有末剛(ありすえ ごう、1954年生まれ)は、当代一線の緊縛師(kinbakushi)の一人である。若い頃から伊藤晴雨の絵と美濃村晃の仕事に取り憑かれた。いま東京に住み、実演し、教え、書き、海外でもときどきワークショップを開く。西式の縄ファッションではなく、緊縛/縛りの手業を本気で見る人にとって、外してはいけない名である。
雑誌と映画
仕事は1970年代のSM誌から始まる。《SM Select》《SM Fan》など。映画でも縄を掛けた。鈴木潤一監督の1987年『天使のはらわた 赤い縄果てるまで』がある。2004年には石井隆監督、杉本彩主演の『花と蛇』で縄を担当し本人も映る——団鬼六の小説、1974年のソフトコア古典のリメイクである。2007年、廣木隆一のドキュメンタリー『縛師』(Bakushi)にも出ている。
著書
『Kinbakushi A’s Ecstasy And Gloom』太田出版、2008。『有末の緊縛 理論と実践』三和出版、2008。『Kinbaku Mind and Techniques 1』Jugoya、2009。『Kinbaku Mind and Techniques 2 (Floor Works 1)』Jugoya、2009。
なぜ縄手が読むか
有末は日本SM雑誌の古典場、映画の縄、いまの国際ワークショップ回路をつなぐ。関連は緊縛、縛り、縄師、伊藤晴雨、団鬼六の映像化、東京に残る縄の学校。日式ボンデージを規律と美学として学びたいなら、インスタの幾何だけでは足りない。彼の映画、ドキュメンタリー、技法書が入口になる。
BDSM → 活動 → 緊縛 → 縄師










