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奴隷牧場2 闇の相続人 · 第3部分

奴隷牧場2 闇の相続人 第3部分 (3/6)
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優菜のフェラチオはうちの中でもトップクラスなのだから巧くて当たり前だ、という言葉を苦笑とともに呑み込んで、「本人を納得させられるんですかね」

と一応確認する。

「旦那の命令は絶対、というのはちゃんと躾けてあるとのことだ。正直な、儂も次の選挙のこともあって、男に貸しを作れるのは大きいんじゃ」

榎本が思わず本音も付け加えた。

「口が小さいんですかね。たまに居ますからね。折角だからココに連れて来ますか。歯医者というのは口をチェックするにはある意味持ってこい、いや元々それが仕事ですしね」

と、言いながら確かに色々使えるという意味では、沙織が留守中最大の成果と言ったのも納得出来ると思った。

美月と優菜が戻って来た。

優菜が沙織と口奉仕を交代する。

「では一足先に、失礼しますよ」

榎本に軽く会釈をしつつ、隼人は立ち上がった。

美月に目配せをする。もちろんリサの成果だというこの中国娘の方を別部屋で試すためだ。

【四】二〇〇六年九月

寒河江沙織

奴隷人妻診察

「

岸谷

花純

ね」

白衣を着た歯科女医・紗友里の横に立った沙織が、カルテを見て言った。

空間としてはまったくもって歯医者の治療室そのものの部屋で、医院側の人間が半袖の赤いサマーセーターにグレーの膝下までのスカートというのは、何とも違和感のある眺めだろうか。

連れて来られた女が一瞬ぎょっとした表情を浮かべつつも、はい、と返事をした。

「洋服、全部脱いでくれる」

先日の歯科治療の際に代議士の榎本から紹介すると言われた、同じ党で同じ派閥の後輩ですという岸谷淳之介からは、その翌々日に電話がかかって来た。残念ながら沙織は知らない名前だったが、「榎本先生には懇意にしていただいております」という言葉は、何故か後輩だという事実とは裏腹に、少し尊大に聞こえた。

うちに紹介することで、恩義を売っておきたいみたいなことを榎本は言っていたが、何らかの榎本以上の力を持っているのかもしれぬと想像してみる。

その榎本は、あの日あの後、歯科女医紗友里を生の抜き身で犯していた。

直前に、沙織様…とバックヤード代わりに使っていた診療室に呼ばれて、紗友里から「本番セックスは契約にありません」と言われて、少し焦った事を思い出す。

沙織が彼女をスカウトするにあたって、一番肝心だったのは、その歯科医の腕前以上に、その女本人がマゾかどうかであった。正確にはマゾの自覚を既に持っているかどうか。

結果的にその頃ピックアップした歯科医の女たちには、単刀直入に聞くことになった。

契約金三千万、年俸七千万円という高額な給料には、診療室での衛生士たちに淫らな行為をさせながらの治療はもちろんのこと、女医本人が診療後、サディストたちの前で裸になり、乳房や性器を晒し、鞭を打たれたり浣腸されたり、口で奉仕をして射精を受けるなどの、プライドの高い歯科医としては有り得ないようなプログラムをこなすこと、それの対価が含まれていたからだ。

そうして選ばれたのが、宍戸紗友里だった。

その人材をみつけたことで、エスタブリッシュメント倶楽部直営の歯科医院を持つという、大掛かりなプログラムも実行に移すことが出来た。

僅かな失敗は、女医を組織の完全な奴隷とまでは落とし込めなかったこと。いわば高額な給料を払うパートタイム奴隷止まりにしか出来なかったことだろうか。

隼人や寒河江がその時居れば、きっと違っていたかもしれない。

そして組織の奴隷であれば、今の沙織に歯向かうなどということは有り得ないことなのだ。

口で精液を受けることも、性器や肛門で受けることも大差はなく、そこに違いを申し立てる奴隷など考えられもしないのだが、紗友里は残念ながら違っていた。

「お浣腸一時間なら絶対我慢出来ると思っていたし、その場で申し上げると白けると思ったので言いませんでしたけど、セックスはわたし…。ましてナマでされるなんて、それに万一妊娠した場合どう保証していただけるのでしょうか」

しかし、沙織も今さら後には引けなかった。

先程までなら会長の三田村隼人が居たので、簡単に決済を仰ぐことも出来たが、すでに中国人の美月を連れて別室に下がってしまっている。

今までどおり、自分で判断するしかなかった。

「わかった。でも今日はやって頂戴。今さら榎本代議士にやっぱり出来ませんとは言えないし、我慢出来ると思っていたのに出来なかった、勝負に負けたことは事実なんだから。その代わり特別ボーナスを出すわ」

そう言って指を三本立てて見せる。

一発三百万の価値がこの女にあるとまでは到底思えなかったが、背に腹はかえられまい。

万一妊娠した場合には別途また相応の対応をするということで、ようやく納得させることが出来たのだった。

金を「せびった」割には、紗友里の狂乱ぶりは凄まじかった。元来セックスが好きで好きで仕方がないというのが、明らかに見て取れて、それが沙織を一層苛立たせた。

一度射精している榎本に対して、フェラチオで奉仕を続けていた優菜のところに、まだ鞭の痕跡だらけの裸で、それを恥ずかしがる風もなく颯爽と現れた紗友里は、「ありがとう、あとは私が替わるわ」

と尊大な口調で言うと、いきなり座っている榎本にまたがった。

榎本の方は、女医を縛りつけてから挿入したいと思っていたかもしれないが、そんなことにはお構いなく、男根を膣奥まで自ら受け入れると、榎本の首に手を回して、嬌声をあげながら盛大に腰を振る。

それどころか浣腸して敏感になったのか、「アナルにもなんか入れて」と優菜に命じて張形を持ってこさせる始末だった。

紗友里の嬌声はさらに高くなった。

会長のものを模したものだが、本物よりはワンサイズ小さいものを、女医は優菜に命じて自らの肛門に出し入れさせ、同時にさらに激しい腰使いをして、性器全体で男根を味わってのことだった。

