそろ経験させてあげたいよね、アネ思いの優しい妹としては』
直後にそろそろ寝ます、のスタンプが楓花の方から来て、凛々子はフッと息を吐いた。
三
エスタブリッシュメントホテル東京・三三〇一号室恋をしている、というのとは違う。
それに近い感情なのに、何が違うのだろうか。
ご主人様と奴隷。
それはずっと憧れてきた関係で、女子大生時代の凛々子には、受験勉強の大きな励みで、目的ですらあった。
女子大学で最難関。
理学部物理学科。もともとそっち系の勉強が好きだということもあったが、東京でのひとり暮らしを親に納得させるためには、なんとしても現役で合格しよう、そしてまだ見ぬご主人様に跪き、奴隷となるのだ。自分でも少し変わっているとは思うが、それをモチベーションにして頑張ってきたのだった。
それから二年。
口の中であっという間に大きくなって存在を主張するおちんぽ様の先端の膨らみを舌でなぞりながら、やはりこの男に対する時は全然気持ちが違うのだ、と自分の感情を確認してみる。
奴隷になりたい、奴隷という存在になってみたいという凛々子の気持ちは、本来は順番が逆だったのだ。
誰かの奴隷になりたいの「誰か」が、誰でもいい筈がないのに、そこに特定の男は、いや女だってよかったのかもしれぬが、明確な存在は全く想定されていなかった。
ヒヨコが卵から
孵
って、最初に見た動くものを「親」だと思う、というように、最初に凛々子にSMを教えてくれたのがこの男だからなのだろうか。
いや、最初の頃は決してここまで頻繁に直接「調教」してくれたわけでもないのだ。
今でこそ、月に四度から五度も「お呼び出し」がこうしてある。今日に至っては、四日前の火曜日に呼ばれてお仕えさせていただいたばかりだ。
だが、最初の頃は「ご主人様のご命令です」と言って、直接手を下してきたのは、奥様の美奈子であったり、先輩奴隷たちであったり、あるいは集められた見知らぬ男たちや、気がついたら立たされていたショーの舞台での客だったのだ。
それでもその男女の調教者の向こうに「ご主人様」が見え隠れしていたからこそ、いつのまにかその存在が凛々子の心に焼き付いたのだろうか。
もともとマゾだった。
乳房の成長がまわりの女の子よりも早く、学校四年生でブラを初めて着けた時にはいきなりCカップ、五年生になった時にはDカップまで成長しており、あだ名が「おっぱい」で、男の子たちの幼くそして目覚めはじめたばかりでコントロールされていない性と好奇心の対象に常になってしまっていた。
羞恥心と隣接したマゾヒズムは凛々子の乳房に正比例して確実に育っていった。
学生になり、周りの女の子たちにもCカップやDカップの子がちらほら居るようになった頃にはEカップになり、身体が細い分だけに、ますます乳房は目立った。
外を歩けば否が応にも、ただすれ違うだけの見知らぬ男たちの視線に晒され続けてきた。胸、顔、そしてまた胸と、それが自然であるかのように視られてしまう。
恥ずかしさと誇らしさが入り交じるたくさんの小さな経験が、凛々子のMとして感性を膨らませる。
同級生の視線とヒソヒソ交わされる「雨宮のおっぱい」という言葉に身悶えするほど性感を揺さぶられ、担任や体育教師などの男性教諭の露骨に乳房と顔を往復する視線を思い出しては、夜に自分で乳房を揉み、乳首を摘み、性器に手をのばす密やかだった時間。男の玩具として、乳房を弄ばれたい、命令でおっぱいを丸出しにして大勢の人に視姦されたい。オナニーで絶頂することも、学園一年で覚えていた。
インターネットで、M字開脚と呼ばれるポーズで足を大きく拡げ、秘密の場所を手で拡げてカメラの前で見せている女の子の画像や動画を見ては、いつか自分にもそういう命令をしてくれる人がほしいと強く念じていた日々。
難関と言われた女子大に現役で合格出来たことで、突然手に入った「自由」と、その自由を敢えて束縛してくれる存在として自ら求めた「ご主人様」。
それまで空想して悶々としていたことを遥かに上回る、数々のご命令と体験。
体験を重ねるごとに、ますます敏感になっていく自分の淫らな肉体。
奴隷という立場の甘美。
