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「あぁ・・・ ご主人様、4号のオマンコ、ご満足いただけましたか・・・?」
荒い息の間から、静香は紅潮しきった顔で宗一郎を見やり、あえぎながらつぶやいた。ぐったり開いた内股はあくまで白く、蹂躙されたぽっかりと口を開けた淫口からどろりと濃厚な雄の粘液が垂れ落ちている。
「だめっ! せっくす、まだたりないよぉ」
いったんはしぼんだ宗一郎の肉棒だが、すぐにムクムクと起き上がり出す。まるで不死の化け物のように。
「ひぃぃ!」 宗一郎と視線があった友加里は悲鳴を上げ、にじり下がる。
「友加里ちゃん・・・」 宗一郎の巨砲に蹂躙され、腰砕けになった静香はわずかに身体を起こすのが精一杯、とても友加里を助けられる状況ではない。
「お願いします、お許しを・・・」 ベッドの端まで追い込まれた友加里は手をすりあわせ必死に哀願するが、宗一郎はそれを無視して友加里にのしかかっていく。
「失礼します!」 ちょうどそのときであった。客室のドアが開き、看守が一人の牝奴隷を引き連れて入ってきたのは。
一見するとかなりの高身長の女だった。連行してきた看守よりも頭半分は大きい。
だが、彼女の足許を見ると、そのからくりがわかる。バレエの踊り子のように常に爪先立ちを強いる鉄のトゥシューズを履かされているのだ。この奴隷靴を初めて履かされた囚人はまともに歩くことすらできない。
しかも彼女の場合は足首に一つ5キロの錘を二つもぶら下げられ、両手は筒状の拘束帯で背中のかなり高い位置に固定されていた。
この状態で歩くこと自体が困難を極めるはずだが、静香が助けを求めてからのわずかな時間で客室までたどり着いた。かなりの早足だったはずだ。
絶体絶命の友加里を救いに現れたのは、囚人番号2号こと高藤由布子(たかとうゆうこ)である。
SOSが発せられたとき、由布子はトレーニングルームにいた。電気柵に囲まれたランニングマシーンに追い上げられ、調教師の厳しい怒声を浴びながら奴隷靴での歩行訓練をしていたのだ。
「それ、もっと脚をあげんかぁ!」 「ひぃぃ! お許しを!」
身体が反り返るほどきつく後ろ手に拘束された上に、足首にぶら下げられた錘が振り子のように揺れ、バランスを取るのが難しい。それなのに酷薄な調教師は容赦なく鞭を振るい、由布子を責めさいなむのだ。
警備室からの指令を受け、急ごしらえで身だしなみを整えた。与えられた衣装は乳首と陰部をわずかに覆う紐水着と網パンストのみ。美容師奴隷に急かされ、看守の電気鞭で小突かれ、超特急で客室までやってきたのだ。
「お楽しみのところ失礼します、お客様」
「どうしたの、呼んでないけど」
ようやく到来した救援を見てもなお恐怖で震える友加里。そのか細い裸身を庇護するように静香が己の熟した肉体で包み込む。
「へへっ、呼ばれてないのは承知しておるんですが、そちらの27号はまだ訓練が足りておりませんで、お坊ちゃまのお相手をするにはまだ少々早いかと」
「あら、そうなの。知らなかったわ」 プレイ前に何度も注意をされたが、美恵は空とぼけてみせた。
「ちゃんと伝えていなかったのであれば申し訳ないんですが、そういう次第でして。それでお坊ちゃんのお相手ができるのを連れてきましたんで、どうか、コレを使ってくださいませんかね?」
看守は由布子の肩を押し、美恵の方に押しやる。
「ほら、ご覧くださいよ、奥様、このオッパイ。コレみたいに奴隷歴の長い女でこんだけのオッパイはそうはいませんぜ。形も崩れてないし、手触りだって最高だ」
「ふーん、どうかしらねぇ?」
乳首のわずかなひっかかりだけで支えられていた紐ビキニは、美恵は紐ビキニに手をかけ、軽く引っ張っただけで半ば脱げてしまった。ブルンと豊かな双の乳房がこぼれ出る。
「まだ張りも残ってるじゃない、大したもんね。コレ、地下牢獄(ここ)は長いの?」
「今年で9年目ですが、まだまだイケます」
奴隷歴は長いが、まだ26歳の由布子、『クラブ』としてはあと4,5年は客を取らせるつもりだ。
「へぇ ・・・コッチの方はどうかしら? もう邪魔な布きれね。奴隷は奴隷らしくいつも素っ裸でいいのよ、こういう余計な衣装は要らないのよ」
苛立った様子の美恵は紐ビキニを鋏で切ると文字通り紐となったそれを放り捨てる。そしてビリビリと勢いよくパンストを引き裂く。
由布子の股間の前にしゃがみ込んだ美恵が恥裂からはみだした二枚の肉襞を開くと、男を誘う甘いフェロモンが立ち上ってくる。指を伸ばし陰裂の上端を広げ、早くも愛液で照り輝く肉芽を指でつまみあげる。
「んぅ、あっ・・・」 由布子は切なげな声を放ち、悩ましげに身をくねらす。
「いかがです、感度いいでしょ?」
「何よ、もう濡れてるじゃない。 ・・・まさか他の客の相手をしてたのを連れてきたんじゃないでしょうね」