あまりのその淫乱ぶりに、しばらくあっけに取られて見ていた沙織だったが、それでも二回目だったのが幸いしたか、まだ余裕のあった榎本に促されようやく女医の横に立ったのは、十五分ほどその狂宴を見てからだった。

バシーン。

女医の顔を張ったのは、沙織ではなく榎本だった。

「先生、少しは気持ちよくなったかね。儂もそろそろ逝かせてもらわんとな。台に足拡げて横になるんじゃ。約束は果たしてもらうぞ」

と、膝から降りることを命じた。

榎本の手で、肛門のディルドーも抜かれ、嬌声がようやく収まる。

そうして初老とはいえ、男の力で髪を引っ張られ、部屋の隅の性交用の台の前まで引き立てられた紗友里だが、セックスの快楽に酔っているのか、そこからは自ら積極的に台に乗って足を開いた。

優菜と協力して手首と足首を台に固定するが、紗友里の方は「榎本先生、早く早くちょうだい。早く入れて」

と、催促する始末だ。

固定されて大きく開いた両脚の間に立った榎本が、怒張したものを手でしごきつつ、女医の股間に近づく。

しかし、そこで榎本が無造作に挿入したのは、女医が待ち焦がれた性器ではなく、先ほどまで張形が入っていたもうひとつの穴、紗友里の肛門だった。

道が既に作られていたせいか、それはあっけなくズブズブと根本まで入っていった。

「え、いやーーー。前に、前にください」

「そうだのう。女医先生に中出しして妊娠していただくというのもドキドキして楽しいかもしれぬが、儂ももう余計なスキャンダルは困るでなあ。『三田村』は信頼しておるが、先生という女個人はわからんでのう。後ろに出させてもらうぞ」

そう言いつつ荒腰を使い始めた。

「いやぁ、だったら前に前にもなんか入れて」

女医の懇願は無視して、榎本にしばらく任せておくことにした。

「前に、あそこにくださいー」

組織の奴隷ならば、言い方が悪いとそれだけで折檻されるところだが、女医にはそこまで強制していなかった。

「ああ、でもお尻もお尻も気持ちいいです。優菜ちゃん…優菜、クリトリス…」

女医は舌使いの上手い優菜にクリトリスへの舐め奉仕を要求し、優菜が動こうとしたが沙織が肩を掴んで止めた。

代わりに沙織は用意していたものをポケットから取り出す。

ふたつのそれの封を切ると、一つを榎本に手渡した。

ピンク色の柄のついた注射針だ。

「おお、十八か。クリがでかい先生ならではだのう」

普通はクリトリスに刺すには、もう少し細い針のほうが適しているし、浣腸の時に沙織が言った時には二十一というゲージの、もう少し細いものを想定していた。

だがしかし、気が変わった。

しかも自分でも一本持つ。

「いやっいや、やめて〜」

横に立った優菜が、指でさらに剥き上げた尖塔を脱脂綿で拭うと、それだけで感じるのか女医はピクピクと身体を震わせた。

榎本の方も腰の動きを早める。

セックスについての取り決めは確かに契約になかったが、鞭や針などの責めについては使用が明記されているし、部位の指定等もない。

元々、女医には奉仕をさせるよりも、ショーっぽいものをさせたり、サディストに責めさせることを目的としていて、奉仕は衛生士役にさせればよいと思っていたからだが、性交について一切触れていなかったのは、やはり契約の不備であった。しかも、やってみればこんなに好きモノの女にだ。

歯科医とはいえ仮にも医者であるから、といった配慮は不要だったのだ。

腰のスピードをコントロールしながら、まずは榎本がクリトリスの真横から反対側まで一気に突き通した。

「いたーーーーーっぃ」

女医が叫び声をあげる。

針の隙間から、早くも血が

溢

れてきた。

沙織は榎本の刺したものと十字になるように、へその方から縦に差し込む。榎本が刺したものより一段付け根側だ。

「いっいっ…」

「出すぞ。女医先生のケツの穴に」

榎本も吠えた。

「えっ」

目の前の岸谷代議士夫人が、沙織を見る。

紺色の半袖ブラウスに、薄手の白地が、そこに描かれた模様によって薄いブルーにもグリーンにも見えるスカートをはいた、ごくごく普通の真面目そうな奥さんといった雰囲気の女が、戸惑いと驚きで沙織を見つめている。

銀フレームのメガネが、女のイメージをさらに硬質に見せているが、強度のマゾの女ほど外見からはわかりにくい。

いや正反対に見えたりさえするものだ。

「診察台に上がる前に、素っ裸になりなさい、と言ったのよ」

沙織の声が険しくなる。紗友里は隣で治療の準備といった雰囲気で、さまざまな道具を銀色のトレイの上に並べていた。

沙織と歯科女医の間の空気は、あれ以来少し微妙になっていた。

「ぜ、全部ですか」

「そうよ。最初に教えておくけど、この診察台は四つのカメラで撮影されているし、正面の鏡はマジックミラーで、ここを覗けるようになっていて貴女のご主人もそこで見てるからそのつもりで」

歯科なのに、裸になれと言われ、その上それを撮影すると宣告を敢えてしてやる。ここではそれが当たり前のことなのだと認識させ、受け入れさせるためだ。

彼女が、サディストの夫にどのように言い聞かされて、ここに連れて来られたのかはわからないが、裸にされるとは思ってもみなかったのだろう。羞恥のため頬が先ほどより、明らかに赤く染まった。

それでもマゾとしての躾けはされているのであろう。先に下を脱ぐように教育されているのか、最初にスカートのホックを外してすとんと床に落とした。ストッキングをつけておらず、スカートの色のイメージに近い薄いエメラルドグリーンを基調にしたパンティだけを履いていた。