寝ている時以外には、常に意識せざるを得ない重たい双の乳房は、身体は細いままで、あと五センチか六センチ身長は欲しかったと思いつつも、胸だけは順調に育ってGカップにまでなり、奴隷としてそれを見世物にされるという快感もしっかり身についてしまっている。
生活を縛る奴隷誓約書。
本来ならば秘めやかな行為であるはずのセックスを、ライトに照らされ、カメラで撮られたライヴ映像を巨大モニターにも投影されながら、ステージ上での黒人男性との公開性交。そしてそこで知った未知のエクスタシー。
日々の浣腸で、いつの間にか浣腸なしでは排便できない身体にされ、強制的に便秘にされた上で、下剤を飲まされて行った舞台での死にたいほどの恥ずかしさの中での公開排泄行為。
そうした新たな体験で、ますますどっぷりとマゾの喜びを植え付けられ、二年間でしっかりとこの男の「意思」が刻まれてきた自分の身体。
そして、凛々子にとって全能ともいえるこの男の、その象徴だと思うだけで愛しくなってしまう男根様。
おちんぽ様。
口と舌と喉を使ったご奉仕を続けながら、凛々子の頭のなかには二年間で刻まれたたくさんの記憶が去来する。
それは、この男に対して
跪
いている時だけの不思議で特別な時間だ。
命令されて、他の男にフェラチオさせていただいたり、イラマチオで喉を使われることもあるわけだが、その時にはなぜかそうはならない。ひたすら「気持ちよくなってもらう」ことに専念しているからなのか、ならばむしろご主人様にこそそういう感情になるべきで、他の男に対する時に妄想を楽しみ、早く終わってもらうことを念じていればいい気もするが、実際はそうはなっていない。
「今日はどこの日だったかな」
「本日は、おっぱいで
射精
して頂く日です」
オマンコ奴隷。
奴隷誓約書で自身のことをそう呼ぶように仕向けられてきた凛々子だが、その言葉とは裏腹に、ご主人様に性器を、「おまんこ」とわざわざ羞恥にまみれてまで呼称しているその穴を使っていただけることは、当初はまるでなかった。オマンコ奴隷なのに、ご主人様にはその部分は使って頂けなかったのだ。
ステージにあげられて、いきなり黒人と性交させられて以降も、もっぱら口を使われフェラチオとイラマチオが、男性に対しての凛々子の性器だったし、それどころか、一年以上の間、その口さえも滅多にご主人様ご自身には使っていただけなかったのだ。
凛々子に対するトレーナーという立場でもある美奈子奥様をはじめとする先輩奴隷優先だったからというのもあるだろうが、半年ほど前から突然、大河原はもっぱら凛々子を使うようになっていた。
それも、週末ごとに通うことを義務付けられている大河原邸ではなく、平日の夜に議員活動の拠点を置いているこのホテルの部屋に呼び出されてだ。週末の大河原邸での調教は奴隷のひとりとしてご主人様に対峙しているか、大河原が不在で美奈子奥様が主人に代わって調教者として全体をコントロールする絶対権力者の立場に立っている。
だが、このホテルでは今のところ常に二人っきりだ。
「お呼び出し」が始まってしばらくの間は、一時間ほどの口と手による奉仕を楽しんでいただき、その後は、決まって膣出しで射精していただいていた。
だが、現在は、膣射精、喉奥射精、肛門射精、パイズリ射精、そしてまたオマンコ射精に戻るという順で、最後に射精される場所を毎回特定して愉しんでいただくことになっていた。
前回はアナル性交で
射精
していただいたので、今日はおっぱいの日だ。
パイズリも最初にさせていただいたのは、ステージの上で別の「お客様」に対してだった。
自分にとって性の象徴、マゾの源泉でもあるおっぱいでおちんぽ様を楽しませることが出来るという事実は、凛々子には衝撃でかつ大きな喜びとなり、暫くはその方法などをネットで調べて研究したりもした。
「よし。じゃあまずはそのおっぱいを見せてもらうとするか」
主人と奴隷は、慈愛と敬愛でいい。
最初の面接の時にそう言ったのはご主人様だ。
