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女教師と母 背徳の構図 · 第七章 実母・耽溺の構図 ~ 第九章 女教師・強姦の構図

女教師と母 背徳の構図 第七章 実母・耽溺の構図 ~ 第九章 女教師・強姦の構図 (4/4)
前の話

第七章 実母・耽溺の構図

横たわった智明の呼吸が少しずつ整っていくのにつれて、白いスペルマを噴きだした肉棒がその形態を変えて、まるで乾燥バナナのように小さくしおれていく。

美里は、その先端から未練げに滲みでる残滓をティッシュペーパーで拭き清めた。

智明はすべてを任せきって、まるで赤ん坊のようである。

小さい頃、こんなふうにしておしめを替えたことがあったわ……。

感傷が美里の心のなかを、思い出とともに通りすぎていった。

「智明?」

声をかけたが、智明は目を閉じたまま動こうとしない。

美里はあちこちに散ったザーメンを丁寧に拭き取った。特に最初の直撃を受けたランプシェードには、まるで寒天のような塊りが付着している。

強烈な匂いが鼻腔を容赦なく刺激すると、美里はほんの一瞬だったが、めまいを感じて、思わず足もとがふらついたほどだった。

振りかえると、相手が母であるという安心感からか、智明は下半身を剥きだしたまま軽い寝息をたてている。

美里は部屋の明かりを落とすと、そっと添い寝するように智明の横に滑りこみ、軽い羽毛の掛布団をかけた。

なかなか寝つかれない。さまざまな思いが頭のなかを飛び交う。やはり一番気になったのは、まだ見たことのない英語教師・君津万里亜のことだった。

絡み合う二人の姿態が脳裏に浮かんだ。破廉恥な姿で手とり足とり教え導くのは女教師のほうで、智明はただ言いなりになって従うだけである。

しかし、やはり男なのだ。少年らしい顔に似合わぬ猛々しいものをブラブラさせて、最後は妖艶な女教師の股間を、グサリとペニスでえぐっていく。

あーッ、いやっ……

美里はあわてて妄想を振り払った。

悔やしさが湧いてくる。自分の知らないところで、最愛の息子が、すでに女を知ってしまった。そして、それに溺れている。

どうやって引き離せばいいのだろう?

どのようにして守ってあげればいのだろうか?

さっきのような自慰の手助けで、果たして智明は満足するのだろうか?

一度食べた禁断の木の実の味は、若いだけにとうてい忘れられるものではないだろう。

私が防波堤になる?……

美里はその考えにぞっとした。

女教師と成人したばかりの生徒よりも、実の母と息子のほうが背徳度は圧倒的に強い。

夫に相談するのが最上の方法なのかしら……。

監督不行き届きで自分が叱責されるのは仕方ないとしても、智明に対して、夫がどのような態度に出るか、不安でならない。それがきっかけで、今まで何不自由なく平和にやってきたこの家が、砂の城のように崩れてしまったらと思うと、とても夫に相談する勇気はない。

そのとき美里は、自分の体の上に伸びてくる智明の手に気づいた。

ネグリジェの胸合わせから入った手が、乳房の上に置かれた。あとはそのままじっとしている。それは、寝入っている赤ん坊が、本能的に母親の乳房を求めるのに似ていた。

美里は改めて実感した。

私は智明の母なんだわ……。

思わずネグリジェの上から、智明の手に自分が手を重ねていた。

すると智明が下半身をすり寄せてきた。

!?

…………

美里は動揺した。太腿に硬いものが当たっている。いや、押しつけられているという感じだ。意識的にやっているとしたら、智明は起きていることになる。

あわてて重ねていた手をはずした。

智明は起きていた。乳房に置いたてのひらを巧妙に動かしながら、二本の指で乳首を挑発した。女体の微妙な揺れで、母が混乱し、とまどっている様子がうかがえた。

だが、何も言わない。美里の乳首が勃起した。

お母さんも女なんだ。先生や梨加子と、少しも変わっちゃいないんだ……。

その思いは、智明にとって歓びであった。

母が黙っているのをいいことに、智明の手の動きは次第に大胆になっていった。交互に乳房を愛撫し、二つの乳首が硬く尖ったのを確かめると、手はゆっくりと下に伸びた。

美里の手が、そうしなければいけないというように阻もうとしたが、決して本気ではないことは、こめられた力の弱さでよくわかった。

だが、智明は強引ではなかった。とめようとした母の手を取ると、それをこわばりに導いた。

「また、さっきみたいにしてよ」

「これ、癖になってしまうのよ。我慢しなきゃ……ね」

母と息子の声は、ともに低く、ともにかすれていた。

「じゃ、我慢するよ」

「そう。それがいいわ」

「その代わりに……」

智明が、まるで耳の穴に息を吹きこむように囁くと、思わず美里は全身をブルルッと小刻みに震わせた。耳は美里の敏感な性感帯で、耳の穴にやさしく息を吹きこまれると、そこが下腹部の女芯に直結しているかのように、恥ずかしい女の構造が震えてしまうのだった。

思いもかけない収穫に智明は、しめた、と思った。

今度は意識的に唇を母の耳の穴に擦りつけながら囁いた。

「ぼく、お母さんのあそこが見たい」

「

!?

…………」

明らかに感じていた美里だったが、そのひとことで陶酔からたちまち現実の世界に引き戻された。

「ね、お願い……見せてよ。万里亜先生は自分からいつも言うんだ。見て見てって」

美里は恥ずかしさよりも、女教師に対する激しい怒りでカーッと熱くなった。

「まさか

!?

」

「本当だよ。ぼくがわざと無視するとね、それこそ強引に……」

「やめて!」

美里は金切り声をあげた。

いつ智明の手がパンティのふくらみの上に置かれたのかわからなかった。その手は陰阜を圧迫した。つづいて、まだ殻をかぶったままのクリトリスに鈍い衝撃が加えられた。

「ここ、見たい……ねえ、見せてよ」

智明が上半身を起こすと、羽毛布団が二人の体の上から滑って、ベッドの足もとに落ちてしまった。

「ねえったらァ……」

「いいわ……見るだけなら……」

美里はまともな声が出せない。

部屋のなかが通常の明るさだったら、きっと拒否していたに違いない。

すぐに智明の手がネグリジェの裾をめくり、パンティの縁に指が入りこんだ。

美里はそっと目を閉じた。

白いパンティの中心が、針にでも刺されたように痛む。いや、実際は痛みなど感じないのだが、息子の視線がそこに突き刺さっていると思うと、それが本当の痛みのように思われるのだ。

部屋は暗くしていたが、白いパンティの最も盛りあがった部分に、ほんのりと黒い影が浮いているのを智明は見た。

美里は耐えた。下腹から太腿のあたりに、明らかに生温かい息が伝わってくる。目を皿のようにして観察している息子を思うと、哀れさが先に立って、何もかも許してしまいたくなる。

自分から言いだしたことなのに、智明が何も言わないのをいいことに頬かぶりしようとしている自分に、美里は後ろめたさを感じていた。だから、せめて見せるだけならという気持ちになったのである。

パンティがスルッと引きおろされたときは、さすがに全身が棒状に緊張した。

智明は両脚から引き抜いたパンティを放りだすと、こんもりと肉づきのいいヴィーナスの丘にしげしげと見入った。

確かに室内は暗い。しかし、それだけにかえって、色白の母の肌はいっそう引き立って見えた。

サラサラした恥毛に鼻先を埋めると、ほのかに女の匂いが立ち昇ってくる。智明はその微妙な匂いを胸いっぱいに吸いこんだ。

正面から見ると、こんなに魅力的で可愛らしいのに……。

智明は、母ならすべてのことを許してくれる、という確信を抱いていた。

ともかく今は思う存分、お母さんのあそこを見よう!……

智明は粘っこい視線をもう一度、乳房から下に向かってゆっくりと這わせていった。

いずれ脱がされる運命にある、胸までまくれあがったネグリジェ。乳房の美しいラインと、急にスーッとくぼんだ下腹の対比が素晴らしい。万里亜や梨加子も美しいが、三者三様、それぞれ微妙な違いがある。