そこで上を脱ぐのかと思ったら、女は先にパンティに手をかけて、それも一気に引き下ろして膝を曲げて脚から抜いた。

下半身だけが先に裸というのも妙に生々しかった。案の定、陰毛は全て剃り落とされている。

「あら」

沙織の声の意図を察してか、「御主人様も見ておられるということでしたので…、決められたお作法通りに…」

か細い声で花純が言った。

両足を少し離して開いたのも、それが夫に教えられた作法なのだろう。

無毛の性器の上方のスリットが生々しく剥き出しになった。

「上もよ、おっぱいも見せてご覧」

ブラウスを脱ぎ、パンティと同じ色のブラを外すと、ぷるんと形のいい乳房が晒される。

歯科治療室には全く似つかわしくない全裸になった人妻は、先ほどの戸惑いが嘘のように、どこかを隠すというようなそぶりを見せなかった。

夫が見ているという言葉は絶大のようだ。

身体に特に傷や鞭などの痕跡はない。

ここで全裸にされる女の裸と言えば、傷だらけだったり火傷の痕がついていたりといったことも多く、やはり無傷で細身にぷっくりした乳房の白い裸身はいいわ、と沙織は改めてそれを見て感心する。

「はい、結構よ。そのまま九十度横を向いて、鏡の方をみて、マジックミラーの向こうの殿方たちにもそのきれいなおっぱいお見せしてあげて。貴方の旦那様はとっくに見飽きているんでしょうけど」

夫以外の男もそこには居ると示唆する沙織の言葉に、花純は一瞬表情を曇らせたが、素直に身体の向きを変えて、それも躾けられているのだろう、手を頭の後ろで組む服従ポーズを自らとった。

全体にシーンと静まった部屋に、紗友里が触っている金属の器具の音だけが響いている。

通常の会員の治療の時、といっても歯科治療だけで帰る客は誰も居ないわけだが…、診療室には静かな音楽を流している。だが、今日のように女を裸にする治療の際は、それも止めることにしていた。

女の吐息ひとつ聞き逃さない、いや撮影しているビデオに録音し損ねることのないようにだ。

「失礼します」

声がして、大柄な女がひとりドアを開けて部屋に入ってきた。

三人の衛生士資格を持たない助手のひとりだ。

ピンク色の「白衣」にナースキャップと、一応それらしい格好はしているが、身長も高いが体重もというその体系には、それが取ってつけたようなイメージしかなく、全くといっていいくらい似合っていなかった。

歩み寄ってきた女は、沙織に黙礼をすると、裸の人妻の後ろに立った。

手を頭上にあげているため無防備になっている脇から両手を回して、いきなり双の乳房を揉みたてる。

「あん」

花純が声を出したのは、乳房を揉みながら指で乳首を摘まれたからだ。

「こらこら」

沙織が

咎

めたのは、声を出したことにではなく、後ろの女にだった。

「す、すみません、つ、つい」

「まあそれだけおっぱい無防備に晒してれば、男じゃなくても揉みたくもなるか。まして女好きの貴女だもんねぇ」

苦笑いした沙織に大柄な女はぺこりと頭を下げた。

「やりなさい」

ほんのわずかあごで裸の女を指す。

「あっ」

花純がまた声をあげた。

両膝を抱え上げられて、目の前の鏡に向かって足を開かされ、性器が丸見えになった自分が映っているのを見て、女の全身がピンク色に染まる。

昔でいう、若い女を和式便器に向かっておしっこをさせる時のポーズそのもの、そういや自分の最初の娘である乃里子には、若い女の時実際こんな格好でさせていたと、沙織は思った。

女の剥き出しの性器は、毛を一本残らず剃り取られ、こぶりな小陰唇が僅かに開いて中の鮮やかなサーモンピンクを覗かせていた。

「もうだいぶ濡らしてるようだね。自分で拡げて鏡の向こうのお客様にお見せするんだよ」

女を楽々と抱え上げている偽の歯科衛生士が命じる。

「は…歯医者さんなのに…」

女は小さな声で抗議ともつかぬ言葉を呟いたが、性器を見せるという行為自体はさせられ慣れているのであろう。両手を使ってしっかりと拡げ、命じられる前に右の親指はクリトリスも剥き上げて見せた。