「とんでもない! 違いますよ。コイツは鉄靴(こいつ)を履いて歩くだけで股間を濡らしちまうんです。マゾの変態女なんですよ」
「ほんと、地下牢獄(ここ)にはマゾの変態女しかいないのね、気色悪いったらありゃしない」
「コイツは変態の上にドスケベでしてね、こうやって一旦股を濡らしちまうと、マラでかき混ぜてやらないと勝手にオナニー始めちまうとんでもないタマなんですよ。」
いくら奴隷歴が長いとはいえ、由布子はそんな色情狂ではない。すべて恐ろしい客や看守たちに強いられたことだ。
「だから坊ちゃんみたいなデカマラのお方にぴったりなんです。あ、デカいのが入るからっていってガバガバってわけじゃないですよ、毎日オマンコをキュッと締める訓練もさせてますからね」
由布子のようなベテラン奴隷はどうしてもアソコの締まりが悪くなりがちである。彼女は定期的に膣圧を測られ、結果が思わしくなければ追加の膣トレーニングを課されていた。
「お味の方もバッチリです。私どもが実地で確かめてるんだから間違いねぇですよ」
「それが嫌なのよ。うちの坊ちゃんに変な病気が移ったらどうするのよ。この女みたいな何年もここにいて、それこそ何千回もどこの誰ともわからない男とセックスしてるかわからない女が。しかもあんたらみたいなのが味見してるんだったらなおさらよ」
「どこの誰ってコトはありませんぜ、奥様。ご存じでしょ、うちのお客様はみんな身元の堅い方ばっかりだ。変な病気なんて持ってやいませんよ。それにコイツらはうちの看護婦様方がしっかりと検査してますから」
表の風俗でもナマ中出しができるというのに『クラブ』でそれができないとあっては沽券に関わるとあって、会員は月に一度、奴隷の方は最低週に一度は性病検査を受けさせられていた。ピルを飲まされているとはいえ、脱出不能の牢獄に囚われ、何年もの間、妊娠や性病の恐怖に怯えながらナマ中出しされ続ける恐怖と屈辱。奴隷に恥辱を与えるため、わざと屈辱的な姿勢で受けさせられる性病検査も地下牢獄(ここ)にいなければ一生受ける必要はなかったはずだ。
美恵と看守のおぞましい駆け引きの間、静香と友加里は部屋の片隅で待たされていた。腰を落とし、股を大きく開き、両手は頭の後ろ手組む。エロ蹲踞と呼ばれる卑猥な姿勢でだ。
「し、静香さん、あの・・・ さっきの・・・」
狂ったようによがり啼く静香の姿は演技とはとても思えなかった。ためらいながらも意を決して友加里が口を開く。
「聞かないで、友加里ちゃん・・・ 言いたいコト、わかってるから・・・」 自らの痴態を思い出し、静香は頬を赤らめる。
「ご、ごめんなさい・・・」
「・・・こっちこそゴメンね、私こんな淫らな身体にされてしまったの・・・ うんと軽蔑してくれていいわ・・・ 」
「・・・そんな、軽蔑なんて・・・」 その後の言葉が続かず、友加里は口ごもる。そう、少しでもまともな性感覚が残っていれば、静香の反応を浅ましいと感じるはずだ。
(でもね、あなたもすぐにわかるようになるわ・・・どんなに嫌がってもね・・・) 真実を告げるのは残酷だ。静香は口をつぐみ視線を床に落とす。
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「ふん、まぁいいわ。見たところココもきれいな状態だし」 ようやく美恵のヘルスチェックが終わった。
「ありがとうございます。こいつは前の穴でも後ろの穴でもお坊ちゃんをおもてなしできますから」
「まぁ、仕方ないわね。わかったわ。・・・宗一郎さん、続きはコレで楽しみなさい」
看守が鉄のハイヒールを脱がし、ぼろきれのようになったパンストの残骸を剥ぎ取ると、いつもの足枷をはめなおす。
「さ、しっかりお相手しろ!」 「はい・・・」
宗一郎はおずおずと近づいてくる由布子をひょいと抱きかかえ、淫口を天井を向いて屹立する鉄のような剛棒にあてがい、ぐぃっと無造作に押し込む。
「あがぁぁぁっ!」 愛撫無しの強引な挿入にさしもの由布子も悲鳴をあげる。
「それじゃ、そっちの二匹は回収していきますぜ」
「ちょっと待ちなさい」
美恵は服従姿勢で待機する友加里に近づく。静香には目もくれない。
「舌出しなさい」 商品の状態を確認するバイヤーのように、舌を出させ、目の状態を確認し、乳房や尻肉の手触りを確かめる。
「いいわよ、連れてって」 「はい、かしこまりました」 看守が手際よく静香と友加里を数珠つなぎにする。
(27号、悪くないわね。まぁ、うちの坊ちゃんの相手をするにはまだ調教(トレーニング)が足りないわね・・・)
美恵は、奉仕後の評価(レビュー)に27号をもっと厳しく鍛えろと書くことに決めた。
「あーっ! ひぃぃ! はひっ、ううう!」
まなじりを吊り上げ、白目を剥いて悲痛な叫びをあげる由布子を背に、静香と友加里は引き立てられていった。