女教師と母 背徳の構図 第三章 女教師・調教の構図 ~ 第四章 実母・覗姦の構図 (2/4)
前の話 · 次の話
第三章 女教師・調教の構図
二人がひとたび男と女の関係になってしまうと、万里亜から、それまでの悩みが嘘のように消えてしまった。といっても、万里亜は智明を男として見るよりも、亡き弟の代わりと思っていた。そうでなければ、二十一歳も年下の教え子との関係が、罪深く、重く、万里亜にのしかかってきたに違いない。
一方の智明は、美しい憧れの女教師を自分のものにしたことで、毎日が幸せの連続であった。万里亜はいつでも受け入れてくれた。成績はあがり、表情も明るくなる。
そうした変化は、必ず周囲の疑いを招くものだ。二人が会うときは細心の注意を払うように、万里亜は智明に申し渡していた。マンションの管理人には勉強の面倒を見ていると言っておいたが、たびたび訪ねてこられては、どんな噂がたつかもしれない。だから、ときには郊外のラブホテルを利用した。智明に大人っぽい格好をさせて、車で出かけるのである。
逢瀬を重ねるうち、いつしか万里亜は智明にのめりこんでいった。弟の身代わりのように思っていたが、次第に恋愛感情に変わっていったのである。そうなると万里亜は、智明にじっくりとセックス教育をほどこすようにもなった。
「いいこと。これを長い時間つづけるのが、人間だけに許された素晴らしい行為なのよ」
二人が関係を持って一カ月ほどすぎた土曜日の夜、万里亜はそう言ってクンニリングスを智明に教えた。ここは万里亜の寝室。素っ裸であお向けに横たわり、ゆっくりと股間を開いていった。
「人間の体に、汚いところなんかないのよ」
智明は万里亜に教えられなくても、クンニリングスの存在を知っていた。父母のセックスを覗いて知ったのだ。
父が母の女性器を舐める情景を初めて見たときの衝撃は、覗き見を重ねるうちに、自分でもしてみたいという願望に変わった。それをまだ実行しなかったのは、万里亜の前ではまだセックスについてはよく知らない純情な少年として振る舞うのが得策だという、智明なりの計算がはたらいていたからだ。
だから、万里亜がクンニリングスを教えたとき、智明は心のなかで快哉を叫んだ。
いよいよ万里亜先生のオマ×コを舐めることができるんだ………。
智明は乳房から離れて、ゆっくりと下腹部へずりさがっていった。目の前で、下腹が大きくうねっている。可愛い小さなくぼみを舌先でチロリと舐めた。
万里亜はへそを舐められただけで、ハッとしたように呼吸をとめた。
しっとりと脂ののった下腹の感触は、何かを期待させるに充分だった。ぬめっとしていて、強く押すと脂が滲みでてきそうである。このときまで智明は万里亜の下腹部に一切手を触れていない。舌を這わせるまでは、絶対に触るまいと決めたのである。
さっきから万里亜が、両腿を焦れたように擦り合わせていることは、とうに気づいていた。
智明の舌がへそからさらに下に移った。
自分の命令通りに女体を舐めまわしている少年が、万里亜は可愛くてならなかった。舌はなかなか肝心な部分には到達しなかった。鼠蹊部を丁寧に掃かれると、万里亜はその切なさに身悶えた。次第にいてもたってもいられなくなる。腰が勝手にせりだし、美肉が恥ずかしくもなく震えだした。愛液が音をたてんばかりに膣口に溢れるのがわかる。
やっと舌先が恥毛をかきわけ、ふくらみの上をやさしく這った。
「ああ、智ちゃん……」
智明の呼び名は、二人きりのときは「矢田部君」から「智ちゃん」に変わっていた。それは呼びかけではなかった。そう言わずにはいられなかったのである。
万里亜はさらに大きく両腿を開いていった。
智明は足もとにかかった毛布をはねのけた。フロアスタンドの照明を受けて、万里亜の肌は真珠のような光沢を放っている。舐めながら視線を泳がせる。肌の毛穴のひとつひとつまでがはっきりと見える。ヴィーナスの丘の魅力的なふくらみや、切れこんだ鼠蹊部が、十二分に見る楽しみを与えてくれる。
「さあ、智ちゃん……」
万里亜の手が髪の毛をまさぐり、やがて力をこめて智明の顔を女陰に押しつけようとした。
智明には、万里亜が何を望んでいるかがよくわかる。焦らすつもりはなかった。我慢すればするだけ、後の楽しみが倍加することを知っているから、できるだけ性急になることを避けたのだ。それが結果として、ますます万里亜を切ない気分に追いやった。
溶けたチーズのような匂いが強くなっていった。万里亜の両腿の間隔がさらにさらにひろがる。
ついに智明は女教師の両膝の間に割りこみ、腹這いになった。
「お願いよ、舐めて……」
万里亜の消え入りそうな声を聞くと、智明は指先で陰阜の下辺の粘膜を左右にひろげた。もうそこまでヌルヌルになっている。舌先でクリトリスを探り当てると、そこを集中的に舐めはじめた。