マゾの女が決まってさせられる自らを解剖するこのポーズは、いつ見ても淫らで、なのに荘厳だ。

殿方たちは飽きもせずに、どの女にもこれをさせたがる…、沙織は、そう心の内でつぶやくと、ふたりのそばに歩み寄った。

「今までここに何本くらいの殿方をお迎えしたの」

沙織は無造作に指を二本、いきなり女のその部分に突き込んで尋ねる。

女は

暫

く考えるような顔をした。普通なら五十人くらいですとか、百人以上ですと答えればすむところだ。

「十…三人です」

過去の男をひとりずつカウントしたのだろうか。

十人ちょっと。この人数だと、今の主から他人に貸し出しなどはされていないのかもしれない。

「こっちは」

性器に入れた二本の指はそのままに、薬指も女の肛門の入口を撫でまわした後、無造作に第二関節まで一気に入れた。

「そちらは…」

女が言い

淀

む。

沙織に指を入れられたにも関わらず、女の両手は自分の性器を拡げた状態のままだ。

「まだ主人、ひとりです」

「あらあら。ではまだまだこちらは教育と治療のし甲斐があるということね」

言いながらゆっくりとじらすように抜いた沙織の指は、とろりとした白い愛液にまみれていて、女の興奮ぶりを現していた。

「まあ、もの欲しそうにピンクの襞ひくつかせて。駄目よ、ここは歯医者なんだから」

後ろで相変わらず楽々と膝を抱え上げている女が、鏡に映った哀れなポーズの奴隷人妻のあからさまな部分を見て揶揄する。

「肛門がまだひとりだけなんて、治療が終わったらアタシがじっくり掘り返して、穴拡げてやるから、まっすぐ帰らず待ってなよ」

そう言いながらさらに上へと、鏡に露骨に女の尻が映るように抱えあげた。

「いや。お尻はどうかお許しを…」

か細い声で女が懇願するが、「ほら、おまんこだけじゃなくてお尻の穴も鏡の向こうにいる殿方たちに、しっかり見て貰うんだよ」

と、女に自らの手での肛門晒しを命じて、実行させた。

「そろそろ、いいかしら」

しばらくして紗友里が、声をかけて女を椅子に座らせるように促した。

「い、いやーーっ」

突然女が声を上げたのは、診察台に座らされた途端に、目の前の鏡の色が変わってそれが単なる透明ガラスになったからである。

そして女が目にしたのは、そこに座っている十数人の姿、それも男性だけではなく女性の姿が半数という予想だにしなかったであろう光景だった。

見ているのは夫である自分の主人と、せいぜいあとひとりか二人くらいの男性程度の認識だったのかもしれないが、それはまったくの的外れだった。

しかも悲鳴をあげて目を閉じる前に見えたであろうその光景には、彼女の夫の岸谷代議士の姿は既になく、すべてが興味津々で好奇のまなざしで見ている単なる「観客」だったのだ。

「はい花純さん、口開けてください」

女医が当然のように、何かの器具を女の口に押し込む。

女医は何かにつけて花純さんとその名前を呼んだ。

「花純さん、ちょっと開いていくから痛いと思ったところで左手で合図してくれる」

「花純さん、椅子倒すからね。折角お客さんが居るからせめて大事なとこ丸見えにして楽しんでもらおうね」

「花純さん、乳首がとがってるのが、横になっちゃうとやたら目立ってしまうわね。お注射で少し血抜きでもする」

といった具合にである。

あれよあれという間に、診察台に手足まで拘束されて、まったく自由がきかない状況で強制開口具を入れられた花純は、最初に歯の検査ではなく、疑似男根のような形のものを女医の手で喉の奥まで入れられた。

「花純さん、先に喉見せて貰うわね。うちは歯科と言っても女性を診察する場合は、口腔性器科とか言ったらいいかしら。口の性器としての機能を検査したり治療したり改造したりするのが目的なのね。もちろん私が勝手につけた診療科目だし、看板もないけどねえ。でもね滅多にそんな女性の患者は来ないのよ。普段は殿方ばかりの口の中見てるばっかり。なので、たまに女の子を診るのは私もとっても楽しいの」

自身もマゾの血を持つ女医は、マゾの女をねちねちといたぶることにも長けているようだった。

といっても、花純とて虫歯があってここに連れて来られたわけではないのだ。

好きなのにフェラチオが下手。歯が当たる。そのことは花純自身も大きな悩みの種になっていると、先ほど夫の岸谷代議士が本人を前にして口にした言葉だ。

女医の手で、続けざまにいくつかの太さの疑似男根が、器具によって強制的に開かされた花純の口に入れられる。

時に喉を突かれて噎せたりもしたが、そんなことはおかまいなく、偽衛生士に頭を力強い手で押さえつけられ、次々にそれは行われた。

磔にされたカエルのような惨めな格好で喉を突かれた人妻は、自動的に撮影されている動画とは別に、その偽衛生士の太った女が手にしたコンパクトカメラで、開いた口の中も撮影されていく。

どうやら女に乳房の感度の良さを見抜かれたようで、撮影しながらことあるごとに胸を揉まれ、乳首を摘まれる。そのため乳首の尖りも先程からずっとそのままだ。

想像も出来ないシチュエーションは、マゾの女に興奮を与えるということを沙織は自身の体験からもよく知ってはいたが、この人妻の反応の良さと順応度は、多くのマゾ女を見てきた沙織にも一目置かせるものがあった。

「歯の高さがうんぬんよりも、根本的に口が小さいですね。顎の骨格のせいだと思いますけど、口を開けられる大きさが平均よりも全然小さい、ただそれだけのことです」

「ふむ」

突然夫の声がして、花純は驚いたようだ。

いつからそこに立っていたのか、沙織も気づいてなかった。

「代議士」

もうひとり、いつの間にか隼人まで入ってきていて、岸谷を呼んだ。

「会長…」

岸谷代議士はすぐさま、一歩引いた様子で返事をする。

「いずれ当倶楽部の会員に空きが出て入会していただく時には、奥様を倶楽部に払い下げいただけるとのことでしたが、それまではさっきの件は思いとどまれたら如何ですか。むしろ、今はこの状態のまま調教でテクニックを身に付けさせて、逆に当倶楽部に降ろされた後に、それを行って奥様を、払い下げた最下等奴隷として、歯のない口を愉しまれるというのも、長く愉しまれるコツかと思いますが」

「ふむ…」

花純の衝撃は尋常ではなさそうだった。

夫はなんと自分のことを手放そうという意向を持っているのが伝わったうえに、それだけではなく「歯のない口」などと無造作に言われたのだ。

衝撃が恐怖に変わり、唯一僅かに自由な首を左右に振って抵抗の意思表示をするが、もちろん誰も同情してくれるわけでもなく状況に変化もない。

それどころか太った衛生士にがっちりと頭を掴まれて、さらに診察台に押し付けられる。

花純は口に入っている器具のために、言葉を発することができず、もはやパニック寸前といった様子だ。

「花純さん…」

女医がことさら穏やかな声で名前をまた呼んだ。

続いて沙織が言葉を継ぐ。

「ここではね、既にひとり健康な歯を抜歯して入れ歯にされた奥さんがいるのよ。もちろん奴隷としてのフェラチオのためだけにね。でもうちの会長は、貴女に今日すぐそれをするのは思いとどまってはどうかと説得して下さっているのよ。そんなに暴れたりしたら会長まで気が変わって今すぐに抜歯手術をすることになるかもしれないわ。麻酔無しで一本ずつ健康な歯を抜かれるのはどんなマゾでも地獄の苦しみよ」

