フェイスクラッチは、頭部を拘束する拘束具の一種である。一般的な型はギャグと一体化し、後頭部と頭頂に回るベルトがつき、顔面に逆Y字のベルトが配される。その逆Y字が顔を掴むように見えるため、フェイスクラッチと呼ばれる。顔にベルトを渡さず頭部だけを固定するものはホルターなどと呼ぶ。耳の後ろを通すベルト、顎を締め付けるベルトを足したバリエーションもある。猿轡の緩みを殺し、発声と視線を同時に奪うための器具だ。
ギャグの緩みを殺し、目も塞ぐ
猿轡と一体化させると、言葉をより強く奪える。ギャグが一本の革ベルトだけだと、首の上下動で緩む。フェイスクラッチを併用するとその緩みは減り、顎ベルト付きなら口を閉じたままにできるため、発声はかなり抑えられる。バルーンギャグを使う場合は、フェイスクラッチか全頭マスクを併用すると空気の漏出を抑えられる。顔面の逆Y字ベルトにアイパッドを足せば、目隠しプレイにも使える。口と目と頭の位置を、一つのハーネスで同時に固定する設計である。
頭頂のリングとポニープレイ
製品によっては頭頂部に金属リングが付く。ここにチェーンをつなげば、頭部を引き回す拘束具になる。ポニープレイではビットギャグと組み合わせたものが必須アイテムとされる。馬役の口に銜を噛ませ、頭のリングで向きを決める。顔を掴むベルトは、羞恥と制御の両方を担う。顔面を拘束するので、擦過傷には留意が必要である。革が汗で滑り、同じ位置がこすれ続ける。ギャグ、ホルター、アイパッド、頭頂リング——フェイスクラッチは、顔の前側を「掴む」ことで、頭の自由を残さない。
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