恋に似ているが恋じゃない。この男が凛々子にとって特別な存在であることは事実だが、恋愛感情とは違う、と凛々子が先程自身で確認してみたのも、慈愛だけでいいのだと言ったこの男のほうが、むしろこのところ急に凛々子に傾倒してきているのではないかと、自惚れではなく感じているからだ。
美奈子たちの居ないこのホテルに呼び出し続けているのも、男の感情の変化からだろう。
まして、これまではいつも平日だったが、今日は初めて土曜日だ。
凛々子をこちらに呼び出しているのだから、美奈子には断っているだろう。
平日に凛々子を使用した際に、それをいちいち美奈子に言っているのかはわからないが、少なくとも美奈子の様子からは、凛々子が自分たちの居ないところでご主人様とお会いしていることを知っていると思わせる素振りや言葉はこれまでのところなかった。
土曜日に自分たちの居る大河原邸ではなく、ホテルに呼び出して、凛々子を特別扱いしたと知った美奈子や先輩奴隷の二人、大河原の妹で今は最下等奴隷という立場に落ちている大河原真弓はどう思っているだろうか。
部屋に入って服を脱ぐよりなにより真っ先に、入口まで出迎えてくれた男の前に跪いてベルトを外し、トランクスを下ろさせていただいて、ご挨拶代わりのご奉仕をさせて頂いていた。
脱衣を命じられ、大急ぎでマキシワンピースを下からまくりあげて、裏返しに上から脱いで裸になる。
透けこそしないが、身体の線がはっきり出る素材のロングのワンピースは、蒸し暑い外の空気に触れたのが地下鉄駅からホテルまでのほんの数分だというのに、汗ばみ体に貼り付いていた。それを、引き剥がすようにして裸になるのは、それだけで一種の快感なのだが、奴隷としてご主人様の前で裸になる瞬間は、羞恥とマゾの快楽への期待で胸がときめき、性器に淫らな汁が溢れてくるのが自分でわかるほどの悦楽の瞬間だ。
もちろん、ブラもパンティもつけていない。
ワンピースさえ脱げば、男の趣味で着用している赤のガーターベルトで吊った、同じく赤色の網タイツだけだ。
ワンピースの下は、ノーブラにノーパンに赤い網タイツ。いかにも奴隷娼婦というスタイルで、その格好で一歩外に出た瞬間から、凛々子の官能は揺さぶられ続けている。
「相変わらずいいおっぱいだ」
ガシッという感じで双の乳房を両手で鷲掴みにして、男が満足げに言う。
聞き慣れた褒め言葉も、この男に言われると毎回すごく嬉しい。
「ああぁ」
と、男が与えてくれる乳房への刺激に自分でも淫らだと思う声で応えながら、脱いだワンピースを床に捨てた凛々子は、先程まで口に含んでいたことで充分に力を漲らせている男のものに右手を持っていく。
「服を脱いだら手は頭の後ろで組んで、おっぱいをよく見て頂くのよ」
という、美奈子から受けた躾は、「一旦奉仕をはじめたら、十秒以上口をちんぽから外すな。乳を嬲らせるなどで体勢的にそれが無理な場合は、かならず手だけでもちんぽに持ってきておくんだ」
という、ご主人様自身の言葉で今は塗り替えられている。
大河原は凛々子に男根を扱かせながら、執拗に、時にとても強い力で潰そうとでもするかのように、乳房を両手で揉み続ける。
「ああぁ、ご主人様、おっぱいが、凛々子のおっぱいが気持ちいいです」
右手で男根様をゆるゆると扱かせていただきながら、両方の乳房をいっぺんに揉みたてられるこの時間も最近のお約束のようになっており、適度な痛みが凛々子のマゾの官能を掻き立てずには置かない。
「ああ、ご主人様、ち、乳首、乳首を噛んでくださいませ」
奴隷から要求するのは違反行為であると知りながら、乳揉みが十分近くも続くと、どうしてもたまらなくなってお願いしてしまう。
そして、このところの経験則で、それが叶えられるということも、凛々子にはわかっていた。
揉み立てる手を離すことなく、ご主人様が屈んで凛々子の胸に顔を近づけてくると、それだけで期待に乳首が粟立つような気がする。右、それとも左。今日はどちらの乳首を先に痛めてくださるのだろう。
左。
左のおっぱいの丸みの頂きで自分でもわかるほどに硬く尖った乳首をチュッと吸われた瞬間に、腰砕けになりそうなほどの快感が背中を下から上に突き抜ける。