「ひいーッ」
草笛を吹くような、風を切るよがり声があがった。万里亜の全身が、まるでおこりを起こしたようにガクガクッと揺れる。
「先生、気持ちいいの?」
わかっていても、二十一歳の少年ははっきりと確認したかった。
「いいわ。とてもいい……智ちゃん、素敵よ……」
半ば泣いているような万里亜の声が快く耳に響く。
「先生、もっとよくしてあげるね」
粘膜をさらにひろげると、クリトリスがいびつに歪んだ。
万里亜は何も言わない。
「痛くないの?」
「大丈夫よ」
確かに痛いけれども、それは快楽に繋がる心地よい痛みだった。そこを今度は舌のざらついた部分でゾロリと舐められたからたまらない。
「ああああ、なんていいの! それ、もっとしてっ!」
万里亜は激しく悶えて、訴えた。
智明は夢中になって舐めつづけた。
万里亜がもっと他の個所も舐められたいと、腰を右に左にくねらせる。
智明はタイミングよく、膣口から会陰部近くまでスーッと舐めさげた。
「うわわっ!」
ぬるついた膣口に、さらに大量の蜜が押しだされてきた。
「舐めてェ、もっと……もっとしてっ!」
この万里亜の哀願を機に、智明の舌は女陰のすべてを這いまわった。あそこと思えばこちら、こちらと思えばまたあちらというように、意表をついた舐め方をする。
万里亜は恥ずかしげもなくよがり声をあげた。それが智明をますます煽りたてた。
父に抱かれるとき、母はすすり泣きながらセックスの悦びを訴える。今、それと同じことを自分が大好きな万里亜先生にしてあげているという事実が、智明の大きな歓びとなっていた。
舐め方によって万里亜の声の質が変わってくることに智明は気づいた。ゾロリと舐めあげるとひどく歓ぶかと思えば、舐めるか舐めないかわからない程度でも、驚くほど大きなよがり声をあげることもある。
それに智明は、溢れる愛液の多さに度肝を抜かれた。しかし、やがてそれが自分の行為がもたらした結果であることに気づくと、ますます張りきって、疲れをものともせずに舌をひたすら女陰に這わせて、うねる女体を眺めるのだった。
万里亜はさまざまな形でエクスタシーを感じていた。それはほとんど〝イク〟という感覚と似ていたが、〝達する〟とまではいかなかった。万里亜は性感という大波小波に終始翻弄されっぱなしだった。
まだ未熟なせいか、智明の舐め方はソフトである。それが万里亜にはたまらなかった。
この子、いつになったら入れてくれるのかしら?……
混乱した頭のなかで、万里亜はその瞬間を待った。期待が大きく膨らんでいく。
「ああっ!」
突然、万里亜は甲高い悲鳴をほとばしらせた。いきなり智明の舌が棒状になって膣肉をえぐったからだ。挿入という感じではないにしても、充血した粘膜が舌とともに内側に巻きこまれる。知らないうちに腰をうねらせていた。
もはや万里亜は我慢できない状態に追いこまれていた。
女の媚液にベトベトに濡れた顔を女陰からあげると、智明は自分でも呆れるほど屹立した肉の帆柱を指先で無理やりねじ曲げた。
万里亜がうっとりとペニスを見つめている。膨れた雁首は、鈴口から滲んだ先走りの露でぐっしょり濡れていた。二つのくるみをくるんだ皺だらけの袋だけが、妙に生々しく大人っぽい。
「待って」
万里亜はあとしばらく、悦楽の時間を引き伸ばしたかった。
これも教えておこうかしら……。
智明を横たえ、足もとにまわった。
智明は怪訝な表情をした。万里亜が尻を智明の顔に向けたからである。万里亜がゆっくりと智明の体をまたいだ。目の前に女芯が迫った。濃厚な蜜が恥毛の先から糸を引いている。卑猥で官能的な構図であった。
「智ちゃん、もう一度舐めて」
やさしい甘えた声がしたと思ったら、腰がゆっくりとさがってきた。女陰だけでなく、アヌスも丸見えである。
「あっ」
智明が舌を近づけようとした直前、ペニスがパクリと咥えられた。
なるほど、一緒に舐め合うのか……。
それは両親のセックスでは見たことがなかった。
眼前で柔肉が細かく収縮している。智明は腰を引き寄せると、唇をすぼめてピタリと密着させた。這いつくばって舐めるよりも、はるかにやさしく、また理にかなっている。
強く吸引すると、複雑に重なった粘膜の奥に溜まっていた生温い女の蜜が、まるで押しだされるように流れ、口腔を満たした。
万里亜が智明のクンニリングスに応えるように、ペニスを頬張りながら玉袋を柔らかく揉む。
挿入の手前で制止されていただけに、智明はすっかりその気になっていた。ペニスの芯を一挙に引き抜かれるような、かつてない強烈な快感が、肉棒の奥深い部分から腰骨をズシンッと揺るがした。声を出す間もない。熱い精液を噴きあげていた。
万里亜の口はなおもペニスに吸いついたままだ。
吸っている
!?