「そうだな、優菜。口に入れられなくともいくらでも巧くなる仕込みはうちで出来るわな」

一緒に連れて入ってきたのであろう、口技テクニックでは組織の女たちの中でも断トツナンバーワンの、衛生士の姿で控えていた優菜に隼人が問う。

「はい、会長。ピンクサロンというフェラチオが上手に出来なければお金にならない、風俗の中でももっともフェラテクが要求されるところでも、時々口が小さい女の子が入って来ていました。でもそういう子はそういう子なりのテクニックをちゃんと仕込まれるのです。お教えすることは可能です」

「うむ」

答えを知っていて、わざわざ説明させたというようなことまでは、花純には考える余裕はなさそうだ。

「そうか。長期的に愉しめという会長さんの言葉は説得力がお有りだな」

代議士が答える。

それでも話の流れでは、いつかはその運命ということだから、花純が怖がるのも無理はなく、怯えた表情はそのままだった。

「それにですね、世の中にはどうしようもないサディストの方も沢山居りましてね。特に先生方のような方々の中にと申し上げては失礼でしょうが、普通のことには飽きられた方が…。そういった方からですね、どエムの女に、さっきうちの沙織君が言ったように、麻酔無しで一本ずつ健康的な歯を抜かれていくというのを鞭打ちと交互にとか、または性器責めと同時にとか、下半身は媚薬を打ってセックスされながらといった趣向でですね。半日がかりで半分抜いて、残り半分をまた別の日になんていったら、ショーとしてそれを見たいだの参加したいだのという会員はうちにはいくらでもおりましてね。先生が奥様にそれをされるともうお決めになっているならば、逆に是非とも機会を改めて、観客や参加者を募集してからなされば、奥様本人の買い取り代と合わせて、ヘタすれば億というお金になって、うちの入会金を払っていただいてもきっとお釣りがきますよ」

自分に待つ恐ろしい未来。

見ると、花純はついに意識を失ってしまっていた。

嬉しそうに笑う岸谷。

結婚してまだ間もないという奴隷妻を、早くも組織に売り渡すという決意が出来たことは間違いなさそうだ。

ここにもまた鬼がいる。

沙織は、岸谷、花純、そして隼人とゆっくりと見渡した。

【五】二〇〇六年九月

岸谷花純

奴隷奉仕調教

「全部抜くって言ってもね、その人妻奴隷ちゃんだって、上下の前歯から犬歯までだった筈よ。奥歯なんてフェラチオにあんまり関係ないもの」

「あら乃里子様、殿方には喉だけじゃなくてほっぺたに入れたいって方もいらっしゃいますから、その場合は奥歯もない方が安心なんじゃないかと思いますけど。歯さえなければ気持ちよさそうだし、ほっぺだって」

花純は、夫の岸谷に命じられて二ヶ月間の約束で、皆が「倶楽部」とだけ呼んでいるそこに預けられることになった。むろんフェラチオの技術向上という名目だ。

診察を受けた歯科医院がホテルの中にあったことには特に驚きもしなかったが、新宿のその有名シティホテルの上層階にこんな場所が存在していることに、花純は驚きを隠し得なかった。

先日の診察の際に、会長と呼ばれた男とともに居た優菜の上司のような立場にあるらしい、乃里子という若い娘が、「私が貴女の総監督というかお目付役で、優菜は先生ね。私も下手だとは思わないけれど、優菜はうちの倶楽部でも随一のテクニシャンだからね。貴女も絶対に上手になれるから安心して」

と言って、「奴隷管理調教委託書」という書類を正座している花純に渡した。

奴隷管理調教委託書

本日より、甲(岸谷淳之介)は乙(エスタブリッシュメント倶楽部所属・寒河江乃里子)に、丙(岸谷淳之介妻・岸谷花純)を甲の奴隷の立場を維持したまま、六十日間の調教を委託する。

一

丙は、当該期間のあいだ、その身柄を乙により拘束され、乙の管理下に置かれるものとする一甲は乙に対し、契約の六十日の間、丙の身体の各種利用を含む全権を委ねるものとするよって下記のような使用法を含め、丙の生命に危害のない限り、どのような扱いをすることにも甲及び丙は異存のないことをここに確認する①性奴隷として、乙及び乙の指定する男女に性的奉仕をさせること②性風俗嬢として、不特定多数の男性への口喉奉仕をさせること③理由の如何に関わらず罰を受けさせ、乳房・性器・尻(肛門含む)等に鞭・針・ペンチ等責め具で痛苦を与えること④性器・肛門の拡張⑤顔のわかる状況での撮影、および乙の所属する団体の会員への代議士夫人という身元を除くあらゆる公開一丙がこの委託契約に関わらず、服従をしない場合の全抜歯または一部抜歯の即時執行たったこれだけの取り決めが書かれているだけの簡易な契約書だったが、最後の夫の署名欄には仰々しい筆字で署名がなされ、代議士として使用している実印で捺印がされていた。

結局、岸谷淳之介の妻であるということのみが

秘匿

されるが、それ以外は何をしてもよいし、されても逃れられないということだ。

特に最後の一文が花純に先日の治療室での恐怖を思い起こさせた。

物心ついて以来、マゾの自覚を持って生きてきた三十年ほどであったが、失神した経験は初めてだった。

どんな苦痛を与えられても、また快楽の連続によってさえも、目の前があんな風に暗転してしまうということは過去にはなかったのだ。

それくらい歯科治療室の診察台に押さえつけられて受けたその宣告は、リアリティがともなっていて、言いようのない恐怖を花純にもたらしたのだった。

「兎にも角にも、毎日毎日おちんぽしゃぶって、しゃぶって、舐めて舐めて舐めて、最高のテクニックを身に付けて、歯なんかあったって、口が少しくらい小さくたって関係ないというスーパーテクニックを身に付けるのよ」