盛りあがった恥丘の官能美に智明はすっかり魅了されてしまった。見るだけと言ったものの、やはり触らずにはいられなかった。

智明はてのひらで恥毛を撫で、全体でスッポリとふくらみを覆った。

「あっ……触らない約束でしょう。見るだけって言ったのに」

その声には、しかし、断固たる拒否の響きが感じられない。智明はそのまま感触を楽しんだ。

美里は同じ言葉を繰りかえそうとした。しかし、欲望の炎がそれを阻んだ。

夫なら……。

思いきり両脚をひろげて、夫のペニスをいち早く疼く胎内に誘ったに違いない。

いや、たとえ夫でなかったとしても、今のような状況に追いこまれたならば、男のものを嬉々として迎え入れたと思う。

けれども、いかんせん相手は息子である。あらゆる点で許される相手ではないのだ。

だがまたしても、ここまでなら……という気持ちが生じた。それは、我が子のためでなく、自分自身のためであることに美里は気がついていた。

恥ずかしい姿に違いないが、その恥ずかしい姿を我が子に見られることで、今までとはまったく違った官能の波がゆっくりと着実に、三十六歳の女体を包みこもうとしていた。

母の柔肉は息子の視線にさらされて、急速に充血した。

ふくらみを覆っていた智明の手が、いきなり寄り合わさった両腿の隙間に割って入ろうとした。

「ああ、だめよ」

「だって、よく見えないもの。ここ、ひろげてよ」

強引に差しこまれた指が、ヌメッとした粘膜に滑りこむと、それ以上拒否しつづけることが困難になった。結局、美里は身をよじるようにしながら、太腿の付け根を開放した。

美里は、そこが明らかに濡れているのを見た。なぜそうなったのか、万里亜や梨加子によって充分に研究を積んでいる智明は、心のなかで快哉を叫んだ。

女の歓喜の蜜に間違いない!……

智明はまるで食らいつくようにして、肉の裂け目を凝視した。

赤褐色の扉の奥は、さすがにほの暗くてよく見えないものの、外陰部は何もかもが鮮明に網膜に焼きついた。

「ぼく、触りたい」

声よりも指先のほうが早かった。智明は震える指で秘唇をなぞりあげた。

我が子の指でも、それはやはり男の指に変わりはなかった。欲望の兆しはすでに膣とその周辺に具体的に表われていたから、触られただけで美里の体ははねあがり、奥から濃い愛液が溢れでた。しかも女の柔肉は、少年の指にひたと吸いついて離れないばかりか、さらに奥へ誘いこもうとさえした。

智明はそれを敏感に察知して、軽く指先で触れる個所をくすぐった。

「あっ、ああっ……」

小さいけれども、はっきりとした呻き声が母の口からもれた。それに気づいたのか、美里は手の指を口のなかに押しこむようにして咥えた。しかし、両脚の間隔は少しずつ開いていく。

慎しみ深い母の淫らな姿を見たことによって、智明も落ち着きをなくしていった。好奇心の塊りのような二十一歳の少年に、それ以上耐えることは無理だった。

智明は五本の指で女陰の割れ目を弄びつつ、弾むように発芽したクリトリスに舌を押しつけた。

それは美里にとって衝撃的だった。

「いやっ! やめなさい!」

あわてて頭を引き剥がそうとしたが、膣口にピタリと貼りついた智明の顔は、どうしても離れようとしない。

「ああ、お願いよ」

だが言葉とは反対に、美里の腰は大きく揺れていた。

指は縁どりを撫で、粘膜を刺激した。それでも絶対に膣口より奥に入りこまなかった。それだけに痒いような疼きが美里を悩ませた。何か硬いものを奥に押しこんでもらい、思う存分かきまわしてもらいたい。そうでもしなければ、この苛立った状態がいつまでもつづきそうで、やるせないことこのうえない。

気が狂いそうだわ……。

智明は母の思いがけない痴態に狂喜した。

とうとうお母さんのオマ×コを舐めたんだ……。

押しつけた唇には、胎内から絞りだされた愛液がしとどに付着した。

「あっ! ああァーン……いやっ……」

美里は相手が我が子であることを何度も忘れそうになった。

智明は唇と指の両方で、女の歓びを巧みに喚起させた。亀裂の上に指がスーッと走ったかと思うと、今度はそこに唇が這う。すると指は会陰部に移って、恥ずかしいアヌス近くまで撫でまわす。思わず括約筋を締めあげると、指はたちまち遠く離れたクリトリスをサーッと揉む。

美里は完全に翻弄された。翻弄されることで、ともすると被虐的な快感さえ味わった。

「だめ……いけないわ」

押し寄せる快感に呑みこまれまいと、美里は夢中になって叫んだつもりだった。しかし、その声ははかなかった。女の秘めたる部分は、次第に濃厚な愛液を大量に吐きだしはじめた。

智明は小躍りしたい気持ちで、音をたてて吸った。

美里は快感の渦のなかにいた。歓びの声をあげ、ときにはすすり泣きの声をもらした。火照った女陰を、無意識のうちにぐりぐりと智明の顔を押しつけた。

上目づかいに母の狂態を盗み見た少年は、ねっとりと蜜に濡れた膣口の粘膜を、舌先でねぶりながらめくりかえした。ドッと淫蜜がこぼれる。開いた膣の内側に舌をグイッと差しこんだ。

胎内に異物が入ったことで、美里の疼きはたちまち快感にすり変わった。痺れるような感覚が五体を呑みこもうとしていた。

智明は差しこんだ舌をこねまわした。複雑な肉片が絡みつくと、それを一枚一枚かき分けるようにして、付着した蜜を呑みこんだ。

「あううっ……もうどうしたらいいの」

美里は自分で何を言っているのかわからない。ただ勝手に口が動くのだ。胸も下腹も、ふくよかな陰阜も、すべてが大きく波打ち、喘いでいた。

母であることを忘れた美里は、いつしか性の快楽を追い求めてやまない、ただの女に変貌していった。

牝性を露わにした母の姿を見ることは、智明にとって大きな歓びとなった。もしも母でなかったら、とっくに体を繋いで欲望を解き放っていただろう。智明を耐えさせているものは、ひとえに相手が実の母であったからである。

美里が快楽に呻く声は次第に大きくなり、また絶えることがなくなった。

快く鼓膜を振動させる母のよがり声は、ますます智明の自信を深めさせ、忍耐強い男にしていった。

智明の顔は母が吐きだす溶液でぐっしょりと濡れ、濃くなった女の匂いは肺の奥深くまで染みこんだ。

母の腰が淫らな形で揺れていた。それは万里亜にも共通の、女がセックスの快楽の渦中にいる証しであった。

智明は今が潮どきとばかりに、会陰部に手を滑らせ、くすぐっていた人差し指をそっとアヌスに近づけた。すでにそこは、上からしたたり落ちてくる媚液にまみれていた。

まさか、この子……。

括約筋をすぼめるようにして指の感触を遠ざけようとしたが、そこから湧いてくる快感は捨てがたかった。深まる快楽に身を委ねながらも、受け入れたい気持ちと、拒否しようとする気持ちが真っ二つに割れて、美里の心は激しく揺れ動いていた。

自分の体を与えて女教師から守るという約束をそのまま実行するとすれば、現在のような状況も甘んじて受け入れなければならない。理性ある母親として立ち向かうならば、断固として拒絶してしかるべきである。

しかし、拒むことは簡単であっても、そのあとで起こってくる数々の問題を解決することは不可能である。

智明は怒って、再び女教師のもとに走ってしまうかもしれない。いや、その可能性は高い。最悪の場合、智明が女教師を道連れにして無理心中するようなことにもなりかねない。

智明がそれほど君津万里亜に夢中になっているのが、母の目から見てもよくわかるのだった。

智明をあくまでも自分の手もとに引きつけておくには、常識を気にしてはいられない、と美里は思った。

このまま何もかも智明に委ねてしまえば、智明は君津万里亜のことを忘れてくれるかもしれない。それには、自分が女教師の役目を引き受けなければならない。

体を与える……。

この世でもっともおぞましいことであったが、それが唯一の方法なら、選ぶしかない。少なくとも、智明にふさわしい恋人が見つかるまでは……。

美里が悩んでいる間にも、智明の指の動きは大胆になった。美里の吐きだしたぬめりの助けを借りて、小さな皺の寄り集まったあたりを強弱をつけて押す。皺がひろがって、指の侵入を許しそうになる。