……
少年にとって、スペルマを呑みこむという行為はあまりにも衝撃的だった。
頭のなかに幾千という火花が散るほどの快感が生じた。女の子のような声をあげて、智明は女陰に顔を押しつけた。
万里亜はほとばしるザーメンを、喉を鳴らして一滴も残さず呑みくだした。濃厚な味は、二十六歳の女体を官能の渦のなかへ巻きこんだ。
弱々しい声をもらして喘ぐ智明がいじらしい。
智明が、ここへ来る前に自らの手によって先走る欲望を処理してきたことを知らない万里亜は、これで思う存分に楽しめるとほくそ笑んだ。
それに、今日もまたひとつ教えてあげたという満足感があるし、この子なら、またすぐに復活するという安心感もある。
小さく縮んだペニスを、万里亜は口から離さなかった。
少しだけ休息をあげるわ……。
未練げにトロトロと滲みでる男の残滓を、やさしく舌先で包みながら舐めた。
五分とたたないうちに、うちしおれていたペニスが微電流でも通されたようにピクピクッと震えだした。復活の兆しだ。万里亜の体はとめどなく昂った。これから男と女の時間を、心ゆくまで堪能できるという歓びが、万里亜の性的感覚をこよなく刺激した。
しおれた表皮に張りが出てくる。三本の指でペニスをつまんで軽く擦ると、急に芯が通ったようになり、一挙に膨らむ。
少年の勃起現象を目の当たりに見たのは、万里亜にとって初めてである。
思わず口から吐きだした。
万里亜は驚愕の声を放った。
「あああーっ、すごいっ……すごいわ……」
すっかり勢いを取り戻した肉棒を愛おしげに眺めて、万里亜は体の向きを変えた。あお向けの少年の上に、真正面を向いた女教師がまたがった格好になる。
「頼もしいのね、智ちゃんたら」
腰を浮かせて、肉棒に手を添えた。智明が下から熱く潤んだ視線を向ける。
「見ながらできるのよ」
笑いかけると、智明が生真面な表情でコクンとうなずいた。
万里亜は、智明の目がやさしいと思った。そのやさしい目に女の一番恥ずかしい姿をさらすことで、自らの官能を刺激し、燃えたたせた。
「枕を高くしてごらんなさい」
智明は枕を二つ重ねた。
頭が高くなったことで、開かれた女芯が丸見えになった。重なり合った肉襞が赤褐色の陰唇の奥で蠢き、光った露がその端々を伝わって膣口近くに垂れてくる。
たった今までここにキスしていたのだと思うと、智明はグロテスクにさえ見える女陰に、たまらない愛しさを感じた。
「入れるわね」
湿った女教師の声に、智明は期待をこめてうなずきかえした。二人の性器が向かい合っているのが、これから合戦に相まみえるような様子に見えるので、どこかおかしい。思わず微笑した。
「いやな人……」
万里亜は、智明が淫らな眺めにニヤニヤしていると思ったらしく、美しい顔を赤く染めて、軽くにらんだ。
先生はどんなときでも、綺麗だ……。
あらためて智明はそう思った。
万里亜がペニスを指先でつまんで、立て直した。それだけでも肉棒の芯が心地よくジーンとしみる。自分のペニスと、そこに絡みつく美しい指先の対比が淫靡だった。しかも、美貌の女教師が大きく開脚してまたがったまま腰を浮かせる、これ以上淫らな構図があるだろうか。
智明は今でも、自分が万里亜先生のセックスの相手であることが不思議でならなかった。交わりながら、これは夢のなかの出来事ではないかと思うことがよくある。今もそうだった。教師と生徒が肉体関係を持っているのがどう考えても不思議だし、現実とは思えないのだ。
「先生……」
今まさに、肉の裂け目に智明のペニスを挿入しようとしていた万里亜は、これから訪れるであろう快楽への期待のためか、上気した顔で教え子を見つめた。
「ちょっと触らせて」
智明の手がスーッと伸びてきて、期待に震える女陰を撫でた。
「どうしたの?」
指先が膨れた陰核に触れ、万里亜の声が震えた。
「ただ、触ってみたかったんだ」
智明の甘えた声は、万里亜にある情景を思いださせた。
万里亜が大学生だった頃、まだ学生の高広と一緒にお風呂に入っているとき、いきなりバスタブのなかで高広が乳房に手を伸ばしてきた。万里亜はびっくりして高広の頭を小突いた。
「ばか。エッチね」
決して非難した声を出したわけではない。むしろ姉らしいやさしさをこめて言ったのだ。
対する高広は、生真面目な顔をしてこう言った。
「だって……触りたかったんだもの」
それを聞いたとき、万里亜は胸を衝かれ、高広の手をとると、「いいわよ、好きなだけ触って」
そう言ったものだ。
姉弟の母は、高広を産んで間もなく、乳ガンにかかり、乳房を除去していた。幼い高広には、乳房にまといつくという経験はほんのわずかしかなかったのである。
早死にした母、二人きりの姉弟……。そういう環境が、万里亜の弟に対する気持ちをよりいっそう深いものにしたのかもしれなかった。
触りたかったという智明の気持ちを、万里亜は理解した。
「さんざん触っているのに」
「だって……」
触った後で、智明は濡れた指先をしげしげと見つめた。
「もう、いやあね」
甘い感覚が二人の間にひろがった。
「先生、入れて」
智明の視線が性器に注がれた。二人で互いの性器を見合うという歓びが、女体を衝きあげた。掴んだ肉茎をすぐに挿入することはやさしい。だが、それではあまりにもったいないような気がした。それに万里亜は、智明に前戯の楽しさを教えたかった。