乃里子という女が言った。

「あら、でもご主人の口ぶりではいずれウチに売り払われることも確定してるっぽかったし、会長との会話でも抜歯も確定っぽかったですよね」

優菜が意地悪そうな顔をわざとして、右手で花純の乳首を摘み、左の中指は花純の口に含ませた。

花純は既に全裸にさせられていた。しかも外出時以外は原則裸と早々に申し渡された。

ふたりの女は白衣姿、乃里子は白、優菜はピンク色だ。

条件反射的に優菜の指に舌を使う花純に、「囓っちゃだめよ」

と、乃里子が笑った。

「代議士さんってのも何かと物入りでしょうから、うちの会員権を買うだけでも大変なのかしらね。まあ他にも奥様や実の妹さんを担保のようにして差し入れしてる方もいらっしゃるしね。奥様ひとりを奴隷にして調教愉しむよりも、うちの会員になれた方が殿方には楽しいでしょうし」

「ショーうんぬんって言ってらっしゃいましたよね」

「うん。例のあの奥さんの場合、全身麻酔で本人に通告しないまま寝てるうちに抜いちゃったからね。目覚めた時の本人の戸惑いだとかそれからの顛末は面白かったみたいだけど。でも今度もし誰かにやる時は、鞭しながらとかはほとんど抜歯の苦痛で意味ないだろうけど、おまんこに電マ突っ込んで、クリトリスにも強烈なの当てながらやれば、いいショーになるかなってママが言ってたけど」

「歯抜きながら、おまんこに電マ直接入れるんですか」

優菜が花純の下半身を見た。

花純はイヤイヤと首を横に振るしかなかった。

それにしても自分よりも若いふたりの女からぽんぽんと出て来る話から、この倶楽部とやらの実態がますますわからなくなって、自分がどうなってしまうのか、強い不安に捕らわれる花純だった。

ましてや夫が交わした契約書とやらには、自分が服従しない場合は、即「抜歯」をしてよいと書かれている。

そして実際にそれをされた女が既に居るということがまぎれもない事実だということを聞かされると、花純は絶望のどん底に落ちてしまうのだが、それは同時に、そこまでされて奴隷や奴隷以下の存在に堕とされてしまうということへの、甘美な陶酔ももたらすのだった。

「うふふ、怖がってビクビクしてるのってほんと可愛いわ。抜歯の時もアシスタントとして、きっと私すぐそばで見られるのよね、今から楽しみ楽しみ」

優菜はそういいながら、花純にしゃぶらせていた指を引き抜くと、代わりに口唇を寄せて、少し斜めの角度で重ね合わせてきた。

すぐに舌が入って来る。

「うっ、う…あん」

女性と接吻するのは決して初めてだったわけではないが、優菜の舌の動きや触れあっている口唇にかかる微妙な力、そしてそれを変幻自在に変えながら吸い立てたりする技は、花純には、それまでまったく経験がない快感だった。

そのため、少し前に頭の中をよぎっていた様々な思いさえも、全てを消し去って今はそれに答えよう、いやせめて全て運命として受け止めて、今はこの淫らな女同士のキスの気持ちよさを味わおうとさえ思った。

「うふふ。優菜のレズビアンキッスで

蕩

けないマゾの女はひとりも居ないのよ」

乃里子が言うが、キスにマゾかどうかなんて関係あるのだろうか、とそれでもなんとかその言葉を捉えて頭の中で考えようと試みる。少しは冷静で居たいという本能的な防御が自分に働くのだろうか。

しかしさらなる優菜の舌による口の中の攻撃にさらされ、それも一瞬後には消えてしまう。

それは、そのくらいに強烈な陶酔だった。

優菜はさらに、口唇を重ねたまま、両手を左右の乳首に直接持って来て、わずかに摘んで放すといったことを繰り返す。それが波状攻撃のように、口元から乳房にかけて、また時に反対に乳首から目の裏側までと、弱い電流を流されているような強烈な快感を花純に与え続けた。

十五分ほどそれを続けられただけで、花純はもう息も絶え絶えになった。

「優菜も脱いだら」

乃里子が命じる。

ボタンに手をかけてピンクの白衣を脱ぐと、優菜はブラもパンティもつけていなかった。

そして、再び優菜の指が乳首を摘み、次にそれが離れると、右手だけがお腹の上をツーーッと通ってきて、お臍のところで何度かそのまわりを円を描くように確かめた後、無毛の下半身に到達した。

同時に優菜の乳房が花純の乳房に押しつけられて、左手が首の後ろに回され再び口唇が重ねられる。

優菜は手でクリトリスを探りあてそこを擦りたてながら、ますます花純の口内の舌の動きを活発にしてきた。

「あっ」

ついに優菜の右手の指先は、性器の核心にまで到達してしまった。

自分でもはしたないほどの濡らし具合なのが自覚できて、女同士なのにと花純はますます恥ずかしい。

花純と優菜の乳房と乳房の間に割り込むようにして、花純の背後に回った乃里子が両手を入れてきて、花純の乳房を強く揉む。

「う…お…」

口を塞がれている花純は、くぐもったあえぎ声をあげることしか出来ない。

残酷な運命の為に、そして夫の欲望のためだけに預けられたその場所で、いきなり女三人での陶酔の時間という、淫靡な空間に追い込まれる。

ふたりの女によって、交互に性器の中をかき回され、口を吸いたてられ敏感な乳房を揉みたてられて、男に服従する喜びとはまた別の、マゾとしての新たな喜びを植え付けられる花純だった。

「まずは今日はこれで予習ね」

いわゆる張り型と呼ばれる、男根を模したものだが、これほどリアリティに作られたものを見たのは初めてだった。真っ赤だったり、真っ黒だったり、はたまた真っ白だったりに、下手をすれば先端に顔まで描かれたユニークなものならば見たこともあったし、それらを使ってのオナニーショーを命じられたこともある。