次の瞬間、ご主人様の右手が最大とも思える力で、左のおっぱいを下から歪むほどに揉み潰してきたと思うと、乳首に強く歯が当てられてギュッと噛まれる。
「あ、あぁぁ、い、逝きます」
再び乳房から電気が走り身体がビクンとなって、思わず右手の男根様の手が止まり握りしめた状態で達してしまった。
もちろん許可のない絶頂は、奴隷としてあるまじき失態で、お仕置きの対象だ。
「今日は奴隷フェラからやってもらおうか」
「は、はい」
凛々子の返事に、大河原は満足そうに頷く。乳房責めだけで凛々子を絶頂に追い込んだことも、ご主人様は喜んでくださっているのだ。この人の奴隷になれて良かった、凛々子も心からそう思うと、逝ったばかりの身体に幸福感が漲ってくるようだ。
奴隷フェラと大河原が呼ぶフェラチオ奉仕はベッドで行うと決まっているため、応接を通ってスイートルームの奥にあるベッドルームへと移動する。
「検査はなさいますか」
「よし。では尻の穴を見せてみろ」
「はい、ありがとうございます」
ベッドの前で前屈みになって、頭をベッドにつけて突き出したお尻の山を拡げてそこをお見せする。この儀式もまた凛々子を興奮させることをご主人様はよくご存知なのだ。
作法通りに、足を開き、両手に力を籠めて尻たぼを左右に拡げると、エアコンでよく冷えた空気が、それまで尻の谷間に埋もれていた肛門を嬲り、そこが丸出しになって支配者の目に晒されていることを意識させてくれる。
凛々子がもっとも恥ずかしいと思うのに、させられるだけで濡れてしまうポーズのひとつだ。
女性器を拡げて見せるための数々のポーズもたまらなく凛々子を興奮させてくれるのだが、排泄のための秘められた穴を自ら開いてお見せしなければならない。特に、奴隷となった最初の年に、肛門も性器として使うことを宣告され、自分でする毎日の浣腸と我慢をしている間のオナニーを義務付けられ、浣腸なしの公開自然排便ショーまでさせられた上で、もっとも恥ずかしい穴である肛門の性感までどんどん開発されてしまってからは、この自分で拡げてお見せするという行為がますます恥ずかしく、そしてますます凛々子を興奮させる儀式となったのだった。
「ひくひくさせてるじゃないか。この前は、この尻で派手に逝っていたようだが」
「いや。おっしゃらないでください」
今回は間隔が短く、凛々子が肛門性交奉仕でお仕えしたのはたったの四日前のことだ。
その前日に、横浜のホテルプールで男子大学生たちの前でビキニトップをウォータースライダーで剥ぎ取られ、乳房を丸出しにしてしまうという恥ずかしい目にあった上に、夜には妹の楓花によって親友柚花のオナニーを見せつけられた。その直後に届いた大河原からのメールで、翌日の呼び出しを受けたのだった。
昼間の興奮と親友のあられもない姿を見たために、手指をクリトリスに持っていきたい衝動と戦っていた時に鳴った着信音だった。
お呼び出しと同時に、翌朝の浣腸オナニーの禁止も宣告されていた。
当然、今オナニーするなどもってのほかで、欲求を制御されてしまったために、翌日は夜のその時間まで、一日悶々とした状態で学校の授業を受け、サークルの部屋で夕方までピアノを弾き続けてその時間を待った。
そしてその欲求が爆発したかのように、肛門性交でこれまでに感じたことのない強いエクスタシーで何度も絶頂に追い込まれてしまったのが前回の、四日前の調教だった。
「今朝も、浣腸もオナニーも我慢してきただろうな」
「は、はい。でも今日はおっぱいで頂く日なので…」
そこまで言ってハッとする。
それでは自分から性器か肛門にも欲しいと要求してしまっているではないか。奴隷としてはそれはいけないことなのだ。
「ご、ごめんなさい。凛々子の恥ずかしいおっぱいで、おちんぽ様にしっかり楽しんでいただきますので、どうか奴隷のはしたない…、いえ、おまんこ奴隷凛々子の恥ずかしい欲求をお許し下さい」