ねっとりと媚液の絡みつく亀頭を、生きた赤貝のようにうねる割れ目の秘唇で軽く押さえつけて、上から下、下から上、さらには円を描くようにして擦った。陰唇の裾が波のようにうねる。
「あああ、とっても気持ちいい」
万里亜はそこから生じる素敵な感覚を素直に智明に伝えた。
「ぼくも……それ、気持ちいいよ」
まじまじと万里亜の女陰を見つめながら、智明はもっと強い接触を求めて、積極的に腰を繰りだした。万里亜にとっては、いじらしくも可愛らしい眺めだった。
「ふふふ……もし、これでやめたらどうする?」
「意地悪! そんなのいやだ!」
「ふふふ、冗談よ。私もいやだもの」
「ああ、先生……どうして男と女ってこんなにいい気持ちになれるの?」
「それは……二人が愛し合っているからかもしれないわ」
万里亜は、愛という言葉がなんの抵抗もなく飛びだしたのに驚いた。
そうだわ。これは愛しているという感覚なんだわ……。
「ぼくも先生が好きだ。大好きだよ」
万里亜は手にした智明の肉棒が、いっそう力強くみなぎったのを感じた。同時に、万里亜自身も溢れる愛液の多さを意識した。粘膜の端から雫のようになって肉棒に伝わり、少年のまだ大して多くない陰毛を濡らしていく。万里亜の手は糊づけでもしたようにぐずぐずに濡れそぼった。
「先生……ぼく、もうだめ!」
あまりにも淫らな光景は、何度か放出したにもかかわらず、少年の欲望をこよなく刺激した。
万里亜は大きくうなずいた。
二人の視線が再び擦れ合う性器に注がれた。智明は大きく張りだした女教師の腰肉を支えるように掴むと、そろりと引きつけた。それに合わせて、万里亜がゆるゆると腰を沈めた。膨らんだ亀頭がゴム膜のように伸びた陰唇にくるまれたかと思うと、滑らかに肉片の陰に隠れた。
二人の吐く息が生臭くなった。万里亜が円を描きながら体重を智明にかけると、肉棒もまた円を描くようにして女陰にくるまれてしまった。
「ああ、素敵……」
心から歓びを表わす声が女教師の美しいピンクの唇からもれた。
「ぼくも……ぼくもだよ……」
まるで悶えるように智明が体を左右に振ると、軸になった肉棒が女肉を軋ませる。
たちまち万里亜の呼吸が荒くなった。万里亜はまだ頂点に一度も達していなかったから、快感の上昇も早かった。
「ああ、智ちゃん………いいわ、それ、もっとやって……いいっ!」
歯をギリギリと鳴らす万里亜を見ると、智明の奉仕する歓びが高まった。智明は、しなやかで強靱なバネにものをいわせて、下からグイグイと腰を突きあげた。くぼんだ万里亜の下腹が、その反動で波打つ。淫水にまみれた恥毛が微妙に絡み合った。
「気持ちよくってよ。智ちゃん」
万里亜はもう目を開けていられなかった。ひたすら女だけが知る頂点をめざして腰をうねらせた。膣肉が少年の逞しい剛棒で削りとられていくような気がした。気をやる前兆か、淫水がおびただしく体の奥から噴きだす。
「ああ、イキそう……」
短い言葉のなかに、女の真実が凝縮されていた。
智明はこのイクという言葉が好きだった。いかにも素晴らしいオルガスムスが近づいてくる感じがするからである。
「ぼくも、イキそう……」
言葉が官能を揺るがし、性感を高める。
「一緒にイキたいんだ! 先生と一緒に!」
「私もよ、智ちゃん……やって! もっとやって!……ああ、なんていい気持ちなの!」
教壇の上で見る優雅な万里亜とはなんという変わりようだろう。その落差が、智明にはたまらなかった。
「ぼくも気持ちいいよ!」
幼児のように叫びながら必死に腰を突きあげると、にわかに万里亜の体に緊張感がみなぎった。ペニスを包みこんだ女肉の動きは前よりも激しく、ついには万力のようにグイグイと締めつけはじめた。
「あーっ、ぼく……」
智明は動きをとめた。にもかかわらず、勝手に震えが全身に起こる。
「あああ、イクわっ、智ちゃん……イクゥ……かけてーっ! いっぱいかけてー!!」
ガクッと前方に伏した万里亜は、少年の体を抱きしめながら自らも激しく痙攣した。
「先生!」
膣奥でペニスがプアーッと膨らんだ。次の瞬間が、万里亜にとっては最も待ち遠しい、貴重なときであった。
熱いスペルマが膣襞にぶち当たり、子宮に注がれるのがよくわかった。力強い少年の噴射は、成熟した二十六歳の女体に新たな快感をもたらした。
「ああ、また……」
二人の恥骨が陰阜を押しつぶすように密着すると、歓びはかつてないほど強烈なものとなって万里亜を包みこむのだった。
第四章 実母・覗姦の構図
札幌に単身赴任している茂昌は、当初に帰るといっていた日より二日も遅れて帰京した。それで美里はかなり不機嫌になっていた。遅れるという連絡がなかったし、帰ってきたのが唐突だったからだ。
智明はただ単純に仕事で遅れたものと思っていたが、母の様子をうかがうと、他に理由があるらしい。さすがに二人は智明の前ではごく普通に振る舞っていたが、一人でいるときの母を見ると、何かあるな、と思わずにはいられなかった。
茂昌は家に着くと、すぐに本社に出かけた。
いつもなら、茂昌の帰りがどんなに遅くなっても、美里は食事もせずに待っているのに、「パパなんかにかまっていられないわ」
と智明を急かせて、二人きりで夕食をすませてしまった。
茂昌は十一時近くになって帰宅した。