さすがに美里はそれだけはさせまいと、必死になって括約筋を絞る。そうすることによって前門が収縮し、膣口からドクッと愛蜜が溢れでてくる。

花蜜を智明がいかにもおいしそうに音をたてて吸うと、すっかり充血してふやけた陰唇の裾がツーッとゴム膜のように伸びて、媚液とともに智明の口のなかにまで入ってくる。

智明はそれを上下の唇の間に挟み、慎重にしゃぶった。

陰唇は痺れ、その痺れまでが快感にすり変わる。するとまた愛の蜜が溢れでる。

こうして、少年の舌や指と、女の構造は交互に相乗作用を起こして、刻一刻と強烈な快感を生んでいった。

もう仕方がないわ……。

美里は開き直るしかなかった。あくまでも自分の快楽のためではなく、我が子のためという理由であった。

そう決心すると、美里の快楽はそれまでとは違って、さらに強烈なものになっていった。

美里は溺れた。相手が我が子であることを忘れようとする気持ちが、どこかにあったのかもしれない。激しく腰を動かして、智明の愛撫に応えた。

智明はそれまで見たこともない母のすさまじい姿に圧倒された。庭から覗き見た父と母との狂態にもまさることを、現実に今、自分と母がやっているのだと思うと、身震いするほどの歓喜と自信が湧いた。

智明は愛液でベトベトの顔を母の股間から離すと、あらためて女の中心部を見つめた。

もっと明るいところで見たかったが、激しい息づかいで放恣に体を開いている母を眺めると、できるだけ羞恥心を感じさせない配慮をした。いったん引き寄せようとしたフロアスタンドから手を離す。

美里は智明が中腰になる気配を察したが、目を固く閉じていた。

見ないことが、近親相姦という現実を自らに認めさせない唯一の遮蔽方法のような気がしたからである。

智明もまた、あえて母に目を開けることを強要しなかった。すべてを許す気持ちになった母に、これ以上の恥ずかしさを押しつけるのは、あまりにも可哀相であった。

智明はほの暗いなかで、母の女芯を見おろした。

ふっくらと美しく盛りあがった股間には、大して多くない黒い飾り毛が露にまみれて貼りつき、その下にほんのりと赤い一条の亀裂が、何かを待ち受けるように淫らに息づいていた。

智明はかつてないほど勃起した太い肉棒をそっと膣口にあてがった。

結合を察知した美里が、大きく息をつめて待ちかまえたが、硬いペニスは一気に入ってはこなかった。

やさしく裂け目の上を往復している。

粘膜は一刻も早くそれを包みこもうとして、イソギンチャクのように触手を絡めようとする。だが、亀頭はそれを無視して、執拗に割れ目の上を這いまわった。

「あうン……ハァ……」

切なそうな喘ぎ声を聞くと、智明は挿入してからの母の喜悦の声を想像して、ゾクゾクッと五体を震わせた。

お父さんのようにできるかも……。

父の体の下で白蛇のようにうねりながら、快楽に身を委ねる母のことを思いだすと、父に対する闘志のようなものが湧いてくる。

飽きずに肉棒を擦りつけているうちに、「どうしたの……あなた……何してるの」

母の切迫した声を聞いた。それは迫りくる焦燥感のなかで、美里が我れを忘れて叫んだ言葉だった。

「お母さん! ぼく、するよ! するからね

!!

」

興奮しきった智明は、念を押すように叫びながら、ガクガクと腰を沈めていった。

「う……うううっ……ウーン……」

美里は智明が獣のようにうなる声を聞いた。そして太い肉塊が女芯を切り裂くように胎内に入ってきた。

あああ、とうとう……。

美里はやさしい我が子の腰を引きつけた。

そのときだけ、美里は母になっていた。

「あーっ、お母さん……」

智明は今までのように冷静ではいられなかった。道徳とか倫理を超越した悪魔の快楽は、あまりにもすさまじく強烈だった。

智明は深々と腰を繰りだすと、マシュマロのように柔らかい美里の体にすがりついた。

美里もまた智明の首に腕をまわし、両脚を腰の上で絡めて、しっかりと引きつけた。

硬いペニスがひとりでに膣の奥でビクンッビクンッと力強く脈動する。貪欲な女の柔肉は心地よさそうに反応して、ひくつきながら我が子のペニスを締めつける。

「あーっ、お母さん……」

智明は本能的に腰を回転させた。太い肉棒をしっかりと咥えこんだ膣口が軸となった。

「お母さん……気持ちいい……ああ……」

美里は自分の体が我が子に快楽を与えていることに満足した。

あの女には絶対に渡さないわ……。

まだ見たことのない女教師に闘志を燃やした。

美里の女体も、徐々に火を噴きはじめていた。あまりに長い前戯のために、充分にその気になっていた三十六歳の肉体は、いったん火がつくと燃え盛るのも早い。我が子を抱きしめる両手に力がこもり、それをいち早く察した智明が腰運動とスピードを速めていく。

智明は一気に突っ走るつもりだった。ともかく、歓びを一刻も早く分かち合いたかった。

これが夢でないことを知りたい!……

肉棒は智明の意志を反映して、正確に、しかも凶暴に、母の女陰を蹂躙した。

美里は両手両脚を解き放った。そうせずにはいられなかった。

智明を抱きしめる力はなくなっていた。全身を完全に解き放ったことで、美里の快感は急上昇した。

円運動が抽送に変わり、ときには二つの動きを織り混ぜながら、ペニスは美里の膣口をうがった。

膣口は腫れたように充血していた。

肉棒は女のあらゆる粘膜と性感帯を摩擦した。火花が散るような熱い性感が、疼く子宮を直撃する。歯を食いしばって耐えていた美里も、とうとう最後が来たことを思い知らされた。美里の肉洞は急速に締めつけを強めた。

うなりながら、智明はさらにスピードをあげた。

括約筋が一挙に収縮したのは、その直後だった。

「あああ、イク……イッちゃう……」

美里の腰が妖しくうねった。

智明の体が硬直した。

激しい射出を胎内に感じた美里は、「イクッ、イクイクーッ」

そう絶叫して我が子を抱きしめた。

朱に染まった母と子の体は、一分の隙もなく密着したまま、電気にでも撃たれたように、細かく痙攣を繰りかえした。

第八章 美少女・邪淫の構図

その夜を境に、智明の性生活のなかで、母の占める割り合いは大きくなった。しかし日常生活が大きく変化したかというと、そうでもなかった。いってみれば、セックスの相手が一人増えただけであった。

美里は、智明が女教師から離れてくれるものと思っていた。といって、完全にそう信じたわけではない。

美里は学校に万里亜を訪問した。それは智明には言わなかった。

智明の母の突然の訪問に、万里亜は何か不吉なものを感じた。だから、職員室脇の応接室を使わず、作法室に美里を招き入れた。そこは茶道や生花の部活に利用される和室であった。

美里は挨拶をすませると、智明との個人的な交際について、今後はいっさいかかわってほしくないと切りだした。

直接的な言葉は使わなかった。気恥ずかしくて口に出せなかった。それに、口に出せば自分が惨めに取り乱す気がしてならなかった。

こんな理知的な女性が、なぜ智明を……。

美里は目の前にいる、女優にしてもいいような女教師を見つめた。

万里亜は、智明の母が冷静を装ってはいるものの、心のなかは爆発しかねない怒りを隠していることを見抜いた。

「勉強のことで、いろいろ誤解されるような接し方をしていたのは事実ですが、これからは気をつけるようにいたします」

万里亜とて、智明との肉体関係はおくびにも出さなかった。

ただお互いに心のなかで認め合ったことがあった。それはいずれも相手を美しい女性と感じたことだった。

話は淡々と進んだ。

「私、今日は担任の先生にもお会いしないで帰ります。これからも必要のない限りお会いしません。でも、もしも今日、二人の間で交わした約束が守られないようなら、担任の先生だけでなく、校長先生にもお会いしなければなりません」