「あははは。自分で気がついて感心だ。そうだ、奴隷はどの穴で奉仕をするかは選択出来ない。選ぶのは主人である私で、私が決めた通り、お前の性器四つを毎回ローテーションして最後は射精すことにして、今日はその乳牛のように実った乳で擦って射精す日だ。だが、前回の尻穴での乱れっぷりが気に入ってな、本当なら今日も浣腸の後、尻も使ってやるつもりだった。射精が乳ズリだというだけで、途中別の穴を使うのは主人の勝手だからな。だが、今日は我慢することにしよう。その代わり奴隷フェラは倍の一時間、その後浣腸して我慢しながらの乳奉仕一時間だ」
「は…、は、はい」
奴隷フェラ一時間。
三十分だって腕は限界になるのに。
一時間もあれをやって、その後のパイズリ奉仕で乳房を支える時に使い物になるだろうか。その上に、浣腸を我慢しながら、乳房で男根様をはさんで擦るのをさらにもう一時間楽しんでいただかなければならない。
一時間の我慢は浣腸液の量と濃度にもよるだろうが、苦しむことには変わりないだろう。
「ほら、もっと尻の穴をひくひくさせて欲しがってみろ。思い出すんだ、この前の快感を」
言われて、数日前の肛門性交のスパークしたエクスタシーの強さを思い出す。
まさかお尻で自分が逝くなどとは、その瞬間まで想像することも出来なかった。
前日のプールから火照りきっていた体がそうさせたのか、それともその時はこれまでの経験で熟成されて約束されていたのか。
肛門性交
の経験回数は、前回も入れてせいぜい、五回程度だ。
自ら浣腸して行う毎朝のオナニーで、指を肛門に入れて刺激すると快感は感じるようになっていたため、そこの良さはわかってきてはいたつもりだったが、あのような強烈な「尻逝き」とご主人様が呼んだ絶頂を味わうことになるとは、思ってもいなかったのだった。
カシャッカシャッ。
後ろからシャッター音がして、凛々子の恥ずかしいポーズが、ご主人様のカメラに写されていく。
写真もビデオも在学中は公開されないという約束だが、逆に言えばあと一年半と少しで卒業してしまった後は、これら映像に残されたものをどのような形で誰に見られるかもわからないのだ。インターネットに公開されれば、瞬く間に世界中に広まってしまうかもしれない。
「股の間から、こっちに顔向けてカメラ見ろ」
予想通りの命令が来て、もちろん拒むことが出来ずに言われたとおりにする。
「いい目だ。その恥ずかしそうな顔が、男にはたまらんのだ」
ここで大河原が言った男とは、世間全般の男性という意味なのだろう。つまり、いつかはこの写真も世間に公開するぞ、ということだ。
自らお尻を両手で開いて、肛門もその下の女性器も丸出しにして、さらにその下の股間から顔を出してカメラを見つめている女。
「ほらまだ、尻の穴ひくひくさせろ」
立て続けにシャッターが押される中、拡げて空気に触れている肛門に力を入れては抜くという所作を繰り返す。
「は、恥ずかしいです」
「だからどうした」
「は、恥ずかしい…。恥ずかしいですけど、凛々子のお尻の穴、写真に撮って、大勢のひとに…」
「大勢のひとに、なんだ」
「見て、見ていただきたいです」
凛々子の言葉に興奮するのか、構えているカメラの下で男根様がピクリと脈を打ったのが目に入った。ベッドルームに移動して肛門見せのポーズを取ってから十分近く経っているが、先程までご奉仕し、乳揉みと乳首噛みを受けながら右手で扱かせて頂いていたときの、そのままの状態をおちんぽ様は維持しておられる。
「も、もうご奉仕させてくださいませ」
たまらず、お願いをする。
心からそれを口に入れ、喉奥まで深く突き刺してほしいと思ったのだった。
枕をふたつ重ねた上に頭を乗せ、ご主人様大河原賢輔がベッドに横たわる。
奴隷フェラ。
もちろんいつでも、奴隷としての意識をもってフェラチオをさせて頂いているが、これから行うのは、おちんぽ様に気持ちよくなっていただくと同時に、ご主人様に五感で楽しんでいただくための、ある意味究極の、マゾ女、奴隷女らしいご奉仕のやり方だ。
「失礼いたします」
ベッドに上がった凛々子は、そう言ってから横たわったご主人様の、胸元をまたいで、足を開いて後ろ向きに立つ。
このフェラチオをさせていただくのは今日で七度目か八度目だが、ご主人様を跨いで立って、尻肉とその内側を下から見上げていただくという、もうこの時点からの恥ずかしさには一向に慣れない。