父の帰ってきた音がすると、智明は部屋を真っ暗にしてベッドに潜りこんだ。
いつものように、茂昌がそっと部屋をのぞく。それは、智明が小さい頃からの茂昌の習慣であった。父親の愛情表現のひとつの表われともいえる。
お酒臭いな……。
茂昌がのぞきこんでいる。智明は目を閉じながらそう思った。
茂昌が出ていき、智明は外に出るチャンスをうかがった。両親の夜の営みを庭から覗くためである。
しかし、不安もあった。あれほど月に一度の夫の帰りを待ちわびていた母が、不機嫌だということだ。
ひょっとしたら、セックスしないんじゃないか……。
茂昌は浴室に入ったようである。いつもなら、智明が寝入ったのを確かめた美里が、あとから風呂に入っていくのに、今夜はそんな気配もない。美里は夫が出たあとに浴室に入ったようだった。
やがて母も風呂から出て、寝室に入り、家のなかはシーンと静かになった。
よし、そろそろだな……。
智明はガウンを羽織ると、そっと階段をおり、リビングから庭に出た。南麻布の一角にある矢田部家は、周囲を煉瓦塀で囲まれ、庭には樹木が多い。外から見られる気づかいはなかった。
智明は時間を見はからって、離れの窓辺に近づいた。室内灯は点いたままになっている。あらかじめ母が不在のときに、窓に細工をしてあるから、カーテンは完全に閉まってはいない。一、二センチほどの隙間があり、そこから寝室を覗いた。
驚いたことに、母はもうベッドに入って横を向いている。背中しか見えないのでよくわからないが、目を閉じているらしい。寝入っているとは限らないけれど、いつもの母らしくない。明らかに不貞腐れた感じが、毛布からのぞく肩に表われている。
両親の間に何があったかわからないが、ともかく普通ではないと智明は思った。予定より二日遅れただけで、こんなに母が怒るとは思えない。それよりも、もっと別な何かがあると推察するしかなかった。
智明が庭に出てから十数分すぎた頃、茂昌が隣りの書斎から寝室に入ってきた。バスローブを羽織った父は、ベッドで寝入っている母を見ると、ちょっと唇の端を歪めて笑い、飾り棚からウィスキーを取りだして口に含んだ。本気で飲む気はないらしい。すぐにウイスキー瓶を元に戻し、室内灯のスイッチを切ろうとした。ところが、何かを思いだしたか、ふっと顔に笑みを浮かべ、スイッチをそのままにしてベッドの端に座った。
いつもなら、フロアスタンドに明かりを切り換えてから、秘めやかな男と女の営みがはじまるのに……。
智明は緊張して、父の動きを見守った。
茂昌が美里の肩を軽く揺さぶった。二度目に美里が振り向いて、茂昌を見あげた。小声で茂昌が何か言った。庭にいる智明には聞こえない。美里は何も言わずに、プイッとまた背中を向けてしまった。それをのぞきこむように、茂昌が耳もとで何か言っている。
美里の体がベッドの端に寄った。しかし、依然として背中を向けたままである。茂昌がその横にもぐりこみ、美里の体を後ろから抱きかかえた。直接智明に見えたわけではないが、盛りあがった布団の形からそれがわかる。
美里が拒むように体を揺さぶった。
母さんはまだご機嫌は斜めなんだ……。
智明は、今夜は諦めるしかないと思いはじめていた。
茂昌は二度、三度、同じことを繰りかえした。それでも美里は態度を変えなかった。
智明が窓辺から離れようとしたとき、異変が起こった。
いきなり掛布団と毛布が宙に舞い、ベッドの下に落ちた。起きあがった美里が、今まで見せたことのない険しい表情で茂昌を見た。茂昌も起きあがった。ベッドの上でのにらみ合いが、智明にはなんとなく滑稽に見えた。
「お前、まだ疑ってるのか」
そんな茂昌の怒声に対し、美里が何か言った。
「いい加減にしないか!」
茂昌の声は次第に大きくなったが、表情そのものは困惑しきっているといった感じである。
「あの口紅は何よっ!」
今度は美里のヒステリックな声がした。
「おれは知らんよ。知らんものは知らん!」
智明にも原因がわかりかけた。
女のことだな……。
「温泉の勘定書きは、二人分の宿泊代になってたじゃないの!」
美里の声が大きくなると、茂昌の声が逆に小さくなって、智明の耳には聞こえない。ただ、弁解しているらしい様子はわかる。
茂昌が話の途中で美里に手を伸ばした。それを美里は激しく押し戻し、ベッドからおりると、寝室を出ていこうとした。
茂昌が美里の前に立ちふさがった。その脇をすり抜けようとする美里を抱きすくめ、引きずるようにしてベッドまで連れ戻し、ドンと突き倒した。
「おれが信用できんのか!」
怒声だった。
「やめて! 智明に聞こえたらどうするの」
美里がクルリと背中を向ける。そこに茂昌が覆いかぶさり、うなじに強引にキスをしようとする。美里は首を振って逃げようとした。
茂昌は手を遊ばせていなかった。ネグリジェのまくれあがった裾から手がもぐりこみ、下腹部をまさぐった。
思わぬ両親の争いに、覗いている智明は目を丸くした。しかし、智明は少しも心配していなかった。確かに二人は争っている。しかし、どこかに力をセーブしているようなところがあるのだ。
茂昌は学生時代、ボート部に属していたほどだから、体はかなり大きい。力もあるはずである。美里も百六十五センチはある。本気で争ったらかなりの迫力があると思うのだが、それだけに二人からは本気さが感じられないのだ。