暗に智明との関係を承知していることを匂わせた美里は、強く念を押して学校を出た。

美里は効果を確信した。

だが、美里を裏切ったのは智明であった。智明は母の肉体にも執着したものの、やはり初体験の相手である万里亜を捨てきれなかった。

万里亜は万里亜で、美里が訪れて警告を発した当初こそ、智明との関係を断ち切ろうとしたが、やはり一途な少年を見ると、拒み通すことはできなかった。

微妙な万里亜の変化を、智明が気づかないわけがない。

「先生、恋人ができたの?」

もしかしたら自分に隠れて……と思うと、いても立ってもいられなかった。

最初のうちは言葉を濁していた万里亜だったが、智明が嫉妬を剥きだしにして迫ると、やはり真実を告げざるを得なかった。

智明は、万里亜が自分を避けようとする原因が母にあったことを知って、正直なところホッとした。同時に、自分には何も言わずに万里亜を責めた母に激しい怒りを感じた。

「私がしゃべったなんて、お母さんに言ってはだめよ。そんなことを知ったら、お母さんは校長先生のところへ行きかねないから」

そこで智明は、母に対する怒りを愛撫に切り換えるかのように、毎夜のように美里の寝室を訪れては、肌を合わせた。そして、自分の技巧によって母を狂わせることを最大の歓びとした。

こうして万里亜と美里の二人を相手にしなければならなくなったことで、次第に梨加子から智明は遠のいてしまった。

梨加子は智明を純粋に愛していた。それなのに、二人きりの時間が持てない。

どうして矢田部君は冷たいの?……

梨加子は、その原因が万里亜先生にあるのではないかと疑った。

以前から、智明と万里亜の間で交わされる視線にただならないものを感じていた梨加子である。万里亜と智明の関係を突きとめてみようと思った。そして、自分が考えているような結果が出たら、万里亜先生に手を引くよう要求するのだ。教師という立場から、万里亜先生がそれを拒むことはできないはずである。

梨加子は土曜日の授業がはじまる前に、智明にデートを申しこんだ。

予想したことだったが、智明は断った。

「さびしいわ。近頃ちっとも会ってくれないんだもの」

「ごめん。お母さんに頼まれたことがあるんだ。この次に埋め合わせをするよ」

「この次って、いつ?」

智明がその具体的な日を約束したなら、梨加子は気持ちを和らげていたかもしれない。

「それが……ちょっとわからないな」

智明は曖昧に答えた。

「そんなにたくさん予定がつまっているの?」

思わず梨加子は追求するような口調になっていた。

「女にはわからないさ」

智明の突き離すような言い方を聞いたとき、梨加子の肚は決まった。

その日の放課後、梨加子は誰よりも早く学校を出て、正門の樹木の陰に隠れ、智明が出てくるのを待った。

智明は大勢のクラスメートと校門を出てくると、そこでみんなと別れた。

いつもなら地下鉄の駅に向かうはずである。なのに智明は、近くの文房具店の前にある公衆電話ボックスに入った。

梨加子からは、かけた電話番号もわからなければ、話の内容もわからない。

電話をかけ終えた智明は、うれしそうに頬をゆるめながら、近くを通りかかったタクシーに手をあげた。

このあたりは有名なシティホテルがあるので、タクシーがよく通る。梨加子もあわてて次のタクシーに飛び乗った。

「あの前のタクシーを追いかけてください」

土曜日の昼さがり、道路は大して混んではいない。追跡にはもってこいであった。

あら? 自分の家に帰るのかしら?……

智明の乗ったタクシーは、明らかに南麻布に向かっている。梨加子は拍子抜けした。

しかしタクシーが南麻布を通りすぎて天現寺まで出ると、また緊張がぶりかえした。

目黒に出るトンネルの手前を白金台方面に走る。

タクシーが大きなマンションの前にとまると、智明は馴れた感じで玄関の大きな自動ドアのなかに消えた。

梨加子はゆっくりとタクシーをおりた。

マンション前の広場のベンチから玄関がよく見える。もし智明が出てきても、身を隠す場所はたくさんある。ベンチに腰かけ、本を読むふりをして、視線をマンションの入口に向けた。

大きなマンションの割りには、人の出入りが少ない。梨加子が腕時計とにらめっこしながら神経を尖らせていた三十分間に、年配の婦人が一人、出ていったきりだった。ちょっとした用で智明がここに来たとすれば、もうそろそろ出てきてもよさそうなものである。

いったいどんな知り合いがいるのかしら?……

だが梨加子にわかるわけがない。

いつまでもこんなところにいるわけにもいかないと思ったとき、見覚えのある服を着た女性が、スーパーマーケットのビニール袋をさげてやってきた。それはまぎれもなく君津万里亜先生だった。

覚悟していたこととはいえ、梨加子の受けた衝撃は大きかった。二人の仲はかなり進んでいることがわかる。

矢田部君、先生から鍵を渡されているんだわ……。

梨加子はさらに一時間、当てもなく待ちつづけたが、智明はついに姿を現わさなかった。

梨加子はつのる怒りを抑えながら家に帰った。

梨加子は全校生徒と教職員の連絡先がのっている名簿を見た。確かに君津万里亜の住所は港区白金台になっている。

ベッドに横たわっていると、万里亜先生と智明が絡み合う姿ばかりが脳裏に浮かんでくる。

ああ、私ったらなんていやらしいことを考えてるの。でも、私がいやらしいんじゃない。あの二人がいやらしいのよ……。

頭のなかから、二人の淫らな姿は消えようとしない。

家族と夕食をすませ、風呂に入って早々とベッドに潜りこんだものの、考えることといったら智明と万里亜先生のことだけである。

次第に自分に腹が立ったが、この状況に追いこんだ二人にはもっと腹が立った。

十時になった。梨加子は思いきって智明の家に電話をした。

智明は帰っていた。

「なんだい、こんな時間に?」

「ごめんなさい。ちょっと声を聞きたかったの……ねえ、さっきの話だけど……」

「さっきの話?」

「だから……今度、いつゆっくり会ってくれるの?」

梨加子は自分が卑屈になっているのがよくわかった。本当なら大声で、あなたと万里亜先生の関係を知ってるのよ、と言ってやりたい。なのに、それを口に出すことはできない。

私は切り札を持っているのに、どうしてこんなにオドオドしなければならないのか……。

嫌われたくないという思いが強かったからである。

「約束できないんだよ」

「いやよ、約束して。今度の土曜日か日曜日……ね?」

明日あたりから生理がはじまる予感がした。

「ね、どんなにたくさん用事があっても、一週間先のことなら約束できるでしょう?」

梨加子はいつになく強引だった。万里亜先生との秘密を知っているという思いが、梨加子を強気にしていた。

とうとう智明は根負けしたように、次の土曜の夕方に会うことを約束した。

梨加子はうれしかった。

その夜、梨加子は恥ずかしい夢を見た。

次の日、予想通り梨加子は生理になった。

うっとうしい数日がすぎれば、大好きな智明に抱かれる。二十一歳の少女にはまだ、大人の女のような激しい性欲はない。ただ、抱かれるという事実が欲しいだけである。指折り数えて、梨加子はその日を待った。