サイズも今まで見たり触ったりしたものよりも、一回りや二回り大きいが、何よりその見た目の本物っぽさに花純は驚いてしまった。

うふふ、と笑った乃里子が

「これね、この前居たでしょう、歯医者さんにうちの会長。あの会長のリアルモデルなの」

それを手にして、先端を愛しむように撫でながら言う。

「さわってごらん」

言われるままに花純は手をのばし、その感触にも驚く。

なんの素材で出来ているのか、まるで本物を触ったような感じなのだ。唯一はっきり違うとすれば温度だろうか。

「じゃあ、これ本物だと思ってちょっとやってみて」

乃里子はふたたび花純の手からそれを受け取ると、もうひとつベルトのような器具を取りだして、ふたつを結合すると全裸になった優菜の腰に巻いた。

優菜が立っていると、ちょうどいい具合にそれが「勃起している」くらいの角度だ。

花純はその優菜の前に両膝をついて座りなおし、それを両手で捧げ持つようにして、まずは先端の裏側から口いっぱいに溜めた唾を少しずつ吐き出しながら、それを右の親指と人差し指で小さな輪をつくり、触るか触らないかといった微妙なタッチで、すーーっと上から下に向けて塗り込めていく。

「いいわね、そういうのも」

すかさず見ていた乃里子が言う。

「まあ、これはもう勃起してるサイズだからあれだけど、もし小さいところからサービスする場合は、まずは口いっぱいにほおばって、口の中でそれをやるのよ。口が小さいという貴女の場合、このサイズのモノだともう歯を当てずに喉まで入れるのは無理よね。そうすると、小さい時しか貴女の喉を楽しんでいただくことが出来ないわけだから、それはためらわずにやりなさい」

まだ二十一歳を過ぎたかどうかくらいに見える、はるかに花純よりも年下の女は、しかし少しの遠慮もない命令調で言った。

「はい」

花純も

頷

きながら、素直な気持ちで返事をする。

自身の唾液で竿の部分が滑らかになると、それをやはり軽いタッチで指で上下させながら、よりかがみ込んで玉部分に舌を這わせる。

さすがにこの部分は精巧とはいえず、舌先にあたる部分に中で動くような感触は得られない。

「そう、そこもたっぷり舐めるのよ。男の人によっては口に含んで中でれろれろしてって人もいるけれども、そういう人はまず口に出してそう言うから、基本は舌を出して舌先から舌の上、時にはベロの裏側を使って丁寧に舐め回すの」

「ふぁい」

花純の返事は、それを真剣にやりながらのため、少しくぐもった。

「そして貴女がいまそうしているように、指先はおちんぽに必ず絡めてること。勃起してるところからはじめた場合はまだお含みしていないので、亀頭部分にはときどきちょっと挨拶にいく程度。でもその時々ってところが大事よ」

頷きながら、今まで竿の部分だけを刺激していたのをすーっと亀頭の先端まで行って、人差し指と中指を滑らすように裏側をなぞって降りて来る。

「いいわね。玉舐めはそれぞれを最初は一分間ずつくらいしたら、いよいよ本格的なご挨拶よ。その場合、口をおちんぽから離すことなく、玉から竿、竿から亀頭へと舐めながら移動するの。そして口が玉から離れる時にはすかさず空いてる左手を玉に持って行くのよ」

花純は言われたとおりに、舐め上がりながら左手で玉部分を包み込む。

「この張り型は玉部分の造りがいまいちなので、そこも先生…、あ、先生ってあの会長のことだけど、もう一度本物を参考にさせていただいて、次のバージョンはそこももっとリアルにする予定なんだけどね。なので感触としてはイマイチでしょうけど、左手は包み込む感じと全ての指先を使って、すーっとなぞる感じね、こんな風に」

と、乃里子は花純の肩に自らの左の手をあてて、そーっと親指を除く四本の爪の先端で掃くような動きでそこをなぞった。

「あん…」

それはたったそれだけで、思わず声が出てしまうほどの気持ちのいいタッチだった。

「お口にがんばって含んでごらん。大切なのは、無理に奥まで頬張ろうとしないこと。フェラチオで一番いけないのは兎にも角にも歯を当てることだからね」

「おちんぽ様に歯を当てたら、無条件でクリトリス針刑よね」

優菜が笑いを含んだ声で言う。

「あごがはずれたりとか、そんな経験あったりする」

花純は頷く。

顎関節症

になって大変な思いをしたことがあるからだ。

病院でフェラチオのし過ぎでと言えもせず、でも相手はなんとなくわかってるような気がして、どきどきしたのを急に思い出した。

「まあ、これに歯を当てたところで優菜ちゃんが痛いわけじゃないから、ちょっとここまではいけますってところまで入れてご覧」

そう言われて口を可能な限り開けてそれを呑み込んでみるが、竿の半分くらいがやっとだった。

「歯、当たってそう」

うんうん、とうなずくとまた歯が当たってしまうのが自分でもわかる。

「ふーん、ほんとに口ちっちゃいんだね。やっぱ総入れ歯かな」

「だねー」

乃里子の脅しに、嬉しそうに優菜が応じる。

「まあでもそうなると、まずは舌先と指先や手のひらを徹底的に使う特訓だね」

笑いながら、優菜が言葉を継いだ。

「そうね。じゃあとりあえず優菜ちゃんのそれに、普段してるようにフェラやって見せてごらん。私たちはしばらくは何も言わないから」

乃里子が言った。

「実はこんなことも出来るのよ」

決して射精という本来の目的を達成することのない疑似男根への奉仕を約一時間、乃里子には横から優菜には上から見つめられながらやってみせた花純は、今度はその優菜が腰に巻いていた男根付きベルトを自分の腰に巻かされていた。

先端にチュッとキスをして、一度玉部分に降りた優菜の舌が、数分の後に再び先端まで舐め上がってきたときにそう言った。

「貴女だって抜歯しちゃえば出来るようになると思えば、ちょっとエム的にはそうしたくなっちゃうかもだけど」

言葉を継いだ優菜が、先端からそれを口に含んでいく。

花純は椅子に座らされていた。

男根があるというのはこういうことなのかと、不思議な気持ちになる。

そしてその花純の目の前の女がやってみせたことは花純を驚かすに充分だった。

優菜の口はその二十センチはあり、太さも充分な巨根を根本まで口腔内にほぼ収めきってしまった。それどころか、その状態で口から長い舌を伸ばして、男根の下についている玉を模した部分を丁寧に舐めて見せたのだ。