ネグリジェの下から、白いものを引っぱりだした茂昌の手が現われた。パンティを引きおろそうとしているのだ。美里が両脚をバタつかせると、ネグリジェはさらに大きくまくれて、黒い恥毛がチラついた。そしてとうとう、パンティが足首から引き抜かれてしまった。
なおも美里は大柄な茂昌をはねのけようともがいている。
いきなり、茂昌が体を離した。
あきらめるにしては、ちょっと早すぎるんじゃないかな……。
智明は首をひねった。父の強引な誘惑が十中八九は成功したかに見えたからだ。
美里はあわててネグリジェの乱れを直した。しかし、すぐさま茂昌によって阻まれた。茂昌がネグリジェのなかに頭を突っこんだのだ。
「いやよ、あなた。よして……」
美里がネグリジェの上から、ペタペタと茂昌の頭を叩いた。
これだって本気とは思えない。抵抗しないと格好がつかないからやっているという印象である。
茂昌の頭は、明らかに美里の下半身の中心部あたりでもぞもぞと動いている。そのうちに美里は、叩くことをやめてしまった。それだけではない。次第に両脚の間隔がひろがっていく。どう見ても茂昌の行為に迎合している姿勢としか思えない。時折り赤く染まった顔が枕の後ろにまでのけ反る。足の指も同じように反りかえった。
智明のところまでは何も聞こえてこないが、母の喘ぎ声が耳の底に響いてきそうだった。
ようやく父がネグリジェの裾から顔を出した。照明を受けて、口のまわりがてらてらに光っている。割れ目が濡れているせいだ。
智明は激しく勃起した。
お母さんも万里亜先生と同じなんだ……。
甘酸っぱい媚液のなかに、どっぷりと浸りたいと思った。
昨日の放課後だって、先生とあんなに何度もしたのに……。
茂昌がバスローブを脱いだ。肌には何も着けていない。隆々と屹立した父のペニスを見るのは初めてではないが、特に今夜は大きいように智明は思った。
茂昌はすぐさま美里を裸にした。ネグリジェを脱がされる間、美里はじっとしていたが、足もとに引き抜かれるとき、まるで協力するように腰を浮かせたのが、智明にはたまらなくおかしかった。
なんだかんだ言ったって、結局お母さんもしたくてたまらなかったんだ……。
茂昌が美里に何か言った。美里は不満そうな顔をして半身を起こす。茂昌はベッドを腰掛けのようにして座り、両脚をフロアにおろした。ちょうど四十度ほどの角度でこわばりが宙をにらんでいる。
全裸の美里がフロアに立った。智明にとっては、今まで見たことのない儀式がはじまろうとしていた。
美里の顔には、まだどこかにすねたような影が残っている。茂昌は余裕があるのか、終始笑顔を浮かべながら何か指示している。
美里がフロアに膝をついた。茂昌が大きく両脚を開く。美里はその間に進むと、目の前に屹立する怒張を舐めはじめた。それを悠然と見おろして、満足げな表情の茂昌とは対照的に、美里は眉をしかめ、目を閉じて、苦渋に満ちた顔をしている。
お母さん、照れくさいんだ……。
だけど今に変わってくるぞ、と智明は予測した。
茂昌は目で見るだけでなく、ペニスを舐めまわしている美里の唇のまわりを指先で探り、しっかり舐めてるなと言わんばかりにうなずいている。
そのうちに、美里の舌は屹立した怒張の下でブラブラしている袋にまで及んだ。股下に顔をくぐらせるようにして、袋を舐めたり、ときにはボールの形状ごと口のなかにおさめてしゃぶり、指先は肉棒を握ってシコシコと擦りたてる。その貪欲なまでのやり方に、智明は感心した。
茂昌の顔つきも次第に真剣みを帯び、ときには心地よさそうに上を向いて気張ったりしている。
美里が顔をあげて何か言った。茂昌がうなずいて問いかえすと、また美里が訴えるような表情で何か言う。明らかに主導権は男の側にあった。
いそいそと美里が立った。そのまま茂昌の両腿の上に脚を大きくひろげてまたがる。
茂昌はその体を左手で抱くようにして支えながら、右手で怒張の向きを定めた。
美里が腰を沈めた。怒張はものの見事に膣口をえぐって、ズルズルッと柔肉の間に吸いこまれる。シーソースタイルとでもいうのだろうか、茂昌は美里の腰を両手でかかえ、美里は茂昌の首に両手をまわして組むと、腰を中心にしてゆるやかに動きはじめた。そして、時折り感きわまったように唇を吸い合う。
へーえ、やるもんだ……。
智明は、四十歳をすぎた父と三十代半ばの母が、華々しい時間を持っていることをうらやましく思った。
二人の動きはとても緩慢で、性急さを抑えることによって互いの楽しい時間をできるだけ長引かせようとしているように見えた。
またひとつ勉強した……。
智明は性の深淵に少しでも近づいたことがうれしかった。
茂昌は唇を吸った後で、耳たぶをしゃぶったり、舌先で突いたりしている。そのたびに、美里の体が悩ましくうねったり、ときには小刻みに震える。
あんな愛し方でも女の人は感じるのかと、さらに智明は感動を深めた。とどのつまり、愛し方には一定の方法などないということなのだ。愛情を交換している間は、どんなことをしても恥ずかしくないし、また恥ずかしがる必要もない。そして、すべてのやり方が相手に通じるのだと思うと、今すぐにでも万里亜先生のところへ飛んでいって、思いっきり試してみたくなる。
おおっ
!?