ところが、待ちに待った土曜になると、智明は、親戚の葬儀に出るのでデートできなくなったと言いだした。

「夜でもいいの。なんとか会えない?」

「帰りが何時になるかわからないんだよ」

「じゃ、いつ?」

「うん、来週……約束する」

「来週のいつ? ちゃんと約束して」

「じゃ、水曜日の放課後に」

「いいわ。きっとよ」

指切りげんまんまでした。

だが、疑念が湧いた。葬儀というのは午前十一時頃から午後一時頃までが多いのではないか。それなら、学校に来るのも変だし、夕方会えないというのもおかしい。

いろいろな疑念が湧いてくると、水曜日と約束したにもかかわらず、もう一度、智明をつけてみようという気になった。

前の週と同じパターンで、梨加子は智明を校門の外で待った。

智明は地下鉄の駅のほうへ、大勢のクラスメートたちと歩いていく。どこかに寄り道をするのかと思ったが、まっすぐ地下鉄のエスカレーターに乗ってホームにおりた。

人が多いのでつけやすい。万一見つかっても、梨加子も地下鉄で登下校しているのだから不自然ではない。

智明は銀座で乗り換え、広尾駅で下車した。智明の家は広尾から歩くのが一番近い。

さすがに梨加子は緊張した。自分のおりる駅ではない。

やっぱり家に帰るのね……。

ホッとしたような、がっかりしたような複雑な気分だった。だが、まだ梨加子には大きな疑問が残っていた。葬式に出るにしては、智明の様子はのんびりしていて、時間のことなど気にしているようには見えない。

その疑念を裏づけるように、智明は地上に出ると、家とは反対方向に歩きだした。ショッピングセンターに入り、薔薇のドライフラワーを大きな篭ごと買ってタクシーに乗りこんだ。

梨加子は追跡した。行く先はもうわかっている。万里亜先生のところだ。

私とのデートの約束を破って、万里亜先生と……。

それだけに悲しみは大きかった。

もしかしたら、次の水曜日の約束も、今日みたいに破られるかもしれない。いいえ、きっとそうよ……。

悲しみは怒りになった。

梨加子はタクシーのなかから、智明が足どりも軽くマンションに入っていくのを見とどけると、すぐに引きかえした。

家に帰っても怒りはおさまらない。怒りはどんどん増幅されていく。

そうだ。智明君のお母さんに知らせてやるわ……。

ふと、そんな考えが浮かんだ。考えれば考えるほど復讐するにはもってこいの方法だ。梨加子は暗い悦びに胸をときめかせた。

梨加子の憎しみは、その時点で自分を裏切った智明よりも、彼の気持ちを奪った万里亜先生に向けられていた。

しかし、智明の母に知らせるにしても、自分から電話をかけるのはためらわれた。

思案しているとき、階下で弟の呼ぶ声がした。

「どうしたの?」

階段の上から大声を出すと、男の人から電話だという。

もしかしたら、智明君から?……

急いで電話をとると、かけてきたのは堂島良司だった。

「どうした? 近頃クラブにちっとも顔を出さないそうじゃないか。今日のキャプテン会議で聞いたぞ」

梨加子はテニス部に入っている。

「ええ。もうやめようと思ってるの。近頃ちっともファイトが湧かなくて」

「悩みがあるってわけかい? どうだ、気晴らしに出てこないか」

そのとき、梨加子の頭のなかで閃くものがあった。

「そうね。たまにはいいかな」

「おっ、やっとその気になったかい?」

電話の向こうで、良司のうれしそうな声が聞こえた。

良司が自分に気があることを、梨加子はよく知っている。

良司は確かにルックスもいいし、サッカー部のエースだ。女生徒の間でも人気がある。しかし梨加子は、どこかがさつさな感じがして、好きになれなかった。もう少し繊細な面があったならいいのに、と梨加子は何度か思ったことがある。

良司は家に来ないかと誘った。

良司の両親は赤坂で大きな料亭を経営していて、大臣クラスの政治家がよく出入りするらしい。土曜日は忙しく、料亭のほうに泊まるということを梨加子は以前、聞いたことがある。

何か危険なものを梨加子は感じた。けれども、智明にだまされたというショックで自棄になっていた。なるようになったら、とことん良司を利用してやればいいという気持ちが、梨加子の心を決めさせた。

「ワインぐらいなら飲めるだろう」

自室に梨加子を引き入れると、良司はうれしそうに切りだした。

「ええ、いいわよ」

「おれはビールにするぜ」

グラスを合わせた二人は、お互いの目を見つめながら一気にグラスを空けた。

「へーえ、飲めるじゃないか」

良司は意外そうな顔をした。

梨加子にとっても意外だった。

ワインって、こんなに簡単に飲めるものだったかしら……。

ワインを飲んだのは初めてではない。だが、いつもなら舐めるようにして飲む。それもほんの少量だけだ。

いつもの梨加子とは違う……。

良司は、しかしそれを口には出さなかった。

試しにもう一杯注ぐと、梨加子はそれにも口をつける。最初のときのように、一気に空けることはなかったが、良司のペースに合わせている。

良司は、智明との関係を聞きたかった。だが、そんなことをして機嫌を損ねられたら元も子もない。これまでデートを断られつづけて、ようやく家に誘うことができたのだ。良司はぐっとこらえた。

たわいもない話をしているうちに、二人は急に酔いを感じた。

家にいるのは自分一人という安心感から良司は、いつか梨加子を抱きたいという思いを、次第に露骨に表わすようになった。

「なあ、ダンスしないか」

「私、できない」

「チークダンスでいいじゃないか」

「チークダンス?」

「ただ体を寄せ合って体を揺さぶっていればいいんだ。やろうぜ」

良司は返事を待たずに、サイドテーブルの上にあるCDカセットのスイッチを入れた。

渋い黒人のバラードが流れてきた。

「なあに、これ?」

「おれもよくわからない。おふくろの趣味さ。ええと……プラターズとか言ったな」

良司が手を差しのべると、梨加子は音楽につられて立ちあがった。少しふらついたが、気分は悪くない。

大柄な良司は、梨加子の体を両手で抱きすくめて、ゆっくりと体を揺すった。踊るというより、その場で動くだけなので、ダンスなどできない梨加子も、良司の動きについていくことができる。

あああ、これが矢田部君だったら……。

そんな思いがふっと頭のなかをかすめた。それがかえっていけなかった。

今頃、ベッドで万里亜先生と抱き合っているに違いないわ……。

体がカーッと燃えてくる。怒りと嫉妬、そして自分も智明にそうされたいという欲望が、梨加子を包みこんだ。

私だって矢田部君に愛されたことがあるのに……。

その愛は、今や女教師によって奪われてしまっていた。

思わず足もとがふらついたとき、今まで以上に強い力で良司に支えられ、抱きしめられた。

そこで梨加子は、ゴツゴツした異質なものを下腹のあたりに感じた。梨加子は動揺した。その正体がわかっていただけに、かえって身動きができなくなってしまった。

熱い息づかいが耳もとに聞こえてくる。

梨加子は苦しさに耐えかねて、体を揺さぶった。硬いものの存在が、それによっていっそうはっきりと伝わった。

「梨加子……おれ、好きなんだ」

良司の重苦しい声がした。

振りほどこうとしたものの、力が入らない。体がふやけたように酔っていた。

「おれ、お前が可哀相でならないんだ。可哀相すぎるよ。矢田部のやつ、お前を裏切って、君津万里亜といちゃつくなんて」

「どうして

!?

……どうしてそれを知ってるの?」

良司の意外な言葉は、梨加子を驚かすのに充分だった。

「おれ、正直に言うけど、お前に惚れてる。矢田部みたいにいい加減じゃない。お前のことが気になって、矢田部をつけたことがあるんだ。悪く思わないでくれよな。興味本位じゃなくて、お前のことが気になって仕方なかったからさ。そしたら、矢田部は万里亜先生のマンションに入っていった。あの二人はとっくにできていたんだ」

「やめて! そんなこと、聞きたくない!」

「ごめんよ。怒らせるつもりじゃなかったんだ」

さらに強い力で抱きしめられ、唇がぬめっとしたものでふさがれる。梨加子はあわてて突き離そうとした。

しかし、良司の力は強かった。もがけばもがくほど、下腹部に当たる硬い異物が、まるで股間に食いこむように押しつけられてくる。

二人は抱き合ったままソファに倒れこんだ。良司の手がスカートの下に素早く侵入して、パンティの縁にかかった。

「いやっ! そんなのいやっ!」

しかし跳ねのける力はない。

両脚をバタつかせると、かえってスカートがまくれあがって、真っ白なパンティが丸見えになった。

良司は思いきってパンティを引きさげた。夢にまで見た黒い茂みと、生々しい股間のふくらみが目に飛びこんだ。

「いやっ! やめてーっ

!!