その舌が時折口の中に戻って、今度は男根の竿部分を舐め、さらには首を上下させて喉を使ってみせる。

それからまた最奥まで含んで玉舐めをして見せたかと思うと、今度はずるずると口から抜いてきて先端部分だけを含んだ状態で舌を使う。

そして、先端から根本までをひねりを入れながら大きなストロークで何回も出し入れ。

「プロ」のフェラチオとは斯くも壮絶なものかと、花純はただただ驚くばかりだった。

ほんの五分かそこらの間に、そのテクニックを見せつけた優菜は、「でもね、口に入らないなら手を、それも両手をちゃんと使えばいくらでも満足していただけると思うわ」

と言って、花純の座っているお尻に両側から手をあて、もっと前に出て浅めに座れと無言で指示をする。

優菜は右手で張り型の先端を刺激して見せながら、左手は玉袋を撫で回し、そして花純の肛門に舌をのばす。

「あん」

当然だが、そこだけは花純自身だ。

ピンサロ仕込みの優菜のアヌス舐めは女にとっても強烈だった。

何が自分のそれと違うかはっきりわかる。

まず舌の動く速度が全く違う。

優菜の舌は兎にも角にも動き回る。

「どう、優菜ちゃんの本格奉仕は。さっき貴女が優菜ちゃんにしたげたようなじっくりねっとりの舐め方も悪くないけど、これされるとたまんないでしょう。男性にとってはこれでおちんぽの先はこの手の動き、玉にも刺激でこれだからね」

乃里子の注釈が耳を通過してしまう。

「あん、ごめんなさい。これだけでイッちゃいそうです」

あっという間に追い込まれた。

「駄目よ。目も閉じないでちゃんと見なさい」

優菜は肛門だけではなく、尻たぶも舐め回し、そしてまたそれが花純の肛門に戻って来るたびに、身体がびくんびくんと小さく跳ね上がってしまうのが何とも恥ずかしい。

右手は疑似男根の先端をこね回すように刺激し続けていたが、これで自分もクリトリスや膣内部を触られたらひとたまりもないだろうと思った。

優菜の十分程のアヌス舐めによってめろめろにされてしまった花純だったが、勿論目的はそんなことではないのだった。

「ほら、よく見て」

優菜はふたたび舌で玉を舐め回し、男根を舐め上がってくる。

そして、先端だけを舌で舐めながら、右手にひねりを加えながら上下する。

左手は玉だけではなく、指が一本トロトロになっている花純の肛門を責めてきていた。それがまた花純にはたまらない刺激だった。

アヌスの内部に入り込んでくるか来ないかの微妙な押し方をしたかと思うと、のの字を書くような撫で回し。

「殿方がイキそうになったら、あまり右手の刺激方法は変化させないというのも重要。いずれにせよ、口に入らなくても口唇か舌かは絶対におちんぽに触れ続けているというのは、最低限の奴隷フェラのマナーよ」

優菜の動きを乃里子が口頭で補足する。

しかし花純はもうそれどころではない。

まるで腰に付けられた疑似男根が今にも吹き出しそうな不思議な感覚。

いや、その下にある自分のそれに相応する部分が疼いているのだ。

「うふふ。イッちゃってもいいわよ。それとも…」

そう言って、乃里子が声を潜めつつ、花純の耳元に口を寄せる。

「お…おまんこに、花純のおまんこにおちんぽ様入れてくださいませ」

花純が苦手としているセリフを、乃里子に誘導されて口にしてしまう。

しかし、優菜は平然とその男根を舐め続けつつ、上目遣いで花純を見る。

「ほら、もう一回言うのよ」

乃里子に命じられて

「花純のおまんこにください、おちんぽ様ください」

叫ぶように言うと、優菜は一瞬いたずらっぽい目つきをして、さらにはひとつウインクをしてきた。

「ぎゃーーーっ。い、いくーっ」

花純の肛門にいきなり優菜の指が突き込まれた瞬間だった。

【六】二〇〇六年九月

岸谷花純

新幹線こだま東京発名古屋行

「えっ、こだま。こだまで行くんですか、名古屋なのに」

思わず花純は声をあげてしまったが、新幹線がのぞみ号とこだま号で、どのくらい所要時間が違うのか、いや元々例えばのぞみであれば名古屋までどのくらいの時間かかるものかさえ、予備知識を持っているわけではなかった。

ただ、こだまの方がはるかに時間がかかることだけはわかっている。

花純の性器、膣内のバイヴレーターが突然振動する。

朝になって突然、今日から十日間の予定で名古屋に行くと宣告され、その場で乃里子にそれを入れられ、赤色のゴム製のパンティを履かされたが、それには内側のほぼクリトリスの位置に小さなローターがついていた。

ここまで何もおこらなかったが、ここで突然動かされたのは、黙って乗れという意味だろうか。

わざわざ時間がかかる手段で行くということは、車内でもふたりに嬲られる、ローターを仕込まれた時から移動中もただでは済まないと思いはしたが…。

座席はグリーン車の車両のちょうど真ん中ほど、進行方向右側の二列だった。

二列のうちの後ろの窓側の席に花純は座らされ、その横に優菜、乃里子は前の座席を回転させて、優菜の前の通路側に座った。

ほどなく、列車は東京駅を発車した。

グリーン車の乗客はまばらだった。

「これ飲みなさい」

斜め前の席から、乃里子が白い錠剤を二錠と小さなペットボトルの水を花純に手渡した。

なんですか、と訊きたいのを堪えて、ペットボトルのキャップをはずし、水をひと口ふくむと、白い粒を口に入れる。

「水、全部飲んでしまいなさい」

奴隷牧場2 闇の相続人 第3部分 (3/6)
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