……
いきなり茂昌が立ちあがった。美里の両脚は茂昌の腰にしっかり巻きついている。その尻肉をかかえて立ったから、姿勢は安定している。
茂昌が大股でゆっくり室内を歩きはじめた。
美里はただすがりついているだけではなかった。茂昌が一歩踏みだすごとに生まれる振幅を巧みに利用して腰を律動させ、胎内に突き刺さった肉棒の摩擦感を楽しんでいるようだ。
茂昌は絶えず耳もとで何かを囁いたり、耳たぶを噛んだりしながら、庭に面した窓のほうに歩み寄った。智明は首をすくめて茂昌の動向をうかがった。
だが、茂昌は外を気づかって窓に寄ったのではなかった。二人の性器をより密着させることになるので、あちこち歩きまわっているにすぎないようだ。
智明は、すがりついた母の大きく割れたヒップの割れ目から、粘り気のある溶液が長く糸を引いてフロアに落ちるのを見た。
お母さんは幸せいっぱいなんだ……。
そう思うと、あまりいやらしさは感じない。
やがて二人はベッドの上に戻った。正常位ではない。下になった美里が少し横向きになると、茂昌が片脚を肩にかつぎあげて交差するように交わった。
茂昌は繋がった部分を熱っぽい目で眺めながら、ゆるやかに腰を使っている。
美里の頭が揺れ、乳房も弾むように揺れる。美里の美しく歪んだ表情からは、いかに快感が深いかを表わす色が濃く滲みでていた。時折り枕を抱きかかえるようにして、切なげにシーツをかきむしる。
そのひとつひとつの仕草を見ながら智明は、自分もまた万里亜先生に対して、父くらいの余裕を持って歓びを与えたいと強く思った。
おや?……
智明はジッと耳を澄ませた。母のむせび泣くような声が、窓ガラスをかすかに震わせていることに気づいた。
父は腰を使いながら、楽しそうに母を見おろしている。ときには、自身のこわばりが出入りしている美里の膣口を確かめるかのように、抜き差ししながら縁どりを撫でまわす。
母の陰唇はもう、蜜をぶちまけたようにベトベトの愛液で濡れそぼっていた。指はそこを撫でるだけにとどまらなかった。
あんなところを
!?
……
智明は我が目を疑った。膣口のぬめりをたっぷり付着させた茂昌の指は、智明にとっては禁断の場所であるアヌスを押しているのである。しかも、それに対する美里の反応は、驚くほど顕著であった。窓の外から見てもよくわかるほど、父の指は強弱のリズムをつけて母のアヌスを揉んでいる。ゆっくりと確実に。
美里の体が、強く押したときにピクンッと跳ねる。それまで長く尾を引いていた咽び泣くような声は、いつしか途切れ途切れの呻き声に変わった。しかも、そう言わずにはいられないように、「いいわっ、いいの!」とか「そこ、変になっちゃいそう……もっと強く押してっ」などいう声が混じる。さっきまで父とは口をきくのもいやだというような顔をしていた母が、今はまったく別人のようになっている。
二十一歳の少年にも、セックスのもたらす効果の大きさがよく理解できた。
さらに、次なる茂昌の攻撃は智明にとって驚異だった。
入れてから、もう何分たっただろう。実際には十数分だったが、智明には一時間に近い時間に思われた。
突然、父の動きがとまった。体をかがめて、美里に何か言っている。気だるそうに美里の顔がコクンとうなずく。
美里は体を伸ばして、ティッシュペーパーの箱を引き寄せ、何枚かのペーパーを取りだした。
もう終わったのかな……。
智明は、自分と万里亜先生との狂気に近い終局とはまったく違うのに、いささか拍子抜けした。途中が激しいと終わりはあんなものなのか……という気もする。
美里が膣口にペーパーをあてがうと、茂昌が用心深くソロリとペニスを引き抜いた。
「あ
!?