」

梨加子のわめき声は、良司の耳に快く響いた。

巧みに上半身を押さえつけながら、ジーンズとパンツを脱ぎ捨てた良司は、少女の股が裂けるほど大きな角度でひろげた。

黒い翳りの下に、少女らしからぬ淫裂が、ぬめった光を放ちながら息づいていた。

やさしい愛撫は二回目からだ。ともかく今はブチこむことだ。ブチこんで精液を浴びせてしまえば、もうこっちのものさ……。

良司は乱暴に肉茎を突っこんだ。

少しは愛液で濡れていたとはいえ、いきなりの剛棒の挿入は、少女にとって苦痛だった。呻きながら押しのけようとしたが、サッカーで鍛えた良司の体はびくともしないばかりか、太いペニスは確実に胎内深く侵入し、とうとう先端が子宮口を圧迫するまでになった。

その頃になると、膣肉も馴れたのか抜き差しにも耐え、じんわりと燃えあがる気配さえ示した。

良司の我慢は三分とつづかなかった。もともと挿入することだけが目的だったので、梨加子に歓びを与えようという気はない。

「ああっ、出ちまう……」

短く叫んだ良司は、一気に男の歓びのしるしを解放した。

力強い噴射が開始されると、梨加子は今までの抵抗が嘘のようにじっと動かなくなってしまった。

射出のすさまじさは、梨加子を驚かせた。特に第一撃は、消火栓のホースから水がほとばしるようにすさまじかった。

良司は目的を達したことで大満足だった。両親が帰ってくるとしても深夜である。あと数時間のうちに、二度か三度は抱けるという自信がある。

良司は、小さくなったペニスが膣口からポロリと押しだされたのをしおに、梨加子から離れようとした。

すると、それを察した梨加子が、首に手をまわしてすがりついてきた。

やられたら女は弱いって本当だな……。

内心ほくそ笑みながら、良司は優越感を味わった。

「ねえ、本当に私を好き?」

しおらしく聞く梨加子が愛おしい。

「ああ。だから抱いたんじゃないか」

「そう……じゃあ、私の言うことを聞いてくれる?」

「どんなことだ。たいていのことなら聞くぜ。その前に風呂へ入って、体を洗おうよ。話はそれからだ」

良司は梨加子の汚れた股間に、脱ぎ捨てたパンツをあてがった。

梨加子は赤くなって恥ずかしがった。

抱きかかえて脱衣室へ行き、今度はじっくり観賞しようと梨加子を裸にした。

梨加子が逃げるように先に浴室へ消えた。

すぐあとにつづいた良司は、シャワーの栓をひねると、恥ずかしがる梨加子の下半身に湯をかけた。

湯水と一緒に膣口から白く濁ったものが流れでるのを、二人は熱い眼差しで見つめた。

「今度は私が洗ってあげる」

梨加子は羞恥心をはじき飛ばすようにシャワーの柄を引ったくり、まだ白い精液が付着しているペニスに湯を浴びせた。

良司は奇妙な興奮を覚えた。放出してまだ大して時間がたっていないのに、海綿体に血がドッと流れこんだ。

「あ……」

梨加子は、目の前でうなだれていたものが一気に頭をもたげるのを見て、思わずシャワーの柄を手から落とした。勃起現象を目の当たりにするのは初めてである。あっという間に逞しくみなぎるペニスの力強さに圧倒された。

「握ってくれよ。ほら」

裏側を見せるまでに天を向いて反りかえった肉棒を、梨加子は恐るおそる握りしめた。てのひらに感じるひくつきは、そのまま梨加子の心臓に激しい鼓動となって伝わった。

「ああ……こんなに……」

あとは言葉にならない。

良司が壁面に寄りかかりながら、梨加子を引き寄せた。

「おれに言いたいことってなんだい?」

良司の胸に抱かれながら、梨加子は視線を落として、握りしめているペニスの表皮をゆるゆると摩擦した。

「ううう……いいなァ、それ……」

満足そうな良司の声を聞くと、梨加子はおもねるように切りだした。

「私、あの二人に復讐したいの」

「ああ、その気持ち、わかるよ」

「今日だって、万里亜先生のマンションで会ってるのよ」

「それで?」

「電話してもらいたいの」

「おれが? どこへ?」

「矢田部君のお母さんに。あなたの声なら、誰かわからないでしょう」

「先生との関係をバラすわけだな」

「そうよ。おたくの息子さんが白金台の君津先生のところにいるって……そこでセックスしてるって」

「怖いな」

「怖い?」

「だって、君津先生、クビになるかもしれないぞ」

「当然の報いよ」

良司は女の執念深さと嫉妬心の恐ろしさを思い知らされた。しかし、それで梨加子が自分の女になるのなら、君津万里亜がクビになろうが自殺しようが知ったことではない。

良司は承知した。

「わかった。やるよ。だけどその前に……」

良司は梨加子をバスタブに寄りかからせると、じっくりと頭のてっぺんから爪先まで観賞した。

アンチークドールのように可憐で、娼婦のように奔放な梨加子が、おれの女になる……。

乳房に吸いつきながら手を下腹部に滑らせると、ほんの少し前に洗ったばかりなのに、柔らかい粘膜は愛液でぐっしょりとぬめっている。良司はゆっくりとせりだしてきた乳首を二本の指先で丁寧につまんで、こよりを作るように揉んだ。

「ああっ……」

梨加子の下腹部の奥深い部分に、疼きと痺れを一緒にしたような熱い感覚が生じた。

ひくつく女体に自信を得た良司は、ときには強く、ときには弱く、桜色した愛らしい乳首を揉みたてた。

バスタブに寄りかかった梨加子が、染みるような快感に耐えかねて、ピーンと両脚を突っぱり、ガクガクッと腰を震わせた。

二十一歳の女体から発する官能的な匂いは、良司の脳髄をこよなく痺れさせた。良司は中腰にかまえると、膨らみきった肉塊を半ば開いていた梨加子の唇へ強引にねじこんだ。

梨加子は機先を制せられ、押しこまれた硬いペニスを否応なく受け入れるしかなかった。硬いけれども粘膜質の丸い亀頭は、スベスベしていて滑りがいい。

かなり巨大な感じがしたが、「舐めてくれ……舌を動かしていろいろ舐めまわしてくれ」

そう良司に言われると、梨加子の舌は余裕を持って舐めていた。

頭の上から聞こえてくる良司の歓びの声は、多少のためらいがあった梨加子を勇気づけた。自然と両手が肉の硬い幹を握っていた。

「ああ、たまんないよ……その調子で……あーっ、いい……」

良司はときどき電流にでも撃たれたように腰を震わせた。そのたびに亀頭の先からジクジクと粘り気のある露が滲みでて、梨加子の舌を潤した。

味も匂いもなく、梨加子は喉の奥に唾液とともに流しこんだ。

そうすると、いっそう良司が歓喜の声をあげた。

梨加子もまた、感激と興奮で歓びが大きく膨らんだ。

梨加子の舌先は鈴口から男のエキスを吸い取ろうと蠢いた。そうしながらも、梨加子は今の自分のはしたない行為が信じられずにいた。しかし、逞しい肉茎を咥え、舌を這わせ、両手で握りしめているのは、まぎれもなく自分にほかならない。

「気持ちいいよ……たまんないぜ……ああ、くそっ……出そうだ!」

出る?……あの白いものが噴出したらどうしよう。このまま呑みこまなければいけないのかしら?……

男のザーメンを呑みこむ……猥褻きわまりない妄想は、二十一歳の女体に変化をもたらした。梨加子の割れ目が熱く泣きだしていた。ぬるついた愛の蜜が奥から溢れて恥肉を濡らし、疼きと快感が交互に発生して、体の隅々にまで波及した。

梨加子は快感に耐えかねて、我れ知らず良司のペニスに歯をたてた。

「うわわっ!」

痛みは強烈な快感をともなってペニスを痺れさせた。良司は夢中で梨加子の頭をかかえこむと、こわばりを喉奥に突き立てた。

ゴボッとむせた梨加子は、次の瞬間、生温かいスペルマがほとばしるのを感じた。

呑むしかなかった。きつい匂いをためらう暇もない。

次々と放たれる精液を嚥下しながら、梨加子も女陰を震わせて、ねばついた愛液をトクトクと吐きだしていた。

第九章 女教師・強姦の構図

美里は暗い部屋のなかで、さっきから置時計の針が放つ螢光色を見つめていた。

聞き覚えのない男の声だったが、電話の内容は具体性があった。

智明も君津先生も、あれほど固く約束しておきながら、平然と私をあざむいていたんだわ……。

美里は激しい怒りを覚えた。自分自身の甘さにも腹が立つ。

すぐに電話を入れようかと思ったが、美里は我慢した。君津万里亜だけを葬りたかった。自分が腹を痛めて産んだ子供には傷をつけたくなかった。

冷静にその方法を考えるべきだわ……。

話し合いか、金銭による解決か、脅しか、それとも暴力か……。

考えているうちに、智明が帰ってきた音が聞こえた。美里はあわててベッドに潜りこみ、寝たふりをした。

体を求められるかもしれないと思ったものの、智明はすぐに自室に引っこんでしまった。きっと万里亜の肉体を堪能したのだろう。

私は負けたのかしら?……

智明は、母に魅力を感じなかったわけではない。万里亜以上に母に欲望を覚えていた。にもかかわらず、母との約束を破って万里亜と関係をつづけているのは、ただ旺盛な性欲と好奇心を満足させたいだけだった。それを美里は理解できなかった。

美里が智明から万里亜を引き裂く手段を考えている間に、事態は悲劇的な結果に向かって進みはじめていた。

良司は梨加子を抱いた翌日の日曜日も、さらに月曜日も梨加子を呼びだして、三日連続して美少女の肉体を貪った。

その月曜の放課後、クライマックスに達しようとしていた梨加子が放った言葉は、良司の名前でなく、「矢田部君」だった。

梨加子の心のなかに、依然として智明の存在が大きな比重を占めているのかと思うと、良司は智明に対して激しい憎悪を抱いた。

智明に暴力を振るうのは簡単である。だが、それを知った梨加子が自分から離れてしまうことを良司はおそれた。

一夜明けた火曜日。良司は昼休みに梨加子を屋上に呼びだした。

「お前、君津先生が憎いだろう」

梨加子はとまどった表情を見せたが、はっきりと、うなずいた。

智明が自分から遠のいた最大の原因は君津万里亜だと、梨加子は一途に思っている。実母との関係までは想像もおよばない。

「だろうな。で、どうだい。復讐なんか考えたことないか?」

そう聞かれて、梨加子は視線を落とした。良司を使って智明と万里亜の関係を母親に知らせた。それが梨加子の復讐だった。

矢田部君のお母さん、あの電話を聞いてどうしたのかしら?……

智明に変化は見られない。

「あんな電話じゃなまぬるいぜ。おれがやってやるよ。お前のためなら、どんなことだってやってやる」

良司の熱っぽい口調に、梨加子は思わず身を乗りだしていた。

「復讐って、どんな方法で?」

「レイプさ。強姦だよ」

良司がこともなげに言い放ったとき、授業開始のベルが鳴った。

五時限目は英語である。

万里亜先生が入ってくると、それまでざわついていた生徒たちが、いっせいに静かになった。

「皆さん、先週約束した予習をやってきましたね? じゃ、藤波さん、訳してみて」

良司の提案で頭がいっぱいだった梨加子は、突然の指名にあわてた。昨日は予習どころか、夜遅くまで良司の腕に抱かれていたのである。

「あの、できませんでした……」

教室内に、ちょっとしたざわめきが起こったが、「皆さん、静かに」という万里亜の声で、また元の静けさが戻った。

「それでは……」

万里亜は梨加子をとがめることもなく、別の生徒を指名して、授業をつづけた。

梨加子は、レイプに傾いている自分の心のなかを万里亜先生に見透かされたような気がして、腹立ちを覚えた。

そのとき梨加子は、万里亜の視線がチラチラと智明に注がれているのに気づいた。教科書の陰からそっと智明を見ると、智明もまた万里亜だけに熱視線を向けている。

梨加子の気持ちはそのとき、はっきりと固まった。

次の休憩時間、梨加子は良司を探しだした。

「大丈夫だ。おれの遊び友だちに、こういうことにうってつけの男がいるんだ」

「でも、どうやってするの?」

「そいつが考えるさ。たとえば、ほら、いつか有名な女優が宅配便の配達員を装った男にレイプされそうになっただろう。考えれば方法はいくらでもあるもんさ」

良心がとがめないわけではなかったが、万里亜先生にはレイプされても仕方がない理由がある、と梨加子は自分に言い聞かせた。

その日、家へ戻ったのは暗くなってからだった。

「クラスの矢田部さんから電話があったわよ。電話がほしいって」

母に言われて、梨加子は電話に飛びついた。

「明日は約束の水曜日だろう。学校から帰ったら、うちにおいでよ」

梨加子は感激した。智明が約束を守ることはあきらめていたのだ。

「母がね、札幌へ行くんだよ。父が過労で入院したから……大したことないらしいから、出発は明日の朝一番なんだ。よかったら、夕飯もうちで食べようよ」

「わかったわ。ありがとう」

電話を切ると、梨加子の体内に甘い記憶が甦ってきた。良司の面影は心のなかから急速に消えていった。

水曜日。授業が終わると、梨加子は真っ先に教室を飛びだして家路についた。

胸をときめかせながら風呂に入り、充分に気を配って選びぬいた下着を身につけて、姿見の前に立った。

自分でもチャーミングだと思う。

そのとき電話が鳴った。智明からかと思って電話に出ると、良司だった。

「今日、やることにしたよ」

「え

!!

」

それまで智明のことで浮かれ気分に浸っていた梨加子は、しばらく良司の言っている意味がわからなかった。

「君津先生のレイプさ」

「ああ……」

「おれの友だち、張りきってたよ」

「本当に今日やるの?」

梨加子の声が震えた。

智明にふられたと思ってレイプの話に乗ったけれども、これから智明と会うのだ。智明との関係がどう進展するかわからないにせよ、ともかく自分を忘れていなかったことは確かである。

やっぱり万里亜先生をレイプするのは、やりすぎだわ……。

状況が変わったことで、梨加子の気持ちはぐらついた。もしも智明が自分のもとに戻ってくれるなら、レイプは必要ないように思われた。

「今夜やる……じゃあな」

良司はそれだけ告げると、梨加子の返事を待たずに電話を切った。迷いが生じることを恐れたのだ。

良司は「友だちがやる」と言ったが、実は自分が実行するつもりだった。

レイプしてしまえば、万里亜先生を沈黙させる自信がある。だから、絶対に失敗に終わらせてはならないのだ。

良司は受話器をとると、万里亜先生のマンションに電話をした。まだ帰っていないのか、留守番のテープが不在を告げた。

「君津先生ですか? どうしてもわからない英文があるから、夕食の頃にうかがいます」

そう吹きこんで電話を切った。わざとあわただしくしゃべって、名前を名乗らなかったのは、万里亜から折りかえし電話がかかってきて、それで用件がすんでしまうことを恐れたからだ。

さて、あの美人教師をどんなふうに犯してやるかな……。

良司が女教師・万里亜のレイプに胸を躍らせている頃、智明を訪れた梨加子は、ベッドの上で大胆に体を開いていた。

フロアスタンドの明かりが強く、梨加子は胎内の奥までさらしているようで、死ぬほどの恥ずかしさを覚えた。けれども、智明が息を弾ませて、「とても綺麗だよ」と連発すると、自分の体が男に歓びを与えているという感激で、うれしくてたまらなかった。