……」
糊のなかに浸したような肉棒は、挿入したときよりも膨張し、力強さを感じさせた。
茂昌があお向けにゴロリと横たわった。美里が新しいペーパーで丁寧に肉棒を拭き清める。その間に、茂昌は煙草を取りだして火をつけた。うまそうに吸うその表情には、どこかに興奮の名残りがある。
美里はひくつく肉棒を頼もしそうに観察したあとで、大きく口を開けて頬張った。やさしく、丹念に舐め清めている。突きだしたヒップの間から、まだペーパーを挟みつけたままの女陰が露出していた。
実に淫らな光景にもかかわらず、智明は深い感銘を受けた。
まだ終わっていない!……
セックスとはこうやってお互いが楽しむものだと思うと、すぐにでも実行したくなった。
茂昌が大きく輪を作って煙を吐きだす。部屋のなかは、それが可能なほど空気が沈滞していることになる。
ただ、美里の頬だけが微妙に動いていた。この咥えているペニスが愛しくてたまらないといった表情をしている。指先で表皮を擦るときも、アイスキャンディのように幹を舐めるときも、愛情のこもった奉仕ぶりである。
智明は、いつもせっかちな自分を反省した。耐えるということはつらい試練に違いないが、それを克服してこそ、真の歓びを相手に与えられるのだという気がする。
母は女神のようにやさしく、娼婦のように淫らであった。
そのうちに智明は、自分の心のなかに思いがけない感情が芽生えていることに気づいて愕然とした。
父に代わりたい!……
それを意識すると、父に抱かれて歓び悶える母の姿を覗き見ていることが、苦痛になってきた。
なんてばかげたことを考えているんだろう……。
あわててその感情を打ち消そうとしたが、いったん心に根ざしたものは、消えるどころか時間とともにどんどん膨らんで、とうとう心のなかをいっぱいに占領してしまった。
すると、それまで父のテクニックに畏敬の念を抱いていたことが、急にばかばかしく思えてきた。
お母さんだって、あそこまで一生懸命になることないのに……。
奴隷のようにかしずく母に苛立ちを感じた。それが嫉妬の感情であることを、智明は認めたくなかった。
あんなに悠然とかまえることないのに……。
父が憎たらしくなってくる。
一本の煙草を吸い終えた茂昌が、下半身に貼りついている美里に向かって、何ごとか言っている。美里はそのまま上半身を起こすと、這うようにして茂昌の太腿の上に乗った。
あのスタイルでやるんだ……。
智明の想像した通り、美里は後ろに手をまわしてヒップの間に挟みつけていたペーパーをはずすと、いそいそと腰を浮かせた。愛液で陰毛がよじれているのまではっきり見える。茂昌は横柄に横たわったままだった。
美里が剛棒を支え持って、女陰の亀裂にあてがった。
その鮮やかなサーモンピンクに、智明は胸が痛くなるほどの憧憬の念を抱いた。
ああ、ぼくが代わりたいよ……。
もう一度心のなかで呟いた。
父に代わって、自分があそこに横たわっていたなら……。
智明はパジャマの上から怒張を握りしめた。
美里の粘膜が、亀頭の大きさに比例してゆっくりと開いた。てかてかに光ったローズ色の亀頭が、まるで女芯を串刺しにするようにズブッと入りこんだ。母の細い胴がくねくねと動き、腰がゆったりと円を描く。まだまだ美しさを失わない乳房もつられて揺れる。ついに長大な肉柱は秘肉の間に、根元の部分だけを残しておさまった。
露出したわずかばかりの肉棒の裏側に、母の胎内から滲みでた少し濁った愛液が伝わった。それはすぐに父の袋を濡らし、アヌスのほうへ流れ落ちた。
智明は勃起したペニスが濡れていることに気づいた。手をなかに突っこんでみると、亀頭の先端からジクジクと滑らかな液体が滲みでていた。
「ああ、お母さん……」
呟いた少年はパジャマズボンを押しさげ、ペニスを夜気にさらした。
「あなたっ!」
美里の甲高い声が耳にとどいた。
智明はまた窓ガラスにはりついた。
母の腰が波打っていた。父も下から両脚を踏んばるようにして腰を突きあげている。
二人の動きがあまりに調和がとれていることに、智明は腹立たしさを覚えた。しかし、二人は父であり母であると同時に、夫婦なのだ。智明に入りこむ余地などなかった。
髪の毛を振り乱しながら、美里が叫んだ。
「イッちゃいそうなの……もうすぐよ……ああ、イキそう……あなた、して……もっと、もっとしてっ! あああ、死んじゃいそう」
「美里、一緒に……いいなっ」
「はい、あなたっ……」
「イクか?」
「そろそろよ……あーっ、イクゥ……」
「出すぞっ、美里。出るっ……」
「いいわっ、出してっ! 私もイク……ああっ、今よ、出して、いっぱい出してっ!……イクわ……イク……イクイクイクーっ!」
父と母の絶頂の瞬間を、智明は呆然と眺めていた。
二人の動きが不意にピタッと静止した。陶酔しきった母の顔が、上半身とともにゆっくりと父の上に倒れこんだとき、智明の怒張の先から、おびただしい白濁した液が庭の雑草の上に飛んでいた。
その瞬間の智明の脳裏には、自分の体の下で歓びの声をあげる母の姿が、かつてない鮮明な映像となって投射されていた……。