その感激の具体的な形が、女陰をしとどに濡らす濃厚な愛蜜となって表われていた。

「久しぶりだから、すぐに終わってしまいそうだよ」

「いいわよ。好きにしていいの」

「じゃあ……」

智明の照れくさそうな顔を、梨加子はとても可愛いと思った。

智明は丁寧に唇をクリトリスの上にかぶせながら、ゆるゆると刺激した。

期待に胸を弾ませていた梨加子は、すぐに大波小波のように次々と押し寄せる快感に身を震わせ、新たな媚液をまるで小水のようにほとばしらせた。

それを音をたてて智明は吸った。万里亜と美里を抱いているとはいえ、若い体は飽きることを知らない。智明の肉棒は、久しぶりに見る若い女体に鋭く反応して屹立した。

少年の肉茎は、わずかな日数のうちに一段と逞しさを増し、淡いピンクだった亀頭も、今はすっかり女の溶液に焼けて、輝くようなローズ色に変わっていた。

「ねえ、すぐにしてもいいかい?」

「待ちきれないの?」

梨加子はせっかちになっている智明をからかうように言った。

「すごくしたいんだ」

「うれしいっ。私もよ。私もしたかったの。だから……とっても濡れてるでしょう」

それを愛する人に確認してもらいたい。

「ああ。いくら吸っても、あとからあとから出てくる」

「いやーん……」

「いやなことあるもんか」

智明はクリトリスを下から撫であげた。

「あわわわっ……」

梨加子がゴムマリのように跳ねた。収縮した膣口から、またしても粘っこい愛液が絞りだされてくる。

そそくさとペニスをかまえた智明は、「ほら、こんなに大きくなってる」

梨加子の視線を誘ってから、見られていることを意識して一気にズブリと肉柱を胎内に送りこんだ。

華やかな悲鳴があがった。目を吊りあげながら歯を食いしばり、梨加子は串刺しにされた自分の股間を見た。愛している人を受け入れているという実感をひしひしと感じて、梨加子はそうせずにはいられないように、腰をブリッジ状に持ちあげた。ヴィーナスの丘がせりあがったような気がした。

肉棒は狭小な愛の谷間にどっぷりと浸って心地よく震えた。

「ねえ……」

「何?」

「今日はたくさん愛してくれる?」

「そのつもりだよ。これは序の口さ」

「ああ……こんな素敵なことが序の口だなんて……私、気持ちよくって、死んじゃうかもしれないわ」

「じゃ、殺してやる!」

「殺して……殺して!」

二人の腰が湿った音をたてて、激しくぶつかり合った。

最初の悦楽の頂点はすぐにやってきた。

美少女のよがり声は嗚咽に変わり、それがはかなげになったかと思うと、可愛らしい口からたてつづけに、「死んじゃう……死んじゃう……」というかすれた声が飛びだした。

智明は、とどめとばかりに、いったん亀頭のくびれ近くまで引き抜いたペニスを、喉奥から絞りだすようなうなり声とともに突っこんだ。

すっぽり柔肉に包まれた肉棒は、激しい震動を繰りかえしながら、溜まりに溜まった熱水をぶちまけた。

その衝撃が、刺すような快感を梨加子にもたらした。

「し、死ぬゥーッ!」

少女は美しい顔を歪めながら昇天した。それでいて、そこだけ独立した生き物のように、梨加子の女芯は収縮を繰りかえした。

大量のミルクを吐きだした肉茎は、やがて女肉の圧力に押されてポロリと膣の外に出た。

横たわった智明を見ると、梨加子はいそいそと起きあがり、汚れたペニスをティッシュペーパーで拭き清めた。

智明がポツリと言った。

「ぼくのこと、薄情なやつだと思っているんだろう?」

思わぬ言葉に、梨加子はなんと答えていいのかとまどった。

「梨加ちゃんは、ぼくのことをみんな知ってたんじゃないの?……万里亜先生のことなんかも……」

梨加子は無言だった。無言は、智明の言葉を認めたことだった。

「どうしようもなかったんだ。梨加ちゃんがぼくに一番ふさわしいってことはわかっているのに……ごめんね」

「もう何も言わないで」

梨加子は萎えたペニスに軽くキスをした。

「万里亜先生は、遠くへ行ってしまうんだ。二年か三年、いやもっと長くかもしれない。学生時代に留学したことのある大学に行って、いろいろ勉強するんだって。もう、それは決めたことなんだってさ」

そのニュースは、梨加子にとっては願ってもないプレゼントであった。

これで、矢田部君は私だけの矢田部君でいてくれる……。

しかし、次の瞬間、梨加子は良司のことを思いだして慄然とした。

万里亜先生をレイプするのは、もはや意味がなくなってしまったのだ。

どうしよう……どうしたらいいの……。

呆然としている梨加子に、智明は怪訝そうな目を向けて起きあがった。

「どうかしたの?」

隠しておくことはできなかった。もう手遅れかもしれないが、言わなければならない。梨加子は手短かに智明に告げた。

話の途中から、智明の顔色が急激に蒼ざめていった。話が終わるか終わらないうちに、智明は服を着ていた。

その頃、白金台の万里亜のマンションでは、口にガムテープを貼られた万里亜が、大柄な良司を相手に、あらん限りの力を出して最後の抵抗を試みていた。もう半ば諦めかけていたが、不当な侵入者に対して屈服したくはなかった。

両手を後ろ手にされ、ガムテープでくくられてしまった。両脚をバタつかせたが、かえってフレアスカートがまくれあがり、切れこみの深いセクシーな黒いパンティが露わになってしまった。

抗う力がつきかけていく。自分では必死に抵抗しているつもりでも、力を失った両脚は、ただ弱々しくベッドを叩くばかりだった。

「先生とは、学校中の男子がやりたいと思ってるんじゃないかな」

良司はニヤニヤしながらパンティの縁に手をかけ、一気に引きおろした。

露わになった黒い茂みが、美しい芸術品のように思えた。

良司は万里亜の両腿を腕にかかえるようにしてひろげると、その間に顔を突っこんだ。シャリッと音をたてて、恥毛が頬に触れた。

ともかく早くやってしまうことだ……。

それにしても、膨張したペニスを一気に押しこむのでは、あまりにも惜しい気がした。

良司は目の前の割れた女肉に分厚い舌を押しつけた。甘酸っぱい匂いと味に少年は酔った。まるでさかりのついた牡犬のように、夢中になって柔肉を貪った。

万里亜は腰をひねって逃れようとしたものの、良司の力は美しい獲物を目の前にして、盤石のように揺るがなかった。

「先生、気分出したんじゃないのか?」

顔を離して女陰をのぞき見た。

唾液とは違ったねっとりした蜜が、明らかに粘膜を濡らしていた。

良司は勝利を確信した。一晩中抱いていても平気だと思った。

ジーンズを引きさげると、猛々しく勃起した肉茎が宙に躍りでた。それをこれ見よがしに握りしめ、何度かいやらしく擦りたてた。

「おれ、いつも先生のことを想像して、マスばかりかいてたんだ。本物とできるなんて、死んでもいいぜ」

鈴口からトロリとしたたるエキスを見て、万里亜は観念した。

長くて硬いペニスが膣道を上下に往復すると、万里亜は抵抗をやめた。こうなった以上は、一刻も早く終わってほしいだけだった。

「先生、もうすぐいい声を出させてやるからな」

右手で肉柱を支えて、良司は腰を進めようとした。

そのとき、いきなりドアが開いた。

智明は玄関にあったゴルフクラブを無意識のうちに手にしていた。あとさきのことは、何も考えなかった。ただ万里亜先生の危機を救いたい一心だった。

女教師の体を貪ることに夢中になっていた良司は、智明に気づかなかった。

智明はクラブを振りあげた。

鈍い音がした。

良司の体が枯木のようにゆっくりと傾いて、ベッドの下に転がった。屹立した肉茎の先から噴出したスペルマが宙に舞った。

智明も万里亜も、幻を見つめるように、ただ呆然と白い精液を眺めていた。

(完)

女教師と母 背徳の構図

2011/8/1 電子版発行

著 者 高竜也

発 行 株式会社フランス書院

東京都千代田区飯田橋3-3-1

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(c)2011 Tatsuya Koh, Printed in Japan.

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